JP5783411B2 - 電子ユニットの防水構造 - Google Patents
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また、ケース内の液溜め部に注入した液状のポッティング材を硬化させて、ケース内のプリント基板を防水保護する技術が提案されている(例えば特許文献2を参照)。
しかしながら、防水栓を有する防水コネクタは構造が複雑で、製造コストが高いという問題がある。
請求項3のように、前記第1端子および前記第2端子の互いの接触面(31S,34S)が、前記壁部の板厚方向(T1)と直交し且つ前記スライド方向に平行であってもよい。
請求項5の発明は、第1端子(31)を収容した収容部(30)を区画し、前記収容部を開放可能な開放部を有するケース(25)と、前記ケースに取り付けられた絶縁体(33)、および前記絶縁体によって支持され、ケーブルの導体端部(42)を前記第1端子に接続した第2端子(34)を含むコネクタ(26)と、ポッティング樹脂(27)と、を備え、前記絶縁体は、前記開放部を覆うことにより前記収容部の一部を区画した壁部(35)と、前記ケーブル(38)をケース内に引き込むケーブル引込孔(39)を区画し、前記壁部に連結されたケーブル引込部(36)と、を含み、前記ポッティング樹脂は、前記ケーブル引込孔の内周(39a)と前記ケーブルの外周(38a)との間の隙間(S1)および前記収容部に充填されて硬化しており、前記ポッティング樹脂は、樹脂ポッティング時に水平とされたポッティング時水平面(271)を有し、前記絶縁体に、樹脂ポッティング時の空気を逃がす空気逃がし孔(80)が設けられ、前記空気逃がし孔は、前記ケーブル引込部に設けられた筒状突起(81)を挿通し、前記ポッティング時水平面を水平としたときに上方に向く方向に延びている電子ユニットの防水構造を提供する。
請求項3の発明によれば、コネクタの絶縁体の壁部の各側縁が、ケースの対応する挿入溝にテーパ面同士の嵌合により圧入されているので、液状のポッティング樹脂の漏れを一層抑制することができ、しかも、ケースに対するコネクタの位置精度を高くすることができる。したがって、第1端子および第2端子間の位置精度を高くでき、両端子間の良好な接触を確保することができる。
請求項6の発明によれば、液状のポッティング樹脂を注入するときに、気泡が生じ難いので、ケーブル引込孔内にポッティング樹脂を密に充填することができる。
請求項8の発明によれば、コネクタを構成する第1分割体および第2分割体の合わせ面を凸条と凹溝を用いてラビリンス結合させているので、硬化前の液状のポッティング樹脂が漏れ出すことを抑制することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る電子ユニットの防水構造が適用された車両用操舵装置としての電動パワーステアリング装置1の概略構成を示す模式図である。図1を参照して、電動パワーステアリング装置1は、操舵部材としてのステアリングホイール2と、ステアリングホイール2の回転に連動して転舵輪3を転舵する転舵機構4と、運転者の操舵を補助するための操舵補助機構5とを備えている。ステアリングホイール2と転舵機構4とは、ステアリングシャフト6および中間軸7を介して機械的に連結されている。
ステアリングシャフト6は、ステアリングホイール2に連結された入力軸8と、中間軸7に連結された出力軸9とを含む。入力軸8と出力軸9とは、トーションバー10を介して同一軸線上で相対回転可能に連結されている。
ピニオン軸13は、中間軸7に連結されている。ピニオン軸13は、ステアリングホイール2の操舵に連動して回転するようになっている。ピニオン軸13の先端(図1では下端)には、ピニオン16が設けられている。
操舵補助機構5は、操舵補助用の電動モータ18と、電動モータ18の出力トルクを転舵機構4に伝達するための減速機構19とを含む。減速機構19は、電動モータ18の駆動力が入力される駆動ギヤ(入力軸)としてのウォーム軸20と、このウォーム軸20と噛み合う従動ギヤとしてのウォームホイール21とを含む。
電動モータ18がウォーム軸20を回転駆動すると、ウォーム軸20によってウォームホイール21が回転駆動され、ウォームホイール21およびステアリングシャフト6が一体回転する。これにより、操舵補助力がステアリングシャフト6に伝達される。
図2(a)に示すように、主ケース24の外壁28に、例えば矩形の取付孔29が設けられ、その取付孔20に副ケース25が取り付けられている。副ケース25は、取付孔29を覆う状態で且つ一部が取付孔29から突出している。副ケース25は、収容部30を区画している。副ケース25の収容部30には、主ケース24内に配置された基板23から延びる第1端子31が、副ケース25の底板32を挿通して収容されている。
コネクタ26は、副ケース25に取り付けられた絶縁体33と、絶縁体33によって支持され第1端子31に接続された第2端子34とを備えている。第2端子34は、導体端部42を接続した第1部分341と、第1端子31に接続された第2部分342とを有している。第1部分341と第2部分342とは直交しており、第1部分341は基準面BPと平行である。
壁部35は、副ケース25に取り付けられた状態で副ケース25の壁の一部を構成して、収容部30の一部を区画している。ケーブル引込部36は、ケーブル38を副ケース25内に引き込むためのケーブル引込孔39を区画している。
