JPH08152334A - 検出装置 - Google Patents

検出装置

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JPH08152334A
JPH08152334A JP29545594A JP29545594A JPH08152334A JP H08152334 A JPH08152334 A JP H08152334A JP 29545594 A JP29545594 A JP 29545594A JP 29545594 A JP29545594 A JP 29545594A JP H08152334 A JPH08152334 A JP H08152334A
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JP
Japan
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output
transmitter
value
signal
sensor sensitivity
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JP29545594A
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Katsumi Nishijima
勝美 西島
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TEC CORP
Original Assignee
TEC CORP
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 センサばらつきの大きなものであっても支障
なく使用できるようにすること。 【構成】 送信器3と受信変換器4と増幅器32と比較
器11とを備えた基本的な構成に加えて、例えば、増幅
器32の増幅率を電気的に自在に可変させるセンサ感度
可変手段33と、センサ感度設定時にこのセンサ感度可
変手段33による回路定数の可変操作を行ってその適正
値を決定して不揮発性メモリに記憶させるとともに、電
源投入等の初期時に不揮発性メモリから適正値を読み出
して該当するセンサ感度可変手段33の回路定数を設定
させる制御手段とを設けた構成とし、センサばらつきに
対して自動的な調整で対処できるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種用途・分野におい
て、例えば、紙などの被検出物の検出用に用いられる反
射型光センサのようなセンサを含む検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の検出装置として、例え
ば、プリンタにおいて、図8に示すように反射型光セン
サ1を用いて用紙2の有無を検出するようにしたものが
ある。この反射型光センサ1は、LED3と、このLE
D3と対をなすフォトトランジスタ4と、これらのLE
D3及びフォトトランジスタ4よりなるアセンブリを保
護するための保護ガラス5とにより構成されている。な
お、保護ガラス5にはLED3及びフォトトランジスタ
4の特性に合わせてフィルタが貼付されていてもよい。
【0003】LED3と駆動電源との間には電流制限抵
抗R1 が接続されている。この電流制限抵抗R1 の抵抗
値が小さい程、LED3の発光量が大きくなる。また、
フォトトランジスタ4のコレクタ側にはコレクタ抵抗R
2 が接続され、フォトトランジスタ4のコレクタ・コレ
クタ抵抗R2 間にはA/D変換器6が接続されている。
A/D変換器6の出力がこの検出装置の検出出力となる
が、このA/D変換器5自体は1チップCPUに一体に
組み込まれている場合が多い。
【0004】このような構成において、LED3には電
流制限抵抗R1 により決定される電流が流れ、その電流
値に応じた発光量でLED3が発光する。LED3から
放出された光は保護ガラス5を透過するが、保護ガラス
5の前面に用紙2が存在すればこの用紙2で反射され
る。用紙2で反射された光は再び保護ガラス5を透過
し、今度は、フォトトランジスタ4に向かって入射す
る。このフォトトランジスタ4には入射光量に応じた光
電流が流れる。これにより、コレクタ抵抗R2 にも電流
が流れ、コレクタ端子の電位変化をもたらす。この変化
した電位をフォトトランジスタ4の出力としてA/D変
換器6に取り込み、A/D変換したデジタル値をCPU
(図示せず)により読み取る。CPUでは用紙2が無い
状態(フォトトランジスタ4に対する反射光が無い状
態)でのA/D変換器6の出力値にマージンを加えた値
が閾値として設定されており、この閾値よりも小さな出
力値になった場合に、用紙2が存在すると判断する。
【0005】また、図9に示すような検出装置もある。
基本的には、図8の場合と同様な反射型光センサ1を用
いたものであるが、その駆動方式及び検出方式が異な
る。まず、駆動方式はLED3を間欠駆動させるチョッ
パ駆動方式とされている。このため、LED3のアノー
ド側(電流制限抵抗R1 側)にはトランジスタQ1 及び
ベース抵抗R3 による電流スイッチ7を介してパルス幅
変調発振器(PWMオシレータ)8が接続されている。
また、フォトトランジスタ4のコレクタ端子にはAC結
合用のコンデンサC1 を介して半波整流増幅回路9が接
続されている。この半波整流増幅回路9はオペアンプ1
0を主体とするもので、このオペアンプ10には入力抵
抗R4 ,R5 、帰還抵抗R6 、帰還ダイオードD1 ,D
2 が接続されている。オペアンプ10の出力側には比較
器11が接続されている。この比較器11はオペアンプ
10の出力値を基準値VREF1と比較するもので、その出
