本願は、区分所有オフィスという不動産物件の流通拡大のため、前記区分所有オフィスを供給する事業体における事業業績をシミュレーションし、例えば想定した数値が確定した段階で、物件別の事業業績報告書を提供するとともに、区分所有オフィスを投資対象物件として所有しようとする企業の重要な投資判断材料となる、金利、賃料、資産価値等の、その時点における推移を加味した最新の財務諸表をもとにシミュレーションを行って投資成果を算出し、その結果を随時提供可能とする区分所有オフィス投資管理システムに関する。このようなシミュレーションシステムの存在は、例えば区分所有オフィス投資を行う企業と、投資企業へ融資を行う金融機関、さらに区分所有オフィス投資事業を積極的に展開する不動産事業体の存在のみならず、確かな情報提供に基づく関係者間の信頼の存在が重要な意味をもつ。さらに、これらシミュレーションシステムは、例えば区分所有オフィス投資事業を展開する不動産事業体において運営され、例えば不動産事業体の各営業店において、区分所有オフィス投資を行う企業に対し情報の提供等の業務を行うものとする。
以下、図面を参照して、本願を実施するための形態について説明する。図1は、本願の一実施形態に係る区分所有オフィス投資管理システムの構成概要を示す機能ブロック図である。本発明の一実施形態に係る区分所有オフィス投資管理システムは、ネットワーク10を介して管理システム20、営業店システム30とが結び付いて構成される。その他、必要に応じて、関連機関システム202等とネットワーク10を介して接続し、必要に応じて、システム構成をいわゆるクラウドコンピューティングにより構成してもかまわない。また、例えば、管理システム20から営業店システム30に対し、必要とされるソフトウェア等をインストールしてもかまわない。
次に、図2に従って管理システム20の詳細を説明する。同図に示すように、管理システム20は、管理装置データベース(以下、「管理装置DB」という。)21、管理装置サーバ22、管理出力装置23、管理入力装置24、管理装置インターフェース26を備えて構成されている。管理装置サーバ22は、プロセッサ等により区分所有オフィスの管理に関するデータの処理を行い、管理装置DB21は管理および区分所有オフィスの情報等のデータを記憶する。管理出力装置23は、ディスプレイ、プリンタ等を備えて構成され、必要に応じて各種情報を出力する。また、管理入力装置24は、キーボード、バーコードリーダ、スキャナ等を備えて構成され、必要に応じて情報の入力を行うが、情報の入力を可能とするすべての装置を含むものとする。なお、管理システム20は最終的に区分所有オフィス投資管理システムとしての業務遂行が可能であれば、単独でも複数のシステムから構成されていてもかまわない。
次に、図3に従って営業店システム30の詳細を説明する。同図に示すように、営業店システム30は、営業店装置メモリ31、営業店装置プロセッサ32、営業店出力装置33、営業店入力装置34、営業店装置インターフェース36を備えて構成されている。営業店装置プロセッサ32は、例えば管理システム20から送られる情報等を処理し、例えば営業店出力装置33に情報を表示する。営業店出力装置33は、ディスプレイ、プリンタ等を備えて構成され、必要に応じて各種情報を出力する。また、営業店入力装置34は、キーボード、バーコードリーダ、スキャナ等を備えて構成され、必要に応じて情報の入力を行うが、情報の入力を可能にするすべての装置を含むものとする。営業店入力装置34では、必要に応じてキーボード等から入力処理を行って、例えば営業店出力装置33に表示し、必要に応じて、営業店入力装置34から入力された情報等を、営業店装置インターフェース36を介して管理システム20に送信する。管理システム20では送信された情報に従って、区分所有オフィス投資シミュレーションの管理処理を行い、さらなる情報を必要とする場合には、営業店システム30から、さらなる情報入力が行われるものとする。このように営業店システム30を操作して、不動産販売を行う事業体および投資を行う顧客の融資条件等を加味した、区分所有オフィス投資シミュレーションを行う。
以上、本発明の一実施形態の概要および構成を示した。なお、管理システム20および営業店システム30以外の各システムにおいても、プロセッサ、メモリ等(図示せず)を有する場合には、管理システム20および営業店システム30と同様に、必要に応じて各種情報処理を行うものとする。次に、本発明の詳細および動作について説明する。
前記の通り、前記区分所有オフィスを供給する事業体における事業業績をシミュレーションし、物件別の事業業績報告書を提供するとともに、区分所有オフィスを不動産として所有する企業についても、例えばオフィスを他社に賃貸することにより賃料等を収入源とすることにより、企業業績の安定を図る場合のみならず、例えば区部所有オフィスを自社オフィスとして使用する場合において、オフィスを借用する場合と区部所有オフィスを自社オフィスとして使用する場合との費用比較、さらに、区分所有するに当り、資金融資を受ける場合には、金融機関等に対しても、投資対象となる物件の条件、初期投資条件、減価償却条件、融資条件等を明確にして、これをもとに、該不動産投資に関する財務諸表を作成し、これをもとに投資成果を算定する。前記諸条件を明確にすることが必要となる。
まず、区分所有オフィスを供給する事業体における前記諸条件を格納するための仕入対象物件データテーブル40について、図4に従って説明する。仕入対象物件データテーブル40は、仕入対象となる物件コード等を格納する仕入対象物件コード欄41、対象物件の各種情報を示す、対象物件所在場所欄4201、対象物件価格欄4202、対象物件種別欄4203、・・・等を備えている。なお、仕入対象物件データテーブル40は、例えば営業店装置メモリ31に格納されたプログラムに従って営業店装置プロセッサ32により、関連する情報から算出した情報、または、営業店出力装置33のディスプレイに表示する対象物件設定画面(図示せず)に従って、例えば営業店システム30の営業店入力装置34のキーボードから操作者により入力された情報を、営業店装置メモリ31に格納されたプログラムに従い、営業店装置プロセッサ31により、営業店装置メモリ31上に格納するものとする。また、対象物件設定画面(図示せず)は、仕入対象物件データテーブル40と同一形式を有するものとする。さらに、必要に応じて、仕入対象物件データテーブル40の内容に従った仕入対象物件データテーブル表示画面(図示せず)を、例えば営業店システム30の営業店出力装置33、管理システム20の管理出力装置23に表示するものとする。なお、仕入対象物件データテーブル40は、管理システム20側で入力、メモリ格納してもかまわない。また、営業店システム30側で入力、格納した情報を、例えばネットワーク10を介して、管理システム20側に送信してもかまわないし、管理システム20側で入力、格納した情報を、営業店システム30側に送信してもかまわない。
次に、図4に従って、仕入対象物件データテーブル40の各欄へ、情報を格納する手順について説明する。前提として、例えば所在地が新宿区北新宿1−2−3の地上10階地下1階の「北新宿オフィスビル」を、全階10億円で仕入れ、これを一部修繕、修理の上、区分所有オフィスとして、全階販売することを想定する。まず、仕入評価対象となる物件に関する情報が新規登録かどうか判断し、新規顧客登録の場合には、新規に仕入対象物件データテーブル40を作成することとして、まず、仕入対象物件データテーブルの作成年月日が、例えば作成した日付が2014年4月1日であれば、例えば「2014.04.01」、例えば最後の第5版更新日付が2014年4月10日であれば、例えば「更新年月日:2014.04.10(第5版)」、仕入対象物件コード0814001においてその最初のデータ001として、例えば「0814001−001」、名称として、例えば「北新宿オフィスビル」という情報を仕入対象物件コード欄41に格納する。さらに、物件所在場所として、例えば「東京都新宿区北新宿1−2―3」という情報を物件所在場所欄4201に格納し、以降同様に、物件価格として、例えば「¥1,000,000,000」、坪単価として、例えば「¥2,600,000」という情報を物件価格欄4202に、物件種別として、例えば「区分所有事務所 地上10階地下1階」という情報を物件種別欄4203に、総専有面積として、例えば「1271.2平方メートル(384.5坪)」という情報を総専有面積欄4204に、築年数として、例えば「1987年8月」という情報を築年数欄4205に、対象物件の仕入決定として、例えば「取締役会:承認 付帯条件:無」という情報を仕入決定欄4206に、購入側融資予定として、例えば「銀行:ABC銀行 LTV:50% 期間:20年」という情報を購入側融資予定欄4207に、法令確認として、例えば「売主:済 仲介会社:済 物件:済 賃借人:済」という情報を法令確認欄4208に、仕入融資として、例えば「銀行:XYZ銀行 利率:2.3% 金額:¥700,000,000」という情報を仕入融資欄4209に、賃貸状況確認として、例えば「済 付帯条件:3階は2回滞納有り。」という情報を賃貸状況確認欄4210に、共用部確認として、例えば「駐車場:無 看板:有 付属物:共聴アンテナ」という情報を共用部確認欄4211に、面積確認として、例えば「現地実測:済」という情報を面積確認欄4212に、設備として、例えば「空調:共用一部専有 水回り:同左」という情報を設備欄4213に、賃料査定として、例えば「済」という情報を賃料査定欄4214に、インフラ確認として、例えば「電気:済 水道:済 ガス:メータ交換要」という情報をインフラ確認欄4215に、工事確認として、例えば「済」という情報を工事確認欄4216に、長期修繕として、例えば「計画書作成済」という情報を長期修繕欄4217に、付帯設備として、例えば「付帯設備表作成済」という情報を付帯設備欄4218に、火災保険として、例えば「済」という情報を火災保険欄4219に、管理会社として、例えば「選定済」という情報を管理会社欄4220に、管理規約として、例えば「管理規約作成済」という情報を管理規約欄4221に、仕入売買契約として、例えば「契約完了」という情報を仕入売買契約欄4222に、販売契約として、例えば「契約書案作成済」という情報を販売契約欄4223に、販促として、例えば「パンフレット案作成済 公告文面作成済」という情報を販促欄4224に、関連省庁等対応として、例えば「済」という情報を関連省庁等対応欄4225に、販売戦略として、例えば「販売戦略会議開催:2014.04.04」という情報を販売戦略欄4226に、販売価格として、例えば「販売価格表案作成済」という情報を販売価格欄4227に、それぞれ格納する。なお、仕入対象物件データテーブル40の各項目情報のうち、他の項目情報から算出可能な項目に関しては、関連する項目から算出して、該項目欄に格納してもかまわない。その場合、前記算出処理は、例えば、営業店システム30上に展開されたプログラムに従って、営業店装置プロセッサ32等で処理するものとする。また、同様な処理を、管理システム20で行っても、かまわない。さらに、その結果を、例えばネットワーク10を介して、営業店システム30へ送信してもかまわない。また、仕入対象物件データテーブル40の各項目情報は、さまざまな情報を総合的に判断した結果を示す。
