JP5785372B2 - 光量調整装置、画像形成装置、及び光量調整方法 - Google Patents

光量調整装置、画像形成装置、及び光量調整方法 Download PDF

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Description

本発明は、複数のセンサの光量を調整する光量調整装置、該装置を備えた画像形成装置、及び光量調整方法に関する。
被検出物の通過を検出する光学式センサとしては、透過型フォトセンサと反射型フォトセンサとが知られている。透過型フォトセンサは、発光部となるフォトダイオードと、受光部となるフォトトランジスタとを備え、発光部と受光部とを対向させた状態で保持し、受光部で受光される発光部からの光は、発光部と受光部との間に、被検出物が通過すると、遮断される。透過型フォトセンサでは、受光部の信号を監視することで、被検出物の通過を検出することができる。また、反射型フォトセンサでは、発光素子からの光が被検出物で反射したことを受光素子で検出することにより、被検出物の通過を検出する。
上記のようなフォトセンサは、電子写真方式の画像形成装置にも多数用いられている。そして、画像形成装置において、発光部における供給電源の変動や、周囲温度の変化、及び経時変化などに起因して、フォトセンサの光量特性が変化するために、適切な光量調整(光量補償)を行う必要がある。
従来、例えば、特許文献1には、信号検出と光量補償とを同一の受光部で行い、発光部と受光部の特性変化に対して適切な補償を行うことができる光量補償回路が開示されている。この特許文献1に記載の光量補償回路の構成について図7に基づいて説明する。
図7において、センサ1は発光部2と受光部3とで構成される。入力端子10には、発光部2へ初期電流を与えるときに、または、受光量補償を行うときに、動作開始信号が与えられる。この動作開始信号は、パルス発生回路7へ与えられ、クロックパルスをカウンタ回路6へ送出するゲート信号とされる。入力端子11には、受光量設定用の基準レベルを選択する信号が与えられる。この選択信号は、選択回路9へ入力され、選択回路9は、この選択信号に基づいて、目的とする受光量に対応した基準レベルを比較回路5の(+)側入力へ与える。比較回路5の(−)側入力には、受光部3からの受光信号を増幅回路4で増幅した信号が与えられる。
比較回路5は、シュミット幅ΔEを持ち、上限値は(基準レベル+ΔE/2)、また、下限値は(基準レベル−ΔE/2)で(−)側入力を判定する。そして、比較回路5は、増幅回路4の出力Vが上限値を越えた場合、ダウンカウント指示信号をカウンタ回路6へ出力する。逆に、増幅回路4の出力Vが下限値を下回った場合、アップカウント指示信号をカウンタ回路6へ出力する。
カウンタ回路6は、比較回路5の出力信号により、増幅回路4の出力Vが基準レベルに一致するようにカウント動作を行い、出力QからQよりハイレベルまたはローレベルのデジタル信号を出力する。
発光電流駆動回路8は、カウンタ回路6の出力に応じて、発光電流I=(V−VBE)/Q×2・R||Q×2−1・R||・・・||Qn−1×2・R||Q・R、を発光部2へ渡す。但し、Q〜Qはカウンタ回路6の出力で、ハイレベルは“1”で、ローレベルは“0”となる。また、VはツェナーダイオードDのツェナー電圧、VBEはトランジスタQのベース−エミッタ間飽和電圧である。そして、発光部2を流れる発光電流Iはカウンタ回路6が作動している間、カウンタ回路6の出力に応じて受光信号を増幅した信号Vが基準レベルに一致するように増減を繰り返す。このようにして、目的とする一定の受光量を得るようにしている。
特開昭62−151041号公報
上記特許文献1に記載の技術によれば、受光側の受光量(受光レベル)が一定レベルになるように発光側の駆動電流値を最適に決定することができるため、発光側に過大な電流を流すことがなく、センサの省エネ化を図ることができる。このため、1つのセンサに対して光量調整を行う場合には有効と考えられる。