力ラインには出力プルアップ抵抗R7 が接続されてい
る。さらに、比較器11の出力側にはデータラッチ用の
フリップフロップ12が接続されている。このフリップ
フロップ12はパルス幅変調発振器8によるLED3の
間欠駆動のタイミングに同期して比較器11の出力をラ
ッチするもので、パルス幅変調発振器8の出力信号が同
期信号としてクロック端子に与えられている。
【0006】このような構成において、パルス幅変調発
振器8により電流スイッチ7をオンさせた時のみ、LE
D3に電流が流れる。これにより、LED3の発光は、
パルス幅変調発振器8から出力されるパルス周期、オン
・オフのデューティ比に応じて間欠的になる。図10中
にはこのようなLED3の間欠的な発光による光出力
の様子をタイムチャートとして示している。間欠駆動さ
れるLED3に基づく反射光を受信するフォトトランジ
スタ4の出力は、図10中示すように脈流となる。脈
流状態の出力はAC結合用のコンデンサC1 を介して
半波整流増幅回路9のオペアンプ10に入力される。こ
の増幅処理により外乱光によるDC成分が除去された増
幅出力が得られる。この増幅出力を、比較器11に
おいて、用紙2が無い時の増幅出力レベルに対してマー
ジンを持たせて設定された基準値VREF1と比較するとと
もに、デジタル回路用に信号レベル変換処理を行い、信
号として出力する。ここに、比較器11の出力はパル
ス的であるため、パルス幅変調発振器8の出力でフリッ
プフロップ12のタイミングをとることにより、LED
3の発光と同期してフリップフロップ12にラッチさせ
ることで、用紙2の有無に関する検出信号が得られる。
【0007】図9に示すようなチョッパ駆動方式により
LED3の発光を間欠的にすると、図11のLEDのせ
ん頭順電流‐デューティ比の特性図からも分かるよう
に、LED3に流す電流を常に発光させている場合(デ
ューティ比100 )に比べて大きくさせることができ
る。この結果、LED3の発光光量を大きくでき、対象
個所が明るくてもセンサとして利用できることになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】一般に、図8や図9に
例示した検出装置のようなセンサ系では、センサ自身及
びその使用環境により、センサ感度にばらつきを持つ。
よって、被検出物、例えば、用紙2の有無による検出量
の変化が小さい場合にはセンサ感度を微調する必要があ
る。図8や図9に例示した例では、例えば電流制限抵抗
1 を半固定抵抗としておきその抵抗値を変化させるこ
とによりLED3の光出力を変化させるとか、フォトト
ランジスタ4のコレクタ抵抗R2 を半固定抵抗としてお
きその抵抗値を変化させることによりフォトトランジス
タ4のコレクタ電圧、従って、受光感度を変化させるこ
とにより、微調が行われる。或いは、センサ出力をA/
D変換器6によってアナログ信号からデジタル信号に変
換する際に多値データとしてデジタル信号に変換し、被
検出物、例えば、用紙2の有無を多値データのレベルに
よって判断する必要がある。
【0009】しかし、半固定抵抗等による微調によって
センサ感度のばらつきに対処する対応策では、面倒であ
り、ばらつきの大きなセンサ系の使用が現実的でなくな
り、高精度なセンサ系を用いる必要が生ずる。また、A
/D変換器6を用いて多値データに変換することにより
センサ感度のばらつきに対処する対応策では、A/D変
換器がフラッシュ型(コンパレータを必要個数、例えば
8ビットの場合であれば256個だけ並べて1回の比較
処理で済ませる方式)の場合を除き、A/D変換に時間
を要するとともに、何れのA/D変換器を用いるにして
も高価になってしまう。
【0010】また、図9に例示した検出装置のようなチ
ョッパ駆動方式の場合、連続駆動方式に比してLED3
の寿命が長く、消費電力が少ないメリットを有する。し
かし、図10中に示すオン期間T1 とオフ期間T2 とに
より定まるデューティ比が規定の値に固定されており、
長期間で考えた場合、LED3の寿命に影響があり、か
つ、消費電力の多いものとなっている。さらには、パル
ス信号によるチョッパ駆動方式の場合、外乱ノイズによ
って生じた入力レベルの一時的な変化がフリップフロッ
プ12にラッチされた場合、この一時的な変化(ノイ
ズ)が、次のクロックパルスが与えられるまでの長い時
間保持されてしまい、検出信号にノイズの影響が及ぶこ
とになる。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の検出装置
は、光、音などの物理的エネルギーを送出させる送信器
と、この送信器と対をなし、反射、遮蔽などの被検出物
の状態に応じた量の物理的エネルギーを受信して電気的
信号に変換する受信変換器と、この受信変換器で受信変
換された電気的信号を増幅する増幅器と、この増幅器に
より増幅された電気的信号を基準値と比較して2値の検
出信号を出力する比較器と、前記送信器による物理的エ
ネルギーの送出量、前記受信変換器の受信感度、前記増
幅器の増幅率、前記比較器の基準値なる回路定数の少な
くとも1つを電気的に自在に可変させるセンサ感度可変
手段と、センサ感度設定時にこのセンサ感度可変手段に
よる回路定数の可変操作を行ってその適正値を決定して
不揮発性メモリに記憶させるとともに、電源投入等の初
期時に前記不揮発性メモリから前記適正値を読み出して
該当する前記センサ感度可変手段の回路定数を設定させ
る制御手段とを備えた構成とした。
【0012】請求項2記載の検出装置は、光、音などの
物理的エネルギーを送出させる送信器と、この送信器を
間欠動作させる間欠駆動手段と、この間欠駆動手段によ
る間欠動作の周期を電気的に可変させる周期可変手段
と、前記送信器と対をなし、反射、遮蔽などの被検出物
の状態に応じた量の物理的エネルギーを受信して電気的
