JP5779123B2 - パターン形成方法及びパターン形成基板の製造方法 - Google Patents

パターン形成方法及びパターン形成基板の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、基板上に描画した配線パターンを光焼結するパターン形成方法及びパターン形成基板の製造方法に関し、特に、配線パターンに応じた光焼結を行う技術に関する。
近年、基板上に電気配線パターンなどの微細パターンを形成する技術が注目されている。この微細パターンの形成には、例えばインクジェット方式の液体吐出ヘッド(インクジェットヘッド)が用いられる。この場合、金属粒子または樹脂粒子を拡散させた液体をインクジェットヘッドから打滴してパターンを描画し、加熱等により硬化させることで、電気配線パターンを形成することができる。
また、特許文献1には、ナノ粒子を含有する材料でパターンを基板表面に塗布し、キセノンフラッシュランプ等のパルス放出源によって光照射し、ナノ粒子を焼結する技術が記載されている。特許文献1によれば、焼結には短いパルス長がより良く機能し、基板への顕著な損傷を引き起こすことなく、完全に塗布したパターンを硬化させることが可能である。
特開2008―522369号公報
基板上に描画された配線パターンは、粗密や厚み、材料等の条件が基板の場所毎に異なる場合がある。このように配線パターンの条件が異なる場合には、光焼結の露光における最適な条件も基板の場所毎に異なってくる。
しかしながら、特許文献1の技術では、基板全面に等量の光照射を行うために、配線パターンの条件に応じて発熱量が異なり、光焼結の状態が異なる現象が生じるという問題点があった。発熱量が多すぎて金属や樹脂が瞬間的に膨張した場合、大きな空隙が生じ、配線抵抗は空隙がない場合よりも上昇してしまう。また、発熱量が少ない場合にはネッキングが進まず、同様に配線抵抗が上昇する要因となる。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、基板上に描画した配線パターンの条件によらず、均一に光焼結をさせることができるパターン形成方法及びパターン形成基板の製造方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するためにパターン形成方法の一の態様は、配線用インクを用いて基板表面に配線パターンを描画する描画工程と、光源から射出する光を描画された配線パターン全体に向けて同時に一様に照射して配線パターンを焼結させる照射工程と、配線パターンに応じて基板の領域毎に照射により付与される付与エネルギーを異ならせる調整手段を配置する調整工程とを備えた。
本態様によれば、配線用インクを用いて描画された配線パターン全体に向けて同時に一様に光を照射する際に、配線パターンに応じて基板の領域毎に付与エネルギーを異ならせる調整手段を配置したので、配線パターンに応じたエネルギーを付与することができる。これにより、基板上に描画した配線パターンによらず、均一に光焼結をさせることができる。したがって、基板上のどの領域においても、最適な配線形状や配線性能を得ることができる。
ここで、配線パターンに応じてとは、配線パターンの材質、長さ、幅、厚み、配置の粗密等の形成条件、また配線パターンの下地(基板)状態に応じてという意味である。
調整手段は、光源と基板表面との間に配置された減光手段であって、配線パターンに応じて受光光量を異ならせる減光手段であることが好ましい。これにより、適切に配線パターンに応じた光量を照射することができる。したがって、配線パターンによらず、均一に光焼結をさせることができる。
調整手段は、配線パターンに対して光源とは反対側の位置に配置された反射手段であって、配線パターンに応じて反射光量を異ならせる反射手段であってもよい。反射手段は、例えば基板表面や、透過性を有する基板の背面に配置することができる。これにより、適切に配線パターンに応じた光量を受光させることができる。したがって、配線パターンによらず、均一に光焼結をさせることができる。
調整手段は、配線パターンに対して光源とは反対側の位置に配置された熱吸収手段であって、配線パターンに応じて吸収熱量を異ならせる熱吸収手段であってもよい。熱吸収手段は、例えば基板表面や、熱を伝導する基板の背面に配置することができる。これにより、適切に配線パターンに応じたエネルギーを付与することができる。したがって、配線パターンの材質によらず、均一に光焼結をさせることができる。
調整手段は、描画された配線パターンの密度が低い領域ほど付与エネルギーを減らすことが好ましい。これにより、適切に配線パターンの密度に応じたエネルギーを付与することができる。したがって、配線パターンの密度によらず、均一に光焼結をさせることができる。
調整手段は、描画された配線パターンの厚みが薄い領域ほど付与エネルギーを減らすことが好ましい。これにより、適切に配線パターンの厚みに応じたエネルギーを付与することができる。したがって、配線パターンの厚みによらず、均一に光焼結をさせることができる。
調整手段は、配線用インクの材質に応じて照射エネルギーを異ならせることが好ましい。これにより、適切に配線パターンの材質に応じたエネルギーを付与することができる。したがって、配線パターンの材質によらず、均一に光焼結をさせることができる。
光源は、フラッシュランプであることが好ましい。本態様は、フラッシュ照射を行う光焼結法を用いて金属配線を成型する技術に適用することができる。
配線用インクは、Au、Ag、Cu、Ti、W、Mo、In、Al、Niのうち少なくとも1つを含むことが好ましい。これにより、適切に配線パターンを形成することができる。
描画工程は、インクジェット法、スクリーン印刷、凸版印刷、オフセット印刷のうち少なくとも1つを用いて基板表面に配線パターンを描画することが好ましい。これにより、適切に配線パターンを形成することができる。
前記目的を達成するために、パターン形成基板の製造方法の一の態様は、上記のパターン形成方法によって基板に配線パターンを形成する。
本態様によれば、配線パターンの配線性能等が均一なパターン形成基板を提供することができる。
前記目的を達成するためにパターン焼結装置の一の態様は、配線用インクを用いて表面に配線パターンが描画された基板の配線パターン全体に向けて、光源から射出する光を同時に一様に照射して配線パターンを焼結させる照射手段と、光源と基板表面との間に配置された減光手段であって、配線パターンに応じて受光光量を異ならせることで基板の領域毎に照射により付与される付与エネルギーを異ならせる減光手段とを備えた。
前記目的を達成するためにパターン焼結装置の一の態様は、配線用インクを用いて表面に配線パターンが描画された透過性基板の配線パターン全体に向けて、光源から射出する光を同時に一様に照射して配線パターンを焼結させる照射手段と、基板の載置面に配置された反射手段であって、載置される基板の配線パターンに応じて反射光量を異ならせることで基板の領域毎に照射により付与される付与エネルギーを異ならせる反射手段とを備えた。
本態様によれば、配線パターンに応じた光量を反射することで、配線パターンに応じたエネルギーを付与することができるので、基板上に描画した配線パターンによらず、均一に光焼結をさせることができる。したがって、基板上のどの領域においても、最適な配線形状や配線性能を得ることができる。
