JP2013238200A - エンジンの冷却制御装置 - Google Patents

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邦彦 林
Shusaku Sugamoto
周作 菅本
Yoshio Hasegawa
吉男 長谷川
Koichi Hata
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Abstract

【課題】エンジンの冷却液の流通を制御するロータリバルブの流通制御性を改善し、以ってエンジンのより適切な冷却を可能にするエンジンの冷却制御装置を提供する。
【解決手段】エンジンの冷却制御装置100はロータリバルブ10を備える。ロータリバルブ10はエンジン2の冷却液が流通する開口部11aを回転動作で開閉するロータ13およびシール部材16を備えるとともに、ロータ13およびシール部材16が開口部11aを開口する開口部Esを備える構成となっている。また、エンジンの冷却制御装置100は開口部11aを開口するにあたり、開口部11aおよび開口部Esの形状に応じてロータリバルブ10の開弁速度を調整する制御部を実現するECU30を備える。
【選択図】図2

Description

本発明はエンジンの冷却制御装置に関する。
エンジンの冷却制御装置につき、ロータリバルブを備える構成であることに関し、本発明と関連性があると考えられる技術が例えば特許文献1から3で開示されている。また、ロータリバルブと電動ポンプとを制御する構成であることに関し、本発明と関連性があると考えられる技術が例えば特許文献4で開示されている。このほか、エンジンの運転状態に応じてロータリバルブを制御する構成であることに関し、本発明と関連性があると考えられる技術が例えば特許文献5で開示されている。
特開2011−21753号公報 特開平3−222814号公報 特開2009−537732号公報 特開2007−120312号公報 特開2003−3846号公報
エンジンを冷却するにあたっては、エンジンの冷却液の流通を制御することで、エンジンの適切な冷却を可能にすることができる。この点、冷却液の流通を制御するには冷却液が流通する開口部を開閉するロータを備えるとともに、ロータが開口部を開口する流通許可部を備えるように構成されたロータリバルブを用いることができる。
ところが、この場合には一定の開弁速度でロータリバルブを開弁しようとすると、開口部および流通許可部の形状によっては開口部の開口面積の増加度合いが一定にはならないことがある。そしてこの場合には、例えば冷却液の流量が開弁初期に不足したり、開弁後期に過大になったりすることで、流通を許可する冷却液の流量が安定的に増加しなくなる。結果、所望通りの冷却液の流量が得られなくなるなどロータリバルブの流通制御性が損なわれる虞がある。
本発明は上記課題に鑑み、エンジンの冷却液の流通を制御するロータリバルブの流通制御性を改善し、以ってエンジンのより適切な冷却を可能にするエンジンの冷却制御装置を提供することを目的とする。
本発明はエンジンの冷却液が流通する開口部を回転動作で開閉するロータを備えるとともに、前記ロータが前記開口部を開口する流通許可部を備えるロータリバルブと、前記開口部を開口するにあたり、前記開口部および前記流通許可部の形状に応じて前記ロータリバルブの開弁速度を調整する制御部とを備えるエンジンの冷却制御装置である。
本発明は前記ロータの位相に応じて得られる前記開口部の開口面積を示す第1の開弁特性と、開弁開始時および開弁終了時の位相と、位相に応じて得られる前記開口部の開口面積の積分値とが前記第1の開弁特性と同じであり、且つ位相に応じた前記開口部の開口面積の変化度合いが一定となるように前記開口部の開口面積を設定する第2の開弁特性とがあり、前記第1の開弁特性で得られる前記開口部の開口面積が前記第2の開弁特性で得られる前記開口部の開口面積よりも小さくなる第1の位相領域の範囲内で、前記第1および第2の開弁特性で得られる前記開口部の開口面積が互いに等しくなる場合よりも開弁速度が高くなるように前記ロータリバルブの開弁速度を調整する第1の速度調整と、前記第1の開弁特性で得られる前記開口部の開口面積が前記第2の開弁特性で得られる前記開口部の開口面積よりも大きくなる第2の位相領域の範囲内で、前記第1および第2の開弁特性で得られる前記開口部の開口面積が互いに等しくなる場合よりも開弁速度が低くなるように前記ロータリバルブの開弁速度を調整する第2の速度調整と、のうち少なくともいずれかを前記制御部が行う構成とすることができる。
本発明は前記制御部がさらに前記エンジンの運転状態に応じて前記ロータリバルブの開弁速度を調整する構成とすることができる。
本発明は前記エンジンの冷却液を圧送する電動ポンプをさらに備え、前記開口部を開口するにあたり、前記制御部が前記開口部および前記流通許可部の形状に応じてさらに前記電動ポンプの吐出量を調整する構成とすることができる。
本発明によれば、エンジンの冷却液の流通を制御するロータリバルブの流通制御性を改善し、以ってエンジンのより適切な冷却を可能にすることができる。