信号に変換する受信変換器と、この受信変換器で受信変
換された電気的信号を前記送信器の間欠動作に同期して
保持する同期保持手段とを備えた構成とした。
【0013】請求項3記載の検出装置は、請求項2記載
の検出装置の構成において、同期保持手段を送信器の間
欠動作に同期させた時系列出力信号として順次保持する
手段とし、この同期保持手段に保持された時系列出力信
号中の有効数に応じて被検出物の有無を判定する判定出
力手段を備えた構成とした。
【0014】請求項4記載の検出装置は、請求項3記載
の検出装置の構成に加えて、時系列出力信号に対してそ
の時系列に応じた重みを付与する重み付与手段を備えた
構成とした。
【0015】
【作用】請求項1記載の検出装置においては、センサ感
度設定時には制御手段がセンサ感度可変手段による回路
定数の可変操作を実行し、送信器からの物理的エネルギ
ーの送出量、受信変換器の受信感度、増幅器の増幅率、
比較器の基準値なる回路定数の少なくとも1つが自在に
可変される。そこで、センサ感度設定時には被検出物無
しの状態、或るいは、検出に対しての影響が最低レベル
となる被検出物を検出対象位置に配設させて、上記回路
定数を増加又は減少させる可変操作を適宜実行し、検出
限界値を求める。求められた検出限界値に適宜マージン
を加えた値を、自己の検出装置における回路定数の適正
値と決定し、この適正値をもたらす可変値を不揮発性メ
モリに記憶させる。その後、本来の使用時には、電源投
入等の初期時において、制御手段によって自動的に適正
値をもたらす可変値が不揮発性メモリから読み出され
て、該当するセンサ感度可変手段の回路定数が適正値と
なる可変操作が実行されて自動調整が行われる。よっ
て、センサ感度の最適なる状態で使用可能となる。
【0016】請求項2記載の検出装置においては、間欠
駆動手段による間欠動作の周期を電気的に可変させる周
期可変手段を有するので、状況に応じて間欠動作の周期
が自在に設定できる。例えば、被検出物の状態が短時間
の間に変化し得る状況では、送信器を駆動させる間隔が
短くなるように間欠動作の周期を設定するが、長時間に
渡って被検出物の状態が変化しないと想定されるような
状況では、送信器を駆動させる間隔が長くなるように間
欠動作の周期を設定する。このような周期設定によれ
ば、検出動作に支障ない期間中には送信器の駆動が稀れ
となるため、送信器の寿命が延びるとともに、その消費
電力も極力減ることになる。
【0017】請求項3記載の検出装置においては、受信
変換器で受信変換された電気的信号を時系列出力信号と
して記憶手段に順次記憶させるので、時系列に従い常に
最新の情報が記憶される。さらに、このような記憶手段
に順次記憶された複数個の時系列出力信号中の有効数に
応じて判定出力手段で被検出物の有無が判定される。よ
って、チョッパ駆動方式において、外乱ノイズによって
生じた入力レベルの一時的な変化が長い時間保持された
まま検出出力に影響を及ぼすようなことがなくなり、ノ
イズの影響の少ない検出出力が得られる。
【0018】さらに、請求項4記載の検出装置において
は、時系列出力信号に対して重み付与手段によってその
時系列に応じた重みが付与されるので、より最新の出力
信号の重みを大きくすることにより、検出出力に対する
より最新の出力信号の寄与の割合を大きくすることがで
き、被検出物の検出速度が速くなる。
【0019】
【実施例】本発明の一実施例を図1ないし図4に基づい
て説明する。図8ないし図11に示した部分と同一機能
を果たす部分は同一符号を用い、説明も省略する。
【0020】本実施例の検出装置が適用されるプリンタ
の電装系構成の概要を図2に示すブロック図を参照して
説明する。まず、各部を制御して制御手段としても機能
するCPU21が設けられている。このCPU21には
バス22を介してセントロニクス準拠のインタフェース
23やメモリ24や不揮発性メモリとして機能するEE
PROM25(バックアップRAM等でもよい)やI/
Oポート26が接続されている。これにより、CPU2
1はインタフェース23を介してパーソナルコンピュー
タ等の本体側と接続されている。また、前記I/Oポー
ト26には、ドライバ類27のような各種負荷(具体的
には、用紙フィードモータや印字ヘッド用のキャリアな
どがある)や、センサ・スイッチ類28が接続されてい
る。センサ・スイッチ類28としてはプリンタにおける
コントロールパネル(図示せず)上の各種スイッチや、
プリンタ内外の適所に配設される各種センサなどがあ
る。本実施例の検出装置における反射型光センサ1は、
このセンサ・スイッチ類28中の1つのセンサであり、
例えば、搬送経路上で用紙2の有無を検出する光学的用
紙センサとして用いられている例を示す。
【0021】即ち、本実施例の検出装置においては、用
紙2が被検出物に相当し、LED3が物理的エネルギー
として光なる電磁波を送出する送信器に相当し、フォト
トランジスタ4が物理的エネルギーとして用紙2による
反射光を受信して電気的信号に変換する受信変換器に相
当する。また、本実施例のLED3の駆動方式は、チョ
ッパ駆動方式とされており、図1に示すように、LED
3には電流スイッチ7を介して間欠駆動手段となるパル
ス幅変調発振器(PWMオシレータ)31が接続されて
いる。このパルス幅変調発振器31は、その具体的回路
構成例は後述するが、周期可変手段から入力される出力
周期変更入力に応じて電流スイッチ7のオン・オフ、従
って、LED3のオン・オフの周期なるデューティ比を
自在に可変し得る機能を有する。
【0022】また、フォトトランジスタ5により受信変
換された電気的信号を増幅する増幅器として機能するオ
ペアンプ10を主体とした半波整流増幅回路32には、
前記オペアンプ10に対してセンサ感度可変手段となる
増幅率可変回路33が付加されている。この増幅率可変
