JP5779904B2 - 硬質の被打ち込み部材用締結ピン及びその成形方法 - Google Patents

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Description

本発明は、コンクリートや金属鋼材などの硬質の被打ち込み部材に金具やプレートなどの薄鋼板を締結するために使用される硬質の被打ち込み部材に対する締結ピン及びその成形方法に関する。
一般に、ビル等の建造物や架橋、トンネル等の土木建造物において、コンクリートや金属鋼材などの硬質の被打ち込み部材に金具やプレートなどの薄鋼板を締結するために、圧縮空気、燃焼ガス、火薬などの駆動源を利用した工具により打ち込んで締結することが行われている。
従来の一般建造物には、上記用途への施工方法として、特許文献に示すようなコンクリートピンによる締結が、作業効率の面から広く使用されるようになっている。そこで、軸部の頭部側を大径とし、先端側を小径としたコンクリートピンが提案実施されている。
特開2008−115995号公報 特開平11−257315号公報 特開2008−51153号公報
しかしながら、高強度の建物物件には硬質のコンクリートが用いられるため、従来のコンクリートピンでは、中間部に大きな段が形成されていたり、頭部側のテーパの角度が大きすぎるために打ち込み抵抗が大きく、頭部の下方が曲がりやすく、打ち込み不良が生じやすかった。また、近年は、一般的により高強度化が進み、コンクリートビルでは、改築施工が増えてコンクリートの材齢による硬質化など、より一層硬質部材への締結が可能なピンが必要とされている。当然のことながら、60ニュートン程度以上の硬質部材への打ち込みには上記動力源のパワーも必要となるが、打ち込み工具自体の大きさによる作業性の面から部材への貫入抵抗の低減と、貫入後は部材への締結力(ピンの保持力)が求められる。
コンクリートピンを硬質部材へ打ち込むときは、先端部を部材に対してほぼ垂直にして打ち込むことにより貫入させるが、硬質部材ゆえに軸部及び頭部直下の首下の耐力が必要となり、これが十分でないときは軸部の曲がりや首下部での折れが発生し、締結に対して阻害要因となる。段付ピンで、現在開発、実用化が進められている超高強度コンクリートのような非常に硬いコンクリートに対応させる場合、強度を高くするため、軸径が大きく貫入抵抗も大きくなり、十分にパワーのある工具が必要となっている。
さらに、軸部全体をテーパ形状としたり、首下をアール状としたりするコンクリートピンの製造は容易ではなく、また、ピンの軸径は大きい方が強度が高いが、高価である。したがって、軸径が大きく強度の高い締結ピンを得ようとすれば、材料となる金属線材の外径も大きいものを選択せざるを得ず、コスト高になるという問題があった。
本発明は上記問題点を解消し、打ち込み時に曲がりにくく、硬質の被打ち込み部材に対して有効に打ち込むことができる締結ピンを提供することをその第1の課題とする。
また、本発明は、材料となる金属線材の径を大きくしなくても、締結ピンの軸径を線材の径よりも大きくすることができる締結ピンの成形方法を提供することをその第2の課題とする。
前記第1の課題を解決するため、請求項1に係る発明は、拡径頭部と軸部とからなり、軸部を、拡径頭部の下方の大径軸部と、大径軸部の下方の中間軸部と、中間軸部から先端部までの小径軸部とから構成するとともに、上記大径軸部は上記拡径頭部の下方に連続するアール部と該アール部の下方に連続するテーパ部とを備えて、上記拡径頭部側が大径になるように形成され、上記中間軸部は、上記テーパ部の下方に連続する同径のストレート部であり、上記小径軸部は、上記中間軸部の下方に連続する下部テーパ部と、上記下部テーパ部の下方に連続する同径のストレート部であって上記中間軸部よりも小径の下部中間軸部と、上記下部中間軸部の下方に連続する砲弾状の先端部と、を備え、前記テーパ部は2〜5°であることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1において、上記大径軸部は軸長の1/3以上の長さを有するとともに、上記アール部と中間軸部とを接続するテーパ部は、硬質の被打ち込み部材に対する貫入抵抗を小さく保持し、打ち込み後の引き抜き耐力を保持するとともに、打ち込み時に大径軸部が曲がらない程度に設定されていることを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項1又は2において、上記アール部は、打ち込み時に下部が曲がらない程度に大きく設定されていることを特徴とする。