エンジンの冷却回路の概略構成図である。 冷却制御装置の概略構成図である。 ロータとともにシール部材を示す図である。 第1および第2の開弁特性を示す図である。 ロータリバルブの開弁速度を示す図である。 制御動作の一例をフローチャートで示す図である。 開口部の変形例を示す図である。
図面を用いて、本発明の実施例について説明する。
図1はエンジンの冷却回路(以下、冷却回路と称す)150の概略構成図である。冷却回路150はエンジンの冷却制御装置(以下、冷却制御装置と称す)100とエンジン2とヒータ3とラジエータ4とを備えている。冷却制御装置100はウォータポンプ(以下、W/Pと称す)1とロータリバルブ10とECU30とを備えている。冷却回路150は図示しない車両に搭載されている。
W/P1はエンジン2の冷却液を循環させる。W/P1は具体的には電動ポンプであり、W/P1が吐出する冷却液はロータリバルブ10を介してエンジン2に流入する。この点、ロータリバルブ10は入口部In1、In2と出口部Out1、Out2とを備えており、出口部Out1がシリンダブロック2aに、出口部Out2がシリンダヘッド2bにそれぞれ接続されている。このため、冷却液はエンジン2に流入する際、出口部Out1、Out2を介してロータリバルブ10から流出するようになっている。
エンジン2は個別に冷却液を流入させるシリンダブロック2aおよびシリンダヘッド2bを備えている。そして、出口部Out1から流出した冷却液がシリンダブロック2aに、出口部Out2から流出した冷却液がシリンダヘッド2bに流入するようになっている。エンジン2には、出口部Out1から流入した冷却液をシリンダブロック2a、シリンダヘッド2bの順で流通させるとともに、出口部Out2から流入した冷却液をシリンダヘッド2bに流通させ、さらにシリンダヘッド2bでこれらを合流させた後に、合流させた冷却液をシリンダヘッド2bから流出させる冷却通路が設けられている。
エンジン2を流通した冷却液のうち、一部の冷却液はヒータ3を流通する。ヒータ3は空気と冷却液との間で熱交換を行い、空気を加熱する。加熱された空気は車室内の暖房に利用される。ヒータ3を流通した冷却液は入口部In1を介してロータリバルブ10に流入するようになっている。ヒータ3を流通する流通経路はラジエータ4をバイパスする第1のラジエータバイパス経路P11になっている。
エンジン2を流通した冷却液のうち、他の一部はそのまま入口部In1を介してロータリバルブ10に流入するようになっている。この流通経路はラジエータ4をバイパスする第2のラジエータバイパス経路P12になっている。エンジン2を流通した冷却液のうち、残りの一部はラジエータ4を流通する。ラジエータ4は空気と冷却液との間で熱交換を行い、冷却液を冷却する。ラジエータ4を流通した冷却液は入口部In2を介してロータリバルブ10に流入するようになっている。そして、入口部In1、In2を介してロータリバルブ10に流入した冷却液が、その後W/P1に戻るようになっている。
図2は冷却制御装置100の概略構成図である。図2に示すように、冷却制御装置100は具体的にはロータリバルブ10がW/P1に直接設けられた構成となっている。ロータリバルブ10は具体的には第1の通路部11と第2の通路部12とロータ13と駆動部14とサーモスタット15とを備えている。
第1の通路部11はW/P1の冷却液出口部とエンジン2との間に設けられ、冷却液を流通させる。第2の通路部12はW/P1の冷却液入口部とラジエータ4との間に設けられ、冷却液を流通させる。通路部11、12は並べて配置されている。通路部11、12は並べて配置された状態でW/P1に端部で接続されている。そして、第1の通路部11はW/P1の冷却液出口部に、第2の通路部12はW/P1の冷却液入口部にそれぞれ接続されている。第1の通路部11ではW/P1側が上流側、第2の通路部12ではW/P1側が下流側となっている。通路部11、12はハウジングHを構成している。
第1の通路部11はロータ13の下流側で出口部Out1、Out2に連通している。第2の通路部12はロータ13の下流側で入口部In1に連通している。また、ロータ13の上流側および下流側で入口部In2に連通している。第2の通路部12はロータ13よりも下流側の部分と入口部In2とを連通する第1の連通部B1と、ロータ13よりも上流側の部分と入口部In2とを連通する第2の連通部B2とを備えている。なお、図1では第1の通路部11のうち、ロータ13の下流側で出口部Out1、Out2に連通する部分それぞれを同位相に設けているように示しているが、これらは互いに異なる位相に設けることができる。これは通路部11、12の上流側の部分および下流側の部分についても同様である。
ロータ13は第1の通路部11と第2の通路部12とに介在するようにしてハウジングHに設けられている。この点、第1の通路部11はロータ13に上流側から対向するようにして設けられている開口部11aを備えている。開口部11aの形状は円形となっている。
