JP5781426B2 - 走行作業機械又は船舶の遠隔監視端末装置 - Google Patents

走行作業機械又は船舶の遠隔監視端末装置 Download PDF

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Description

本発明は、建設機械や農業機械など走行作業機械又はプレジャーボートや漁船など船舶に備えられ、遠隔監視装置との間で通信を行うことにより前記遠隔監視装置で遠隔監視される走行作業機械又は船舶の遠隔監視端末装置に関する。
走行作業機械等に備えられる遠隔監視端末装置と、遠隔監視センターに設けられる遠隔監視装置との間で通信を行って、走行作業機械等を監視する遠隔監視システムは従来から公知となっている。
例えば、特許文献1は、作業機械における電源投入キー(エンジンキー)のオフ状態を条件として作業機械の作業動作についてのエンジン回転数、ポンプ吐出圧や操作パイロット圧等の機械状態量が実際の稼動に対応する所定条件を満たす継続時間の計測データを基地局に送信する構成を開示している。
特許第4689136号公報
しかしながら、特許文献1に記載の構成では、作業機械の実稼動時間(作業時間、エンジン稼働時間、各種油圧ポンプの圧力が高い時間)を利用者に把握させることができたとしても、各センサの最大値、最小値、平均値、スイッチのオン回数などを利用者に把握させることができない。
そこで、本発明は、走行作業機械又は船舶に備えられ、遠隔監視装置との間で通信を行うことにより前記遠隔監視装置で遠隔監視される走行作業機械又は船舶の遠隔監視端末装置であって、各センサの最大値、最小値、平均値、スイッチのオン回数などを利用者に把握させることができる走行作業機械又は船舶の遠隔監視端末装置を提供することを目的とする。
本発明は、前記課題を解決するために、走行作業機械又は船舶に備えられ、遠隔監視装置との間で通信を行うことにより前記遠隔監視装置で遠隔監視される走行作業機械又は船舶の遠隔監視端末装置であって、前記走行作業機械又は前記船舶の稼動状態に関するデータが入力される複数の接続端子と、前記接続端子を介して入力された前記稼動状態に関するデータを予め定めた所定周期毎に取得してデータ記憶部に一時的に格納し、格納した前記所定周期毎のデータに基づいて起動時から最新データ取得時までの前記稼動状態に関するデータの最小値、最大値、平均値並びに予め定めた所定のイベントの発生回数及び発生時間を演算して前記データ記憶部に一時的に格納する第1格納制御構成、及び、前記データ記憶部に一時的に格納した前記所定周期毎のデータに基づいて起動時から最新データ取得時までの前記稼動状態に関するデータのうち、実稼動に関わる実稼動データの最小値、最大値、平均値並びに前記所定のイベントの発生回数及び発生時間を演算して前記データ記憶部に一時的に格納する第2格納制御構成を備えたデータ要約制御部と、前記遠隔監視装置と通信する通信部とを備え、前記データ要約制御部は、前記走行作業機械又は前記船舶の起動スイッチのオフ操作を受け付けたときに、前記データ記憶部が格納している前記最小値、前記最大値、前記平均値並びに前記所定のイベントの前記発生回数及び前記発生時間を前記通信部から前記遠隔監視装置へ送信する構成とされていることを特徴とする走行作業機械又は船舶の遠隔監視端末装置を提供する。
本発明にいう「実稼動」とは、前記走行作業機械又は前記船舶が起動している状態において何らかの実益のある働き(例えば、走行や運行或いは各種作業等の働き)に寄与している状態をいう。「実稼動」としては、例えば、起動状態のうちアイドリング状態(待機状態)以外の状態を挙げることができる。
本発明によれば、前記走行作業機械又は前記船舶の起動スイッチのオフ操作を受け付けたときに、起動時から最新データ取得時までの前記稼動状態に関するデータの前記最小値、前記最大値、前記平均値並びに前記所定のイベントの前記発生回数及び前記発生時間の利用者に把握させるために必要なデータを前記遠隔監視装置へ送信することができる。従って、各センサの最大値、最小値、平均値、スイッチのオン回数などを利用者に把握させることが可能となる。
ところで、前記走行作業機械又は前記船舶は、起動していてもアイドリング状態(待機状態)になっていて、実際には稼動(例えば、走行や運行或いは各種作業)していないことがあるが、本発明では、前記データ要約制御部が前記第2格納制御構成を備えるので、前記実稼動データの前記最小値、前記最大値、前記平均値並びに前記所定のイベントの発生回数及び発生時間を前記遠隔監視装置へ送信することができる。従って、前記稼働状態に関するデータ単位及び前記実稼動情報単位に絞った前記最小値、前記最大値、前記平均値並びに前記所定のイベントの前記発生回数及び前記発生時間を利用者に把握させることが可能となる。
なお、本発明にいう「実稼動情報」としては、予め定めた所定操作部の操作情報や各種センサからの情報を例示できる。前記所定操作部としては、前記走行作業機械又は前記船舶の走行や運行或いは各種作業を行うために操作するレバーやスイッチ等の操作部(具体的には前記走行作業機械がコンバインである場合には、刈り取り部の刈り取りスイッチや刈取部昇降レバーなど)を例示できる。前記各種センサとしては、前記走行作業機械又は前記船舶の走行や運行或いは各種作業を示す信号を出力するセンサ(具体的には前記走行作業機械がコンバインである場合には、エンジン回転数センサ、温度センサ、昇降センサ、旋回角度センサなど)を例示できる。
本発明において、前記データ要約制御部は、前記第1格納制御構成及び前記第2格納制御構成のうち、前記第1格納制御構成のみを動作させるか、前記第2格納制御構成のみを動作させるか、或いは、前記第1格納制御構成及び前記第2格納制御構成の双方を動作させるかの動作選択を前記稼動状態に関するデータの種類毎に設定する構成とされており、設定された前記動作選択に基づいて前記第1格納制御構成及び前記第2格納制御構成のうちの少なくとも一つの制御構成を動作させる態様を例示できる。
この特定事項では、前記第1格納制御構成及び前記第2格納制御構成のうち、前記稼動状態に関するデータの種類毎に設定された前記動作選択に応じて前記第1格納制御構成及び前記第2格納制御構成のうちの少なくとも一つの制御構成から得られたデータを前記遠隔監視装置へ送信することができる。
以上説明したように、本発明に係る走行作業機械又は船舶の遠隔監視端末装置によると、前記走行作業機械又は前記船舶の各センサの最大値、最小値、平均値、スイッチのオン回数などを利用者に把握させることができる。
農業機械を遠隔監視する遠隔監視システムを模式的に示す概略構成図である。 遠隔監視端末装置を備えた農業機械の概略構成を示すブロック図である。 農業機械における遠隔監視端末装置の概略構成を示すブロック図である。 農業機械がコンバインの場合での各種接続端子に対応する出力要素の具体例を示す表である。 制御部における起動情報送信制御部による起動情報送信機能の動作過程を模式的に示す動作図である。 起動情報送信制御部により使用される位置情報記憶部のデータ構造を模式的に示す概略構成図である。 起動情報送信制御部による動作例を示すフローチャートである。 制御部における稼動情報送信制御部による稼動情報送信機能の動作過程を模式的に示す動作図である。 稼動情報送信制御部の第1格納制御構成によって検出値情報の最大値、最小値、平均値、イベントの発生回数及び発生時間を求める動作例を説明するための説明図である。 稼動情報送信制御部の第2格納制御構成によって検出値情報の最大値、最小値、平均値、イベントの発生回数及び発生時間を求める動作例を説明するための説明図である。 稼動情報送信制御部の第1格納制御構成により使用される第3データ記憶部のデータ例を模式的に示すデータ構造図である。 稼動情報送信制御部の第2格納制御構成により使用される第5データ記憶部のデータ例を模式的に示すデータ構造図である。 設定部による動作選択の設定画面の一例を説明するための説明図である。 稼動情報送信制御部の第1格納制御構成による動作例の前半部分を示すフローチャートである。 稼動情報送信制御部の第1格納制御構成による動作例の後半部分を示すフローチャートである。 稼動情報送信制御部の第2格納制御構成による動作例の前半部分を示すフローチャートである。 稼動情報送信制御部の第2格納制御構成による動作例の後半部分を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について走行作業機械又は船舶としてコンバイン、耕耘機や田植機等の農業機械を例にとって添付図面を参照しつつ説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
