JP2019156364A - 回転検出装置および回転検出方法 - Google Patents

回転検出装置および回転検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】車両の回転を高精度に検出することができる回転検出装置および回転検出方法を提供すること。【解決手段】実施形態に係る回転検出装置は、第1取得部と、第2取得部と、判定部とを備える。第1取得部は、車両の側面の前後方向の少なくとも一方の端部に設けられた第1センサから車両の左右方向への左右加速度を取得する。第2取得部は、車両の側面の前後方向において第1センサよりも中央側に設けられた第2センサから車両の前後方向への前後加速度を取得する。判定部は、第1取得部が取得した左右加速度および第2取得部が取得した前後加速度に基づいて車両の回転の有無を判定する。【選択図】図2

Description

本発明は、回転検出装置および回転検出方法に関する。
従来、例えば、衝突検出装置により車両の前後方向からの衝突や、左右方向からの衝突(以下、側突と記載する)を検知すると、例えばエアバック等の展開を指示することで乗員を保護する技術がある。
例えば、衝突検出装置は、車両C側面に設けられた加速度センサと、フロアセンサと呼ばれる車両中央に設けられた加速度センサとに基づいて側突を検出する(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−280061号公報
ところで、例えば、車両のフェンダーや後端付近等の端部への側突(以下、オフセット側突)は、車両C側面の中央付近の側突に比べて、車両の左右方向への加速度の値は小さい傾向になる。これは、オフセット側突に伴って車両が回転することが一因である。
しかしながら、従来の技術は、このようなオフセット側突に伴う車両の回転を高精度に検出する点で改善の余地があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、車両の回転を高精度に検出することができる回転検出装置および回転検出方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る回転検出装置は、第1取得部と、第2取得部と、判定部とを備える。前記第1取得部は、車両Cの側面の前後方向の少なくとも一方の端部に設けられた第1センサから前記車両の左右方向への左右加速度を取得する。前記第2取得部は、前記車両の側面の前後方向において前記第1センサよりも中央側に設けられた第2センサから前記車両の前記前後方向への前後加速度を取得する。前記判定部は、前記第1取得部が取得した前記左右加速度および前記第2取得部が取得した前記前後加速度に基づいて前記車両の回転の有無を判定する。
本発明によれば、車両の回転を高精度に検出することができる。
図1は、実施形態に係る回転検出方法の概要を示す図である。 図2は、実施形態に係る乗員保護システムの構成を示すブロック図である。 図3は、閾値情報の説明図である。 図4は、衝突メイン判定部の処理内容を示す図である。 図5は、回転メイン判定部の処理内容を示す図である。 図6は、衝突セーフィング判定部の処理内容を示す図である。 図7は、回転セーフィング判定部の処理内容を示す図である。 図8は、回転メイン判定部で用いられるメイン閾値の説明図である。 図9は、回転メイン判定部で用いられるメイン閾値の説明図である。 図10は、第3の回転判定におけるメイン閾値の説明図である。 図11は、回転セーフィング判定部におけるセーフィング閾値の説明図である。 図12は、判定部の処理内容を示す図である。 図13は、実施形態に係る回転検出装置が実行する全体処理の処理手順を示すフローチャートである。 図14は、衝突メイン判定部が実行する衝突メイン判定処理の処理手順を示すフローチャートである。 図15は、衝突セーフィング判定部が実行する衝突セーフィング判定処理の処理手順を示すフローチャートである。 図16は、回転メイン判定部が実行する回転メイン判定処理の処理手順を示すフローチャートである。 図17は、回転セーフィング判定部が実行する回転セーフィング判定処理の処理手順を示すフローチャートである。 図18は、変形例に係る判定部の処理内容を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本願の開示する回転検出装置および回転検出方法の実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではない。
まず、図1を用いて実施形態に係る回転検出方法の概要について説明する。図1は、実施形態に係る回転検出方法の概要を示す図である。図1には、実施形態に係る回転検出装置1を搭載した車両Cの側面と記載する場合がある)における前方部に他車両100が右側から衝突した(側突)状況を示している。
なお、以下では、このような車両Cの側面端部(側面後方部でもよい)に他車両100が側方から衝突した衝突形態を「オフセット側突」と記載し、オフセット側突以外の側突、例えば、車両Cの側面中央部への側突等を「通常側突」と記載することとする。
また、図1に示すように、実施形態に係る車両Cは、複数のGセンサ10a〜10cを備える。Gセンサ10a〜10cそれぞれは、両側の車両C側面に一対設けられ、車両Cに加わる衝撃を前後方向および左右方向への加速度として検出する。つまり、Gセンサ10a〜10cは、車両Cの前後方向および左右方向への加速度を検出する2軸加速度センサである。なお、2方向を検出する手法として1軸の検出軸を有するGセンサを2つ用いて異なる2方向の加速度を検出することも可能であるが、以後の実施例では2軸センサを用いることを例として説明する。
