JP5792906B2 - 海洋船舶の操舵可能なスラスターの潤滑装置を行う方法及びそのための潤滑装置 - Google Patents

海洋船舶の操舵可能なスラスターの潤滑装置を行う方法及びそのための潤滑装置 Download PDF

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Description

本発明は、海洋船舶用の新規な操舵可能なスラスターの潤滑を行う方法とそのための潤滑装置に関する。本発明の潤滑方法と装置は特に極寒の環境、即ち氷流のある水中で使用される操舵可能なスラスターに適用される。
ここでは、スラスターは主として海洋船舶の船体の下に設けられる操舵可能な推進装置として理解される。スラスターは船体の下部の推進ユニット(垂直軸の回りに回動可能/操舵可能)と実質的に垂直なハウジングから成る。推進動力は機械的、油圧又は電気式に設けることができる。本発明はこれらの動力手段の選択をカバーするものであるが、以下のスラスターの実例は機械的動力によって必要とされる構造に関して重点を置いている。電気式及び油圧式駆動は簡単に述べている。
この例示的スラスターは、機械的動力の観点から見たとき、3つの主要部分、即ち、上部ギアボックス、垂直軸、及び下部ギアボックスを有している。上部ギアボックスは、ピニオン歯車に終端を持つ実質的に水平な駆動軸により形成される上部ギアトランスミッションを含み、実質的に垂直な上部ギア軸上に設けられた大型ギア歯車に動力を伝達する。垂直軸は通常は3個の部分、即ち、上部ギアボックス軸、フローティング中間軸及びピニオン歯車軸から成る。中間軸は上部ギアボックス軸に結合され、そして、可撓性又はフローティング軸カプリングによりピニオン歯車軸に結合されるか、或いは、中間軸は可撓性又はフローティング軸カプリングと置換される。垂直軸の下部、即ち、ピニオン歯車軸はには、実質的な水平な推進駆動軸上に設けられたギア歯車に動力を伝達するピニオン歯車が設けられている。ピニオン歯車とギア歯車の両方は下部ギアボックス内に位置している。下部ギアボックスは、また、ポッドと呼ばれる。両方のギアボックスにおいては、動力を受ける軸の回転速度が低減される。
スラスターが電気式又は油圧式駆動の場合は、機械的駆動のギアボックスは電気式又は油圧式駆動に置換される。電気式又は油圧式駆動モータの軸は垂直で、好ましくは、可撓性又はフローティングカプリングにより中間軸へ、又は直接にピニオン歯車に連結される。電気式又は油圧式駆動モータは、ある時には、その軸を形成するため、ピニオン歯車に延びる軸が設けられる。
この明細書で述べられるスラスターは操舵可能であるため、スラスターは垂直軸の回りに回転可能とされる必要がある。このことは、上部ギアボックスは、スラスターの残りの要素が操縦される間は静止した状態に維持される必要があることを意味する。この要求を満たすため、上部ギアボックスは海洋船舶の船体構造に環状カバープレートによって固定される。このカバープレートは垂直軸を受け入れるための開口を有し、軸がカバープレートを通して実質的に垂直に延びる少なくとも一つの操舵モータが設けられる。操舵モータの軸の下端には、カバープレートの下に 操舵可能/回動するスラスターのフレーム構造を形成する垂直軸ハウジング上の環状フランジ上に設けられるリング状ギア歯車を回転させる操舵ギアピニオンが設けられる。垂直軸ハウジングは、垂直軸を囲み、下部ギアボックスが垂直軸ハウジングの下端に固定されるように下方に延びている。垂直軸ハウジングは上部垂直軸ハウジングと呼ばれる上部部分と、下部垂直軸ハウジングと呼ばれる下部部分により形成される。上部垂直軸ハウジングはフローティング中間軸を囲み、下部垂直軸ハウジングはピニオン歯車軸を囲む。カバープレートの下面にはリング状支持部材が設けられ、その径方向の外側面はリング状ギア歯車の径方向内側面に面している。垂直軸ハウジングと下部ギアボックスの重量を支持するベアリングがリング状支持部材とリング状ギア歯車に連結して設けられる。上部垂直軸ハウジングはいわゆるステムボックスに囲まれ、そのステムボックスの外壁(図1において円錐形に収れんしている)は海洋船舶の船体構造に連結して設けられる。ステムボックスの外壁の下端には垂直軸ハウジングを支持するベアリングと、ステムボックス内で潤滑油を保持するためのシーリングが設けられる。