[遠隔監視システムの全体構成について]
図1は、農業機械110,…を遠隔監視する遠隔監視システム100を模式的に示す概略構成図である。図2は、遠隔監視端末装置200を備えた農業機械110,…の概略構成を示すブロック図である。また、図3は、農業機械110における遠隔監視端末装置200の概略構成を示すブロック図である。
図1に示すように、遠隔監視システム100は、1つ又は複数(ここでは複数)の農業機械(走行作業機械の一例)110,…と、農業機械110,…にそれぞれ設けられた遠隔監視端末装置200と、遠隔監視端末装置200に通信網140を介して接続される遠隔監視装置130とを備えている。
遠隔監視装置130は、農業機械110,…に対して遠く離れた位置にある遠隔監視センター120に配置されており、農業機械110の稼動状態に関するデータを収集して蓄積するようになっている。そして、遠隔監視装置130は、LAN(Local Area Network)やインターネット等のネットワーク150を介してパーソナルコンピュータ、タブレット型コンピュータや携帯端末機等の端末装置160,…に接続され、蓄積したデータが端末装置160,…に取り込まれることで、農業機械110のユーザやディーラ等の利用者によって利用されるようになっている。
詳しくは、遠隔監視端末装置200及び遠隔監視装置130は、それぞれ、通信部210,131(具体的には通信モジュール)を有し、通信網140を介して互いの通信部210,131で接続されることで、遠隔監視端末装置200と遠隔監視装置130との間で情報の送受信を行うことが可能とされている。これにより、遠隔監視装置130は、遠隔監視センター120で利用者により農業機械110,…を遠隔監視できるようになっている。
なお、通信網140は、有線通信網でもよいし、無線通信網でもよく、有線通信網及び無線通信網を組み合わせたものであってもよい。通信網140としては、代表的には、電気通信事業者が提供する公衆回線網であって、固定電話機や携帯電話機等の端末機同士を通信させる公衆回線網を挙げることができる。
図2に示すように、農業機械110,…は、1つ又は複数(ここでは複数)の作業部111,…と、遠隔監視端末装置200とを備えている。ここで、作業部111,…としては、例えば、農業機械がコンバインである場合には、走行作業部、刈り取り作業部、脱穀作業部等を挙げることができる。
各作業部111,…には、電子制御装置(具体的にはコントローラ)113,…が設けられている。電子制御装置113,…は、各種アクチュエータ(図示せず)に対して指令し、各作業部111,…への運転状態を適切に制御する。各電子制御装置113,…は、CAN(Controller Area Network)規格に基づいて互いにデータ転送されるようになっている。
詳しくは、各電子制御装置113,…は、各作業部111,…での後述する各種センサにて検出した検出値情報(信号)及び後述する各種スイッチのオン・オフ情報に基づいて各作業部111,…への運転状態を作動制御する。また、各電子制御装置113,…は、農業機械110の故障等の異常が発生した否かの異常発生の有無を適宜判断し、異常が発生した場合には、該異常に応じたエラー情報(具体的にはエラーコード)を生成する。
作業部111,…のうちのエンジン112を作動させる作動部(走行作業部111a)は、エンジン112と、エンジン112の回転数や負荷状態などを監視し、最適な噴射圧力や噴射時期を燃料システムに指示してエンジン全体を制御する電子制御装置113(エンジンコントローラ113a)と、発電機114と、起動スイッチSWとを備えており、バッテリーBTが搭載されている。そして、電子制御装置113(エンジンコントローラ113a)は、作動部111(走行作業部111a)の作動制御の他、運転開始/休止の操作や、エンジン112の駆動による運転状態の制御が行われるようになっている。
なお、作動部111(走行作業部111a)の起動状態(エンジン112の稼動状態)において、発電機114から供給される電力によってバッテリーBTの充電が適宜行われるようになっている。
作動部111(走行作業部111a)に備えられている起動スイッチSWは、バッテリーBTから遠隔監視端末装置200における制御部240(図3参照)及び電子制御装置113(エンジンコントローラ113a)へ電力を供給する電源オン状態と、バッテリーBTから遠隔監視端末装置200における制御部240及び電子制御装置113(エンジンコントローラ113a)への電力供給を遮断する電源オフ状態とを選択的に切り替える切り替えスイッチとされている。
詳しくは、バッテリーBTは、遠隔監視端末装置200における制御部240に接続された電源接続ラインL1及び電子制御装置113(エンジンコントローラ113a)に接続された電源接続ラインL2の双方に起動スイッチSWを介して接続されている。
この例では、起動スイッチSWは、所謂キースイッチと呼ばれるスイッチであり、「ON」端子は、エンジン112の運転状態での電源接続ラインL1,L2の接続端子である。「OFF」端子は、起動スイッチSWがオフ状態のときの端子である。
なお、後述するように、定期的に電源を起動させるために、起動スイッチSWのオン状態及びオフ状態に関わらず、バッテリーBTと遠隔監視端末装置200における電源制御部220とが電源接続ラインLbtを介して接続されている。これにより、遠隔監視端末装置200における電源制御部220は、バッテリーBTからの電力が常時供給されるようになっている。
[遠隔監視端末装置について]
図3に示すように、遠隔監視端末装置200は、通信部210と、農業機械110の起動スイッチSWがオフ状態のときに、定期的に電源を起動させる電源制御部220と、通信時におけるデータの送受信、各種の入出力制御及び演算処理の制御を行う制御部240と、農業機械110の稼動状態に関するデータが入力される複数の接続端子T,…とを備えている。
(通信部)
通信部210は、遠隔監視センター120における遠隔監視装置130の通信部131と同一の通信プロトコル(通信規約)で通信可能とされている。通信時に送受信されるデータは、通信プロトコルに従うように通信部210で変換される。そして、通信部210は、制御部240にて取得した農業機械110の稼動状態に関するデータを遠隔監視装置130に送信する。
(電源制御部)
電源制御部220は、タイマー機能を有しており、起動スイッチSWのオフ状態及びオン状態に関わらず、バッテリーBTに接続されている。具体的には、バッテリーBTと電源制御部220の入力側電源ライン(図示せず)とが電源接続ラインLbtによって接続されている。これにより、電源制御部220は、バッテリーBTからの電力が常時供給されるようになっている。
また、電源制御部220の出力側電源ライン(図示せず)と制御部240の電源ライン(図示せず)とが電源接続ラインL3によって接続されている。