Gセンサ10aは、例えば、ラジエーターサポートやフロントドア、Aピラー(フロントピラーとも呼ぶ)等の車両C側面の前後方向における前端部に設けられる。Gセンサ10bは、例えば、Bピラー(センタピラーとも呼ぶ)等の車両C側面の前後方向における中央部に設けられる。
Gセンサ10cは、例えば、Cピラー(リアピラーとも呼ばれる)等の車両C側面の前後方向における後端部に設けられる。なお、以下では、Gセンサ10aを前Gセンサ10aと記載し、Gセンサ10bを中央Gセンサ10bと記載し、Gセンサ10cを後Gセンサ10cと記載することとする。また、前Gセンサ10aおよび後Gセンサ10cそれぞれは、中央Gセンサ10bよりも車両Cの端部側であれば上記した配置に限定されるものではない。換言すれば、中央Gセンサ10bは、前Gセンサ10aおよび後Gセンサ10cよりも中央側であれば配置は任意であってよい。
ここで、従来は、車両C側面に設けられた加速度センサと、フロアセンサと呼ばれる車両中央に設けられた加速度センサとが検出する車両の左右方向への加速度に基づいて車両の側突を検出していた。例えば、車両C側面に設けられた加速度センサおよびフロアセンサによって検出される加速度が所定の閾値を超えた場合に、側突を検出していた。
ところで、例えば、車両のフェンダーや後端付近等の端部へのオフセット側突は、車両C側面の中央付近の側突に比べて、車両の左右方向への加速度の値は小さい傾向になる。これは、オフセット側突に伴って車両が回転することが一因であり、検出される加速度に車両の前後方向への加速度成分が含まれることによる。しかしながら、従来は、例えばオフセット衝突に伴う車両の回転を高精度に検出する点で改善の余地があった。
そこで、実施形態に係る回転検出方法では、Gセンサ10a〜10cの前後方向および左右方向への加速度に基づいて車両Cの回転を検出する。具体的には、実施形態に係る回転検出装置1は、まず、車両C側面の中央部に設けられた中央Gセンサ10b(第2センサの一例)から車両Cの前後方向への加速度(以下、前後加速度と記載する)を取得する(ステップS1)。図1に示す例では、実施形態に係る回転検出装置1は、車両Cの前方向への加速度を取得する。
また、実施形態に係る回転検出装置1は、車両C側面の前端部に設けられた前Gセンサ10a(第1センサの一例)から車両Cの左右方向への加速度(以下、左右加速度と記載する)を取得する(ステップS2)。図1に示す例では、実施形態に係る回転検出装置1は、車両Cの左方向への加速度を取得する。
そして、実施形態に係る回転検出装置1は、中央Gセンサ10bから取得した前後加速度および前Gセンサ10aから取得した左右加速度に基づいて車両Cの回転を検出する(ステップS3)。例えば、実施形態に係る回転検出装置1は、車両Cの両側の側面に設けられた中央Gセンサ10bの前方向への加速度が互いに逆向きであった場合に、車両Cの回転があったと判定する。
そして、実施形態に係る回転検出装置1は、車両Cの回転があった場合における前後加速度および左右加速度が所定の側突条件を満たす場合に、かかる回転が車両Cの側突(オフセット側突)によると判定する(ステップS4)。例えば、実施形態に係る回転検出装置1は、前後加速度および左右加速度が所定の閾値を超えた場合に、側突条件を満たすと判定する。なお、側突条件の詳細については後述する。
つまり、実施形態に係る回転検出装置1は、車両Cが回転する際に発生する各Gセンサでの加速度の特性を利用して回転を検出する。これにより、オフセット衝突に伴う車両Cの回転を高精度に検出することができる。なお、実施形態に係る回転検出装置1は、オフセット衝突時の車両Cの回転に限らず、車両Cの回転を検出する状況であれば、任意の状況で適用可能である。
また、図1に示す例では、車両Cの前端部を側突位置とするオフセット側突の場合を示したが、無論、車両Cの後端部を側突位置とするオフセット側突であっても適用可能である。かかる場合、実施形態に係る回転検出装置1は、中央Gセンサ10bの前後方向への加速度と、後Gセンサ10c(第1センサの一例)の左右方向への加速度とに基づいて車両Cの回転の有無を判定する。
次に、図2を参照して、実施形態に係る回転検出装置1を含む乗員保護システムSの構成について詳細に説明する。図2は、実施形態に係る乗員保護システムSの構成を示すブロック図である。図2に示すように、実施形態に係る乗員保護システムSは、前Gセンサ10aと、中央Gセンサ10bと、後Gセンサ10cと、フロアGセンサ10dと、回転検出装置1と、エアバッグECU(Electronic Control Unit)20とを備える。
フロアGセンサ10dは、例えば、車両Cの前後方向および左右方向への加速度を検出する2軸加速度センサであり、車両Cの中央付近の床面に設けられる。なお、フロアGセンサ10dは、エアバッグECU20に内蔵されてもよく、エアバッグECU20の外部に設けられてもよい。
エアバッグECU20は、回転検出装置1の指示に従って、エアバッグの展開を制御する乗員保護装置である。なお、図2では、回転検出装置1の指示先として、エアバッグECU20を一例に挙げたが、例えば、シートベルトの張力を制御する乗員保護装置であってもよい。
実施形態に係る回転検出装置1は、制御部2と、記憶部3とを備える。制御部2は、取得部21と、判定部22とを備える。記憶部3は、閾値情報31を記憶する。
ここで、回転検出装置1は、たとえば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、入出力ポートなどを有するコンピュータや各種の回路を含む。
コンピュータのCPUは、たとえば、ROMに記憶されたプログラムを読み出して実行することによって、制御部2の取得部21および判定部22として機能する。
