JP5783795B2 - 鞍乗型車両のマフラー構造 - Google Patents

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Description

本発明は、自動二輪車等の鞍乗型車両のマフラー構造に関する。
従来の鞍乗型車両のマフラーには、筒状のマフラー本体部の側面にプロテクタを設けるとともに、後部にエンドキャップを設ける構造を有するものがある(特許文献1参照)。
特開2005−69198号公報
ところで、上記特許文献1のようなマフラー構造を有するマフラーにおいて、エンドキャップをマフラー本体部に対して大型とする外観を構成する場合には、エンドキャップによる空気抵抗はエンドキャップが小さい場合に比べて増大してしまうため、空気抵抗を極力低減することが求められる。
また、エンドキャップをマフラー本体部に対して大型化する場合、エンドキャップの形状が複雑化するため、作製に困難性が伴う。このため、容易にエンドキャップを作製できるようにすることが求められる。具体的には、エンドキャップがマフラー本体部の後端から外径方向に広がるような形状にすることが必要となり、通常のプレス成形等では作製が困難となるため、容易にマフラー本体部に対して大型のエンドキャップを作製することが求められる。
本発明は係る実情に鑑みてなされたものであり、エンドキャップをマフラー本体部よりも容易に大型化できるとともに、マフラー本体部に対して大型なエンドキャップとした場合にあっても空気抵抗を極力抑制することができ、さらにマフラー本体部に対するエンドキャップのプロテクト効果も高めることが可能な鞍乗型車両のマフラー構造の提供を目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載の発明は、車両(1)の側方に配置される筒状のマフラー本体部(28)と、該マフラー本体部(28)の側面及び少なくとも上面の一部を覆うように該マフラー本体部(28)から空間を空けて設けられるサイドプロテクタ(29)と、前記マフラー本体部(28)の後面を覆うように設けられるエンドキャップ(31)とを備える鞍乗型車両のマフラー構造において、前記マフラー本体部(28)の長手方向視で、前記エンドキャップ(31)の外形を前記マフラー本体部(28)の外形よりも大きく形成し、前記エンドキャップ(31)の一部を前記サイドプロテクタ(29)によって覆い、該エンドキャップ(31)の前記サイドプロテクタ(29)で覆われる部位に切り欠き部(36)を設け、前記切り欠き部(36)は、外方に露出しないように前記サイドプロテクタ(29)で覆われたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の鞍乗型車両のマフラー構造において、前記エンドキャップ(31)の下部に下部切り欠き部(38)を、前記エンドキャップの車幅方向内側面に内側切り欠き部(37)をさらに設け、前記各切り欠き部(36,37,38)間に位置する前記エンドキャップ(31)の前端を、前記マフラー本体部(28)に取り付けたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の鞍乗型車両のマフラー構造において、前記マフラー本体部(28)から排気を排出する排出口(41)を有するテールパイプ(39)を、該マフラー本体部(28)から後方に延出させて設け、前記エンドキャップ(31)の後壁に後面視で、前記テールパイプ(39)の前記排出口(41)を囲繞するように該排出口(41)に面する排出開口部(42)を設けるとともに、側面視で、前記排出開口部(42)よりも前方に前記排出口(41)を設けたことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の鞍乗型車両のマフラー構造において、前記エンドキャップ(31)及び前記マフラー本体部(28)の後壁で形成される内部空間において、前記テールパイプ(39)の軸線を挟んで上方の容積を下方の容積より大きく形成し、前記排出口(41)上端から前記排出開口部(42)外側の縁部までの距離(L3)を、前記排出口(41)下端から前記排出開口部(42)外側の縁部までの距離(L4)よりも大きく形成したことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の鞍乗型車両のマフラー構において、前記マフラー本体部(28)の長手方向に直交する方向における前記マフラー本体部(28)外周から前記エンドキャップ(31)外周までの延出量を、前記切り欠き部(36)側で最大としたことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の鞍乗型車両のマフラー構造において、前記サイドプロテクタ(29)の前方に、前記マフラー本体部(28)の前部及び前記マフラー本体部(28