JP5776009B1 - 通信装置及び通信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の通信装置間での同期精度を向上できる通信装置を提供する。【解決手段】ネットワークを介して第2の通信装置との間で通信する第1の通信装置であって、同期メッセージを通信するための複数のスロットを生成し、第1の通信装置及び各第2の通信装置に対して各スロットを割り当てるスロット制御部と、各第2の通信装置との間で、同期メッセージを通信する第1の通信部と、を備える。第1の通信部は、第1の通信装置に割り当てられたスロットを用いて、第1の同期メッセージを各第2の通信装置に送信し、各第2の通信装置に割り当てられた各スロットを用いて、第1の同期メッセージに対する応答としての第2の同期メッセージを受信する。【選択図】図2

Description

本発明は、通信装置、通信システム、及び通信方法に関する。
従来、通信システムにおける同期に関する技術が知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
特許文献1では、移動通信網における複数の基地局の同期化方法が記載されている。この同期化方法では、複数の基地局に、LAN(Local Area Network)を介して時間情報を伝送し、時間情報を受信する各基地局のクロック発生器を、受信時点と当該時間情報の時間情報内容とに基づいて調整する。また、この同期化方法では、各基地局に対する、無線時間フレームに係わる機能シーケンスの送信を、クロック発生器の信号に基づいて制御する。
特許文献2では、無線LANにより接続された複数の通信装置の各々が、時計手段の時刻の同期を行う通信装置が記載されている。この通信装置は、時刻を示す時刻手段と、時刻検知手段と、第1フレーム認識手段と、第2フレーム送信手段と、を備える。時刻検知手段は、無線LANにおいて複数の通信装置に対して送信された特定の第1フレームの受信、又は、送信を検知する。第1フレーム認識手段は、第1フレームの受信又は送信が検知された時の第1フレーム検知時刻を、時計手段が示す時刻に基づいて決定する。第2フレーム送信手段は、第1フレーム検知時刻情報を含む第2フレームを、無線LANを介して外部の通信装置に送信する。
特表2003−509973号公報 特開2007−124633号公報
特許文献1,2の技術では、複数の通信装置間での同期精度が不十分であった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、複数の通信装置間での同期精度を向上できる通信装置、通信システム、及び通信方法を提供する。
本発明の通信装置は、ネットワークを介して第2の通信装置との間で通信する第1の通信装置であって、同期メッセージを通信するための複数のスロットを生成し、当該第1の通信装置及び各第2の通信装置に対して各スロットを割り当てるスロット制御部と、各第2の通信装置との間で前記同期メッセージを通信する第1の通信部と、を備え、前記第1の通信部は、前記スロット制御部が割り当てたスロット情報を予め各第2の通信装置に送信し、当該第1の通信装置に割り当てられたスロットを用いて、第1の同期メッセージを各第2の通信装置に送信し、各第2の通信装置に割り当てられた各スロットを用いて、各第2の通信装置が前記スロット情報に基づき各第2の通信装置に割り当てられた各スロットを用いて送信した前記第1の同期メッセージに対する応答としての第2の同期メッセージを受信する。
本発明の通信方法は、ネットワークを介して第2の通信装置との間で通信する第1の通信装置における第1の通信方法であって、同期メッセージを通信するための複数のスロットを生成し、前記第1の通信装置及び各第2の通信装置に対して各スロットを割り当てるスロット制御ステップと、各第2の通信装置との間で、前記同期メッセージを通信する通信ステップと、を備え、前記通信ステップでは、前記スロット制御ステップが割り当てたスロット情報を予め各第2の通信装置に送信し、前記第1の通信装置に割り当てられたスロットを用いて、第1の同期メッセージを各第2の通信装置に送信し、各第2の通信装置に割り当てられた各スロットを用いて、各第2の通信装置が前記スロット情報に基づき各第2の通信装置に割り当てられた各スロットを用いて送信した前記第1の同期メッセージに対する応答としての第2の同期メッセージを受信する。
本発明によれば、複数の通信装置間での同期精度を向上できる。
第1の実施形態の通信システムの概略構成例を示すブロック図 第1の実施形態におけるマスタCS(Cell Station)とスレーブCSとの構成例を示すブロック図 第1の実施形態における通信システムによる同期処理の一例を示すシーケンス図 第1の実施形態における複数のCS間で同期処理が行われる場合のタイムスロットの第1例を示す模式図 第1の実施形態における複数のCS間で同期処理が行われる場合のタイムスロットの第2例を示す模式図 第1の実施形態における複数のCS間で同期処理が行われる場合のタイムスロットの第3例を示す模式図 第2の実施形態における通信システムの概略構成例を示す模式図 図4に示したタイムスロットを用いる場合のパケット衝突例を示す模式図 第2の実施形態における複数のCS間で同期処理が行われる場合のタイムスロットの第1例と、このタイムスロットを用いる場合のパケット衝突例と、を示す模式図 (A)図8のタイムスロットを用いた場合の各パケットの伝送タイミングの一例を示す模式図、(B)図9のタイムスロットを用いた場合の各パケットの伝送タイミングの一例を示す模式図 第2の実施形態における複数のCS間で同期処理が行われる場合のタイムスロットの第2例と、このタイムスロットを用いる場合のパケット衝突例と、を示す模式図
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。
(本発明の一形態を得るに至った経緯)
複数の通信装置を含む通信システムにおける各通信装置の同期技術として、IEEE1588Ver.2が知られている。IEEE1588Ver.2では、高精度時間プロトコル(PTP:Precise Time Protocol)を用いて同期が行われる。
PTPを使用する通信システムでは、互いに同期する通信装置は、1台のマスタ機器とマスタ機器以外のスレーブ機器とに区分される。例えば、マスタ機器から全てのスレーブ機に対して同期メッセージが送信され、マスタ機器とスレーブ機との間でメッセージ交換される。
特許文献1に記載された同期化方法では、マスタ機器が送出する同期メッセージに応答するスレーブ機の台数が多い場合、多数のスレーブ機器に対するメッセージ交換がマスタ機器に集中的に発生する可能性がある。この場合、例えば、ネットワークの負荷(トラフィック)、マスタ機器の処理負荷(例えば、CPUの処理負荷)が一時的に過大になり、マスタ機器による処理に遅延が生じる。この結果、マスタ機器とスレーブ機器との間の時刻の同期にずれが生じる可能性がある。
特許文献2に記載された通信装置では、無線により同期フレームが送信されており、複数のスレーブ機器のうちの1つのスレーブ機器が同期に失敗した場合、他のスレーブ機器についても連鎖的に同期に失敗することがある。従って、例えばスレーブ機器の台数が多い場合には、同期に失敗する可能性が高くなる。
以下では、複数の通信装置間での同期精度を向上できる通信装置、通信システム、及び通信方法について説明する。