ロータ13は第1の通路部11を流通する冷却液の流通と、第2の通路部12を流通する冷却液の流通とを回転動作で制御する。ロータ13は第1の通路部11に介在する第1の弁体部R1と、第2の通路部12に介在する第2の弁体部R2とを備えている。弁体部R1、R2の内部は個別に空洞になっており、周壁部に設けられた開口部が弁体部R1、R2を介した冷却液の流通を可能にする。ロータ13は第1の通路部11を流通する冷却液の流通と第2の通路部12を流通する冷却液の流通とを禁止、許可することを含め、これら流通の制限、制限の解除を行うことができる。
駆動部14はアクチュエータ14aとギヤボックス部14bとを備えており、ロータ13を駆動する。アクチュエータ14aは具体的には例えば電動モータである。アクチュエータ14aは例えば油圧制御弁によって電子制御可能な油圧アクチュエータであってもよい。ギヤボックス部14bはアクチュエータ14aの動力をロータ13に伝達する。ギヤボックス部14bにはロータ13の位相を検出可能な回転角センサ40が内蔵されている。サーモスタット15は第1の連通部B1に設けられている。サーモスタット15は冷却液の温度が所定値よりも高い場合に開弁するとともに、所定値よりも低い場合(ここでは所定値以下である場合)に閉弁する。
図3はロータ13とともにシール部材16を示す図である。ロータリバルブ10はさらにシール部材16を備えている。シール部材16は円筒状の形状を有しており、ロータ13の周囲に設けられることで、ロータリバルブ10においてハウジングHおよびロータ13間に設けられる。シール部材16は例えば軸方向に沿って見た形状が円弧状の形状となる筒状の形状を有していてもよい。シール部材16の材質は例えばPTFEなどの樹脂やゴム或いはこれらの組み合わせである。シール部材16にはロータ13の周壁部に設けられた開口部E1に対応させて開口部E2が設けられている。
開口部E1、E2はロータ13とシール部材16とを一体化した状態で互いに一致するように設けられており、開口部Eを構成する。開口部Eは第1の弁体部R1側と第2の弁体部R2側とにそれぞれ設けられている。そして、複数の開口部Eのうち、開口部11aに対応させて設けられている開口部である開口部Esが開口部11aを開口する。開口部Esは開口部11aを開口することで、開口部11aを介した冷却液の流通を許可する。開口部Esの形状は開口部11aの形状に合わせた円形となっている。この点、ロータリバルブ10では開口部11aの形状に合わせて開口部Esの形状を円形とすることで、流通する冷却液の圧力損失が低くなるようにしている。
開口部11aは本発明における開口部に相当する。また、開口部Esは本発明における流通許可部に相当する。本発明における開口部はロータ13に対向するように設けられている複数の開口部のうち、開口部11a以外のいずれかであってもよい。この場合、複数の開口部Eのうち、対応する開口部を流通許可部とすることができる。一方、ロータ13およびシール部材16は開口部11aを開口する開口部Esを備え、開口部11aを回転動作で開閉する。したがって、ロータ13およびシール部材16が本発明におけるロータに相当する。なお、本発明におけるロータの位相はロータ13の位相と同じである。
図1、図2に示すECU30は電子制御装置であり、W/P1やロータリバルブ10(具体的にはアクチュエータ14a)が制御対象として電気的に接続されている。また、回転角センサ40やエンジン2の運転状態を検出可能なセンサ群45がセンサ・スイッチ類として電気的に接続されている。センサ群45は例えばエンジン2の回転数NEを検出可能なクランク角センサや、エンジン2の吸入空気量を計測するエアフロメータや、エンジン2に対する加速要求を行うためのアクセルペダルの踏み込み量を検知するアクセル開度センサや、エンジン2の冷却液温THW(例えばエンジン2から流出する直前、或いは流出した直後の冷却液の温度)を検知する温度センサを含む。
ECU30ではCPUがROMに格納されたプログラムに基づき、必要に応じてRAMの一時記憶領域を利用しつつ処理を実行することで、例えば次に示す制御部が実現される。制御部は開口部11aを開口するにあたり、開口部11aおよび開口部Esの形状に応じてロータリバルブ10の開弁速度を調整する。この点、制御部は具体的には次に示すようにロータリバルブ10の開弁速度を調整する。
図4は第1および第2の開弁特性S1、S2を示す図である。図5はロータリバルブ10の開弁速度を示す図である。図4において縦軸は開口部11aの開口面積、横軸は位相を示す。図5において縦軸は開弁速度、横軸は位相を示す。位相θ1は開弁開始時の位相を示す。位相θ2は開弁に要する位相変化量の半分だけ位相を変化させた場合の位相を示す。位相θ3は開弁終了時の位相を示す。図4に示す第1の開弁特性S1は開口部11aを開口する際のロータリバルブ10の開弁特性を示し、第2の開弁特性S2は仮想的な開弁特性を示す。図5に示す開弁速度は開口部11aを開口する際の開弁速度を示す。
図4に示すように、第1の開弁特性S1はロータ13の位相に応じて得られる開口部11aの開口面積を示している。一方、第2の開弁特性S2は次のように開口部11aの開口面積を設定する開弁特性となっている。すなわち、位相θ1、θ3が第1の開弁特性S1と同じとなるように開口部11aの開口面積を設定する開弁特性となっている。また、位相に応じて得られる開口部11aの開口面積の積分値が第1の開弁特性S1と同じとなるように開口部11aの開口面積を設定する開弁特性となっている。
