JP6295760B2 - テンターオーブンおよび熱可塑性樹脂フィルムの製造方法 - Google Patents
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Description
所定温度に加熱されたエアを噴き出す噴き出し部と、テンターオーブン内のエアを吸引回収する吸い込み部とが、フィルム幅方向に延在するように配置され、前記フィルム幅方向の両端部を把持するクリップと、前記クリップの走行路であるクリップレールとを有し、フィルム搬送方向にフィルムを搬送するために設けられた開口部以外が壁で仕切られた、一つまたは複数のゾーンを有し、前記ゾーンが一つまたは複数の室により構成されるテンターオーブンであって、前記噴き出し部の一方のフィルム幅方向の端部と、そこから最も近い距離にあるクリップ把持部との間の位置、及び、前記噴き出し部の他方のフィルム幅方向の端部と、そこから最も近い距離にあるクリップ把持部との間の位置であって、フィルム面に略垂直で且つ前記クリップレールに略平行な平面に、遮蔽板を有し、かつ遮蔽板を有する平面によりゾーンをフィルム幅方向に3つに分割した際のそれぞれの空間を空間A〜Cとしたときに、前記噴き出し部が空間A〜Cにわたって延在することを特徴とすることを特徴とするテンターオーブン、である。
(1)前記テンターオーブンを用いた熱可塑性樹脂フィルムの製造方法であって、前記遮蔽板を有する平面によって、前記ゾーンを複数の空間に分割したときに、少なくとも1つのゾーンにおいて、それぞれの空間の中で、噴き出し部から噴き出すエアの量と吸い込み部から吸引回収するエアの量とを同じにすることを特徴とする熱可塑性樹脂フィルムの製造方法、または、
(2)前記テンターオーブンを用いた熱可塑性樹脂フィルムの製造方法であって、遮蔽板を有する平面によって、室を複数の空間に分割したときに、少なくとも1つの室において、それぞれの空間の中で、噴き出し部から噴き出すエアの量と吸い込み部から吸引回収するエアの量とを同じにすることを特徴とする熱可塑性樹脂フィルムの製造方法、である。
(実施例1)
ポリエチレンテレフタレート樹脂のペレットを減圧乾燥した後、押し出し機により溶融して、口金から冷却ドラム上に押し出して未延伸のフィルムを得た。得られた未延伸フィルムを加熱されたロール群および赤外線ヒーターで加熱し、その後、周速差のあるロール群で走行方向に3.2倍延伸して、一軸延伸フィルムを得た。
遮蔽板13を厚さ36mmの断熱材(材質:ケイ酸カルシウム、熱貫流率:2.0W/m2・K)を2mmのステンレス製の板で挟んだ遮蔽板に変更した。また、遮蔽板13は図5に示すような折り曲げ部25がないものとした。それ以外は実施例1と同様にした。計測点26で計測した結果、表1と図7に示す通りとなり、フィルム幅方向の温度差は1.7℃であった。
(比較例1)
遮蔽板を取り付けないこと以外は実施例1と同様にした。表1と図7に各測定位置の結果を示す。計測点26で計測した結果、表1と図7に示す通りとなり、フィルム幅方向の温度差は4.1℃であった。
2:吸い込み部
3:熱交換器
4:循環ファン
5:フィルム
6:ゾーン入口
7:ゾーン出口
8:クリップ
9:クリップレール
10:クリップレールカバー
11a、11b:クリップ把持部
12a、12b:噴き出し部のフィルム幅方向端部
13:遮蔽板
14:クリップレール間の距離
15:テンターオーブン内壁
16:テンターオーブン外壁
17:ゾーン間および/または室間の仕切り壁
18:空間A
19:空間B
20:空間C
21:エア排気機構
22:エア給気機構
23:排気部
24:吸引抵抗調整部材
25:折り曲げ部
26:計測点
27:折り曲げ位置
Claims (6)
- 所定温度に加熱されたエアを噴き出す噴き出し部と、テンターオーブン内のエアを吸引回収する吸い込み部とが、フィルム幅方向に延在するように配置され、前記フィルム幅方向の両端部を把持するクリップと、前記クリップの走行路であるクリップレールとを有し、フィルム搬送方向にフィルムを搬送するために設けられた開口部以外が壁で仕切られた一つまたは複数のゾーンを有し、前記ゾーンが一つまたは複数の室により構成されるテンターオーブンであって、前記噴き出し部の一方のフィルム幅方向の端部と、そこから最も近い距離にあるクリップ把持部との間の位置、及び、前記噴き出し部の他方のフィルム幅方向の端部と、そこから最も近い距離にあるクリップ把持部との間の位置であって、フィルム面に略垂直で且つ前記クリップレールに略平行な平面に、遮蔽板を有し、かつ遮蔽板を有する平面によりゾーンをフィルム幅方向に3つに分割した際のそれぞれの空間を空間A〜Cとしたときに、前記噴き出し部が空間A〜Cにわたって延在することを特徴とするテンターオーブン。
- 遮蔽板が、クリップレールの位置変化に合わせて可動できる可動機構を有することを特徴とする請求項1に記載のテンターオーブン。
- 遮蔽板は、断熱材を有することを特徴とする請求項1または2に記載のテンターオーブン。
- 室内に配置される噴き出し部のフィルム幅方向の長さと吸い込み部のフィルム幅方向の長さとが、同じである室を有することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のテンターオーブン。
- 請求項1から4のいずれかに記載のテンターオーブンを用いた熱可塑性樹脂フィルムの製造方法であって、遮蔽板を有する平面によって、ゾーンを複数の空間に分割したときに、少なくとも1つのゾーンにおいて、それぞれの空間の中で、噴き出し部から噴き出すエアの量と吸い込み部から吸引回収するエアの量とを同じにすることを特徴とする熱可塑性樹脂フィルムの製造方法。
- 請求項1から4のいずれかに記載のテンターオーブンを用いた熱可塑性樹脂フィルムの製造方法であって、遮蔽板を有する平面によって、室を複数の空間に分割したときに、少なくとも1つの室において、それぞれの空間の中で、噴き出し部から噴き出すエアの量と吸い込み部から吸引回収するエアの量とを同じにすることを特徴とする熱可塑性樹脂フィルムの製造方法。
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