JP5783509B2 - 観察用カッタおよび観察用カッタの製造方法 - Google Patents

観察用カッタおよび観察用カッタの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5783509B2
JP5783509B2 JP2011144609A JP2011144609A JP5783509B2 JP 5783509 B2 JP5783509 B2 JP 5783509B2 JP 2011144609 A JP2011144609 A JP 2011144609A JP 2011144609 A JP2011144609 A JP 2011144609A JP 5783509 B2 JP5783509 B2 JP 5783509B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cutter
cylindrical body
observation
objective lens
central axis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011144609A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013011751A (ja
Inventor
平田 唯史
唯史 平田
裕二 池谷
裕二 池谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
University of Tokyo NUC
Original Assignee
Olympus Corp
University of Tokyo NUC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Corp, University of Tokyo NUC filed Critical Olympus Corp
Priority to JP2011144609A priority Critical patent/JP5783509B2/ja
Publication of JP2013011751A publication Critical patent/JP2013011751A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5783509B2 publication Critical patent/JP5783509B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、観察用カッタおよびその製造方法に関するものである。
従来、生体試料の表面化を生きたままの状態で観察するための装置として、顕微鏡本体に脱着可能に設けられ、生体試料の表面を切開して試料内部を観察可能にする顕微鏡対物レンズユニットが知られている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1に記載の顕微鏡対物レンズユニットは、先端に光軸に直交する透過面を有する針状の挿入部材を突出状態に備えており、生体試料の表面下に挿入部材を刺し入れた状態で、透過面を通して顕微鏡本体からの照明光を観察部位に照射したり観察部位から戻る戻り光を検出したりすることができるようになっている。
特開2006−267433号公報
しかしながら、特許文献1に記載の顕微鏡対物レンズユニットは挿入部材の先端が平面形状を有するため、先端部が生体組織の広範囲を押し潰しながら試料内部に挿入されることになり、生体試料の形状を変形させ大きなダメージを与えてしまうという問題がある。特に、生体試料の一部に硬い層がある場合には生体組織の広範囲に押圧力が加わり、生体試料の変形が増大しダメージが顕著になる。そして、生体試料の変形が大きいと、生体試料を切開した深さと生体試料に対物レンズを挿入する際の対物レンズの移動量とが大きく相違するという不都合が生じる。
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであって、生体試料に与えるダメージを低減するとともに、表面下の所望の深さ位置に対物レンズを配置することができる観察用カッタを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
本発明は、対物レンズを挿入可能な円筒体と、該円筒体の先端に設けられ、該円筒体の径方向に架け渡されるように配置された尖端を前記円筒体の中心軸線方向に向けた刃部とを備え前記円筒体が、前記刃部を境界線としてその両側に前記円筒体の基端側に向かって互いに反対の半径方向外方に傾斜する2つの傾斜面を備え、一方の該傾斜面に前記中心軸線を含む開口部が設けられている観察用カッタを提供する。
本発明によれば、円筒体に対物レンズを挿入することにより刃部が対物レンズの前方に配置される。また、円筒体の各傾斜面の境界線となる刃部は円筒体の中心軸線からずれた位置に配置される。したがって、刃部によって生体試料の表面に切り込みを入れ試料内部に円筒体の先端を刺し入れることにより、円筒体に挿入した対物レンズを生体試料の表面下に配置することができる。また、円筒体の中心軸線と対物レンズの光軸とを一致させることにより、刃部によって対物レンズの観察範囲を妨げられることなく開口部を介して生体組織を観察することができる。
