JP5898633B2 - 通信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、通信装置におけるトラヒック制御技術に係り、特に、輻輳時にレートに応じ選択的にフレームの廃棄を行い、キュー長の増大を防ぎ、トラヒック間のスループット公平性を高める技術に関するものである。
一般に、アクセスネットワークにおいて、データの転送制御を行う通信装置は、ユーザから転送されたトラヒックの集線を行い、ユーザトラヒックを多重化した上で、エッジルータを通じコアネットワーク(通信事業者間を接続する大容量の基幹通信ネットワーク)に転送する。各通信装置は、フレームに記載されたCOSなどの値を用いて優先度を識別し、VLANIDなどのユーザ識別子を用いて送信元ユーザを識別する。特に、集線を効率的に行うためには、通信装置を多段接続した上で、コアネットワークに接続する構成が必要となる。キャリアネットワークにおいては、信頼性向上の観点から装置や経路の冗長化が重要であり、従来ERP(Ethernet(登録商標) Ring Protection)等を適用したレイヤ2リングトポロジが広く採用されている。通信装置を多段接続する場合にも、複数のエッジルータを接続したリングトポロジを構成することは重要である。
一方で近年、データセンタにおけるサーバ仮想化技術の進展に伴い、データセンタ内ネットワークの効率化、管理容易化のためにSPB(IEEE 802.1aq Shortest Path Bridging)、TRILL(Transparent Interconnection of Lots of Links)といったレイヤ2ルーティング(L2R)技術の標準化が進んでいる。L2Rでは、IS−IS(Intermediate System to Intermediate System)を利用しノード間で経路情報を交換して転送経路を決定することで、最短経路転送、マルチパス転送を実現する。またループ回避のために従来必須であったブロッキングポートを不要とし、リソースの有効利用および経路管理の容易化を図っている。
今後、アクセスネットワークにおける集線区間へのL2R網の利用が考えられる。L2R網では、任意のネットワーク構成において最短経路転送が実現され、またブロッキングポートが不要となるため、リソースの有効利用および経路管理の容易化が期待されるためである。さらにリングトポロジにとどまらず、需要に応じて柔軟にネットワークを構成することが可能となる。
しかし、通信装置の接続に際して任意のトポロジを構成した場合、一部のリンクにトラヒックが集中することがある。すなわちL2R網では自動で最短パスを転送経路として設定するため、多くのトラヒックの最短経路が重なることがある。トラヒック分散を考慮してトポロジ設計やメトリック値設定などを実施すべきであるが、故障などに伴って経路が自律的に再設定されることも想定される。そのため、トラヒック集中を常に回避することは困難であり、輻輳時、ユーザの収容位置やエッジルータへの転送経路の差異等により、スループットや遅延などの転送品質に不公平が発生する課題がある。たとえば、コアネットワークから遠い通信装置に収容されたユーザのトラヒックほど、集線回数が増加し、それに伴いキュー(Queue)での転送順番待ち回数が増え、遅延が増大しスループットが減少することがある。
転送品質の公平性を実現するための第1の関連技術として、非特許文献1に記載のRainbow Fair Queueing(RFQ)がある。この技術は、エッジ装置にてフローごとのレートを推定し、レートが大きいフローのフレームほど多色にマーキングを行い、コア装置に転送し、コア装置にてバッファ閾値超過時に輻輳を検出し、レートが大きい場合に着色される色のフレームを廃棄する。輻輳継続時、廃棄閾値を更新することで廃棄する色を増やし、レートの大きいフローから順にフレームが廃棄され、スループットの公平化を図る。
転送品質の公平性を実現するための第2の関連技術として、非特許文献2に記載の多色マーキングおよび廃棄閾値通知手法がある。この技術は、フレームをレートに応じて多色にマーキングした上で、キュー長が伸び輻輳が強まるほど廃棄色数を増やし、高レートのトラヒックを優先的に廃棄する。さらに下流側装置へのリンクに対して持つ廃棄閾値および廃棄確率の組の中から、一つを周期的に選択し、上流側装置に対し通知する。結果として、後に下流側装置で廃棄されるフレームを予め上流側装置で廃棄し、装置接続段数増加に伴うキューイング遅延積算を防ぎ、公平性を向上させる。