回路33はアナログスイッチSWn (n=1,2,3,
4)と帰還抵抗Rn (n=8,9,10,11)とより
なる4個の直列回路を、オペアンプ10の帰還抵抗R6
に並列に接続してなる。前記アナログスイッチSWn
オン・オフ用のコントロール入力は前記CPU21の出
力ポートに接続されている。これにより、アナログスイ
ッチSWn のオン・オフは前記CPU21側からのオン
・オフ信号に基づき制御され、オンしたアナログスイッ
チSWnに対応する帰還抵抗Rn と帰還抵抗R6 との合
成抵抗によって、半波整流増幅回路32としての増幅率
が、電気的に自在に可変されることになる。
【0023】この半波整流増幅回路32の出力側には比
較器11を介して同期保持手段として機能するシフトレ
ジスタ34が接続されている。即ち、このシフトレジス
タ34はQA ,QB ,QC ,QD なる時系列出力端子を
有し、前記半波整流増幅回路32から得られる信号をパ
ルス幅変調発振器31の発振周期、従って、LED3の
発光と同期させた時系列出力信号として順次記憶して前
記時系列出力端子QA,QB ,QC ,QD から出力する
機能を持つ。
【0024】このシフトレジスタ34の出力側には加算
増幅回路35が接続されている。この加算増幅回路35
はオペアンプ36を主体として構成されている。このオ
ペアンプ36の−端子には、前記シフトレジスタ34の
各時系列出力端子QA ,QB,QC ,QD に接続された
重み付け抵抗R12,R13,R14,R15の並列回路が入力
抵抗回路として接続され、+端子には入力抵抗R16が接
続され、入出力間には帰還抵抗R17が接続されている。
前記各重み付け抵抗R12,R13,R14,R15は重み付与
手段を構成している。この加算増幅回路35の出力側に
は2つの比較器37,38が並列に接続されている。こ
れらの比較器37,38はオペアンプ36の出力VOUT
を各々異なる基準値VREF2,VREF3と比較するもので、
REF2<VREF3に設定されている。これらの比較器3
7,38の出力側には出力プルアップ抵抗R18,R19
接続されている。さらに、これらの比較器37,38の
出力側にはS‐R型のフリップフロップ39が接続され
ている。即ち、比較器37の出力がフリップフロップ3
9のセット端子Sに入力され、比較器38の出力がフリ
ップフロップ39のリセット端子Rに入力されている。
このフリップフロップ39から最終的な紙有無信号が出
力されるものであり、これらの加算増幅回路35、比較
器37,38及びフリップフロップ39により判定出力
手段40が構成されている。
【0025】このような構成において、まず、センサ感
度の調整について説明する。本実施例のプリンタにおい
ては、モードの1つとしてセンサ感度設定モードが用意
されており(メンテナンスモードなどの利用でもよ
い)、コントロールパネルなどによりセンサ感度設定モ
ードに設定されると、CPU21によって以下のような
センサ感度の調整処理が実行される。
【0026】まず、用紙2が無い状態、或いは、用紙有
無の検出出力に対しての影響が最低レベルの用紙(使用
が想定される用紙中で反射率の最も低い用紙)を、反射
型光センサ1による検出対象位置に配設する。このよう
な状態で、CPU21から半波整流増幅回路32中のア
ナログスイッチSWn に対してオン・オフ信号を出力し
て、そのオン・オフを適宜切り換えることにより、オペ
アンプ10に対する帰還抵抗の抵抗値を増加又は減少さ
せる。即ち、オペアンプ10の増幅率を増加又は減少さ
せる。このような増幅率の可変操作において、その都
度、フリップフロップ39から得られる最終出力をチェ
ックし、検出限界値を求める。検出限界値は、例えば、
反射型光センサ1が自己の保護ガラス5による反射光を
受光することによる誤動作等を想定した検出値である。
CPU21は求めた検出限界値に、適宜マージンを加え
た値を、本検出装置における増幅率(回路定数の1つ)
の適正値と決定し、その値をEEPROM25に格納す
る。具体的には、適正値となる増幅率をもたらすアナロ
グスイッチSWn のオン・オフ組合せ情報がEEPRO
M25に記憶される。これにより、センサ感度設定モー
ドの処理が終了する。
【0027】その後、実際のプリンタ使用に際して、電
源投入時などの初期時に実行される初期設定ルーチンで
は、CPU21がEEPROM25に格納されている適
正値となる増幅率をもたらすアナログスイッチSWn
オン・オフ組合せ情報を読み出して、これらのアナログ
スイッチSWn のオン・オフ状態を自動的に初期設定す
る。これにより、オペアンプ10の増幅率は電源投入時
から適正値に設定され、本検出装置は、最適なセンサ感
度を持つ状態で用紙2の有無検出に供される。
【0028】なお、センサ感度の調整に関して、本実施
例では、CPU21による制御でオペアンプ10の増幅
率を自在に可変操作するようにしたが、オペアンプ10
の増幅率の可変操作に限らない。例えば、LED3に対
する電流制限抵抗R1 部分を、増幅率可変回路33と同
様に複数の抵抗・アナログスイッチ対の組合せ構成と
し、CPU21によるアナログスイッチのオン・オフ制
御でLED3に流れる電流値を可変させることで、その
光出力(物理的エネルギーの送出量)を可変させるセン
サ感度可変手段であってもよい。或いは、フォトトラン
ジスタ4のコレクタに接続されたコレクタ抵抗R2 部分
を、増幅率可変回路33と同様に複数の抵抗・アナログ
スイッチ対の組合せ構成とし、CPU21によるアナロ
グスイッチのオン・オフ制御でフォトトランジスタ4に
おける光電流の変化に対する出力電圧の変化率(受信感
度)を可変させるセンサ感度可変手段であってもよい。
また、比較器11の基準値VREF1をCPU21による制
御で自動的に可変させるセンサ感度可変手段であっても
