JP5787222B2 - 駆動装置、送液装置および画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、回転駆動の伝達を受けて駆動する複数の被駆動部としての送液ポンプと、送液ポンプに入力される回転駆動の駆動源である回転駆動源とを備えた駆動装置並びにこの駆動装置を備えた送液装置及び画像形成装置に関するものである。
プリンタ、ファクシミリ、複写装置、プロッタ、これらの複合機等の画像形成装置として、例えば液状のインクを液滴としてノズル孔から吐出するヘッド部を備えた記録ヘッドを用いた液体吐出記録方式の画像形成装置としてインクジェット記録装置が知られている。この液体吐出記録方式の画像形成装置は、記録ヘッドからインク滴を、搬送される用紙(紙に限定するものではなく、OHPなどを含み、インク滴、その他の液体などが付着可能なものの意味であり、被記録媒体あるいは記録媒体、記録紙、記録用紙などとも称される。)に対して吐出して、画像形成(記録、印字、印写、印刷も同義語で使用する。)を行うものである。
このような液体吐出記録方式の画像形成装置では、記録液を吐出する記録ヘッドの性能を維持及び回復する維持回復装置が必要である。通常の維持回復装置は、記録ヘッドをキャッピングする吸引キャップと、吸引キャップで覆った記録ヘッドのノズルから粘度が増加したインクを吸引して排出する吸引ポンプとを有する。また、このような液体吐出方式の画像形成装置は、各色のインクカートリッジから記録ヘッドへインクを供給するための供給ポンプも有している。また、液体吐出記録方式の画像形成装置では、記録ヘッドでのインクの吐出安定性を保つために、サブタンク等の記録ヘッドの内部と連通した空間を負圧に保っている。そして、この負圧に保たれる空間内に進入した空気を外部へ排出するための大気開放弁を備えたものがある。
このように、吸引ポンプ、供給ポンプ及び大気開放弁などの複数の被駆動部に対して、それぞれ別々の駆動源を配置すると、装置の大型化及びコスト高となる問題があった。特に、複数色のインクを用いるカラー画像形成装置では、各色に対応した供給ポンプを配置すると、装置の大型化及びコスト高の問題がさらに顕著となる。このような問題に対して、一つの駆動源によって複数の被駆動部に駆動を伝達する駆動装置を備えた画像形成装置が従来から提案されている(特許文献1〜3等)。
このような駆動装置では、各被駆動部はそれぞれ駆動させるタイミングが異なるため、各被駆動部について、駆動源からの駆動が伝達されている状態と、駆動が伝達されていない状態とを切り替える駆動切替機構を備える。駆動切替機構としては、被駆動部側の駆動入力ギアと駆動源の駆動により回転する駆動出力ギアとの両方にギア結合することで、駆動入力ギアに対して回転駆動を入力する駆動伝達ギアを備え、この駆動伝達ギアの位置を切り替えるものがある。詳しくは、駆動伝達ギアが駆動入力ギア及び駆動伝達ギアの両方にギア連結する駆動伝達位置と、駆動伝達ギアが駆動入力ギア及び駆動伝達ギアの少なくなくとも一方とは離間する駆動非伝達位置との間で駆動伝達ギアを移動させる。
しかし、各被駆動部に対応した複数の駆動伝達ギアのそれぞれについて、駆動伝達位置と駆動非伝達位置との間を移動させるアクチュエーター等の移動機構を設けると、装置の大型化やコスト高の問題を解決するには十分ではない。
特許文献3には、三以上のインク経路と、各インク経路に設けられ、各インク経路内のインクを移送する三以上のポンプと、これらのポンプを駆動させる単一の駆動源と、駆動源から入力した第一方向の回転動力によって、駆動対象となるポンプを選択し、駆動源から入力した第二方向の回転動力によって、選択されたポンプを駆動させる選択駆動機構と、を備えたインクジェットプリンタが記載されている。
このインクジェットプリンタが備える選択駆動機構は、回転動力が入力されることによってによって第一方向及び第二方向に回転される太陽歯車と、太陽歯車の回転に応じて太陽歯車の周りを公転し、且つ、公転が規制された状態では、太陽歯車の回転に応じて自転する遊星歯車と、太陽歯車の第一方向回転に応じて遊星歯車が公転する際、遊星歯車に順次噛み合うように遊星歯車の公転軌跡に沿って配置されたポンプのポンプ駆動歯車と、太陽歯車の第二方向回転に応じた遊星歯車の公転を、ポンプ駆動歯車との噛み合い位置で規制する公転規制手段と、を備える。
公転規制手段として、遊星歯車と共に公転する円形状の遊星レバーに対して回転自在に、且つ、バネの付勢力によってその端部が遊星レバーの外側に突き出すように設けられたラチェットレバーと、装置本体側の遊星レバーの周囲を覆う筒部における各噛み合い位置に対応する位置に設けられた係合突起とを備えた構成が記載されている。この公転規制手段では、太陽歯車の第一方向回転に応じて遊星歯車が公転するときには、ラチェットレバーの端部がバネの付勢力に抗して内側に倒れて係合突起を乗り越えることによって公転を許容する。一方、太陽歯車の第二方向回転に応じて遊星歯車が公転するときには、ラチェットレバーの端部が内側に倒れこまず、係合突起に突き当たって係合するため、遊星レバーの回転が規制され、遊星レバーと共に公転する遊星歯車の公転が規制される。これにより、遊星歯車はラチェットレバーが係合した係合突起に対応したポンプ駆動歯車との噛み合い位置で公転が規制された状態となる。この状態で、太陽歯車がさらに第二方向回転することによって、太陽歯車の回転に応じて遊星歯車が自転し、噛み合い位置にあるポンプ駆動歯車に対して回転駆動を伝達する。
特許文献3に記載の駆動装置では、太陽歯車の第一方向回転によって、駆動対象となるポンプ駆動歯車の噛み合い位置まで遊星歯車を公転(ポンプ選択動作)させた後、太陽歯車を第二方向に回転させれば、公転が規制された遊星歯車がポンプ駆動歯車と噛み合った状態で自転し、ポンプ駆動歯車を正転駆動(ポンプ駆動動作)させることになる。この構成では、駆動出力ギアは太陽歯車であり、被駆動部はポンプ、駆動入力ギアはポンプ駆動歯車、駆動伝達ギアは遊星歯車である。
また、特許文献3に記載の駆動装置は、ポンプに対して上述したポンプ駆動動作のときとは、逆方向の回転駆動を入力するために、上述した遊星歯車及び遊星レバーとは別に、レリーズ遊星歯車及びレリーズ遊星レバーを備え、遊星歯車及び遊星レバーを用いた駆動伝達経路とは別のレリーズ遊星歯車及びレリーズ遊星レバーを用いた駆動伝達経路を形成している。
レリーズ遊星歯車は、ポンプ駆動歯車の数だけ設けられ、太陽歯車に噛み合う状態で、すべてのレリーズ遊星歯車が一つのレリーズ遊星レバーの各遊星支軸に回転自在に支持される。これにより、レリーズ遊星歯車は、太陽歯車の回転に応じて同方向に公転すると共に、公転規制状態では、太陽歯車の回転に応じて自転する。また、レリーズ遊星歯車には減速歯車部が一体的に形成されている。太陽歯車の第一方向回転に応じてレリーズ遊星歯車が公転した際、各ポンプ駆動歯車に減速歯車部が噛み合い、レリーズ遊星歯車の公転を規制する。この状態では、公転が規制されたレリーズ遊星歯車の減速歯車部がポンプ駆動歯車と噛み合った状態で自転し、ポンプ駆動歯車を逆転駆動(ポンプレリーズ動作)させることになる。一方、太陽歯車の第二方向回転に応じてレリーズ遊星歯車が公転した際には、レリーズ遊星レバーがストッパに当り、その公転がポンプ駆動歯車と噛み合わない位置で規制される。