ベアリングとシーリングの下側で、上部垂直軸ハウジングは下部垂直軸ハウジングが取り付けられるフランジで終端となる。下部垂直軸ハウジング、いわゆるシャンク(下肢)はピニオン歯車軸が通り、ピニオン歯車軸の上部ベアリングが位置するキャビティを形成する。下部垂直軸ハウジングの下端部に下部ギアボックスが固定される。下部ギアボックス、即ち、ポッドにはピニオン歯車軸の下部ベアリングと、推進駆動軸がそのベアリングと共に設けられている。
操舵可能なスラスターの潤滑が、これまでは、ステムボックス、シャンク及び下部ギアボックスの両方の中でフルオイルバスで行うか、又は各潤滑位置でのスプラッシュ潤滑で行うかによって行われてきた。しかしながら、実際の実施においては、特にステムボックス内のスプラッシュ潤滑は、潤滑を必要とする部分がステムボックスの頂部、即ち、操縦においてステアリングベアリングとギア歯車が含まれるため困難な場合がある。したがって、好ましい代替としてはフルバス潤滑である。フルバス潤滑は最善の潤滑を保証するものであるが、実際は、下部ギアボックス内の潤滑はギア歯車のオイルの攪拌によりかなりのエネルギーを消費する。この問題は、特に、スラスターが、極寒環境内で使用される、いわゆるアイスポッドのときに厳しいものとなる。このアイスポッド構造は、従来のオープンウォータースラスターと比較したとき、比較的小さい推進及び高い推進の軸速度を意味し、これは、オイルの攪拌において高いエネルギーを消費する結果となる。
本発明の第1の目的は、上記問題のうちの一つ又はいくつかの解決を提供することにある。
本発明の第2の目的は、潤滑システムにおけるエネルギーの消費を少なくルするための操舵可能なスラスター潤滑システムの改良を示唆することである。
本発明の第3の目的は、スラスターを操縦するために使用されるギア歯車とベアリングの確実で且つ信頼できる潤滑を確保することである。
本発明の第4の目的は、下部ギアボックスにおいてスプラッシュ潤滑を使用することである。
本発明の第5の目的は、フィルタリングと冷却の目的のため、オイルの循環を増加することである。
本発明の上記及び他の目的の少なくとも一つは、海洋船舶の操舵可能なスラスターの潤滑を行う方法によって適えられるものであり、この潤滑を行う手段は、オイルタンクと、前記オイルタンクと前記スラスターとの間でオイルを循環させる循環手段を有し、前記スラスターは、駆動手段と、所謂ポッドと呼ばれる下部ギアボックス及びそれらの間の垂直軸を有し、前記下部ギアボックスは、プロペラを駆動するための軸と、前記プロペラの軸上に設けられ、実質的に垂直のピニオン歯車軸を持つピニオン歯車によって回転されるギア歯車を含み、前記ピニオン歯車軸は前記垂直軸の少なくとも一部を形成し、前記垂直軸は垂直軸ハウジングによって囲まれ、前記ピニオン歯車はベアリングによって前記垂直軸ハウジングに支持され、前記垂直軸ハウジングは海洋船舶の船体に回動可能に支持され、オイル室が前記垂直軸ハウジングに連結され、封止手段により封止されて設けられており、前記方法は、前記オイル室内においてフルバス潤滑手段を設け、、前記ポッド内で所望のオイルレベルOLを維持するために前記ポッド内に導入されるオイルの量を調節することにより前記ポッド内でスプラッシュタイプの潤滑を行うステップを有している。
本発明の上記及び他の目的の少なくとも一つは、海洋船舶の操舵可能なスラスターのための潤滑装置によって適えられるものであり、前記潤滑装置は、オイルタンクと前記オイルタンクと前記スラスターとの間でオイルを循環させる循環手段を有し、前記スラスターは、駆動手段と、所謂ポッドと呼ばれる下部ギアボックス及びそれらの間の垂直軸を有し、前記下部ギアボックスは、プロペラを駆動するための軸と、前記プロペラの軸上に設けられ、実質的に垂直のピニオン歯車軸を持つピニオン歯車によって回転されるギア歯車を含み、前記ピニオン歯車軸は前記垂直軸の少なくとも一部を形成し、前記垂直軸は垂直軸ハウジングによって囲まれ、前記ピニオン歯車はベアリングによって前記垂直軸ハウジングに支持され、前記垂直軸ハウジングは海洋船舶の船体に回動可能に支持され、オイル室が前記垂直軸ハウジングに連結され、前記オイル室内におけるフルバス潤滑を確保するための封止手段により封止されて設けられ、前記潤滑装置は前記ポッド内においてスプラッシュタイプ潤滑の手段を有している。
海洋船舶の操舵可能なスラスターの潤滑を行う前記方法とその潤滑装置の他の特徴は添付のクレームの従属クレームに記載されている。
