JP2005504209A - エンジンの温度制御方法 - Google Patents
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Abstract
本発明はエンジン、例えば内燃機関12の温度制御方法に関する。この方法では、エンジンが冷却回路14内の少なくとも1つの前置管35及び少なくとも1つのフィードバック管44を介してラジエータ16と接続されており、このラジエータは他方ではラジエータ側においてバルブを制御するバイパス管48を介して少なくとも1つの前置管35と少なくとも1つのフィードバック管44との間を回避することができる。冷却回路14はそれ加え少なくとも1つの開ループ制御及び/又は閉ループ制御可能なポンプ、例えば前置管32、冷却回路14を流れる冷却液を循環させる電気式のポンプ、並びに制御装置52を有する。この制御装置52は冷却回路の冷却能力を開ループ制御及び/又は閉ループ制御する。本発明によれば、エンジン12の少なくとも1つの構成部材温度を冷却液温度及びエンジン12を通る冷却液の体積流によって検出することが提案される。
Description
【0001】
本発明は独立請求項の上位概念による、エンジン例えば自動車の内燃機関の温度制御方法に関する。
【0002】
エンジン、例えば内燃機関の冷却の必要性は、エンジンの過度の温度負荷がエンジンの機能を低下させる、またはエンジンの取り返しの付かない損傷にも繋がる可能性があるという事実から生じる。例えば、内燃機関のシリンダ内部において高温の気体と接触する表面及びその表面の潤滑は、生じている温度に対して所定の限界においてのみ損失無く耐える。例えば点火コイル、噴射ノズル、排気弁、予燃焼室またはピストンヘッドのような個々の個所は、殊に高温の平均温度に耐えるものでなければならない。したがってこのような個所は、殊に高い熱耐性ないし良好な熱伝導を有する材料から製造される。
【0003】
熱伝導のために例えば冷却系が使用され、この冷却系では例えばシリンダヘッド及び内燃機関のエンジンブロックを包囲する冷却液室を冷却液が流れる。冷却液により奪われる熱量は、引き続きラジエータを介して少なくとも部分的に周囲へと放出されるか、または冷却系に設けられている付加的な、例えば車両内部の暖房のために熱交換機によって使用される。
【0004】
冷却液温度は温度センサによって測定することができ、この温度センサは冷却回路に配置されており、冷却液のその時点の温度を検知し、例えば制御装置に転送する。この制御装置は冷却液の温度を監視し、この温度を、冷却液に対する最大許容温度ないし冷却液が流れるエンジンに対する許容最大温度と比較する。動作時にはこの許容最大温度を上回ってはならない。
【0005】
EP 0 442 489 A1から内燃機関を冷却する装置及び方法が公知であり、この方法では第1の温度センサがシリンダヘッドの端部における冷却液の温度を検出する。さらにはEP 0 442 489 A1の方法では別の温度センサが設けられており、この温度センサは直接にエンジンブロックに取り付けられており、エンジンオイル温度を検出するために使用される。エンジンオイル温度が規定の値を上回ると、内燃機関を流れる冷却液流が2つの異なる経路に分割される。冷却液流の第1の経路はさらにシリンダヘッドを流れ、これに対して残された冷却液流の第2の経路はシリンダブロックを流れる。シリンダブロックを流れる冷却液体積流は、シリンダブロックにおけるエンジンオイル温度に応じて制御することができる。
【0006】
EP 0 894 953 A1からは、動作時におけるエンジンの相応の個数のパラメータを測定する複数のセンサを備えた自動車の内燃機関用の冷却系が公開されている。すなわちEP 0 894 953 A1の冷却システムは殊に3つの温度センサを有し、これらのセンサは1つはシリンダヘッド冷却回路に、1つはエンジンブロック冷却回路に、残りの1つはシリンダヘッド冷却回路の出口に取り付けられている。これらのセンサはそれぞれエンジンケーシングの温度を検出し、相応の信号を冷却回路の中央の電子コントロールユニットに転送する。
【0007】
冷却系の中央コントロールユニットは種々のセンサ信号に基づいて、冷却系の冷却回路内にある異なるコンポーネント、例えば冷却空気ファン、冷却液ポンプまたはスロットルバルブないしバイパス弁を制御する。
【0008】
EP 0 894 953 A1において公開されている自動車の内燃機関用の冷却系の欠点は、エンジン温度を検出するために複数のセンサ、例えば温度センサを使用しなければならないということである。これらのセンサは、自動車のエンジン室における高度の機械的な負荷また温度的な負荷のために、誤動作または機能の完全停止に非常になりやすい。それに加え複数のセンサを使用することは、費用係数を相当のものにし、また冷却系ないしこの冷却系の閉ループ制御の複雑性が大幅に高まるということを意味する。
【0009】
発明の利点
独立請求項の特徴を有する本発明によるエンジン温度制御方法は、冷却系において使用されるセンサの個数を最小限に低減することができるという利点を有する。簡単なやり方で、エンジン温度ないしエンジンの個々の構成部材の温度を、冷却液温度及びエンジンないしエンジンの個々の構成部材を通って案内される冷却液の体積流によって検出することができる。このやり方では複数の検出器を省略することができるが、他方ではエンジン温度の恒常的な診断に基づいて、エンジンの熱的に敏感な個所に被害が及ぶことはないということが保証されている。
【0010】
従属請求項に記載されている措置によって、独立請求項に記載されている方法の有利な実施形態及び改善実施形態が可能である。
【0011】
冷却液の体積流に関する、エンジンの構成部材温度を検出するために必要とされる値を、冷却液の循環ポンプによって必要とされる電流から検出することは殊に有利である。冷却回路において冷却液を循環させるための電気式のポンプは、電圧U、電流I及びポンプの回転数Nが一定であるときの定常状態では、一定の体積流を供給する。ポンプの動作点すなわち圧力形成Δp、並びに体積流ΔV/Δtを、既知のポンプ特性曲線及び冷却回路の既知の流れ抵抗に基づいて上述の値(U、I、N)の知識から検出することができる。