この点、第2の開弁特性S2にかかる開口面積の積分値は位相θ1、θ2間においては開弁特性S1、S2に囲まれる面積の分だけ、第1の開弁特性S1にかかる開口面積の積分値よりも大きくなっている。また、位相θ2、θ3間においては開弁特性S1、S2に囲まれる面積の分だけ、第1の開弁特性S1にかかる開口面積の積分値よりも小さくなっている。そして、位相θ1、θ2間で開弁特性S1、S2に囲まれる面積と位相θ2、θ3間で開弁特性S1、S2に囲まれる面積とは互いに等しくなっている。
第2の開弁特性S2はさらに位相に応じた開口部11aの開口面積の変化度合いが一定となるように開口部11aの開口面積を設定する開弁特性となっている。すなわち、さらに位相に比例して開口部11aの開口面積が大きくなるように開口部11aの開口面積を設定する開弁特性となっている。
これらを踏まえた上で、制御部は次に説明する第1および第2の速度調整のうち少なくともいずれかを行うことで、ロータリバルブ10の開弁速度を調整する。制御部は具体的には第1および第2の速度調整を行うことで、ロータリバルブ10の開弁速度を調整する。なお、以下では第1および第2の速度調整を行う場合について説明するが、制御部は同じ要領で第1または第2の速度調整を行うこともできる。
図4、図5に示すように、第1の速度調整は第1の位相領域L1の範囲内で開弁特性S1、S2で得られる開口部11aの開口面積が互いに等しくなる場合よりも開弁速度が高くなるようにロータリバルブ10の開弁速度を調整する調整となっている。第1の位相領域L1は第1の開弁特性S1で得られる開口部11aの開口面積が第2の開弁特性S2で得られる開口部11aの開口面積よりも小さくなる位相領域となっている。
この点、第1の位相領域L1は具体的には位相θ1よりも大きく、且つ位相θ2よりも小さい範囲からなる位相領域となっている。そして、開弁特性S1、S2で得られる開口部11aの開口面積は位相θ1、θ2およびθ3で互いに等しくなるようになっている。開弁特性S1、S2で得られる開口部11aの開口面積が互いに等しくなる場合の開弁速度(以下、基準開弁速度と称す)は適宜設定できる。
第2の速度調整は第2の位相領域L2の範囲内で開弁特性S1、S2で得られる開口部11aの開口面積が互いに等しくなる場合よりも開弁速度が低くなるようにロータリバルブ10の開弁速度を調整する調整となっている。第2の位相領域L2は第1の開弁特性S1で得られる開口部11aの開口面積が第2の開弁特性S2で得られる開口部11aの開口面積よりも大きくなる位相領域となっている。この点、第2の位相領域L2は具体的には位相θ2よりも大きく、且つ位相θ3よりも小さい範囲からなる位相領域となっている。
第1の速度調整はさらに具体的には第1の位相領域L1全域に亘って、開弁特性S1、S2で得られる開口部11aの開口面積が互いに等しくなる場合よりも開弁速度が高くなるようにロータリバルブ10の開弁速度を調整する調整となっている。また、このとき各位相において開弁特性S1、S2で得られる開口部11aの開口面積の差分の大きさに応じた度合いで開弁速度が高くなるようにロータリバルブ10の開弁速度を調整する調整となっている。
第2の速度調整はさらに具体的には第2の位相領域L2全域に亘って、開弁特性S1、S2で得られる開口部11aの開口面積が互いに等しくなる場合よりも開弁速度が低くなるようにロータリバルブ10の開弁速度を調整する調整となっている。また、このとき各位相において開弁特性S1、S2で得られる開口部11aの開口面積の差分の大きさに応じた度合いで開弁速度が低くなるようにロータリバルブ10の開弁速度を調整する調整となっている。
制御部はさらにエンジン2の運転状態に応じてロータリバルブ10の開弁速度を調整する。制御部は具体的にはエンジン2の運転状態に応じて基準開弁速度を変更することで、ロータリバルブ10の開弁速度を調整する。この点、第1および第2の速度調整を行うことでロータリバルブ10の開弁速度を調整するにあたり、制御部は基準開弁速度に対して第1および第2の速度調整を行うことで、ロータリバルブ10の開弁速度を調整する。
第1および第2の速度調整を行うにあたり、制御部は具体的には第1および第2の速度調整を実現するようにロータリバルブ10の出力(具体的にはアクチュエータ14aの出力)を制御する。またこのとき基準開弁速度に対して第1および第2の速度調整を実現するようにロータリバルブ10の出力を制御する。この点、基準開弁速度に対して第1および第2の速度調整を行う場合に必要となる開弁速度の増減量はロータ13の位相に応じて予め設定しておくことができる。また、基準開弁速度はエンジン2の運転状態に応じて予め設定しておくことができる。
したがって、上述したようにロータリバルブ10の出力を制御するにあたってのロータ13の位相に応じた目標開弁速度はこれらによって把握できる。そして、目標開弁速度を把握することで、目標開弁速度を実現するために必要となるロータリバルブ10の出力特性(具体的にはアクチュエータ14aの出力特性)を定めることができる。この点、ECU30では目標開弁速度を実現することで、第1および第2の速度調整、さらにはエンジン2の運転状態に応じたロータリバルブ10の開弁速度の調整を実現するためのロータリバルブ10の出力特性がエンジン2の運転状態に応じてマップデータで予め設定されている。
