JP5786778B2 - エンジンの冷却制御装置 - Google Patents

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本発明はエンジンの冷却制御装置に関する。
バルブの異常を検出する技術として、本発明と関連性があると考えられる技術が例えば特許文献1から5で開示されている。特許文献1では電動サーモスタットのアクチュエータの作動量に基づいて電動サーモスタットの故障を検出するエンジンの冷却制御装置が開示されている。特許文献1ではこの冷却制御装置が具体的にはアクチュエータであるロータリソレノイドの実回転角および目標回転角の偏差が所定値以上の場合に電動サーモスタットが故障したと判断することが開示されている。特許文献2から5では水温に基づきサーモスタットを含むバルブの故障を判定する技術が開示されている。
特開2000−303842号公報 特開2011−102545号公報 特開2009−74430号公報 特開2004−76647号公報 特開2003−269171号公報
エンジンを冷却するにあたっては、冷却液の流通経路を切り替えるバルブを備えることで、適切な冷却を可能にすることができる。そしてこれにより、冷却損失の低減による燃費の向上を図ることができる。ところが、バルブには様々な異常が発生する虞があり、エンジンの冷却液の流通経路を切り替えるバルブの異常はエンジンの適切な冷却を妨げる結果、冷却損失の増大による燃費の悪化を招く虞があるほか、エンジンのオーバーヒート等を招く虞がある。このため、かかるバルブの異常を好適に検出可能な技術が望まれる。
本発明は上記課題に鑑み、エンジンの冷却液の流通経路を切り替えるバルブの異常を好適に検出可能なエンジンの冷却液制御装置を提供することを目的とする。
本発明はエンジンの冷却液を循環させるウォータポンプと、前記エンジンの冷却液の流通経路を切り替えるバルブと、前記ウォータポンプの駆動力を検出する駆動力検出部と、前記バルブの経路切替状態を検出する切替状態検出部と、前記駆動力検出部が検出する前記ウォータポンプの駆動力と前記切替状態検出部が検出する前記バルブの経路切替状態に応じて予め設定された前記ウォータポンプの駆動力とに基づき、前記バルブの異常を診断する異常診断部とを備えるエンジンの冷却制御装置である。


本発明によれば、エンジンの冷却液の流通経路を切り替えるバルブの異常を好適に検出できる。
エンジンの冷却回路の概略構成図である。 冷却制御装置の概略構成図である。 シール部材および回転角センサを示す図である。 ECUの制御動作をフローチャートで示す図である。 シール部材の位置ずれ異常の一例を示す図である。 シャフトの折損異常の一例を示す図である。
図面を用いて、本発明の実施例について説明する。
図1はエンジンの冷却回路(以下、冷却回路と称す)150の概略構成図である。冷却回路150はエンジンの冷却制御装置(以下、冷却制御装置と称す)100とエンジン2とヒータ3とラジエータ4とを備えている。冷却制御装置100はウォータポンプ(以下、W/Pと称す)1とロータリバルブ10とECU30とを備えている。冷却回路150は図示しない車両に搭載されている。
W/P1はエンジン2の冷却液を循環させる。W/P1は具体的には電気駆動式のW/Pであり、W/P1が吐出する冷却液はロータリバルブ10を介してエンジン2に流入する。この点、ロータリバルブ10は入口部In1、In2と出口部Out1、Out2とを備えており、出口部Out1はシリンダブロック2aに、出口部Out2はシリンダヘッド2bにそれぞれ接続されている。このため、冷却液はエンジン2に流入する際、出口部Out1、Out2を介してロータリバルブ10から流出するようになっている。
エンジン2は個別に冷却液を流入させるシリンダブロック2aおよびシリンダヘッド2bを備えている。そして、出口部Out1から流出した冷却液がシリンダブロック2aに、出口部Out2から流出した冷却液がシリンダヘッド2bに流入するようになっている。エンジン2には、出口部Out1から流入した冷却液をシリンダブロック2a、シリンダヘッド2bの順で流通させるとともに、出口部Out2から流入した冷却液をシリンダヘッド2bに流通させ、さらにシリンダヘッド2bでこれらを合流させた後に、合流させた冷却液をシリンダヘッド2bから流出させる冷却通路が設けられている。
エンジン2を流通した冷却液のうち、一部の冷却液はヒータ3を流通する。ヒータ3は空気と冷却液との間で熱交換を行い、空気を加熱する。加熱された空気は車室内の暖房に利用される。ヒータ3を流通した冷却液は入口部In1を介してロータリバルブ10に流入するようになっている。ヒータ3を流通する流通経路はラジエータ4をバイパスする第1のラジエータバイパス経路P11になっている。
