JP5788485B2 - エレベータ装置 - Google Patents
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Description
本発明は、乗りかごおよび釣合い錘を懸架する主索の捻れを防止してエレベータの安定な運転を確保し得る主索の回り止め機構を備えたエレベータ装置に関する。
トラクションシーブに巻き掛けられた主索(ロープ)に吊下げられた乗りかごと釣合い錘とを昇降路内に備えたエレベータ装置は、前記トラクションシーブを電動機により駆動して前記乗りかごと釣合い錘と逆向きに昇降させるように構成される。主索の端部は、その端部を折り返してシャックルロッドの楔式連結部にそれぞれ連結される。そしてシャックルロッドは、前記昇降路を形成した建屋、前記乗りかごまたは前記釣合い錘に設けられた懸架部に弾性体(例えばコイルばね)を介して取り付けられる。尚、弾性体は懸架部へのシャックルロッドの取り付け位置を軸方向に調整して、主索に加わる張力を調整する役割を担う。
ところで主索は、複数の鋼線(素線)を撚って束ねたストランド線を、更に複数本撚り合わせて構成される。この為、主索に張力が作用すると、その撚りが解ける向きに自転力が発生し、主索の端部に連結されて懸架部に取り付けられたシャックルロッドに回転力が加わる。シャックルロッドが回転すると主索の拠りが次第に解けていく。
この主索の回転を防止する手段として従来においては、複数本の主索の端部折り返し部においてこれらを挟持するように対向配置された少なくとも一対の固定板からなり、これらの板体の少なくとも一方の内面に前記各主索の端部折り返し部が嵌合するように形成された複数の凹部を設けた回り止め機構が知られている(特許文献1を参照)。
しかしながら上記の回り止め機構は、例えば木製の板のような可燃物により製造されており、火災に際しては消失する恐れがあるばかりでなく、エレベータの寿命である例えば20年に亘る長期の使用期間中において磨耗により回り止め機構としての機能を喪失する恐れがあった。
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、その目的は、耐火性、耐摩耗性を備え、シャックルロッドの回転、ひいては主索の捻れを効果的に防止してエレベータの安定な運転を確保し得る簡易な構成の主索の回り止め機構を備えたエレベータ装置を提供することにある。
上述した目的を達成するべく本発明の1実施形態に係るエレベータ装置は、昇降路内で複数本の主索により吊下げられて昇降する乗りかごと、前記昇降路内で前記主索に吊下げられて前記乗りかごと反対向きに昇降する釣合い錘と、前記主索が卷き掛けられたトラクションシーブを駆動して前記乗りかごおよび釣合い錘を昇降させる電動機と、一端に前記各主索の端部折り返し部が連結される連結部を有し、他端が前記昇降路の上端部に設けられた懸架部に固定された複数本のシャックルロッドと、前記複数本の主索の端部折り返し部においてこれらを挟持するように対向配置された第1および第2の金属製でかつ帯状の固定板からなり、これらの固定板のうちの少なくとも一方を曲折することにより、固定板の長手方向に沿って複数個の接触部及び離間部が交互に配列形成され、前記複数の離間部に形成される間隙に前記各主索の端部折り返し部が嵌合しかつ前記間隙を貫通するように形成されている回り止め機構とを具備し、前記複数本の主索は、互いに平行に配置された少なくとも第1および第2の主索列からなり、前記第1の主索列は第1の前記回り止め機構により固定され、前記第2の主索列は第2の前記回り止め機構により固定され、前記第1および第2の回り止め機構は、それぞれの端部が金属製の連結板により相互に結合されていることを特徴とする。
また、本発明の他の実施形態に係るエレベータ装置においては、前記第1の固定板は平坦な内面を有し、前記第2の固定板は前記第1の固定板の内面に対してこれに接触する複数の接触部およびこれから離間する複数の離間部とが交互に形成されるように曲折されており、前記第2の固定板は前記第1の固定板に前記複数の接触部においてボルトにより固定され、前記第2の固定板の離間部は、前記複数本の主索のそれぞれの折り返し部が嵌合しかつ貫通するように形成されていることを特徴とする。
また、前記主索の端部折り返し部が嵌合しかつ貫通する離間部は、前記主索を横切る断面形状が前記主索の径の略2倍の長径と、前記主索の径よりも小さい短径を有する、長円形、長方形、またはこれらに類似する形状を有することを特徴とする。
上記構成によれば、回り止め機構は金属板のプレス加工により簡単に製造することができ、耐火性並びに耐摩耗性に優れており、シャックルロッドの回転、ひいては主索の捻れを効果的に防止して安定な運転を確保し得るエレベータ装置を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。
