JP5793914B2 - 幅可変ノズルおよびそれを用いたテンターオーブン - Google Patents
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Description
そこで、通常100mm以上ある樹脂フィルムとエア噴出ノズルの距離を近接させれば、熱伝達率をあげることができると考えられる。しかし、通常、樹脂フィルムとエア噴出ノズルは、設計段階で可能な限り近づけるよう設計されており、そこから更に近接させることは困難であることが多い。そこで、テンター内の装置の位置関係をみると、フィルムを把持し、搬送させるためのクリップの走行レールが、フィルム品種によってさまざまなフィルムの延伸倍率に対応するためフィルムの幅方向に可動できるよう、上下のエア噴出ノズル間にレールが配置されている。そこで、レールの内側にエア噴出ノズルを設置することができれば、フィルムとエア噴出ノズルを更に近接させることは可能である。前述のレールのフィルム幅方向の移動に対応できるように、エア噴出ノズルもレールの移動と同じようにその幅を変えることができれば、近接させることが可能である。このような幅が変わるエア噴出ノズルは、特許文献1の幅可変ノズルとして提案されている。しかし、参考文献1の幅可変ノズルは、乾燥が目的であり、樹脂フィルムに必要な熱伝達率の均一性を考慮して製作されておらず、この構造をそのまま適用するだけでは、熱伝達率ムラによる厚みムラの増大等によって、製品としての品質を持った樹脂フィルムを製造することができなかった。
1)一方向に搬送される樹脂フィルムに、空気を吹き付けるエア噴出ノズルにおいて、エア噴出ノズルのエア噴出口の長さがフィルム搬送方向に対して直角水平方向に変更できるよう、少なくとも2つ以上の可動ノズルで構成される幅可変ノズルであって、前記可動ノズルのエア噴出口がスリット形状を成し、かつ、スリットを形成する2つのリップを側板以外の位置で連結する、幅が2mm以下、かつ、鉛直方向の厚みが2mm以下である連結リブを少なくとも1つ以上有することを特徴とする幅可変ノズル。
2)前記連結リブが、エア噴出口である可動ノズル先端部で取り付けられていることを特徴とする前記1)に記載の幅可変ノズル。
3)前記連結リブと2つのリップが1枚の板状部材で製作し、曲げ加工されていることを特徴とする前記1)または2)に記載の幅可変ノズル。
4)前記幅可変ノズルが、幅可変ノズルにエアを供給するプレナム上を移動できる2つの可動ノズルと、プレナムに取り付けられ固定された固定ノズルとからなる幅可変ノズルであることを特徴とする前記1)〜3)のいずれかに記載の幅可変ノズル。
5)前記連結リブが複数ある場合において、隣り合う連結リブ間の距離が10mm以上であることを特徴とする前記1)〜4)に記載の幅可変ノズル。
6)前記1)〜5)のいずれかに記載の幅可変ノズルが、予熱ゾーン、延伸ゾーン、熱固定ゾーン、及び冷却ゾーンから選ばれる少なくとも1つのゾーンに配置されたことを特徴とするテンターオーブン。
7)前記テンターオーブンにおいて、前記1)〜5)のいずれかに記載の幅可変ノズルが複数設置され、該複数のノズル中の各連結リブの幅方向の取り付け位置が、リップに平行な方向の位置座標に投影したときに、同一座標上に重ならないように取り付けられたことを特徴とする前記6)に記載のテンターオーブン。
また、図3の(a)のように、幅可変ノズル1の幅が狭い場合、可動ノズル3に遮蔽板8を取り付け、プレナム4から幅可変ノズル1へ空気を供給するエア流出口10の外側部分を遮蔽板8で塞ぎ、エア洩れを防止し、無駄なエアを流さないようにしている。
ここで、可動ノズル3に連結リブがない場合、リップ同士を連結する側板7のない方の端部(開放端部)では、補強部材がないため、そのスリット間隙を維持することができず、噴き出しエアの風速が不均一になり、必要な熱伝達率の均一性が得られなかったり、可動ノズル3が移動した場合に、固定ノズル2と干渉し発塵しフィルムに付着したりし、必要な樹脂フィルムの品質を得ることが出来なくなるおそれがある。
また、固定ノズル2または可動ノズル3の製作は、特に1枚の平板での製作に限定されるものではなく、図2の(b)のように、平板22aと平板22bを用いて、予め2枚の平板の先端で形成するスリットの幅が均一になるように位置決めしておき、平板22aと平板22bの溶接箇所および連結リブの開先形状を工夫し、溶接時の入熱を最小限にするなど適切な溶接手順を踏むことで、溶接により製作することも可能であるが、溶接時の入熱が大きくなるとリップが変形し、固定ノズル2と可動ノズル3が干渉し発塵したり、可動ノズル3が移動できなくなったりすることが考えられ、また、溶接による製作は、レーザー加工法と比較してコスト高や製作時間がかかるなどのデメリットがあるため、レーザー加工法による製作がより好ましい。