このため、上述したようにロータリバルブ10の出力を制御するにあたり、制御部は具体的にはロータリバルブ10の出力特性に基づきロータリバルブ10の出力を制御する。そしてこれにより第1および第2の速度調整、さらにはエンジン2の運転状態に応じたロータリバルブ10の開弁速度の調整を行う。エンジン2の運転状態に応じてロータリバルブ10の開弁速度を調整するにあたり、制御部はエンジン2の運転状態に基づきロータリバルブ10の出力特性を決定することができる。ロータリバルブ10の出力は具体的には例えばアクチュエータ14aの駆動電流を変更することで制御できる。
ロータリバルブ10の出力を可変制御できない場合、制御部は第1および第2の速度調整を実現するように駆動および停止の間でロータリバルブ10の制御状態(具体的にはアクチュエータ14aの制御状態)を切り替えることで、第1および第2の速度調整を行うこともできる。またこのとき、基準開弁速度に対して第1および第2の速度調整を実現するように駆動および停止の間でロータリバルブ10の制御状態を切り替えることができる。
この場合には例えば目標開弁速度を実現することで、第1および第2の速度調整を実現するためのロータリバルブ10の制御特性をエンジン2の運転状態に応じてマップデータで予め設定しておくことができる。そして、制御部はロータリバルブ10の制御特性に基づきロータリバルブ10(具体的にはアクチュエータ14a)の駆動、停止を行うことで、上述したようにロータリバルブ10の制御状態を切り替えることができる。制御部はエンジン2の運転状態に基づきロータリバルブ10の制御特性を決定できる。
開口部11aを開口するにあたり、制御部は開口部11aおよび開口部Esの形状に応じてさらにW/P1の吐出量を調整する。制御部は具体的には次に説明する第1の吐出量調整と第2の吐出量調整とのうち少なくともいずれか(ここでは第1および第2の吐出量調整)を行う。なお、以下では第1および第2の吐出量調整を行う場合について説明するが、制御部は同じ要領で第1または第2の吐出量調整を行うこともできる。
第1の吐出量調整は第1の位相領域L1の範囲内で吐出量を調整する調整となっている。また、第1の位相領域L1直前の位相であって、開弁特性S1、S2で得られる開口部11aの開口面積が互いに等しくなる位相(具体的にはここでは位相θ1)における吐出量よりも吐出量が大きくなるように吐出量を調整する調整となっている。
第2の吐出量調整は第2の位相領域L2の範囲内で吐出量を調整する調整となっている。また、第2の位相領域L2直前の位相であって、開弁特性S1、S2で得られる開口部11aの開口面積が互いに等しくなる位相(具体的にはここでは位相θ2)における吐出量よりも吐出量が小さくなるように吐出量を調整する調整となっている。
第1の吐出量調整はさらに具体的には第1の位相領域L1全域に亘って吐出量を調整する調整とすることができる。また、各位相において開弁特性S1、S2で得られる開口部11aの開口面積の差分の大きさに応じた度合いで吐出量が大きくなるように吐出量を調整する調整とすることができる。この場合、制御部は第1の位相領域L1の直前および直後の位相であって、開弁特性S1、S2で得られる開口部11aの開口面積が互いに等しくなる位相(具体的にはここでは位相θ1、θ2)における吐出量が互いに同等になるように吐出量を調整することができる。
第2の吐出量調整はさらに具体的には第2の位相領域L2全域に亘って吐出量を調整する調整とすることができる。また、各位相において開弁特性S1、S2で得られる開口部11aの開口面積の差分の大きさに応じた度合いで吐出量が小さくなるように吐出量を調整する調整とすることができる。この場合、制御部は第2の位相領域L2の直前および直後の位相であって、開弁特性S1、S2で得られる開口部11aの開口面積が互いに等しくなる位相(具体的にはここでは位相θ2、θ3)における吐出量が互いに同等になるように吐出量を調整することができる。
この点、開弁特性S1、S2で得られる開口部11aの開口面積が互いに等しくなる位相それぞれのうち、少なくとも最も早く到達することになる位相(ここでは位相θ1)における吐出量は第1および第2の吐出量調整で吐出量を増減するにあたっての基準吐出量となる。
第1および第2の吐出量調整を行うにあたり、制御部は具体的には第1および第2の吐出量調整を実現するようにW/P1の出力を補正制御する。そしてこのとき、基準吐出量に対して第1および第2の吐出量調整を実現するようにW/P1の出力を補正制御する。この点、基準吐出量に対して第1および第2の吐出量調整を行う場合に必要となる吐出量の増減量はロータ13の位相に応じて予め設定しておくことができる。また、基準吐出量はエンジン2の運転状態に応じて予め設定しておくことができる。
