JP5782414B2 - 面取り寸法測定器 - Google Patents

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Description

本発明は、被測定体の直角な角部をC面取りした際の面取り寸法を測定する面取り寸法測定器に関するものである。
被測定体の直交する二面で形成された直角角部をC面取りした際の面取り寸法を簡易に測定することができる面取り寸法測定器として、特許文献1,2に示すような面取り寸法測定器が提案されている。
特許文献1に示す面取り寸法測定器は、ピタゴラスの定理により、約0.707mmを1mmとして読むように設けた本尺目盛と、被測定物に当接させる測定面とを有する本尺に摺動自在に嵌装され、上記目盛に対応するバーニヤ目盛と被測定物に当接させる測定面とを有する移動ジョウを上記本尺の所望の位置に固定する手段を備え、被測定物に移動ジョウの測定面を当接させ、本尺の測定面を被測定物の面取りの面に当接させて本尺目盛とバーニヤ目盛をノギスと同様に読み取ることで面取り寸法が測定できるように構成したものである。
また、特許文献2の面取り寸法測定器は、被測定体の直角に交わった二辺に接する接触面を備えた当て金と、この当て金に取り付けられ上記被測定体の上記面取り面に垂直に測定子を圧接して深さを測定すると共に深さの実測定値をsin45度で除した値を表示する表示部を備えた深さ測定装置とを備え、当て金を被測定体に接触させて、被測定体の面取り面に垂直に測定子を圧接して深さを測定し、この測定した深さをsin45度で除して面取り寸法を表示部に算出するように構成したものであり、具体的には、深さ測定装置にダイヤルゲージを採用し、また、表示部はデジタル式のものを採用している。
特開平8−94303号公報 特開2001−201304号公報
一般的に、機械加工に使用されるC面寸法公差は、±0.1mm単位が多く、検査においては、交差の1/10、即ち、1/100mm単位を正確に読み取り保証しなければならない。
しかしながら、特許文献1のノギス式の面取り寸法測定器では、最小読み取り数値が5/100mmであるため、上記の1/100mm単位を正確に読み取ることができないという問題がある。
また、特許文献2のダイヤルゲージ式の面取り寸法測定器では、測定子を圧接する力がふらつくと容易に測定子が移動して測定値が安定しないため、測定値の保持が困難であり、更に、表示部をデジタル式にしたため、簡易に数値を確知することができる反面、電磁波の影響を受け易くなり、電磁波が発生している場所で使用する場合は、測定数値の信頼性の低下が懸念されるという問題があった。
本発明は、上述のような従来の問題を解決し、電磁波などの測定環境の影響を受けることなく、容易に且つ正確に1/100mm単位でC面取り寸法を確知することができる実用性に優れた面取り寸法測定器を提供することを目的とする。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
ネジピッチを√2/2mm若しくは√2/4mmに設定したネジ部1を有するスピンドル部2と、このスピンドル部2の前記ネジ部1と螺合し、外面に√2/2mmの等間隔で複数の目盛り線3Dを設けると共に該目盛り線3Dの一間隔が1mmとして読めるように数値を表示した、若しくは√2/4mmの等間隔で複数の目盛り線3Dを設けると共に該目盛り線3Dの一間隔が0.5mmとして読めるように数値を表示した主目盛部3を設けたスリーブ部4と、前記主目盛部3の最小目盛以下の数値を読み取ることができる補助目盛部5を外面に設けると共に、前記スピンドル部2と連結し前記スリーブ部4に回動自在に設けて回動操作することで前記スリーブ部4に対して前記スピンドル部2を前進させるシンブル部6とで構成した測定体7と、被測定体10のC面取りした角部を形成する直交する二面に当接する直交状態に設けた二面から成る構成