JP5314171B1 - 基地局装置、通信システム、及び同期方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】所定の同期信号を受信しなかった場合であっても、複数の基地局が高精度に同期できる基地局装置を提供する。
【解決手段】無線通信部と、有線通信部と、通信タイミング補正部と、を備える。有線通信部は、無線通信部により他の基地局装置からの同期信号を所定の受信タイミングにおいて受信しなかった場合、他の基地局装置と当該基地局装置との同期状態を確認するための同期状態確認信号を送信し、同期状態の判定結果を含む同期状態応答信号を受信する。通信タイミング補正部は、同期状態応答信号に基づいて通信タイミングを補正する。
【選択図】図2

Description

本発明は、基地局装置、通信システム、及び同期方法に関する。
従来の通信システム(例えばPBX(Private Branch eXchange)ワイヤレスシステム)では、通信端末は、複数の基地局装置(以下、単に「基地局」ともいう)のうち、通信対象となる基地局を順次切り替えて、移動できる。このような基地局の切り替えを、ハンドオーバーという。通信端末が好適にハンドオーバーするためには、複数の基地局は、相互に時間情報を同期させる必要がある。
複数の基地局が同期する方法として、以下の方法が知られている。時間情報サーバが複数の基地局にLAN(Local Area Network)を介して時間情報を伝送する。そして、各基地局は、自装置内のクロック発生器を、時間情報の受信時点と時間情報とに基づいて調整する(例えば、特許文献1参照)。
同様に、以下の方法も知られている。複数の基地局を有し、移動局が一又は二以上の基地局と選択的に回線を接続して、所定のタイミングで通信する。基地局のうち、送信タイミング及び受信タイミングを生成する基地局が、基準局として階層の上位に設定される。基準局以外の他の基地局は、より上位の階層の基地局を選択して、送信タイミング及び受信タイミングを設定する。基地局は、所定の時間間隔で同期相手の基地局との送信タイミング及び受信タイミングのずれを修正する(例えば、特許文献2参照)。
同様に、以下の方法も知られている。同期サーバが、各基地局に対して、周期的に生成されるクロックに関する情報を含む同期メッセージを、IPパケットとして送信する。各基地局は、同期サーバからの同期メッセージを受信する。各基地局は、同期メッセージを受信した時刻と同期メッセージにより通知されたクロックに関する情報とに基づいて、クロック補正値を算出し、クロック補正値に基づいて、各基地局におけるクロックを補正する(例えば、特許文献3参照)。
特表2003−509973号公報 特開2002−165269号公報 特開2004−186877号公報
各基地局は、通常時、他の基地局と同期するために、定期的に同期信号を受信する。一方、各基地局は、同期信号を見失った場合、他の基地局との同期がずれていく。その結果、各基地局は、再起動する以外、他の基地局と精度良く同期できない可能性がある。
特許文献1の技術では、時間情報サーバの時計機能が停止した場合、複数の基地局は相互に高精度に同期できなかった。特許文献2の技術では、基準局のタイミング生成機能が停止した場合、複数の基地局は相互に高精度に同期できなかった。特許文献3の技術では、同期サーバの機能が停止した場合、複数の基地局は相互に高精度に同期できなかった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、所定の同期信号を受信しなかった場合であっても、複数の基地局が高精度に同期できる基地局装置、通信システム、及び同期方法を提供することを目的とする。
本発明の基地局装置は、他の基地局装置と時分割方式により通信する基地局装置であって、前記他の通信装置と無線ネットワークを介して通信する無線通信部と、前記他の通信装置と有線ネットワークを介して通信する有線通信部と、前記無線通信部による通信信号の通信タイミングを決定する通信タイミング決定部と、前記通信タイミング決定部により決定された通信タイミングを補正する通信タイミング補正部と、を備え、前記有線通信部は、前記無線通信部により前記他の基地局装置からの同期信号を所定の受信タイミングにおいて受信しなかった場合、前記他の基地局装置と当該基地局装置との同期状態を確認するための同期状態確認信号を送信し、前記同期状態の判定結果を含む同期状態応答信号を受信し、前記通信タイミング補正部は、前記有線通信部により受信された同期状態応答信号に基づいて、前記通信タイミングを補正する。
この構成によれば、無線ネットワークを介して伝送される同期信号を見失った場合であっても、有線ネットワークを介して同期状態の判定を他の基地局装置に要求し、同期状態の判定結果を取得できる。従って、所定の同期信号を受信しなかった場合であっても、複数の基地局が高精度に同期できる。
