JP5788827B2 - 通信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、通信装置におけるトラヒック制御技術に係り、特に、輻輳時にレートに応じて選択的にフレームの廃棄を行い、トラヒック間の公平性を高めるとともにキュー長の増大を防ぐ技術に関するものである。
一般に、アクセスネットワークにおいて、データの転送制御を行う通信装置は、ユーザから転送されたトラヒックの集線を行い、ユーザトラヒックを多重化した上でコアネットワーク(通信事業者間を接続する大容量の基幹通信ネットワーク)に転送する。各通信装置は、フレームに記載されたCOSなどの値を用いて優先度を識別し、VLANID(VID)などのユーザ識別子を用いて送信元ユーザを識別する。特に、集線を効率的に行うためには、通信装置を多段接続した上で、コアネットワークに接続する構成が必要となる。
しかし、通信装置を多段接続した際には、各通信装置に収容されたユーザのトラヒックに関して、特に輻輳時にスループットや遅延などの転送品質に不公平が生じる。これは、コアネットワークから遠い通信装置に収容されたユーザのトラヒックほど、集線回数が増加し、それに伴いキュー(Queue)での転送順番待ち回数が増え、遅延が増大しスループットが減少することに起因する。このような不公平を解消するためのトラヒック制御方法が必要となる。なお、キューとは待ち行列のことであり、ここでは、通信装置により受信されたフレームが、宛先通信ポートへの送信に備えて先入れ先出しのリスト構造で保持されたものである。
転送品質の公平性を実現するための第1の従来技術として、例えば非特許文献1に記載の2レート3カラーマーカーによるDifferentiatedService(DiffServ)が存在する。この技術では、トラヒックレート、ピークレート(PIR)、最低保証レート(CIR)、ピークバーストサイズ(PBS)、最低保証バーストサイズ(CBS)を用いてフレームへのマーキングを行う。その際、トラヒックレートがPIRを超過する場合は赤色に、PIRを超過せずCIRを超過する場合は黄色に、それ以外の場合は緑色とする。そして、マーキングされた色に従ってフレームの廃棄を行う。赤色のフレームは全て廃棄し、黄色のフレームをベストエフォート(BE)転送し、緑色のフレームは廃棄しない、などの方法によって、レートの大きいトラヒックほど多くのフレームを廃棄し、スループットの公平性を向上させる。
転送品質の公平性を実現するための第2の従来技術として、非特許文献2に記載のRainbowFairQueueing(RFQ)がある。この技術は、エッジルータにてフローごとのレートを推定し、レートが大きいフローのフレームほど多色にマーキングを行い、コアルータに転送し、コアルータにてバッファ閾値超過時に輻輳を検出し、レートが大きい場合に着色される色のフレームを廃棄する。輻輳継続時、廃棄閾値を更新することで廃棄する色を増やし、レートの大きいフローから順にフレームが廃棄され、スループットの公平化を図る。
これらの技術を用いることで、レートの大きいトラヒックのフレームを廃棄し、ユーザトラヒック間の転送品質の公平性を改善することができる。
Zhiruo Cao, Zheng Wang, Ellen Zegura,"Rainbow Fair Queueing: Fair Bandwidth Sharing Without Per−Flow State",IEEE INFOCOM 2000, vol.2, pp.922−931
しかし、これらの技術では、ネットワーク全体として見た場合に効率的な廃棄を行うことができず、キュー長が不要に伸びて遅延が増大し、公平性が低下する場合があった。
例えば、非特許文献1の技術においては、ある通信装置から黄色フレームが廃棄されずに出力された後、次々に転送された先の通信装置において他に多数のトラヒックが合流して輻輳が拡大すると、転送先において廃棄されることがある。このようなことが発生すると、ネットワーク全体として考えた場合には、本来転送せず早めに廃棄しておくべきだったフレームが転送されることで、転送先のキュー長が不要に伸びることになる。すると、キュー構成によっては緑色フレームについても遅延が増大する場合がある。
また、非特許文献2の技術においては、コアルータがそれぞれキュー長の増減をもとに廃棄色を決定するため、非特許文献1の技術と同様に、ある通信装置から出力されたフレームが、次々に転送された先において他に多数のトラヒックが合流して輻輳が拡大した際に、廃棄されることがある。そのため、多くのコアルータを経由するトラヒックほど、キューイング遅延が伸び易く、スループットに不公平が発生する場合がある。
以上のように従来技術では、ネットワーク全体として見た場合に効率的なフレーム廃棄を行うことができず、キュー長が不要に伸びて、経由する通信装置の数が増えるに従って遅延が増大し、トラヒック間の公平性が低下する点である。例えば、ある通信装置から出力されたフレームが、次々に転送された先の通信装置において他に多数のトラヒックが合流して輻輳が拡大した際に、転送先において廃棄されることがある。このような場合、ネットワーク全体として考えると、本来転送せず早めに廃棄しておくべきだったフレームが転送されることで、経由する通信装置のキュー長が不要に伸びることになる。すると、経由する通信装置が多いトラヒックほどキューイング遅延が増大し易く、公平性が低下する課題がある。
