JP5786035B2 - 無線通信システム、受信機、昇降機制御システムおよび変電設備制御システム - Google Patents

無線通信システム、受信機、昇降機制御システムおよび変電設備制御システム Download PDF

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Description

本発明は、高信頼の無線通信を実現する高寿命な無線機、特に無線回線の二重化により通信の信頼性を向上させる無線システムおよび同システムを構成する受信機を実現する技術に関する。
近年、無線通信技術は、放送分野および通信分野で著しい発展を遂げ、無線特有の寸断などの問題を克服してきた。これにより、無線通信技術は、放送分野や通信分野に比べて高い信頼性が要求される制御分野や計測分野への適用が進んでいる。
特に、制御分野や計測分野に於ける社会インフラを構築する機器(以下「社会インフラ系機器」という。)は、放送分野および通信分野の一般民生機器と比べ、通信品質と通信機器の高信頼性、すなわち高寿命化が特に要求される。社会インフラ機器とは、例えば、図13に示す昇降機システムや、図14に示す変電設備監視システムなどである。
社会インフラ系の無線機器に要求されるような、信頼性の高い通信を実現する手法の一つに、回線の二重化がある。互いに独立な2つの無線回線を用いて、同一の情報を伝送することにより、通信の信頼性は向上する。無線通信に於いて互いに独立な異なる回線を実現する方法の一つに、複数の周波数を用いる方法が挙げられる。異なる周波数の電磁波は、自由空間内で相互に干渉することなく伝搬する。そのため、異なる周波数の電磁波によって、それぞれ独立した伝送路を実現することができる。
現状に於いて、社会インフラ機器の制御・監視に必要とされる情報量は、数100kbps内外である。電磁波が空間中を遠距離伝搬可能な周波数である300MHzから3GHzの周波数に対しで、同情報を重畳させるための周波数は2ケタから3ケタ小さい。したがって、自由空間を伝達してきた電磁波から、当該情報を取り出すためには、周波数を低くする技術、即ちダウンコンバート技術が必要となる。現状、最も一般的なダウンコンバートの手法は、得られた電磁波にミキサを用いて第2の高周波信号を掛け合わせ、電磁波の周波数と当該第2の高周波信号の周波数との差の周波数の信号を得るものである。ミキサは、半導体などの非線形素子の非線形効果を用いて上記差の周波数を得るものであるから、温度変化および経年変化が無視できず、民生機器と比べて圧倒的に要求寿命の長い社会インフラ機器に求められる無調整および高寿命の要請を満足するのが難しい。
近年の半導体素子の高速化に伴う動作周波数の向上は、高周波信号をデジタル信号処理により直接操作することを可能としつつある。高周波信号をデジタル信号処理により直接操作するためには、理論的には高周波信号の2倍以上の周波数でサンプリングすることが要求される。信号処理の精度確保のため、現実には高周波信号の4倍以上の周波数でサンプリングすることが望ましい。半導体素子の高速化により、この半導体素子がサンプリング可能な周波数の上限は日に日に向上しているが、製品として入手可能なデジタル信号処理デバイスのサンプリング周波数の上限は現状数100MHzであり、空間を遠距離に渡って伝搬させることが可能な電磁波の周波数に対しては、十分高い周波数とは言えない。
近年、信号を高速にサンプリングすると、原信号とは異なる周波数の信号が周期的に発生するという性質を利用した、新たなダウンコンバート手段が知られるようになった。周期的に発生する原信号とは異なる周波数の信号は、エイリアスと呼ばれ、このエイリアスのうち適当なものを周波数軸上でフィルタにより選び出し、ダウンコンバートを実現することができる。
信号のサンプリングからフィルタによる弁別までの一連の操作は、汎用品により、または、カスタムメイドのデジタル信号処理デバイスの製品により実現可能である。第1の周波数の信号をサンプリング周波数と呼ばれる第2の周波数でサンプリングすることにより、第3の周波数の信号を発生させることができる。これら第1〜第3の周波数には一定の関係がある。即ち、第3の周波数は、第1の周波数と第2の周波数の差の整数倍となる。
特許文献1には、第3の周波数が第1の周波数と第2の周波数の差の4分の1の奇数倍((n+1)/4倍)となるダウンコンバートの技術が記載されている。
特許文献2には、第3の周波数が第1の周波数と第2の周波数の差の丁度1/4となるダウンコンバートの技術が記載されている。
特表2001−526487号公報 特願2007−510370号公報
特許文献1,2に記載の技術は、社会インフラ機器の制御あるいは監視に必要とされる情報伝送に関する周波数が、該情報を重畳させて空間を伝搬させる電磁波の周波数と比べて2ケタにおよぶ差異があるために、半導体デバイスの制限であるサンプリング周波数の上限値に対してなるべく低い周波数へとダウンコンバートできるという点で利点がある。しかし、第3の周波数近傍では、良好なS/N比(信号対雑音比:Signal-Noise ratio)となる帯域が狭いという問題がある。
このため、無線通信の信頼性向上を目的として、2つの異なる周波数の電磁波を用いて同一の情報信号を伝達し、回線を二重化することにより該信頼性を向上させる手法に、特許文献1,2に記載のダウンコンバートの手法を適用すると、これら2つの異なる周波数を極めて周波数軸上に近接して伝送する必要が生じる。同一の情報信号を、2つの異なる周波数の電磁波に重畳させる場合、該信号に対応する周波数だけ、該異なる周波数の電磁波のスペクトラムは拡大する。そのため、該二つの電磁波が独立に情報信号を伝送するためには、該二つの電磁波の周波数差は該情報信号に対応する周波数に比べて十分大きくとる必要がある。
したがって、回線を二重化した無線通信システムに特許文献1,2の先行発明を適用すると、無線伝送可能な情報量を大きくできないという問題があった。
そこで、本発明は、回線を二重化した無線通信システムに於いて、周波数帯域あたりの無線伝送可能な情報量を大きくすることを課題とする。
前記した課題を解決するため、本発明の無線通信システムは、以下のように構成した。
すなわち、請求項1に記載の発明では、送信機と受信機とを備えており、前記送信機は、所定周波数の帯域を有する情報信号を出力するベースバンド回路と、前記ベースバンド回路の出力信号を、第1の周波数の帯域に変換する第1の周波数変換手段と、前記ベースバンド回路の出力信号を、第2の周波数の帯域に変換する第2の周波数変換手段と、前記第1の周波数変換手段の出力信号、前記第2の周波数変換手段の出力信号を電磁波として送信する送信手段と、を備え、前記受信機は、前記送信機が送信する電磁波を受信する受信手段と、前記受信手段が受信した信号を、前記第1の周波数と前記第2の周波数とを加算し、3以上のいずれかの奇数で除算したサンプリング周波数でサンプリングすることにより前記前記第1の周波数と前記第2の周波数に由来のレプリカを作成して前記情報信号に復調する変換手段と、を備えたことを特徴とする無線通信システムとした。
その他の手段については、発明を実施するための形態のなかで説明する。
本発明によれば、回線を二重化した無線通信システムに於いて、周波数帯域あたりの無線伝送可能な情報量を大きくすることができる。