この場合において、生体試料に刃部を刺し入れていくと同時に、切断された生体組織を刃部から連続する傾斜面に沿って円筒体の基端側に逃がすことができ、生体組織が円筒体の先端によって押し潰されるのを防ぐことができる。これにより、生体試料の変形を抑制し、生体試料に与えるダメージを低減することができる。
また、生体試料の変形を抑制することで、刃部により生体試料を切断した深さと生体試料に対物レンズを挿入する際の対物レンズの移動量とをほぼ一致させることができる。したがって、円筒体と共に対物レンズを試料内部に挿入しながら生体試料の表面下の所望の深さ位置に対物レンズを精度よく配置することができる。
上記発明においては、前記刃部が、前記尖端から前記円筒体の基端側に向かって半径方向外方に傾斜する一対の傾斜側面を有することとしてもよい。
このように構成することで、切断した生体組織を刃部の傾斜側面に沿って2方向に逃がすことができる。これにより、試料内部への円筒体の挿入を容易にし、生体試料に与えるダメージを低減するとともに対物レンズの位置決め精度を向上することができる。
また、上記発明においては、前記刃部が、前記尖端から前記円筒体の基端側に向かって半径方向外方に傾斜する傾斜側面と、前記中心軸線に沿って延びる非傾斜側面とを有することとしてもよい。
このように構成することで、傾斜側面および非傾斜側面により形成される刃部の尖端をより鋭角にし、生体試料を切断する際にかかる力、すなわち、生体試料が切断される限界値を軽減することができる。
本発明の参考例としての発明の一態様は、対物レンズを挿入可能な円筒体と、該円筒体の先端に径方向に架け渡されるように配置され尖端を前記円筒体の中心軸線方向に向けた刃部と、該刃部を境界線としてその両側に前記円筒体の基端側に向かって互いに半径方向外方に傾斜する傾斜面とを備え、前記刃部が、前記円筒体の外周から前記中心軸線方向の1点に向かって突出する凸形状を有し、一方の前記傾斜面に前記中心軸線を含む開口部が設けられている観察用カッタである。
このように構成することで、試料内部に円筒体の先端を刺し入れる際に刃部の尖端の1点に力が集中し、生体試料を切断する際にかかる力をより軽減することができる。
また、上記発明においては、流体を供給または吸引可能なシリンジと、一端が該シリンジに接続され、他端が前記先端に配置されたドレインとを有することとしてもよい。
このように構成することで、生体試料内部に刃部を刺し入れる際に出血した場合に、シリンジによりドレインを介して血液を吸引することができる。また、シリンジからドレインを介して切り口に生理食塩水を供給し、血液を洗い流したり蛍光色素等の試薬を注入したりすることができる。
また、上記発明においては、前記刃部が、前記円筒体に挿入した前記対物レンズの先端を密着させる略平坦な形状の裏面を有することとしてもよい。
本発明は、対物レンズを挿入可能な有底円筒部材の底面における中心位置からずらした位置に、該有底円筒部材の径方向に架け渡されるように配置される直線から前記有底円筒部材の中心軸線方向に向かって半径方向外方に傾斜する第1の断面と、前記直線から前記中心軸線方向に向かって前記第1の断面とは反対の半径方向外方に傾斜する第2の断面とを切断し、前記直線を尖端とする刃部と一方の切断面に前記中心軸線を含む開口部とを形成する観察用カッタの製造方法を提供する。
本発明によれば、尖端を有底円筒部材の中心軸線方向に向け有底円筒部材の底面に径方向に架け渡される刃部と、中心軸線を含む開口部を有し刃部の片側から基端側に向かって半径方向外方に傾斜する傾斜面とを備える観察用カッタを容易に製造することができる。
本発明に係る観察用カッタよれば、生体試料に与えるダメージを低減するとともに、表面下の所望の深さ位置に対物レンズを配置することができるという効果を奏する。また、本発明に係る観察用カッタの製造方法によれば、このような観察用カッタを簡易に製造することができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る観察用カッタの概略構成図である。 (a)は図1のカッタ本体を切刃側から中心軸線方向に見た概略構成図であり、(b)は図1のカッタ本体を中心軸線に直交する方向に見た概略構成図である。 図1のカッタ本体および対物レンズを生体試料に刺し入れる様子を示す概略図である。 (a)は本発明の一実施形態の第1の変形例に係る観察用カッタを切刃側から中心軸線方向に見た概略図であり、(b)は(a)の観察用カッタを中心軸線に直交する方向に見た概略図である。 (a)は本発明の参考例としての発明の一参考実施形態に係る観察用カッタを切刃側から中心軸線方向に見た概略図であり、(b)は(a)の観察用カッタを中心軸線に直交する方向に見た概略図であり、(c)は(a)の観察用カッタの大開口部側を中心軸線に直交する方向に見た概略図である。 本発明の一実施形態の第2の変形例に係る観察用カッタを中心軸線に直交する方向に見た概略図である。 本発明の一実施形態の第3の変形例に係る観察用カッタを概略構成図である。 (a)は図7の観察用カッタを切刃側から中心軸線方向に見た概略図であり、(b)は図7の観察用カッタを中心軸線に直交する方向に見た概略図である。
以下、本発明の一実施形態に係る観察用カッタおよびその製造方法について、図面を参照して説明する。
本実施形態に係る観察用カッタ1は、図1に示すように、先端に切刃(刃部)11を有する略円筒状のカッタ本体(円筒体)10と、カッタ本体10と顕微鏡本体50とを着脱可能に取り付ける略円筒状の取り付けアダプタ30とを備えている。