とすると共に、前記二面のいずれか一方の面を凸状曲面形状に形成して、前記被測定体10のC面取りした角部を形成する直交する二面の一方の面が凹状曲面形状でも面取り寸法を確知できるように構成した当接面8を備え、この当接面8を前記被測定体10の前記直交する二面に当接させることによって前記測定体7の測定位置を位置決めるように構成した位置決め基体9とから成り、この位置決め基体9の当接面8を前記被測定体10のC面取りした角部を形成する直交する二面に当接させてこの位置決め基体9に設けた前記測定体7を測定位置に位置決めした状態で、前記シンブル部6を回動操作して先端部位置をゼロ点位置に合わせた前記スピンドル部2を前進させてこのスピンドル部2の先端部を前記角部の面取り面11に当接させた際の、前記スリーブ部4に設けた前記主目盛部3と前記シンブル部6に設けた前記補助目盛部5とから読み取れる値が、前記角部の面取り寸法を示すように構成したことを特徴とする面取り寸法測定器に係るものである。
また、前記主目盛部3を、1mm単位を示す第一目盛部3Aと0.5mm単位を示す第二目盛部3Bとで構成すると共に、前記補助目盛部5を、目盛間隔を7.2度間隔で前記シンブル部6の円周を50等分した構成として、前記面取り寸法を1/100mmの単位まで確知し得るように構成したことを特徴とする請求項1記載の面取り寸法測定器に係るものである。
本発明は上述のように構成したから、極めて簡易に被測定体のC面取りした角部の面取り寸法を確知することができ、しかも、測定子となるスピンドル部は螺動によって軸方向に対して進退移動するので、簡単に位置ズレすることがなく測定位置を保持することができるので、測定の再現性も良く信頼性の高い測定結果を得ることができる。
更に、本発明は、電子機器を使用しないので、電磁波の影響を受けることが無く、よって、電磁波が発生しているような環境においても測定数値の信頼性が低下することなく安心して使用することができる実用性に優れた画期的な面取り寸法測定器となる。
しかも、被測定体のC面取りした角部を形成する直交する二面の一方の面が凹状曲面形状でも正確に被測定体のC面取りした角部の面取り深さ寸法を測定することができるので、正確なC面取り寸法の値を確知することができる一層実用性に優れた面取り寸法測定器となる。
また、請求項2記載の発明においては、1/100mmの単位まで面取り寸法を確知することができる一層実用性に優れた面取り寸法測定器となる。
実施例1を示す斜視図である。 実施例1を示す分解斜視図である。 実施例1のスピンドル部のネジ部を示す説明図である。 実施例1の使用状態を示す説明図である。 実施例2の使用状態を示す説明図である。 図5の状態を下側から見た図である。
好適と考える本発明の実施形態を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
被測定体10のC面取りした角部を形成する直交する二面に、位置決め基体9の当接面8を当接させると、この位置決め基体9に設けた測定体7の測定位置が位置決められる。
具体的には、ゼロ点位置に合わせたスピンドル部2の先端部が測定位置(測定開始位置)となるC面取りする前の角部の頂部に相当する位置に位置決められる。
この測定体7を測定位置に位置決めした状態でシンブル部6を回動操作すると、このシンブル部6と連結しスリーブ部4に螺着したスピンドル部2が螺動しながら軸方向(スピンドル部2の回転軸方向)に前進して、この被測定体10のC面取りした角部の面取り面11に当接する。
この際、本発明は、スピンドル部2のネジ部1のネジピッチを√2/2mm若しくは√2/4mmに設定したので、シンブル部6一回転に付き、スピンドル部2は√2/2mm若しくは√2/4mm前進することとなる。
また、回動操作するシンブル部6はスピンドル部2と連結し、スピンドル部2とシンブル部6は一体で回転する構成としたので、シンブル部6自体も回動操作によって、スピンドル部2同様、シンブル部6一回転に付き√2/2mm若しくは√2/4mm前進する。