なお、前記説明では、仕入対象物件データテーブル40の各欄の格納情報として、例えば数字による文字コードを格納しているが、例えば独自に設定したコード等の情報であっても、あるいは、文字コード列に、独自に設定したコード等の情報をさらに付加したものであってもかまわない。
特に、仕入決定欄4206に関しては、仕入対象物件データテーブル40のすべての情報を総合的に判断した結果に従って格納するものとする。さらに、例えば、付帯条件が付いている場合には、取締役会として最終承認を受けていないことを示す(詳細は、全体処理フロー図170に関連して後述)。また、賃貸状況確認欄4210に関しては、賃借人全員に関し、過去に遡った状況を確認した結果(詳細は後述)を格納するものとする。さらに、例えば、共用部確認欄4211、設備欄4213、インフラ確認欄4215、長期修繕欄4217、管理規約欄4221等は、密接に関連しており、特に、物件全体を仕入れる場合には、従来の共用部、共用部付属物等の区分を見直した結果が反映されているものとする。このように、各項目に変更があった場合には、仕入対象物件コード欄41の更新年月日に、最後の更新年月日と、例えば4回の更新によって第5版であることを明記する。さらに、最新仕入対象物件データテーブルだけでなく、各版の仕入対象物件データテーブルを保存してもかまわない。
次に、前記賃貸況確認欄4210に関する、賃借人全員の過去に遡った状況を確認する賃貸状況一覧50について、図5に従って説明する。賃貸状況一覧50は、仕入対象となる物件コード等を格納する仕入対象物件コード欄51、賃貸状況の各項目を示す、賃貸状況一覧管理欄52、対象物件の賃貸状況を示す、B1F賃貸状況欄5301、1F賃貸状況欄5302、2F賃貸状況欄5303、・・・等を備えている。また、賃貸状況一覧管理欄52は、階層欄5201、滞納欄5202、滞納1欄5203、滞納2欄5204、滞納3欄5205、・・・等を、さらに備えて構成される。なお、賃貸状況一覧50は、例えば営業店装置メモリ31に格納されたプログラムに従って営業店装置プロセッサ32により、関連する情報から算出した情報、または、営業店出力装置33のディスプレイに表示する対象物件設定画面(図示せず)に従って、例えば営業店システム30の営業店入力装置34のキーボードから操作者により入力された情報を、営業店装置メモリ31に格納されたプログラムに従い、営業店装置プロセッサ32により、営業店装置メモリ31上に格納するものとする。また、賃貸状況一覧設定画面(図示せず)は、賃貸状況一覧50と同一形式を有するものとする。さらに、必要に応じて、賃貸状況一覧50の内容に従った賃貸状況一覧表示画面(図示せず)を、例えば営業店システム30の営業店出力装置33、管理システム20の管理出力装置23に表示するものとする。なお、賃貸状況一覧50は、管理システム20側で入力、メモリ格納してもかまわない。また、営業店システム30側で入力、格納した情報を、例えばネットワーク10を介して、管理システム20側に送信してもかまわないし、管理システム20側で入力、格納した情報を、営業店システム30側に送信してもかまわない。
次に、賃貸状況一覧50に格納する各種情報の内容を、以下に示す。まず、仕入対象物件コード欄51には、例えば仕入対象物件コードが08140001−0001の滞納状況に関し、2014年4月1日に作成した場合とすると、「作成年月日:2014.04.01 仕入対象物件コード:08140001−0001 賃貸状況一覧」という情報を、賃貸状況一覧管理欄52の、階層欄5201には何階かを示す「階層」という情報を、滞納欄5202には滞納全般を示す「滞納」という情報を、滞納1欄5203には「滞納1」、滞納2欄5204には「滞納2」、滞納3欄5205には「滞納3」、・・・、という情報をそれぞれ格納する。また、B1F賃貸状況欄5301の階層欄5201には、例えば地下1階を示す「B1F」という情報を、以下同様に、1F賃貸状況欄5302には、例えば1階を示す「1F」、2F賃貸状況欄5303には「2F」、・・・、という情報をそれぞれ格納する。さらに、例えば地下1階の現在の賃借人が、入居以来賃料の滞納がない場合には、B1F賃貸状況欄5301の滞納欄5202には、滞納がないことを示す「無」、さらに、例えば地上1階と2階の賃借人にも滞納がない場合には、1F賃貸状況欄5302、2F賃貸状況欄5303の滞納欄5202にも、「無」という情報を格納する。ただし、3階の賃貸人に、例えば2011年1月31日の入金を3日滞納し、201年2月28日の入金を1日滞納した場合には、3F賃貸状況欄5304の滞納欄5202には、過去に滞納があったこと示す「有」、滞納1欄5202には「2011.01.31 3日」、滞納2欄5203には「2011.02.28 1日」という情報を格納する。以下同様に、4階から10階までのすべて賃貸滞納状況を、該当欄に格納するものとする。その他、賃貸状況一覧50の詳細に関しては、仕入対象物件データテーブル40に準ずるものとする。
また、賃貸状況一覧50は、例えば営業店装置メモリ31に格納されたプログラムに従って営業店装置プロセッサ32により算出したデータテーブル(図示せず)に従って、例えば営業店装置メモリ31上に格納してもかまわない。
なお、前記賃貸状況一覧50の結果は、前記仕入対象物件データテーブル40の賃貸状況確認欄4210に反映され、例えば滞納が2回発生していることを示す情報を格納する。これ以外の情報に関しても、前記仕入対象物件データテーブル40に反映されているため、例えば取締役会等、経営方針決定会議における資料とする場合、例えば滞納する賃貸人が存在する場合には、例えば取締役会において前記賃貸状況一覧50の内容を確認するよう、賃貸状況確認欄4210に情報を格納する。あるいは、滞納が定められた件数を上回る場合には、例えば「滞納に関し仕入注意」という情報を格納する。さらに、例えば取締役会議において、複数回に渡る滞納者の存在する物件を仕入れることに疑義が示された場合には、例えば仕入決定4206の付帯条件に反映するものとする。これら情報は、例えば賃貸状況一覧50の情報から、例えば営業店装置メモリ31に格納されたプログラムに従って、例えば営業店装置メモリ31上に格納するものとする。また、必要に応じて、ネットワーク10を介して管理システム20、関連機関システム202等から情報を受信し、この情報に従って各項目内容を格納してもかまわない。
以上のように、該物件を仕入れるものと決定した場合、取得に係る費用を、図6に示す、取得費用一覧60に従って算出するが、以下、取得費用一覧60について説明する。取得費用一覧60は、取得費用一覧の対象となる物件コード等を格納する対象物件コード欄61、取得費用の各項目を示す、取得費用一覧管理欄62、対象物件の費用詳細を示す、例えば物件価格土地欄6301、物件価格建物欄6302、不動産取得税欄6303、・・・、総合計欄6399等を備えている。また、取得費用一覧管理欄62は、項目欄621、課税・非課税欄622、原価欄623、消費税欄624、合計欄625、・・・等を、さらに備えて構成される。なお、取得費用一覧60は、例えば営業店装置メモリ31に格納されたプログラムに従って営業店装置プロセッサ32により、関連する情報から算出した情報、または、営業店出力装置33のディスプレイに表示する取得費用一覧設定画面(図示せず)に従って、例えば営業店システム30の営業店入力装置34のキーボードから操作者により入力された情報を、営業店装置メモリ31に格納されたプログラムに従い、営業店装置プロセッサ32により、営業店装置メモリ31上に格納するものとする。また、取得費用一覧設定画面(図示せず)は、取得費用一覧60と同一形式を有するものとする。さらに、必要に応じて、取得費用一覧60の内容に従った取得費用一覧表示画面(図示せず)を、例えば営業店システム30の営業店出力装置33、管理システム20の管理出力装置23に表示するものとする。なお、取得費用一覧60は、管理システム20側で入力、メモリ格納してもかまわない。また、営業店システム30側で入力、格納した情報を、例えばネットワーク10を介して、管理システム20側に送信してもかまわないし、管理システム20側で入力、格納した情報を、営業店システム30側に送信してもかまわない。
次に、図6に従って、取得費用一覧60の各欄へ、情報を格納する手順について説明する。まず、取得費用算出対象となる物件に関する情報が新規登録かどうか判断し、新規顧客登録の場合には、新規に取得費用一覧60を作成することとして、まず、費用算出対象物件コード欄61に、取得費用一覧の作成年月日として、例えば、仕入対象物件コードが0814001−001に関し、作成した日付が2014年4月1日であれば、例えば「作成年月日:2014.04.01 仕入対象物件コード:0814001−001 取得費用一覧」という情報を、取得費用一覧管理欄62の、項目欄621には原価を示す「項目」という情報を、課税・非課税欄622には「課税・非課税」という情報を、原価欄623には「原価」、消費税欄624には「消費税」、合計欄625には「合計」、・・・、という情報をそれぞれ格納する。次に、物件価格土地欄6301の課税・非課税欄622には、非課税を示す、例えば「非」という情報を、原価欄623には、原価を示す、例えば「¥476,000,000」という情報を、消費税欄624には、非課税のため「‐(ハイフン)」という情報を、合計欄625には、例えば「¥476,000,000」という情報を、それぞれ格納する。以下同様に、物件価格建物欄6302の課税・非課税欄622には、課税を示す、例えば「課」という情報を、原価欄623には、原価を示す、例えば「¥323,856,000」という情報を、消費税欄624には、例えば「¥25,908,480」という情報を、合計欄625には、例えば「¥349,764,480」という情報を、それぞれ格納し、不動産取得欄6303、所有権移転等欄6304、抵当設定登記印紙欄6305、・・・、等にも、各原価情報を格納する。特に、修繕積立基金欄6321には、該物件のうち、該仕入れによって区分所有となる部分に関する修繕積立金として充当する基金を設定し、この情報を格納する。また、専有部設備保証予算欄6322には、仕入れによって買い取った専有部設備が、それまでの使用条件によって故障するリスクを含んでいるため、故障した場合にも、新規区分所有者への過大な負担を軽減する目的で予算を計上し、この情報を格納する。このように各項目に情報を格納し、総合計欄6399には、原価欄623に例えば「¥960,123,456」、消費税欄624に例えば「¥33,890,123」、合計欄には例えば「¥994,013,579」という、それぞれの総合計に関する情報を格納するものとする。また、前記消費税欄624には、例えば消費税率8パーセントとして算出するが、将来の所費税率の変更に従って取得費用一覧60の該当項目に変更後の情報を反映する(図示せず)。あるいは、後述する図16に示す、消費税シミュレーション結果一覧160に準じて、所費税シミュレーションも行うものとする。さらに、例えば長期修繕欄4217に格納した情報等に関する消費税に関しても、前記消費税シミュレーションを行う。その他、取得費用一覧60の詳細に関しては、仕入対象物件データテーブル40、賃貸状況一覧50等に準ずるものとする。