本発明は、これら従来技術の課題を解決すべく、アクセス区間における多段集線構成において、ネットワーク全体として見た場合に効率的なフレーム廃棄を行い、キュー長および遅延の不要な増大を防止することを可能とする通信装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る通信装置は、出力フレームを蓄積するキューと、廃棄閾値と、廃棄確率と、他の通信装置に対して廃棄閾値および廃棄確率を送信する手段と、他の通信装置から送信された廃棄閾値および廃棄確率を受信する手段と、を備え、他の通信装置との間で廃棄閾値および廃棄確率を送受信し、異なるN種類の色の内、いずれかの色がマーキングされたフレームが出力キューに入力する際、フレームの色と、廃棄閾値および廃棄確率と、に基づいて、当該フレームの廃棄判断を行い、廃棄と判断された場合には当該フレームを廃棄する、ことを行う。
具体的には、本発明に係る通信装置は、N(Nは自然数)種類の色IDのいずれかがマーキングされたフレームを上流側から受信する第1ポートと、前記フレームを蓄積する出力キューと、前記キューから前記フレームを下流側へ送信する第2ポートと、前記Nから廃棄閾値M(0≦M<N)を減算した比較値(N−M)および廃棄確率P(0≦P≦1)と前記第1ポートが受信した前記フレームの色IDとを比較し、色ID>(N−M)であれば前記フレームを廃棄し、色ID=(N−M)であれば前記フレームを確率Pで廃棄し、確率1−Pで前記フレームを前記出力キューに蓄積させ、色ID<(N−M)であれば前記フレームを前記出力キューに蓄積させる廃棄判断を行う廃棄判断部と、自己の廃棄閾値Eと下流側の他の通信装置から受信した廃棄閾値Dとを比較し、廃棄閾値E≧廃棄閾値Dならば廃棄閾値Eを廃棄閾値Mとして前記廃棄判断部へ通知し、廃棄閾値E<廃棄閾値Dならば廃棄閾値Dを廃棄閾値Mとして前記廃棄判断部へ通知する比較判断を行う廃棄閾値管理部と、を備える。
本通信装置は、フレーム廃棄の閾値を他の通信装置とやりとりすることで、他の通信装置での廃棄が予想されるフレームについて先行して廃棄を行い、効率的なフレーム廃棄を実現し、ネットワーク全体の不要な遅延を防止する。
従って、本発明は、アクセス区間における多段集線構成において、ネットワーク全体として見た場合に効率的なフレーム廃棄を行い、キュー長および遅延の不要な増大を防止することを可能とする通信装置を提供することができる。
本発明に係る通信装置の前記廃棄閾値管理部は、比較値(N−M)に対応するキュー長q、前記出力キューの最大キュー長Q、1以上の実数x、及び廃棄閾値関数f(q)=floor(Nq÷Q)を用いて、f(q)=mを満たす閾値m(0≦m<N)を求め、常にP=1とし、m>Eの場合に廃棄閾値Eの値をmに更新することを特徴とする。なお、floor(x)は床関数である。
本発明に係る通信装置は、適宜廃棄閾値を適正化することができ、効率的なフレーム廃棄が可能である。またパラメタxを大きくすることで、キュー長が短いほど閾値の間隔を短くすることによって、レートの大きいトラヒックを廃棄され易くすることができ、不要なフレームによるキューイング遅延の増大を抑止することができる。
本発明に係る通信装置の廃棄閾値管理部は、廃棄閾値と廃棄確率を用いて比較判断してもよい。すなわち、前記廃棄閾値管理部は、自己の廃棄閾値Eと下流側の他の通信装置から受信した廃棄閾値D、および自己の廃棄確率Cと下流側の他の通信装置から受信した廃棄確率Bとを比較し、廃棄閾値E>廃棄閾値Dならば、廃棄閾値Eを廃棄閾値Mとし、廃棄確率Cを廃棄確率Pとして前記廃棄判断部へ通知し、廃棄閾値E=廃棄閾値Dかつ廃棄確率C>廃棄確率Bならば、廃棄閾値Eを廃棄閾値Mとし、廃棄確率Cを廃棄確率Pとして前記廃棄判断部へ通知し、廃棄閾値E=廃棄閾値Dかつ廃棄確率C≦廃棄確率Bまたは、廃棄閾値E<廃棄閾値Dならば、廃棄閾値Dを廃棄閾値Mとし、廃棄確率Bを廃棄確率Pとして前記廃棄判断部へ通知する比較判断を行う。
詳細には、前記廃棄閾値管理部は、廃棄閾値関数f(q)=floor(N(q÷Q)1/x)および廃棄確率関数g(m,q)=(q÷Q−(m÷N))÷(((m+1)÷N)−(m÷N)))を用いて、f(q)=m、g(m,q)=pを満たす閾値m(0≦m<N)および確率p(0≦p<1)を求め、m>Eまたはm=Eかつp>Cの場合に廃棄閾値Eの値をmに更新し廃棄確率Cの値をpに更新することを特徴とする。
本発明に係る通信装置は、pを用いることで、mとm+1の間におけるキュー長の割合を表すことができ、mのみを用いた場合より精度良く輻輳状況を表現し、適切な廃棄判断を行うことができる。また、特定のポートから受信したフレームに対しては、常に廃棄確率P=0として廃棄判断を行うことで、経由SW数が多いフレームほど確率的な廃棄判断が多く行われ廃棄される確率が高くなることを防止することができる。
本発明に係る通信装置の前記廃棄閾値管理部は、廃棄閾値E又は廃棄閾値M、または廃棄閾値E又は廃棄閾値Mおよび廃棄確率C又は廃棄確率Pを定期的に上流側の他の通信装置へ送信することを特徴とする。