本発明は、上述の問題の少なくとも一つを解決するとき、ポッドにおけるエネルギーの消費を低減し、また、ポッド内のオイルのレベルを監視するする必要なしに、ポッド内のスプラッシュ潤滑を管理することを可能にする。
以下に海洋船舶の操舵可能なスラスターの潤滑を行う新規な方法とそれを実施するための潤滑装置が図面を参照して詳細に記載される。
操舵可能なスラスターの従来例の概略を示す図である。 本発明の好ましい実施例の操舵可能なスラスターの概略図である。 図2の操舵可能なスラスターの潤滑回路の概略図である。
図1は、駆動装置が3つの主要部分、即ち、上部ギアボックス2,垂直軸及び下部ギアボックス4を持つ観点から見たときの、機械的駆動(スラスターに関連して電気式又は油圧式駆動も使用できる)の従来例の操舵可能のスラスターを示す。上部ギアボックス2はピニオン歯車8に終端を持つ実質的に水平駆動軸6を持ち、実質的に垂直な上部ギア軸12上に設けられた大型ギア歯車10に動力を伝達する。この例では、垂直軸は3つの部分、即ち、上部ギアボックス軸12,フローティング中間軸14,及びピニオン歯車軸16により形成される。上記中間軸は上部ギアボックス軸とピニオン歯車軸に可撓性又はフローティング軸カプリングにより連結されるか、又は、上記中間軸は可撓性又はフローティング軸カプリングで置き替えることができる。垂直軸の下端、即ち、ピニオン歯車軸16は下部ギアボックス4内に延び、ピニオン歯車18が設けられ、このピニオン歯車18は動力を実質的に水平な推進駆動軸22に設けられたギア歯車20に伝達する。従って、ピニオン歯車18とギア歯車20の双方は下部ギアボックス4内に位置する。下部ギアボックス4は、また、ポッドと呼ばれることがある。両方のギアボックス2及び4内において、動力を受ける軸12と22の回転速度は減少する。
もし、スラスターが電気式又は油圧式駆動を有する場合、機械的駆動の上部ギアボックス2は電気式又は油圧式駆動に置き替えられる。電気式又は油圧式駆動モータの軸は垂直で、好ましくは可撓性又はフローティングカプリングによって中間軸14に連結されるか、或いは、直接にピニオン歯車軸16に連結される。電気的又は油圧式駆動モータには、場合によっては、ピニオン歯車18にまで下方に延び、それ自身の軸を形成する軸が設けられてもよい。
この明細書で説明されるスラスターの例は操舵可能なものであるため、スラスターはその垂直軸の回りに回転可能とされている。このことは、上部ギアボックス2は静止しており、スラスター要素の他の部分は操舵可能、即ち、回動可能とされていることを意味する。この要件を満たすため、上部ギアボックス2は海洋船舶の船体構造26に環状のカバープレート24によって固定されている。このカバープレート24は垂直軸のための開口を持ち、軸が実質的に垂直にカバープレート24を通って延びる少なくとも一つの操舵モータ(図示されず)が設けられる。操舵モータの軸の下端部のカバープレート24の下側には操舵ギアピニオンが設けられており、その操舵ギアピニオンは、操舵可能/回動可能なスラスターのフレーム構造を形成する垂直軸ハウジング上に設けられる環状フランジ30上に設けられるリング状ギア歯車28を回転する。垂直軸ハウジング32は垂直軸を囲み、下部ギアボックス4が垂直軸ハウジング32の下端に固定されるようにして、下方に延びている。垂直軸ハウジング32は上部垂直軸ハウジング32’と称される上部と下部垂直ハウジング32”と称される下部により形成される。上部垂直ハウジング32’はフローティング中間軸14(及びそのカプリング又は中間軸を置き換えるカプリング)を囲み、下部垂直ハウジング32”はピニオン歯車軸16を囲む。カバープレート24の下面にはリング状支持部材34が設けられ、その径方向の外面はリング状ギア歯車28の径方向内面に面している。垂直軸ハウジング32と下部ギアボックス4の重量を支持するベアリング36がリング状支持部材34とリング状ギア歯車28に接続して設けられている。上部垂直ハウジング32’はその外壁40(図1において円錐状に広がっている)が海洋船舶の船体構造26に接続している所謂ステムボックス38 に囲まれている。ステムボックスの外壁40の下端部には、上部垂直軸ハウジング32’を支持するベアリング42とステムボックス38内で潤滑油を保持するためのシール44が設けられている。フランジ30,リング状ギア歯車28,ベアリング36を伴うリング状支持部材34及び操舵モータのピニオン歯車は全てステムボックス38内に位置している。