以下の実施形態における通信システムは、例えば、IP(Internet Protocol)−PBX(Private Branch eXchange)システムに適用される。
以下の実施形態における通信装置は、例えば、IP−PBXにおけるCS(Cell Station)に適用される。
(第1の実施形態)
図1は、実施形態における通信システム1の概略構成例を示す模式図である。通信システム1は、IP−PBX主装置2、IP−DECT(Digital Enhanced
Cordless Telecommunication)セルステーション4、及びIP電話端末5を備える。IP−DECTセルステーション4は、例えば、LAN3(例えばEthernet(登録商標))を経由して、IP−PBX主装置2と有線接続される。IP電話端末5は、例えば、LAN3を経由してIP−PBX主装置2と有線接続される。
IP−PBX主装置2は、IPネットワークにおいて、例えばIP電話端末5又はCS(Cell Station)配下のIP−DECT子機端末7の回線交換を行う装置である。IP−PBX主装置2は、例えば、上記回線交換を行う専用の装置でもよいし、上記回線交換機能を有する汎用のサーバでもよい。IP−PBX主装置2により、例えば企業、店舗、又はコールセンタ内において、IP電話による内線電話網が構築できる。
IP−DECTセルステーション4は、IP−DECT子機端末7の無線通信を可能にする複数の基地局としてのセルステーション(CS:Cell Station)6を有する。CS6は、マスタとして動作するマスタCS6Mと、スレーブとして動作するスレーブCS6Sと、を含む。マスタCS6Mは、スレーブCS6Sの同期を管理する。図1では、3台のCS6は、それぞれLAN3に接続され、IP−PBX主装置2との通信及び各CS6間での通信を可能にされる。CS6は、通信装置の一例である。
図1では、3台のCS6のうち、1台のCS6がマスタCS6Mとして設定され、残りの2台のCS6がスレーブCS6S1,6S2として設定される。CS6をマスタCS6Mとして動作させるかスレーブCS6Sとして動作させるかは、例えばIP−PBX主装置2のメンテナンスコンソールにより設定されることもあれば、生産時からマスタ専用機、スレーブ専用機として別々に製造して動作させることもある。後者の場合には、マスタ専用機に高性能なCPUを実装したり、音声通信機能のない同期マスタ専用機とすることで、収容台数を増やすこともできる。
マスタCS6MとスレーブCS6S1,6S2とは、IP−DECT子機端末7がCS6M,6Sとの間でシームレスに通信が行えるように、LAN3を経由して同期がとられる。シームレスな通信とは、例えば、通信が途切れることなくハンドオーバされることを指す。
IP−DECT子機端末7は、携帯型の通信端末であり、例えば電波強度の最も強いCS6との間で通信(例えばIP電話に係る通信、VoIP(Voice over Internet Protocol)通信)を行う。IP−DECT子機端末7は、CS6との間で、DECTを用いて通信する。IP−DECT子機端末7は、例えば、IP−DECT子機端末7の移動に伴って、通信先のCS6との間での通信状態に悪化の兆候が見られた場合、通信先のCS6を切り替え、他のCS6との間で通信を開始(ハンドオーバー)する。従って、CS6の台数が多い場合、多数のIP−DECT子機端末7が配置可能であり、通信可能なエリアを拡大できる。CS6との間での通信状態に悪化の兆候が見られた場合とは、例えば、通信先のCS6との間でモニタしている電波強度や通信品質が、他の周辺CS6との間のものに比べて低下する場合である。
図1では、IP−DECTセルステーション4におけるCS6の台数を3台としたが、この台数に限られない。但し、スレーブCS6S1,6S2がマスタCS6Mと同期をとる関係上、スレーブCS6Sの台数はマスタCS6Mのリソース能力(例えば、CPUの処理能力)以内となる。通信システム1は、少なくとも複数のCS6を含む。
図2は、マスタCS6MとスレーブCS6Sとの構成例を示すブロック図である。図2に示すように、マスタCS6MとスレーブCS6Sとは、それぞれ同様の構成を有する。マスタCS6MとスレーブCS6Sとは、ソフトウェア的にマスタとして設定されるか、スレーブとして設定されるかが異なる。図2では、マスタCS6Mを例に挙げて説明する。
マスタCS6Mは、DECT無線部10、PHY(PHYsical layer)−LSI(Large Scale Integration)11、記憶部12、状態表示部13、及びCPU(Central Processing Unit)14を有する。
DECT無線部10は、IP−DECT子機端末7との間でDECT方式に従って無線通信するためのハードウェア(HW:HardWare)とソフトウェア(SW:SoftWare)とを含む。DECT無線部10は、後述する同期制御ハードウェア112により生成されたクロック信号を入力し、クロック信号に同期して動作する。
PHY−LSI11は、PHYブロック111と同期制御ハードウェア112とを有する。
PHYブロック111は、例えば、VoIP(Voice Over Internet Protocol)パケットを、LAN3(例えばEthernet(登録商標))を介して、他のVoIP機器と通信するためのPHY層に係る処理を行う。他のVoIP機器は、例えば、他のCS6、IP電話端末5を含む。
同期制御ハードウェア112は、IEEE1588 Ver.2に準拠したハードウェア・アクセラレータを含む。同期制御ハードウェア112は、クロックを生成し、内部に持つTimeStamp(タイムスタンプ)の時刻情報及びクロックレートを、IEEE1588 Ver.2プロトコルによってタイミングマスタに同期させるためのハード機能を有する。本実施形態では、タイミングマスタは、マスタCS6Mである。図2では、同期制御ハードウェア112がPHY−LSI11に含まれることを例示したが、他の構成部に含まれてもよい。
CPU14は、VoIP処理部141、TCP(Transmission Control Protocol)−IPブロック142、MAC(Media Access
Control)ブロック143、及び同期制御ソフトウェア処理部144を有する。
VoIP処理部141は、例えば、IP−DECT子機端末7との間で無線通信された双方向音声データを、VoIPパケットに変換する。VoIP処理部141は、例えば音声データをDECT無線部10との間で送受する。
TCP−IPブロック142は、VoIPパケットをLAN3経由で他のVoIP機器と通信するためのTCP層及びIP層に係る処理を行う。MACブロック143は、VoIPパケットをLAN3経由で他のVoIP機器と通信するためのMAC層に係る処理を行う。図2では、MACブロック143がCPU14に含まれることを例示したが、他の構成部に含まれてもよい。
同期制御ソフトウェア処理部144は、PHY−LSI11の同期制御ハードウェア112を制御して、IEEE1588 Ver.2プロトコルによる同期を実現するためのソフトウェアを処理する。例えば、CPU14が、記憶部12に記憶されたプログラムを実行することにより、同期制御ソフトウェア処理部144の機能を実現する。
同期制御ソフトウェア処理部144は、Master(マスタ)/Slave(スレーブ)の2つのモードを有する。本実施形態では、マスタCS6Mの同期制御ソフトウェア処理部144には、マスターモードが設定され、スレーブCS6Sの同期制御ソフトウェア処理部144には、スレーブモードが設定される。
