JP5794214B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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本発明は、点火コイルに蓄えられる磁気エネルギに基づき点火プラグの電極間に高電圧を印加する点火制御を行うことで電極間に放電火花を生じさせる内燃機関の制御装置に関する。
近年、ダウンサイジングによって燃費を改善したりコストを低減したりすべく、過給器の採用等によって火花点火式内燃機関(ガソリンエンジン)の圧縮比が高くされる傾向にある。圧縮比が高くされると、点火プラグの中心電極及び接地電極の間隙(ギャップ)に放電火花を生じさせる時期における筒内圧が高くなり、点火プラグの放電電圧が高くなる。そして、放電電圧が高くなると、走行距離の増加等によって点火プラグの電極磨耗が進んだ場合に、早期に放電電圧がプラグ碍子の絶縁破壊限界電圧を超える事態が生じ、点火プラグの信頼性が低下するおそれがある。このとき、放電火花を発生させることができなくなり、内燃機関が失火するおそれがある。
こうした問題に対処すべく、本発明者らは、下記特許文献1に見られるように、ツェナーダイオードやバリスタ等の定電圧素子を用いて点火プラグの放電電圧を所定電圧で制限する技術に着目した。この技術について詳しく説明すると、点火コイルの2次側の両端のうち一端には、点火プラグの中心電極と、端子間電圧が上記所定電圧以上になることで電流の流通を許容する定電圧素子とが接続されている。そして、定電圧素子の両端のうち中心電極側と反対側は接地されている。
こうした構成によれば、点火プラグのギャップの印加電圧が所定電圧を上回ろうとする場合、上記印加電圧が所定電圧で制限されてフラットにされる。そして、上記印加電圧が所定電圧に維持される期間内にギャップの気体の状態が放電に適した状態とされることで、ギャップに放電火花が生じる。これにより、点火プラグの放電電圧が過度に高くなることを回避でき、点火プラグの信頼性の低下を抑制することができる。
特公平6−80313号公報
ところで、点火プラグの使用期間が長くなるにつれて、点火プラグの電極の磨耗が促進されてギャップが拡大する等、点火プラグの劣化度合いが大きくなる。定電圧素子が備えられる点火装置においては、点火プラグの劣化度合いが大きくなると、ギャップの印加電圧が所定電圧に到達してからギャップの気体の状態が放電に適した状態とされるまでの時間が長くなる。ここで、点火コイルに蓄えられる磁気エネルギが有限であることから、点火プラグの劣化度合いが大きくなると、ギャップの印加電圧が所定電圧に維持される期間においてギャップの気体の状態が放電に適した状態とならないことがある。この場合、放電火花が発生せず、内燃機関が失火するおそれがある。こうした事態を回避するには、点火プラグの劣化を把握する技術が要求される。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、点火プラグに劣化が生じている旨を適切に判断することのできる内燃機関の制御装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段、及びその作用効果について記載する。
請求項1記載の発明は、互いに磁気結合された1次コイル(38a)及び2次コイル(38b)を有する点火コイル(38)と、内燃機関(10)の燃焼室(24)に突出した中心電極(26a)及び接地電極(26b)を有する点火プラグ(26)とを備える内燃機関の燃焼制御システムに適用され、前記点火コイルに蓄えられる磁気エネルギに基づき前記中心電極及び前記接地電極間に高電圧を印加する点火制御を行うことでこれら電極間に放電火花を生じさせる内燃機関の制御装置において、前記2次コイルの一端は、低圧側経路(L1,L1a)を介して基準となる電位を有する部材(40)に接続され、他端は、接続経路(L2)を介して前記中心電極に接続され、前記接続経路には、一端が前記低圧側経路の両端のうち前記2次コイル側に接続された又は接地された定電圧用経路(L3,L3a)が接続され、前記定電圧用経路には、前記1次コイルに通電される場合、前記2次コイルに生じる誘起電圧の極性が負となる側から正となる側に向かう方向である規定方向に前記定電圧用経路を流れる電流の流通を許容し、前記1次コイルへの通電が遮断される場合、自身の端子間電圧が規定電圧以上になるときに前記規定方向とは逆方向に前記定電圧用経路を流れる電流の流通を許容しつつ前記規定電圧分の電圧降下を生じさせる定電圧素子(44,44a)と、前記定電圧用経路を流れる電流を検出する電流検出手段(45,45a)とが備えられ、前記1次コイルへの通電開始後、該1次コイルへの通電が遮断されている期間において、前記電流検出手段によって電流が検出された時間が基準となる時間よりも長くなることに基づき、前記点火プラグが劣化している旨判断する処理を行う劣化判断手段を備えることを特徴とする。