したがって、上述したようにW/P1の出力を補正制御するにあたってのロータ13の位相に応じた目標吐出量はこれらによって予め把握することができる。そして、目標吐出量を把握することで目標吐出量を実現するために必要となるW/P1の出力補正特性を定めることができる。この点、ECU30では目標吐出量を実現することで、第1および第2の吐出量調整を実現するためのW/P1の出力補正特性がエンジン2の運転状態に応じてマップデータで予め設定されている。
このため、第1および第2の吐出量調整を行うにあたり、制御部は具体的にはW/P1の出力補正特性に基づきW/P1の出力を補正制御する。そしてこれにより第1および第2の吐出量調整を行う。制御部はエンジン2の運転状態に基づきW/P1の出力補正特性を決定することができる。W/P1の出力と吐出量とが比例関係にある場合、W/P1の出力補正特性はエンジン2の運転状態に応じて設定されていなくてもよい。W/P1の出力は具体的には例えばW/P1の駆動電流を変更することで補正制御できる。
一方、ECU30では第1の吐出量調整を行うことに伴い、第1の速度調整がさらに第1の吐出量調整に応じて補正される。この点、第1の速度調整は第1の吐出量調整で増加させる吐出量の増加度合いに応じて、ロータリバルブ10の開弁速度の増加度合いが小さくなるように補正することができる。同様にECU30では第2の吐出量調整を行うことに伴い、第2の速度調整がさらに第2の吐出量調整に応じて補正される。第2の速度調整は第2の吐出量調整で減少させる吐出量の減少度合いに応じて、ロータリバルブ10の開弁速度の減少度合いが小さくなるように補正することができる。
この点、第1の速度調整は具体的には第1の吐出量調整に応じてロータリバルブ10の出力特性を補正することで補正できる。同様に第2の速度調整も第2の吐出量調整に応じてロータリバルブ10の出力特性を補正することで補正できる。そして、ECU30ではロータリバルブ10の出力特性がさらに第1および第2の吐出量調整に応じて予め補正されている。
したがって、制御部はロータリバルブ10の出力特性に基づきロータリバルブ10の出力を制御することで、第1および第2の吐出量調整に応じて補正された第1および第2の速度調整を行うことができる。ロータリバルブ10の出力を可変制御できない場合、制御部はロータリバルブ10の制御特性をさらに第1および第2の吐出量調整に応じて予め修正することで、第1および第2の吐出量調整に応じて補正された第1および第2の速度調整を行うことができる。
次にECU30の制御動作の一例を図6に示すフローチャートを用いて説明する。ECU30はエンジン2の運転状態を検出する(ステップS1)。エンジン2の運転状態は例えばエンジン2の回転数NEや負荷や冷却液温THWである。続いてECU30は開口部11aの開口要求があるか否かを判定する(ステップS2)。この点、ECU30では開口要求がエンジン2の運転状態に応じて予め設定されている。このため、ECU30は検出したエンジン2の運転状態に基づき開口要求があるか否かを判定できる。ステップS2で否定判定であれば本フローチャートを一旦終了する。
ステップS2で肯定判定であれば、ECU30は検出したエンジン2の運転状態に基づき、ロータリバルブ10の出力特性を決定するとともに(ステップS3)、W/P1の出力補正特性を決定する(ステップS4)。そして、決定した出力特性に基づきロータリバルブ10の出力を制御するとともに(ステップS5)、決定した出力補正特性に基づきW/P1の出力を補正制御する(ステップS6)。
この点、ロータリバルブ10の出力特性は具体的には例えばロータリバルブ10の出力をロータ13の位相に応じて設定する出力特性とすることができる。この場合、ECU30はステップS5でロータ13の位相を検出するとともに決定した出力特性から検出した位相に対応する出力を読み込み、さらに読み込んだ出力になるようにロータリバルブ10の出力を制御することができる。この場合、かかる制御を開弁が完了するまでの間、繰り返し行うことができる。
一方、ロータリバルブ10の出力特性は例えばロータリバルブ10の出力を時間に応じて設定する出力特性であってもよい。この場合には、ECU30はステップS5でロータ13の位相を特段検出することなく、決定した出力特性に基づきロータリバルブ10の出力を制御することができる。なお、これらのことはW/P1の出力補正特性およびステップS6でECU30が行う補正制御についても同様である。ステップS6の後には本フローチャートを一旦終了する。
次に冷却制御装置100の主な作用効果について説明する。冷却制御装置100は開口部11aおよび開口部Esの形状に応じてロータリバルブ10の開弁速度を調整することで、流通を許可する冷却液の流量がより安定的に増加するようにすることができる。このため、冷却制御装置100はロータリバルブ10の流通制御性を改善し、以ってエンジン2のより適切な冷却を可能にすることができる。
冷却制御装置100は具体的には第1および第2の速度調整のうち、少なくともいずれかを行うことで、開口部11aおよび開口部Esの形状に応じてロータリバルブ10の開弁速度を調整することができる。この点、冷却制御装置100は第1の速度調整を行うことで、例えば冷却液の流量が開弁初期に不足することを防止或いは抑制できる。また、第2の速度調整を行うことで例えば冷却液の流量が開弁後期に過大になることを防止或いは抑制できる。そして、第1および第2の速度調整を行うことで、例えばこれらをともに防止或いは抑制できる。