しかしながら、比較回路5、カウンタ回路6、パルス発生回路7、発光電流駆動回路8、選択回路9、及び入力端子10,11からなる光量調整回路を、多数のセンサが使用される画像形成装置に応用する場合、光量調整回路の実装面積が膨大となってしまうため、スペースの限られたプリント基板内に形成することは困難である。また、光量調整回路を全部のセンサに対して配置するのはコスト負担が大きいという問題もある。
本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたもので、1つの光量調整回路を用いて、複数のセンサに対して光量調整を行うことにより、センサの省エネ化を図りつつ、回路の実装面積を小さくし、コスト負担を低減することができる光量調整装置、該装置を備えた画像形成装置、及び光量調整方法を提供すること、を目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1の技術手段は、発光部と受光部とからなるセンサを複数備え、該複数のセンサの光量を調整する光量調整装置であって、前記複数のセンサから1つのセンサを順次選択するセレクタと、該選択した各センサ毎に、前記受光部の受光レベルが一定レベルになるように前記センサの駆動電流値を調整する調整手段と、該調整した各センサの駆動電流値を記憶する記憶手段と、該記憶手段に記憶した各センサの駆動電流値の中の最大値を、前記複数のセンサのデフォルト電流値として決定する決定手段とを備え、該決定手段で決定したデフォルト電流値に基づいて前記複数のセンサを駆動させることを特徴としたものである。
第2の技術手段は、第1の技術手段において、前記複数のセンサのデフォルト電流値を決定した後に、前記各センサの使用時間をカウントするカウント手段を備え、前記記憶手段は、前記カウント手段によりカウントされた前記各センサの使用時間を記憶し、前記セレクタは、次回起動時あるいは所定時間毎に、前記記憶手段に記憶した各センサの使用時間の中で最大の使用時間となるセンサを選択し、前記調整手段は、前記セレクタにより選択したセンサの駆動電流値を該センサの受光部の受光レベルが一定レベルになるように調整し、前記決定手段は、前記調整手段により調整した前記センサの駆動電流値が、前記複数のセンサのデフォルト電流値よりも大きい場合に、前記センサの駆動電流値で前記複数のセンサのデフォルト電流値を更新することを特徴としたものである。
第3の技術手段は、第2の技術手段において、前記複数のセンサのデフォルト電流値を決定した後に、前記各センサの使用時間をカウントするカウント手段と、センサの使用時間と駆動電流値の増分とを対応付けて登録した駆動電流値増分テーブルとを備え、前記記憶手段は、前記カウント手段によりカウントされた前記各センサの使用時間を記憶し、前記セレクタは、次回起動時あるいは所定時間毎に、前記記憶手段に記憶した各センサの使用時間の中で最大の使用時間となるセンサを選択し、前記調整手段は、前記セレクタにより選択したセンサの使用時間に基づいて、前記駆動電流値増分テーブルを参照することにより、前記センサの駆動電流値を調整し、前記決定手段は、前記調整手段により調整した前記センサの駆動電流値で前記複数のセンサのデフォルト電流値を更新することを特徴としたものである。
第4の技術手段は、第1〜第3のいずれか1の技術手段における光量調整装置を備えた画像形成装置である。
第5の技術手段は、発光部と受光部とからなるセンサを複数備え、該複数のセンサの光量を調整する光量調整装置による光量調整方法であって、前記光量調整装置が、前記複数のセンサから1つのセンサを順次選択する選択ステップと、該選択した各センサ毎に、前記受光部の受光レベルが一定レベルになるように前記センサの駆動電流値を調整する調整ステップと、該調整した各センサの駆動電流値を記憶する記憶ステップと、該記憶ステップにて記憶した各センサの駆動電流値の中の最大値を、前記複数のセンサのデフォルト電流値として決定する決定ステップとを備え、該決定ステップにて決定したデフォルト電流値に基づいて前記複数のセンサを駆動させることを特徴としたものである。