)に排気を導入する排気管(15)の一部を側面から覆うフロントプロテクタ(30)を設け、前記サイドプロテクタ(29)の前端の外側に重なるように前記フロントプロテクタ(30)の後端を配置するとともに、前記サイドプロテクタ(29)の前端に前記マフラー本体部(28)外方に延びる折り曲げ部(43)を形成したことを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか1項に記載の鞍乗型車両のマフラー構造において、前記サイドプロテクタ(29)の上部及び下部のみにて、該サイドプロテクタ(29)を前記マフラー本体部(28)に固定することを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のいずれか1項に記載の鞍乗型車両のマフラー構造において、前記エンドキャップ(31)は、前記マフラー本体部(28)の後面を覆う底部(34)と、前記底部(34)と一体の周壁部(35)とからなり、前記周壁部(35)には、前記マフラー本体部(28)の外径方向に一部が膨出した膨出部(35A)が形成され、前記膨出部(35A)に前記切り欠き部(36)が形成されることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項1〜8のいずれか1項に記載の鞍乗型車両のマフラー構造において、前記サイドプロテクタ(29)の後端は、前記切り欠き部(36)の後端よりも後方まで延出していることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、エンドキャップのサイドプロテクタで覆われる部位に切り欠き部を設けることで、折り曲げ加工によって容易にエンドキャップをマフラー本体部よりも大型にする(マフラー本体部に対してオーバーハング形状に形成する)ことができるとともに、切り欠き部が外方に露出しないため、切り欠き部への走行風の影響を低減して、エンドキャップを大型にした場合にあっても空気抵抗を低下することができる。
また、サイドプロテクタとマフラー本体部間を流れる走行風を切り欠き部に導入することで、エンドキャップに適度な走行風を導き、エンドキャップの温度を下げることにより、プロテクト効果を高めることができる。
さらに、エンドキャップ及びサイドプロテクタにより大型かつ任意な形状のマフラー外観を得ることができるため、車両の外観性を向上させることができる。
請求項2に記載の発明によれば、切り欠き部を複数箇所設けることで、マフラー本体部に対して大型になるエンドキャップを、切り欠き部間のエンドキャップ端部を折り曲げ加工することにより、より容易にオーバーハング形状に形成でき、部品点数を削減することができる。
請求項3に記載の発明によれば、排出口から排出される排気をエンドキャップの後壁に作用させることができ、排気音の音質を高い周波数領域に改善することができ、良好な音質を得ることができる。
請求項4に記載の発明によれば、大きな空間を有するテールパイプより上方の空間を利用して音質を改善することができる。
請求項5に記載の発明によれば、サイドプロテクタで覆われる部位でエンドキャップを大型化するため、マフラー外観を一体的に大型に見せることができるとともに、エンドキャップを折り曲げ加工し易くでき、生産性を向上させることができる。
請求項6に記載の発明によれば、折り曲げ部によってサイドプロテクタとフロントプロテクタの合わせ面の隙間からの内部構造の露出を抑制できるとともに、フロントプロテクタから導かれる適量の走行風を折り曲げ部を介して、良好にサイドプロテクタ内に導くことができる。
請求項7に記載の発明によれば、サイドプロテクタの上部及び下部のみにてサイドプロテクタがマフラー本体部に固定されるため、上部・下部の固定部間のサイドプロテクタとマフラー本体部の空間を連続的に形成できるため、走行風の導入を効率的に行うことができる。
本発明の実施形態に係る構造を備える自動二輪車の左側面図である。 本発明の実施形態に係る構造を備える自動二輪車の右側面図である。 本発明の実施形態に係る構造を備える自動二輪車の上面図である。 本発明の実施形態に係る構造を備える自動二輪車の後面図である。 上記自動二輪車が備えるマフラーの右側面図である。 上記自動二輪車が備えるマフラーの左側面図である。 上記自動二輪車が備えるマフラーの上面図である。 図6のA−A線に沿う断面図である。 図6のB−B線に沿う断面図である。 上記自動二輪車が備えるマフラーのエンドキャップの後面図である。 上記マフラーからプロテクタを取り外した状態のマフラーの上面図である。 上記マフラーからプロテクタを取り外した状態のマフラーの左側面図である。 図10のC−C線に沿う断面図である。 上記マフラーにおいて一部プロテクタを取り外した状態のマフラーの斜視図である。 上記自動二輪車の後部を後上方から見た斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下で用いる図面において、矢印FRは車両の前方を示し、矢印UPは車両の上方を示し、矢印LHは車両の左方を示している。
