JP5690787B2 - 車両の電力制御部配置構造 - Google Patents

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本発明は、車両の電力制御部配置構造に関し、特に、接続及び遮断を切り替えることにより、電力装置と電力受給部との電力供給状態を制御する電力制御部を備えた車両の電力制御部配置構造に関する。
特許文献1に記載の車両用バッテリの周辺部品搭載構造では、フロアパネルの上に、組バッテリ(電力装置)と、リレー、電流センサ、及びヒューズ等を備えた電気制御ボックス(電力制御部)と、ECUボードと、を有して、衝突エネルギの一部をECUボードで吸収することで、組バッテリを保護することが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−17808号公報
ところで、特許文献1に記載の車両用バッテリの周辺部品搭載構造では、組バッテリへの衝突時のエネルギを伝わりにくくすることが記載されているが、衝突によって組バッテリと電気制御ボックスとが干渉してしまう可能性がある。また、ECUボードの代わりに電気制御ボックスを組バッテリの外側に配置して、衝突エネルギの一部を電気制御ボックスで吸収してもよいことが記載されており、衝撃に対する電気制御ボックスの保護について十分に考慮されていない。
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、衝突のエネルギが加わっても、電力制御部と電力装置とが互いに干渉するのを防止することができ、電力制御部を保護することができる車両の電力制御部配置構造を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、
車両の駆動エネルギを発生可能な電力装置(例えば、後述の実施形態におけるバッテリーユニット31)と、
前記電力装置と電力授受可能に接続され、前記電力装置の電力を受電及び/又は前記電力装置に電力を給電可能な電力受給部(例えば、後述の実施形態における給電コネクタ60)と、
前記電力装置と前記電力受給部との電力伝達経路上に配置され、接続及び遮断を切り替えることにより、前記電力受給部の前記電力装置からの電力の受電及び前記電力装置の前記電力受給部からの給電を制御する電力制御部(例えば、後述の実施形態におけるコンタクタユニット42)と、
を備える車両の電力制御部配置構造であって、
前記電力制御部の少なくとも一部は、前記電力装置の鉛直下方投影面(例えば、後述の実施形態における鉛直下方投影面V)内に配置され
前記電力装置は、前記車両の左右方向に延在する支持部材(例えば、後述の実施形態におけるIPUメインフレーム34)によって支持され、
前記支持部材は、前記車両の前後方向に延在する前後方向支持部材(例えば、後述の実施形態におけるサイドフレーム24,25)に固定され、
前記電力制御部は、前記支持部材から前記車両の前後方向に延在する延在部(例えば、後述の実施形態における懸架プレート45)によって支持され、
前記延在部の鉛直方向下方には前記電力制御部が配置され、
前記延在部の鉛直方向上方には前記電力装置が配置されることを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項1の構成に加えて、
前記電力制御部は、前記電力装置の前記左右方向の左端よりも右方で、前記左右方向の右端よりも左方に配置され、且つ、
前記電力制御部は、前記電力装置の前記前後方向の前端よりも後方で、前記前後方向の後端よりも前方に配置されることを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項1又は2の構成に加えて、
前記車両は、前記電力装置の鉛直方向下方に荷物を収容可能な第2荷室を形成する凹部(例えば、後述の実施形態における凹部領域16a)を備え、
前記電力制御部は、前記凹部に配置されることを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項の構成に加えて、
前記電力制御部は、前記凹部の底面(例えば、後述の実施形態における底面16b)と離間して配置されることを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項1からのいずれかの構成に加えて、
前記電力受給部は、前記電力装置の電力を受電し前記電力装置の電力を外部に給電及び/又は前記電力装置に電力を外部から給電し前記電力装置に電力を充電可能な接続部(例えば、後述の実施形態における給電コネクタ60)を含み、
前記電力制御部と前記接続部とは、前記車両の前後方向視で互いにオフセットして配置されることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項3又は4の構成に加えて、
前記車両は、前記第2荷室の鉛直方向上方に開閉自在な開閉部によって仕切られた第1荷室を備え、
前記電力受給部は、前記第2荷室内に配置されることを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項1からのいずれかの構成に加えて、