本発明によれば、1つの光量調整回路を用いて、複数のセンサに対して、受光量が一定レベルになるように発光側の駆動電流値を最適に決定することができるため、センサの省エネ化を図りつつ、回路の実装面積を小さくし、コスト負担を低減することができる。
本発明の一実施形態に係る光量調整装置の構成例を示すブロック図である。 図1に示したセンサ発光側セレクタ回路の構成例を示すブロック図である。 図1に示したセンサ受光側セレクタ回路の構成例を示すブロック図である。 光量調整装置を内蔵したMFP(デジタル複合機)などの画像形成装置において、センサ群のデフォルト電流値を決定する処理について説明するフロー図である。 画像形成装置を次回起動したときの発光側センサの駆動電流値の更新処理の一例を説明するためのフロー図である。 駆動電流値増分テーブルの一例を示す図である。 特許文献1に記載の光量補償回路の構成を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明に係る光量調整装置、該装置を備えた画像形成装置、及び光量調整方法の好適な実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る光量調整装置の構成例を示すブロック図で、図中、20は光量調整装置を示す。光量調整装置20は、センサ群21、センサ発光側セレクタ回路24、マイコン25、センサ受光側セレクタ回路26、発光側入力インタフェース27、光量調整回路28、及び受光側出力インタフェース29を備える。センサ群21を構成する1つのセンサは、センサ発光部22及びセンサ受光部23で構成され、n個のセンサ(センサ1〜センサn)でセンサ群21が構成されている。このセンサとしては、例えば、前述したフォトセンサなどが適用される。
マイコン25は、センサ発光側セレクタ回路24及びセンサ受光側セレクタ回路26に接続され、光量調整装置20の動作を制御する。マイコン25は、センサ発光側セレクタ回路24あるいはセンサ受光側セレクタ回路26のいずれかに内蔵されていてもよく、センサ発光側セレクタ回路24あるいはセンサ受光側セレクタ回路26とは別に設けるようにしてもよい。また、マイコン25は、図示しないメモリを備え、このメモリに光量調整に必要な各種のデータやプログラムを記憶することができる。
光量調整回路28は、前述の図7に示した光量調整回路に相当し、この光量調整回路は、比較回路5、カウンタ回路6、パルス発生回路7、発光電流駆動回路8、選択回路9、及び入力端子10,11を備えて構成されている。また、光量調整回路28は、発光側入力インタフェース27によりセンサ発光側セレクタ回路24と接続され、受光側出力インタフェース29によりセンサ受光側セレクタ回路26と接続される。なお、光量調整回路28は、特許文献1に記載されているように公知技術であるため、ここでの説明は省略する。
センサ発光側セレクタ回路24は、マイコン25からの指示に基づいて、複数のセンサ発光部22の中から1つのセンサ発光部を順次選択して光量調整回路28に接続する。また、センサ受光側セレクタ回路26は、マイコン25からの指示に基づいて、複数のセンサ受光部23の中から1つのセンサ受光部を順次選択して光量調整回路28に接続する。
図2は、図1に示したセンサ発光側セレクタ回路24の構成例を示すブロック図である。センサ発光側セレクタ回路24は、入力端子24a、シリアル/パラレル変更IC(Integrated Circuit)24b、FETSW(Field Effect Transistor Switch)1〜FETSWnで構成され、FETSW1〜FETSWnがそれぞれセンサ1発光部〜センサn発光部に接続されている。入力端子24aには、マイコン25から、センサ1発光部〜センサn発光部それぞれのオン/オフを制御する制御コマンドが入力される。シリアル/パラレル変更IC24bは、マイコン25からの制御コマンドに基づいて、FETSW1〜FETSWnのオン/オフを制御し、センサ1発光部〜センサn発光部のそれぞれを発光側入力インタフェース27を介して光量調整回路28に接続させる。