前記目的を達成するためにパターン焼結装置の一の態様は、配線用インクを用いて表面に配線パターンが描画された熱を伝導する基板の配線パターン全体に向けて、光源から射出する光を同時に一様に照射して配線パターンを焼結させる照射手段と、基板の載置面に配置された熱吸収手段であって、載置される基板の配線パターンに応じて吸収熱量を異ならせることで基板の領域毎に照射により付与される付与エネルギーを異ならせる熱吸収手段とを備えた。
本態様によれば、配線パターンに応じて照射による熱を吸収することで、配線パターンに応じたエネルギーを付与することができるので、基板上に描画した配線パターンによらず、均一に光焼結をさせることができる。したがって、基板上のどの領域においても、最適な配線形状や配線性能を得ることができる。
前記目的を達成するためにパターン形成用基板の一の態様は、配線用インクを用いて表面に配線パターンが描画される基板であって、基板表面に配線パターンに応じて反射光量を異ならせる反射部材が配置された。
本態様によれば、光源から射出する光を描画された配線パターン全体に向けて同時に一様に照射して配線パターンを焼結させることで、配線パターンに応じたエネルギーを付与することができるので、基板上に描画した配線パターンによらず、均一に光焼結をさせることができる。したがって、基板上のどの領域においても、最適な配線形状や配線性能を得ることができる。
前記目的を達成するためにパターン形成用基板の一の態様は、配線用インクを用いて表面に配線パターンが描画される基板であって、基板表面に配線パターンに応じて吸収熱量を異ならせる熱吸収部材が配置された。
本態様によれば、光源から射出する光を描画された配線パターン全体に向けて同時に一様に照射して配線パターンを焼結させることで、配線パターンに応じたエネルギーを付与することができるので、基板上に描画した配線パターンによらず、均一に光焼結をさせることができる。したがって、基板上のどの領域においても、最適な配線形状や配線性能を得ることができる。
本発明によれば、基板上に描画した配線パターンによらず、均一に光焼結をさせることができる。したがって、基板上のどの領域においても、最適な配線形状や配線性能、密着性を得ることができる。
パターン形成装置を示す模式図 照射部を示す模式図 第1の実施形態のパターン形成方法を示すフローチャート 配線パターンと配線パターンに対応して配置された光学フィルタの領域を示す側面模式図 パターン形成装置を示す模式図 第2の実施形態のパターン形成方法を示すフローチャート 配線パターンと配線パターンに対応して配置された光反射板を示す側面模式図 第3の実施形態のパターン形成方法を示すフローチャート 配線パターンと配線パターンに対応して配置された熱吸収体を示す側面模式図
以下、添付図面に従って本発明の好ましい実施形態について詳説する。
〔第1の実施形態〕
図1は、第1の実施形態に係るパターン形成装置を示す模式図である。同図に示すパターン形成装置10は、ガラス、ガラエポ、シリコン、紙、ポリエチレンナフタレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリミイド等の材質の基板に電気配線パターン等の微細パターンを形成するものであり、配線用インクを用いて基板表面に配線パターンを描画する描画工程と、光源から射出する光を前記描画された配線パターン全体に向けて同時に一様に照射して配線パターンを焼結させる照射工程と、前記配線パターンに応じて前記基板の領域毎に前記照射により付与される付与エネルギーを異ならせる調整手段を配置する調整工程と、の各工程を実施する手段を含んでいる。
図1に示すように、パターン形成装置10は、歪み検出ユニット12、改質処理ユニット14、パターン描画ユニット16、光焼結ユニット18、基板100のアライメントの位置情報、配線パターンの形成位置情報等のパターンデータを入力する入力部20、描画データ作成部22、制御部24、アライメント検出部26、第1の画像処理部28、及び第2の画像処理部29等から構成される。これらの各構成部は、制御部24により制御される。
歪み検出ユニット12と改質処理ユニット14とは第1の受渡部70を介して接続されている。改質処理ユニット14とパターン描画ユニット16とは第2の受渡部72を介して接続されている。さらに、パターン描画ユニット16と光焼結ユニット18とは第3の受渡部74を介して接続されている。
なお、パターン形成装置10は、基板100を1枚ずつ処理する枚葉式であるが、これに限定されるものではない。パターン形成装置10は、例えば、長尺の基板を連続して搬送するロール・ツー・ロール方式であってもよい。
図1に示す歪み検出ユニット12は、基板100の歪みを検出するものである。この歪み検出ユニット12は、基板100の歪みを検出する歪みセンサ30を有し、この歪みセンサ30はチャンバー12a内に設けられている。また、歪みセンサ30は、アライメント検出部26に接続されている。
さらに、歪み検出ユニット12は、基板100を支持して搬送する搬送機構32を有する。この搬送機構32は、チャンバー12a内に設けられ、歪みセンサ30の検出領域において基板100を所定の台に載置し、所定の姿勢に保持しながら、例えば、搬送方向Dに移動させる。搬送機構32は、基板100を搬送方向Dのような一方向に搬送するものに限定されるものではなく、直交する二方向に搬送するものであってもよい。
歪みセンサ30は、LD(半導体レーザ)またはLED等の光源と、CMOS、CCDなどの撮像素子とを備える光学式のものが用いられる。
歪みセンサ30は、予め基板100に設けられているアライメントマークを撮像し、アライメントマークの画像データを得る。この画像データをアライメント検出部26に出力する。
アライメント検出部26は、歪みセンサ30で得られたアライメントマークの画像データに基づいて、例えば、アライメントマークの大きさ、向き、及びアライメントマーク間の距離等を算出し、アライメントマークの設計値のデータと比較することにより、基板100の歪み情報(描画の歪み情報を含む)を作成する。
基板100の歪み情報は、それぞれ第1の画像処理部28及び第2の画像処理部29に出力される。なお、後述するように、第1の画像処理部28及び第2の画像処理部29においては、基板100の歪み情報(描画の歪み情報を含む)に基づいて、それぞれ照射データ及び打滴データを補正する。
ここで、基板100の歪みとは、基板100が所定位置から縦方向や横方向にずれていること、基板100の厚さ方向にずれていること、または回転していること等を指す。
なお、歪みセンサ30によるアライメントマークの撮像は、特に限定されるものではなく、例えば、歪みセンサ30を二次元的に移動させながら、固定された基板100のアライメントマークを撮像する形態、基板100(搬送機構32)を移動させながら、基板100のアライメントマークを撮像する形態等がある。
歪み検出ユニット12の後段に配置された改質処理ユニット14は、基板100に形成する配線パターン領域に改質処理を施すものである。この改質処理ユニット14は、図1に示すように、チャンバー14a、照射部40、搬送機構42等から構成される。