取り付けアダプタ30は、基端部が顕微鏡本体50の対物レンズ52に取り付けられ、先端部にカッタ本体10を取り付けることができるようになっている。また、取り付けアダプタ30は、対物固定ネジ31により対物レンズ52に固定され、カッタ固定ネジ33によりカッタ本体10を固定することができるようになっている。
取り付けアダプタ30の先端部には、カッタ本体10を取り付ける際にカッタ本体10が対物レンズ52に接触して衝撃を与えるのを緩衝するための緩衝部材(例えば、ばね。)35が設けられている。取り付けアダプタ30とカッタ本体10とを着脱自在にすることで、繰り返し使用することによって切刃11が劣化したした場合に、新しい切刃11に容易に交換することができる。
カッタ本体10は、対物レンズ52の外形寸法より僅かに大きい内径寸法を有し、内部に対物レンズ52の先端を挿入させることができるようになっている。また、カッタ本体10は、先端に向かって径寸法が徐々に小さくなる段付き形状を有している。このカッタ本体10は、例えば、金属材料からなり、先端の切刃11が一体的に形成されている。
切刃11は、図2(a),(b)に示すように、カッタ本体10の先端に中心軸線から径方向にずれた位置に設けられ、径方向に架け渡されるように配置されている。また、切刃11は、カッタ本体10の中心軸線方向に尖端を向けている。
また、切刃11は、尖端からカッタ本体10の基端側に向かって半径方向外方に傾斜する一対の切刃傾斜面(傾斜側面)13A,13Bにより構成され、切刃傾斜面13A,13Bが約36°の角度で交差することにより尖端が形成されている。この切刃11の裏面は略平坦な形状を有し、カッタ本体10に挿入された対物レンズ52の先端を密着させて対物レンズ52を中心軸線方向に位置決めすることができるようになっている。
また、カッタ本体10には、切刃11を境界線としてその両側に中心軸線方向に向かって互いに半径方向外方に傾斜する2つの本体傾斜面(傾斜面)15A,15Bが形成されている。一方の本体傾斜面(以下、「本体小傾斜面」という。)15Aは、切刃11の偏心方向側の切刃傾斜面13Aから連続的に形成されている。また、他方の本体傾斜面(以下、「本体大傾斜面」という。)15Bは、切刃11の偏心方向側とは反対側の切刃傾斜面13Bから連続的に形成されている。
本体小傾斜面15Aおよび本体大傾斜面15Bには、それぞれカッタ本体10内部の空洞部に貫通する開口部17A、17Bが設けられている。切刃11が中心軸線から径方向にずれた位置に形成されていることにより、本体大傾斜面15Bの開口部(以下、「大開口部」という。)17Bはカッタ本体10の中心軸線を含むように開口している。また、大開口部17Bは、本体小傾斜面15Aの開口部(以下、「小開口部」という。)17Aよりカッタ本体10の基端側に向かって大きく開口している。
対物レンズ52としては、侵襲を低くするために先端が細くなっていることが望ましい。対物レンズ52は、光軸方向の先端に先端窓54を有している。対物レンズ52は、先端窓54より径寸法が若干小さい観察範囲Vを有している。
このように構成される観察用カッタ1は、以下の製造方法により容易に製造することができる。
まず、対物レンズ52よりひとまわり大きい金属材料からなる有底円筒部材を用意する。次に、この有底円筒部材の底面における中心位置からずらした位置に配置される直線から有底円筒部材の中心軸線方向に向かって半径方向外方に傾斜する第1の断面を切断する。続いて、底面の同じ直線から中心軸線方向に向かって第1の断面とは反対の半径方向外方に傾斜する第2の断面を切断する。
第1の断面および第2の断面は、有底円筒部材の底面において互いに約36°の角度で交差し、それぞれ有底円筒部材の空洞部を斜めに横切る断面とする。第1の断面および第2の断面を切断することにより、有底円筒部材に第1の断面および第2の断面に沿って本体小傾斜面15Aおよび本体大傾斜面15Bが形成されるとともに、底面における中心軸線からずれた位置に径方向に延びる切刃11が形成される。これにより、観察用カッタ1が完成する。
以下、このように構成された観察用カッタ1の作用について説明する。
例えば、本実施形態に係る観察用カッタ1を用いて生体試料Sの脳組織Tを観察するには、まず、顕微鏡本体50の対物レンズ52に取り付けアダプタ30を介してカッタ本体10を取り付ける。対物レンズ52の先端は、本体大傾斜面15Bの大開口部17Bから部分的に露出される。
この場合において、対物レンズ52の光軸とカッタ本体10の中心軸線とを一致させると、切刃11が対物レンズ52の光軸からずれた位置に配置される。したがって、刃11によって対物レンズ52の観察範囲Vが妨げられることがない。また、本体大傾斜面15Bの大開口部17Bが光軸を含む位置に配置される。したがって、大開口部17Bを介して対物レンズ52の観察範囲Vを確保することができる。
対物レンズ52に観察用カッタ1を取り付けたら、図3に示すように、対物レンズ52を生体試料Sの脳組織Tに向かって移動させ、観察用カッタ1の先端を生体試料Sの表面に押し付けて中心軸線方向に押圧する。これにより、鋭利な切刃11によって生体試料Sの表面に切り込みを入れ、生体試料Sの表面下、すなわち、頭蓋骨Cの内部に観察用カッタ1を挿入していくことができる。また、脳組織Tにカッタ本体10の先端を刺し入れながら、対物レンズ52により大開口部17Bを介して脳組織Tを観察することができる。
