JP5793179B2 - ナノ粒子の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、活性物質のナノスケール粒子を製造する方法に関し、特に、凝集防止剤としての糖類;生体適合性高分子及び/又は界面活性剤;及び活性成分を水の存在下に均一に混合し、混合物を乾燥した後、乾燥した混合物を粉砕することにより、または凝集防止剤としての糖類と生体適合性高分子及び/又は界面活性剤とのナノ粒子を製造し、このナノ粒子を活性成分と均一に混合し、混合物を粉砕することにより、活性成分のナノ粒子粉末を製造する方法に関する。
一定サイズの微細粒子の効果的、かつ迅速な製造技術に対する要望が、常に、多様な産業分野で求められている。このような一定サイズの微細粒子は多くの長所を有するものであり、その中でも、特に、流動性が良く、粒子相互作用において偏差がほとんどないということが産業上の利用に非常に有用である。例えば、医薬産業において、治療剤の粒径は溶解速度、生物学的利用能、剤形などに大いに影響を与え、治療剤粒子間の相互作用において偏差が小さいほど、治療剤の全体的な安定性が良くなる。
医薬品において、治療剤の粒径をナノスケールにすれば、下記のような長所が得られる。まず第一に、経口投与時に腸内での吸収率の小さな薬物において、粒径の小さいものが粒径の大きいものより多く吸収されるので、治療剤の生物学的利用効率を増加できる。さらに、例えば、経口投与だけが可能な薬物を吸入法で投与できるように、治療剤形の形態を多様にできる。徐放性薬物の剤形において、治療剤の放出速度は非常に重要な要素である。治療剤の粒径をナノスケールにすれば、その粒径が相対的により均一になるにつれて、治療剤の放出速度が予測可能になり、より効果的な治療剤の製造が可能になる。
上記のように、均一なナノ粒子の様々な長所を得るために、活性成分をナノ粒子として製造するための多様な試みが行われてきた。その目的のために、従来、比較的大きい粒子を相対的に小さくするための破砕(crushing)、粉砕(grinding)、製粉(milling)などの機械的な方法が採用された。最近では、製薬産業において、エアージェット粉砕機を用いて大量の薬剤を製薬学的利用に適した大きさの範囲に粉砕する方法が一般に使われている。しかし、特許文献1及び非特許文献1によると、このような従来の機械的方法は、可能な最少粒径が数十マイクロメーターと限界があると一般に認識されている。
Vandym N. Mocahlinらは非特許文献2で、ボールミルを用いてフェノフィブラートと塩化ナトリウム(重量比1:7)を混合すること、及びアトライタミルを用いて混合物を乾式粉砕することを含む方法でナノスケールのフェノフィブラートを得たと報告した。ここで、塩化ナトリウムは非常に硬い物質であり、ボールミルで粉砕されると、粉砕媒体として作用すると同時に、粉砕されたフェノフィブラートの再凝集を防ぐ。また、Hirokawa Takashiらは、特許文献2で塩化ナトリウムとポリオール化合物を活性成分と混合し、粉砕媒体なしに、湿式粉砕工程を遂行することによって、ナノスケールの活性成分を得る工程を開示している。しかし、これらの工程では過剰の塩化ナトリウムを使用するので、得られたナノ粒子を医薬品として使用するためには塩化ナトリウムを除去する工程が本質的に必要である。
特許文献3では、難水溶性薬剤を2.5倍またはそれ以上の低分子量の糖類または糖アルコールと混合し、次いで混合物を乾式粉砕することによって難水溶性薬剤の微細粒子を製造する方法を開示している。しかし、この方法では、多量の糖を使用するため、実際の薬品に適用するためには、粉砕混合物を水に分散して、分散した混合物をろ過して、ろ過した混合物を乾燥することが必要であるという問題がある。
一方、Keiji Yamamotoらは、非特許文献3でロッドミル(Rod mill)を用いて、薬物をシクロデキストリンと共に粉砕することによって、薬物のナノ粒子を製造できることを主張した。この方法で用いられるシクロデキストリンの量は、モル比で活性成分の約2倍、即ち、重量比で約4倍であること、及び用いられるシクロデキストリンの全てを水和する湿度が必要であり、その湿度が高すぎても低すぎても不都合であると主張した。