本発明に係る通信装置は、定期的に自身の廃棄閾値、または廃棄閾値および廃棄確率を上流の通信装置に通知でき、通信システム全体の不要なフレームによるキューイング遅延の増大を抑止することができる。
本発明に係る通信装置の前記廃棄閾値管理部は、廃棄閾値E又は廃棄閾値Mを廃棄閾値Eの更新時に上流側の他の通信装置へ送信することを特徴とする。
本発明に係る通信装置は、廃棄閾値が更新されない間において通知を行わず不要な通信を削減するとともに、更新があった場合に即座に新たな廃棄閾値を通知することができ、キューイング遅延の増大を抑えることができる。
本発明に係る通信装置の前記廃棄判断部は、前記出力キューが複数あり、前記フレームを振り分けて蓄積する場合、全ての前記出力キューへの前記フレームに対し、一律に前記廃棄判断を行うことを特徴とする。
本発明に係る通信装置は、フレームに記載されたユーザ識別子を用いてユーザ別にキューイングを行う際に、フレームに対して一律の廃棄判断を行うことができ、ユーザ間の転送品質の公平性をより高めることができる。
本発明に係る通信装置の前記廃棄判断部は、前記出力キューが複数あり、前記フレームを振り分けて蓄積する場合、前記フレームに対し、前記出力キュー毎に前記廃棄判断を行うことを特徴とする。
本発明に係る通信装置は、特定のユーザのトラヒック量が非常に多い場合に、当該ユーザのキュー長が伸び廃棄閾値が高くなることで、当該ユーザのフレームのみを多く廃棄し、他のユーザへの影響を小さくすることが可能となる。
本発明に係る通信装置の前記廃棄閾値管理部は、前記第2ポートが複数ある場合、複数ある下流側の他の通信装置のうちの1つから受信した廃棄閾値D、または廃棄閾値Dおよび廃棄確率Bを用いて前記比較判断を行うことを特徴とする。
本発明に係る通信装置は、不要なフレームによるキューイング遅延の増大を抑止する効率が最も良い廃棄閾値を選択できる。
本発明は、アクセス区間における多段集線構成において、ネットワーク全体として見た場合に効率的なフレーム廃棄を行い、キュー長および遅延の不要な増大を防止することを可能とする通信装置を提供することができる。
本発明に係る通信装置を示すブロック図である。対応第1ポートは1、廃棄判断部は1、出力キューは1である。 本発明に係る通信装置を示すブロック図である。対応第1ポートは複数である。 本発明に係る通信装置を示すブロック図である。対応第1ポートは複数であり、通知非対応がある。 本発明に係る通信装置を示すブロック図である。出力キューは複数である。 本発明に係る通信装置を示すブロック図である。出力キューは複数、対応第1ポートは複数である。 本発明に係る通信装置を示すブロック図である。出力キューは複数、対応第1ポートは複数であり、通知非対応がある。 本発明に係る通信装置を示すブロック図である。対応第2ポートは複数である。 本発明に係る通信装置を示すブロック図である。対応第2ポートは複数であり、通知非対応がある。 本発明に係る通信装置を示すブロック図である。対応第2ポートは複数、対応第1ポートは複数である。 本発明に係る通信装置を示すブロック図である。対応第2ポートは複数であり、対応第1ポートは複数であり、いずれか通知非対応がある。 本発明に係る通信装置を示すブロック図である。廃棄判断部は複数である。 本発明に係る通信装置を示すブロック図である。廃棄判断部は複数、対応第1ポートは複数である。 本発明に係る通信装置を示すブロック図である。廃棄判断部は複数、対応第1ポートは複数であり、通知非対応がある。 本発明に係る通信装置のフレーム廃棄について説明する図である。 本発明に係る通信装置のフレーム廃棄について説明する図である。 色IDについて説明する図である。
以下、図を用いて本発明を実施するための形態例を説明する。なお、本発明は、以下の記述により限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
まず、図1を用いて本発明の第1の実施の形態について説明する。
<第1の実施の形態>
図1において、1は本発明に係る通信装置であり、通信装置1は、第1ポート11を通じて受信した、他の通信装置から転送されたフレーム10に関し、廃棄判断部13において廃棄判断を行った上で、非廃棄と判断された場合には出力キュー15にフレームを転送し、廃棄と判断された場合には即座にフレームを廃棄する。この際、入力フレーム10には、異なるN種類の色の内のいずれかがマーキングされているものとする。ここで、色とは、図16に示すように、廃棄優先度を表す特定のビット列のことを指す。便宜的に、色には、0からN−1までの色IDが割り当てられているものとし、色IDが大きい色ほど、当該トラヒックのレートが大きいことを表すものとする。出力キュー15に蓄積されたフレームは、キュー読み出し部16によって読み出され、第2ポート12から、他の通信装置に対して転送される。
通信装置1への入力フレーム10には、当該フレームの優先度を示す情報が付与されており、廃棄判断部13に転送される前に、あらかじめ優先度に従って振り分けられており、廃棄判断部13が扱うのは、同一の優先度を持ったフレームである。また、廃棄判断対象とならないフレームに関しては、ここでは図示していない、当該優先度向けの出力キューに別途蓄積されるものとする。
