JP5784054B2 - 情報提供システム、情報提供方法、放送システム及び放送局 - Google Patents

情報提供システム、情報提供方法、放送システム及び放送局 Download PDF

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本発明は、現在位置を検出可能な移動通信端末に対して放送により各種の情報を配信する情報提供システム、情報提供方法放送システム及び放送局に関する。
特許文献1には、ナビゲーション装置102を有する車載受信装置100が開示されている。この車載受信装置100では、ナビゲーション装置102を用いて経路案内を行う([0032]〜[0037])と共に、デジタル放送に含まれる緊急情報(災害情報等)をナビゲーション装置102を介してモニタ103に表示する(要約)。
特許文献1では、デジタル放送に含まれている緊急情報を判別するに際し、まず受信したデータ中に緊急警報放送用フラグ(緊急情報フラグ)の値が1であるか否かを判断する([0017]、[0020])。緊急情報フラグの値が1である場合、緊急情報とタグ付けされたデータを抽出して用いる([0020])。換言すると、特許文献1では、配信されるデータ自体の内容を確認して緊急情報として用いるか否かを判定している。
また、特許文献1の第3実施形態では、ナビゲーション装置102が、経路案内をする中で(すなわち、経路情報を用いながら)、車両の位置情報と災害発生地点の位置情報を用いて、緊急情報の表示の優先度を判定する構成が示されている([0070]〜[0072])。また、第3実施形態の変形例として、例えば、テロ等の人為的な災害が発生した等の緊急情報については、放送局側で表示の優先度を決定しておいてもよい旨が記載されている([0073])。
特開2007−060489号公報
上記のように、特許文献1では、ナビゲーション装置102が、デジタル放送で受信した災害発生地点の位置情報と車両のGPSで検出した自己の位置情報とを用いて、緊急情報の表示の優先度を判定することが示されている([0070]〜[0072])。しかしながら、特許文献1に開示されている構成では、広域にわたって配信される同一フォーマットのデータの一部を、災害位置との距離で設定した優先順位で選択して表示するにとどまる。
また、緊急情報等はなるべく短い周期で新情報に更新されるべきものであるが、特許文献1に開示されている構成では、広域にわたるデータ修正のためのサーバの作業負荷が大きく、このデータの更新周期を短縮するためには放送データを更新するサーバ側での作業負荷が大変大きくなるという問題があった。
本発明は上記のような課題を考慮してなされたものであり、放送波による広域の情報配信のメリットを活かしつつ、優先順位をつけたカテゴリ毎に多様な情報を区分して配信することにより、サーバの作業負荷を抑制しつつ、有用な情報をより迅速に提供することが可能な情報提供システム、情報提供方法、放送システム及び放送局を提供することを目的とする。
本発明に係る情報提供システムは、現在位置を検出する複数の移動通信端末と経路配信サーバの間で双方向通信を行い、前記移動通信端末で設定された目的地までの案内経路を前記経路配信サーバが検索して対応する前記移動通信端末に通知し、通知された前記案内経路に基づいて前記移動通信端末が経路案内をするものであって、さらに、前記情報提供システムは、複数種類のコンテンツファイルを前記移動通信端末に対してデジタル放送し、前記コンテンツファイルに含まれるコンテンツ情報を前記移動通信端末に表示又は出力させるデジタル放送局を備え、前記複数種類のコンテンツファイルのそれぞれは、前記移動通信端末に表示又は出力させるコンテンツ情報、前記コンテンツ情報の内容に対応したカテゴリ毎に区分され且つ優先度の高低を示す優先度識別子と、前記コンテンツ情報の放送対象地域を示す地域識別子とを含み、前記デジタル放送局は、前記経路配信サーバ又は別のサーバから取得した前記優先度識別子のカテゴリ毎に放送帯域の割当ての設定優先度の高いカテゴリが広い帯域となるように行って、前記カテゴリの放送帯域毎に対応する前記コンテンツファイルを配信し、前記移動通信端末は、前記複数種類のコンテンツファイルを受信するデジタル放送受信部を備え、前記移動通信端末の現在位置を含む現在地域の識別子又は前記経路配信サーバから通知された案内経路を含む移動予定地域の識別子と一致する前記放送対象地域の識別子に関連付けられた前記コンテンツファイルを特定し、特定した前記コンテンツファイルを前記デジタル放送から抽出し、抽出した前記コンテンツファイルに含まれるコンテンツ情報を前記優先度識別子のカテゴリに応じて表示又は出力することを特徴とする。
本発明によれば、優先度に応じて割り当てた放送帯域によりコンテンツファイルをデジタル放送により配信する。このため、優先度に応じて(例えば、津波等の災害情報であれば優先して)コンテンツ情報を移動通信端末に届けることが可能となる。また、コンテンツファイルはカテゴリ毎に区分して更新可能となるため、緊急情報のように更新サイクルを速める場合であっても、更新するサーバの作業負荷を分散又は低下させ、処理を速めることが可能となる。加えて、デジタル放送局は、配信するデータの中身を確認することなく放送することが可能となるため、配信する情報又は帯域の切替えを効率的に行うことが可能となる。
加えて、上記によれば、移動通信端末では、現在位置又は案内経路に応じてコンテンツファイルを抽出し、優先度識別子のカテゴリに応じてコンテンツ情報を表示又は出力する。従って、現在位置又は案内経路と優先度とに応じた適切な表示又は出力が可能となる。
前記移動通信端末は、前記現在地域に隣接する隣接地域の地域識別子と一致する前記放送対象地域の識別子と関連付けられた前記コンテンツファイルを特定し、特定した前記コンテンツファイルを前記デジタル放送から抽出し、抽出した前記コンテンツファイルに含まれるコンテンツ情報を前記優先度識別子のカテゴリに応じて表示又は出力してもよい。これにより、移動通信端末の周辺の状況を把握することが可能となる。
前記移動通信端末がスリープ状態にあるとき、高い優先度の優先度識別子のカテゴリのコンテンツ情報を前記移動通信端末が受信した場合、前記移動通信端末は、スリープ状態を終了して前記コンテンツ情報を表示又は出力してもよい。
本発明に係る情報提供方法は、複数の移動通信端末と経路配信サーバの間で双方向通信を行う双方向通信ステップと、デジタル放送局から前記移動通信端末に対してデジタル放送するデジタル放送ステップとを備えるものであって、前記双方向通信ステップは、前記移動通信端末から前記経路配信サーバに対して、前記移動通信端末の現在位置と、目的地までの案内経路の探索要求とを無線通信を介して行う経路探索要求ステップと、前記経路配信サーバが探索した前記案内経路を、前記経路配信サーバから前記移動通信端末に対して無線通信部を介して送信する探索経路送信ステップと、前記移動通信端末において、前記経路配信サーバから取得した前記案内経路を用いて経路案内を行う経路案内ステップとを備え、前記デジタル放送ステップは、コンテンツ情報の表示又は出力に関し且つ前記経路配信サーバ又は別のサーバから取得し且つ優先度の高低を示す優先度識別子のカテゴリ毎に放送帯域の割当ての設定を、優先度の高いカテゴリが広い帯域となるように行って、前記カテゴリの放送帯域毎に対応する前記デジタル放送局から前記移動通信端末に対して複数種類のコンテンツファイルをデジタル放送する放送ステップと、前記移動通信端末において、前記デジタル放送を受信して前記デジタル放送に含まれるコンテンツ情報を表示又は出力するコンテンツ受信ステップとを備え、前記複数種類のコンテンツファイルのそれぞれは、前記移動通信端末に表示又は出力させる前記コンテンツ情報、前記コンテンツ情報の内容に対応したカテゴリ毎に区分された前記優先度識別子と、前記コンテンツ情報の放送対象地域を示す地域識別子とを含み、前記コンテンツ受信ステップは、前記移動通信端末の現在位置を含む現在地域の識別子又は前記経路配信サーバから通知された案内経路を含む移動予定地域の識別子と一致する前記放送対象地域の識別子に関連付けられた前記コンテンツファイルを特定し、特定した前記コンテンツファイルを前記デジタル放送から抽出し、抽出した前記コンテンツファイルに含まれるコンテンツ情報を前記優先度識別子のカテゴリに応じて表示又は出力するコンテンツ表示・出力ステップを有することを特徴とする。
