JP5786818B2 - 蓄電装置の搭載構造 - Google Patents

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本発明は、車両に対して蓄電装置を搭載する構造に関する。
特許文献1に記載の車両では、フロア後方部にバッテリセッティングベースを設け、バッテリセッティングベースに駆動用バッテリを収容している。また、駆動用バッテリの上面は、荷室床面を形成するバッテリカバーによって覆われている。
特開平05−201355号公報 特開2004−265839号公報
特許文献1に記載された構造では、バッテリカバーの下方に、駆動用バッテリを収容するバッテリセッティングベースが設けられている。このため、例えば、バッテリカバー上で液体をこぼしたときには、バッテリセッティングベースに液体が移動し、バッテリセッティングベースに液体が溜まってしまうおそれがある。
本発明である蓄電装置の搭載構造は、車両のラゲッジスペースの下方に凹部を有するフロアパネルと、凹部に収納され、充放電を行う蓄電装置と、蓄電装置の底面に固定され、所定方向に延びる第1リインフォースと、凹部の底面に固定され、所定方向とは異なる方向に延びる第2リインフォースとを有する。また、本発明の搭載構造は、第1リインフォースおよび第2リインフォースが交差する締結位置において、第1リインフォースおよび第2リインフォースを締結する締結部材と、凹部の底面に形成され、締結位置への締結部材の移動を許容する開口部を塞いでおり、凹部の内側から外側に向かって液体を通過させる栓とを有する。
本発明では、凹部の内側に、第1リインフォースおよび第2リインフォースが配置されており、第1リインフォースおよび第2リインフォースは、互いに異なる方向に延びている。これにより、第1リインフォースおよび第2リインフォースのそれぞれが延びる方向において、凹部の変形を抑制することができ、凹部の強度を確保することができる。凹部の強度を確保できれば、凹部に荷重(衝撃)が加わっても、凹部に収納される蓄電装置を保護することができる。
また、本発明では、第2リインフォースの上部に対して、第1リインフォースや蓄電装置が配置されることになるため、凹部の底面および蓄電装置の間には、第2リインフォースに相当するスペース(隙間)が形成されることになる。このため、凹部に液体が浸入しても、蓄電装置および凹部の間に形成されたスペースに液体を溜めることができ、蓄電装置に液体が接触することを抑制できる。
締結部材によって、第1リインフォースおよび第2リインフォースを締結するときには、凹部の底面に形成された開口部が用いられる。すなわち、開口部は、締結部材を締結位置まで移動させるときに、締結部材が通過するスペースとなる。ここで、開口部を栓で塞ぐことにより、開口部を介して、凹部の内側に異物が侵入してしまうことを防止できる。また、栓は、凹部の内側に存在する液体を凹部の外側に移動させることができるため、凹部に液体が溜まっても、この液体を凹部の外側、言い換えれば、車両の外部に排出させることができる。
第1リインフォースおよび第2リインフォースは、互いに直交する方向に延ばすことができる。互いに直交する方向において、第1リインフォースおよび第2リインフォースを配置することにより、第1リインフォースおよび第2リインフォースの少なくとも一方を用いて、凹部に加わる荷重を受け止めやすくすることができる。
例えば、第1リインフォースが延びる方向において、凹部に荷重が加わったときには、第1リインフォースを用いて、荷重を受け止めることができる。また、第2リインフォースが延びる方向において、凹部に荷重が加わったときには、第2リインフォースを用いて、荷重を受け止めることができる。さらに、第1リインフォースや第2リインフォースが延びる方向とは異なる方向において、凹部に荷重が加わったときには、第1リインフォースおよび第2リインフォースを用いて、荷重を受け止めることができる。
ここで、第1リインフォースおよび第2リインフォースの一方が、車両の前後方向に延びるように配置し、第1リインフォースおよび第2リインフォースの他方が、車両の左右方向に延びるように配置することができる。凹部は、ラゲッジスペースの下方に設けられるため、車両の後部が衝突したときに、凹部に対しては、車両の前後方向における荷重が加わりやすくなる。このため、第1リインフォースおよび第2リインフォースの一方を、車両の前後方向に延びるように配置することにより、車両の前後方向における荷重を受け止めやすくなる。
開口部は、締結位置に対して、車両の下方に設けることができる。これにより、開口部から上方に向かって締結部材を挿入するだけで、締結部材を締結位置まで移動させることができ、第1リインフォースおよび第2リインフォースを容易に締結することができる。