前記電力装置は、前記車両の荷室(例えば、後述の実施形態における荷室S)内に配置
されることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、電力制御部の鉛直方向上方に電力装置が配置されるので、車両の前後左右方向から衝突のエネルギが加わっても、電力制御部と電力装置とが互いに干渉するのを防止することができる。
また、電力制御部は電力装置と同じ支持部材を介して、前後方向支持部材に支持されるので、電力装置と電力制御部とに衝突エネルギが加わっても、支持部材及び前後方向支持部材で吸収することができる。
さらに、電力制御部が延在部の鉛直方向下方に配置されて、該延在部によって支持される一方、電力装置が延在部の鉛直方向上方に配置されるので、電力装置と電力制御部とが延在部によって鉛直方向に仕切られることで、衝突エネルギが加わっても電力装置と電力制御部とが干渉するのを防止することができる。
請求項の発明によれば、電力装置の鉛直投影面から電力制御部がはみ出して配置されないので、前後方向若しくは左右方向において電力装置と電力制御部とをコンパクトに配置することができる。
請求項の発明によれば、車両に形成された凹部の中に電力制御部が配置されるので、凹部を形成せずに電力制御部を配置した場合に比べて、前後左右方向の衝撃から電力制御部を保護することができる。
請求項の発明によれば、電力制御部は凹部の底面と離間して配置されるので、凹部の下側からの衝撃に対して電力制御部を保護することができる。
請求項の発明によれば、電力制御部と接続部とは前後方向視で互いにオフセットして配置されるので、接続部が前後方向に動いて電力制御部と接触するのを防止することができる。
請求項の発明によれば、荷室内に電力装置が配置され、その鉛直方向下方に電力制御部が配置されるので、電力装置の鉛直方向上方に電力制御部が配置される場合に比べて、荷物の出し入れから電力制御部を保護することが可能で、さらに、電力制御部によって荷物を収容する空間が狭まることも防止することができる。
本実施形態の車両の概略側面図である。 本実施形態の車両後部の概略断面図である。 フロアボードを取り外した状態で示す荷室内の上面図である。 図3からバッテリーユニットを取り外した状態を示す上面図である。 荷室の後面図である。 給電コネクタの配置構造を説明するための要部斜視図である。
以下、本発明の車両の電力制御部配置構造に係る一実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1に示すように、本実施形態の車両1は、駆動源としての電動機2を備え、動力伝達可能に接続された駆動輪である前輪3に駆動力を伝達する。なお、本発明の車両1は、駆動源として電動機2のみを備えた電気自動車であってもよいし、駆動源として、エンジンと電動機2の両方を備えたハイブリッド車両であってもよい。
また、図1及び図2に示すように、後部座席11のシートバック12の後部に設けられた荷室Sには、電力ケーブル13を介して電動機2と接続される電装部品ユニット30が設けられている。荷室Sは、後部座席11の後方で、開口部としてのトランクリッド14によって、車両11の外側と連通及び遮断可能な空間であり、本実施形態では、後部座席11の後端部11aと、フロアパネル15、下方に凹むタイヤパン16、車両の上部を形成するルーフ部材17、リヤウィンドウガラス18、トランクリッド14、左右の側壁部19、20又は後輪4を覆うべく車内側に膨出するホイールハウス21、22などによって画成されている(図2及び図3参照)。
電装部品ユニット30は、電動機2と電力授受可能に接続され、車両1の駆動エネルギを発生可能な電力装置としてのバッテリーユニット31と、バッテリーユニット31の入出力電力を制御する電力制御ブロック32と、バッテリーユニット31と電力制御ブロック32とを電気的に接続する配電ブロック33と、を備える。
電力制御ブロック32は、バッテリーユニット31の上部に配置され、電動機2を制御するインバータ(図示せず)や、バッテリーユニット31と電動機2との間で電圧を変換するDC−DCコンバータ(図示せず)等を備える。
配電ブロック33は、バッテリーユニット31及び電力制御ブロック32の前方に設けられており、電力ケーブル13を介して電動機2に接続されるとともに、接続端子(図示せず)や接続ケーブル23等を介してバッテリーユニット31及び電力制御ブロック32に接続される。
また、図3に示すように、電装部品ユニット30は、車両1の左右方向に延在するIPUメインフレーム34と、車両前後方向に延在する左右のIPUサブフレーム35、36と、を介して、車両1に支持されている。図4に示すように、IPUメインフレーム34は、タイヤパン16の左右側縁がそれぞれ接続されて、車両前後方向に延在する左右のサイドフレーム24,25に固定されており、タイヤパン16内を通過するように左右に掛け渡されている。また、IPUサブフレーム35,36は、後端部がIPUメインフレーム34に固定される一方、前端部がフロアパネル15に対して左右方向に接続されたクロスメンバ26に固定されている。バッテリーユニット31は、その下部がIPUサブフレーム35,36、及びIPUサブフレーム35,36によって支持されるサポート38に取り付けられており、従って、バッテリーユニット31は、IPUメインフレーム34及びIPUサブフレーム35,36によって、クロスメンバ26とサイドフレーム24,25に支持されている。