この場合において、生体試料Sの内部に切刃11を刺し入れていくと、切刃11による脳組織Tの切り口を切刃傾斜面13A,13Bに沿って2方向に逃がすとともに、切断した脳組織Tを切刃11から連続する本体小傾斜面15Aおよび本体大傾斜面15Bに沿ってカッタ本体10の基端側に逃がすことができる。
したがって、脳組織Tへのカッタ本体10の挿入を容易にし、脳組織Tがカッタ本体10の先端や対物レンズ52の先端によって押し潰されるのを防ぐことができる。これにより、脳組織Tの変形を抑制して生体試料Sに与えるダメージを低減することができる。
また、脳組織Tの変形を抑制することで、切刃11により脳組織Tを切断した切り口の深さと脳組織Tに対物レンズ52を挿入する際の対物レンズ52の移動量とをほぼ一致させることができる。したがって、生体試料Sの所望の深さ位置に対物レンズ52を配置して脳組織Tを観察することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る観察用カッタ1によれば、カッタ本体10の本体傾斜面15A,15Bにより生体試料Sの変形を抑制してダメージを低減しながらカッタ本体10と共に対物レンズ52を生体試料Sの内部に挿入し、生体試料Sの表面下の所望の深さ位置に対物レンズ52を精度よく配置することができる。また、本実施形態に係る製造方法によれば、このような観察用カッタ1を簡易に製造することができる。
なお、本変形例においては以下のように変形することができる。
例えば、本実施形態においては、切刃11が一対の切刃傾斜面13A,13Bを有することとしたが、第1の変形例としては、図4(a),(b)に示すように、切刃傾斜面13Aの反対側の側面を、本体大傾斜面15Bに連続する切刃傾斜面13Bと、切刃傾斜面13Bから尖端まで中心軸線に沿って延びる切刃非傾斜面13Cとにより構成することとしてもよい。
このようにすることで、切刃傾斜面13Aおよび切刃非傾斜面13Cにより形成される切刃11の尖端をより鋭角(例えば、18°)にし、生体試料Sを切断する際にかかる力、すなわち、生体試料Sが切断される限界値を軽減することができる。本変形例においては、例えば、切刃11の一方の側面全体を切刃傾斜面13Bに代えて切刃非傾斜面13Cとし、切刃傾斜面13Aと切刃非傾斜面13Cにより切刃11を構成することとしてもよい。
本発明の参考例としての発明の一参考実施形態としては、例えば、図5(a)〜(c)に示すように、切刃11がカッタ本体10の先端の外周から中心軸線方向の1点に向かって突出する凸形状を有することとしてもよい。この場合、例えば、有底円筒部材の底側を底の一点に向かってテーパ状に径寸法が小さくなる円錐形状に加工し、その後、第1の断面および第2の断面を切断することにより、切刃11および本体傾斜面15A,15Bを形成することとすればよい。このようにすることで、生体料内Sの内部に観察用カッタ1の先端を刺し入れる際に、切刃11の尖端の1点に力が集中し、生体試料Sを切断する際にかかる力をより軽減することができる。
また、第2の変形例としては、図6に示すように、カッタ本体10に大開口部17Bを閉塞するようなカバーガラス19を設けることとしてもよい。この場合、カバーガラス19の裏面に対物レンズ52を配置することとすればよい。このようにすることで、カバーガラス19により大開口部17Bを密閉し、カッタ本体10の内部に血等が溜まるのを防ぐことができる。
また、第3の変形例としては、図7および図8に示すように、観察用カッタ1が、流体を供給するための供給用シリンジ41および流体を吸引するための吸引用シリンジ43と、供給用シリンジ41または吸引用シリンジ43に一端が接続され、他端がカッタ本体10の先端に配置された供給用ドレイン45および吸引用ドレイン47とを備えることとしてもよい。
この場合、切刃11の尖端から僅かに基端側にずらした位置に供給用ドレイン45および吸引用ドレイン47の他端を配置することが望ましい。例えば、切刃11の一側面を切刃非傾斜面13Cと切刃傾斜面13Bとにより構成する場合には、これら切刃非傾斜面13Cと切刃傾斜面13Bとの境界付近に各ドレイン45,47の他端を配置することとすればよい。
本変形例によれば、生体試料Sの内部に切刃11を刺し入れる際に出血した場合に、吸引用シリンジ43により吸引用ドレイン47を介して血液を吸引することができる。また、供給用シリンジ41から供給用ドレイン45を介して切り口に生理食塩水を供給し、血液を洗い流したり蛍光色素等の試薬を注入したりすることができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。例えば、本発明を上記の一実施形態および各変形例に適用したものに限定されることなく、これらの実施形態および各変形例を適宜組み合わせた実施形態に適用してもよく、特に限定されるものではない。
また、本実施形態においては、カッタ本体10と対物レンズ52とを別体にしたが、例えば、カッタ本体10と対物レンズ52とを一体型にしてもよい。
1 観察用カッタ
10 カッタ本体(円筒体)
11 切刃(刃部)
13A,13B 切刃傾斜面(傾斜側面)
13C 切刃非傾斜面(非傾斜側面)
15A 本体小傾斜面(傾斜面)
15B 本体大傾斜面(傾斜面)
41 供給用シリンジ(シリンジ)
43 吸引用シリンジ(シリンジ)
45 供給用ドレイン(ドレイン)
47 吸引用ドレイン(ドレイン)
52 対物レンズ