また、本発明は、スリーブ部4の外面に設けた主目盛部3を、√2/2mmを1mmと読むように表示し、この主目盛部3から読み取れる値がスピンドル部2の移動距離、即ちC面取りした部分の深さを示すものではなく、このC面取りした部分の面取り寸法を示すように構成したので、このスピンドル部2の先端部が被測定体10の面取り面11に当接した際の、スリーブ部4の外面に設けた主目盛部3とシンブル部6の外面に設けた補助目盛部5とが示す値を読み取ることで、このC面取りした部分の面取り寸法の値を読み取ることとなり、極めて容易にC面取りした部分の面取り寸法を確知することができる実用性に優れた面取り寸法測定器となる。
即ち、被測定体10の直角角部をC面取りした際、ピタゴラスの定理から、このC面取りした部分の深さと面取り寸法とには、C面取りした部分の深さ:面取り寸法=√2/2:1の関係式が成り立っており、例えば、被測定体10の直角角部を面取り寸法1mmでC面取りした場合、このC面取りした部分の面取り深さは√2/2mmとなる。
本発明は、このC面取りした部分の深さと面取り寸法の関係を利用し、測定体7で実際に測定する箇所は被測定体10のC面取りした部分の深さであるが、測定体7が示す測定値、即ち、主目盛部3と補助目盛部5とから読み取られる値は、このC面取りした部分の深さではなく、C面取りした部分の面取り寸法の値となるので、極めて簡易に被測定体のC面取りした角部の面取り寸法を確知することができ、しかも、測定子となるスピンドル部は螺動によって軸方向に対して進退移動するので、簡単に位置ズレすることがなく測定位置を保持することができ、測定値の再現性も良く信頼性の高い測定結果を得ることができる。
更に、本発明は、上述したように主目盛部3と補助目盛部5が示す値を読み取るもので、デジタル表示などの電子機器を使用しないので、電磁波の影響を受けることが無く、よって、電磁波が発生しているような環境においても測定数値の信頼性が低下することなく安心して使用することが実用性に優れた画期的な面取り寸法測定器となる。
本発明の具体的な実施例1について図1〜図4に基づいて説明する。
被測定体10の直角角部をC面取りした際、C面取りした部分は直角二等辺三角形状に面取りされる。そして、この直角二等辺三角形の長さの等しい二辺の長さが面取り寸法となる。この面取り寸法となる長さの等しい二辺(以下、斜辺と称す)と、他の一辺(以下、底辺と称す)との長さの比は、ピタゴラスの定理より、斜辺:底辺=1:√2の関係が成り立ち、また、この際、この直角二等辺三角形の高さと斜辺の長さとの比は、高さ:斜辺=√2/2:1の関係が成り立つ。
即ち、被測定体10の直角角部をC面取りした際、このC面取りした角部の面取り深さ(前記直角二等辺三角形の高さ)と面取り寸法(前記直角二等辺三角形の斜辺)との長さの比は、C面取りした角部の面取り深さ:面取り寸法=√2/2:1の関係式が成り立つこととなり、本実施例は、このC面取りした角部の面取り深さ:面取り寸法=√2/2:1の関係を利用し、測定体7で被測定体10のC面取りした角部の面取り深さを測定した際に、この測定体7が示す測定値がC面取りした角部の面取り寸法を示すように構成した面取り寸法測定器である。
本実施例は、図1に示すように、被測定体10のC面取りした部分の深さを測定する測定体7と、この測定体7の測定位置を位置決めする位置決め基体9とで構成している。
先ず、本実施例の測定体7について具体的に説明すると、本実施例の測定体7は、スピンドル部2とスリーブ部4とシンブル部6とから成る所謂マイクロメータヘッドであり、一般的なマイクロメータヘッドと同様に、スピンドル部2と連結しこのスピンドル部2と一体で回転するシンブル部6を回動操作することで、スリーブ部4に螺着したスピンドル部2が螺動してスリーブ部4に対して軸方向に進退移動するように構成している。