これらの技術を用いることで、レートの大きいトラヒックのフレームを廃棄し、ユーザトラヒック間の転送品質の公平性を改善することができる。
しかし、これらの技術では、L2R網を利用し任意のトポロジを構成した場合に効率的な廃棄を行うことができず、遅延増大や過剰なフレーム廃棄が生じる場合があった。
例えば、非特許文献1の技術においては、コア装置がそれぞれキュー長の増減をもとに廃棄色を決定するため、ある通信装置から出力されたフレームが、次々に転送された先において他に多数のトラヒックが合流して輻輳が拡大した際に、廃棄されることがある。このようなことが発生すると、ネットワーク全体として考えた場合には、本来転送せず早めに廃棄しておくべきだったフレームが転送されることで、転送先のキュー長が不要に伸びることになる。そのため、多くのコア装置を経由するトラヒックほど、キューイング遅延が伸び易く、スループットに不公平が発生する場合がある。
また、非特許文献2の技術は、リングトポロジを対象としている。リングトポロジではブロッキングポートが存在し、論理的にはバス型のトポロジとなっているため、廃棄閾値の通知方向は一定であった。しかしL2R網を利用し任意のトポロジを構成した場合、ブロッキングポートが存在せず、廃棄閾値の通知される方向やタイミングがネットワークトポロジやトラヒック状況などに応じて変化し、本来なら更新されるべき廃棄閾値の値が通知を繰り返されて残り続け、不適切なフレーム廃棄が行われる場合がある。
Rainbow Fair Queueing:Fair Bandwidth Sharing Without Per−Flow State,IEEE INFOCOM 2000,vol.2,pp.922−931 レイヤ2リングNWにおけるN_rate_N+1_color_markingによる帯域公平化,中山悠・太田憲行,電子情報通信学会技術研究報告,CS2012−62,pp.73−78,2012年9月.
本発明が解決しようとする問題点は、関連技術では、L2R網を利用し任意のトポロジを構成した場合に適切に効率的なフレーム廃棄を行うことができず、遅延増大や過剰なフレーム廃棄が生じる場合があった点である。例えば、ある通信装置から出力されたフレームが、次々に転送された先の通信装置において他に多数のトラヒックが合流して輻輳が拡大した際に、転送先において廃棄される場合、本来転送せず早めに廃棄しておくべきだったフレームが転送されることで、経由する通信装置のキュー長が不要に伸び、経由する通信装置が多いトラヒックほどキューイング遅延が増大する。また廃棄閾値通知により後に下流側装置で廃棄されるフレームを予め上流側装置で廃棄すれば、装置接続段数増加に伴うキューイング遅延積算を抑制できるが、L2R網ではブロッキングポートが存在せず、廃棄閾値の通知される方向やタイミングがネットワークトポロジやトラヒック状況などに応じて変化し、本来なら更新されるべき廃棄閾値の値が通知を繰り返されて残り続け、不適切なフレーム廃棄が行われる場合があった。これを、具体例を用いて説明する。廃棄判断に利用する廃棄閾値M、自己の廃棄閾値をA、他の通信装置から受信した廃棄閾値をBとする。常にBを用い、AとBのうち大きい方をMに代入する場合、例えば以下のような現象が発生し得る。通信装置SW1ではA>0、通信装置SW2ではA=0のとき、通信装置SW2が通信装置SW1からB=X(X>0)を通知され、M=Xを採用する。その直後に通信装置SW1の輻輳が弱まりA=0となっていても、通信装置SW2から他の通信装置を経由して通信装置SW1がB=Xを受け取った場合、M=Xが採用される。このとき、本来なら通信装置SW2は通信装置SW1からB=0を通知されるべきであるが、B=Xが通知されることになる。この様なプロセスを繰り返すことで、ネットワーク上を不適切な値が通知され続けることがある。
本発明の目的は、これら関連技術の課題を解決し、アクセスネットワークにおける集線区間に対しL2R網を利用し任意のトポロジを構成した場合において、効率的なフレーム廃棄を行い、キュー長の不要な増大や過剰なフレーム廃棄を防止することを可能とすることである。
上記目的を達成するため、本発明に係る通信装置は、出力フレームを蓄積するキューと、キューに対応する廃棄閾値Aと、他の通信装置から受信した廃棄閾値Bとを備え、廃棄閾値Mの算出に際してAを用い、さらに一定の条件に基づきBを用い、異なるN種類の色の内、いずれかの色がマーキングされたフレームが出力キューに入力する際、フレームの色とMとに基づいて、当該フレームの廃棄判断を行い、廃棄と判断された場合には当該フレームを廃棄する、ことを行う。
