以下、添付図面を参照して、本実施の形態に係る飲食商品オーダー装置およびプログラムを詳細に説明する。なお、以下に説明する本実施の形態により、この発明が限定されるものではない。
図1は、本実施の形態のシステム図である。本システムはレストランや居酒屋等の飲食店に設置されている。オーダーサーバ1と、キッチンプリンタ2と、POS(Point of Sales)端末3とがLAN(Local Area Network)回線4で接続されている。オーダーサーバ1は、飲食店のバックヤードに設置されており、オーダーメニューやテーブルの使用状況等を記憶している。キッチンプリンタ2は、厨房に設置されており、オーダーされたメニューを表示したり印字したりする。POS端末3は、主に飲食店の出入り口に設置され、飲食にかかる精算業務を行う。
また、LAN回線4には無線LANアクセスポイント5が接続されている。この無線LANアクセスポイント5には、オーダー端末7と、スタッフ端末8とが、無線LAN回線6で接続可能である。オーダー端末7は、各テーブル上に設置されている。オーダー端末7は、無線LAN回線6を介して無線LANアクセスポイント5と情報を授受する。オーダー端末7を顧客が操作して顧客自ら商品をオーダーする。オーダーした商品情報は無線LANアクセスポイント5が受信する。スタッフ端末8は、テーブル毎にオーダー状態を管理する。
図2は、本実施の形態のオーダー端末7のハードウェア構成を示すブロック図である。図2において、オーダー端末7は、制御主体となるCPU(Central Processing Unit)11、各種プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)12、CPU11のワークエリアとして機能するRAM(Random Access Memory)13、各種プログラムを記憶するHDD等で構成されたメモリ部14等を備える。CPU11、ROM12、RAM13、メモリ部14は、互いにデータバス15を介して接続されている。
CPU11、ROM12、RAM13及びメモリ部14は、制御部100を構成する。制御部100は、CPU11がROM12やメモリ部14に記憶されRAM13に展開されたプログラムに従って動作することによって、後述する制御処理を実行する。
RAM13は、各種データも記憶する。例えば、飲食商品の商品名、価格、図形等に関する商品情報をオーダーサーバ1から受信して記憶している。制御部100が、オーダーサーバ1から受信したデータをRAM13に記憶する。
また、データバス15は、操作部21と表示部22とをコントローラ24を介して接続している。操作部21は、キーボードや表示部22上に配置したタッチパネル等を有し、顧客は、操作部21を操作してオーダーする商品を入力する。また、データバス15は、無線LANI/F(Interface)25を介して無線LAN回線6と接続している。
図3は、RAM13の一部のメモリマップである。RAM13は、バッファ45、飲み放題フラグ記憶部46、警告フラグ記憶部47、残りオーダー記憶部48、メッセージ記憶部49、端末ロックフラグ記憶部50を有する。バッファ45は、顧客がオーダーした商品情報を一時的に記憶する。飲み放題フラグ記憶部46は、顧客が飲み放題をオーダーしたときに「1」にセットされる。飲み放題フラグが「1」の場合、当該テーブルで飲み放題を実施していることを示す。また、飲み放題フラグが「0」の場合、当該テーブルでは飲み放題を実施していないことを示す。端末ロックフラグ記憶部50は、飲み放題が終了したときに、当該オーダー端末7の稼動をストップさせるロック状態にするか否かのフラグを記憶する。フラグが「1」の場合は、当該オーダー端末7をロック状態にし、フラグが「0」の場合は、当該オーダー端末7をロック状態にしない。
警告フラグ記憶部47は、飲み放題に関する警告メッセージを表示したときに「1」を記憶する。警告フラグ記憶部47が「1」の場合は、警告メッセージが表示され、以降のオーダー可能な商品の数が限定されていることを示す。警告フラグ記憶部47が「0」の場合は、オーダーの数は限定されない。残りオーダー記憶部48は、残りのオーダー可能な数を記憶する。メッセージ記憶部49は、警告メッセージの情報を記憶する。