本発明に係る放送システムは、複数の移動通信端末に対して放送局から放送により情報提供を行うものであって、前記放送局は、複数種類のコンテンツファイルを前記移動通信端末に対して放送し、前記複数種類のコンテンツファイルのそれぞれは、前記移動通信端末に表示又は出力させるコンテンツ情報、前記コンテンツ情報の内容に対応したカテゴリ毎に区分され且つサーバから送信されて優先度の高低を示す優先度識別子と、前記コンテンツ情報の放送対象地域を示す地域識別子とを含み、前記放送局は、前記優先度識別子のカテゴリ毎に放送帯域の割当ての設定を、優先度の高いカテゴリが広い帯域となるように行って、前記カテゴリの放送帯域毎に対応する前記コンテンツファイルを放送し、前記移動通信端末は、前記複数種類のコンテンツファイルを受信する放送受信部を備え、前記移動通信端末の現在位置を含む現在地域の識別子と一致する前記地域識別子に関連付けられた前記コンテンツファイルを特定し、特定した前記コンテンツファイルを前記放送から抽出し、抽出した前記コンテンツファイルに含まれるコンテンツ情報を前記優先度識別子のカテゴリに応じて表示又は出力することを特徴とする。
本発明に係る放送局は、複数の移動通信端末に対して放送により情報提供を行うものであって、前記放送局は、複数種類のコンテンツファイルを前記移動通信端末に対して放送し、前記複数種類のコンテンツファイルのそれぞれは、前記複数の移動通信端末に表示又は出力させるコンテンツ情報と、前記コンテンツ情報の内容に対応したカテゴリ毎に区分され且つサーバから送信されて優先度の高低を示す優先度識別子と、前記コンテンツ情報の放送対象地域を示す地域識別子とを含み、前記放送局は、前記優先度識別子の前記カテゴリ毎に放送帯域の割当ての設定を、優先度の高いカテゴリが広い帯域となるように行って、前記カテゴリの放送帯域毎に対応する前記コンテンツファイルを放送することを特徴とする。
本発明によれば、サーバの作業負荷を抑制しつつ、有用な情報をより迅速に提供することが可能となる。
本発明の一実施形態に係るナビゲーションシステムの概略全体構成図である。 ナビゲーション装置として機能するクライアント端末が経路案内をする際のフローチャートである。 デジタル放送に伴う各部の処理を示すフローチャートである。 経路配信サーバで作成又は保存されたデータファイルが、デジタル放送局を介して前記クライアント端末に出力される様子を示す図である。 優先度とコンテンツ情報の内容との関係の一例を示す図である。 リストファイルの内容の第1例を示す図である。 前記デジタル放送局における処理を簡略的に示す図である。 前記優先度がレベル1(最重要)のデータファイルを前記デジタル放送局が送信する際の各データファイルの順番を簡略的に示す図である。 前記クライアント端末における処理のフローチャートである。 前記クライアント端末における処理を簡略的に示す図である。 リストファイルの内容の第2例を示す図である。
A.一実施形態
1.全体的な構成の説明
[1−1.全体構成]
図1は、本発明の一実施形態に係るナビゲーションシステム10(以下「システム10」ともいう。)の概略全体構成図を示す。このシステム10は、ナビゲーション装置として機能するクライアント端末14(以下「ナビゲーション装置14」ともいう。)を有する車両12と、経路配信サーバ16(以下「サーバ16」ともいう。)と、気象情報サーバ18(以下「サーバ18」ともいう。)と、交通情報サーバ20(以下「サーバ20」ともいう。)と、デジタル放送局22(以下「放送局22」ともいう。)とを備える。
図1に示すように、経路配信サーバ16とデジタル放送局22は、同一の施設、すなわち、情報センタ24内に配置される。後述するように、経路配信サーバ16とデジタル放送局22は異なる施設に配置されてもよい。また、気象情報サーバ18は、気象関連施設26内に配置される。交通情報サーバ20は、交通関連施設28内に配置される。
本実施形態では、各クライアント端末14と経路配信サーバ16との間で双方向通信が行われると共に、デジタル放送局22から各ナビゲーション装置14に対してデジタル放送が配信される。これにより、例えば、大規模な災害が発生し、双方向通信ができない状態であっても、災害時に必要な情報をクライアント端末14に提供することが可能となる。後述するように、各クライアント端末14は、経路配信サーバ16との間の双方向通信する機能を有さずに、デジタル放送局22からのデジタル放送を受信する機能のみを有してもよい。
[1−2.ナビゲーション装置14(クライアント端末)]
ナビゲーション装置14は、車両12のユーザに対して目的地までの経路を案内する。後述するように、ナビゲーション装置14は、車両12以外の用途に用いてもよい。
ナビゲーション装置14は、各種の態様を取ることができる。例えば、ナビゲーション装置14は、車載型とすることができる。或いは、ナビゲーション装置14は、スマートフォン等の携帯情報端末と車載ディスプレイとを組み合わせたものであってもよい。或いは、ナビゲーション装置14は、ディスプレイを有する携帯情報端末であってもよい。
図1に示すように、ナビゲーション装置14は、現在位置検出装置30と、無線通信装置32と、デジタル放送受信装置34と、入出力装置36と、演算装置38と、表示装置40と、記憶装置42と、地図情報データベース44(以下「地図情報DB44」という。)とを有する。
現在位置検出装置30は、GPS(Global Positioning System)等を用いて車両12の現在位置Pcを検出する。
無線通信装置32は、サーバ16との間で無線通信を行うものである。但し、図1では、車両12(無線通信装置32)とサーバ16とが直接的に無線通信を行うように示しているが、車両12とサーバ16との間に有線若しくは無線式の中継器又は通信ネットワークを介してもよい。
デジタル放送受信装置34は、デジタル放送局22からのデジタル放送を受信するものであり、図示しないアンテナ及びチューナを有する。デジタル放送受信装置34で受信されたデジタル放送は、デコード等の処理を経た上で演算装置38に出力される。デジタル放送受信装置34のハードウェア構成としては、例えば、特許文献1に記載のものを用いることができる。
入出力装置36は、目的地の入力、目的地までの経路の出力等、ナビゲーション装置14における入出力をするためのものであり、タッチパネルやスピーカを含む。演算装置38は、ナビゲーション装置14の各部の動作制御や経路案内等のため、種々の演算を行う。表示装置40は、経路案内時に地図情報等を表示するものであり、入出力装置36を兼ねてもよい。記憶装置42は、各種のプログラムやデータを記憶するものである。地図情報DB44は、地図情報を蓄積したものであり、演算装置38が経路案内を行う際に用いられる。