ベアリング42とシール44の下側で、上部垂直軸ハウジング32’が、下部垂直軸ハウジング32”が取り付けられるフランジ46の部分で終端となっている。下部垂直軸ハウジング32”は所謂シャンク48と称されるキャビティを形成し、そこをピニオン歯車軸16が通り、また、そこにピニオン歯車軸16の上部上部ベアリング50が位置する。下部垂直軸ハウジング32”の下端には下部ギアボックス4が固定される。下部ギアボックス、即ちポッド4はにはピニオン歯車軸16の下部ベアリング52とベアリング54,56を伴うプロペラ駆動軸22が設けられている。ここで、ピニオン歯車軸16はシャンク内部において支持される、即ちベアリング50のみで支持されるようにしてもよく、これにより軸の下端が図示されるようなベアリング52を必要としいようにすることができることが理解されるべきである。
下部ギアボックス4は動力を垂直軸からプロペラ及び軸16,22を支持するベアリング52(必要な場合)、54,56に向けて伝達するギアトランスミッション18,20を含んでいる。ギアとベアリングの双方にはいくらかの摩擦が存在する。したがって、何らかの潤滑と冷却が必要となる。問題となるスラスターが極寒環境、即ち氷がはびこる状態で使用される可能性があるため、そのような特定のスラスターの典型的な態様は比較的小さなプロペラと高速のプロペラ軸速度である。この後者は下部ギアボックス内の動力に関連する摩擦を増加させる結果をもたらす。この損失の一部はプロペラ軸22上のギア歯車20によるオイルの攪乳によって引き起こされる。下部ギアボックス、即ちシャンク48とステムボックス38の上部の室は、垂直軸ハウジング32を回動させるための支持ベアリング36,垂直軸部分のギア歯車歯合結合、ピニオン軸16上のベアリング50,及び中央ジョイントシール44を含む。これらの全ての要素は運転の信頼性を確実にするために潤滑を必要とする。ピニオン軸16上の上部ベアリング50もまたベアリング50内で発生する摩擦熱に対して補償するため運転の間の何らかの冷却を必要とする。
図1に示される従来のスラスターにおいては、ポッド4、シャンク48及びステムボックス38は一つのボリュームを形成し、オイルで満たされていた。オイルはポッド4の底部から取り入れられ、また、スラスターの外部に排出されていた。ポッド4から取り入れられるオイルはクーラーとフィルタを通してヘッダータンクに汲み上げられていた。オイルはヘッダータンクからステムボックス38の頂部において導入されてスラスターへ戻される。ヘッダータンクをスラスターの上部に配置することにより、システム全体が加圧されていた。
図2は本発明によるスラスターを示す。スラスターの基本的構造は図1に示されたものと類似している。したがって、同一の要素は図1に示されたものの同一の参照番号により参照される。上述の問題の少なくともいくつかを解決するため、下部ギアボックス4にはスプラッシュタイプの潤滑が設けられ、ここでは、ステムボックス38とシャンク48はフルバス潤滑を持つ。しかしながら、ポッド内でスプラッシュ潤滑を適用した場合でも、底部ギアボックス内における摩擦損失は依然としてかなりある。ポッド内のオイルの温度が許容できない程度に高い値にならないことを確実にするため、オイルは冷却される必要がある。このことは、下部ギアボックス4からポッド4とオイルタンク60の間のオイル循環路に設けられたオイル冷却器へオイルの連続的な循環が必要とされる。オイルが循環している間のオイルのレベルがギア歯車の位置に維持される必要がある。上述の問題を解決するための構造的改良は、オイルタンク60から下部ギアボックス4、即ちポッド、への直接のオイル通路、オイルタンク60内のオイルのオーバーフロー、及びシャンク48とポッド4との間のオイル流路に設けられる収縮又は絞りに関係している。