よい。さらには、パルス幅変調発振器31によるLED
3のオン時間幅を変化させる手段であってもよい。これ
らは、何れか1つが可変であっても、任意の組合せの複
数が可変であってもよい。
【0029】次に、検出動作について説明する。後述す
るように間欠駆動されるLED3に基づく反射光を受信
するフォトトランジスタ4の出力は、脈流状態にあり、
AC結合用のコンデンサC1 を介してオペアンプ10に
入力される。このオペアンプ10での増幅処理により外
乱光によるDC成分が除去された増幅出力が得られる。
この増幅出力を、比較器11で基準値VREF1と比較す
る。この比較によりレベル変換された比較器11からの
出力値は、LED3の発光と同期してサンプリングを行
うことによりシフトレジスタ34に入力されて保持され
る。このシフトレジスタ34は比較器11からの出力信
号を4つ分、時系列で保持する。よって、シフトレジス
タ34の時系列出力端子QA ,QB ,QC ,QD から順
次出力される信号は、QA 側が時系列的に最も新しく、
D 側が時系列的に最も古い信号となる。これらの時系
列出力端子QA ,QB ,QC ,QD から出力される各々
の出力信号VQA,VQB,VQC,VQDはオペアンプ36に
与えられるが、各々重み付け抵抗R12,R13,R14,R
15を経ることにより、重み付けされる。即ち、オペアン
プ36の出力をVOUT とすると、VOUT は VOUT =−R17(VQA/R12+VQB/R13+VQC/R14
+VQD/R15) で求められるものであり、各出力信号VQA,VQB
QC,VQDは各々1/R12,1/R13,1/R14,1/
15なる重み付けを受けて加算される。この重み付け
は、より最新の出力信号のほうが大きな重みを持つよう
に設定されている。
【0030】オペアンプ36で加算された時系列出力信
号は、各々比較器37,38に入力され、基準値
REF2,VREF3との大小関係が比較される。ここでは、
REF2>VREF3に設定されており、VOUT ≧VREF2の場
合には比較器37の出力によりフリップフロップ39が
セットされて、用紙2が有りと判定される。一方、V
OUT ≦VREF3の場合には比較器38の出力によりフリッ
プフロップ39がリセットされ、用紙2が無しと判定さ
れる。さらに、VREF2<VOUT <VREF3の場合には、比
較器37,38は何れも出力を生ぜず、フリップフロッ
プ39のセット/リセット動作が行われないため、フリ
ップフロップ39はそれ以前の値を保持する。
【0031】即ち、基準値VREF2,VREF3はシフトレジ
スタ34中に格納された複数の出力信号中で紙有りを示
す信号の個数(有効数)を想定して各々設定されたもの
で、有効数で考えれば、シフトレジスタ4中に格納され
た出力信号中の有効数がある一定値n2 (基準値VREF2
に相当)以上であれば、用紙2が存在すると判定し、有
効数がある一定値n3 (基準値VREF3に相当)以下であ
れば、用紙2が存在しないと判定する。そして、有効数
がn2 より小さくn3 より大きければ、前の状態と同じ
とする。これにより、判定結果に関してヒステリシスを
持たせることができる。
【0032】つまり、本実施例においては、複数の出力
信号を時系列出力信号として時系列に従い常に最新の情
報をシフトレジスタ34に保持し、かつ、これらの時系
列出力信号の加算値を所定値と比較して用紙2が存在す
るか否かを判定するので、LED3のチョッパ駆動方式
において、外乱ノイズによって時系列出力信号の一部に
一時的な変化が生じたとしても、判定結果には影響が及
ばないことになる。よって、外乱ノイズの影響を受けに
くい検出動作が可能となる。
【0033】また、加算増幅回路35においてオペアン
プ36に与えられる時系列出力信号VQA,VQB,VQC
QDについて、より最新の出力信号のほうが大きな重み
を持つように各々1/R12,1/R13,1/R14,1/
15なる重み付けがされているので、比較器37,38
でオペアンプ36の出力信号VOUT を比較する上で、よ
り最新の出力信号の寄与割合が大きくなる。よって、よ
り最新の出力信号に基づき判定できることになり、セン
サとして反応速度の速いものとなる。つまり、用紙2の
有無変化に対する判定値の変化のタイムラグが小さい。
【0034】なお、本実施例では、出力信号を時系列に
保持するための同期保持手段としてシフトレジスタ34
を用いたが、これに限らず、例えばアナログ的なサンプ
ル&ホールド回路などを用いるようにしてもよい。アナ
ログ的に出力信号を時系列で保持する場合であれば、比
較器11は省略してもよい。
【0035】さらに、LED3のチョッパ駆動制御につ
いて説明する。本実施例のパルス幅変調発振器31は、
例えば、図3に例示するような回路構成とされており、
LED3をオン・オフさせる周期をCPU21の制御に
よって自在に可変し得る。まず、LED3のオフ時間を
規制する2つのデータラッチ41,42と、オン時間を
規制する1つのデータラッチ43とが設けられている。
データラッチ41には用紙フィードモータのドライブ時
用のLED3のオフ時間TA がCPU21によって予め
設定されている。データラッチ42には用紙フィードモ
ータの非ドライブ時用のLED3のオフ時間TB がCP
U21によって予め設定されている。データラッチ43
にはLED3のオン時間TD がCPU21によって予め
設定されている。前記データラッチ41,42の出力側
にはセレクタ44が接続されており、オフ時間TA ,T
B が選択自在とされている。即ち、このセレクタ44は
用紙フィードモータ用のドライブ信号の有効/無効に応
じて出力Y0 を切り換えるものであり、ここでは、ドラ
イブ信号が有効なときにはデータラッチ41側のデータ
(オフ時間TA )を選択し、ドライブ信号が無効なとき