第1の実施形態に於ける無線通信システムを示す概略の構成図である。 第1の実施形態に於ける受信信号とノイズとの関係を示す図である。 第2の実施形態に於ける無線通信システムの送信機を示す概略の構成図である。 第3の実施形態に於ける送信機を示す概略の構成図である。 第4の実施形態に於ける送信機を示す概略の構成図である。 第5の実施形態に於ける無線通信システムを示す概略の構成図である。 第6の実施形態に於ける無線通信システムの受信機を示す概略の構成図である。 第7の実施形態に於ける無線通信システムの受信機を示す概略の構成図である。 第8の実施形態に於ける無線通信システムの受信機を示す概略の構成図である。 第9の実施形態に於ける無線通信システムの受信機を示す概略の構成図である。 第9の実施形態に於ける受信機の実装例を示す図である。 第9の実施形態に於ける受信機の他の実装例を示す図である。 第10の実施形態に於ける昇降機システムを示す概略の構成図である。 第11の実施形態に於ける変電設備監視システムを示す概略の構成図である。
以降、本発明を実施するための形態を、各図を参照して詳細に説明する。
(第1の実施形態の構成)
図1(a),(b)は、第1の実施形態に於ける無線通信システムを示す概略の構成図である。
図1(a)は、第1の実施形態に於ける無線通信システムの送信機10の構成を示している。
送信機10は、信号発生回路11と、ベースバンド回路12と、周波数変換回路20−1,20−2と、送信アンテナ15−1,15−2とを備えている。以下、周波数変換回路20−1,20−2を特に区別しないときには、周波数変換回路20と記載する。
信号発生回路11は、周波数f0の帯域の情報信号を生成するものである。
ベースバンド回路12は、入力された信号をデジタル信号に変換するものである。
周波数変換回路20−1は、入力された信号を周波数f1の帯域に変換(アップコンバート)するものである。周波数変換回路20−2は、入力された信号を周波数f2の帯域に変換(アップコンバート)するものである。
周波数変換回路20−1は、搬送波発生回路21−1と、変調器22−1とを備えている。周波数変換回路20−2は、搬送波発生回路21−2と、変調器22−2とを備えている。以下、搬送波発生回路21−1,21−2を特に区別しないときには、搬送波発生回路21と記載する。変調器22−1,22−2を特に区別しないときには、変調器22と記載する。
搬送波発生回路21は、例えば発振器であり、所定周波数の搬送波(発振信号)を出力するものである。周波数変換回路20−1の搬送波発生回路21は、周波数f1の搬送波(発振信号)を出力する。周波数変換回路20−2の搬送波発生回路21は、周波数f2の搬送波(発振信号)を出力する。
変調器22は、入力された発振信号を、入力された情報信号(デジタル信号)で変調するものである。
送信アンテナ15−1,15−2は、入力信号を電磁波として送信するものである。
信号発生回路11は、ベースバンド回路12に信号を出力する。ベースバンド回路12は、周波数変換回路20−1,20−2にそれぞれ同一の信号を出力する。周波数変換回路20−1は、送信アンテナ15−1に信号を出力する。周波数変換回路20−2は、送信アンテナ15−2に信号を出力する。
搬送波発生回路21は、所定の搬送波を変調器22に出力する。変調器22の出力信号は、この周波数変換回路20の出力信号である。
図1(b)は、第1の実施形態に於ける無線通信システムの受信機30の構成を示している。この受信機30は、前記した送信機10と組み合わせて無線通信システムとして運用される。
受信機30は、受信アンテナ31と、変換回路32と、ベースバンド回路50とを備えている。
受信アンテナ31は、電磁波を受信して電気信号に変換するものである。
変換回路32は、入力信号をデジタル信号に変換するものであり、サンプリング回路33と、バンドパスフィルタ34と、復調器35とを備えている。
サンプリング回路33は、入力信号をサンプリング周波数fsでサンプリングするものである。
バンドパスフィルタ34は、入力信号の所定の周波数成分を選択的に通過させるものである。
復調器35は、入力信号をデジタル信号に変換するものである。
ベースバンド回路50は、デジタル信号から情報信号を復調するものである。
(第1の実施形態の動作)
図1に基き、第1の実施形態の無線通信システムの動作を説明する。
《送信機10の動作》
信号発生回路11は、周波数f0の帯域の信号を生成する。この周波数f0の信号は、情報が重畳された情報信号である。この周波数f0の信号は、ベースバンド回路12によってデジタル信号に変換される。
周波数変換回路20−1は、このデジタル信号で変調された周波数f1の搬送波を生成する。周波数変換回路20−2は、このデジタル信号で変調された周波数f2の搬送波を生成する。
周波数変換回路20−1に於いて、搬送波発生回路21によって生成される周波数f1の搬送波に、変調器22によって変調が施される。同様に、周波数変換回路20−2に於いて、搬送波発生回路21によって生成される周波数f2の搬送波に、変調器22によって同一の変調が施される。変調後の信号は、それぞれ第1の送信アンテナ15−1および第2の送信アンテナ15−2より空間に放射される。
《受信機30の動作》
受信アンテナ31は、送信機10が送信した電磁波を受信する。変換回路32は、受信した電磁波から信号を復調する。
変換回路32のサンプリング回路33は、受信アンテナ31によって受信した電磁波を、サンプリング周波数fsでサンプリングする。バンドパスフィルタ34は、このサンプリングの結果として発生するエイリアスのうち、受信信号の周波数より低い適切なものを選択的に通過させる。復調器35は、バンドパスフィルタ34の出力信号から、周波数f0の帯域の信号を復調して、ベースバンド回路50に出力する。
本実施形態に於けるサンプリング回路33のサンプリング周波数fsと、電磁波に含まれる搬送波の周波数f1,f2との関係は式1で与えられる。
Figure 0005786035
式1は、周波数軸上のサンプリング周波数fsの3以上の奇数倍の1/2の点の近傍に、搬送波の周波数f1,f2が位置することを示している。搬送波の周波数f1,f2は、サンプリング周波数fsでサンプリングされることにより、周波数軸上に複数のエイリアスを構成する。当該複数のエイリアスの周波数成分の対称点付近に、搬送波の周波数f1,f2および周波数f1,f2に由来のレプリカが位置する。この対称点は、サンプリング周波数fsによって決定され、外来信号の周波数に依存しない安定点である。
比較例のように、ミキサのようなアナログ素子を用いて、同様な周波数のダウンコンバートを行う変換回路32は、アナログ素子の温度変化により多くの調整を要し、アナログ素子の経年変化により短寿命である。本実施形態に於ける変換回路32は、このようなアナログ素子を使うことなく、安定して、搬送波のレプリカを同搬送波より低い周波数に作成し、周波数のダウンコンバートを行うことができる。
図2(a),(b)は、第1の実施形態に於ける受信信号とノイズとの関係を示す図である。図2(a),(b)の縦軸はいずれも、信号のパワースペクトラムを示している。図2(a),(b)の縦軸はいずれも、周波数を示している。
図2(a)は、周波数f1の搬送波と周波数f2の搬送波とが合成されてサンプリング回路33に入力されたとき、このサンプリング回路33の出力信号に於ける受信信号(太実線)とノイズ(細実線)のパワースペクトラムを示している。
周波数f1と周波数f2とは、2Δの周波数差を有している。本実施形態の受信機30は、周波数f1,f2の和を3以上のいずれかの奇数で除算した値を、サンプリング回路33のサンプリング周波数fsとしている。このとき、サンプリング回路33の出力信号のうち、周波数f1,f2のエイリアス信号(受信信号)のパワースペクトラムは、太実線に示すようになる。サンプリング回路33の出力信号のノイズのパワースペクトラムは、細実線に示すようになる。このとき、バンドパスフィルタ34によって、(fs/2)の周波数成分を選択的に通過させるようにすると、最もよいS/N比(信号対雑音比)である低雑音の信号が得られる。