このような駆動伝達経路を形成することにより、太陽歯車の第一方向回転によって、駆動対象となるポンプ駆動歯車の噛み合い位置まで遊星歯車を公転(ポンプ選択動作)させている間は、レリーズ遊星歯車及びレリーズ遊星レバーを用いた駆動伝達経路を介して、すべてのポンプに上述したポンプ駆動動作の時とは、逆方向の回転駆動を入力する。
特許文献3に記載の構成では、被駆動部よりも少ない数の駆動源によって各被駆動部に対する駆動の伝達を行うことができ、さらに、複数の駆動伝達ギアのそれぞれについて移動機構を設ける必要がないため、装置の大型化やコスト高の問題を解決することができる。
しかしながら、特許文献3に記載の構成における太陽歯車から遊星歯車を介してポンプ駆動歯車に回転駆動を入力する駆動伝達経路では、被駆動部に対して一方向の回転駆動しか伝達することが出来ず、動作の自由度が低下する。特許文献3に記載の構成では、太陽歯車の第一方向回転によって、レリーズ遊星歯車及びレリーズ遊星レバーを用いた駆動伝達経路を介して、被駆動部に対して上記一方向とは逆方向の回転駆動を伝達することができる。しかし、レリーズ遊星歯車及びレリーズ遊星レバーを用いた駆動伝達経路を介した駆動の伝達は、複数ある被駆動部のすべてに対して同時に駆動を伝達するものであって、選択した被駆動部に対して正逆両方向の回転駆動の伝達することはできない。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、駆動源によって各被駆動部としての送液ポンプに対する駆動の伝達を行う構成で、駆動を伝達する送液ポンプの選択と、選択した送液ポンプに対して正逆両方向の回転駆動の伝達とを行うことが出来る駆動装置、並びにこれを備えた送液装置及び画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、液体を吐出する記録ヘッドに液体を供給する送液装置が有する複数の送液ポンプを駆動する駆動装置であって、前記複数の送液ポンプにそれぞれ対応するように複数配置され、回転駆動の伝達を受けて駆動する複数の駆動入力ギヤと、前記駆動入力ギヤを回転駆動する駆動源である回転駆動源と、複数の前記駆動入力ギヤにそれぞれ対応するように複数配置され、前記回転駆動源の駆動により回転する複数の駆動出力ギヤと、複数の前記駆動入力ギヤのそれぞれに対応するように複数配置され、前記駆動入力ギヤ及び前記駆動出力ギヤの両方ギヤ連結する駆動伝達位置に位置したときに、前記駆動出力ギヤの回転駆動を前記駆動入力ギヤに伝達する複数の駆動伝達ギヤと、前記駆動伝達ギヤの位置を、前記駆動伝達ギヤ前記駆動入力ギヤ及び前記駆動出力ギヤの少なくとも一方に対して離間する駆動非伝達位置と、前記駆動伝達位置との間で移動させることで前記駆動入力ギヤに対する駆動の入力状態を切り替える駆動切替手段と、を備え前記駆動切替手段は、一端が前記駆動出力ギヤの回転軸に支持され、他端が前記駆動伝達ギヤの回転軸に支持されており、複数の前記駆動伝達ギヤのそれぞれが前記駆動非伝達位置と前記駆動伝達位置との間を移動するように、前記駆動伝達ギヤの移動方向を規制して、ガイドする駆動伝達ギヤガイド部材と、前記駆動伝達ギヤの回転軸に直交する平面に平行な方向に移動可能であって、この移動方向に沿った形状に形成されたスリットに複数の前記駆動伝達ギヤのすべての回転軸を挟むことによって前記駆動伝達ギヤの移動を前記スリットで規制するスリット部材と、前記スリット部材を前記平面に平行な方向に移動するよう駆動するスリット部材駆動源と、を有し、前記駆動伝達ギヤは、前記駆動伝達ギヤガイド部材及び前記スリット部材により移動が規制された状態で、前記駆動出力ギヤの周囲を回転しながら前記平面に平行な方向に移動することにより前記駆動非伝達位置と前記駆動伝達位置との間を移動することを特徴とするものである。
本発明においては、駆動伝達ギヤの回転軸が後述する移動方向スリット部にあるときには、駆動伝達ギヤガイド部材がガイドする方向に対してはスリットの規制により移動することが出来ず、スリットに沿う方向に対しては、駆動伝達ギヤガイド部材の規制により移動することが出来ない。このため、スリット部材駆動源を駆動して、駆動伝達ギヤに対するスリット部材の位置が変化しても、駆動伝達ギヤの回転軸が移動方向スリット部にあるときには、駆動伝達ギヤは、駆動非伝達位置または駆動伝達位置の一方の位置となる。さらに、スリット部材駆動源を駆動して、駆動伝達ギヤに対するスリット部材の位置がさらに変化して、駆動伝達ギヤの回転軸がギヤガイド方向スリット部に到達すると、駆動伝達ギヤの回転軸が駆動非伝達位置または駆動伝達位置の他方の位置へと移動する。このような構成により、本発明においては、スリット部材駆動源の駆動を制御して、駆動伝達ギヤに対するスリット部材の位置を制御することにより、任意の駆動伝達ギヤについて駆動非伝達位置と駆動伝達位置との間を移動させることができる。
さらに、本発明においては、すべての駆動伝達ギヤの回転軸をスリット部材のスリットに挟んでいるため、三つ以上のすべての駆動伝達ギヤについて駆動非伝達位置と駆動伝達位置との間を移動させることができる。そして、複数の駆動伝達ギヤの少なくとも一つが駆動伝達位置にある状態で、回転駆動源を駆動させることで、駆動伝達位置に位置する駆動伝達ギヤにのみ駆動の伝達を行うため、スリット部材駆動源の駆動を制御することにより、駆動を伝達する送液ポンプの選択を行うことができる。
このように、本発明の駆動装置では、回転駆動源とスリット部材駆動源との二つの駆動源によって、各送液ポンプに対する駆動の伝達を行うことができ、駆動を伝達する送液ポンプの選択を行うことができる。
また、駆動伝達ギヤが駆動伝達位置に位置する状態では、駆動出力ギヤから駆動入力ギヤまでは駆動伝達ギヤを介した通常のギヤ連結であるため、送液ポンプに対して正逆両方の駆動を伝達することができる。
本発明によれば、二つの駆動源によって各被駆動部としての送液ポンプに対する駆動の伝達を行う構成で、駆動を伝達する送液ポンプの選択と、選択した送液ポンプに対して正逆両方向の回転駆動の伝達とを行うことが出来るという優れた効果がある。
実施例1の駆動装置の概略構成図、(a)は、駆動装置の側面図、(b)は、駆動装置の正面図。 本実施形態のインクジェット記録装置の全体斜視図。 本実施形態のインクジェット記録装置の機構部の概要を示す側面図。 本実施形態のインクジェット記録装置の機構部の要部平面図。 インクジェット記録装置におけるヘッドタンクの全体斜視図。 実施例2の駆動装置の概略構成図、(a)は、駆動装置の側面図、(b)は、駆動装置の正面図。 チューブポンプの一例の説明図。 実施例3の駆動装置の概略構成図、(a)は、駆動装置の正面図、(b)は、駆動装置の背面図、(c)は、駆動装置の側面図。
以下、本発明を適用した画像形成装置として、インクジェット記録装置であるインクジェットプリンタ(以下、プリンタ100とよぶ)について説明する。
図2は、本実施形態のプリンタ100全体の斜視図である。プリンタ100は、装置本体101と、装置本体101に装着された用紙を装填するための給紙トレイ102と、装置本体101に着脱自在に装着されて画像が記録(形成)された用紙をストックするための排紙トレイ103とを備えている。また、装置本体101の前面の一端部側(給排紙トレイ部の側方)には、前面から装置本体101の前方側に突き出し、上面よりも低くなったインクカートリッジを装填するためのカートリッジ装填部104を有し、このカートリッジ装填部104の上面には操作ボタンや表示器などの操作/表示部105が設けられている。