にはデータラッチ42側のデータ(オフ時間TB )を選
択するように設定されている。さらに、このセレクタ4
4と前記データラッチ43との出力側にはセレクタ45
が接続されている。このセレクタ45は反転LEDON
信号に応じてその出力Y1 を、選択出力Y0 (オフ時間
A 又はTB )と、データラッチ43のデータ(オン時
間TD)との何れかに交互に切り換えるものである。具
体的には、反転LEDON信号がHレベルのときには選
択出力Y0 側を選択し、反転LEDON信号がLレベル
のときにはデータラッチ43のデータ(オン時間TD
を選択するように設定されている。これらのデータラッ
チ41,42,43及びセレクタ44,45により、周
期可変手段が構成されている。
【0036】さらに、セレクタ45の出力側には同期カ
ウンタ46が接続されている。この同期カウンタ46は
クロック端子に入力される基準クロックに同期して、反
転LOAD信号が有効のときにはD端子に入力される値
(選択出力Y1 の値)を内部フリップフロップにロード
し、反転LOAD信号が無効のときにはこの内部フリッ
プフロップの値をカウントアップ又はカウントダウンす
る機能を有する。このような内部フリップフロップにキ
ャリーC(又は、ボロー)が生じた場合には、キャリー
Cを出力する。この同期カウンタ46の出力側にはD型
のフリッブフロップ47、T型のフリップフロップ48
が順に接続されている。前記フリップフロップ47は、
同期カウンタ46のカウントアップをキャリーCによっ
て検出し、次のカウント値をロードさせるためのもので
ある。前記フリップフロップ48は同期カウンタ46の
カウントアップ毎に反転LEDON信号を反転させるこ
とにより、電流スイッチ7を介してLED3を実際にオ
ン・オフさせる機能を持つ。同時に、このフリップフロ
ップ48の反転LEDON信号が前述したように前記セ
レクタ45に与えられている。
【0037】周期可変手段を含むこのようなパルス幅変
調発振器31において、まず、データラッチ41の値に
よって決まるLED3のオフ時間TA とデータラッチ4
3の値によって決まるLED3のオン時間TD とは、電
流制限抵抗R1 によって決定されるLED電流が、図1
1に示したようなせん頭順電流‐デューティ比曲線に収
まる必要がある。また、データラッチ42の値によって
決まるLED3のオフ時間TB の値を、オフ時間TA
値よりかなり大きく設定することにより、用紙フィード
モータの非ドライブ時のLED3の点滅周期が長くなっ
て、このLED3のせん頭順電流のデューティ比が小さ
くなる。これにより、図4のタイムチャートに例示する
ように、常にオフ時間TA とオン時間TD とにより定ま
るデューティ比で駆動しないため、長期で見た場合、L
ED3の負荷が軽減されるのでチョッパ駆動されるLE
D3の寿命が延びる。同時に、経時変化によるLED3
の輝度の低下が小さくなり、消費電流も小さくなるた
め、チョッパ駆動方式の利点を最大限活かせる。特に、
センサ系がバッテリ駆動のものであればその電池寿命な
いしは1回の充電による使用時間を延ばすこともでき
る。
【0038】ここに、LED3のオン・オフ周期ないし
はデューティ比を可変させる妥当性について説明する。
本実施例のように、用紙フィードモータのドライブ状態
/非ドライブ状態に応じて、センサ系の検出周期(LE
D3のオン・オフ周期)を変えるのは、まず、用紙2の
フィード時ではこの用紙2の頭出しを行い印字位置を正
確に決めるため、用紙フィードモータの1ステップ毎に
1回以上の検出動作を頻繁に行う必要があるからであ
る。一方、用紙2のフィードを行っていない時(用紙フ
ィードモータの非ドライブ時)には用紙2の検出を行う
のはオペレータのマニュアル操作による用紙2の挿入又
は排紙操作に対するものであり、検出動作は必要なもの
の、頻繁に検出動作を行う必要がないからである。
【0039】なお、図3に具体的に例示したようなパル
ス幅変調発振器31に代えて、例えば、図5に示すよう
な構成のパルス幅変調発振器51を、LED3を間欠駆
動させる間欠駆動手段としてもよい。このパルス幅変調
発振器51は例えば株式会社東芝製の1チップマイクロ
コントローラTLCS‐900シリーズ中の16ビット
タイマをプログラマブル矩形波出力モードとして利用し
たものである。即ち、16ビット構成のアップカウンタ
52と2つのタイマレジスタ53,54への設定値との
一致によって図6のタイムチャートに示すようにタイマ
フリップフロップ55を反転させ、このタイマフリップ
フロップ55の値を出力として設定することにより、プ
ログラマブル矩形波出力モードとなる。ここに、タイマ
レジスタ53は16ビットにてデューティが設定され、
タイマレジスタ54は16ビットにて周期が設定される
もので、(タイマレジスタ53への設定値)<(タイマ
レジスタ54への設定値)なる条件を満たす必要があ
る。これらのタイマレジスタ53,54への設定値の設
定(図1中の出力周期変更入力に相当する)はCPU
(CPU21に相当)によって行われるため、これらの
タイマレジスタ53.54は内部バス56によってCP
Uに接続されている。ただし、タイマレジスタ53と内
部バス56との間にはレジスタバッファ57が介在され
ている。また、アップカウンタ52側とタイマレジスタ
53,54側との前述した一致を判断するための比較を
行うための16ビットのコンパレータ58,59も備え
ている。
【0040】さらに、図1中に示したような重み付け抵
抗R12〜R15を含む判定出力手段40に代えて、例え
ば、図7に示すような構成の判定出力手段61を用い
て、時系列出力信号に対する重み付けを伴う検出結果の
判定処理を行わせるようにしてもよい。この判定出力手
段61においては、まず、シフトレジスタ34に代えて