図2(b)は、同一の情報信号によって変調された周波数f1の搬送波と周波数f2の搬送波とが合成されてサンプリング回路33に入力されたとき、このサンプリング回路33の出力信号に於ける受信信号(太実線)とノイズ(細実線)のパワースペクトラムを示している。
情報信号の帯域は、搬送波の周波数の差の1/2である。周波数f1と周波数f2とは、2Δの周波数差を有している。情報信号の帯域は、Δである。
本実施形態では、周波数f1,f2である2つの搬送波を、同一の情報信号で変調させた側波の一部が、これら2つの搬送波の平均周波数(f1+f2)/2に一致するようにしている。
そのため、レプリカのこの側波成分に相当する部分を抽出することにより、当該情報信号を取り出すことができる。本実施形態では、バンドパスフィルタ34によって、(fs/2)の周波数成分の信号を選択的に通過させることによって、低雑音の信号を得ることができる。
本実施形態によれば、同一の情報信号を異なる2つの搬送波を用いて送信する伝送路二重化通信方式に於いて、無調整化、長寿命化に好適なハードウェア構成で、低雑音のダウンコンバートを実現することができる。
更に、搬送波の周波数f1と周波数f2とは、情報信号の帯域の2倍(2Δ)に近接できる。これにより、周波数帯域あたりの無線伝送可能な情報量を大きくすることができる。
図2(a)に示す例では、二つの搬送波の平均周波数がサンプリング周波数fsと一致していた。しかし、この2つの搬送波の平均周波数がサンプリング周波数fsとおおむね等しい場合も、本実施形態と同様な効果を得ることができる。
(第1の実施形態の効果)
以上説明した第1の実施形態では、次の(A)のような効果がある。
(A) 回線を二重化した無線通信システムに於いて、2つの電磁波の周波数f1,f2を近接させたとき、低雑音の信号を得ることができる。これにより、周波数帯域あたりの無線伝送可能な情報量を大きくすることができる。
(B) 無線の受信機30に必須のダウンコンバートの機能を、無調整化と長寿命化に好適なハードウェアであるサンプリング回路33とバンドパスフィルタ34とによって実現することができる。
(第2の実施形態の構成)
図3は、第2の実施形態に於ける無線通信システムの送信機を示す概略の構成図である。第1の実施形態の送信機10(図1)と同一の要素には同一の符号を付与している。
第2の実施形態の送信機10Aは、第1の実施形態の送信機10とは異なり、送信アンテナ15−1,15−2の代わりに共用アンテナ15を備え、更に2つの信号を合成する合波器13を備えている。それ以外の構成は、第1の実施形態の送信機10の構成と同様である。
(第2の実施形態の動作)
図3に基き、第2の実施形態の送信機10Aの動作を説明する。
第2の実施形態の送信機10Aは、第1の実施形態の送信機10(図1)と同様に、信号発生回路11によって、周波数f0の帯域の信号を生成し、ベースバンド回路12によってデジタル信号を生成している。このデジタル信号は、周波数変換回路20−1によって、周波数f1の搬送波に変換され、周波数変換回路20−2によって、周波数f2の搬送波に変換される。
これら周波数f1の搬送波と周波数f2の搬送波とは、第1の実施形態の送信機10とは異なり、合波器13により合成されて、共用アンテナ15によって電磁波として空中に放射(送信)される。
(第2の実施形態の効果)
以上説明した第2の実施形態では、次の(C)のような効果がある。
(C) 本実施形態の送信機10Aは、1本の共用アンテナ15で、電磁波を送信できる。これにより、送信機10Aを小型化することができる。
(第3の実施形態の構成)
図4は、第3の実施形態に於ける送信機の周波数変換回路を示す概略の構成図である。
第3の実施形態の送信機10Bの周波数変換回路20B−1は、第1の実施形態の周波数変換回路20−1とは異なり、サンプリング回路23と、トランスバーサル回路24と、バンドパスフィルタ27とを有している。周波数変換回路20B−1の入力は、サンプリング回路23と、トランスバーサル回路24と、バンドパスフィルタ27とを介して、周波数変換回路20B−1から出力される。
サンプリング回路23は、入力された信号を所定の周期でサンプリングして出力するものである。
トランスバーサル回路24は、入力信号をアナログ遅延回路で信号処理するものである。トランスバーサル回路24は、合成回路25−1,25−2と、遅延回路26−1,26−2と、フィードバック乗算器28−1,28−2とを備えている。
合成回路25−1,25−2は、加算入力端子に入力された信号を加算すると共に、この加算信号から減算入力端子に入力された信号を減算するものである。
遅延回路26−1,26−2は、入力信号を所定時間Tだけ遅延して出力するものである。フィードバック乗算器28−1,28−2は、入力信号に、それぞれa1,a2のゲインを掛けて(定数倍して)出力するものである。
トランスバーサル回路24の入力端子は、合成回路25−1の加算入力端子に接続されている。フィードバック乗算器28−1の出力端子は、合成回路25−1の減算入力端子に接続されている。
この合成回路25−1の出力端子は、遅延回路26−1に接続されている。遅延回路26−1の出力端子は、合成回路25−2の加算入力端子に接続されている。フィードバック乗算器28−2の出力端子は、合成回路25−2の減算入力端子に接続されている。
この合成回路25−2の出力端子は、フィードバック乗算器28−1,28−2に接続されており、かつ、このトランスバーサル回路24の出力端子である。
第3の実施形態の送信機10Bは、第1の実施形態の送信機10(図1)と同様に、周波数変換回路20B−1と、周波数変換回路20B−2(不図示)を備えている。周波数変換回路20B−1は、送信アンテナ15−1(図1)に接続されている。周波数変換回路20B−2は、送信アンテナ15−2(図1)に接続されている。
(第3の実施形態の動作)
図4に基き、周波数変換回路20B−1の動作を説明する。
信号発生回路11により周波数f0の帯域の信号が生成され、ベースバンド回路12によりデジタル信号に変換されて、周波数変換回路20B−1に入力される。
変換後のデジタル信号は、サンプリング回路23によってサンプリング周波数fsでサンプリングされて、トランスバーサル回路24に入力される。トランスバーサル回路24によって、周波数f0の帯域の信号成分を含むサンプリング周波数fsの定数倍近傍の信号がエイリアスとして生成される。
このエイリアスの信号の周波数に於いてS/N比(信号対雑音比)を向上することができる。周波数f0の帯域の信号成分を含むエイリアス信号の周波数は、式2で与えられる。
Figure 0005786035
このトランスバーサル回路24の出力信号は、周波数f0の帯域の信号成分を含む複数のエイリアス信号である。バンドパスフィルタ27は、これら複数のエイリアス信号のうち、所望の周波数成分f1の信号を選択的に出力する。これにより、周波数変換回路20B−1は、低い周波数の信号を、この低い周波数の信号の成分を含み、かつ、電磁波として空中を伝搬可能な高い周波数に周波数変換(アップコンバート)することができる。
(第3の実施形態の効果)
以上説明した第3の実施形態では、次の(D),(E)のような効果がある。
(D) 周波数変換回路20B−1は、低い周波数の信号を、この低い周波数の信号の成分を含み、かつ、電磁波として空中を伝搬可能な高い周波数に周波数変換(アップコンバート)可能である。
(E) 周波数変換回路20B−1は、ミキサなどの温度変化、経年変化が大きく機器の無調整化、長寿命化を妨げる素子を使うことなく、無線機に必須のアップコンバートの機能を、無調整化、長寿命化に好適なハードウェアで実現することができる。
(第4の実施形態の構成)