このカートリッジ装填部104には、色の異なる色材である記録液としてのインク、例えばブラック(K)インク、シアン(C)インク、マゼンタ(M)インク、イエロー(Y)インクをそれぞれ収容した複数の記録液収容手段であるインクカートリッジ110(k,c,m,y)を、装置本体101の前面側から後方側に向って挿入して装填可能とし、このカートリッジ装填部104の前面側には、インクカートリッジ110を着脱するときに開く前カバー(カートリッジカバー)106が開閉可能に設けられている。また、インクカートリッジ110(k,c,m,y)は縦置き状態で横方向に並べて装填する構成となっている。
また、操作/表示部105には、各色のインクカートリッジ110(k,c,m,y)の装着位置(配置位置)に対応する配置位置で、各色のインクカートリッジ110(k,c,m,y)の残量がニアーエンド及びエンドになったことを表示するための各色の残量表示部111(k,c,m,y)を配置している。更に、この操作/表示部105には、電源ボタン112、用紙送り/印刷再開ボタン113及びキャンセルボタン114等も配置されている。
次に、プリンタ100の機構部について図3及び図4を参照して説明する。なお、図3は同機構部の概要を示す側面図、図4は同じく要部平面図である。
インクジェット記録装置の機構部において、フレーム121を構成する左右の第一側板121A、第二側板121Bに横架したガイド部材であるガイドロッド131とステー132とでキャリッジ133を主走査方向に摺動自在に保持し、図示しない主走査モータによってタイミングベルトを介して図4中の矢印αで示す双方向のキャリッジ主走査方向に移動走査する。
キャリッジ133には、前述したように、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の各色のインク滴を吐出する四個の吐出ヘッド134(k,c,m,y)が、インク滴吐出方向を下方に向けて装着されている。なお、各色のインク液滴を吐出するノズル列を有する1又は複数のヘッド構成などを採用することもできる。
ここで、吐出ヘッド134を構成するインクジェットヘッドとしては、圧電素子などの圧電アクチュエータ、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いて液体の膜沸騰による相変化を利用するサーマルアクチュエータ、温度変化による金属相変化を用いる形状記憶合金アクチュエータ、静電力を用いる静電アクチュエータなどを、液滴を吐出するための圧力を発生する圧力発生手段として備えたものなどを使用できる。
また、キャリッジ133には、各吐出ヘッド134(k,c,m,y)に各色のインクを供給するためのヘッドタンク135(k,c,m,y)を搭載している。各ヘッドタンク135(k,c,m,y)には各色のインクを送液する可撓性のインク供給チューブ136を介してカートリッジ装填部104に装着された各色のインクカートリッジ110(k,c,m,y)から各色のインクが充填供給される。なお、このカートリッジ装填部104にはインクカートリッジ110内のインクを送液するための供給ポンプユニット124が設けられ、またインク供給チューブ136は這い回しの途中でフレーム121を構成する後板121Cに係止部材125にて保持されている。供給ポンプユニット124は逆方向に送液(逆転送液)することもできる。
供給ポンプユニット124は各色に対応した四つのインクカートリッジ110(k,c,m,y)に貯蔵されているインクをそれぞれのヘッドタンク135(k,c,m,y)へ送る供給ポンプが四つ搭載されている。
一方、図3の給紙トレイ102の用紙積載部141(圧板)上に積載した用紙142を給紙するための給紙部として、給紙コロ143及び分離パッド144を備える。給紙コロ143は、用紙積載部141から用紙142を一枚ずつ分離給送する半月コロであり、分離パッド144は給紙コロ143に対向し、摩擦係数の大きな材質からなる。この分離パッド144は給紙コロ143側に付勢されている。
この給紙部から給紙された用紙142を吐出ヘッド134の下方側に送り込むために、用紙142を案内するガイド部材145と、カウンタローラ146と、搬送ガイド部材147と、先端加圧コロ149を有する押さえ部材148とを備える。さらに、給送された用紙142を静電吸着して吐出ヘッド134に対向する位置で搬送するための搬送手段である搬送ベルト151を備えている。
この搬送ベルト151は、無端状ベルトであり、搬送ローラ152とテンションローラ153との間に掛け渡されて、図4中の矢印βで示すベルト搬送方向(副走査方向)に周回するように構成している。また、この搬送ベルト151の表面を帯電させるための帯電手段である帯電ローラ156を備えている。この帯電ローラ156は、搬送ベルト151の表層に接触し、搬送ベルト151の回動に従動して回転するように配置されている。更に、搬送ベルト151の裏側には、吐出ヘッド134による印写領域に対応してガイド部材157が配置されている。
この搬送ベルト151は、図示しない副走査モータによってタイミングを介して搬送ローラ152が回転駆動されることによってベルト搬送方向に周回移動する。
更に、吐出ヘッド134で記録された用紙142を排紙するための排紙部として、搬送ベルト151から用紙142を分離するための分離爪161と、排紙ローラ162及び排紙コロ163とを備え、排紙ローラ162の下方に排紙トレイ103を備えている。
また、装置本体101の背面部には両面ユニット171が着脱自在に装着されている。この両面ユニット171は搬送ベルト151の逆方向回転で戻される用紙142を取り込んで反転させて再度、カウンタローラ146と搬送ベルト151との間に給紙する。また、この両面ユニット171の上面は手差しトレイ172としている。
更に、図4に示すように、キャリッジ133の主走査方向一方側の非印字領域には、吐出ヘッド134のノズルの状態を維持し、回復するための回復手段を含む維持回復機構181を配置している。
この維持回復機構181には、吐出ヘッド134の各ノズル面をキャピングするための各キャップ部材であるキャップ182(k,c,m,y)と、ノズル面をワイピングするためのブレード部材であるワイパーブレード183とを備える。さらに、増粘したインクを排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け184、また、キャップ182の少なくとも一つに接続され、駆動することにより吐出ヘッド134のインクを急進する不図示の吸引ポンプを備える。
そして、この維持回復機構181による維持回復動作で生じる記録液の廃液、キャップ182に排出されたインク、あるいはワイパーブレード183に付着してワイパークリーナ185で除去されたインク、空吐出受け194に空吐出されたインクは図示しない廃液タンクに排出されて収容される。
上述した供給ポンプユニット124が備える四つの供給ポンプはそれぞれに駆動入力部を備えており、維持回復機構181が備える吸引ポンプにも駆動入力部が一つある。