エンジン2を流通した冷却液のうち、他の一部はそのまま入口部In1を介してロータリバルブ10に流入するようになっている。この流通経路はラジエータ4をバイパスする第2のラジエータバイパス経路P12になっている。エンジン2を流通した冷却液のうち、残りの一部はラジエータ4を流通する。ラジエータ4は空気と冷却液との間で熱交換を行い、冷却液を冷却する。ラジエータ4を流通した冷却液は入口部In2を介してロータリバルブ10に流入するようになっている。そして、入口部In1、In2を介してロータリバルブ10に流入した冷却液が、その後W/P1に戻るようになっている。
図2は冷却制御装置100の概略構成図である。図2に示すように、冷却制御装置100は具体的にはロータリバルブ10がW/P1に直接設けられた構成となっている。このように設けられたロータリバルブ10は具体的には第1の通路部11と第2の通路部12と回転弁体13と駆動部14とサーモスタット15とを備えている。
第1の通路部11はW/P1の冷却液出口部とエンジン2との間に設けられ、冷却液を流通させる。第2の通路部12はW/P1の冷却液入口部とラジエータ4との間に設けられ、冷却液を流通させる。通路部11、12は並べて配置されている。通路部11、12は並べて配置された状態でW/P1に端部で接続されている。そして、第1の通路部11はW/P1の冷却液出口部に、第2の通路部12はW/P1の冷却液入口部にそれぞれ接続されている。第1の通路部11ではW/P1側が上流側、第2の通路部12ではW/P1側が下流側となっている。通路部11、12はハウジングHを構成している。
第1の通路部11は回転弁体13の下流側で出口部Out1、Out2に連通している。第2の通路部12は回転弁体13の下流側で入口部In1に連通している。また、回転弁体13の上流側および下流側で入口部In2に連通している。第2の通路部12は回転弁体13よりも下流側の部分と入口部In2とを連通する第1の連通部B1と、回転弁体13よりも上流側の部分と入口部In2とを連通する第2の連通部B2とを備えている。なお、図1では第1の通路部11のうち、回転弁体13の下流側で出口部Out1、Out2に連通する部分それぞれを同位相に設けているように示しているが、これらは互いに異なる位相に設けることができる。これは通路部11、12の上流側の部分および下流側の部分についても同様である。
回転弁体13は第1の通路部11と第2の通路部12とに介在するようにしてハウジングHに設けられている。回転弁体13は第1の通路部11を流通する冷却液の流通と、第2の通路部12を流通する冷却液の流通とを回転動作で制御する。回転弁体13は第1の通路部11に介在する第1の弁体部R1と、第2の通路部12に介在する第2の弁体部R2とを備えている。弁体部R1、R2の内部は個別に空洞になっており、周壁部に設けられた開口部が弁体部R1、R2を介した冷却液の流通を可能にする。回転弁体13は第1の通路部11を流通する冷却液の流通と第2の通路部12を流通する冷却液の流通とを禁止、許可することを含め、これら流通の制限、制限の解除を行うことができる。
駆動部14はアクチュエータ14aとギヤボックス部14bとを備えており、回転弁体13を駆動する。アクチュエータ14aは具体的には例えば電動モータである。アクチュエータ14aは例えば油圧制御弁によって電子制御可能な油圧アクチュエータであってもよい。ギヤボックス部14bはアクチュエータ14aの動力を回転弁体13に伝達する。ギヤボックス部14bには回転弁体13の位相を検出可能な回転角センサ40が内蔵されている。サーモスタット15は第1の連通部B1に設けられている。サーモスタット15は冷却液の温度が所定値よりも高い場合に開弁するとともに、所定値よりも低い場合(ここでは所定値以下である場合)に閉弁する。
図3はシール部材16および回転角センサ40を示す図である。図3ではこれらを回転弁体13とともに示している。ロータリバルブ10はさらにシール部材16と回転角センサ40とを備えている。シール部材16は円筒状の形状を有しており、回転弁体13の周囲に圧入によって組み付けられる。シール部材16の材質は例えばPTFEなどの樹脂やゴム或いはこれらの組み合わせである。シール部材16には回転弁体13の周壁部に設けられた開口部に対応させて開口部が設けられている。シール部材16はロータリバルブ10においてハウジングHおよび回転弁体13間に設けられる。
検出対象部を含む回転角センサ40は具体的には回転弁体13のうち、ギヤボックス部14bに接続されるシャフト部13aにおいて、回転弁体13の位相を検出できるように設けられている。回転角センサ40は回転弁体13の位相を検出することで、ロータリバルブ10の経路切替状態の検出を可能にする状態検知センサとなっている。
