JP7296443B2 - 情報出力装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、不動産賃貸管理に係る情報出力装置及びプログラムに関する。
従来、税理士は、賃貸型アパート等の不動産物件を所有するオーナーからの依頼を受けて、確定申告書を作成することを生業の1つにしている。他方、税理士の中には、確定申告書の作成以外に、オーナーに対して提案を行うことで、業務の多角化に活路を見出したいと考える者も存在する。
そこで、将来にわたる不動産価値のより適切な評価を行い、ユーザへと提供する不動産情報提供システムが開示されている(例えば、特許文献1)。
特許第6489704号公報
特許文献1に記載のシステムでは、例えば、不動産を購入後の収支のシミュレーション結果を提供するものであり、一般的に公開されている該当エリアの募集時の相場等の情報を利用するものであった。
他方、税理士は、確定申告書の作成時に、オーナーから実際の賃料や、減価償却費等の情報を、ヒアリング等を行うことによって得ることができる。
そこで、本発明は、確定申告書の作成に用いる情報を活用してオーナーに対して不動産物件の提案を行うことが可能な情報出力装置等を提供することを目的とする。
本発明は、不動産物件に係る家賃収入を含む収入情報を受け付ける収入受付手段と、前記不動産物件に係る減価償却費を含む経費情報を受け付ける経費受付手段と、前記不動産物件に係る借入金額を含む借入情報を受け付ける借入受付手段と、受け付けた各情報に基づいて将来の各情報を予測する将来値予測手段と、受け付けた各情報と、前記将来値予測手段により予測した将来の各情報とを用いて生成するキャッシュフローを含む、将来予測一覧を生成する将来予測生成手段と、前記将来予測生成手段が生成した前記将来予測一覧を出力する出力手段と、を備える情報出力装置に関する。
また、情報出力装置において、前記収入受付手段、前記経費受付手段及び前記借入受付手段は、前記不動産物件の区分ごとに各情報を受け付け、前記収入受付手段が受け付けた前記収入情報から確定申告書に添付する書類を作成する書類作成手段と、受け付けた各情報を、前記確定申告書の作成に用いる申告書作成手段に提供する申告書情報提供手段と、を備えてもよい。
また、情報出力装置において、区分の選択を受け付ける区分受付手段を備え、前記将来値予測手段は、受け付けた区分の各情報に基づいて将来の各情報を予測し、前記将来予測生成手段は、受け付けた区分の各情報と、前記将来値予測手段により予測した将来の各情報とを用いて生成するキャッシュフローを含む、前記将来予測一覧を生成してもよい。
また、情報出力装置において、前記不動産物件に係る予測値を受け付ける予測値受付手段を備え、前記将来値予測手段は、前記収入受付手段により受け付けた前記収入情報に対して、前記予測値受付手段が受け付けた前記予測値を適用して将来の収入情報を予測してもよい。
また、情報出力装置において、グラフ種類の選択を受け付けるグラフ種類受付手段と、前記グラフ種類受付手段が受け付けた前記グラフ種類に基づくグラフを、前記将来予測一覧に含む所定の値を用いて生成する、グラフ生成手段と、を備え、前記出力手段は、前記グラフ生成手段が生成した前記グラフを出力してもよい。
また、情報出力装置において、稼働率、経費率及び返済比率を含む第1指標項目に関する第1基準と、前記第1基準に基づく第1対策情報とを記憶した第1指標記憶部と、前記将来予測一覧から前記第1指標項目に対応する現在の各情報を抽出する第1指標情報抽出手段と、前記第1指標情報抽出手段が抽出した各情報と、前記第1指標記憶部の前記第1基準とに基づいて、該当する前記第1対策情報を抽出し、抽出した前記第1対策情報を含む第1レポートを生成する第1レポート生成手段と、を備え、前記出力手段は、前記第1レポート生成手段が生成した前記第1レポートを出力してもよい。
また、情報出力装置において、前記不動産物件の土地価格を含む、前記不動産物件の所有者である被相続人の財産情報を受け付ける財産受付手段と、前記被相続人に対する相続人に係る相続人情報を受け付ける相続人情報受付手段と、前記財産受付手段が受け付けた前記財産情報と、前記将来予測生成手段が生成した前記キャッシュフローに係る情報とを用いて、将来の課税遺産額を算出する課税遺産額算出手段と、前記課税遺産額算出手段が算出した将来の前記課税遺産額と、前記相続人情報受付手段が受け付けた前記相続人情報と、課税価格に応じた税率を記憶した税率テーブルとに基づいて、将来の相続税額を算出する相続税額算出手段と、を備え、前記出力手段は、前記課税遺産額算出手段が算出した将来の前記課税遺産額と、前記相続税額算出手段が算出した将来の前記相続税額とを含む相続額推移表を出力してもよい。
また、情報出力装置において、納税余力率、土地活用比率、小規模宅地活用比率及び相続税増加率を含む第2指標項目に関する第2基準と、前記第2基準に基づく第2対策情報とを記憶した第2指標記憶部と、前記課税遺産額及び前記相続税額から前記第2指標項目に対応する現在の各情報を抽出する第2指標情報抽出手段と、前記第2指標情報抽出手段が抽出した各情報と、前記第2指標記憶部の前記第2基準とに基づいて、該当する前記第2対策情報を抽出し、抽出した前記第2対策情報を含む第2レポートを生成する第2レポート生成手段と、を備え、前記出力手段は、前記第2レポート生成手段が生成した前記第2レポートを出力してもよい。
本発明は、確定申告書の作成に用いる情報を活用してオーナーに対して不動産物件の提案を行うことが可能な情報出力装置等を提供することができる。
第1実施形態に係る提案システムの全体構成図である。 第1実施形態に係る情報処理サーバのブロック図である。 第1実施形態に係る情報処理サーバの指標記憶部の例を示す図である。 第1実施形態に係る情報処理サーバの事業計画出力処理を示すフローチャートである。 第1実施形態に係る情報処理サーバが出力するメニュー画面の例を示す図である。 第1実施形態に係る情報処理サーバが出力する収入情報の入力画面の例を示す図である。 第1実施形態に係る情報処理サーバが出力する事業計画表の例を示す図である。 第1実施形態に係る情報処理サーバの事業計画表の項目と対応するデータとの対応付けの例を示す図である。 第1実施形態に係る情報処理サーバの操作受付処理を示すフローチャートである。 第1実施形態に係る情報処理サーバのグラフ生成出力処理を示すフローチャートである。 第1実施形態に係る情報処理サーバが出力するグラフ画面の例を示す図である。 第1実施形態に係る情報処理サーバが出力するグラフ画面の例を示す図である。 第1実施形態に係る情報処理サーバが出力するグラフ画面の例を示す図である。 第1実施形態に係る情報処理サーバのレポート生成処理を示すフローチャートである。 第1実施形態に係る情報処理サーバが出力するレポートの例を示す図である。 第2実施形態に係る情報処理サーバの機能ブロック図である。 第2実施形態に係る情報処理サーバの相続指標記憶部の例を示す図である。 第2実施形態に係る情報処理サーバの相続情報出力処理を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る情報処理サーバが出力するメニュー画面の例を示す図である。 第2実施形態に係る情報処理サーバの相続税額の算出に係る項目と対応するデータとの対応付けの例を示す図である。 第2実施形態に係る情報処理サーバが用いる現在の相続税額に係る算出シートの例を示す図である。 第2実施形態に係る情報処理サーバが出力する相続額推移表の例を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図を参照しながら説明する。なお、これは、あくまでも一例であって、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。
(第1実施形態)
〔提案システム1000の全体構成〕
図1は、第1実施形態に係る提案システム1000の全体構成図である。
提案システム1000は、複数の税理士事務所(図1では、税理士事務所Aから税理士事務所Cを例示している。)が使用するシステムであり、税理士が、各不動産物件のオーナー(所有者、大家等)に対して不動産物件に係る提案を行うために用いる。また、提案システム1000は、税理士や税理士事務所の事務員等が、各不動産物件のオーナーに対する確定申告書の作成に係るデータの入力作業に用いる。
図1に示す提案システム1000は、情報処理サーバ1(情報出力装置)と、端末4とを備え、通信ネットワークNを介して通信可能に接続されている。通信ネットワークNは、例えば、インターネット等の通信回線網等である。通信ネットワークNは、構内通信網(LAN)や、広域通信網(WAN)等を含むものであってもよく、有線であるか無線であるかを問わない。
〔情報処理サーバ1〕
情報処理サーバ1は、例えば、サーバである。情報処理サーバ1は、その他、パーソナルコンピュータ(PC)に代表される端末等であってもよい。
また、情報処理サーバ1は、1台のコンピュータで構成されていてもよいし、複数台のコンピュータで構成されていてもよい。複数台のコンピュータを用いる場合には、これらのコンピュータは、例えば、通信ネットワークNを介して接続される。また、情報処理サーバ1は、例えばクラウド上に設けられる仮想サーバ(仮想マシン)として構成してもよい。