図3は、図1に示したセンサ受光側セレクタ回路26の構成例を示すブロック図である。センサ受光側セレクタ回路26は、入力端子26a、シリアル/パラレル変更IC26b4、FETSW(Field Effect Transistor Switch)1〜FETSWnで構成され、FETSW1〜FETSWnがそれぞれセンサ1受光部〜センサn受光部に接続されている。入力端子26aには、マイコン25から、センサ1受光部〜センサn受光部それぞれのオン/オフを制御する制御コマンドが入力される。シリアル/パラレル変更IC26bは、マイコン25からの制御コマンドに基づいて、FETSW1〜FETSWnのオン/オフを制御し、センサ1受光部〜センサn受光部のそれぞれを受光側出力インタフェース29を介して光量調整回路28に接続させる。
<第1の実施形態>
本発明の主たる特徴部分は、1つの光量調整回路を用いて、複数のセンサに対して光量調整を行うことにより、センサの省エネ化を図りつつ、回路の実装面積を小さくし、コスト負担を低減することにある。このための構成として、光量調整装置20は、センサ群21から1つのセンサを順次選択するセレクタと、選択した各センサ毎に、センサ受光部23の受光レベルが一定レベルになるようにセンサの駆動電流値を調整する調整手段と、調整した各センサの駆動電流値を記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶した各センサの駆動電流値の中の最大値を、センサ群21のデフォルト電流値として決定する決定手段とを備え、決定手段で決定したデフォルト電流値に基づいてセンサ群21を駆動させる。
なお、セレクタはセンサ発光側セレクタ回路24及びセンサ受光側セレクタ回路26に相当し、調整手段は光量調整回路28に相当し、記憶手段及び決定手段はマイコン25に相当する。また、ここでいうセンサの駆動電流値とは、センサ発光部22を駆動させるための電流値を意味するものとする。
以下の図4のフローに基づいて、光量調整装置20を内蔵したMFP(デジタル複合機)などの画像形成装置において、センサ群21のデフォルト電流値を決定する処理について説明する。
図4において、まず、画像形成装置を起動させると(ステップS1)、画像形成装置はセンサ群21の光量調整モードに入る。この際、マイコン25が、センサ群21のセンサ発光側セレクタ回路24及びセンサ受光側セレクタ回路26(以下、単にセレクタ回路24,26という)を動作させ、このセレクタ回路24,26が、センサ群21の中からセンサ1の発光側と受光側を選択し、選択したセンサ1のみを光量調整回路28に接続する(ステップS2)。
次に、光量調整回路28を動作させ、センサ1について、センサ受光部23の受光レベルが一定レベルになるようにセンサ発光部22の駆動電流値を調整し、その駆動電流値をマイコン25に記憶する(ステップS3)。この駆動電流値の調整方法は、前述の図7で説明した方法と同様であるため、ここでの説明は省略する。これにより、センサ1の発光側の駆動電流値の調整が完了する。そして、マイコン25が、このセンサ1が最後のセンサであるか否かを判定し(ステップS4)、最後のセンサではないと判定した場合(NOの場合)、ステップS2に戻り処理を繰り返す。つまり、セレクタ回路24,26が、次のセンサであるセンサ2の発光側と受光側を選択し、選択したセンサ2のみを光量調整回路28に接続する。そして、光量調整回路28を動作させ、センサ2について、センサ受光部23の受光レベルが一定レベルになるようにセンサ発光部22の駆動電流値を調整し、その駆動電流値をマイコン25に記憶する。これにより、センサ2の発光側の駆動電流値の調整が完了する。
上記のステップS2〜S4のセンサの選択切替及び光量調整の処理を繰り返し、ステップS4で、マイコン25が、最後(n番目)のセンサと判定した場合(YESの場合)、マイコン25に記憶された全てのセンサ1〜nの駆動電流値を比較し、最大となる電流値を全てのセンサのデフォルト電流値として決定する(ステップS5)。これにより、センサ群21のデフォルト電流値が決定される。