また、制御部2の取得部21および判定部22の少なくともいずれか一つまたは全部をASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアで構成することもできる。
また、記憶部3は、たとえば、RAMやHDDに対応する。RAMやHDDは、閾値情報31や、各種プログラムの情報等を記憶することができる。なお、回転検出装置1は、有線や無線のネットワークで接続された他のコンピュータや可搬型記録媒体を介して上記したプログラムや各種情報を取得することとしてもよい。
閾値情報31は、後述する判定部22における判定処理の基準となる閾値を含む情報である。閾値情報31に含まれる閾値は、例えば、実験結果等を参照して設定される。ここで、図3を用いて閾値情報31について説明する。図3は、閾値情報31の説明図である。
図3に示すように、閾値情報31は、「センサID」、「センサ位置」、「メイン閾値」、「セーフィング閾値」といった項目を含む。「センサID」は、各Gセンサを識別する識別情報である。「センサ位置」は、各Gセンサの配置を示す情報である。「メイン閾値」は、判定部22のメイン判定に用いられる閾値を示す情報である。「セーフィング閾値」は、判定部22のセーフィング判定に用いられる閾値を示す情報である。具体的には、「メイン閾値」および「セーフィング閾値」は、各Gセンサから取得した前後加速度および左右加速度に対する閾値である。なお、「メイン閾値」および「セーフィング閾値」それぞれは、前後加速度および左右加速度それぞれに対して異なる閾値が設定されてもよい。
また、「メイン閾値」および「セーフィング閾値」は、「通常側突」および「オフセット側突」の項目を含む。「通常側突」は、後述する衝突メイン判定部223および衝突セーフィング判定部224で用いられる前後加速度および左右加速度に対する閾値であることを示す。「オフセット側突」は、後述する回転メイン判定部221および回転セーフィング判定部222で用いられる前後加速度および左右加速度に対する閾値であることを示す。
なお、メイン閾値「M1」、「M2」、「M3」は、同じ値であってもよく、それぞれが異なる値であってもよく、あるいは、3つのうち、いずれか2つの閾値が同じであってもよい。無論、メイン閾値「M11」、「M22」、「M33」も同様である。
同様に、セーフィング閾値「S1」、「S2」、「S3」も、同じ値であってもよく、それぞれが異なる値であってもよく、あるいは、3つのうち、いずれか2つの閾値が同じであってもよい。無論、セーフィング閾値「S11」、「S22」、「S33」も同様である。なお、メイン閾値およびセーフィング閾値の詳細については後述する。
なお、図3に示す例では、センサID「2」は、前Gセンサ10aおよび後Gセンサ10cであり、両者が同じメイン閾値「M2」およびセーフィング閾値「S2」であることを示しているが、前Gセンサ10aおよび後Gセンサ10cそれぞれに異なるメイン閾値およびセーフィング閾値が設定されてもよい。
取得部21は、車両Cの前後方向および左右方向の加速度を取得する。具体的には、取得部21(第2取得部の一例)は、車両C側面の前後方向における中央部に設けられた中央Gセンサ10bから車両Cの前後方向への前後加速度を取得する。
取得部21(第1取得部の一例)は、車両Cの前後方向における端部に設けられたGセンサから車両Cの左右方向への加速度を取得する。すなわち、取得部21は、前Gセンサ10aおよび後Gセンサ10cのうち、少なくとも一方から左右加速度を取得する。
また、取得部21は、フロアGセンサ10dから車両Cの前後方向および左右方向への加速度を取得する。また、取得部21は、各Gセンサから取得した加速度のうち、ローパスフィルタにより、後述のメイン閾値またはセーフィング閾値よりもわずかに高い周波数帯を通過させる。
これにより、例えばロードノイズ等の各Gセンサに含まれるノイズ成分を除去できるため、後述するメイン判定およびセーフィング判定の判定精度を高めることができる。
判定部22は、取得部21が取得した前後方向および左右方向への加速度に基づいて車両Cの回転の有無を判定する。具体的には、判定部22は、両側の車両C側面に設けられた中央Gセンサ10bの検出向きが互いに逆向きであった場合、車両Cの回転があったと判定する。
なお、各Gセンサが検出する加速度には、前後方向および左右方向の双方の成分が含まれる場合がほとんどであり、かかる場合には、前後方向および左右方向のうち、成分が大きい方向を上記の検出向きとして用いる。
例えば、判定部22は、車両Cの前方に対して右側の中央Gセンサ10bの加速度の検出向きが前方向であり、左側の中央Gセンサ10bの加速度の検出向きが後方向であった場合、車両Cが反時計回りに回転したと判定する。
このように、判定部22は、両側の中央Gセンサ10bの検出向きを組み合わせることで、高精度に車両Cの回転を検出できるとともに、回転方向を検出することができる。
なお、判定部22は、両側の車両C側面の中央Gセンサ10bの組み合わせによって車両Cの回転を検出したが、例えば、中央Gセンサ10b以外のGセンサの組み合わせによって車両Cの回転を検出してもよい。
例えば、判定部22は、両側の車両C側面のうち、一方側の前Gセンサ10a、中央Gセンサ10bおよび後Gセンサ10cのうち、任意の2つのGセンサの検出向きの組み合わせによって車両Cの回転を検出する。
具体的には、判定部22は、右側の車両C側面の中央Gセンサ10bの加速度の検出向きが前方向であり、前Gセンサ10aの加速度の検出向きが左方向であった場合、車両Cは反時計回りに回転したと判定する。
また、例えば、判定部22は、一方側の前Gセンサ10a、中央Gセンサ10bおよび後Gセンサ10cの3つのGセンサの検出向きによって車両Cの回転を検出してもよい。具体的には、判定部22は、右側の車両C側面の中央Gセンサ10bの加速度の検出向きが前方向であり、前Gセンサ10aの加速度の検出向きが左方向であり、後Gセンサ10cの加速度の検出向きが右方向であった場合、車両Cが反時計回りに回転したと判定する。