そして、バッテリーBTの電力消費量を抑えるという観点から、起動スイッチSWがオフ状態となり、バッテリーBTと制御部240の入力側電源ラインとを接続する電源接続ラインL1への電力供給が遮断されているときに、遠隔監視端末装置200において、電源制御部220のタイマー機能によりバッテリーBTからの電力を定期的に制御部240へ供給するようになっている。
(位置検出部)
本実施の形態では、遠隔監視端末装置200は、GPS(Global Positioning System)衛星からの電波を受信するGPSセンサ(位置センサの一例)231と、GPSセンサ231にて受信した電波に基づいて農業機械110の位置情報を検出する位置検出部232と、位置検出部232にて検出した位置情報を一時的に格納する位置情報記憶部233とをさらに備えている。
GPSセンサ231は、GPS衛星からの電波(世界標準日時を含む情報)を受信するようになっている。ここで、世界標準日時は、協定世界時(UTC:Universal Time, Coordinated)を意味する。
位置検出部232は、農業機械110の位置情報の他、農業機械110の速度情報を検出したり、農業機械110の方位情報を検出したりすることができる。すなわち、位置情報は、農業機械110の緯度、経度、速度及び方位の情報を含んでいる。
具体的には、位置検出部232は、GPSセンサ231及びGPS衛星と共にGPS衛星システム(測位システム)を構成している。
位置情報記憶部233は、RAM(Random Access Memory)等の揮発性メモリとされている。位置情報記憶部233は、電源制御部220に接続されており、バッテリーBTからの電力が常時供給されるようになっている。これにより、位置情報記憶部233は、起動スイッチSWがオフ状態のときでも、位置情報を保持できるようになっている。
(制御部)
制御部240は、CPU(Central Processing Unit)等のマイクロコンピュータからなる処理部250と、ROM(Read Only Memory)、RAM等の揮発性メモリを含む記憶部(データ記憶部の一例)260とを有している。
制御部240は、処理部250が記憶部260のROMに予め格納された制御プログラムを記憶部260のRAM上にロードして実行することにより、各種構成要素の作動制御を行うようになっている。記憶部260のRAMは、第1から第5データ記憶部261〜265を提供する。
(接続端子)
複数(ここでは70個)の接続端子T,…は、農業機械110の稼動状態に関するデータを出力する出力要素Q,…に接続される複数種類の接続端子であり、本実施の形態では、1個又は2個以上(ここでは32個)の第1接続端子T1,…と、1個又は2個以上(ここでは20個)の第2接続端子T2,…と、1個又は2個以上(ここでは4個)の第3接続端子T3,…と、1個又は2個以上(ここでは4個)の第4接続端子T4,…と、1個又は2個以上(ここでは8個)の第5接続端子T5,…と、1個又は2個以上(ここでは2個)の第6接続端子T6,…とを備えている。
第1接続端子T1,…、第2接続端子T2,…、第3接続端子T3,…及び第4接続端子T4,…は、制御部240に接続されており、第1接続端子T1,…及び第2接続端子T2は、各作業部111,…における出力要素Q,…と電子制御装置113,…を介して接続するようになっている。また、第5接続端子T5,…及び第6接続端子T6,…は、制御部240に接続されており、各作業部111,…における出力要素Q,…と直接的に接続するようになっている。
第1接続端子T1,…は、オン・オフ情報(具体的には0又は1の接点情報)、故障等の異常の有無を示すエラー状態情報(具体的には0又は1のエラー有無情報)等の二値情報(具体的には二値化信号)を出力する出力要素Qa,…に接続されて出力要素Qa,…からの二値情報が入力される。ここでは、二値情報は、CANのビットデータとして伝送される。
二値情報を出力する出力要素Qa,…としては、電子制御装置113,…の入力系に接続されて農業機械110の稼動状態におけるオン・オフ情報を出力する各種スイッチWa,…や、電子制御装置113,…に設けられて各作業部111,…での故障等の異常の有無を示すエラー状態情報を出力する出力制御部Paを例示できる。
具体的には、出力要素Qa,…が各種スイッチWa,…である場合には、第1接続端子T1,…は、各種スイッチWa,…からのオン・オフ情報が電子制御装置113,…を経て入力され、出力要素Qa,…が出力制御部Paである場合には、第1接続端子T1,…は、電子制御装置113,…における出力制御部Paからのエラー状態情報が入力される。
第2接続端子T2,…は、予め定めた物理量を測定(検出)した値を示す数値データ、故障等の異常の内容を示すエラーコード、バッテリーBTの電圧値等の検出値情報(具体的には多値化デジタル信号)を出力する出力要素Qb,…に接続されて出力要素Qb,…からの検出値情報が入力される。ここでは、検出値情報は、CANの数値データとして伝送される。
検出値情報を出力する出力要素Qb,…としては、電子制御装置113,…の入力系に接続されて農業機械110の稼動状態を検知する各種センサWb,…や、電子制御装置113(エンジンコントローラ113a)に設けられてバッテリーBTの電圧値を出力する出力制御部Pbを例示できる。
具体的には、出力要素Qb,…が各種センサWb,…である場合には、第2接続端子T2,…は、各種センサWb,…からの数値データが電子制御装置113,…を経て入力され、出力要素Qb,…が出力制御部Pbである場合には、第2接続端子T2,…は、電子制御装置113(エンジンコントローラ113a)における出力制御部PbからのバッテリーBTの電圧値が入力される。
第3接続端子T3,…は、積算時間等の積算情報を出力する出力要素Qc,…に接続されて出力要素Qc,…からの積算情報が入力される。ここでは、積算情報は、CANの積算データとして伝送される。
積算情報を出力する出力要素Qc,…としては、電子制御装置113(エンジンコントローラ113a)に設けられてエンジン112の運転開始時(起動スイッチSWのオン操作を受け付けた時点)からエンジン112の運転停止時(起動スイッチSWのオフ操作を受け付けた時点)までのエンジン112の運転時間を積算した積算時間を出力する出力制御部Pcを例示できる。
具体的には、出力要素Qc,…が出力制御部Pcである場合には、第3接続端子T3,…は、電子制御装置113(エンジンコントローラ113a)における出力制御部Pcからのエンジン112の積算時間が入力される。
第4接続端子T4,…は、CANの通信プロトコル(通信規約)に関するエラー情報を出力する出力要素Qd,…に接続されて出力要素Qd,…からのエラー情報が入力される。
エラー情報を出力する出力要素Qd,…としては、電子制御装置113,…に設けられてCANの通信プロトコルに関する仕様のエラーを認識して該エラーに応じたエラー情報を出力する出力制御部Pdを例示できる。
具体的には、出力要素Qd,…が出力制御部Pdである場合には、第4接続端子T4,…は、電子制御装置113,…における出力制御部Pdからのエラー情報が入力される。
第5接続端子T5,…は、二値情報を出力する出力要素Qe,…に接続されて出力要素Qe,…からの二値情報が入力される。
二値情報を出力する出力要素Qe,…としては、農業機械110の稼動状態におけるオン・オフ情報を出力する各種スイッチWe,…を例示できる。
具体的には、出力要素Qe,…が各種スイッチWe,…である場合には、第5接続端子T5,…は、各種スイッチWe,…からのオン・オフ情報が直接的に入力される。なお、第5接続端子T5,…は、各作業部111,…に電子制御装置113,…が存在する場合にも用いることができるが、主として、各作業部111,…に電子制御装置113,…が存在しない場合に有利である。