図1乃至図4は本発明の実施形態に係る構造を備える自動二輪車1を示している。自動二輪車1は、エンジンであるパワーユニット2を車両中央下部に備え、パワーユニット2後部には左右一対のスイングアーム3,3が上下に揺動可能に支持されている。スイングアーム3,3の後部には後輪4が回転可能に支持され、前輪5は左右一対のフロントフォーク6,6に回転可能に支持されている。フロントフォーク6,6には前輪5を上方から覆うフロントフェンダ7が支持され、フロントフェンダ7の上方にはレッグシールド8が配置されている。
レッグシールド8は前輪5の上方から後方にかけて延び、レッグシールド8によってパワーユニット2上方に配置されたシート9に着座した操縦者の脚部が覆われる。シート9は車両前後方向に長く形成され、操縦者用の前シート9Aと同乗者用の後シート9Bとを一体に備えている。
スイングアーム3,3の後部のブラケット3A,3Aに、左右一対のリヤクッション50,50の下端がボルト締結で固定され、リヤクッション50,50の上端は車体側に固定される。図4に示すように、後輪4のホイールの右側部にブレーキディスク51が設けられ、右のスイングアーム3にはブレーキディスク51を挟み込むキャリパ52が設けられている。また、後輪4の後上方はリヤフェンダ4Aによって覆われている。
パワーユニット2は、クランクケース10とクランクケース10から前方に突出させたシリンダ部11とを備え、シリンダ部11の側部はレッグシールド8を後方から覆うインナーカバー12によって覆われている。インナーカバー12は、その後部を後斜め上方に延ばして前シート9Aの下方まで延びリヤカウル13に連なっている。リヤカウル13により前シート9A及び後シート9Bの下方が覆われている。
シリンダ部11には排気管14が接続され、排気管14はパワーユニット2の下方を通って、その後端にマフラー15が接続されている。マフラー15は後輪4の右側方に位置し後斜め上方に延びる。
クランクケース10には操縦者が足を載せるための左右ステップ16,17が配置され、図3、図4に示すように左右ステップ16,17は、クランクケース10から車幅方向外側に離間して配置されている。左右ステップ16,17はそれぞれクランクケース10下面に固定されて車幅方向外側に延びる左右ステー18,19によって支持されている。
図1,3に示すように、クランクケース10の前部左壁部には車幅方向外側に円筒状に突出する発電機カバー20が設けられ、車両側面視で左ステップ16は、発電機カバー20に重なる位置に配置されている。また、図2,4に示すように、クランクケース10の前部右壁部には車幅方向外側に円筒状に突出するクラッチカバー21が設けられ、車両側面視で右ステップ17は、クラッチカバー21に重なる位置に配置されている。なお、発電機カバー20及びクラッチカバー21は、クランクケース10に一体に設けられても、別体で取付けられても構わない。
また、左ステップ16の近傍には、シフトアップペダル22及びシフトダウンペダル23が配置され、右ステップ17の近傍には、ブレーキペダル24が配置されている。シフトアップペダル22及びシフトダウンペダル23は、クランクケース10に揺動可能に支持され、車両側面視でシフトアップペダル22は左ステップ16から前方に延び、シフトダウンペダル23は左ステップ16から斜め後上方に延びる。ブレーキペダル24はクランクケース10の後部に揺動可能に支持されて前方に延びており、操縦者が操作するペダル部25が右ステップ17の前方に位置するように配置されている。
また、後シート9Bの下方には同乗者が足を載せるための左右一対のピリオンステップ26,26が配置され、これらピリオンステップ26,26は、図示省略した車体フレーム後部から垂下する左右一対のステップステー27,27に支持されている。図2を参照し、右のピリオンステップ26の下方にマフラー15の前部が位置している。
以下、マフラー15について詳述し、図5乃至7を参照し、マフラー15は、筒状のマフラー本体部28と、マフラー本体部28の側面及び上面を覆うサイドプロテクタ29と、サイドプロテクタ29の前部に重なりマフラー本体部28の前部及び排気管14の一部を側面から覆うフロントプロテクタ30と、マフラー本体部28の後面を覆うように設けられたエンドキャップ31とを備えている。図8,9に示すように、サイドプロテクタ29は、マフラー本体部28から空間を空けて設けられている。
サイドプロテクタ29は上部及び下部のみにて、マフラー本体部28の周面に固定され、図8,9において、32・・・は、サイドプロテクタ29の上部縁部から屈曲形成された上部溶接部を示し、33・・・は、サイドプロテクタ29の下部縁部から屈曲形成された下部溶接部を示している。各溶接部32,33は、サイドプロテクタ29の適所において複数形成されており、マフラー本体部28の周面に当接された状態で溶接されている。
