JP5794198B2 - 冷却制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は、複数の電動機にオイルを供給することにより、それら電動機を冷却する冷却制御装置に関し、特にケースの内部に貯留されたオイルを循環させるように構成された冷却制御装置に関するものである。
従来知られた車両は、動力伝達部であるギヤの噛み合い面や摺動部材の摺動面にオイルを供給することにより摩擦を低下させるように構成されている。また、電動機を動力源とした電気自動車や、内燃機関と電動機とのそれぞれを動力源として設けられたハイブリッド車両などが開発されており、それら電動機を搭載した車両は、電動機の耐久性や特性の低下を抑制あるいは防止するために、電動機にオイルを供給して冷却するように構成されている。
特許文献1には、内燃機関と2つの電動機とを動力源としたハイブリッド車両において、各電動機にオイルを供給して冷却する装置が記載されている。この特許文献1に記載された冷却装置は、各電動機のそれぞれを収容するケースが設けられており、それら電動機にオイルを供給した後に、それぞれのケースの下方部にオイルが一時的に貯留されるように構成されている。具体的には、各ケースに貯留されたオイルが流入される空間が形成され、その空間に配置されたギヤによってオイルを掻き上げるように構成されており、その掻き上げられたオイルを各電動機より鉛直方向における上方に設けられたキャッチタンクに貯留する。そして、キャッチタンクには、各電動機に向けて開口した開口部が形成されており、そのキャッチタンクに貯留されたオイルを電動機に供給して冷却するように構成されている。
また、電動機におけるロータがオイルに浸漬してしまうと、ロータが回転する際に攪拌損失などの動力損失が生じてしまう可能性があるため、各ケースに貯留されたオイルの油面高さに応じて、上記開口部を開閉する弁が設けられている。すなわち、油面高さが所定高さ以上となったときに、弁が開口部を閉じて一時的にキャッチタンクからオイルを電動機に供給しないことによって、ケースの内部に貯留されたオイルの油面高さが過剰に増加しないように構成されている。
なお、特許文献2には、ギヤが回転することにより掻き上げられてキャッチタンクに一時的に貯留されたオイルを、ケースに収容された各部材に供給するように構成された装置が記載されており、その特許文献2に記載された装置は、複数のギヤによってオイルを掻き上げるとともに、それらギヤを収容する空間を堰(せき)により区画することにより、各ギヤが掻き上げるオイルの油面高さをそれぞれ異ならせるように構成されている。すなわち、オイルを掻き上げるギヤ毎に油面の高さを設定することにより、ギヤがオイルに浸漬し過ぎることによる攪拌損失の増大を抑制もしくは防止することができるように構成されている。なお、各ギヤにより掻き上げられたオイルは、同一のキャッチタンクに供給され、そのキャッチタンクから各部材にオイルが供給されるように構成されている。
特開2008−286247号公報 特開2008−39079号公報
特許文献1に記載された冷却装置は、各電動機が収容されたそれぞれのケースにオイルを一時的に貯留した後に、ギヤによってオイルを掻き上げるための空間にオイルを流動させるように構成されている。すなわち、各電動機に供給されたオイルは、ギヤが収容された空間に供給されて混合される。そのため、いずれか一方の電動機に供給されて温度上昇したオイルと、他方の電動機に供給されて比較的低温であるオイルとを混合してしまうので、再度、各電動機に供給する際のオイルの温度が少なからず高くなってしまうので、電動機の冷却効率が低下してしまう可能性がある。
この発明は上述した事情を背景としてなされたものであって、オイルが供給されて冷却される複数の電動機の冷却効率を向上させることができる冷却制御装置を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、請求項1の発明は、複数の電動機と、それら電動機にオイルを供給して冷却するオイル供給手段とを備えた冷却制御装置において、前記各電動機に供給されたオイルを貯留しかつ前記各電動機毎に設けられた複数のオイルパンと、前記各オイルパンに貯留されるオイルの温度を判断する判断手段と、前記複数のオイルパンのうち前記判断手段により判断されたオイルの温度が低温となるオイルパンを前記オイル供給手段にオイルを汲み上げて供給するオイルパンとして選択する第1選択手段と、前記複数のオイルパンからオイルが流入される他のオイルパンと、前記他のオイルパンのオイルを掻き上げて潤滑の用に供する回転体と、前記複数のオイルパンのうち前記判断手段により判断されたオイルの温度が高温となるオイルパンを前記他のオイルパンにオイルを流入させるオイルパンとして選択する第2選択手段とを備えていることを特徴とするものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記判断手段は、前記各電動機の温度を検出して判断する手段を含むことを特徴とする冷却制御装置である。