冷却制御装置100はさらにエンジン2の運転状態に応じてロータリバルブ10の開弁速度を調整する。この点、冷却制御装置100は具体的には例えばエンジン2の負荷に応じてロータリバルブ10の開弁速度を調整することで、エンジン2を冷却する必要性が高い場合ほど開弁動作が素早くなるようにすることができる。そしてこれにより、エンジン2のさらに適切な冷却を可能にすることができる。この場合、冷却制御装置100はエンジン2の負荷が大きい場合ほど開弁速度が高くなるように(例えばエンジン2の負荷に比例して開弁速度が高くなるように)ロータリバルブ10の開弁速度を調整することができる。
冷却制御装置100は開口部11aおよび開口部Esの形状に応じてさらにW/P1の吐出量を調整することで、ロータリバルブ10の開弁速度の調整と協調制御するかたちで、流通を許可する冷却液の流量がより安定的に増加するようにすることができる。そしてこれにより、例えば応答性に起因して開弁速度の調整では低い効果しか得られない部分を吐出量の調整で補うことでより高い効果を得ることができる。また、例えばエンジン2の運転状態によっては本発明におけるロータに相当するロータ13およびシール部材16(以下、ロータユニットと称す)に作用する冷却液の圧力との関係上、開弁速度の調整では低い効果しか得られない場合に、開弁速度の調整を行う代わりに吐出量の調整を行うことでより高い効果を得ることもできる。冷却制御装置100(具体的には制御部)は開口部11aを開口するにあたり、開口部11aおよび開口部Esの形状に応じてロータリバルブ10の開弁速度を調整する代わりに、開口部11aおよび開口部Esの形状に応じてW/P1の吐出量を調整してもよい。
エンジン2の運転状態に応じてロータリバルブ10の開弁速度を調整するにあたり、冷却制御装置100は例えば次のようにロータリバルブ10の開弁速度を調整することもできる。ここで、ロータリバルブ10では冷却液の圧力がロータユニットの回転を促すように作用することで開弁速度が速くなったり、逆にロータユニットの回転を妨げるように作用することで開弁速度が遅くなったりすることがある。この点、W/P1がエンジン2の動力で駆動する機械式のポンプである場合には、回転数NEの上昇に応じて冷却液の圧力が高まる結果、開弁速度に対する冷却液の圧力の影響も大きくなることになる。
このため、W/P1がエンジン2の動力で駆動する機械式のポンプである場合には、冷却制御装置100は例えば回転数NEに応じてロータリバルブ10の開弁速度を調整することもできる。そしてこれにより、ロータユニットに作用する冷却液の圧力が流通を許可する冷却液の流量増加を不安定にすることもさらに改善できる。また、この場合にはさらにロータ13の位相(すなわちロータユニットの位相)に応じてロータリバルブ10の開弁速度を調整することが好ましい。これはロータユニットに作用する冷却液の圧力作用態様が例えば開口部Esの位相に応じて変化してくるためである。
このためには、冷却制御装置100は具体的には回転数NE、さらにはロータ13の位相に応じて次に示す補正がさらに行われたロータリバルブ10の出力特性を備えることができる。すなわち、開弁速度が目標開弁速度から所定の大きさよりも大きく離れるようにロータユニットに作用する冷却液の圧力の影響を打ち消す補正(以下、圧力補正と称す)がさらに行われたロータリバルブ10の出力特性をマップデータで備えることができる。
そしてこれにより、ロータリバルブ10の出力特性に基づきロータリバルブ10の出力を制御することで、さらにロータユニットに作用する冷却液の圧力が流通を許可する冷却液の流量増加を不安定にすることも改善できる。圧力補正はW/P1が電動ポンプである場合のロータリバルブ10の出力特性に対してW/P1の出力、さらにはロータ13の位相に応じてさらに行われてもよい。この点、W/P1の出力(換言すれば基準吐出量)がエンジン2の運転状態に応じて設定されている場合には、基準吐出量を規定するエンジン2の運転状態(例えばエンジン2の回転数NE、負荷および冷却液温THW)に応じて圧力補正を行うことができる。
ロータリバルブ10はロータユニットが通路部11、12において冷却液の流通それぞれを回転動作で同時に制御する構成上、ロータユニットにかかる冷却液の圧力の影響が複雑になる分、冷却液の圧力による流量増加の不安定化の改善がより強く望まれる構成となっている。
このため、圧力補正がさらに行われたロータリバルブ10の出力特性を備える冷却制御装置100は開口部11aを含む複数の開口部を形成する通路部11、12を備えるとともに、第1の通路部11を流通する冷却液の流通と、第2の通路部12を流通する冷却液の流通とを回転動作で同時に制御可能なロータユニットを備えるロータリバルブ10をロータリバルブとする場合に特に適している。