図2は、第1実施形態に係る情報処理サーバ1の機能ブロック図である。
図2に示すように、情報処理サーバ1は、制御部10と、記憶部30と、通信IF(インタフェース)部39とを備えている。
制御部10は、情報の演算、処理を行う情報演算処理装置(CPU)であり、当該情報処理サーバ1の全体の制御を行う。制御部10は、記憶部30に記憶されたオペレーティングシステム(OS)や各種のアプリケーションプログラムを適宜読み出して実行することにより、上述のハードウェアと協働し、各種機能を実行する。
具体的には、本実施形態では、プログラムをコンピュータに実行させることによって、情報処理サーバ1を実現する態様を例にあげて説明する。プログラムは、コンパクトディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、ディジタルビデオディスク、磁気テープ、ROM(Read Only Memory)、EEOPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、フラッシュメモリ、半導体メモリ等のコンピュータ読み取り可能な非一時的(non-transitory)情報記録媒体に記録することができる。この情報記録媒体は、コンピュータとは独立して配布及び販売することができる。
一般には、コンピュータは、非一時的情報記録媒体に記録されたプログラムを、記憶部30に含まれる一時的(temporary)記憶装置であるRAM(Random Access Memory)に読み出してから、制御部10としてのCPUが読み出されたプログラムに含まれる指令を実行する。
なお、プログラムは、プログラムが実行されるコンピュータとは独立して、通信ネットワークN等の一時的伝送媒体を介して、プログラム配布サーバ等(図示せず)からコンピュータ等へ配布及び販売することができる。
また、プログラムを、電子回路の動作レベル記述用のプログラミング言語によって記述することも可能である。この場合には、電子回路の動作レベル記述用のプログラミング言語によって記述されるプログラムから、電子回路の配線図やタイミングチャート等、各種の設計図が生成され、当該設計図に基づいて、上記の情報処理サーバ1を構成する電子回路を作成することができる。例えば、電子回路の動作レベル記述用のプログラミング言語によって記述されるプログラムから、FPGA(Field Programmable Gate Array)技術によって再プログラム可能なハードウェア上に、上記情報処理サーバ1を、構成することができるほか、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)技術によって、特定用途専用の電子回路を構成することも可能である。
情報処理サーバ1は、制御部10が以下に示す各構成部を制御することにより、本実施形態に説明する各処理を実行するように構成される。
制御部10は、情報入力部11と、将来値算出処理部15(予測値受付手段、将来値予測手段)と、将来予測生成処理部16(将来予測生成手段)と、グラフ種類受付部17(グラフ種類受付手段)と、グラフ生成処理部18(グラフ生成手段)と、指標項目処理部19(第1指標情報抽出手段、第1レポート生成手段)と、情報出力部20(出力手段)と、プログラム連携部21と、内訳書作成処理部23(書類作成手段)とを備える。
情報入力部11は、確定申告書の作成に必要な各種の情報を入力する。ここで、情報入力部11が入力を受け付ける情報は、確定申告書の作成の他、事業計画表(将来予測一覧)や各種の事業計画グラフに用いられるものである。
情報入力部11は、収入受付部12(収入受付手段)と、経費受付部13(経費受付手段)と、借入受付部14(借入受付手段)とを備える。
収入受付部12は、オーナーごとに、不動産物件に係る家賃収入を含む収入情報を受け付ける。オーナーが複数の不動産物件を所有している場合には、収入受付部12は、不動産物件の区分ごとに収入情報を受け付ける。ここで、区分とは、例えば、不動産物件がアパート等である場合には、部屋番号により一意に特定できる戸(室)を示すものである。
経費受付部13は、オーナーごとに、不動産物件に係る減価償却費を含む経費情報を受け付ける。経費受付部13は、例えば、土地、建物、付属設備等に分けて入力された減価償却費を受け付ける。また、経費受付部13は、オーナーが複数の不動産物件を所有している場合には、経費受付部13は、不動産物件の区分ごとに経費情報を受け付ける。
借入受付部14は、オーナーごとに、不動産物件に係る借入金額を含む借入情報を受け付ける。その際、借入受付部14は、不動産物件のうち土地の割合を示す土地負債利子割合(%)の入力を受け付ける。また、オーナーが複数の不動産物件を所有している場合には、借入受付部14は、不動産物件の区分ごとに借入情報を受け付ける。
収入受付部12、経費受付部13及び借入受付部14は、例えば、税理士事務所の事務員が、オーナーから受領した資料等に基づいて端末4から入力することで、入力された該当の情報を受け付けることができる。
将来値算出処理部15は、情報入力部11により入力がされた各情報に基づいて将来の各情報を予測する。ここで、不動産物件に係る予測値を受け付けた場合に、将来値算出処理部15は、収入受付部12が受け付けた収入情報に対して当該予測値を適用して、将来の収入情報を予測する。予測値は、例えば、空室率及び家賃の下落率である。予測値は、様々な値に変更が可能である。空室率は、例えば、不動産物件の現状の稼働率等に基づいて入力できる。また、家賃の下落率は、例えば、不動産物件の築年数や、不動産物件の地域の事情等を勘案して入力できる。
将来予測生成処理部16は、情報入力部11により入力がされた各情報と、将来値算出処理部15が予測した将来の各情報とを用いてキャッシュフローを生成し、生成したキャッシュフローを含む、事業計画表を生成する。
グラフ種類受付部17は、グラフ種類の選択を受け付ける。ここで、グラフ種類は、事業計画に係るものであり、例えば、キャッシュフロー、デッドクロス、損益分岐売却等がある。
グラフ生成処理部18は、グラフ種類受付部17が受け付けたグラフ種類に基づく事業計画グラフを、事業計画表に含む所定の値を用いて生成する。
指標項目処理部19は、後述する指標記憶部32(第1指標記憶部)を参照して、事業計画表から各指標項目(第1指標項目)に対応する各情報を抽出する。次に、指標項目処理部19は、抽出した各情報と、指標記憶部32の基準(第1基準)とに基づいて、抽出した各情報が基準を満たすか否かを判断する。基準を満たす場合には、指標項目処理部19は、該当する指標項目に対応する対策内容(第1対策情報)を抽出する。そして、指標項目処理部19は、対策内容を抽出した場合には、抽出した対策内容を含むレポート(第1レポート)を生成する。
情報出力部20は、将来予測生成処理部16が生成した事業計画表を、端末4に出力する。また、情報出力部20は、グラフ生成処理部18が生成した事業計画グラフを、端末4に出力する。さらに、情報出力部20は、指標項目処理部19が生成したレポートを、端末4に出力する。
プログラム連携部21は、他のプログラムとの連携を制御する。プログラム連携部21は、申告書情報提供部22(申告書情報提供手段)を備える。
申告書情報提供部22は、収入受付部12が受け付けた収入情報と、経費受付部13が受け付けた経費情報と、借入受付部14が受け付けた借入情報とを、確定申告書の作成等に利用する申告書作成プログラム(申告書作成手段;図示せず)に提供する処理を行う。申告書作成プログラムは、例えば、一般的な会計ソフトである。申告書情報提供部22は、収入情報と経費情報と借入情報とを、例えば、申告書作成プログラムが受け付ける所定のデータフォーマット(例えば、CSV形式等)に変換して会計データを生成する。
内訳書作成処理部23は、収入受付部12が受け付けた収入情報から、確定申告書に添付する収支内訳書(書類)を作成する。
記憶部30は、制御部10が各種の処理を実行するために必要なプログラム、データ等を記憶するためのハードディスク、半導体メモリ素子等の記憶領域である。
記憶部30は、プログラム記憶部31と、指標記憶部32とを備える。
プログラム記憶部31は、各種のプログラムを記憶する記憶領域である。プログラム記憶部31は、上述した制御部10の各機能を実行するためのプログラムである、情報処理プログラム31aを記憶している。
指標記憶部32は、指標項目に関する基準と、基準に基づく対策内容とを記憶した記憶領域である。
図3に示す指標記憶部32は、出力順と、指標項目と、基準と、対策項目と、対策内容との各項目を有する。
出力順は、レポートして出力する順番である。
指標項目は、指標とする項目であり、この例では、稼働率と、経費率と、返済比率と、税金抑制とを有する。
基準は、各指標項目で対策を必要とする条件になる値を示す。基準を満たすと、該当する指標項目での対策を必要とする。例えば、指標項目が稼働率であれば、基準は95%未満である。
対策項目は、基準を満たす場合に対策するべき項目であり、対策内容は、対策項目の具体的な内容である。
図2の通信IF部39は、端末4との間での通信を行うためのインタフェースである。
〔端末4〕