また、判定部22は、車両Cの回転があった場合に、かかる回転がオフセット側突によるものか否かを判定する。具体的には、判定部22は、車両Cの回転があったと判定した場合における各Gセンサの前後加速度および左右加速度に基づいて、かかる回転が車両Cのオフセット側突によるものか否かを判定する。かかる点については、図4〜図12で後述する。また、判定部22は、側突があったと判定した場合に、乗員保護装置であるエアバッグを起動するか否かの起動判定を行う。
具体的には、判定部22は、回転メイン判定部221と、回転セーフィング判定部222と、衝突メイン判定部223と、衝突セーフィング判定部224と、起動判定部225とを備え、側突の判定および起動判定を行う。ここで、図4〜図12を用いて、判定部22の処理内容について具体的に説明する。
まず、図4〜図7を用いて、判定部22が備える各部の処理内容について説明する。まず、図4を用いて、衝突メイン判定部223の処理内容について説明する。図4は、衝突メイン判定部223の処理内容を示す図である。
衝突メイン判定部223は、前Gセンサ10aの左右加速度、中央Gセンサ10bの左右加速度および後Gセンサ10cの左右加速度それぞれについてローパスフィルタ通過後の値がメイン閾値以上か否かのメイン判定を行う。かかるメイン判定では、閾値情報31における「通常側突」のメイン閾値(図3に示す「M1」、「M2」および「M3」)を用いる。「通常側突」のメイン閾値は、通常側突時の加速度よりも低く、オフセット側突時の加速度よりも高い値が設定される。
具体的には、衝突メイン判定部223は、ORゲートG4を備え、上記3つのGセンサの左右加速度のうち、いずれかのメイン判定においてメイン閾値以上と判定された場合に、衝突メイン判定の成立を示す判定ON信号を出力する。これにより、衝突メイン判定部223は、車両Cの側突形態が通常側突であると判定する。換言すれば、後述の回転メイン判定部221の判定結果とに基づいて通常側突とオフセット側突とを切り分けることができる。
次に、図5を用いて、回転メイン判定部221について説明する。図5は、回転メイン判定部221の処理内容を示す図である。なお、図5では、車両Cの両側の側面に設けられた各1対のGセンサを比較して、加速度が大きい側面側のGセンサを「衝突側」と記載し、加速度が小さい側面側のGセンサを「反衝突側」と記載する。すなわち、「衝突側」とは、衝突があった車両Cの側面であり、「反衝突側」は、かかる側面とは反対側の側面であることを示す。
図5に示すように、回転メイン判定部221は、第1の回転判定D1と、第2の回転判定D2と、第3の回転判定D3との判定結果に基づいて回転メイン判定の成立か不成立かを判定する。
第1の回転判定D1では、衝突側の中央Gセンサ10bの前後加速度、衝突側の前Gセンサ10aの左右加速度および衝突側の後Gセンサ10cの左右加速度それぞれについてローパスフィルタ通過後の値がメイン閾値以上か否かのメイン判定を行う。かかるメイン判定では、閾値情報31における「オフセット側突」のメイン閾値を用いる(図3に示す「M11」、「M22」および「M33」)。ここで、図8および図9を用いて、「オフセット側突」のメイン閾値の設定方法について説明する。
図8および図9は、回転メイン判定部221で用いられるメイン閾値の説明図である。図8には、中央Gセンサ10bのメイン判定に用いるメイン閾値(図3に示す「M11」)を示し、図9には、前Gセンサ10aおよび後Gセンサ10cのメイン判定に用いるメイン閾値(図3に示す「M22」)を示す。
図8および図9では、エアバッグを展開したい速度におけるオフセット側突のグラフGr1と、エアバッグを非展開にしたい速度におけるオフセット側突のグラフGr2と、通常側突のグラフGr3と、非衝突(例えば、ドア開閉等)のグラフGr4とを示している。また、図8では、前後加速度のうち、前方向への加速度を正の値として示している。すなわち、図示しないが、後方向への加速度は負の値となる。なお、図9に示す左右方向への加速度は、左方向および右方向への加速度がともに正の値として表されることとする。
図8に示すように、中央Gセンサ10bにおけるメイン閾値は、グラフGr1よりも低く、グラフGr2、グラフGr3およびグラフGr4よりも高い値が設定される。つまり、中央Gセンサ10bにおけるメイン閾値は、エアバッグを展開させたいオフセット側突とそれ以外の側突とを切り分けるための閾値である。
また、図9に示すように、前Gセンサ10aおよび後Gセンサ10cにおけるメイン閾値は、グラフGr1、グラフGr2およびグラフGr3よりも低く、グラフGr4よりも高い値が設定される。つまり、前Gセンサ10aおよび後Gセンサ10cにおけるメイン閾値は、側突の有無を切り分けるための閾値である。
図5に戻って回転メイン判定部221の処理について説明を続ける。図5に示すように、第1の回転判定D1は、ANDゲートG5およびANDゲートG6を備える。
ANDゲートG5は、衝突側の中央Gセンサ10bおよび衝突側の前Gセンサ10aのローパスフィルタ通過後の値がメイン閾値以上である場合に、ORゲートG9へ判定ON信号を出力する。
また、ANDゲートG6は、衝突側の中央Gセンサ10bおよび衝突側の後Gセンサ10cのローパスフィルタ通過後の値がメイン閾値以上である場合に、ORゲートG9へ判定ON信号を出力する。
第2の回転判定D2は、第1の回転判定D1とは、衝突側の中央Gセンサ10bの代わりに反衝突側の中央Gセンサ10bを用いる点で異なる。すなわち、第2の回転判定D2が備えるANDゲートG7は、反衝突側の中央Gセンサ10bおよび衝突側の前Gセンサ10aのローパスフィルタ通過後の値がメイン閾値以上である場合に、ORゲートG9へ判定ON信号を出力する。