図6に示すように、サイドプロテクタ29の上壁部分は概略前半部分が切り欠かれており、マフラー本体部28の上面は該切り欠きによって一部露出している。このマフラー本体部28の露出した周面には上方に突出するステー部28Aが溶接され、このステー部28Aがマフラー本体部28を車体側に固定し、図2を参照し、ステー部28Aはピリオンステップ26の近傍に固定される。
図6,10等を参照し、エンドキャップ31は、マフラー本体部28の長手方向視で概略楕円状の有底筒状に形成されており、マフラー本体部28の後面を覆う底部34と、底部34と一体の周壁部35とでなる。エンドキャップ31は、図6に示すように周壁部35の前端部分をマフラー本体部28の後部に溶接することでマフラー本体部28に固定されている。
図11はマフラー15からサイドプロテクタ29を取り外した状態のマフラー15の上面図を示し、図12はマフラー15からサイドプロテクタ29を取り外した状態のマフラー15の左側面図を示している。これらに示すように、エンドキャップ31の周壁部35はマフラー本体部28の外径方向に一部が膨出した形状に形成されており、エンドキャップ31は、マフラー本体部28の長手方向視で、マフラー本体部28の外形よりも大きく形成されるオーバーハング形状に形成されている。
図11,12に示すL1を参照し、周壁部35においてマフラー本体部28の長手方向に直交する方向におけるマフラー本体部28外周から最大に延出する部位を膨出部35Aとして、この膨出部35Aには、周壁部35の周方向において比較的広範に延びる上部切り欠き部36が形成されている。図5,6を参照し、サイドプロテクタ29は、膨出部35Aを側方及び上方から覆っており、上部切り欠き部36はサイドプロテクタ29によって覆われている。
またさらに、図6に示すように周壁部35の車幅方向内側に向く部位には、内側切り欠き部37が形成され、図10に示すように周壁部35の下方に向く部位には、下部切り欠き部38が形成されている。エンドキャップ31は、周壁部35の各切り欠き部36,37,38間に位置する前端部位をマフラー本体部28の後部周面に溶接することで、マフラー本体部28に固定されている。ここで、エンドキャップ31の作製方法について説明すると、エンドキャップ31は、上記各切り欠き部36,37,38を内径方向に折り曲げ加工することで形成される。このような切り欠き部を設けることで、マフラー本体部28に対してオーバーハングする有底筒状のエンドキャップ31を容易に形成することが可能となる。
一方で図13に示すように、マフラー本体部28はその後部に、後方に延出して排気を排出するテールパイプ39を備えている。テールパイプ39は、マフラー本体部28の後部に設けられたエンドピース40によって覆われており、その後端の排出口41のみを外側に露出させている。図10も参照し、エンドキャップ31の底部34においては、マフラー本体部28が備えるテールパイプ39の排出口41を囲繞するように排出口41に面する排出開口部42が形成されており、この排出開口部42はテールパイプ39から排出される排気を外部に放出する。
車両側面視で、テールパイプ39の排出口41は、排出開口部42よりも前方に位置しており、排出口41と排出開口部42はマフラー本体部28の長手方向で離間している。エンドキャップ31の底部34はマフラー本体部28の長手方向に対して斜めに交差するように傾いており、エンドキャップ31及びマフラー本体部28の後壁(エンドピース40)で形成される内部空間において、テールパイプ39の軸線L2を挟んで上方の容積(空間S1)が下方の容積(空間S2)より大きく形成されている。また、排出口41上端から排出開口部42縁部(外側の縁部)までの距離L3は、排出口41下端から排出開口部42縁部(外側の縁部)までの距離L4よりも大きく形成されている。排出口41上端から排出開口部42縁部、及び排出口41下端から排出開口部42縁部を結ぶ直線はテールパイプ39の軸線L2に平行である。
次に図14には、マフラー本体部28からフロントプロテクタ30を取り外した状態が示されている。フロントプロテクタ30は、その後端をサイドプロテクタ29の前端の外側に重なるように配置されるが、このフロントプロテクタ30によって覆われるサイドプロテクタ29の前端上部は、マフラー本体部28の外方に延びる折り曲げ部43が形成されている。このような折り曲げ部43を形成することで、マフラー本体部28とサイドプロテクタ29との間の空間に走行風を積極的に導入することが可能となる。