前記取得費用一覧の作成が完了すると、前記総合計欄6399の合計欄625に格納した、例えば「¥994,013,579」という情報をもとに、物件の区分所有別の、区分所有側の収入、区分所有側の支出、区分所有物件の販売側の収支を算出して格納する、個別収支一覧70について、図7により説明する。個別収支一覧70は、個別収支一覧の対象となる物件コード等を格納する対象物件コード欄71、個別収支一覧の各項目を示す、個別収支一覧管理欄72、例えば区分所有の区分が階層ごとである場合、区分所有物件の階層等による区分を示す、B1F欄7301、1F欄7302、2F欄7303、・・・、また総合計欄7399等を備え、さらに、個別収支一覧管理欄72は、階層欄721、賃貸面積欄722、区分所有収入欄723、区分所有支出欄724、販売欄725等を、さらに備えて構成される。なお、個別収支一覧70は、例えば営業店装置メモリ31に格納されたプログラムに従って営業店装置プロセッサ32により、関連する情報から算出した情報、または、営業店出力装置33のディスプレイに表示する個別収支一覧設定画面(図示せず)に従って、例えば営業店システム30の営業店入力装置34のキーボードから操作者により入力された情報を、営業店装置メモリ31に格納されたプログラムに従い、営業店装置プロセッサ32により、営業店装置メモリ31上に格納するものとする。また、個別収支一覧設定画面(図示せず)は、個別収支一覧70と同一形式を有するものとする。さらに、必要に応じて、個別収支一覧70の内容に従った個別収支一覧表示画面(図示せず)を、例えば営業店システム30の営業店出力装置33、管理システム20の管理出力装置23に表示するものとする。なお、個別収支一覧70は、管理システム20側で入力、メモリ格納してもかまわない。また、営業店システム30側で入力、格納した情報を、例えばネットワーク10を介して、管理システム20側に送信してもかまわないし、管理システム20側で入力、格納した情報を、営業店システム30側に送信してもかまわない。
次に、図7に従って、個別収支一覧70の各欄へ、情報を格納する手順について説明する。まず、個別収支算出対象となる物件に関する情報が新規登録かどうか判断し、新規顧客登録の場合には、新規に個別収支一覧70を作成することとして、まず、個別収支算出対象物件コード欄71に、個別収支一覧の作成年月日として、例えば、仕入対象物件コードが0814001−001に関し、作成した日付が2014年4月1日であれば、例えば「作成年月日:2014.04.01 仕入対象物件コード:0814001−001 取得費用一覧」という情報を、個別収支一覧管理欄72の、階層欄721には何階かを示す例えば「階層」という情報を、賃貸面積欄722には賃貸面積を示す例えば「賃貸面積」という情報を、区分所有収入欄723には例えば「区分所有収入」、区分所有支出欄724には例えば「区分所有支出」、販売欄725には例えば「販売」という情報を、それぞれ格納する。さらに、区分所有収入欄723の、賃料欄7231には月ごとの賃料を示す例えば「賃料(月)」、共益費欄7232には月ごとの公益費を示す例えば「公益費(月)」、収入合計欄7233には月ごとの収入合計を示す例えば「収入合計」という情報を格納し、また、区分所有支出欄724の、管理費欄7241には、月ごとの管理費を示す例えば「管理費(月)」、修繕積立金欄7242には月ごとの修繕積立金を示す例えば「修繕積立金(月)」、支出合計欄7243には月ごとの支出合計を示す例えば「支出合計」という情報を格納し、さらにまた、販売欄725の、販売価格欄7251には区分ごとの販売価格を示す例えば「販売価格」、利益率欄7252には区分ごとの利益率を示す例えば「利益率」、原価欄7253には区分ごとの原価を示す例えば「原価」という情報を格納する。その他、個別収支一覧70の詳細に関しては、仕入対象物件データテーブル40、賃貸状況一覧50、取得費用一覧60等に準ずるものとする。
また、B1F欄7301の階層欄721には、例えば地下1階を示す「B1F」、賃貸面積欄722には、該区分の賃貸面積である例えば「63.76平方メートル/19.28坪」という情報を、区分所有収支欄723の賃料欄7231には、該物件に関する賃貸相場等から算出した月ごとの税込み賃料として、例えば「¥321,456」、共益費欄7232には、該物件に関する共用部付属物の維持費用等の月ごとの合計金額として税込みの共益費として、例えば「¥87,654」、収入合計欄7233には、区分所有収入の税込み合計金額として、例えば「¥409,110」、区分所有支出欄724の管理費欄7241には、仕入物件の状況に従って作成した長期修繕計画案等から算出した該区分所有物件に関する月ごとの管理費として、例えば「¥34,567」、修繕積立金欄7242には、該区分所有に関する月ごとの管理費として、例えば「¥23,456」、支出合計欄7243には、区分所有支出の合計金額として、例えば「¥58,023」、販売欄725の販売価格欄7251には、後述する利益率欄7252、原価欄7253から算出した該区分物件の販売価格を、例えば「¥98,764,000」、利益率欄7252には該区分物件の利益率として、例えば「23.45%」、原価欄7253には、例えば取得費用一覧60により算出した、総合計欄6399の原価欄625に格納した情報を、例えば該賃貸物件の賃貸面積に従って按分して、例えば「¥75,603,844」という情報を、それぞれ各欄へ格納する。最後に、総合計欄7399の利益率欄7252を除く各欄に、各項目の合計金額を算出し、これら情報を格納する。その他、個別収支一覧70の詳細に関しては、仕入対象物件データテーブル40、賃貸状況一覧50、取得費用一覧60等に準ずるものとする。
以上、個別収支一覧70について説明したが、個別収支一覧70の各欄に格納した情報は、仕入対象物件データテーブル40等に反映するものとする。例えば、仕入対象物件データテーブル40の仕入決定欄4206に示す、取締役会の議題の資料として使用し、その結果は、仕入決定欄4206に反映される。さらに、購入側融資予定欄4207に示す、区分所有物件の購入に関する融資は、個別収支一覧70の区分所有物件ごとの情報をもとに、検討を進め、その結果は、購入側融資予定欄4207に反映される。また、賃料査定欄4214、販売契約欄4223、販促欄4224、販売戦略欄4226、販売価格欄4227の各欄と、密接な関係にあり、それぞれ補完しあいながら、最終的に仕入れに関しては、仕入対象物件データテーブル40が完成することとなる。また、個別収支一覧70の、例えば販売欄725に関し、販売に関し、引き合い段階、成約段階、販売代金回収段階等、各段階を識別するために、例えば販売価格欄7251の表示色を変更する。あるいは、前記各段階別に、個別収支一覧70あるいは、販売欄725のみを別途作成してもかまわない(図示せず)。
以上これまでは、本願の仕入れに関する一連の処理内容について説明を行ったが、以下、区分所有オフィスを購入する側に関する処理について説明する。前記の通り、企業による不動産投資において、例えばオフィスを他社に賃貸して賃料等を収入源とすることにより、企業業績の安定を図る場合のみならず、例えば区部所有オフィスを自社オフィスとして使用する場合において、オフィスを借用する場合と区部所有オフィスを自社オフィスとして使用する場合との費用比較、さらに、区分所有するに当り、資金融資を受ける場合には、金融機関等に対しても、投資対象となる物件の条件、初期投資条件、減価償却条件、融資条件等を明確にして、これをもとに、該不動産投資に関する財務諸表を作成し、投資成果を算定する。そのために、前記諸条件を明確にすることが必要となる。
次に、前記諸条件を格納するための投資対象物件データテーブル80について、図8に従って説明する。投資対象物件データテーブル80は、投資対象となる物件コード等を格納する投資対象物件コード欄81、対象物件の各種情報を示す、対象物件所在場所欄8201、対象物件価格欄8202、対象物件種別欄8203、・・・等を備えている。なお、投資対象物件データテーブル80は、例えば営業店装置メモリ31に格納されたプログラムに従って営業店装置プロセッサ32により、関連する情報から算出した情報、または、営業店出力装置33のディスプレイに表示する投資対象物件データテーブル設定画面(図示せず)に従って、例えば営業店システム30の営業店入力装置34のキーボードから操作者により入力された情報を、営業店装置メモリ31に格納されたプログラムに従い、営業店装置プロセッサ32により、営業店装置メモリ31上に格納するものとする。また、投資対象物件データテーブル設定画面(図示せず)は、投資対象物件データテーブルと同一形式を有するものとする。さらに、必要に応じて、投資対象物件データテーブル80の内容に従った投資対象物件データテーブル表示画面(図示せず)を、例えば営業店システム30の営業店出力装置33、管理システム20の管理出力装置23に表示するものとする。なお、投資対象物件データテーブル80は、管理システム20側で入力、メモリ格納してもかまわない。また、営業店システム30側で入力、格納した情報を、例えばネットワーク10を介して、管理システム20側に送信してもかまわないし、管理システム20側で入力、格納した情報を、営業店システム30側に送信してもかまわない。
次に、図8に従って、投資対象物件データテーブル80の各欄へ、情報を格納する手順について説明する。まず、評価対象となる物件に関する情報が新規登録かどうか判断し、新規顧客登録の場合には、新規に投資対象物件データテーブル80を作成することとして、まず、投資対象物件データテーブルの作成年月日として、例えば作成した日付が2014年4月1日であれば、例えば「2014.04.01」、投資対象物件コード14001においてその最初のデータ001として、例えば「14001−001」、名称として、例えば「北新宿オフィスビル」という情報を投資対象物件コード欄81に格納する。