本発明者らは、点火プラグの中心電極及び接地電極の間隙(ギャップ)の印加電圧が上記規定電圧を上回ろうとする場合、上記印加電圧が規定電圧で制限される期間に上記定電圧用経路に電流が流れることに着目した。そして、定電圧用経路に電流が流れる時間は、ギャップが広い等、点火プラグの劣化度合いが大きいほど長くなる傾向にあるとの知見を得た。この点に鑑み、上記発明では、上記劣化判断手段を備えることで、点火プラグが劣化している旨を適切に判断することができる。
加えて請求項記載の発明は、前記規定電圧は、新品の前記点火プラグの放電電圧よりも高い電圧に設定され、前記劣化判断手段は、前記判断する処理として、前記電流検出手段によって電流が検出されることに基づき前記劣化している旨判断する処理を行うことを特徴とする。
上記発明では、上記態様にて規定電圧が設定されている。こうした設定によれば、点火プラグの劣化度合いが大きくなり、点火プラグの放電電圧が高くなることで、ギャップの印加電圧が規定電圧で制限されるようになる。このため、上記発明では、電流検出手段によって電流が検出されることに基づき、点火プラグが劣化している旨判断する。
第1の実施形態にかかる燃焼制御システムの構成図。 同実施形態にかかる点火装置の構成図。 エンジン運転状態及び点火プラグの放電電圧の関係を示す図。 第1の実施形態にかかる点火プラグの劣化判断処理の手順を示す流れ図。 同実施形態にかかる点火プラグの劣化判断処理の一例を示す図。 第2の実施形態にかかる点火装置の構成図。 第3の実施形態にかかる点火プラグの劣化判断処理の手順を示す流れ図。 同実施形態にかかる点火プラグの劣化判断処理の一例を示す図。 第4の実施形態にかかる通電時間延長処理の手順を示す流れ図。
(第1の実施形態)
以下、本発明にかかる制御装置を車載式内燃機関の燃焼制御システムに適用した第1の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1に、本実施形態にかかる燃焼制御システムの全体構成を示す。
図示されるように、エンジン10の吸気通路12には、上流側から順に、後述するターボチャージャ14が備える吸気コンプレッサ14a、スロットルバルブ16及び吸気通路12の圧力(吸気圧)を検出する吸気圧センサ18が設けられている。スロットルバルブ16は、その開度(スロットル開度)が調節されることで、エンジン10の燃焼室24へと供給される空気量(吸気量)を調節するための電子制御式の部材である。
吸気通路12のうち、吸気圧センサ18の下流側の吸気ポート近傍には、図示しない燃料タンクから汲み上げられた燃料を上記吸気ポート近傍に噴射供給する電磁駆動式の燃料噴射弁20が設けられている。燃料噴射弁20から噴射供給された燃料と吸気との混合気は、吸気バルブ22の開動作によって燃焼室24に供給される。
燃焼室24に供給された混合気は、先端部(中心電極及び接地電極)が燃焼室24に突出する点火プラグ26の放電火花によって着火され、燃焼に供される。混合気の燃焼によって発生するエネルギは、ピストン28を介してエンジン10の出力軸(クランク軸)の回転エネルギとして取り出される。なお、燃焼に供された混合気は、排気バルブ30の開動作によって、排気として排気通路32に排出される。なお、上記クランク軸付近には、クランク軸の回転角度を検出するクランク角度センサ33が設けられている。
吸気通路12と排気通路32との間には、上記ターボチャージャ14が設けられている。ターボチャージャ14は、上記吸気コンプレッサ14aと、排気通路32に設けられた排気タービン14bと、これらを連結する回転軸14cとを備えて構成されている。詳しくは、排気通路32を流れる排気のエネルギによって排気タービン14bが回転し、その回転エネルギが回転軸14cを介して吸気コンプレッサ14aに伝達され、吸気コンプレッサ14aによって吸気が圧縮される。すなわち、ターボチャージャ14によって吸気が過給される。なお、本実施形態では、ターボチャージャ14として、吸気の過給圧を調節可能なものを想定しており、具体的には例えば、ターボチャージャ14の有する図示しない可変ベーンの開度の調節によって過給圧が調節可能なものを想定している。
排気通路32において排気タービン14bの下流側には、上流側から順に、A/Fセンサ34と、排気中の有害成分を浄化する三元触媒36とが設けられている。A/Fセンサ34は、排気中の酸素濃度や未燃成分(CO,HC及びH2等)に応じてリニアな電気信号を出力する。詳しくは、A/Fセンサ34は、広域の空燃比を検出可能な、いわゆる全領域空燃比センサである。
次に、本実施形態にかかる点火システムの構成について図2を用いて詳述する。
