JP5792030B2 - エアバッグ制御装置、および、エアバッグ制御方法 - Google Patents
エアバッグ制御装置、および、エアバッグ制御方法 Download PDFInfo
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Description
<1.各センサ配置図>
図1は、車両1に備えられたフロントセンサ20(フロントセンサ20a、および、フロントセンサ20b)と、ECU(Electronic Control Unit)3に含まれるフロアセンサ30との配置を示す図である。
図2は、フロントセンサ20a、20b、エアバッグ50、および、ECU3を主に備えるシステムのブロック図である。
<3.各センサの検出値に基づく導出処理>
以下、各センサの検出値、区間積分値、変化量についてグラフ線を用いて説明する。図3は、フロアセンサ30の検出値を示す図である。図3の横軸は時間[ms]、縦軸は減速度[m/s2]を示す。
このように、フロアセンサ30の検出値を全積分値と区間積分値の二次元で表すことで、ON要件とOFF要件を満足するように閾値th1を設定することができ、判定部112はフロアセンサ30の区間積分値、即ち第1積分値が閾値th1を越えるとエアバッグ50を展開する駆動信号を駆動回路40へ出力する。しかしながら、かかる第1積分値による衝突判定だけでは、エアバッグの展開に遅れが生じる場合がある。そのため、以下に述べる変化量による判定を導入する。
図6のグラフ線s11は車両1が高速(例えば、50km/h〜60km/h)で走行中に障害物に衝突した場合のグラフ線である。また、グラフ線s12は車両1が低速(例えば、10km/h〜20km/h)で走行中に障害物に衝突した場合のグラフ線である。
<4.タイミングチャート>
図8は、車両1が高速で走行中に障害物に衝突した場合の各センサの信号を示すタイミングチャートである。図8にはフロントセンサ20の第2積分値と閾値th2との関係を示す信号sg1、フロアセンサ30の第1積分値の変化量と閾値th3との関係を示す信号sg2、フロアセンサ30の第1積分値と閾値th1との関係を示す信号sg3が示されている。そして、各信号はON状態でセンサの値が対応する閾値を超えた状態となり、OFF状態ではセンサの値が対応する閾値を下回る状態となる。
<5.論理回路図>
図9は、判定部112がエアバッグ50の展開の可否を判定する場合の論理回路を示す図である。当該論理回路にはANDゲート101とORゲート102とが設けられている。ANDゲート101は2つの入力部と1つの出力部とを備えている。また、ORゲート102は2つの入力部と1つの出力部とを備えており、ANDゲート101の出力部がORゲートの2つの入力部のうち一方の入力部と電気的に接続されている。
<第2の実施の形態>
次に、第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態と第1の実施形態との相違点は、導出部111が第1積分値、第2積分値、および、第1積分値の変化量に加えて次の値を導出する点である。つまり、変化量を導出する場合よりも区間積分値の幅(所定の幅wd1)が狭い幅(例えば、図10に示す所定の幅wd2)で導出される特定変化量が導出部111により導出される点である。そして、フロントセンサ20の第2積分値が所定の閾値よりも値の大きい特定閾値を超えた場合に、変更部113は判定部112の判定要件について特定変化量に基づく判定を有効とする。なお、その他の構成および処理については第1の実施の形態の構成および処理と同一である。そのため、構成および処理が同一の部分についての記載は省略する。
<6.各センサの検出値に基づく導出処理>
図10は、フロントセンサ20の区間積分値および全積分値に対応するグラフ線を示す図である。図10に示すようにグラフ線s11およびグラフ線s12に対して、閾値th2と、閾値th2よりも値の大きい特定閾値th2aが設けられている。
<7.タイミングチャート>
図13は車両1が高速で走行中に障害物に衝突した場合の各センサの値を示すタイミングチャートである。図8のタイミングチャートとの違いは、図8の各センサの値に加えて、フロントセンサ20の第2積分値と特定閾値th2aとの関係を示す信号sg11と、フロアセンサ30の特定変化量と所定の閾値th3との関係を示す信号sg21とが加えられている点である。