ここで、図15を参照し、この自動二輪車1では、後輪4とマフラー15との間にキャリパ52が配置される。そこで、この自動二輪車1では、リヤクッション50をスイングアーム3に固定するボルト53を車幅方向でキャリパ52から突出させる一方、マフラー本体部28では、車幅方向内側面においてステー部28Aの後方に、マフラー本体部28の周面に沿う補強板部材60を溶接固定している(図6等も参照)。そして、車幅方向で補強板部材60を、ボルト53に向き合わせている。このような構成では、マフラー15が車幅方向内側に万一移動した場合に、ボルト53と補強板部材60でマフラー15の車幅方向内側の移動が規制されるため、マフラー15とキャリパ52の干渉が抑制される。
以上に記載したように上記マフラー15では、マフラー本体部28の長手方向視で、エンドキャップ31の外形がマフラー本体部28の外形よりも大きく形成され、エンドキャップ31の一部がサイドプロテクタ29によって覆われ、該エンドキャップ31のサイドプロテクタ29で覆われる部位に上部切り欠き部36が設けられている。このような構造では、エンドキャップ31のサイドプロテクタ29で覆われる部位に上部切り欠き部36を設けることで、折り曲げ加工によって容易にエンドキャップ31をマフラー本体部28よりも大型にすることができるとともに、上部切り欠き部36が外方に露出しないため、エンドキャップ31を大型化した場合にあっても、上部切り欠き部36への走行風の影響を低減して空気抵抗を低下することができる。
また、図11を参照し、サイドプロテクタ29とマフラー本体部28間には走行風(W)が流れるが、上部切り欠き部36に走行風を導入することができるため、エンドキャップ31に適度な走行風を導き、エンドキャップ31の温度を下げることにより、プロテクト効果を高めることができる。さらに、エンドキャップ31及びサイドプロテクタ29により大型かつ任意な形状のマフラーの外観を得ることができるため、車両の外観性を向上させることができる。
また、上記マフラー15では、上部切り欠き部36に加えて、内側切り欠き部37及び下部切欠き部38を設けるが、このような構造によれば、より容易にエンドキャップ31オーバーハング形状に形成でき、部品点数を削減することができる。
また、上記マフラー15では、エンドキャップ31の後壁に後面視で、テールパイプ39の排出口41を囲繞するように排出口41に面する排出開口部42が設けられ、側面視で、排出開口部42よりも前方に排出口41が設けられるが、このような構造では、排出口41から排出される排気をエンドキャップ31の後壁(底部34)に作用させることができ、排気音の音質を高い周波数領域に改善することができ、良好な音質を得ることができる。さらに、エンドキャップ31及びマフラー本体部28の後壁で形成される内部空間において、テールパイプ39の軸線L5を挟んで上方の容積を下方の容積より大きく形成し、排出口41上端から排出開口部42縁部までの距離L3を、排出口41下端から排出開口部42までの距離よりも大きく形成するが、このような構造では、大きな空間を有するテールパイプ39より上方の空間を利用して音質を改善することができる。
また、上記マフラー15では、マフラー本体部28の長手方向に直交する方向におけるマフラー本体部28外周からエンドキャップ31外周までの延出量を、上部切り欠き部36側で最大とするが、このような構造では、サイドプロテクタ29で覆われる部位でエンドキャップ31を大型化するため、マフラー外観を一体的に大型に見せることができるとともに、エンドキャップ31を折り曲げ加工し易くでき、生産性を向上させることができる。
また、上記マフラー15では、サイドプロテクタ29の前端の外側に重なるようにフロントプロテクタ30の後端が配置されるとともに、サイドプロテクタ29の前端にマフラー本体部28外方に延びる折り曲げ部43が形成されるが、このような構造では、折り曲げ部43によってサイドプロテクタ29とフロントプロテクタ30の合わせ面の隙間からの内部構造の露出を抑制できるとともに、フロントプロテクタ30から導かれる適量の走行風を折り曲げ部43を介して、良好にサイドプロテクタ29内に導くことができる。
さらに、上記マフラー15では、サイドプロテクタ29が、その上部及び下部のみにてマフラー本体部28に固定されるため、上部・下部の固定部(溶接部32,33)間のサイドプロテクタ29とマフラー本体部28の空間を連続的に形成できるため、走行風の導入を効率的に行うことができる。
以上で本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、上部切り欠き部36、内側切り欠き部37、及び下部切り欠き部38の三つを形成したものを説明したが、上部切り欠き部36のみを形成してもよいし、上部切り欠き部36に加えて、内側切り欠き部37及び下部切り欠き部38のいずれかを形成してもよいし、内側切り欠き部37及び下部切り欠き部38の他にさらに切り欠き部を形成してもよい。
1 自動二輪車(鞍乗型車両)
15 排気管
28 マフラー本体部
29 サイドプロテクタ
30 フロントプロテクタ