設けたシフトレジスタ62の出力側に2つの全加算器
(フルアダー=FA)63,64が接続されている。こ
こに、前記シフトレジスタ62は6個の時系列出力端子
A 〜QF 中の5個が用いられるとともに、これらの時
系列出力端子QA 〜QE から出力される信号は、QA
が時系列的に最も新しく、QE 側が時系列的に最も古い
信号となるように設定されている。このようなシフトレ
ジスタ62に対して全加算器63は古い側の時系列出力
端子QC ,QD ,QE からの出力が入力されるように接
続されている。ここに、全加算器63では、時系列出力
端子QD,QE からの出力の重みを1としたとき、時系
列出力端子QC の出力の重みが2となる加算処理が行わ
れる。また、全加算器64は新しい側の時系列出力端子
A ,QB からの出力と前記全加算器63からのキャリ
ー出力とを入力とするもので、全加算器64では、全加
算器63からのキャリー出力の重みを1としたとき、時
系列出力端子QA ,QB からの出力の重みを2とする加
算処理が行われる。よって、これらの全加算器63,6
4からの出力は、全加算器63の出力が重み1、全加算
器64の出力が重み2、この全加算器64のキャリー出
力が重み4を持つことにより、最新の時系列出力ほど、
大きな重みを持つように設定されている。
【0041】さらに、判定出力手段61においては、こ
れらの全加算器63,64で4,2,1の割合で重み付
けされた加算値を入力とする2つのマグニチュードコン
パレータ65,66が設けられている。ここに、マグニ
チュードコンパレータ65はこの加算値を、用紙無しと
判定するための3ビットの下位比較値と比較するための
ものである。マグニチュードコンパレータ66はこの加
算値を、用紙有りと判定するための3ビットの上位比較
値と比較するためのものである。これらのマグニチュー
ドコンパレータ65,66の出力側にはJ‐K型のフリ
ップフロップ67が接続されている。具体的には、マグ
ニチュードコンパレータ66へ入力される加算値が上位
比較値よりも大きいときにフリップフロップ67がセッ
トされ、マグニチュードコンパレータ65へ入力される
加算値が下位比較値よりも小さいときにフリップフロッ
プ67がリセットされ、さらに、加算値が下位比較値以
上で上位比較値以下の場合にはフリップフロップ67は
以前の状態を維持する。これにより、この判定出力手段
61も前述した判定出力手段40と同様の機能を果た
す。
【0042】なお、本実施例の検出装置は、一例とし
て、プリンタにおいて用紙2の有無を検出する用紙検出
センサに用いた例を示したが、このような適用例に限ら
れないのはもちろんであり、各種分野における検出系に
適用できる。また、本実施例の検出装置のセンサ系もL
ED3とフォトトランジスタ4との対による反射型光セ
ンサ1の例で説明したが、このようなセンサ系に限られ
ないのはもちろんである。例えば、物理的エネルギーと
して光を放出するLED3に代えて、音、熱、振動、圧
力、その他の何らか物理的エネルギーを放出する送信器
を用いたものでよい。受信変換器としては、送信器と対
をなすものであり、送信器の放出する物理的エネルギー
の種類に応じたものが適宜用いられる。この場合、被検
出物の状態に応じた受信状態となるように、送信器と受
信変換器とを組み合せればよい。即ち、本実施例の場合
は反射型光センサ1であるので、被検出物による反射の
有無によって受信する光量(物理的エネルギー量)が変
化するように組み合せられているが、上述のように扱う
物理的エネルギーの種類に応じて、被検出物でこの物理
的エネルギーが例えば遮蔽、吸収、偏向、減衰、位相変
換されるような形態で変化を検出するようにしてもよ
い。
【0043】
【発明の効果】請求項1記載の発明の検出装置によれ
ば、光、音などの物理的エネルギーを送出させる送信器
と、この送信器と対をなし、反射、遮蔽などの被検出物
の状態に応じた量の物理的エネルギーを受信して電気的
信号に変換する受信変換器と、この受信変換器で受信変
換された電気的信号を増幅する増幅器と、この増幅器に
より増幅された電気的信号を基準値と比較して2値の検
出信号を出力する比較器と、前記送信器による物理的エ
ネルギーの送出量、前記受信変換器の受信感度、前記増
幅器の増幅率、前記比較器の基準値なる回路定数の少な
くとも1つを電気的に自在に可変させるセンサ感度可変
手段と、センサ感度設定時にこのセンサ感度可変手段に
よる回路定数の可変操作を行ってその適正値を決定して
不揮発性メモリに記憶させるとともに、電源投入等の初
期時に前記不揮発性メモリから前記適正値を読み出して
該当する前記センサ感度可変手段の回路定数を設定させ
る制御手段とを備えた構成としたので、センサ感度設定
時には制御手段による制御によってセンサ感度可変手段
を自動的に可変操作させてセンサ感度が適正となる適正
値を見い出すことができ、このような適正値を不揮発性
メモリに記憶させておき、本来の使用時にはその電源投
入等の初期時に制御手段によって自動的に適正値をもた
らす可変値を不揮発性メモリから読み出して、該当する
センサ感度可変手段の回路定数が適正値となる可変操作
を実行して自動調整が行われるため、センサ感度の最適
なる状態で使用することができ、よって、ばらつきの大
きなセンサ系であっても支障なく使用でき、ひいては、
センサ系に高精度さを要しないことになり低コスト化を
図ることもできる。
【0044】請求項2記載の発明の検出装置によれば、
光、音などの物理的エネルギーを送出させる送信器と、
この送信器を間欠動作させる間欠駆動手段と、この間欠
駆動手段による間欠動作の周期を電気的に可変させる周
期可変手段と、前記送信器と対をなし、反射、遮蔽など
の被検出物の状態に応じた量の物理的エネルギーを受信
して電気的信号に変換する受信変換器と、この受信変換