図示されるように、点火コイル38は、1次コイル38aと、同コイルと磁気結合された2次コイル38bとを備えて構成されている。2次コイル38bの両端のうち一端は、低圧側経路L1を介してバッテリ40の正極側(基準となる電位を有する部材に相当)に接続され、他端は、接続経路L2を介して点火プラグ26の中心電極26aに接続されている。また、バッテリ40の負極側は接地されている。なお、本実施形態では、バッテリ40として、12Vの端子電圧を有する鉛蓄電池を用いている。また、本実施形態では、接地電位を「0V」とする。
1次コイル38aの両端のうち一端は、バッテリ40の正極側に接続され、他端は、電子制御式の開閉手段であるスイッチング素子42の入出力端子を介して接地されている。本実施形態では、スイッチング素子42として、NチャネルMOSFETを用いている。
上記接続経路L2には、一端が接地された定電圧用経路L3が接続されている。定電圧用経路L3には、接続経路L2側から順に、定電圧素子としてのツェナーダイオード44と、電流検出用の抵抗体45とが備えられている。詳しくは、ツェナーダイオード44のアノードは、接続経路L2側に接続され、カソードは抵抗体45の一端に接続されている。
電子制御装置(以下、ECU46)は、マイクロコンピュータを主体として構成され、エンジン10を制御対象とする制御手段である。ECU46は、抵抗体45における電圧降下量に基づき抵抗体45を流れる電流を検出したり、点火プラグ26の中心電極26a及び接地電極26bの間隙(ギャップ)に放電火花を生じさせるべく、スイッチング素子42の開閉制御端子(ゲート)に対して点火信号IGtを出力する点火制御を行ったりする。
ここで、ECU46による点火制御について説明すると、まず、スイッチング素子42のゲートに入力される点火信号IGtがオン点火信号とされることでスイッチング素子42がオン状態とされる。これにより、バッテリ40から1次コイル38aへと電流(1次電流I1)の流通が開始され、点火コイル38への磁気エネルギの蓄積が開始される。ちなみに、本実施形態では、1次コイル38aに通電される場合、2次コイル38bの両端のうち中心電極26a側の極性が正とされ、1次コイル38a側の極性が負とされる。
そして、1次コイル38aへの通電後、点火信号IGtがオフ点火信号に切り替えられることでスイッチング素子42がオフ状態に切り替えられると、2次コイル38bの両端の極性が反転されるとともに2次コイル38bに高電圧が誘起される。これにより、点火プラグ26のギャップに高電圧が印加される。
ここで、本実施形態では、上記定電圧用経路L3にツェナーダイオード44が備えられている。このため、点火プラグ26のギャップの印加電圧(2次電圧V2)がツェナーダイオード44のブレークダウン電圧Vzを上回ろうとする場合、ツェナーダイオード44にてブレークダウン電圧Vz分の電圧降下が生じ、2次電圧V2がブレークダウン電圧Vzで制限される。すなわち、2次電圧V2がブレークダウン電圧Vzを上回ろうとする期間において、2次電圧V2がブレークダウン電圧Vzに維持されることとなる。
そして、2次電圧V2がブレークダウン電圧Vzで維持される期間において、ギャップの気体の状態が放電に適した状態となると、点火プラグ26のギャップに放電火花が生じるとともに、接地電極26bから中心電極26aへと放電電流が流れることとなる。こうした構成によれば、点火プラグ26の放電電圧が高くなることを回避できる。
ちなみに、本実施形態では、ツェナーダイオード44のブレークダウン電圧Vzを、新品の点火プラグ26の放電電圧よりも高く、また、エンジン10が運転される場合に想定される新品の点火プラグ26の放電電圧最大値よりも高くてかつ、点火プラグ26の放電電圧の許容上限値(耐圧上限値)未満の電圧に設定している。ここで、耐圧上限値とは、例えば、点火装置の信頼性を維持可能な放電電圧の上限値のことである。こうした設定は、点火プラグ26の経年劣化により点火プラグ26の放電電圧が過度に高くなることを回避するためのものである。つまり、点火プラグ26の使用初期の放電電圧は低いものの、点火プラグ26の使用期間が長くなって点火プラグ26の劣化度合いが大きくなると、上記放電電圧は高くなる。
なお、上記放電電圧最大値は、例えば、エンジン10の運転状態を様々な状態に変更して得られた実験結果より定められる(図3参照)。
図1の説明に戻り、上記吸気圧センサ18や、クランク角度センサ33、更にはA/Fセンサ34等の出力信号は、ECU46に入力される。ECU46は、上記各センサからの入力信号に基づき、上記点火制御に加えて、燃料噴射弁20による燃料噴射制御や、ターボチャージャ14による過給圧制御等のエンジン10の燃焼制御や、警告灯48の表示制御を行う。
上記燃料噴射制御について説明すると、まず、クランク角度センサ33の出力値から算出されるエンジン回転速度、及び吸気圧センサ18の出力値から算出される吸気圧等に基づき、基本となる燃料噴射時間を設定する。ここでは、上記燃料噴射時間が長くなるほど、燃料噴射弁20からの燃料噴射量が多くなる傾向にある。次に、A/Fセンサ34の出力値に基づき算出される混合気の空燃比を目標空燃比(例えば理論空燃比)にフィードバック制御するための補正係数を算出する。そして、上記基本となる燃料噴射時間に補正係数を乗算することで、最終的な燃料噴射時間の指令値を算出する。そして、上記指令値に基づき燃料噴射弁20を通電操作することで、上記指令値に応じた燃料が燃料噴射弁20から噴射される。