また、図4に示すように、キャリッジ133の主走査方向他方側の非印字領域には、記録中などに増粘したインクを排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときのインクを受ける空吐出受け188を配置している。この空吐出受け188には吐出ヘッド134のノズル列方向に沿った開口189などを備えている。
このように構成したプリンタ100においては、給紙トレイ102から用紙142が1枚ずつ分離給紙され、略鉛直上方に給紙された用紙142はガイド部材145で案内される。案内された用紙142は、搬送ベルト151とカウンタローラ146との間に挟まれて搬送され、更に先端を搬送ガイド部材147で案内されて先端加圧コロ149で搬送ベルト151に押し付けられ、略90[°]搬送方向を転換される。
このとき、後述する制御部のACバイアス供給部から帯電ローラ156に対してプラス出力とマイナス出力とが交互に繰り返すように、交番電圧が印加される。これにより、搬送ベルト151が交番する帯電電圧パターンの状態、すなわち周回方向である副走査方向に、プラス帯電の領域とマイナス帯電の領域とが所定の幅で帯状に交互に帯電された状態となる。このプラス帯電の領域と、マイナス帯電の領域とが交互に形成された搬送ベルト151上に用紙142が給送されると、用紙142が搬送ベルト151に吸着される。吸着されることで搬送ベルト151の周回移動によって用紙142が副走査方向に搬送される。
プリンタ100では、リニアエンコーダ137による主走査位置情報に基づいてキャリッジ133を主走査方向に移動させながら画像信号に応じて吐出ヘッド134を駆動することにより、停止している用紙142にインク滴を吐出して1行分を記録する。そして、用紙142を所定量搬送後、次の行の記録を行う。記録終了信号または用紙142の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙142を排紙トレイ103に排紙する。
また、印字(記録)待機中にはキャリッジ133は維持回復機構181側に移動されて、キャップ182(k,c,m,y)で吐出ヘッド134(k,c,m,y)がキャッピングされて、ノズルを湿潤状態に保つことによりインク乾燥による吐出不良を防止する。また、キャップ182で吐出ヘッド134をキャッピングした状態で図示しない吸引ポンプによってノズルからインクを吸引し、増粘したインクや気泡を排出する回復動作を行う。また、記録開始前、記録途中などに記録と関係しないインクを吐出する空吐出動作を行う。これによって、吐出ヘッド134の安定した吐出性能を維持する。
次に、プリンタ100が備えるヘッドタンク135について説明する。
図5は、プリンタ100が備える四組の吐出ヘッド134及びヘッドタンク135のうちの一組の斜視説明図である。
ヘッドタンク135は、吐出ヘッド134に供給するインクを一時収容するインク収容空間を備える。
図5に示すように、ヘッドタンク135は、負圧レバー201、フィルム状部材202、ヘッドタンク供給口203及び大気開放弁204等を備える。フィルム状部材202は、ヘッドタンク135のインク収容空間の一部を形成する可撓性部材であり、ヘッドタンク135内に収容されるインクの量に応じて変位する。また、ヘッドタンク135内には不図示のバネ部材が配置されており、フィルム状部材202をバネ部材が内部から付勢する。これにより、インク収容空間が膨張しようとする力が作用し、ヘッドタンク135内に負圧が生じ、この負圧を維持することで、吐出ヘッド134における吐出安定性を保つことが出来る。
ヘッドタンク供給口203は図2及び図4中に示すインクカートリッジ110から図4中に示すのインク供給チューブ136を経てインクが供給される供給口である。また、大気開放弁204はヘッドタンク135のインク収容空間を必要に応じて大気と連通または遮蔽する弁であり、インク収容空間内に溜まってしまった空気を外部へ排出する際に開いて、インク収容空間を大気と連通させるものである。なお、不図示のソレノイド等のアクチュエータで大気開放弁204を押すことによって内部の弁が開かれ、インク収容空間を大気と連通する。
このようなヘッドタンク135の下方にはインク滴を噴射する吐出ヘッド134が取り付けられている。
負圧レバー201は、フィルム状部材202の変位に追従して動作するレバーである。この負圧レバー201の先端の位置を不図示のレバー位置検出センサで検出することで、フィルム状部材202が一部を形成するインク収容空間の体積の変位を検出し、その体積が所定の値よりも小さいことを検出した場合は、供給ポンプユニット124内の四つの供給ポンプのうちの対応する供給ポンプを駆動する。これにより、体積が所定の値よりも小さくなり、内部のインク量が減少した状態のヘッドタンク135に対して、インクの供給が成される。
〔実施例1〕
次に、供給ポンプユニット124が備える四つの供給ポンプや維持回復機構181が備える吸引ポンプ等の駆動入力部に駆動を伝達してポンプを駆動するポンプ駆動装置の一つ目の実施例(以下、実施例1と呼ぶ)について説明する。
図1は、実施例1のポンプ駆動装置20の概略構成図であり、図1(a)は、ポンプ駆動装置20の側面図、図1(b)は、ポンプ駆動装置20の正面図である。
図1に示すポンプ駆動装置20は、四つのポンプ2を備え、ポンプ2は、それぞれが備える駆動入力ギヤであるポンプ駆動ギヤ1に回転駆動の伝達を受けて駆動する。また、ポンプ駆動装置20は、回転駆動モータ6、モータギヤ6g、中央駆動ギヤ4、アイドラギヤ8、切替ギヤ3、切替ギヤ揺動レバー3b、円形スリット板5及びスリット駆動モータ7等を備える。
回転駆動モータ6は、被駆動部としての送液ポンプであるポンプ2に入力される回転駆動の駆動源であり、アイドラギヤ8は、回転駆動モータ6の回転駆動によってモータギヤ6g及び中央駆動ギヤ4を介して、回転駆動が伝達され回転する駆動出力ギヤである。切替ギヤ3は、4つのポンプ駆動ギヤ1のそれぞれに対応するように四つ配置され、ポンプ駆動ギヤ1及びアイドラギヤ8にギヤ連結する駆動伝達位置に位置することで、アイドラギヤ8の回転駆動をポンプ駆動ギヤ1に伝達する駆動伝達ギヤである。
さらに、ポンプ駆動装置20は、切替ギヤ3の位置を、切替ギヤ3がポンプ駆動ギヤ1及びアイドラギヤ8の少なくとも一方に対して離間する駆動非伝達位置と駆動伝達位置との間で移動させることで、ポンプ2に対する駆動の入力状態を切り替える駆動切替手段を備える。
切替ギヤ3は、その回転軸である切替ギヤ軸3aに直交する平面(図1(b)で示す平面)に平行な方向に移動することで上記駆動非伝達位置と上記駆動伝達位置との間を図1中の矢印Aで示すように移動する。そして、ポンプ駆動装置20は、駆動切替手段として、切替ギヤ揺動レバー3b、円形スリット板5及びスリット駆動モータ7を備え、さらに、切替ギヤ揺動レバー3bの切替ギヤ軸3a側をポンプ駆動ギヤ1に向けて付勢する不図示の切替ギヤ付勢バネを備える。
切替ギヤ揺動レバー3bは、一端がアイドラギヤ8の回転軸であるアイドラギヤ軸8aに対して回転自在に支持されており、他端が切替ギヤ軸3aを回転可能に支持している。このような構成により、切替ギヤ軸3aの移動範囲及び移動方向はアイドラギヤ軸8aを中心とした円周上に規制される。この規制により、切替ギヤ揺動レバー3bは、切替ギヤ3が駆動非伝達位置と駆動伝達位置との間を移動するように、切替ギヤ3の移動方向を規制して、ガイドする駆動伝達ギヤガイド部材として機能する。