照射部40は、第1の画像処理部28に接続されており、基板100のパターン形成領域に対してレーザ光Lを照射するものである。この照射部40は、図2に示すように、駆動部40a、レーザ発振器40b、シャッター機構40c、コリメートレンズ40d、レーザ光Lの光束を調整するレンズ系40e、露光対象面に必要なスポット径のレーザ光Lを照射するための先端光学系(ミラー、レンズ等)40fを有し、所定の露光径を有するスポット光を基板100に照射するように構成されている。
改質処理ユニット14は、例えば基板100の搬送方向Dと直交する方向に照射部40を走査させて、同方向における一回の走査で改質処理が可能な領域について改質処理を実行する。この走査方向における一回の改質処理が終了すると、基板100を所定量移動させて次の領域について改質処理を実行し、この動作を繰り返すことで基板100の全てのパターン形成領域に改質処理が施されるシリアル方式が用いられる。
なお、照射部40において、レーザ光Lを走査する走査光学部(図示せず)を設け、改質処理に際して、照射部40を走査させることなく、レーザ光Lを走査させてもよい。
また、照射部40において、基板100の搬送方向Dと直交する幅方向について、多数のレーザ光Lを照射可能とした構成でもよい。
照射部40においては、レーザ光Lとして、例えば、波長が300(nm)、365(nm)、405(nm)などの紫外線領域または可視光領域のレーザ光、さらには赤外光領域のレーザ光が用いられる。レーザ光の出力は、内面100aが表面改質を起こす値であればよいが、例えば10〜数百(mJ/cm2)、レーザ光の径(ビームスポット径)は、インク滴及びビアホール110の直径よりも小さく、例えば、1〜2μmである。
また、照射部40においては、上述のレーザ光を照射することができれば、半導体レーザ、固体レーザ、液体レーザ、気体レーザなど様々のものを用いることができる。
搬送機構42は、チャンバー14a内に設けられており、照射部40のレーザ光の照射領域において基板100を所定の台に載置し、所定の姿勢に保持しながら、例えば、搬送方向Dに移動させる。
改質処理ユニット14の後段に配置されたパターン描画ユニット16は、改質処理後の基板100のパターン形成領域に導電性インク等の金属インク(配線用インクに相当)を打滴するものである。このパターン描画ユニット16では、チャンバー16a内に吐出部50と、搬送機構52とが設けられている。
吐出部50は、金属インクが打滴可能なインクジェットヘッド(図示せず)と、このインクジェットヘッドからインク滴50aを打滴するためのドライバ(図示せず)とを有する。このドライバが第2の画像処理部29に接続されている。
インクジェットヘッドの構成としては、金属インクを吐出することができれば、特に限定されるものではなく、ピエゾ式、サーマル方式など適宜利用可能である。また、インクジェットヘッドには、シリアルタイプまたはフルラインタイプを用いることができる。なお、吐出部50から吐出されるインク滴50aの大きさは、例えば、10〜100μmである。
金属インクとしては、金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)、チタン(Ti)、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、インジウム(In)、アルミニウム(Al)、ニッケル(Ni)等を含むインクを用いることができる。また、導電性を有さない酸化銅(CuO、CuO)を含むインクを用いることもできる。即ち、後述する光焼結後に導電体を構成するインクであればよい。
これら金属の組合わせや有機物を含んだり、混合されたインクを用いることができることができるのはもちろんであり、配線パターン毎に異なる金属インクを用いてもよい。
なお、吐出部50に複数のインクジェットヘッドを備え、それぞれ異なる金属インクを吐出するように構成することで、基板100の表面に異なる材質の配線パターンを描画する態様も可能である。
搬送機構52は、チャンバー16a内に設けられ、吐出部50のインク滴50aの吐出領域において基板100を所定の台に載置し、所定の姿勢に保持しながら、例えば、搬送方向Dに移動させるものである。なお、搬送機構52においては、吐出部50の形態によって、吐出部50に対して搬送方向Dと直交する方向に基板100を移動させる。
パターン描画ユニット16においては、吐出部50により、改質処理されたパターン形成領域にインク滴50aが打滴される。このインク滴50aにより、配線パターンを描画する。
本実施形態のパターン描画ユニット16では、インクジェット法によりパターンの描画を行ったが、スクリーン印刷や凸版印刷、凹版印刷、オフセット印刷、グラビア印刷、フレキソ印刷、静電印刷等を用いて描画する態様や、これらを組み合わせて描画する態様も可能である。
パターン描画ユニット16の後段に配置された光焼結ユニット18は、光源から射出する光を基板100の表面に描画された配線パターン全体に向けて同時に一様に照射することにより、金属インクのパターンを焼結させるものである。この光焼結ユニット18では、チャンバー18a内に曝露部60と、搬送機構69とが設けられている。
曝露部60は、光子放出源であるキセノンフラッシュランプ64が設けられたストロボヘッド62と、このストロボヘッド62から基板100を曝露(照射)するためのドライバ(図示せず)とを有する。ストロボヘッド62は、制御部24によりドライバを介して電源66及びトリガ回路によって駆動(フラッシュ照射)される。この電源66は、1マイクロ秒〜100ミリ秒のパルス幅で、5〜600ジュールのエネルギー能力を有する。
キセノンフラッシュランプ64は、幅90cm×1〜3cmのストロボパターンを生成するように構成される。ストロボの強度は、基板100からの高さを約1〜30cm変更することによって変化する。電源66は、約40Hzの周波数のパルスに単一パルスを提供する。ストロボヘッド62には、寿命を延ばすための冷却手段が設けられていてもよい。
ストロボヘッド62から基板100までの光路中には、光学フィルタ68(調整手段及びその下位概念である減光手段に相当)が配置される。光学フィルタ68は、基板100に形成する配線パターンデータに基づいて生成された減光フィルタであり、配線パターンに対応させて基板100の表面の位置毎にキセノンフラッシュランプ64の照射光を減光するように各領域の濃度が設定されている。
歪み検出ユニット12において基板100に歪みが検出された場合、検出された基板100の歪み情報に応じて光学フィルタ68の位置調整が行われる。即ち、基板100が所定位置から縦方向や横方向にずれている場合には光学フィルタ68も同様にずらすように位置を調整し、厚さ方向にずれている場合には、上下方向に位置を調整する。さらに、回転している場合には、同様の回転量に調整する。
搬送機構69は、チャンバー18a内に設けられ、基板100を所定の台に載置し、所定の姿勢に保持しながら、例えば搬送方向Dに移動させるものであり、基板100をストロボヘッド62による照射可能位置まで搬送する。
ストロボヘッド62により基板100の表面に描画された配線パターンが光焼結された後、搬送機構69により基板100は基板排出部(図示せず)から排出される。
