JP5790476B2 - 媒体処理装置 - Google Patents
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まず、図1を参照し、本発明の実施形態による自動取引システムの概要を説明する。
<2−1.第1の実施形態による自動取引装置の構成>
図2は、本発明の第1の実施形態による自動取引装置10−1の構成を示した説明図である。図2に示したように、第1の実施形態による自動取引装置10−1は、接客口1と、金種別カセット2A〜2Cと、一時保留部3A〜3Cと、補充回収カセット4と、鑑別部5と、リジェクト紙幣回収ボックス6と、搬送路7と、制御部8と、記憶部9と、を備える。なお、自動取引装置10−1には、媒体処理装置として、紙幣を処理するための紙幣処理装置と、硬貨を処理するための硬貨処理装置が搭載され得るが、図2においては紙幣処理装置の構成を抜粋して示している。また、以下の説明において、自動取引装置10−1が紙幣処理装置と等価な意味を有する場合もある。
接客口1は、入金動作時に顧客により投入された紙幣を分離する入金口、および出金動作時に顧客に出金される紙幣を集積する排出口として機能する。また、この接客口1の上部には、開閉可能なシャッター13が装置内外を隔てるように設けられる。シャッター13は、制御部8からの制御に従って開閉される。また、接客口1の下部には、接客口1に集積された紙幣の重量を測定する重量センサ15が設けられる。なお、重量センサ15は、紙幣の量による荷重の変位を電気信号に変換するロードセルであってもよい。また、図2に示した例では、紙幣の面が水平方向になるように接客口1に紙幣が積層されるが、顧客への紙幣の受け渡しは、紙幣の面が縦方向に向けて回転された状態で行われてもよい。
金種別カセット2A〜2Cは、顧客の入金した紙幣、および出金するための紙幣などを金種ごとに収納する紙幣収納部(媒体収納部)である。この金種別カセット2A〜2Cには、金種別カセット2A〜2C内の紙幣と区別して一時的に紙幣を収納可能な一時保留部3A〜3C、および紙幣の分離と集積を行うための分離集積機構が設けられる。
補充回収カセット4は、金種別カセット2に補充する紙幣を収納する役割、および、金種別カセット2から回収した紙幣を収納する役割を有する。また、補充回収カセット4は、リジェクト部4Aを備え、補充動作時のリジェクト紙幣がリジェクト部4Aに収納される。なお、補充回収カセット4は自動取引装置10−1に対して着脱可能な構造を有する。
鑑別部5は、顧客の入金した紙幣、顧客に出金する紙幣および補充回収カセット4から回収する紙幣など鑑別を行う。具体的には、鑑別部5は、搬送路7を通って搬送された紙幣の金種、真偽、正損および走行状態などを鑑別する。
リジェクト紙幣回収ボックス6は、入金動作時、出金動作時、および回収動作時などのリジェクト紙幣を収納するリジェクト紙幣収納部である。
搬送路7は、上述した各構成間に配置され、各構成間で紙幣を搬送する。
制御部8は、顧客または係員の操作に応じて、接客口1、金種別カセット2、または補充回収カセット4に紙幣を分離させて、鑑別部5による鑑別結果に応じた搬送先に紙幣が搬送されるように制御する。すなわち、制御部8は、入金動作、出金動作、回収動作および補充動作などの基本動作を制御する。
記憶部9は、入金動作または出金動作で入出金された金種金額の計数結果や、補充動作または回収動作で確定した自動取引装置10−1内の紙幣の有高などを記憶する。また、記憶部9は、接客口1、金種別カセット2、および補充回収カセット4などの紙幣の分離機構において紙幣を1枚ずつ分離した時の情報(以下、個別情報)を記憶する。この個別情報により、紙幣ごとの状態が管理される。なお、個別情報は、紙幣が分離された場所(カセット)、金種、紙幣の表裏上下などの向き、走行状態などを監視するセンサの情報であり、当該センサは、鑑別部5、分離機構および搬送路7などに設けられる。また、記憶部9は、紙幣1枚当たりの重量を金種ごとに記憶する。
以上、第1の実施形態による自動取引装置10−1の構成を説明した。続いて、自動取引装置10−1による入金動作、出金動作、回収動作および補充動作などの基本動作について説明する。なお、金種別カセット2A〜2Cにおいて、金種別カセット2Aおよび2Bは万券収納用、金種別カセット2Cは千券収納用に設定されているものとする。
補充動作では、係員により補充回収カセット4に収納された紙幣が金種別カセット2に補充される。具体的には、補充回収カセット4の分離機構が補充回収カセット4に収納されている紙幣を分離し、分離された紙幣が鑑別部5に搬送され、鑑別部5による鑑別結果に応じて紙幣が金種別カセット2A〜2Cに収納される。この補充動作において、制御部8は、どの金種の紙幣が何枚補充されたかをカウントし、カウント結果を記憶部9に記憶させることで、運用開始時の自動取引装置10−1内の有高を確定できる。