また、一般的なマイクロメータヘッドは、進退移動するスピンドルの移動量をマイクロメータヘッドに設けた目盛部から読み取る構成としているが、本実施例の測定体7は、主目盛部3と補助目盛部5とから読み取れる値は、このスピンドル部2の移動量ではなく、スピンドル部2を移動させて測定した被測定体10のC面取りした角部の面取り深さに対応する面取り寸法であり、即ち、本実施例の測定体7は、この被測定体10のC面取りした角部の面取り寸法を直接読み取ることができるように構成したものである。
より具体的には、スピンドル部2は、図2に示すように、測定子部12と後述するスリーブ部4と螺合するネジ部1(雄ネジ)とから成り、このネジ部1は、図3に示すように、ネジピッチを√2/4mmに設定した構成としている。
また、スリーブ部4は、円筒状に形成し、先端側に後述する位置決め基体9と係合する位置決め基体係合部(図なし)を設け、内周面にスピンドル部2のネジ部1と螺合する雌ネジ部13を形成した構成としており、この雌ネジ部13は、スピンドル部2のネジ部1と同様に√2/4mmのネジピッチに設定した構成としている。
また、このスリーブ部4の外周面には、被測定体10のC面取りした角部の面取り寸法を示す主目盛部3が設けられ、この主目盛部3は、√2/2mmを1mmとして読むように表示した構成としている。
即ち、本実施例の主目盛部3は、実際には目盛り線3Dを√2/2mm間隔で設けているが、見た目は、図1や図2に示すように、1mm間隔で目盛を設けたように表示した構成としている。
この主目盛部3について具体的に説明すると、本実施例の主目盛部3は、1mm単位を示す第一主目盛部3Aと0.5mm単位を示す第二主目盛部3Bとから成り、スリーブ部4の外周面に軸方向(スリーブ部4の長手方向)に沿って設けた構成としている。
より具体的には、主目盛部3は、基準線3Cを境にして、上側に第一主目盛部3Aを刻設し、下側にこの第一主目盛部3Aと半目盛分位置ズレさせて第二主目盛部3Bを刻設し、この第一主目盛部3Aの目盛間の中間に位置する第二主目盛部3Bの目盛が0.5mm単位を示すように構成して、この主目盛部3で被測定体10のC面取りした角部の面取り寸法を0.5mmの単位まで読み取ることができる構成としている。
また、シンブル部6は、円筒状に形成すると共に先端部にテーパー面を形成した構成とし、この先端部のテーパー面に上述した主目盛部3の最小目盛以下の数値を読み取ることができる補助目盛部5を設けた構成としている。
本実施例の補助目盛部5は、目盛間隔を7.2度間隔、即ち、このシンブル部6の円周を50等分するように、0〜49までの目盛をシンブル部6の円周方向に沿って等間隔に配置した構成として、上述した主目盛部3が示す値と、この補助目盛部5が示す値とを読み取ることで、面取り寸法を1/100mmの単位まで直読し得るように構成している。
即ち、本実施例の測定体7は、シンブル部6を一回転させると、スピンドル部2及びシンブル部6は、スリーブ部4に対して√2/4mm前進し、シンブル部6を二回転させることで√2/2mm前進し、また、このシンブル部6は、√2/2mm前進することで、主目盛部3の一目盛分移動することとなり、この主目盛部3及び補助目盛部5を読み取ることで、直接、被測定体10のC面取りした角部の面取り寸法を読み取ることができる構成としている。
尚、本実施例では、上述のようにスピンドル部2及びスリーブ部4のネジピッチを√2/4mmに設定した構成としたが、ネジピッチを√2/2mmとしても良く、この場合、シンブル部6一回転でスピンドル部2及びシンブル部6が√2/2mm前進し、主目盛部3上ではちょうど一目盛分前進することとなる。また、このネジピッチを√2/2mmにした場合は、シンブル部6の補助目盛部5を、目盛間隔を3.6度間隔、即ち、このシンブル部6の円周を100等分するように、0〜99までの目盛をシンブル部6の円周方向に沿って等間隔に配置した構成とすると良い。