入力部20は、オペレータ(ユーザ)が各種入力を行うための入力装置(図示せず)と、表示部(図示せず)とを有する。入力装置には、キーボード、マウス、タッチパネル、ボタンなど各種形態のものが用いられる。
オペレータは、入力部20を介して、歪み検出ユニット12、改質処理ユニット14、パターン描画ユニット16、光焼結ユニット18の各種の処理条件を制御部24に入力することができるとともに、基板100の形状情報、アライメントマークの位置情報、アライメントマークの大きさ等の形状情報等のパターンデータを制御部24に入力することができる。
また、オペレータは、入力部20の表示部を介して、歪み検出ユニット12、改質処理ユニット14、パターン描画ユニット16、光焼結ユニット18の状態等、パターン形成工程の状態、光焼結工程の状態を知ることができる。この表示部はエラーメッセージなどの警告を表示する手段としても機能する。なお、表示部は、異常を知らせる報知手段として機能も果たす。
描画データ作成部22は、入力部20から入力された配線パターンデータを、照射部40においてレーザ光Lを照射するために利用可能なデータ形式にデータ変換し、照射部40において利用可能な照射データを作成するものである。この描画データ作成部22においては、例えば、ベクトル形式で記述された配線パターンの形成位置情報等のパターンデータ(CADデータ)を、ラスターデータに変換するものである。なお、入力されるデータ形式が照射部40で利用可能であれば、データ変換は必ずしも必要がない。この場合、描画データ作成部22で、データ変換しないか、または描画データ作成部22を経由することなく、直接第1の画像処理部28に、配線パターンの形成位置情報等のパターンデータを入力するようにしてもよい。
また、描画データ作成部22は、基板の形状情報に基づいて、照射データを作成してもよい。
第1の画像処理部28は、描画データ作成部22及びアライメント検出部26に接続されており、歪み検出ユニット12で基板100に歪みが検出された場合、検出された基板100の歪み情報に応じてレーザ光Lの照射位置を変更するために、照射データを補正して補正照射データを作成するものである。第1の画像処理部28は、この補正照射データを駆動部40aに出力する。照射部40では、駆動部40aに入力された補正照射データに基づいて、レーザ光Lが配線パターン形成領域に照射される。
なお、歪み検出ユニット12で歪みが検出されない場合、第1の画像処理部28は、補正照射データを作成しない。このため、第1の画像処理部28に入力された照射データが、補正されることなくそのまま照射部40の駆動部40aに出力される。照射部40では、駆動部40aに入力された照射データに基づいて、レーザ光Lが配線パターン形成領域に照射される。
第2の画像処理部29は、入力部20及びアライメント検出部26に接続されている。なお、吐出部50においては、入力部20から入力される配線パターンの配置情報等のパターンデータを変換することなく、打滴データとして利用することができる。
第2の画像処理部29においては、歪み検出ユニット12で基板100に歪みが検出された場合、検出された基板100の歪み情報に応じてインク滴50aの打滴位置を変更するために、打滴データを補正して補正打滴データを作成する。この補正打滴データを吐出部50のドライバ(図示せず)に出力する。吐出部50では、ドライバに入力された補正打滴データに基づいて、インク滴50aが配線パターン形成領域に打滴される。
なお、歪み検出ユニット12で歪みが検出されない場合には、第2の画像処理部29は、補正打滴データを作成しない。このため、第2の画像処理部29に入力された打滴データが、補正されることなくそのまま吐出部50のドライバに出力される。吐出部50では、ドライバに入力された打滴データに基づいて、インク滴50aが配線パターン形成領域に打滴される。
第1の画像処理部28及び第2の画像処理部29においては、例えば、基板100の位置が所定位置に対して回転しているときは、その回転量が算出されて、その回転を打ち消すように補正データが、それぞれオンデマンドで生成される。その後、このパターンの補正データに対応する補正照射データ及び補正打滴データがオンデマンドで生成される。ここでいう「補正照射データ及び補正打滴データ」とは、レーザ光照射用の照射データ(ビアホールの形成位置情報)及び打滴データに対して、シフト処理(面方向のずれ補正)、オフセット処理(厚み方向のずれ補正)、回転処理が施されたもの、拡大処理、縮小処理、台形補正処理(台形状に歪んだパターンを矩形状に補正する処理)が施されたものが含まれる。
本実施形態のパターン形成装置10においては、改質処理ユニット14及びパターン描画ユニット16は共通のフィードバックループを有しており、歪み検出ユニット12から得られる同一の(共通の)基板100の歪み情報に基づいて、レーザ光Lの照射補正及びインク滴の打滴補正を行うように構成されている。このため、レーザ光Lの照射補正及びインク滴の打滴補正の精度を高くすることができ、しかも、共通の基板の歪み情報を用いているため、補正データの作成を速くすることができ、補正に要するコストも低くすることができる。
なお、第1の画像処理部28及び第2の画像処理部29の機能を1つにまとめて、単に画像処理部としてもよい。
次に、本実施形態のパターン形成方法について、図3に示すフローチャートを用いて説明する。
(ステップS1:描画工程に相当)
本実施形態のパターン形成方法により配線パターンが形成される基板100は、まず、歪み検出ユニット12に搬送される。歪み検出ユニット12では、基板100のアライメントマークを歪みセンサ30で撮像し、アライメント検出部26で基板100の歪みがあるか否かが算出される。
続いて、基板100は、第1の受渡部70を介して歪み検出ユニット12から改質処理ユニット14に受け渡される。
また、基板100に形成される配線パターンのデータが入力部20から入力される。描画データ作成部22は、この配線パターンデータを、照射部40においてレーザ光Lを照射するための照射データに変換し、第1の画像処理部28に入力する。
アライメント検出部26で基板100の歪みが検出されなかった場合は、第1の画像処理部28では照射データを補正せず、第1の画像処理部28から照射部40へ照射データが入力される。照射部40は、入力された照射データに基づいて、配線パターン形成領域にレーザ光Lを照射する。
一方、アライメント検出部26で基板100の歪みが検出された場合は、第1の画像処理部28において、検出された歪みに応じて照射データを補正した補正照射データが作成される。作成された補正照射データは、第1の画像処理部28から照射部40へ入力され、照射部40は、この補正照射データに基づいて、配線パターン形成領域にレーザ光Lを照射する。
このように、基板100のパターン形成面のパターン形成領域が改質される。
続いて、基板100は、第2の受渡部72を介して改質処理ユニット14からパターン描画ユニット16に受け渡される。
アライメント検出部26で基板100の歪みが検出されなかった場合、第2の画像処理部29では、打滴データを補正せず、第2の画像処理部29から吐出部50へ打滴データが入力される。吐出部50は、入力された打滴データに基づいて金属インクのインク滴50aを基板100の配線パターン形成領域に打滴する。