器で受信変換された電気的信号を前記送信器の間欠動作
に同期させて保持する同期保持手段とを備えた構成とし
たので、状況に応じて間欠動作の周期を自在に設定で
き、よって、検出動作に支障ない期間中には送信器の駆
動を稀れなものとすることができ、送信器の寿命を延ば
すことができるとともに、その消費電力も極力減らすこ
とができる。
【0045】請求項3記載の発明の検出装置によれば、
請求項2記載の発明の検出装置の構成において、同期保
持手段を送信器の間欠動作に同期させた時系列出力信号
として順次保持する手段とし、この同期保持手段に保持
された時系列出力信号中の有効数に応じて被検出物の有
無を判定する判定出力手段を備えた構成としたので、チ
ョッパ駆動方式においても、外乱ノイズによって生じた
入力レベルの一時的な変化が長い時間保持されたまま検
出出力に影響を及ぼすようなことがなくなり、ノイズの
影響の少ない検出出力を得ることができる。
【0046】請求項4記載の発明の検出装置によれば、
請求項3記載の発明の検出装置の構成に加えて、時系列
出力信号に対してその時系列に応じた重みを付与する重
み付与手段を備えた構成としたので、より最新の出力信
号の重みを大きくすることにより、検出出力に対するよ
り最新の出力信号の寄与の割合を大きくすることがで
き、被検出物の検出速度をより速くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す回路構成図である。
【図2】プリンタの電装制御系の構成例を示す概略ブロ
ック図である。
【図3】パルス幅変調発振器の構成例を示すブロック図
である。
【図4】その動作を示すタイムチャートである。
【図5】パルス幅変調発振器の変形例を示すブロック図
である。
【図6】その動作を示すタイムチャートである。
【図7】判定出力手段の変形例を示すブロック図であ
る。
【図8】従来例を示す回路構成図である。
【図9】チョッパ駆動方式の従来例を示す回路構成図で
ある。
【図10】その動作を示すタイムチャートである。
【図11】LEDのせん頭順電流‐デューティ比特性図
である。
【符号の説明】
2 被検出物 3 送信器 4 受信変換器 21 制御手段 25 不揮発性メモリ 31 間欠駆動手段 32 増幅器 33 センサ感度可変手段 34 同期保持手段 40 判定出力手段 41〜45 周期可変手段 51 間欠駆動手段 61 判定出力手段 R12〜R15 重み付与手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01V 8/12 9406−2G G01V 9/04 K

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光、音などの物理的エネルギーを送出さ
    せる送信器と、 この送信器と対をなし、反射、遮蔽などの被検出物の状
    態に応じた量の物理的エネルギーを受信して電気的信号
    に変換する受信変換器と、 この受信変換器で受信変換された電気的信号を増幅する
    増幅器と、 この増幅器により増幅された電気的信号を基準値と比較
    して2値の検出信号を出力する比較器と、 前記送信器による物理的エネルギーの送出量、前記受信
    変換器の受信感度、前記増幅器の増幅率、前記比較器の
    基準値なる回路定数の少なくとも1つを電気的に自在に
    可変させるセンサ感度可変手段と、 センサ感度設定時にこのセンサ感度可変手段による回路
    定数の可変操作を行ってその適正値を決定して不揮発性
    メモリに記憶させるとともに、電源投入等の初期時に前
    記不揮発性メモリから前記適正値を読み出して該当する
    前記センサ感度可変手段の回路定数を設定させる制御手
    段と、 を備えたことを特徴とする検出装置。
  2. 【請求項2】 光、音などの物理的エネルギーを送出さ
    せる送信器と、 この送信器を間欠動作させる間欠駆動手段と、 この間欠駆動手段による間欠動作の周期を電気的に可変
    させる周期可変手段と、 前記送信器と対をなし、反射、遮蔽などの被検出物の状
    態に応じた量の物理的エネルギーを受信して電気的信号
    に変換する受信変換器と、 この受信変換器で受信変換された電気的信号を前記送信
    器の間欠動作に同期して保持する同期保持手段と、 を備えたことを特徴とする検出装置。
  3. 【請求項3】 同期保持手段を送信器の間欠動作に同期
    させた時系列出力信号として順次保持する手段とし、こ
    の同期保持手段に保持された時系列出力信号中の有効数
    に応じて被検出物の有無を判定する判定出力手段を備え
    たことを特徴とする請求項2記載の検出装置。
  4. 【請求項4】 時系列出力信号に対してその時系列に応
    じた重みを付与する重み付与手段を備えたことを特徴と
    する請求項3記載の検出装置。
JP29545594A 1994-11-30 1994-11-30 検出装置 Pending JPH08152334A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010014506A (ja) * 2008-07-03 2010-01-21 Casio Comput Co Ltd 貫通状態判別装置および電子時計
JP2010133981A (ja) * 2010-03-15 2010-06-17 Casio Computer Co Ltd 貫通状態判別装置
CN111947689A (zh) * 2019-05-17 2020-11-17 敦宏科技股份有限公司 用于消除光学近接感测装置的环境光和光学串扰的方法

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