JP5792219B2 - 屋外構築物および屋外構築物の設置構造 - Google Patents

屋外構築物および屋外構築物の設置構造 Download PDF

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Description

本発明は、外構やエクステリアとして使用される屋外構築物と、この屋外構築物の設置構造に関する。
従来、住宅等の建物の外回りに設置され、網目状に形成された網状容器と、この網状容器の内部に充填された多数の礫体とを主体として構成された屋外構築物が知られている(特許文献1参照)。このような屋外構築物は、例えば門柱、門袖、塀、門柱、花壇、ベンチなど、住宅等における外構やエクステリアとして使用される。
また、このような屋外構築物によれば、網目から見える石が持つ風合いにより、デザイン的に優れた外構やエクステリアを提供することができる。
特開2011−083200号公報
ところで、網状容器に充填される礫体は、例えば火山岩を砕いた軽石や他の採石等からなり、多孔質で吸水性(保水性)に優れる。このため、夏場等に水を撒いて礫体を濡らすことで、その気化熱により屋外構築物の周囲の温度を下げることができる。延いては、特に夏場等において比較的温度の低い外気を住宅の内部に効率良く取り入れることができるので、快適な居住環境を形成できる、という利点がある。
ところが、礫体は一つ一つの形状が異なるため、強く水を撒くと周囲に水が飛び散ってしまう場合がある。一方、それを防ぐために少量ずつ水を撒くと、容器内の中央側まで水が染み渡りにくく、効率が良くない場合がある。
本発明の課題は、網状容器の内部に充填された多数の礫体に対して効率良く灌水することが可能な屋外構築物および屋外構築物の設置構造を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、屋外構築物1であって、例えば図1〜図5に示すように、網目状に形成された網状容器2と、
前記網状容器2内に充填される多数の礫体3…と、
前記多数の礫体3…への灌水を行う灌水手段4と、を備えており、
前記灌水手段4は、
前記網状容器2の上下方向に沿って配置されるとともに水の供給源40側に位置する本管41と、
前記本管41から分岐され、前記網状容器2内において前記多数の礫体3…内に埋設されるようにして当該網状容器2の幅方向両端部間に配置される分岐管42と、を有することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、前記灌水手段4が、前記本管41と、前記本管41から分岐され、前記網状容器2内において前記多数の礫体3…内に埋設されるようにして当該網状容器2の幅方向両端部間に配置される分岐管42と、を有するので、この分岐管42から前記多数の礫体3…に向けて水を吐出することで前記網状容器2の内側から灌水を行うことができる。これによって、前記多数の礫体3…に水が当たっても周囲に飛び散りにくくなるとともに、前記網状容器2の中央側から前記多数の礫体3…に水を染み渡らせることができ、効率が良く灌水することが可能となる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の屋外構築物1において、
前記分岐管42は、前記本管41の上下方向に間隔を空けて複数設けられていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、前記分岐管42が、前記本管41の上下方向に間隔を空けて複数設けられているので、屋外構築物1の上下方向にわたって、延いては前記多数の礫体3…に対して全体的に水を染み渡らせることができ、より効率が良くなる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の屋外構築物1において、
前記網状容器2の上端部に植栽容器6が設けられており、
前記灌水手段4は、前記本管41から分岐され、端部が前記植栽容器6内に配置される植栽用分岐管43を有することを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、前記灌水手段4が、前記本管41から分岐され、端部が前記植栽容器6内に配置される植栽用分岐管43を有するので、この植栽用分岐管43によって前記植栽容器6内に確実に灌水できる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の屋外構築物1において、