図5は、第4の実施形態に於ける送信機の周波数変換回路を示す概略の構成図である。
第4の実施形態の周波数変換回路20C−1は、第3の実施形態の周波数変換回路20B−1のトランスバーサル回路24とは異なるトランスバーサル回路24Cを備えている。
第4の実施形態のトランスバーサル回路24Cは、第3の実施形態のトランスバーサル回路24と同様の構成に加えて更に、フィードフォワード乗算器29−1〜29−3と、合成回路25−3とを備えている。
トランスバーサル回路24Cの入力端子は、フィードフォワード乗算器29−1〜29−3に接続されている。フィードフォワード乗算器29−1の出力側は、合成回路25−1の加算入力端子に接続されている。フィードフォワード乗算器29−2の出力側は、合成回路25−2の加算入力端子に接続されている。
遅延回路26−2の出力側と、フィードフォワード乗算器29−3の出力側とは、それぞれ合成回路25−3の加算入力端子に接続されている。合成回路25−3の出力端子は、このトランスバーサル回路24Cの出力端子である。
(第4の実施形態の動作)
図5に基き、第4の実施形態の送信機10Cの動作を説明する。
信号発生回路11により周波数f0の帯域の信号が生成され、ベースバンド回路12によりデジタル信号に変換されて、周波数変換回路20C−1に入力される。
変換後のデジタル信号は、サンプリング回路23によりサンプリング周波数fsでサンプリングされて、トランスバーサル回路24Cに入力される。トランスバーサル回路24Cによって、周波数f0の帯域の信号成分を含むサンプリング周波数fsの定数倍近傍の信号がエイリアスとして生成される。
本実施形態のトランスバーサル回路24Cは、フィードフォワード乗算器29−1〜29−3を有しているので、設計の自由度が向上する。この設計の自由度の向上により、周波数変換回路20C−1の出力信号のS/N比(信号対雑音比)を、更に向上させることができる。
(第4の実施形態の効果)
以上説明した第4の実施形態では、次の(F)のような効果がある。
(F) トランスバーサル回路24Cは、フィードフォワード乗算器29−1〜29−3を有しているので、設計の自由度が向上する。この設計の自由度の向上により、周波数変換回路20C−1の出力信号のS/N比(信号対雑音比)を、更に向上させることができる。
(第5の実施形態の構成)
図6(a),(b)は、第5の実施形態に於ける無線通信システムの受信機を示す概略の構成図である。第1の実施形態の受信機30(図1)と同一の要素には同一の符号を付与している。
図6(a)は、受信機30Dの構成を示している。
第5の実施形態の受信機30Dは、第1の実施形態の受信機30(図1)の変換回路32に換えて、デルタ・シグマ回路40Dを備えている他は、第1の実施形態の受信機30と同様の構成を有している。
デルタ・シグマ回路40Dは、合成回路41と、バンドパスフィルタ42と、アナログデジタル変換器43と、クロック発生回路44と、デジタルアナログ変換器45とを備えている。
合成回路41は、加算入力端子に入力された信号を加算すると共に、この加算信号から減算入力端子に入力された信号を減算するものである。
バンドパスフィルタ42は、入力信号のうち、周波数f1と周波数f2との加算平均である((f1+f2)/2)の周波数成分の信号を選択的に通過させるものである。
クロック発生回路44は、サンプリング信号を発生させるものである。本実施形態では、サンプリング周波数fsのクロック信号を発生させる。
アナログデジタル変換器43は、入力されたクロック信号ごとに、入力されたアナログ信号をデジタル信号に変換するものである。
デジタルアナログ変換器45は、入力されたクロック信号ごとに、入力されたデジタル信号をアナログ信号に変換するものである。
このデルタ・シグマ回路40Dの入力端子は、合成回路41の加算入力端子に接続されている。合成回路41の出力端子は、バンドパスフィルタ42に接続されている。バンドパスフィルタ42の出力端子は、アナログデジタル変換器43に接続されている。アナログデジタル変換器43の出力端子は、このデルタ・シグマ回路40Dの出力端子であり、かつ、デジタルアナログ変換器45に接続されている。このアナログデジタル変換器43とデジタルアナログ変換器45には、クロック発生回路44が接続されてサンプリング信号であるクロックが供給される。デジタルアナログ変換器45の出力端子は、合成回路41の減算入力端子に接続されて、フィードバックループを形成している。
図6(b)は、バンドパスフィルタ42の構成を示している。
バンドパスフィルタ42は、コイルL1と、抵抗R1と、コンデンサC1とを備えている。
バンドパスフィルタ42の入力端子は、コイルL1の一端に接続されている。コイルL1の他端は、抵抗R1の一端に接続されている。抵抗R1の他端は、コンデンサC1の一端に接続され、かつ、当該バンドパスフィルタ42の出力端子を構成している。コンデンサC1の他端は、グランドに接続されている。バンドパスフィルタ42は、チップ部品で供給されている素子のみで構成されているので、小型に構成することができる。よって、受信機30Dを小型化することができる。
(第5の実施形態の動作)
図6に基き、第5の実施形態の受信機30Dの動作を説明する。
受信機30Dのデルタ・シグマ回路40Dのサンプリング周波数fsは、第1の実施形態の受信機30と同様に、搬送波の周波数f1,f2を加算して、3以上のいずれかの奇数で除算した値である。すなわち、図2に示すように、サンプリング周波数fsの3以上の奇数倍の1/2の点の近傍に、周波数f1,f2が位置するようになっている。
送信機10から送信された異なる周波数f1および周波数f2の2つの搬送波は、受信アンテナ31を介して、デルタ・シグマ回路40Dに入力される。デルタ・シグマ回路40Dは、サンプリング信号の周波数fsの3以上の奇数倍の1/2の点のうちひとつが、搬送波の周波数f1,f2の平均周波数(f1+f2)/2に等しくなるように設定されている。したがって、図2に示すように、サンプリング周波数fsの3以上の奇数倍の1/2に相当する周波数の近傍に、複数の2つの搬送波f1,f2のレプリカが生成される。この2つの搬送波のレプリカは、エイリアスと呼ばれている。この2つの搬送波のレプリカの平均周波数は、サンプリング周波数の3以上の奇数倍の1/2に等しくなる。2つの搬送波の周波数f1,f2と、サンプリング信号の周波数fsと、レプリカの周波数fmとは、式3の関係を有している。
Figure 0005786035
図2に示したように、受信機30Dは、デルタ・シグマ回路40Dの動作によって、周波数軸上のサンプリング信号の周波数の3以上の奇数倍の1/2の点の近傍では、S/N比(信号対雑音比)が最も小さくなる。よって、周波数の低いレプリカ信号、例えば周波数(fs/2)の周波数成分の信号を抽出することで、入力した二つの搬送波を低雑音でダウンコンバートすることができる。
デルタ・シグマ回路40Dは、温度変化や経年変化に敏感な非線形アナログ素子を含んでいない。これにより、本実施形態の受信機30Dは、無調整化と長寿命化に好適なハードウェア構成によって、低雑音でダウンコンバートをすることができる。
(第5の実施形態の効果)
以上説明した第5の実施形態では、次の(G),(H)のような効果がある。
(G) バンドパスフィルタ42は、チップ部品で供給されている素子のみで構成されているので、小型に構成することができる。よって、受信機30Dを小型化することができる。
(H) デルタ・シグマ回路40Dは、温度変化や経年変化に敏感な非線形アナログ素子を含んでいない。これにより、本実施形態の受信機30Dは、無調整化と長寿命化に好適なハードウェア構成で、低雑音のダウンコンバートをすることができる。