【0012】
つまり例えば公知の駆動制御では(すなわちポンプにおける電圧Uが一定である場合)、この駆動制御が常に一定の電流Iを「導出する」のであれば、ポンプの回転数Nからポンプの負荷を、したがってポンプによって供給される体積流を推測することができる。同様にして、ポンプが一定の回転数Nを維持する場合には、ポンプによって必要とされる電流Iを測定することにより、ポンプの負荷したがって冷却液の体積流を推測することができる。
【0013】
このやり方で、ポンプ特性曲線及びポンプによって必要とされる電流のようないずれにせよ存在するデータの知識によって、供給される体積流を推測することができ、したがって冷却液温度が既知であれば、得ようとされるエンジン温度も推測することができる。したがって非常に有利なやり方では、冷却回路の危機的な状況に関する情報を得るために、冷却系の動作パラメータを使用する。本発明による方法を適用する場合には、必要なデータを検出するために使用される付加的なセンサに基づく手間が増すことはない、または限定された範囲においてのみ必要とされる。
【0014】
有利には、冷却回路に所属する制御装置においては、個々の要素、例えばエンジンないしエンジンの温度モデル、対応付けられた流れ抵抗を有するチューブガイド、バルブの位置、並びに冷却回路を表す別のパラメータを用いた冷却回路の数値モデルがファイルされている。したがって制御装置にはモデルないし、冷却液体積流の構成部材温度に対する影響または最大許容偏差をモデリングするデータ化されたものが存在する。したがって、目下存在する実際構成部材温度を制御装置にファイルされている対応付けられた目標構成部材温度のデータと比較することによって、エンジンを通る冷却液体積流を所望のように変化させる補正信号ないし調整量が形成され、実際冷却液温度は目標冷却液温度に適合される。
【0015】
有利には本発明による方法は第2の調整量ないし第2の補正信号を使用し、冷却回路の冷却能力はエンジンにとって最適な範囲において機能することを保証する。この第2の補正信号を直接的に冷却液温度から形成することができる。このために冷却液温度は例えば温度センサによって検知され、冷却液の温度の時間的な変化は、制御装置にファイルされており、冷却液温度の推移に関する時間に依存するモデルと比較される。制御装置にファイルされており、冷却液温度に関する時間に依存するこのモデルは、例えば自動車の冷態始動時における冷却液温度の推移の計算モデルであってもよく、または他の典型的な走行状況をシミュレートすることができる。
【0016】
理論的なモデルは、冷却回路の冷却液温度が「適切な範囲」内で上昇しているか否かを識別することができる。このために例えば、エンジンに対する最適な温度帯域幅を(それぞれの走行状況に依存して)制御装置にファイルすることができる。目下の実際冷却液温度がそれぞれの状況に関して制御装置にファイルされている目標冷却液温度から偏差する場合、ないし実際冷却温度が所定の温度帯域幅から偏差する場合には、第2の補正信号が形成される。この第2の調整量による冷却回路の開ループ制御ないし閉ループ制御を体積流の相応の閉ループ制御にオーバラップさせることができるので、この第2の閉ループ制御を冷却回路のための付加的な安全検査として使用することができる。
【0017】
有利には、循環ポンプの供給量、すなわち殊に循環ポンプの回転数を、形成された補正信号に応じて変化させることができる。つまり冷却液体積流、したがってエンジン温度を需要に即して変化させることができる。
【0018】
冷却液ポンプを開ループ制御ないし閉ループ制御する以外にも、冷却回路内に配置されているバルブ及び冷却回路に配属されている別のコンポーネント、例えば冷却回路のラジエータ用の冷却空気ファンも、形成された補正信号に応じて制御装置により需要に即して閉ループ制御できるので、いかなる時点でも冷却回路内には、現在の走行状況に最適に適合された冷却液体積流ないし最適な冷却液温度が存在する。
【0019】
それに加え本発明による方法は有利には、制御装置が冷却回路の冷却能力また例えばエンジンを通る冷却液体積流を、車両の別の動作パラメータを考慮して閉ループ制御することを可能にする。例としてここでは、エンジンの最善の有害物質エミッションのみをエンジンに供給される冷却能力の機能とする。有害物質センサは相応の信号を冷却回路の制御装置に転送するので、制御装置は冷却回路のアクティブな調整素子に対する最適なコンフィギュレーションを、最適なエンジン温度に基づいた最小限の有害物質放射を達成するために行う。このために制御装置においては、上述した温度特性と同様に、特性マップまたはデータバンクとしてモデルないし冷却液体積流の車両の有害物質エミッションへの作用を表すデータ化されたものが存在する。
【0020】
計算されたまたは予め制御装置にファイルされているエンジンパラメータの値からの偏差を制御装置によって診断するのみではなく、アクティブに補正することができる。付加的に調整可能な冷却回路コンポーネントを制御するために、車両ドライバには相応の警告信号によって冷却システムにおける偏差に関する情報が付与される。それに加え「搭載診断」は冷却系におけるエラーまたは故障、例えば遮断されたバルブ、押しつぶされた接続線または故障したポンプを検出することができる。
【0021】
冷却回路のアクティブなコンポーネントを制御する制御装置は有利にはエンジン制御装置とすることができる。
【0022】
図面
本発明の実施例を概略的に図面に示し、以下詳細に説明する。ここで図1は車両のエンジン室を概略的に示しており、この図においては車両のエンジン用の冷却回路を備えた車両エンジンが設けられている。図2は、本発明による方法の実施例による車両エンジンの温度制御に関するブロック図である。
【0023】
実施例の説明
説明、図面及び請求項は、複数の特徴を組み合わせたものを内容とする。当業者はこれらの特徴も詳細に考察し、さらに有意義な組み合わせへと統合する。
【0024】