さらに、物件所在場所として、例えば「東京都新宿区北新宿1−2―3−1005」という情報を物件所在場所欄8201に格納し、以降同様に、物件価格として、例えば「¥100,000,000」、坪単価として、例えば「¥2,600,000」という情報を物件価格欄8202に、物件種別として、例えば「区分所有事務所」という情報を物件種別欄8203に、占有面積として、例えば「127.12平方メートル(38.45坪)」という情報を築年数欄8204に、築年数として、例えば「1987年8月」という情報を築年数欄8205に、頭金として、例えば「¥40,000、000」という情報を頭金欄8206に、租税情報のうち、投資対象物件の登録免許税として、例えば「¥680,000」、不動産取得税として、例えば「¥1,000,000」という情報を租税欄8207に、不動産取得費用情報のうち、抵当権設定として、例えば「¥288,000」、司法書士費用として、例えば「¥280,000」、印紙代等として、例えば「¥190,000」」という情報を不動産取得費用欄8208に、金融機関費用のうち、斡旋費用として、例えば「¥86,400」、火災保険料として、例えば「¥30,000」、融資手数料として、例えば「¥75,600」という情報を金融機関費用欄8209に、融資機関名称として、例えば「ABC銀行」という情報を金融機関名称欄8210に、融資金額情報のうち、融資金額として、例えば「¥60,000,000」、金利として、例えば「変動 2.3% 元金均等」という情報を融資金額8211に、返済情報のうち、返済年数として、例えば「15年」、月々返済金額として、例えば「¥394,449」という情報を返済年数欄8212に、想定収入情報のうち、想定収入として、例えば「¥6,299,748/年間」、更新料として、例えば「¥262,490」、グロス利回りとして、例えば「6.3%」という情報を想定収入欄8213に、管理費・修繕積立金等に関する情報のうち、管理費・修繕積立金等として、例えば「¥742,404/年間」、固定資産税・都市計画税(以下、固都税と省略)として、例えば「¥557,600/年間」、区分所有オフィス投資事業を展開する不動産事業体へのマネジメントフィーとして、例えば「¥340,186/年間」という情報を管理費・修繕積立金等欄8214に、ネット利回り等に関する情報のうち、ネット利回りとして、例えば「5.0%」、営業純利益(NOIと省略)利回りとして、例えば「4.79%」という情報をネット利回り欄8215に、構造として、例えば「鉄筋コンクリート」という情報を構造欄8216に、法定耐用年数等に関する情報のうち、耐用年数として、例えば「50年」、償却年数として、例えば「28年」、償却法として、例えば「定額法」という情報を法定耐用年数欄8217に、取得原価として、例えば「¥101,291,733」という情報を取得原価欄8218に、物件比率に関する情報のうち、土地として、例えば「60% ¥58,890,542」、建物として、例えば「40% ¥39,260,361」という情報を物件比率欄8219に、それぞれ格納する。なお、投資対象物件データテーブル80の各項目情報のうち、他の項目情報から算出できる、例えば坪単価等算出可能な項目に関しては、関連する項目から算出して、該項目欄に格納してもかまわない。その場合、前記算出処理は、例えば、営業店システム30上に展開されたプログラムに従って、営業店装置プロセッサ32等で処理するものとする。また、同様な処理を、管理システム20で行っても、かまわない。さらに、その結果を、例えばネットワーク10を介して、営業店システム30へ送信してもかまわない。
なお、前記説明では、投資対象物件データテーブル80の各欄の格納情報として、例えば数字による文字コードを格納しているが、例えば独自に設定したコード等の情報であっても、あるいは、文字コード列に、独自に設定したコード等の情報をさらに付加したものであってもかまわない。
前記の通り、投資対象物件データテーブル80に各区分所有案件に関する情報を格納するが、同一の投資対象物件であっても、各条件が変動する等の要因により複数の投資対象物件データテーブル80が存在してもかまわない。その場合は、情報を投資対象物件コード欄81に、投資対象物件コード14001において2番目のデータ002という意味で、例えば「14001−002」という情報を格納して区別する。また、営業店システム30によって新規に投資対象物件データテーブル80が作成された場合には、この情報を、例えば、ネットワーク10を介して管理システム20に送信し、管理システム側で、営業店別の投資対象物件データテーブルに関する情報を管理してもかまわない。さらに、各投資対象物件データテーブルのうち、例えば対象物件について同一である場合には、同一である各投資対象物件データテーブルに関する、例えば登録した営業店名、投資対象物件コード等の情報を、例えば管理システム20において別途データテーブル(図示せず)に、格納してもかまわない。また、例えば異なる営業店において、同一投資対象物件に関する投資対象物件データテーブルが作成されたことを、状況に応じて、営業店に連絡してもかまわない。
投資対象物件データテーブル80への情報の格納が完了すると、この情報に従って、投資対象物件キャッシュフロー90に各情報を格納するが、図9に従って、投資対象物件キャッシュフロー90について説明する。投資対象物件キャッシュフローの管理情報を格納する、キャッシュフロー管理欄92、年度内の月別の各情報数値を示す、例えば、4月数値欄9201、5月数値欄9202、6月数値欄9203、7月数値欄9204、・・・、3月数値欄9212等を備え、さらに、年度計欄93、通期欄94等を備えている。さらに、キャッシュフロー管理欄92は、どの投資対象の何年度のキャッシュフローかを示す、フロー属性欄921、収入欄922、支出欄923、月額収支欄924、口座残高欄925、ローン残高欄926等を備えている。またさらに、収入欄922は、家賃欄9221、更新料等収入欄9222、租税軽減欄9223を備え、支出欄923は、ローン支出欄9231、管理費等支出欄9232、マネジメントフィー欄9233、租税支出欄9234等を備えて構成される。なお、投資対象物件キャッシュフロー90は、例えば営業店装置メモリ31に格納されたプログラムに従って営業店装置プロセッサ32により、関連する情報から算出した情報、または、営業店出力装置33のディスプレイに表示する投資対象物件キャッシュフロー設定画面(図示せず)に従って、例えば営業店システム30の営業店入力装置34のキーボードから操作者により入力された情報を、営業店装置メモリ31に格納されたプログラムに従い、営業店装置プロセッサ32により、営業店装置メモリ31上に格納するものとする。また、投資対象物件キャッシュフロー設定画面(図示せず)は、投資対象物件キャッシュフロー90と同一形式を有するものとする。さらに、必要に応じて、投資対象物件キャッシュフロー90の内容に従った投資対象物件キャッシュフロー表示画面(図示せず)を、例えば営業店システム30の営業店出力装置33、管理システム20の管理出力装置23に表示するものとする。なお、投資対象物件キャッシュフロー90は、管理システム20側で入力、メモリ格納してもかまわない。また、営業店システム30側で入力、格納した情報を、例えばネットワーク10を介して、管理システム20側に送信してもかまわないし、管理システム20側で入力、格納した情報を、営業店システム30側に送信してもかまわない。
次に、投資対象物件キャッシュフロー90に格納する各種情報の内容と算出例を説明する。まず、フロー属性欄921には、該投資対象物件キャッシュフロー90が、投資対象物件コード14001−001に関する2014年のフローの場合、例えば「140001−0001」、「2014年1年目」という情報と格納する。なお、「1年目」とは、2014年が投資開始1年目であることを示す。また、実際の投資は2014年の5月から開始されたとすると、4月には実績が発生しないため、4月数値欄9201の家賃欄9221から口座残高欄925には、例えば「¥0」という情報を格納し、ローン残高欄926には、投資対象物件データテーブル80の融資金額8211に格納した融資金額としての、例えば「¥60,000,000」という情報を格納する。次に、5月数値欄9202の収入欄922の家賃欄9221には、例えば実勢および賃貸状況確認欄4210等の情報を反映した賃料査定欄4214等から算定した家賃が524,979円であれば、例えば「¥524,979」という情報を格納し、更新料等収入欄9222、租税軽減欄9223には、各項目に関し、実際に発生しなかったとして、例えば「¥0」という情報を格納する。さらに、5月数値欄9202の支出欄923のローン支出欄9231には、ローン支払いの、元本の返済として279,386円、金利として115,000円、以上合計金額として394,386円が発生したとして、例えば上段に「¥279,386」、中段に「¥115,000」、下段に「¥394,386」という情報を格納し、さらに、管理費等支出欄9232には、実勢および設備欄4213、長期修繕欄4217、付帯設備欄4218等により設定された費用等から算定した管理費等が61,867円であれば、例えば「¥61,867」という情報を、マネジメントフィー欄9233には、区分所有オフィス投資事業を展開する不動産事業体の費用が28,348円であれば、例えば「¥28,348」という情報を、租税支出欄9234には、租税の支払いがなかったとして、例えば「¥0」という情報を、それぞれ格納する。また、5月数値欄9202の月額収支欄924には、5月数値欄9202の収入欄922の総額から支出欄923の総額を減じた金額が40,378円であることから、例えば「¥40,378」という情報を、口座残高欄925には、4月から5月までの月額収支欄924の合計金額40,378円であることから、例えば「¥40,378」という情報を、ローン残高欄926には、ローン残高欄926の4月の金額から5月のローン支出欄9231の元本金額279,386円を減じた金額が59,720,614円であることから、例えば「¥59,720,614」という情報を、それぞれ格納する。以下同様に、6月数値欄9203、7月数値欄9204、・・・、3月数値欄9212の各項目に情報を格納する。最後に、年度計欄93の家賃欄9221から月額収支欄924には、各欄の4月から3月までの合計金額を格納し、通期欄94の家賃欄9221からローン残高欄926には、年度計欄93の各欄に格納した情報と、前年度における通期欄94の各欄とを合算した金額を格納する。なお、年度計欄93の口座残高欄925、ローン残高欄926は、3月数値欄9212に通期金額を格納するため、年度計欄93は空欄とし、通期欄94には3月数値欄9212の情報をそのまま格納する。なお、投資対象物件キャッシュフロー90は、例えば営業店装置メモリ31に格納されたプログラムに従って営業店装置プロセッサ32により、該投資対象物件キャッシュフロー90の内容および、該投資対象物件キャッシュフロー90等から算出した内容、または投資対象物件キャッシュフロー90に準じた入力画面(図示せず)に従って入力した内容を、例えば営業店装置メモリ31上に格納するものとする。また、必要に応じて、ネットワーク10を介して管理システム20、関連機関システム202等から情報を受信し、この情報に従って各項目内容を格納してもかまわない。さらに、必要に応じて、投資対象物件キャッシュフロー90の内容に従った投資対象物件キャッシュフロー画面(図示せず)を、例えば営業店システム30の営業店出力装置33、管理システム20の管理出力装置23に表示するものとする。その他、投資対象物件キャッシュフロー90の詳細に関しては、仕入対象物件データテーブル40等に準ずるものとする。
次に、貸借対照に関する情報を格納する貸借対照表100について、図10に従って説明する。貸借対照表100は、投資対象となる物件コード等を格納する投資対象物件コード欄101、対象物件の資産内容を示す、貸借対照表資産欄1021、対象物件の負債および純資産を示す、貸借対照表負債純資産欄1031を備えている。さらに、資産内容として、現預金内容を示す、現預金欄10201、現預金金額欄10202、土地資産内容を示す、土地欄10203、土地価格欄10204、建物資産内容を示す、建物欄10205、建物価格欄10206、資産の総資産内容を示す、総資産欄10207、総資産金額欄10208を備え、負債純資産内容として、負債を示す、負債欄10301、負債金額欄10302、純資産内容を示す、純資産欄10303、具体的な純資産を示す、自己資金欄10304、追加自己資本欄10305、利益剰余金欄10306、債純資産内容を示す、総資産欄10307、総資産金額10308等を備えて構成される。なお、貸借対照表100は、例えば営業店装置メモリ31に格納されたプログラムに従って営業店装置プロセッサ32により、関連する情報から算出した情報、または、営業店出力装置33のディスプレイに表示する貸借対照表設定画面(図示せず)に従って、例えば営業店システム30の営業店入力装置34のキーボードから操作者により入力された情報を、営業店装置メモリ31に格納されたプログラムに従い、営業店装置プロセッサ32により、営業店装置メモリ31上に格納するものとする。また、貸借対照表設定画面(図示せず)は、貸借対照表と同一形式を有するものとする。さらに、必要に応じて、貸借対照表の内容に従った貸借対照表表示画面(図示せず)を、例えば営業店システム30の営業店出力装置33、管理システム20の管理出力装置23に表示するものとする。なお、貸借対照表は、管理システム20側で入力、メモリ格納してもかまわない。また、営業店システム30側で入力、格納した情報を、例えばネットワーク10を介して、管理システム20側に送信してもかまわないし、管理システム20側で入力、格納した情報を、営業店システム30側に送信してもかまわない。