なお、車両Cの回転が発生した場合、反衝突側の中央Gセンサ10bの前後加速度は、衝突側の中央Gセンサ10bの前後加速度とは検出向きが逆向きである。具体的には、衝突側の中央Gセンサ10bにおいて前方向への加速度(すなわち、正の値)が検出された場合、反衝突側の中央Gセンサ10bでは後方向への加速度(すなわち、負の値)が検出される。
また、ORゲートG8は、反衝突側の中央Gセンサ10bおよび衝突側の後Gセンサ10cのローパスフィルタ通過後の値がメイン閾値以上である場合に、ORゲートG9へ判定ON信号を出力する。そして、ORゲートG9は、ANDゲートG5〜G8のうち、いずれか1つから判定ON信号を受信した場合に、ANDゲートG10へ判定ON信号を出力する。
そして、ANDゲートG10は、ORゲートG9の判定ON信号と、第3の回転判定D3におけるフロアGセンサ10dの前後方向への加速度のローパスフィルタ通過後の値がメイン閾値未満であることを示す信号とが揃った場合に、回転メイン判定の成立を示す判定ON信号を出力する。
ここで、図10を用いて、第3の回転判定D3におけるメイン閾値について説明する。図10は、第3の回転判定D3におけるメイン閾値の説明図である。図10では、正面衝突のグラフGr5と、オフセット側突のグラフGr6とを示している。また、グラフGr5のうち、正の値側は、車両Cが後ろから衝突された場合の加速度を示し、負の値側は、車両Cが前から衝突された場合の加速度を示している。また、グラフGr6のうち、正の値側は、車両Cの前端部におけるオフセット衝突の場合の加速度を示し、負の値側は、車両Cの後端部におけるオフセット衝突の場合の加速度を示している。
図10に示すように、第3の回転判定D3であるフロアGセンサ10dのメイン閾値は、正の値側において、グラフGr5よりも低く、グラフGr6よりも高い値が設定され、負の値側において、グラフGr5よりも高く、グラフGr6よりも低い値が設定される。つまり、フロアGセンサ10dのメイン閾値によれば、正面衝突と、オフセット衝突とを切り分けることができる。
次に、図6を用いて、衝突セーフィング判定部224の処理内容について説明する。図6は、衝突セーフィング判定部224の処理内容を示す図である。
図6に示すように、衝突セーフィング判定部224は、フロアGセンサ10dの左右加速度、反衝突側の前Gセンサ10aの左右加速度、反衝突側の中央Gセンサ10bの左右加速度および反衝突側の後Gセンサ10cの左右加速度それぞれのローパスフィルタ通過後の値がセーフィング閾値以上であるか否かのセーフィング判定を行う。かかるセーフィング判定では、閾値情報31における「通常側突」のセーフィング閾値を用いる。「通常側突」のセーフィング閾値は、「通常側突」のメイン閾値よりも小さい値が設定されるとともに、通常側側突時の加速度より低く、オフセット側突時の加速度よりも高い値が設定される。
ORゲートG11は、フロアGセンサ10dの左右加速度、反衝突側の前Gセンサ10aの左右加速度、反衝突側の中央Gセンサ10bの左右加速度および反衝突側の後Gセンサの左右加速度のいずれか1つがセーフィング閾値以上となった場合に、衝突セーフィング判定の成立を示す判定ON信号を出力する。これにより、衝突メイン判定部223における衝突側Gセンサの故障によるエアバッグの誤展開を防止できる。
次に、図7を用いて回転セーフィング判定部222の処理内容について説明する。図7は、回転セーフィング判定部222の処理内容を示す図である。図7に示すように、回転セーフィング判定部222は、反衝突側の中央Gセンサ10bのローパスフィルタ通過後の値がセーフィング閾値以上の場合に、回転セーフィング判定の成立を示す判定ON信号を出力する。
なお、セーフィング閾値は、閾値情報31における「オフセット側突」のセーフィング閾値を用いる。ここで、図11を用いて、回転セーフィング判定部222におけるセーフィング閾値について説明する。
図11は、回転セーフィング判定部222におけるセーフィング閾値の説明図である。図11では、オフセット側突時のグラフGr7を示す。グラフGr7のうち、正の値側は、車両中心より後ろ側へのオフセット側突の加速度を示し、負の値側は、車両中心より前側へのオフセット衝突の加速度を示す。
図11に示すように、回転セーフィング判定部222におけるセーフィング閾値は、「オフセット側突」のメイン閾値よりも低い値が設定されるとともに、オフセット衝突における加速度以上の値が設定される。
次に、図12を用いて、判定部22の全体処理について説明する。図12は、判定部22の処理内容を示す図である。図12に示すように、判定部22の起動判定部225は、ORゲートG1,G2と、ANDゲートG3とを備え、各判定部から出力される判定ON信号に基づいて車両Cの側突の有無を判定し、エアバッグECU20に対してエアバッグ点火を指示する。
具体的には、ORゲートG1は、衝突メイン判定部223または回転メイン判定部221のいずれか一方から判定ON信号を受信した場合、ANDゲートG3へ判定ON信号を出力する。
また、ORゲートG2は、衝突セーフィング判定部224または回転セーフィング判定部222のいずれか一方から判定ON信号を受信した場合に、ANDゲートG3へ判定ON信号を出力する。
そして、起動判定部225は、ANDゲートG3がORゲートG1およびORゲートG2それぞれの判定ON信号が揃った場合に、起動条件を満たすと判定し、エアバッグECU20に対してエアバッグ点火を指示する。