廃棄判断部13は、廃棄閾値M(0≦M<N)および廃棄確率P(0≦P≦1)を持つ。出力キュー15の最大キュー長をQとし、廃棄判断時点のキュー長をqとする。廃棄閾値関数f(q)=floor(Nq÷Q)として、f(q)=mを満たすm(0≦m<N)を求め、m>Mの場合には、Mにmを代入することで、廃棄閾値を更新する。常にP=1とする。フレーム10の色IDを用いて、色ID>N−Mであればフレーム10を廃棄し、色ID=N−Mであれば確率Pでフレーム10を廃棄する。
廃棄閾値管理部14は、第2ポート12を通じて、他の通信装置から転送された廃棄閾値Dを受信する。D>Mである場合には、MにDを代入する。第1ポート11を通じて、上流の通信装置に対して廃棄閾値Mを送信する。この際、一定の時間間隔ごとに廃棄閾値を送信する。
ここで、図14を用いて廃棄判断部13と廃棄閾値管理部14の詳細な動作をまとめる。
1.廃棄判断部13は、下式を満たすm(0≦m<N)を探索する。
f(q)=floor(Nq÷Q)
2.廃棄閾値管理部14は、下流側から受信した廃棄閾値Dと自身が持つ廃棄閾値Eとを比較する。D>Eであれば廃棄判断部13に廃棄閾値Dを廃棄閾値Mとして使用させる。D≦Eであれば廃棄判断部13に廃棄閾値Eを廃棄閾値Mとして使用させる。
3.廃棄判断部13は、mとMとを比較する。m≦Mならば、廃棄判断部13は以下のステップを行う。m>Mならば、廃棄判断部13はmを廃棄閾値Mとして以下のステップを行うとともに、廃棄閾値管理部14に廃棄閾値Eの値をmに更新させる。
4.廃棄判断部13は、下記の条件を満たす色IDを持つフレームを廃棄する。
色ID>N−M
5.廃棄判断部13は、下記の条件を満たす色IDを持つフレームを確率Pで廃棄する。このとき、常にP=1であるため、すべてのフレームを廃棄する。
色ID=N−M
6.廃棄閾値管理部14は、定期的に廃棄閾値Eを上流側へ通知する。
具体例で説明する。
廃棄判断時に利用するのは、最新の自身の輻輳状態を表す値(仮にAとおく)と、最も輻輳が激しい下流側装置の輻輳状態を表す値(仮にBとおく)の二つである。AとBの内、輻輳が厳しい方を自身の廃棄判断に用いることで、最も輻輳が激しい装置と同じポリシーで判断を行うことが可能となる。例えば、廃棄閾値がBであるときに自身が最も輻輳が激しくなった場合(A>Bのとき)、廃棄閾値を更新(B→A)して所定時に上流側に伝達する。
このように、廃棄判断部13と廃棄閾値管理部14は、最新の自身の輻輳状態を表すmと受信した廃棄閾値Dとを比較し、mとDのうち大きい値をMとして、自身の廃棄判断に用いるとともに、所定時に上流側へと通知する、という処理を行う。m<DであればMはDに従い大きくなり、m>DとなればM=m、すなわちMは自身の輻輳状態に従って変動するようになる。
この廃棄方法により、キュー長が伸びるほど多くの色のフレームを廃棄し、その一方でレートの小さいトラヒックのフレームを廃棄することなく転送することができる。さらに、他の通信装置から廃棄閾値を受け取り、転送先で輻輳状況が強まる場合には、転送先と同様の廃棄閾値を用いて廃棄判断を行うことによって、転送を重ねた後に転送先で廃棄するのではなく、前もって廃棄を行うことができる。換言すれば、上流の通信装置へ廃棄閾値を通知することは、「最下流で廃棄するフレームを先に捨てる」と同義であり、段数の増加に伴うキューイング遅延の積算を防ぐことができる。これにより、ネットワーク全体で見た場合により効率的なフレーム廃棄を行い、キュー長および遅延の不要な増大を防止することができる。
<第2の実施の形態>
本発明の第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態は、ほぼ第1の実施の形態と同様であるが、以下の点が異なる。すなわち、廃棄閾値関数f(q)として、f(q)=floor(Nq÷Q)を用いる代わりに、f(q)=floor(N(q÷Q)1/x)を用いる。xは1以上の実数である。xは、定数であるとともに、本関数を用いる者によって適宜設定される設計事項である。このような指数的な廃棄閾値関数を用いることによって、図15に示すようにキューイング遅延をより短くすることができる場合がある。すなわち、図16のように色IDが大きいほど、当該トラヒックのレートが大きいことを表すことから、色IDが0に近いフレーム群には、ネットワーク上のほとんど全てのトラヒックが含まれる一方で、色IDがNに近いフレーム群には、レートが非常に大きい限られたトラヒックのみが含まれている、と考えられる。よって、キュー長が短いほど閾値の間隔を短くすることによって、そのようなレートの大きいトラヒックを廃棄され易くすることができ、不要なフレームによるキューイング遅延の増大を抑止することができる。
第2の実施の形態における廃棄判断部13と廃棄閾値管理部14の詳細な動作は、第1の実施の形態で説明したステップ1の数式を下式に置き換えることで説明できる。
f(q)=floor(Nq÷Q)
<第3の実施の形態>