同期制御ソフトウェア処理部144は、例えば、自CSの初期設定、PLL制御(Phase Locked Loop)を実行し、自CSのクロックの位相及びクロックレートを制御する。例えば、同期制御ソフトウェア処理部144は、スレーブモードである場合、同期メッセージの通信に基づいてマスタCS6Mとの間の伝搬遅延時間を算出し、伝搬遅延時間に基づいて、自CSのクロックを補正する。この場合、同期制御ソフトウェア処理部144は、クロック補正部としての機能を有する。
TCP−IPブロック142、MACブロック143、及びPHYブロック111は、例えば、同期メッセージを通信する通信部としての機能を有する。
記憶部12は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Ranom Access Memory)を含む。記憶部12は、各種データ、情報、プログラム、を記憶する。
状態表示部13は、例えば、各種データ、情報を表示する。
次に、マスタCS6MとスレーブCS6S1,6S2との間の同期メッセージの通信例について説明する。
図3は、マスタCS6MとスレーブCS6S1,6S2との間の同期メッセージの通信例を示すシーケンス図である。
図3のシーケンスでは、例えば、IEEE1588 Ver.2プロトコル(例えばPTP)に従って同期メッセージが通信される。PTPでは、例えば、パケットベースで、時刻(=位相)、及び周波数が同期される。PTPでは、例えば、マスタCS6MとスレーブCS6Sとの間において、パケットメッセージ交換により同期が行われる。PTPでは、例えば、マスタCS6M及びスレーブCS6Sにおいて、ハードウェアタイムスタンプが使用される。PTPでは、例えば、PTP専用線の敷設が不要であり、ユーザトラフィックとの混在が可能である。
時刻T1において、マスタCS6MのPHY−LSI11は、スレーブCS6M,6S1に対して、Syncメッセージをマルチキャスト送信する。Syncメッセージは、例えば、パケット単位で送信される。Syncメッセージは、例えば、マスタCS6Mの同期制御ハードウェア112により付される当該メッセージの送信時刻(T1)の情報を含む。Syncメッセージは、単に「Sync」とも記載される。時刻(Tx)の情報を含むSyncメッセージは、単にSync(Tx)とも記載される。
時刻T2において、スレーブCS6S1のPHY−LSI11は、Sync(T1)を受信し、内部のタイムスタンプを参照して、当該メッセージの受信時刻(T2)の情報を取得する。スレーブCS6S1の同期制御ソフトウェア処理部144は、Syncメッセージに含まれる時刻T1の情報と、取得された時刻T2の情報と、を用いて、T2−T1を算出する。
時刻T3において、スレーブCS6S1のPHY−LSI11は、受信されたSyncメッセージに応じて、マスタCS6Mに対して、Delay_Requestメッセージをユニキャスト送信する。Delay_Requestメッセージは、例えば、パケット単位で送信される。Delay_Requestメッセージは、単に「Delay_Req」とも記載される。スレーブCS6S1のPHY−LSI11は、内部のタイムスタンプを参照して、当該メッセージの送信時刻(T3)を取得し、例えば記憶部12に記憶させる。
時刻T4において、マスタCS6MのPHY−LSI11は、Delay_Reqを受信し、内部のタイムスタンプを参照して、当該メッセージの受信時刻(T4)の情報を取得する。
時刻T5において、マスタCS6MのPHY−LSI11は、スレーブCS6S2に対して、受信されたDelay_Reqに対するDelay_Responseメッセージをユニキャスト送信する。Delay_Responseメッセージは、例えば、パケット単位で送信される。Delay_Responseメッセージは、単に「Delay_Resp」とも記載される。Delay_Respは、例えば、時刻T4の情報を含む。つまり、マスタCS6MのPHY−LSI11は、Delay_Resp(T4)を送信する。
時刻T6において、スレーブCS6S1のPHY−LSI11は、Delay_Resp(T4)を受信し、内部のタイムスタンプを参照して、当該メッセージに含まれる受信時刻(T4)の情報を取得する。スレーブCS6S1の同期制御ソフトウェア処理部144は、Delay_Resp(T4)に含まれる時刻T4の情報と、記憶された時刻T3の情報と、を用いて、T4−T3を算出する。
算出された(T2−T1)の値と(T4−T3)の値との合計値は、マスタCS6MとスレーブCS6S1との間の往復遅延時間を表す。往復遅延時間の半分の値は、片道遅延時間の平均値を表し、「伝搬遅延時間」とも称する。スレーブCS6S1の同期制御ハードウェア112及び同期制御ソフトウェア処理部144は、例えば、(T2−T1)の値と(T4−T3)の値とが伝搬遅延時間に一致するように、スレーブCS6S1のクロックの位相(=時刻)及びクロックレートを調整する。これにより、スレーブCS6S1のクロックをマスタCS6Mのクロックに同期させることができ、両者の時刻のずれを解消できる。
同様に、時刻T2’において、スレーブCS6S2のPHY−LSI11は、Sync(T1)を受信し、内部のタイムスタンプを参照して、当該メッセージの受信時刻(T2’)の情報を取得する。スレーブCS6S2の同期制御ソフトウェア処理部144は、Syncメッセージに含まれる時刻T1の情報と、取得された時刻T2’の情報と、を用いて、T2'−T1を算出する。
時刻T3’において、スレーブCS6S2のPHY−LSI11は、受信されたSyncメッセージに応じて、マスタCS6Mに対して、Delay_Reqをユニキャスト送信する。スレーブCS6S2のPHY−LSI11は、内部のタイムスタンプを参照して、当該メッセージの送信時刻(T3’)を取得し、例えば記憶部12に記憶させる。
時刻T4’において、マスタCS6MのPHY−LSI11は、スレーブCS6S2からのDelay_Reqを受信し、内部のタイムスタンプを参照して、当該メッセージの受信時刻(T4’)の情報を取得する。
時刻T5’において、マスタCS6MのPHY−LSI11は、スレーブCS6S2に対して、受信されたDelay_Reqに対するDelay_Respをユニキャスト送信する。Delay_Respは、例えば、時刻T4’の情報を含む。つまり、マスタCS6MのPHY−LSI11は、Delay_Resp(T4’)を送信する。
時刻T6’において、スレーブCS6S2のPHY−LSI11は、Delay_Resp(T4’)を受信し、内部のタイムスタンプを参照して、当該メッセージに含まれる受信時刻(T4’)の情報を取得する。スレーブCS6S2の同期制御ソフトウェア処理部144は、Delay_Resp(T4’)に含まれる時刻T4’の情報と、記憶された時刻T3’の情報と、を用いて、T4’−T3’を算出する。
算出された(T2’−T1)の値と(T4’−T3’)の値との合計値は、マスタCS6MとスレーブCS6S2との間の往復遅延時間を表す。往復遅延時間の半分の値は、片道遅延時間の平均値を表し、伝搬遅延時間とも称する。スレーブCS6S2の同期制御ハードウェア112及び同期制御ソフトウェア処理部144は、例えば、(T2’−T1)の値と(T4’−T3’)の値とが伝搬遅延時間に一致するように、スレーブCS6S2のクロックの位相及びクロックレートを調整する。これにより、スレーブCS6S2のクロックをマスタCS6Mのクロックに同期させることができ、両者の時刻のずれを解消できる。