また、上記過給圧制御について説明すると、まず、エンジン10の運転状態に基づき、目標過給圧を設定する。そして、吸気圧センサ18によって検出される圧力(過給圧)を目標過給圧に制御すべくターボチャージャ14を通電操作する。
次に、図4を用いて、本実施形態にかかる劣化判断処理について説明する。図4は、同処理の手順を示す図である。この処理は、ECU46によって実行される。
この一連の処理では、まずステップS10において、点火信号IGtがオフ点火信号であるか否かを判断する。この処理は、定電圧用経路L3に電流が流れ得る状況であるか否かを判断するための処理である。
ステップS10において肯定判断された場合には、ステップS12に進み、抵抗体45を流れる電流(判定電流If)が0以外の値であるか否か、すなわち定電圧用経路L3に電流が流れているか否かを判断する。この処理は、点火プラグ26に劣化が生じているか否かを判断するための処理である。つまり、本実施形態では、ツェナーダイオード44のブレークダウン電圧Vzが上述した態様で設定されている。このため、点火プラグ26の使用期間が短く、点火プラグ26の劣化度合いが小さい場合、点火プラグ26の放電電圧が上記ブレークダウン電圧Vzよりも低くなる。したがって、点火プラグ26の劣化度合いが小さい場合、点火信号IGtがオフ点火信号とされる期間において、定電圧用経路L3を電流が流れることはない。これに対し、点火プラグ26の使用期間が長くなり、点火プラグ26の劣化度合いが大きくなる場合には、点火プラグ26の放電電圧が高くなり、この放電電圧が上記ブレークダウン電圧Vzで制限されることとなる。そしてこのとき、放電電圧がブレークダウン電圧Vzで制限される期間において定電圧用経路L3に電流が流れることとなる。すなわち、抵抗体45によって電流が検出された時間が「0」(基準となる時間)よりも長くなる。
ステップS12において肯定判断された場合には、点火プラグ26が劣化している旨判断し、ステップS14に進む。ステップS14では、点火プラグ26が劣化している旨をユーザに報知する報知処理と、点火プラグ26の放電電圧を低下させる方向に燃焼制御用のアクチュエータの制御量を変更する放電電圧低下処理とを含むフェールセーフ処理を行う。ここで、報知処理としては、具体的には例えば、警告灯48を点灯させることでユーザに報知する処理を採用することができる。また、放電電圧低下処理としては、具体的には例えば、A/Fリッチ処理や、過給圧低下処理、点火時期進角処理を採用することができる。
ここで、A/Fリッチ処理は、目標空燃比をリッチ側にシフトさせることで燃料噴射弁20の燃料噴射量を増量させる処理である。これは、混合気の空燃比が低いほど、点火プラグ26の放電電圧が低くなることに鑑みた処理である。
また、過給圧低下処理は、ターボチャージャ14の目標過給圧を低下させる処理である。これは、筒内圧が低いほど上記放電電圧が低くなることに鑑みた処理である。
さらに、点火時期進角処理は、点火プラグ26のギャップに放電火花を発生させるタイミングを圧縮上死点に対して早める処理である。これは、放電火花を発生させるタイミングが圧縮上死点よりも早いほど、筒内圧が低くなり、上記放電電圧が低くなることに鑑みた処理である。
なお、上記ステップS10、S12において否定判断された場合や、ステップS14の処理が完了する場合には、この一連の処理を一旦終了する。
ちなみに、点火プラグ26の劣化は通常、短期間には進行しないと考えられる。このため、上記劣化判断処理を、車両が規定距離走行する毎や、車両の走行時間が規定時間経過する毎に行ってもよい。
また、点火プラグ26の劣化度合いが小さいにもかかわらず、何らかの要因によってオフ点火信号とされる期間に抵抗体45によって電流が検出され、点火プラグ26が劣化している旨誤判断されるおそれがある。こうした事態を回避すべく、例えば、複数回のオフ点火信号とされる期間において抵抗体45によって電流が検出されると判断された場合、点火プラグ26が劣化している旨判断してもよい。
図5に、本実施形態にかかる劣化判断処理の一例を示す。詳しくは、図5(a)は、点火信号IGtの推移を示し、図5(b)は、2次電圧V2の推移を示し、図5(c)は、判定電流Ifの推移を示す。なお、定電圧用経路L3を接地側から接続経路L2側へと向かう方向に流れる判定電流Ifを正と定義する。
図示される例では、時刻t1において点火信号IGtがオン点火信号からオフ点火信号に切り替えられることで、2次電圧V2の上昇が開始される。ここで、点火プラグ26が新品である場合、点火プラグ26の放電電圧がツェナーダイオード44のブレークダウン電圧Vzに到達する以前である時刻t2においてギャップに放電火花が生じる。