一方、アライメント検出部26で基板100の歪みが検出された場合は、第2の画像処理部29において、検出された歪みに応じて打滴データを補正した補正打滴データが作成される。作成された補正打滴データは、第2の画像処理部29から吐出部50へ入力され、吐出部50は、この補正打滴データに基づいて金属インクのインク滴50aを基板100の配線パターン形成領域に打滴する。
このように、基板100の歪みに応じて適切に配線パターン形成領域にインク滴50aを打滴し、配線パターンを描画する。配線パターンが描画された基板100は、第3の受渡部74を介して光焼結ユニット18に受け渡される。
(ステップS2:調整工程に相当)
次に、光焼結ユニット18のストロボヘッド62から基板100までの光路中に、配線パターンの条件に対応した光学フィルタ68を配置する。
光学フィルタ68は、基板100に形成する配線パターンのデータに基づいて、予め作成されたものである。この光学フィルタ68は、配線パターンの粗密、薄厚、材質に応じて領域毎の濃度が異なっている。
(ステップS3:照射工程に相当)
最後に、基板100のパターン形成面にストロボヘッド62からストロボ光を照射し(フラッシュ照射に相当)、基板100に描画された配線パターンを焼結する。以上により、本実施形態におけるパターン形成方法によるパターン形成基板が製造される。
図4は、基板100の表面に描画された配線パターン102と、ストロボヘッド62の発光部(キセノンフラッシュランプ64)から基板100までの光路中に配置され、それぞれ配線パターン102に対応した濃度領域を有する光学フィルタ68を示す側面模式図である。
図4(a)は、それぞれ同じ長さ、幅、厚みを有する配線パターンが相対的に疎に配置された配線パターン群102aと、密に配置された配線パターン群102bとを示す図である。光学フィルタ68は、この配線パターン群に対応して、それぞれ相対的に濃度が濃い領域(減光量が多い領域)68aと、相対的に濃度が薄い領域(減光量が少ない領域)68bとを有している。
即ち、配線パターンが疎に配置された配線パターン群102aに対して、ストロボヘッド62から照射されたストロボ光を相対的に多く減光させる。
配線パターンが疎に配置された配線パターン群102aと密に配置された配線パターン群102bとに一様にストロボ光を照射すると、配線パターンが疎に配置された配線パターン群102aの方が効率的に光を受光するため、焼結が進行しやすい。ゆえに、密に配置された配線パターン群102bに適した光量を配線パターン全体に照射すると、疎に配置された配線パターン群102aでは過剰なエネルギーが供給され、場合によっては蒸発して配線が無くなることがある。したがって、配線パターン群102aに対してより多く減光する領域68aを配置することで、配線パターン群102aの焼結を相対的に抑制し、配線パターン群102aと配線パターン群102bとを均一に焼結する。これにより、それぞれの配線パターン群を最適な配線性能とすることができる。
図4(b)は、それぞれ同じ長さ、厚みであって、相対的に幅の狭い配線パターン102cと、相対的に幅の広い配線パターン102dとを示す図である。光学フィルタ68は、この配線パターンに対応して、それぞれ相対的に濃度が濃い領域68cと、相対的に濃度が薄い領域68dとが配置されている。
即ち、幅の狭い配線パターン102cに対して、ストロボヘッド62から照射されたストロボ光を相対的に多く減光させる。
幅の狭い配線パターン102cと幅の広い配線パターン102dとに一様にストロボ光を照射すると、配線パターン102cの方がより少ないエネルギーで光焼結されるため、焼結が進行しやすい。したがって、配線パターン102cに対してより多く減光する領域68cを配置することで、配線パターン102cの焼結を相対的に抑制し、配線パターン102cと配線パターン102dとを均一に焼結する。これにより、それぞれの配線パターンを最適な配線性能とすることができる。
図4(c)は、それぞれ同じ長さ、幅であって、相対的に厚みの薄い配線パターン102eと、相対的に厚みの厚い配線パターン102fとを示す図である。光学フィルタ68は、この配線パターンに対応して、それぞれ相対的に濃度が濃い領域68eと、相対的に濃度が薄い領域68fとが配置されている。
即ち、厚みの薄い配線パターン102eに対して、ストロボヘッド62から照射されたストロボ光を相対的に多く減光させる。
厚みの薄い配線パターン102eと厚みの厚い配線パターン102fとに一様にストロボ光を照射すると、配線パターン102eの方がより少ないエネルギーで光焼結されるため、焼結が進行しやすい。したがって、配線パターン102eに対してより多くの光を減光する領域68eを配置することで、配線パターン102eの焼結を相対的に抑制し、配線パターン102eと配線パターン102fとを均一に焼結する。これにより、それぞれの配線パターンを最適な配線性能とすることができる。
図4(d)は、それぞれ同じ長さ、幅、厚みであって、相対的に小さいエネルギーで光焼結する材質の金属インクにより描画された配線パターン102gと、相対的に大きいエネルギーで光焼結する材質の金属インクにより描画された配線パターン102hとを示す図である。光学フィルタ68は、この配線パターンに対応して、それぞれ相対的に濃度が濃い領域68gと、相対的に濃度が薄い領域68hとが配置されている。
即ち、小さいエネルギーで光焼結する材質の金属インクにより描画された配線パターン102gに対して、ストロボヘッド62から照射されたストロボ光を相対的に多く減光させる。
小さいエネルギーで光焼結する材質の金属インクにより描画された配線パターン102gと大きいエネルギーで光焼結する材質の金属インクにより描画された配線パターン102hとに一様にストロボ光を照射すると、配線パターン102gの方が焼結が進行しやすい。したがって、配線パターン102gに対してより多くの光を減光する領域68gを配置することで、配線パターン102gの焼結を相対的に抑制し、配線パターン102gと配線パターン102hとを均一に焼結する。これにより、それぞれの配線パターンを最適な配線性能とすることができる。
このように、配線パターンの粗密、厚み、材質等の条件に応じて、各配線パターンに受光される光量を調整する光学フィルタを配置することで、配線パターンの条件に応じた受光量にすることができるので、配線パターン全体を均一に光焼結することができる。したがって、基板上のどの領域においても、最適な配線形状(空隙が無い状態)や配線性能(低抵抗化や誘電率)を得ることができる。
また、2種類以上の材質の配線パターンを形成するには、従来は材質毎にパターン描画ユニットによる描画工程と光焼結ユニット18による照射工程とを繰り返す必要があった。本実施形態によれば、1回の照射工程において複数の材質の配線パターンを形成することができるため、タクトタイムが減少し、製造プロセスコストを大幅に下げることができる。
さらに、基板表面が露出した領域(描画された配線パターンが存在しない領域)について、光学フィルタをマスクとして用いることで、基板表面に対する光の受光量を低減し、暴露による基板へダメージ(光による劣化)を回避することも可能である。
〔実施例〕