前記第2の課題を解決するため、請求項に係る発明は、請求項1に係る締結ピンのテーパ部を、2つの金型とこれらの金型の上部に上下動可能に設けられたヘッダ加工金型とによって成形する成形方法であって、
上記2つの金型の合せ面には、上記締結ピンの材料となる線材の外径よりも大きい内径のテーパ部を有する上部空間部と、線材の外径と略同じ内径を有するとともに底部が閉鎖した下部空間部とを連続形成し、上記線材を、その上部が上記金型の合せ面よりも上方に突出した状態で上記上部空間部と下部空間部に配置した後、金型を合せて上記線材を固定し、さらにヘッダ加工金型より線材の上端を押し潰して外方に膨出させることにより金型の上部空間のテーパ部を埋めるように成形したことを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、大径軸部は上記拡径頭部の下方のアール部と該アール部と中間軸部との間に形成されたテーパ部とにより、上記拡径頭部側が大径になるように形成されているから、拡径頭部直下の首下部と大径軸部の強度は大きく、大径軸部の曲がりや、首下部における折れへの応力集中が緩和され、折れに対する耐力が向上硬質の被打ち込み部材に対する被打ち込み時に拡径頭部に打撃が加えられたとき、拡径頭部や大径軸部が曲がりにくい。
また、中間軸部は同径のストレート部であるから、打ち込み時の貫入抵抗が増大することがないとともに、打ち込み後の引き抜き抵抗を大きく保持することができる。
また、アール部と中間軸部との間に形成されたテーパ部は2〜5°であるから、硬質の被打ち込み部材に対する貫入抵抗を小さく保持することができ、打ち込みに必要なパワーを最小限に抑えることができるとともに、打ち込み後の引き抜き耐力が良好に保持される。また、大径軸部の強度が大きくなっているので、打ち込み時に大径軸部の曲がりに対する応力集中が緩和され、折れに対する耐力が向上する。
また、小径軸部は、上記中間軸部よりも小径で同径の下部中間軸部と、下部中間軸部と上記中間軸部との間に設けられるテーパ部と、下部中間軸部の下方に設けられた砲弾状の先端部とから形成されているから、先端部の貫入抵抗は小さく、さらに同径の下部中間軸部は貫入抵抗を小さく保持するとともに、引き抜き耐力を向上させ、さらに下部中間軸部と上記中間軸部との間に設けられるテーパ部が径を徐々に大きくするので、上記中間軸部までの強度を上げることができる。
請求項2に係る発明によれば、大径軸部は軸長の1/3以上の長さを有するとともに、アールと中間軸部とを接続するテーパ部は、硬質の被打ち込み部材に対する貫入抵抗を小さく保持するとともに、被打ち込み時に大径軸部が曲がらない程度に設定された構成であるから、テーパ部の強度が増加し、大径軸部の曲がりに対する応力集中が緩和され、折れに対する耐力が向上するとともに、打ち込み時に拡径頭部側の軸長の1/3以上が曲がらずに保持されていれば、打ち込みのエネルギーは締結ピンの先端に集中する。また、貫入抵抗も小さく保持されているから、硬質の被打ち込み部材に対して確実に打ち込むことができる。さらに、打ち込み後の引き抜き耐力を保持する構成であるから、締結を長く保つことができる。
請求項に係る発明によれば、上記アール部は、打ち込み時に下部が曲がらない程度に大きく設定されているから、打ち込み時に拡径頭部の曲がりに対する応力集中が緩和され、折れに対する耐力が向上し、硬質の被打ち込み部材に対して確実に打ち込むことができる。
請求項に係る発明によれば、左右2つの金型の合せ面には、上記締結ピンの材料となる線材の外径よりも大きい内径のテーパ部を有する上部空間部と、線材の外径と略同じ内径を有するとともに底部が閉鎖した下部空間部とを連続形成し、上記線材を、その上部が上記金型の合せ面よりも上方に突出した状態で上記上部空間部と下部空間部に配置した後、金型を合せて上記線材を固定し、さらにヘッダ加工金型により線材の上端を押し潰して外方に膨出させることにより金型の上部空間のテーパ部を埋めるようにしたので、特殊な加工を施すことなく、締結ピンに、その材料となる線材の径よりも大きい径を有するテーパ部を安価かつ迅速に形成することができる。