端末4は、各税理士事務所に有する、例えば、PCである。端末4は、その他、スマートフォンやタブレットに代表される携帯端末等であってもよい。
図示しないが、端末4は、制御部と、記憶部と、入力部と、表示部と、通信IF部等とを備える。なお、端末4は、入力部及び表示部の機能が一体になったタッチパネルディスプレイを備えてもよい。
なお、コンピュータとは、制御部、記憶装置等を備えた情報処理装置をいい、情報処理サーバ1、端末4は、いずれも制御部、記憶部等を備えた情報処理装置であり、コンピュータの概念に含まれる。
〔処理の説明〕
次に、情報処理サーバ1における処理を説明する。
まず、各情報を入力して、事業計画表を出力する処理について説明する。
図4は、第1実施形態に係る情報処理サーバ1の事業計画出力処理を示すフローチャートである。
図5は、第1実施形態に係る情報処理サーバ1が出力するメニュー画面50の例を示す図である。
図6は、第1実施形態に係る情報処理サーバ1が出力する収入情報の入力画面60の例を示す図である。
図7は、第1実施形態に係る情報処理サーバ1が出力する事業計画表70の例を示す図である。
図8は、第1実施形態に係る情報処理サーバの事業計画表70の項目と対応するデータとの対応付け80の例を示す図である。
税理士事務所では、不動産物件のオーナーから領収書等の必要書類を受け取ると、すぐに又は所定のタイミングで、例えば、税理士事務所の事務員等(以下、ユーザという。)が、データの入力のために端末4を操作し、情報処理サーバ1に接続する。そして、ユーザが、図示しない画面にしたがってオーナー名と、登録年(年月でもよい)とを指定すると、端末4の表示部には、例えば、図5に例示するメニュー画面50が表示される。
図5のメニュー画面50は、指定したオーナーの指定した年についての各情報を入力したり、事業計画表を出力したりするためのものである。
メニュー画面50は、オーナー及び年表示部51と、収入情報入力領域52と、不動産所得収入内訳領域53と、減価償却管理領域54と、借入管理領域55と、事業計画領域56とを含む。
オーナー及び年表示部51は、既に指定済のオーナー名及び指定した年を出力する。
収入情報入力領域52は、収入情報を入力するための選択ボタンの領域である。収入情報入力領域52には、「収支入力」と「賃貸データ取り込み」と「家賃管理表」との各選択ボタンが設けられている。「収支入力」は、1明細ごとに、仕訳データの単位で不動産物件の収入情報を入力する画面を出力する。「賃貸データ取り込み」は、予め用意された指定のフォーマットに入力した賃貸データを、情報処理サーバ1に取り込むための画面を出力する。当該画面には、例えば、データ名及びデータ格納位置を指定するための欄が設けられている。「家賃管理表」は、複数の明細の不動産物件の収入情報を一度に入力するための画面を出力する。
不動産所得収入内訳領域53は、会計データの生成及び収支内訳書の作成を行うための画面(図示せず)を出力する。会計データの生成を選択することで、制御部10(申告書情報提供部22)は、収入情報入力領域52から受け付けた収入情報と、次に説明する減価償却管理領域54から受け付けた経費情報及び借入管理領域55から受け付けた借入情報とを、例えば、申告書作成プログラムが受け付ける所定のデータフォーマットに変換する。
また、当該画面において、収支内訳書の作成を選択することで、制御部10(内訳書作成処理部23)は、収入情報入力領域52から受け付けた収入情報を用いて収支内訳書を作成する。
減価償却管理領域54は、経費情報を入力するための画面を出力する。
借入管理領域55は、借入情報を入力するための画面を出力する。
事業計画領域56は、事業計画表の画面を出力する。
メニュー画面は、その他、複数の選択ボタンが用意されている。例えば、管理画面には、税率の変更に対応した設定が可能なものがある。他の選択ボタンについては、説明を省略する。
ユーザが収入情報を1つずつ登録したい場合には、メニュー画面50から、例えば、収入情報入力領域52の「収支入力」のボタンを選択する。そうすることで、制御部10(情報入力部11)は、図6に示す収入情報の入力画面60を端末4に出力する。
入力画面60は、不動産物件の収入情報を入力するための画面である。入力画面60には、収入情報を登録するための各項目が表示されている。
図6に示す入力画面60では、ユーザが取引内容61について、ドロップダウンリストから「家賃収入」を指定している。そうすると、情報入力部11は、仕訳領域62の仕訳科目を、取引内容に基づいて自動的に表示する。
また、ユーザは、部屋番号や契約者ID、空室である場合には、チェック欄にチェックを入れる等の入力を行う。これらの入力は、オーナーが有する書類を受領することで、入力が可能である。
このように、入力画面60は、項目の入力を支援する仕組みを有するので、会計知識がなくても入力を行うことができる。そのため、税理士事務所では、税理士等ではなく事務員等が行うことができるため、会計処理に関する知識がなくても、簡単に入力作業を行うことができる。
なお、この例では、1つずつ登録することが可能な「収支入力」を指定して入力をするものを示したが、これに限定されない。メニュー画面50(図5参照)には、他にも収入情報を入力する方法がある。そのため、ユーザは、登録するデータ量や、同じデータであるか否か等の状況に応じて、方法を使い分けることができる。例えば、数か月分の資料がまとめてオーナーから来た場合には、収入情報入力領域52の「賃貸データ取り込み」を選択して一括で取り込んでもよい。他方、メモを入れたり、細かい情報を登録したりしたい場合には、上記の「収支入力」を選択するのが好ましい。さらに、不動産物件の収入の場合には、収入が月ごとに大きく変わらない(定額である)という特徴がある。そこで、前月から変動がないといった場合には、収入情報入力領域52の「家賃管理表」を選択して、前月分の明細をコピーし、変更部分だけ入力することで作成できる。この場合には、作業時間の短縮を図ることができる。このコピー機能は、コピー先として複数の月を選択可能であり、また、年をまたいでの選択も可能である。よって、一度「収支入力」によって細かい部分を含めて正確に入力すれば、次からは、入力した情報を、他の複数の年月に反映させることができ、入力業務を削減できる。
メニュー画面50の収入情報入力領域52のいずれかを選択して収入情報を入力することで、図4のステップS(以下、「ステップS」を、単に「S」という。)11において、情報処理サーバ1の制御部10(収入受付部12)は、収入情報の入力を受け付ける。
同様に、メニュー画面50の減価償却管理領域54を選択して経費情報を入力することで、S12において、制御部10(経費受付部13)は、経費情報の入力を受け付ける。ここで、図示しないが、経費情報についても、収入情報の場合と同様、個別で入力する画面と、一括で入力する画面とが用意されており、いずれかの画面を用いて経費情報の入力ができるようになっている。ユーザは、経費情報を、土地、建物、付属設備等に分けて減価償却費を入力する。
さらに、メニュー画面50の借入管理領域55を選択して借入情報を入力することで、S13において、制御部10(借入受付部14)は、借入情報の入力を受け付ける。借入情報についても、図示しないが、経費情報の場合と同様、個別で入力する画面と、一括で入力する画面とが用意されており、いずれかの画面を用いて借入情報の入力ができるようになっている。ユーザは、借入情報を、不動産物件のうち土地の割合を示す割合を含めて入力する。
なお、S11からS13までの処理について、順番に決まりはない。ユーザによるメニュー画面50における選択に基づいて、制御部10(情報入力部11)は、入力を受け付ける。
S14において、制御部10(将来値算出処理部15)は、将来値の展開処理を行う。具体的には、将来値算出処理部15は、S11からS13までの処理により入力がされた各情報に基づいて、将来の各情報を予測して、各年の情報として反映させる。その際、将来値算出処理部15は、不動産物件に係る予測値を、例えば、予め設定した値に基づいて算出する。
事業計画表を作成したい場合には、ユーザが、メニュー画面50(図5)から事業計画領域56を選択する。そうすることで、S15において、制御部10(将来予測生成処理部16)は、キャッシュフローを生成し、生成したキャッシュフローを含む事業計画表70を生成して、端末4に出力する。
ここで、キャッシュフローを生成するのには、S11からS13までの処理により入力された各情報を用いる。正確な情報を用いて正確な税金計算ができれば、生成するキャッシュフローは、より精緻なものになる。そのため、情報処理サーバ1では、第1に、不動産物件の区分ごとに入力した各情報を使用する。また、第2に、情報処理プログラム31aには、正確な税金計算をするためのロジックが組み込まれており、情報処理プログラム31aによって税金計算を行う。
税金計算のためのロジックの一例として、S13の処理において、制御部10(借入受付部14)が土地負債利子割合の入力を受け付けていない場合に、制御部10は、S12において入力がされた土地、建物の金額(減価償却費)を使って土地負債利子割合を算出する。このとき、借入金と、土地建物金額合計とが等しければ、制御部10は、単純に按分して土地負債利子割合を算出する。また、自己資金を購入代金に充てられる部分がある場合には、土地から先に充てたものと考える、という税務上のルールがある。そのため、借入金が土地建物金額合計より低い場合には、制御部10は、当該ルールに即した計算を行って、土地負債利子割合を算出する。さらに、ロジックには、借入金が土地建物金額合計より高い場合の土地負債利子割合の計算式を含む。