図1には、車両のエンジン室10が簡潔な概略図で示されており、このエンジン室10内には内燃機関12並びにこの内燃機関12用の冷却回路14がある。内燃機関12の廃熱は冷却系を形成する冷却回路14を介して、有利には外部へと排熱される。冷却回路はこのためにラジエータ16を有し、このラジエータ16は移動する車両の冷却空気流18の内に配置されている。冷却空気流18、したがって間接的に冷却系の冷却能力も、車両のボディに取り付けられている空気弁20を介して制御することができる。冷却回路の冷却能力は冷却液のその時の温度並びに冷却系内を循環供給される冷却液体積流からもたらされる。
【0025】
それに加え冷却系の冷却能力を改善するために、ラジエータ16の領域では少なくとも1つの冷却ファン24が配置されており、この冷却ファン24は冷却フィン26及びこの冷却フィン26を駆動させる電気モータ28から構成されている。択一的には空気弁20または付加的な別の空気弁をラジエータ16と冷却ファン24との間に配置することができる。
【0026】
冷却液30を冷却系の接続管32を通って循環させるために、冷却系は電気式の冷却液ポンプ34を有する。冷却液としては有利には水が使用され、この水には低い温度のために相応の凍結防止剤を混合することができる。
【0027】
冷却液30はラジエータ16から到来し、冷却液ポンプ34及び前置管35を通ってエンジン12に供給される。冷却液温度を検出するために、エンジン12の冷却液吸入部36の領域には、冷却回路内の温度センサ38が設けられている。冷却液30は図1には詳細には図示していない経路を辿って通流し、所定の熱量をエンジンから奪い、続いてこの熱はやはり冷却液排出部40を通って運び去られる。それに加え、内燃機関12は図1の実施例においては第2の冷却液排出部50を有し、この第2の冷却液排出部50を介して暖まった冷却液の一部を熱変換器に、例えば車両の客室のために供給することができる。
【0028】
本発明の別の実施例においては、複数の冷却液吸入部も複数の冷却液排出部も使用することが可能である。また図1の実施例に図示されている冷却系よりも複雑な冷却回路アーキテクチャも本発明による方法と調和し得る。本発明による方法を説明するために、図1には非常に簡単な概略的な冷却回路しか図示していないが、この冷却回路は考えられ得る冷却回路アーキテクチャを何ら制限するものではない。
【0029】
エンジン12の冷却液排出部の領域40には、別の第2の温度センサ42が設けられており、この第2の温度センサ42はエンジン12から排出された後の冷却液30の温度を検出する。冷却液30はフィードバック管44を介して冷却回路のラジエータ16へと帰還する。フィードバック管44にはバルブ46が設けられており、このバルブ46は冷却液がバイパス管48を介してラジエータ16を回避することを可能にする。つまり例えば車両の冷態始動時には、暖められた冷却液30を、エンジン12から排出された後に、冷却液の温度が実質的に降下することなくこのエンジン12に即座に再び供給することができる。このやり方ではエンジンを迅速に暖めることができ、これによって自動車の始動段階の間では有害物質が明確に低減される。
【0030】
例えば空気弁20、冷却ファン24、冷却液ポンプ34、バイパス弁46及びこの実施例では明示していない冷却回路の別のコンポーネントのような冷却系のアクティブなコンポーネントは、メモリ54、処理ブロック66及び比較素子68を有する制御装置52を用いることによりデータ線56を介して、車両のエンジン12が走行サイクルの如何なる時点でも最適な温度ないし温度分配を有するように調整ないし閉ループ制御される。この最適な温度は例えば可能な限り僅かな燃費または可能な限り僅かなエンジンの有害物質エミッションによっても特徴付けることができる。目下の有害物質エミッションを検出するために有害物質センサ72が設けられており、この有害物質センサ72はデータ線74を介して同様に制御装置52と接続されている。
【0031】
本発明によるエンジン温度制御方法を以下では図2におけるブロック図に基づき詳細に説明する。空気弁20、冷却ファン24、冷却液ポンプ34、バイパス弁46及びこの実施例では明示していない冷却回路の別のコンポーネント60のような、冷却系のアクティブで調整可能なコンポーネントは、これらの調整可能なコンポーネントに電流供給も可能にする信号線56を介して制御装置52と接続されている。冷却回路の別のコンポーネント60は、例えば別の調整可能なバルブまたは付加的な冷却液ポンプとすることもできる。冷却液温度を求めるための温度センサ38ないし42は相応のデータ線58を介して同様に制御装置52と接続されている。
【0032】
電気式の冷却液ポンプ34はエネルギ供給部62を有し、このエネルギ供給部62は例えば制御装置52を介して車両の搭載電源網に結合することができる。制御装置52は冷却液ポンプ24の動作点を検出する、すなわち(図2の実施例においては)ポンプから供給される体積流を、電気式のポンプによって必要とされるエネルギ供給部からの電流Iに基づいて検出する。この信号はデータ線64を介して同様に制御装置52に供給される。
【0033】
制御装置52は、例えば検出された目下の冷却液温度のような、目下存在する冷却回路の実際パラメータないし冷却液ポンプ34によって必要とされる電流Iから、冷却回路において循環供給される冷却液体積流、並びにこの冷却液体積流に基づいてエンジン温度ないし種々のエンジン構成部材の温度を計算する。
【0034】
制御装置52のメモリ54には、例えばコネクションガイド、冷却液の粘性変化、バルブの位置、ラジエータ16並びに冷却ファン24の冷却能力及び冷却系を表す別のパラメータのような要素を用いた冷却回路の温度モデルがファイルされている。したがって制御装置52には所定の冷却液体積流のエンジン温度ないしエンジンの種々の構成部材の温度への影響をモデリングするデータ化されたものが存在する。
【0035】