特許文献4には、界面活性剤の存在下で難水溶性薬物を湿式製粉(wet milling)して、数百ナノメートルサイズの難水溶性薬物の粒子を製造する方法が開示されている。この技術は、薬物を従来の粉砕方法を用いて粒径100マイクロメーターまたはそれ以下の薬物を製造した後に、適用されなければならない。この方法の場合、目的サイズ内の粒子を製造するのにかかる時間は、使用される機械的装置によって決まる。例えば、ボールミルを使用すると、5日又はそれ以上の時間が必要とされるが、高せん断力媒体ミルを使用すると、1日以内に所望サイズの粒子を製造できる。しかし、この方法で得られたナノ粒子は液相であることから、粉末形態に製造するためには、スプレードライまたは凍結乾燥の工程を遂行しなければならない。しかし、乾燥工程の間に粒子の凝集が生じるので、得られた粉末を液体内に再分散したときに、実質的にナノメートルスケールの粒子の分散を得ることが難しくなる。このような問題を解決するために、特許文献5は、凍結乾燥時に用いられる凝集防止剤を開示している。さらに、特許文献6は、スプレードライ時の安定剤、界面活性剤、および凝集防止剤を開示している。さらに、特許文献7は、界面安定剤としてリゾチーム(lysozyme)を用いていくつかの難水溶性薬物に対する湿式粉砕法の適用を開示している。しかし、この場合、界面安定剤が蛋白質であることから乾燥に多くの制約があり、従って、液相形態の製造だけが開示されている。
特許文献8では、ピストンギャップホモジナイゼーションを用いてナノ粒子を製造する方法を開示している。しかし、ピストンギャップホモジナイゼーションを利用するためには、ジェットミルまたはハンマーミルを用い、粒子を一定のサイズに粉砕する前処理工程が必要である。その上、この工程は高粘度の溶液には使用できないので、活性成分の濃度が低い状態でこの工程を行わなければならない。
他の従来方法としては、活性成分を含有している溶液の環境を変えて、溶質の沈澱または結晶化を引き起こすことにより、活性成分の微細粒子を提供する再結晶技術がある。この再結晶方法は2つの異なった方法で実施できる:その一つは、治療剤を適当な溶媒に溶かし、温度を低くして治療剤の溶解度を変化させて粒子を析出する方式であり、もう一つは、治療剤が溶けている溶媒に貧溶媒(antisolvent)を添加して溶媒の溶解力を低くすることによって粒子を析出する方式である。しかし、このような再結晶方法の多くは、通常、ヒトに有害な有機溶媒の使用を必要とし、析出した粒子をろ過した後の乾燥工程中に、湿潤状態で粒子の凝集または凝固を引き起こす。その結果、最終粒子はサイズが均一にならない。
特許文献9は、高分子を有機溶媒に溶かし、ここに蛋白質性薬物を溶かすか、分散させた後、超低温で急速に冷却して固化し、得られた物質を凍結乾燥して微粉末を製造する方法を開示している。しかし、この場合、蛋白質性薬物が有機溶媒との接触によって変性する恐れがあり、そして工程は急速冷却および凍結乾燥の工程を必要としているので、経済的ではない。
さらに、乳化を用いて粒径を小さくする技術がある。この乳化方法は一般に化粧品分野で使われる方法であり、難水溶性物質を、熱を加えて融解するか、有機溶媒に溶解した後、融解または溶解した物質を界面活性剤が溶けている水溶液に添加しながら、高速で攪拌するか又は超音波を用いて、分散させることによって微細粒子を提供する。しかし、この場合は、微細粒子を粉末形態で提供するために水を除去する工程が必要であって、この水を除去する過程で様々な制約を伴う。さらに、有機溶媒を用いて難水溶性物質を溶かす場合、ヒトに有害な有機溶媒の残存に対する恐れが常にある。
特許文献10は、活性成分を有機溶媒に溶かし、得られた溶液を界面活性剤が溶けている水溶液に噴射することによって、微粒子を製造する方法を開示している。この方法は、有機溶媒を使用するだけでなく、製造された粒子は水相に存在するので、粉末形態で粒子を提供するためには、溶媒として使われた水分を乾燥する工程を必要とする。しかし、乾燥工程の間に粒子の凝集が発生するので、粒子をナノスケールサイズの粒径に再分散させるのが難しい。
最近、非晶質またはナノスケール粒子の製造に超臨界流体を用いる多くの試みがなされている。超臨界流体は臨界温度と臨界圧力より高い温度と圧力下に液体形態で存在する流体である。一般に用いられている超臨界流体は二酸化炭素である。超臨界流体を利用してナノ粒子を製造する一つの方法として、超臨界溶液の急速膨脹法(rapid expansion of supercritical solution、以下「RESS」)が知られている(非特許文献4;特許文献11;特許文献12;特許文献13)。この方法によれば、対象の溶質を初めに超臨界流体に溶かした後、その超臨界溶液を比較的低い圧力環境中にノズルを介して急速に噴射する。次いで、超臨界流体の密度が急速に低くなる。その結果、溶質に対する超臨界流体の溶解力も急速に低下して、溶質が微細粒子または結晶に形成される。
超臨界流体を用いる他の方法は、気体−貧溶媒再結晶法(gas-antisolvent recrystallization、以下「GAS」)を含む(非特許文献5;特許文献14)。この方法は、従来の有機溶媒に治療薬を溶かして溶液を製造し、この溶液を、貧溶媒の役割をする超臨界流体中にノズルを介して噴射することを含む。次いで、溶液と超臨界流体との接触によって急速な体積拡張が生じる。その結果、溶媒の密度および溶解力が低くなって、極度の過飽和状態となり、溶質の種または粒子を形成することになる。