栓としては、逆止弁を用いることができる。逆止弁を用いることにより、凹部の内側から外側に液体を移動させるとともに、凹部の外側から内側に向かう液体の移動を阻止することができる。これにより、凹部の内側に液体が溜まってしまうことを防止することができる。
締結位置においては、第1リインフォースおよび第2リインフォースの間に、弾性体を配置することができる。弾性体としては、例えば、ゴムを用いることができる。これにより、第2リインフォースに対する第1リインフォースの振動を抑制することができる。第1リインフォースは、蓄電装置に固定されているため、第1リインフォースの振動を抑制することにより、蓄電装置の振動を抑制することができる。そして、蓄電装置や第1リインフォースの振動によって発生するノイズを低減することができる。
蓄電装置は、車両を走行させるための動力源として用いることができる。具体的には、蓄電装置から出力された電気エネルギを運動エネルギに変換することにより、この運動エネルギを用いて、車両を走行させることができる。なお、蓄電装置から出力された電気エネルギは、車両を走行させること以外にも用いることができる。
車両の一部の構造を示す概略図である。 電池パックの搭載構造の斜視図である。 組電池の構成を示す外観図である。 第1リインフォースおよび第2リインフォースの位置関係を示す図である。 第1リインフォースおよび第2リインフォースの締結構造を示す図である。 電池パックを収容する部分の概略図である。 第1リインフォースおよび第2リインフォースの締結構造および、栓の固定構造を示す図である。 電池パックを位置決めするための構造を説明する図である。
以下、本発明の実施例について説明する。
本発明の実施例1である電池パック(蓄電装置に相当する)の搭載構造について説明する。本実施例の電池パックは、車両に搭載されている。車両としては、ハイブリッド自動車や電気自動車がある。ハイブリッド自動車は、車両を走行させる動力源として、電池パックに加えて、燃料電池又はエンジンを備えている。電気自動車は、車両を走行させる動力源として、電池パックだけを備えている。
図1は、車両の一部(後部)の構造を示す概略図である。図1において、矢印FRは、車両が前進する方向を示し、矢印RRは、車両が後進する方向を示している。また、矢印UPは、車両の上方向を示す。矢印FR,RR,UPは、他の図面においても同様である。
シート110は、車室内に配置されている。車室とは、乗員の乗車するスペースである。シート110としては、例えば、リアシートが挙げられる。シート110は、車両100のフロアパネル120に固定されている。フロアパネル120は、車両ボディの一部である。シート110に対して車両100の後方(矢印RRの方向)には、ラゲッジスペースLSが設けられている。
ラゲッジスペースLSは、主に荷物を配置するためのスペースである。本実施例の車両100では、ラゲッジスペースLSが、車室とつながっているが、これに限るものではない。具体的には、ラゲッジスペースLSおよび車室が完全に仕切られていてもよい。また、トノカバーなどの仕切り部材を用いて、ラゲッジスペースLSおよび車室を仕切ったり、仕切り部材を取り外して、ラゲッジスペースLSおよび車室をつなげたりしてもよい。
フロアパネル120は、ラゲッジスペースLSに対応した位置に、凹部121を有する。凹部121は、ラゲッジスペースLSの下方に位置しており、車両100の上方に向かって開口している。凹部121の上面は、デッキボード130によって覆われている。デッキボード130は、ラゲッジスペースLSを区画するために用いられる。すなわち、デッキボード130よりも車両100の上方に位置するスペースが、ラゲッジスペースLSとなる。
凹部121には、電池パック200が収容されている。図1および図2に示すように、電池パック200は、パックケース230と、パックケース230に収納された組電池210および機器類220とを有する。図2において、矢印LHは、車両100が前進する方向を向いたときの左側の方向を示し、矢印RHは、車両100が前進する方向を向いたときの右側の方向を示している。
機器類220は、組電池210よりも車両100の前方に配置されている。パックケース230のうち、機器類220を収容する部分の底面は、組電池210を収容する部分の底面よりも上方に位置している。本実施例では、機器類220が、組電池210よりも車両100の前方に配置されているが、これに限るものではない。すなわち、組電池210および機器類220が、凹部121に収納されていればよく、組電池210および機器類220の配置関係は、適宜設定することができ、