開口部Esの形状は必ずしも開口部11aの形状に合わせた円形でなくてもよい。この点、開口部Esの形状は開弁特性S1、S2間で各位相においてロータ13の位相に応じて得られる開口部11aの開口面積の差分の大きさそれぞれを所定の大きさよりも小さくすることが可能な形状とすることができる。そしてこれにより、例えば開口部11aの形状に合わせた円形である場合よりも第1の開弁特性S1を第2の開弁特性S2に近づけることが可能な形状とすることができる。
図7は開口部Esの変形例である開口部Es´を示す図である。図7では開口部Es´を平面展開した状態で示す。開口部Es´の形状はロータ13の位相に応じた開口部11aの開口面積の変化度合いが一定になるように形成されている。そしてこれにより、開弁特性S1、S2が互いに一致する形状とすることで、上述した差分の大きさそれぞれを所定の大きさよりも小さくすることが可能な形状となっている。
この場合には、冷却制御装置100は開弁速度一定でロータリバルブ10を開弁する場合でも、流通を許可する冷却液の流量を安定的に増加させることができる。また、開弁特性S1、S2が互いに一致する形状でない場合であっても、開口部11aの形状に合わせた円形である場合よりも第1の開弁特性S1を第2の開弁特性S2に近づけることが可能な形状である場合には、必要となる開弁速度の調整度合いが小さくなる分、開弁速度を調整し易くすることができる。
したがって、冷却制御装置100は開口部11aおよび開口部Esの形状に応じてロータリバルブ10の開弁速度を調整する制御部を実現するECU30を備える代わりに(或いは備えるともに)、開口部11aおよび開口部Esが次の形状を備える構成とすることもできる。すなわち、開弁特性S1、S2間で各位相においてロータ13の位相に応じて得られる開口部11aの開口面積の差分の大きさそれぞれを所定の大きさよりも小さくすることが可能な形状を備える構成とすることもできる。この点、開口部11aの形状は一般には円形になると考えられるが、開口部11aおよび開口部Esがかかる形状を備えるにあたっては、開口部11aの形状も必ずしも円形でなくてもよい。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
例えばロータリバルブの出力特性やロータリバルブの制御特性や電動ポンプの出力補正特性を備えるにあたり、冷却制御装置はこれらの特性を必ずしもマップデータで備えなくてもよい。この点、冷却制御装置はこれらの特性を例えば演算式やマップデータと演算式との組み合わせで備えてもよい。
W/P 1
エンジン 2
ロータリバルブ 10
ロータ 13
シール部材 16
ECU 30
冷却制御装置 100

Claims (4)

  1. エンジンの冷却液が流通する開口部を回転動作で開閉するロータを備えるとともに、前記ロータが前記開口部を開口する流通許可部を備えるロータリバルブと、
    前記開口部を開口するにあたり、前記開口部および前記流通許可部の形状に応じて前記ロータリバルブの開弁速度を調整する制御部とを備えるエンジンの冷却制御装置。
  2. 請求項1記載のエンジンの冷却制御装置であって、
    前記ロータの位相に応じて得られる前記開口部の開口面積を示す第1の開弁特性と、
    開弁開始時および開弁終了時の位相と、位相に応じて得られる前記開口部の開口面積の積分値とが前記第1の開弁特性と同じであり、且つ位相に応じた前記開口部の開口面積の変化度合いが一定となるように前記開口部の開口面積を設定する第2の開弁特性とがあり、
    前記第1の開弁特性で得られる前記開口部の開口面積が前記第2の開弁特性で得られる前記開口部の開口面積よりも小さくなる第1の位相領域の範囲内で、前記第1および第2の開弁特性で得られる前記開口部の開口面積が互いに等しくなる場合よりも開弁速度が高くなるように前記ロータリバルブの開弁速度を調整する第1の速度調整と、
    前記第1の開弁特性で得られる前記開口部の開口面積が前記第2の開弁特性で得られる前記開口部の開口面積よりも大きくなる第2の位相領域の範囲内で、前記第1および第2の開弁特性で得られる前記開口部の開口面積が互いに等しくなる場合よりも開弁速度が低くなるように前記ロータリバルブの開弁速度を調整する第2の速度調整と、のうち少なくともいずれかを前記制御部が行うエンジンの冷却制御装置。
  3. 請求項1または2記載のエンジンの冷却制御装置であって、
    前記制御部がさらに前記エンジンの運転状態に応じて前記ロータリバルブの開弁速度を調整するエンジンの冷却制御装置。
  4. 請求項1から3記載いずれか1項記載のエンジンの冷却制御装置であって、
    前記エンジンの冷却液を圧送する電動ポンプをさらに備え、
    前記開口部を開口するにあたり、前記制御部が前記開口部および前記流通許可部の形状に応じてさらに前記電動ポンプの吐出量を調整するエンジンの冷却制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR102192901B1 (ko) * 2019-06-26 2020-12-18 인지컨트롤스 주식회사 차량용 냉각수 제어 모듈장치 및 그 제어 방법

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