同様に制御装置52のメモリ54には冷却液ポンプ34の特性曲線が格納されている。電気式のポンプ34は定常の動作状態では一定の体積流を供給する。このことは電圧U、電流I及びポンプの所定の回転数Nが一定である場合に生じる。したがってポンプのそれぞれの動作点、すなわち圧力形成ΔP並びに体積流ΔV/Δtを、ポンプ特性曲線並びに記憶されている冷却回路の流れ抵抗に基づいて電圧U、電流I及びポンプの回転数Nの値の知識から制御装置によって検出することができる。つまり制御装置は例えば、一定の電圧Uによる一定の駆動制御時に並びに一定の回転数時にポンプが導出する電流Iを測定することにより、ポンプを通って供給される体積流を推測することができる。したがって冷却液ポンプの必要とする電流Iを、ポンプ34から供給される冷却液体積流を評価及び診断するために使用することができる。このようにしてポンプ34の電流によって診断された冷却液の体積流は、例えば温度センサ42によって検出された冷却液温度と共に、目下のエンジン温度を算出するために制御装置によって使用される。
【0036】
処理ブロック66からの、求められた目下存在するエンジン温度、ないしこのエンジン温度に基づく冷却液体積流と、最適な冷却液温度及び最適な冷却液体積流に関する制御装置52のメモリ54にファイルされているモデルとの比較は、制御装置52の比較素子68において行われる。比較素子68を介して制御装置52は1つまたは複数の補正信号56を形成する。補正信号は、例えば冷却液ポンプ34、冷却空気ファン24、バイパス弁46または空気弁20のような冷却回路のアクティブな素子を開ループ制御ないし閉ループ制御するために使用される。例えば冷却液ポンプ34の閉ループ制御によりエンジン12を通る冷却液体積流を調整することができ、燃費及び/又は有害物質エミッションに関するエンジンの温度ないし種々のエンジン構成部材の温度の最適化を達成することができる。
【0037】
同様にして制御装置52は調整信号及び閉ループ制御信号をバイパス弁46に供給し、この信号はバイパス管48の開放ないし閉鎖によって冷却液吸入部36における冷却液の温度を所望の値に調節することができる。この制御メカニズムの機能性を検査するために、温度センサ38はエンジン12の冷却液吸入部36手前の冷却液温度を検出することができ、この信号を制御装置52に転送することができる。このようにして冷却回路の故障したコンポーネントを検出することができ、これらの故障したコンポーネントは温度的に制御装置52の基準及び制御装置にファイルされている温度モデルの基準に従うものではない。
【0038】
別個に、例えば内燃機関の始動時の冷却液の時間的な温度変化を、制御装置にファイルされており、この段階に対する冷却温度の時間に依存するモデルと比較することができる。実際温度値が、例えば制御装置52のメモリ54に温度領域としてファイルすることができる所定の目標温度値から偏差する場合には、制御装置52によって付加的に相応の警告信号が送出され、この警告信号は冷却回路の誤動作を示唆し、したがって場合によっては存在する故障したコンポーネントを示唆する。
【0039】
さらには制御装置は例えば相応の有害物質センサ72も使用し、これらの有害物質センサ72は内燃機関の目下の有害物質エミッションを検出し、これをコネクション74を介して制御装置52の処理ブロック66に通知する。有害物質センサ72は同様に、制御装置のメモリ54にファイルされている相応のデータとの比較68により、エンジン温度のそれぞれ最適な値への調節を可能にする。
【0040】
本発明による方法は既述の実施例に制限されるものではない。
【0041】
存在するエンジン温度ないしエンジンの構成部材温度を、間接的に冷却液ポンプの他の特性量を介しても診断することができる。一定の駆動制御時、すなわち電圧Uが一定である場合に、ポンプが常に一定の電流Iを「導出する」ならば、ポンプの回転数Nからポンプの負荷したがって供給される体積流を推測することができる。そのように検出された体積流及び測定された冷却液温度を用いることにより、やはりエンジンの構成部材温度を推測することができる。
【0042】
例えば電流Iのような、冷却液ポンプを駆動制御するための他の物理量が使用される場合には、冷却液ポンプの他のそれぞれの特性量(U、N)が制御装置52によって検知及び処理されなければならない。測定量(U、I、N)は時宜にかなって制御装置52によって評価され、この制御装置52において計算モデル並びにファイルされているポンプの特性曲線と比較される。計算された、または予め制御装置にファイルされているデータからの偏差は、例えば故障したバルブ、欠陥のある管路、または機能していない冷却液ポンプによる冷却系におけるエラーを識別することができる。
【0043】
本発明による方法を用いて、簡単且つ効果的なやり方で自動車の冷却回路の「搭載診断」が可能であり、この搭載診断は別個に内燃機関の所定の有害物質エミッションの遵守を保証することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
車両のエンジン室の概略図である。
【図2】
車両エンジンの温度制御方法に関するブロック図である。
本発明は独立請求項の上位概念による、エンジン例えば自動車の内燃機関の温度制御方法に関する。
【0002】
エンジン、例えば内燃機関の冷却の必要性は、エンジンの過度の温度負荷がエンジンの機能を低下させる、またはエンジンの取り返しの付かない損傷にも繋がる可能性があるという事実から生じる。例えば、内燃機関のシリンダ内部において高温の気体と接触する表面及びその表面の潤滑は、生じている温度に対して所定の限界においてのみ損失無く耐える。例えば点火コイル、噴射ノズル、排気弁、予燃焼室またはピストンヘッドのような個々の個所は、殊に高温の平均温度に耐えるものでなければならない。したがってこのような個所は、殊に高い熱耐性ないし良好な熱伝導を有する材料から製造される。
【0003】
熱伝導のために例えば冷却系が使用され、この冷却系では例えばシリンダヘッド及び内燃機関のエンジンブロックを包囲する冷却液室を冷却液が流れる。冷却液により奪われる熱量は、引き続きラジエータを介して少なくとも部分的に周囲へと放出されるか、または冷却系に設けられている付加的な、例えば車両内部の暖房のために熱交換機によって使用される。
【0004】