図3に示したように、各スレーブCS6Sは、マスタCS6Mを参照し、同期処理を行う。スレーブCS6Sは、同期メッセージ(例えばDelay_Req,Delay_Resp)がユニキャスト通信されることで、他のスレーブCS6Sとの間の処理は発生せず、対マスタCS6Mとの間の処理を行う。
マスタCS6Mは、同期メッセージ(例えばDelay_Req,Delay_Resp)がユニキャスト通信された場合、このユニキャスト通信の通信タイミングが異なる場合、各スレーブCSとの処理が集中しない、又は集中が緩和される。そのため、マスタCS6Mのリソースが不足(例えば、CPUの能力不足)することを抑制できる。
次に、通信システム1におけるタイムスロットについて説明する。
図4は、通信システム1における複数のCS6間で同期処理が行われる場合のタイムスロットの第1例を示す模式図である。以下、n番目のタイムスロットを「Slotn」とも記載する。タイムスロットは、同期メッセージを通信するための複数のスロットを含む。
マスタCS6Mの同期制御ソフトウェア処理部144は、例えば、タイムスロットを生成し、各スレーブCS6Sに対してタイムスロットに含まれるスロットの1つを割り当てる。つまり、マスタCS6Mの同期制御ソフトウェア処理部144は、スロット制御部としての機能を有する。
スレーブCS6Sでは、PHY−LSI11又は同期制御ソフトウェア処理部144が、マスタCS6Mにより割り当てられたスロットの情報を取得する。スロットの情報は、例えばLAN3を介した通信により取得されてもよいし、予めスレーブCS6S毎に定められて記憶部12に記憶され、記憶部12から取得されてもよい。つまり、スレーブCS6SのPHY−LSI11又は同期制御ソフトウェア処理部144は、取得部としての機能を有する。
PTPでは、図3に示した同期メッセージ(例えば、Sync、Delay_Req、Delay_Resp)の伝送は、例えば、1秒の周期で繰り返される。
図4では、マスタCS6Mの同期制御ソフトウェア処理部144が、タイムスロットの周期である1秒間を100分割し、100個のスロットを含むタイムスロットを形成する。つまり、マスタCS6Mの同期制御ソフトウェア処理部144は、1スロットあたり10msecの時間を割り当て、0番目のスロットSlot0から99番目のスロットSlot99までを形成する。また、1秒周期で同じ動作が繰り返され、99番目のスロットSlot99の次に、0番目のスロットSlot0が現れる。
1スロットあたりの時間長を10msecとした場合、特定の環境下(例えば、OSとしてLinux(登録商標)を使用する環境)において実装を容易にできる。1スロットあたりの時間長が10msecとされることは一例であり、10msec以外の時間長が採用されても良い。
図4では、Slot0において、MasterとしてのマスタCS6Mと全てのスレーブCS6S(6S1,6S2,・・・)との間で、同期メッセージ(Sync)がマルチキャストにより通信される(例えば図3の時刻T1,T2,T2’参照)。Slot1において、Slave1としてのスレーブCS6S1とマスタCS6Mとの間で、同期メッセージ(Delay_Req,Delay_Resp)がユニキャストにより通信される(例えば図3のT3〜T6参照)。Slot2において、Slave2としてのスレーブCS6S2とマスタCS6Mとの間で、同期メッセージ(Delay_Req、Delay_Resp)がユニキャストにより通信される(例えば図3のT3’〜T6’参照)。
同様に、Slot3〜Slot99において、Slave3〜99としてのスレーブCS(不図示)とマスタCS6Mとの間で、同期メッセージ(Delay_Req、Delay_Resp)がユニキャストにより通信される。従って、図4では、最大で99台のスレーブCSが割り当てられる。
図4のタイムスロットを用いる場合、マスタCS6Mは、複数(例えば多数)のスレーブCS6Sとの間で、同期メッセージを一定の周期で順番に通信できる。これにより、マスタCS6Mにおける同期処理が一時期に集中することを抑制でき、マスタCS6Mの処理負荷を時間的に分散できる。従って、マスタCS6Mが格別に高性能のCPUを内蔵しない場合でも、マスタCS6Mにおける処理遅延が抑制され、各CS6間における同期ずれの発生を抑制できる。
図4に示した各スロットでは、例えばTDMA(Time Division Multiple Access:時分割多元接続)のスロットとは異なり、通信タイミングが厳格に規制されない。従って、仮に1つのスロットにおいて同期メッセージの通信処理が終了しない場合でも、この通信処理が継続されてもよい。この場合、次のスロットの処理開始タイミングが少し遅れる程度の影響が現れるが、マスタCS6Mに負荷が集中することは抑制され、マスタCS6Mの処理負荷は分散される。
図4では、1周期におけるSlot99に99番目のスレーブCS6Sに割り当てられることを例示しているが、スレーブCS6Sの総数の最大値が98個に定められ、Slot99がブランクにされてもよい。この場合、Slot99には、同期メッセージを通信するスレーブCS6Sが割り当てられない。これにより、各スロットの処理が遅延した場合でも、遅延の影響をSlot99において吸収でき、次の1周期の処理開始が遅延することを抑制できる。
図4では、1周期におけるスロット数が100個であることを例示したが、100個以外でもよい。
図5は、通信システム1における複数のCS6間で同期処理が行われる場合のタイムスロットの第2例を示す模式図である。
図5では、図4と同様に、同期メッセージ(例えば、Sync,Delay_Req,Delay_Resp)の伝送が、1秒の周期で繰り返される。
図5では、マスタCS6Mの同期制御ソフトウェア処理部144が、タイムスロットの周期である1秒間を200分割し、200個のスロットを含むタイムスロットを形成する。つまり、マスタCS6Mの同期制御ソフトウェア処理部144は、1スロットあたり5msecの時間を割り当て、Slot0からSlot199までを形成する。また、1秒周期で同じ動作が繰り返され、Slot199の次にSlot0が現れる。
図5では、Slot0において、マスタCS6Mが全てのスレーブCS6S(6S1,6S2,・・・)との間で、同期メッセージ(Sync)がマルチキャストにより通信される。Slot1において、スレーブCS6S1とマスタCS6Mとの間で、同期メッセージ(Delay_Req,Delay_Resp)がユニキャストにより通信される。Slot2において、スレーブCS6S2とマスタCS6Mとの間で、同期メッセージ(Delay_Req、Delay_Resp)がユニキャストにより通信される。
同様に、Slot3〜Slot199において、Slave3〜199としてのスレーブCS(不図示)とマスタCS6Mとの間で、同期メッセージ(Delay_Req、Delay_Resp)がユニキャストにより通信される。従って、図5では、最大で199台のスレーブCSが割り当てられる。
従って、図5のタイムスロットを用いる場合でも、図4の場合と同様に、マスタCS6Mにおける同期処理が一時期に集中することを抑制でき、マスタCS6Mの処理負荷を時間的に分散できる。また、各タイムスロットの時間長が短いため、図4の場合と比べてスレーブCSの収容台数を増大できる。例えば、CPU14のオペレーティングシステム(OS)として、リアルタイムOS(例えばμItron)が採用される場合、図5のように各スロットを細分化することが容易である。