本発明の第3の実施の形態について説明する。第3の実施の形態は、ほぼ第1〜2の実施の形態と同様であるが、以下の点が異なる。すなわち、廃棄閾値を送信する契機として、一定の時間間隔ごとに送信する代わりに、廃棄閾値が更新された直後に送信する。この方法により、廃棄閾値が更新されない間は通知を行わず不要な通信を削減するとともに、更新があった場合に即座に新たな廃棄閾値を通知することができ、キューイング遅延の増大を抑えることができる。
<第4の実施の形態>
本発明の第4の実施の形態について説明する。第4の実施の形態は、ほぼ第1〜2の実施の形態と同様であるが、以下の点が異なる。すなわち、廃棄閾値関数f(q)のみを用いる代わりに、廃棄閾値関数f(q)=floor(N(q÷Q)1/x)および廃棄確率関数g(m,q)=(q÷Q−(m÷N))÷(((m+1)÷N)−(m÷N)))を用いて、f(q)=m、g(m,q)=pを満たす閾値m(0≦m<N)および確率p(0≦p<1)を求め、m>Eまたはm=Eかつp>Cの場合に廃棄閾値Eの値をmに更新し廃棄確率Cの値をpに更新する。廃棄判断においては、m>Mの場合には、Mにmを代入した上でPにpを代入することで、廃棄閾値および廃棄確率を更新する。フレーム10の色IDを用いて、色ID>N−Mであればフレーム10を廃棄し、色ID=N−Mであれば確率Pでフレーム10を廃棄する。
廃棄閾値管理部14は、第2ポート12を通じて、他の通信装置から転送された廃棄閾値Dおよび廃棄確率Bを受信する。D>Mである場合には、MにDを代入し、PにBを代入する。第1ポート11を通じて、上流の通信装置に対して廃棄閾値Mおよび廃棄確率Pを送信する。この際、一定の時間間隔ごとに廃棄閾値および廃棄確率を送信する。
このように、廃棄判断部13と廃棄閾値管理部14は、最新の自身の輻輳状態を表すmおよびpと受信した廃棄閾値Dおよび廃棄確率Bとを比較し、mとDのうち大きい値をMとして、m>DのときはpをPとし、m<DのときはBをPとして、m=Dのときは、pとBのうち大きい値をPとして、自身の廃棄判断に用いるとともに、所定時に上流側へと通知する、という処理を行う。m<DであればMはDに従い大きくなり、m>DとなればM=m、すなわちMは自身の輻輳状態に従って変動するようになる。
廃棄確率は廃棄閾値より小さいスケールで輻輳状態を表し、廃棄閾値が等しい場合には、廃棄確率が大きい方が激しい輻輳状態を表す。すなわち、廃棄確率を用いることで、廃棄閾値を単独で用いるよりも、きめ細かいレート制御が可能になる。たとえば、色数Nが小さい場合やユーザ数が非常に多い場合には、廃棄閾値を1増減させると、フレームの転送レートは大きく変動し、ユーザごとのスループットをきめ細かく制御することが難しい。この様な場合にも、廃棄確率の増減によって、廃棄閾値を一定に保ちながら、より精密な転送レート制御が可能である。
<第5の実施の形態>
本発明の第5の実施の形態について説明する。第5の実施の形態は、ほぼ第4の実施の形態と同様であるが、以下の点が異なる。廃棄確率Pを用いた廃棄判断において、すべてのフレームに対して同じ廃棄判断を行う代わりに、特定のポートから受信したフレームに対しては、常に廃棄確率P=0として廃棄判断を行う。これにより、経由SW数が多いフレームほど確率的な廃棄判断が多く行われ廃棄される確率が高くなることを防止することができる。
<第6の実施の形態>
図2を用いて、本発明の第6の実施の形態について説明する。第6の実施の形態は、ほぼ第1〜5の実施の形態と同様であるが、以下の点が異なる。すなわち、第1ポート11を通じて、他の通信装置に対して廃棄閾値M、または廃棄閾値Mおよび廃棄確率Pを送信する代わりに、複数の第1ポート(11−1、11−2)の全てに対して、廃棄閾値M、または廃棄閾値Mおよび廃棄確率Pを送信する。なお入力ポートはいくつあっても良いが、ここでは2つの場合に関して述べた。これにより、複数の入力ポートから入力するフレームを廃棄対象とし、また廃棄閾値、または廃棄閾値および廃棄確率の送信対象とすることで、さらにキュー長の伸びを抑えやすくすることができる。
<第7の実施の形態>
図3を用いて、本発明の第7の実施の形態について説明する。第7の実施の形態は、ほぼ第1〜5の実施の形態と同様であるが、以下の点が異なる。すなわち、第1ポート11を通じて、他の通信装置に対して廃棄閾値M、または廃棄閾値Mおよび廃棄確率Pを送信する代わりに、複数の第1ポート(11−1、11−2)の内あらかじめ定めたポートに対してのみ、廃棄閾値M、または廃棄閾値Mおよび廃棄確率Pを送信する。なお入力ポートはいくつあっても良いが、ここでは2つの場合に関して述べた。これにより、複数の入力ポートから入力するフレームを廃棄対象とした上で、その中で廃棄閾値、または廃棄閾値および廃棄確率の送信対象としない入力ポートを設定することができ、廃棄閾値、または廃棄閾値および廃棄確率の共有を行わない通信装置を設定することができる。
<第8の実施の形態>
図4を用いて、本発明の第8の実施の形態について説明する。第8の実施の形態は、ほぼ第1〜5の実施の形態と同様であるが、以下の点が異なる。すなわち、廃棄判断部13から転送される出力キュー15が一つである代わりに、複数の出力キュー(15−1、15−2)である点が異なる。このとき、出力キュー15はいくつでも良いが、図4では2つの場合を示す。振り分け部17を用いて、出力キュー15−1および出力キュー15−2にフレームを振り分け、廃棄判断部13は一律に廃棄判断を行う。この方法により、フレームに記載されたユーザ識別子を用いてユーザ別にキューイングを行う際に、フレーム10に対して一律の廃棄判断を行うことができ、ユーザ間の転送品質の公平性をより高めることなどが可能となる。なお、廃棄閾値、または廃棄閾値および廃棄確率の算出方法としては、合計キュー長を用いても良いし、最大キュー長や平均キュー長を用いても良い。