次に、貸借対照表100に格納する各種情報の内容と算出例を説明する。まず、投資対象物件コード欄101には、該貸借対照表が、投資対象物件コード14001−001に関する2014年期の貸借対照表である場合、例えば「140001−0001 2014年期1年目 貸借対照表」という情報と格納する。なお、前記情報「140001−0001」が、投資対象物件キャッシュフロー90のフロー属性欄921と同一の投資対象物件コードであれば、該貸借対照表と該投資対象物件キャッシュフローは、投資対象物件が同一であることを示し、さらに、例えば「1年目」が、投資対象物件キャッシュフロー90のフロー属性欄921と同一年数であれば、同一会計期間の情報であることを示す。このように、貸借対照表100と投資対象物件キャッシュフロー90は、投資対象物件コード欄101とフロー属性欄921の内容に従って紐付けられている。以下、具体的な情報に関して説明すると、貸借対照表資産欄1021の現預金欄10201には、現金・預金であることを示す、例えば「現預金」という情報を、現預金金額欄10202には、該投資対象物件キャッシュフロー90の、年度計欄93の月額収支欄924に格納した、例えば「¥443,528」という情報を、土地欄10203には、土地であることを示す、例えば「土地」という情報を、土地価格欄10204には、該投資対象物件データテーブル80の、物件比率欄8219の土地価格としての、例えば「¥58,890,542」という情報を、建物欄10205には、建物であることを示す、例えば「建物」という情報を、建物価格欄10206には、該投資対象物件データテーブル80の、該当する物件比率欄8219の建物価格としての、例えば「¥39,260,361」から、該当する法定耐用年数欄8217から算出した当期における減価償却費としての、例えば「¥1,413,372」を減じた、「¥37,846,989」という情報を、総資産欄10207には、総資産であることを示す、例えば「総資産」という情報を、総資産金額欄10208には、前記の、現預金金額欄10202と土地価格欄10204と建物価格欄10206との合計である、例えば「¥97,181,059」という情報を、それぞれ格納する。また、貸借対照表負債純資産欄1031の負債欄10301には、負債であることを示す、例えば「負債」という情報を、負債金額欄10302には、該投資対象物件キャッシュフローの、3月数値欄9212のローン残高欄1026に格納した、例えば「¥56、896,491」という情報を、貸借対照表負債純資産欄1031の純資産欄10303には、純資産であることを示す、例えば「純資産」という情報を、追加自己資本欄10305には、当期において追加した自己資本金額として、例えば「0円」であった場合、これを示す「‐(ハイフン)」という情報を、利益剰余金欄10306には、該損益計算書の経常利益欄(後述)が「423,665円」であった場合、これを示す「¥423,665」という情報を、総資産欄10307には、総資産であることを示す、例えば「総資産」という情報を、総資産金額10308には、該貸借対照表の総資産金額欄10208に格納した情報を、それぞれ格納する。なお、自己資金欄10304には、該貸借対照表の総資産金額欄10208の、例えば「¥97,181,059」から、該負債金額欄10302の、例えば「¥56、896,491」という情報を減じた情報に、さらに、該純資産の、該追加自己資本欄10305の、例えば「‐」すなわち「¥0」と、該純資産の、利益剰余金欄10306の、例えば「¥423,665」という情報を減じた、「¥39,860,903」という情報を格納する。その他、貸借対照表100の詳細に関しては、投資対象物件データテーブル80、投資対象物件キャッシュフロー90等に準ずるものとする。
次に、損益に関する情報を格納する損益計算書110について、図11に従って説明する。損益計算書110は、投資対象となる物件コード等を格納する投資対象物件コード欄111、損益計算書の詳細項目を示す、損益計算書詳細欄112、さらに、科目の詳細を示す売上科目欄11211、販売管理費科目欄11212、営業利益科目欄11213、支払利息科目欄11214、経常利益科目欄11215等を備えている。さらに、金額の詳細を示す売上金額欄11221、販売管理費金額欄11222、営業利益金額欄11223、支払利息金額欄11224、経常利益金額欄11225等を備えて構成される。なお、損益計算書110は、例えば営業店装置メモリ31に格納されたプログラムに従って営業店装置プロセッサ32により、関連する情報から算出した情報、または、営業店出力装置33のディスプレイに表示する損益計算書設定画面(図示せず)に従って、例えば営業店システム30の営業店入力装置34のキーボードから操作者により入力された情報を、営業店装置メモリ31に格納されたプログラムに従い、営業店装置プロセッサ32により、営業店装置メモリ31上に格納するものとする。また、損益計算書設定画面(図示せず)は、損益計算書と同一形式を有するものとする。さらに、必要に応じて、損益計算書の内容に従った損益計算書表示画面(図示せず)を、例えば営業店システム30の営業店出力装置33、管理システム20の管理出力装置23に表示するものとする。なお、損益計算書は、管理システム20側で入力、メモリ格納してもかまわない。また、営業店システム30側で入力、格納した情報を、例えばネットワーク10を介して、管理システム20側に送信してもかまわないし、管理システム20側で入力、格納した情報を、営業店システム30側に送信してもかまわない。
次に、損益計算書110に格納する各種情報の内容と算出例を説明する。まず、投資対象物件コード欄111には、該損益計算書が、投資対象物件コード14001−001に関する2014年期の該損益計算書である場合、例えば「140001−0001 2014年期1年目 損益計算書」という情報と格納する。なお、前記情報「140001−0001」が、投資対象物件キャッシュフロー90のフロー属性欄921と同一の投資対象物件コードであれば、該損益計算書と該投資対象物件キャッシュフローは、投資対象物件が同一であること示し、さらに、例えば「1年目」が、投資対象物件キャッシュフロー90のフロー属性欄921と同一年数であれば、同一会計期間の情報であることを示す。このように、貸借対照表100と同様に、損益計算書110と投資対象物件キャッシュフロー90は、投資対象物件コード欄111とフロー属性欄921の内容に従って紐付けられている。以下、損益計算書110に格納する具体的な情報に関して説明すると、損益計算書詳細欄112の1121には、項目を示す、例えば「項目」という情報を、損益計算書詳細欄112の1122には、金額を示す、例えば「金額」という情報を、それぞれ格納する。さらに、科目欄1121の11211には、例えば「売上高」という情報の下に、実際に発生する科目として、例えば「賃料」、「更新料その他収入」、「(売上計)」という情報を格納し、科目欄1121の11212には、例えば「販売管理費」という情報の下に、実際に発生する科目として、例えば「管理費・修理積立金等」、「マネジメントフィー」、「火災保険料」、「登録免許料」、「不動産取得税」、「固都税」、「原価償却費」、「(販売管理費計)」という情報を格納し、科目欄1121の11213には、例えば「営業利益」という情報を、科目欄1121の11214には、例えば「支払利息」という情報を、科目欄1121の11215には、例えば「経常利益」という情報を、それぞれ格納する。また金額欄1122の11221には、例えば「賃料」として、該投資対象物件キャッシュフローの通期欄94の家賃欄9221に格納した、例えば「¥5,774,769」という情報を、「更新料その他収入」として、該投資対象物件キャッシュフローの通期欄94の更新料等収入欄9222に格納した、「¥0」を示す例えば「‐」という情報を、「(売上計)」として、前記「賃料」としての、例えば「¥5,774,769」という情報と、「更新料その他収入」としての、例えば「¥0」という情報との合計である、例えば「¥5,774,769」という情報を格納する。さらに、金額欄1122の11222には、例えば「管理費・修理積立金等」として、該投資対象物件キャッシュフローの年度計欄93の管理費等支出欄9232に格納した、例えば「¥680,537」という情報を、「マネジメントフィー」として、該投資対象物件キャッシュフローの年度計欄93のマネジメントフィー欄9233に格納した、例えば「¥311,828」という情報を、「火災保険料」として、該投資対象物件データテーブルの金融機関費用欄8209の火災保険料として格納した、例えば「¥30,000」という情報を、「登録免許料」として、該投資対象物件データテーブルの租税欄4207の登録免許税として格納した、例えば「¥680,000」という情報を、「不動産取得税」として、該投資対象物件データテーブルの租税欄8207の不動産取得税として格納した、例えば「¥1,000,000」という情報を、「固都税」として、該投資対象物件キャッシュフローの年度計欄93の租税支出欄9234に格納した情報から、固都税分として、例えば「¥0」という情報を、「原価償却費」として、該投資対象物件データテーブルの法定耐用年数欄8217と、物件比率欄8219に格納した情報とから算出した、例えば「¥1,413,372」という情報を、「(販売管理費計)」として、前記「販売管理費」の金額として計上した、「管理費・修理積立金等」、「マネジメントフィー」、「火災保険料」、「登録免許料」、「不動産取得税」、「固都税」、「原価償却費」の各情報の合計である、例えば「¥4,115,737」という情報を格納する。また、金額欄1122の11223には、例えば「営業利益」として、前記「(売上計)」として格納した、例えば「¥5,774,769」という情報から、前記「(販売管理費計)」として格納した、例えば「¥4,115,737」という情報を減じた、例えば「¥1,659,032」という情報を格納する。さらに、金額欄1122の11224には、例えば「支払利息」として、該投資対象物件キャッシュフローのローン支出欄9231の、各月欄に格納した情報のうち、金利として中段に格納した情報の合計である、例えば「¥1,235,367」という情報を格納する。また、金額欄1122の11225には、例えば「経常利益」として、前記「営業利益」として格納した、例えば「¥1,659,032」という情報から、前記「支払利息」として格納した、例えば「¥1,235,367」という情報を減じた、例えば「¥423,665」という情報を格納する。なお、損益計算書110は、例えば営業店装置メモリ31に格納されたプログラムに従って営業店装置プロセッサ32により算出した内容、または損益計算書110に準じた入力画面(図示せず)に従って入力した内容を、例えば営業店装置メモリ31上に格納するものとする。また、必要に応じて、ネットワーク10を介して管理システム20、関連機関システム202等から情報を受信し、この情報に従って各項目内容を格納してもかまわない。さらに、必要に応じて、損益計算書110の内容に従った貸借対照表画面(図示せず)を、例えば営業店システム30の営業店出力装置33、管理システム20の管理出力装置23に表示するものとする。その他、損益計算書110の詳細に関しては、投資対象物件データテーブル80、投資対象物件キャッシュフロー90、貸借対照表100等に準ずるものとする。