第6接続端子T6,…は、予め定めた物理量を測定(検出)した値を示す数値データ(例えばバッテリーBTの電圧値や電子制御装置113,…に搭載された基板(図示せず)の温度)等の検出値情報(具体的にはアナログ信号)を出力する出力要素Qf,…に接続されて出力要素Qf,…からの検出値情報が入力される。
検出値情報を出力する出力要素Qf,…としては、農業機械110の稼動状態を検知する各種センサWf,…を例示できる。
具体的には、出力要素Qf,…が各種センサWf,…である場合には、第6接続端子T6,…は、各種センサWf,…からの数値データが直接的に入力される。
なお、図3に示す起動情報送信制御部241及び稼動情報送信制御部242については、後述する。
図4は、農業機械110がコンバインの場合での各種接続端子T1,…〜T6,…に対応する出力要素Qa,…〜Qf,…の具体例を示す表である。
図4に示すように、第1接続端子T1,…に接続された出力要素Qa,…は、脱穀スイッチ、刈り取りスイッチ、エンジン関係のチャージ、油圧、水温、オーバーロード、エアクリーナ詰まり、排わら・カッタ詰まり、エンジン緊急停止等の警報といった32項目の二値情報を第1接続端子T1,…から入力する。第2接続端子T2,…に接続された出力要素Qb,…は、作業時及び非作業時での単位時間当たりのエンジン112の回転数、作業時及び非作業時でのエンジン112への負荷の程度を示すエンジン負荷率、作業時及び非作業時での車速、作業時及び非作業時での旋回モータの単位時間当たりの回転数といった20項目の検出値情報を第2接続端子T2,…から入力する。第3接続端子T3,…に接続された出力要素Qc,…は、4項目の積算情報(この例では1項目の積算情報)を第3接続端子T3,…から入力する。第4接続端子T4,…に接続された出力要素Qd,…は、4項目のエラー情報を第4接続端子T4,…から入力する。第5接続端子T5,…に接続された出力要素Qe,…は、8項目の二値情報を第5接続端子T5,…から入力する。また、第6接続端子T6,…に接続された出力要素Qf,…は、2項目の検出値情報(具体的にはバッテリー電圧及び基板温度)を第6接続端子T6,…から入力する。
そして、制御部240は、特定の条件の場合において、起動情報を送信する起動情報送信機能として作用する起動情報送信制御部241と、稼動情報を送信する稼動情報送信機能として作用する稼動情報送信制御部242とを有している。
次に、起動情報送信機能及び稼動情報送信機能について順に説明する。
[起動情報送信機能]
図5は、制御部240における起動情報送信制御部241による起動情報送信機能の動作過程を模式的に示す動作図である。
制御部240は、農業機械110の起動スイッチSWのオン操作時(図5のα1参照)に起動情報を遠隔監視装置130に送信する起動情報送信制御部241を備えている。ここで、起動情報は、起動時の農業機械110の位置情報(具体的には経度、緯度)及び日時(具体的には世界標準の西暦、年、月、日、時、分、秒)とされている。なお、位置情報は、農業機械110の速度や方位を含んでいてもよい。
詳しくは、起動情報送信制御部241は、農業機械110の起動スイッチSWのオン操作を受け付けるオン操作受付部241aと、オン操作受付部241にて受け付けたときに、GPSセンサ231及び位置検出部232により農業機械110の位置情報及び日時を検出して取得するデータ取得部241bと、データ取得部241bにて取得した位置情報及び日時を位置情報記憶部233に一時的に格納させるデータ格納制御部241cと、位置情報記憶部233が格納している位置情報及び日時を通信部210から遠隔監視装置130に送信するデータ送信部241dとを含む動作部として機能する構成とされている。
図6は、起動情報送信制御部241により使用される位置情報記憶部233のデータ構造を模式的に示す概略構成図である。
図6に示すように、位置情報記憶部233には、農業機械110の起動スイッチSWのオン操作を受け付けたとき(起動時)の日時(具体的には世界標準の西暦、年、月、日、時、分、秒)及び位置情報(緯度、経度)が格納される。なお、位置情報記憶部233には、農業機械110の起動スイッチSWのオフ操作を受け付けたとき(停止時)の日時(具体的には世界標準の西暦、年、月、日、時、分、秒)及び位置情報(緯度、経度)も格納される。
ここで、起動スイッチSWのオン操作を受け付けた時点から、GPSセンサ231による検知動作によって農業機械110の位置情報及び日時を取得するまでの時間t(図5参照)としては、40秒〜180秒程度を例示できる。
そして、起動情報送信制御部241は、起動スイッチSWのオン操作を受け付けた時点から予め定めた所定時間(例えば300秒(5分))の間に起動情報を取得できなかった場合には、起動情報の代わりに、データ送信部241dにより、起動スイッチSWがオン操作されたことを示すオン操作情報を遠隔監視装置130に送信する。
また、遠隔監視端末装置200は、通信部210にて各種情報を遠隔監視装置130の通信部131の通信プロトコルに応じたフォーマットに変換した後、通信網140及び通信部131を経て遠隔監視装置130に送信する。これにより、遠隔監視センター側で農業機械110の起動情報(具体的には緯度、経度及び世界標準の西暦、年、月、日、時、分、秒)を確認することができる。このことは、後述する稼動情報送信機能の稼動情報についても同様である。
(起動情報送信制御部による動作例)
次に、起動情報送信制御部241による動作例について図7を参照しながら以下に説明する。図7は、起動情報送信制御部241による動作例を示すフローチャートである。
図7に示すフローチャートでは、起動スイッチSWのオン操作を受け付けると(ステップSa1:Yes)、GPSセンサ231及び位置検出部232により農業機械110の起動情報(ここでは位置情報及び日時)を検出する(ステップSa2)。
次に、農業機械110の起動情報を取得したか否かを判断し(ステップSa3)、起動情報を取得した場合には(ステップSa3:Yes)、取得した起動情報を位置情報記憶部233に格納し(ステップSa4)、位置情報記憶部233が格納している起動情報を遠隔監視装置130に送信し(ステップSa5)、処理を終了する。一方、ステップSa3で農業機械110の起動情報を取得できなかった場合には(ステップSa3:No)、所定時間(ここでは300秒)経過したか否かを判断し(ステップSa6)、所定時間経過していない場合には(ステップSa6:No)、ステップSa2に移行する。一方、ステップSa6で所定時間経過した場合には(ステップSa6:Yes)、起動スイッチSWがオン操作されたことを示すオン操作情報を遠隔監視装置130に送信し(ステップSa7)、処理を終了する。
[稼動情報送信機能]
図8は、制御部240における稼動情報送信制御部242による稼動情報送信機能の動作過程を模式的に示す動作図である。なお、図8において、GPSセンサ231、位置検出部232及び位置情報記憶部233は図示を省略している。
制御部240は、農業機械110の起動スイッチSWのオフ操作時(図8のα2参照)に稼動情報を遠隔監視装置130に送信する稼動情報送信制御部(データ要約制御部の一例)242を備えている。
詳しくは、稼動情報送信制御部242は、接続端子T,…を介して入力された農業機械110の稼動状態に関するデータ(図4及び図6参照)を予め定めた所定周期(例えば0.1秒)毎に取得するデータ取得部242aと、データ取得部242aにて取得した所定周期毎のデータを最新分から直近の予め定めた所定回数(ポイント)分(例えば600回(ポイント))だけ第1データ記憶部(具体的にはリングバッファ)261に一時的に格納させる第1データ格納制御部242bと、第1データ格納制御部242bにて格納した所定周期毎のデータに基づいて起動スイッチSWのオン操作時から最新データ取得時までの稼動状態に関するデータの最小値、最大値及び平均値並びに予め定めた所定のイベントの発生回数及び発生時間を演算する第1データ演算部242cと、第1データ演算部242cにて演算した農業機械110の稼動状態に関するデータの最小値、最大値並びに所定のイベントの発生回数及び発生時間を第3データ記憶部263に一時的に格納させる第2データ格納制御部242dとを含む動作部として機能する構成とされている。