入金動作では、まずシャッター13が開き、顧客により接客口1に紙幣が投入されると、シャッター13が閉じた後、接客口1から1枚ずつ分離された紙幣が鑑別部5に搬送され、鑑別部5による鑑別結果に応じて金種別カセット2A〜2Cの一時保留部3A〜3Cのいずれかに集積される。そして、顧客により入金金額の確認操作が行われると、一時保留部3A〜3Cの紙幣を金種別カセット2A〜2Cが収納する。この入金取引において、制御部8は、どの金種の紙幣が何枚入金されたかをカウントし、カウント結果を記憶部9に記憶させることで、入金後の自動取引装置10内の有高を確定できる。
回収動作では、金種別カセット2A〜2Cが全ての紙幣を1枚ずつ分離して繰出し、鑑別部5で鑑別を行った後、紙幣が補充回収カセット4に収納される。この回収動作において、制御部8は、どの金種の紙幣が何枚回収されたかをカウントするので、自動取引装置10内の紙幣有高が計数される。そして、運用開始時の有高の取引による更新結果と、回収動作で得られた有高を比較することで精査を行うことが可能である。
出金動作では、顧客により指定された金額に応じて金種別カセット2A〜2Cが紙幣を1枚ずつ分離して繰出し、鑑別部5で鑑別を行った後、接客口1に紙幣が搬送される。そして、接客口1への集積完了後、シャッター13が開き、接客口1から顧客への出金が行われる。この出金取引において、制御部8は、どの金種の紙幣が何枚出金されたかをカウントし、カウント結果に基づいて記憶部9の有高を更新していくことで、出金後の自動取引装置10内の有高を確定できる。
図4は、出金エラー発生時の出金動作を示したフローチャートである。出金動作時に出金エラーが発生した場合、制御部8は、出金エラーがジャム、すなわち装置内のいずれかの箇所における紙幣の滞留の発生であるか否かを判断する(S104)。そして、出金エラーがジャムである場合、制御部8は、違算防止のためにシャッター13を閉じたままハードイニシャルを実施する(S108)。なお、ハードイニシャルは、装置内の可動機構を初期動作させる処理である。このハードイニシャルが正常に完了した場合には自動取引装置10−1はS116の処理に進み、正常に完了しなかった場合には取引を中止する(S112)。
以上、本発明の第1の実施形態について説明した。続いて、本発明の第2の実施形態を説明する。本発明の第2の実施形態によれば、硬貨出金時の出金エラーの発生に対して適切に対処することが可能である。
図5は、本発明の第2の実施形態による自動取引装置10−2の構成を示した説明図である。図5に示したように、第2の実施形態による自動取引装置10−2は、接客口21と、金種別カセット22A〜22Fと、出金リジェクト庫24と、鑑別部25と、制御部28と、記憶部29と、を備える。なお、自動取引装置10には、媒体処理装置として、紙幣を処理するための紙幣処理装置と、硬貨を処理するための硬貨処理装置が搭載され得るが、図5においては硬貨処理装置の構成を抜粋して示している。また、以下の説明において、自動取引装置10−2が硬貨処理装置と等価な意味を有する場合もある。
接客口21は、出金受皿28を有し、出金するための硬貨が出金受皿28に集積される。また、接客口21の上部には、開閉可能なシャッター23が装置内外を隔てるように設けられる。シャッター23は、制御部28からの制御に従って開閉される。また、出金受皿28の下部には、出金受皿28に集積された硬貨の重量を測定する重量センサ26が設けられる。なお、重量センサ26は、硬貨の量による荷重の変位を電気信号に変換するロードセルであってもよい。
金種別カセット22A〜22Fは、出金するための硬貨を金種ごとに収納する硬貨収納部(媒体収納部)である。図5に示した例では、金種別カセット22Aが一円硬貨を収納し、金種別カセット22Bが五円硬貨を収納し、金種別カセット22Cが十円硬貨を収納し、金種別カセット22Dが五十円硬貨を収納し、金種別カセット22Eが百円硬貨を収納し、金種別カセット22Fが五百円硬貨を収納する。
出金リジェクト庫24は、硬貨出金時にエラーが発生した場合に、必要に応じてリジェクト先として硬貨が集積される。
鑑別部25は、顧客に出金する硬貨鑑別を行う。具体的には、鑑別部5は、搬送路27を通って搬送された紙幣の金種、真偽、正損および走行状態などを鑑別する。
制御部28は、顧客または係員の操作に応じて、金種別カセット22から硬貨を繰出し、硬貨が接客口21に搬送されるように制御する。また、制御部28は、詳細については後述するように、重量センサ26の測定結果に基づき、出金時の出金エラーの発生に対して適切に対処することが可能である。
記憶部29は、入金動作または出金動作で入出金された金種金額の計数結果や、補充動作または回収動作で確定した自動取引装置10−2内の硬貨の有高などを記憶する。また、記憶部9は、例えば出金動作時に鑑別部5などにより得られた硬貨ごとの情報を個別情報として記憶する。なお、個別情報は、金種、硬貨の表裏などの向き、および走行状態に関する情報を含んでもよい。
以上、第2の実施形態による自動取引装置10−2の構成を説明した。続いて、第2の実施形態による自動取引装置10−2の出金動作を説明する。
一円硬貨:1g 五円硬貨:3.75g
十円硬貨:4.5g 五十円硬貨:4g
百円硬貨:4.8g 五百円硬貨:7g