オイルタンク60から下部ギアボックス4,即ちポッドへ直接連なるオイル流路は、本発明の好ましい実施例によれば、垂直軸の全長に亘り穴62を設けることにより設けられる、即ち、図示の実施例において、穴62が垂直軸の各部分、即ち、上部ギアボックス軸12,中間軸14及びピニオン歯車軸16に設けられる。更に、ロータリーパイプ連結が上部ギアボックス軸12の上端と、垂直軸の各部分間の連結部に設けられてオイルがピニオン歯車軸16に、更にはポッド4に向けて下降するようにしている。他の選択(図示せず)としては、ステムボックス内又はステムボックスの外側のいずれかに、オイルをオイルタンク60からステムボックスの下端におけるシーリング/ベアリングハウジングに取り込むためにオイルパイプを設けることである。静止する船体構造と回動する垂直軸ハウジングへとの連結構造はシーリングにより容易に設けることができる。ここで、オイルは シャンクにオイルを下降させる垂直軸ハウジング内の実質的に垂直の通路と連通する半径方向の通路による環状チャンネルに取り入れられるようにすることができる。シャンク内において、オイルを更にポッドへ下降させるため、シャンク内を通りポッドへ下降するパイプを更に設けてもよい。
スラスターが電気式又は油圧式駆動の場合、オイルをオイルタンクからポッドへ供給する上述の両方の方法を使用することができる。換言すると、軸方向の穴を電気式又は油圧式の駆動モータの軸に沿って設けるか、或いは、上述の外部オイル通路を使用することができる。
オイルをオイルタンク60からポッド4に取り入れる通路に加え、ポッド4には通気通路を設ける必要がある。この通路はポッド4とオイルタンクの間に設けられることが好ましいが、このことは必ずしも必要ではない。通気通路は、原則として、上述のオイルパイプに沿って(例えば、その側部に)分離して設けるか、或いは、上述のパイプラインと穴62の両方を含むオイルパイプを、下降するオイルがパイプ/穴を満たすことがなく、空気がポッド4からオイルタンク60に上昇して逃げることができるような十分な余裕を残すサイズとしてもよい。
例えば、オイルの濾過及び/又は冷却のためのステムボックス38及びシャンク48からのオイルの循環は、下部ギアボックス4を経由して行われるようにされる。換言すると、操舵ギアピニオン、そのギア歯車24及びカバープレート24の下の支持ベアリング36を潤滑するオイルは、中間軸14とシャンク48に至る上部垂直軸ハウジング32’の間において直接到達する。同じオイルは、また、静止船体構造26(ステムボックス壁40を含む)と回動する上部垂直軸ハウジング32’の間のステムボックス38の底部においてシーリング44を潤滑するため、開口66を経てフランジ30を通りステムボックス38内に到達する。ステムボックス38は、ステムボックス38から中間軸14と上部垂直軸ハウジング32’との間にオイルが流れるようにするため、上部垂直軸ハウジング32’内の孔68によりシャンク48と連絡している。したっがて、ステムボックス38とシャンク48は、実際は、同一のオイル室を形成する。
このオイル室から出るオイルの循環は、シャンク48と下部ギアボックス4の間に設けられる狭窄又は絞り手段により調節される。この狭窄手段については二つのオプションがある。第1のオプション(図示せず)は、所定の径を持つ孔であり、この孔は下部垂直軸ハウジングの部分と二つの室を連結するために使用されるポッドの部分を通して設けられる。第2のオプションは、図2に示されており、シャンク48からピニオン軸16の上部ベアリング50を経由してポッド4にオイルが流れるようにすることである。これは、ベアリングハウジング70に、この実施例では、一対の上部テーパー付きローラーベアリングと下部ローラーベアリングの間にあるベアリングハウジング内にオイルを導入する少なくとも一つの孔72を設けることにより行われる。より明確にすると、オイルは二つのベアリングのセットの間の中間リング74の上にオイルが導入される。したがって、上部ピニオン軸ベアリング50は、シャンク48からポッド4への制御されたオイルの流れにより潤滑され、冷却される。狭窄手段76が回転中間リング74とベアリングハウジング70の内面との間に設けられる。即ち、これら二つの部材の間に小さい間隙が存在する。
作動において、少量のオイルがオイルタンク60からステムボックス38,シャンク48及び最後に下部ギアボックス又はポッド4に流れる。当然のこととして、オイルの粘性(温度)はシャンク48からポッド4への漏れの量にかなりの影響を与える。したがって、オイルが低温で冷却の必要がない場合、シャンクからポッドへのオイルの流れは小さくなり、また、オイルが冷却が必要となる高温の場合は、より大きくなる。上述の構成によって、ベアリング50を通るオイルの流れはベアリング内の摩擦によりで生じる熱を除去することが確保される。この流れは、また、ステムボックス38とシャンク48を通して流れるオイルの循環と濾過を可能とする。通常の状態において、本発明の好ましい実施例によれば、スラスターの潤滑回路は、循環するオイルの約1/3がシャンク38からポッド4へ流れ、約2/3がオイルタンクから流れる。