<第9の実施の形態>
図5を用いて、本発明の第9の実施の形態について説明する。第9の実施の形態は、ほぼ第6の実施の形態と同様であるが、以下の点が異なる。すなわち、廃棄判断部13から転送される出力キュー15が一つである代わりに、複数の出力キュー(15−1、15−2)である点が異なる。このとき、出力キュー15はいくつでも良いが、図4では2つの場合を示す。振り分け部17を用いて、出力キュー15−1および出力キュー15−2にフレームを振り分け、廃棄判断部13は一律に廃棄判断を行う。この方法により、フレームに記載されたユーザ識別子を用いてユーザ別にキューイングを行う際に、フレーム10に対して一律の廃棄判断を行うことができユーザ間の転送品質の公平性をより高めることなどが可能となる。なお、廃棄閾値、または廃棄閾値および廃棄確率の算出方法としては、合計キュー長を用いても良いし、最大キュー長や平均キュー長を用いても良い。
<第10の実施の形態>
図6を用いて、本発明の第10の実施の形態について説明する。第10の実施の形態は、ほぼ第7の実施の形態と同様であるが、以下の点が異なる。すなわち、廃棄判断部13から転送される出力キュー15が一つである代わりに、複数の出力キュー(15−1、15−2)である点が異なる。このとき、出力キュー15はいくつでも良いが、図6では2つの場合を示す。振り分け部17を用いて、出力キュー15−1および出力キュー15−2にフレームを振り分け、廃棄判断部13は一律に廃棄判断を行う。この方法により、フレームに記載されたユーザ識別子を用いてユーザ別にキューイングを行う際に、フレーム10に対して一律の廃棄判断を行うことができ、ユーザ間の転送品質の公平性をより高めることなどが可能となる。なお、廃棄閾値、または廃棄閾値および廃棄確率の算出方法としては、合計キュー長を用いても良いし、最大キュー長や平均キュー長を用いても良い。
<第11の実施の形態>
図7を用いて、本発明の第11の実施の形態について説明する。第11の実施の形態は、ほぼ第8の実施の形態と同様であるが、以下の点が異なる。すなわち、出力キュー(15−1、15−2)に蓄積されたフレームは、キュー読み出し部16によって読み出され、第2ポート12から、他の通信装置に対して転送される代わりに、複数のキュー読み出し部(16−1、16−2)によってそれぞれ読み出され、複数の第2ポート(12−1、12−2)から、それぞれ他の通信装置に対して転送される点が異なる。複数の出力ポートはいくつあっても良いが、図7では2つの場合を示す。廃棄閾値管理部14は、第2ポート(12−1、12−2)を通じて、他の通信装置から転送された廃棄閾値D1および廃棄確率B1と廃棄閾値D2および廃棄確率B2を受信する。D1>D2であればDとしてD1を用い、BとしてB1を用いる。D1<D2であればDとしてD2を用い、BとしてB2を用いる。D1=D2であればDとしてD1を用い、BとしてB1とB2のうち大きい方を用いる。この方法により、複数の出力ポートに転送されるフレームに対して一律に廃棄判断を行うことが可能となる。
<第12の実施の形態>
図8を用いて、本発明の第12の実施の形態について説明する。第12の実施の形態は、ほぼ第11の実施の形態と同様であるが、以下の点が異なる。すなわち、廃棄閾値管理部14は、第2ポート(12−1、12−2)を通じて、他の通信装置から転送された廃棄閾値D1および廃棄閾値B1と廃棄閾値D2および廃棄閾値B2を受信する代わりに、第2ポート12−1を通じて、他の通信装置から転送された廃棄閾値Dおよび廃棄閾値Bを受信する。D>MまたはD=MかつB>Pである場合には、MにDを代入しPにBを代入する。この方法により、複数の出力ポートに転送されるフレームに対して一律に廃棄判断を行う際に、特定の出力ポートに接続される通信装置からの廃棄閾値情報のみを利用して廃棄判断を行うことが可能となる。
<第13の実施の形態>
図9を用いて、本発明の第13の実施の形態について説明する。第13の実施の形態は、ほぼ第9の実施の形態と同様であるが、以下の点が異なる。すなわち、出力キュー(15−1、15−2)に蓄積されたフレームは、キュー読み出し部16によって読み出され、第2ポート12から、他の通信装置に対して転送される代わりに、複数のキュー読み出し部(16−1、16−2)によってそれぞれ読み出され、複数の第2ポート(12−1、12−2)から、それぞれ他の通信装置に対して転送される点が異なる。複数の出力ポートはいくつあっても良いが、図9では2つの場合を示す。廃棄閾値管理部14は、第2ポート(12−1、12−2)を通じて、他の通信装置から転送された廃棄閾値D1および廃棄閾値B1と廃棄閾値D2および廃棄閾値B2を受信する。D1>D2であればDとしてD1を用い、BとしてB1を用いる。D1<D2であればDとしてD2を用い、BとしてB2を用いる。D1=D2であればDとしてD1を用い、BとしてB1とB2のうち大きい方を用いる。この方法により、複数の出力ポートに転送されるフレームに対して一律に廃棄判断を行うことが可能となる。