機器類220は、組電池210を充放電するときに用いられる機器である。機器類220としては、例えば、組電池210を負荷と接続するためのリレー、組電池210の電圧値を検出するための監視ユニット、組電池210の電流値を検出するための電流センサ、組電池210の電流経路を遮断するための電流遮断器を挙げることができる。
リレーがオンであるときには、組電池210を負荷と接続することができ、リレーがオフであるときには、組電池210および負荷の接続を遮断することができる。監視ユニットは、組電池210の電圧値を検出するだけでなく、後述するように、組電池210を構成する単電池211の電圧値を検出することもできる。電流遮断器は、プラグを備えており、プラグを引き抜くことにより、組電池210の電流経路を遮断することができる。
図3に示すように、組電池210は、車両100の左右方向において並んで配置された複数の単電池211を有する。複数の単電池211は、電気的に直列に接続したり、電気的に並列に接続したりすることができる。複数の単電池211の電気的な接続は、例えば、バスバーを用いることができる。
組電池210を構成する単電池211の数は、組電池210の要求出力などを考慮して、適宜設定することができる。単電池211としては、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池といった二次電池を用いることができる。また、二次電池の代わりに、電気二重層キャパシタ(コンデンサ)を用いることができる。
一方、単電池211の代わりに、複数の単電池を含む電池モジュールを用いることもできる。電池モジュールでは、モジュールケースの内部に、電気的に直列に接続された複数の発電要素が収容されている。発電要素は、充放電を行う要素であり、正極素子と、負極素子と、正極素子および負極素子の間に配置された電解質層とを有する。
図3に示す例では、単電池211として、いわゆる角型電池を用いているが、これに限るものではなく、例えば、いわゆる円筒型電池を用いることもできる。角型電池では、直方体に沿った形状に形成された電池ケースに、充放電を行う発電要素が収容されている。円筒型電池では、円筒に沿った形状に形成された電池ケースに、充放電を行う発電要素が収容されている。
円筒型電池を用いるときには、ホルダを用いて、複数の円筒型電池を保持することができる。具体的には、ホルダに対して、各円筒型電池が挿入される開口部を形成しておき、各開口部に各円筒型電池を挿入することによって、複数の円筒型電池をホルダによって保持することができる。
組電池210から出力された電気エネルギは、車両100を走行させるために用いられる。具体的には、組電池210の出力電力は、車両100に搭載されたモータ・ジェネレータ(図示せず)に供給される。モータ・ジェネレータは、組電池210の出力電力を受けて、車両の走行に用いられる運動エネルギを生成する。モータ・ジェネレータは、車輪と連結されており、モータ・ジェネレータが生成した運動エネルギは、車輪に伝達される。
車両100を減速させたり、停止させたりするとき、モータ・ジェネレータは、車両100の制動時に発生する運動エネルギを電気エネルギに変換する。モータ・ジェネレータが生成した電力は、組電池210に供給され、組電池210を充電することができる。
組電池210およびモータ・ジェネレータを接続する電流経路には、DC/DCコンバータやインバータを配置することができる。DC/DCコンバータを用いれば、組電池210の出力電圧を昇圧して、昇圧後の電力をモータ・ジェネレータに供給することができる。インバータを用いれば、モータ・ジェネレータとして、交流モータを用いることができる。
本実施例では、組電池210の出力電力を車両100の走行に用いているが、これに限るものではない。すなわち、組電池210の出力電力を用いて、電子機器を動作させるものであればよい。例えば、車両100の外部に配置された電子機器に対して、組電池210の電力を供給することにより、電子機器を動作させることができる。この電子機器としては、例えば、家電製品を挙げることができる。
パックケース230は、例えば、金属で形成することができる。組電池210や機器類220は、パックケース230の内壁面に対して固定されている。例えば、ボルトを用いた締結によって、組電池210や機器類220をパックケース230に固定することができる。
組電池210およびパックケース230を固定する位置や、固定箇所の数は、適宜設定することができる。同様に、機器類220およびパックケース230を固定する位置や、固定箇所の数は、適宜設定することができる。すなわち、パックケース230に対して、組電池210や機器類220がずれることなく固定されていればよい。