なお、図4の場合と同様に、スレーブCS6Sの総数の最大値が198個に定められ、Slot199がブランクにされてもよい。この場合、Slot199には、同期メッセージを通信するスレーブCS6Sが割り当てられない。これにより、各タイムスロットの処理が遅延した場合でも、遅延の影響をSlot199において吸収でき、次の1周期の処理開始が遅延することを抑制できる。
図5では、1周期におけるスロット数が200個であることを例示したが、200個以外でもよい。
図6は、通信システム1における複数のCS6間で同期処理が行われる場合のタイムスロットの第3例を示す模式図である。
図6では、図4と同様に、同期メッセージ(例えば、Sync,Delay_Req,Delay_Resp)の伝送が、1秒の周期で繰り返される。
図6では、マスタCS6Mの同期制御ソフトウェア処理部144が、タイムスロットの周期である1秒間を100分割し、100個のスロットを含むタイムスロットを形成する。つまり、マスタCS6Mの同期制御ソフトウェア処理部144は、1スロットあたり10msecの時間を割り当て、Slot0からSlot99までを形成する。また、1秒周期で同じ動作が繰り返され、Slot99の次にSlot0が現れる。
図6では、Slot0において、マスタCS6Mと全てのスレーブCS6S(6S1,6S2,・・・)との間で、同期メッセージ(Sync)がマルチキャストにより通信される。Slot1において、スレーブCS6S1,6S2とマスタCS6Mとの間で、同期メッセージ(Delay_Req,Delay_Resp)がユニキャストにより通信される。Slot2において、Slave3,Slave4としてのスレーブCS(不図示)とマスタCS6Mとの間で、同期メッセージ(Delay_Req,Delay_Resp)がユニキャストにより通信される。
同様に、Slot3〜Slot99において、Slave3〜99としてのスレーブCS(不図示)とマスタCS6Mと、の間で、同期メッセージ(Delay_Req、Delay_Resp)がユニキャストにより通信される。ここでは、1つのスロットにおいて、順番に、連続する2つのスレーブCS6Sが割り当てられる。従って、図6では、最大で198台のスレーブCS6Sが割り当てられる。
このように、同期制御ソフトウェア処理部144は、複数のCS6に対して、同一のスロットを割り当ててもよい。
図6のように、各スロットに複数のスレーブCS6Sの通信タイミングが割り当てられる場合、マスタCS6Mの同期制御ハードウェア112が、タイムスタンプを複数個バッファリングする機能を備えてもよい。
例えば、同期制御ソフトウェア処理部144が他の処理(例えば前のスロットの通信に係る処理)の実行中に、次のパケットが受信された場合、同期制御ハードウェア112は、受信されたパケットに受信時刻としてのタイムスタンプを付し、バッファする。従って、タイムスタンプが実際の受信時刻から遅れることを抑制できる。同期制御ハードウェア112は、同期制御ソフトウェア処理部144が上記他の処理の実行が終了した場合、バッファされたパケットを同期制御ソフトウェア処理部144へ送る。
これにより、複数のスレーブCS6Sに対する同期制御に係る遅延を抑制でき、タイムスロットを細分化しなくても、スレーブCS6Sのタイムスロットへの収容台数を増大できる。図6のタイムスロットを用いる場合でも、マスタCS6Mにおける同期処理が一時期に集中することを抑制でき、マスタCS6Mの処理負荷を時間的に分散できる。
図6では、Slot1〜Slot99において、1つのスロット期間に2つのスレーブCS6Sの通信が割り当てられることを例示したが、過大に処理負荷が増大しない場合、3つ以上のスレーブCS6Sの通信が割り当てられてもよい。
通信システム1によれば、例えば、LAN3を介してマスタCS6Mに複数のスレーブCS6Sが接続された場合でも、タイムスロットを用いることで、各スレーブCS6Sの通信タイミングを分散させて管理できる。従って、マスタCS6Mの処理負荷を平準化できる。また、スレーブCS6が同期メッセージをユニキャスト送信するので、マルチキャスト送信と比較すると、LAN3を流れるパケット量が低減し、LAN3におけるネットワーク負荷を平準化できる。よって、各CS6間での同期精度を向上できる。
また、スレーブCS6Sが複数(たとえ多数)存在する場合でも、マスタCS6Mにおいて同期確立のための処理が一時期に集中することを抑制できる。即ち、各スレーブCS6Sによる同期メッセージが異なるタイムスロットで伝送されるので、マスタCS6Mの負荷を時間的に分散でき、同期処理の実行に遅延が生じることを抑制できる。従って、複数のCS6間での同期精度を向上できる。
なお、スレーブCS6がランダムな待ち時間の後に、Delay_Requestを送信する方式が用いられた場合、一定の負荷平準化効果が得られるが、スレーブCS6の台数が増えた場合の完全な平準化は困難である。これに対し、通信システム1は、タイムスロットを用いることで、通信集中を分散でき、同期精度を向上できる。同期精度が向上することで、IP−DECT子機端末7と各CS6とがハンドオーバーする場合でも、通話切断が生じる可能性を低減できる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態では、各CS6が接続されたLAN3において、同期メッセージのパケットと他のアプリケーションのパケットとが混在することを想定する。
図7は、第2の実施形態における通信システム1Bの構成例を示す模式図である。通信システム1Bは、図1に示した通信システム1と比較すると、L2スイッチ41,42を備える。L2スイッチ41,42は、例えば、LAN3においてデータを中継するスイッチングハブである。通信システム1Bでは、マスタCS6MとスレーブCS6Sとの間に、L2スイッチ41,42が介在する。
図7では、通信システム1Bの一部として、IP−PBX主装置2、1台のIP電話端末5、2台のCS6、及び2台のL2スイッチ41,42が簡略化して示されている。実際には、通信システム1Bは、第1の実施形態における通信システム1と同様の構成と、スイッチと、を含む。各装置の台数は、図7に示す台数に限られない。
L2スイッチ41とL2スイッチ42とが接続されるLAN3には、例えば、マスタCS6M及びスレーブCS6Sにより通信パケットと、IP電話端末5により通信されるパケットと、が混在する。例えば、IP電話端末5がIP電話により通信する場合、VoIPパケットが、一定の周期(例えば20msec)で発生する。例えば、同期メッセージのパケットは、1秒周期で発生する。
VoIPパケットは、周期的なパケットの一例である。周期的なパケットは、例えば、映像パケットを含んでもよい。例えば、ネットワークカメラ(不図示)がL2スイッチ42に接続された場合、ネットワークカメラが送出する映像のパケットが、LAN3において周期的に伝送される。
例えばVoIPパケットと同期メッセージのパケットとが同時に発生し、L2スイッチ41,42において両パケットが衝突する可能性がある場合、L2スイッチ41,42は、両パケットの少なくとも一方をバッファリングする。バッファリングにより、マスタCS6MとスレーブCS6S1との間の伝搬遅延時間に揺らぎが発生する。伝搬遅延時間の揺らぎは、通信システム1Bにおいて同期ずれを発生させる。特に、パケットの衝突が連続的に生じる場合、伝搬遅延時間の揺らぎが大きくなり、同期ずれが大きくなる可能性がある。
