JP5786742B2 - 外気処理システム - Google Patents
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Description
図1は、本発明の一実施形態にかかる外気処理システム1の概略構成図である。尚、外気処理ユニット20a〜20bは、いずれも同じ機器構成を有しているが、図1においては、外気処理ユニット20aだけを詳細に図示し、外気処理ユニット20b〜20dの図示を簡略化している。
次に、外気処理モジュール10、及び、外気処理モジュール10を構成する外気処理ユニット20a〜20dについて、図1〜図3を用いて説明する。ここで、図2は、外気処理モジュール10の前面図である。図3は、外気処理モジュール10の上面図である。
外気処理ユニット20a〜20dは、天井吊り下げ型の外気処理ユニットである。外気処理ユニット20a〜20dは、それぞれ、表面に吸着材が設けられた複数の吸着熱交換器を用いて、空気中の水分の吸着及び脱離を行うことにより、除湿運転や加湿運転を行うことが可能なユニットである。また、外気処理ユニット20a〜20dは、室外空気(OA)を取り込んで供給空気(SA)として室内に供給すると同時に、室内空気(RA)を取り込んで排出空気(EA)として室外に排出することが可能なユニットである。尚、以下の外気処理ユニット20a〜20dの構成の説明では、外気処理ユニット20aの構成について詳細に説明し、外気処理ユニット20b〜20dの構成については、添字[a]を「b」〜「d」に読み替えることで説明を省略する。
外気処理ユニット20aは、上記の冷媒回路を構成する機器のすべてが格納されたユニットからなる、いわゆる熱源一体型の外気処理ユニットであり、水平方向に扁平な矩形箱状のユニットケーシング37aを有している。
外気処理ユニット20a〜20dは、それぞれ、以下のような除湿運転や加湿運転を行うことができるようになっている。ここでは、例として、外気処理ユニット20aを挙げて説明し、外気処理ユニット20b〜20dの基本動作については、添字[a]を「b」〜「d」に読み替えることで説明を省略する。
次に、上記のように構成された外気処理モジュール10を有する外気処理システム1の運転動作について、図1、図4及び図5を用いて説明する。ここで、図4は、外気処理ユニット20a〜20dのローテーション制御のフローチャートである。図5は、外気処理ユニット20a〜20dの運転時間及び停止時間の積算を説明するフローチャートである。
外気処理システム1には、外気処理ユニット20a〜20dにおいて、上記の除湿運転や加湿運転の基本動作等を行うために、複数(ここでは、4つ)のユニット制御部36a〜36dとリモートコントローラ6とが、リモコン通信線7(ユニット制御部間を接続する渡り配線も含む)を介して接続された制御構成が設けられている。また、居室内には、居室内の二酸化炭素濃度を検出するCO2センサ8が設けられている。CO2センサ8は、リモートコントローラ6に接続されている。
外気処理システム1では、リモートコントローラ6が、外気処理ユニット20a〜20dのそれぞれに対して互いを区別するユニット番号を自動的に割り当てる自動割り当て処理を行う。具体的には、リモートコントローラ6がユニット制御部36a〜36dと順次通信を行い、リモートコントローラ6が認識した順に、ユニット制御部36a〜36dに対して自動的にユニット番号Nuが割り当てられる。尚、ここでは、「0」〜「3」のユニット番号Nuが、ユニット制御部36a〜36dに対して割り当てられるものとする。但し、ユニット番号Nuの具体的な値は、上記のものに限定されるものではない。
外気処理システム1では、リモートコントローラ6からの指令によって、外気処理ユニット20a〜20dにおいて、上記の除湿運転や加湿運転の基本動作が行われる。
外気処理システム1では、外気処理ユニット20a〜20dの運転台数を制限した運転(台数制限運転)が要求されることがある。ここでは、CO2センサ8の検出値に基づいて、台数制限運転が行われる。具体的には、CO2センサ8が検出した二酸化炭素濃度が所定値以下である場合には、リモートコントローラ6からの指令によって、外気処理ユニット20a〜20dの運転台数を減らす制御(ここでは、運転台数を4台から1台〜3台のいずれかに減らす制御)が行われる。尚、ここでは、CO2センサ8の検出値に基づいて台数制限運転を行うようにしているが、これに限定されるものではなく、例えば、集中管理機器(図示せず)等からの指令によって、台数制限運転を行うようにしてもよい。
外気処理システム1において、上記のような台数制限運転が要求された場合には、外気処理ユニット20a〜20dのいくつかの運転を停止させる必要がある。このとき、外気処理システム1全体の長寿命化の観点から、特定の外気処理ユニットに偏って運転がなされることを防ぐことが好ましい。
本実施形態の外気処理システム1には、以下のような特徴がある。
本実施形態の外気処理システム1では、上記のように、外気処理ユニット20a〜20dの運転台数を制限した運転において、運転積算時間toが最も大きい運転中の外気処理ユニットの運転を停止するとともに、停止積算時間tsが最も大きい停止中の外気処理ユニットの運転を開始するローテーション制御を行うようにしている。このため、外気処理システム1では、外気処理ユニット20a〜20dの運転台数を制限した運転において、外気処理ユニット20a〜20dの運転時間を均等にすることができる。そして、特定の外気処理ユニットに偏って運転がなされることを防ぐことができ、外気処理システム1全体の長寿命化を図ることができる。
本実施形態の外気処理システム1では、上記のように、運転積算時間toが第1ローテーション必要積算時間t1以上経過した外気処理ユニットが存在し、かつ、停止積算時間tsが第2ローテーション必要積算時間t2以上経過した外気処理ユニットが存在する場合に行われるようになっている。このため、外気処理システム1では、ローテーション制御が過度に頻繁に行われないようにすることができ、これにより、頻繁な発停による外気処理ユニット20a〜20dの劣化を抑えることができる。