本発明に係るコンクリートピンの正面図 上記コンクリートピンの硬質コンクリートに打ち込まれた状態の斜視図 上記コンクリートピンの他の形態の斜視図 (a)〜(c)は、表面に溝を形成した状態のコンクリートピンの正面図 (a)(b)は、上記コンクリートピンの拡径頭部と大径軸部の成形方法を示す説明図
図1〜図9において符号Aはコンクリートピンである。このコンクリートピンAは本発明に係る締結ピンの一例で、例えば60N(ニュートン)を越えるような硬質のコンクリートに薄い鉄板を締結する場合に使用されるもので、拡径頭部1と軸部2とからなり、軸部2は拡径頭部1の下方の大径軸部2aと、大径軸部2aの下方の中間軸部2bと、中間軸部2bから砲弾状の先端部までの小径軸部2cとから構成されている。なお、コンクリートピンAの寸法、全長が19mm、拡径頭部1の直径dは6.25mm、軸部2の軸長(全長の首下からの長さ)lは17.5mm、大径軸部2aの長さl1は6.5mm、中間軸部2bの長さl2は3.0mm、小径軸部2cの長さl3は8.5mmであり、中間軸部2bの直径d1が2.96mmに設定されている。
拡径頭部1の下方の首下部3の外面にはアール部(曲面部)4が形成されている。アール部4は、被打ち込み時に上記首下部3が曲がらない程度に大きく設定されているもので、上記寸法のコンクリートピンAの場合、首下部3のアール部4はR1.5程度に設定すればよい。
次に、大径軸部2aは軸長の1/3以上の長さを有し、大径軸部2aには、アール部4と中間軸部2bとの間に形成されたテーパ部5により首下部3側が大径になるように設けられている。そして、首下部3のアール部4と中間軸部2bとを接続するテーパ部5は、硬質の被打ち込み部材に対する貫入抵抗が大きくならないように小さく保持し、打ち込み後の引き抜き耐力を保持するとともに、打ち込み時に大径軸部2aが曲がらない程度に設定されている。このようなテーパ部5の角度θ1は2〜5°に設定するのが好ましい。
中間軸部2bは同径のストレート部である。
次に、小径軸部2cは、中間軸部2bよりも小径の下部中間軸部6と、下部中間軸部6と中間軸部2bとの間に設けられる下部テーパ部7と、下部中間軸部6の下方に設けられた先端部8とから形成されている。下部テーパ部5の角度θ2は10°に設定されている。先端部8の長さは5mmで砲弾状に形成されている。
上記構成において、コンクリートピンAの首下部3のアール部4はR1.5程度とかなり大きく形成されているので、首下部3と大径軸部2aの強度は大きく、首下部3における折れへの応力集中を緩和させるから、折れに対する耐力が向上し、硬質の被打ち込み部材に対する被打ち込み時に拡径頭部1に打撃が加えられたとき、拡径頭部1が曲がりにくい。
また、大径軸部2aは軸長の1/3以上の長さを有し、大径軸部2aには、首下部3と中間軸部2bとの間に形成された2〜5°のテーパ部5により首下部3側が大径になるように設けられているから、首下部3と大径軸部2aの強度が増加し、大径軸部2aの曲がりに対する応力集中が緩和され、折れに対する耐力が向上し、硬質コンクリートに対する被打ち込み時に拡径頭部1に打撃が加えられたとき、大径軸部2aが曲がりにくい。
なお、コンクリートピンAは、テーパ部5の角度θ1が2°よりも小さいと、上部の径が十分に大きくならないので、所定の強度(折れに対する耐力)が確保されないからであり、また上記角度θ1が5°よりも大きくなると、打ち込み時の貫入抵抗が大きくなるとともに、打ち込み後の引き抜き抵抗(保持力)が得られないからであり、また、後述の製造上の理由からも5°が限界である。
中間軸部2bは同径のストレート部であるから、打ち込み時の硬質の被打ち込み部材に対する貫入抵抗が増大することがないとともに、打ち込み後の引き抜き抵抗を大きく保持することができる。