また、例えば、不動産所得が赤字になった場合には、損益通算を行うことができるが、土地に係る利息には適用されない。情報処理サーバ1は、税金計算に係るロジックを組み込んだ情報処理プログラム31aを使用することによって、正確な計算処理を行え、正確な税金計算が行える。
図7は、端末4に出力される事業計画表70の一部の例を示す。
図7の事業計画表70は、期間71と、収入欄72と、経費欄73と、所得税金欄74と、各処理を行うボタン75から78までと、レポート出力領域79とを含む。図7では、事業計画表70の一部が表示されている。そして、他の部分は、右や下のスライドバーを操作することで表示される。ユーザが右のスライドバーを操作することで、未表示の各項目とその値とが表示される。また、ユーザが下のスライドバーを操作することで、未表示の各項目の該当年の値が表示される。なお、制御部10は、全ての情報を縮小して1画面に収まるように表示してもよい。
期間71は、予め指定された期間であり、この例では、過去分を含み10年分が指定されている。
収入欄72は、各収入項目と、その値とを表示する。
経費欄73は、各経費項目と、その値とを表示する。
所得税金欄74は、所得及び税金に係る項目と、その値とを表示する。
ボタン75は、実データを取り込むためのものであり、選択をすることで、既にS11からS13までの処理で入力した値や、S14及びS15の処理で算出及び生成した値を展開する。
ボタン76は、不動産物件に係る情報の編集をするためのボタンである。
ボタン77は、不動産物件の予測値(空室率、家賃の下落率)の設定を変更するためのボタンである。ボタン77を選択することで、予測値を変更するための画面(図示せず)が出力される。
ボタン78は、グラフ表示画面に切り替えるためのボタンである。
レポート出力領域79は、選択をすることで、レポートを出力させるためのものである。
図7の事業計画表70に示される各項目及びデータ元は、図8に示す対応付け80に記載されている。対応付け80は、例えば、情報処理プログラム31aにテーブルとして有する。また、自動計算の計算式は、情報処理プログラム31aに組み込まれている。
ここで、データ元が「作成時に手入力」になっているものは、事業計画表70に直接入力が可能なものである。また、データ元が「自動計算」になっているものは、既に入力されたものから自動的に計算されて出力される。そして、手入力が「○」のものは、既に入力されたものや、自動計算がされたものが事業計画表70に出力されるが、変更(上書き)が可能なものである。
なお、事業計画表70は、過去分については、入力されたデータに基づき生成され、未来分については、将来値の予測展開により展開されたデータに基づき生成される。
図4のS16において、制御部10(将来予測生成処理部16)は、事業計画表70に直接入力された値を受け付ける。
S17において、制御部10(将来予測生成処理部16)は、各項目値を用いた算出処理を行う。算出式は、情報処理プログラム31aに組み込まれている。
S18において、制御部10(将来予測生成処理部16)は、事業計画表70を算出した値に更新して、端末4に出力する。ここで、税理士は、端末4に出力された事業計画表70を印刷して、不動産物件のオーナーに見せながら、コンサルティング等、不動産物件におけるオーナーへの提案をすることができる。
S19において、制御部10(将来予測生成処理部16)は、項目値の変更を受け付けたか否かを判断する。ここでの項目値の変更は、事業計画表70の各項目に対する値の変更の他、ボタン77を選択操作することによる予測値の変更をも含む。項目値の変更を受け付けた場合(S19:YES)には、制御部10は、処理をS17に移し、算出及び更新出力処理を繰り返す。他方、項目値の変更を受け付けていない場合(S19:NO)には、制御部10は、本処理を終了する。
次に、事業計画表70における、他の操作を受け付けた場合の処理について説明する。
図9は、第1実施形態に係る情報処理サーバ1の操作受付処理を示すフローチャートである。
図10は、第1実施形態に係る情報処理サーバ1のグラフ生成出力処理を示すフローチャートである。
図11から図13までは、第1実施形態に係る情報処理サーバ1が出力するグラフ画面の例を示す図である。
図14は、第1実施形態に係る情報処理サーバ1のレポート生成処理を示すフローチャートである。
図15は、第1実施形態に係る情報処理サーバ1が出力するレポート150の例を示す図である。
図9のS21において、制御部10は、グラフ表示の選択を受け付けたか否かを判断する。具体的には、制御部10は、事業計画表70(図7)において、ボタン78の選択を受け付けたか否かを判断する。グラフ表示の選択を受け付けた場合(S21:YES)には、制御部10は、処理をS22に移す。他方、グラフ表示の選択を受け付けていない場合(S21:NO)には、制御部10は、処理をS23に移す。
S22において、制御部10は、グラフ生成出力処理を行う。
ここで、グラフ生成出力処理について、図10に基づき説明する。
図10のS31において、制御部10(グラフ種類受付部17)は、グラフ種類を受け付ける。グラフ種類は、例えば、初期値として「キャッシュフロー」が選択されていてもよい。そこで、グラフ表示の選択を受け付けた場合(図9のS21がYES)には、グラフ種類として「キャッシュフロー」が選択されたものとする。
S32において、制御部10(グラフ生成処理部18)は、受け付けたグラフ種類の事業計画グラフを生成する。
S33において、制御部10(グラフ生成処理部18)は、生成した事業計画グラフを、端末4に出力する。
図11は、グラフ種類が「キャッシュフロー」の事業計画グラフ110を示す。
事業計画グラフ110は、グラフ種類111がキャッシュフローであり、期間等を指定すると、課税所得と、手残りと、税金との推移が、グラフG11からG13によって示される。グラフG11からG13は、事業計画表70の所定の値を用いて生成されたものである。例えば、手残りのグラフG12は、以下の式(1)により算出した値である。
式(1): 手残り=収入-支出(借入を除く)-年間返済額-税金
この事業計画グラフ110では、手残りのグラフG12に着目すると、グラフG12は右肩下がりになっている。また、グラフG11の範囲115は、減価償却費が減ったために上がったことを示す。
図10のS34において、制御部10(グラフ種類受付部17)は、グラフ種類が変更されたか否かを判断する。例えば、図11の事業計画グラフ110において、グラフ種類111の選択を他のグラフ種類にすることで、制御部10は、グラフ種類が変更されたと判断する。グラフ種類が変更された場合(S34:YES)には、処理をS32に移し、制御部10(グラフ生成処理部18)は、変更後のグラフ種類の事業計画グラフを生成して出力する(S32及びS33)。他方、グラフ種類が変更されていない場合(S34:NO)には、制御部10は、処理をS35に移す。
図12は、グラフ種類が「デッドクロス」の事業計画グラフ120を示す。
事業計画グラフ120は、グラフ種類121がデッドクロスであり、期間等を指定すると、借入残高の推移が、グラフG21によって示され、借入元本返済と、減価償却費との推移が、グラフG22とG23とによって示される。ここで、借入元本返済は、借入元本の返済額である。グラフG21からG23は、事業計画表70の所定の値を用いて生成されたものである。この事業計画グラフ120では、借入残高のグラフG21に着目すると、2019年に借入をし、少しずつ返済されることを示す。また、借入元本返済のグラフG22と、減価償却費のグラフG23とに着目すると、範囲125の部分では、借入元本返済のグラフG22が、減価償却費のグラフG23より上に推移しており、デッドクロスの状態になっている。デッドクロスは、資金繰りを悪化させるものであるため、税理士は、事業計画グラフ120により、例えば、「返済額軽減型の繰上返済」や「法人化」を、改善策としてオーナーに提案できる。
さらに、図13は、グラフ種類が「損益分岐売却」の事業計画グラフ130を示す。
事業計画グラフ130は、グラフ種類131が損益分岐売却価格であり、売却利回りの上基準132と、下基準133とを、百分率又は金額で指定し、期間等を指定する。そうすることで、事業計画グラフ130は、上基準132に対応する売却上基準値GL1と、下基準133に対応する売却下基準値GL2とが示され、損益分岐売却価格の推移が、グラフG31によって示される。グラフG31は、事業計画表70の所定の値を用いて生成されたものである。例えば、損益分岐売却価格は、借入残高と、仲介手数料と、税金を含めた価格である。この事業計画グラフ130では、損益分岐売却のグラフG31が、借入残高の減少により低下していき、残高が当初借入額の約80%の付近で売却下基準値GL2と交わっていくことを示している。
ここで、損益分岐売却価格について説明する。
売却手残りの計算式を、以下の式(2)に示す。
また、税金の計算を、以下の式(3)に示す。