本実施形態において、ナビゲーション装置14は、目的地までの経路をサーバ16に探索させ、サーバ16から通知された経路(以下「サーバ経路」ともいう。)に基づいて経路案内を行うことができる。これにより、より付加価値の高い経路案内が可能となる。この場合、ナビゲーション装置14は、サーバ16からサーバ経路を取得するまでは、ナビゲーション装置14自体が探索した暫定的な経路(以下「暫定経路」)に基づいて経路案内を行ってもよい。なお、後述するように、ナビゲーション装置14は、サーバ経路に基づく経路案内を行わず、暫定経路に基づく経路案内のみを行うものであってもよい。
ナビゲーション装置14のハードウェア構成としては、特許文献1に記載のものを用いてもよい。
[1−3.経路配信サーバ16]
経路配信サーバ16は、ナビゲーション装置14から通知された出発地、目的地及びサーバ探索条件に基づいてサーバ経路を探索し、ナビゲーション装置14に通知する。
図1に示すように、サーバ16は、通信装置50と、入出力装置52と、演算装置54と、表示装置56と、記憶装置58と、地図情報データベース60(以下「地図情報DB60」という。)と、気象情報データベース62(以下「気象情報DB62」という。)と、交通情報データベース64(以下「交通情報DB64」という。)とを備える。
通信装置50は、各ナビゲーション装置14の無線通信装置32との間で通信を行う。上記のように、図1では、車両12(無線通信装置32)とサーバ16(通信装置50)とが直接的に無線通信を行うように示しているが、車両12とサーバ16との間に有線若しくは無線式の中継器又は通信ネットワークを介してもよい。
入出力装置52は、サーバ16の管理者によるサーバ16の操作等、サーバ16における入出力をするためのものであり、キーボード又はマウスを含む。演算装置54は、サーバ16の各部の動作制御やサーバ経路の探索等のため、種々の演算を行う。表示装置56は、各種の情報を表示するものであり、入出力装置52を兼ねてもよい。記憶装置58は、サーバ16における各種のプログラムやデータを記憶する。
地図情報DB60は、地図情報を蓄積したものであり、演算装置54が案内経路を探索する際に用いられる。地図情報DB60には、ナビゲーション装置14の地図情報DB44よりも多量且つ精細な地図情報が蓄積されている。
気象情報DB62は、地図情報DB60の地図情報と関連した気象情報Imetを蓄積する。気象情報Imetは、例えば、気象情報サーバ18から取得したものが記憶される。気象情報Imetとしては、例えば、地震情報、津波情報、気象情報、豪雨・浸水情報、路面凍結情報、台風情報等が含まれる。
交通情報DB64は、地図情報DB60の地図情報と関連した交通情報Itfcを蓄積する。交通情報Itfcは、例えば、交通情報サーバ20から取得したものが記憶される。交通情報Itfcとしては、例えば、交通規制情報、通行実績情報、渋滞情報、工事情報等が含まれる。
[1−4.気象情報サーバ18]
気象情報サーバ18は、上記のような気象情報Imetを経路配信サーバ16に提供する。気象情報サーバ18は、経路配信サーバ16と同様、通信装置、入出力装置、演算装置、表示装置、記憶装置及び気象情報データベース(いずれも図示せず)を備える。
[1−5.交通情報サーバ20]
交通情報サーバ20は、上記のような交通情報Itfcを経路配信サーバ16に提供する。交通情報サーバ20は、経路配信サーバ16と同様、通信装置、入出力装置、演算装置、表示装置、記憶装置及び交通情報データベース(いずれも図示せず)を備える。
[1−6.デジタル放送局22]
デジタル放送局22は、経路配信サーバ16からの指令に基づいて特定の周波数帯域を用いてデジタル放送を配信する。ここでのデジタル放送の伝送方式は、時分割多元接続(TDMA:Time Division Multiple Access)、データ符号分割多元接続(CDMA:Code Division Multiple Access)等、各種の方式を用いることが可能である。
また、本実施形態では、デジタル放送局22は、例えば、IPデータキャスト(IPDC)を利用する。IPDCでは、IPプロトコルによってデータを一斉配信する。デジタル放送局22は、その他の配信技術でデータを配信してもよい。なお、デジタル放送局22からの放送波は暗号化してナビゲーション装置14に伝送してもよい。この場合、ナビゲーション装置14に暗号解読装置を設ける。
放送局22のハードウェア構成としては、例えば、特許文献1に記載されているものを用いることができる。
2.経路案内時の処理
図2は、ナビゲーション装置14が経路案内をする際のフローチャートである。ナビゲーション装置14の経路案内に先立って、経路案内モード及びサーバ探索条件の選択を行っておく必要がある。
ここにいう経路案内モードには、例えば、目的地までの経路をサーバ16に探索させ、サーバ16から通知されたサーバ経路に基づいて経路案内を行う「経路配信モード」と、サーバ16に経路探索をさせずに、ナビゲーション装置14自体で経路探索をする「スタンドアロン経路案内モード」が含まれる。
また、サーバ探索条件としては、例えば、「最速」、「最速(一般道)」及び「省燃費ルート」が含まれる。
「最速」とは、最短時間で目的地に到着できる経路を探索する探索条件であり、当該経路には有料道路(高速道路を含む。)も含まれる。「最速(一般道)」とは、一般道(通行料金が無料の道路)のみを用いて最短時間で目的地に到着できる経路を探索する探索条件であり、当該経路には有料道路は含まれない。「省燃費ルート」とは、二酸化炭素の排出量(燃費)が最小となる経路を探索する探索条件である。
ステップS1において、ナビゲーション装置14は、目的地の入力を受け付ける。
ステップS2において、ナビゲーション装置14は、経路案内モードとして経路配信モードが選択されているかどうかを判定する。経路案内モードとして経路配信モードが選択されていない場合(S2:NO)、経路案内モードとしてスタンドアロン経路案内モード(「標準」と「一般道優先」のいずれか)が選択されている。そこで、ステップS3において、ナビゲーション装置14は、スタンドアロン経路案内モードに移行し、サーバ16へのサーバ経路の配信要求を行わずに今回の処理を終える。
経路案内モードとして経路配信モードが選択されている場合(S2:YES)、ステップS4において、ナビゲーション装置14は、事前に選択されているサーバ探索条件に対応付けられた暫定探索条件(「標準」又は「一般道優先」)に基づいて、出発地から目的地までの暫定経路を計算する。
ステップS5において、ナビゲーション装置14は、サーバ16に対し、サーバ経路の配信要求を行う。その際、ナビゲーション装置14からサーバ16には、ナビゲーション装置14(車両12)の出発地、目的地及びサーバ探索条件が送信される。この配信要求を受けたサーバ16は、ナビゲーション装置14から通知された出発地、目的地及びサーバ探索条件に基づいてサーバ経路を探索し、探索したサーバ経路をナビゲーション装置14に配信する。
ステップS6において、ナビゲーション装置14は、暫定経路の案内を開始する。続くステップS7において、ナビゲーション装置14は、サーバ16からサーバ経路を受信したかどうかを確認する。サーバ経路を受信していない場合(S7:NO)、ステップS6の暫定経路の案内を継続する。サーバ経路を受信した場合(S7:YES)、ステップS8に進む。