図1はエレベータ装置の全体構成を示す図で、乗りかご11は主索1に吊下げられて昇降路内を昇降する。また釣合い錘12は前記主索1に吊下げられて前記昇降路内を前記乗りかご11と反対向きに昇降する。前記主索1は、電動機13により駆動されるトラクションシーブ14に巻き掛けられており、このトラクションシーブ14および電動機13を含む巻上機15は、昇降路を形成した建屋の上部に設けられている。具体的には上記巻上機15は、昇降路内に設けられて乗りかご11および釣合い錘12をそれぞれ案内するガイドレール16、17の上端に架け渡された梁18上に設けられている。
そして前記主索1は、図2にエレベータ装置の概略構成を模式的に示すようにその一端側を、乗りかご11の下部に設けられた一対のかご下部シープ11a、11bを介して昇降路の上部に設けられた懸架部(以下「ヒッチ部」という。)3bに固定され、また前記主索1の他端側は、釣合い錘12の上部に設けられた一対の錘上部シーブ12a、12bを介して前記昇降路の上部に設けられたヒッチ部3aに固定されている。換言すれば乗りかご11および釣合い錘12は、昇降路の上部のヒッチ部3a、3bに両端を固定し、その中間部をトラクションシーブ14に巻き掛けた主索1の両側にそれぞれ懸架されており、トラクションシーブ14の回転に伴って昇降路内を互いに逆向きに昇降する。
なお、一対のそらせシープ20a、20bは、前記主索1の走行経路をS字状に曲げて前記巻上機15(トラクションシーブ14)の側方に変位させて乗りかご11の懸架位置に導く。また図1において、乗りかご11にはかごドア11cが設けられ、ホールドア21はエレベータの乗場階に設けられてその出入口を開閉する。
前記主索1の両端部の前記昇降路の上部に設けられたヒッチ部3a、3bへの固定は、次のようにして行われる。主索1の端部が連結されるシャックルロッド2は、図3に示すように一端にねじを螺設した丸棒状のロッド部2bと、ロッド部2bの他端部に固定された楔式連結部2aとを備えている。主索1の端部へのシャックルロッド2の連結は、先ず前記主索1の端部を上記楔式連結部2aの周面に沿わせて折り返し、その折り返し先端部1aを主索1の本体部1bに重ね合わせる。この状態で、重ね合わせられた2本分の主索1の周囲にワイヤグリップ23を装着し、ワイヤグリップ23を絞り込むことで上記折り返し先端部1aと本体部1bとが一体に締結固定され、これによって主索1の端部にシャックルロッド2が連結される。
このようにして主索1の端部に連結したシャックルロッド2は、そのロッド部2bを前記昇降路の上部に設けられた懸架部3a(3b)に形成された貫通孔24に挿通させ、ヒッチ部3a(3b)の裏面側において前記ロッド部2bの先端に弾性体(例えばコイルばね)4を介してナット25を螺着することでヒッチ3a(3b)に取り付けられる。この際、ロッド部2bへのナット25の螺合量を変えることでシャックルロッド2の軸方向の取り付け位置(取り付け高さ)が調整され、これによって主索1に加わる張力が調整される。
ところで乗りかご11および釣合い錘12を懸架する主索1は、そこに加わる荷重(張力)や主索1の引張り強度によっても異なるが、一般的には複数本並列にして用いられる。図3においては3本の主索1を横並びに一列に配列した例を示しているが、このような配列の後方にさらに一列追加して、全体で6本の主索1を用いることもできる。主索の回り止め機構30は、主索1の本体部1bと該主索1の前記シャックルロッド2からの折り返し先端部1aとが重なる部位において複数の主索1に跨って装着され、記前記昇降路内における各主索1の回転を拘束する。
図4はこの回り止め機構30の使用状態を示す正面図であり、図5はその具体的な構造を示す斜視図である。図4においては1例として5本の主索1を横並びに一列に配列した場合における回り止め機構30を示している。なお、同図において図3と同一または対応する構成部分には同一の参照番号を付してそれらの重複説明は省略する。この回り止め機構30は、図5に示すように、2枚の帯状の固定板31および32を重ね合わせ、それらの長手方向の両端部および中間においてボルト33とナット34を用いて一体化した構造を有する。ここで、固定板31および32はそれぞれ例えばステンレスあるいは鉄板等の金属製である。第1の固定板31はその長手方向に沿って平坦な面を有しているが、第2の固定板32は、第1の固定板の内面に対してこれに接触する複数の接触部35およびこれから所定の間隙を以て離間する複数の離間部36が交互に配置されるように、1枚の帯状の固定板を曲折して形成されている。