超臨界流体を用いて活性成分を含有している溶液を微粒子に噴霧して、乾燥ガスを用いて得られた粒子を乾燥することによって、微粒子を製造する方法が特許文献15に開示されている。この方法は、活性成分の超臨界流体に対する溶解度に関係なく使用することができる。特許文献16は、SEDS(Solution Enhanced Dispersionby by Supercritical fluids)方法を利用して活性成分の微粒子を製造し、得られた微粒子を高分子のような添加物でコーティングする方法を開示している。さらに、特許文献17は、有機溶媒に活性成分を溶かし、得られた溶液に超音波を加え、溶液を微粒子の形態として超臨界流体に噴出することによって、活性成分の微粒子を製造する技術を開示している。
しかし、超臨界流体を用いる先行技術は、生産バッチ間の均一性及び商業的な生産に問題がある。このような超臨界流体を用いる先行技術にある問題を解決するために、固形脂肪などを溶媒として用い、超臨界流体を利用して活性成分のナノ粉末を製造する方法が、特許文献18、特許文献19、特許文献20で提案された。
米国特許第5,534,270号 国際公開第2008/126797号 米国特許第5,202,129号 米国特許第5,145,684号 米国特許第5,302,401号 米国特許第6,592,903 B2号 米国特許出願公開第2003/0185869 A1号 米国特許出願公開第2002/0168402 A1号 米国特許出願公開第2003/0104068 A1号 米国特許出願公開第2004/0067251 A1号 米国特許第6,316,030 B1号 米国特許第6,352,737 B1号 米国特許第6,368,620 B2号 国際公開第2000/37169号 米国特許第6,630,121号 国際公開第2002/38127 A2号 米国特許第6,596,206 B2号 韓国公開特許第2005−0054819号公報 韓国公開特許第2007−0107879号公報 韓国公開特許第2007−0107841号公報
Lachman, et al., The Theory and Practice of Industrial Pharmacy, Chapter 2, "Milling", p.45, (1986) Vandym N. Mocahlin et al., Pharmaceutical Reserch, Vol. 26, No. 6, 1365-1370. June 2009 Chem, Pharm, Bull. 55(3)359-363 (2007) Tom et al. Biotechnol. Prog. 7(5):403-411. (1991) Debenedetti et al. J. Control. Release 24:27-44. (1993)
本発明は、前述した先行技術の問題点を解決するためのものである。とりわけ、本発明は、従来の乾式粉砕方法でマイクロメータスケールより小さいサイズを有する粒子を製造することが難しかった限界を克服でき、そして、従来の湿式粉砕方法で多量の水を使用することで、粉砕工程後の水分除去工程で粒子が成長しそのサイズが大きくなるような問題を解決できる。その上、本発明は、比較的低い水溶性を有する活性成分についてもナノ粒子を簡単に優れた効率で製造できる方法を提供する。
本発明によれば、凝集防止剤としての糖類;生体適合性高分子及び/又は界面活性剤;及び活性成分;を水の存在下に均一に混合すること、混合物を乾燥すること、及び乾燥した混合物を粉砕することを含んでなる、活性成分のナノ粒子粉末を製造する方法が提供される。
本発明のナノ粒子粉末を製造する方法は、これに限定されるものではないが、例えば、好ましくは、下記工程を通して遂行される:
(1)凝集防止剤としての水溶性の糖類を、これを溶解するための最小量の水を用いて溶解する工程;
(2)工程(1)で得られた糖類の水溶液に生体適合性高分子及び/又は界面活性剤を加えて、均一に混合する工程;
(3)工程(2)で得られた混合物に活性成分を加え、均一なペースト状の混合物を作って、これを乾燥する工程;及び
(4)工程(3)で得られた乾燥した混合物を様々な製粉機(milling machines)のうちの1つ又はそれ以上を用いて連続的に製粉する工程。
本発明のナノ粒子の製造方法において、活性成分は、例えば、医薬品、機能性食品、化粧品などにおいて生理活性を示す物質である。好ましくは、活性成分は、生理学的に活性な有機化合物、有機金属化合物、天然抽出物、ペプチド、タンパク質及び多糖類よりなる群から選択される一つまたはそれ以上のものである。固相または液相などの室温での性状及び中性またはイオン性型等の電気的形態に対する特別な制限はない。
本明細書で用いられる、用語“ナノ粒子”とは、その90%またはそれ以上が5μmまたはそれ以下、好ましくは2μmまたはそれ以下、より好ましくは1μmまたはそれ以下、一層好ましくは0.5μmまたはそれ以下の平均粒径を有する粒子を意味する。