ステップS8において、ナビゲーション装置14は、受信した新たなサーバ経路を再現可能かどうかを判定する。受信した新たなサーバ経路が再現できる場合(S8:YES)、ステップS9において、ナビゲーション装置14は、再現した新たなサーバ経路を、正式に案内する経路(案内経路)に設定する。一方、受信した新たなサーバ経路が再現できない場合(S8:NO)、ステップS10において、ナビゲーション装置14は、新たなサーバ経路の代わりに、現在の暫定経路を案内経路に設定する。すなわち、現在の暫定経路をそのまま用いる。
続くステップS11において、ナビゲーション装置14は、ステップS9又はステップS10で設定した案内経路を通常の経路案内に用いる。
3.デジタル放送時の処理
[3−1.概要]
本実施形態では、放送局22からクライアント端末14へのデジタル放送を用いて各種の情報(コンテンツ情報)を車両12のユーザに提供する。当該各種の情報としては、前述した気象情報Imet及び交通情報Itfcを含む。例えば、気象情報Imetとしての津波情報をデジタル放送で提供する場合、強制的にクライアント端末14の表示装置40に津波警報を表示させる。加えて、津波警報の際、周辺領域の標高データを含んでもよい。これにより、ユーザは、津波を避けるための高台を容易に探すことが可能となる。併せて、音声出力をしてもよい。
図3は、デジタル放送に伴う各部の処理を示すフローチャートである。図4は、経路配信サーバ16で作成又は保存されたデータファイルFdata(特にコンテンツファイルFcnt)が、放送局22を介してクライアント端末14に出力される様子を示す図である。なお、図4において、「lv」は優先度のレベルを略したものである。
図3のステップS21において、経路配信サーバ16は、コンテンツファイルFcntを作成する。コンテンツファイルFcntの詳細は後述する。ステップS22において、サーバ16は、リストファイルFlistを作成する。リストファイルFlistは、クライアント端末14がコンテンツファイルFcntを受信する際に用いるデータを有している。リストファイルFlistの詳細は後述する。ステップS23において、サーバ16は、コンテンツファイルFcnt及びリストファイルFlistを含むデータファイルFdataを放送局22に送信する。
ステップS24において、放送局22は、サーバ16から送信されたデータファイルFdataを受信する。ステップS25において、放送局22は、各コンテンツファイルFcntに含まれる優先度情報Iprを用いて(優先度Pに応じて)各コンテンツファイルFcntを仕分けする。
ステップS26において、放送局22は、優先度P毎にコンテンツファイルFcntをデジタル放送で配信する。大容量のデータをデジタル放送波で送る場合、そのまま送ると遅延又はコンテンツファイルFcntの欠損が生じる可能性がある。そこで、本実施形態では、コンテンツファイルFcntを複数の断片Cnに分割して送信する。
しかし、クライアント端末14側ではコンテンツファイルFcntの全容がわからないため、どのデータを受信すれば完全なコンテンツファイルFcntとなるか分からない。そこで、本実施形態では、リストファイルFlistを用いて、クライアント端末14においていずれのデータを受信すればよいかを示す。すなわち、コンテンツファイルFcntの断片Cnに加えて、リストファイルFlistを配信する。本実施形態では、リストファイルFlistは複数の断片に分けられず、単一のファイルとして送信される。
ステップS27において、クライアント端末14は、放送局22からデータファイルFdata(コンテンツファイルFcnt及びリストファイルFlist)を受信する。当該受信は、クライアント端末14の図示しないチューナで選択されているチャンネル又は選択されていないチャンネルのいずれを介して行ってもよい。選択されていないチャンネルを用いる場合、演算装置38(図1)が所定の周期で当該チャンネルの周波数での受信をするようデジタル放送受信装置34を制御する。また、この際、各コンテンツファイルFcntを抽出するか否かを、リストファイルFlistの内容に基づいて判断する(詳細は後述する。)。
ステップS28において、クライアント端末14は、コンテンツファイルFcntに含まれる優先度情報Iprに応じてコンテンツ情報Icntを表示又は出力する。
[3−2.コンテンツファイルFcnt]
(3−2−1.コンテンツファイルFcntの概要)
コンテンツファイルFcntは、各車両12のナビゲーション装置14(クライアント端末14)に表示又は出力させるコンテンツ情報Icntと、ファイル名Nfと、カテゴリ情報Ictgと、優先度情報Iprと、タイムスタンプTS(作成日時)とを含む。
(3−2−2.コンテンツ情報Icnt)
コンテンツ情報Icntとしては、例えば、気象情報サーバ18から提供された気象情報Imet及び交通情報サーバ20から提供された交通情報Itfcが含まれる。コンテンツ情報Icntは、クライアント端末14に表示又は出力される単位として処理される。換言すると、クライアント端末14は、1つのコンテンツファイルFcntを受信した段階で、コンテンツ情報Icntを表示又は出力可能となる。
(3−2−3.ファイル名Nf(コンテンツファイル識別子))
ファイル名Nfは、コンテンツファイルFcntの識別子として機能する。各断片Cnのファイル名Nfは、コンテンツファイルFcnt毎に各断片Cnで共通する部分と、断片Cn毎に異なる部分とがある。
(3−2−4.カテゴリ情報Ictg)
カテゴリ情報Ictgは、コンテンツ情報Icntの内容毎に区分されたカテゴリを示す情報である。当該カテゴリには、例えば、地震情報、津波情報、通行実績情報、交通規制情報等が含まれる(図6参照)。
(3−2−5.優先度情報Ipr)
優先度情報Iprは、コンテンツ情報Icntの表示又は出力に関する優先度Pを示す。
図5は、優先度Pとコンテンツ情報Icntの内容との関係の一例を示す図である。図5におけるレベル1(最優先)は、緊急警報放送(EWS: Emergency Warning System)に関わる情報である。従って、優先度Pがレベル1のコンテンツ情報Icntについては、スリープ状態(待機状態)にあるテレビ受信機又はラジオ受信機(本実施形態では、ナビゲーション装置14の表示装置40)のスイッチを自動的にオンにして放送を行う。
レベル1のコンテンツ情報Icntとしては、例えば、地震情報、津波情報、災害地点情報、交通規制情報(レベル1)、通行実績情報(レベル1)及び緊急情報が含まれる。なお、各コンテンツ情報Icntにおける「レベル」とは、優先度Pと同様、優先度又は重要度を示す。
本実施形態の津波情報には、標高データが含まれる。クライアント端末14の表示装置40に標高データを表示することにより、避難場所(より標高の高い場所)を通知することが可能となる。
災害地点情報とは、災害時に避難を推奨する場所又は災害後に役立つ場所の位置等に関する情報である。交通規制情報とは、交通規制(通行止め、速度制限等)に関する情報である。通行実績情報とは、車両12が通行した道路を示す情報であり、車両12からサーバ16へと位置情報(現在位置Pc)を送信することによりサーバ16が集計して取得する。緊急情報とは、上記の各情報以外に緊急を要する内容に関する情報である。
レベル2(優先度・高)は、レベル1以外の災害情報である。このため、優先度Pがレベル2のコンテンツ情報Icntについては、待機状態にある表示装置40のスイッチを自動的にオンする必要はない。換言すると、レベル2のコンテンツ情報Icntをどのように扱うかは、クライアント端末14で実行中のプログラム側で決定することが可能である。