すなわち、第2の固定板32は第1の固定板の内面に対して反対側に突出する凸状に曲折されて離間部36を形成する。そして、前記第2の固定板32は前記第1の固定板31にその両端部における接触部35および中間に存在する接触部35のうちの1箇所または2箇所においてボルトにより固定されている。次に、第2の固定板32の離間部36は、第1の固定板31との間の間隙に複数本の主索のそれぞれの折り返し部が嵌合しかつ貫通するように形成されている。これらの離間部36は、前記主索を横切る水平断面形状が前記主索の径の略2倍の長径と、前記主索の径よりも小さい短径を有する、長円形、長方形、またはこれらに類似する形状を有する。また複数の離間部36は、固定板31および32の長手方向に沿って主索1の配列ピッチに相当する間隔で設けられる。ちなみに図5に示す例では、主索1の本数と同じ5個がほぼ等間隔に設けられている。
なお、上記の回り止め機構30においては、第1の固定板31はその長手方向に沿って平坦な面を有しており、第2の固定板32は、1枚の帯状の固定板を曲折して形成したが、第1の固定板31も第2の固定板32と同様に、1枚の帯状の固定板を曲折して形成ししてもよい。この場合、第1の固定板31および第2の固定板32の接触部35および離間部36は長手方向において互いに同じ位置に配置される。しかし第2の固定板32の離間部36は第1の固定板31の離間部36とは反対方向に凸状に曲折され、これによって両者の間に隙間が形成される。このように構成された回り止め機構30においても、第1のおよび第2の固定板31、32で構成される離間部36の間隙の水平断面内の形状寸法は、上記と同様に、主索1の径の略2倍の横幅と主索1の径よりも僅かに小さい縦幅を備えるように長方形乃至は長円形に形成される。
このように、シャックルロッド2を介してヒッチ部3a(3b)にそれぞれ取り付けられた複数の主索1に跨って、前記シャックルロッド2の近傍において上述した構造の主索の回り止め機構30を装着することにより、重ね合わせられた各主索1の本体部1bと折り返し先端部1aとが一体にそれぞれ固定板32の離間部36の隙間に嵌め込まれ、その周囲からそれぞれ締め付けられて固定される。そして主索1に加わる張力に起因する自転力は、そのまま固定板32を主索1の周りで回転させようとする力として作用し、その回転モーメントは固定板32が装着された他の主索1によって阻止される。この結果、回り止め機構30を介して複数の主索1が相互に他の主索1の回り止め部材として作用し、各主索1がそれぞれ一括して回り止めされる。
従って複数本並べて設けられる主索1に、特にシャックルロッド2の近傍の該主索1の本体部1bと折り返し先端部1bとが重なり合う部位に前述した構造の回り止め機構30を装着するだけで、簡易に主索1を回り止めすることができる。またこれに伴ってシャックルロッド2についても回り止めすることができるので、シャックルロッド2により調整された主索1の張力が変化することがない。また、上記の回り止め機構30は、全体が金属で形成されているため、耐火性を有するとともに長期間の使用に対しても耐摩耗性を備えている。そして、回り止め機構30は2枚の帯状の金属板の少なくとも一方を長手方向に凹凸が交互に配列されるようにプレス加工しこれをVにより重ねあわせるだけの簡単な構造であるため、製造が容易であり製造コストも安価である。
図6は本発明のエレベータ装置の他の実施形態示す図で、特に、回り止め機構30が装着される部分の構成を示す斜視図である。なお、同図において図4あるいは図5と同一または対応する構成部分には同一または対応する参照符号を付して示し、それらの重複説明は省略する。
この実施形態においては、それぞれ3本の主索1を横並びに一列に配列し、その後方にさらに一列追加して、全体で6本の主索1を用いる場合について示す。すなわち、この実施形態においてはそれぞれ3本の主索1を横並びに一列に配列してなる第1の主索列1−1および第2の主索列1−2を備えている。そして、第1の主索列1−1は第1の前記回り止め機構30−1により固定され、第2の主索列1−2は第2の前記回り止め機構30−2により固定されている。ここで、第1の主索列1−1および第2の主索列1−2は、それぞれに設けられた楔式連結部2a−1および2a−2の位置が垂直方向において若干異なるように配置されている。この理由は、エレベータの設置あるいは保守の際の作業性を考慮したためであり、作業員が第1の主索列1−1側から第2の主索列1−2に対して作業を容易にするためである。