前記植栽容器6内には、保水性能を有する保水材7が設けられていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、前記植栽容器6内に、保水性能を有する保水材7が設けられているので、前記植栽容器6内に灌水された水を保持でき、植物の栽培に好適となる。
請求項5に記載の発明は、請求項3または4に記載の屋外構築物1において、
前記植栽容器6の底部(底面6a)に排水孔6fが形成されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、前記植栽容器6の底部に排水孔6fが形成されているので、余剰水を下方に落とすことができる。下方には前記多数の礫体3…が設けられているので、余剰水を無駄なく利用することができる。
請求項6に記載の発明は、住宅等の建物10が構築される敷地内に、請求項1〜5のいずれか一項に記載の屋外構築物1が設置されてなる屋外構築物1の設置構造であって、
前記屋外構築物1は、前記敷地のうち、前記建物10の開口部11aが形成された外壁11に面する場所(例えばスペース12,13,14)に配置されていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明によれば、前記屋外構築物1は、前記敷地のうち、前記建物10の開口部11aが形成された外壁11に面する場所に配置されているので、気化熱により前記屋外構築物1の周囲の温度が下げられ、その温度の低い空気を、前記開口部11aを介して前記建物10内に流入させることができる。これによって、特に夏場等において、比較的温度の低い外気を建物10の内部に効率良く取り入れることができるので、快適な居住環境を形成できる。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の屋外構築物1の設置構造において、
前記屋外構築物1と前記外壁11との間に、保水性能を有する保水材からなる保水床部15が設けられており、
前記保水床部15には、前記本管41から分岐される床部用分岐管44が設けられていることを特徴とする。
請求項7に記載の発明によれば、前記屋外構築物1と前記外壁11との間に、前記床部用分岐管44が設けられた前記保水床部15が設けられているので、前記屋外構築物1と共に周囲の温度を下げることができる。そして、比較的温度の低い外気を建物10の内部へと流入させることができるので、より快適な居住環境を形成できる。
請求項8に記載の発明は、請求項6または7に記載の屋外構築物1の設置構造において、
前記敷地のうち前記屋外構築物1よりも、前記外壁11に面する場所とは反対側に位置する屋外側の場所に、保水性能を有する保水材からなる保水床部16が設けられており、
前記保水床部16には、前記本管41から分岐される床部用分岐管45が設けられていることを特徴とする。
請求項8に記載の発明によれば、前記敷地のうち前記屋外構築物1よりも、前記外壁11に面する場所とは反対側に位置する屋外側の場所に、前記床部用分岐管45が設けられた保水床部16が設けられているので、前記屋外構築物1と共に周囲の温度を下げることができる。そして、比較的温度の低い外気を建物10の内部へと流入させることができるので、さらに快適な居住環境を形成できる。
本発明によれば、多数の礫体に水が当たっても周囲に飛び散りにくくなるとともに、網状容器の中央側から多数の礫体に水を染み渡らせることができ、効率が良く灌水することが可能となる。
屋外構築物であり、(a)は正断面図であり、(b)は側断面図である。 植栽容器を示す平面図である。 灌水システムの概要および屋外構築物の設置構造を説明する図である。 屋外構築物の設置構造を説明する図である。 屋外構築物の設置構造を説明する図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1等に示す屋外構築物1は、例えば門柱、門袖、塀、門柱、花壇、ベンチなど、住宅等における外構やエクステリアとして使用されるものであり、特に本実施の形態においては塀として使用されている。
屋外構築物1は、図1〜図3に示すように、網状容器2と、多数の礫体3…と、灌水手段4と、支柱5と、を備える。
網状容器2は、例えばステンレスやその他のスチール等の金属製の線状部材によって網目状に形成されている。網状容器2は、言い換えれば、当該線状部材によってカゴ状、メッシュ状に形成された容器である。