ポリミイド基板に、1〜10[μm]の厚みを有する厚膜パターン(相対的に厚みの厚い配線パターン102fに相当)と、50〜500[nm]の厚みを有する薄膜パターン(相対的に厚みの薄い配線パターン102eに相当)とを、銅インクを用いてそれぞれ同じ幅に描画した。これらのパターンをパルスエネルギー2000[J/cm]、パルス幅2000[μs]のキセノンフラッシュランプによる光焼結を行い、形成されたパターンの配線抵抗を評価した。なお、厚膜パターンにおいては光学フィルタによる減光をせずにパルスエネルギー2000[J/cm]を付与し、薄膜パターンにおいては、光学フィルタによる減光をせずにパルスエネルギー2000[J/cm]を付与したパターンと、光学フィルタによる減光を行い、パルスエネルギー1000[J/cm]を付与したパターンの2種類の配線抵抗を評価した。
その結果、厚膜パターンの配線抵抗は5×10−6[Ωcm]であり、理想通りの配線抵抗値を得ることができた。
また、薄膜パターンのうち光学フィルタによる減光のないパターンでは、配線抵抗は5×10−6[Ωcm]〜∞[Ωcm]となった。これは、付与エネルギーが強すぎることにより、ボイド・空隙が発生し、銅材料が飛散して抵抗値が高くなったと考えられる。
これに対し、薄膜パターンのうち光学フィルタによる減光を行ったパターンでは、配線抵抗は5×10−6[Ωcm]となり、厚膜パターンと同様の理想通りの配線抵抗値を得ることができた。
このように、減光フィルタを用いることで、配線抵抗の観点から良好な結果を得ることができた。
〔第2の実施形態〕
本実施形態では、配線パターンに応じて付与エネルギーを異ならせるために、基板表面に光反射率の異なる支持体を配置する。
図5は、本実施形態に係るパターン形成装置10´を示す模式図である。図1に示したパターン形成装置10とは、光焼結ユニット18に光学フィルタ68を有しない点が異なる。
次に、本実施形態のパターン形成方法について、図6に示すフローチャートを用いて説明する。
(ステップS11:調整工程に相当)
基板100には、その表面に予め配線パターンに対応した反射板が配置される。反射板は、その反射板上に配置される配線パターンに応じて、それぞれ光反射率の異なる支持体が配置されたものであり、例えばアルミ(Al)、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)等の金属を基板表面に蒸着することで形成する。なお、導体による反射板を形成した場合には、その表面に透過性の絶縁膜を形成しておく。
(ステップS12:描画工程に相当)
このように、予め反射板が配置された基板100に対して、第1の実施形態と同様に、配線パターンを描画する。
(ステップS13:照射工程に相当)
最後に、基板100のパターン形成面にストロボヘッド62からストロボ光を照射し、基板100に描画された配線パターンを焼結する。
図7は、基板100の表面に描画された配線パターン102と、配線パターン102に対応した光反射率を有する光反射板104(反射手段に相当)を示す側面模式図である。
図7(a)は、それぞれ同じ長さ、幅、厚みを有する配線パターンが相対的に疎に配置された配線パターン群102aと、密に配置された配線パターン群102bとを示す図である。基板100の表面には、この配線パターン群に対応して、それぞれ相対的に光反射率が低い光反射板104aと、相対的に光反射率が高い光反射板104bとが配置されている。
即ち、配線パターンが密に配置された配線パターン群102bに対して、ストロボヘッド62から照射されたストロボ光を相対的に多く反射させて受光させる。
配線パターンが疎に配置された配線パターン群102aと密に配置された配線パターン群102bとに一様にストロボ光を照射すると、配線パターンが疎に配置された配線パターン群102aの方が効率的に光を受光するため、焼結が進行しやすい。したがって、配線パターン群102bに対してより多くの入射光を反射する光反射板104bを配置することで、配線パターン群102bの焼結を相対的に促進し、配線パターン群102aと配線パターン群102bとを均一に焼結する。これにより、それぞれの配線パターン群を最適な配線性能とすることができる。
図7(b)は、それぞれ同じ長さ、厚みであって、相対的に幅の狭い配線パターン102cと、相対的に幅の広い配線パターン102dとを示す図である。基板100の表面には、この配線パターンに対応して、それぞれ相対的に光反射率が低い光反射板104cと、相対的に光反射率が高い光反射板104dとが配置されている。
即ち、幅の広い配線パターン102dに対して、ストロボヘッド62から照射されたストロボ光を相対的に多く反射させて受光させる。
幅の狭い配線パターン102cと幅の広い配線パターン102dとに一様にストロボ光を照射すると、配線パターン102cの方がより少ないエネルギーで光焼結されるため、焼結が進行しやすい。したがって、配線パターン102dに対してより多くの入射光を反射する光反射板104dを配置することで、配線パターン102dの焼結を相対的に促進し、配線パターン102cと配線パターン102dとを均一に焼結する。これにより、それぞれの配線パターンを最適な配線性能とすることができる。
図7(c)は、それぞれ同じ長さ、幅であって、相対的に厚みの薄い配線パターン102eと、相対的に厚みの厚い配線パターン102fとを示す図である。基板100の表面には、この配線パターンに対応して、それぞれ相対的に光反射率が低い光反射板104eと、相対的に光反射率が高い光反射板104fとが配置されている。
即ち、厚みの厚い配線パターン102fに対して、ストロボヘッド62から照射されたストロボ光を相対的に多く反射させて受光させる。
厚みの薄い配線パターン102eと厚みの厚い配線パターン102fとに一様にストロボ光を受光させると、配線パターン102eの方がより少ないエネルギーで光焼結されるため、焼結が進行しやすい。したがって、配線パターン102fに対してより多くの入射光を反射する光反射板104fを配置することで、配線パターン102fの焼結を相対的に促進し、配線パターン102eと配線パターン102fとを均一に焼結する。これにより、それぞれの配線パターンを最適な配線性能とすることができる。
図7(d)は、それぞれ同じ長さ、幅、厚みであって、相対的に小さいエネルギーで光焼結する材質の金属インクにより描画された配線パターン102gと、相対的に大きいエネルギーで光焼結する材質の金属インクにより描画された配線パターン102hとを示す図である。基板100の表面には、この配線パターンに対応して、それぞれ相対的に光反射率が低い光反射板104gと、相対的に光反射率が高い光反射板104hとが配置されている。
即ち、大きいエネルギーで光焼結する材質の金属インクにより描画された配線パターン102hに対して、ストロボヘッド62から照射されたストロボ光を相対的に多く反射させて受光させる。
小さいエネルギーで光焼結する材質の金属インクにより描画された配線パターン102gと大きいエネルギーで光焼結する材質の金属インクにより描画された配線パターン102hとに一様にストロボ光を受光させると、配線パターン102gの方が焼結が進行しやすい。したがって、配線パターン102hに対してより多くの入射光を反射する光反射板104hを配置することで、配線パターン102hの焼結を相対的に促進し、配線パターン102gと配線パターン102hとを均一に焼結する。これにより、それぞれの配線パターンを最適な配線性能とすることができる。