第1および第2の回り止め機構30−1および30−2は、それぞれ図5を参照して説明したように、2枚の固定板31、32からなり、両端部においてボルト33およびナット34(図示せず)により固定されている。ここで、第1および第2の回り止め機構30−1および30−2におけるボルト33およびナット34は、互いに同じ方向に向けて配置され固定されている。なお、図5の実施形態においては、第1の主索列1−1および第2の主索列1−2はそれぞれ3本の主索1により構成されているため、それぞれの回り止め機構30−1および30−2においては、中間においてボルト締めする必要はないので、省略されている。
次に、第1および第2の回り止め機構30−1および30−2は、それぞれの両端部が金属製の連結板37によりにより相互に結合されている。この連結板37は、帯状の金属板をコ字状に曲折したものであり、両端部37−1および37−2が第1および第2の回り止め機構30−1および30−2の両端部に重ねられ、ボルト33およびナット34により、それぞれ固定されている。なお、連結板37は、帯状の金属板の幅方向が垂直に配置され、その高さが長手方向の途中において変化しており、第1の回り止め機構30−1側よりも第2の回り止め機構30−2側において高くなるように形成されて、第1および第2の回り止め機構30−1および30−2の両端部においてボルトによる固定を可能としている。したがって、第1および第2の回り止め機構30−1および30−2は垂直方向の位置が異なるが、連結板37は、それぞれをその両端部において相互に結合している。
このように構成された第1および第2の回り止め機構30−1および30−2は、相互の間隔が一定に保持されるため、第1および第2の主索列の一方に設けられたシャックルロッド、例えば後ろ側のシャックルロッド2b−2が第2の主索列の主索1−2に引っ張られて後述のように例えばヒッチブラケット等の周辺機器と接触し騒音が生ずる等の問題を防止することができる。
すなわち、複数本の主策1の端部に連結されたシャックルロッド2b−1または2b−2を固定するヒッチ部は、例えば乗りかご11を案内するガイドレール16の上部に固定されたヒッチブラケット(図示せず)に支持されている。このヒッチブラケットは、図2に示すヒッチ部3aまたは3b部において第1および第2の主索列にそれぞれ結合されるシャックルロッド2b−1または2b−2配列の間に配置されている。このため、かご11の移動中、何らかの理由によりいずれかのシャックルロッド、例えば2b−2が主索列1に引っ張られて他方のシャックルロッド2b−1に接近すると両者の間に固定されたヒッチブラケットにシャックルロッドが接触して騒音を発生する。しかし、図6に示した実施形態においては、第1および第2の回り止め機構30−1および30−2は、それぞれの両端部が金属製の連結板37によりにより相互に結合されているため、いずれかのシャックルロッド例えば2b−2が主索列1に引っ張られても他方のシャックルロッド2b−1に接近することがないため、ヒッチブラケット等の周辺機器に接触または衝突することはない。
また、上記のように構成された第1および第2の回り止め機構30−1および30−2はそれらの向きが同一方向に揃えて配置され、それらを第1および第2の主策列に固定するボルトの向きも同一方向に揃えられているため、狭い昇降路内での取り付け作業が一方向からでき、作業性も向上する。
図7は本発明のエレベータ装置の他の実施形態示す図で、特に、回り止め機構30の他の構造例を示す斜視図である。図7に示す実施形態は、図6に示す実施形態に対して第1および第2の回り止め機構30−1および30−2を相互に結合する連結板38の形状が異なっており、その他の部分は同一の構成となっている。したがって、同図において図4乃至図6と同一または対応する構成部分には同一または対応する参照符号を付して示し、それらの重複説明は省略する。
この実施形態においては、図7に示すように、第1および第2の回り止め機構30−1および30−2を相互に結合する連結板38は、帯状の金属板をコ字状に曲折し、その両端部38−1、38−2が第1および第2の回り止め機構30−1および30−2の両端部においてボルト33およびナット34(図示せず)により固定されている。ここで連結板38は、第2の回り止め機構30−2側の曲折された端部38−2の長さが、第1の回り止め機構30−1側の曲折された端部38−1の長さより長く形成されている。そして連結板38は、その幅方向が水平に配置され、曲折された両端部38−1、38−2がそれぞれ垂直方向に延長され、第1および第2の回り止め機構30−1および30−2の両端部に重ねあわされてボルト33およびナット34(図示せず)で固定されている。