以上説明したように、本発明の第1の実施形態によれば、接客口1に集積された紙幣の重量に基づき、出金エラー発生後に、接客口1に集積された紙幣の再分離、再鑑別を行うことなく、接客口1に集積された媒体の枚数を算出できるので、出金取引を再開、継続することが可能である。
2、22 金種別カセット
3 一時保留部
4 補充回収カセット
4A リジェクト部
5、25 鑑別部
6 リジェクト紙幣回収ボックス
7、27 搬送路
8、28 制御部
9、29 記憶部
10 自動取引装置
13、23 シャッター
15、26 重量センサ
24 出金リジェクト庫
Claims (9)
- 媒体が収納される媒体収納部と、
前記媒体の排出口と、
前記媒体収納部から指定量の媒体が前記排出口に搬送されるように前記媒体の搬送を制御する制御部と、
前記排出口に集積された媒体の重量を検出する重量センサと、
を備え、
前記制御部は、前記重量センサによる検出結果に基づいて前記排出口に集積された媒体の数を算出し、算出された媒体の数と、前記媒体収納部から搬送した媒体の数とを比較し、
前記媒体収納部から搬送した媒体の数が前記算出された媒体の数より多い場合、前記算出された媒体の数の不足分が前記媒体収納部から前記排出口に搬送されるように制御する、媒体処理装置。 - 媒体が収納される媒体収納部と、
前記媒体の排出口と、
前記媒体収納部から指定量の媒体が前記排出口に搬送されるように前記媒体の搬送を制御する制御部と、
前記排出口に集積された媒体の重量を検出する重量センサと、
を備え、
前記制御部は、前記重量センサによる検出結果に基づいて前記排出口に集積された媒体の数を算出し、算出された媒体の数と、前記媒体収納部から搬送した媒体の数とを比較し、
前記算出された媒体の数が前記媒体収納部から搬送した媒体の数より多い場合、前記排出口に集積された媒体の過剰分が前記排出口から移動されるように制御する、媒体処理装置。 - 媒体が収納される媒体収納部と、
前記媒体の排出口と、
前記媒体収納部から指定量の媒体が前記排出口に搬送されるように前記媒体の搬送を制御する制御部と、
前記排出口に集積された媒体の重量を検出する重量センサと、
を備え、
前記制御部は、前記重量センサによる検出結果に基づいて前記排出口に集積された媒体の数を算出し、算出された媒体の数と、前記媒体収納部から搬送した媒体の数とを比較し、
前記算出された媒体の数が前記媒体収納部から搬送した媒体の数より多い場合、前記排出口に集積された全ての媒体を移動し、前記媒体収納部から前記指定量の媒体が前記排出口に搬送されるように前記媒体の搬送を再度制御する、媒体処理装置。 - 前記媒体処理装置は、媒体の種別ごとに媒体の重量を記憶する記憶部をさらに備え、
前記制御部は、前記重量センサにより検出された重量と、前記記憶部に記憶された前記媒体の重量とに基づく演算により前記排出口に集積された媒体の数を算出する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の媒体処理装置。 - 前記制御部は、複数の種別の媒体の前記排出口への搬送が順次に行われるように制御する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の媒体処理装置。
- 媒体が収納される媒体収納部と、
前記媒体の排出口と、
前記媒体収納部から指定量の媒体が前記排出口に搬送されるように前記媒体の搬送を制御する制御部と、
前記排出口に集積された媒体の重量を検出する重量センサと、
を備え、
前記制御部は、前記重量センサにより検出された重量と前記指定量の媒体の重量とを比較し、比較結果に応じた処理を制御する、媒体処理装置。 - 前記制御部は、前記指定量の媒体の重量が前記重量センサにより検出された重量より大きい場合、重量の差分から前記排出口に収納された媒体の不足分を算出し、前記不足分の媒体が前記媒体収納部から前記排出口に搬送されるように制御する、請求項6に記載の媒体処理装置。
- 前記制御部は、前記重量センサにより検出された重量が前記指定量の媒体の重量より大きい場合、前記排出口に集積された全ての媒体を移動し、前記媒体収納部から前記指定量の媒体が前記排出口に搬送されるように前記媒体の搬送を再度制御する、請求項6または7に記載の媒体処理装置。
- 前記制御部は、複数の種別の媒体の前記排出口への搬送が同時に行われるように制御する、請求項6〜8のいずれか一項に記載の媒体処理装置。
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JP2011274438A JP5790476B2 (ja) | 2011-12-15 | 2011-12-15 | 媒体処理装置 |
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2011
- 2011-12-15 JP JP2011274438A patent/JP5790476B2/ja active Active
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