この発明によれば、複数の電動機毎に設けられたオイルパンのうち、オイルパンに貯留されるオイルの温度が低温であると判断されるオイルパンがオイル供給手段にオイルを供給するオイルパンとして選択される。そのため、各電動機に低温のオイルを供給することができるので、各電動機の冷却効率を向上させることができる。
また、各オイルパンに連通した他のオイルパンを備え、そのオイルパンのオイルを回転体によって掻き上げるように構成されているとともに、他のオイルパンには、各オイルパンに貯留されたオイルのうち、オイルパンに貯留されるオイルの温度が高温であると判断されるオイルパンからオイルが流入される。そのため、他のオイルパンのオイルが高温となることにより、回転体が掻き上げるオイルの粘性が低くなり、その結果、回転体がオイルを掻き上げる際の動力損失を低下させることができる。
この発明に係る冷却制御装置の一例におけるオイルの流れを説明するための図である。 その冷却制御装置における各モータ・ジェネレータの配置を説明するための図である。 その冷却制御装置における切替弁および切替機構の切替制御の一例を説明するためのフローチャートである。 その冷却制御装置における第2モータ・ジェネレータの温度が第1モータ・ジェネレータの温度より高温のときのオイルの流れを示す図である。 第2モータ・ジェネレータの温度が第1モータ・ジェネレータの温度より高温のときの各オイルパンにおける油面の高さを示す図である。
つぎにこの発明に係る冷却制御装置の一例について説明する。図2は、車両に搭載されたトランスアクスルのケース1の内部に2つのモータ・ジェネレータ2,3が設けられた状態を模式的に示している。これら2つのモータ・ジェネレータ2,3は、この発明における「複数の電動機」に相当するものであり、車両の動力源として機能することができるものである。すなわち、少なくともいずれか一方のモータ・ジェネレータ2(3)を駆動することにより車両を走行させることができるように構成されている。また、それらのモータ・ジェネレータ2,3は、電力が供給されることにより電動機として機能することができるとともに、ロータが回転させられる動力を電気エネルギに変換する発電機として機能することができるように構成されている。
より具体的には、図示しないガソリンエンジンやディーゼルエンジンあるいはガスエンジンなどの内燃機関から出力された動力を、一方のモータ・ジェネレータ2(3)で回生するとともに、そのモータ・ジェネレータで回生された電力を他方のモータ・ジェネレータ3(2)に通電してあるいは図示しない蓄電池に充電するように構成されている。また、そのモータ・ジェネレータ2(3)により発電された電力が供給され、あるいは蓄電池に充電された電力が通電されて他方のモータ・ジェネレータ3(2)が力行制御されることにより、内燃機関から伝達されたトルクに、他方のモータ・ジェネレータ3(2)から出力されたトルクを加算することができるように構成されている。なお、車両が制動制御される場合には、一方のモータ・ジェネレータ2(3)電動機が回生制御されることにより、車両が減速するトルクを作用させるとともに発電することができる。なお、以下の説明では、一方のモータ・ジェネレータを第1モータ・ジェネレータ(MG1)2と示し、他方のモータ・ジェネレータを第2モータ・ジェネレータ(MG2)3と示す。
なお、この発明に係る冷却装置は、上述したように内燃機関を備えた車両を対象とするものに限らず、例えば、2つの電動機のみの動力によって車両の動力を出力する電気自動車を対象とすることができる。
図2に示す各モータ・ジェネレータ2,3は、トランスアクスルのケース1に収容されており、そのケース1の下方に設けられたオイルパン4,5に貯留されたオイルが循環されてモータ・ジェネレータ2,3が冷却されるように構成されている。具体的には、オイルパン4,5に貯留されたオイルを、後述するオイルポンプ6あるいはギヤによって、鉛直方向における各モータ・ジェネレータ2,3の上方に汲み上げあるいは掻き上げた後に、各モータ・ジェネレータ2,3にオイルを滴下させるなどしてモータ・ジェネレータ2,3を冷却するように構成されている。なお、各モータ・ジェネレータ2,3には、それらモータ・ジェネレータ2,3の温度を検出する図示しない温度センサが設けられている。また、以下の説明では、図2に示す左側のオイルパン、具体的には、後述する第1モータ・ジェネレータ2からオイルが供給されるオイルパンを第1オイルパン4と示し、図2に示す右側のオイルパン、具体的には、後述する第2モータ・ジェネレータ3からオイルが供給されるオイルパンを第2オイルパン5と示す。これら第1オイルパンおよび第2オイルパンが、この発明における「複数のオイルパン」に相当する。