本発明において、凝集防止剤として使われる糖類とは、単糖類化合物、二糖類化合物、多糖類化合物及び糖アルコールを含み、特に、ブドウ糖、ラクトース、マンニトール、スクロース、キシリトール、キトサン、澱粉繊維質などを含む概念である。
本発明において、有用な生体適合性高分子及び/又は界面活性剤は医薬品、食品及び化粧品に使用されるものであってよく、イオン性、非イオン性等の電気的形態に制限がなく、また室温で液相、ワックス相または固相などその性状に制限がない。
本発明において、使用可能な生体適合性高分子及び界面活性剤の範囲には特別な制限がない。活性成分のナノ粒子を製造するために有用なものとして公知の生体適合性高分子及び界面活性剤、または新規なもののいかなるものでも本発明に適用できる。生体適合性高分子の例には、ゼラチン、カゼイン、デキストラン、アラビアゴム、トラガカントゴム、ポリエチレングリコール、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、非晶質セルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポロキサマー、オイドラギット(登録商標)、リゾチーム、アルブミンなどが挙げられるが、これに限定されない。界面活性剤の例には、セチルピリジウムクロリド、リン脂質、脂肪酸、塩化ベンザルコニウム、ステアリン酸カルシウム、脂肪酸のグリセリンエステル、脂肪アルコール、セトマクロゴール、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ソルビタンエステル、ポリオキシエチレンひまし油誘導体、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ドデシルトリメチルアンモニウムブロミド、ステアリン酸ポリオキシエチレン、ラウリル硫酸ナトリウム、蔗糖脂肪酸エステル、PEG−コレステロール、PEG−ビタミンEなどが挙げられるが、これに限定されない。上の例を単独で、または他のものと組合わせて使用可能である。
本発明の一実施態様によると、凝集防止剤として使われる糖類は、以降の工程で添加される活性成分1重量部に対して、0.5〜5重量部の量で使用される。糖類を反応器に入れ、次いでこの糖類を完全に溶解する程度の少量の水、例えば、糖類1gに対して、0.5mL〜10mLを加える。より具体的には、スクロース1gに水0.5mL、ラクトース1gに水5mL、ブドウ糖1gに水1mL、マンニトール1gに水5.5mL、キシリトール1gに水1.5mL及びキシロース1gに水0.8mLが使われてよい。糖類に水を添加した後、糖類を完全に溶解するために混合物を40〜70℃に加温する。
本発明の一実施態様によると、生体適合性高分子及び/又は界面活性剤は活性成分1重量部当たり0.01〜10重量部の量で使われる。例えば、上述のようにして得られた糖類水溶液に、以降の工程で添加される活性成分1重量部当たり、0.01〜10重量部の生体適合性高分子及び/又は界面活性剤を加え、次いで40〜70℃で均一に溶解または混合する。そこに活性成分を添加した後、ニーダなどで均一に混合する。ニーダとしてはローラー型、アーム型など、均一に混合できるものであれば、いかなるものであっても使用できる。
このようにして得られた糖類−生体適合性高分子及び/又は界面活性剤−活性成分の混合物を、水分の含量が水以外の固形分重量に対して、0.1〜15重量%、好ましくは0.5〜7重量%になるように乾燥する。乾燥形態に特別な制約はない。
乾燥して得られた混合物の水分含量は、活性成分のタイプによって以降の粉砕工程の効率に重要な影響を及ぼす可能性がある。一般に、活性成分の融点が高ければ水分の含量を高くすることが粉砕工程で有利であり、活性成分の融点が低ければ水分の含量を低くすることが粉砕工程で有利である。しかし、水分の含量が高すぎる(例えば、15重量%を超過する)と、粉砕される混合物の粘度が低くなり、粉砕時にせん断力が十分に適用されず、従って、粉砕効率が低くなる。一方、水分の含量が低すぎる(例えば、0.1重量%未満)と、粉砕機に過度のトルクがかかり、円滑な粉砕が難しく、ロールミルの場合、均一な粉砕が難しくなる可能性がある。このような問題のために、乾燥後、混合物の水分含量をチェックし、水分の補充が必要な場合は粉砕工程前に水を添加して、造粒化工程を実施することが必要な場合もある。また、このように追加で添加された水は、粉砕工程で発生する多くの熱を吸収でき、そして粉砕装置の摩耗及びこれによる汚染を低減させることができる。