具体的には、本発明に係る通信装置は、
0からN−1(Nは自然数)までの整数値が割り当てられたN種類の色IDのいずれかがマーキングされたフレームを上流側から受信する第1ポートと、
前記フレームを蓄積する出力キューと、
前記キューから前記フレームを下流側へ送信する第2ポートと、
定められた廃棄閾値M(0≦M<N)と前記第1ポートが受信した前記フレームの色IDとを比較し、前記フレームを廃棄するか又は前記フレームを前記出力キューに蓄積させるかの廃棄判断を行う廃棄判断部と、
前記出力キューの蓄積量に応じて定められる廃棄閾値A、及び、前記第2ポートに接続される他の通信装置から受信した廃棄閾値Bに基づいてMを算出し、前記廃棄判断部へ通知する廃棄閾値管理部と、
を備え
前記廃棄閾値管理部は、
一定時間以上にわたり同じ値のBを受信し続けたか否かを判定し、
Bが一定時間以内に更新された場合には、AとBのうちの大きい方をMに用い、
Bが一定時間以上にわたり変化しない場合には、AをMに用いる
前記廃棄閾値管理部は、Bが一定時間以内に更新されたか否かを判定し、Bが一定時間以内に更新された場合には、AとBのうちの大きい方をMに用いてもよい。
前記廃棄閾値管理部は、一定の確率で、AとBのうちの大きい方をMに用いてもよい。
前記廃棄閾値管理部は、Bが記録された時刻から一定時間以内であるか否かを判定し、Bが記録された時刻から一定時間以内である場合には、AとBのうちの大きい方をMに用いてもよい。
具体的には、本発明に係る通信装置のフレーム廃棄方法は、
0からN−1(Nは自然数)までの整数値が割り当てられたN種類の色IDのいずれかがマーキングされたフレームを上流側から受信する第1ポートと、
前記フレームを蓄積する出力キューと、
前記キューから前記フレームを下流側へ送信する第2ポートと、
定められた廃棄閾値M(0≦M<N)と前記第1ポートが受信した前記フレームの色IDとを比較し、前記フレームを廃棄するか又は前記フレームを前記出力キューに蓄積させるかの廃棄判断を行う廃棄判断部と
記出力キューの蓄積量に応じて定められる廃棄閾値A、及び、前記第2ポートに接続される他の通信装置から受信した廃棄閾値Bに基づいてMを算出し、前記廃棄判断部へ通知する廃棄閾値管理部と
を備える通信装置のフレーム廃棄方法であって、
前記廃棄閾値管理部が、
一定時間以上にわたり同じ値のBを受信し続けたか否かを判定し、
Bが一定時間以内に更新された場合には、AとBのうちの大きい方をMに用い、
Bが一定時間以上にわたり変化しない場合には、AをMに用いる
なお、上記各発明は、可能な限り組み合わせることができる。
本発明によれば、ネットワークを構成する通信装置は、廃棄閾値の算出に際し、他の通信装置から通知された廃棄閾値を一定の条件において利用しないことで、本来なら更新されるべき廃棄閾値の値が通知を繰り返されて残り続けることを防ぎ、適切なフレーム廃棄が行われるようにする。
本発明に係るネットワークの構成イメージを示す図である。 本発明に係るネットワークの構成例を示す図である。 本発明に係る通信装置の構成例を示すブロック図である。 本発明に係る通信装置の廃棄閾値決定アルゴリズムの第1の例を示す図である。 本発明に係る通信装置の廃棄閾値決定アルゴリズムの第2の例を示す図である。 本発明に係る通信装置の廃棄閾値決定アルゴリズムの第3の例を示す図である。
添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は本発明の実施の例であり、本発明は、以下の実施形態に制限されるものではない。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
まず、図1、図2、図3及び図4を用いて本発明の第1の実施の形態について説明する。
<第1の実施の形態>
図1において、SW94は本発明に係る通信装置であり、SW94間は、いずれかのL2R方式を用いて接続され、L2R網92を形成している。L2R網92内のトポロジは何でも良い。各SW94にはそれぞれ、アクセスネットワークを通じてユーザ端末95が接続される。さらに、いずれかのSW94に対しエッジルータER93が接続され、さらにコアネットワーク91に接続されている。図2は、L2R網92の具体例の一つを示している。ここでは、L2R網がSW0からSW5の6つの通信装置から構成されており、SW0がER0に接続され、SW1がER1に接続されている。いずれのリンクもブロックされておらず、トラヒックが疎通可能な状態となっている。