図4に示すように、パックケース230(組電池210を収容する部分)の底面には、一対の第1リインフォース212が固定されている。第1リインフォース212は、例えば、金属で形成することができる。また、2つの第1リインフォース212は、車両100の前後方向において、所定の間隔を開けた状態で配置されている。第1リインフォース212は、車両100の左右方向、言い換えれば、複数の単電池211の配列方向(図3参照)に延びている。第1リインフォース212は、例えば、単電池211の角部に沿って配置することができる。
ここで、第1リインフォース212およびパックケース230は、例えば、ボルトなどの締結部材を用いて固定したり、溶接によって固定したりすることができる。第1リインフォース212は、図4に示すように曲げ加工されており、第1リインフォース212の長手方向における強度が確保されている。
第1リインフォース212は、車両100の左右方向に延びているため、第1リインフォース212の長手方向と直交する方向にたわみやすくなる。ここで、図4に示すように、第1リインフォース212を曲げ加工しておくことにより、第1リインフォース212のたわみを抑制することができる。
本実施例では、パックケース230に対して、2つの第1リインフォース212を設けているが、第1リインフォース212の数は、適宜設定することができる。車両100の左右方向における第1リインフォース212の長さは、車両100の左右方向におけるパックケース230の長さと等しくなっている。
ただし、車両100の左右方向における第1リインフォース212の長さは、車両100の左右方向におけるパックケース230の長さよりも長くすることができる。この場合には、第1リインフォース212の長手方向における両端部の少なくとも一方を、凹部121の側壁121b(図2参照)に接触させることもできる。
第1リインフォース212よりも車両100の下方には、一対の第2リインフォース122が配置されている。本実施例では、2つの第2リインフォース122を用いているが、第2リインフォース122の数は、適宜設定することができる。
第2リインフォース122は、図2に示すように、凹部121の底面121aに固定されている。第2リインフォース122および底面121aは、例えば、ボルトなどの締結部材を用いて固定したり、溶接によって固定したりすることができる。第2リインフォース122は、車両100の前後方向(矢印FRの方向)に延びており、例えば、金属で形成することができる。
車両100の前後方向における第1リインフォース122の長さは、適宜設定することができる。ここで、外部から凹部121に衝撃が加わったときに、凹部121を変形しにくくするうえでは、第1リインフォース122は、車両100の前後方向に関して、底面121aの全体に設けられていることが好ましい。
第2リインフォース122は、図4に示すように、曲げ加工されており、第2リインフォース122の長手方向における強度が確保されている。第2リインフォース122は、車両100の前後方向に延びているため、第2リインフォース122の長手方向と直交する方向にたわみやすくなる。ここで、図4に示すように、第2リインフォース122を曲げ加工しておくことにより、第2リインフォース122のたわみを抑制することができる。
第2リインフォース122の長手方向と直交する断面において、第2リインフォース122は、車両100の上方に向かって突出しており、第2リインフォース122の上端部が、第1リインフォース212と接触している。
第1リインフォース212および第2リインフォース122が交差する部分は、第1リインフォース212および第2リインフォース122が互いに締結される位置P1〜P4となる。図5は、締結位置P4の拡大図を示している。ここで、締結位置P1〜P3についても、図5に示す構造と同様の構造を有している。
第2リインフォース122は、締結位置P4において、開口部122aを有しており、第1リインフォース212は、締結位置P4において、開口部212aを有している。開口部122aおよび開口部212aは、車両100の上下方向において互いに重なる位置に設けられており、開口部122aおよび開口部212aには、ボルト310が挿入されている。ボルト310の先端は、開口部212aから突出しており、この突出部分は、ナット320と噛み合っている。
図5に示すように、ナット320は、第1リインフォース212の曲げ加工によって形成された凹部212bに収容されており、ナット320がパックケース230と干渉することを避けることができる。ここで、パックケース230は、第1リインフォース212の上面212c,212dと接触するようになっており、パックケース230および第1リインフォース212の間には、ナット320が配置されるスペース(凹部212bに相当する)が形成される。