点火プラグ26の使用期間が長くなると、点火プラグ26の放電電圧は高くなる。なお、この場合における放電火花の発生タイミングを、図中、時刻t3にて示した。
点火プラグ26の使用期間がさらに長くなると、点火プラグ26の放電電圧が上記ブレークダウン電圧Vzを上回ろうとする。このため、2次電圧V2がブレークダウン電圧Vzに維持され始める時刻t4において、抵抗体45によって判定電流Ifが検出され、点火プラグ26が劣化している旨判断されることとなる。
このように、本実施形態では、点火信号IGtがオフ点火信号とされる期間において、抵抗体45によって電流が検出されたと判断された場合、点火プラグ26が劣化している旨判断した。そして、劣化している旨判断された場合、フェールセーフ処理を行った。これにより、車両が修理工場に到達するまでのリンプホームを適切に実施したり、点火プラグ26の交換を極力速やかに行わせたりすることができ、エンジン10の失火を好適に抑制することができる。
(第2の実施形態)
以下、第2の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図6に、本実施形態にかかる点火装置の全体構成を示す。なお、図6において、先の図2に示した部材と同一の部材については、便宜上同一の符号を付している。また、図6では、ECU46の図示を省略している。
図示されるように、本実施形態では、低圧側経路L1の両端のうち2次コイル38b側と、接続経路L2とが定電圧用経路L3aによって接続されている。定電圧用経路L3aには、低圧側経路L1側から順に、抵抗体45aと、ツェナーダイオード44aとが備えられている。詳しくは、ツェナーダイオード44aのカソードは、抵抗体45aの一端に接続され、アノードは接続経路L2側に接続されている。
こうした構成において、点火信号IGtがオン点火信号からオフ点火信号に切り替えられる場合、2次コイル38bの誘起電圧がツェナーダイオード44aのブレークダウン電圧Vzを上回ろうとすると、上記誘起電圧がブレークダウン電圧Vzで制限されるとともに、定電圧用経路L3aに電流が流れることとなる。すなわち、ギャップの印加電圧がブレークダウン電圧Vzに維持される。
ここで、本実施形態にかかる劣化判断処理は、点火信号IGtがオフ点火信号とされる場合に抵抗体45aを流れる判定電流Ifが0以外の値であると判断されたとき、点火プラグ26が劣化している旨判断する処理となる。
このように、本実施形態では、図6に示した点火装置を採用する場合に劣化判断処理を行うことによっても、上記第1の実施形態に示した効果と同様の効果を得ることができる。
さらに、本実施形態では、定電圧用経路L3aの一端を接地しない回路構成とした。このため、定電圧用経路を接続するための車両側の接地端子を省略できる等、点火装置を車両に実装する場合の自由度を高めることもできる。
(第3の実施形態)
以下、第3の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
本実施形態では、点火プラグ26の劣化判断手法を変更する。
図7に、本実施形態にかかる劣化判断処理の手順を示す。この処理は、ECU46によって実行される。
この一連の処理では、ステップS10において肯定判断された場合にステップS12aに進み、If検出期間内で判定電流Ifが0以外の値であったか否か、すなわち定電圧用経路L3に電流が流れていたか否かを判断する。具体的には、図8に示すように、点火信号IGtがオフ点火信号に切り替えられる時刻t1からIf検出期間が経過する時刻t6までの期間で、判定電流Ifが0以外の値であったか否かを判断する。なお、図8(a)〜図8(c)は、先の図5(a)〜図5(c)に対応している。
ここで、If検出期間内で判定電流Ifが0以外の値であったか否かは、例えば、周知のラッチ回路や、ECU46によるソフトウェア処理等を組み合わせて判断すればよい。具体的には、If検出期間内で判定電流Ifが0以外の値であったと判断された場合、その旨の情報をラッチ回路に記憶すればよい。なお、ラッチ回路に記憶された上記その旨の情報を、例えば、本ステップの処理の終了とともに、次回の判断に備えてリセットしてもよい。
また、If検出期間は、判定電流Ifを用いた点火プラグ26の劣化判断精度を高める観点から設定される。つまり、If検出期間が長すぎると、何らかの要因で生じたノイズが判定電流Ifとして検出される蓋然性が高くなる。この場合、定電圧用経路L3に実際に電流が流れていないにもかかわらず、電流が流れていると判断されることで、点火プラグ26が劣化している旨誤判断されるおそれがある。一方、If検出期間が短すぎると、定電圧用経路L3に実際に電流が流れているにもかかわらず、電流を検出することができない蓋然性が高くなる。この場合、点火プラグ26が実際に劣化しているにもかかわらず、劣化していない旨誤判断されるおそれがある。上述した事項に鑑み、本実施形態では、If検出期間を、オフ点火信号に切り替えられてから点火が想定される時間(例えば、数μsec〜数百μsec)内の予め定められた固定値に設定した。