さらに、稼動情報送信制御部242は、実稼動に関与する実稼動情報を検出する実稼動情報検出部242eと、第1データ格納制御部242bにて格納した所定周期毎のデータに基づいて起動スイッチSWのオン操作時から最新データ取得時までの稼動状態に関するデータのうち、実稼動情報検出部242eにて実稼動情報を検出したときの実稼動データの最小値、最大値及び平均値並びに所定のイベントの発生回数及び発生時間を演算する第2データ演算部242fと、第2データ演算部242fにて演算した農業機械110の稼動状態に関する実稼動データの最小値、最大値並びに所定のイベントの発生回数及び発生時間を第5データ記憶部265に一時的に格納させる第3データ格納制御部242gとを含む動作部としても機能する構成とされている。
ここで、稼動情報送信制御部242は、データ取得部242aと第1データ格納制御部242bと第1データ演算部242cと第2データ格納制御部242dとで第1格納制御構成を構成し、かつ、データ取得部242aと第1データ格納制御部242bと実稼動情報検出部242eと第2データ演算部242fと第3データ格納制御部242gとで第2格納制御構成を構成している。なお、第2データ演算部242fは、前記した構成に代えて、或いは、加えて実稼動情報検出部242eにて実稼動情報でないこと(例えばアイドリング状態)を検出したときのデータの最小値、最大値及び平均値並びに予め定めた所定のイベントの発生回数及び発生時間を演算してもよい。
例えば、実稼動情報検出部242eは、予め定めた所定操作部の実稼動に関する操作がなされているか否か、或いは、予め定めた各種センサからの実稼動に関する実稼動信号を受信したか否かを検出する。具体的には、実稼動情報検出部242eは、所定操作部の操作開始(具体的には実稼動オン)から操作終了(具体的には実稼動オフ)まで(図8中のβ1参照)の操作信号を第2データ演算部242fに送信する。また、実稼動情報検出部242eは、各種センサからの受信開始(具体的には実稼動オン)から受信終了(具体的には実稼動オフ)まで(図8中のβ2参照)のセンサ信号を第2データ演算部242fに送信する。稼動情報送信制御部242は、実稼動情報検出部242eからの操作信号やセンサ信号により、実稼動か否かを認識することができる。実稼動情報検出部242eからの操作信号やセンサ信号は、所定操作部や各種センサの実稼動状態を示す信号(具体的には実稼動オンを示す信号)であってもよいし、所定操作部や各種センサのアイドリング状態を示す信号(具体的には実稼動オフを示す信号)であってもよい。
なお、第2格納制御構成において、実稼動に関与する所定操作部や各種センサは、稼動状態に関するデータの種類に応じて予め決められている。例えば、後述する図12で例示するエンジン回転数、エンジン負荷率、車速の場合では、実稼動情報検出部242eにて操作の有無を検出する所定操作部は、変速レバーとされている。
また、第2データ格納制御部242dは、積算情報及びエラー情報も第3データ記憶部263に一時的に格納させる。なお、本実施の形態では、第1データ記憶部261は、記憶領域が直列的に並んだバッファの両端を論理的に繋げてリング状に扱うことでデータを格納するリングバッファとして使用される。
ここで、「稼動情報」は、農業機械110の起動スイッチSWのオン操作時での位置情報(具体的には経度、緯度)及び日時(具体的には世界標準の西暦、年、月、日、時、分、秒)(図6参照)、農業機械110の起動スイッチSWのオフ操作時での位置情報(具体的には経度、緯度)及び日時(具体的には世界標準の西暦、年、月、日、時、分、秒)(図6参照)、農業機械110の起動スイッチSWのオン操作時からオフ操作時までの各種スイッチWa,Weがオン操作された回数である各種スイッチWa,Weのオン回数及び各種スイッチWa,Weがオン状態となっていた時間である各種スイッチWa,Weのオン時間、各種センサWb,Wfからの検出値の最小値、最大値、平均値及び起動時と起動停止時との積算情報、予め定めた所定のイベントの発生回数及び発生時間、並びに、発生順での予め定めた所定発生回数分のエラー情報(具体的にはエラーコード)とされている。なお、エラー情報(具体的にはエラーコード)は、所定発生回数(例えば4回)を超えたエラー情報は送信(記憶)対象とはされていない。
また、「予め定めた所定周期」としては、それには限定されないが、0秒を超え1秒未満の値のうちから選択された一定の第1周期(具体的には0.1秒)や、1秒以上60秒未満の値のうちから選択された一定の第2周期(具体的には1秒)を例示できる。ここでは、所定周期は、0.1秒とされている。なお、稼動情報送信制御部242は、第1周期(具体的には0.1秒)と第2周期(具体的には1秒)とを選択的に切り替える構成とされていていてもよい。この場合、第1周期と第2周期との切り替えは、遠隔監視端末装置200で行うようにしてもよいし、遠隔監視装置130で行うようにしてもよい。
ところで、稼動状態に関するデータの種類(例えば、エンジン回転数、エンジン負荷率、車速など)によっては、第1格納制御構成のみを動作させたい場合、第2格納制御構成のみを動作させたい場合、或いは、第1格納制御構成及び第2格納制御構成の双方を動作させたい場合がある。このような場合に、第1格納制御構成及び第2格納制御構成の双方を動作させたデータを一律に遠隔監視装置へ送信していたのでは動作効率や送信効率が良くない。
そこで、本実施の形態では、稼動情報送信制御部242は、第1格納制御構成及び第2格納制御構成のうち、第1格納制御構成のみを動作させるか、第2格納制御構成のみを動作させるか、或いは、第1格納制御構成及び第2格納制御構成の双方を動作させるかの動作選択を稼動状態に関するデータの種類毎に設定する設定部242hをさらに含む動作部として機能する構成とされている。
そして、稼動情報送信制御部242は、設定部242hにて設定された動作選択に基づいて第1格納制御構成及び第2格納制御構成のうちの少なくとも一つの制御構成を動作させる。具体的には、稼動情報送信制御部242は、設定部242hにて設定された動作選択が第1格納制御構成及び第2格納制御構成の双方の動作選択である場合には当該データの種類に対して第1格納制御構成及び第2格納制御構成の双方の制御構成を動作させる。設定部242hにて設定された動作選択が第1格納制御構成のみの動作選択である場合には当該データの種類に対して第1格納制御構成の制御構成を動作させる。また、設定部242hにて設定された動作選択が第2格納制御構成のみの動作選択である場合には当該データの種類に対して第2格納制御構成の制御構成を動作させる。
第1格納制御構成及び第2格納制御構成のうちの少なくとも一つの制御構成の動作選択は、遠隔監視端末装置200で設定変更するようにしてもよいし、遠隔監視装置130で設定変更するようにしてもよい。また、第1周期、第2周期、二値情報、検出値情報及びエラー情報の項目の設定値は、設定変更可能とされていてもよい。この場合、第1周期、第2周期、二値情報、検出値情報及びエラー情報の項目の設定値は、遠隔監視端末装置200で設定変更するようにしてもよいし、遠隔監視装置130で設定変更するようにしてもよい。また、遠隔監視端末装置200は、遠隔監視装置130からの制御構成の動作選択の設定変更並びに第1周期、第2周期、二値情報、検出値情報及びエラー情報の項目の設定値変更に対する指示の許可を行うことができるようになっていてもよい。