冷却液温度は温度センサによって測定することができ、この温度センサは冷却回路に配置されており、冷却液のその時点の温度を検知し、例えば制御装置に転送する。この制御装置は冷却液の温度を監視し、この温度を、冷却液に対する最大許容温度ないし冷却液が流れるエンジンに対する許容最大温度と比較する。動作時にはこの許容最大温度を上回ってはならない。
【0005】
EP 0 442 489 A1から内燃機関を冷却する装置及び方法が公知であり、この方法では第1の温度センサがシリンダヘッドの端部における冷却液の温度を検出する。さらにはEP 0 442 489 A1の方法では別の温度センサが設けられており、この温度センサは直接にエンジンブロックに取り付けられており、エンジンオイル温度を検出するために使用される。エンジンオイル温度が規定の値を上回ると、内燃機関を流れる冷却液流が2つの異なる経路に分割される。冷却液流の第1の経路はさらにシリンダヘッドを流れ、これに対して残された冷却液流の第2の経路はシリンダブロックを流れる。シリンダブロックを流れる冷却液体積流は、シリンダブロックにおけるエンジンオイル温度に応じて制御することができる。
【0006】
EP 0 894 953 A1からは、動作時におけるエンジンの相応の個数のパラメータを測定する複数のセンサを備えた自動車の内燃機関用の冷却系が公開されている。すなわちEP 0 894 953 A1の冷却システムは殊に3つの温度センサを有し、これらのセンサは1つはシリンダヘッド冷却回路に、1つはエンジンブロック冷却回路に、残りの1つはシリンダヘッド冷却回路の出口に取り付けられている。これらのセンサはそれぞれエンジンケーシングの温度を検出し、相応の信号を冷却回路の中央の電子コントロールユニットに転送する。
【0007】
冷却系の中央コントロールユニットは種々のセンサ信号に基づいて、冷却系の冷却回路内にある異なるコンポーネント、例えば冷却空気ファン、冷却液ポンプまたはスロットルバルブないしバイパス弁を制御する。
【0008】
EP 0 894 953 A1において公開されている自動車の内燃機関用の冷却系の欠点は、エンジン温度を検出するために複数のセンサ、例えば温度センサを使用しなければならないということである。これらのセンサは、自動車のエンジン室における高度の機械的な負荷また温度的な負荷のために、誤動作または機能の完全停止に非常になりやすい。それに加え複数のセンサを使用することは、費用係数を相当のものにし、また冷却系ないしこの冷却系の閉ループ制御の複雑性が大幅に高まるということを意味する。
【0009】
発明の利点
独立請求項の特徴を有する本発明によるエンジン温度制御方法は、冷却系において使用されるセンサの個数を最小限に低減することができるという利点を有する。簡単なやり方で、エンジン温度ないしエンジンの個々の構成部材の温度を、冷却液温度及びエンジンないしエンジンの個々の構成部材を通って案内される冷却液の体積流によって検出することができる。このやり方では複数の検出器を省略することができるが、他方ではエンジン温度の恒常的な診断に基づいて、エンジンの熱的に敏感な個所に被害が及ぶことはないということが保証されている。
【0010】
従属請求項に記載されている措置によって、独立請求項に記載されている方法の有利な実施形態及び改善実施形態が可能である。
【0011】
冷却液の体積流に関する、エンジンの構成部材温度を検出するために必要とされる値を、冷却液の循環ポンプによって必要とされる電流から検出することは殊に有利である。冷却回路において冷却液を循環させるための電気式のポンプは、電圧U、電流I及びポンプの回転数Nが一定であるときの定常状態では、一定の体積流を供給する。ポンプの動作点すなわち圧力形成Δp、並びに体積流ΔV/Δtを、既知のポンプ特性曲線及び冷却回路の既知の流れ抵抗に基づいて上述の値(U、I、N)の知識から検出することができる。
【0012】
つまり例えば公知の駆動制御では(すなわちポンプにおける電圧Uが一定である場合)、この駆動制御が常に一定の電流Iを「導出する」のであれば、ポンプの回転数Nからポンプの負荷を、したがってポンプによって供給される体積流を推測することができる。同様にして、ポンプが一定の回転数Nを維持する場合には、ポンプによって必要とされる電流Iを測定することにより、ポンプの負荷したがって冷却液の体積流を推測することができる。
【0013】
このやり方で、ポンプ特性曲線及びポンプによって必要とされる電流のようないずれにせよ存在するデータの知識によって、供給される体積流を推測することができ、したがって冷却液温度が既知であれば、得ようとされるエンジン温度も推測することができる。したがって非常に有利なやり方では、冷却回路の危機的な状況に関する情報を得るために、冷却系の動作パラメータを使用する。本発明による方法を適用する場合には、必要なデータを検出するために使用される付加的なセンサに基づく手間が増すことはない、または限定された範囲においてのみ必要とされる。
【0014】
有利には、冷却回路に所属する制御装置においては、個々の要素、例えばエンジンないしエンジンの温度モデル、対応付けられた流れ抵抗を有するチューブガイド、バルブの位置、並びに冷却回路を表す別のパラメータを用いた冷却回路の数値モデルがファイルされている。したがって制御装置にはモデルないし、冷却液体積流の構成部材温度に対する影響または最大許容偏差をモデリングするデータ化されたものが存在する。したがって、目下存在する実際構成部材温度を制御装置にファイルされている対応付けられた目標構成部材温度のデータと比較することによって、エンジンを通る冷却液体積流を所望のように変化させる補正信号ないし調整量が形成され、実際冷却液温度は目標冷却液温度に適合される。
【0015】
有利には本発明による方法は第2の調整量ないし第2の補正信号を使用し、冷却回路の冷却能力はエンジンにとって最適な範囲において機能することを保証する。この第2の補正信号を直接的に冷却液温度から形成することができる。このために冷却液温度は例えば温度センサによって検知され、冷却液の温度の時間的な変化は、制御装置にファイルされており、冷却液温度の推移に関する時間に依存するモデルと比較される。制御装置にファイルされており、冷却液温度に関する時間に依存するこのモデルは、例えば自動車の冷態始動時における冷却液温度の推移の計算モデルであってもよく、または他の典型的な走行状況をシミュレートすることができる。