式(2): 売却手残り=売却金額-借入金残債-売却諸費用-税金
式(3): 税金=(売却金額-簿価金額-譲渡費用)×税率
ただし、税率は、短期譲渡の場合(譲渡する年の1月1日時点で5年以下の所有)は39.63%(所得税・復興特別所得税30.63%、住民税9%)である。また、長期譲渡の場合(譲渡する年の1月1日時点で5年超の所有)は、20.315%(所得税・復興特別所得税15.315%、住民税5%)である。
損益分岐売却金額は、式(2)により売却手残りが0円になる場合から逆算して売却金額を算出したものである。
譲渡所得がプラスになる場合、具体的には、次の式(4)又は(5)で売却金額を算出する。
式(4): 売却金額=(残債金額-簿価金額×0.20315+52,592)÷0.77055 ・・・長期譲渡の税率の場合
式(5):売却金額=(残債金額-簿価金額×0.3963+39,844)÷0.58377 ・・・短期譲渡の税率の場合
情報処理サーバ1の制御部10は、経費受付部13により受け付けた減価償却の情報から、短期譲渡か長期譲渡かを判断する。そして、制御部10は、所有期間に応じた税率で税金計算し、損益分岐売却金額を自動計算している。
事業計画グラフ130によれば、売却上基準値GL1と売却下基準値GL2との間に損益分岐売却価格のグラフG31がある場合には、金額次第で売却を検討することを示し、損益分岐売却価格のグラフG31が売却下基準値GL2を下回ると、いつでも売却ができることを示す。事業計画グラフ130により、損益分岐売却価格のグラフG31がいつ頃に売却下基準値GL2より下になるかを確認することができ、売却の時期を検討するための指標にできる。
このように、将来の数字を各種のグラフにすることで、不動産物件を有するオーナーの課題を浮き彫りにさせることができる。そして、グラフの元になる数字は、実際の各情報(収入情報、経費情報、借入情報)から、正確な税金計算のロジックを使用して算出されたものである。そのため、税理士は、正確な数値を用いて出力されたグラフによって、改善提案を行ったり、不動産物件の売却の判断をコンサルテーションしたりできる。
図10のS35において、制御部10は、事業計画グラフの表示を終了するか否かを判断する。例えば、事業計画グラフの表示領域を閉じる操作を受け付けることで、制御部10は、事業計画グラフの表示を終了すると判断する。事業計画グラフの表示を終了する場合(S35:YES)には、制御部10は、本処理を終了し、処理を図9のS23に移す。他方、事業計画グラフの表示を終了しない場合(S35:NO)には、制御部10は、処理をS34に移す。
図9のS23において、制御部10は、レポートの要求を受け付けたか否かを判断する。例えば、図7に示す事業計画表70のレポート出力領域79の選択を受け付けることで、制御部10は、レポートの要求を受け付けたと判断する。レポートの要求を受け付けた場合(S23:YES)には、制御部10は、処理をS24に移す。他方、レポートの要求を受け付けていない場合(S24:NO)には、制御部10は、本処理を終了する。
S24において、制御部10(指標項目処理部19)は、レポート生成処理を行う。
ここで、レポート生成処理について、図14に基づき説明する。
図14のS41において、制御部10(指標項目処理部19)は、稼働率が基準を満たしているか否かを、指標記憶部32を参照して判断する。ここで、稼働率等、この処理で用いる指標項目は、レポート出力領域79の選択に該当する年のものであってもよいし、現在のものであってもよい。稼働率が基準を満たしている場合(S41:YES)には、制御部10は、処理をS42に移す。他方、稼働率が基準を満たしていない場合(S41:NO)には、制御部10は、処理をS43に移す。
S42において、制御部10(指標項目処理部19)は、指標記憶部32に記憶されている空室対策の対策内容をレポートに追加する。ここで、レポートとは、対象のオーナーに提示可能な、例えば、文書であり、空白のレポートに必要になる対策内容を追加することで完成する。
S43において、制御部10(指標項目処理部19)は、経費率が基準を満たしているか否かを、指標記憶部32を参照して判断する。経費率が基準を満たしている場合(S43:YES)には、制御部10は、処理をS44に移す。他方、経費率が基準を満たしていない場合(S43:NO)には、制御部10は、処理をS45に移す。
S44において、制御部10(指標項目処理部19)は、指標記憶部32に記憶されている経費削減の対策内容をレポートに追加する。
S45において、制御部10(指標項目処理部19)は、返済比率が基準を満たしているか否かを、指標記憶部32を参照して判断する。返済比率が基準を満たしている場合(S45:YES)には、制御部10は、処理をS46に移す。他方、返済比率が基準を満たしていない場合(S45:NO)には、制御部10は、処理をS47に移す。
S46において、制御部10(指標項目処理部19)は、指標記憶部32に記憶されている借入見直しの対策内容をレポートに追加する。
S47において、制御部10(指標項目処理部19)は、未実施の節税策があるか否かを、指標記憶部32を参照して判断する。節税策の実施有無については、オーナーからのヒアリング内容を予め記憶部30に記憶しておく。未実施の節税策がある場合(S47:YES)には、制御部10は、処理をS48に移す。他方、未実施の節税策がない場合(S47:NO)には、制御部10は、図9のS25に処理を移す。
S48において、制御部10(指標項目処理部19)は、指標記憶部32に記憶されている節税策の対策内容を、課税所得ごとの節税策をチェックリストとしてレポートに追加する。その後、制御部10は、図9のS25に処理を移す。
図9のS25において、制御部10(情報出力部20)は、生成したレポートを、端末4に出力し、本処理を終了する。
図15に、端末4に出力する生成したレポート150の例を示す。レポート150は、稼働率についての対策内容151と、返済比率についての対策内容152とを含む。税理士は、端末4に出力されたレポート150を、例えば、印刷して当該不動産物件のオーナーに見せながら、キャッシュフローの改善提案を行うことができる。
この処理で作成したレポートに出力される提案の順番は、稼働率に対する提案を最初に行い、経費率の提案、返済比率の提案、節税策の提案という順番になっている。これは、発明者である税理士の経験則に基づいた効率的な提案の順番である。よって、不動産物件のオーナーに、効率のよい提案を行うことができる。
なお、節税策の実施有無について、オーナーからヒアリングができていない等の場合に、制御部10は、例えば、S47の処理を行わずに、課税所得ごとの節税策をチェックリストとして出力してもよい。例えば、課税所得が800万円超の場合には、制御部10は、節税策のチェックリストAを出力し、課税所得が1円以上800万円以下の場合には、制御部10は、節税策のチェックリストAとは異なる節税策のチェックリストBを出力してもよい。そして、税理士は、こちらのチェックリストをもとに、オーナーに実施の有無をヒアリングするようにしてもよい。
また、いずれの基準をも満たさない場合には、予め作成し記憶部30に記憶させた提案がない場合の文書を、端末4に出力するようにしてもよい。
次に、メニュー画面50(図5)で不動産所得収入内訳領域53が選択された場合の処理について説明する。
メニュー画面50(図5)で不動産所得収入内訳領域53が選択された場合に、情報処理サーバ1の制御部10は、「会計データの生成」又は「収支内訳書の作成」を選択する画面(図示せず)を出力する。「会計データの生成」の選択ボタンの近傍には、例えば、会計データのデータ出力先を指定するための欄が設けられている。当該画面において、ユーザがデータ出力先(例えば、端末4のローカルフォルダ等)を指定し、「会計データの生成」を選択することで、制御部10(申告書情報提供部22)は、収入情報と、経費情報と、借入情報とを含む会計データを、例えば、申告書作成プログラムが受け付ける所定のデータフォーマットに変換して、指定のデータ出力先に出力する。
また、当該画面において、ユーザが「収支内訳書の作成」を選択することで、制御部10(内訳書作成処理部23)は、収入情報から収支内訳書を作成する。ここで、収支内訳書は、確定申告書に添付する書類の1つである。そして、収支内訳書は、不動産物件の区分ごとの内訳を必要とする。収入情報を区分ごとに入力させることで、確定申告書に添付する正確な値が記載された書類を作成できる。
このように、第1実施形態の情報処理サーバ1によれば、以下のような効果がある。
(1)不動産物件に係る家賃収入を含む収入情報を受け付け、不動産物件に係る減価償却費を含む経費情報を受け付け、不動産物件に係る借入金額を含む借入情報を受け付け、受け付けた各情報に基づいて将来の各情報を予測し、受け付けた各情報と、予測した将来の各情報とを用いて事業計画表を生成して出力する。よって、収入及び経費等の将来時間への展開が可能になり、生成したキャッシュフローを含む事業計画表を、オーナーに提示できる。
不動産物件に係る事業計画に特化しており、オーナーから提示された情報を入力するため、実際の値を反映させたものにでき、事業計画も実際に即したものにできる。