さらに、小径軸部2cには、中間軸部2bよりも小径で同径の下部中間軸部6と、下部中間軸部6と上記中間軸部2bとの間に設けられる下部テーパ部7と、下部中間軸部6の下方に設けられた先端部8とから形成されている。先端部8は砲弾形状で、その貫入抵抗は小さく、さらに同径の下部中間軸部6は貫入抵抗を小さく保持するとともに、引き抜き耐力を向上させ、さらに下部中間軸部6と上記中間軸部2bとの間に設けられる下部テーパ部7が径を徐々に大きくするので、上記中間軸部2bまでの強度を上げることができる。下部中間軸部6が同径に形成されているのは、打ち込み後の引き抜き耐力を確保するためであり、また、下部テーパ部7が10°に設定されている理由は、小径軸部2cの先端側の径をある程度小さくして、コンクリートに対する貫入抵抗を小さくするためである。
上述のように、首下部3にはアール部4が形成され、また大径軸部2aには、アール部4と中間軸部2bとの間に形成されたテーパ部5により首下部3側が大径になるように設けられているから、首下部3と大径軸部2aの強度は大きく、大径軸部2aの曲がりや、首下部3における折れへの応力集中が緩和され、折れに対する耐力が向上硬質の被打ち込み部材に対する被打ち込み時に拡径頭部1に打撃が加えられたとき、拡径頭部1や大径軸部2aが曲がりにくい。
また、中間軸部2bは同径のストレート部であるから、打ち込み時の貫入抵抗が増大することがないとともに、打ち込み後の引き抜き抵抗を大きく保持することができる。
以上のことから、コンクリートピンAを図2に示されるように、確実に硬質のコンクリートBに鉄製の薄板材Cを固定することができる。なお、薄板材Cは比較的柔らかいので、首下のアール部4も貫入することができるほか、コンクリートピンAは、図示しないが、複数のピンを合成樹脂製連結材を介して連結した連結ピンとして構成され、打ち込み時にはコンクリートピンAは他のコンクリートピンと分断された連結材とともに打ち込まれるので、アール部4は薄板材と連結材Dに貫入することになり、アール部4の貫入抵抗は大きいが、コンクリートが貫入することはほとんどないから、打ち込み不良が生じることはない。
なお、コンクリートピンAは上述の形態に限定されるものではない。例えば、図3に示されるように、大径軸部2aを2段とし、下部にテーパ部5を形成し、上部を同径のストレート部9として形成してもよい。この場合、テーパ部5によって大径軸部2aの折れ曲がりに対する耐力を確保することができるとともに、ストレート部9により、打ち込み後の保持力を高く維持することができる。
また、中間軸部2bを長くして直接に砲弾形の小径軸部2cに接続した形成としてもよい。
さらに、上記各実施形態において、図4(a)〜(c)に示されるように、打ち込み後の保持力を大きくするために、軸の表面にローレット溝10や斜めの平行溝11を加工形成してもよい。図3に示されたコンクリートピン等についても同様である。
なお、上述のコンクリートピンAの上部の大径軸部2aは、テーパ部5の分だけコンクリートピンAの材料である金属線材(炭素鋼ワイヤ)の外径よりも大きい。このようなテーパ部形状は、図5(a)に示されるように、2つの左右の金型12と上部のヘッダ加工金型13によって加工成形する。
すなわち、左右両金型12の合せ面には上部空間部14と下部空間部15とからなる空間部16が形成されている。上部空間部14の内径は、線材15の外径よりも大きく、しかも下部よりも大きくなるようにテーパ部5aとアール部4aとが形成され、上端には円形凹部17が形成されている。下部空間部15の内径は上記線材15の外径とほぼ同じに形成されている。上部空間部14の上端は開放されているが、下部空間部15の下端は閉じている。この場合、図のように2つの金型の合わせ面の下方に下型18を固定してもよいが、下型18を上記左右の金型12の一方又は両方に形成しておき、金型12を合せたときに空間部16を閉じるように構成してもよい。ヘッダ加工金型13は2つの金型12の合わせ面の上方に上下動可能に配置されている。ヘッダ加工金型13の下面にはコンクリートピンAの拡径頭部1に対応する凹部20が形成されている。これにより、金型12の合せ面の上端の円形凹部17とヘッダ加工金型13の下面との間に拡径頭部1の外形に即した頭部用空間部が形成される。