なお、上述したように、車両Cに回転が生じた場合、反衝突側の中央Gセンサ10bは、衝突側の中央Gセンサ10bとは検出向きが逆向きとなる。つまり、判定部22は、回転メイン判定部221および回転セーフィング判定部222の判定結果を用いることで、反衝突側の中央Gセンサ10bと、衝突側の中央Gセンサ10bとにおける検出向きが逆向きの場合、車両Cの回転があったと判定する。つまり、判定部22は、両側の車両C側面それぞれの中央Gセンサ10bの検出向きが異なることを利用することで、高精度に車両Cの回転を検出することができる。
そして、判定部22は、車両Cの回転があったと判定した場合における前後加速度および左右加速度が所定の側突条件を満たす場合に、かかる回転が車両Cの側突(オフセット側突)によると判定する。
具体的には、判定部22は、回転メイン判定部221および回転セーフィング判定部222それぞれにおいて上記したメイン閾値およびセーフィング閾値以上となった場合を示す判定ON信号を受信すると、側突条件を満たすと判定する。これにより、車両Cの回転がオフセット側突によるものであることを高精度に検出することができる。
また、判定部22は、両側の車両C側面のうち、一方側の中央Gセンサ10bおよび前Gセンサ10a(または後Gセンサ10c)の組み合わせによって回転があったと判定し、かつ、他方側の中央Gセンサ10bの前後加速度が所定の側突条件を満たす場合に、かかる回転が車両Cの側突(オフセット側突)によると判定する。
具体的には、判定部22は、回転メイン判定部221における第1の回転判定D1と、回転セーフィング判定部222とによってオフセット側突の有無を判定する。
すなわち、判定部22は、第1の回転判定D1における衝突側の中央Gセンサ10bおよび前Gセンサ10a(または後Gセンサ10c)がメイン閾値以上であり、回転セーフィング判定部222における反衝突側の中央Gセンサ10bがセーフィング閾値以上であった場合に、車両Cの回転がオフセット側突によると判定する。
このように、判定部22は、回転メイン判定部221に加えて、回転セーフィング判定部222による反衝突側の中央Gセンサ10bを用いたセーフィング判定を行うことで、例えば、衝突側の中央Gセンサ10bが故障した場合のエアバッグの誤展開を防ぐことができる。
次に、図13〜図17を用いて、実施形態に係る回転検出装置1が実行する処理の処理手順について説明する。まず、図13を用いて、実施形態に係る回転検出装置1が実行する全体処理の処理手順について説明する。図13は、実施形態に係る回転検出装置1が実行する全体処理の処理手順を示すフローチャートである。
図13に示すように、まず、取得部21は、車両C側面の前後方向における中央部に設けられた中央Gセンサ10bの前後方向および左右方向への加速度を取得する(ステップS101)。
また、取得部21は、車両C側面の前後方向における前端部に設けられた前Gセンサ10aの前後方向および左右方向への加速度を取得する(ステップS102)。また、取得部21は、車両C側面の前後方向における後端部に設けられた後Gセンサ10cの前後方向および左右方向への加速度を取得する(ステップS103)。なお、ステップS101〜103の順序は、互いに入れ替わってもよい。
つづいて、衝突メイン判定部223は、衝突メイン判定を行う(ステップS104)。なお、衝突メイン判定部223の具体的な処理の流れは図14で後述する。
また、衝突セーフィング判定部224は、衝突セーフィング判定を行う(ステップS105)。なお、衝突セーフィング判定部224の具体的な処理の流れは図15で後述する。
また、回転メイン判定部221は、回転メイン判定を行う(ステップS106)。なお、回転メイン判定部221の具体的な処理の流れは図16で後述する。
また、回転セーフィング判定部222は、回転セーフィング判定を行う(ステップS107)。なお、回転セーフィング判定部222の具体的な処理の流れは図17で後述する。
つづいて、起動判定部225は、判定部22における各判定処理に基づいて起動判定が成立したか否かを判定する(ステップS108)。起動判定部225は、起動判定が成立した場合(ステップS108,Yes)、乗員保護装置であるエアバッグを展開させ(ステップS109)、処理を終了する。
一方、起動判定部225は、起動判定が不成立の場合(ステップS108,No)、エアバッグを非展開とし(ステップS110)、処理を終了する。
次に、図14を用いて、衝突メイン判定部223が実行する衝突メイン判定処理の処理手順について説明する。図14は、衝突メイン判定部223が実行する衝突メイン判定処理の処理手順を示すフローチャートである。なお、上記したように、衝突メイン判定部223は、閾値情報31の「通常側突」のメイン閾値(図3に示す「M1」および「M2」)を用いて判定処理を行う。
図14に示すように、まず、衝突メイン判定部223は、前Gセンサ10aの左右加速度がメイン閾値(図3に示す「M2」)以上であるか否かを判定する(ステップS201)。衝突メイン判定部223は、前Gセンサ10aの左右加速度がメイン閾値以上であった場合(ステップS201,Yes)、衝突メイン判定が成立したとし(ステップS202)、処理を終了する。
一方、衝突メイン判定部223は、前Gセンサ10aの左右加速度がメイン閾値未満であった場合(ステップS201,No)、中央Gセンサ10bの左右加速度がメイン閾値(図3に示す「M1」)以上であるか否かを判定する(ステップS203)。
衝突メイン判定部223は、中央Gセンサ10bの左右加速度がメイン閾値以上であった場合(ステップS203,Yes)、処理をステップS202へ移行する。
一方、衝突メイン判定部223は、中央Gセンサ10bの左右加速度がメイン閾値未満であった場合(ステップS203,No)、後Gセンサ10cの左右加速度がメイン閾値(図3に示す「M2」)以上であるか否かを判定する(ステップS204)。