次に、マイコン25が、センサ受光側セレクタ回路26を動作させ、全てのセンサの受光側をオフし(ステップS6)、全てのセンサの受光側と光量調整回路28との接続を解除する。同時に、画像形成装置の動作モードに応じて、センサ発光側セレクタ回路24が各センサを切り替え、マイコン25からの指示に基づいて、各センサの発光側に、ステップS5で決定したデフォルト電流値に応じた電流を流す(ステップS7)。そして、画像形成装置はこの状態のまま画像形成モードに移行する。なお、センサ群21のデフォルト電流値を決定した後、各センサの使用時間、すなわち、各センサの発光側が駆動(オン)される時間がマイコン25に記憶される。マイコン25は、センサ群21のデフォルト電流値を決定した後、各センサ毎に使用時間をカウントするカウント手段を備える。このカウント手段のタイムカウント機能により、各センサの使用時間をカウントし、マイコン25に記憶させることができる。
このように本実施形態によれば、画像形成装置の初期状態において、センサ群に含まれる複数のセンサに対して、受光側の受光量が一定レベルになるように発光側の駆動電流値を決定する処理を、1つの光量調整回路を用いて行うことができる。これにより、センサの省エネ化を図りつつ、回路の実装面積を小さくし、コスト負担を低減することができる。また、この際、受光側の出力レベルが所定値以下にならないように、発光側で必要とされる最大電流を各センサに流すことができる。
<第2の実施形態>
本実施形態では、第1の実施形態でセンサ群21のデフォルト電流値を決定した後に、画像形成装置の次回起動時あるいは所定時間経過時における駆動電流値の更新処理について説明する。ここでは、第1の実施形態で説明した処理により、センサ群21のデフォルト電流値が決定され、マイコン25にはこのデフォルト電流値と各センサの使用時間とが記憶されている。
デフォルト電流値を決定した後の通常動作の場合、セレクタ回路24,26は、次回起動時あるいは所定時間毎に、マイコン25に記憶した各センサの使用時間の中で最大の使用時間となるセンサを選択する。これ以下の処理として、2つの方法がある。第1の方法として、光量調整回路28は、セレクタ回路24,26により選択したセンサの駆動電流値をそのセンサの受光部の受光レベルが一定レベルになるように調整する。マイコン25は、光量調整回路28により調整したセンサの駆動電流値が、マイコン25に既に記憶されているセンサ群21のデフォルト電流値よりも大きい場合に、当該センサの駆動電流値でセンサ群21のデフォルト電流値を更新する。
図5は、画像形成装置を次回起動したときの発光側センサの駆動電流値の更新処理の一例を説明するためのフロー図である。まず、画像形成装置を起動させると(ステップS11)、マイコン25が、マイコン25に記憶されている各センサの使用時間を比較し(ステップS12)、使用時間(発光側の使用時間)が最大のセンサ(以下、対象センサという)を選択する(ステップS13)。そして、マイコン25が、セレクタ回路24,26を動作させ、このセレクタ回路24,26が、対象センサの発光側と受光側を選択し、選択した対象センサのみを光量調整回路28に接続する。そして、光量調整回路28を動作させ、対象センサの駆動電流値を、その対象センサの受光部の受光レベルが一定レベルになるように調整し、その駆動電流値をマイコン25に記憶する(ステップS14)。これにより、使用時間が最大となる対象センサの駆動電流値の調整が完了する。
ここで、ステップS14に関し、センサの中で使用時間が最大のものは経年変化により発光効率の低下が最も大きいと考えられるため、このセンサについてのみ第1の実施形態と同様の光量調整を行う。
次に、ステップS14で調整した対象センサの駆動電流値が、マイコン25に既に記憶されているデフォルト電流値より大きいか否かを判定し(ステップS15)、大きい場合(YESの場合)、対象センサの駆動電流値でデフォルト電流値を更新する(ステップS16)。また、ステップS15において、対象センサの駆動電流値がデフォルト電流値より小さい場合(NOの場合)、デフォルト電流値は更新されず、ステップS17に移行する。