また、クロスメンバ26とサイドフレーム24,25には、電装部品ユニット30を囲うように複数の梁部材を接続することによって構成されたユニット保持枠37が取り付けられている(図2参照)。
また、本実施形態の車両1では、バッテリーユニット31より後方で荷室Sに載置されて、一端側がバッテリーユニット31と接触または近接対向し、且つ、車両1の前後方向に延びる前後方向鉛直平面P(図5参照)と交差するように配置される仕切部材としてのフロアボード50が設けられている。これにより、フロアボード50は、荷室Sを鉛直方向に仕切り、トランクリッド14が臨む、荷物を出し入れするための第1荷室S1と、フロアボード50より下方の第2荷室S2とに分割される。
さらに、第2荷室S2には、バッテリーユニット31と電力授受可能に接続され、バッテリーユニット31の電力を受電しバッテリーユニットの電力を外部に給電するための給電コネクタ60が設けられている。給電コネクタ60は、高圧ケーブル41を介して配電ブロック33に接続されている。
図4〜図6に示すように、給電コネクタ60は、コネクタブラケット61及び補強プレート62を用いて、サイドフレーム24とIPUメインフレーム34に支持されている。具体的に、コネクタブラケット61の右端部は、補強プレート62とボルト締結されており、この補強プレート62がサイドフレーム24の側面にボルト締結されることで、コネクタブラケット61が補強プレート62を介してサイドフレーム24に支持される。また、コネクタブラケット61の前端部は、IPUメインフレーム34に接合されて下方に延在する補助プレート63に接合されており、コネクタブラケット61が、補助プレート63を介してIPUメインフレーム34に支持される。従って、給電コネクタ60は、サイドフレーム24とIPUメインフレーム34によって形成されるコーナー部分で、サイドフレーム24とIPUメインフレーム34に強固に固定される。
また、コネクタブラケット61は、板状部材を折り曲げ加工することで形成されており、コネクタブラケット61の給電コネクタ取付面61aは、図2及び図5に示すように、給電コネクタ60が指向する方向L1が、車両1の前後方向鉛直平面Pと平行で、且つ、トランクリッド14を向くようにして、サイドフレーム24とIPUメインフレーム34に支持される。これにより、第2荷室S2が開放されるようにフロアボード50を開いた状態で、給電コネクタ60への給電ガン70の脱着作業を確実に行うことができ、給電コネクタ60が破損するのを防止することができる。
また、図2に戻って、バッテリーユニット31と給電コネクタ60との電力伝達経路となる高圧ケーブル41の途中には、連通と遮断とを切り替えることにより、バッテリーユニット31と給電コネクタ60との電力供給状態を制御する電力制御部としてのコンタクタユニット42が設けられている。
コンタクタユニット42は、図5に示すように、コンタクタボード(図示せず)と、コンタクタボードを収容するユニットケース43と、ユニットケース43の上方を覆うケースカバー44と、を備える。図4にも示すように、このコンタクタユニット42は、IPUメインフレーム34から車両1の前後方向に延在する延在部としての懸架プレート45にケースカバー44を取り付けることで、懸架プレート45によって支持されている。また、懸架プレート45が、フロアパネル15とIPUメインフレーム34とに掛け渡されることで、コンタクタユニット42は、第2荷室、特に、IPUメインフレーム34に対して前方のタイヤパン16内に、タイヤパン16の壁面から離間した状態で収容される。具体的には、図2に示すように、コンタクタユニット42は、タイヤパン16内で、バッテリーユニット31の鉛直方向下方に設けられた凹部領域16aに配置され、また、この凹部領域16aの底面16bから離間して配置される。
従って、図5に示すように、IPUサブフレーム35,36と懸架プレート45は、IPUメインフレーム34の上面に固定されて略水平に前後方向に延在し、バッテリーユニット31は、IPUサブフレーム35,36の上面に、コンタクタユニット42は、懸架プレート45の下面にそれぞれ固定される。これにより、コンタクタユニット42が懸架プレート45の鉛直方向下方に配置される一方、バッテリーユニット31は、懸架プレート45の鉛直方向上方に配置されることになる。
また、コンタクタユニット42は、図3に示すように、バッテリーユニット31の鉛直方向投影面V内に配置される。即ち、コンタクタユニット42は、バッテリーユニット31の左右方向の左端31Lよりも右方で、左右方向の右端31Rよりも左方に配置され、且つ、バッテリーユニット31の前後方向の前端31Fよりも後方で、前後方向の後端31Bよりも前方に配置される。特に、コンタクタユニット42は、その左右側面がIPUサブフレーム35,36の外側面よりも左右方向において内側となるような大きさに形成されている。