以上、投資対象物件コード「14001−001」の1年目である2014年期を例に、キャッシュフロー、貸借対照表、損益計算書の作成について説明したが、以降、30年目までのキャッシュフロー、貸借対照表、損益計算書を作成するものとする。なお、上記1年目から30年目までの損益計算書の情報を、一覧にまとめた、損益計算書一覧120、キャッシュフロー一覧130を、図12、図13に示す。
まず、損益計算書一覧120について、図12に従って説明する。損益計算書一覧120は、損益計算書一覧の対象となる物件コード等の情報を格納する投資対象物件コード欄121、何年目の損益計算書かを示す、損益計算書一覧詳細欄122、さらに、科目の詳細を示す売上欄1231、販売管理費欄1232、営業利益欄1233、営業外費用欄1234、経常利益欄1235等を備え、また、売上欄1231は、賃料欄12311と、更新料等欄12312とを、販売管理費欄1232は、初期費用欄12321と、管理費・修繕積立金等欄12322と、マネジメントフィー欄12323と、固都税等欄12324と、減価償却費欄12325とを、営業外費用欄1234は、支払利息欄12341を、それぞれ備える。さらに、損益計算書一覧詳細欄122は、損益計算内容の1年目であることを示す1年目欄12201、2年目欄12202、3年目欄12203、・・・、29年目欄12229、30年目欄12230を、備えて構成される。なお、損益計算書一覧120は、例えば営業店装置メモリ31に格納されたプログラムに従って営業店装置プロセッサ32により、関連する情報から算出した情報、または、営業店出力装置33のディスプレイに表示する損益計算書一覧設定画面(図示せず)に従って、例えば営業店システム30の営業店入力装置34のキーボードから操作者により入力された情報を、営業店装置メモリ31に格納されたプログラムに従い、営業店装置プロセッサ32により、営業店装置メモリ31上に格納するものとする。また、損益計算書一覧設定画面(図示せず)は、損益計算書一覧と同一形式を有するものとする。さらに、必要に応じて、損益計算書一覧の内容に従った損益計算書一覧表示画面(図示せず)を、例えば営業店システム30の営業店出力装置33、管理システム20の管理出力装置23に表示するものとする。なお、損益計算書一覧は、管理システム20側で入力、メモリ格納してもかまわない。また、営業店システム30側で入力、格納した情報を、例えばネットワーク10を介して、管理システム20側に送信してもかまわないし、管理システム20側で入力、格納した情報を、営業店システム30側に送信してもかまわない。
また、損益計算書一覧120に格納する各種情報の内容は、まず、投資対象物件コード欄121には、該損益計算書が、投資対象物件コード14001−001に関する2014年1年目から2043年30年目の損益計算書一覧である場合、例えば「140001−0001 2014年期1年目 2043年30年目 損益計算書一覧」という情報と格納する。なお、前記情報「140001−0001」が、損益計算書110の投資対象物件コード欄111と同一の投資対象物件コードであれば、該損益計算書一覧と該投損益計算書は、投資対象物件が同一であること示す。以降、各欄には、1年目から30年目の該投損益計算の内容から該当する情報を選択し、格納するものとする。また、初期費用欄12321に関しては、該投資対象物件データテーブル80の関連する情報から算出し、その情報を格納する。さらに、損益計算書一覧120は、例えば営業店装置メモリ31に格納されたプログラムに従って営業店装置プロセッサ32により算出した内容、または損益計算書一覧120に準じた入力画面(図示せず)に従って入力した内容を、例えば営業店装置メモリ31上に格納するものとする。また、必要に応じて、ネットワーク10を介して管理システム20、関連機関システム202等から情報を受信し、この情報に従って各項目内容を格納してもかまわない。さらに、必要に応じて、損益計算書一覧120の内容に従った損益計算書一覧画面(図示せず)を、例えば営業店システム30の営業店出力装置33、管理システム20の管理出力装置23に表示するものとする。その他、損益計算書一覧120の詳細に関しては、投資対象物件データテーブル80、投資対象物件キャッシュフロー90、貸借対照表100、損益計算書110等に準ずるものとする。
次に、キャッシュフロー一覧130について、図13に従って説明する。キャッシュフロー一覧130は、キャッシュフロー一覧の対象となる物件コード等の情報を格納する投資対象物件コード欄131、何年目の損益計算書かを示す、キャッシュフロー一覧詳細欄132、さらに、科目の詳細を示す収入合計欄1331、支払合計欄1332、年度収入欄1333、口座残高欄1334、ローン残高欄1335等を備え、また、収入合計欄1331は、賃料欄13311と、更新料等欄13312と、租税軽減欄13313とを、支払合計欄1332は、支払利息欄13321と、元本返済欄13322と、管理費・修繕積立金等欄13323と、マネジメントフィー欄13324と、租税支払欄13325とを、それぞれ備える。さらに、キャッシュフロー一覧詳細欄132は、キャッシュフロー内容の1年目であることを示す1年目欄13201、2年目欄13202、3年目欄13203、・・・、29年目欄13229、30年目欄13230を、備えて構成される。なお、キャッシュフロー一覧130は、例えば営業店装置メモリ31に格納されたプログラムに従って営業店装置プロセッサ32により、関連する情報から算出した情報、または、営業店出力装置33のディスプレイに表示するキャッシュフロー一覧設定画面(図示せず)に従って、例えば営業店システム30の営業店入力装置34のキーボードから操作者により入力された情報を、営業店装置メモリ31に格納されたプログラムに従い、営業店装置プロセッサ32により、営業店装置メモリ31上に格納するものとする。また、キャッシュフロー一覧設定画面(図示せず)は、キャッシュフロー一覧と同一形式を有するものとする。さらに、必要に応じて、キャッシュフロー一覧の内容に従ったキャッシュフロー一覧表示画面(図示せず)を、例えば営業店システム30の営業店出力装置33、管理システム20の管理出力装置23に表示するものとする。なお、キャッシュフロー一覧は、管理システム20側で入力、メモリ格納してもかまわない。また、営業店システム30側で入力、格納した情報を、例えばネットワーク10を介して、管理システム20側に送信してもかまわないし、管理システム20側で入力、格納した情報を、営業店システム30側に送信してもかまわない。
また、キャッシュフロー一覧130に格納する各種情報の内容は、まず、投資対象物件コード欄131には、該キャッシュフローが、投資対象物件コード14001−001に関する2014年1年目から2043年30年目のキャッシュフロー一覧である場合、例えば「140001−0001」、「2014年期1年目 2043年30年目 キャッシュフロー一覧」という情報と格納する。なお、前記情報「140001−0001」が、投資対象物件キャッシュフロー90のキャッシュフロー管理欄92と同一の投資対象物件コードであれば、該キャッシュフロー一覧と投資対象物件キャッシュフローは、投資対象物件が同一であることを示す。以降、各欄には、1年目から30年目の該投資対象物件キャッシュフローの内容から該当する情報を選択し、格納するものとする。さらに、キャッシュフロー一覧130は、例えば営業店装置メモリ31に格納されたプログラムに従って営業店装置プロセッサ32により算出した内容、またはキャッシュフロー一覧130に準じた入力画面(図示せず)に従って入力した内容を、例えば営業店装置メモリ31上に格納するものとする。また、必要に応じて、ネットワーク10を介して管理システム20、関連機関システム202等から情報を受信し、この情報に従って各項目内容を格納してもかまわない。さらに、必要に応じて、キャッシュフロー一覧130の内容に従ったキャッシュフロー一覧画面(図示せず)を、例えば営業店システム30の営業店出力装置33、管理システム20の管理出力装置23に表示するものとする。その他、キャッシュフロー一覧130の詳細に関しては、投資対象物件データテーブル80、投資対象物件キャッシュフロー90、貸借対照表100、損益計算書110、損益計算書一覧120等に準ずるものとする。
さらに、前記に示す、例えば投資対象物件コード「14001−001」に関し、投資対象物件データテーブル80、投資対象物件キャッシュフロー90、貸借対照表100、損益計算書110、損益計算書一覧120、キャッシュフロー一覧130等から、投資対象物件に関する投資効果分析内容を格納する、投資効果分析一覧140について、図14に従って説明する。投資効果分析一覧140は、投資効果分析一覧140の対象となる物件コード等の情報を格納する投資対象物件コード欄141、投資効果分析期間を示す、投資効果分析一覧詳細欄142、さらに、分析内容を示す分析内容欄1431、1441、1451、分析結果を示す分析結果欄1432、1442、1452、分析の説明内容を示す説明欄1433、1443、1453等を備え、また、投資効果分析一覧詳細欄142は、分析期間を示す、期間表示欄1421、1422、1423を、さらに備えて構成される。なお、投資効果分析一覧140は、例えば営業店装置メモリ31に格納されたプログラムに従って営業店装置プロセッサ32により、関連する情報から算出した情報、または、営業店出力装置33のディスプレイに表示する投資効果分析一覧設定画面(図示せず)に従って、例えば営業店システム30の営業店入力装置34のキーボードから操作者により入力された情報を、営業店装置メモリ31に格納されたプログラムに従い、営業店装置プロセッサ32により、営業店装置メモリ31上に格納するものとする。また、投資効果分析一覧設定画面(図示せず)は、投資効果分析一覧と同一形式を有するものとする。さらに、必要に応じて、投資効果分析一覧の内容に従った投資効果分析一覧表示画面(図示せず)を、例えば営業店システム30の営業店出力装置33、管理システム20の管理出力装置23に表示するものとする。なお、投資効果分析一覧は、管理システム20側で入力、メモリ格納してもかまわない。また、営業店システム30側で入力、格納した情報を、例えばネットワーク10を介して、管理システム20側に送信してもかまわないし、管理システム20側で入力、格納した情報を、営業店システム30側に送信してもかまわない。