次に、マイコン25が、センサ受光側セレクタ回路26を動作させ、全てのセンサの受光側をオフし(ステップS17)、全てのセンサの受光側と光量調整回路28との接続を解除する。同時に、画像形成装置の動作モードに応じて、センサ発光側セレクタ回路24が各センサを切り替え、マイコン25からの指示に基づいて、各センサの発光側に、ステップS16で更新された電流値あるいはデフォルト電流値に応じた電流を流す(ステップS17)。そして、画像形成装置はこの状態のまま画像形成モードに移行する。なお、本実施形態の場合も、第1の実施形態と同様に、各センサの使用時間、すなわち、各センサの発光側がオンされる時間がマイコン25に記憶される。
このように、画像形成装置の通常状態において、使用時間が最も長いセンサについてのみ光量調整を行い、このときの駆動電流値を、全てのセンサの光量調整に反映させることができるため、光量調整の時間を短縮し、効率的な処理を行うことができる。
また、駆動電流値更新処理の第2の方法について図6に基づいて説明する。図6は、センサの使用時間と駆動電流値の増分とを対応付けて登録した駆動電流値増分テーブルの一例を示す図である。すなわち、センサのメーカ等において、最も効率の悪いセンサについて駆動電流値の経年変化(駆動電流値の増分)を計測し、これを図6に示すようなデータテーブルとして予めマイコン25等に記憶しておく。そして、これにより第1の実施形態で決定したデフォルト電流値を更新する。
セレクタ回路24,26は、次回起動時あるいは所定時間毎に、マイコン25に記憶した各センサの使用時間の中で最大の使用時間となるセンサを選択し、光量調整回路28は、セレクタ回路24,26により選択したセンサの使用時間に基づいて、図6の駆動電流値増分テーブルを参照することにより、このセンサの駆動電流値を調整する。図6の例では、センサ使用時間がT1未満の場合、駆動電流値の増分は0であり、センサ使用時間がT1以上T2未満の場合、駆動電流値の増分がΔI1となり、センサ使用時間がT2以上T3未満の場合、駆動電流値の増分がΔI2になる。マイコン25は、光量調整回路28により調整したセンサの駆動電流値で、マイコン25に既に記憶されているデフォルト電流値を更新する。
つまり、上述の第1の方法と同様に、センサの中で使用時間が最大のものは経年変化により発光効率の低下が最も大きいと考えられるため、このセンサについてのみ駆動電流値の増分を図6のテーブルから求め、この増分をデフォルト電流値に加え、駆動電流値の調整を行う。そして、調整した駆動電流値でデフォルト電流値を更新する。これにより、使用中のセンサがどのような特性の組み合わせであっても適切な駆動電流値にすることができる。
従来の方法では、センサのバラツキと経年変化の両方を考慮して、初期状態から全てのセンサに対して必要以上の駆動電流を流していた。これに対して、本発明の方法によれば、初期状態では、各センサのバラツキを考慮して、センサ群に対して最適なデフォルト電流値を求め、通常状態では、経年変化を考慮して、センサ群のうち、使用時間が最も長いセンサの駆動電流値に基づいて、センサ群のデフォルト電流値を更新するため、従来方法に比べて省エネを実現することができる。
以上説明したように、本発明によれば、1つの光量調整回路を用いて複数のセンサ(センサ群)の光量調整を行うことができる。すなわち、初期動作においては、全てのセンサに対して、1つの光量調整回路を切り替えて接続することにより、各センサの受光側の受光量が一定レベルになる発光側の駆動電流値を求め、求めた駆動電流値の中の最大値を、センサ群のデフォルト電流値とする。そして、これ以降の通常動作においては、センサ群の中で使用時間が最も長いセンサを特定し、この特定したセンサの駆動電流値に基づきデフォルト電流値を更新する。これにより、センサの省エネを図りつつ、回路の実装面積を小さくし、コスト低減を図ることができる。また、光量調整の時間を短縮し、効率的な処理を行うことができる。