図4は、本実施の形態のオーダーサーバ1のハードウェア構成を示すブロック図である。オーダーサーバ1は、店舗のバックヤードに設置され、オーダー端末7やスタッフ端末8からの操作に基づいて種々の制御を実行し、またオーダー端末7やスタッフ端末8やPOS端末3等と信号やデータを送受信する。例えば、オーダー端末7に商品のメニュー情報を送信する。オーダー端末7から商品のオーダーを受信する。POS端末3には精算情報を送信する。スタッフ端末8に飲み放題の制限時間を送信する。スタッフ端末8から飲み放題のスタートの信号を受信し、オーダー端末7にこれを送信する。
オーダーサーバ1は、制御主体となるCPU61、各種プログラムを記憶するROM62、CPU61のワークエリアとして機能するRAM63、各種プログラムを記憶するHDD等で構成されたメモリ部64等を備える。CPU61、ROM62、RAM63、メモリ部64は、互いにデータバス65を介して接続されている。
CPU61、ROM62、RAM63及びメモリ部64は、制御部200を構成する。制御部200は、CPU61がROM62やメモリ部64に記憶されRAM63に展開されたプログラムに従って動作することによって、後述する制御処理を実行する。
RAM63は、各種データも記憶する。売上データに加え、例えば、後述する商品マスタ81(図5を参照)やオーダー端末記憶部91(図6を参照)を記憶する。制御部200が、メモリ部64から商品マスタ81の情報やオーダー端末記憶部91の情報を読み出してRAM63に展開する。また制御部200は、RAM63に展開された商品マスタ81の情報やオーダー端末記憶部91の情報を更新する。
また、データバス65は、操作部66と表示部67とをコントローラ68を介して接続している。操作部66は、キーボードや表示部67上に配置したタッチパネル等を有する。また、データバス65は、LANI/F69を介してLAN回線4と接続している。
図5は、商品の情報を記憶した商品マスタ81のメモリマップである。商品マスタ81は、商品コード部82、商品名部83、商品価格部84、時間制限フラグ部85、制限時間記憶部86を有する。
商品コード部82は、商品を特定する商品コードを記憶する。商品名部83は、商品の名称を記憶する。商品価格部84は、商品の価格を記憶する。時間制限フラグ部85は、飲食時間を限定する時間制限を設定した商品であるか否かを示すフラグを商品毎に記憶する。フラグが「1」に設定された商品は、時間制限が設定されている。フラグが「0」に設定された商品は、時間制限が設定されていない。制限時間記憶部86は、時間制限が設定されているそれぞれの商品について、制限時間を記憶している。図5の商品マスタの場合、商品コードが「101」と「102」の飲み放題の商品の時間制限フラグ部85に、時間制限フラグ「1」が記憶されている。また、商品コード「101」の商品の制限時間記憶部86には、制限時間120分が記憶されており、商品コード「102」の商品の制限時間記憶部86には、制限時間120分が記憶されている。
図6は、オーダー端末7の状況をオーダー端末毎に記憶する、オーダー端末記憶部91のメモリマップである。端末番号部92、オーダー商品部93、残り時間記憶部94、端末ロックフラグ記憶部95、端末ロック状態部96を有する。
オーダー端末番号部92は、店舗内に設けられたオーダー端末7の端末番号を記憶する。オーダー商品部93は、端末番号単位でオーダーされた商品の商品コードや商品名を記憶する。残り時間記憶部94は、時間制限商品における飲食可能な残り時間を記憶する。この残り時間は、飲食の制限時間から現在までの経過時間を減算した時間である。端末ロックフラグ記憶部95は、諸条件によってオーダー端末7をロックして使用不可とするか否かのフラグを記憶する。フラグが「1」のオーダー端末7は、諸条件によって端末をロックするオーダー端末であり、フラグが「0」のオーダー端末7は、端末をロックしないオーダー端末である。
図7は、本実施の形態のスタッフ端末8のハードウェア構成を示すブロック図である。スタッフ端末8は、バックヤードに設置され、各オーダー端末7からのオーダー状況や制限時間、端末ロックの状況を確認する。また、スタッフ端末8は、制限時間や端末ロックの状態を変更可能である。
スタッフ端末8は、制御主体となるCPU111、各種プログラムを記憶するROM112、CPU111のワークエリアとして機能するRAM113、各種プログラムを記憶するHDD等で構成されたメモリ部114等を備える。CPU111、ROM112、RAM113、メモリ部114は、互いにデータバス115を介して接続されている。
CPU111、ROM112、RAM113およびメモリ部114は、制御部300を構成する。制御部300は、CPU111がROM112やメモリ部114に記憶されRAM113に展開されたプログラムに従って動作することによって、後述する制御処理を実行する。
また、データバス115は、操作部121と表示部122とをコントローラ131を介して接続している。操作部121は、キーボードや表示部122上に配置したタッチパネル等を有し、店員は、操作部121を操作して情報を入力する。また、データバス115は、無線LANI/F132を介して無線LAN回線6と接続している。
図8は、オーダー端末7の機能ブロック図である。オーダー端末7は、本実施の形態の飲食商品オーダー装置に相当し、制御部100がROM12やメモリ部14に記憶された各種プログラムに従い動作することで、メニュー表示手段101、時間表示手段102およびメッセージ表示手段103として機能させる。本実施の形態では、予めオーダーサーバ1から以下の制御を実行するためのプログラムをダウンロードし、オーダー端末7の制御部100が制御を実行する。
メニュー表示手段101は、オーダー対象となる飲食商品のメニューを選択可能に前記表示部に表示するように機能する。本実施の形態では、飲み放題のメニューを含む飲食商品のメニューを、オーダー端末7の表示部22に選択可能に表示する。
時間表示手段102は、表示されたメニューから飲食時間を制限する制限時間を有する飲食商品が選択された場合に、前記選択された飲食商品の前記制限時間への経過時間または前記制限時間からの残存時間を前記表示部に表示するように機能する。本実施の形態では、飲み放題のスタート信号が入力されると、表示部22に、制限時間からの残存時間を表示する。
メッセージ表示手段103は、経過時間または前記残存時間が所定時間になったときに、顧客に対する警告メッセージを前記表示部に表示させるように機能する。本実施の形態では、残存時間が10分となったときに表示部22に警告メッセージを表示する。
図9と図12は、オーダー端末7の処理を示すフローチャートである。制御部100は、オーダー情報が入力されたか否かを判断する(ステップSP11)。商品のメニューは、テーブル上に設置されているオーダー端末7の表示部22に選択可能に表示される。顧客は、操作部21を操作して希望する商品を選択することで、希望する商品のオーダー情報を入力する。図10に表示部22に表示された操作部21の表示画面の例を示す。表示部22は、オーダーする複数の商品や分類のキーを表示する。表示部22の表示面には図示しないタッチパネルが設けられている。そのため、表示された商品の画像部上のタッチパネル(操作部21)をタッチして操作することで、商品や分類が選択される。
本表示例では、端末番号を表示する端末番号表示部27、ドリンク、お食事、デザート、おつまみ、ワイン、ビール、カクテル等の商品の分類を表す分類表示部28、選択された分類に属する商品を表示する商品表示部29、オーダーを確定する確定キー30、確定した商品や分類をオーダーサーバ1に送信する送信キー31、飲食を終了して会計を実行するための会計キー32、飲み放題における残り時間を表示する残り時間表示部34等が表示される。飲み放題をオーダーするためには、飲み放題キー33を操作する。図10の例では、ドリンクのビールの分類が選択され、ビールに属する複数の商品が表示されている。
オーダー情報が入力されたと判断した場合は(ステップSP11のYes)、制御部100は、当該オーダー端末7がロック状態に保持されているか否かを判断する(ステップSP12)。この判断は、端末ロックフラグ記憶部50のフラグが「1」であるか「0」であるかで行う。フラグが「1」であれば端末はロック状態であると判断し、フラグが「0」であれば端末はロック状態ではないと判断する。オーダー端末7がロック状態であると判断した場合は(ステップSP12のYes)、制御部100は、店員を呼ぶようなメッセージを表示部22に表示する(ステップSP42)。これは、現在オーダー端末7がロック状態であり操作が不可であるため、店員を呼んでオーダー端末7のロック状態を解除してもらうためである。このような処理をするのは、飲み放題が終了した時点で一旦精算し、それ以降のオーダーは別会計とするためである。
オーダー端末7がロック状態ではないと判断した場合は(ステップSP12のNo)、制御部100は、次に飲み放題フラグが「1」であるか否かを判断する(ステップSP13)。この判断は、飲み放題フラグ記憶部46に記憶されているフラグが「1」か「0」かで行う。飲み放題のメニューがオーダーされると飲み放題フラグが「1」にセットされ、飲み放題のメニューがオーダーされないと飲み放題フラグは「0」にセットされる。飲み放題フラグが「1」であると判断した場合は(ステップSP13のYes)、次に制御部100は、残りオーダー可能数が「0」であるか否かを判断する(ステップSP14)。この判断は、残りオーダー記憶部48に記憶されている数値によって行う。残りオーダー可能数が「0」であると判断した場合(ステップSP14のYes)、制御部100は、これからのオーダーは不可であるとのメッセージを表示部22に表示する(ステップSP41)。飲み放題フラグが「1」でないと判断した場合(ステップSP13のNo)、または残りオーダー可能数が「0」でないと判断した場合は(ステップSP14のNo)、次に制御部100は、ステップSP11で入力された情報が飲み放題キー33の操作であるかを判断する(ステップSP15)。
飲み放題キー33が操作されたと判断した場合は(ステップSP15のYes)、制御部100は、飲み放題メニューのオーダー画面を表示する(ステップSP16)。図11に飲み放題メニューのオーダーの表示画面43の一例を示す。図11は、飲み放題キー33が操作され、その後にパスワードを入力することで表示される。これは、飲み放題のオーダーは、店員が在庫を確認して許可するものであり、店員は飲み放題の在庫があった場合に、自らパスワードをを入力して飲み放題のオーダーを可能とする図11の画面を表示させる。
顧客は、この画面を見ながら飲み放題メニューから選択したオーダーの設定を行う。顧客が着席しているテーブルに設置されたオーダー端末7の端末番号を端末番号部35に入力する。人数部36に飲み放題メニューをオーダーする人数を入力する。入力はキーボード38から行う。コース設定部37に希望する飲み放題のコースを設定する。この設定はプルダウンツリーからの選択で行う。オーダーを確定する場合は確定キー39を操作する。設定を修正する場合は、削除キー40を操作して修正する。オーダーをせずにキャンセルする場合は、キャンセルキー42を操作する。なお、オーダー端末7の端末番号は、予めプリセットされていてもよい。
制御部100は、確定キー39が操作されたかを判断し(ステップSP17)、確定キー39が操作されたと判断した場合は(ステップSP17のYes)、制御部100は、コース設定部37に設定されたコースメニューをバッファ45に記憶する(ステップSP18)。
確定キー39が操作されたのではないと判断した場合は(ステップSP17のNo)、制御部100は、次にキャンセルキー42が操作されたか否かを判断する(ステップSP21)。キャンセルキー42が操作されたと判断した場合は(ステップSP21のYes)、それまでの処理をキャンセルする(ステップSP23)。キャンセルキーが操作されていないと判断した場合は(ステップSP21のNo)、そのまま処理を終了する。
また、飲み放題キー33が操作されていないと判断した場合は(ステップSP15のNo)、制御部100は、入力されたオーダー情報を表示する(ステップSP31)。そして、そのオーダーについて確定キー30が操作されたかを判断する(ステップSP32)。操作されたと判断した場合は(ステップSP32のYes)、制御部100は表示したメニュー情報をバッファ45に記憶する(ステップSP33)。
そして次に制御部100は、警告フラグ記憶部47に記憶された警告フラグが「1」であるか否かを判断する(ステップSP34)。飲み放題の制限時間が近づいて、後述する警告メッセージが表示されると、以降のオーダーの数に制限がかかる。制限がかかると警告フラグが「1」にセットされる。警告フラグが「1」であると判断した場合は(ステップSP34のYes)、制御部100は、残りオーダー記憶部48に記憶された数値を−1する(ステップSP35)。この数値がこれからオーダー可能な数である。
制御部100は、オーダー情報の入力でないと判断した場合は(ステップSP11のNo)、送信キー31が操作されたか否かを判断する(ステップSP45)。送信キー31が操作されたと判断した場合は(ステップSP45のYes)、制御部100は、ステップSP18とステップSP33でバッファ45に記憶されたオーダー情報をオーダーサーバ1に送信する(ステップSP46)。
また、送信キー31の操作でないと判断した場合は(ステップSP45のNo)、制御部100は、飲み放題のスタート情報を含む関係の情報をオーダーサーバ1から受信したかを判断する(ステップSP51)。受信したと判断した場合は(ステップSP51のYes)、制御部100は、飲み放題スタート情報と制限時間をバッファ45に記憶する(ステップSP52)。また、端末ロックを実施するか否かの情報を記憶する(ステップSP52)。そして、飲み放題フラグ記憶部46の飲み放題フラグを「1」にセットする(ステップSP53)。そして残りオーダー記憶部48にオーダーサーバ1から受信した数値をセットする(ステップSP54)。この数値は、先に人数部36に入力した当該テーブルの人数の数値である。そして、制御部100(時間表示手段)は、残り時間表示部34にバッファ45に記憶された制限時間を分単位で表示する(ステップSP55)。本実施の形態の場合、「飲み放題1500円コース」がオーダーされているため、同コースの制限時間である120分が表示される。次に制御部100は、飲み放題のスタートの情報を受信したため、飲み放題をスタートさせ、バッファ45に記憶した制限時間のカウントダウンを開始する(ステップSP56)。カウントダウンを開始すると、残り時間表示部34に表示された制限時間を基に、タイマー23を用いて1分単位で減少するよう残存時間を算出し、これを表示する(ステップSP56)。この減少する過程の時間が飲み放題の残り時間であり、制御部100(時間表示手段)は、残り時間表示部34に表示された残り時間を1分単位で減少させて、これを残り時間として常時表示する(ステップSP57)。
また、受信していないと判断した場合は(ステップSP51のNo)、制御部100は、飲み放題フラグ記憶部46の飲み放題フラグが「1」であるかを判断する(ステップSP61)。飲み放題フラグが「1」の場合(ステップSP61のYes)、制御部100は、バッファ45に記憶し、残り時間表示部34に表示された残り時間が10分となったかを判断する(ステップSP62)。本実施の形態では、残り時間が10分となったと判断した場合(ステップSP62のYes)、制御部100(メッセージ表示手段)は、メッセージ記憶部49に記憶された警告メッセージを表示部22に表示する(ステップSP63)。
このメッセージは、飲み放題をオーダーしている顧客に対し、残り時間が10分となったことを知らせる。図13は警告メッセージの一例である。表示部22の中心部に飲み放題終了まであと10分である画面51を表示する。また、一人当たりあと1品ずつオーダーできる旨も表示する。画面51内には、「閉じる」キー52が表示される。顧客が「閉じる」キー52を操作することで、警告メッセージの表示画面を消去する。
次に制御部100は、警告フラグ記憶部47の警告フラグを「1」にセットする(ステップSP64)。本実施の形態の場合、警告フラグが「1」にセットされた以降は一人1品しかオーダーできない。そして本実施の形態の場合、四人で飲み放題をオーダーし、人数部36に「4」と入力しているため、あと4品オーダーできる。
また、制御部100は、残り時間が10分ではないと判断した場合(ステップSP62のNo)、残り時間が0分となったか否かを判断する(ステップSP71)。残り時間が0分の場合(ステップSP71のYes)、制御部100は、飲み放題が終了した旨のメッセージを表示部22に表示する(ステップSP72)。そして制御部100は、ステップSP52で、端末ロックフラグ記憶部50のフラグから、端末ロックであるか否かを判断する(ステップSP73)。フラグが「1」でロックであると判断した場合は(ステップSP73のYes)、制御部100は、当該オーダー端末7をロック状態として以降のオーダーを受け付けない(ステップSP74)。そして、表示部22に、追加のオーダーを希望する場合は店員に連絡するようメッセージを表示する(ステップSP75)。
飲み放題フラグが「1」でない場合(ステップSP61のNo)、残り時間が0分でない場合(ステップSP71のNo)および端末ロックのフラグが「0」である場合は(ステップSP73のNo)、制御部100(メニュー表示手段)は、選択可能な飲食商品のメニューを表示部22に表示する(ステップSP76)。顧客は表示されたメニューから希望する商品を選択してオーダーする。
図14は、オーダーサーバ1の機能ブロック図である。オーダーサーバ1は、本実施の形態の飲食商品オーダー装置の機能の一部を有し、制御部200がROM62やメモリ部64に記憶された各種プログラムに従い動作することで、制限時間読取手段201、制限時間送信手段202を実現する。
制限時間読取手段201は、オーダー端末7から前記飲食商品のオーダーが入力されたことを条件に、記憶部から当該飲食商品の制限時間を読み出す機能を実現する。本実施の形態では、オーダー端末7から飲み放題のオーダーが入力された場合、商品マスタ81の制限時間記憶部86から制限時間を読み出す。
制限時間送信手段202は、読み出した制限時間をオーダー端末7に送信する機能を実現する。本実施の形態では、スタッフ端末8から受信した制限時間をオーダー端末記憶部91に記憶し、記憶した制限時間を読み出してオーダー端末7に送信する。
図15は、オーダーサーバ1の処理を示すフローチャートである。図15において、制御部200は、オーダー端末7から情報を受信したかを判断する(ステップSP81)。情報を受信したと判断した場合(ステップSP81のYes)、制御部200は、その情報がオーダー情報であるか否かを判断する(ステップSP82)。オーダー情報であると判断した場合(ステップSP82のYes)、制御部200は、そのオーダー情報をRAM63に記憶し(ステップSP83)、厨房に設置されたキッチンプリンタ2にオーダー情報を送信する(ステップSP84)。キッチンプリンタ2は受信したオーダー情報を印字あるいは表示する。調理者は、印字あるいは表示されたオーダー情報を見て調理を行う。
オーダー情報ではないと判断した場合は(ステップSP82のNo)、制御部200は、飲み放題のオーダー情報であるか否かを判断する(ステップSP85)。飲み放題のオーダー情報であると判断した場合は(ステップSP85のYes)、制御部200(制限時間読出手段)は、商品マスタ81から当該飲み放題の商品コードを検索し、該当する飲み放題の商品の制限時間記憶部86から制限時間を読み出す(ステップSP86)。また制御部200は、同時に受信した端末番号情報でオーダー端末記憶部91を検索し、端末ロックフラグ記憶部95のフラグから端末ロックするか否かの情報を読み出す(ステップSP86)。そして、制御部200(制限時間送信手段)は、読み出した制限時間と端末ロックするか否かの情報をスタッフ端末8に送信する(ステップSP87)。なお、飲み放題のオーダーではないと判断した場合は(ステップSP85のNo)、制御部200は、他の処理を実行する(ステップSP88)。
また、制御部200がオーダー端末7からの情報ではないと判断した場合は(ステップSP81のNo)、制御部200は、スタッフ端末8からの情報を受信したかを判断する(ステップSP91)。スタッフ端末8からは、制限時間と端末ロックの有無の情報と飲み放題のスタート情報を受信する。スタッフ端末8からの情報を受信したと判断した場合は(ステップSP91のYes)、制御部200は、受信した情報に基づき、オーダー端末記憶部91の記憶内容を更新する(ステップSP92)。具体的には、受信した制限時間を残り時間記憶部94に記憶する。後述するステップSP111で制限時間が変更されていれば、変更された制限時間を記憶する。受信した端末ロックの有無の情報であるフラグが「1」か「0」かを、端末ロックフラグ記憶部95に記憶する。そして、制御部200は、更新した制限時間、端末ロック情報、飲み放題スタート情報をオーダー端末7に送信する(ステップSP93)。そして、残り時間記憶部94に記憶した制限時間のカウントダウンを開始する(ステップSP94)。
また、制御部200は、スタッフ端末8からの情報でないと判断した場合は(ステップSP91のNo)、制限時間のカウントダウンを行う(ステップSP95)。
図16は、スタッフ端末8の機能ブロック図である。スタッフ端末8は、本実施の形態の飲食商品オーダー装置の機能の一部を有し、制御部300がROM112やメモリ部114に記憶された各種プログラムに従い動作することで、制限時間表示手段301、スタート操作受付手段302、スタート信号送信手段303および制限時間変更手段304を実現する。
制限時間表示手段301は、オーダーサーバ1から送信された顧客がオーダーした飲食時間を制限する飲食商品を当該飲食商品の制限時間とともに前記表示部に表示する機能を実現する。本実施の形態では、オーダー端末7から入力されたオーダーを、オーダーサーバ1の制限時間記憶部86から読み出した制限時間とともに表示部122に表示する。
スタート操作受付手段302は、飲食のスタートの操作を受付ける機能を実現する。本実施の形態では、確定キー39の操作によって発生する信号を受け付ける。
スタート信号送信手段303は、表示された制限時間と前記スタート操作受付手段302によって発生したスタート信号とを前記オーダーサーバ1に送信する機能を実現する。本実施の形態では、確定キー39の操作によって発生する信号を、オーダーサーバ1に送信する。
制限時間変更手段304は、制限時間表示手段301に表示された制限時間を変更する機能を実現する。本実施の形態では、後述する制限時間記憶部55に表示された制限時間を変更する。
図17は、スタッフ端末8の処理を示すフローチャートである。図17において、制御部300は、オーダーサーバ1からオーダー情報を受信したかを判断する(ステップSP101)。受信したと判断した場合は(ステップSP101のYes)、制御部300(制限時間表示手段)は、表示部122に受信したオーダーや飲み放題オーダーや制限時間を表示する(ステップSP102)。図18は表示の一例である。図18において、端末番号部53には、オーダーを受信した端末番号が表示される。パターン部54には、受信したオーダーが通常のオーダーか飲み放題のオーダーかの区別を表示する。制限時間記憶部55には、受信した制限時間を表示する。端末ロック部58は、端末番号毎に、当該オーダー端末7が端末ロックとするか否かを表示する。「あり」が端末ロック状態、「なし」が端末ロックでない状態である。これらの情報は、すべてRAM113に記憶されている。入力キー57を操作して、制限時間の変更を行う。表示部122上に設けられたタッチパネル(操作部121)を操作して端末ロックの状態の変更を行う。キャンセルキー56を操作すると、これらの変更をキャンセルする。
制御部300は、オーダーサーバ1からのオーダーの受信ではないと判断した場合(ステップSP101のNo)、次に入力キー57を操作した制限時間の変更であるか否かを判断する(ステップSP111)。制限時間の変更であると判断した場合は(ステップSP111のYes)、制御部300(制限時間変更手段)は、変更された制限時間をRAM113に記憶する(ステップSP112)。制限時間の変更ではないと判断した場合は(ステップSP111のNo)、制御部300は、次に端末ロックの状態が変更されたか否かを判断する(ステップSP121)。変更されたと判断した場合は(ステップSP121のYes)、制御部300は、変更された状態をRAM113に記憶する(ステップSP122)。変更されていないと判断した場合は(ステップSP121のNo)、制御部300は、次に確定キー59が操作されたか否かを判断する(ステップSP131)。制御部300(スタート操作受付手段)が確定キー59が操作されたと判断した場合は(ステップSP131のYes)、制御部300(スタート情報送信手段)は、RAM113に記憶された制限時間の情報と端末ロックの状態情報と、飲み放題をスタートする情報とを、オーダーサーバ1に送信する(ステップSP132)。飲み放題のスタートは、飲み放題をスタートさせる端末番号をタッチパネルを操作して選択して、スタッフ端末8の確定キー59を操作することでスタートし、その情報を受信したオーダー端末7とオーダーサーバ1に記憶された制限時間からのカウントダウンがスタートする。制限時間記憶部55の制限時間もカウントダウンをスタートする。
確定キー59が操作されていないと判断した場合は(ステップSP131のNo)、制御部300は、キャンセルキー56が操作されたか否かを判断する(ステップSP141)。操作されたと判断した場合は(ステップSP141のYes)、制御部300は制限時間の変更や端末ロックの状態の変更をキャンセルする(ステップSP142)。キャンセルキー56の操作でないと判断した場合は(ステップSP141のNo)、制御部300はステップSP132でスタートしたカウントダウンを実行する(ステップSP143)。
このような本実施の形態の飲食商品オーダー装置では、表示部22に飲み放題の経過時間または残存時間を表示するため、顧客は、表示された時間を見ながら適切な時間に商品のオーダーをすることができる。店にとっても、制限時間終了間際に大量の注文を受注することを防止することができる。
また、本実施の形態の飲食商品オーダー装置では、経過時間または残存時間が所定時間になったときに、表示部22に警告メッセージを表示するため、遅滞なく顧客に終了時間が近づいていることを知らせることができる。
また、本実施の形態のオーダーサーバでは、飲食時間を制限する飲食商品が入力されたときに制限時間を飲食商品オーダー装置に送信するため、飲食時間を制限する飲食商品をオーダーしたことに伴って飲食商品オーダー装置に制限時間を表示させることができる。したがって、顧客は制限時間を知ることができる。
また、本実施の形態の制限時間管理装置では、飲食時間を制限する飲食商品の飲食の制限時間とスタート情報をオーダーサーバ1に送信するため、制限時間と飲食のスタートを管理することができる。
また、本実施の形態の制限時間管理装置では、制限時間を変更することができるため、制限時間を調整可能である。例えば、店舗の混み具合で制限時間を調整することができる。
なお、本実施の形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施の形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、本実施の形態では、制限時間から経過時間を削減した残存時間を表示部22に表示するようにしたが、経過時間をそのまま表示してもよい。
また、本実施の形態では、残存時間を常時表示部22に表示するようにしたが、所定時間毎(例えば10分毎)に間欠表示するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、残存時間の表示や制限時間のカウントダウンを、オーダー端末7において制御部100が実行するようにしたが、オーダーサーバ1の制御部200がカウントダウンを実行して、残存時間をオーダー端末7に送信して、オーダー端末7が表示するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、飲み放題のオーダーをオーダー端末7から入力するようにしたが、スタッフ端末8から入力してもよい。
また、本実施の形態では、飲み放題のオーダーについて制限時間を設定したが、食べ放題等の他の飲食の時間を制限する場合に適用可能である。
本実施の形態の飲食商品オーダー装置で実行されるプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
また、本実施の形態の飲食商品オーダー装置で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、本実施の形態の飲食商品オーダー装置で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
また、本実施の形態の飲食商品オーダー装置で実行されるプログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
なお、本実施の形態では、オーダー端末7単独、またはオーダー端末7とオーダーサーバ1の組み合わせ、またはオーダー端末7とオーダーサーバ1とスタッフ端末8の組み合わせを、飲食商品オーダー装置として説明したが、オーダー端末7を、すべての機能を有する飲食商品オーダー装置として実行するようにしてもよい。