次に、投資効果分析一覧140に格納する各種情報の内容は、まず、投資対象物件コード欄141には、該投資効果分析が、投資対象物件コード14001−001、物件価格100,000,000円、初期投入額43,001,733円である場合、例えば「投資対象物件コード:140001−0001 物件価格¥100,000,000 初期投入額¥43,001,733」という情報と格納する。なお、前記情報「140001−0001」が、投資対象物件データテーブル80等の投資対象物件コード欄81と同一の投資対象物件コードであれば、該投資効果分析一覧と投資対象物件データテーブル等は、投資対象物件が同一であることを示す。また、投資効果分析一覧詳細欄142には、分析期間が、例えば2014年5月から2029年4月の、15年のローン返済期間中と、2029年5月のローン完済時と、2029年5月以降のローン完済後の、3つの期間であった場合、例えば、期間表示欄1421には「2014.05〜2029.04(返済中)」、期間表示欄1022には「2029.05(完済時)」、期間表示欄1023には「2029.05〜(完済後)」という情報を格納する。さらに、期間表示欄1421の分析内容欄1431には、例えば、ローン返済中の年平均キャッシュフローを格納する場合には、前記に示す内容である「ローン返済中の年平均キャッシュフロー」という情報を、分析結果欄1432には、投資対象物件データテーブル80等の情報が、年平均154,237円であった場合、例えば「154,237円/年間」という情報を、また、説明欄1433には、算出条件が、完済時の口座残高を返済期間16年で割った場合、例えば「=完済時の口座残高÷返済期間(16年)」という情報を格納する。以降、前記投資効果分析結果に準じて、期間表示欄1421の、分析内容欄1441には例えば「返済された不動産ストック」、1451には例えば「初期投入額に対する年間純利回り」、分析結果欄1442には例えば「4,000,000円/年間」、1452には例えば「9.66%」、説明欄1443には例えば「=融資金額÷返済期間(16年)」、1453には例えば「=(年平均キャッシュフロー+返済された不動産ストック)÷初期投入額」の各情報、またさらに、期間表示欄1422、1423の各欄にも、投資効果分析結果に関する各情報を、格納するものとする。さらに、投資効果分析一覧140は、例えば営業店装置メモリ31に格納されたプログラムに従って営業店装置プロセッサ32により算出した内容、または投資効果分析一覧140に準じた入力画面(図示せず)に従って入力した内容を、例えば営業店装置メモリ31上に格納するものとする。また、必要に応じて、ネットワーク10を介して管理システム20、関連機関システム202等から情報を受信し、この情報に従って各項目内容を格納してもかまわない。さらに、必要に応じて投資効果分析一覧140の内容に従った投資効果分析一覧画面(図示せず)を、例えば営業店システム30の営業店出力装置33、管理システム20の管理出力装置23に表示するものとする。その他、投資効果分析一覧140の詳細に関しては、投資対象物件データテーブル80、投資対象物件キャッシュフロー90、貸借対照表100、損益計算書110、損益計算書一覧120、キャッシュフロー一覧130等に準ずるものとする。
またさらに、前記に示す投資効果分析一覧140のように、現状による諸条件に従って投資効果分析を行う他に、各条件が変動した場合の投資効果分析内容を示す、投資効果分析2一覧150について、図15に従って説明する。投資効果分析2一覧150は、投資効果分析2一覧150の対象となる物件コード等の情報を格納する投資対象物件コード欄151、投資効果分析における利回りに条件を示す、利回条件欄152、賃料変動条件を示す賃料条件欄1531、1532、1533を備え、さらに、利回条件欄152は、利回条件項目欄1521、利回変動条件欄1522、また、賃料条件欄1531、1532、1533には、各賃料変動条件における売却価格を格納する、売却価格欄15311、15321、15331、投下資本収益率を格納する、収益率欄15312、15322、15332、月別の返額を格納する、返済額欄15313、15323、15333、値上率を格納する、値上率欄15314、15324、15334を、さらにまた、賃料変動条件欄15201、賃料条件項目欄15202、利回条件分析結果1欄15203、利回条件分析結果2欄15204、利回条件分析結果3欄15205等を備えて構成される。なお、投資効果分析2一覧150は、例えば営業店装置メモリ31に格納されたプログラムに従って営業店装置プロセッサ32により、関連する情報から算出した情報、または、営業店出力装置33のディスプレイに表示する投資効果分析2一覧設定画面(図示せず)に従って、例えば営業店システム30の営業店入力装置34のキーボードから操作者により入力された情報を、営業店装置メモリ31に格納されたプログラムに従い、営業店装置プロセッサ32により、営業店装置メモリ31上に格納するものとする。また、投資効果分析2一覧設定画面(図示せず)は、投資効果分析2一覧と同一形式を有するものとする。さらに、必要に応じて、投資効果分析2一覧の内容に従った投資効果分析2一覧表示画面(図示せず)を、例えば営業店システム30の営業店出力装置33、管理システム20の管理出力装置23に表示するものとする。なお、投資効果分析2一覧は、管理システム20側で入力、メモリ格納してもかまわない。また、営業店システム30側で入力、格納した情報を、例えばネットワーク10を介して、管理システム20側に送信してもかまわないし、管理システム20側で入力、格納した情報を、営業店システム30側に送信してもかまわない。
次に、投資効果分析2一覧150に格納する各種情報の内容を、以下に示す。まず、投資対象物件コード欄151には、該投資効果分析が、投資対象物件コード14001−001、物件価格100,000,000円、初期投入額43,001,733円、経過年数が7年、現状金利2.300%である場合、例えば「投資対象物件コード:140001−0001 物件価格:¥100,000,000 初期投入額:¥43,001,733 経過年数:7年 現状金利:2.300%」という情報と格納する。なお、前記情報「140001−0001」が、投資対象物件データテーブル80の投資対象物件コード欄81等と同一の投資対象物件コードであれば、該投資効果分析2一覧と投資対象物件データテーブル等は、投資対象物件が同一であることを示す。また、利回条件欄152の利回条件分析結果1欄15203には、「期待利回り」、「経過年数時金利」という情報を利回条件欄1521に格納し、例えば期待利回りを6.30%、経過年数時金利を2.30%とすると、例えば「6.30%」、「2.30%」という情報を、利回変動条件欄1522に格納する。以下、利回条件分析結果1欄15203に準じて、利回条件分析結果2欄15204、利回条件分析結果3欄15205の利回変動条件欄1522にも、期待利回り、経過年数後金利に関する条件を格納するものとする。さらに、賃料変動条件欄15201の賃料条件欄1531には、条件賃料として、例えば「¥524,979」、賃料条件欄1532には、条件賃料として、例えば「¥787,469」、賃料条件欄1533には、条件賃料として、例えば「¥1,049,958」とい情報を、例えば「賃料」という情報とともに、それぞれ格納する。以上、各種条件の設定値から投資効果を算出し、賃料条件欄1531の売却価格欄15311に例えば「¥100,000,000」という情報を、収益率欄15312に例えば「145.8%」という情報を、返済額欄15313に例えば「¥394,449」という情報を、値上率欄15314に値がないことから例えば「‐(ハイフン)」という情報を、それぞれ格納する。以下、賃料条件欄1531に準じて、賃料条件欄1532、賃料条件欄1533にも投資効果算出結果を格納するものとする。また、投資効果分析2一覧150では、賃料の値上がり、売却価格の上昇を前提とせず、例えば賃料の値下がり、売却価格の下落を想定し、さらに経過年数後の金利を設定して各項目を算して、リスク分析の資料としてもかまわない(図示せず)。さらに、投資効果分析2一覧150は、例えば営業店装置メモリ31に格納されたプログラムに従って営業店装置プロセッサ32により算出した内容、または投資効果分析2一覧150に準じた入力画面(図示せず)に従って入力した内容を、例えば営業店装置メモリ31上に格納するものとする。また、必要に応じて、ネットワーク10を介して管理システム20、関連機関システム202等から情報を受信し、この情報に従って各項目内容を格納してもかまわない。さらに、必要に応じて投資効果分析2一覧150の内容に従った投資効果分析2一覧画面(図示せず)を、例えば営業店システム30の営業店出力装置33、管理システム20の管理出力装置23に表示するものとする。その他、投資効果分析2一覧150の詳細に関しては、投資対象物件データテーブル80、投資対象物件キャッシュフロー90、貸借対照表100、損益計算書110、損益計算書一覧120、キャッシュフロー一覧130、投資効果分析一覧140は等に準ずるものとする。
次に、図9に示す、投資対象物件キャッシュフロー90の家賃欄9221等に格納する家賃等には、消費税込みの金額で表示している。これは、一般に住居として使用する賃貸マンションの家賃の場合、住宅の家賃ということで、現状非課税扱いとなるが、本願における区分所有オフィスでは、賃借人は事業目的で物件を賃借しているため、家賃は消費税の課税対象となり、キャッシュフロー等を所費税込みで取り扱う場合、前記家賃等は、消費税込みの金額となる。ただし、消費税率は変動することが想定される場合、投資効果分析に消費税に関するシミュレーションを行うことが求められる。以下に、シミュレーションの方法について説明する。
以下に、消費税率の変動に伴う、仮受消費税、仮払消費税、納税額、納税額の累計を格納する、消費税シミュレーション結果一覧160について、図16に従って説明する。消費税シミュレーション結果一覧160は、消費税シミュレーション結果一覧160の対象となる物件コード、所費税率設定値等の情報を格納する投資対象物件コード欄161、シミュレーション年度、税金額内容を格納する内容欄162、年度別の税額を格納する、例えば2014年度欄16301、2015年度欄16302、2016年度欄16303、・・・、2072年度欄16359、2073年度欄16360等を備え、また、内容欄162は、西暦年を格納する西暦欄1621、和暦年を格納する和暦欄1622、仮受消費税を格納する仮受消費税欄1623、仮払消費税を格納する仮払消費税欄1624、納税額を格納する納税額欄1625、納税額の累計を格納する累計欄1626を、さらに備えて構成される。なお、消費税シミュレーション結果一覧160は、例えば営業店装置メモリ31に格納されたプログラムに従って営業店装置プロセッサ32により、関連する情報から算出した情報、または、営業店出力装置33のディスプレイに表示する消費税シミュレーション結果一覧設定画面(図示せず)に従って、例えば営業店システム30の営業店入力装置34のキーボードから操作者により入力された情報を、営業店装置メモリ31に格納されたプログラムに従い、営業店装置プロセッサ32により、営業店装置メモリ31上に格納するものとする。また、消費税シミュレーション結果一覧設定画面(図示せず)は、消費税シミュレーション結果一覧と同一形式を有するものとする。さらに、必要に応じて、消費税シミュレーション結果一覧の内容に従った消費税シミュレーション結果一覧表示画面(図示せず)を、例えば営業店システム30の営業店出力装置33、管理システム20の管理出力装置23に表示するものとする。なお、消費税シミュレーション結果一覧は、管理システム20側で入力、メモリ格納してもかまわない。また、営業店システム30側で入力、格納した情報を、例えばネットワーク10を介して、管理システム20側に送信してもかまわないし、管理システム20側で入力、格納した情報を、営業店システム30側に送信してもかまわない。
