JP5790740B2 - 流動式仮焼炉及び流動式仮焼炉の残渣排出方法 - Google Patents
流動式仮焼炉及び流動式仮焼炉の残渣排出方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5790740B2 JP5790740B2 JP2013229434A JP2013229434A JP5790740B2 JP 5790740 B2 JP5790740 B2 JP 5790740B2 JP 2013229434 A JP2013229434 A JP 2013229434A JP 2013229434 A JP2013229434 A JP 2013229434A JP 5790740 B2 JP5790740 B2 JP 5790740B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- furnace
- residue
- discharge
- fluid
- pipe
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
- Crucibles And Fluidized-Bed Furnaces (AREA)
Description
このため、何らかの原因で比較的大きな塊の残渣が炉内に存在すると、炉内の流動を阻害して、正常な仮焼成に支障をきたすという課題がある。
また、本発明者らの研究により、炉の耐火物やコーチング、セメント原料の大塊なども炉内に残渣として滞留してしまうことが判った。
すなわち、セメント原料の仮焼成を、廃材やプラスチックなどの燃料を用いて行う場合だけでなく、石炭などの通常の燃料を用いて行う場合にあっても、炉内に残渣が滞留してしまう。
炉内の底面や底側部といった下部に排出口を開口させたことにより、残渣が炉の下部に滞留する比較的大きな残渣の塊や比較的重い残渣を含むものであっても、炉の運転による流動に伴って移動して、炉の運転中においても開口している排出口から炉外に排出される。
したがって、流動式仮焼炉の運転中に、前記排出口から入った残渣が前記排出管を閉塞することにより、前記排出口を通した炉内から外部への気体の流出が抑止される。
マテリアルシール構造は、機械式のシール構造ではないので、高温(例えば、800℃)となる仮焼炉に付設しても、特段の断熱構造を要することなく、排出管を閉塞する機能を支障なく行なうことができる。
シール管内に滞留した残渣を適宜シール管外へ押し出すことにより、排出管内に入った残渣をシール管を介して炉外に排出することができる。なお、押し出し手段としては、機械式のものであってもよいが、高熱下においても安定した動作が得られるように、圧縮エアーで残渣を押し出す方式のものが好ましい。
これにより、多孔板を通し吹き込む空気により炉内に効率的に流動層を形成することができるとともに、炉の底部に残渣を排出する排出口を設けることができる。
残渣が炉の下部に滞留する比較的大きな残渣の塊や比較的重い残渣を含むものであっても、仮焼炉の運転中に流動に伴って移動して、炉内の底面や底側部といった下部に開口している排出口から炉外に排出される。
したがって、前記排出口から入った残渣が前記排出管を閉塞することにより、流動式仮焼炉の運転中に、前記排出口を通した外部への気体の流出が抑止される。
この流動式仮焼炉は、円筒状の炉体1を備えており、炉内の底部に複数の供給孔2が貫通して設けられた多孔板3を備えている。
なお、本実施形態では、図3に示すように、流動化を促進するため各供給孔2にはノズルプラグ4が設けられているが、図1及び図2においては、構造を明示するためにノズルプラグ4の図示を省略している。
また、多孔板3の下部には図外の空気供給管が接続されており、図1中に矢印Bで示すように、多孔板3の供給孔2を通して炉内に上方に向けて空気が吹き込み供給される。
また、流入部5から吹き込む空気は、炉内の流動化や燃焼に必要な空気を供給するものでもあるが、AQCの排気等のように加熱されたものが好ましい。供給孔2から吹き込む空気についても同様である。
なお、排出口7は設計に応じて1つ以上の任意の数が多孔板3に設けられ、各排出口に対して排出管8及びシール管9がそれぞれ設けられる。
このように排出口7が炉内に開口していても、図4に示すように、排出口7から入った残渣が排出管8を落下してシール管9内に滞留することによって、排出管8を閉塞するマテリアルシール構造が構成されており、これによって、流動式仮焼炉の運転中において、炉内の気体の流出を抑制して流動性を阻害することがない。
この結果によると、排出口7は100mm以上の径であるのが好ましい。
本実施形態の押し出し手段は、シール管9の基端に接続された圧送管11と、電磁弁12及び減圧弁13を介して圧送管11に接続される圧縮エアー源14と、電磁弁12を開閉操作する操作盤15とを有している。
すなわち、操作盤15を操作して常時閉じている電磁弁12を開き、圧縮エアー供給源14からの圧縮エアーを圧送管11によりシール管9内に吹き込んで、シール管9内に滞留した残渣Zを押し出して、残渣が排出管8に落ち込むスペースを確保する。
電磁弁12は開タイマーと閉タイマー(休止タイマー)とで作動させ、開タイマーは0.1秒乃至2.0秒程度、閉タイマーは30分乃至120分程度の作動時間とする。