(第6の実施形態の構成)
図7は、第6の実施形態に於ける無線通信システムの受信機を示す概略の構成図である。第5の実施形態の受信機30D(図6)と同一の要素には同一の符号を付与している。
第6の実施形態の受信機30Eは、第5の実施形態の受信機30D(図6)のアナログデジタル変換器43に換えてコンパレータ43Eを有し、デジタルアナログ変換器45に換えてサンプルホールド回路45Eを備えている。コンパレータ43Eは、1ビットのアナログデジタル変換器43と見做すことができる。サンプルホールド回路45Eは、1ビットのデジタルアナログ変換器45と見做すことができる。
(第6の実施形態の動作)
図7と図6とに基き、受信機30Eの動作を説明する。
第5の実施形態のデルタ・シグマ回路40D(図6)に於けるアナログデジタル変換器43およびデジタルアナログ変換器45は1bitの分解能で構成可能である。
第6の実施形態のデルタ・シグマ回路40Eは、1bitの分解能のアナログデジタル変換器43(図6)をコンパレータ43Eで実現し、1bitの分解能のデジタルアナログ変換器45(図6)をサンプルホールド回路45Eで実現している。
コンパレータ43Eとサンプルホールド回路45Eとは、簡単な回路構成を持ち、かつ、単一の閾値を用いて動作するので、温度変化と経年変換とが無視できるほどに小さくなる。これにより、第6の実施形態の受信機30Eは、装置の小型化のみならず、更なる無調整化と長寿命化とを実現することができる。
(第6の実施形態の効果)
以上説明した第6の実施形態では、次の(I)のような効果がある。
(I) 受信機30Eは、デルタ・シグマ回路40Eを1bitの分解能で構成している。これにより、受信機30Eは、装置の小型化のみならず、更なる無調整化と長寿命化とを実現することができる。
(第7の実施形態の構成)
図8は、第7の実施形態に於ける無線通信システムの受信機を示す概略の構成図である。第6の実施形態の受信機30E(図7)と同一の要素には同一の符号を付与している。
第7の実施形態の受信機30Fは、第6の実施形態の受信機30Eのデルタ・シグマ回路40E(図7)とは異なるデルタ・シグマ回路40Fを備えている。
第7の実施形態のデルタ・シグマ回路40Fは、第6の実施形態のデルタ・シグマ回路40E(図7)と同様の構成に加えて、更にデジタルフィルタ46を備えている。
第7の実施形態のデルタ・シグマ回路40Fに於いて、コンパレータ43Eの出力端子は、デジタルフィルタ46に接続されている。デジタルフィルタ46の出力端子は、サンプルホールド回路45Eに接続されている。更にクロック発生回路44のサンプリング信号は、当該デジタルフィルタ46に供給されている。
(第7の実施形態の動作)
図8と図7とに基き、受信機30Eの動作を説明する。
デルタ・シグマ回路40Fが動作するためには、入力信号と同じ周波数成分の信号をフィードバックすることが必要である。入力信号の周波数と異なる周波数成分の信号はフィードバックする必要はない。更に言うと、入力信号と異なる周波数の信号のフィードバックは、デルタ・シグマ回路40Fに於ける雑音の要因となる。
コンパレータ43Eによる信号のサンプリングの結果、エイリアスに対応する種々の周波数の信号が発生する。本実施形態のデルタ・シグマ回路40Fは、デジタルフィルタ46によって、必要な周波数の信号を選択している。これにより、受信機30Fのデルタ・シグマ回路40Fは、入力信号の周波数と同じ周波数成分の信号を選択してフィードバックでき、出力信号を低雑音化することができる。
(第7の実施形態の効果)
以上説明した第7の実施形態では、次の(J)のような効果がある。
(J) 受信機30Fのデルタ・シグマ回路40Fは、入力信号の周波数と同じ周波数成分の信号を選択してフィードバックでき、出力信号を低雑音化することができる。
(第8の実施形態の構成)
図9は、第8の実施形態に於ける無線通信システムの受信機を示す概略の構成図である。第7の実施形態の受信機30F(図8)と同一の要素には同一の符号を付与している。
第8の実施形態の受信機30Gは、第7の実施形態の受信機30Fのデルタ・シグマ回路40F(図8)とは異なるデルタ・シグマ回路40Gを備えている。
第8の実施形態のデルタ・シグマ回路40Gは、第7の実施形態のデルタ・シグマ回路40Fの合成回路41(図8)に換えて合成回路41−1,41−2を備え、バンドパスフィルタ42(図8)に換えてバンドパスフィルタ42−1,42−2を備え、更にフィードバック乗算器47−1,47−2を備えている。
合成回路41−1,41−2は、第7の実施形態の合成回路41と同様である。バンドパスフィルタ42−1,42−2は、第7の実施形態のバンドパスフィルタ42と同様である。フィードバック乗算器47−1,47−2は、入力アナログ信号を、所定のゲインa1,a2で増幅するものである。
デルタ・シグマ回路40Gの入力端子は、合成回路41−1の加算入力端子に接続されている。合成回路41−1の出力端子は、バンドパスフィルタ42−1に接続されている。バンドパスフィルタ42−1の出力端子は、合成回路41−2の加算入力端子に接続されている。合成回路41−2の出力端子は、バンドパスフィルタ42−2に接続されている。バンドパスフィルタ42−2の出力端子は、コンパレータ43Eに接続されている。コンパレータ43Eの出力端子は、デジタルフィルタ46に接続されている。デジタルフィルタ46の出力端子は、サンプルホールド回路45Eに接続されている。更にクロック発生回路44のサンプリング信号は、当該デジタルフィルタ46に供給されている。
コンパレータ43Eからサンプルホールド回路45Eまでの接続は、第7の実施形態のデルタ・シグマ回路40F(図8)の接続と同様である。
サンプルホールド回路45Eの出力端子は、フィードバック乗算器47−1,47−2に接続されている。フィードバック乗算器47−1の出力端子は、合成回路41−1の減算入力端子に接続されている。フィードバック乗算器47−2の出力端子は、合成回路41−2の減算入力端子に接続されている。
(第8の実施形態の効果)
以上説明した第8の実施形態では、次の(K)のような効果がある。
(K) 第8の実施形態に於けるデルタ・シグマ回路40Gは、二重のフィードバックループを備え、更にフィードバック乗算器47−1,47−2を有しているので、設計の自由度が向上する。この設計の自由度の向上により、デルタ・シグマ回路40GのS/N比(信号対雑音比)を更に向上させることができる。
(第9の実施形態の構成)
図10は、第9の実施形態に於ける無線通信システムの受信機を示す概略の構成図である。第8の実施形態の受信機30G(図9)と同一の要素には同一の符号を付与している。
第9の実施形態の受信機30Hは、第8の実施形態の受信機30Gのデルタ・シグマ回路40G(図8)とは異なるデルタ・シグマ回路40Hを備えている。
第9の実施形態のデルタ・シグマ回路40Hは、第8の実施形態のデルタ・シグマ回路40Gに加えて更に、フィードフォワード乗算器48−1〜48−3と、合成回路41−3を備えている。
フィードフォワード乗算器48−1〜48−3は、入力アナログ信号を、所定のゲインb1〜b3で増幅するものである。合成回路41−3は、第8の実施形態の合成回路41−1,41−2と同様である。
デルタ・シグマ回路40Hの入力端子は、フィードフォワード乗算器48−1〜48−3に接続されている。フィードフォワード乗算器48−1の出力端子は、合成回路41−1の加算入力端子に接続されている。フィードフォワード乗算器48−2の出力端子は、合成回路41−2の加算入力端子に接続されている。フィードフォワード乗算器48−3の出力端子は、合成回路41−3の一方の加算入力端子に接続されている。バンドパスフィルタ42−2の出力端子は、合成回路41−2の他方の加算入力端子に接続されている。合成回路41−3の出力端子は、コンパレータ43Eに接続されている。