図14は判定部112がエアバッグ50の展開の可否を判定する場合の論理回路を示す図である。図14と図9との第1の相違点は、論理回路にANDゲート103が新たに設けられた点である。また、第2の相違点は、ANDゲート103の出力部から出力されるHi信号およびLow信号のいずれかの信号がORゲート102aの第3入力部および第4入力部とは異なる入力部(以下、「第5入力部」という。)に入力される点である。その他の点は、図9で説明した論理回路図と同じ構成である。
3・・・・・ECU
10・・・・I/O
11・・・・CPU
12・・・・不揮発性メモリ
20・・・・フロントセンサ
30・・・・フロアセンサ
40・・・・駆動回路
50・・・・エアバッグ
Claims (4)
- 車両の室内に設けられ前記車両が障害物に衝突した場合の衝撃の程度を示す第1検出値を導出する第1検出手段と、前記車両の前部に配置され前記車両が障害物に衝突した場合の衝撃の程度を示す第2検出値を導出する第2検出手段とから、前記第1検出値、および、前記第2検出値を取得する取得手段と、
前記第1検出値から区間積分により第1積分値を導出し、前記第1積分値の変化量を導出し、前記第2検出値から前記区間積分により第2積分値を導出する導出手段と、
前記車両に備えられたエアバッグの展開の可否を前記第1積分値に基づいて判定する判定手段と、
前記判定手段による前記エアバッグを展開する判定情報を前記エアバッグの展開を制御する駆動回路へ出力する出力手段と、
を備える制御装置であって、
前記判定手段は、前記第2積分値が所定の閾値を超えた場合に、前記変化量に基づく判定を有効とすること、
を特徴とするエアバッグ制御装置。 - 請求項1に記載の制御装置であって、
前記導出手段は、前記第1積分値の積分区間よりも狭い幅で区間積分した第3積分値の変化量である特定変化量を導出し、
前記判定手段は、前記第2積分値が前記所定の閾値よりも値の大きい特定閾値を超えた場合に、前記特定変化量に基づく判定を有効とすること、
を特徴とするエアバッグ制御装置。 - 車両の室内に設けられ前記車両が障害物に衝突した場合の衝撃の程度を示す第1検出値を導出する第1検出手段と、
前記車両に備えられたエアバッグの展開を制御する駆動回路と、
前記エアバッグの展開の可否を判定して判定情報を出力する制御装置と、
を備えるエアバッグ制御装置であって、
前記制御装置は、前記第1検出手段と、前記車両の前部に配置され前記車両が障害物に衝突した場合の衝撃の程度を示す第2検出値を導出する第2検出手段とから、前記第1検出値、および、前記第2検出値を取得する取得手段と、
前記第1検出値から区間積分により第1積分値を導出し、前記第1積分値の変化量を導出し、前記第2検出値から前記区間積分により第2積分値を導出する導出手段と、
前記車両に備えられた前記エアバッグの展開の可否を前記第1積分値に基づいて判定し、前記第2積分値が所定の閾値を超えた場合に、前記変化量に基づく判定を有効として前記エアバッグの展開の可否を判定する判定手段と、
前記判定手段による前記エアバッグを展開する判定情報を前記駆動回路へ出力する出力手段と、
を備えること、
を特徴とするエアバッグ制御装置。 - (a)車両の室内に設けられ前記車両が障害物に衝突した場合の衝撃の程度を示す第1検出値を導出する第1検出手段と、前記車両の前部に配置され前記車両が障害物に衝突した場合の衝撃の程度を示す第2検出値を導出する第2検出手段とから、前記第1検出値、および、前記第2検出値を取得する工程と、
(b)前記第1検出値から区間積分により第1積分値を導出し、前記第1積分値の変化量を導出し、前記第2検出値から前記区間積分により第2積分値を導出する工程と、
(c)前記車両に備えられたエアバッグの展開の可否を前記第1積分値に基づいて判定する工程と、
前記工程(c)による前記エアバッグを展開する判定情報を前記エアバッグの展開を制御する駆動回路へ出力する工程と、
を備えるエアバッグ制御方法であって、
前記工程(c)は、前記第2積分値が所定の閾値を超えた場合に、前記変化量に基づく判定を有効とすること、
を特徴とするエアバッグ制御方法。
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