また、その形状やサイズは、屋外構築物1をどのような種類の外構やエクステリアとして使用するかによって任意である。
本実施の形態の網状容器2は、網目状に形成された複数のカゴ状部2aを上下方向に積層させたものである。これら複数のカゴ状部2a同士は、例えば溶接などで溶着するか、または他の固着手段で連結されている。
また、本実施の形態においてカゴ状部2aは上下四段に積層されている。なお、最上段のカゴ状部2aには後述する植栽容器6が設けられるため、本実施の形態においては多数の礫体3…が充填されないものとする。
カゴ状部2aは、線状部材からなる平面状の網状体によって形成される底面2bと、この底面2bの周縁部から上方に立ち上がり、かつ対向する二組の側面2c,2dとによって構成されている。前記側面2cは、前記側面2dに比して幅広に形成されており、これにより、カゴ状部2aは平面視矩形枠状に形成されている。また、このカゴ状部2aの上面は開口している。
なお、本実施の形態のカゴ状部2aは略直方体状に形成されるが、これに限られるものではなく、湾曲状やその他の形状に形成されていてもよい。また、本実施の形態では底面2bを備えるものとしたが、カゴ状部2aが四角筒状となるように下面を開口していてもよい。
支柱5は、石材または例えばアルミニウムや鉄などの材料で形成され、その下端部5aを地面に埋め込むことで移動不能に立設されている。より詳細には、地面の下にはコンクリート基礎5bが打設されており、支柱5の下端部5aは当該コンクリート基礎5bに埋め込まれた状態となっている。さらに、コンクリート基礎5bは屋外構築物1の下にも設けられており、当該屋外構築物1は、このコンクリート基礎5b上に安定的に設置されている。
網状容器2はこの支柱5に沿って設けられるとともに連結されている。支柱5は、地表に表れる部分の高さが網状容器2の高さよりも高く設定されている。
なお、この支柱5は、網状容器2の幅方向両端部に設けられていてもよい。また、網状容器2が自立できる場合には、支柱5を省略してもよい。
前記多数の礫体3…は、前記網状容器2内に充填されており、例えば火山岩を砕いた軽石や他の採石などからなり、保水性能および透水性能を有する。一つ一つの礫体3は形状が異なり、さらに網状容器2の網目よりも大きく、上下の開口部よりも小さいものを使用する。特に、本実施の形態の礫体3としては、多孔質で吸水性(保水性)に優れて比重が軽い軽石などを用いる。
なお、ここで「礫」とは、粒状のものよりも大きく、かつブロック等の塊状のものよりも小さく形成されたものを指している。また、本実施の形態の礫体3は、一つ一つの形状が異なるものとしたが、人工的に略同形状に加工したものを用いてもよい。
灌水手段4は、図1〜図3に示すように、前記多数の礫体3…への灌水を行うためのものであり、水の供給源40と、本管41と、分岐管42と、植栽用分岐管43と、第一床部用分岐管44と、第二床部用分岐管45と、を有する。
供給源40については後述するが、例えば水道や生活排水、雨水等を始め様々な種類の水を採用することができる。
本管41は、前記網状容器2の上下方向に沿って配置されるとともに前記供給源40側に位置する。この本管41は、大部分が例えば地中に配管されており、部分的に前記コンクリート基礎5bに埋設されている。
この本管41のうち、前記網状容器2の上下方向に沿って配置される部分(地上管41a)が地上に設けられている。すなわち、この本管41の地上管41aは下方から上方に向かって伸びるように配管されている。
なお、この地上管41aの上端部にはソケット41bが設けられる。また、この地上管41aの途中にはT字状の複数の継手41cが設けられる。
前記地上管41aは、前記網状容器2を構成する複数のカゴ状部2aを上下に貫挿されるようにして配管されている。すなわち、この地上管41aは、図1(a),(b)に示すように、複数のカゴ状部2aの網目に挿通されている。
また、この地上管41aは、網状容器2の幅方向一端部側(支柱5側、カゴ状部2aの一方の側面2d側)に配置されている。
分岐管42は、図1(a)に示すように、前記本管41から分岐され、網状容器2内において多数の礫体3…内に埋設されるようにして当該網状容器2の幅方向両端部間に配置されるものである。
すなわち、網状容器2の幅方向一端部に前記地上管41aが配管されており、分岐管42は、地上管41aから横方向に、網状容器2の幅方向他端部(カゴ状部2aの他方の側面2d側)まで配管されている。