上記金型によりコンクリートピンAの上部のテーパ部5を成形するときは、まずその中間軸部2bの径と同径の鉄製線材21(炭素鋼ワイヤ)を2つの金型12の空間部16の内側に配置する。このとき、線材21の上端は金型12の上方に突出させておく。そして、2つの金型12を締め付けて線材21を固定する。次に、図5(b)に示されるように、ヘッダ加工金型13を下降させて突出部分に圧下して押し潰す。これにより、ヘッダ加工金型13の下面と金型12の上端の円形凹部17との間で拡径頭部1が成形される。同時に、線材21の上部が潰されたとき、線材21は空間部16内に固定され、上部空間部14は線材21の外径よりも大きいために、線材21の上部は空間上部の内側形状に即するように膨出してアール部4aとテーパ部5aを埋めるので、アール部4とテーパ部5が形成される。
上述のテーパ部成形方法によれば、特殊な加工を施すことなく、締結ピンに、その材料となる線材21の径よりも大きい径を有するテーパ部5を安価かつ迅速に形成することができる。
コンクリートピンAの表面にローレット溝や平行溝を形成するときは、金型の空間部にそれぞれの溝に対応する凹凸を形成しておけばよい。
上述のように、ヘッダ加工金型13で線材21の突出部分を打撃して潰すことにより、線材21の上部を上部中間軸部2bの合せ面に添うように膨らませ、テーパ部5を形成するのであるが、このような、膨出成形は5°のテーパ部5が限界である。
なお、線材21を上述のように加工した後、さらに線材21の下部の小径軸部2cの形状は、従来の方法で成形すればよい。
上述のように、コンクリートピンAの大径軸部2aはテーパ部5の分だけ材料である金属線材21よりも大径となっているが、このテーパ部5はヘッダ加工金型13により金属線材21の上部をその軸方向に圧潰して外方に膨出させることにより形成するものであるから、テーパ部5の上端の径と同径の金属線材21を使う必要がないから、製造工程が簡略となり、コストも低く抑えることができる。
なお、上記実施形態はコンクリートピンに関するものであるが、本発明はコンクリートに限定されるものでなく、他の硬質の被打ち込み部材に打ち込む締結ピンにも適用することができる。
A コンクリートピン
1 拡径頭部
2 軸部
2a 大径軸部
2b 中間軸部
2c 小径軸部
4 アール部
5 テーパ部
12 金型(左右)
13 ヘッダ加工金型
14 上部空間部
15 下部空間部
16 空間部
21 線材

Claims (4)

  1. 拡径頭部と軸部とからなり、軸部を、拡径頭部の下方の大径軸部と、大径軸部の下方の中間軸部と、中間軸部から先端部までの小径軸部とから構成するとともに、上記大径軸部は上記拡径頭部の下方に連続するアール部と該アール部の下方に連続するテーパ部とを備えて、上記拡径頭部側が大径になるように形成され、上記中間軸部は、上記テーパ部の下方に連続する同径のストレート部であり、上記小径軸部は、上記中間軸部の下方に連続する下部テーパ部と、上記下部テーパ部の下方に連続する同径のストレート部であって上記中間軸部よりも小径の下部中間軸部と、上記下部中間軸部の下方に連続する砲弾状の先端部と、を備え、
    上記テーパ部は2〜5°であることを特徴とする硬質の被打ち込み部材用締結ピン。
  2. 上記大径軸部は軸長の1/3以上の長さを有するとともに、上記アール部と中間軸部とを接続するテーパ部は、硬質の被打ち込み部材硬質の被打ち込み部材に対する貫入抵抗を小さく保持し、打ち込み後の引き抜き耐力を保持するとともに、打ち込み時に大径軸部が曲がらない程度に設定されていることを特徴とする、請求項1に記載の硬質の被打ち込み部材用締結ピン。
  3. 上記アール部は、打ち込み時に下部が曲がらない程度に大きく設定されていることを特徴とする、請求項1又は2記載の硬質の被打ち込み部材用締結ピン。
  4. 請求項1に係る締結ピンのテーパ部を、2つの金型とこれらの金型の上部に上下動可能に設けられたヘッダ加工金型とによって成形する成形方法であって、
    上記2つの金型の合せ面には、上記締結ピンの材料となる線材の外径よりも大きい内径のテーパ部を有する上部空間部と、線材の外径と略同じ内径を有するとともに底部が閉鎖した下部空間部とを連続形成し、上記線材を、その上部が上記金型の合せ面よりも上方に突出した状態で上記上部空間部と下部空間部に配置した後、金型を合せて上記線材を固定し、さらにヘッダ加工金型より線材の上端を押し潰して外方に膨出させることにより金型の上部空間のテーパ部を埋めるように成形したことを特徴とする、締結ピンの成形方法。
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