次に、通信システム1Bが図4に示したタイムスロットを用いる場合について説明する。図8は、図4に示したタイムスロットを用いる場合のパケット衝突例を示す模式図である。
図8に示す各スロットの時間長は、10msecであり、各スロットを含むタイムスロット1周期の時間長は、1秒(1sec)である。従って、同期メッセージのパケットは、10msec毎にLAN3を伝送される可能性がある。一方、VoIPパケットが伝送される周期は、20msecであることを想定する。この場合、VoIPパケットは、20msec毎にLAN3を伝送される可能性がある。従って、同期メッセージのパケットの伝送周期及びタイムスロットの周期と、VoIPパケットの伝送周期と、が倍数関係となる。そのため、図8において「×」印で表す時点において、パケット衝突が連続的に発生する可能性がある。
例えば、図8のようにSlot0においてパケット衝突が生じると、2つのスロット毎に連続的にパケット衝突が発生する可能性がある。この場合、次のタイムスロットの周期におけるSlot0においても、再びパケット衝突が発生する可能性がある。従って、Slot0,2,・・・,98に亘って、高頻度で毎回パケット衝突が発生し、特定のスレーブCS6Sは毎回同期メッセージに失敗する可能性がある。特に、Slot0において通信されるSyncメッセージは、各CS6間における同期処理に影響を与えるので、パケット衝突を抑制されることが望まれる。
パケット衝突を回避するためにL2スイッチ41,42がパケットをバッファリングする場合、L2スイッチ41,42において遅延が生じる。そのため、伝搬遅延時間に揺らぎが生じ、同期ずれが発生する可能性がある。
図9は、通信システム1Bにおける複数のCS6間で同期処理が行われる場合のタイムスロットの第1例を示す模式図である。
図9では、図4のタイムスロットとは異なり、タイムスロットの周期が1.25秒である。つまり、1.25秒の周期で、同じ動作が繰り返される。図9のタイムスロットは、伝送周期が異なること以外は、図4に示したタイムスロットと同様であるので、図4と同様の部分については、説明を省略する。
図9では、マスタCS6Mの同期制御ソフトウェア処理部144が、タイムスロットの周期である1.25秒間を100分割し、100個のスロットを含むタイムスロットを形成する。つまり、マスタCS6Mの同期制御ソフトウェア処理部144は、1スロットあたり12.5msecの時間を割り当て、Slot0からSlot99までを形成する。また、1.25秒周期で同じ動作が繰り返され、Slot99の次にSlot0が現れる。
図9では、タイムスロットの周期とVoIPパケットの伝送周期とが倍数関係からずれている。そのため、図8の場合と比較すると、図9の場合にはパケット衝突が発生する頻度が低下する。図9では、「×」印により示された箇所が、パケット衝突が生じる可能性のある時点である。例えば、Slot0においてSyncメッセージの伝送時にパケット衝突が発生する場合でも、1.25秒後の次回のSyncメッセージの伝送時には、パケット衝突が回避される。
図10(A),(B)は、図8に示した図4のタイムスロットを用いた場合の各パケットの伝送タイミングと、図9のタイムスロットを用いた場合の各パケットの伝送タイミングと、の一例を示す模式図である。図10(A)は、図4のタイムスロットを用いた場合を例示し、タイムスロットの周期が1秒とされた場合を例示する。図10(B)は、図9のタイムスロットを用いた場合を例示し、タイムスロットの周期が1.25秒とされた場合を例示する。
図10(A)では、20msec毎に連続的にパケット衝突が発生する可能性がある。10(A)では、パケット衝突の可能性がある時点が、「×」印により示されている。図10(B)では、100msec毎に連続的にパケット衝突が発生する可能性がある。図10(B)では、パケット衝突の可能性がある時点が、「×」印により示されている。図10(A),(B)を参照すると、タイムスロットの周期を1秒から1.25秒に変更した場合、パケット衝突の発生頻度が小さくなり、例えば1/5程度になることが理解できる。
図9のタイムスロットを用いることで、タイムスロットの周期とVoIPパケットの伝送周期とが非倍数関係になる。非倍数関係とは、一方の周期が他方の周期の整数倍又は整数分の1であることを意図している。つまり、同期制御ソフトウェア処理部144は、タイムスロットの周期とVoIPパケットの伝送周期とが非倍数関係となるように、タイムスロットの周期を制御してもよい。これにより、タイムスロットの周期とVoIPパケットの伝送周期とが倍数関係にある場合と比較すると、パケット衝突の発生頻度を低減できるので、複数のCS6間における同期精度を向上できる。
図11は、通信システム1Bにおける複数のCS6間で同期処理が行われる場合のタイムスロットの第2例を示す模式図である。
図11では、タイムスロットに含まれるスロット数が、99個又は100個とされる。同期制御ソフトウェア処理部144は、99個のスロットを用いた場合のタイムスロットの周期と、100個のタイムスロットを用いた場合のタイムスロットの周期と、を交互に繰り返すよう制御する。図11では、各タイムスロットの時間長は、例えば10msecでもよいし、10msecでなくてもよい。99個のスロットを含むタイムスロットの1サイクルの周期は、990msecとなり、100個のスロットを含むタイムスロットの1サイクルの周期は、1000msecとなる。
図11のタイムスロットを用いる場合、20msec周期で発生するVoIPパケットと同期メッセージのパケットとのパケット衝突が発生する頻度を、更に低減できる。例えば、図11では、タイムスロットの最初の1サイクルC1(990msec)において、Slot0のSyncメッセージの伝送時にパケット衝突が発生する可能性がある。一方、C1に後続する1サイクルC2,C3では、Slot0のSyncメッセージの伝送時にVoIPパケットとの間でパケット衝突が発生しない。
図11では、990msecのサイクルC1,C3と、1000msecのサイクルC2,C4とが、交互に出現する。これにより、パケットの伝送周期が20msecのVoIPパケットに限らず、VoIPパケット以外の様々な周期的なパケット(例えば映像パケット)と同期メッセージのパケットとにおける連続的なパケット衝突の頻度を低減できる。
なお、タイムスロットに含まれるスロット数として、99個と100個とが交互に反復されることを例示したが、タイムスロットの周期毎に、スロット数が3種類以上の様々な数に変更されてもよい。また、スロット数が周期的に一定の値に変化するのではなく、スロット数が任意の値に変更されてもよい。また、タイムスロットの周期毎に毎回変更されず、不規則なタイミングにおいて、タイムスロットに含まれるスロット数が変更されてもよい。
図11のタイムスロットを用いることで、タイムスロットの周期と周期的なパケットの伝送周期とが非倍数関係になり易い。つまり、同期制御ソフトウェア処理部144は、タイムスロットの周期とVoIPパケットの伝送周期とが非倍数関係となるように、タイムスロットに含まれるスロット数を制御してもよい。同期制御ソフトウェア処理部144は、タイムスロットの1周期毎に、スロット数を変更してもよい。この場合、タイムスロットの周期と周期的なパケットの伝送周期とが常に倍数関係にある場合と比較すると、パケット衝突の発生頻度を低減できるので、複数のCS6間における同期精度を向上できる。