次に、本実施例の位置決め基体9について具体的に説明すると、本実施例の位置決め基体9は、図3に示すように、被測定体10のC面取りした角部を形成する直交する二面に当接する直交状態に設けた二面から成る当接面8を備え、この当接面8を前記被測定体10の前記直交する二面に当接させることによって前記測定体7の測定位置を位置決めるように構成している。
より具体的には、く字状若しくはL字状に形成したブロック体で構成し、内面側に前記直交状態に設けた二面から成る当接面8を形成し、また、外面側角部は面取りして平坦部を形成し、この平坦部に測定体7、具体的にはスリーブ部4の位置決め基体係合部を挿入配設し得るスリーブ係合孔を形成し、更に、このスリーブ係合孔と連通し、外面側から挿入配設した測定体7のスピンドル部2を内面側に貫通し得るスピンドル貫通孔15を形成した構成としている。
また更に、この当接面8を形成した内側面の前記当接面8を形成する二面が直交する内側角部に、この測定体7のスピンドル部2先端部をゼロ点位置に調整する際に用いるゼロ点調整用ブロックの角部が配設し得る凹部14を形成した構成としている。
尚、符号16は、スリーブ係合孔に挿入配設した測定体7を固定する固定ネジ16であり、本実施例は、この固定ネジ16を緩めることで測定体7の位置調整を自在に行うことができように構成しており、測定体7のスピンドル部2の先端部のゼロ点位置に合わせる際は、この固定ネジ16を緩めて行う構成としている。
本実施例は、以上のように構成したので、以下のような作用・効果を発揮する。
本実施例を用いて被測定体10のC面取りした角部の面取り寸法を測定する際は、被測定体10のC面取りした角部を形成する直交する二面に、位置決め基体9の当接面8を当接させることで、この位置決め基体9に設けた測定体7の測定位置を位置決めすることができる。
この測定体7を測定位置に位置決めした状態でシンブル部6を回動操作すると、このシンブル部6と連結しスリーブ部4に螺着したスピンドル部2が螺動しながら軸方向(スピンドル部2の回転軸方向)に前進して、この被測定体10のC面取りした角部の面取り面11に当接する。
この際、スピンドル部2のネジ部1のネジピッチを√2/4mmに設定したので、シンブル部6を一回転するに付き、スピンドル部2は√2/4mm前進する。
また、回動操作するシンブル部6はスピンドル部2と連結し、スピンドル部2とシンブル部6とを一体で回転するように構成したので、シンブル部6自体も回動操作することで、スピンドル部2同様、シンブル部6一回転に付き√2/4mm前進する。
また、スリーブ部4の外面に設けた主目盛部3を、√2/2mmを1mmと読むように表示し、この主目盛部3から読み取れる値がスピンドル部2の移動距離、即ちC面取りした部分の深さを示すものではなく、このC面取りした部分の面取り寸法を示すように構成したので、このスピンドル部2の先端部が被測定体10の面取り面11に当接した際の、スリーブ部4の外面に設けた主目盛部3とシンブル部6の外面に設けた補助目盛部5とが示す値を読み取ることで、このC面取りした部分の面取り寸法の値を読み取ることとなり、極めて容易にC面取りした部分の面取り寸法を確知することができる実用性に優れた面取り寸法測定器となる。
しかも、測定子となるスピンドル部は螺動によって軸方向に対して進退移動するので、簡単に位置ズレすることがなく測定位置を保持することができ、測定値の再現性も良く信頼性の高い測定結果を得ることができる。
更に、本実施例は、上述したように主目盛部3と補助目盛部5が示す値を読み取るもので、デジタル表示などの電子機器を使用しないので、電磁波の影響を受けることが無く、よって、電磁波が発生しているような環境においても測定数値の信頼性が低下することなく安心して使用することが実用性に優れた画期的な面取り寸法測定器となる。
本発明の具体的な実施例2について図5〜図6に基づいて説明する。