シャンク48から下部ギアボックス4へ向かうオイルの流れを確実にするため、シャンク48内の圧力を下部ギアボックス4内の圧力より高くする必要がある。これは、オイルタンク60からポッド4への直接の接続62、狭窄76及びオイルタンク60の通気の組み合わせによってなされる。オイルタンク60からのオイルの直接の流れはポッド4内のオイルの出口開口のレベルを下部ギアボックス4のオイルレベルOより上に置くことによりなされるが、その好ましい代替として、垂直軸に沿って穴62を広くしてオイルを穴の内面に沿って流し、中央部に通気のための開口を残すようにすることである。当然のことながら、ポッドの通気が他の方法により行われるようにすれば、穴62をオイルで満たすようにしてもよい。その結果として、下部ギアボックス4内の圧力は、オイルタンク60内の圧力と等しくなる。シャンク48内の圧力はタンク60内の圧力とシャンク48の底部からオイルタンク60内のオイルレベルまでの高さに対応する圧力、即ち、流体圧、を加えたものと等しくなる。その結果、シャンク48内の圧力は常にポッド4内の圧力も高くなり、オイルはシャンク48からポッド4へ流れる。
下部ギアボックス4内でのスプラッシュ潤滑を作動させるため、オイルレベルOは実質的にギア歯車20の中央、即ち、プロペラ軸22の軸のレベルに維持される必要がある。下部ギアボックス4内のオイルレベルはオイルタンク60内のオイルレベルを調整することにより制御される。このレベル制御システムはシステム内の不変のオイル量に基づいている。その結果、Oで示される下部ギアボックス4の量は、システム全体のオイル量からシャンク48、ステムボックス38及びオイルタンク60内のオイル量を減じた値となる。シャンク48とステムボックス38は共にオイルで満たされる。
これまで概略を説明してきたように、下部ギアボックス内のオイルの攪拌に基づく動力の消費の問題は、ポッド内にスプラッシュタイプの潤滑を設けることにより解決されている。ポッド内のオイルのレベルは必ずしもモニターされる必要は全くないが、オイルの循環はポッド4内のオイルレベルが正確に維持されるように設計される必要があった。このことを図3を参照してより詳細に説明する。
図3は本発明によるスラスターの潤滑装置を概略的に示す。オイルはスラスターのレベルより上部のオイルタンク60内に貯蔵されており、そこからオイルは二つの通路を経由してスラスターに入る。第1の通路78はオイルタンク60の底からステムボックス38に連なり、そこから、図2で詳細に説明したように、シャンク48と狭窄76を通り、ポッド4に到る。第2の通路は、タンクのオーバーフロー80から直接にポッド4に連なる。タンクオーバーフロー80は、実際には、第2通路の上端の入口開口がオイルタンク60の底から一定の距離、好ましくは、オイルタンク60の高さの中間の位置にあることを意味する。好ましくは、必ずしも必要ではないが、図2で詳細に説明したように、第2通路は垂直軸の軸方向に沿ってギアボックス2の頂部からポッド4、即ち、ピニオン歯車16に下降する。潤滑オイルはポッド4からオイルタンク60へ二つのオイルポンプ82、84によって再循環されるが、この循環は一つのポンプのみによっても可能である。もし必要であれば、戻り通路にフィルタ86及び/又はオイル冷却器88を、好ましくはポンプ82,84とオイルタンク60の間に設けることができる。好ましい代替案によれば(図2参照)、再循環オイルはポッド4の底部領域から 上部垂直軸ハウジング32’内の穴94へシャンク48を通るオイルパイプ90として設けられる吸引チャンネルへ取り込まれ、更に、上部垂直軸ハウジング32’内の半径方向の穴94へ流れ、上部垂直軸ハウジング32’の外面上のシーリング44内の環状キャビティ96に到達する。環状キャビティ96は更にステムボックス38内又はその外部の吸引チャンネル98に流体連結されている。吸引チャンネル98はポッド4の上部に位置するポンプ82,86で終わる。