また、「所定のイベントの発生」とは、農業機械110において偶発的或いは非計画的に生じる予め定めた所定の操作や動作、状態の変化の発生をいう。「所定のイベントが発生するとき」としては、例えば、予め定めた作業項目に対する異常(具体的にはチャージ(発電)異常、油圧異常、水温異常等)を示すエラーが発生したとき、予め定めた所定操作部(具体的には走行操作部、刈り取り操作部、脱穀操作部等)で予め定めた作業項目に対するスイッチ(例えば走行スイッチ、刈り取りスイッチ、脱穀スイッチ等)のオン操作又はオフ操作を受け付けたとき、或いは、各種センサにて検知した検知値が予め設定した所定閾値を超えたときなどを挙げることができる。
また、稼動情報送信制御部242の第1格納制御構成及び第2格納制御構成による検出値情報の最大値、最小値、平均値、イベントの発生回数及び発生時間は、例えば、次のようにして求めることができる。
なお、図8に示すオフ操作受付部242i及びデータ送信部242jについては、後述する。
図9は、稼動情報送信制御部242の第1格納制御構成によって検出値情報の最大値、最小値、平均値、イベントの発生回数及び発生時間を求める動作例を説明するための説明図である。また、図10は、稼動情報送信制御部242の第2格納制御構成によって検出値情報の最大値、最小値、平均値、イベントの発生回数及び発生時間を求める動作例を説明するための説明図である。
図9及び図10に示す稼動情報送信制御部242による動作例では、データ取得部242aは、農業機械110の起動スイッチSWのオン操作時から所定周期TA(例えば0.1秒)でデータDT(1)〜DT(n)(nは2以上の整数)を第1データ格納制御部242bにより第1データ記憶部261に一時的に格納していく。このとき、第1データ記憶部261には、出力要素(Qa,…),(Qe,…)で検知した所定周期毎の二値情報(具体的には接点情報及びエラー有無情報)、及び、出力要素(Qb,…),(Qf,…)で検知した所定周期毎の検出値情報(具体的には単位時間当たりのエンジン112の回転数、エンジン負荷率、車速、エラーコード、基板温度、バッテリー電圧など)が第1データ格納制御部242bにより格納される。また、第1データ記憶部261には、出力要素(Qc,…)で検知した所定周期毎の積算情報(積算時間)、及び、出力要素(Qd,…)で検知した所定周期毎のエラー情報も第1データ格納制御部242bにより格納される。
そして、第1及び第2データ演算部242c,242fは、検出値情報(具体的には単位時間当たりのエンジン112の回転数、エンジン負荷率、車速など)の最大値を求めるときには、出力要素(Qb,…),(Qf,…)で検知した検出値情報を第2及び第3データ格納制御部242d,242gにより第3及び第5データ記憶部263,265に格納し、出力要素(Qb,…),(Qf,…)で次に検知した検出値情報と第3及び第5データ記憶部263,265に格納している検出値情報とを比較して出力要素(Qb,…),(Qf,…)で検知した検出値情報が第3及び第5データ記憶部263,265に格納している検出値情報よりも大きければ第3及び第5データ記憶部263,265に格納している検出値情報を出力要素(Qb,…),(Qf,…)で検知した検出値情報に入れ替えて最大値Dmaxを更新していく。
また、第1及び第2データ演算部242c,242fは、検出値情報の最小値を求めるときには、出力要素(Qb,…),(Qf,…)で検知した検出値情報を第2及び第3データ格納制御部242d,242gにより第3及び第5データ記憶部263,265に格納し、出力要素(Qb,…),(Qf,…)で次に検知した検出値情報と第3及び第5データ記憶部263,265に格納している検出値情報とを比較して出力要素(Qb,…),(Qf,…)で検知した検出値情報が第3及び第5データ記憶部263,265に格納している検出値情報よりも小さければ第3及び第5データ記憶部263,265に格納している検出値情報を出力要素(Qb,…),(Qf,…)で検知した検出値情報に入れ替えて最小値Dminを更新していく。
また、第1及び第2データ演算部242c,242fは、検出値情報の平均値を算出するときは、第1データ記憶部261に格納した個々のデータDT(1)〜DT(n)(nは2以上の整数)の所定周期TA(例えば0.1秒)に対する2以上の整数倍m(例えばm=10倍)の平均化周期TB(例えばTA×m=0.1秒×10=1秒)毎のサンプリングデータDTA(1)(=DT(1)),DTA(2)(=DT(11)),DTA(3)(=DT(21)),…,DTA(i)(=DT(n−9))(i=n/m)のうち、最新の所定個数分j(例えばj=60)を第2及び第3データ格納制御部242d,242gにより中間記憶部(具体的にはリングバッファ)261a,261bに一時的に格納していく。
次に、第1及び第2データ演算部242c,242fは、個々のサンプリングデータDTA(1)〜DTA(i)の平均化周期TBに対する2以上の整数倍j(例えばj=60)のサンプリング周期TC(例えばTB×j=1秒×60=1分)毎の総和TLA(1)(=DTA(1)+…+DTA(j)),…,TLA(k)(=DTA(i−(j−1))+…+DTA(i))(k=i/j)をそれぞれ整数倍j(例えばj=60)で割った値(TLA(1)/j,…,TLA(k)/j)を1分平均値AVA(1),…,AVA(k)とし、こうして得られた1分平均値AVA(1),…,AVA(k)を第2及び第3データ格納制御部242d,242gによりサンプリング周期TC毎に第2及び第4データ記憶部262,264に一時的に格納していく。
そして、第1及び第2データ演算部242c,242fは、起動スイッチSWのオフ操作時に第2及び第4データ記憶部262,264に格納している個々の1分平均値AVA(1),…,AVA(k)の総和TLBを個々の1分平均値AVA(1),…,AVA(k)の個数kで割った値(TLB/k)を平均値AVBとし、第2及び第3データ格納制御部242d,242gにより第3及び第5データ記憶部263,265に格納に格納する。
また、第1及び第2データ演算部242c,242fは、イベントの発生回数及び発生時間を算出するときには、出力要素(Qa,…),(Qe,…)からの接点情報のオン回数(オフからオンに変化したときの回数)DTE1及びオン時間DTE2、出力要素(Qa,…),(Qe,…)からのエラー有無情報のオン回数DTE1及びオン時間DTE2を第2及び第3データ格納制御部242d,242gによりそれぞれ第3及び第5データ記憶部263,265に格納し、出力要素(Qa,…),(Qe,…)で次に得られた接点情報とエラー有無情報とのオン回数及びオン時間を、第3及び第5データ記憶部263,265に格納しているオン回数DTE1及びオン時間DTE2にそれぞれ加算して更新していく。
また、第2データ格納制御部242dは、出力要素Qc,…からの積算時間DSを起動時及び起動停止時に第3データ記憶部263に格納する。また、第2データ格納制御部242dは、出力要素Qd,…からのエラー情報を発生順から所定発生回数だけ第3データ記憶部263に格納する。
図11は、稼動情報送信制御部242の第1格納制御構成により使用される第3データ記憶部263のデータ例を模式的に示すデータ構造図である。図12は、稼動情報送信制御部242の第2格納制御構成により使用される第5データ記憶部265のデータ例を模式的に示すデータ構造図である。
図11に示すように、第3データ記憶部263には、起動スイッチSWのオン操作を受け付けた時点からオフ操作を受け付けた時点までのアイドリング状態を含む稼動状態に関するデータとして二値情報(具体的には接点情報とエラー有無情報と)のオン回数及びオン時間、検出値情報(具体的には単位時間当たりのエンジン112の回転数、エンジン負荷率、車速など)の最大値、最小値、平均値及び積算情報が第2データ格納制御部242dにより格納される。