Claims (6)

  1. 対物レンズを挿入可能な円筒体と、
    該円筒体の先端に設けられ、該円筒体の径方向に架け渡されるように配置された尖端を前記円筒体の中心軸線方向に向けた刃部とを備え
    前記円筒体が、前記刃部を境界線としてその両側に前記円筒体の基端側に向かって互いに反対の半径方向外方に傾斜する2つの傾斜面を備え、
    一方の該傾斜面に前記中心軸線を含む開口部が設けられている観察用カッタ。
  2. 前記刃部が、前記尖端から前記円筒体の基端側に向かって半径方向外方に傾斜する一対の傾斜側面を有する請求項1に記載の観察用カッタ。
  3. 前記刃部が、前記尖端から前記円筒体の基端側に向かって半径方向外方に傾斜する傾斜側面と、前記中心軸線に沿って延びる非傾斜側面とを有する請求項1に記載の観察用カッタ。
  4. 流体を供給または吸引可能なシリンジと、一端が該シリンジに接続され、他端が前記先端に配置されたドレインとを有する請求項1から請求項3のいずれかに記載の観察用カッタ。
  5. 前記刃部が、前記円筒体に挿入した前記対物レンズの先端を密着させる略平坦な形状の裏面を有する請求項1から請求項4のいずれかに記載の観察用カッタ。
  6. 対物レンズを挿入可能な有底円筒部材の底面における中心位置からずらした位置に、該有底円筒部材の径方向に架け渡されるように配置される直線から前記有底円筒部材の中心軸線方向に向かって半径方向外方に傾斜する第1の断面と、前記直線から前記中心軸線方向に向かって前記第1の断面とは反対の半径方向外方に傾斜する第2の断面とを切断し、前記直線を尖端とする刃部と一方の切断面に前記中心軸線を含む開口部とを形成する観察用カッタの製造方法。
JP2011144609A 2011-06-29 2011-06-29 観察用カッタおよび観察用カッタの製造方法 Active JP5783509B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011144609A JP5783509B2 (ja) 2011-06-29 2011-06-29 観察用カッタおよび観察用カッタの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011144609A JP5783509B2 (ja) 2011-06-29 2011-06-29 観察用カッタおよび観察用カッタの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013011751A JP2013011751A (ja) 2013-01-17
JP5783509B2 true JP5783509B2 (ja) 2015-09-24