ここで、図2に示すモータ・ジェネレータ2,3の構成について説明する。図2に示すモータ・ジェネレータ2,3は、従来知られた交流型の同期電動機と同様の構成であって、図示しない出力軸と一体化されたロータ2a,3aと、そのロータ2a,3aと同心円上に配置されかつ環状に形成されたステータ2b,3bとによって構成されている。また、ロータ2a,3aは、永久磁石が内在された鋼板を軸線方向に複数配置して構成された積層鋼板であって、その積層鋼板が出力軸と一体回転するようにスプラインなどによって連結されている。さらに、ステータ2b,3bは、環状に形成されかつ内周側に突出した複数のステータコアを有する鋼板を、上記ロータ2a,3aと同様に軸線方向に複数配置して構成されており、それら複数の鋼板がケース1に固定されている。そして、ステータコアに銅線を巻き付けて形成されたコイル2c,3cが設けられており、そのコイル2c,3cに電力を供給することによりロータ2a,3aが回転するように構成されている。すなわち、コイル2c,3cに電力を供給して形成された電磁場と、ロータ2a,3aに内在した永久磁石の磁場とによりロータ2a,3aが回転するように構成されている。
上述したように構成されたモータ・ジェネレータ2,3は、ステータコアに銅線を巻き付けることによりそのステータコアから軸線方向に突出したコイルエンド部2d,3dに、オイルを流動させることにより冷却される。すなわち、上述したモータ・ジェネレータ2,3は、コイル2c,3cに供給される電力に応じて出力トルクが変化するように構成されており、その電力が大きいときには、銅損によって発熱し、また発電された電力が大きいときも同様に銅損が生じて発熱するので、コイルエンド部2d,3dにオイルを流動させることで冷却するように構成されている。図2には、オイルの流れを矢印で示しており、各モータ・ジェネレータ2,3の上方から供給されたオイルは、コイルエンド部2d,3dに沿って流動するように構成されている。
図2に示すケース1は、上記各モータ・ジェネレータ2,3を流動して滴下したオイルがそれぞれ異なるオイルパン4,5に供給されるように構成されている。すなわち、図2に示す例では、各モータ・ジェネレータ2,3は、図2における左右方向に平行に配置されており、したがって、各モータ・ジェネレータ2,3から滴下したオイルが混ざらないように、ケース1の内部には、壁部7が形成されている。そのため、第1モータ・ジェネレータ2から滴下したオイルが、壁部7の一方側を流動して第1オイルパン4に供給され、第2モータ・ジェネレータ3から滴下したオイルが、壁部7の他方側を流動して第2オイルパン5に供給されるように構成されている。
図1は、オイルの流れを説明するための図である。図1には、上記各オイルパン4,5に加えて、この発明における「他のオイルパン」に相当する第3オイルパン8が連結されている。この第3オイルパン8は、各オイルパン4,5と連通したものであって、各オイルパン4,5から供給されたオイルを図示しないギヤなどの回転体によって掻き上げられてギヤの噛み合い面や摺動部材の摺動面に供給される。また、各オイルパン4,5と第3オイルパン8との間には、この発明における「第2選択手段」に相当する切替機構9が設けられている。図1に示す例では、第1オイルパン4と第2オイルパン5とのいずれか一方のオイルパン4(5)から第3オイルパン8にオイルが流入されるように構成された切替機構9が設けられている。言い換えると、一方のオイルパン4(5)から第3オイルパン8にオイルが流入することを制限し、他方のオイルパン5(4)から第3オイルパン8にオイルが流入するように切替機構9が設けられている。具体的には、図示しない電動機やアクチュエータあるいは機構によって移動させられる可動式の仕切り9が設けられている。なお、図1には、第1オイルパン4に貯留されたオイルのみが第3オイルパン8に流入するように、第2オイルパン5と第3オイルパン8との間に仕切り9を移動させた状態を示している。
また、各オイルパン4,5には、それぞれストレーナ10,11を介してオイルポンプ6が連結されている。このオイルポンプ6は、電動機によって駆動する電動オイルポンプであってもよく、図示しない内燃機関の動力、あるいは動力伝達装置におけるいずれかの回転部材の動力によって駆動するメカオイルポンプであってもよい。