レベル2のコンテンツ情報Icntとしては、例えば、気象情報、豪雨・浸水情報、路面凍結情報、台風情報、交通規制情報(レベル2)及び通行実績情報(レベル2)が含まれる。ここにいう気象情報には、例えば、降雨・降雪情報が含まれる。
レベル3(優先度・低)は、災害時以外の情報である。このため、優先度Pがレベル3のコンテンツ情報Icntについては、待機状態にある表示装置40のスイッチを自動的にオンする必要はない。換言すると、レベル3のコンテンツ情報Icntをどのように扱うかは、クライアント端末14で実行中のプログラム側で決定することが可能である。その際、レベル2、3で取扱いに区別をつけてもよい。
レベル1〜3にはそれぞれ識別子(優先度識別子IDp)として「00」、「01」、「02」が付与される。従って、クライアント端末14は、優先度識別子IDpに基づいて優先度Pを確認することができる。
なお、ここでは、優先度識別子IDpをコンテンツファイルFcntに含ませているが、代わりにリストファイルFlistに含ませてもよい。
(3−2−6.タイムスタンプTS(更新情報))
タイムスタンプTSは、コンテンツファイルFcntが作成された日時を示す。本実施形態におけるタイムスタンプTSは、クライアント端末14において、コンテンツファイルFcntを更新するか否かを判断する際の情報(更新情報)として用いられる。タイムスタンプTSとしては、例えば、「YYYYMMDD-hhmmss」(年月日時分秒)のように示すことができる。
なお、タイムスタンプTS以外にも、例えば、ファイル名Nfにバージョン情報を含ませる場合又はファイル名Nfとは別にバージョン情報をコンテンツファイルFcntに含ませる場合、当該バージョン情報を更新情報としても用いることもできる。
[3−3.リストファイルFlist]
上記のように、リストファイルFlistは、クライアント端末14がコンテンツファイルFcntを受信する際に用いるデータを有している。リストファイルFlistは、コンテンツファイルFcntの識別子(コンテンツファイル識別子)としてのファイル名Nfと、放送対象地域Zbrdの識別子IDbrdとを関連付けした情報(関連付け情報Ir)を含む。
放送対象地域Zbrdの識別子IDbrd(以下「放送対象地域識別子IDbrd」ともいう。)は、放送対象地域Zbrdを識別するために用いられる記号(例えば、数値)である。ここにいう放送対象地域Zbrdとは、コンテンツファイルFcntの受信地域を特定するために、地図情報を所定の規則で区切った領域である。ここにいう所定の規則とは、例えば、二次メッシュ状(碁盤状)(図10参照)、ハニカム状、正三角形状(正三角形を交互に上下を反転させて組み合わせていった形状)を用いることが可能である。
図6は、リストファイルFlistの内容の第1例を示す図である。図6に示すように、リストファイルFlistでは、放送対象地域識別子IDbrd毎に各種のコンテンツファイルFcntのファイル名Nf(例えば、「エリアA−地震.bin」、「513304−通行.bin」)がコンテンツファイル識別子として記憶されている。なお、ここにいう「.bin」は、バイナリコードを示す拡張子である。
また、断片Cnのファイル名Nfの場合、例えば、「エリアA−地震−1.bin」、「エリアA−地震−2.bin」のように、「−1」や「−2」によりいくつめの断片Cnであるかを示してもよい。さらに、図6には示されていないが、本実施形態のリストファイルFlistには、コンテンツファイルFcntの断片Cnの数が含まれている。
なお、図6では、識別子IDbrd「513304」に対応して地震情報に関する「エリアA−地震.bin」と、津波情報に関する「エリアX−津波.bin」が対応する。このように識別子IDbrdが「513304」で同じであっても、異なるエリア(エリアA、X)を対応させることも可能である。
後述するように、クライアント端末14では、現在位置Pcを含む現在地域Zvの識別子IDv及びその周辺地域Zsの識別子IDsを特定する。地域Zv、Zsは、放送対象地域Zbrdと同じ大きさに設定される。そして、クライアント端末14は、特定した識別子IDv、IDsと一致する放送対象地域識別子IDbrdに関連付けられたコンテンツファイルFcntのファイル名Nfを特定し、特定したファイル名NfのコンテンツファイルFcntをデジタル放送から抽出する。
図6では6桁の数字(例えば、「513304」)が放送対象地域Zbrdの識別子IDbrdである。また、放送対象地域Zbrdを複数含む領域を「エリア」と記載している。基本的には、コンテンツファイルFcntには、識別子IDbrdが付与されるが、例外的に「エリア名」も付与される。なお、リストファイルFlistの作成は、コンテンツファイルFcntが作成される度に更新される。
[3−4.デジタル放送局22における処理]
図7は、デジタル放送局22における処理を簡略的に示す図である。基本的に、図7に示す各処理は、左側から右側に進む。図7のステップS31において、放送局22は、サーバ16から受信したコンテンツファイルFcntを優先度Pに応じて仕分けする。すなわち、重要度がレベル1(最重要)のものからなるグループと、レベル2(優先度:高)のものからなるグループと、レベル3(優先度:低)のものからなるグループに分ける(図4も参照)。なお、リストファイルFlistは、レベル1(最重要)として仕分けされる。
ステップS32において、放送局22は、コンテンツファイルFcnt及びリストファイルFlistそれぞれをデータ圧縮する。例えば、それぞれのファイルをzipファイルとして圧縮する。この際、圧縮前後及び将来的な解凍前後のファイル名Nfが変わらないように、拡張子以外は同じにすることが好ましい。
ステップS33において、放送局22は、各コンテンツファイルFcntを分割して断片Cnにする。この際、各断片Cnのファイル名Nfは、コンテンツファイルFcnt毎に断片Cnで共通する部分と、断片Cn毎に異なる部分を持たせる。本実施形態ではリストファイルFlistを分割しない。
なお、ここでの分割又は断片化は、サーバ16から放送局22への通信及び放送局22からクライアント端末14へのデジタル放送の配信のための分割とは異なることに留意されたい。例えば、伝送技術の1つである非同期転送モード(ATM:asynchronous transfer mode)では、転送データが固定長のセルに分割されるが、ステップS33で行う分割又は断片化は、ファイル名Nfを有する断片Cnの単位で行われるものであり、ATMのような伝送技術とは異なる。換言すると、本実施形態の断片Cnは、リストファイルFlistを用いてコンテンツファイルFcntに復元される。
ステップS34において、放送局22は、分割された各コンテンツファイルFcnt及びリストファイルFlistをバッファする。
図8は、優先度Pがレベル1(最重要)のデータファイルFdataを放送局22が送信する際の各データファイルFdataの順番を簡略的に示す図である。上記のように、ステップS33において、各コンテンツファイルFcntは、複数の断片Cnに分割されているが、理解の容易化のため、図8では、各コンテンツファイルFcntを1まとめにして(断片Cnを示さないで)表示していることに留意されたい。また、図8では、ステップS34でバッファされているレベル1の全てのコンテンツファイルFcntを1度配信する場合(すなわち、レベル1全体での配信周期)を示している。