また、ポッティング樹脂27の一部は、コネクタ26のケーブル引込孔39の内周39aとケーブル38の外周38aとの間の隙間S1に充填されて固化されている。環状突起43がケーブル38の外周38aに密接しているので、硬化前の液状のポッティング樹脂27Lが、図2(b)に示すように収容部30内に注入されて、図2(a)に示すように、液状のポッティング樹脂27Lがケーブル引込孔39内の隙間S1に充填されたときに、液状のポッティング樹脂27Lがケーブル引込孔39から外部(図において斜め下方)へ漏れ出すことが、環状突起43の働きで抑制されている。
図4に示すように、第1壁48の内面に設けられた凹部と第3壁50の内面によって、第1挿入溝46が区画されている。第2壁49の内面に設けられた凹部と第4壁51の内面によって、第2挿入溝47が区画されている。
図5に示すように、壁部35の各側縁44,45の嵌合面52,53および対応する挿入溝46,47の嵌合面54,55は、スライド方向X1に関して互いに逆向きで且つ等しい角度で傾斜したテーパ面からなる。また、第1端子31および第2端子34の互いの接触面31S,34Sが、スライド方向X1に平行である。図4に示されている各側縁44,45の嵌合面52,53は、壁部35の板厚方向T1に対向する面である。
図7を参照して、コネクタ26の絶縁体33は、第1分割体63および第2分割体64を組み合わせて構成されている。第1分割体63は、壁部35の半体351とケーブル引込部36の半体361を有しており、第2分割体64は、壁部35の半体352とケーブル引込部36の半体362とを有している。
図9に示すように、両分割体63,64の各一対の合わせ面63a,64aの何れか一方(図示の例では一対の合わせ面64a)に設けられ、その一方の合わせ面(一対の合わせ面64a)の延びる方向に沿って延びる凸条69が、他方の合わせ面(図示の例では一対の合わせ面63a)に設けられ、その他方の合わせ面(一対の合わせ面63a)の延びる方向に沿って延びる凹溝70に嵌合することより、ラビリンス構造を構成して、両分割体63,63が液密的に組み合わされている。
また、ポッティング樹脂27は、樹脂ポッティング時に水平とされたポッティング時水平面271を有し、ケーブル引込孔39が、ポッティング時水平面271を水平としたときに、壁部35から斜め下方に延びている。したがって、液状のポッティング樹脂27Lを注入するときに、気泡が生じ難いので、ケーブル引込孔39内にポッティング樹脂27を密に充填することができる。
本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、請求項記載の範囲で種々の変更を施すことができる。
Claims (5)
- 第1端子を収容した収容部を区画し、前記収容部を開放可能な開放部を有するケースと、
前記ケースに取り付けられた絶縁体、および前記絶縁体によって支持され、ケーブルの導体端部を前記第1端子に接続した第2端子を含むコネクタと、
ポッティング樹脂と、を備え、
前記絶縁体は、前記開放部を覆うことにより前記収容部の一部を区画した壁部と、前記ケーブルを前記ケース内に引き込むケーブル引込孔を区画し、前記壁部に連結されたケーブル引込部と、を含み、
前記ポッティング樹脂は、前記ケーブル引込孔の内周と前記ケーブルの外周との間の隙間および前記収容部に充填されて硬化しており、
前記壁部は、一対の側縁を有し、
前記ケースは、前記コネクタの壁部の各側縁をそれぞれスライド方向に挿入可能な一対の挿入溝を有している電子ユニットの防水構造。 - 請求項1において、前記壁部の各側縁が、前記ケースの対応する挿入溝に圧入されており、
前記壁部の各側縁の嵌合面および対応する挿入溝の嵌合面は、前記スライド方向に対して互いに逆向きで且つ等しい角度で傾斜したテーパ面からなる電子ユニットの防水構造。 - 請求項1または2において、前記第1端子および前記第2端子の互いの接触面が、前記壁部の板厚方向と直交し且つ前記スライド方向に平行である電子ユニットの防水構造。
- 請求項1から3の何れか1項において、前記ポッティング樹脂は、樹脂ポッティング時に水平とされたポッティング時水平面を有し、
前記ケーブル引込孔は、前記ポッティング時水平面を水平としたときに、前記壁部から斜め下方に延びている電子ユニットの防水構造。 - 第1端子を収容した収容部を区画し、前記収容部を開放可能な開放部を有するケースと、
前記ケースに取り付けられた絶縁体、および前記絶縁体によって支持され、ケーブルの導体端部を前記第1端子に接続した第2端子を含むコネクタと、
ポッティング樹脂と、を備え、
前記絶縁体は、前記開放部を覆うことにより前記収容部の一部を区画した壁部と、前記ケーブルを前記ケース内に引き込むケーブル引込孔を区画し、前記壁部に連結されたケーブル引込部と、を含み、
前記ポッティング樹脂は、前記ケーブル引込孔の内周と前記ケーブルの外周との間の隙間および前記収容部に充填されて硬化しており、
前記ポッティング樹脂は、樹脂ポッティング時に水平とされたポッティング時水平面を有し、
前記絶縁体に、樹脂ポッティング時の空気を逃がす空気逃がし孔が設けられ、
前記空気逃がし孔は、前記ケーブル引込部に設けられた筒状突起を挿通し、前記ポッティング時水平面を水平としたときに上方に向く方向に延びている電子ユニットの防水構造。
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