次いで、乾燥した混合物は粉砕工程、好ましくは反復的または連続的な粉砕工程を経る。この粉砕工程では、混合物の構成成分、その中でも特に活性成分、生体適合性高分子及び/又は界面活性剤を破砕により凝集させた後、せん断力により粉砕する。この時、凝集防止剤として使われる糖類が活性成分の反復的粉砕を容易にし、活性成分のナノ粒子をより効率的に製造できるようにする。このような粉砕工程に使われる装置は、破砕と粉砕を同時に遂行できる装置であれば、特に制限はなく、何れも使用可能である。特に、押出機、ロールミル及びロッドミルなどを利用して連続粉砕工程を行えば、より効率的にナノスケールの粒子を製造することができる。
粉砕工程は、一般に90℃またはそれ以下、好ましくは60℃またはそれ以下、より好ましくは40℃またはそれ以下、もっと好ましくは30℃またはそれ以下で行われる。低温で粉砕工程を遂行することによって、熱による活性成分の変性を防ぐごとができ、結晶状粒子の結晶性を保持でき、そして生成された粒子の再凝集も効果的に防ぐことができる。
本発明の他の実施態様によれば、凝集防止剤としての糖類と生体適合性高分子及び/又は界面活性剤とのナノ粒子を作成すること、ナノ粒子を活性成分と均一に混合すること、及び混合物を粉砕すること;によって活性成分のナノ粒子粉末を製造することができる。この方法では、凝集防止剤としての糖類と生体適合性高分子及び/又は界面活性剤とのナノ粒子を作成する工程の後の、活性成分との混合及び粉砕工程は、上述説明と同様である。さらに、糖類と生体適合性高分子及び/又は界面活性剤とのナノ粒子を作成した後、活性成分と少量の水を均一に混合することにより、得られた混合物の水分含量を固形分重量に対して、0.1〜15重量%に調整できる。
このような凝集防止剤のナノ粒子混合物は、例えば、上記特許文献18、19、及び20に開示されている方法を利用して製造することができる。具体的には、生体適合性高分子及び/又は界面活性剤を固形脂肪と共に70℃に加熱して溶かした溶液に、ホモミキサーを利用して高速撹拌しながら、凝集防止剤を溶かした水溶液を添加して、得られる混合物を乳化する。水溶液相から固形脂肪の油相が相分離せずに均一な混合溶液が形成した時点に乳化が生じたと考えられる。混合物が十分に乳化されたら、50℃またはそれ以下までゆっくり冷却し、冷却板またはSUSトレイに注いで固化する。次いで減圧下の乾燥工程で水分を除去した後、超臨界流体を利用して固形脂肪を除去することによって凝集防止剤のナノ粒子が提供される。
固体溶媒(「固形脂肪」ともいう)とは、室温、即ち、30℃またはそれ以下の温度では固相を保持し、30〜150℃、好ましくは30〜90℃の比較的低い融点を有し、超臨界流体に対する溶解度が高い化合物を意味する。この例は上記特許文献18に開示されている。具体的には、固体溶媒は、炭素数10〜22の飽和脂肪酸並びにそのエステル及びそのアルコール;炭素数10〜22の飽和脂肪酸基を有するモノ−またはジ−グリセリド;炭素数16またはそれ以上の炭化水素;炭素数10〜22のトリグリセリドの脂肪酸還元化合物;1,6−ヘキサンジオールのような炭素数6〜22、好ましくは炭素数6〜10の直鎖または分岐鎖のジオール化合物;及びこれらの混合物よりなる群から選択される一つまたはそれ以上のものでよい。
本発明によると、粒径を数十マイクロメーターまたはそれ以下に細かくした糖類の存在によって、従来の乾式粉砕工程でマイクロメータスケールまたはそれ以下のサイズを有する粒子を製造することが難しかった限界を克服できる。その上、従来の湿式粉砕方法で多量の水を使用することで、粉砕工程後の水分除去工程で粒子が成長しそのサイズが大きくなる問題を解決することができる。更に、比較的低い水溶性を有する活性成分に対してさえもナノ粒子を簡単に優れた効率で製造できる。
実施例1で製造された植物ステロールナノ粒子の粒度分布分析グラフである。 実施例2で製造されたコエンザイムQ10ナノ粒子の粒度分布分析グラフである。 実施例3で製造されたオクタコサノールナノ粒子の粒度分布分析グラフである。 実施例5で製造された植物ステロールナノ粒子の粒度分布分析グラフである。 実施例6で製造されたコエンザイムQ10ナノ粒子の粒度分布分析グラフである。 実施例9で製造されたフェノフィブラートナノ粒子の粒度分布分析グラフである。 実施例10で製造されたイトラコナゾールナノ粒子の粒度分布分析グラフである。 実施例11で製造された酢酸メゲストロールナノ粒子の粒度分布分析グラフである。 実施例12で製造されたナプロキセンナノ粒子の粒度分布分析グラフである。 実施例13で製造されたタルニフルマートナノ粒子の粒度分布分析グラフである。 実施例15で製造されたコエンザイムQ10ナノ粒子の粒度分布分析グラフである。
以下の実施例を介して本発明を詳細に説明するが、これらによって本発明の範囲が限定されるものではない。