図3において、SW94は本発明に係る通信装置であり、SW94は、入力ポート11を通じて受信した、他の通信装置から転送されたフレーム10に関し、廃棄判断部14において廃棄判断を行った上で、非廃棄と判断された場合には出力キュー13にフレームを転送し、廃棄と判断された場合には即座にフレームを廃棄する。この際、入力フレーム10には、異なるN種類の色のうちのいずれかがマーキングされているものとする。ここで、色とは、廃棄優先度を表す特定のビット列のことを指す。便宜的に、色には、0からN−1までの色IDが割り当てられているものとし、色IDが大きい色ほど、当該トラヒックのレートが大きいことを表すものとする。出力キュー13に蓄積されたフレームは、出力ポート12から、他の通信装置に対して転送される。
SW94への入力フレーム10には、当該フレームの優先度を示す情報が付与されており、廃棄判断部14に転送される前に、あらかじめ優先度に従って振り分けられており、廃棄判断部14が扱うのは、同一の優先度を持ったフレームである。また、廃棄判断対象とならないフレームに関しては、ここでは図示していない、当該優先度向けの出力キューに別途蓄積されるものとする。
廃棄判断部14は、出力キュー13に対応した廃棄閾値M(0≦M<N)を持つ。各出力キューに転送されるフレームは、フレーム10の色IDと、対応する廃棄閾値とを用いて、色ID≧N−Mであればフレーム10を廃棄する。
廃棄閾値管理部15は、図4に示すアルゴリズムによって廃棄閾値Mを更新する。自己の廃棄閾値をA、他の通信装置から受信した廃棄閾値をBとする。Aは、出力キュー13の廃棄閾値更新時点のキュー長qと最大キュー長Qとの比率から求められる値であり、対応する出力ポート12の輻輳状況を表す。Bは、出力ポート12に接続されている下流側の他の通信装置から通知を受けた値であり、下流側における輻輳状況を表す。
廃棄閾値管理部15は、廃棄閾値更新時点のキュー長qを出力キュー13から取得すると、廃棄閾値関数f(q)=floor(Nq÷Q)として、f(q)=mを満たすm(0≦m<N)を求め、mをAに代入する。これにより、Aを求める。廃棄閾値管理部15は、Aを求めると、MにAを代入する(S101)。そして、Bが一定時間以内に更新された場合には(S102おいてYes)、AとBのうちの大きい方をMに用いる(S103)。すなわち、B>AのときはMにBを代入し、A>BのときはMにAを代入する。
この廃棄閾値更新方法により、一定時間以上にわたり変化がない場合にBを利用せずに廃棄閾値を算出することで、不適切なBが通知を繰り返されてネットワーク上に残り続けることを防ぎ、適切なフレーム廃棄が行われるようにする。すなわち、Bが長い時間にわたって同じ値である場合、既に適切な値ではない値がSW間で通知され続け、ネットワーク上を回り続けている可能性が考えられる。
具体的には、常にBを用い、AとBのうち大きい方をMに代入する場合、例えば以下のような現象が発生し得る。SW1ではA>0、SW2ではA=0のとき、SW2がSW1からB=X(X>0)を通知され、M=Xを採用する。その直後にSW1の輻輳が弱まりA=0となっていても、SW2から他のSWを経由してSW1がB=Xを受け取った場合、M=Xが採用される。このとき、本来ならSW2はSW1からB=0を通知されるべきであるが、B=Xが通知されることになる。この様なプロセスを繰り返すことで、ネットワーク上を不適切な値が通知され続けることがある。このような場合、各SWにおいて過剰なフレーム廃棄等が発生し、廃棄閾値通知の効果が低下する。
これに対し、本発明は、一定時間以上にわたりB=Xである場合、B=Xを利用せずに廃棄閾値を算出する。このように、Bを利用しない場合を設けることで、不適切な値がネットワーク上に残ることを防ぐことが可能である。また、もしBが適切な値であった場合には、次回の通知において再び元のBの値が利用されることになるため、A<Bのとき、次回の通知までの間キュー長が伸びることになる。トラヒックのスループットに影響を与えるほどの遅延が発生するのは、複数の通信装置においてキュー長が伸びた状態が継続する場合であるため、通知の時間間隔をある程度短く保つことで、本手法が遅延に対して与える影響を小さくすることができる。
なお、廃棄閾値の更新は、一定時間おきに行ってもよいし、他の通信装置から廃棄閾値Bを受信したときに行ってもよい。
<第2の実施の形態>
図5を用いて、本発明の第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態は、ほぼ第1の実施の形態と同様であるが、以下の点が異なる。