放送局22は、図8に示す順番でレベル1のデータファイルFdataを所定期間繰り返し送信する。ここにいう「所定期間」とは、各データファイルFdataに設定された放送期間(放送回数を含む。)を終了するまで又は同一のファイル名のデータファイルFdataが更新されるまでを意味する。この際の放送周期は、例えば、1〜10分間隔のいずれかとすることができる。
図8に示すように、リストファイルFlistは、1つの配信周期において同一内容のものが複数回配信される。換言すると、リストファイルFlist自体の配信周期(リストファイル配信周期)は、各コンテンツファイルFcntの配信周期(コンテンツファイル配信周期=レベル1全体での配信周期)よりも短く設定される。
これにより、1つのコンテンツファイル配信周期の途中であってもリストファイルFlistを取得した時点で、クライアント端末14の現在位置Pcに関連する断片Cnの取得を開始することが可能になる。従って、断片Cnの取得の開始タイミングを早めることが可能となる。
なお、上記のように、リストファイル配信周期をコンテンツファイル配信周期よりも短くするために、放送局22は、例えば、所定数のコンテンツファイルFcnt毎にリストファイルFlistをコンテンツファイルFcntの列に挿入する。
図7のステップS35において、放送局22は、コンテンツファイルFcntの断片Cn及びリストファイルFlistをデジタル放送で配信する。
図7等に示すように、本実施形態では、優先度Pに応じて放送帯域B1〜B3を区別する。例えば、全ての放送帯域B1〜B3の合計を100%とするとき、レベル1(最重要)の放送帯域B1にはそのうちの80%を割り当て、レベル2(優先度:高)の放送帯域B2には15%を割り当て、レベル3(優先度:低)の放送帯域B3には5%を割り当てる。
また、割当て比率は、優先度Pのみならず、優先度P毎のコンテンツファイルFcntの数(断片Cnの数を含む。)、データ量及び配信回数(又はタイムスタンプTS)に基づいて変化させてもよい。例えば、コンテンツファイルFcntの数又はデータ量が少ないレベルの帯域B1〜B3を狭くし、コンテンツファイルFcntの数又はデータ量が多いレベルの帯域B1〜B3を広くすることができる。或いは、配信回数(平均値)が多い又はタイムスタンプTSの値(平均値)が旧いレベルの帯域B1〜B3を狭くし、配信回数が少ない又はタイムスタンプTSの値が新しいレベルの帯域B1〜B3を広くしてもよい。
本実施形態では、コンテンツファイルFcntを繰り返し配信することができる。例えば、津波警報であれば、情報が更新されるまで所定の放送周期(例えば、1分おき)に同じ情報が繰り返し配信される。このため、配信したコンテンツファイルFcntの断片Cnは再びバッファされる(S34)。繰り返し配信される回数は、サーバ16又は放送局22において設定する。
なお、以上に上げた放送局22の処理の一部又は全部(S35の配信を除く。)は、サーバ16で行ってもよい。
[3−5.クライアント端末14における処理]
図9は、クライアント端末14における処理のフローチャートである。図10は、クライアント端末14における処理を簡略的に示す図である。
図9のステップS41において、クライアント端末14は、放送局22から配信されたデータファイルFdata、すなわち、コンテンツファイルFcntの断片Cn及びリストファイルFlistを受信する。
ステップS42において、クライアント端末14は、受信したデータファイルFdataをそれぞれ解凍する。コンテンツファイルFcntについては、全ての断片Cnが揃ってから解凍する。さらに、断片Cnの一部が欠如し、コンテンツファイルFcntが完成しない場合、抽出した断片Cnは、所定期間保持する。当該所定期間内に全ての断片Cnが揃えば、後述する処理に用い、当該所定期間が経過しても一部が欠落していれば、クライアント端末14は、当該断片Cnを消去する。ここにいう所定期間としては、複数のコンテンツファイル配信周期(=レベル1全体での配信周期)とすることができる。
なお、解凍前の断片Cnのファイル名NfがリストファイルFlistにより断片Cn毎に特定可能であり且つ解凍前にタイムスタンプTSが確認可能である場合、ファイル名Nf及びタイムスタンプTSの値が同一の断片Cnについては解凍前に消去してもよい。
ステップS43において、クライアント端末14は、現在位置検出装置30を用いて現在位置Pcを検出する。ステップS44において、クライアント端末14は、現在位置Pcが属する地域(現在地域Zv)の識別子(現在地域識別子IDv)及び現在地域Zvに隣接する1つ又は複数の周辺地域Zsの識別子(周辺地域識別子IDs)を特定する。
現在地域識別子IDvの特定のため、クライアント端末14の地図情報DB44には、位置情報(現在位置Pc)と識別子IDvとを関連付けたマップを予め記憶させておく。このため、クライアント端末14は、現在位置Pcに応じて識別子IDvを特定し、また、識別子IDv及び車両12の予定経路に基づいて識別子IDsを特定することができる。
例えば、現在地域Zvが、図10において「503066」で示される地域である場合、例えば、現在地域Zv1に隣接する8つの周辺地域Zs(図10の「503055」〜「503057」、「503065」、「503067」、「503075」〜「503077」で示される地域)を周辺地域Zsとする。或いは、車両12の進行方向に向かって前方の1つ又は3つの領域を周辺地域Zsとしてもよい。或いは、車両12の進行方向に向かって前方の3つ及び左右の2つの領域(計5つの領域)を周辺地域Zsとすることもできる。
ステップS45において、ステップS44で特定した現在地域識別子IDv及び周辺地域識別子IDsについてリストファイルFlistを参照し、クライアント端末14は、各識別子IDv、IDsと一致する放送対象地域識別子IDbrdに関連付けられたファイル名Nfを特定する。
図11には、リストファイルFlistの内容の第2例が示されている。例えば、現在地域識別子IDvが「523857」である場合、クライアント端末14は、当該識別子IDvと一致する放送対象地域識別子IDbrdに関連付けられたファイル名Nf、すなわち、図11の2行目の「2012年−台風10号.bin」と、3行目の「523857−規制.bin」と、6行目の「523857−通行.bin」を特定する。
なお、図11からわかるように、コンテンツファイルFcntに含まれるコンテンツ情報Icntが放送対象地域Zbrd単位で明確に分割できない場合、1つのコンテンツファイルFcntに対して複数の識別子IDbrdが割り当てられる。
図9のステップS46において、クライアント端末14は、ステップS45で特定したファイル名Nfに基づいてコンテンツファイルFcntを抽出する。すなわち、クライアント端末14は、ステップS42で解凍したコンテンツファイルFcntのうちファイル名Nfが、ステップS45で特定したファイル名Nfと一致するものを抽出する。
但し、クライアント端末14は、既に同一のファイル名NfのコンテンツファイルFcntを抽出済であるか否かを判定し、抽出済である場合、タイムスタンプTS(作成日時)を比較する。そして、タイムスタンプTSが同一である場合、クライアント端末14は、新たなコンテンツファイルFcntを抽出しない。一方、タイムスタンプTSが新しい場合、クライアント端末14は、新たなコンテンツファイルFcntを抽出する。上記のように、場合によっては、当該処理を解凍前(S42)に行うことも可能である。
ステップS47において、クライアント端末14は、ステップS46で抽出したコンテンツファイルFcntを優先度Pに応じて表示又は出力する。例えば、優先度Pがレベル1(最優先)である場合、表示装置40が待機状態であってもスイッチを自動的にオンにして放送を行う。