【0016】
理論的なモデルは、冷却回路の冷却液温度が「適切な範囲」内で上昇しているか否かを識別することができる。このために例えば、エンジンに対する最適な温度帯域幅を(それぞれの走行状況に依存して)制御装置にファイルすることができる。目下の実際冷却液温度がそれぞれの状況に関して制御装置にファイルされている目標冷却液温度から偏差する場合、ないし実際冷却温度が所定の温度帯域幅から偏差する場合には、第2の補正信号が形成される。この第2の調整量による冷却回路の開ループ制御ないし閉ループ制御を体積流の相応の閉ループ制御にオーバラップさせることができるので、この第2の閉ループ制御を冷却回路のための付加的な安全検査として使用することができる。
【0017】
有利には、循環ポンプの供給量、すなわち殊に循環ポンプの回転数を、形成された補正信号に応じて変化させることができる。つまり冷却液体積流、したがってエンジン温度を需要に即して変化させることができる。
【0018】
冷却液ポンプを開ループ制御ないし閉ループ制御する以外にも、冷却回路内に配置されているバルブ及び冷却回路に配属されている別のコンポーネント、例えば冷却回路のラジエータ用の冷却空気ファンも、形成された補正信号に応じて制御装置により需要に即して閉ループ制御できるので、いかなる時点でも冷却回路内には、現在の走行状況に最適に適合された冷却液体積流ないし最適な冷却液温度が存在する。
【0019】
それに加え本発明による方法は有利には、制御装置が冷却回路の冷却能力また例えばエンジンを通る冷却液体積流を、車両の別の動作パラメータを考慮して閉ループ制御することを可能にする。例としてここでは、エンジンの最善の有害物質エミッションのみをエンジンに供給される冷却能力の機能とする。有害物質センサは相応の信号を冷却回路の制御装置に転送するので、制御装置は冷却回路のアクティブな調整素子に対する最適なコンフィギュレーションを、最適なエンジン温度に基づいた最小限の有害物質放射を達成するために行う。このために制御装置においては、上述した温度特性と同様に、特性マップまたはデータバンクとしてモデルないし冷却液体積流の車両の有害物質エミッションへの作用を表すデータ化されたものが存在する。
【0020】
計算されたまたは予め制御装置にファイルされているエンジンパラメータの値からの偏差を制御装置によって診断するのみではなく、アクティブに補正することができる。付加的に調整可能な冷却回路コンポーネントを制御するために、車両ドライバには相応の警告信号によって冷却システムにおける偏差に関する情報が付与される。それに加え「搭載診断」は冷却系におけるエラーまたは故障、例えば遮断されたバルブ、押しつぶされた接続線または故障したポンプを検出することができる。
【0021】
冷却回路のアクティブなコンポーネントを制御する制御装置は有利にはエンジン制御装置とすることができる。
【0022】
図面
本発明の実施例を概略的に図面に示し、以下詳細に説明する。ここで図1は車両のエンジン室を概略的に示しており、この図においては車両のエンジン用の冷却回路を備えた車両エンジンが設けられている。図2は、本発明による方法の実施例による車両エンジンの温度制御に関するブロック図である。
【0023】
実施例の説明
説明、図面及び請求項は、複数の特徴を組み合わせたものを内容とする。当業者はこれらの特徴も詳細に考察し、さらに有意義な組み合わせへと統合する。
【0024】
図1には、車両のエンジン室10が簡潔な概略図で示されており、このエンジン室10内には内燃機関12並びにこの内燃機関12用の冷却回路14がある。内燃機関12の廃熱は冷却系を形成する冷却回路14を介して、有利には外部へと排熱される。冷却回路はこのためにラジエータ16を有し、このラジエータ16は移動する車両の冷却空気流18の内に配置されている。冷却空気流18、したがって間接的に冷却系の冷却能力も、車両のボディに取り付けられている空気弁20を介して制御することができる。冷却回路の冷却能力は冷却液のその時の温度並びに冷却系内を循環供給される冷却液体積流からもたらされる。
【0025】
それに加え冷却系の冷却能力を改善するために、ラジエータ16の領域では少なくとも1つの冷却ファン24が配置されており、この冷却ファン24は冷却フィン26及びこの冷却フィン26を駆動させる電気モータ28から構成されている。択一的には空気弁20または付加的な別の空気弁をラジエータ16と冷却ファン24との間に配置することができる。
【0026】
冷却液30を冷却系の接続管32を通って循環させるために、冷却系は電気式の冷却液ポンプ34を有する。冷却液としては有利には水が使用され、この水には低い温度のために相応の凍結防止剤を混合することができる。
【0027】
冷却液30はラジエータ16から到来し、冷却液ポンプ34及び前置管35を通ってエンジン12に供給される。冷却液温度を検出するために、エンジン12の冷却液吸入部36の領域には、冷却回路内の温度センサ38が設けられている。冷却液30は図1には詳細には図示していない経路を辿って通流し、所定の熱量をエンジンから奪い、続いてこの熱はやはり冷却液排出部40を通って運び去られる。それに加え、内燃機関12は図1の実施例においては第2の冷却液排出部50を有し、この第2の冷却液排出部50を介して暖まった冷却液の一部を熱変換器に、例えば車両の客室のために供給することができる。
【0028】
本発明の別の実施例においては、複数の冷却液吸入部も複数の冷却液排出部も使用することが可能である。また図1の実施例に図示されている冷却系よりも複雑な冷却回路アーキテクチャも本発明による方法と調和し得る。本発明による方法を説明するために、図1には非常に簡単な概略的な冷却回路しか図示していないが、この冷却回路は考えられ得る冷却回路アーキテクチャを何ら制限するものではない。
【0029】