ステップS12aにおいて肯定判断された場合には、点火プラグ26が劣化している旨判断し、ステップS14に進む。
一方、上記ステップS12aにおいて否定判断された場合には、ステップS16に進み、フェールセーフ処理をクリアする。これにより、警告灯48が消灯され、また、放電電圧低下処理が終了される。
なお、上記ステップS10において否定判断された場合や、ステップS14、S16の処理が完了する場合には、この一連の処理を一旦終了する。
以上説明した劣化判断処理を行うことによっても、上記第1の実施形態に示した効果と同様の効果を得ることができる。
(第4の実施形態)
以下、第4の実施形態について、先の第3の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
本実施形態では、フェールセーフ処理において、放電電圧低下処理に代えて、1次コイル38aへの通電時間を延長する通電時間延長処理を行う。この処理は、エンジン10の失火を抑制するための処理である。
つまり、点火プラグ26の劣化度合いが大きくなり、点火信号IGtがオフ点火信号とされる期間において定電圧用経路L3に電流が流れると、点火コイル38に蓄積された磁気エネルギが減少することとなる。その結果、エンジン10が失火する懸念がある。こうした問題に対処すべく、通電時間延長処理を行う。
に、上記通電時間延長処理の手順を示す。この処理は、ECU46によって実行される。
この一連の処理では、ステップS12aにおいて肯定判断された場合には、ステップS14aに進み、上記報知処理と、上記通電時間延長処理とを含むフェールセーフ処理を行う。本実施形態では、通電時間延長処理を、点火信号IGtがオン点火信号とされる期間(オン点火信号のパルス幅)に所定値Δtを加算する処理とする。より具体的には、上記処理を、エンジン10の運転状態と関係付けられて上記期間が規定されたマップにおいて、上記期間に所定値Δtを加算する処理とする。
通電時間延長処理によれば、定電圧用経路L3に電流が流れる場合であっても、次回の燃焼サイクル以降において点火コイル38に蓄えられる磁気エネルギを増大させることができる。このため、定電圧用経路L3に電流が流れることによって減少する上記磁気エネルギを補填することができる。
また、本実施形態では、マップに規定された点火信号IGtがオン点火信号とされる期間のうちオン点火信号の開始タイミングを所定値Δt早めることで通電時間を延長することとしている。このため、通電時間の延長が、オン点火信号からオフ点火信号の切り替え時期である点火時期に与える影響を無くすこともできる。
一方、上記ステップS12aにおいて否定判断された場合には、ステップS18に進み、フェールセーフ処理をクリアする。これにより、警告灯48が消灯され、また、通電時間延長処理が終了される。
なお、上記ステップS10において否定判断された場合や、ステップS14a、S18の処理が完了する場合には、この一連の処理を一旦終了する。
このように、本実施形態では、通電時間延長処理を行うことで、定電圧用経路L3に電流が流れることによって減少する点火コイル38の磁気エネルギを補填することができ、ひいてはエンジン10の失火を好適に抑制することができる。
さらに、通電時間延長処理によれば、点火プラグ26が劣化した場合のフェールセーフを点火システム側で完結することもできる。
(その他の実施形態)
なお、上記実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・ツェナーダイオード44のブレークダウン電圧Vzの設定手法としては、上記実施形態に例示したものに限らない。例えば、ブレークダウン電圧Vzを、上記耐圧上限値に設定してもよい。
また、例えば、エンジン10が運転される場合に想定される放電電圧最大値を考慮せず上記ブレークダウン電圧Vzを設定してもよい。この場合、点火プラグ26の劣化度合いが大きくなる以前に抵抗体45によって電流が検出され得る。こうした構成における劣化判断手法として、点火信号IGtがオフ点火信号とされる期間において、抵抗体45によって電流が検出された時間(例えば、先の図5の時刻t4〜t5)が0よりも長い閾値時間(基準となる時間に相当)を超えると判断された場合、点火プラグ26が劣化している旨判断する手法を採用することができる。より具体的には、抵抗体45によって電流が検出された時間をECU46の備える記憶手段(不揮発性メモリ)に記憶し、記憶された直近の時間が閾値時間を超えると判断された場合、点火プラグ26が劣化している旨判断すればよい。なお、上記閾値時間は、点火プラグ26が劣化していることを判別可能な時間であり、実験等により定められる時間である。