この際、現在地域Zv及び周辺地域Zsの情報(地図メッシュ情報)を表示装置40に表示させる。加えて、降雨・降雪情報、津波情報を地図上で描画させる。上記のように津波警報の場合、地図に標高データを持たせ、災害時には適切な情報を表示させる。さらに、災害に関わる地点情報又は交通規制(通行止め等)を位置情報として地図画面に表示させてもよい。さらにまた、通行実績情報を地図画面に表示することもできる。
また、優先度Pがレベル1(最優先)である場合、クライアント端末14は、タイムスタンプTSが更新される毎に、その時の経路案内画面に、当該コンテンツファイルFcntに含まれるコンテンツ情報Icntを1分間割り込み表示する。最優先のコンテンツ情報Icntを表示又は出力している際、クライアント端末14は、図示しないオーディオ機器又はテレビの画面に移行させる操作を禁止する。
また、図11の例であれば、2行目の「2012年−台風10号.bin」を抽出した時点で当該コンテンツファイルFcntに含まれるコンテンツ情報Icntを表示又は出力する。その後、図11の3行目の「523857−規制.bin」を抽出すると、その時点で当該コンテンツファイルFcntに含まれるコンテンツ情報Icntを表示又は出力する。同様に、図11の6行目の「523857−通行.bin」を抽出すると、その時点で当該コンテンツファイルFcntに含まれるコンテンツ情報Icntを表示又は出力する。
なお、図4のクライアント端末14内において、各断片Cnの上に表示されている「100%」、「50%」、「75%」の数値は、コンテンツファイルFcnt全体における受信割合を示している。レベル1の断片Cnは、100%取得されているため、表示装置40に表示又は出力される。
また、複数の優先度PのコンテンツファイルFcntを同時に受信した場合、クライアント端末14は、優先度Pの高いグループのコンテンツファイルFcnt1つのみを使用してもよい。
4.本実施形態の効果
以上説明したように、本実施形態によれば、優先度Pに応じた放送帯域B1〜B3又は配信周期によりコンテンツファイルFcntをデジタル放送により配信する。このため、優先度Pに応じて(例えば、津波等の災害情報であれば優先して)コンテンツ情報Icntをクライアント端末14(移動通信端末)に届けることが可能となる。また、コンテンツファイルFcntはカテゴリ毎に区分して更新可能となるため、緊急情報のように更新サイクルを速める場合であっても、更新するサーバ16の作業負荷を分散又は低下させ、処理を速めることが可能となる。加えて、デジタル放送局22は、配信するデータの中身を確認することなく放送することが可能となるため、配信する情報又は放送帯域B1〜B3の切替えを高率的に行うことが可能となる。
また、クライアント端末14では、現在位置Pc又は案内経路に応じてコンテンツファイルFcntを抽出し(図9のS46)、優先度情報Iprに応じてコンテンツ情報Icntを表示又は出力する(S47)。従って、現在位置Pc又は案内経路と優先度Pとに応じた適切な表示又は出力が可能となる。
本実施形態において、クライアント端末14は、現在位置Pcに隣接する放送対象地域Zbrd内のコンテンツ情報Icntを併せて表示又は表示する(図10参照)。これにより、クライアント端末14の周辺の状況を把握することが可能となる。
B.変形例
なお、本発明は、上記実施形態に限らず、本明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。例えば、以下の構成を採用することができる。
1.車両12(適用対象)
上記実施形態では、クライアント端末14を車両12用に用いたが、これに限らず、別の用途に適用することができる。例えば、航空機、船舶等の移動体にクライアント端末14を適用してもよい。或いは、携帯電話等の携帯通信手段としてクライアント端末14を用いることもできる。
2.デジタル放送局22
上記実施形態では、放送局22の制御を経路配信サーバ16が行ったが(図1参照)、例えば、双方向通信による経路配信と放送による情報提供を区別して考えれば、放送局22は、経路配信サーバ16から独立して放送を行ってもよい。この場合、経路配信サーバ16とは別のサーバ(経路案内を行わないサーバ)を設け、放送局22を管理してもよい。
3.放送
[3−1.放送全般]
上記実施形態では、放送局22からの放送をデジタル放送としたが、例えば、単一方向の通信という点に着目すれば、アナログ放送であってもよい。
上記実施形態では、コンテンツファイルFcntを断片Cnに分割して配信したが、その他の特徴(例えば、優先度Pに応じてコンテンツファイルFcntを仕分けする点)に着目すれば、コンテンツファイルFcntを分割せずに配信してもよい。
[3−2.リストファイルFlist(案内ファイル)]
上記実施形態では、リストファイルFlistは、断片Cnの数に関する情報を含んだが、その他の特徴(例えば、優先度Pに応じてコンテンツファイルFcntを仕分けする点)に着目すれば、断片Cnの数に関する情報を含まなくてもよい。
[3−3.放送対象地域識別子IDbrd]
上記実施形態では、放送対象地域識別子IDbrdをリストファイルFlistに含ませたが、例えば、識別子IDbrdの配信に着目すれば、放送対象地域識別子IDbrdをリストファイルFlistに含ませないことも可能である。例えば、識別子IDbrdをコンテンツファイルFcntに含ませてもよい。
[3−4.優先度情報Ipr]
上記実施形態では、優先度Pを3段階(レベル1〜3)に分けたが、2段階又は4段階以上に分けてもよい。
上記実施形態では、優先度情報Iprを用いたが、例えば、リストファイルFlistの利用に着目すれば、優先度情報Iprを用いないことも可能である。
4.クライアント端末14
図10の例では、現在位置Pcが属する現在地域Zvと、現在地域Zvに隣接する周辺地域ZsとについてコンテンツファイルFcntを取得した。しかしながら、その他の特徴(例えば、優先度Pを用いてコンテンツファイルFcntを仕分けする点)に着目すれば、これに限らない。例えば、現在地域Zv又は周辺地域ZsのみについてコンテンツファイルFcntを取得してもよい。
或いは、現在地域Zv及び周辺地域Zsの少なくとも一方に加え又はこれに代えて、サーバ16から取得した案内経路又はナビゲーション装置14で算出した案内経路が属する全ての又は一部の地域(移動予定地域Zd)についてコンテンツファイルFcntを取得してもよい。これにより、現在位置Pcのみならず又は現在位置Pcに代えて、目的地までの経路に関するコンテンツ情報Icntが提供される。このため、ユーザは、今後の経路の状況を的確に把握することが可能となる。
上記実施形態の各クライアント端末14は、経路配信サーバ16との間の双方向通信する機能(双方向通信機能)と、デジタル放送局22からのデジタル放送を受信する機能(デジタル放送受信機能)の両方を有していた。しかしながら、例えば、デジタル放送受信機能に着目すれば、各クライアント端末14は、双方向通信機能を有さなくてもよい。この場合、各クライアント端末14は、サーバ経路に基づく経路案内を行わずに暫定経路に基づく経路案内のみを行うものであってもよい。或いは、各クライアント端末14は、現在位置検出機能を有するが、経路案内を行わず、現在位置又はその周辺位置に対応する放送を受信するものであってもよい。
10…ナビゲーションシステム(放送システム)
14…ナビゲーション装置(クライアント端末、通信端末)
16…経路配信サーバ(サーバ) 22…デジタル放送局