本実施例では、ボルト310およびナット320を図5に示すように配置して、第1リインフォース212および第2リインフォース122を締結しているが、これに限るものではない。具体的には、ボルト310の頭部およびナット320が、図5に示す位置関係と逆になっていてもよい。すなわち、図5では、車両100の下方からボルト310を取り付ける構成になっているが、車両100の下方からナット320を取り付ける構成であってもよい。
ボルト310に対して、車両100の下方には、図6に示すように、栓400が設けられている。ボルト310が取り付けられる第2リインフォース122の下方には、凹部121の底面121aが位置している。底面121aには、図7に示すように、開口部121cが形成されている。図7は、図6に示す領域R、言い換えれば、図4に示す締結位置P2を拡大した図であり、ボルト310や栓400を取り付ける前の状態を示している。
開口部121cは、ボルト310の頭部よりも大きなサイズを有しており、ボルト310は、開口部121cを通過することができる。ここで、開口部121cは、ボルト310を開口部122a,212aに挿入するときに、ボルト310が通過するスペースとなる。
図7に示すように、第1リインフォース212および第2リインフォース122を締結するときには、車両100の下方からボルト310を取り付けなければならず、底面121aには、開口部121cを形成しておく必要がある。また、車両100の下方からボルト310を取り付けるようにすることで、第1リインフォース212および第2リインフォース122の締結作業を容易に行うことができる。
例えば、凹部121の内側から、第1リインフォース212および第2リインフォース122を締結しようとするときには、凹部121や電池パック200との干渉によって、締結作業を行いにくくなってしまう。本実施例では、凹部121の底面121aに開口部121cを形成しておくだけで、凹部121や電池パック200と干渉することなく、ボルト310を取り付けることができる。
ボルト310を開口部122a,212aに挿入した後、言い換えれば、ボルト310によって、第1リインフォース212および第2リインフォース122を締結した後、開口部121cは、栓400によって塞がれる。
栓400としては、逆止弁を用いることができる。すなわち、栓400は、凹部121の内側に存在する液体を凹部121の外側に移動させるが、凹部121の外側に存在する液体は凹部121の内側に移動させない。これにより、凹部121の内側に液体が存在するときには、栓400を用いて、凹部121の内側に存在する液体を凹部121の外側に排出させることができる。また、栓400は、凹部121の外側に存在する液体が凹部121の内側に浸入してしまうことを防止することができる。
なお、栓400は、凹部121の内側から外側への液体の移動を許容することができればよい。例えば、栓400をフィルタによって構成することもできる。この場合には、凹部121の内側から外側に向かって液体を排出させることができるとともに、凹部121の外側に存在する異物(固体)が凹部121の内側に侵入することを阻止することができる。
本実施例において、第1リインフォース212および第2リインフォース122をボルト310によって締結するときには、第1リインフォース212の開口部212aと、第2リインフォース122の開口部122aとを重ねる必要がある。ここで、図8に示すように、電池パック200の周囲にブラケット501,502を配置しておけば、ブラケット501,502を用いて、電池パック200を位置決めしやすくなる。
図8に示す構成では、電池パック200に対して、車両100の前方にブラケット501が配置されているとともに、電池パック200に対して、車両100の後方にブラケット502が配置されている。ブラケット501は、フロアパネル120に固定されており、ブラケット501の一部は、車両100の下方に延びて、凹部121の内側に位置している。ここで、車両100の下方に延びるブラケット501の一部に電池パック200を接触させることにより、車両100の前後方向において、電池パック200を位置決めすることができる。
ブラケット502は、第2リインフォース122に固定されており、ブラケット502の一部は、車両100の上方に延びている。ここで、車両100の上方に延びるブラケット502の一部に電池パック200を接触させることにより、車両100の前後方向において、電池パック200を位置決めすることができる。
電池パック200を位置決めできれば、開口部212a,122aを容易に重ねることができ、ボルト310を用いて、第1リインフォース212および第2リインフォース122を容易に締結することができる。