また、本発明の基地局装置は、前記有線通信部が、前記無線通信部により第1の基地局装置からの同期信号を所定の受信タイミングにおいて受信しなかった場合、前記同期状態確認信号を前記第1の基地局装置へ送信し、前記第1の基地局装置から前記同期状態応答信号を受信する。
この構成によれば、同期マスタとしての第1の基地局装置からの同期信号を見失った場合であっても、第1の基地局装置の有線ネットワークが有効であれば、第1の基地局から同期状態の判定結果を取得できる。
また、本発明の基地局装置は、前記有線通信部が、前記無線通信部により第1の基地局装置からの同期信号を所定の受信タイミングにおいて受信しなかった場合、前記同期状態確認信号を前記第1の基地局以外の前記第2の基地局装置へ送信し、前記第2の基地局装置から前記同期状態応答信号を受信する。
この構成によれば、同期マスタとしての第1の基地局装置からの同期信号を見失った場合であっても、第2の基地局装置から同期状態の判定結果を取得できる。さらに、第1の基地局装置の有線ネットワークが不通であっても、同期状態の判定結果を取得できる。
また、本発明の基地局装置は、前記有線通信部が、前記第1の基地局装置への同期状態確認信号に対する前記同期状態応答信号を受信しなかった場合、前記第1の基地局装置よりも上位の階層の前記第2の基地局装置へ前記同期状態確認信号を送信する。
この構成によれば、より精度の高い同期状態の判定結果を取得できる。
また、本発明の基地局装置は、前記有線通信部が、前記同期状態確認信号を送信する対象の基地局装置の優先順位の情報に基づいて前記対象の基地局装置を決定し、決定された前記対象の基地局装置へ前記同期状態確認信号を送信し、前記対象の基地局装置から前記同期状態応答信号を受信する。
この構成によれば、同期状態の判定を要求する基地局を予め定められる。従って、ユーザの意図する基地局装置から同期状態の判定結果を取得できる。
また、本発明の基地局装置は、前記有線通信部が、前記優先順位が高い順に、前記他の基地局装置へ前記同期状態確認信号を送信する。
この構成によれば、同期状態の判定ができない基地局装置が存在する場合であっても、より精度の高い同期状態の判定結果を取得できる。
また、本発明の基地局装置は、前記同期状態確認信号が、当該基地局装置の前記同期信号が伝送される時間位置の情報を含む。
この構成によれば、同期状態の判定要求先の基地局が、判定要求元の基地局装置が送信する同期信号の時間位置を認識できる。
また、本発明の基地局装置は、前記同期状態確認信号が、当該基地局装置の前記同期信号が伝送される伝送チャネル及び伝送スロットの情報の少なくとも一方を含む。
この構成によれば、同期状態の判定要求先の基地局が、判定要求元の基地局装置が送信する同期信号の具体的な伝送チャネル及び伝送スロットの少なくとも一方を認識でき、同期状態確認信号を精度よく受信できる。
また、本発明の基地局装置は、前記同期状態応答信号が、当該基地局装置と前記同期状態確認信号の送信先の前記他の基地局との時間的ずれの方向及び値の情報を含む。
この構成によれば、同期状態の判定要求元の基地局装置が、同期状態の判定要求先の基地局装置との時間的ずれの詳細情報を認識できるので、高精度に同期できる。
また、本発明の基地局装置は、前記有線通信部が、前記同期状態確認信号を所定の時間間隔において定期的に送信する。
この構成によれば、同期状態確認信号に応じて同期状態を判定される可能性が高くなる。
また、本発明の基地局装置は、当該基地局装置と前記他の基地局装置とが非同期である非同期状態における当該基地局装置と前記他の基地局装置との時間的ずれを判定する学習処理部と、前記学習処理部により測定された時間的ずれの情報に基づいて、前記通信タイミング補正部により前記通信タイミングを補正するための補正パラメータを決定する補正パラメータ決定部と、を備える。
この構成によれば、非同期状態における時間的ずれの傾向を予め認識できる。
また、本発明の基地局装置は、前記通信タイミング補正部が、前記無線通信部により前記他の基地局装置からの同期信号を所定の受信タイミングにおいて受信しなかった場合、前記補正パラメータ決定部により決定された補正パラメータに基づいて、前記通信タイミングを補正する。
この構成によれば、同期信号を見失った場合であっても、予め認識された時間的ずれの傾向に応じて通信タイミングを高精度に補正できる。
また、本発明の基地局装置は、前記補正パラメータ決定部が、前記同期状態応答信号に基づいて、前記補正パラメータを補正する。
この構成によれば、同期状態応答信号を取得することで、時間的ずれの傾向に応じて補正された通信タイミングがどの程度の精度であるかを検証できる。また、時間的ずれの傾向に応じた通信タイミングの補正が不十分である場合であっても、高精度に同期できる。さらに、実際の無線通信環境を加味して、高精度に同期できる。
また、本発明の基地局装置は、前記同期信号が、複数の基地局装置が同期するための同期情報と、前記同期信号の送信元の基地局装置の識別情報と、を含む。