(2)受け付けた収入情報、経費情報及び借入情報は、確定申告書の作成等に用いる申告書作成プログラムが受け付ける所定のデータフォーマットに変換する。また、収入情報から確定申告書に添付する収支内訳書を作成する。よって、入力したデータを、事業計画のみならず、確定申告書の作成にも利用でき、データの有効活用ができる。
(3)予測値を変動させることで、様々な将来の収入予想をすることができる。よって、様々な条件下による不動産物件に係る予測をシミュレートできる。
(4)事業計画表に基づいて、事業計画グラフ110等を生成して出力するので、様々な切り口で、オーナー等に見やすく情報を提供できる。よって、税理士によるコンサルティングがしやすいものになる。
(5)事業計画表のデータと、指標記憶部32に記憶された情報とを用いて、実際の不動産物件のデータに基づいたレポート150を作成して出力するので、オーナー等に提案する資料を作成できる。
(第2実施形態)
第2実施形態では、各不動産物件のオーナーに対して、不動産物件に係る提案のために入力された情報を活用して、相続に関する情報を提供するものを説明する。なお、以降の説明において、上述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾に同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
〔情報処理サーバ2001〕
図16は、第2実施形態に係る情報処理サーバ2001の機能ブロック図である。
図17は、第2実施形態に係る情報処理サーバ2001の相続指標記憶部2033の例を示す図である。
提案システム2000は、情報処理サーバ2001と、端末4(図示せず)とを備える。
図16に示すように、情報処理サーバ2001は、制御部2010と、記憶部2030と、通信IF部39とを備えている。
制御部2010は、情報入力部11と、将来値算出処理部15と、将来予測生成処理部16と、グラフ種類受付部17と、グラフ生成処理部18と、指標項目処理部19と、情報出力部2020と、プログラム連携部21と、内訳書作成処理部23と、相続情報入力部2024と、相続算出処理部2025(課税遺産額算出手段、相続税額算出手段)と、相続指標項目処理部2026(第2指標情報抽出手段、第2レポート生成手段)とを備える。
情報出力部2020は、将来予測生成処理部16が生成した事業計画表を、端末4に出力する。また、情報出力部2020は、グラフ生成処理部18が生成した事業計画グラフを、端末4に出力する。さらに、情報出力部2020は、指標項目処理部19が生成したレポートを、端末4に出力する。
さらにまた、情報出力部2020は、相続算出処理部2025が算出した将来の課税遺産額及び相続税額を含む相続額推移表を、端末4に出力する。また、情報出力部2020は、相続指標項目処理部2026が生成した相続対策レポート(第2レポート)を、端末4に出力する。
相続情報入力部2024は、相続税の計算に必要な情報を入力であって、情報入力部11により入力がされていない情報を入力する。
相続情報入力部2024は、財産受付部2024a(財産受付手段)と、相続人情報受付部2024b(相続人情報受付手段)とを備える。
財産受付部2024aは、オーナー(被相続人)の財産情報を受け付ける。財産情報は、不動産物件の土地価格や家屋価格の他、預貯金(銀行の預金や手元現金)、株式や投資信託等のその他財産についての金額を含む。また、財産情報は、生命保険の死亡保険金や解約返戻金の金額、死亡退職金の金額を含む。土地価格は、例えば、固定資産税の課税明細書から得ることができる。
相続人情報受付部2024bは、被保険者の相続人に係る相続人情報を受け付ける。相続人情報は、配偶者の有無や、相続人の属性及び人数等を含む。
相続算出処理部2025は、財産受付部2024aが受け付けた財産情報と、将来予測生成処理部16が生成したキャッシュフローに係る情報とを用いて、将来の課税遺産額を算出する。また、相続算出処理部2025は、算出した将来の課税遺産額と、相続人情報受付部2024bが受け付けた相続人情報と、課税価格に応じた税率を記憶した税率テーブルとに基づいて、将来の相続税額を算出する。
相続指標項目処理部2026は、後述する相続指標記憶部2033(第2指標記憶部)を参照して、財産受付部2024aが受け付けた財産情報や、将来の課税遺産額及び将来の相続税額から各指標項目(第2指標項目)に対応する各情報を抽出する。次に、相続指標項目処理部2026は、抽出した各情報と、相続指標記憶部2033の基準(第2基準)とに基づいて、抽出した各情報が基準を満たすか否かを判断する。基準を満たす場合には、相続指標項目処理部2026は、該当する指標項目に対応する対策内容(第2対策情報)を抽出する。そして、相続指標項目処理部2026は、対策内容を抽出した場合には、抽出した対策内容を含む相続対策レポートを生成する。
記憶部2030は、プログラム記憶部2031と、指標記憶部32と、相続指標記憶部2033とを備える。また、記憶部2030は、図示しないが、税率テーブル等の税額を算出するのに必要な各種の情報を記憶していてもよい。例えば、税率テーブルは、相続税に関する税率及び控除額になる課税価格の範囲を示すものであり、定額及び法定相続人1人に対する基礎控除額を含む。
プログラム記憶部2031は、上述した制御部2010の各機能を実行するためのプログラムである、情報処理プログラム2031aを記憶している。
相続指標記憶部2033は、指標項目に関する基準と、基準に基づく対策内容とを記憶した記憶領域である。
図17に示す相続指標記憶部2033は、出力順と、指標項目と、基準と、対策項目と、対策内容との各項目を有する。
出力順は、相続対策レポートして出力する順番である。
指標項目は、指標とする項目であり、この例では、納税余力率と、土地活用比率と、小規模宅地活用比率と、相続税増加率とを有する。
基準は、各指標項目で対策を必要とする条件になる値を示す。基準を満たすと、該当する指標項目での対策を必要とする。例えば、指標項目が納税余力率であれば、基準は100%未満又は300%以上が、基準を満たす範囲である。
対策項目は、基準を満たす場合に対策するべき項目であり、対策内容は、対策項目の具体的な内容である。
〔処理の説明〕
次に、情報処理サーバ2001における処理を説明する。
図18は、第2実施形態に係る情報処理サーバ2001の相続情報出力処理を示すフローチャートである。
図19は、第2実施形態に係る情報処理サーバ2001が出力するメニュー画面2050の例を示す図である。
図20は、第2実施形態に係る情報処理サーバ2001の相続税額の算出に係る項目と対応するデータとの対応付け2081の例を示す図である。
図21は、第2実施形態に係る情報処理サーバ2001が用いる現在の相続税額に係る算出シート2090の例を示す図である。
図22は、第2実施形態に係る情報処理サーバ2001が出力する相続額推移表2170の例を示す図である。
税理士事務所では、不動産物件のオーナーから相続対策としてのヒアリングを行う。そして、例えば、税理士事務所のユーザは、ヒアリングの内容や、例えば、課税明細書等の納税に係る書類等を受領することによる必要項目に対する値の取得に基づいて、データの入力のために端末4を操作する。
図19のメニュー画面2050は、賃貸経営管理領域2150と、相続対策管理領域2160とを含む。ここで、賃貸経営管理領域2150に基づく処理は、事業計画表の作成のために既に入力されているものとする。なお、相続対策管理領域2160を用いた処理は、事業計画表の作成のための入力値を用いるため、ユーザが賃貸経営管理領域2150を用いて事業計画表の作成のための入力をした後に行うのが望ましい。
相続対策管理領域2160は、財産管理領域2161と、負債・非課税管理領域2162と、シミュレーション領域2163と、その他領域2164とを含む。
メニュー画面2050の相続対策管理領域2160のうち、財産管理領域2161に含まれる複数の入力領域のうちのいずれかを選択して財産情報を入力することで、図18のS2011において、情報処理サーバ2001の制御部2010(財産受付部2024a)は、財産情報の入力を受け付ける。
財産管理領域2161に含まれる複数の入力領域のうちのいずれかを選択すると、各入力領域に対応した入力画面(図示せず)が出力されるので、ユーザは、財産情報を、土地・建物と、現預金と、非情報株式と、その他財産とに分けて入力する。そして、ユーザが入力画面にしたがって入力をすることで、制御部2010は、財産情報の入力を受け付ける。
土地・建物の入力は、例えば、課税明細書の項目を順番に入力可能にした入力画面に基づいて入力する。ユーザは、課税明細書を参照しながら、例えば、土地や建物の所在・番地や課税地積(面積)、固定資産税評価額、調整率、賃貸減額、小規模宅地種類、小規模宅地の面積等を入力する。
現預金の入力画面は、例えば、銀行名及び金額を入力可能な画面である。
非上場株式の入力画面は、例えば、非上場株式の株価を入力可能な画面である。
その他財産の入力画面は、例えば、株式、投資信託、火災保険、未収金及び事業用構築物・器具備品の各項目に対応した金額を入力可能な画面である。