図8に示す構成では、2つのブラケット501,502を用いて、電池パック200を位置決めしているが、これに限るものではない。すなわち、開口部212a,122aが互いに重なるように、電池パック200を位置決めすることができればよい。この点を考慮して、電池パック200を位置決めする構造を適宜設定することができる。
図8に示す構成では、車両100の前後方向において、電池パック200を位置決めしているが、車両100の左右方向において、電池パック200を位置決めすることもできる。車両100の前後方向および左右方向のうち、少なくとも一方向において、電池パック200を位置決めすることができれば、開口部212a,122aを互いに重ねやすくすることができる。
本実施例では、第1リインフォース212が車両100の左右方向に延びており、第2リインフォース122が車両100の前後方向に延びているが、これに限るものではない。すなわち、第1リインフォース212および第2リインフォース122は、凹部121の底面121aを含む平面に関して、互いに異なる方向に延びていればよい。例えば、第1リインフォース212が車両100の前後方向に延び、第2リインフォース122が車両100の左右方向に延びていてもよい。
また、本実施例では、第1リインフォース212が延びる方向と、第2リインフォース122が延びる方向とが互いに直交しているが、これに限るものではない。すなわち、第1リインフォース212が延びる方向と、第2リインフォース122が延びる方向とが、直交していなくてもよい。
図4に示す締結位置P1〜P4において、第1リインフォース212および第2リインフォース122の間には、ゴムなどの弾性体を配置することができる。弾性体を用いることにより、第1リインフォース212の振動、言い換えれば、電池パック200の振動を抑制することができる。
本実施例によれば、第1リインフォース212および第2リインフォース122を用いることにより、凹部121の強度を向上させることができる。凹部121は、車両100の後方に配置されており、車両100の後方から衝撃を受けたときに、変形してしまうおそれがある。凹部121が衝撃を受けたときには、第1リインフォース212および第2リインフォース122の少なくとも一方によって、凹部121の変形を抑制することができる。
第1リインフォース212および第2リインフォース122は、凹部121の内側に配置されているため、第1リインフォース212および第2リインフォース122によって、凹部121の側壁(図2に示す側壁121bを含む)が凹部121の内側に向かって変形することを抑制できる。
具体的には、車両100の左右方向に作用する衝撃が凹部121に加わったときには、車両100の左右方向に延びる第1リインフォース212によって、凹部121が変形してしまうことを抑制できる。上述したように、第1リインフォース212では、曲げ加工によって、第1リインフォース212の長手方向における強度が確保されているため、第1リインフォース212によって、凹部121の変形を抑制することができる。
また、第1リインフォース212は、パックケース230に固定されているため、第1リインフォース212を用いることにより、パックケース230に収容される組電池210や機器類220に過度の荷重が加わることを抑制できる。すなわち、パックケース230に荷重が加わっても、この荷重を第1リインフォース212によって受け止めることができる。
また、車両100の前後方向に作用する衝撃が凹部121に加わったときには、車両100の前後方向に延びる第2リインフォース122によって、凹部121が変形してしまうことを抑制できる。上述したように、第2リインフォース122では、曲げ加工によって、第2リインフォース122の長手方向における強度が確保されているため、第2リインフォース122によって、凹部121の変形を抑制することができる。
このように、凹部121の変形を抑制することにより、凹部121に収容されている電池パック200を保護することができる。すなわち、凹部121の変形によって、電池パック200に過度の荷重が加わってしまうことを抑制できる。
また、本実施例では、底面121aの上面に第2リインフォース122を配置し、第2リインフォース122の上面に電池パック200(第1リインフォース212を含む)を配置している。これにより、凹部121の底面121aに対して、距離H(図6,図8参照)の分だけ電池パック200を離すことができ、電池パック200の底面および底面121aの間に隙間を形成することができる。
フロアパネル120に凹部121を形成したときには、凹部121に対して、水などの液体が浸入することがある。例えば、デッキボード130の上で液体をこぼしたときには、液体がデッキボード130を伝わり、凹部121に浸入しやすい。ここで、デッキボード130を伝わった液体は、凹部121の側壁(図2に示す側壁121bを含む)に沿って底面121aに到達しやすい。