1…センサ、2…発光部、3…受光部、4…増幅回路、5…比較回路、6…カウンタ回路、7…パルス発生回路、8…発光電流駆動回路、9…選択回路、10,11,24a,26a…入力端子、20…光量調整装置、21…センサ群、22…センサ発光部、23…センサ受光部、24…センサ発光側セレクタ回路、24b,26b…シリアル/パラレル変更IC、25…マイコン、26…センサ受光側セレクタ回路、27…発光側入力インタフェース、28…光量調整回路、29…受光側出力インタフェース。

Claims (5)

  1. 発光部と受光部とからなるセンサを複数備え、該複数のセンサの光量を調整する光量調整装置であって、
    前記複数のセンサから1つのセンサを順次選択するセレクタと、該選択した各センサ毎に、前記受光部の受光レベルが一定レベルになるように前記センサの駆動電流値を調整する調整手段と、該調整した各センサの駆動電流値を記憶する記憶手段と、該記憶手段に記憶した各センサの駆動電流値の中の最大値を、前記複数のセンサのデフォルト電流値として決定する決定手段とを備え、
    該決定手段で決定したデフォルト電流値に基づいて前記複数のセンサを駆動させることを特徴とする光量調整装置。
  2. 請求項1に記載の光量調整装置において、前記複数のセンサのデフォルト電流値を決定した後に、前記各センサの使用時間をカウントするカウント手段を備え、前記記憶手段は、前記カウント手段によりカウントされた前記各センサの使用時間を記憶し、前記セレクタは、次回起動時あるいは所定時間毎に、前記記憶手段に記憶した各センサの使用時間の中で最大の使用時間となるセンサを選択し、前記調整手段は、前記セレクタにより選択したセンサの駆動電流値を該センサの受光部の受光レベルが一定レベルになるように調整し、前記決定手段は、前記調整手段により調整した前記センサの駆動電流値が、前記複数のセンサのデフォルト電流値よりも大きい場合に、前記センサの駆動電流値で前記複数のセンサのデフォルト電流値を更新することを特徴とする光量調整装置。
  3. 請求項1に記載の光量調整装置において、前記複数のセンサのデフォルト電流値を決定した後に、前記各センサの使用時間をカウントするカウント手段と、センサの使用時間と駆動電流値の増分とを対応付けて登録した駆動電流値増分テーブルとを備え、前記記憶手段は、前記カウント手段によりカウントされた前記各センサの使用時間を記憶し、前記セレクタは、次回起動時あるいは所定時間毎に、前記記憶手段に記憶した各センサの使用時間の中で最大の使用時間となるセンサを選択し、前記調整手段は、前記セレクタにより選択したセンサの使用時間に基づいて、前記駆動電流値増分テーブルを参照することにより、前記センサの駆動電流値を調整し、前記決定手段は、前記調整手段により調整した前記センサの駆動電流値で前記複数のセンサのデフォルト電流値を更新することを特徴とする光量調整装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の光量調整装置を備えた画像形成装置。
  5. 発光部と受光部とからなるセンサを複数備え、該複数のセンサの光量を調整する光量調整装置による光量調整方法であって、
    前記光量調整装置が、前記複数のセンサから1つのセンサを順次選択する選択ステップと、該選択した各センサ毎に、前記受光部の受光レベルが一定レベルになるように前記センサの駆動電流値を調整する調整ステップと、該調整した各センサの駆動電流値を記憶する記憶ステップと、該記憶ステップにて記憶した各センサの駆動電流値の中の最大値を、前記複数のセンサのデフォルト電流値として決定する決定ステップとを備え、
    該決定ステップにて決定したデフォルト電流値に基づいて前記複数のセンサを駆動させることを特徴とする光量調整方法。
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