さらに、オイルポンプ6の吐出側には、オイルクーラー12が設けられている。このオイルクーラー12は、例えば、車両が走行したときの走行風によってオイルを冷却するオイルクーラーであってもよく、熱交換機などによってオイルを冷却するオイルクーラーであってもよい。
そして、オイルクーラー12によって冷却されたオイルが、各モータ・ジェネレータ2,3の上方に開口した油路13を流動して、各モータ・ジェネレータ2,3におけるコイルエンド部2d,3dに滴下される。
その際に、各モータ・ジェネレータ2,3の冷却効率を向上させるためには、低温のオイルを供給することが好ましく、そのため、図1に示す例では、各オイルパン4,5に貯留されたオイルのうち、相対的に低温のオイルを各モータ・ジェネレータ2,3に供給するように構成されている。具体的には、オイルポンプ6の上流側、すなわちオイルポンプ6の入力ポート側に、この発明における「第1選択手段」に相当する切替弁14が設けられており、一方のオイルパン4(5)のオイル、より具体的には貯留されたオイルの温度が低温のオイルパン4(5)からオイルポンプ6にオイルを供給することができるように構成されている。
つぎに、図1における切換機構9および切替弁14の切替制御の一例について、図3に示すフローチャートを参照しつつ説明する。まず、第2モータ・ジェネレータ3の温度が第1モータ・ジェネレータ2の温度より低いか否かが判断される(ステップS1)。このステップ1における判断は、各モータ・ジェネレータ2,3に設けられた温度センサにより検出された温度を比較することにより判断することができる。なお、ステップS1は、各モータ・ジェネレータ2,3を流動したオイルが、各モータ・ジェネレータ2,3から伝達された熱により温度が上昇するので、各オイルパン4,5に貯留されたオイルの温度をモータ・ジェネレータ2,3の温度を検出することで判断している。したがって、ステップS1における判断は、この発明における「判断手段」に相当するものであって、要は貯留されたオイルの温度が低いオイルパン4(5)を選択するための判断であるので、各オイルパン4,5に温度センサを設けて、その温度センサにより検出されたオイルの温度を比較してもよい。また、上記モータ・ジェネレータ2,3は、要求された出力トルクに応じてあるいは発電する電力に応じて銅損が変化し、また回転数に応じて鉄損が変化するので、それら出力トルクや回転数などの負荷に基づいて各モータ・ジェネレータ2,3の発熱温度を判断してもよい。
ステップS1で肯定的に判断された場合、すなわち、第2モータ・ジェネレータ3の温度が第1モータ・ジェネレータ2の温度より低い場合には、可動式の仕切り9を第2オイルパン5側に移動させる(ステップS2)。すなわち、第2オイルパン5と第3オイルパン8との間に仕切り9を配置することにより、第2オイルパン5に貯留された比較的低温のオイルを第3オイルパン8側に流入させず、第1オイルパン4に貯留された比較的高温のオイルを第3オイルパン8側に流入させる。これは、第3オイルパン8に貯留されたオイルをギヤによって掻き上げてギヤの噛み合い面や摺動部材の摺動面あるいはベアリングに供給するように構成されているため、オイルの温度が高温の方が粘性が低く、ギヤによりオイルを掻き上げる際の動力損失を低減することができるため、あるいはオイルが供給された部材の摩擦接触面における粘性抵抗を低減させて動力損失を低減することができるためである。
ついで、第2オイルパン5のオイルをオイルポンプ6が汲み上げるように、切替弁14を切り替える(ステップS3)。このステップS3は、比較的低温のオイルを汲み上げて各モータ・ジェネレータ2,3の冷却用のオイルとして使用するため、低温側のオイルパン3とオイルポンプ6とを連通させるように切替弁14を切り替えている。
なお、ステップS1で肯定的に判断されたとき、すなわち第2モータ・ジェネレータ3の温度が第1モータ・ジェネレータ2の温度より低いときにおける、切替機構9あるいは切替弁14の状態を図1あるいは図2に示している。すなわち、第2オイルパンからオイルが汲み上げられて各モータ・ジェネレータ2,3に供給されるときのオイルの流れを図1に矢印で示しており、また第1オイルパン4から第3オイルパン8にオイルが流入している状態を同様に矢印で示している。そして、第1オイルパン4から第3オイルパン8にオイルが流入することにより、第1オイルパン4に貯留されたオイルの量が減少するので、第1オイルパン4に貯留されたオイルの量が、第2オイルパン5に貯留されたオイルの量より少なくなる。その状態を図2に示している。