エンジン12の冷却液排出部の領域40には、別の第2の温度センサ42が設けられており、この第2の温度センサ42はエンジン12から排出された後の冷却液30の温度を検出する。冷却液30はフィードバック管44を介して冷却回路のラジエータ16へと帰還する。フィードバック管44にはバルブ46が設けられており、このバルブ46は冷却液がバイパス管48を介してラジエータ16を回避することを可能にする。つまり例えば車両の冷態始動時には、暖められた冷却液30を、エンジン12から排出された後に、冷却液の温度が実質的に降下することなくこのエンジン12に即座に再び供給することができる。このやり方ではエンジンを迅速に暖めることができ、これによって自動車の始動段階の間では有害物質が明確に低減される。
【0030】
例えば空気弁20、冷却ファン24、冷却液ポンプ34、バイパス弁46及びこの実施例では明示していない冷却回路の別のコンポーネントのような冷却系のアクティブなコンポーネントは、メモリ54、処理ブロック66及び比較素子68を有する制御装置52を用いることによりデータ線56を介して、車両のエンジン12が走行サイクルの如何なる時点でも最適な温度ないし温度分配を有するように調整ないし閉ループ制御される。この最適な温度は例えば可能な限り僅かな燃費または可能な限り僅かなエンジンの有害物質エミッションによっても特徴付けることができる。目下の有害物質エミッションを検出するために有害物質センサ72が設けられており、この有害物質センサ72はデータ線74を介して同様に制御装置52と接続されている。
【0031】
本発明によるエンジン温度制御方法を以下では図2におけるブロック図に基づき詳細に説明する。空気弁20、冷却ファン24、冷却液ポンプ34、バイパス弁46及びこの実施例では明示していない冷却回路の別のコンポーネント60のような、冷却系のアクティブで調整可能なコンポーネントは、これらの調整可能なコンポーネントに電流供給も可能にする信号線56を介して制御装置52と接続されている。冷却回路の別のコンポーネント60は、例えば別の調整可能なバルブまたは付加的な冷却液ポンプとすることもできる。冷却液温度を求めるための温度センサ38ないし42は相応のデータ線58を介して同様に制御装置52と接続されている。
【0032】
電気式の冷却液ポンプ34はエネルギ供給部62を有し、このエネルギ供給部62は例えば制御装置52を介して車両の搭載電源網に結合することができる。制御装置52は冷却液ポンプ24の動作点を検出する、すなわち(図2の実施例においては)ポンプから供給される体積流を、電気式のポンプによって必要とされるエネルギ供給部からの電流Iに基づいて検出する。この信号はデータ線64を介して同様に制御装置52に供給される。
【0033】
制御装置52は、例えば検出された目下の冷却液温度のような、目下存在する冷却回路の実際パラメータないし冷却液ポンプ34によって必要とされる電流Iから、冷却回路において循環供給される冷却液体積流、並びにこの冷却液体積流に基づいてエンジン温度ないし種々のエンジン構成部材の温度を計算する。
【0034】
制御装置52のメモリ54には、例えばコネクションガイド、冷却液の粘性変化、バルブの位置、ラジエータ16並びに冷却ファン24の冷却能力及び冷却系を表す別のパラメータのような要素を用いた冷却回路の温度モデルがファイルされている。したがって制御装置52には所定の冷却液体積流のエンジン温度ないしエンジンの種々の構成部材の温度への影響をモデリングするデータ化されたものが存在する。
【0035】
同様に制御装置52のメモリ54には冷却液ポンプ34の特性曲線が格納されている。電気式のポンプ34は定常の動作状態では一定の体積流を供給する。このことは電圧U、電流I及びポンプの所定の回転数Nが一定である場合に生じる。したがってポンプのそれぞれの動作点、すなわち圧力形成ΔP並びに体積流ΔV/Δtを、ポンプ特性曲線並びに記憶されている冷却回路の流れ抵抗に基づいて電圧U、電流I及びポンプの回転数Nの値の知識から制御装置によって検出することができる。つまり制御装置は例えば、一定の電圧Uによる一定の駆動制御時に並びに一定の回転数時にポンプが導出する電流Iを測定することにより、ポンプを通って供給される体積流を推測することができる。したがって冷却液ポンプの必要とする電流Iを、ポンプ34から供給される冷却液体積流を評価及び診断するために使用することができる。このようにしてポンプ34の電流によって診断された冷却液の体積流は、例えば温度センサ42によって検出された冷却液温度と共に、目下のエンジン温度を算出するために制御装置によって使用される。
【0036】
処理ブロック66からの、求められた目下存在するエンジン温度、ないしこのエンジン温度に基づく冷却液体積流と、最適な冷却液温度及び最適な冷却液体積流に関する制御装置52のメモリ54にファイルされているモデルとの比較は、制御装置52の比較素子68において行われる。比較素子68を介して制御装置52は1つまたは複数の補正信号56を形成する。補正信号は、例えば冷却液ポンプ34、冷却空気ファン24、バイパス弁46または空気弁20のような冷却回路のアクティブな素子を開ループ制御ないし閉ループ制御するために使用される。例えば冷却液ポンプ34の閉ループ制御によりエンジン12を通る冷却液体積流を調整することができ、燃費及び/又は有害物質エミッションに関するエンジンの温度ないし種々のエンジン構成部材の温度の最適化を達成することができる。
【0037】
同様にして制御装置52は調整信号及び閉ループ制御信号をバイパス弁46に供給し、この信号はバイパス管48の開放ないし閉鎖によって冷却液吸入部36における冷却液の温度を所望の値に調節することができる。この制御メカニズムの機能性を検査するために、温度センサ38はエンジン12の冷却液吸入部36手前の冷却液温度を検出することができ、この信号を制御装置52に転送することができる。このようにして冷却回路の故障したコンポーネントを検出することができ、これらの故障したコンポーネントは温度的に制御装置52の基準及び制御装置にファイルされている温度モデルの基準に従うものではない。
【0038】