このように、配線パターンの粗密、厚み、材質等の条件に応じて、各配線パターンに対して反射される光量を調整する反射板を用いることで、配線パターンの条件に応じた受光量にすることができるので、配線パターン全体を均一に光焼結することができる。したがって、基板上のどの領域においても、最適な配線形状(空隙が無い状態)や配線性能(低抵抗化や誘電率)を得ることができる。
また、本実施形態によれば、光反射板が配置されたことにより、配線パターンの底面(基板表面)の発熱量が多くなるため、基板と配線パターンの密着性が向上する。
本実施形態では、基板の表面に光反射板を配置したが、光反射板を配置する位置はこれに限定されない。例えば、基板100が光を透過する材質の場合であれば、基板100が載置される基板ホルダー(例えば搬送機構69等)に配線パターンに応じた光反射パターンを形成し、基板と基板100とを密着させてフラッシュ照射することで、各配線パターンに応じて反射させる光量を調整することができ、同様の効果を得ることができる。このように、反射板は、配線パターンに対して光源とは反対側の位置に配置されていればよい。
〔第3の実施形態〕
本実施形態では、配線パターンに応じて付与エネルギーを異ならせるために、基板表面に熱伝導率(吸収熱量)の異なる支持体を配置する。本実施形態に係るパターン形成装置の構成は、第2の実施形態に係るパターン形成装置10´と同様である。
次に、本実施形態のパターン形成方法について、図8に示すフローチャートを用いて説明する。
(ステップS21:調整工程に相当)
基板100には、その表面に予め配線パターンに対応した熱吸収体が配置される。熱吸収体は、その反射板上に配置される配線パターンに応じて、それぞれ熱伝導率の異なる支持体が配置されたものであり、例えば黒色金属やカーボンブラック、黒色のレジストを用いて形成する。なお、導体による熱吸収体を形成した場合には、その表面に熱伝導性の絶縁膜を形成しておく。
(ステップS22:描画工程に相当)
このように、予め熱吸収体が配置された基板100に対して、第1の実施形態と同様に、配線パターンを描画する。
(ステップS23:照射工程に相当)
最後に、基板100のパターン形成面にストロボヘッド62からストロボ光を照射し、基板100に描画された配線パターンを焼結する。
図9は、基板100の表面に描画された配線パターン102と、配線パターン102に対応した熱伝導率を有する熱吸収体106(熱吸収手段に相当)を示す側面模式図である。
図9(a)は、それぞれ同じ長さ、幅、厚みを有する配線パターンが相対的に疎に配置された配線パターン群102aと、密に配置された配線パターン群102bとを示す図である。基板100の表面には、この配線パターン群に対応して、それぞれ相対的に熱伝導率が高い熱吸収体106aと、相対的に熱伝導率が低い熱吸収体106bとが配置されている。
即ち、配線パターンが疎に配置された配線パターン群102aに対して、ストロボヘッド62が照射したストロボ光により発生した熱を相対的に多く吸収させる。
配線パターンが疎に配置された配線パターン群102aと密に配置された配線パターン群102bとに一様にストロボ光を受光させると、配線パターンが疎に配置された配線パターン群102aの方が効率的に光が受光されるため、焼結が進行しやすい。したがって、配線パターン群102aに対してより多くの熱を吸収する熱吸収体106aを配置することで、配線パターン群102aの焼結を相対的に抑制し、配線パターン群102aと配線パターン群102bとを均一に焼結する。これにより、それぞれの配線パターン群を最適な配線性能とすることができる。
図9(b)は、それぞれ同じ長さ、厚みであって、相対的に幅の狭い配線パターン102cと、相対的に幅の広い配線パターン102dとを示す図である。基板100の表面には、この配線パターンに対応して、それぞれ相対的に熱伝導率が高い熱吸収体106cと、相対的に熱伝導率が低い熱吸収体106dとが配置されている。
即ち、幅の狭い配線パターン102cに対して、ストロボヘッド62が照射しストロボ光により発生した熱を相対的に多く吸収させる。
幅の狭い配線パターン102cと幅の広い配線パターン102dとに一様にストロボ光を受光させると、配線パターン102cの方がより少ないエネルギーで光焼結されるため、焼結が進行しやすい。したがって、配線パターン102cに対してより多くの熱を吸収する熱吸収体106cを配置することで、配線パターン102cの焼結を相対的に抑制し、配線パターン102cと配線パターン102dとを均一に焼結する。これにより、それぞれの配線パターンを最適な配線性能とすることができる。
図9(c)は、それぞれ同じ長さ、幅であって、相対的に厚みの薄い配線パターン102eと、相対的に厚みの厚い配線パターン102fとを示す図である。基板100の表面には、この配線パターンに対応して、それぞれ相対的に熱伝導率が高い熱吸収体106eと、相対的に熱伝導率が低い熱吸収体106fとが配置されている。
即ち、厚みの薄い配線パターン102eに対して、ストロボヘッド62が照射したストロボ光により発生した熱を相対的に多く吸収させる。
厚みの薄い配線パターン102eと厚みの厚い配線パターン102fとに一様にストロボ光を受光させると、配線パターン102eの方がより少ないエネルギーで光焼結されるため、焼結が進行しやすい。したがって、配線パターン102eに対してより多くの熱を吸収する熱吸収体106eを配置することで、配線パターン102eの焼結を相対的に抑制し、配線パターン102eと配線パターン102fとを均一に焼結する。これにより、それぞれの配線パターンを最適な配線性能とすることができる。
図9(d)は、それぞれ同じ長さ、幅、厚みであって、相対的に小さいエネルギーで光焼結する材質の金属インクにより描画された配線パターン102gと、相対的に大きいエネルギーで光焼結する材質の金属インクにより描画された配線パターン102hとを示す図である。基板100の表面には、この配線パターンに対応して、それぞれ相対的に熱伝導率が高い熱吸収体106gと、相対的に熱伝導率が低い熱吸収体106hとが配置されている。
即ち、小さいエネルギーで光焼結する材質の金属インクにより描画された配線パターン102gに対して、ストロボヘッド62が照射したストロボ光により発生した熱を相対的に多く吸収させる。
小さいエネルギーで光焼結する材質の金属インクにより描画された配線パターン102gと大きいエネルギーで光焼結する材質の金属インクにより描画された配線パターン102hとに一様にストロボ光を受光させると、配線パターン102gの方が焼結が進行しやすい。したがって、配線パターン102gに対してより多くの熱を吸収する熱吸収体106gを配置することで、配線パターン102gの焼結を相対的に抑制し、配線パターン102gと配線パターン102hとを均一に焼結する。これにより、それぞれの配線パターンを最適な配線性能とすることができる。
このように、配線パターンの粗密、厚み、材質等の条件に応じて、各配線パターンに発生した熱を吸収して調整する熱吸収体を配置することで、配線パターンの条件に応じたエネルギーを付与することができるので、配線パターン全体を均一に光焼結することができる。したがって、基板上のどの領域においても、最適な配線形状(空隙が無い状態)や配線性能(低抵抗化や誘電率)を得ることができる。