なお、本実施形態では、通信システム1BにおいてL2スイッチ41,42が設けられることを例示したが、他のスイッチが設けられてもよい。他のスイッチは、例えば、マルチキャスト通信が可能なハードウェアスイッチであり、L3スイッチを含む。
なお、本発明は、上記実施形態の構成に限られるものではなく、特許請求の範囲で示した機能、または本実施形態の構成が持つ機能が達成できる構成であればどのようなものであっても適用可能である。
上記実施形態では、Delay_Requestメッセージ及びDelay_Responseメッセージがユニキャスト送信されることを例示したが、マルチキャスト送信されてもよい。マルチキャスト送信される場合でも、タイムスロットを用いて通信されることで、マスタCS6Mにおいてメッセージ交換が集中することを抑制でき、複数の通信装置間での同期精度を向上できる。
(本発明の一態様の概要)
本発明の一態様の通信装置は、ネットワークを介して他の通信装置との間で通信する通信装置であって、同期メッセージを通信するための複数のスロットを生成し、当該通信装置及び他の各通信装置に対して各スロットを割り当てるスロット制御部と、他の各通信装置との間で、前記割り当てられた各スロットを用いて、前記同期メッセージを通信する通信部と、備える。
この構成によれば、例えば他の通信装置が多数存在する場合でも、同期確立のための処理が一時期に集中することを抑制できる。例えば、他の各通信装置による同期メッセージが異なるスロットで伝送されるので、当該通信装置の処理負荷を時間的に分散でき、同期処理の実行に遅延が生じることを抑制できる。従って、複数の通信装置間での同期精度を向上できる。
本発明の一態様の通信装置は、前記スロット制御部が、他の第1の通信装置と他の第2の通信装置とに対して、同一のスロットを割り当てる。
この構成によれば、複数の通信装置に対して同じスロットを割り当てて、同期メッセージを通信できる。この場合でも、同期メッセージの通信タイミングが一部重複しても、多数の通信装置との間で一斉に通信する場合と比較すると、処理負荷を軽減でき、平準化でき、同期精度を向上できる。
本発明の一態様の通信装置は、前記スロット制御部が、前記ネットワークを介して、他のデータが所定周期毎に伝送される場合、前記タイムスロットの周期と前記所定周期とが非倍数関係となるように、前記タイムスロットの周期を制御する。
この構成によれば、周期的に伝送されるパケットと同期メッセージのパケットとがネットワーク上に混在する場合でも、両パケットが衝突する可能性を低減できる。従って、例えば、パケットの再送の頻度又はネットワーク上に設けられたスイッチにおけるパケットの遅延を低減できるので、各通信装置間において安定した伝搬遅延を維持できる。よって、複数の通信装置間での同期精度を向上できる。
本発明の一態様の通信装置は、前記スロット制御部が、前記ネットワークを介して、他のデータが所定周期毎に伝送される場合、前記タイムスロットの周期と前記所定周期とが非倍数関係となるように、前記タイムスロットに含まれるスロット数を制御する。
この構成によれば、周期的に伝送されるパケットと同期メッセージのパケットとがネットワーク上に混在する場合でも、両パケットが衝突する可能性を低減できる。従って、例えば、パケットの再送の頻度又はネットワーク上に設けられたスイッチにおけるパケットの遅延を低減できるので、各通信装置間において安定した伝搬遅延を維持できる。よって、複数の通信装置間での同期精度を向上できる。
本発明の一態様の通信装置は、前記スロット制御部が、前記タイムスロットの1周期毎に、前記スロット数を変更する。
この構成によれば、1周期毎にタイムスロットの周期が変更となるので、様々な周期的なパケットに対して、同期メッセージとのパケット衝突の可能性を低減できる。これにより、複数の通信装置間での同期精度を向上できる。
本発明の一態様の通信装置は、前記他のデータが、VoIP(Voice over Internet Protocol)パケットを含む。
この構成によれば、VoIPパケットと同期メッセージとのパケット衝突の頻度を低減でき、当該通信装置と他の通信装置間での同期精度を向上できる。従って、例えば、通信装置の配下に接続された電話端末による音声通話の品質を向上できる。
本発明の一態様の通信装置は、前記通信部が、IEEE1588規格に準拠して通信する。
この構成によれば、IEEE1588規格に応じて、他の通信装置との間で時刻同期できる。
本発明の一態様の通信装置は、前記同期メッセージは、Syncメッセージ、Delay_Responseメッセージ、及びDelay_Requestメッセージを含む。
この構成によれば、IEEE1588の各同期メッセージを用いて、他の通信装置との間で時刻同期できる。
本発明の一態様の通信装置は、ネットワークを介して他の通信装置との間で通信する通信装置であって、同期メッセージを通信するための複数のスロットから割り当てられた所定のスロットの情報を取得する取得部と、前記他の通信装置との間で、前記所定のスロットを用いて、前記同期メッセージを通信する通信部と、前記同期メッセージに応じて、当該通信装置のクロックを補正するクロック補正部と、を備える。
この構成によれば、通信装置は、他の通信装置により割り当てられたスロットを用いて、同期メッセージを通信できる。従って、例えば、異なるスロット(タイミング)において、各通信装置が送信先の他の通信装置に同期メッセージを通信することで、他の通信装置の処理負荷を時間的に分散でき、同期処理の実行に遅延が生じることを抑制できる。従って、複数の通信装置間での同期精度を向上できる。
本発明の一態様の通信システムは、ネットワークを介して第1の通信装置と第2の通信装置との間で通信する通信システムであって、前記第1の通信装置は、同期メッセージを通信するための複数のスロットを生成し、前記第1の通信装置及び前記第2の通信装置に対して各スロットを割り当てるスロット制御部と、各第2の通信装置との間で、前記割り当てられた各スロットを用いて、前記同期メッセージを通信する第1の通信部と、を備え、前記第2の通信装置は、前記第1の通信装置により前記第2の通信装置に対して割り当てられた所定のスロットの情報を取得する取得部と、前記第1の通信装置との間で、前記所定のスロットを用いて、前記同期メッセージを通信する第2の通信部と、前記同期メッセージに応じて、前記第2の通信装置のクロックを補正するクロック補正部と、を備える。
この構成によれば、第1の通信装置は、例えば第2の通信装置が多数存在する場合でも、同期確立のための処理が一時期に集中することを抑制できる。例えば、各第2の通信装置による同期メッセージが異なるスロットで伝送されるので、第1の通信装置の処理負荷を時間的に分散でき、同期処理の実行に遅延が生じることを抑制できる。従って、複数の通信装置間での同期精度を向上できる。
本発明の一態様の通信方法は、ネットワークを介して他の通信装置との間で通信する通信装置における通信方法であって、同期メッセージを通信するための複数のスロットを生成し、当該通信装置及び他の各通信装置に対して各スロットを割り当てるステップと、他の各通信装置との間で、前記割り当てられたスロットを用いて、前記同期メッセージを通信するステップと、を有する。