また、図12に示すように、第5データ記憶部265には、起動スイッチSWのオン操作を受け付けた時点からオフ操作を受け付けた時点までの実稼動状態に関する実稼動データとして二値情報(具体的には接点情報とエラー有無情報と)のオン回数及びオン時間、検出値情報(具体的には単位時間当たりのエンジン112の回転数、エンジン負荷率、車速など)の最大値、最小値、平均値及び積算情報が第3データ格納制御部242gにより格納される。なお、図12において、「作業時エンジン回転数」は実稼動時のエンジン112の回転数を意味し、「作業時エンジン負荷率」は実稼動時のエンジン負荷率を意味し、「作業時車速」は実稼動時の車速を意味する。
そして、稼動情報送信制御部242(図8参照)は、農業機械110の起動スイッチSWのオフ操作を受け付けるオフ操作受付部242iと、オフ操作受付部242iにて起動スイッチSWのオフ操作を受け付けたときに、第3データ記憶部263が格納している最小値、最大値、平均値、イベントの発生回数及び発生時間並びに積算情報を通信部210から遠隔監視装置130へ送信するデータ送信部242jとを含む動作部としても機能する構成とされている。また、データ送信部242jは、オフ操作受付部242iにて起動スイッチSWのオフ操作を受け付けたときに、位置情報記憶部233が格納している位置情報及び日時も通信部210から遠隔監視装置130へ送信する。
図13は、設定部242hによる動作選択の設定画面γの一例を説明するための説明図である。
なお、図13に示す動作選択の設定画面γにおいて、稼動状態に関するデータの種類として、エンジン回転数、エンジン負荷率、車速などが例示されている。また、「アイドリング状態を含む稼動」の動作選択は、第1格納制御構成の動作選択を意味し、「実稼動」の動作選択は、第2格納制御構成の動作選択を意味している。
動作選択の設定画面γの例では、エンジン回転数に対して「アイドリング状態を含む稼動」及び「実稼動」の双方が選択(具体的にはチェックボックスがチェック)され、エンジン負荷率に対して「実稼動」のみが選択され、車速に対して「アイドリング状態を含む稼動」のみが選択されている。なお、動作選択の設定画面γにおいて、「確定ボタンγ1」が操作されると、動作選択が確定され、「戻るボタンγ2」が操作されると、前画面に戻る。
設定部242hは、設定画面γで選択された動作選択をフラグとして記憶部260に記憶する。例えば、稼動状態に関するデータの各種類に対して「実稼動」のみが選択された場合には「1」が、「アイドリング状態を含む稼動」のみが選択された場合には「2」が、また「実稼動」及び「アイドリング状態を含む稼動」の双方が選択された場合には「3」が記憶部260に記憶される。そして、稼動情報送信制御部242は、記憶部260に記憶されているフラグによって稼動状態に関するデータの各種類に対して第1データ演算部か、第2データ演算部か、或いは、第1データ演算部及び第2データ演算部の双方の処理を行う。
なお、設定部242hは、p種類(pは2以上の整数)の稼動状態に関するデータについてp種類のデータ毎に第1格納制御構成及び第2格納制御構成のうちの少なくとも一つの動作選択を設定するようになっていることから、例えば、最大となる動作選択、すなわち、p種類のデータのそれぞれについて第1格納制御構成及び第2格納制御構成の双方の動作選択がなされることで、p種類のデータのそれぞれについて第1格納制御構成及び第2格納制御構成の双方(2×p種類のデータ)の最小値、最大値並びに予め定めた所定のイベントの発生回数及び発生時間を得ることができる。しかし、それに限定されるものではなく、遠隔監視装置130へ送信する送信効率を向上させるという観点から、動作選択の設定個数を制限してもよい。この場合、例えば、p種類のデータを6種類のデータとした場合、6種類のデータのそれぞれについて第1格納制御構成及び第2格納制御構成の双方の動作選択がなされることで、最大で12種類のデータとなるが、動作選択の設定個数を10個と制限した場合には、6種類のデータのうち最大で4種類のデータのそれぞれについては第1格納制御構成及び第2格納制御構成の双方の動作選択ができるものの、残りの2種類のデータについては第1格納制御構成及び第2格納制御構成の何れか一方の制御構成の動作選択しかできないことになる。
ここで、制御部240は、起動スイッチSWのオフ操作がなされても、電源制御部220により電源がオフされることはなく、データ送信部242jにて最小値、最大値、平均値、イベントの発生回数及び発生時間並びに積算情報さらには位置情報及び日時を送信した後に、電源制御部220により電源がオフされるようになっている。
また、第3データ記憶部263には、起動スイッチSWのオン・オフ操作を1オン・オフ操作回数として過去の予め定めたオン・オフ操作回数分(例えば30オン・オフ操作回数分)の稼動情報が保持される。
(稼動情報送信制御部による動作例)
次に、稼動情報送信制御部242の第1格納制御構成及び第2格納制御構成による動作例について図14から図17を参照しながら以下に説明する。
図14及び図15は、それぞれ、稼動情報送信制御部242の第1格納制御構成による動作例の前半部分及び後半部分を示すフローチャートである。
図14に示すフローチャートでは、起動スイッチSWのオン操作を受け付けると(ステップSb1:Yes)、GPSセンサ231及び位置検出部232(図3参照)により農業機械110の位置情報及び日時を取得して位置情報記憶部233(図3参照)に格納する(ステップSb2)。
次に、出力要素Q,…で農業機械110の稼動情報を検出し(ステップSb3)、所定周期TA(ここでは0.1秒)のタイミングか否かを判断し(ステップSb4)、所定周期TAのタイミングでない場合には(ステップSb4:No)、ステップSb3に移行する。一方、ステップSb4で所定周期TAのタイミングである場合には(ステップSb4:Yes)、出力要素Q,…から二値情報及び検出値情報を取得し(ステップSb5)、検出値情報の最大値Dmax及び最小値Dminを第3データ記憶部263(図9参照)に更新し(ステップSb6)、検出値情報の1分平均値AV(1)〜AV(k)を算出して第2データ記憶部262(図9参照)に格納し(ステップSb7)、接点情報とエラー有無情報とのオン回数DTE1及びオン時間DTE2を加算して第3データ記憶部263に格納し(ステップSb8)、さらに、エラーコード及び起動時の積算時間DSを第3データ記憶部263に格納する(ステップSb9)。
次に、起動スイッチSWのオフ操作を受け付けたか否かを判断し(ステップSb10)、オフ操作を受け付けていない場合には(ステップSb10:No)、ステップSb3に移行する。一方、ステップSb10でオフ操作を受け付けた場合には(ステップSb10:Yes)、図15に示すように、GPSセンサ231及び位置検出部232(図3参照)により農業機械110の位置情報及び日時を取得して位置情報記憶部233(図6参照)に格納し(ステップSb11)、第2データ記憶部262が格納している個々の1分平均値AV(1)〜AV(k)の平均値AVBを算出して第3データ記憶部263に格納する(ステップSb12)。
次に、起動停止時の積算時間DSを第3データ記憶部263に格納し(ステップSb13)、第3データ記憶部263が格納している最大値Dmax、最小値Dmin及び平均値AVB、接点情報とエラー有無情報とのオン回数DTE1及びオン時間DTE2並びにエラーコード及び起動時と起動停止時との積算時間DSを遠隔監視装置130に送信し(ステップSb14)、処理を終了する。このとき、位置情報記憶部233が格納している起動開始時及び起動停止時の位置情報及び日時(図6参照)も遠隔監視装置130に送信する。
図16及び図17は、それぞれ、稼動情報送信制御部242の第2格納制御構成による動作例の前半部分及び後半部分を示すフローチャートである。