図8は本発明のエレベータ装置のさらに他の実施形態示す図で、特に、回り止め機構30のさらに他の構造例を示す斜視図である。図8に示す実施形態は、図6あるいは図7に示す実施形態に対して第1および第2の回り止め機構30−1、30−2を相互に結合する連結板39の形状が異なっており、その他の部分は同一の構成となっている。したがって、同図において図4乃至図7と同一または対応する構成部分には同一または対応する参照符号を付して示し、それらの重複説明は省略する。
この実施形態においては、図8に示すように、第1および第2の回り止め機構30−1および30−2を相互に結合する連結板39は、帯状の金属板をZ字状に曲折し、その両端部39−1および39−2が第1および第2の回り止め機構30−1、30−2の両端部においてボルト33およびナット34(図示せず)により固定されている。
ここで連結板39は、第1の回り止め機構30−1側の曲折された端部39−1が下方に向けて配置され、第2の回り止め機構30−2側の曲折された端部39−2が上方に向けて配置されている。そして連結板39は、その中央部の幅方向が水平に配置され、曲折された両端部39−1および39−2がそれぞれ第1および第2の回り止め機構30−1および30−2の両端部に重ねあわされてボルト33およびナット34(図示せず)で固定されている。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。例えば回り止め機構30の固定板32に設ける離間部36の数や、その配列間隔等は、エレベータ装置の仕様に応じて設計すれば良い。また回り止め機構30を構成する一対の固定板31、32はステンレスあるいは鉄以外の金属材料も耐摩耗性、加工性などを考慮して適宜採用可能である。すなわち、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 主索
1a 主索の先端折り返し部
1b 主索の本体部
2 シャックルロッド
3a、3b ヒッチ部
11 乗りかご
12 釣合い錘
14 トラクションシーブ
15 巻上機
23 ワイヤクランプ
30 回り止め機構
30−1 第1の回り止め機構
30−2 第2の回り止め機構
31 第1の固定板
32 第2の固定板
33 ボルト
34 ナット
35 接触部
36 離間部
37−39 連結板
1a 主索の先端折り返し部
1b 主索の本体部
2 シャックルロッド
3a、3b ヒッチ部
11 乗りかご
12 釣合い錘
14 トラクションシーブ
15 巻上機
23 ワイヤクランプ
30 回り止め機構
30−1 第1の回り止め機構
30−2 第2の回り止め機構
31 第1の固定板
32 第2の固定板
33 ボルト
34 ナット
35 接触部
36 離間部
37−39 連結板
Claims (3)
- 昇降路内で複数本の主索により吊下げられて昇降する乗りかごと、
前記昇降路内で前記主索に吊下げられて前記乗りかごと反対向きに昇降する釣合い錘と、
前記主索が卷き掛けられたトラクションシーブを駆動して前記乗りかごおよび釣合い錘を昇降させる電動機と、一端に前記各主索の端部折り返し部が連結される連結部を有し、他端が前記昇降路の上端部に設けられた懸架部に固定された複数本のシャックルロッドと、
前記複数本の主索の端部折り返し部においてこれらを挟持するように対向配置された第1および第2の金属製でかつ帯状の固定板からなり、これらの固定板のうちの少なくとも一方を曲折することにより、固定板の長手方向に沿って複数個の接触部及び離間部が交互に配列形成され、前記複数の離間部に形成される間隙に前記各主索の端部折り返し部が嵌合しかつ前記間隙を貫通するように形成されている回り止め機構とを具備し、
前記複数本の主索は、互いに平行に配置された少なくとも第1および第2の主索列からなり、前記第1の主索列は第1の前記回り止め機構により固定され、前記第2の主索列は第2の前記回り止め機構により固定され、前記第1および第2の回り止め機構は、それぞれの端部が金属製の連結板により相互に結合されている
ことを特徴とするエレベータ装置。 - 前記第1の固定板は平坦な内面を有し、前記第2の固定板は前記第1の固定板の内面に対してこれに接触する複数の接触部およびこれから離間する複数の離間部とが交互に形成されるように曲折されており、前記第2の固定板は前記第1の固定板に前記複数の接触部においてボルトにより固定され、前記第2の固定板の離間部は、前記複数本の主索のそれぞれの折り返し部が嵌合しかつ貫通するように形成されていることを特徴とする請求項1に記載のエレベータ装置。
- 前記主索の端部折り返し部が嵌合しかつ貫通する離間部は、前記主索を横切る断面形状が前記主索の径の略2倍の長径と、前記主索の径よりも小さい短径を有する、長円形、長方形、またはこれらに類似する形状を有することを特徴とする請求項2に記載のエレベータ装置。
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