上述のオイル循環は以下のように機能する。オイルタンク60内のオイルレベルを調節するため、オイルタンク60内のオイル量が確定される。潤滑システムの全オイル量もまた開始時に確定される。それは、シーリングに漏洩がないということであれば、一定とみなされる。その結果、下部ギアボックス5内のオイル量は全オイル量からシャンク48とステムボックス38内とオイルタンク60のオイル量を減じた値となる。したがって、オイルタンク内のオイルのレベルを調節することにより、下部ギアボックス4内のレベルが制御される。
オイルタンク60内のオイルレベルの調節はオーバーフロー80と
ポンプ82と84の組によって実行される。オーバーフロー80はオイルタンク60の底部からある程度の高さにあるオイル通路62の上端部における入口開口である。この開口はオイル通路62によって下部ギアボックス4に接続されており、この通路は、好ましくは垂直軸に沿って設けられ、ピニオン歯車軸16で終端となっている。下部ギアボックス4からのオイルはオイルタンク内にポンプ82及び84により汲み上げられる。
ポンプ82,84及びオーバーフロー80による下部ギアボックス4内のオイルレベルOの調節は以下の実例により詳細に説明する。タンク60内のオイルレベルはオーバーフロー開口80のレベルにまで上昇させることができるだけである。その結果、下部ギアボックス4内のオイル量はオイルの全量からシャンク48、ステムボックス38及びオイルタンク60内のオイル量を減じた量より少なくはならないであろう。オイルタンク60内のオイルレベルがオーバーフロー開口80のレベルより低い場合、ポッド4へ戻るオイルはない。ポンプ82,84は依然としてタンク60へオイルを移送する。タンク60内のオイルレベルは上昇するであろう。ポッド4内のレベルは下がるであろう。このことはタンク60内のレベルがオーバーフロー開口80のレベルまで再び到達するまで続く。その次にオイルの戻りがタンク60からポッド4へ再び始まる。ポッド4への、また、ポッド4からのオイルの流れは再び平衡となる。オイルタンク60内のレベルはオーバーフロー開口80の位置によって再び確定される。その結果、ポッド4内のオイル量も、また、確定される。
二つのポンプ82,84が使用される場合、ポンプ82をより小型のものとすることができる。小型のポンプ82はポッド4からオイルを汲みだすための開始時に使用される。開始時においては、オイルはまだ低温で、粘性が高い。したがって、ステムボックス38とシャンク48からポッド4へのオイルの循環はあるとしても小さい。その結果、少量のオイルの流れのみがポッド4から汲みだされる必要がある。運転時おいては、オイルの温度は高くなり、粘性は下がり、それにより、より多くのオイルがシャンク48からポッド4へ入る。予め決められた温度で、第2のより大型のポンプ84がスイッチオンされる。二つのポンプ82,84は、共に、十分な冷却を行うことを可能とする必要なオイルの流れを与える。
以上は、海洋船舶のスラスターを潤滑するための新規で進歩性のある方法とその潤滑装置を例示的に示すものであることが理解されるべきである。以上の記載は、本発明が記載された実施例とその詳細に限定する目的でなく、本発明の好ましい実施例のみを記載したものであることが理解されるべきである。したがって、上述の明細書の記載は決して本発明を限定するものと理解されるべきでなく、本発明の全体の範囲は添付のクレームによってのみ確定されるべきである。以上の記載から、本発明の個々の特徴は、たとえ、説明及び図面に明示的に記載されていなくても、他の特徴と組み合わせて使用できるものと理解されるべきである。

Claims (14)

  1. 海洋船舶の操舵可能なスラスターの潤滑を行う方法であって、前記潤滑を行う装置はオイルタンクと、オイルを前記オイルタンクと前記スラスターとの間に循環させる手段を持ち、前記スラスターは駆動手段と、いわゆるオイルポッドと称される下部ギアボックスとそれらの間の垂直軸を有し、前記下部ギアボックスはプロペラを駆動するためのプロペラ軸と、前記プロペラ軸上に設けられ、実質的に垂直のピニオン歯車軸を持つピニオン歯車によって回転されるギア歯車を含み、前記ピニオン歯車軸は少なくとも前記垂直軸の一部分を形成し、前記垂直軸は垂直軸ハウジングによって囲まれており、前記ピニオン歯車はベアリングにより前記垂直軸ハウジングに支持され、前記垂直軸ハウジングは前記海洋船舶の船体構造に回動可能に支持され、オイル室が前記垂直軸ハウジングに接続され、シーリングによりシールされて設けられており、前記方法は、前記オイル室内でフルバス潤滑を行うステップを有し、前記方法は更に、