スリット部材である円形スリット板5は、切替ギヤ軸3aに直交する平面(図1(b)平面)に平行な所定の方向として、スリット板回転軸5aを中心とした回転方向に回転移動可能である。そして、この回転移動方向に沿った形状に形成された移動方向スリット部である円状スリット部12aを含むスリット12に四つすべての切替ギヤ軸3aを挟み、切替ギヤ3の移動をスリット12で規制する。また、スリット駆動モータ7は、スリット板回転軸5aを介して円形スリット板5に回転駆動を伝達するスリット部材駆動源である。
実施例1のポンプ駆動装置20では、切替ギヤ軸3aがスリット12における円状スリット部12aにあるときには、スリット12の規制と切替ギヤ揺動レバー3bの規制とによって、切替ギヤ3の位置をポンプ駆動ギヤ1に対して離間した駆動非伝達位置とする。そして、スリット12は、円状スリット部12aと連続したスリット部として、切替ギヤ軸3aが到達したときに、切替ギヤ3を切替ギヤ揺動レバー3bがガイドする方向(アイドラギヤ軸8aを中心とした回転方向)に移動させ、切替ギヤ3がポンプ駆動ギヤ1及びアイドラギヤ8の両方に噛み合う駆動伝達位置へと切替ギヤ3を移動させるギヤガイド方向スリット部としてのレバー揺動方向スリット部12bを備える。
実施例1のポンプ駆動装置20では、回転駆動モータ6によって発生する回転駆動力は、中央駆動ギヤ4及びアイドラギヤ8を経て切替ギヤ3に伝達する。切替ギヤ3は、円形スリット板5によってポンプ2に対して駆動を入力するポンプ駆動ギヤ1と、接続または離間する位置へとアイドラギヤ8の周囲を回転しながら移動することが可能である。円形スリット板5はスリット駆動モータ7によって回転する。このとき、スリット12のレバー揺動方向スリット部12bが切替ギヤ3の位置に回転してくると、不図示の切替ギヤ付勢バネの付勢力によって、切替ギヤ3はレバー揺動方向スリット部12bに沿ってアイドラギヤ8の周囲を回転しながら、ポンプ駆動ギヤ1と接続する位置まで移動する。この状態で、回転駆動モータ6を駆動することによって、ポンプ駆動ギヤ1を介してポンプ2に回転駆動が伝達される。
実施例1のポンプ駆動装置20では、円形スリット板5におけるレバー揺動方向スリット部12bの位置を回転移動させることで、四つのうちの何れの切替ギヤ3を対応するポンプ駆動ギヤ1に接続させるか、を選択することができる。また、切替ギヤ3を介して駆動が入力される被駆動部としては、ポンプに限るものではなく、維持ユニットや大気開放弁などの他のメンテナンスユニットへ動力を伝達させる構成としても良い。
〔実施例2〕
次に、供給ポンプユニット124が備える四つの供給ポンプや維持回復機構181が備える吸引ポンプ等の駆動入力部に駆動を伝達してポンプを駆動するポンプ駆動装置の二つ目の実施例(以下、実施例2と呼ぶ)について説明する。
図6は、実施例2のポンプ駆動装置20の概略構成図であり、図6(a)は、ポンプ駆動装置20の側面図、図6(b)は、ポンプ駆動装置20の正面図である。
図6に示すポンプ駆動装置20は、複数のポンプ2を備え、ポンプ2は、それぞれが備える駆動入力ギヤであるポンプ駆動ギヤ1に回転駆動の伝達を受けて駆動する。また、ポンプ駆動装置20は、回転駆動モータ6、中央駆動ギヤ4、アイドラギヤ8、切替ギヤ3、切替ギヤ揺動レバー3b、直線スリット板9、スリット駆動カム11、スリット駆動リンク10及びスリット駆動モータ7等を備える。
実施例1ではスリット部材が回転方向に移動する円形スリット板5であったのに対して、実施例2では、スリット部材が直線方向に移動する直線スリット板9である点で実施例1と異なる。他の点は実施例1と同様であり、共通する符号で示す部材は共通する機能を有する。また、直線スリット板9に直線方向の駆動を伝達する直線駆動伝達部材として、スリット駆動モータ7の回転運動を直線運動に変換するスリット駆動カム11及びスリット駆動リンク10を備える。
実施例2のポンプ駆動装置20では、切替ギヤ軸3aがスリット12における直線状スリット部12cにあるときには、スリット12の規制と切替ギヤ揺動レバー3bの規制とによって、切替ギヤ3の位置をポンプ駆動ギヤ1に対して離間した駆動非伝達位置とする。
実施例2のポンプ駆動装置20では、回転駆動モータ6によって発生する回転駆動力は、中央駆動ギヤ4及びアイドラギヤ8を経て切替ギヤ3に伝達する。切替ギヤ3は、直線スリット板9によってポンプ2に対して駆動を入力するポンプ駆動ギヤ1と、接続または離間する位置へとアイドラギヤ8の周囲を回転しながら移動することが可能である。スリット駆動モータ7が回転駆動することによって、スリット駆動カム11が回転し、スリット駆動リンク10が揺動することで、直線スリット板9は図6(b)中の左右方向へと移動する。このとき、スリット12のレバー揺動方向スリット部12bが切替ギヤ3の位置にスライドしてくると、不図示の切替ギヤ付勢バネの付勢力によって、切替ギヤ3はレバー揺動方向スリット部12bに沿ってアイドラギヤ8の周囲を回転しながら、ポンプ駆動ギヤ1と接続する位置まで移動する。この状態で、回転駆動モータ6を駆動することによって、ポンプ駆動ギヤ1を介してポンプ2に回転駆動が伝達される。
実施例2のポンプ駆動装置20では、直線スリット板9におけるレバー揺動方向スリット部12bの位置をスライド移動させることで、複数のうちの何れの切替ギヤ3を対応するポンプ駆動ギヤ1に接続させるか、を選択することができる。また、切替ギヤ3を介して駆動が入力される被駆動部としては、ポンプに限るものではなく、維持ユニットや大気開放弁などの他のメンテナンスユニットへ動力を伝達させる構成としても良い。
図7は、供給ポンプユニット124が備える四つの供給ポンプや維持回復機構181が備える吸引ポンプ等、本実施形態のプリンタ100でインクを液送するポンプ2として用いることができるチューブポンプ22の一例を示す概略説明図である。
一般的にチューブポンプ22は維持ユニット等の吸引ポンプや、インク供給ポンプなど、画像形成装置に於いて様々な用途で使用される。このとき、吸引ポンプのように常に一方向の回転でしか、送液しないポンプは逆回転時はチューブ23を押圧するコロ24を解除するような構成となっている。逆回転されても送液しないので、ラッチなどを設けて逆回転時はその動力を維持ユニットのワイパ昇降などに使用するなどして駆動源を集約している。しかし、図7に示すチューブポンプ22は正転も逆転も送液できるポンプであり、上述したような駆動源の集約ができない。
しかし、本発明を適用したポンプ駆動装置20が備える駆動切替機構を用いれば、駆動源の正転も逆転も他のポンプやユニットの駆動ギヤとは独立して被駆動部に駆動力を伝達することができるため、他のデバイスの制約を受けることなく単独で駆動源を使用していた時と同様に自由に動作させることができる。また、このようなチューブポンプ22はインク供給ポンプに使用され、ヘッドタンク135へインクを送るだけでなく、ヘッドタンク135からインクを吸引して、ヘッドタンク135の負圧を形成したり、ヘッドタンク135内に浸入した空気を吸引して排出させたりするときなどに使用される。
〔実施例3〕
次に、供給ポンプユニット124が備える四つの供給ポンプや維持回復機構181が備える吸引ポンプ等の駆動入力部に駆動を伝達してポンプを駆動するポンプ駆動装置の三つ目の実施例(以下、実施例3と呼ぶ)について説明する。