また、この分岐管42は、本管41の地上管41aの上下方向に間隔を空けて複数設けられている。すなわち、これら複数の分岐管42は、前記T字状の複数の継手41cによって前記本管41の地上管41aに通水可能に接続されている。
分岐管42には、当該分岐管42の長さ方向に間隔を空けて複数の吐出部42aが設けられている。これら複数の吐出部42aには、水を吐出(または噴出)する吐出口42bがそれぞれ形成されている。各吐出部42aに形成される吐出口42bは、少なくとも下方向きに一つ設けられているものとするが、上向きの吐出口や横向きの吐出口が適宜形成されていてもよいものとする。
前記網状容器2の上端部には、上述のように植栽容器6が設けられている。すなわち、図1(a),(b)に示すように、最上段のカゴ状部2aに植栽容器6が設けられており、最上段のカゴ状部2aには多数の礫体3…が充填されていない状態となっている。
これに伴って、灌水手段4は、前記本管41から分岐され、端部43aが前記植栽容器6内に配置される前記植栽用分岐管43を有している。
植栽容器6は、平面視矩形状に形成された底面6aと、この底面6aの周縁部から上方に立ち上がり、かつ対向する二組の側面6b,6cとを備え、上面が開口している。前記側面6bは、前記側面6cに比して幅広に形成されている。
この植栽容器6は、最上段のカゴ状部2aに収容されるようにして網状容器2の上端部に設けられている。この時、前記側面6bは、最上段のカゴ状部2aの側面2cの内側に配置されることになり、前記側面6cは、最上段のカゴ状部2aの側面2dの内側に配置されることになる。
また、側面6b,6cの高さは、カゴ状部2aの側面2c,2dの高さよりも低く形成されている。すなわち、植栽容器6は、カゴ状部2aに比して浅底に形成されている。
双方の前記側面6b,6bの上端部のそれぞれには断面視フック状に形成された引掛部6d,6dが一体形成されている。これら引掛部6d,6dは、前記最上段のカゴ状部2aの双方の側面2c,2cの上端部に引掛けられる。
これにより、植栽容器6を、前記底面6aを、最上段のカゴ状部2aの底面2bから間隔を空けて、すなわち浮かせた状態で最上段のカゴ状部2aに設置することができる。
図2に示すように、植栽容器6の底面6aのうち、中央に前記植栽用分岐管43を挿通させるための貫通孔6eが貫通形成され、その他の複数の箇所に複数の排水孔6fが貫通形成されている。
貫通孔6eには、植栽用分岐管43が、当該植栽用分岐管43の上端部43aが植栽容器6の中央付近に位置するようにして貫挿されている。
排水孔6fは、余剰水を排出するための孔である。なお、前記植栽容器6に植栽用土6gを直接入れる場合、この排水孔6fには、土の流出を防ぐための膜や網が設けられるものとする。
また、植栽容器6内には、図1に示すように、保水性能および透水性能を有する保水材7が設けられている。この保水材7には、前記植栽用分岐管43から吐出される水を保水することができ、植栽容器6に植栽される植物の成長に貢献できる。また、透水性能も有するので、保水材7全体に水を染み渡らせることができる。
より詳細に説明すると、この保水材7は厚み(植栽容器6の深さの3分の1程度)のある板状体として形成されており、その底面が前記植栽容器6の底面6aと略等しい面積とされている。
このような保水材7としては、例えば砂を混入することなく、かつ強度を補う添加剤を添加することなく、粒度3〜20mmの軽石(乾燥比重が0.4)50〜62重量%とポルトランドセメント50〜38重量%との配合物に、水40〜50重量%を散布して混練した状態の生コンクリート10aを固めたものが採用されている。
また、この他に、アスファルトを骨材同士の結合材として用いて固めたものも挙げられる。すなわち、保水性能および透水性能を有するものであればよい。
また、この保水材7の中央には、前記貫通孔6eに対向する貫通孔7aが形成されており、この貫通孔7aには植栽用分岐管43の上端部43aを挿通することができる。
植栽用分岐管43は、図1(a)に示すように、前記上端部43aと、複数の継手43bと、ホース43cと、を備える。
上端部43aは、上述のように植栽容器6内に挿入される部分であり、貫通孔6e,7aに挿通され、その上端が前記植栽容器6の中央に位置している。また、この上端部43aには図示しない吐出口が形成されており、この吐出口には土の流入を防ぐために適宜、網等が設けられている。
複数の継手43bはL字状に形成されており、前記上端部43aとホース43cとを通水可能に接続し、前記本管41とホース43cとを通水可能に接続している。本管41とホース43cとを接続する継手43bは、前記本管41の上端部に設けられたソケット41bに連結される。