一方、ステップS1で否定的に判断された場合、すなわち第2モータ・ジェネレータ3の温度が第1モータ・ジェネレータ2の温度より高い場合には、可動式の仕切り9を第1オイルパン4側に移動させて(ステップS4)、第1オイルパン4のオイルをオイルポンプ6が汲み上げるように、切替弁14を切り替える(ステップS5)。すなわち、第1オイルパン4と第3オイルパン8との間に仕切り9を配置することにより、第1オイルパン4に貯留された比較的低温のオイルを第3オイルパン8側に流入させず、第2オイルパン5に貯留された比較的高温のオイルを第3オイルパン8側に流入させるとともに、比較的低温のオイルを汲み上げて各モータ・ジェネレータ2,3の冷却用のオイルとして使用する。
なお、ステップS1で否定的に判断されたとき、すなわち第2モータ・ジェネレータ3の温度が第1モータ・ジェネレータ2の温度より高いときにおける、切替機構9あるいは切替弁14の状態を図4あるいは図5に示している。すなわち、第1オイルパン4からオイルが汲み上げられて各モータ・ジェネレータ2,3に供給されるときのオイルの流れを図4に矢印で示しており、また第2オイルパン5から第3オイルパン8にオイルが流入している状態を同様に矢印で示している。そして、第2オイルパン5から第3オイルパン8にオイルが流入することにより、第2オイルパン5に貯留されたオイルの量が減少するので、第2オイルパン5に貯留されたオイルの量が、第1オイルパン4に貯留されたオイルの量より少なくなる。その状態を図5に示している。
上述したように構成することにより、各モータ・ジェネレータ2,3に比較的低温のオイルを供給することができるので、各モータ・ジェネレータ2,3の冷却性能あるいは冷却効率を向上させることができる。また、オイルポンプ6によって汲み上げるオイルの温度が低いので、オイルクーラー12の熱交換機能を低下させること、すなわち小型化することができる。さらに、比較的高温のオイルをギヤによる掻き上げ潤滑に使用することができるので、ギヤがオイルを掻き上げる際の動力損失を低減することができるとともに、高温のオイルが供給された摩擦面における粘性抵抗を低減することができ、その結果、車両における燃費を低下させることができる。
なお、上述した構成では、各オイルパン4,5のうち一方のオイルパン4(5)と第3オイルパン8とを選択的に連通させる可動式の仕切り9を例に挙げて説明したが、例えば、各オイルパン4,5と第3オイルパン8とをそれぞれ油路によって連結し、それらの油路のそれぞれに開閉弁を設けて、連通させる油路を選択的に切り替えるように構成されたものであってもよい。また、図に示したように各オイルパン4,5が隣り合って配置されている場合には、それらのオイルパン4,5に貯留されたオイルの温度が伝達してしまうことを抑制もしくは防止するために、各オイルパン4,5を隔てる壁面を断熱部材によって形成してもよい。
さらに、この発明に係る冷却制御装置は、オイルが供給されて冷却される電動機が複数設けられていればよく、上述したように電動機が2つ設けられたものに限定されず、3つ以上設けられたものを対象とすることができる。その場合には、複数の電動機毎に設けられた複数のオイルパンに貯留されたオイルのうち、温度が最も低温のオイルを電動機の冷却用のオイルとして使用すればよく、それらオイルパンに貯留されたオイルのうち、温度が最も高温のオイルを第3オイルパン8に流入させるようにすればよい。
2,3…モータ・ジェネレータ、 4,5,8…オイルパン、 6…オイルポンプ、 9…仕切り、 14…切替弁。

Claims (2)

  1. 複数の電動機と、それら電動機にオイルを供給して冷却するオイル供給手段とを備えた冷却制御装置において、
    前記各電動機に供給されたオイルを貯留しかつ前記各電動機毎に設けられた複数のオイルパンと、
    前記各オイルパンに貯留されるオイルの温度を判断する判断手段と、
    前記複数のオイルパンのうち前記判断手段により判断されたオイルの温度が低温となるオイルパンを前記オイル供給手段にオイルを汲み上げて供給するオイルパンとして選択する第1選択手段と
    前記複数のオイルパンからオイルが流入される他のオイルパンと、
    前記他のオイルパンのオイルを掻き上げて潤滑の用に供する回転体と、
    前記複数のオイルパンのうち前記判断手段により判断されたオイルの温度が高温となるオイルパンを前記他のオイルパンにオイルを流入させるオイルパンとして選択する第2選択手段と
    備えていることを特徴とする冷却制御装置。
  2. 前記判断手段は、前記各電動機の温度を検出して判断する手段を含むことを特徴とする請求項1に記載の冷却制御装置。
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