このように排出管8をシール管9より長くすることにより、圧損の少ないシール管9から残渣を容易に押し出すことができる。
本実施形態の排出管8及びシール管9の内径(250mm)は、上記のように排出口7を好ましい径(100mm)とした場合の2.5倍であり、発明者らの検証によって、排出管8及びシール管9の内径を2.5倍以上とすることで、配管詰まりを生じないことが確認された。
排出口7を複数設ける場合には、図5に示すように、多孔板3の中心から排出口7の中心までの長さを、多孔板3の中心から炉の内壁までの長さをRとして、r/R=0.2乃至1.0の範囲で、排出口7を対称に配置するのが好ましく、このように配置することにより、比較的大きな残渣(例えば、100mm径の排出口であれば最大径100mmの残渣)であっても排出口7に効率的に取り込むことができる。
例えば、図6及び図7に示すように、流動層で移動する残渣は炉壁側に吹き寄せられる傾向があるともいえるので、炉体1の底側部を成す炉壁に排出口7を貫通して設け、この排出口7に略鉛直方向に延在する排出管8を接続し、排出管8の下端にシール管9を連通させてマテリアルシール構造を形成してもよい。
特に、炉の底面に多孔板3を設けた流動式仮焼炉においては、供給孔2が残渣によって塞がれてしまう事態を防止して、安定した流動層によりセメント原料を仮焼成することができる。
本発明は、その形式にかかわらず、炉内に燃料及び空気を供給してセメント原料を仮焼成する流動式仮焼炉に広く適用することができるが、特に、金属屑等の残渣が生じやすい廃棄物を燃料として用いる流動式仮焼炉に適用して好適である。
2・・・供給孔、
3・・・多孔板、
6・・・流動層、
7・・・排出口、
8・・・排出管8、
9・・・シール管9、
11・・・圧送管、
12・・・電磁弁、
13・・・減圧弁、
14・・・圧縮エアー源、
15・・・操作盤、
Z・・・残渣
Claims (4)
- 炉内に燃料及び空気を供給してセメント原料を仮焼成すると共に、仮焼成されたセメント原料を炉体の上部開口から吹き上げ排出するよう構成された流動式仮焼炉において、
炉内の残渣を外部に排出する排出口を、当該炉内の下部に開口させて設け、
前記排出口に接続された略鉛直方向に延在する排出管と、当該排出管の下端に連通して略水平方向に延在するシール管と、を有し、当該排出口から入った残渣が当該シール管内に滞留することによって、当該排出管を閉塞するマテリアルシール構造を設けたことを特徴とする流動式仮焼炉。 - 請求項1に記載の流動式仮焼炉において、
前記マテリアルシール構造は、前記シール管内に滞留した残渣をシール管外へ押し出す押し出し手段を有することを特徴とする流動式仮焼炉。 - 請求項1又は2に記載の流動式仮焼炉において、
炉内の底部に、複数の孔が開口して形成された多孔板を設け、
当該複数の孔の内の一部の孔または当該複数の孔の間に新たに設けた孔を前記排出口とし、他の孔を炉内に空気を吹き込むための供給孔としたことを特徴とする流動式仮焼炉。 - 炉内に燃料及び空気を供給することにより当該炉内の下部に流動層を形成して、セメント原料を仮焼成すると共に、仮焼成されたセメント原料を炉体の上部開口から吹き上げ排出するよう構成された流動式仮焼炉の残渣排出方法において、
流動式仮焼炉の運転中に前記流動層を移動する残渣を、炉内の下部に開口させて設けた排出口から外部に排出すると共に、
前記排出口に接続された略鉛直方向に延在する排出管と、当該排出管の下端に連通して略水平方向に延在するシール管と、を有し、当該排出口から入った残渣が当該シール管内に滞留することによって、当該排出管を閉塞するマテリアルシール構造を設け、
流動式仮焼炉の運転中に、前記排出口から入った残渣が前記排出管を閉塞することを特徴とする流動式仮焼炉の残渣排出方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013229434A JP5790740B2 (ja) | 2013-11-05 | 2013-11-05 | 流動式仮焼炉及び流動式仮焼炉の残渣排出方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013229434A JP5790740B2 (ja) | 2013-11-05 | 2013-11-05 | 流動式仮焼炉及び流動式仮焼炉の残渣排出方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015089857A JP2015089857A (ja) | 2015-05-11 |
JP5790740B2 true JP5790740B2 (ja) | 2015-10-07 |
Family
ID=53193555