ホース43cはフレキシブルホース(可撓性を有するホース)であり、前記複数の継手43b,43bとともに前記本管41と前記上端部43aとを接続している。これにより、ホース43cによって本管41と上端部43aとを接続した状態で、植栽容器6を持ち上げることができる。
また、植栽用分岐管43は、植栽容器6の底面6aと最上段のカゴ状部2aの底面2bとの間の空間内に収容することができる。
本実施の形態の水の供給源40は、図3に示すように、貯水タンクであり、この貯水タンク40には、水道や生活排水、雨水等を始め様々な種類の水が貯留可能となっている。
より詳細に説明すると、貯水タンク40には、水道管40aと、生活排水が通る排水管40bと、竪樋から分岐する樋分岐管40cとが接続されている。
水道管40aからは、任意のタイミングで水道水を貯水タンク40内に貯留することができる。
排水管40bには、ポンプ40dが接続されている。また、このポンプ40dにはタイマー40eが接続されており、このタイマー40eで管理しながら生活排水を貯水タンク40に貯留することができる。なお、生活排水としては、例えば洗濯機や浴槽から排出される水が採用される。
樋分岐管40cからは、雨天時に雨水を貯水タンク40内に貯留することができる。竪樋は、樋分岐管40cの部位で、当該樋分岐管40c(貯水タンク40)側と、下端排水側に分岐している。
前記本管41は、貯水タンク40の底部に接続されている。本管41が屋外構築物1に至る途中部分には、フィルター付きのポンプ40fが接続されている。これによって、貯水タンク40の水を濾過しながら屋外構築物1へと送ることができる。
さらに、フィルターポンプ40fの先にはタイマー付きの電磁弁40gが接続されており、タイマーによって時間管理をしながら水を屋外構築物1へと送ることができる。
なお、以上のように構成された水の供給源40とその周囲の設備(前記水道管40a等の各種配管やポンプ、タイマー等)を含むものが、屋外構築物1への灌水を行うための灌水システムとされている。
さらに、この灌水システムには、屋外構築物1の周囲の温度や湿度等をセンシングするセンサーや、センサーによるセンシング結果に基づいて前記電磁弁40gやポンプ40d,40f等を制御する制御手段等を適宜設けてもよいものとする。
次に、以上のような屋外構築物1の設置構造について説明する。
すなわち、屋外構築物1は、図3〜図5に示すように、住宅等の建物10が構築される敷地のうち、前記建物10の開口部11aが形成された外壁11に面する場所に配置されている。
敷地内には、前記建物10が構築されるとともに、この建物10に隣接して例えば庭やテラス、ポーチ、カーポート等のような比較的広いスペース12,13,14がある。
また、このようなスペース12,13,14は、建物10の開口部11aが形成された外壁11に面して設けられている。
図3に示す例では、スペース12は庭とされており、スペース13はカーポートとされている。
庭であるスペース12は、前記屋外構築物1と前記外壁11との間に位置しており、さらに当該庭12には、保水性能を有する保水材からなる保水床部15が設けられている。保水材は、前記保水材7と同様の材料が採用されており、保水床部15は、人が歩いたり、重量物が載置されたりしても破損しない厚みおよび強度に設定されている。
また、保水床部15には、前記本管41から分岐される床部用分岐管44(以下、第一床部用分岐管44)が設けられている。
第一床部用分岐管44は、図示しない継手を介して本管41に接続されている。また、保水床部15に対して広範に水が行き渡るように、第一床部用分岐管44は、平面視において保水床部15の縦横に配管されている。すなわち、この第一床部用分岐管44は、本管41側に位置する縦管44aと、この縦管44aの長さ方向間に間隔を空けて、かつ継手を介して縦管44aに通水可能に接続される複数の横管44bとを有する。
カーポートであるスペース13は、前記敷地のうち前記屋外構築物1よりも、前記外壁11に面する場所とは反対側に位置する屋外側の場所に位置する。すなわち、このカーポート13は、屋外構築物1の外側であって、敷地と道路との境界に隣接して設けられている。また、当該カーポート13には、保水性能を有する保水材からなる保水床部16が設けられている。保水材は、前記保水材7と同様の材料が採用されており、保水床部16は、人が歩いたり、重量物(すなわち、車両)が載置(駐車)されたりしても破損しない厚みおよび強度に設定されている。