図8は、実施例3のポンプ駆動装置20の概略構成図であり、図8(a)は、ポンプ駆動装置20の正面図、図8(b)は、ポンプ駆動装置20の背面図、図8(c)は、ポンプ駆動装置20駆動装置の側面図である。
図8に示すポンプ駆動装置20は、四つのポンプ2を備え、ポンプ2は、それぞれが備える駆動入力ギヤであるポンプ駆動ギヤ1に回転駆動の伝達を受けて駆動する。また、ポンプ駆動装置20は、回転駆動モータ6、中央駆動ギヤ4、アイドラギヤ8、切替ギヤ3、切替ギヤ揺動レバー3b、円形スリット板5及びスリット駆動モータ7等を備える。
実施例1では、四つのポンプ2のそれぞれに対応した四つの切替ギヤ軸3aのすべてを一枚の円形スリット板5のスリット12に挟む構成であったのに対して、実施例3では、装置の裏表に配置した二枚の円形スリット板5のスリット12にそれぞれ二つずつの切替ギヤ軸3aを挟む構成である点で実施例1と異なる。また、実施例3のポンプ駆動装置20では、モータギヤ6gと中央駆動ギヤ4との間に第一出力ギヤ61及び第二出力ギヤ62を備える点でも実施例1と異なる。他の点は実施例1と同様であり、共通する符号で示す部材は共通する機能を有する。
実施例3のポンプ駆動装置20では、四つの切替ギヤ軸3aは二つの円形スリット板5の何れか一方のスリット12に挟まれる構成なっている。切替ギヤ軸3aがスリット12における円状スリット部12aにあるときには、スリット12の規制と切替ギヤ揺動レバー3bの規制とによって、切替ギヤ3の位置をポンプ駆動ギヤ1に対して離間した駆動非伝達位置とする。そして、スリット12は、円状スリット部12aと連続したスリット部として、切替ギヤ軸3aが到達したときに、切替ギヤ3を切替ギヤ揺動レバー3bがガイドする方向(アイドラギヤ軸8aを中心とした回転方向)に移動させ、切替ギヤ3がポンプ駆動ギヤ1及びアイドラギヤ8の両方に噛み合う駆動伝達位置へと切替ギヤ3を移動させるギヤガイド方向スリット部としてのレバー揺動方向スリット部12bを備える。
実施例のポンプ駆動装置20では、回転駆動モータ6によって発生する回転駆動力は、第一出力ギヤ61、第二出力ギヤ62、中央駆動ギヤ4及びアイドラギヤ8を経て切替ギヤ3に伝達する。切替ギヤ3は、円形スリット板5によってポンプ2に対して駆動を入力するポンプ駆動ギヤ1と、接続または離間する位置へとアイドラギヤ8の周囲を回転しながら移動することが可能である。二つの円形スリット板5はスリット駆動モータ7によって同時に回転する。このとき、スリット12のレバー揺動方向スリット部12bが切替ギヤ3の位置に回転してくると、不図示の切替ギヤ付勢バネの付勢力によって、切替ギヤ3はレバー揺動方向スリット部12bに沿ってアイドラギヤ8の周囲を回転しながら、ポンプ駆動ギヤ1と接続する位置まで移動する。この状態で、回転駆動モータ6を駆動することによって、ポンプ駆動ギヤ1を介してポンプ2に回転駆動が伝達される。
実施例3のポンプ駆動装置20では、装置の裏表に二つの円形スリット板5を配置して、スリット駆動モータ7を駆動させて、二つの円形スリット板5を同時に回転させることで、図8に示すように、装置の裏表に二個ずつ切替ギヤ3を配置することができ、レイアウトの自由度を広げることが出来る。
このとき、表側の円形スリット板5におけるレバー揺動方向スリット部12bを配置した位置の位相をずらすことで、円形スリット板5に対し、円周上でそれぞれ同位置にあるポンプ駆動ギヤ1を互い独立して切替ギヤ3と接続することが出来る。逆に、位相を同じにしたり、位相と配置を組み合わせることで、毎回同時に二つのポンプ駆動ギヤ1を駆動させる構成を実現できる。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
〔態様A〕
それぞれが備えるポンプ駆動ギヤ1等の駆動入力ギヤに回転駆動の伝達を受けて駆動する三つ以上の複数のポンプ2等の被駆動部と、被駆動部に入力される回転駆動の駆動源である回転駆動モータ6等の回転駆動源と、回転駆動源の駆動により回転する一つ以上のアイドラギヤ8等の駆動出力ギヤと、複数の駆動入力ギヤのそれぞれに対応するように複数配置され、駆動入力ギヤ及び駆動出力ギヤギヤ連結する駆動伝達位置に位置することで駆動出力ギヤの回転駆動を駆動入力ギヤに伝達する切替ギヤ3等の駆動伝達ギヤと、駆動伝達ギヤの位置を、駆動伝達ギヤが駆動入力ギヤ及び駆動出力ギヤの少なくとも一方に対して離間する駆動非伝達位置と駆動伝達位置との間で移動させることで被駆動部に対する駆動の入力状態を切り替える駆動切替手段と、を有するポンプ駆動装置20等の駆動装置において、切替ギヤ3等の駆動伝達ギヤは、その回転軸に直交する平面に平行な方向に移動することで駆動非伝達位置と駆動伝達位置との間を移動し、駆動切替手段は、駆動伝達ギヤのそれぞれが駆動非伝達位置と駆動伝達位置との間を移動するように、駆動伝達ギヤの移動方向を規制して、ガイドする切替ギヤ揺動レバー3b等の駆動伝達ギヤガイド部材と、駆動伝達ギヤの回転軸に直交する平面に平行な回転方向等の所定の方向に移動可能で、この移動方向に沿った形状に形成された円状スリット部12a等の移動方向スリット部を含むスリット12等のスリットに切替ギヤ3等の駆動伝達ギヤのすべての回転軸を挟み、駆動伝達ギヤの移動をスリットで規制する円形スリット板5等のスリット部材と、スリット部材の所定方向への移動動作の駆動源であるスリット駆動モータ7等のスリット部材駆動源と、を備え、駆動伝達ギヤの回転軸がスリットにおける移動方向スリット部にあるときには、スリットの規制と駆動伝達ギヤガイド部材の規制とによって、駆動伝達ギヤの位置を駆動非伝達位置または駆動伝達位置の一方の位置とし、スリットは、移動方向スリット部と連続したスリット部として、駆動伝達ギヤの回転軸が到達したときに、駆動伝達ギヤガイド部材がガイドする方向に移動させ、駆動非伝達位置または駆動伝達位置の他方の位置へと移動させるレバー揺動方向スリット部12b等のギヤガイド方向スリット部を備える。これによれば、実施例1乃至実施例3について説明したように、切替ギヤ3等の駆動伝達ギヤの回転軸が円状スリット部12a等の移動方向スリット部にあるときには、切替ギヤ揺動レバー3b等の駆動伝達ギヤガイド部材がガイドする方向に対してはスリット12等のスリットの規制により移動することが出来ず、スリットに沿う方向に対しては、駆動伝達ギヤガイド部材の規制により移動することが出来ない。このため、スリット駆動モータ7等のスリット部材駆動源を駆動して、駆動伝達ギヤに対する円形スリット板5等のスリット部材の位置が変化しても、駆動伝達ギヤの回転軸が移動方向スリット部にあるときには、駆動伝達ギヤは、駆動非伝達位置または駆動伝達位置の一方の位置となる。さらに、スリット部材駆動源を駆動して、駆動伝達ギヤに対するスリット部材の位置がさらに変化して、駆動伝達ギヤの回転軸がレバー揺動方向スリット部12b等のギヤガイド方向スリット部に到達すると、駆動伝達ギヤの回転軸が駆動非伝達位置または駆動伝達位置の他方の位置へと移動する。このような構成により、態様Aにおいては、スリット部材駆動源の駆動を制御して、駆動伝達ギヤに対するスリット部材の位置を制御することにより、任意の駆動伝達ギヤについて駆動非伝達位置と駆動伝達位置との間を移動させることができる。さらに、態様Aにおいては、すべての駆動伝達ギヤの回転軸をスリット部材のスリットに挟んでいるため、三つ以上のすべての駆動伝達ギヤについて駆動非伝達位置と駆動伝達位置との間を移動させることができる。そして、複数の駆動伝達ギヤの少なくとも一つが駆動伝達位置にある状態で、回転駆動源を駆動させることで、駆動伝達位置に位置する駆動伝達ギヤにのみ駆動の伝達を行うため、スリット部材駆動源の駆動を制御することにより、駆動を伝達する被駆動部の選択を行うことができる。このように、態様Aの駆動装置では、回転駆動源とスリット部材駆動源との二つの駆動源、すなわち、三つ以上の被駆動部よりも少ない駆動源によって、各被駆動部に対する駆動の伝達を行うことができ、駆動を伝達する被駆動部の選択を行うことができる。また、駆動伝達ギヤが駆動伝達位置に位置する状態では、駆動出力ギヤから駆動入力ギヤまでは駆動伝達ギヤを介した通常のギヤ連結であるため、被駆動部に対して正逆両方の駆動を伝達することができる。このように態様Aによれば、三つ以上の被駆動部よりも少ない数の二つの駆動源によって各被駆動部に対する駆動の伝達を行う構成で、駆動を伝達する被駆動部の選択と、選択した被駆動部に対して正逆両方向の回転駆動の伝達とを行うことが出来る。