本実施例は、前記実施例1において、直交状態に設けた二面から成る当接面8の前記二面のいずれか一方の面を凸状曲面形状に形成して、被測定体10のC面取りした角部を形成する直交する二面の一方の面が凹状曲面形状でも前記面取り寸法を確知できるように構成した場合である。
具体的には、位置決め基体9の当接面8は、図5,図6に示すように、一方の面を平坦面、もう一方の面を断面かまぼこ状の湾曲面に形成した構成としている。
また、本実施例は、図5に示すように、ドーナツ形状の被測定体10の内側のC面取りした角部の面取り寸法を測定する際、位置決め基体9を被測定体10に固定する固定具17を着脱自在に設けた構成としている。
この固定具17は、シャフト部18と当接ブロック19とで構成し、当接ブロック19は、一方の面を断面かまぼこ状の湾曲面に形成し、これと反対側のもう一方の面を平坦面に形成した構成とし、図6のようにドーナツ形状の被測定体10の内側のC面取りした角部の面取り寸法を測定する際は湾曲面を当接させ、また、ドーナツ形状の被測定体10の外側のC面取りした角部の面取り寸法を測定する際は平坦面を当接させて使用する構成としている。
他の構成は、前記実施例1と同様である。
尚、本発明は、実施例1,2に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
1 ネジ部
2 スピンドル部
3 主目盛部
3A 第一目盛部
3B 第二目盛部
3D 目盛り線
4 スリーブ部
5 補助目盛部
6 シンブル部
7 測定体
8 当接面
9 位置決め基体
10 被測定体
11 面取り面

Claims (2)

  1. ネジピッチを√2/2mm若しくは√2/4mmに設定したネジ部を有するスピンドル部と、このスピンドル部の前記ネジ部と螺合し、外面に√2/2mmの等間隔で複数の目盛り線を設けると共に該目盛り線の一間隔が1mmとして読めるように数値を表示した、若しくは√2/4mmの等間隔で複数の目盛り線を設けると共に該目盛り線の一間隔が0.5mmとして読めるように数値を表示した主目盛部を設けたスリーブ部と、前記主目盛部の最小目盛以下の数値を読み取ることができる補助目盛部を外面に設けると共に、前記スピンドル部と連結し前記スリーブ部に回動自在に設けて回動操作することで前記スリーブ部に対して前記スピンドル部を前進させるシンブル部とで構成した測定体と、被測定体のC面取りした角部を形成する直交する二面に当接する直交状態に設けた二面から成る構成とすると共に、前記二面のいずれか一方の面を凸状曲面形状に形成して、前記被測定体のC面取りした角部を形成する直交する二面の一方の面が凹状曲面形状でも面取り寸法を確知できるように構成した当接面を備え、この当接面を前記被測定体の前記直交する二面に当接させることによって前記測定体の測定位置を位置決めるように構成した位置決め基体とから成り、この位置決め基体の当接面を前記被測定体のC面取りした角部を形成する直交する二面に当接させてこの位置決め基体に設けた前記測定体を測定位置に位置決めした状態で、前記シンブル部を回動操作して先端部位置をゼロ点位置に合わせた前記スピンドル部を前進させてこのスピンドル部の先端部を前記角部の面取り面に当接させた際の、前記スリーブ部に設けた前記主目盛部と前記シンブル部に設けた前記補助目盛部とから読み取れる値が、前記角部の面取り寸法を示すように構成したことを特徴とする面取り寸法測定器。
  2. 前記主目盛部を、1mm単位を示す第一目盛部3Aと0.5mm単位を示す第二目盛部とで構成すると共に、前記補助目盛部を、目盛間隔を7.2度間隔で前記シンブル部の円周を50等分した構成として、前記面取り寸法を1/100mmの単位まで確知し得るように構成したことを特徴とする請求項1記載の面取り寸法測定器。
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