ケースカバー44は、懸架プレート45に締結固定された状態でIPUサブフレーム35,36と干渉しないように、左右方向両側部が懸架プレート45との取付け部分に対して下方となるように屈曲して形成されている。また、コンタクタユニット42と給電コネクタ60とは、車両1の前後方向視で互いにオフセットして配置されている。
また、図4に示すように、コンタクタユニット42に対して給電コネクタ側の上流側高圧ケーブル41aは、コンタクタユニット42の側面に接続され、また、配電ブロック33側の下流側高圧ケーブル41bは、コンタクタユニット42の前面に接続されている。
また、図2及び図3に示すように、フロアボード50の鉛直方向よりも下方の第2荷室S2、即ち、IPUメインフレーム34に対して車両の前後方向後方のタイヤパン16内で、給電コネクタ60が配置されている以外のスペースには、フロアボックス75が配置されている。このフロアボックス75には、パンク修理キット(図示せず)や充電ガン(図示せず)などを収容するための収容凹部76,77が形成されている。
なお、図2に示すように、タイヤパン16の底面の中央位置には、ドレンバルブ80が取り付けられている。
以上説明したように、本実施形態に係る車両1の電力制御部配置構造によれば、車両1の駆動エネルギを発生可能なバッテリーユニット31と、バッテリーユニット31と電力授受可能に接続され、バッテリーユニット31の電力を受電及び/又はバッテリーユニット31に電力を給電可能な給電コネクタ60と、バッテリーユニット31と給電コネクタ60との電力伝達経路上に配置され、接続及び遮断を切り替えることにより、バッテリーユニット31と給電コネクタ60との電力供給状態を制御するコンタクタユニット42と、を備える。そして、コンタクタユニット42は、バッテリーユニット31の鉛直下方投影面V内に配置される。これにより、コンタクタユニット42の鉛直方向上方にバッテリーユニット31が配置されるので、車両1の前後左右方向から衝突のエネルギが加わっても、コンタクタユニット42とバッテリーユニット31とが互いに干渉するのを防止することができる。
また、バッテリーユニット31は、車両1の左右方向に延在するIPUメインフレーム34によって支持され、IPUメインフレーム34は、車両1の前後方向に延在するサイドフレーム24,25に固定され、さらに、コンタクタユニット42は、IPUメインフレーム34によって支持される。即ち、コンタクタユニット42はバッテリーユニット31と同じIPUメインフレーム34を介して、サイドフレーム24,25に支持されるので、バッテリーユニット31とコンタクタユニット42とに衝突エネルギが加わっても、IPUメインフレーム34及びサイドフレーム24,25で吸収することができる。
また、コンタクタユニット42は、IPUメインフレーム34から車両1の前後方向に延在する懸架プレート45によって支持され、懸架プレート45の鉛直方向下方にはコンタクタユニット42が配置され、懸架プレート45の鉛直方向上方にはバッテリーユニット31が配置される。これにより、バッテリーユニット31とコンタクタユニット42とが懸架プレート45によって鉛直方向に仕切られることで、衝突エネルギが加わってもバッテリーユニット31とコンタクタユニット42とが干渉するのを防止することができる。
また、コンタクタユニット42は、バッテリーユニット31の左右方向の左端31Lよりも右方で、左右方向の右端31Rよりも左方に配置され、且つ、コンタクタユニット42は、バッテリーユニット31の前記前後方向の前端31Fよりも後方で、前後方向の後端31Bよりも前方に配置される。これにより、バッテリーユニット31の鉛直投影面からコンタクタユニット42がはみ出して配置されないので、前後方向若しくは左右方向においてバッテリーユニット31とコンタクタユニット42とをコンパクトに配置することができる。
また、車両1は、バッテリーユニット31の鉛直方向下方に凹部領域16aを備え、コンタクタユニット42は、凹部領域16aに配置される。これにより、凹部を形成せずにコンタクタユニット42を配置した場合に比べて、前後左右方向の衝撃からコンタクタユニット42を保護することができる。
また、コンタクタユニット42は、凹部領域16aの底面16bと離間して配置されるので、凹部領域16aの下側からの衝撃に対してコンタクタユニット42を保護することができる。
また、バッテリーユニット31の電力を受電しバッテリーユニット31の電力を外部に給電可能な給電コネクタ60と、コンタクタユニット42とが、車両1の前後方向視で互いにオフセットして配置されるので、給電コネクタ60が前後方向に動いてコンタクタユニット42と接触するのを防止することができる。