スクロース(30g)を水(15mL)に加え、室温で2時間ゆっくり撹拌して完全に溶かした後、そこに界面活性剤として蔗糖脂肪酸エステル(6g)とポリソルベート(80)(1.5g)を添加した。得られた混合物を20分間60℃で撹拌して、均一な混合物を製造した。この混合物に活性成分として植物ステロール(30g)を添加し、得られた混合物を室温で1時間撹拌して、ペースト状の混合物を得た。得られた混合物を減圧下で乾燥して乾燥粉末(65g)を得た。この乾燥粉末に2.5mLの水を添加して造粒化した。ロールミルを利用して室温で粉砕工程を30回遂行した。得られた粉末を減圧下で乾燥して植物ステロールを含有するナノ粒子(63g)を得た。この粉末を60〜70℃で30分間、次いで室温で1時間撹拌した後、粒径分布測定装置(Horiba LA950)を用いて粒度分布を分析した。分析結果は下記表1(単位:マイクロメーター)に示し、粒度分布分析グラフを図1に示した。
Figure 0005793179
スクロース(40g)を水(30mL)に加え、室温で2時間ゆっくり撹拌して完全に溶かした後、そこに界面活性剤として蔗糖脂肪酸エステル(10g)とポリソルベート(80)(0.5g)を加えた。得られた混合物を20分間60℃で撹拌して均一な混合物を製造した。この混合物に活性成分としてコエンザイムQ10(10g)を加え、60℃で20分間撹拌した後、室温で30分間、混練してペースト状の混合物を得た。得られた混合物を室温で減圧下で乾燥して、乾燥粉末(63g)(水分含量:約5%)を得た。ロールミルを利用して室温で粉砕工程を20回遂行した。得られた粉末を減圧下で乾燥し、コエンザイムQ10を含有するナノ粒子(59g)を得た。この粉末を60〜70℃で30分間、次いで室温で1時間撹拌し、粒径分布測定装置(Horiba LA950)で粒度分布を分析した。分析結果は下記表2(単位:マイクロメーター)に示し、粒度分布分析グラフを図2に示した。
Figure 0005793179
スクロース(12g)を水(9mL)に加え、室温で2時間ゆっくり撹拌して完全に溶かした後、そこに界面活性剤として蔗糖脂肪酸エステル(3g)とポリソルベート(80)(0.15g)を加えた。得られた混合物を20分間60℃で撹拌して均一な混合物を製造した。この混合物に活性成分としてオクタコサノール(3g)を加え、得られた混合物を80〜85℃で20分間撹拌した後、室温で30分間、混練してペースト状の混合物を得た。得られた混合物を室温で減圧下に乾燥して乾燥粉末(18.4g)を得た。この乾燥粉末に1mLの水を加えて造粒化した。ロールミルを利用して室温で粉砕工程を30回遂行して、オクタコサノールを含有するナノ粒子(17.3g)を得た。粒径分布測定装置(Horiba LA950)で粒度分布を分析した。分析結果は下記表3(単位:マイクロメーター)に示し、粒度分布分析グラフを図3に示した。
Figure 0005793179
スクロース(20g)を水(15mL)に加え、室温で2時間ゆっくり撹拌して完全に溶かした後、そこに界面活性剤として蔗糖脂肪酸エステル(5g)とポリソルベート(80)(0.5g)を加えた。得られた混合物を1時間60℃で撹拌して均一な混合物を製造した。この混合物に活性成分としてチロシン(10g)を加え、得られた混合物を60℃で1時間撹拌してペースト状の混合物を得た。得られた混合物を室温で減圧下に乾燥して乾燥粉末(34g)を得た。この乾燥粉末に2.5mLの水を加えて造粒化した。ロールミルを利用して室温で粉砕工程を20回遂行して、チロシンを含有するナノ粒子(33g)を得た。
スクロース(30g)を水(15mL)に加え、室温で2時間ゆっくり撹拌して完全に溶かした後、そこに界面活性剤としてポリグリセリン脂肪酸エステル(15g)と蔗糖脂肪酸エステル(1.5g)を加えた。得られた混合物を20分間60℃で撹拌して均一な混合物を製造した。この混合物に活性成分として植物ステロール(30g)を加え、得られた混合物を室温で1時間撹拌してペースト状の混合物を得た。得られた混合物を減圧下で乾燥して乾燥粉末(76g)を得た。この乾燥粉末に2.5mLの水を加えて、造粒化した。次いでロールミルを利用して室温で粉砕工程を30回遂行し、減圧下で乾燥して植物ステロールを含有するナノ粒子(73g)を得た。この粉末を室温で30分間、次いで70℃またはそれ以上で30分間撹拌して分散し、粒径分布測定装置(Horiba LA950)でその分散系の粒度分布を分析した。分析結果は下記表4(単位:マイクロメーター)に示し、粒度分布分析グラフを図4に示した。
Figure 0005793179
スクロース(40g)を水(30mL)に加え、室温で2時間ゆっくり撹拌して完全に溶かした後、そこに界面活性剤としてポリグリセロール脂肪酸エステル(HLB12)(20g)とポリグリセリン脂肪酸エステル(HLB14)(1g)を加えた。得られた混合物を20分間60℃で撹拌して均一な混合物を製造した。この混合物に活性成分としてコエンザイムQ10(20g)を加え、60℃で20分間撹拌した後、室温で30分間混練してペースト状の混合物を得た。得られた混合物を室温で減圧下に乾燥して乾燥粉末(85g)(水分含量:約5%)を得た。次いでロールミルを利用して室温で粉砕工程を20回遂行した。得られた粉末を減圧乾燥してコエンザイムQ10を含有するナノ粒子(78g)を得た。この粉末を室温で10分間、次いで38〜43℃で30分間撹拌した後、粒径分布測定装置(Horiba LA950)で粒度分布を分析した。分析結果は下記表5(単位:マイクロメーター)に示し、粒度分布分析グラフを図5に示した。