この構成によれば、同期信号のみにより基地局装置の同期信号を認識する場合と比較して、より高精度に同期信号の送信元を識別できる。
また、本発明の基地局装置は、前記無線通信部が、当該基地局装置と通信する通信端末に対して、前記同期状態確認信号を送信し、前記通信端末から前記同期状態応答信号を受信する。
この構成によれば、通信端末を利用して、同期状態の判定要求元の基地局装置と判定要求先の基地局との同期状態を判定できる。
また、本発明の基地局装置は、前記無線通信部が、前記有線通信部により前記他の基地局装置から前記同期状態応答信号を受信しなかった場合、前記同期状態確認信号を前記通信端末へ送信する。
この構成によれば、通信端末を利用して、同期状態の判定要求元の基地局装置と判定要求先の基地局装置との同期状態を判定できる。
また、本発明の基地局装置は、前記同期状態確認信号が、前記他の基地局装置の同期信号が伝送される伝送チャネル及び伝送スロットの少なくとも一方の情報を含む。
この構成によれば、同期状態の判定要求先の基地局装置が送信する同期信号の具体的な時間位置の情報を、通信端末が認識できる。
また、本発明の基地局装置は、前記有線通信部により前記同期状態確認信号を受信した場合、前記同期状態を判定する同期状態判定部を備え、前記同期状態判定部が、前記無線通信部により受信された前記同期信号の受信タイミングと、前記同期信号の受信予定タイミングと、の差分に基づいて、前記同期状態を判定し、前記有線通信部が、前記同期状態判定部により判定された同期状態の判定結果を含む同期状態応答信号を送信する。
この構成によれば、他の基地局装置から同期状態の判定を要求された場合に、同期状態を高精度に判定できる。
また、本発明の基地局装置は、前記同期状態判定部が、前記無線通信部により受信された前記同期信号に含まれる同期情報の受信タイミングと、前記同期情報の受信予定タイミングと、の差分に基づいて、前記同期状態を判定する。
この構成によれば、同期信号に含まれる同期情報に基づいて、同期状態をより高精度に判定できる。
また、本発明の通信システムは、第1の基地局装置及び第2の基地局装置を含む複数の基地局装置が時分割方式により通信する通信システムであって、前記第1の基地局装置は、前記他の通信装置と無線ネットワークを介して通信する無線通信部と、前記他の通信装置と有線ネットワークを介して通信する有線通信部と、前記無線通信部による通信信号の通信タイミングを決定する通信タイミング決定部と、前記通信タイミング決定部により決定された通信タイミングを補正する通信タイミング補正部と、を備え、前記有線通信部は、前記無線通信部により前記第2の基地局装置からの同期信号を所定の受信タイミングにおいて受信しなかった場合、前記第1の基地局装置と前記第2の基地局装置との同期状態を確認するための同期状態確認信号を、前記第1の基地局以外の他の基地局装置へ送信し、前記他の基地局装置は、有線ネットワークを介して前記同期状態確認信号を受信し、前記無線ネットワークを介して受信された前記同期信号の受信タイミングと、前記同期信号の受信予定タイミングと、の差分に基づいて前記同期状態を判定し、前記同期状態の判定結果を含む同期状態応答信号を送信し、前記有線通信部は、前記同期状態応答信号を受信し、前記通信タイミング補正部は、前記有線通信部により受信された同期状態応答信号に基づいて、前記通信タイミングを補正する。
この構成によれば、第1の基地局装置は、無線ネットワークを介して伝送される同期信号を見失った場合であっても、有線ネットワークを介して同期状態の判定を他の基地局装置に要求し、同期状態の判定結果を取得できる。従って、所定の同期信号を受信しなかった場合であっても、複数の基地局が高精度に同期できる。また、他の基地局装置は、第1の基地局装置から同期状態の判定を要求された場合に、同期状態を高精度に判定できる。
また、本発明の通信システムは、前記第1の基地局装置と通信する通信端末を備え、前記無線通信部が、前記通信端末に対して前記同期状態確認信号を送信し、前記通信端末が、前記同期状態確認信号を受信し、前記第1の基地局装置からの同期信号の受信タイミングと、前記第2の基地局装置からの同期信号の受信タイミングと、の差分に基づいて、前記第1の基地局装置と前記第2の基地局装置との同期状態を判定し、前記同期状態の判定結果を含む前記同期状態応答信号を送信し、前記無線通信部が、前記通信端末からの前記同期状態応答信号を受信する。
この構成によれば、通信端末を利用して、同期状態の判定要求元の基地局装置と判定要求先の基地局との同期状態を判定できる。また、通信端末は、第1の基地局装置から同期状態の判定を要求された場合に、同期状態を高精度に判定できる。