また、バッテリーユニット31は、車両1の荷室S内に配置される。これにより、荷室S内にバッテリーユニット31が配置され、その鉛直方向下方にコンタクタユニット42が配置されるので、バッテリーユニット31の鉛直方向上方にコンタクタユニット42が配置される場合に比べて、荷物の出し入れからコンタクタユニット42を保護することが可能で、さらに、コンタクタユニット42によって荷物を収容する空間が狭まることも防止することができる。
尚、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
例えば、本発明の電力装置としては、本実施形態のバッテリーユニットの代わりに、発電機として機能する電動機が設けられてもよい。
また、本発明の接続部としては、給電コネクタの代わりに、電力装置に電力を外部から給電し電力装置に電力を充電可能な充電コネクタとしてもよい。
また、本発明の電力受給部としては、電力装置の電力を受電及び/又は電力装置に電力を給電可能なものであればよく、給電コネクタや充電コネクタの代わりに、例えば、電動機であってもよい。即ち、電力制御部は、電力装置と給電コネクタとの電力伝達経路上、電力装置と充電コネクタとの電力伝達経路上、電力装置と電動機との電力伝達経路上のいずれに配置される場合にも適用できる。
また、本実施形態では、電力制御部としてのコンタクタユニット42の全体が、バッテリーユニット31の鉛直方向投影面V内に配置されているが、電力制御部の少なくとも一部が、該鉛直方向投影面V内に配置される構成であっても本発明の効果を奏する。
また、本発明の凹部は、本実施形態のようなタイヤパン16の凹部領域16aに限定されず、タイヤパンと別に形成される凹部であってもよい。
1 車両
14 トランクリッド
16 タイヤパン
16a 凹部領域(凹部)
16b 底面
24,25 サイドフレーム(前後方向支持部材)
31 バッテリーユニット(電力装置)
34 IPUメインフレーム(支持部材)
35,36 IPUサブフレーム
42 コンタクタユニット(電力制御部)
45 懸架プレート(延在部)
50 フロアボード
60 給電コネクタ(電力受給部、接続部)
70 給電ガン
P 前後方向鉛直平面
S 荷室
S1 第1荷室
S2 第2荷室
V 鉛直下方投影面

Claims (7)

  1. 車両の駆動エネルギを発生可能な電力装置と、
    前記電力装置と電力授受可能に接続され、前記電力装置の電力を受電及び/又は前記電力装置に電力を給電可能な電力受給部と、
    前記電力装置と前記電力受給部との電力伝達経路上に配置され、接続及び遮断を切り替えることにより、前記電力受給部の前記電力装置からの電力の受電及び前記電力装置の前記電力受給部からの給電を制御する電力制御部と、
    を備える車両の電力制御部配置構造であって、
    前記電力制御部の少なくとも一部は、前記電力装置の鉛直下方投影面内に配置され
    前記電力装置は、前記車両の左右方向に延在する支持部材によって支持され、
    前記支持部材は、前記車両の前後方向に延在する前後方向支持部材に固定され、
    前記電力制御部は、前記支持部材から前記車両の前後方向に延在する延在部によって支持され、
    前記延在部の鉛直方向下方には前記電力制御部が配置され、
    前記延在部の鉛直方向上方には前記電力装置が配置されることを特徴とする車両の電力制御部配置構造。
  2. 前記電力制御部は、前記電力装置の前記左右方向の左端よりも右方で、前記左右方向の右端よりも左方に配置され、且つ、
    前記電力制御部は、前記電力装置の前記前後方向の前端よりも後方で、前記前後方向の後端よりも前方に配置されることを特徴とする請求項1に記載の車両の電力制御部配置構造。
  3. 前記車両は、前記電力装置の鉛直方向下方に荷物を収容可能な第2荷室を形成する凹部を備え、
    前記電力制御部は、前記凹部に配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両の電力制御部配置構造。
  4. 前記電力制御部は、前記凹部の底面と離間して配置されることを特徴とする請求項に記載の車両の電力制御部配置構造。
  5. 前記電力受給部は、前記電力装置の電力を受電し前記電力装置の電力を外部に給電及び/又は前記電力装置に電力を外部から給電し前記電力装置に電力を充電可能な接続部を含み、
    前記電力制御部と前記接続部とは、前記車両の前後方向視で互いにオフセットして配置されることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の車両の電力制御部配置構造。
  6. 前記車両は、前記第2荷室の鉛直方向上方に開閉自在な開閉部によって仕切られた第1荷室を備え、
    前記電力受給部は、前記第2荷室内に配置されることを特徴とする請求項3又は4に記載の車両の電力制御部配置構造。
  7. 前記電力装置は、前記車両の荷室内に配置されることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の車両の電力制御部配置構造。
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