    第1オイル通路が前記オイルタンクから前記オイル室を経由して前記オイルポッドへ連なり、第2オイル通路が前記オイルタンクから前記オイルポッドへ直接連なる、前記オイルタンクから前記スラスターにオイルを導入するための少なくとも二つのオイル通路を与えるステップと、
    − 前記オイルポッド内で所望のオイルレベルOを維持するため前記オイルポッド内に導入されるオイル量を調節することにより、前記オイルポッド内でスプラッシュ-タイプの潤滑を行うステップと、
    前記オイルポッドにオイルタンクから制御された潤滑オイル量を与えるステップと、
    前記オイル室から前記ポッドへ制限された量のオイルを循環させるステップ
    を有することを特徴とする潤滑を行う方法。
  2. 前記オイルポッド内に所望のオイルレベルOを維持するために 前記オイルタンク内のオイルレベルを実質的に一定に維持することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 前記オイルタンク内にオーバーフローを設け、前記第2オイル通路を前記オーバーフローに接続することにより前記調節を実行することを特徴とする、請求項に記載の方法。
  4. 前記オイル室から前記ポッドへのオイルの流れをそれらの間に狭窄を設けることにより制限することを特徴とする、請求項に記載の方法。
  5. 潤滑装置を持つ操舵可能なスラスターを有する海洋船舶であって、前記潤滑装置はオイルタンクと、オイルを前記オイルタンクと前記スラスターとの間に循環させる手段を持ち、前記スラスターは駆動手段と、いわゆるオイルポッドと称される下部ギアボックスとそれらの間の垂直軸を有し、前記下部ギアボックスはプロペラを駆動するためのプロペラ軸と、前記プロペラ軸上に設けられ、実質的に垂直のピニオン歯車軸を持つピニオン歯車によって回転されるギア歯車を含み、前記ピニオン歯車軸は少なくとも前記垂直軸の一部分を形成し、前記垂直軸は垂直軸ハウジングによって囲まれており、前記ピニオン歯車はベアリングにより前記垂直軸ハウジングに支持され、前記垂直軸ハウジングは前記海洋船舶の船体構造に回動可能に支持され、オイル室が、前記オイル室内におけるフルバス潤滑を確実にするため、前記垂直軸ハウジングに接続し、シーリングによりシールされて設けられており、
    前記ポッド内にスプラッシュタイプ潤滑を与える手段と、前記オイルタンクから前記スラスターにオイルを導入するための少なくとも二つのオイル通路からなる手段を備え、第1オイル通路が前記オイルタンクから前記オイル室を経由して前記オイルポッドへ連なり、前記第1オイル通路は、前記オイル室と前記オイルポッドとの間に前記オイル室から前記オイルポッドへのオイルの流量を制限するための狭窄を有し、第2オイル通路が前記オイルタンクから前記オイルポッドへ直接連なることを特徴とする、海洋船舶
  6. 前記オイルタンクは前記第2オイル通路の上端にオーバーフローを持つ、請求項5に記載の海洋船舶。
  7. 前記狭窄はピニオン歯車軸のベアリングに接続して設けられることを特徴とする、請求項5に記載の海洋船舶。
  8. 前記狭窄は前記オイル室を前記ポッドに接続する部分に設けられることを特徴とする、請求項5に記載の海洋船舶
  9. 前記オイル室はステムボックスとシャンクにより形成されていることを特徴とする、請求項5乃至8のいずれかに記載の海洋船舶
  10. 前記第2オイル通路は、前記垂直軸に沿った穴であることを特徴とする、請求項5乃至9のいずれかに記載の海洋船舶
  11. 前記第2オイル通路は、前記オイルタンクから船体構造と垂直軸ハウジングを経由して前記ポッドへ分離して設けられたチャンネルである、請求項5に記載の海洋船舶。
  12. 前記ポッドには通気手段が設けられていることを特徴とする、請求項5乃至11のいずれかに記載の海洋船舶
  13. 前記第2オイル通路は、通気手段として使用されることを特長とする、請求項12に記載の海洋船舶
  14. 前記駆動手段は上部ギアボックス、電気式駆動手段又は油圧式駆動手段である、請求項5乃至13のいずれかに記載の海洋船舶。
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