図1、図2に示すECU30は電子制御装置であり、W/P1やロータリバルブ10(具体的にはアクチュエータ14a)や異常ランプ50が制御対象として電気的に接続されている。また、回転角センサ40やエンジン2の運転状態を検出可能なセンサ群45がセンサ・スイッチ類として電気的に接続されている。センサ群45は例えばエンジン2の回転数NEを検出可能なクランク角センサや、エンジン2の吸入空気量を計測するエアフロメータや、エンジン2に対する加速要求を行うためのアクセルペダルの踏み込み量を検知するアクセル開度センサや、エンジン2の冷却液の温度(例えばエンジン2から流出する直前の冷却液の温度)を検知する温度センサを含む。
ECU30ではCPUがROMに格納されたプログラムに基づき、必要に応じてRAMの一時記憶領域を利用しつつ処理を実行する。そしてこれにより、以下に示す各種の制御モードを有するように冷却制御装置100が構成される。また、以下に示す各種の機能部が実現される。
この点、冷却制御装置100は制御モードとしてシリンダブロック2aおよびシリンダヘッド2bを介した冷却液の流通を禁止する水止めモードと、シリンダブロック2aを介した冷却水の流通を禁止するとともに、シリンダヘッド2bを介した冷却水の流通を許可するブロック淀みモードと、シリンダブロック2a、シリンダヘッド2bを介した冷却水の流通を許可する全流量モードとを回転弁体13の異なる位相毎に有している。
水止めモードはエンジン2の暖機を促進可能な制御モードである。ブロック淀みモードはエンジン2の冷却損失を低減可能な制御モードである。全流量モードはエンジン2の冷却性を高めることが可能な制御モードである。この点、これらの制御モードは冷却液の流通経路を決定する条件である流通経路決定条件に応じて予め設定されている。流通経路決定条件は例えば機関運転状態であり、機関運転状態は例えばエンジン2の回転数NEや負荷や冷却液の温度である。
そして、冷却制御装置100ではECU30が流通経路決定条件に応じて回転弁体13の位相を変更することでこれらの制御モードを実現するとともに、ロータリバルブ10がこれらの制御モード間で冷却液の流通経路を切り替えるようになっている。ロータリバルブ10は冷却液の流通経路を切り替えるバルブに相当する。水止めモードはシリンダブロック2aおよびシリンダヘッド2bのうち、少なくともいずれか(例えばシリンダブロック2a)を介した少量の冷却液の流通を許可する制御モードであってもよい。
ECU30では駆動力検出部と切替状態検出部と異常診断部とが実現される。駆動力検出部はW/P1の駆動力を検出する。駆動力検出部は具体的にはW/P1の駆動力としてW/P1の駆動力を指標可能なパラメータであるW/P1の駆動電流を検出する。この点、W/P1の駆動力はW/P1の駆動力を指標可能なパラメータで代用されてもよく、かかる場合も本発明において駆動力検出部がW/Pの駆動力を検出することに含まれる。切替状態検出部はロータリバルブ10の経路切替状態を検出する。切替状態検出部は具体的には回転角センサ40の出力に基づき、ロータリバルブ10の経路切替状態を検出する。
異常診断部は駆動力検出部が検出する駆動力と切替状態検出部が検出する切替状態とに基づき、ロータリバルブ10の異常を診断する。異常診断部は具体的にはロータリバルブ10が冷却液の流通経路を切り替えた場合にロータリバルブ10の異常を診断する。また、駆動力検出部が検出する駆動力が、切替状態検出部が検出する切替状態に応じた駆動力と異なる場合に異常があると診断する。
この点、異常診断部はさらに具体的には切替状態検出部が検出する切替状態に基づき、ロータリバルブ10の経路切替状態に応じて予め設定された所定値α、βを決定するとともに、駆動力検出部が検出する駆動力が、所定値αとの間で所定値βよりも大きく異なる場合(駆動力と所定値αとの差分α´の大きさが所定値βよりも大きい場合)に異常があると診断する。
第1の所定値である所定値αはロータリバルブ10の経路切替状態に応じたW/P1の駆動力を示す。第2の所定値である所定値βは所定の大きさであり、例えば検出誤差を考慮するのに用いることができると同時にロータリバルブ10の経路切替状態に応じたW/P1の駆動力の範囲を設定するのに用いることができる。
この点、W/P1の吐出量を決定する条件である吐出量決定条件が例えばロータリバルブ10が冷却液の流通経路を切り替えた際の切替状態に応じて決まる場合には、所定値βを当該駆動力の範囲を設定するのに特段用いることなく所定値αをロータリバルブ10の経路切替状態に応じて設定することができる。この場合、所定値βは検出誤差を考慮するのに用いることができる。吐出量決定条件は例えば機関運転状態である。