本実施例によれば、上述したように、電池パック200が底面121aから離れているため、凹部121に液体が浸入しても、液体が電池パック200に接触することを抑制できる。ここで、凹部121に液体が浸入したときには、凹部121の底面121aに液体が溜まることになる。電池パック200および底面121aの間には、スペースが形成されているため、このスペースに液体が溜まるだけであり、液体および電池パック200の接触を回避することができる。
また、本実施例では、図6や図8に示すように、パックケース230のうち、機器類220を収納する部分の底面は、組電池210を収容する部分の底面よりも上方に位置している。このため、凹部121の底面121aに液体が溜まっても、液体が機器類220に到達してしまうことを抑制できる。
さらに、本実施例では、凹部121の底面121aに、栓400が設けられている。このため、凹部121の底面121aに液体が溜まったとしても、栓400によって、液体を凹部121の外側(すなわち、車両100の外部)に排出させることができる。また、栓400は、底面121aに形成された開口部121cを塞いでいるため、開口部121cから凹部121の内側に液体や固体などの異物が侵入してしまうことを防止することができる。
栓400は、凹部121の内側に存在する液体を素早く排出させることが好ましい。ただし、栓400によって液体を排出させる効率が低下して、凹部121に液体が溜まってしまっても、上述したように、電池パック200および底面121aの間には、液体を一時的に留まらせておくためのスペースが形成されているため、液体が電池パック200に接触してしまうことを抑制できる。
開口部121cは、第1リインフォース212および第2リインフォース122を締結するときに、ボルト310を通過させるためのスペースとなる。また、開口部121cは、栓400を取り付けるためのスペースとなる。このように、開口部121cに対して、2つの機能を持たせることにより、開口部121cを効率良く利用することができる。
100:車両、110:シート、120:フロアパネル、121:凹部、
121a:底面、121b:側壁、121c:開口部、122:第2リインフォース、
122a:開口部、130:デッキボード、200:電池パック、210:組電池、
211:単電池、212:第2リインフォース、212a:開口部、220:機器類、
230:パックケース、310:ボルト、320:ナット、400:栓、
501,502:ブラケット

Claims (7)

  1. 車両のラゲッジスペースの下方に凹部を有するフロアパネルと、
    前記凹部に収納され、充放電を行う蓄電装置と、
    前記蓄電装置の底面に固定され、所定方向に延びる第1リインフォースと、
    前記凹部の底面に固定され、前記所定方向とは異なる方向に延びる第2リインフォースと、
    前記第1リインフォースおよび前記第2リインフォースが交差する締結位置において、前記第1リインフォースおよび前記第2リインフォースを締結する締結部材と、
    前記凹部の底面に形成され、前記締結位置への前記締結部材の移動を許容する開口部を塞いでおり、前記凹部の内側から外側に向かって液体を通過させる栓と、
    を有することを特徴とする蓄電装置の搭載構造。
  2. 前記第1リインフォースおよび前記第2リインフォースは、互いに直交する方向に延びていることを特徴とする請求項1に記載の蓄電装置の搭載構造。
  3. 前記第1リインフォースおよび前記第2リインフォースの一方が、前記車両の前後方向に延びており、前記第1リインフォースおよび前記第2リインフォースの他方が、前記車両の左右方向に延びていることを特徴とする請求項2に記載の蓄電装置の搭載構造。
  4. 前記開口部は、前記締結位置に対して、前記車両の下方に位置していることを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の蓄電装置の搭載構造。
  5. 前記栓は、逆止弁であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の蓄電装置の搭載構造。
  6. 前記締結位置において、前記第1リインフォースおよび前記第2リインフォースの間に配置された弾性体を有することを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の蓄電装置の搭載構造。
  7. 前記蓄電装置は、前記車両を走行させる運動エネルギに変換される電気エネルギを出力することを特徴とする請求項1から6のいずれか1つに記載の蓄電装置の搭載構造。
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