また、メニュー画面2050の相続対策管理領域2160のうち、負債・非課税管理領域2162に含まれる複数の入力領域のうちのいずれかを選択すると、各入力領域に対応した入力画面(図示せず)が出力されるので、ユーザは、財産情報を、債務控除と、生命保険と、その他保険と、死亡退職金とに分けて入力する。そして、ユーザが入力画面にしたがって入力をすることで、制御部2010(財産受付部2024a)は、財産情報の入力を受け付ける。
債務控除の入力画面は、例えば、借入金、預り敷金、葬式費用等の各項目に対応した金額を入力可能な画面である。
生命保険の入力画面は、例えば、オーナー(被相続人)が被保険者である生命保険に関する入力画面であり、生命保険会社名、受取金額、受取人等を入力可能な画面である。
他方、その他保険の入力画面は、例えば、オーナー(被相続人)が契約者であって、被保険者ではない生命保険に関する入力画面であり、生命保険に関する権利として、解約返戻金、非保険者、受取人、受取金額等を入力可能な画面である。
死亡退職金の入力画面は、例えば、死亡退職金の種類及び金額を入力可能な画面である。
次に、メニュー画面2050の相続対策管理領域2160のうち、その他領域2164に含まれる相続人入力領域2164bを選択して相続人情報を入力することで、S2012において、制御部2010(相続人情報受付部2024b)は、相続人情報を受け付ける。相続人入力領域2164bを選択すると、相続人入力画面(図示せず)が出力されるので、ユーザは、相続人情報を入力することで、制御部2010は、相続人情報の入力を受け付ける。相続人入力画面は、例えば、配偶者の有無に関する選択領域と、相続人の属性の選択領域及び人数とを含む。
S2013において、制御部2010(相続算出処理部2025)は、S2011の処理で受け付けた財産情報と、将来予測生成処理部16が生成したキャッシュフローに係る情報とを用いて、現在の課税遺産額を算出する。また、制御部2010(相続算出処理部2025)は、算出した現在の課税遺産額と、S2012の処理で受け付けた相続人情報と、記憶部2030に記憶されている課税価格に応じた税率を記憶した税率テーブルとに基づいて、現在の相続税額を算出する。
図20に、課税遺産額及び相続税額の算出根拠を示す対応付け2081の例を示し、図21に、現在の課税遺産額及び相続税額を算出するために用いる算出シート2090の例を示す。図21に示す算出シート2090は、図20の対応付け2081に基づき値が入力される。対応付け2081の各項目に対応するデータ元は、S2012までの処理で受け付けた各情報と、現在のキャッシュフローの値と、それらから自動計算されるものである。
図18のS2014において、制御部2010(相続算出処理部2025)は、現在の課税遺産額と、将来予測生成処理部16が生成したキャッシュフローに係る情報とを用いて、将来の課税遺産額を算出する。また、制御部2010(相続算出処理部2025)は、算出した将来の課税遺産額と、S2012の処理で受け付けた相続人情報と、記憶部2030に記憶されている課税価格に応じた税率を記憶した税率テーブルとに基づいて、将来の相続税額を算出する。これら将来の課税遺産額と相続税額とは、上述した算出シート2090に年度ごとに別シートとして作成される。そして、制御部2010(相続算出処理部2025)は、算出した将来の課税遺産額と、将来の相続税額とを含む相続額推移表を生成する。
S2015において、制御部2010(情報出力部2020)は、生成した相続額推移表を端末4に出力する。
図22に、相続額推移表2170の例を示す。相続額推移表2170は、年度ごとの課税遺産額と相続税額とを表領域2171で示し、さらに両者の関係をグラフ領域2172で示したものである。
なお、相続額推移表2170は、図22に例示したものに限定されない。例えば、表領域2171と、グラフ領域2172とは、別画面として出力してもよい。また、表領域2171には、課税遺産額と相続税額の他、事業計画表に記載されている手残り、手残り累計や、残債、売却手残り等の項目に係る値を、各年度に対応付けて出力してもよい。さらに、表領域2171には、土地や建物等の相続財産ごとに、相続税額の推移を表形式で一覧表示するものがあってもよい。相続財産ごとの一覧にすると、土地価格の増加や、賃貸経営による現金の増加、債務の減少が反映されたものになる。さらにまた、相続人情報として、相続人の年齢や障害者控除の有無等を登録するようにすれば、表領域2171には、配偶者税額軽減、未成年者控除、障害者控除の変化を反映させたものを一覧表示できる。
図18のS2016において、制御部2010は、相続レポートを生成するか否かを判断する。例えば、図19のメニュー画面2050の相続対策管理領域2160のうち、その他領域2164に含まれる相続レポート出力領域2164aの選択を受け付けることで、制御部2010は、相続レポートを生成すると判断する。相続レポートを生成する場合(S2016:YES)には、制御部2010は、処理をS2017に移す。他方、相続レポートを生成しない場合(S2016:NO)には、制御部2010は、本処理を終了する。
S2017において、制御部2010(相続指標項目処理部2026)は、相続レポート生成処理を行う。
制御部2010は、相続指標記憶部2033(図17)を参照して、算出した各指標項目の値が相続指標記憶部2033の基準を満たしているか否かを判断する。ここで、算出する各指標項目の値は、現在のものであってもよいし、相続額推移表2170のうち基準を満たす年を抽出してもよい。
ここで、指標項目の値の算出方法について説明する。
納税余力率は、納税資金が足りないかどうか、又は、評価が高い現預金が多すぎないかどうかを測る指標であり、例えば、相続税の納税額に対する現預金合計額の割合で表すことができる。そして、算出した納税余力率が100%未満であれば、制御部2010は、納税資金が足りないと判断し、算出した納税余力率が300%以上であれば、制御部2010は、評価が高い現預金が多すぎると判断する。
土地活用比率は、土地の面積に対する賃貸建物など有効活用されている土地の面積の比率であって、土地の有効活用で評価が引き下げられる土地がないかどうかを測る指標である。より具体的には、土地活用比率は、自宅を除く土地評価合計額に対する、自宅を除く都市評価更地価額に貸家建付値割合を乗じた額の割合で表すことができる。そして、算出した土地活用比率が85%未満であれば、制御部2010は、土地の有効活用で評価が引き下げられる土地があると判断する。
小規模宅地活用比率は、面積と用途から割り出す土地の面積に対する小規模宅地の面積の比率であって、小規模宅地の減額を最大限活用できているかどうかを測る指標である。より具体的には、小規模宅地活用比率は、面積と湯とから割り出す小規模宅地最大減額合計に対する現状小規模宅地減額合計の割合で表すことができる。そして、算出した小規模宅地活用比率が100%未満であれば、制御部2010は、小規模宅地の減額を最大限活用できていないと判断する。
相続税増加率は、相続税増加に向けた対策が必要であるか否かを測る指標である。相続税増加率は、例えば、現状の相続税額に対する所定年後(例えば、5年後)の相続税額の割合で表すことができる。そして、算出した相続税増加率が150%以上であれば、制御部2010は、相続税増加に向けた対策が必要であると判断する。
そして、制御部2010は、相続指標記憶部2033に記憶されている該当する指標項目に対する対策内容を、相続レポートに追加する。ここで、相続レポートとは、対象のオーナーに提示可能な、例えば、文書であり、空白の相続レポートに必要になる対策内容を追加することで完成する。
図18のS2018において、制御部2010(情報出力部2020)は、生成した相続レポートを、端末4に出力し、本処理を終了する。
相続レポートは、特に図示しないが、図15に例示したレポート150と同様のものであってよい。税理士は、端末4に出力された相続レポートを、例えば、印刷して当該不動産物件のオーナーに見せながら、相続税に係る対策の提案を行うことができる。
このように、第2実施形態の情報処理サーバ2001によれば、以下のような効果がある。
(1)オーナーの財産情報を受け付け、相続人情報を受け付けて、受け付けた各情報と、キャッシュフローに係る情報とを用いて、将来の課税遺産額と相続税額とを算出し、相続額推移表を出力する。
よって、不動産物件に係る事業計画に係る情報を活用して、相続に関する金額を算出できる。特に、不動産物件のオーナーの場合、相続財産は、土地・建物の不動産が多くを占める。そこで、不動産物件に係る事業計画を作成する際の賃貸に係る情報を活用して、相続に係る情報を算出できる。また、相続の発生タイミングが不明であるが、不動産のオーナーの場合、賃貸経営によって家賃収入が入り、借入金を返済していくため、基本的には財産が増えて、借入金残高が減る。そのため、このような金額を含むキャッシュフローを用いることで、将来の相続に係る金額を算出できる。
(2)相続額推移表に基づいて経年の相続に係る金額をグラフで出力するので、オーナーに直感で分かりやすく示すことができる。
(3)相続額推移表を作成するための情報を用いて納税余力率、小規模宅地活用比率、総増税増加率等を算出し、相続指標記憶部2033に記憶された情報を用いて、相続レポートを作成して出力する。よって、各指標に対する対策情報を含む相続レポートを用いて、オーナー等に提案することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。また、実施形態に記載した効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、実施形態に記載したものに限定されない。なお、上述した実施形態及び後述する変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。