別個に、例えば内燃機関の始動時の冷却液の時間的な温度変化を、制御装置にファイルされており、この段階に対する冷却温度の時間に依存するモデルと比較することができる。実際温度値が、例えば制御装置52のメモリ54に温度領域としてファイルすることができる所定の目標温度値から偏差する場合には、制御装置52によって付加的に相応の警告信号が送出され、この警告信号は冷却回路の誤動作を示唆し、したがって場合によっては存在する故障したコンポーネントを示唆する。
【0039】
さらには制御装置は例えば相応の有害物質センサ72も使用し、これらの有害物質センサ72は内燃機関の目下の有害物質エミッションを検出し、これをコネクション74を介して制御装置52の処理ブロック66に通知する。有害物質センサ72は同様に、制御装置のメモリ54にファイルされている相応のデータとの比較68により、エンジン温度のそれぞれ最適な値への調節を可能にする。
【0040】
本発明による方法は既述の実施例に制限されるものではない。
【0041】
存在するエンジン温度ないしエンジンの構成部材温度を、間接的に冷却液ポンプの他の特性量を介しても診断することができる。一定の駆動制御時、すなわち電圧Uが一定である場合に、ポンプが常に一定の電流Iを「導出する」ならば、ポンプの回転数Nからポンプの負荷したがって供給される体積流を推測することができる。そのように検出された体積流及び測定された冷却液温度を用いることにより、やはりエンジンの構成部材温度を推測することができる。
【0042】
例えば電流Iのような、冷却液ポンプを駆動制御するための他の物理量が使用される場合には、冷却液ポンプの他のそれぞれの特性量(U、N)が制御装置52によって検知及び処理されなければならない。測定量(U、I、N)は時宜にかなって制御装置52によって評価され、この制御装置52において計算モデル並びにファイルされているポンプの特性曲線と比較される。計算された、または予め制御装置にファイルされているデータからの偏差は、例えば故障したバルブ、欠陥のある管路、または機能していない冷却液ポンプによる冷却系におけるエラーを識別することができる。
【0043】
本発明による方法を用いて、簡単且つ効果的なやり方で自動車の冷却回路の「搭載診断」が可能であり、この搭載診断は別個に内燃機関の所定の有害物質エミッションの遵守を保証することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
車両のエンジン室の概略図である。
【図2】
車両エンジンの温度制御方法に関するブロック図である。
Claims (10)
- エンジン、例えば内燃機関(12)の温度を制御する方法であって、
前記エンジンは冷却回路(14)内部の少なくとも1つの前置管(35)と少なくとも1つのフィードバック管(44)とを介してラジエータ(16)と接続されており、該ラジエータ(16)を他方ではラジエータ側においてバルブを制御するバイパス管(48)を介して、少なくとも1つの前記予備管(35)及び少なくとも1つの前記フィードバック管(44)との間で回避可能であり、
該エンジンは少なくとも1つの開ループ制御及び/又は閉ループ制御可能なポンプ、例えば冷却回路を通る冷却液を循環させる電気式のポンプを備え、
制御装置(52)が前記冷却回路(14)の冷却能力を開ループ制御及び/又は閉ループ制御する形式の、エンジン、例えば内燃機関(12)の温度を制御する方法において、
前記エンジン(12)の少なくとも1つの構成部材温度を冷却液温度及び前記エンジン(12)を通る冷却液の体積流によって検出することを特徴とする、エンジン、例えば内燃機関(12)の温度を制御する方法。 - 前記エンジン(12)を循環する冷却液の体積流を、前記ポンプ(34)によって必要とされる電流(I)から検出する、請求項1記載の方法。
- 前記エンジン(12)を循環する冷却液の体積流を前記ポンプ(34)に印加される電圧(U)から検出する、請求項1記載の方法。
- 前記制御装置(52)には、例えばエンジン(12)、ポンプ(34)並びに該ポンプ(34)の負荷曲線及び接続管(32)のような要素を用いて前記冷却回路(14)の数値モデルをデータに即してファイルし、該数値モデルは前記エンジン(12)の少なくとも1つの構成部材温度に依存して冷却液体積流を表す、請求項1から3のいずれか1項記載の方法。
- 求められた少なくとも1つの実際構成部材温度を、前記制御装置(52)にファイルされている、対応付けられた目標構成部材温度のデータと比較することにより、前記エンジン(12)を通る冷却液体積流を変化させる第1の補正信号(55)を形成する、請求項4記載の方法。
- 前記冷却液温度を少なくとも1つの温度センサ(72)を介して検知する、請求項5記載の方法。
- 前記冷却液の温度の時間的な変化を、前記制御装置(52)にファイルされており冷却液温度に関して時間に依存するモデルと比較し、少なくとも1つの第2の補正信号(56)を、実際冷却液温度の目標冷却液温度からの存在する偏差に応じて形成する、請求項6記載の方法。
- 前記ポンプ(34)の供給量を、少なくとも1つの第1の補正信号(55)及び/又は少なくとも1つの第2の補正信号(56)に応じて、前記冷却液体積流を変化させるために開ループ制御及び/又は閉ループ制御する、請求項1から7のいずれか1項記載の方法。
- 前記冷却回路(14)に設けられている少なくとも1つのバルブ、例えば電気的に制御されるバルブ(46)及び/又はラジエータ(16)に配属されている冷却空気ファン(24)及び/又は空気弁(20)を、少なくとも1つの第1の補正信号(55)及び/又は少なくとも1つの第2の補正信号(56)に応じて、所定の冷却液体積流及び/又は所定の冷却液温度を達成するために開ループ制御ないし閉ループ制御する、請求項1から8のいずれか1項記載の方法。
- 前記制御装置(52)は前記冷却回路(14)の冷却能力及び例えば冷却液体積流を、少なくとも1つの別のパラメータ、例えば前記エンジン(12)の有害物質エミッションを考慮して開ループ制御ないし閉ループ制御する、請求項1から9のいずれか1項記載の方法。
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