次に、消費税シミュレーション結果一覧160に格納する各種情報の内容を、以下に示す。まず、投資対象物件コード欄161には、例えば投資対象物件コード:140001−0001の消費税に関し、2014年4月1日からの消費税率を8%、2015年10月1日からの消費税率を10%とすると、例えば「投資対象物件コード:140001−0001 2014.04.01.8% 2015.10.01.10%」という情報を、内容欄162の西暦欄1621には例えば「西暦」という情報を、和暦欄1622には例えば「和暦」という情報を、仮受消費税欄1623には例えば「仮受消費税」という情報を、仮払消費税欄1624には例えば「仮払消費税」という情報を、納税額欄1625には例えば「納税額」という情報を、累計欄1626には例えば「累計」という情報を、それぞれ格納する。また、西暦欄1621の2014年度欄16301には例えば「2014」という情報を、以下同様に、2015年度欄16302には例えば「2015」という情報を、2016年度欄16303には例えば「2016」という情報を、最後に、2072年度欄16359には例えば「2072」という情報を、2073年度欄16360には例えば「2073」という情報を、それぞれ格納する。さらに、和暦欄1622にも西暦欄1621と同様に、例えば「26」、「27」、「28」、・・・、「84」、「85」という情報を、それぞれ格納する。次に、具体的な所費税金額に関しては、まず、2014年度欄16301の仮受消費税欄1623には、例えば投資対象物件キャッシュフロー90の投資対象物件コード140001−0001の2014年1年目の情報の、収入欄922に格納された収入項目から消費税対象金額を抽出して、この金額から2014年度の仮受消費税金額を算出し、例えば「¥427,757」という情報を格納する。また、仮払消費税欄1624には、支出欄923から消費税対象金額を抽出して、この金額から2014年度の仮払消費税金額を算出し、例えば「¥23,089」という情報を格納する。以下、前記仮受消費税金額及び仮払消費税金額から納税額及び累計を算出し、納税額欄1625には例えば「¥404,668」という情報を、累計欄1626には例えば「¥404,668」という情報を、それぞれ格納する。以下同様に、2015年度欄16302、2016年度欄16303、・・・にも、順次各消費税金額を格納するが、投資対象物件コード欄161に示された消費税率の変更時期と設定税率に従って、諸費税を計算し、格納するものとする。その他、消費税シミュレーション結果一覧160の詳細に関しては、投資対象物件データテーブル80、投資対象物件キャッシュフロー90、貸借対照表100、損益計算書110、損益計算書一覧120、キャッシュフロー一覧130、投資効果分析一覧140、投資効果分析2一覧150等に準ずるものとする。なお、消費税シミュレーション結果一覧160は、区分所有オフィスを資産運用することを前提として、例えば30年という長期に渡る消費税シミュレーションを行っているが、例えば区分所有オフィスを分譲する目的で仕入れて販売する供給側にも、同様に応用するものとする(図示せず)。
次に、いままで説明した処理の流れについて、図17の全体処理フロー図170に従って説明する。全体処理フロー図170は、仕入対象となる物件コード等を格納する仕入対象物件コード欄171、決定機関欄172、検討機関欄173等を備えている。なお、全体処理フロー図170は、例えば営業店装置メモリ31に格納されたプログラムに従って営業店装置プロセッサ32により、関連する情報から算出した情報、または、営業店出力装置33のディスプレイに表示する全体処理フロー図設定画面(図示せず)に従って、例えば営業店システム30の営業店入力装置34のキーボードから操作者により入力された情報を、営業店装置メモリ31に格納されたプログラムに従い、営業店装置プロセッサ32により、営業店装置メモリ31上に格納するものとする。また、全体処理フロー図設定画面(図示せず)は、全体処理フロー図170と同一形式を有するものとする。さらに、必要に応じて、全体処理フロー図の内容に従った全体処理フロー図表示画面(図示せず)を、例えば営業店システム30の営業店出力装置33、管理システム20の管理出力装置23に表示するものとする。なお、全体処理フロー図は、管理システム20側で入力、メモリ格納してもかまわない。また、営業店システム30側で入力、格納した情報を、例えばネットワーク10を介して、管理システム20側に送信してもかまわないし、管理システム20側で入力、格納した情報を、営業店システム30側に送信してもかまわない。
次に、図17に従って、全体処理フロー図170の各欄へ、情報を格納する手順について説明する。まず、仕入対象物件コード0814001−001に関し、全体処理フロー図の初版を2014年4月1日、その後2014年4月10日に5版を作成したとすると、例えば「作成年月日:2014.04.01 更新年月日:2014.04.10(第5版) 仕入対象物件コード0814001−001」という情報を格納する。具体的な処理としては、まず、仕入に関する事前調査17301を検討機関173で行い、その結果を、例えば決定機関172である、取締役会議1721に報告する(17404)が、この情報を、決定機関欄172、検討機関欄172に、格納する。なお、情報の格納に当たっては、各項目、各矢印等に関する情報を格納してもよいし、あるいは、各項目等を定形化してフォーマット化し、このフォーマットに従って格納してもかまわない。以下同様に、取締役会議1721では、該物件を仕入れるかどうか審議し、事前調査内容に不備がある場合には、事前調査17301に差し戻す(17403)。事前調査17301に問題がない場合には、取締役会議1721の指示により、検討機関173において、購入側融資検討17302、法令検討17303、仕入融資検討17304等の検討を行い、その結果を取締役会議1722に報告する(17406)。取締役会議1722では、各調査内容17302〜17304について審議し、調査内容に不備がある場合には、各検討機関173に差し戻し(17414)、各調査内容17302〜17304に問題がない場合には、取締役会議1723の指示により、検討機関173において、賃貸状況確認17305、共用部確認17306、面積確認17307、設備確認17308、インフラ確認14309等の検討を行い、その結果を取締役会議1723に報告する(17409)。取締役会議1723では、各調査内容17305〜17309について審議し、調査内容に不備がある場合には、各検討機関173に差し戻し(17415)、各調査内容17305〜17309に問題がない場合には、取締役会議1723の指示により、検討機関173において、工事確認17310、長期修繕検討17311、付帯設備検討17312、火災保険17313、管理会社選定14314、管理規約17315、仕入売買契約17316、販売契約17317、販促17318、関連省庁等対応17319等の検討を行い、その結果を取締役会議1724に報告する(17412)。取締役会議1724では、各調査内容17310〜17319について審議し、調査内容に不備がある場合には、各検討機関173に差し戻し(17416)、各調査内容17310〜17319に問題がない場合には、取締役会議1724の指示により、検討機関173において、販売戦略17320、販売価格17321等の検討を行う。なお、決定機関172の取締役会議1721〜1724から検討機関173の各検討機関17301〜17321への差し戻しは、1つ前の段階だけでなく、さらにさかのぼって差し戻してもかまわない。なお、全体処理フロー図170の各項目情報のうち、他の項目情報から算出可能な項目に関しては、関連する項目から算出して、該項目欄に格納してもかまわない。その場合、前記算出処理は、例えば、営業店システム30上に展開されたプログラムに従って、営業店装置プロセッサ32等で処理するものとする。また、同様な処理を、管理システム20で行っても、かまわない。さらに、その結果を、例えばネットワーク10を介して、営業店システム30へ送信してもかまわない。また、全体処理フロー図170の各項目情報は、前記の通り、差し戻される場合があるが、その場合は、図17のような形式と異なり、同じ検討機関による検討・確認を複数回格納する。また、各検討・確認内容は、例えば図4と密接な関係にあるが、さらに各検討・確認内容の詳細を、別途データベース(図示せず)等に格納してもかまわない。その他、全体処理フロー図170の詳細に関しては、投資対象物件データテーブル80、投資対象物件キャッシュフロー90、貸借対照表100、損益計算書110、損益計算書一覧120、キャッシュフロー一覧130、投資効果分析一覧140、投資効果分析2一覧150、消費税シミュレーション結果一覧160に等に準ずるものとする。
以上、全体処理フロー図170により、処理フローに概要を説明したが、本願の一実施形態では、中古物件に、すでに賃貸テナントが入居しているものとして該物件を仕入れて、例えば区分所有オフィスにすることを前提としているため、例えば、賃貸状況確認17305、それまでの共用部の主に付属物について、区分所有オフィスとして販売するための付加価値を付ける等を目的とする共用部確認17306、設備確認17308、インフラ確認17309等の確認・検討を行うが、仕入物件が中古でなく新築の場合には、このよう検討、確認を行わなくともかまわない。さらに、新築物件を自ら建設する場合では、仕入の検討にかわり、検討機関173において、新築に関する各検討・確認項目を精査することとなる。
以上、区分所有オフィスの供給および所有に関する投資を行う場合の事業成果の評価システムに関し、仕入対象物件データテーブル40、賃貸状況一覧50、取得費用一覧60、個別収支一覧70によって、区分所有オフィスの供給における評価について、投資対象物件データテーブル80、投資対象物件キャッシュフロー90、貸借対照表100、損益計算書110、損益計算書一覧120、キャッシュフロー一覧130、投資効果分析一覧140、投資効果分析2一覧150によって、区分所有オフィスの購入における評価について説明してきたが、これら情報作成のもととなる、例えば、物件価格、金利等々は、変動するものであるが、変動のあった時点で、該情報を変更することで、最新の財務諸表等を作成し、これをもとに、投資効果、リスク等の分析結果を、ディスプレイ等の画面、あるいは印刷結果等を通じて得ることがでる。