この方法によれば、例えば他の通信装置が多数存在する場合でも、同期確立のための処理が一時期に集中することを抑制できる。例えば、他の各通信装置による同期メッセージが異なるスロットで伝送されるので、当該通信装置の処理負荷を時間的に分散でき、同期処理の実行に遅延が生じることを抑制できる。従って、複数の通信装置間での同期精度を向上できる。
本発明の一態様の通信方法は、ネットワークを介して他の通信装置との間で通信する通信装置における通信方法であって、同期メッセージを通信するための複数のスロットから割り当てられた所定のスロットの情報を取得するステップと、前記他の通信装置との間で、前記所定のスロットを用いて、前記前記同期メッセージを通信するステップと、前記同期メッセージに応じて、前記通信装置のクロックを補正するステップと、を有する。
この方法によれば、通信装置は、他の通信装置により割り当てられたスロットを用いて、同期メッセージを通信できる。従って、例えば、異なるスロット(タイミング)において、各通信装置が送信先の他の通信装置に同期メッセージを通信することで、他の通信装置の処理負荷を時間的に分散でき、同期処理の実行に遅延が生じることを抑制できる。従って、複数の通信装置間での同期精度を向上できる。
本発明は、複数の通信装置間での同期精度を向上できる通信装置、通信システム、及び通信方法等に有用である。
1,1B 通信システム
2 IP−PBX主装置
3 LAN
4 IP−DECTセルステーション
5 IP電話端末
6 セルステーション(CS)
6M マスタCS
6S,6S1,6S2 スレーブCS
7 IP−DECT子機端末
10 DECT無線部
11 PHY−LSI
111 PHYブロック
112 同期制御ハードウェア
12 記憶部
13 状態表示部
14 CPU
141 VoIP処理部
142 TCP−IPブロック
143 MACブロック
144 同期制御ソフトウェア処理部

Claims (13)

  1. ネットワークを介して第2の通信装置との間で通信する第1の通信装置であって、
    同期メッセージを通信するための複数のスロットを生成し、当該第1の通信装置及び各第2の通信装置に対して各スロットを割り当てるスロット制御部と、
    各第2の通信装置との間で前記同期メッセージを通信する第1の通信部と、
    を備え、
    前記第1の通信部は、前記スロット制御部が割り当てたスロット情報を予め各第2の通信装置に送信し、当該第1の通信装置に割り当てられたスロットを用いて、第1の同期メッセージを各第2の通信装置に送信し、各第2の通信装置に割り当てられた各スロットを用いて、各第2の通信装置が前記スロット情報に基づき各第2の通信装置に割り当てられた各スロットを用いて送信した前記第1の同期メッセージに対する応答としての第2の同期メッセージを受信する、第1の通信装置。
  2. 請求項1に記載の第1の通信装置であって、
    前記第1の通信部は、前記第2の同期メッセージを受信したスロットを用いて、前記第2の同期メッセージに対する応答としての第3の同期メッセージを各第2の通信装置に送信する、第1の通信装置。
  3. 請求項1または2に記載の第1の通信装置であって、
    前記スロット制御部は、複数の前記第2の通信装置のうちの2つの通信装置に対して、同一のスロットを割り当てる、第1の通信装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の第1の通信装置であって、
    前記スロット制御部は、前記ネットワークを介して、他のデータが所定周期毎に伝送される場合、前記複数のスロットを含むタイムスロットの周期と前記所定周期とが非倍数関係となるように、前記タイムスロットの周期を制御する、第1の通信装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の第1の通信装置であって、
    前記スロット制御部は、前記ネットワークを介して、他のデータが所定周期毎に伝送される場合、前記複数のスロットを含むタイムスロットの周期と前記所定周期とが非倍数関係となるように、前記タイムスロットに含まれるスロット数を制御する、第1の通信装置。
  6. 請求項5に記載の第1の通信装置であって、
    前記スロット制御部は、前記タイムスロットの1周期毎に、前記スロット数を変更する、第1の通信装置。
  7. 請求項4ないし6のいずれか1項に記載の第1の通信装置であって、
    前記他のデータは、VoIP(Voice over Internet Protocol)パケットを含む、第1の通信装置。
  8. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の第1の通信装置であって、
    前記第1の通信部は、IEEE1588規格に準拠して通信する、第1の通信装置。
  9. 請求項8に記載の第1の通信装置であって、
    前記同期メッセージは、Syncメッセージ、Delay_Responseメッセージ、及びDelay_Requestメッセージを含む、第1の通信装置。
  10. 請求項2に記載の第1の通信装置との間で通信する第2の通信装置であって、
    前記第1の通信装置との間で、前記同期メッセージを通信する第2の通信部と、
    前記第2の通信部により受信された前記第1の同期メッセージ及び前記第3の同期メッセージに含まれる時刻情報に基づいて、当該第2の通信装置のクロックを補正するクロック補正部と、
    を備える第2の通信装置。
  11. ネットワークを介して第2の通信装置との間で通信する第1の通信装置における第1の通信方法であって、
    同期メッセージを通信するための複数のスロットを生成し、前記第1の通信装置及び各第2の通信装置に対して各スロットを割り当てるスロット制御ステップと、
    各第2の通信装置との間で、前記同期メッセージを通信する通信ステップと、
    を備え、
    前記通信ステップでは、前記スロット制御ステップが割り当てたスロット情報を予め各第2の通信装置に送信し、前記第1の通信装置に割り当てられたスロットを用いて、第1の同期メッセージを各第2の通信装置に送信し、各第2の通信装置に割り当てられた各スロットを用いて、各第2の通信装置が前記スロット情報に基づき各第2の通信装置に割り当てられた各スロットを用いて送信した前記第1の同期メッセージに対する応答としての第2の同期メッセージを受信する、第1の通信方法。
  12. 請求項11に記載の第1の通信方法であって、
    前記通信ステップでは、前記第2の同期メッセージを受信したスロットを用いて、前記第2の同期メッセージに対する応答としての第3の同期メッセージを各第2の通信装置に送信する、第1の通信方法。
  13. 請求項12に記載の第1の通信装置との間で通信する第2の通信装置における第2の通信方法であって、
    前記第1の通信装置との間で、前記同期メッセージを通信するステップと、
    受信された前記第1の同期メッセージ及び前記第3の同期メッセージに含まれる時刻情報に基づいて、前記第2の通信装置のクロックを補正するステップと、
    を備える第2の通信方法。
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JP2017085458A (ja) * 2015-10-30 2017-05-18 パナソニックIpマネジメント株式会社 通信装置及び通信システム

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