すなわち、ステップS102を実行することによってBが一定時間以内に更新された場合にB>AのときMにBを代入する代わりに、次のことを行う。
乱数d(0≦d≦1)を生成し(S201)、dを確率パラメタrと比較し(S202)、d>rの場合には(S202おいてYes)、AとBのうちの大きい方をMに用いる(S103)。すなわち、B>AのときはMにBを代入し、A>BのときはMにAを代入する。
この手法により、一定の確率rでBを利用せずに廃棄閾値を算出する。これにより、不適切なBが通知を繰り返されてネットワーク上に残り続けることを防ぎ、適切なフレーム廃棄が行われるようにする。
<第3の実施の形態>
図6を用いて、本発明の第3の実施の形態について説明する。第3の実施の形態は、ほぼ第1の実施の形態と同様であるが、以下の点が異なる。
すなわち、ステップS102を実行することによってBが一定時間以内に更新された場合にB>AのときMにBを代入する代わりに、次のことを行う。
t1を現在時刻、t0をBの記録時刻、T(T>0)を時間パラメタとする。
t1とt0との差がT以上であれば(S301おいてYes)、Bを利用せずにM=Aのまま、t1にt0を代入する。
t1とt0との差が一定未満であれば(S301おいてNo)、AとBのうちの大きい方をMに用いる(S103)。すなわち、B>AのときはMにBを代入し、A>BのときはMにAを代入する。
ここで、Tは、廃棄閾値の通知周期に対し、数倍から数十倍程度の大きさが適していると考えられるが、実際にはネットワーク内のノード数やリンク数に応じて定められるべきである。
この手法により、一定の時間TごとにBを利用せずに廃棄閾値を算出する。これにより、不適切なBが通知を繰り返されてネットワーク上に残り続けることを防ぎ、適切なフレーム廃棄が行われるようにする。
本発明は情報通信産業に適用することができる。
11:入力ポート
12:出力ポート
13:出力キュー
14:廃棄判断部
15:廃棄閾値管理部
91:コアネットワーク
92:L2R網
93:ER
94:SW
95:ユーザ端末

Claims (2)

  1. 0からN−1(Nは自然数)までの整数値が割り当てられたN種類の色IDのいずれかがマーキングされたフレームを上流側から受信する第1ポートと、
    前記フレームを蓄積する出力キューと、
    前記キューから前記フレームを下流側へ送信する第2ポートと、
    定められた廃棄閾値M(0≦M<N)と前記第1ポートが受信した前記フレームの色IDとを比較し、前記フレームを廃棄するか又は前記フレームを前記出力キューに蓄積させるかの廃棄判断を行う廃棄判断部と、
    前記出力キューの蓄積量に応じて定められる廃棄閾値A、及び、前記第2ポートに接続される他の通信装置から受信した廃棄閾値Bに基づいてMを算出し、前記廃棄判断部へ通知する廃棄閾値管理部と、
    を備え
    前記廃棄閾値管理部は、
    一定時間以上にわたり同じ値のBを受信し続けたか否かを判定し、
    Bが一定時間以内に更新された場合には、AとBのうちの大きい方をMに用い、
    Bが一定時間以上にわたり変化しない場合には、AをMに用いる
    ことを特徴とする通信装置。
  2. 0からN−1(Nは自然数)までの整数値が割り当てられたN種類の色IDのいずれかがマーキングされたフレームを上流側から受信する第1ポートと、
    前記フレームを蓄積する出力キューと、
    前記キューから前記フレームを下流側へ送信する第2ポートと、
    定められた廃棄閾値M(0≦M<N)と前記第1ポートが受信した前記フレームの色IDとを比較し、前記フレームを廃棄するか又は前記フレームを前記出力キューに蓄積させるかの廃棄判断を行う廃棄判断部と
    記出力キューの蓄積量に応じて定められる廃棄閾値A、及び、前記第2ポートに接続される他の通信装置から受信した廃棄閾値Bに基づいてMを算出し、前記廃棄判断部へ通知する廃棄閾値管理部と
    を備える通信装置のフレーム廃棄方法であって、
    前記廃棄閾値管理部が、
    一定時間以上にわたり同じ値のBを受信し続けたか否かを判定し、
    Bが一定時間以内に更新された場合には、AとBのうちの大きい方をMに用い、
    Bが一定時間以上にわたり変化しない場合には、AをMに用いる
    ことを特徴とする通信装置のフレーム廃棄方法。
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