30…現在位置検出装置(現在位置検出部)
32…無線通信装置(無線通信部)
34…デジタル放送受信装置(デジタル放送受信部、放送受信部)
36…入出力装置(目的地入力部) 40…表示装置(経路案内部)
Fcnt…コンテンツファイル Icnt…コンテンツ情報
IDbrd…放送対象地域識別子 Ipr…優先度情報
P…優先度 Pc…現在位置
Zbrd…放送対象地域

Claims (6)

  1. 現在位置を検出する複数の移動通信端末と経路配信サーバの間で双方向通信を行い、前記移動通信端末で設定された目的地までの案内経路を前記経路配信サーバが検索して対応する前記移動通信端末に通知し、通知された前記案内経路に基づいて前記移動通信端末が経路案内をする情報提供システムであって、
    さらに、前記情報提供システムは、複数種類のコンテンツファイルを前記移動通信端末に対してデジタル放送し、前記コンテンツファイルに含まれるコンテンツ情報を前記移動通信端末に表示又は出力させるデジタル放送局を備え、
    前記複数種類のコンテンツファイルのそれぞれは、前記移動通信端末に表示又は出力させるコンテンツ情報、前記コンテンツ情報の内容に対応したカテゴリ毎に区分され且つ優先度の高低を示す優先度識別子と、前記コンテンツ情報の放送対象地域を示す地域識別子とを含み
    前記デジタル放送局は、
    前記経路配信サーバ又は別のサーバから取得した前記優先度識別子のカテゴリ毎に放送帯域の割当ての設定を、優先度の高いカテゴリが広い帯域となるように行って、前記カテゴリの放送帯域毎に対応する前記コンテンツファイルを配信し、
    前記移動通信端末は、
    前記複数種類のコンテンツファイルを受信するデジタル放送受信部を備え、
    前記移動通信端末の現在位置を含む現在地域の識別子又は前記経路配信サーバから通知された案内経路を含む移動予定地域の識別子と一致する前記放送対象地域の識別子に関連付けられた前記コンテンツファイルを特定し、
    特定した前記コンテンツファイルを前記デジタル放送から抽出し、
    抽出した前記コンテンツファイルに含まれるコンテンツ情報を前記優先度識別子のカテゴリに応じて表示又は出力する
    ことを特徴とする情報提供システム。
  2. 請求項記載の情報提供システムにおいて、
    前記移動通信端末は、前記現在地域に隣接する隣接地域の地域識別子と一致する前記放送対象地域の識別子と関連付けられた前記コンテンツファイルを特定し、
    特定した前記コンテンツファイルを前記デジタル放送から抽出し、
    抽出した前記コンテンツファイルに含まれるコンテンツ情報を前記優先度識別子のカテゴリに応じて表示又は出力する
    ことを特徴とする情報提供システム。
  3. 請求項1又は2に記載の情報提供システムにおいて、
    前記移動通信端末がスリープ状態にあるとき、高い優先度の優先度識別子のカテゴリのコンテンツ情報を前記移動通信端末が受信した場合、前記移動通信端末は、スリープ状態を終了して前記コンテンツ情報を表示又は出力する
    ことを特徴とする情報提供システム。
  4. 複数の移動通信端末と経路配信サーバの間で双方向通信を行う双方向通信ステップと、デジタル放送局から前記移動通信端末に対してデジタル放送するデジタル放送ステップとを備える情報提供方法であって、
    前記双方向通信ステップは、
    前記移動通信端末から前記経路配信サーバに対して、前記移動通信端末の現在位置と、目的地までの案内経路の探索要求とを無線通信を介して行う経路探索要求ステップと、
    前記経路配信サーバが探索した前記案内経路を、前記経路配信サーバから前記移動通信端末に対して無線通信部を介して送信する探索経路送信ステップと、
    前記移動通信端末において、前記経路配信サーバから取得した前記案内経路を用いて経路案内を行う経路案内ステップと
    を備え、
    前記デジタル放送ステップは、
    コンテンツ情報の表示又は出力に関し且つ前記経路配信サーバ又は別のサーバから取得し且つ優先度の高低を示す優先度識別子のカテゴリ毎に放送帯域の割当ての設定を、優先度の高いカテゴリが広い帯域となるように行って、前記カテゴリの放送帯域毎に対応する前記デジタル放送局から前記移動通信端末に対して複数種類のコンテンツファイルをデジタル放送する放送ステップと、
    前記移動通信端末において、前記デジタル放送を受信して前記デジタル放送に含まれるコンテンツ情報を表示又は出力するコンテンツ受信ステップと
    を備え、
    前記複数種類のコンテンツファイルのそれぞれは、前記移動通信端末に表示又は出力させる前記コンテンツ情報、前記コンテンツ情報の内容に対応したカテゴリ毎に区分された前記優先度識別子と、前記コンテンツ情報の放送対象地域を示す地域識別子とを含み
    前記コンテンツ受信ステップは、前記移動通信端末の現在位置を含む現在地域の識別子又は前記経路配信サーバから通知された案内経路を含む移動予定地域の識別子と一致する前記放送対象地域の識別子に関連付けられた前記コンテンツファイルを特定し、特定した前記コンテンツファイルを前記デジタル放送から抽出し、抽出した前記コンテンツファイルに含まれるコンテンツ情報を前記優先度識別子のカテゴリに応じて表示又は出力するコンテンツ表示・出力ステップを有する
    ことを特徴とする情報提供方法。
  5. 複数の移動通信端末に対して放送局から放送により情報提供を行う放送システムであって、
    前記放送局は、複数種類のコンテンツファイルを前記移動通信端末に対して放送し、
    前記複数種類のコンテンツファイルのそれぞれは、前記移動通信端末に表示又は出力させるコンテンツ情報、前記コンテンツ情報の内容に対応したカテゴリ毎に区分され且つサーバから送信されて優先度の高低を示す優先度識別子と、前記コンテンツ情報の放送対象地域を示す地域識別子とを含み
    前記放送局は、
    前記優先度識別子の前記カテゴリ毎に放送帯域の割当ての設定を、優先度の高いカテゴリが広い帯域となるように行って、前記カテゴリの放送帯域毎に対応する前記コンテンツファイルを放送し、
    前記移動通信端末は、
    前記複数種類のコンテンツファイルを受信する放送受信部を備え、
    前記移動通信端末の現在位置を含む現在地域の識別子と一致する前記地域識別子に関連付けられた前記コンテンツファイルを特定し、
    特定した前記コンテンツファイルを前記放送から抽出し、
    抽出した前記コンテンツファイルに含まれるコンテンツ情報を前記優先度識別子のカテゴリに応じて表示又は出力する
    ことを特徴とする放送システム。
  6. 複数の移動通信端末に対して放送により情報提供を行う放送局であって、
    前記放送局は、複数種類のコンテンツファイルを前記移動通信端末に対して放送し、
    前記複数種類のコンテンツファイルのそれぞれは、前記複数の移動通信端末に表示又は出力させるコンテンツ情報と、前記コンテンツ情報の内容に対応したカテゴリ毎に区分され且つサーバから送信されて優先度の高低を示す優先度識別子と、前記コンテンツ情報の放送対象地域を示す地域識別子とを含み、
    前記放送局は、前記優先度識別子の前記カテゴリ毎に放送帯域の割当ての設定を、優先度の高いカテゴリが広い帯域となるように行って、前記カテゴリの放送帯域毎に対応する前記コンテンツファイルを放送する
    ことを特徴とする放送局。
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