Figure 0005793179
スクロース(40g)を水(30mL)に加え、室温で2時間ゆっくり撹拌して完全に溶かした後、そこに界面活性剤として蔗糖脂肪酸エステル(10g)とポリソルベート(80)(0.5g)を加えた。得られた混合物を1時間60℃で撹拌して均一な混合物を製造した。この混合物に活性成分として炭酸カルシウム(10g)を加え、得られた混合物を60℃で1時間撹拌してペースト状の混合物を得た。得られた混合物を室温で減圧下に乾燥して乾燥粉末(60g)を得た。この乾燥粉末に2.5mLの水を加えて造粒化した。次いでロールミルを利用して室温で粉砕工程を20回遂行して、炭酸カルシウムを含有するナノ粒子(58g)を得た。
ミリスチルアルコール(180g)とポロキサマー(188)(3g)を混合した後、70℃に加熱し、完全に溶かした溶液を得た。ホモミキサー(TokushuKika,MarkII)を用い、4000rpmで、得られた溶液を、ラクトース(18g)を蒸留水(180g)に完全に溶かした溶液にゆっくり加えながら混合した。次いで得られた溶液を50℃に冷却し、室温のステンレストレイに注ぎ、固化し、次いで減圧下で乾燥した。乾燥した粉末(195g)を超臨界流体を用いる抽出器に入れ、20℃またはそれ以下、70〜90気圧でミリスチルアルコールを抽出除去して、ラクトースを含有するナノ粒子(20g)を得た。
実施例8で製造されたラクトースとポロキサマー(188)の混合物のナノ粒子(10.5g)、フェノフィブラート(5g)及び蒸留水(0.5mL)を家庭用ミキサーで均一に混合した。次いでロールミルを利用して室温で粉砕工程を30回遂行した。得られた混合物を減圧下で乾燥して、フェノフィブラートを含有するナノ粒子(15g)を得た。この粉末を、室温で10分間撹拌し、次いで1分間超音波処理をした。粒径分布測定装置(Horiba LA950)で粒度分布を分析した。分析結果は下記表6(単位:マイクロメーター)に示し、粒度分布分析グラフを図6に示した。
Figure 0005793179
実施例8で製造されたラクトースとポロキサマー(188)の混合物のナノ粒子(10.5g)、イトラコナゾール(5g)及び蒸留水(0.5mL)を家庭用ミキサーで均一に混合した。次いでロールミルを利用して室温で粉砕工程を30回遂行した。次いで得られた混合物を減圧下で乾燥して、イトラコナゾールを含有するナノ粒子(15g)を得た。この粉末を、室温で10分間撹拌し、次いで3分間超音波処理した。粒径分布測定装置(Horiba LA950)で粒度分布を分析した。分析結果は下記表7(単位:マイクロメーター)に示し、粒度分布分析グラフを図7に示した。
Figure 0005793179
実施例8で製造されたラクトースとポロキサマー(188)の混合物のナノ粒子(10.5g)、酢酸メゲストロール(5g)及び蒸留水(0.5mL)を家庭用ミキサーを利用して均一に混合した。次いでロールミルを利用して室温で粉砕工程を30回遂行した。次いで得られた混合物を減圧下で乾燥して、酢酸メゲストロールを含有するナノ粒子(15g)を得た。この粉末を室温で10分間撹拌し、次いで3分間超音波処理をした。粒径分布測定装置(Horiba LA950)で粒度分布を分析した。分析結果は下記表8(単位:マイクロメーター)に示し、粒度分布分析グラフを図8に示した。
Figure 0005793179
実施例8で製造されたラクトースとポロキサマー(188)の混合物のナノ粒子(10.5g)、ナプロキセン(5g)及び蒸留水(0.5mL)を家庭用ミキサーを利用して均一に混合した。次いでロールミルを利用して室温で粉砕工程を30回遂行した。次いで得られた混合物を減圧下で乾燥して、ナプロキセンを含有するナノ粒子(15g)を得た。この粉末を室温で10分間撹拌し、次いで3分間超音波処理をした。粒径分布測定装置(Horiba LA950)で粒度分布を分析した。分析結果は下記表9(単位:マイクロメーター)に示し、粒度分布分析グラフを図9に示した。
Figure 0005793179
実施例8で製造されたラクトースとポロキサマー(188)の混合物のナノ粒子(10.5g)、タルニフルマート(5g)及び蒸留水(0.5mL)を家庭用ミキサーを利用して均一に混合した。次いでロールミルを利用して室温で粉砕工程を30回遂行した。次いで得られた混合物を減圧下で乾燥して、タルニフルマートを含有するナノ粒子(15g)を得た。この粉末を室温で10分間撹拌し、次いで3分間超音波処理をした。粒径分布測定装置(Horiba LA950)で粒度分布を分析した。分析結果は下記表10(単位:マイクロメーター)に示し、粒度分布分析グラフを図10に示した。