衝突メイン判定部223は、後Gセンサ10cの左右加速度がメイン閾値以上であった場合(ステップS204,Yes)、処理をステップS202へ移行する。
一方、衝突メイン判定部223は、後Gセンサ10cの左右加速度がメイン閾値未満であった場合(ステップS204,No)、衝突メイン判定が不成立であるとし(ステップS205)、処理を終了する。
次に、図15を用いて、衝突セーフィング判定部224が実行する衝突セーフィング判定処理の処理手順について説明する。図15は、衝突セーフィング判定部224が実行する衝突セーフィング判定処理の処理手順を示すフローチャートである。なお、上記したように、衝突セーフィング判定部224は、閾値情報31の「通常側突」のセーフィング閾値(図3に示す「S1」、「S2」および「S3」)を用いて判定処理を行う。
図15に示すように、まず、衝突セーフィング判定部224は、フロアGセンサ10dの左右加速度がセーフィング閾値(図3に示す「S3」)以上であるか否かを判定する(ステップS301)。
衝突セーフィング判定部224は、フロアGセンサ10dの左右加速度がセーフィング閾値以上であった場合(ステップS301,Yes)、衝突セーフィング判定が成立したとし(ステップS302)、処理を終了する。
一方、衝突セーフィング判定部224は、フロアGセンサ10dの左右加速度がセーフィング閾値未満であった場合(ステップS301,No)、中央Gセンサ10bの左右加速度がセーフィング閾値(図3に示す「S1」)以上であるか否かを判定する(ステップS303)。
衝突セーフィング判定部224は、中央Gセンサ10bの左右加速度がセーフィング閾値以上であった場合(ステップS303,Yes)、処理をステップS302へ移行する。
一方、衝突セーフィング判定部224は、中央Gセンサ10bの左右加速度がセーフィング閾値未満であった場合(ステップS303,No)、前Gセンサ10aの左右加速度がセーフィング閾値(図3に示す「S2」)以上であるか否かを判定する(ステップS304)。
衝突セーフィング判定部224は、前Gセンサ10aの左右加速度がセーフィング閾値以上であった場合(ステップS304,Yes)、処理をステップS302へ移行する。
一方、衝突セーフィング判定部224は、前Gセンサ10aの左右加速度がセーフィング閾値未満であった場合(ステップS304,No)、後Gセンサ10cの左右加速度がセーフィング閾値(図3に示す「S2」)以上であるか否かを判定する(ステップS305)。
衝突セーフィング判定部224は、後Gセンサ10cの左右加速度がセーフィング閾値以上であった場合(ステップS305,Yes)、処理をステップS302へ移行する。
一方、衝突セーフィング判定部224は、後Gセンサ10cの左右加速度がセーフィング閾値未満であった場合(ステップS305,No)、衝突セーフィング判定を不成立とし(ステップS306)、処理を終了する。
次に、図16を用いて、回転メイン判定部221が実行する回転メイン判定処理の処理手順について説明する。図16は、回転メイン判定部221が実行する回転メイン判定処理の処理手順を示すフローチャートである。なお、上記したように、回転メイン判定部221は、閾値情報31の「オフセット側突」のメイン閾値(図3に示す「M11」、「M22」および「M33」)を用いて判定処理を行う。
図16に示すように、まず、回転メイン判定部221は、フロアGセンサ10dの前後加速度がメイン閾値(図3に示す「M33」)以上であるか否かを判定する(ステップS401)。
回転メイン判定部221は、フロアGセンサ10dの前後加速度がメイン閾値未満であった場合(ステップS401,No)、衝突側の前Gセンサ10aまたは後Gセンサ10cがメイン閾値(図3に示す「M22」)以上であるか否かを判定する(ステップS402)。
回転メイン判定部221は、衝突側の前Gセンサ10aまたは後Gセンサ10cがメイン閾値以上であった場合(ステップS402,Yes)、衝突側の中央Gセンサ10bの前後加速度がメイン閾値(図3に示す「M11」)以上であるか否かを判定する(ステップS403)。
回転メイン判定部221は、衝突側の中央Gセンサ10bの前後加速度がメイン閾値以上であった場合(ステップS403,Yes)、回転メイン判定が成立したとし(ステップS404)、処理を終了する。
一方、ステップS401において、回転メイン判定部221は、フロアGセンサ10dの前後加速度がセーフィング閾値以上であった場合(ステップS401,Yes)、回転メイン判定を不成立とし(ステップS406)、処理を終了する。
一方、ステップS402において、回転メイン判定部221は、衝突側の前Gセンサ10aまたは後Gセンサ10cがメイン閾値未満であった場合(ステップS402,No)、処理をステップS406へ移行する。
また、ステップS403において、回転メイン判定部221は、衝突側の中央Gセンサ10bの前後加速度がメイン閾値未満であった場合(ステップS403,No)、反衝突側の中央Gセンサ10bの前後加速度がメイン閾値(図3に示す「M11」)以上か否かを判定する(ステップS405)。
回転メイン判定部221は、反衝突側の中央Gセンサ10bの前後加速度がメイン閾値以上であった場合(ステップS405,Yes)、処理をステップS404へ移行する。
一方、回転メイン判定部221は、反衝突側の中央Gセンサ10bの前後加速度がメイン閾値未満であった場合(ステップS405,No)、処理をステップS406へ移行する。
次に、図17を用いて、回転セーフィング判定部222が実行する回転セーフィング判定処理の処理手順について説明する。図17は、回転セーフィング判定部222が実行する回転セーフィング判定処理の処理手順を示すフローチャートである。なお、上記したように、回転セーフィング判定部222は、閾値情報31の「オフセット側突」のセーフィング閾値(図3に示す「S11」、「S22」および「S33」)を用いて判定処理を行う。