<第14の実施の形態>
図10を用いて、本発明の第14の実施の形態について説明する。第14の実施の形態は、ほぼ第10の実施の形態と同様であるが、以下の点が異なる。すなわち、出力キュー(15−1、15−2)に蓄積されたフレームは、キュー読み出し部16によって読み出され、第2ポート12から、他の通信装置に対して転送される代わりに、複数のキュー読み出し部(16−1、16−2)によってそれぞれ読み出され、複数の第2ポート(12−1、12−2)から、それぞれ他の通信装置に対して転送される点が異なる。複数の出力ポートはいくつあっても良いが、図10では2つの場合を示す。廃棄閾値管理部14は、第2ポート(12−1、12−2)の内あらかじめ定めたポートからのみ、他の通信装置から転送された廃棄閾値Dおよび廃棄確率Bを受信する。この方法により、複数の出力ポートに転送されるフレームに対して一律に廃棄判断を行う際に、特定の出力ポートに接続される通信装置からの廃棄閾値および廃棄確率情報のみを利用して廃棄判断を行うことが可能となる。
<第15の実施の形態>
図11を用いて、本発明の第15の実施の形態について説明する。第15の実施の形態は、ほぼ第8、11、12の実施の形態と同様であるが、以下の点が異なる。すなわち、廃棄判断部13を用いて廃棄判断を行う代わりに、複数の廃棄判断部(13−1、13−2)を用いて廃棄判断を行う。複数の廃棄判断部は、出力キュー15の数と同数であり、それぞれが出力キュー15に対応し、対応する出力キューのキュー長を用いて、廃棄閾値および廃棄確率を算出し廃棄判断を行う。この方法により、特定のユーザのトラヒック量が非常に多い場合に、当該ユーザのキュー長が伸び廃棄閾値および廃棄確率が高くなることで、当該ユーザのフレームのみを多く廃棄し、他のユーザへの影響を小さくすることが可能となる。
<第16の実施の形態>
図12を用いて、本発明の第16の実施の形態について説明する。第16の実施の形態は、ほぼ第9、13の実施の形態と同様であるが、以下の点が異なる。すなわち、廃棄判断部13を用いて廃棄判断を行う代わりに、複数の廃棄判断部(13−1、13−2)を用いて廃棄判断を行う。複数の廃棄判断部は、出力キュー15の数と同数であり、それぞれが出力キュー15に対応し、対応する出力キューのキュー長を用いて、廃棄閾値および廃棄確率を算出し廃棄判断を行う。この方法により、特定のユーザのトラヒック量が非常に多い場合に、当該ユーザのキュー長が伸び廃棄閾値および廃棄確率が高くなることで、当該ユーザのフレームのみを多く廃棄し、他のユーザへの影響を小さくすることが可能となる。
<第17の実施の形態>
図13を用いて、本発明の第17の実施の形態について説明する。第17の実施の形態は、ほぼ第10、14の実施の形態と同様であるが、以下の点が異なる。すなわち、廃棄判断部13を用いて廃棄判断を行う代わりに、複数の廃棄判断部(13−1、13−2)を用いて廃棄判断を行う。複数の廃棄判断部は、出力キュー15の数と同数であり、それぞれが出力キュー15に対応し、対応する出力キューのキュー長を用いて、廃棄閾値および廃棄確率を算出し廃棄判断を行う。この方法により、特定のユーザのトラヒック量が非常に多い場合に、当該ユーザのキュー長が伸び廃棄閾値および廃棄確率が高くなることで、当該ユーザのフレームのみを多く廃棄し、他のユーザへの影響を小さくすることが可能となる。
(実施の形態の通信装置の効果)
上述した実施の形態の通信装置は、以下のような効果を得ることができる。ネットワークを構成する通信装置は、他の通信装置との間で廃棄閾値および廃棄確率を送受信することで、他の通信装置における輻輳状況を推定する。推定された輻輳状況をも考慮して廃棄判断を行うことで、自らが搭載された通信装置のキュー長のみに基づいて廃棄判断を行った場合には廃棄されず転送されるフレームに関しても、特に転送先の通信装置においていずれ廃棄されることが予想される場合には先行して廃棄を行う。それによって、ネットワーク全体で見た場合により効率的なフレーム廃棄を行い、キュー長および遅延の不要な増大を防止する。
1:通信装置
10:フレーム
11,11−1,11−2:第1ポート
12,12−1,12−2:第2ポート
13、13−1、13−2:廃棄判断部
14:廃棄閾値管理部
15、15−1、15−2:出力キュー
16、16−1、16−2:キュー読み出し部
17:振り分け部

Claims (13)

  1. N(Nは自然数)種類の色IDのいずれかがマーキングされたフレームを上流側から受信する第1ポートと、
    前記フレームを蓄積する出力キューと、
    前記キューから前記フレームを下流側へ送信する第2ポートと、
    前記Nから廃棄閾値M(0≦M<N)を減算した比較値(N−M)と前記第1ポートが受信した前記フレームの色IDとを比較し、色ID≧(N−M)であれば前記フレームを廃棄し、色ID<(N−M)であれば前記フレームを前記出力キューに蓄積させる廃棄判断を行う廃棄判断部と、