Figure 0005793179
ラウリン酸(90g)とポリグリセリン脂肪酸エステル(3g)を混合した後、混合物を70℃に加熱して完全に溶かした溶液を得た。ホモミキサー(TokushuKika,MarkII)を、4000rpmで用いて、得られた溶液を、マンニトール(12g)を蒸留水(60g)に完全に溶かした溶液にゆっくり添加しながら混合した。次いで得られた溶液を50℃に冷却し、室温のステンレストレイに注ぎ、固化し、次いで減圧下で乾燥した。乾燥した粉末(100g)を超臨界流体を用いる抽出器に入れ、15℃またはそれ以下、60〜80気圧でラウリン酸を抽出除去して、マンニトールを含有するナノ粒子(14g)を得た。
実施例14で製造されたマンニトールとポリグリセリン脂肪酸エステルの混合物のナノ粒子(10g)、コエンザイムQ10(2g)及び蒸留水(0.3mL)を家庭用ミキサーを利用して均一に混合した。次いでロールミルを利用して室温で粉砕工程を30回遂行した。次いで得られた混合物を減圧下で乾燥して、コエンザイムQ10を含有するナノ粒子(14g)を得た。この粉末を室温で10分間撹拌し、次いで3分間超音波処理をした。粒径分布測定装置(Horiba LA950)で粒度分布を分析した。分析結果は下記表11(単位:マイクロメーター)に示し、粒度分布分析グラフを図11に示した。
Figure 0005793179

Claims (9)

  1. 凝集防止剤としての糖類;生体適合性高分子及び/又は界面活性剤;及び活性成分;を水の存在下に均一に混合すること、この混合物を乾燥すること、及び乾燥した混合物を粉砕することを含んでなり、糖類と、生体適合性高分子及び/又は界面活性剤、及び活性成分の混合物を乾燥した後に、乾燥混合物が、水以外の固形分重量に対して、0.1〜15重量%の水分含量を有している、活性成分のナノ粒子粉末を製造する方法。
  2. 凝集防止剤としての糖類と生体適合性高分子及び/又は界面活性剤とのナノ粒子を製造すること、このナノ粒子を活性成分と水の存在下に均一に混合すること、及びこの混合物を粉砕することを含んでなり、凝集防止剤としての糖類と生体適合性高分子及び/又は界面活性剤とのナノ粒子を製造して、ナノ粒子を活性成分と均一に混合した後に、均一な混合物が、固形分重量に対して、0.1〜15重量%の水分含量を有している、活性成分のナノ粒子粉末を製造する方法。
  3. 活性成分が、生理活性有機化合物、有機金属化合物、天然抽出物、ペプチド、タンパク質及び多糖類よりなる群から選択される一つまたはそれ以上である、請求項1または2に記載の方法。
  4. 凝集防止剤としての糖類が、単糖類化合物、二糖類化合物、多糖類化合物及び糖アルコールよりなる群から選択される一つまたはそれ以上である、請求項1または2に記載の方法。
  5. 生体適合性高分子が、ゼラチン、カゼイン、デキストラン、アラビアゴム、トラガカントゴム、ポリエチレングリコール、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、非晶質セルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポロキサマー、オイドラギット(eudragit)、リゾチーム及びアルブミンよりなる群から選択される一つまたはそれ以上である、請求項1または2に記載の方法。
  6. 界面活性剤が、セチルピリジウムクロリド、リン脂質、脂肪酸、塩化ベンザルコニウム、ステアリン酸カルシウム、脂肪酸のグリセリンエステル、脂肪アルコール、セトマクロゴール、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ソルビタンエステル、ポリオキシエチレンひまし油誘導体、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ドデシルトリメチルアンモニウムブロミド、ステアリン酸ポリオキシエチレン、ラウリル硫酸ナトリウム、蔗糖脂肪酸エステル、PEG−コレステロール及びPEG−ビタミンEよりなる群から選択される一つまたはそれ以上である、請求項1または2に記載の方法。
  7. 糖類、生体適合性高分子及び/又は界面活性剤、及び活性成分を混合するために糖類1gに対して、0.5mL〜10mLの水を使用する、請求項1に記載の方法。
  8. 乾燥後で粉砕前に、糖類、生体適合性高分子及び/又は界面活性剤、及び活性成分の混合物を、水の存在下に造粒化する、請求項1または2に記載の方法。
  9. 粉砕が、押出機、ロールミルまたはロッドミルを用いる連続粉砕工程により遂行される、請求項1または2に記載の方法。
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