本実施形態では、基板の表面に熱吸収体を配置したが、熱吸収体を配置する位置はこれに限定されない。例えば、基板100が熱を伝導する材質の場合であれば、基板100が載置される基板ホルダー(例えば搬送機構69等)に配線パターンに応じた熱吸収体パターンを形成し、基板と基板100とを密着させてフラッシュ照射することで、各配線パターンに応じて吸収させる熱量を調整することができ、同様の効果を得ることができる。このように、熱吸収体は、配線パターンに対して光源とは反対側の位置に配置されていればよい。
上記実施形態の技術によれば、ロール・ツー・ロール生産ラインにおけるフレキシブル基板への太陽電池パネルの製造や、大画面有機ELパネルの製造、その他、フレキシブル基板へのパターン形成において、低コスト化、密着性向上、オンデマンド処理による高速処理化の観点で有効である。
なお、上記実施形態を利用することで、基板の領域に応じて配線の抵抗率や誘電率(静電容量)を変化させることも可能となる。例えば、同じ材質の金属インクにより均等な配線幅と厚みで配線パターンを形成した後、減光マスク等で光照射によって付与するエネルギー量を基板の領域によって変えることで、任意の領域の配線抵抗や誘電率を変えることが可能となる。
これにより、同じ配線パターン(描画画像)で異なる配線特性を得ることができる。したがって、配線ルールの制約上、幅や厚みが決められてしまう領域であっても、異なる配線抵抗や誘電率を得ることが可能となる。このような技術は、半導体やディスプレイ等の製造技術に応用することができる。
本発明の技術的範囲は、上記実施形態に記載の範囲には限定されない。各実施形態における構成等は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、各実施形態間で適宜組み合せることができる。
例えば、予め配線パターンに対応した光反射板104を基板100の表面に配置して配線パターンを形成するとともに、配線パターンに対応した光学フィルタ68を光路中に配置し、フラッシュ照射してもよい。また、予め配線パターンに対応した熱吸収体106を基板100の表面に配置して配線パターンを形成するとともに、後配線パターンに対応した光学フィルタ68を光路中に配置し、フラッシュ照射してもよい。
また、光反射率と熱伝導率とを両立した材料を配線パターンに対応して配置する態様も可能である。さらに、光学フィルタ68を配置してもよい。
このように、各配線パターンに対して2つ又は3つの方法(手段)を用いて照射により付与されるエネルギーを調整してもよい。
また、多くのエネルギーを必要とする配線パターンに対応させて光学フィルタ68や光反射板104を配置するとともに、それ以外のエネルギーを減らしたい配線パターンに対応させて熱吸収体106を配置する態様も可能である。
このように、領域毎に異なる方法(手段)を用いて照射により付与されるエネルギーを調整してもよい。
また、これらの照射により付与されるエネルギーの調整方法(手段)と、インクジェット法、スクリーン印刷、凸版印刷、オフセット印刷等の配線パターンの形成方法(手段)の組合せについても、特に限定されない。
さらに、上記実施形態に係るパターン形成装置は、図1や図5の例に限定されず、上記実施形態が実現できる範囲で種々の変形が可能であることは言うまでもない。
例えば、必要に応じて、パターン描画ユニット16と光焼結ユニット18との間に、乾燥ユニット(不図示)を設ける態様も可能である。この場合、光焼結ユニット18が乾燥ユニットを兼ねる構成としてもよい。
また、歪み検出が不要であれば、改質処理ユニット14、パターン描画ユニット16、及び光焼結ユニット18とから構成される態様としてもよいし、改質処理が不要な場合であれば、歪み検出ユニット12、パターン描画ユニット16、及び光焼結ユニット18とから構成される態様としてもよい。さらに、パターン描画ユニット16と光焼結ユニット18とから構成される態様も可能である。また、光焼結ユニット18を単独の光焼結装置として用いることも可能である。
同様に、上記実施形態に係るパターン形成方法は、図3、図6及び図8の例に限定されず、上記のような装置の構成例に応じて変形されることは言うまでもない。
10…パターン形成装置、12…歪み検出ユニット、14…改質処理ユニット、16…パターン描画ユニット、18…光硬化ユニット、20…入力部、22…描画データ作成部、24…制御部、26…アライメント検出部、28…第1の画像処理部、29…第2の画像処理部、30…歪みセンサ、40…照射部、50…吐出部、50a…インク滴、60…曝露部、62…ストロボヘッド、64…キセノンフラッシュランプ、66…電源、68…光学フィルタ、100…基板、102…配線パターン、104…光反射板、106…熱吸収体、L…レーザ光

Claims (11)

  1. 配線用インクを用いて基板表面に配線パターンを描画する描画工程と、
    光源から射出する光を前記描画された配線パターン全体に向けて同時に一様に照射して該配線パターンを焼結させる照射工程と、
    前記配線パターンに応じて前記基板の領域毎に照射により付与される付与エネルギーを異ならせる調整手段を配置する調整工程と、
    を備えたパターン形成方法。
  2. 前記調整手段は、前記光源と前記基板表面との間に配置された減光手段であって、前記配線パターンに応じて受光光量を異ならせる減光手段である請求項1に記載のパターン形成方法。
  3. 前記調整手段は、前記配線パターンに対して前記光源とは反対側の位置に配置された反射手段であって、前記配線パターンに応じて反射光量を異ならせる反射手段である請求項1又は2に記載のパターン形成方法。
  4. 前記調整手段は、前記配線パターンに対して前記光源とは反対側の位置に配置された熱吸収手段であって、前記配線パターンに応じて吸収熱量を異ならせる熱吸収手段である請求項1から3のいずれか1項に記載のパターン形成方法。
  5. 前記調整手段は、前記描画された配線パターンの密度が低い領域ほど前記付与エネルギーを減らす請求項1から4のいずれか1項に記載のパターン形成方法。
  6. 前記調整手段は、前記描画された配線パターンの厚みが薄い領域ほど前記付与エネルギーを減らす請求項1から5のいずれか1項に記載のパターン形成方法。
  7. 前記調整手段は、前記配線用インクの材質に応じて前記付与エネルギーを異ならせる請求項1から6のいずれか1項に記載のパターン形成方法。
  8. 前記光源は、フラッシュランプである請求項1から7のいずれか1項に記載のパターン形成方法。
  9. 前記配線用インクは、Au、Ag、Cu、Ti、W、Mo、In、Al、Niのうち少なくとも1つを含む請求項1から8のいずれか1項に記載のパターン形成方法。
  10. 前記描画工程は、インクジェット法、スクリーン印刷、凸版印刷、オフセット印刷のうち少なくとも1つを用いて基板表面に配線パターンを描画する請求項1から9のいずれか1項に記載のパターン形成方法。
  11. 請求項1から請求項10のいずれか1項に記載のパターン形成方法によって基板に配線パターンを形成するパターン形成基板の製造方法。
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