Family

ID=47685674

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011144609A Active JP5783509B2 (ja) 2011-06-29 2011-06-29 観察用カッタおよび観察用カッタの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5783509B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4229310A1 (de) * 1992-09-02 1994-03-10 Winter & Ibe Olympus Medizinisches Instrument zur Schaffung eines Gewebekanals
JP2009178078A (ja) * 2008-01-30 2009-08-13 Hitachi Engineering & Services Co Ltd 微生物検査チップ及び微生物検査装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013011751A (ja) 2013-01-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9649223B2 (en) Inserter for tubular medical implant devices
ES2575690T3 (es) Sonda quirúrgica
EP1832234A3 (en) biopsy device
US8979867B2 (en) Vitreous cutter
WO2011100338A3 (en) Outer sheath and blade arrangements for ultrasonic surgical instruments
WO2011100332A8 (en) Ultrasonic surgical instruments with partially rotating blade and fixed pad arrangement
JP5231437B2 (ja) 水晶体超音波乳化吸引術用カニューレ
JP2010167287A (ja) 医療用の二重針、骨穿刺針および骨髄採取機器
WO2013039516A1 (en) Endoscopic hook blade and use thereof
JP5783509B2 (ja) 観察用カッタおよび観察用カッタの製造方法
CN106102595B (zh) 医疗设备用帽
JP2009082455A (ja) 手術用吸引管
JP2013169404A (ja) キャピラリー採血具
DK1464311T3 (da) Phacoemulsifikationkanyle
JP6930874B2 (ja) カニューレ用ホルダ
JP2009045339A (ja) 観察面用カッタとその製造方法および観察用穴開け具
JP6553990B2 (ja) 硝子体カッター
IT201600119028A1 (it) Dispositivo migliorato per biopsia ossea
FR2981270A1 (fr) Instrument de chirurgie ophtalmique pour capsulorhexis
JP6393471B2 (ja) 医療用処置具
WO2019044884A1 (ja) バックフラッシュニードル
FR2912901A1 (fr) Outil de localisation du point de piqure en vue de l'injection intravitreenne ou du prelevement intravitreen de l'humeur aqueuse de l'oeil d'un patient
KR102030376B1 (ko) 돌출 블레이드와 흡입 수단을 구비한 내시경용 생검 모듈
KR101284711B1 (ko) 조직 절단 겸자
US11229423B2 (en) Tissue collecting instrument

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140619

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20140619

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150127

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150319

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150630

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150713

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5783509

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250