図17に示すように、まず、回転セーフィング判定部222は、反衝突側の中央Gセンサ10bの前後加速度がセーフィング閾値(図3に示す「S11」)以上であるか否かを判定する(ステップS501)。
回転セーフィング判定部222は、反衝突側の中央Gセンサ10bの前後加速度がセーフィング閾値以上であった場合(ステップS501,Yes)、回転セーフィング判定が成立したとし(ステップS502)、処理を終了する。
一方、回転セーフィング判定部222は、反衝突側の中央Gセンサ10bの前後加速度がセーフィング閾値未満であった場合(ステップS501,No)、回転セーフィング判定を不成立とし(ステップS503)、処理を終了する。
上述してきたように、実施形態に係る回転検出装置1は、取得部21(第1取得部および第2取得部の一例)と、判定部22とを備える。取得部21は、車両Cの側面の前後方向の少なくとも一方の端部に設けられた第1センサ(例えば、前Gセンサ10aおよび後Gセンサ10cの少なくともいずれか一方)から車両Cの左右方向への左右加速度を取得する。取得部21は、車両Cの側面の前後方向において第1センサよりも中央側に設けられた第2センサ(例えば、中央Gセンサ10b)から車両Cの前後方向への前後加速度を取得する。判定部22は、取得部21が取得した第1センサの左右加速度および第2センサの前後加速度に基づいて車両Cの回転の有無を判定する。これにより、車両Cの回転を高精度に検出することができる。
なお、上述した判定部22の判定ロジック(図12参照)は一例であって、これに限定されるものではない。ここで、図18を用いて、判定部22の判定ロジックの他の例について説明する。
図18は、変形例に係る判定部22の処理内容を示す図である。図18に示すように、上述した実施形態では、起動判定部225は、前段にORゲートG1,G2、後段にANDゲートG3を備えた(図12参照)が、変形例では、起動判定部225は、前段にANDゲートG20,G21、後段にORゲートG22を備える。
具体的には、ANDゲートG20は、衝突メイン判定部223および衝突セーフィング判定部224それぞれからの判定ON信号が揃った場合に、ORゲートG22へ判定ON信号を出力する。
また、ANDゲートG21は、回転メイン判定部221または回転セーフィング判定部222それぞれからの判定ON信号が揃った場合に、ORゲートG22へ判定ON信号を出力する。
そして、ORゲートG22は、ANDゲートG20およびANDゲートG21のいずれか一方の判定ON信号を受信した場合に、エアバッグECU20に対してエアバッグ点火を指示する。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 回転検出装置
2 制御部
3 記憶部
10a 前Gセンサ
10b 中央Gセンサ
10c 後Gセンサ
10d フロアGセンサ
20 エアバッグECU
21 取得部
22 判定部
31 閾値情報
100 他車両
221 回転メイン判定部
222 回転セーフィング判定部
223 衝突メイン判定部
224 衝突セーフィング判定部
225 起動判定部
S 乗員保護システム

Claims (5)

  1. 車両の側面の前後方向の少なくとも一方の端部に設けられた第1センサから前記車両の左右方向への左右加速度を取得する第1取得部と、
    前記車両の側面の前後方向において前記第1センサよりも中央側に設けられた第2センサから前記車両の前記前後方向への前後加速度を取得する第2取得部と、
    前記第1取得部が取得した前記左右加速度および前記第2取得部が取得した前記前後加速度に基づいて前記車両の回転の有無を判定する判定部と
    を備えることを特徴とする回転検出装置。
  2. 前記第2取得部は、
    両側の前記側面に設けられた前記第2センサから前記前後加速度を取得し、
    前記判定部は、
    前記第2取得部が取得した前記前後加速度の検出向きが互いに逆向きであった場合、前記回転があったと判定すること
    を特徴とする請求項1に記載の回転検出装置。
  3. 前記判定部は、
    前記回転があったと判定した場合における前記前後加速度および前記左右加速度が所定の側突条件を満たす場合に、当該回転が前記車両の側突によると判定すること
    を特徴とする請求項1または2に記載の回転検出装置。
  4. 前記判定部は、
    前記両側の側面のうち、一方側の前記第1センサおよび前記第2センサの組み合わせによって前記回転があったと判定し、かつ、他方側の前記第2センサの前記前後加速度が所定の側突条件を満たす場合に、当該回転が前記車両の側突によると判定すること
    を特徴とする請求項2に記載の回転検出装置。
  5. 車両の側面の前後方向の少なくとも一方の端部に設けられた第1センサから前記車両の左右方向への左右加速度を取得する第1取得工程と、
    車両の側面の前後方向において前記第1センサよりも中央側に設けられた第2センサから前記車両の前記前後方向への前後加速度を取得する第2取得工程と、
    前記第1取得工程によって取得された前記左右加速度および前記第2取得工程によって取得された前記前後加速度に基づいて前記車両の回転の有無を判定する判定工程と
    を含むことを特徴とする回転検出方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023157530A1 (ja) * 2022-02-17 2023-08-24 株式会社デンソー 衝突検知装置、衝突検知方法、および衝突検知プログラム

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