一方、所定値αはさらに例えば吐出量決定条件に応じて設定されてもよい。この場合、吐出量決定条件を検出する吐出量決定条件検出部をさらに実現することで、異常診断部はさらに吐出量決定条件検出部が検出する吐出量決定条件に基づき所定値αを決定できる。この場合も、所定値βは検出誤差を考慮するのに用いることができる。
次にECU30の制御動作について図4に示すフローチャートを用いて説明する。ECU30はロータリバルブ10が冷却液の流通経路を切り替えたか否かを判定する(ステップS1)。当該判定は例えば流通経路決定条件や回転角センサ40の出力に基づき行うことができる。否定判定であれば本フローチャートを一旦終了する。肯定判定であれば、ECU30は回転角センサ40の出力に基づきロータリバルブ10の経路切替状態を検出するとともに(ステップS2)、W/P1の駆動力を検出する(ステップS3)。続いてECU30は検出した切替状態に基づき所定値α、βを決定するとともに(ステップS4)差分α´を算出し(ステップS5)、差分α´の大きさが所定値βよりも大きいか否かを判定する(ステップS6)。そして肯定判定であれば、異常ランプ50を点灯し(ステップS7)、否定判定であれば本フローチャートを一旦終了する。
次に冷却制御装置100の作用効果について説明する。冷却制御装置100はW/P1の駆動力とロータリバルブ10の経路切替状態とに基づきロータリバルブ10の異常を診断することで、次に説明するように検出した切替状態と実際の流通状態との間に何かしらの異常による不一致があるか否かを判断することができ、これによりロータリバルブ10の異常を診断できる。この点、かかる不一致が発生する事例についてまず説明する。
図5はシール部材16の位置ずれ異常の一例を示す図である。図5では回転弁体13に設けられた開口部のうち、W/P1に対応する開口部それぞれを塞ぐようにして発生したシール部材16の位置ずれ異常を示す。この場合には、例えば検出した切替状態がブロック淀みモードや全流量モードに対応する状態であっても、回転弁体13を介した冷却液の流通が生じなくなる。結果、検出した切替状態と実際の流通状態との間に不一致が生じることになる。
図6はシャフト13aの折損異常の一例を示す図である。図6ではシャフト部13aのうち、回転角センサ40よりも回転弁体13本体側の部分で発生したシャフト13aの折損異常を示す。この場合には、シャフト13aの折損によって回転弁体13本体に動力が伝達されなくなる。このため、この場合には回転角センサ40の位相と回転弁体13本体の位相との間にずれが生じることで、検出した切替状態と実際の流通状態との間に不一致が生じることになる。
この点、これらの異常が発生した場合でも回転角センサ40自体は流通経路決定条件に応じた正しい位相を検出することになる。このため、これらの異常は回転角センサ40の出力を検出するだけでは検出することができない。一方、検出した切替状態と実際の流通状態との間に不一致が生じている場合、W/P1の駆動力は具体的には例えば次のようにして変化することになる。
すなわち、例えば図6に示すようなシャフト13aの折損異常が水止めモードからブロック淀みモードに切り替えた際に発生したとすると、検出した切替状態はブロック淀みモードに対応する状態になる一方、回転弁体13本体の状態は水止めモードに対応したままの状態になる。そして、W/P1の吐出量は吐出量決定条件に応じて決まってくるところ、この場合には実際の流通状態がブロック淀みモードに応じた流通状態である場合と比較してW/P1の負荷が変化する結果、W/P1の駆動力も変化することになる。
これに対し、冷却制御装置100はW/P1の駆動力とロータリバルブ10の切替状態とを検出することで、検出した切替状態と実際の流通状態との間に不一致があるか否かを判断でき、これにより回転角センサ40の出力を検出するだけでは検出することができない異常も検出できる点で、ロータリバルブ10の異常を好適に診断できる。
冷却制御装置100は検出した切替状態と実際の流通状態との間に不一致があるかを判断することで、例えば冷却液の流量を減少させる異物混入異常を検出することもできる。この点、冷却制御装置100は例えば次に示す構成であることが判定精度の観点からも好適である。