    自己の廃棄閾値Eと下流側の他の通信装置から受信した廃棄閾値Dとに基づいて廃棄閾値Mを算出し、廃棄閾値Mを前記廃棄判断部へ通知する比較判断を行う廃棄閾値管理部と、
    を備える通信装置。
  2. 記廃棄閾値管理部は、
    自己の廃棄閾値Eと下流側の他の通信装置から受信した廃棄閾値Dとを比較し、廃棄閾値E≧廃棄閾値Dならば廃棄閾値Eを廃棄閾値Mとして前記廃棄判断部へ通知し、廃棄閾値E<廃棄閾値Dならば廃棄閾値Dを廃棄閾値Mとして前記廃棄判断部へ通知する比較判断を行うことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記廃棄閾値管理部は、
    比較値(N−M)に対応するキュー長q、前記出力キューの最大キュー長Q、及び1以上の実数x、および廃棄閾値関数f(q)=floor(N(q÷Q)1/x)を用いて、f(q)=mを満たす閾値m(0≦m<N)を求め、m>Eの場合に廃棄閾値Eの値をmに更新することを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
  4. N(Nは自然数)種類の色IDのいずれかがマーキングされたフレームを上流側から受信する第1ポートと、
    前記フレームを蓄積する出力キューと、
    前記キューから前記フレームを下流側へ送信する第2ポートと、
    前記Nから廃棄閾値M(0≦M<N)を減算した比較値(N−M)と前記第1ポートが受信した前記フレームの色IDとを比較し、色ID>(N−M)であれば前記フレームを廃棄し、色ID=(N−M)であれば廃棄確率P(0≦P≦1)で前記フレームを廃棄し確率1−Pで前記フレームを前記出力キューに蓄積させ、色ID<(N−M)であれば前記フレームを前記出力キューに蓄積させる廃棄判断を行う廃棄判断部と、
    自己の廃棄閾値Eと下流側の他の通信装置から受信した廃棄閾値Dとに基づいて廃棄閾値Mを算出し、廃棄閾値Mを前記廃棄判断部へ通知する比較判断を行う廃棄閾値管理部と、
    を備える通信装置。
  5. 記廃棄閾値管理部は、
    自己の廃棄閾値Eと下流側の他の通信装置から受信した廃棄閾値D、および自己の廃棄確率Cと下流側の他の通信装置から受信した廃棄確率Bとを比較し、
    廃棄閾値E>廃棄閾値Dならば、廃棄閾値Eを廃棄閾値Mとし、廃棄確率Cを廃棄確率Pとして前記廃棄判断部へ通知し、
    廃棄閾値E=廃棄閾値Dかつ廃棄確率C>廃棄確率Bならば、廃棄閾値Eを廃棄閾値Mとし、廃棄確率Cを廃棄確率Pとして前記廃棄判断部へ通知し、
    廃棄閾値E=廃棄閾値Dかつ廃棄確率C≦廃棄確率Bまたは、廃棄閾値E<廃棄閾値Dならば、廃棄閾値Dを廃棄閾値Mとし、廃棄確率Bを廃棄確率Pとして前記廃棄判断部へ通知する比較判断を行うことを特徴とする請求項に記載の通信装置。
  6. 前記廃棄閾値管理部は、廃棄閾値関数f(q)=floor(N(q÷Q)1/x)および廃棄確率関数g(m,q)=(q÷Q−(m÷N)x)÷(((m+1)÷N)x((m÷N)x))を用いて、f(q)=m、g(m,q)=pを満たす閾値m(0≦m<N)および確率p(0≦p<1)を求め、m>Eの場合に廃棄閾値Eの値をmに更新し、
    廃棄確率Cの値をpに更新し、m=Eかつp>Cの場合に廃棄確率Cの値をpに更新することを特徴とする請求項に記載の通信装置。
  7. 前記廃棄判断部は、前記第1ポートが複数ある場合、
    複数ある上流側の他の通信装置のうちのいずれかから受信した色ID=(N−M)であるフレームに対しては、常に廃棄確率P=0として廃棄判断を行うことを特徴とする請求項に記載の通信装置。
  8. 前記廃棄閾値管理部は、
    廃棄閾値E又は廃棄閾値Mを定期的に上流側の他の通信装置へ送信することを特徴とする請求項2又は3に記載の通信装置。
  9. 前記廃棄閾値管理部は、
    廃棄閾値E又は廃棄閾値Mを廃棄閾値Eの更新時に上流側の他の通信装置へ送信することを特徴とする請求項2又は3に記載の通信装置。
  10. 前記廃棄閾値管理部は、廃棄閾値E又は廃棄閾値Mおよび、廃棄確率Cまたは廃棄確率Pを定期的に上流側の他の通信装置へ送信することを特徴とする請求項5から7のいずれかに記載の通信装置。
  11. 前記廃棄判断部は、
    前記出力キューが複数あり、前記フレームを振り分けて蓄積する場合、
    全ての前記出力キューへの前記フレームに対し、一律に前記廃棄判断を行うことを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の通信装置。
  12. 前記廃棄判断部は、
    前記出力キューが複数あり、前記フレームを振り分けて蓄積する場合、
    前記フレームに対し、前記出力キュー毎に前記廃棄判断を行うことを特徴とする請求項1から11のいずれかに記載の通信装置。
  13. 前記廃棄閾値管理部は、
    前記第2ポートが複数ある場合、
    複数ある下流側の他の通信装置のうちの1つから受信した廃棄閾値Dを用いて前記比較判断を行うことを特徴とする請求項1から12のいずれかに記載の通信装置。
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