〔態様B〕
〔態様A〕において、直線スリット板9等のスリット部材は、スリット駆動モータ7等のスリット部材駆動源が駆動することによって、直線状の往復移動を行う。これによれば、実施例2について説明したように、直線状に配置した複数のポンプ2等の被駆動部に対して、駆動を伝達する被駆動部の選択と、選択した被駆動部に対して正逆両方向の回転駆動の伝達とを行うことが出来る。
〔態様C〕
〔態様A〕において、円形スリット板5等のスリット部材は、スリット駆動モータ7等のスリット部材駆動源が駆動することによって、回転移動する。これによれば、実施例1及び実施例3について説明したように、円周上に配置した複数のポンプ2等の被駆動部に対して、駆動を伝達する被駆動部の選択と、選択した被駆動部に対して正逆両方向の回転駆動の伝達とを行うことが出来る。
〔態様D〕
〔態様A〕乃至〔態様C〕の何れか一つの態様において、円形スリット板5等の一つのスリット部材のスリット12等のスリットに対して、複数の切替ギヤ3等の駆動伝達ギヤの回転軸が配置されている。これによれば、実施例1乃至実施例3について説明したように、一つの円形スリット板5の移動を制御することにより、複数のポンプ2等の被駆動部に対して、駆動を伝達する被駆動部の選択と、選択した被駆動部に対して正逆両方向の回転駆動の伝達とを行う構成を実現することができる。
〔態様E〕
〔態様A〕乃至〔態様D〕の何れか一つの態様において、スリット駆動モータ7等のスリット部材駆動源が駆動することによって、円形スリット板5等の複数の上記スリット部材が移動する。これによれば、実施例3について説明したように、レイアウトの自由度を広げることが出来る。
〔態様F〕
異なる種類のインク等の液体を液滴として吐出するノズル孔を備えた複数のヘッド部を備えた吐出ヘッド134等の記録ヘッドと、複数のヘッド部にそれぞれ液体を供給するヘッドタンク135等の複数のヘッドタンクと、記録ヘッドに供給する液体を収容する交換可能なインクカートリッジ110等の複数のメインタンクと、複数のメインタンクから複数のヘッドタンクにそれぞれ液体を送液し、且つ、ヘッドタンクからメインタンクに液体を逆送することができるポンプ2等の複数の送液ポンプと、複数の送液ポンプに対して回転駆動を伝達して、各送液ポンプを駆動するポンプ駆動手段とを備え、ノズル孔から吐出した液体を用紙142等の記録媒体に付着させることで画像を形成するプリンタ100等の画像形成装置において、ポンプ駆動手段として、態様A乃至Eの何れか一つの態様のポンプ駆動装置20等の駆動装置を用い、回転駆動モータ6等の回転駆動源はポンプ2等の送液ポンプを被駆動部として回転駆動を伝達する。これによれば、上述した実施形態について説明したように、三つ以上の被駆動部よりも少ない数の二つの駆動源によって各被駆動部に対する駆動の伝達を行う構成で、駆動を伝達する被駆動部の選択と、選択した被駆動部に対して正逆両方向の回転駆動の伝達とを行うことが出来るため、被駆動部の回転方向の自由度を維持しつつ、プリンタ100装置本体の小型化及びコスト削減を図ることができる。
〔態様G〕
〔態様F〕において、ヘッド部におけるノズル孔が設けられたノズル面をキャッピングするキャップ182等のキャッピング部材と、キャッピング部材に接続され、駆動することによってキャッピングされた状態のノズル面に対して負圧を作用させる吸引ポンプとを備え、回転駆動モータ6等の回転駆動源は吸引ポンプを上記被駆動部として回転駆動を伝達する。これによれば、上述した実施形態について説明したように、回転駆動源を供給ポンプの駆動源としてだけでなく、吸引ポンプの駆動源として用いることができるので、駆動源を増やすことなく、吸引ポンプを使用することができ、プリンタ100装置本体の小型化及びコスト削減を図ることができる。
〔態様H〕
〔態様F〕または〔態様G〕において、回転駆動が入力されることにより、ヘッドタンク135等のヘッドタンクの内部を大気開放するように開閉可能な大気開放弁204等の大気開放機構を備え、回転駆動モータ6等の回転駆動源は大気開放機構を被駆動部として回転駆動を伝達する。これによれば、上述した実施形態について説明したように、回転駆動源を供給ポンプの駆動源としてだけでなく、大気開放機構の駆動源として用いることができるので、駆動源を増やすことなく、大気開放機構を使用することができ、プリンタ100装置本体の小型化及びコスト削減を図ることができる。
1 ポンプ駆動ギヤ
2 ポンプ
3 切替ギヤ
3a 切替ギヤ
3b 切替ギヤ揺動レバー
4 中央駆動ギヤ
5 円形スリット板
5a スリット板回転軸
6 回転駆動モータ
6g モータギヤ
7 スリット駆動モータ
8 アイドラギヤ
8a アイドラギヤ
9 直線スリット板
10 スリット駆動リンク
11 スリット駆動カム
12 スリット
12a 円状スリット部
12b レバー揺動方向スリット部
12c 直線状スリット部
20 ポンプ駆動装置
22 チューブポンプ
100 プリンタ
101 装置本体
104 カートリッジ装填部
110 インクカートリッジ
124 供給ポンプユニット
134 吐出ヘッド
135 ヘッドタンク
201 負圧レバー
202 フィルム状部材
203 ヘッドタンク供給口
204 大気開放弁
特開2001−310484号公報 特許4398227号 特許4019694号

Claims (11)

  1. 液体を吐出する記録ヘッドに液体を供給する送液装置が有する複数の送液ポンプを駆動する駆動装置であって、
    前記複数の送液ポンプにそれぞれ対応するように複数配置され、回転駆動の伝達を受けて駆動する複数の駆動入力ギヤと、
    前記駆動入力ギヤを回転駆動する駆動源である回転駆動源と、
    複数の前記駆動入力ギヤにそれぞれ対応するように複数配置され、前記回転駆動源の駆動により回転する複数の駆動出力ギヤと、
    複数の前記駆動入力ギヤのそれぞれに対応するように複数配置され、前記駆動入力ギヤ及び前記駆動出力ギヤの両方にギヤ連結する駆動伝達位置に位置したときに、前記駆動出力ギヤの回転駆動を前記駆動入力ギヤに伝達する複数の駆動伝達ギヤと、
    前記駆動伝達ギヤの位置を、前記駆動伝達ギヤが前記駆動入力ギヤ及び前記駆動出力ギヤの少なくとも一方に対して離間する駆動非伝達位置と、前記駆動伝達位置との間で移動させることで前記駆動入力ギヤに対する駆動の入力状態を切り替える駆動切替手段と、を備え、