また、保水床部16には、前記本管41から分岐される床部用分岐管45(以下、第二床部用分岐管45)が設けられている。
第二床部用分岐管45は、図示しない継手を介して本管41に接続されている。また、保水床部16に対して広範に水が行き渡るように、第二床部用分岐管45は、平面視において保水床部16の縦横に配管されている。すなわち、この第二床部用分岐管45は、本管41側に位置する縦管45aと、この縦管45aの長さ方向間に間隔を空けて、かつ継手を介して縦管45aに通水可能に接続される複数の横管45bとを有する。縦管45aは、図示しないT字状の継手によって本管41と接続されており、当該継手を介して前記地上管41aとも接続されている。
さらに、保水床部16の表面には、芝等の植物が植栽されている。
保水床部15,16によれば、気化熱により当該保水床部15,16の周囲の温度が下げられ、その温度の低い空気を、前記開口部11aを介して前記建物10内に流入させることができる。
さらに、屋外構築物1によっても、気化熱により当該屋外構築物1の周囲の温度が下げられ、その温度の低い空気を、前記開口部11aを介して前記建物10内に流入させることができる。
図4,5に示す例では、スペース14はテラスとされている。そして、このテラス14の周囲に、複数の屋外構築物1が配置されている。
図4においては、三つの屋外構築物1,1,1が、テラス14を挟んで前記外壁11に対向して配置されている。また、これら三つの屋外構築物1,1,1は互いに間隔を空けて配置されている。
前記灌水手段4により前記屋外構築物1,1,1に灌水を行えば、その気化熱により当該屋外構築物1,1,1周囲の温度が相乗的に下げられることになる。このような状態で、三つの屋外構築物1,1,1の間を風が通り抜けるので、その温度の低い空気を、前記開口部11aを介して前記建物10内に流入させることができる。
また、テラス14の両側にも屋外構築物1を配置してもよい。すなわち、テラス14の両側それぞれに屋外構築物1,1を配置すれば、当該両側の屋外構築物1,1と前記三つの屋外構築物1,1,1とによってテラス14を取り囲むことができる。なお、両側の屋外構築物1,1は、平面視において前記三つの屋外構築物1,1,1と直交する方向に配置される。このように複数の屋外構築物1…によってテラス14を取り囲むことによって、テラス14内の温度をより効果的に下げることができるので、建物10内に流入する空気もより低いものとなる。
図5においては、二つの屋外構築物1,1が、テラス14を挟んで前記外壁11に対して斜め向き(逆ハの字状)に配置されている。また、これら二つの屋外構築物1,1は互いに間隔を空けて配置されている。
前記灌水手段4により前記屋外構築物1,1に灌水を行えば、その気化熱により当該屋外構築物1,1周囲の温度が相乗的に下げられることになる。このような状態で、二つの屋外構築物1,1の間を風が通り抜けるので、その温度の低い空気を、前記開口部11aを介して前記建物10内に流入させることができる。
この時、これら二つの屋外構築物1,1は、開口部11aに向かって徐々に細くなるようにして斜めに配置されているので、外壁11に向かって吹く風を集めやすくなっているため、当該屋外構築物1,1によって温度が下げられた空気を、建物10内に勢いよく流入させることができる。これによって、建物10の奥まで温度の低い空気を送ることができる。
なお、図5に示す例においても、テラス14の両側に屋外構築物1を配置してもよい。
また、図4,5に示す例において、屋外構築物1自体も、網目状の網状容器2と、この網状容器2に入れられた多数の礫体3…とを主体として構成されているので、網目や礫体3,3間を空気が通り抜けることになる。これによって、より相乗的に周囲の温度を下げることができるので、建物10内により快適な居住環境を形成できることになる。
本実施の形態によれば、前記灌水手段4が、前記本管41と、前記本管41から分岐され、前記網状容器2内において前記多数の礫体3…内に埋設されるようにして当該網状容器2の幅方向両端部間に配置される分岐管42と、を有するので、この分岐管42から前記多数の礫体3…に向けて水を吐出することで前記網状容器2の内側から灌水を行うことができる。これによって、前記多数の礫体3…に水が当たっても周囲に飛び散りにくくなるとともに、前記網状容器2の中央側から前記多数の礫体3…に水を染み渡らせることができ、効率が良く灌水することが可能となる。