本実施形態の外気処理システム1では、上記のように、運転積算時間toが同じ外気処理ユニットが複数台存在する場合や停止積算時間tsが同じ外気処理ユニットが複数台存在する場合には、外気処理ユニット20a〜20dに対して割り当てられたユニット番号Nuに基づいて、運転を停止させる外気処理ユニットや運転を開始させる外気処理ユニットを選択するようにしている。このため、外気処理システム1では、積算運転時間toや積算停止時間tsが同じ外気処理ユニットが存在する場合であっても、制御渋滞を発生することなく、運転を停止させる外気処理ユニット、及び/又は、運転を開始させる外気処理ユニットを選択することができる。
本実施形態の外気処理システム1では、上記のように、運転積算時間toが、外気処理ユニット20a〜20dの運転停止から第1リセット時間tr1が経過した後にリセットされ、停止積算時間tsが、外気処理ユニット20a〜20dの運転開始から第2リセット時間tr2が経過した後にリセットされるようになっている。このため、外気処理システム1では、運転時間や停止時間の積算処理においてハンチングを発生しないようにすることができ、これにより、ローテーション制御のための運転時間や停止時間の積算処理を適切に行うことができる。
本実施形態の外気処理システム1では、上記のように、外気処理ユニット20a〜20dのすべてを停止させた場合(外気処理システム1のシステム停止)には、運転時間及び停止時間の積算を中止して、運転積算時間to及び停止積算時間tsをリセットせずに維持するようにしている。このため、外気処理システム1では、システム全体の長期間の停止後に運転を再開する際に、すべての外気処理ユニット20a〜20dの運転積算時間toや停止積算時間tsがゼロになることを防ぎ、これにより、ローテーション制御を適切に行うことができる。
本実施形態の外気処理システム1では、上記のように、CO2センサ8の検出値に基づいて台数制限運転が行われる場合において、外気処理ユニット20a〜20dの運転時間を均等にすることができる。
上記の実施形態におけるローテーション制御時において、運転中の外気処理ユニットが故障して停止する場合や、集中管理機器(図示せず)等からの指令によって運転中の外気処理ユニットが強制停止される場合がある。このとき、故障や強制停止によって外気処理ユニットが停止した状態を放置すると、外気処理システム1の運転能力が低下してしまう。
8 CO2センサ
20a〜20d 外気処理ユニット
Nu ユニット番号
to 運転積算時間
ts 停止積算時間
t1 第1ローテーション必要積算時間
t2 第2ローテーション必要積算時間
tr1 第1リセット時間
tr2 第2リセット時間
Claims (8)
- 複数台の外気処理ユニット(20a〜20d)が接続されることによって構成された外気処理システムにおいて、
前記複数台の外気処理ユニットの運転時間をそれぞれ積算して運転積算時間(to)を得るとともに、前記複数台の外気処理ユニットの停止時間をそれぞれ積算して停止積算時間(ts)を得るようにし、
前記外気処理ユニットの運転台数を制限した運転において、前記運転積算時間が最も大きい運転中の外気処理ユニットの運転を停止するとともに、前記停止積算時間が最も大きい停止中の外気処理ユニットの運転を開始するローテーション制御を行い、
前記ローテーション制御は、前記停止積算時間が第2ローテーション必要積算時間(t2)以上経過した外気処理ユニットが存在する場合に行われる、
外気処理システム(1)。 - 前記ローテーション制御は、前記運転積算時間(to)が第1ローテーション必要積算時間(t1)以上経過した外気処理ユニットが存在する場合に行われる、
請求項1に記載の外気処理システム(1)。 - 前記ローテーション制御時に、運転中の外気処理ユニットが故障した場合には、停止中の外気処理ユニットの運転を開始する、
請求項1又は2に記載の外気処理システム(1)。 - 前記ローテーション制御時に、運転中の外気処理ユニットが強制的に停止された場合には、停止中の外気処理ユニットの運転を開始する、
請求項1〜3のいずれか1項に記載の外気処理システム(1)。 - 前記運転積算時間(to)が同じ外気処理ユニットが複数台存在する場合には、前記複数台の外気処理ユニット(20a〜20d)に対して割り当てられたユニット番号(Nu)に基づいて選択された運転中の外気処理ユニットの運転を停止し、
前記停止積算時間(ts)が同じ外気処理ユニットが複数台存在する場合には、前記複数台の外気処理ユニットに対して割り当てられたユニット番号に基づいて選択された停止中の外気処理ユニットの運転を開始する、
請求項1〜4のいずれか1項に記載の外気処理システム(1)。 - 前記運転積算時間(to)は、前記外気処理ユニットの運転停止から第1リセット時間(tr1)が経過した後にリセットされ、
前記停止積算時間(ts)は、前記外気処理ユニットの運転開始から第2リセット時間(tr2)が経過した後にリセットされる、
請求項1〜5のいずれか1項に記載の外気処理システム(1)。 - 前記複数台の外気処理ユニット(20a〜20d)のすべてを停止させた場合には、運転時間及び停止時間の積算を中止して、前記運転積算時間(to)及び前記停止積算時間(ts)をリセットせずに維持する、
請求項1〜6のいずれか1項に記載の外気処理システム(1)。 - 前記外気処理ユニット(20a〜20d)の運転台数を制限した運転は、居室に設置されたCO2センサ(8)の検出値に基づいて行われる、
請求項1〜7のいずれか1項に記載の外気処理システム(1)。
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