すなわち、例えばロータリバルブ10が冷却液の流通経路を切り替えた際の切替状態に応じて吐出量決定条件が決まる場合には、冷却制御装置100はロータリバルブ10が冷却液の流通経路を切り替えた場合にロータリバルブ10の異常を診断するとともに、ロータリバルブ10の異常を診断するにあたって、まず切替状態検出部がロータリバルブ10の切替状態を、駆動力検出部がW/P1の駆動力をそれぞれ検出するとともに、切替状態検出部が検出した切替状態に基づき、異常診断部がロータリバルブ10の経路切替状態に応じて予め設定されたW/P1の駆動力である所定値αを決定し、さらに駆動力検出部が検出した駆動力が所定値αと所定値βよりも大きく異なる場合にロータリバルブ10に異常があると診断する構成であることが好適である。この場合には所定値αの設定が容易である点でも好適である。
或いは、冷却制御装置100は例えば吐出量決定条件検出部をさらに備えるとともに、ロータリバルブ10の異常を診断するにあたって、まず切替状態検出部がロータリバルブ10の切替状態を、駆動力検出部がW/P1の駆動力を、吐出量決定条件検出部が吐出量決定条件をそれぞれ検出するとともに、切替状態検出部が検出した切替状態と吐出量決定条件検出部が検出した吐出量決定条件とに基づき、異常診断部がロータリバルブ10の経路切替状態と吐出量決定条件とに応じて予め設定されたW/P1の駆動力である所定値αを決定し、さらに駆動力検出部が検出した駆動力が所定値αと所定値βよりも大きく異なる場合にロータリバルブ10に異常があると診断する構成であることが好適である。この場合、冷却制御装置100はロータリバルブ10が冷却液の流通経路を切り替えた場合だけでなく、例えばその他の適宜のタイミングでロータリバルブ10の異常を診断することもできる。
検出した切替状態と実際の流通状態との間の不一致は例えば上述したようにシール部材16の位置ずれ異常によって発生する。このため、冷却制御装置100は冷却液の流通を回転動作で制御する回転弁体13と、回転弁体13の周囲に組み付けられたシール部材16と備えるロータリバルブ10をバルブとする場合に好適である。
また、かかる不一致は例えば上述したようにシャフト13aの折損異常によって発生する。この点、ロータリバルブ10は回転弁体13が通路部11、12において冷却液の流通それぞれを回転動作で同時に制御する構成上、回転弁体13にかかる負荷が大きい分、シャフト13aの折損異常の発生を考慮する必要性が高い構成となっている。このため、冷却制御装置100は通路部11、12を備えるとともに、第1の通路部11を流通する冷却液の流通と、第2の通路部12を流通する冷却液の流通とを回転動作で同時に制御可能な回転弁体13を備えるロータリバルブ10をバルブとする場合に好適である。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
例えばW/Pはエンジンの出力で駆動する機械式のW/Pであってもよい。この場合には、W/Pの駆動力の変化がエンジンのトルク変動として表れることから、駆動力検出部が検出するW/Pの駆動力をエンジンのトルクで代用するかたちで、W/Pの駆動力を検出することができる。エンジンのトルクは例えばエンジンの動力が伝達されるモータ(例えばエンジンとその他の動力装置とを動力源とするハイブリッド車両がその他の動力源として備えるモータ)のトルクを検出することで検出できる。この点、エンジンがかかるハイブリッド車両に搭載されるエンジンである場合には、エンジンのトルクを検出可能な検出装置を新たに備える必要がない点で好適である。
例えば切替状態検出部が検出する経路切替状態は制御状態としての経路切替状態である経路切替制御状態であってもよい。この場合、切替状態検出部は例えば流通経路決定条件に基づき、ロータリバルブの経路切替制御状態を検出することができる。この場合には、本来あるべき切替状態と実際の流通状態との間に不一致があるか否かでロータリバルブの異常を検出できる。
例えば経路切替状態は必ずしも特定の流通経路に対応する状態に限られず、流通経路間で流通経路を切り替える途中段階の状態であってもよい。この場合でも、切替状態と実際の流通状態との間に不一致があるか否かでロータリバルブの異常を検出できる。
W/P 1
エンジン 2
ロータリバルブ 10
ECU 30
冷却制御装置 100
冷却回路 150

Claims (1)

  1. エンジンの冷却液を循環させるウォータポンプと、
    前記エンジンの冷却液の流通経路を切り替えるバルブと、
    前記ウォータポンプの駆動力を検出する駆動力検出部と、
    前記バルブの経路切替状態を検出する切替状態検出部と、
    前記駆動力検出部が検出する前記ウォータポンプの駆動力と前記切替状態検出部が検出する前記バルブの経路切替状態に応じて予め設定された前記ウォータポンプの駆動力とに基づき、前記バルブの異常を診断する異常診断部とを備えるエンジンの冷却制御装置。
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