なお、図16及び図17に示すフローチャートは、図14及び図15に示すフローチャートにおいて、ステップSb2,Sb9,Sb11,Sb13を除去すると共に、ステップSb6〜Sb8,Sb12,Sb14に代えてステップSb6a〜Sb8a,Sb12a,Sb14aを設け、さらにステップSb5とステップS6aとの間にステップSb5aを追加したものである。以下、図16及び図17に示すフローチャートについて図14及び図15に示すフローチャートとは異なる点を中心に説明する。
図16に示すフローチャートにおいて、ステップSb5aでは、所定操作部や各種センサから実稼動情報を検出したか否かを判断し、実稼動情報を検出した場合には(ステップSb5a:Yes)、ステップSb6aへ移行する一方、実稼動情報を検出していない場合には(ステップSb5a:No)、ステップSb10へ移行する。
ステップSb6aでは、検出値情報の最大値Dmax及び最小値Dminを第5データ記憶部265(図10参照)に更新する。
ステップSb7aでは、検出値情報の1分平均値AV(1)〜AV(k)を算出して第4データ記憶部264(図10参照)に格納する。
ステップSb8aでは、接点情報とエラー有無情報とのオン回数DTE1及びオン時間DTE2を加算して第5データ記憶部265に格納する。
ステップSb12aでは、第4データ記憶部264が格納している個々の1分平均値AV(1)〜AV(k)の平均値AVBを算出して第5データ記憶部265に格納する。
ステップSb14aでは、第5データ記憶部265が格納している最大値Dmax、最小値Dmin及び平均値AVB、接点情報とエラー有無情報とのオン回数DTE1及びオン時間DTE2を遠隔監視装置130に送信する。
なお、第1格納制御構成及び第2格納制御構成の双方の動作を行うときには、図14及び図15に示す処理と図16及び図17に示す処理とを組み合わせた処理を行うことができる。
以上説明した稼動情報送信機能によれば、農業機械110の起動スイッチSWのオフ操作を受け付けたときに、起動時から最新データ取得時までの農業機械110の稼動状態に関するデータの最小値、最大値、平均値及び積算情報並びに所定のイベントの発生回数及び発生時間といった稼動状態を利用者に把握させるために必要なデータを遠隔監視装置130へ送信することができる。従って、農業機械110の各センサの最大値、最小値、平均値、スイッチのオン回数などの稼動状態を利用者に把握させることが可能となる。これにより、利用者は、情報蓄積による長期的な農業機械110の運転管理(例えば、作業日報、計画的なメンテナンス、市場での使用状況の把握、長期データの解析による部品の診断(経年劣化)などの運転管理)を行うことができる。また、稼動情報送信制御部242により、最小値、最大値、平均値、イベントの発生回数及び発生時間並びに積算情報といった、検出値情報を要約した稼動情報を遠隔監視装置130へ送信するので、遠隔監視装置130で集計しやすく、しかも遠隔監視装置130における記憶部(図示せず)の記憶容量や通信網140の通信負荷を軽減させることができる。
しかも、稼動情報送信制御部242が第2格納制御構成を備えるので、実稼動データの最小値、最大値、平均値並びに所定のイベントの発生回数及び発生時間を遠隔監視装置130へ送信することができる。従って、稼働状態に関するデータ単位及び実稼動に関与する所定操作部単位や各種センサ単位に絞った最小値、最大値、平均値並びに所定のイベントの発生回数及び発生時間を利用者に把握させることが可能となる。
また、本実施の形態では、設定部242hにて設定された動作選択に基づいて第1格納制御構成及び第2格納制御構成のうちの少なくとも一つの制御構成を動作させるので、第1格納制御構成及び第2格納制御構成のうち、稼動状態に関するデータの種類毎に設定された動作選択に応じて第1格納制御構成及び第2格納制御構成のうちの少なくとも一つの制御構成から得られたデータを遠隔監視装置130へ送信することができ、それだけ動作効率や送信効率を向上させることができる。
(他の実施の形態について)
本実施の形態に係る遠隔監視システム100は、コンバイン、耕耘機や田植機等の走行作業機械に適用したが、それに限定されるものではなく、トラクター、ショベルカー、ホイルローダやキャリヤ等の建設作業機械といった走行作業機や、プレジャーボート、漁船といった船舶にも好適に適用することができる。
100 遠隔監視システム
110 農業機械(走行作業機械の一例)
120 遠隔監視センター
130 遠隔監視装置
140 通信網
200 遠隔監視端末装置
210 通信部
220 電源制御部
231 GPSセンサ(位置センサの一例)
232 位置検出部
233 位置情報記憶部
240 制御部
241 起動情報送信制御部
242 稼動情報送信制御部(データ要約制御部の一例)
242a データ取得部
242b 第1データ格納制御部
242c 第1データ演算部
242d 第2データ格納制御部
242e 実稼動情報検出部
242f 第2データ演算部
242g 第3データ格納制御部
242h 設定部
242i オフ操作受付部
242j データ送信部
250 処理部
260 記憶部(データ記憶部の一例)
261 第1データ記憶部
262 第2データ記憶部
263 第3データ記憶部
264 第4データ記憶部
265 第5データ記憶部
BT バッテリー
SW 起動スイッチ
T,… 接続端子
TA 所定周期
TB 平均化周期
TC サンプリング周期

Claims (2)

  1. 走行作業機械又は船舶に備えられ、遠隔監視装置との間で通信を行うことにより前記遠隔監視装置で遠隔監視される走行作業機械又は船舶の遠隔監視端末装置であって、
    前記走行作業機械又は前記船舶の稼動状態に関するデータが入力される複数の接続端子と、
    前記接続端子を介して入力された前記稼動状態に関するデータを予め定めた所定周期毎に取得してデータ記憶部に一時的に格納し、格納した前記所定周期毎のデータに基づいて起動時から最新データ取得時までの前記稼動状態に関するデータの最小値、最大値、平均値並びに予め定めた所定のイベントの発生回数及び発生時間を演算して前記データ記憶部に一時的に格納する第1格納制御構成、及び、前記データ記憶部に一時的に格納した前記所定周期毎のデータに基づいて起動時から最新データ取得時までの前記稼動状態に関するデータのうち、実稼動に関わる実稼動データの最小値、最大値、平均値並びに前記所定のイベントの発生回数及び発生時間を演算して前記データ記憶部に一時的に格納する第2格納制御構成を備えたデータ要約制御部と、
    前記遠隔監視装置と通信する通信部と
    を備え、
    前記データ要約制御部は、前記走行作業機械又は前記船舶の起動スイッチのオフ操作を受け付けたときに、前記データ記憶部が格納している前記最小値、前記最大値、前記平均値並びに前記所定のイベントの前記発生回数及び前記発生時間を前記通信部から前記遠隔監視装置へ送信する構成とされていることを特徴とする走行作業機械又は船舶の遠隔監視端末装置。
  2. 請求項1に記載の走行作業機械又は船舶の遠隔監視端末装置であって、
    前記データ要約制御部は、前記第1格納制御構成及び前記第2格納制御構成のうち、前記第1格納制御構成のみを動作させるか、前記第2格納制御構成のみを動作させるか、或いは、前記第1格納制御構成及び前記第2格納制御構成の双方を動作させるかの動作選択を前記稼動状態に関するデータの種類毎に設定する構成とされており、設定された前記動作選択に基づいて前記第1格納制御構成及び前記第2格納制御構成のうちの少なくとも一つの制御構成を動作させることを特徴とする走行作業機械又は船舶の遠隔監視端末装置。
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