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013229434A Active JP5790740B2 (ja) | 2013-11-05 | 2013-11-05 | 流動式仮焼炉及び流動式仮焼炉の残渣排出方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5790740B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109945644B (zh) * | 2019-05-08 | 2023-10-27 | 扬州新达再生资源科技有限公司 | 一种高密度氧化锌的加工炉 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3280458B2 (ja) * | 1993-03-31 | 2002-05-13 | 住友大阪セメント株式会社 | セメントクリンカの焼成装置 |
JP3032204B1 (ja) * | 1999-05-10 | 2000-04-10 | 川崎重工業株式会社 | セメントクリンカの焼成方法及び装置 |
JP3370972B2 (ja) * | 2000-06-20 | 2003-01-27 | 川崎重工業株式会社 | 流動層セメントクリンカ焼成装置における気密排出装置 |
JP3325880B2 (ja) * | 2000-07-18 | 2002-09-17 | 川崎重工業株式会社 | セメントクリンカ焼成方法及び焼成装置 |
-
2013
- 2013-11-05 JP JP2013229434A patent/JP5790740B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015089857A (ja) | 2015-05-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101330424B1 (ko) | 분말 석회 소성 방법 및 시스템 | |
CN102303956B (zh) | 一种套筒式石灰窑 | |
CN106495508A (zh) | 一种环保节能轻烧氧化镁焙烧窑 | |
JP5003036B2 (ja) | 仮焼炉での廃棄物処理方法とその装置 | |
KR20170056590A (ko) | 분산성 원료의 열처리 방법 및 그 시스템 | |
JP3623016B2 (ja) | 竪型焼成炉 | |
US3954390A (en) | Method for producing aggregate used in hardening compositions, predominantly concretes, a fluidized-bed kiln for calcining mineral stock by means of same method, and an aggregate produced by same method | |
CN102627418B (zh) | 一种复合式石灰窑 | |
DK2920534T3 (en) | FUEL PIECES FOR MECHANICAL FUEL TRANSPORT | |
JP5790740B2 (ja) | 流動式仮焼炉及び流動式仮焼炉の残渣排出方法 | |
KR940014230A (ko) | 시멘트 클링커 제조장치 | |
JP2015064139A (ja) | 竪型焼成炉 | |
CN107879365A (zh) | 一种利用脱硅粉煤灰烧结法生产氧化铝的系统及方法 | |
CN201132820Y (zh) | 双膛石灰竖窑 | |
JP2007205640A (ja) | 可燃性廃棄物の燃焼処理方法とその装置 | |
WO2022256925A1 (en) | Production of calcined material with separate calcination of exhaust dust | |
US5954499A (en) | Plant and method for manufacturing cement clinker | |
CN101738081A (zh) | 竖窑 | |
CN100374390C (zh) | 一种菱镁矿焙烧工艺及其专用装置 | |
US371715A (en) | sonnet | |
JP6791779B2 (ja) | 原石焼成装置及び原石焼成方法 | |
CN107759115A (zh) | 一种粉状石灰的新型烧成方法与装置 | |
JP2005125133A (ja) | 廃棄物の湿式処理装置 | |
JPH01121617A (ja) | 産業廃棄物燃焼装置 | |
JP5348793B2 (ja) | 忌避成分の少ないセメントの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150203 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150403 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150707 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150720 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5790740 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |