JP5778057B2 - 鉄道車両の車体制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、プラットホームと車体との間隔を制御する鉄道車両の車体制御装置に関する。
鉄道車両が駅のプラットホームに停車している状態において、鉄道車両の外側面とプラットホームの端面との間には、所定の間隔が設けられている。この間隔は、鉄道車両が進入する際、鉄道車両が横方向に揺動しても、また、プラットホームが進行方向に湾曲しており、これに合わせて進入軌道が湾曲している場合でも、鉄道車両の外側面が万一にでもプラットホームの端面に接触しないようにするために、鉄道車両側には車両限界、そしてプラットホーム側には建築限界がそれぞれ設けられているからである。
しかし、プラットホームに鉄道車両が停車し、車両の乗降口が開いて、乗降客がこうした間隔を跨いて乗降する際、この間隔に転落してしまう危険性があり、また、プラットホームの端部を歩行している乗降客が脇見をしたり、バランスを崩した場合などでも、この間隔に転落してしまう危険性もある。
こうした重大な鉄道事故を防止するため、下記特許文献1には、プラットホーム上に柵と車両の乗降口に対応する位置に可動式の扉を設け、プラットホームに車両が停車していない際は扉を閉めることで転落防止を図ることが記載されている。
また、下記特許文献2には、プラットホーム端部に車両の乗降位置に対応する位置に可動式のステップを設け、プラットホームに車両が停車した際に、せり出されたステップがプラットホームと車体の間隔を埋めることにより、転落防止を図ることが示されている。
さらに下記特許文献3には、車体の乗降口下部に可動式のステップを設け、プラットホームに車両が停車した際に、可動式のステップがプラットホームと車両の間隔を埋めることで、転落防止を図ることが示されている。
特開2008-247370号公報 特開2009-126490号公報 特開2005-219734号公報
上記特許文献1では、プラットホームに設置された可動式扉によってプラットホームと車両の間隔に人が転落することを防止できるが、プラットホームに設置された扉の位置に対応する乗降口を持たない車両が停車した場合は、人が乗降することができないため、プラットホームに停車できる車両が限定されてしまうという問題がある。また、こうした可動式扉を全駅に配備するのには、多額のコストと工期が必要なため普及に時間を要している。
上記特許文献2では、プラットホームに設置された可動式ステップによって乗降時にプラットホームと車両の間隔へ乗降客が転落することを防いでいるが、プラットホームに設置されたステップの位置に対応する乗降口を持たない車両が停車した場合は、乗降口にステップがないため、転落防止の効果を発揮する車両が限定されてしまう。
また、上記特許文献3では、車体に設置された可動式ステップによって乗降時の転落防止に効果があるが、乗降口以外の箇所では依然として間隔が存在するため、プラットホームに沿って脇見をしながら歩行する乗降客に対しては転落防止を図ることができない。このことは上記特許文献2についても同様である。
そこで、本発明は、乗降口位置に依存することなく、鉄道車両の外側面とプラットホームの端面との隙隔自体を狭めることにより、プラットホームと車体との間隔に人が転落する危険性を抑制することを目的としている。
上記の課題を解決するため、本発明の鉄道車両用車体制御装置においては、次の技術的手段を講じた。すなわち、
(1)前後の台車と、前記台車上に設置される車体と、前記台車のそれぞれと前記車体の間に配置され、該車体を進行方向に対し左右方向に移動させるアクチュエータとを備え、プラットホームと前記車体の間隔情報に基づいて、前記プラットホームと前記車体との間隔を前記アクチュエータによって制御する鉄道車両の車体制御装置であって、前記プラットホームと前記車体との間隔を計測するセンサを、前記車体の側面部において、前記車体の側面部の進行方向に沿って、前端付近、中央付近、後端付近にそれぞれ設け、各センサが計測した間隔情報に基づき、前記プラットホームが直線プラットホーム、中央部付近の間隔が狭い凸型プラットホーム、中央部の間隔が広い凹型プラットホームのいずれであるかを判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果に応じて、前記センサそれぞれが計測する間隔情報の目標値を定め、各間隔情報が当該目標値となるよう、前記アクチュエータそれぞれの制御量を決定する制御装置を設けるようにした。
)上記の鉄道車両用車体制御装置において、前記センサを、前記車体の側面部において、垂直方向に複数配置するようにした。
本発明の鉄道車両用車体制御装置によれば、車両がプラットホームに停車している際に、鉄道車両の車体自体が進行方向に対し左右方向に移動することで、プラットホームと車両の間隔を制御することができるので、この間隔を最小限にして乗降客が転落する危険性を抑制することができる。また、鉄道車両自体に間隔を制御する装置を配備したため、駅設備の変更を最小限にとどめた上で、車両の乗降口以外の箇所についても転落する危険性を抑制することが可能となる。
鉄道車両の構成を示す図。 センサの構成を説明する図。 プラットホームに面する車体を上方からみた図。 センサを用いる場合の処理手順を説明する図。 目標値設定の処理手順を説明する図。 記憶装置を用いる場合の鉄道車両の構成を示す図。 記憶装置を用いる場合の処理手順について説明する図。
以下、本発明の実施例を、図面を参照しつつ説明する。
1に本発明による、鉄道車両の構成を示す。車両は、台車102の上部に載せられている車体101と、各台車と車体の間に設けられ、台車102に対して車体101をホーム側へ移動させるためのアクチュエータ103及び車体101を移動可能に支持するダンパ109と、プラットホーム106と車体101の間隔情報107からアクチュエータ103へ与える制御量108を演算制御する制御装置104と、車体101の両側面に、プラットホーム106の端面との最短間隔情報107を得るためのセンサ105が設けられている。
なお、図3に示されるように、鉄道車両の進行方向からみて、前方側の車体101F、後方側の車体101Rは、それぞれ、前後の台車102F、102Rの上部に載せられており、それぞれの台車に、車体をホーム側へ移動させるためのアクチュエータ103F、103R、車体を移動可能に支持するダンパ109F、109Rが設けされており、制御装置104は両アクチュエータ103F、103Rを個別に、あるいは同一の制御量で共通に制御を行う。
これらのアクチュエータ103及びダンパ109については、走行中の左右方向の揺れを抑制するアクティブサスペンションを備えた鉄道車両の場合は、アクティブサスペンション用のアクチュエータ及びダンパを利用することができる。
図2は図1のセンサ105を拡大した図である。プラットホーム106の端面と車体101の側面との距離を測定するために、車体側面部に光学式、超音波式等の非接触型の距離センサ201を設ける。
停車するすべての駅のプラットホーム106の高さが同じであり、側面形状に凹凸がなければ距離センサ201を1つ設置するだけでよいが、駅によって鉄道車両に対するプラットホーム106の高さが異なっていたり、プラットホーム106の端面形状に凹凸がある場合もあることから、この実施例では、上下方向に4個の距離センサ201−1〜201−4が設けられている。
こうすることで、ホームの高さが異なる場合でも複数の距離センサ201のいずれかがプラットホーム106と車体101の間隔を計測することにより、最短の間隔情報107を測定することが可能となり、また、端面に凹凸のあるプラットホーム側面形状の場合でも複数の距離センサ201−1〜201−4によってプラットホーム106と車体101の最短距離を計測することが可能となる。これらの距離センサ201−1〜201−4からの距離情報は集約装置202によって集約され、そのうちの最短距離情報を間隔情報107として、図1に示される制御装置104に送信される。
このように上下方向に複数の距離センサを設置するのに代え、プラットホーム106の端面と車体101の側面との最短距離を測定するため、1個の距離センサ201を垂直方向へ移動あるいは回転させることにより、時間差でプラットホーム106の端面と車体101の側面との距離を計測させ、距離センサ201を複数設置した場合と同等の機能を実現させてもよい。
さらに、プラットホーム106の進行方向に沿って、最も突出した側面箇所に複数の距離センサを配備し、これを集約して地上装置から無線により間隔情報を鉄道車両に送信するようにしてもよい。
図3はセンサ105の位置に対応してプラットホーム106と車体101の間隔を車体1の上方からみた図である。
この例では、鉄道車両は、車体101毎に進行方向からみて前端付近、中央付近及び後端付近に、3組のセンサ105F、105M、105Rが設けられており、前述のように各センサはそれぞれ上下方向に4個配列された距離センサから構成されている。
図3は、一例として、後方側の車体101Rが線路軌道及びプラットホームが直線状の直線プラットホーム301に停車し、前方側の車体101Fが線路軌道及びプラットホームが曲線状の曲線プラットホーム302を有するプラットホームに鉄道車両が停車している状態を示している。
直線プラットホーム301に面する車体101Rについては、3組のセンサ105F、105M、105Rによって得られる間隔情報107F、107M、107Rはほぼ均等の値になるが、制御装置104は、これらが0となって、車体101が直線プラットホーム301の端面に接触しない範囲で、間隔情報107F、107M、107Rのいずれもが最小の値となるようアクチュエータ103F、103Rを制御する。なお、制御装置104は、鉄道車両がプラットホーム106に停車し、車両速度が0のとき以外作動しないよう安全装置を備えており、さらに、乗降が終了し、乗務員が車両ドア閉鎖ボタンを操作するのに連動して、車体101を前後の台車102F、102Rに対する中央位置に戻して、プラットホーム106に進入する際、通過する際に車体101がプラットホーム106の端面に接触しないようにする復帰装置を備えている。
曲線プラットホーム302に面する車体101Fについては、曲線プラットホーム302に面する車体101は平行にならず、3組のセンサ105F、105M、105Rによって得られる間隔情報107’F、107’M、107’Rは、車体に対し凸型となっているため、間隔情報107’Mが最小となる。
そこで、制御装置104は、間隔情報107’Mが0となって、車体101の中央部が直線プラットホーム301の端面に接触しない範囲で、間隔情報107’F、107’Rのいずれもが最小の値となるようアクチュエータ103F、103Rを制御する。
なお、曲線プラットホーム302が車体に対し凹型となっている場合は、間隔情報107F、107Rが最小となるため、これらが0となって、車体101の前方部あるいは後方部が直線プラットホーム301の端面に接触しない範囲で、間隔情報107Mが最小の値となるよう、アクチュエータ103F、103Rを、車体前後において同距離に接近させるように制御すればよい。
以上の例では、車体101毎に前端付近、中央付近及び後端付近に、3組のセンサ105F、105M、105Rを設けたが、鉄道車両が走行する路線において、すべての駅のプラットホームが直線状のプラットホームの場合は、例えば、車体101の中央付近の105Mのみを設け、制御装置104は、その間隔情報107Mが最小の値となるよう、アクチュエータ103F、103Rにより車体前後において車体101を同距離接近させるよう制御すればよい。
また、センサ105を車体の両側において、片側に前後105F、105Rのみ設置し、間隔情報107F、107Rが得られる場合は、直線プラットホーム、凹型プラットホームの場合、間隔情報107F、107Rにより、これらが最小となるよう、アクチュエータ103F、103Rを制御すればよいが、最小となる間隔情報107Mを検出できないため、プラットホームが直線形状であるのか、中央部の間隔が狭い凸型のプラットホーム106であるのか、中央部の間隔が広い凹型のプラットホーム106であるのかは判断することができない。
このため、これら3形態のプラットホームを含む路線においては車体101に少なくとも前端付近、中央付近及び後端付近の3箇所にセンサ105を設置することが必要となる。
よって本実施例では図3のように、各車両の両側に、片側あたり車体の中央部に1箇所、車体の両端に2箇所、すなわち片側あたり3箇所、両側で計6箇所にセンサ105を設置した場合について以下に説明する。
本実施例の車体101を制御する手順について述べる。
図4は手順の流れを示したフローチャート図である。
鉄道車両がプラットホーム106へ進入し、停車したことを検知すると、制御装置104は車体101両面のすべてのセンサ105から間隔情報107を得る。
図2に示されるセンサ105により、最短の間隔情報107を制御装置104へ与える方法について述べる。
図2に示されるような場合、最上段の距離1を測定する距離センサ201−1は、プラットホーム106よりも高い位置にあるため、距離を計測することはできず、2段目〜4段目の距離2〜4を測定する距離センサ201−2〜201−4はプラットホーム106側面形状を判断できる位置にあるため有効である。
この例では、プラットホーム106側面部に凸があるため、距離2〜4の中で凸部との距離3が最短距離となる。
複数の距離センサ201−1〜201−4によって得られる距離1〜4は集約装置202へ与えられ、集約装置202は各距離の値を比較し、その中から最短距離である距離3を間隔情報107として制御装置104へ与える。
間隔情報107の値からプラットホーム106が車体101のどちら側にあるのかを判断するために、間隔情報107から、進行方向左側に設置された各位置の間隔情報107の平均値と右側に設置された各位置の間隔情報107F、M、Rの平均値を比較し、小さい値を持つ側にプラットホーム106があると判断する。また、2つの平均値の差がある閾値以内であった場合は、プラットホーム106が両側にあると判断し、車体101の制御は行わない。
なお、プラットホーム106が車体101のどちら側にあるのかの情報を、地上に設置された無線送信装置から制御装置104に接続された無線受信器装置を経由して送信するようにすれば、上述のプラットホームの位置判定を行う必要はない。
制御装置104は、プラットホーム106がある側へ車体を制御するために、プラットホーム106がある側の間隔情報106を用いて間隔の目標値を設定する。
図3の間隔情報107F、107M、107Rを用いる場合の目標値設定の手順を図5のフローチャートで示す。
ここで、センサ105F、105M、105Rにより検出される間隔情報107F、107M、107Rをそれぞれa、b、cとすると、制御装置104は、長手方向の前端付近、中央付近、後端付近に設置された各位置の間隔情報a、b、cについて、中央付近の間隔情報bから前端付近の間隔情報aを減算した値と、中央付近の間隔情報bから後端付近の間隔情報cを減算した値の絶対値がともに閾値より小さければ直線プラットホーム301であると判断する。
一方、間隔情報bから間隔情報aを減算した値と、間隔情報bから間隔情報cを減算した値の絶対値のいずれかが閾値以上であり、かつ、各間隔情報の中で最小値が中央付近の間隔情報bである場合は、プラットホーム106と車体101中央部の間隔が狭い凸型のプラットホームであると判断する。
また、間隔情報bから間隔情報aを減算した値と、間隔情報bから間隔情報cを減算した値のいずれかが閾値以上であり、各間隔情報の中で最大値が中央付近の間隔情報bである場合は、プラットホーム106と車体101の中央部の間隔が広い凹型のプラットホームであると判断する。
制御装置104が直線プラットホーム301であると判断した場合、間隔情報a、b、cの目標値をそれぞれa’、b’、c’として、プラットホーム106と車体101の間隔を狭めるが、これらは、いずれも0以上である値、すなわちプラットホーム106と車体101が衝突しない値として設定される。
このように目標値を設定することでプラットホーム106と車体101側面は衝突しないオフセット値分の間隔がある状態となる。
制御装置104がプラットホーム106は凸型であると判断した場合、目標値b’が、プラットホーム106と車体101が衝突しない範囲の最小値として設定される。この目標値b’に基づいて制御装置104がアクチュエータ103F、103Rの制御を行うが、その際、例えば、間隔情報a、cはほぼ同等の値になるものとして、目標値a’、c’を、間隔情報a、cの平均値の値から、車体101中央部の制御距離である(b―b’)をさらに減算した値として、アクチュエータ103F、103Rに対する制御量が設定される。このように目標値を設定することで、プラットホーム106と車体101中央部では、最小のオフセット値分の間隔がある状態となり、プラットホーム106と車両101端部の間隔は中央部よりも広い間隔となるが、両端の間隔は等しくなるため、車体101全体でみれば間隔は平均的に狭められた状態となる。
なお、制御装置104は、中央部の間隔情報bが最小値となるよう、アクチュエータ103F、103Rに対し、同じ制御量108でフィードバックするようにしてもよいし、例えば、乗降口が、車体101の前方付近に配置されている鉄道車両の場合には、間隔情報bが0とならない範囲で前端付近の間隔情報aを優先に小さくするような目標値a’、b’、c’を設定することも可能である。ただし、その際には、後続車両の車体101の乗降口位置も考慮した総合的な制御を行うことが必要である。
制御装置104がプラットホーム106は凹型であると判断した場合、目標値a’、c’は、プラットホーム106と車体101が衝突しない値として設定される。プラットホーム106が凹型の場合は、プラットホーム106と車体101両端の間隔情報a、cよりもプラットホーム106と車体101中央部の間隔情報bは広い値となるため目標値b’は設定しない。このように目標値を設定することで、プラットホーム106と車体101中央部の間隔はプラットホーム106と車体101両端部の間隔よりも広いが、両端部はオフセット値分の間隔がある状態となるため、車体101全体でみれば間隔は狭められる状態となる。
このようにして、制御装置104は各位置の間隔情報a、b、cの値が、目標値となるように2つのアクチュエータ103へ制御量108を与える。間隔情報a、b、cは、アクチュエータ103F、103Rを制御している間も制御装置104へ与えられ、目標値と比較し、目標値に到達するまでアクチュエータ103へ制御量108を与える。目標値に到達し、アクチュエータ103が静止したら間隔の制御が完了したと判断する。
以上の手順によって、プラットホーム106と車体101の隙間を狭めることができ、この隙間に人が転落することを抑制できる。
乗客の乗降が完了し、ドアが閉まったら車体101を停車時点の位置へ戻すように制御装置104はアクチュエータ103へ制御量108を与える。停車時点の車体101の位置へ戻りアクチュエータ103が静止したら、鉄道車両は発車する。
述のように、線路軌道が直線の場合、図3に示されるように直線プラットホーム301に面する後方側の車体101Rは平行になっており、車体101Rの前端付近、中央付近及び後端付近の間隔はほぼ等しくなるため、センサ105は片側に3つある必要はなく、1つあれば車体101とプラットホーム106の距離を得ることができるので、センサ105を前端付近、中央付近及び後端付近のいずれか1箇所とすることにより、それぞれに設置する場合よりもコスト低減が図ることができる。
そこで、線路軌道が直線の場合は、1車両の片側あたり1箇所のみ、両側で計2箇所設置した構成とする。
ンサ105は片側に1箇所設置されているため、図4に示す手順において、間隔情報107からプラットホーム106が車体101のどちら側にあるのかを判断する手順と、プラットホーム106の形状及びそれに応じた目標値の設定が不要なため、目標値設定の手順が異なる。
間隔情報107からプラットホーム106が車体101のどちら側にあるのかを判断する手順について述べる。左側に設置されたセンサ105による間隔情報と右側に設置されたセンサによる間隔情報の値を比較し、小さい値を持つ側にプラットホーム106があると判断する。また、2つの差がある閾値以内であった場合は、プラットホーム106が両側にあると判断し、車体101の制御は行わない。
目標値設定の手順について述べる。センサ105の間隔情報の目標値は、プラットホーム106と車体101が衝突しない値として設定される。このように目標値を設定することでプラットホーム106と車体101の側面は衝突しないオフセット値分の間隔がある状態となる。
上記の手順でプラットホーム106側へ車体101を制御することにより、プラットホーム106と車体101の間隔を狭めることができ、間隔へ人が転落することを抑制することができる。
乗客の乗降が完了し、ドアが閉まったら車体101を停車時点の位置へ戻すように制御装置104はアクチュエータ103F、103Rへ同じ制御量108を与える。
それ以外の構成は上記の実施例と同様である。
上記の実施例では、間隔情報107をセンサ105から得たが、図6に示されるようにセンサ105を設けることなく、各駅毎に、予め鉄道車両を定点停止位置に停車させた状態で、各車体の様々な箇所で計測したプラットホームとの間隔データを記憶装置601に格納しておき、この記憶装置601から間隔情報107を取得する。
憶装置106は鉄道車両側に設置され、制御装置104に接続されているが、記憶装置106を地上側に設置して、無線送信装置から制御装置104に接続された無線受信器装置を経由して、制御装置104に記憶された間隔データを伝送するようにしてもよい。
記憶装置601には、記憶データとして、停止位置に対するプラットホーム106がどちら側にあるのかの情報と、定点停車位置に対するプラットホーム106と車体101の種々の位置における間隔データと、定点停止位置から許容誤差の範囲における車体101とプラットホーム106との最小間隔が格納されている。
鉄道車両は運転士の操作や自動運転等によってプラットホーム106に停車されるが、一般的には定点停止位置にまったくずれることなく停止することは困難であり、停止位置に誤差が発生する。
許容し得る停止位置の範囲は予め決められており、例えば前後50cm以内など、停止位置範囲外に停車した場合は、再び鉄道車両を前後に移動させ停止位置範囲内に停車する。
このため、定点停止位置からずれてしまい、プラットホーム106と車体101の実際の間隔と記憶装置601に記憶された間隔データとの間に誤差が生じても、最大のずれには上限があるので、定点停止位置の許容誤差範囲内におけるプラットホーム106と車体101の最小間隔データを記憶装置601に持つことで対応する。
間隔データを記憶する車体箇所を多くすればプラットホーム106形状を的確に捉えられるが、本実施例では、実施例1のセンサ105の設置位置と同じ位置における間隔データが記憶されている場合を前提に、本発明の車体101を制御する手順を以下に説明する。
図7は手順の流れを示したフローチャート図である。
鉄道車両がプラットホーム106へ進入し、停車したことを検知すると、制御装置104は記憶装置601よりプラットホーム106がどちら側にあるのかの情報を得て、プラットホーム106が右側にあるのか、左側にあるのか、両側にあるのか判断する。プラットホーム106が右側または左側にある場合は車体の制御を行い、両側にある場合は車体の制御を行わない。
鉄道車両は、プラットホーム106に設置された停止位置センサからの信号や、基準となる地上子からの走行距離等に基づいて、プラットホーム106における停止位置情報を取得することができ、制御装置104は鉄道車両が停止許容誤差範囲内に停車している場合、定点停車位置前後のずれが所定の閾値内であれば、定点停止位置を前提とした間隔データを間隔情報107として記憶装置601より得る。
また、定点停車位置前後のずれがこの閾値を超える場合は、記憶されている間隔情報のうち最小間隔を間隔情報107として記憶装置601より得る。得られた間隔情報107より、制御装置は実施例1の目標値決定の手順と同様に目標値を決定する。
制御装置104は目標値となるように2つのアクチュエータ103F、103Rへの制御量108を決定し与える。アクチュエータ103の制御が完了し、車体101が静止したら制御が完了したと判断する。
上記の手順でプラットホーム106側へ車体101を制御することにより、プラットホーム106と車体101の間隔を狭めることができ、間隔へ人が転落することを抑制できる。
乗客の乗降が完了し、ドアが閉まったら車体101を停車時点の位置へ戻すように制御装置104はアクチュエータ103へ制御量108を与える。停車時点の車体101の位置へ戻りアクチュエータ103の制御が完了したら、鉄道車両は発車する。
なお、鉄道車両が定点停車位置から停止許容誤差範囲の上下限に到るまで、各停車位置毎に、プラットホーム106との間隔を連続的に計測し、これを記憶装置601に位置情報と関連させてデータベース化し、実際の鉄道車両の停車位置情報に基づいて、これを読み出すようにしてもよい。
以上説明したように、本発明によれば、プラットホームにおける鉄道車両の乗降口位置に依存することなく、鉄道車両の車体自体を進行方向に対し左右方向に移動することで、駅設備の変更を最小限にとどめながら、車体外側面とプラットホームの端面との隙隔自体を最小限に狭め、この間隔に人が転落する危険性を抑制することが可能となるので、近年増加しているプラットホームでの転落を抑制する効果的な手段として広く採用されることが期待できる。
101 車体
102 台車
103 アクチュエータ
104 制御装置
105 センサ
106 プラットホーム
107 間隔情報
108 制御量
109 ダンパ
201 距離センサ
202 集約装置
301 直線プラットホーム
302 曲線プラットホーム
601 記憶装置

Claims (2)

  1. 前後の台車と、前記台車上に設置される車体と、前記台車のそれぞれと前記車体の間に配置され、該車体を進行方向に対し左右方向に移動させるアクチュエータとを備え、プラットホームと前記車体の間隔情報に基づいて、前記プラットホームと前記車体との間隔を前記アクチュエータによって制御する鉄道車両の車体制御装置であって、
    前記プラットホームと前記車体との間隔を計測するセンサを、前記車体の側面部において、前記車体の側面部の進行方向に沿って、前端付近、中央付近、後端付近にそれぞれ設け、各センサが計測した間隔情報に基づき、前記プラットホームが直線プラットホーム、中央部付近の間隔が狭い凸型プラットホーム、中央部の間隔が広い凹型プラットホームのいずれであるかを判定する判定手段と、
    前記判定手段の判定結果に応じて、前記センサそれぞれが計測する間隔情報の目標値を定め、各間隔情報が当該目標値となるよう、前記アクチュエータそれぞれの制御量を決定する制御装置を設けたことを特徴とする鉄道車両の車体制御装置。
  2. 請求項において、前記センサを、前記車体の側面部において、垂直方向に複数配置することを特徴とする鉄道車両の車体制御装置。
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