(第9の実施形態の効果)
以上説明した第9の実施形態では、次の(L)のような効果がある。
(L) デルタ・シグマ回路40Gは、フィードフォワード乗算器48−1〜48−3を備えているので、出力信号波形を整形する上での設計の自由度が向上する。この設計の自由度の向上により、デルタ・シグマ回路40Gは、出力信号のS/N比(信号対雑音比)を更に向上させることができる。
(第9の実施形態の実装例)
図11は、第9の実施形態に於ける受信機の実装例を示す図である。
受信機基板60は、多層プリント基板63上に、電源回路64と、高周波コネクタ61と、デジタル信号コネクタ62と、フィードフォワード乗算器48−1〜48−3と、合成回路41−1〜41−3と、バンドパスフィルタ42−1,42−2と、フィードバック乗算器47−1,47−2と、アナログデジタル変換器43と、デジタルアナログ変換器45と、クロック発生回路44とを備えている。電源回路64と、高周波コネクタ61と、デジタル信号コネクタ62と、フィードフォワード乗算器48−1〜48−3と、合成回路41−1〜41−3と、バンドパスフィルタ42−1,42−2と、フィードバック乗算器47−1,47−2と、アナログデジタル変換器43と、デジタルアナログ変換器45と、クロック発生回路44とは、アナログ信号線とデジタル信号線で電気的に結合されている。
高周波コネクタ61は、フィードフォワード乗算器48−1〜48−3に接続されている。フィードフォワード乗算器48−1〜48−3の出力端子は、それぞれ合成回路41−1〜41−3の一方の加算入力端子に接続されている。合成回路41−1の出力端子は、バンドパスフィルタ42−1に接続されている。バンドパスフィルタ42−1の出力端子は、合成回路41−2の他方の加算入力端子に接続されている。合成回路41−2の出力端子は、バンドパスフィルタ42−2に接続されている。バンドパスフィルタ42−2の出力端子は、合成回路41−3の他方の加算入力端子に接続されている。合成回路41−3の出力端子は、アナログデジタル変換器43に接続されている。
アナログデジタル変換器43のデジタル出力端子は、デジタル信号コネクタ62に接続されていると共に、デジタルアナログ変換器45に接続されている。アナログデジタル変換器43とデジタルアナログ変換器45には、クロック発生回路44が接続されている。
デジタルアナログ変換器45の出力端子には、フィードバック乗算器47−1,47−2が接続されている。フィードバック乗算器47−1,47−2の出力端子は、それぞれ合成回路41−1,41−2の減算入力端子に接続され、二重のフィードバックループを構成している。
電源回路64で発生した直流電流は多層プリント基板63の内層に設けられた電源線により、スルーホールなどを介して能動素子や集積回路などに供給される。多層プリント基板63の内層には、アナログ信号線およびデジタル信号線に対するグランド面が形成されている。多層プリント基板63の内層には、当該グランド面と、アナログ信号線と、デジタル信号線とにより、信号の伝達路であるストリップ線路が形成される。受信機基板60には、受信波の入力端としての高周波コネクタ61と、デジタル信号の出力端としてのデジタル信号コネクタ62とが実装されて、本実施形態に於けるデルタ・シグマ回路を実現している。
(第9の実施形態の実装例に於ける効果)
以上説明した第9の実施形態の実装例では、次の(M)のような効果がある。
(M) 本実装例の受信機基板60は、プリント基板プロセス、および、部品の自動面実装プロセスを用いて量産が可能である。これにより、受信機30の生産コストを低減することができる。
(第9の実施形態の他の実装例)
図12は、第9の実施形態に於ける受信機の他の実装例を示す図である。
当該他の実装例の受信機基板60Aは、受信機基板60(図11)のアナログデジタル変換器43のかわりにコンパレータ43Eを備え、デジタルアナログ変換器45のかわりにサンプルホールド回路45Eを備え、クロック発生回路44のかわりにデジタルシグナルプロセッサ65を備えている。
コンパレータ43Eの出力端子は、デジタルシグナルプロセッサ65に接続されている。デジタルシグナルプロセッサ65の出力端子は、サンプルホールド回路45Eに接続されている。サンプルホールド回路45Eの出力端子は、フィードバック乗算器47−1,47−2に接続されている。
デジタルシグナルプロセッサ65には、デジタルフィルタ46(不図示)が実装されている。デジタルフィルタ46は、入力信号に対してデジタル信号処理を行う。
デジタルシグナルプロセッサ65は、コンパレータ43Eおよびサンプルホールド回路45Eにクロックおよびデジタル信号を供給すると共に、デジタル信号コネクタ62を介してデジタル信号を外部装置に出力する。
(第9の実施形態の他の実装例に於ける効果)
以上説明した第9の実施形態の他の実装例では、次の(N)のような効果がある。
(N) 本実装例の受信機基板60は、デジタルシグナルプロセッサ65の内部にデジタルフィルタ46が実装されてデジタル信号処理を行い、かつ、クロックを外部に供給している。これにより、受信機30の生産コストを更に低減させると共に、受信機基板60を小型化することができる。
(第10の実施形態の構成)
図13は、第10の実施形態に於ける昇降機システムを示す概略の構成図である。
この昇降機システム100は、縦長の直方体である建物101と、昇降カゴ111とを有している。建物101の内部に、昇降カゴ111の昇降空間が設けられている。昇降カゴ111は、図示しないロープと駆動機構によって、建物101の内部空間を昇降する。
建物101の内部空間の天井部には、基地局無線機102−1とアンテナ103−1とが設置されている。建物101の内部空間の床部には、基地局無線機102−2とアンテナ103−2とが設置されている。基地局無線機102−1,102−2は、図1(a)に示す無線受信機30と同一の構成を有している無線機であり。アンテナ103−1,103−2は、図1(b)に示す受信アンテナ31と同様のものである。
昇降カゴ111の上面にはアンテナ113−1が設けられている。昇降カゴ111の下面にはアンテナ113−2が設けられている。アンテナ113−1,113−2は、高周波ケーブル114によって、それぞれ端末局無線機112に接続されている。端末局無線機112は、図1(a)に示す無線送信機10と同様の無線機である。このアンテナ113−1,113−2は、図1(a)に示す送信アンテナ15−1,15−2と同様のものである。
(第10の実施形態の動作)
端末局無線機112から送信された電波は、アンテナ113−1,113−2を介して送信される。送信された電波は、建物101の内部空間を無線伝送媒体とするので、建物101の内壁および昇降カゴ111の外壁によって多重反射を受ける。すなわち、建物101の内部空間は、多重波干渉環境を形成する。多重反射を受けた電波は、それぞれアンテナ103−1,103−2に到達する。
本実施形態では、多重波干渉環境下でも高品質の無線伝送が実現可能となる。建物101から無線接続手段によって昇降カゴ111の制御/監視が可能となる。これにより、ケーブルなどの有線接続手段によって昇降カゴ111が昇降する空間を無駄にすることがなくなる。よって、建物101を小体積とすることが可能である。または、同一の建物101の体積で昇降カゴ111の寸法を増大させて輸送能力を向上させることが可能である。
あわせて、昇降カゴ111の軽量化も可能となる。昇降カゴ111に接続されるケーブルなどの有線接続手段の重さは、高層ビルに於いて、無視し得ない重さとなるためである。
(第10の実施形態の効果)
以上説明した第10の実施形態では、次の(O)のような効果がある。
(O) 建物101から無線接続手段によって昇降カゴ111の制御/監視が可能となる。ケーブルなどの有線接続手段によって昇降カゴ111が昇降する空間を無駄にすることがなくなる。これにより、小さい建物101の体積とすることが可能である。または、同一の建物101の体積で昇降カゴ111の寸法を増大させて輸送能力を向上させることが可能である。あわせて、昇降カゴ111の軽量化も可能となる。
(第11の実施形態の構成)
図14は、第11の実施形態に於ける変電設備監視システムを示す概略の構成図である。
本実施形態の変電設備監視システム200は、複数の変電機201−1〜201−12と、これらの近傍に設定されている複数の無線基地局211−1〜211−4とを備えている。この無線基地局211−1〜211−4は、それぞれ第1の実施形態の無線通信システムである。
本実施形態では、変電機201−1〜201−12の数は無線基地局211−1〜211−4の数よりも多い。
それぞれの変電機201−1〜201−12は、端末局無線機203と端末局2直交偏波一体アンテナ202とを備えている。変電機201−1〜201−12の寸法は、数mのオーダである。
無線基地局211−1〜211−4は、それぞれ基地局無線機213と基地局2直交偏波一体アンテナ212とを備えている。無線機が使用する数百MHzから数GHzの周波数の電磁波の波長に比べて、変電機201−1〜201−12の寸法は圧倒的に大きい。
(第11の実施形態の動作)
本実施形態の変電設備監視システム200に於いて、電磁波は、複数の変電機201−1〜201−12によって多重反射を受ける。変電設備監視システム200には、多重波干渉環境が形成される。
本実施形態の端末局無線機203と、基地局無線機213とは、多重波干渉環境下でも高品質の無線伝送をすることができる。したがって、複数の無線基地局211−1〜211−4によって、変電機201−1〜201−12の遠隔制御と遠隔監視が可能である。これにより、ケーブルなどを用いる場合に問題となる高圧誘導電力の問題を解決できると共に、ケーブルの敷設コストが不要となり、変電機201−1〜201−12の制御/監視システムの安全性の向上、および、コストの削減が可能となる。
(第11の実施形態の効果)
以上説明した第11の実施形態では、次の(P)のような効果がある。
(P) 本実施形態の無線機によれば、多重波干渉環境下でも高品質の無線伝送が実現可能となる。変電機201−1〜201−12は、複数の無線基地局211−1〜211−4によって遠隔からの制御と監視とを行うことができる。これにより、ケーブルなどの有線接続手段を用いる場合に問題となる高圧誘導電力の問題を解決できると共に、ケーブルの敷設コストを削除でき、変電機201−1〜201−12の制御/監視システムの安全性向上、および、コスト削減が可能となる。
(変形例)
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更実施が可能である。この利用形態や変形例としては、例えば、次の(a)〜(b)のようなものがある。
(a) 第10の実施形態に於ける昇降機システム100は、第1の実施形態の無線通信システムを用いている。しかし、これに限られず、第2〜第9の実施形態の受信機を用いてもよい。
(b) 第11の実施形態の変電設備監視システム200は、第1の実施形態の無線通信システムを用いている。しかし、これに限られず、第2〜第9の実施形態の受信機を用いてもよい。
10,10A 送信機
11 信号発生回路
12 ベースバンド回路
13 合波器(合成手段)
15 共用アンテナ(送信手段)
15−1,15−2 送信アンテナ(送信手段)
20−1,20B−1,20C−1 周波数変換回路(第1の周波数変換手段)
20−2,20B−2,20C−2 周波数変換回路(第2の周波数変換手段)
21−1 搬送波発生回路(第1の発振手段)
21−2 搬送波発生回路(第2の発振手段)
22−1 変調器(第1の変調手段)
22−2 変調器(第2の変調手段)
23 サンプリング回路(サンプリング手段)
24,24C トランスバーサル回路
27 バンドパスフィルタ
28−1,28−2 フィードバック乗算器
30,30D,30E,30F,30G,30H 受信機
31 受信アンテナ
32 変換回路(変換手段)
33 サンプリング回路(サンプリング手段)
34 バンドパスフィルタ
35 復調器
40D,40E,40F,40G,40H デルタ・シグマ回路(変換手段)
41 合成回路(差分合成手段)
42 バンドパスフィルタ
43E コンパレータ
43 アナログデジタル変換器
44 クロック発生回路
45 デジタルアナログ変換器
45E サンプルホールド回路
46 デジタルフィルタ
47 フィードバック乗算器
48 フィードフォワード乗算器
50 ベースバンド回路
60,60A 受信機基板
65 デジタルシグナルプロセッサ
100 昇降機システム
101 建物
102 基地局無線機
103 アンテナ
113 基地局2直交偏波一体アンテナ
111 昇降カゴ
112 端末局無線機
114 高周波ケーブル
200 変電設備監視システム
201 変電機
202 端末局2直交偏波一体アンテナ
203 端末局無線機
211 無線基地局
212 基地局2直交偏波一体アンテナ
213 基地局無線機

Claims (19)

  1. 送信機と受信機とを備えており、
    前記送信機は、
    所定周波数の帯域を有する情報信号を出力するベースバンド回路と、
    前記ベースバンド回路の出力信号を、第1の周波数の帯域に変換する第1の周波数変換手段と、
    前記ベースバンド回路の出力信号を、第2の周波数の帯域に変換する第2の周波数変換手段と、
    前記第1の周波数変換手段の出力信号、前記第2の周波数変換手段の出力信号を電磁波として送信する送信手段と、を備え、
    前記受信機は、
    前記送信機が送信する電磁波を受信する受信手段と、
    前記受信手段が受信した信号を、前記第1の周波数と前記第2の周波数とを加算し、3以上のいずれかの奇数で除算したサンプリング周波数でサンプリングすることにより前記前記第1の周波数と前記第2の周波数に由来のレプリカを作成して前記情報信号に復調する変換手段と、
    を備えることを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記第1の周波数変換手段は、前記第1の周波数を出力する第1の発振手段と、前記ベースバンド回路の出力信号によって当該第1の発振手段の出力信号を変調する第1の変調手段とを備え、
    前記第2の周波数変換手段は、前記第2の周波数を出力する第2の発振手段と、前記ベースバンド回路の出力信号によって当該第2の発振手段の出力信号を変調する第2の変調手段とを備えている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記第1の周波数と前記第2の周波数との差は、前記所定周波数の2倍である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  4. 前記変換手段は、
    前記サンプリング周波数で、前記受信手段が受信した信号をサンプリングするサンプリング手段と、
    前記サンプリング手段の出力信号のうち、前記第1の周波数と前記第2の周波数を加算平均した周波数成分を通過させるバンドパスフィルタと、
    前記バンドパスフィルタの出力信号を復調する復調手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  5. 前記送信手段は、