図1のように、固定ノズル2と可動ノズル3とを組み合わせ、可動ノズル3が移動することでノズル幅を変える。そのため、可動ノズル3は、幅方向に移動させる必要があり、その移動機構を図4に示す。図4は、幅可変ノズル1とプレナム4の幅方向の断面図である。固定ノズル2は、フランジ41とボルト43によって、プレナム4に締結、固定されている。この固定ノズル2の内側に、可動ノズル3を収め、また、幅方向に移動させるため、可動ノズル3は、プレナム4に取り付けたスライドレール42に取り付けられている。こうすることで、可動ノズル3は、プレナム4上を幅方向にスライドレール(ガイドレールともいう)42に沿って移動することができ、幅可変ノズルの幅可変機能を実現できる。ここで、図4では、固定ノズルの内部に可動ノズルが収まる構造となっているが、固定ノズル2の外側に可動ノズル3を配置しても良く、また、可動ノズル3の移動機構はスライドレール42に限らず、車輪を用いた移動機構など幅方向に移動できるものであれば良く、特にスライドレールに限定するものではない。
2 固定ノズル
3、3a、3b 可動ノズル
4 プレナム
5 連結リブ
6 エア噴出口
7 側板
8 エア遮蔽板
10 エア流出口
11 接続面
12 連結リブ幅
13 連結リブ高さ
14 隣り合う2つのリブの距離
15 可動ノズル先端部
20 スリット幅
21 平板
22a、22b リップ
31 仕切り板
32 水平仕切り板
33 折り返し部
41 フランジ
42 ガイドレール
43 ボルト
51a、51b エア供給口
52 エア供給口フランジ
61 仕切り板
62 水平仕切り板
63 折り返し
64 内部スリット
65 エア流路断面
71 炉壁
72 クリップレール
73 樹脂フィルム
74 循環ファン
75 吸引ノズル
76 吐出ダクト
77 吸引ダクト
78 フィルター兼エアヒータ
81 可動ノズル側連結部材
82 クリップレール側棒状連結部材
91 予熱ゾーン
92 延伸ゾーン
93 熱固定ゾーン
94 冷却ゾーン
95 フィルム幅
Claims (7)
- 一方向に搬送される樹脂フィルムに、空気を吹き付けるエア噴出ノズルにおいて、エア噴出ノズルのエア噴出口の長さがフィルム搬送方向に対して直角水平方向に変更できるよう、少なくとも2つ以上の可動ノズルで構成される幅可変ノズルであって、前記可動ノズルのエア噴出口がスリット形状をなし、かつ、スリットを形成する2つのリップを側板以外の位置で連結する、幅が2mm以下、かつ、鉛直方向の厚みが2mm以下である連結リブを少なくとも1つ以上有することを特徴とする幅可変ノズル。
- 前記連結リブが、エア噴出口である可動ノズル先端部で取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の幅可変ノズル。
- 前記連結リブと2つのリップが1枚の板状部材で製作し、曲げ加工されていることを特徴とする請求項1または2に記載の幅可変ノズル。
- 前記幅可変ノズルが、幅可変ノズルにエアを供給するプレナム上を移動できる2つ以上の可動ノズルと、プレナムに取り付けられ固定された固定ノズルとからなる幅可変ノズルであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の幅可変ノズル。
- 前記連結リブが複数ある場合において、隣り合う連結リブ間の距離が10mm以上であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の幅可変ノズル。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の幅可変ノズルが、予熱ゾーン、延伸ゾーン、熱固定ゾーン、及び冷却ゾーンから選ばれる少なくとも1つのゾーンに配置されたことを特徴とするテンターオーブン。
- 前記テンターオーブンにおいて、請求項1〜5のいずれかに記載の幅可変ノズルが複数設置され、該複数のノズル中の各連結リブの幅方向の取り付け位置が、リップに平行な方向の位置座標に投影したときに、同一座標上に重ならないように取り付けられたことを特徴とする請求項6に記載のテンターオーブン。
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