    前記駆動切替手段は、
    一端が前記駆動出力ギヤの回転軸に支持され、他端が前記駆動伝達ギヤの回転軸に支持されており、複数の前記駆動伝達ギヤのそれぞれが前記駆動非伝達位置と前記駆動伝達位置との間を移動するように、前記駆動伝達ギヤの移動方向を規制して、ガイドする駆動伝達ギヤガイド部材と、
    前記駆動伝達ギヤの回転軸に直交する平面に平行な方向に移動可能であって、この移動方向に沿った形状に形成されたスリットに複数の前記駆動伝達ギヤのすべての回転軸を挟むことによって前記駆動伝達ギヤの移動を前記スリットで規制するスリット部材と、
    前記スリット部材を前記平面に平行な方向に移動するよう駆動するスリット部材駆動源と、を有し、
    前記駆動伝達ギヤは、前記駆動伝達ギヤガイド部材及び前記スリット部材により移動が規制された状態で、前記駆動出力ギヤの周囲を回転しながら前記平面に平行な方向に移動することにより前記駆動非伝達位置と前記駆動伝達位置との間を移動することを特徴とする駆動装置。
  2. 請求項1の駆動装置において、
    前記スリット部材は、前記スリット部材駆動源が駆動することによって、直線状の往復移動を行うことを特徴とする駆動装置。
  3. 請求項1の駆動装置において、
    複数の前記駆動出力ギヤは、前記回転駆動源から回転駆動力を伝達される中央駆動ギヤに各々噛み合うように、前記中央駆動ギヤの周囲に配置されており、
    複数の前記駆動入力ギヤは、複数の前記駆動出力ギヤの外側であって、複数の前記駆動出力ギヤの周囲に配置されており、
    前記スリット部材の前記スリットが、複数の前記駆動伝達ギアのすべての回転軸を挟んでいて、
    前記スリット部材は、前記スリット部材駆動源が回転駆動することによって回転移動し、前記駆動伝達ギヤを前記駆動非伝達位置と前記駆動伝達位置との間で移動させることを特徴とする駆動装置。
  4. 液体を吐出する記録ヘッドに液体を供給する送液装置が有する複数の送液ポンプを駆動する駆動装置であって、
    前記複数の送液ポンプにそれぞれ対応するように複数配置され、回転駆動の伝達を受けて駆動する複数の駆動入力ギヤと、
    前記駆動入力ギヤを回転駆動する駆動源である回転駆動源と、
    複数の前記駆動入力ギヤにそれぞれ対応するように複数配置され、前記回転駆動源の駆動により回転する複数の駆動出力ギヤと、
    複数の前記駆動入力ギヤのそれぞれに対応するように複数配置され、前記駆動入力ギヤ及び前記駆動出力ギヤの両方にギヤ連結する駆動伝達位置に位置したときに、前記駆動出力ギヤの回転駆動を前記駆動入力ギヤに伝達する複数の駆動伝達ギヤと、
    前記駆動伝達ギヤの位置を、前記駆動伝達ギヤが前記駆動入力ギヤ及び前記駆動出力ギヤの少なくとも一方に対して離間する駆動非伝達位置と、前記駆動伝達位置との間で移動させることで前記駆動入力ギヤに対する駆動の入力状態を切り替える駆動切替手段と、を備え、
    前記駆動切替手段は、
    一端が前記駆動出力ギヤの回転軸に支持され、他端が前記駆動伝達ギヤの回転軸に支持されており、複数の前記駆動伝達ギヤのそれぞれが前記駆動非伝達位置と前記駆動伝達位置との間を移動するように、前記駆動伝達ギヤの移動方向を規制して、ガイドする駆動伝達ギヤガイド部材と、
    前記駆動伝達ギヤの回転軸に直交する平面に平行な方向に移動可能であって、この移動方向に沿った形状に形成されたスリットに前記駆動伝達ギヤの少なくともひとつの回転軸を挟むことによって前記駆動伝達ギヤの移動を前記スリットで規制する複数のスリット部材と、
    前記スリット部材を前記平面に平行な方向に移動するよう駆動するスリット部材駆動源と、を有し、
    前記駆複数の動伝達ギヤの回転軸は、前記複数のスリット部材のいずれかひとつのスリットに挟み込まれており、
    前記駆動伝達ギヤは、前記駆動伝達ギヤガイド部材及び前記複数のスリット部材のいずれかひとつにより移動が規制された状態で、前記駆動出力ギヤの周囲を回転しながら前記平面に平行な方向に移動することにより前記駆動非伝達位置と前記駆動伝達位置との間を移動することを特徴とする駆動装置。
  5. 請求項4の駆動装置において、
    前記複数のスリット部材は、前記スリット部材駆動源が駆動することによって、直線状の往復移動を行うことを特徴とする駆動装置。
  6. 請求項4の駆動装置において、
    複数の前記駆動出力ギヤは、前記回転駆動源から回転駆動力を伝達される中央駆動ギヤに各々噛み合うように、前記中央駆動ギヤの周囲に配置されており、
    複数の前記駆動入力ギヤは、複数の前記駆動出力ギヤの外側であって、複数の前記駆動出力ギヤの周囲に配置されており、
    前記駆複数の動伝達ギヤの回転軸は、前記複数のスリット部材のいずれかひとつのスリットに挟み込まれていて、
    前記複数のスリット部材は、前記スリット部材駆動源が回転駆動することによって回転移動し、前記駆動伝達ギヤを前記駆動非伝達位置と前記駆動伝達位置との間で移動させることを特徴とする駆動装置。
  7. 請求項1乃至の何れか一項に記載の駆動装置において、
    前記スリット部材駆動源が駆動することによって、複数の前記スリット部材が移動することを特徴とする駆動装置。
  8. 前記記録ヘッドは、異なる種類の液体を液滴として吐出するノズル孔を備えた複数のヘッド部を有し、
    前記複数のヘッド部にそれぞれ液体を供給する複数のヘッドタンクと、
    前記記録ヘッドに供給する液体を収容する交換可能な複数のメインタンクと、
    前記複数のメインタンクから前記複数のヘッドタンクにそれぞれ液体を送液し、且つ、前記ヘッドタンクから前記メインタンクに液体を逆送することができる複数の前記送液ポンプと、
    前記複数の送液ポンプに対して回転駆動を伝達して、各送液ポンプを駆動するポンプ駆動手段とを備え、
    前記ポンプ駆動手段として、請求項1乃至7の何れか一項に記載の駆動装置を用い、前記回転駆動源は前記送液ポンプに前記駆動入力ギヤを介して回転駆動を伝達することを特徴とする送液装置。
  9. 請求項8に記載の送液装置を用いて前記複数のヘッド部に液体を送液し、
    前記複数のヘッド部の前記ノズル孔から吐出した液体を記録媒体に付着させることで画像を形成することを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項9の画像形成装置において、
    前記ヘッド部におけるノズル孔が設けられたノズル面をキャッピングするキャッピング部材と、
    前記キャッピング部材に接続され、駆動することによってキャッピングされた状態の前記ノズル面に対して負圧を作用させる吸引ポンプとを備え、
    前記回転駆動源は前記駆動入力ギヤを介して前記吸引ポンプを駆動することを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項9の画像形成装置において、
    前記ヘッドタンクの内部を大気開放するように開閉可能な大気開放機構を備え、
    前記回転駆動源は、前記大気開放機構を駆動することを特徴とする画像形成装置。
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