    前記第1の周波数変換手段の出力信号を電磁波として出力する第1のアンテナと、
    前記第1の周波数変換手段の出力信号を電磁波として出力する第2のアンテナと、である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  6. 前記送信手段は、
    前記第1の周波数変換手段の出力信号、前記第1の周波数変換手段の出力信号を合成する合成手段と、
    前記合成手段の出力信号を電磁波として出力するアンテナと、である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  7. 前記送信機の前記第1の周波数変換手段は、周波数変換し、かつ、出力信号をフィードバックする第1のトランスバーサル回路であり、
    前記第2の周波数変換手段は、周波数変換し、かつ、出力信号をフィードバックする第2のトランスバーサル回路である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  8. 前記送信機の前記第1の周波数変換手段は、サンプリングされた受信波を周波数変換し、出力信号をフィードバックし、かつ、入力信号をフィードフォワードする第1のトランスバーサル回路であり、
    前記送信機の前記第2の周波数変換手段は、サンプリングされた受信波を周波数変換し、出力信号をフィードバックし、かつ、入力信号をフィードフォワードする第2のトランスバーサル回路である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  9. 請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の無線通信システムを備える、
    ことを特徴とする昇降機制御システム。
  10. 請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の無線通信システムを備える、
    ことを特徴とする変電設備制御システム。
  11. 第1の周波数と第2の周波数とを搬送波とする電磁波を受信する受信手段と、
    前記受信手段が受信した信号を、前記第1の周波数と前記第2の周波数とを加算し、3以上のいずれかの奇数で除算したサンプリング周波数でアナログデジタル変換することにより前記前記第1の周波数と前記第2の周波数に由来のレプリカを作成して情報信号に復調するデルタ・シグマ回路とを備える、
    ことを特徴とする受信機。
  12. 前記デルタ・シグマ回路は、
    前記受信手段が受信した信号とフィードバック信号との差を合成する差分合成手段と、
    当該差分合成手段の出力信号のうち、前記第1の周波数と前記第2の周波数を加算平均した周波数成分を通過させるバンドパスフィルタと、
    当該バンドパスフィルタの出力信号を、前記サンプリング周波数でサンプリングし、デジタル変換するアナログデジタル変換器と、
    当該アナログデジタル変換器の出力信号をアナログ変換して前記フィードバック信号を出力するデジタルアナログ変換器と、
    を備える、
    ことを特徴とする請求項11に記載の受信機。
  13. 前記デルタ・シグマ回路は、
    前記受信手段が受信した信号とフィードバック信号との差を合成する差分合成手段と、
    当該差分合成手段の出力信号のうち、前記第1の周波数と前記第2の周波数を加算平均した周波数成分を通過させるバンドパスフィルタと、
    当該バンドパスフィルタの出力信号を、前記サンプリング周波数でデジタル変換するアナログデジタル変換器と、
    当該アナログデジタル変換器の出力信号をフィルタ処理して出力するデジタルフィルタと、
    前記デジタルフィルタの出力信号をアナログ変換して前記フィードバック信号を出力するデジタルアナログ変換器と、
    を有する、
    ことを特徴とする請求項11に記載の受信機。
  14. 前記バンドパスフィルタは、LC回路である、
    ことを特徴とする請求項12に記載の受信機。
  15. 前記デルタ・シグマ回路は、
    前記受信手段が受信した信号と第1のフィードバック信号との差を合成する第1の差分合成手段と、
    当該第1の差分合成手段の出力信号のうち、前記第1の周波数と前記第2の周波数を加算平均した周波数成分を通過させる第1のバンドパスフィルタと、
    当該第1のバンドパスフィルタと第2のフィードバック信号との差を合成する第2の差分合成手段と、
    当該第2の差分合成手段の出力信号のうち、前記第1の周波数と前記第2の周波数の加算平均した周波数成分を通過させる第2のバンドパスフィルタと、
    当該第2のバンドパスフィルタの出力信号を、前記サンプリング周波数でデジタル変換するアナログデジタル変換器と、
    当該アナログデジタル変換器の出力信号をフィルタ処理して出力するデジタルフィルタと、
    前記デジタルフィルタの出力信号をアナログ変換してフィードバック信号を出力するデジタルアナログ変換器と、
    前記フィードバック信号を乗算して前記第1のフィードバック信号を出力する第1のフィードバック乗算器と、
    前記フィードバック信号を乗算して前記第2のフィードバック信号を出力する第2のフィードバック乗算器と、
    を備える、
    ことを特徴とする請求項11に記載の受信機。
  16. 前記デルタ・シグマ回路は、
    入力信号を乗算する第1のフィードフォワード乗算器、第2のフィードフォワード乗算器、第3のフィードフォワード乗算器と、
    前記第1のフィードフォワード乗算器の出力信号と第1のフィードバック信号との差を合成する第1の差分合成手段と、
    当該第1の差分合成手段の出力信号のうち、前記第1の周波数と前記第2の周波数を加算平均した周波数成分を通過させる第1のバンドパスフィルタと、
    当該第1のバンドパスフィルタの出力信号および前記第2のフィードフォワード乗算器の出力信号を加算し、更に第2のフィードバック信号との差を合成する第2の差分合成手段と、
    当該第2の差分合成手段の出力信号のうち、前記第1の周波数と前記第2の周波数を加算平均した周波数成分を通過させる第2のバンドパスフィルタと、
    当該第2のバンドパスフィルタの出力信号および前記第3のフィードフォワード乗算器の出力信号を加算する合成手段と、
    前記合成手段の出力信号を、前記サンプリング周波数でデジタル変換するアナログデジタル変換器と、
    当該アナログデジタル変換器の出力信号をフィルタ処理するデジタルフィルタと、
    前記デジタルフィルタの出力信号をフィードバック信号にアナログ変換するデジタルアナログ変換器と、
    前記フィードバック信号を乗算して前記第1のフィードバック信号とする第1のフィードバック乗算器と、
    前記フィードバック信号を乗算して前記第2のフィードバック信号とする第2のフィードバック乗算器と、
    を備える、
    ことを特徴とする請求項11に記載の受信機。
  17. 前記アナログデジタル変換器は、コンパレータであり、
    前記デジタルアナログ変換器は、サンプルホールド回路である、
    ことを特徴とする請求項12ないし請求項16のいずれか1項に記載の受信機。
  18. 請求項11ないし請求項16のいずれか1項に記載の受信機を備える、
    ことを特徴とする昇降機制御システム。
  19. 請求項11ないし請求項16のいずれか1項に記載の受信機を備える、
    ことを特徴とする変電設備制御システム。
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