(変形形態)
(1)第1実施形態では、事業計画表や事業計画グラフ、レポートを印刷して不動産物件のオーナーに提案するものを例に説明した。また、第2実施形態では、相続額推移表や相続レポートを印刷して不動産物件のオーナーに提案するものを例に説明した。しかし、これに限定されない。端末4に出力された画面をオーナーに見せながら提案してもよい。その場合には、オーナーに確認しながら、例えば、事業計画表の値を入力及び変更させることができ、また、変更後の事業計画グラフを見せることができるので、より提案がしやすくなる。
(2)第1実施形態では、事業計画表の作成の際、特段の設定を行っていなかったが、複数の不動産物件がある場合には、一部の物件(区分)についての事業計画表を作成し、別シートにして出力してもよい。例えば、事業計画表を作成する区分を選択する画面を設け、制御部10(区分受付手段)が1又は複数の区分の選択を受け付けた場合に、受け付けた区分の事業計画表を作成する。そうすることで、該当のオーナーが所有する全物件に関する事業計画表の他に、区分ごとの事業計画表、選択した複数の区分の事業計画表等、指定した様々な切り口で事業計画を確認できて便利である。
(3)各実施形態では、メニュー画面から入力処理を行うものを例に説明したが、一例であってこれに限定されない。他の形式による出力から入力処理を行ってもよい。事業計画表や相続財産ごとの一覧表のように、例えば、将来にわたる推移を出力する表形式のフォームに、入力するためのボタン等を配置し、ボタンが選択されると入力画面を出力するようにしてもよい。
1,2001 情報処理サーバ
4 端末
10,2010 制御部
12 収入受付部
13 経費受付部
14 借入受付部
15 将来値算出処理部
16 将来予測生成処理部
17 グラフ種類受付部
18 グラフ生成処理部
19 指標項目処理部
20,2020 情報出力部
22 申告書情報提供部
23 内訳書作成処理部
30,2030 記憶部
31a,2031a 情報処理プログラム
32 指標記憶部
50,2050 メニュー画面
60 入力画面
70 事業計画表
80 対応付け
110,120,130 事業計画グラフ
150 レポート
1000,2000 提案システム
2024a 財産受付部
2024b 相続人情報受付部
2033 相続指標記憶部
2090 算出シート
2150 賃貸経営管理領域
2160 相続対策管理領域
2170 相続額推移表

Claims (9)

  1. 所有する不動産物件に係る家賃収入を含む、確定申告書の作成に必要な収入情報を受け付ける収入受付手段と、
    前記不動産物件に係る減価償却費を含む、前記確定申告書の作成に必要な経費情報を受け付ける経費受付手段と、
    前記不動産物件に係る借入金額を含む、前記確定申告書の作成に必要な借入情報を受け付ける借入受付手段と、
    を備え、
    前記収入受付手段、前記経費受付手段及び前記借入受付手段は、前記不動産物件の区分ごとに各情報を受け付け、
    受け付けた各情報に基づいて将来の各情報を予測する将来値予測手段と、
    受け付けた各情報と、前記将来値予測手段により予測した将来の各情報とを用い、受け付けた各情報に対して税金計算ロジックを適用して生成するキャッシュフローを含む、将来予測一覧を生成する将来予測生成手段と、
    前記将来予測生成手段が生成した前記将来予測一覧を出力する出力手段と、
    前記収入受付手段が受け付けた前記収入情報から前記確定申告書に添付する書類であって、前記不動産物件の区分ごとの内訳を必要とする前記書類を作成する書類作成手段と、
    受け付けた各情報を所定のデータフォーマットに変換した会計データを、前記確定申告書の作成に用いる申告書作成手段に提供するために出力する申告書情報提供手段と、
    さらに備える、情報出力装置。
  2. 請求項1に記載の情報出力装置において、
    一以上の区分の選択を受け付ける区分受付手段を備え、
    前記将来値予測手段は、受け付けた前記一以上の区分の各情報に基づいて将来の各情報を予測し、
    前記将来予測生成手段は、受け付けた前記一以上の区分の各情報と、前記将来値予測手段により予測した将来の各情報とを用いて生成するキャッシュフローを含む、前記将来予測一覧を生成する、情報出力装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の情報出力装置において、
    前記不動産物件に係る予測値を受け付ける予測値受付手段を備え、
    前記将来値予測手段は、前記収入受付手段により受け付けた前記収入情報に対して、前記予測値受付手段が受け付けた前記予測値を適用して将来の収入情報を予測する、情報出力装置。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれかに記載の情報出力装置において、
    グラフ種類の選択を受け付けるグラフ種類受付手段と、
    前記グラフ種類受付手段が受け付けた前記グラフ種類に基づくグラフを、前記将来予測一覧に含む所定の値を用いて生成する、グラフ生成手段と、
    を備え、
    前記グラフ生成手段が生成する前記グラフには、損益分岐売却に係るグラフを含み、
    前記損益分岐売却に係るグラフは、受け付けた売却利回りの上限値及び下限値並びに期間の指定に基づき生成される、前記上限値に対応した売却上基準値及び前記下限値に対応した売却下基準値と、損益分岐売却価格の推移とを示すグラフであり、
    前記出力手段は、前記グラフ生成手段が生成した前記グラフを出力する、情報出力装置。
  5. 請求項4に記載の情報出力装置において、
    前記グラフ生成手段が生成する前記グラフには、デッドクロスに係るグラフを含み、
    前記デッドクロスに係るグラフは、受け付けた期間の指定に基づき生成される、借入元本返済と減価償却費との推移を示すグラフである、情報出力装置。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれかに記載の情報出力装置において、
    稼働率、経費率及び返済比率を含む第1指標項目に関する第1基準と、出力順と、前記第1基準に基づく第1対策情報とを記憶した第1指標記憶部と、
    前記将来予測一覧から前記第1指標項目に対応する現在の各情報を抽出する第1指標情報抽出手段と、
    前記第1指標情報抽出手段が抽出した各情報と、前記第1指標記憶部の前記第1基準とに基づいて、該当する前記第1対策情報を抽出し、抽出した前記第1対策情報を前記出力順に記載した第1レポートを生成する第1レポート生成手段と、
    を備え、
    前記出力手段は、前記第1レポート生成手段が生成した前記第1レポートを出力する、情報出力装置。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれかに記載の情報出力装置において、
    前記不動産物件の土地価格を含む、前記不動産物件の所有者である被相続人の財産情報を受け付ける財産受付手段と、
    前記被相続人に対する相続人に係る相続人情報を受け付ける相続人情報受付手段と、
    前記財産受付手段が受け付けた前記財産情報と、前記将来予測生成手段が生成した前記キャッシュフローに係る情報とを用いて、将来の課税遺産額を算出する課税遺産額算出手段と、
    前記課税遺産額算出手段が算出した将来の前記課税遺産額と、前記相続人情報受付手段が受け付けた前記相続人情報と、課税価格に応じた税率を記憶した税率テーブルとに基づいて、将来の相続税額を算出する相続税額算出手段と、
    を備え、
    前記出力手段は、前記課税遺産額算出手段が算出した将来の前記課税遺産額と、前記相続税額算出手段が算出した将来の前記相続税額とを含む相続額推移表を出力する、情報出力装置。
  8. 請求項7に記載の情報出力装置において、
    納税余力率、土地活用比率、小規模宅地活用比率及び相続税増加率を含む第2指標項目に関する第2基準と、前記第2基準に基づく第2対策情報とを記憶した第2指標記憶部と、
    前記課税遺産額及び前記相続税額から前記第2指標項目に対応する現在の各情報を抽出する第2指標情報抽出手段と、
    前記第2指標情報抽出手段が抽出した各情報と、前記第2指標記憶部の前記第2基準とに基づいて、該当する前記第2対策情報を抽出し、抽出した前記第2対策情報を含む第2レポートを生成する第2レポート生成手段と、
    を備え、
    前記出力手段は、前記第2レポート生成手段が生成した前記第2レポートを出力する、情報出力装置。
  9. 請求項1から請求項8までのいずれかに記載の情報出力装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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