また、前記分岐管42が、前記本管41の上下方向に間隔を空けて複数設けられているので、屋外構築物1の上下方向にわたって、延いては前記多数の礫体3…に対して全体的に水を染み渡らせることができ、より効率が良くなる。
また、前記灌水手段4が、前記本管41から分岐され、上端部が前記植栽容器6内に配置される植栽用分岐管43を有するので、この植栽用分岐管43によって前記植栽容器6内に確実に灌水できる。
また、前記植栽容器6内に、保水性能を有する保水材7が設けられているので、前記植栽容器6内に灌水された水を保持でき、植物の栽培に好適となる。
また、前記植栽容器6の底部に排水孔6fが形成されているので、余剰水を下方に落とすことができる。下方には前記多数の礫体3…が設けられているので、余剰水を無駄なく利用することができる。
また、前記屋外構築物1は、前記敷地のうち、前記建物10の開口部11aが形成された外壁11に面する場所に配置されているので、気化熱により前記屋外構築物1の周囲の温度が下げられ、その温度の低い空気を、前記開口部11aを介して前記建物10内に流入させることができる。これによって、特に夏場等において、比較的温度の低い外気を建物10の内部に効率良く取り入れることができるので、快適な居住環境を形成できる。
また、前記屋外構築物1と前記外壁11との間に、前記第一床部用分岐管44が設けられた前記保水床部15が設けられているので、前記屋外構築物1と共に周囲の温度を下げることができる。そして、比較的温度の低い外気を建物10の内部へと流入させることができるので、より快適な居住環境を形成できる。
また、前記敷地のうち前記屋外構築物1よりも、前記外壁11に面する場所とは反対側に位置する屋外側の場所に、前記第二床部用分岐管45が設けられた保水床部16が設けられているので、前記屋外構築物1と共に周囲の温度を下げることができる。そして、比較的温度の低い外気を建物10の内部へと流入させることができるので、さらに快適な居住環境を形成できる。
1 屋外構築物
2 網状容器
3 礫体
4 灌水手段
6 植栽容器
40 供給源
41 本管
42 分岐管

Claims (8)

  1. 網目状に形成された網状容器と、
    前記網状容器内に充填される多数の礫体と、
    前記多数の礫体への灌水を行う灌水手段と、を備えており、
    前記灌水手段は、
    前記網状容器の上下方向に沿って配置されるとともに水の供給源側に位置する本管と、
    前記本管から分岐され、前記網状容器内において前記多数の礫体内に埋設されるようにして当該網状容器の幅方向両端部間に配置される分岐管と、を有することを特徴とする屋外構築物。
  2. 請求項1に記載の屋外構築物において、
    前記分岐管は、前記本管の上下方向に間隔を空けて複数設けられていることを特徴とする屋外構築物。
  3. 請求項1または2に記載の屋外構築物において、
    前記網状容器の上端部に植栽容器が設けられており、
    前記灌水手段は、前記本管から分岐され、端部が前記植栽容器内に配置される植栽用分岐管を有することを特徴とする屋外構築物。
  4. 請求項3に記載の屋外構築物において、
    前記植栽容器内には、保水性能を有する保水材が設けられていることを特徴とする屋外構築物。
  5. 請求項3または4に記載の屋外構築物において、
    前記植栽容器の底部に排水孔が形成されていることを特徴とする屋外構築物。
  6. 住宅等の建物が構築される敷地内に、請求項1〜5のいずれか一項に記載の屋外構築物が設置されてなる屋外構築物の設置構造であって、
    前記屋外構築物は、前記敷地のうち、前記建物の開口部が形成された外壁に面する場所に配置されていることを特徴とする屋外構築物の設置構造。
  7. 請求項6に記載の屋外構築物の設置構造において、
    前記屋外構築物と前記外壁との間に、保水性能を有する保水材からなる保水床部が設けられており、
    前記保水床部には、前記本管から分岐される床部用分岐管が設けられていることを特徴とする屋外構築物の設置構造。
  8. 請求項6または7に記載の屋外構築物の設置構造において、
    前記敷地のうち前記屋外構築物よりも、前記外壁に面する場所とは反対側に位置する屋外側の場所に、保水性能を有する保水材からなる保水床部が設けられており、
    前記保水床部には、前記本管から分岐される床部用分岐管が設けられていることを特徴とする屋外構築物の設置構造。
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