31 エンドキャップ
36 上部切り欠き部(切り欠き部)
37 内側切り欠き部
38 下部切り欠き部
39 テールパイプ
41 排出口
42 排出開口部
43 折り曲げ部

Claims (9)

  1. 車両(1)の側方に配置される筒状のマフラー本体部(28)と、該マフラー本体部(28)の側面及び少なくとも上面の一部を覆うように該マフラー本体部(28)から空間を空けて設けられるサイドプロテクタ(29)と、前記マフラー本体部(28)の後面を覆うように設けられるエンドキャップ(31)とを備える鞍乗型車両のマフラー構造において、
    前記マフラー本体部(28)の長手方向視で、前記エンドキャップ(31)の外形を前記マフラー本体部(28)の外形よりも大きく形成し、
    前記エンドキャップ(31)の一部を前記サイドプロテクタ(29)によって覆い、該エンドキャップ(31)の前記サイドプロテクタ(29)で覆われる部位に切り欠き部(36)を設け
    前記切り欠き部(36)は、外方に露出しないように前記サイドプロテクタ(29)で覆われたことを特徴とする鞍乗型車両のマフラー構造。
  2. 前記エンドキャップ(31)の下部に下部切り欠き部(38)を、前記エンドキャップの車幅方向内側面に内側切り欠き部(37)をさらに設け、前記各切り欠き部(36,37,38)間に位置する前記エンドキャップ(31)の前端を、前記マフラー本体部(28)に取り付けたことを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両のマフラー構造。
  3. 前記マフラー本体部(28)から排気を排出する排出口(41)を有するテールパイプ(39)を、該マフラー本体部(28)から後方に延出させて設け、前記エンドキャップ(31)の後壁に後面視で、前記テールパイプ(39)の前記排出口(41)を囲繞するように該排出口(41)に面する排出開口部(42)を設けるとともに、側面視で、前記排出開口部(42)よりも前方に前記排出口(41)を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の鞍乗型車両のマフラー構造。
  4. 前記エンドキャップ(31)及び前記マフラー本体部(28)の後壁で形成される内部空間において、前記テールパイプ(39)の軸線を挟んで上方の容積を下方の容積より大きく形成し、前記排出口(41)上端から前記排出開口部(42)外側の縁部までの距離(L3)を、前記排出口(41)下端から前記排出開口部(42)外側の縁部までの距離(L4)よりも大きく形成したことを特徴とする請求項3に記載の鞍乗型車両のマフラー構造。
  5. 前記マフラー本体部(28)の長手方向に直交する方向における前記マフラー本体部(28)外周から前記エンドキャップ(31)外周までの延出量を、前記切り欠き部(36)側で最大としたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の鞍乗型車両のマフラー構造。
  6. 前記サイドプロテクタ(29)の前方に、前記マフラー本体部(28)の前部及び前記マフラー本体部(28)に排気を導入する排気管(15)の一部を側面から覆うフロントプロテクタ(30)を設け、前記サイドプロテクタ(29)の前端の外側に重なるように前記フロントプロテクタ(30)の後端を配置するとともに、前記サイドプロテクタ(29)の前端に前記マフラー本体部(28)外方に延びる折り曲げ部(43)を形成したことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の鞍乗型車両のマフラー構造。
  7. 前記サイドプロテクタ(29)の上部及び下部のみにて、該サイドプロテクタ(29)を前記マフラー本体部(28)に固定することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の鞍乗型車両のマフラー構造。
  8. 前記エンドキャップ(31)は、前記マフラー本体部(28)の後面を覆う底部(34)と、前記底部(34)と一体の周壁部(35)とからなり、
    前記周壁部(35)には、前記マフラー本体部(28)の外径方向に一部が膨出した膨出部(35A)が形成され、
    前記膨出部(35A)に前記切り欠き部(36)が形成されることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の鞍乗型車両のマフラー構造。
  9. 前記サイドプロテクタ(29)の後端は、前記切り欠き部(36)の後端よりも後方まで延出していることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の鞍乗型車両のマフラー構造。
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