ちなみに、上記手法を採用する場合、オフ点火信号とされる期間において抵抗体45によって電流が検出される時間に影響を及ぼすパラメータ(エンジン10の運転状態や筒内圧)と関係付けて上記電流が検出される時間を記憶してかつ、上記閾値時間を上記パラメータと関係付けて設定する手段を備えることが望ましい。上記パラメータに応じて上記電流が検出される時間が異なることから、上記手法によって点火プラグ26の劣化の有無の判断精度を高めることができる。
・電流検出用の抵抗体の設置位置としては、上記各実施形態に例示したものに限らない。例えば、先の図2において、定電圧用経路L3のうちツェナーダイオード44よりも接続経路L2側に抵抗体を備えてもよい。また、例えば、先の図6において、定電圧用経路L3aのうちツェナーダイオード44aよりも接続経路L2側に抵抗体を備えてもよい。
・点火装置の回路構成としては、上記各実施形態に例示したものに限らない。例えば、先の図2において、低圧側経路L1の両端のうち2次コイル38b側と反対側が接地部位(基準となる電位を有する部材に相当)に接続(接地)される回路構成であってもよい。
また、点火装置の回路構成としては、点火プラグの中心電極を負極としてかつ接地電極を正極とし、点火信号IGtがオフ点火信号に切り替えられる場合に接地電極から中心電極へと放電電流が流れるいわゆるマイナス放電が行われる構成に限らない。例えば、中心電極を正極としてかつ接地電極を負極とし、上記オフ点火信号に切り替えられる場合に中心電極から接地電極へと放電電流が流れるいわゆるプラス放電が行われる回路構成であってもよい。
・劣化判断処理の実行頻度としては、上記第1の実施形態に例示したものに限らない。例えば、点火制御の実行毎に行ってもよい。
・点火プラグ26が劣化している旨をユーザに報知する手法としては、上記第1の実施形態に例示したものに限らない。例えば、音によってユーザに報知する手法を採用してもよい。
・上記第4の実施形態の図9のステップS14aにおいて、フェールセーフ処理に放電電圧低下処理を加えてもよい。
・1次コイル38aに供給する電気エネルギの増大手法としては、上記第4の実施形態に例示したものに限らない。例えば、点火信号IGtがオン点火信号とされる期間を延長せず、1次コイル38aに対する印加電圧を増大させる手法であってもよい。これは、例えば、バッテリ40に昇圧コンバータを接続し、昇圧コンバータの出力電圧を1次コイル38aに印加することで実現することができる。この場合であっても、点火コイル38に蓄えられる磁気エネルギを増大させることができる。また、例えば、点火信号IGtがオン点火信号とされる期間を延長させるとともに、1次コイル38aに対する印加電圧を増大させる手法であってもよい。
さらに、1次コイル38aに供給する電気エネルギの増大手法としては、点火信号IGtがオン点火信号とされる期間を所定値Δt延長させた後、オン点火信号とされる期間を徐々に短縮する手法であってもよい。これは、例えば、オン点火信号とされる期間を所定値Δt延長させた後、上記期間が下限ガード値(例えば、マップに規定されたオン点火信号とされる期間の初期値)を下回らないことを条件として、ECU46の制御周期毎に上記期間を規定値ずつ短縮することで実現することができる。ここで、上記規定値は、上記所定値Δtよりも十分小さい値に設定される。なお、オン点火信号とされる期間の短縮は、例えば、エンジン10の失火が生じないことを条件として継続すればよい。
加えて、1次コイル38aに供給する電気エネルギの増大手法としては、オン点火信号とされる期間を上記規定値ずつ徐々に延長する手法であってもよい。この場合、上記オン点火信号とされる期間に上限ガード値を設定することが望ましい。
・上記第4の実施形態において、通電時間の延長手法としては、マップに規定された点火信号IGtがオン点火信号とされる期間のうちオン点火信号の開始タイミングを早めることで通電時間を延長するものに限らない。例えば、オン点火信号の終了タイミングを所定値Δt遅らせることで通電時間を延長するものであってもよい。また、オン点火信号の開始タイミングを早める手法と、オン点火信号の終了タイミングを遅らせる手法とを併せて通電時間を延長してもよい。これらの場合であっても、点火コイル38の磁気エネルギを補填することはできる。
・上記第3の実施形態において、オフ点火信号に切り替えられてから点火が想定される時間(例えば、数μsec〜数十μsec)内にIf検出期間が存在することを条件として、If検出期間をエンジン10の運転状態に応じて可変設定してもよい。
・上記第3の実施形態において、ラッチ回路に記憶された判定電流Ifに関する情報を、点火信号IGtが次回オン点火信号とされるタイミング(先の図8の時刻t7)でリセットしてもよい。
・上記第3,第4の実施形態において、フェールセーフ処理のクリア(先の図7のステップS16,図9のステップS18)を廃止し、フェールセーフ処理の動作を保持させる制御ロジックを採用してもよい。この場合、例えば、上記第4の実施形態において、オン点火信号とされる期間の延長は、フェールセーフ処理のクリアによって中止されない。このため、オン点火信号とされる期間の延長は、例えば、ディーラー等において点火プラグ26が交換された場合に通電時間延長処理のクリアがなされるまで継続される。
・上記第4の実施形態において、フェールセーフ処理のクリアのうち警告灯48の消灯を廃止してもよい。これにより、警告灯48の点灯の継続によってユーザに対して点火プラグ26の交換を促すことができる。
・電流検出手段としては、抵抗体に限らず、例えば、ホール素子を用いた電流センサであってもよい。
・定電圧素子としては、上記各実施形態に例示したものに限らない。例えば、自身の端子間電圧が規定電圧となる場合にアバランシェ降伏が生じるアバランシェダイオードであってもよい。また、例えば、ツェナーダイオードやアバランシェダイオード以外の素子であってかつこれらと同様の機能を有する素子であってもよい。
10…エンジン、24…燃焼室、26…点火プラグ、26a…中心電極、26b…接地電極、38…点火コイル、38a…1次コイル、38b…2次コイル、44…ツェナーダイオード、45…抵抗体、L1…低圧側経路、L2…接続経路、L3…定電圧用経路。

Claims (6)

  1. 互いに磁気結合された1次コイル(38a)及び2次コイル(38b)を有する点火コイル(38)と、内燃機関(10)の燃焼室(24)に突出した中心電極(26a)及び接地電極(26b)を有する点火プラグ(26)とを備える内燃機関の燃焼制御システムに適用され、前記点火コイルに蓄えられる磁気エネルギに基づき前記中心電極及び前記接地電極間に高電圧を印加する点火制御を行うことでこれら電極間に放電火花を生じさせる内燃機関の制御装置において、
    前記2次コイルの一端は、低圧側経路(L1,L1a)を介して基準となる電位を有する部材(40)に接続され、他端は、接続経路(L2)を介して前記中心電極に接続され、
    前記接続経路には、一端が前記低圧側経路の両端のうち前記2次コイル側に接続された又は接地された定電圧用経路(L3,L3a)が接続され、
    前記定電圧用経路には、前記1次コイルに通電される場合、前記2次コイルに生じる誘起電圧の極性が負となる側から正となる側に向かう方向である規定方向に前記定電圧用経路を流れる電流の流通を許容し、前記1次コイルへの通電が遮断される場合、自身の端子間電圧が規定電圧以上になるときに前記規定方向とは逆方向に前記定電圧用経路を流れる電流の流通を許容しつつ前記規定電圧分の電圧降下を生じさせる定電圧素子(44,44a)と、前記定電圧用経路を流れる電流を検出する電流検出手段(45,45a)とが備えられ、
    前記規定電圧は、新品の前記点火プラグの放電電圧よりも高い電圧に設定され、
    前記1次コイルへの通電開始後、該1次コイルへの通電が遮断されている期間において、前記電流検出手段によって電流が検出されることに基づき、前記点火プラグが劣化している旨判断する処理を行う劣化判断手段を備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記劣化判断手段によって劣化している旨判断された場合、前記1次コイルに供給する電気エネルギを増大させる処理を行う増大手段を更に備えることを特徴とする請求項1記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記増大手段は、前記増大させる処理として、前記1次コイルへの通電時間を延長させる処理を行うことを特徴とする請求項記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記劣化判断手段によって劣化している旨判断された場合、前記点火プラグの放電電圧を低下させる方向に前記内燃機関の燃焼制御用のアクチュエータ(14,20,26)の制御量を変更する変更手段を更に備えることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の内燃機関の制御装置。
  5. 前記劣化判断手段によって劣化している旨判断された場合、その旨をユーザに報知する報知手段を更に備えることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の内燃機関の制御装置。
  6. 前記定電圧素子は、該定電圧素子の端子間電圧が前記規定電圧となる場合にツェナー降伏又はアバランシェ降伏が生じるダイオードであることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の内燃機関の制御装置。
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