また、本発明の同期方法は、他の基地局装置と時分割方式により通信する基地局装置における同期方法であって、前記他の通信装置と無線ネットワークを介して通信する無線通信ステップと、前記他の通信装置と有線ネットワークを介して通信する有線通信ステップと、前記無線通信ステップにおける通信信号の通信タイミングを決定する通信タイミング決定ステップと、前記決定された通信タイミングを補正する通信タイミング補正ステップと、を有し、前記有線通信ステップでは、前記無線通信部により前記他の基地局装置からの同期信号を所定の受信タイミングにおいて受信しなかった場合、前記他の基地局装置と当該基地局装置との同期状態を確認するための同期状態確認信号を送信し、前記同期状態の判定結果を含む同期状態応答信号を受信し、前記通信タイミング補正ステップでは、前記受信された同期状態応答信号に基づいて、前記通信タイミングを補正する。
この方法によれば、無線ネットワークを介して伝送される同期信号を見失った場合であっても、有線ネットワークを介して同期状態の判定を他の基地局装置に要求し、同期状態の判定結果を取得できる。従って、所定の同期信号を受信しなかった場合であっても、複数の基地局が高精度に同期できる。
本発明によれば、所定の同期信号を受信しなかった場合であっても、複数の基地局が高精度に同期できる。
本発明の実施形態における通信システムの構成例を示すブロック図 本発明の実施形態における基地局装置の構成例を示すブロック図 本発明の実施形態における無線通信における時分割方式の例を示す図 本発明の実施形態における基地局装置の通常状態における同期信号の送受信タイミングの一例を示す図 本発明の実施形態における基地局装置の通常状態における通信タイミングの補正例を示す図 本発明の実施形態における基地局装置の見失い状態における同期信号の送受信タイミングの一例を示す図 本発明の実施形態における同期状態の判定処理の一例を説明するための図 本発明の実施形態における同期状態の判定処理の一例を説明するための図 本発明の実施形態における同期状態の判定処理の一例を説明するための図 本発明の実施形態における基地局装置の通常状態における動作例を示すフローチャート 本発明の実施形態における基地局装置が補正パラメータを用いた通信タイミングの補正例を示す図 本発明の実施形態における基地局装置の見失い状態における動作例を示すフローチャート 本発明の実施形態における基地局装置の同期状態を判定する場合の動作例を示すフローチャート 本発明の実施形態における基地局装置が補正パラメータ及びネットワーク補正により通信タイミング及び補正パラメータの補正例を示す図 本発明の実施形態における複数の基地局装置の階層構造の一例を示す図 本発明の実施形態における基地局装置の見失い状態における同期信号の送受信タイミングと、通信端末の同期信号の受信タイミングと、の一例を示す図
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態における通信システム1000の構成例を示す図である。通信システム1000は、基地局装置(CS:Cell Station)100、通信端末(PS:Personal Station)200、SIP(Session Initiation Protocol)サーバ300、電話機400、及びルータ500を備える。
CS100は、通信システム1000内に階層的に複数存在する。図1では複数のCS100をCS100M、CS100M1、CS100M2と記す。図1において、CS100Mは最上位の階層に配置され、例えば同期の基準となる装置(Timing Master CS)である。CS100M1およびCS100M2は、CS100Mの下位の階層に配置され、CS100Mの同期基準により動作する装置(Slave CS)である。CS100M1とCS100M2も階層的に配置してよい。例えば、CS100M1は、CS100M2の上位の階層に配置される。
PS200は、子機として動作し、移動可能な通信端末である。PS200は、例えば、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、携帯可能なセンサ装置、である。PS200は、例えばPS200が有するGPS機能を利用して位置情報を取得し、取得した位置情報に基づいて、CS100との間においてハンドオーバーする。
SIPサーバ300は、SIPプロトコルを利用して、例えば、電話番号とIPアドレスとを対応付けし、通信相手を呼び出して接続する呼制御処理を実行する。
電話機400は、例えば内線電話機であり、例えばSIPサーバ300を介して、他の電話装置(例えばPS200)との間において通信する。
ルータ500は、通信システム1000と外部ネットワーク600とを接続し、通信システム1000におけるデータ及び外部ネットワーク600におけるデータを中継する。また、ルータ500と、CS100、PS200、SIPサーバ300、及び電話機400とは、有線ネットワーク(例えばIPネットワーク)を介して接続される。
次に、CS100の構成例について説明する。
図2はCS100の構成例を示すブロック図である。
CS100は、無線通信部101、アンテナ部102、有線通信部103、無線通信判定部104、クロック生成部105、通信タイミング決定部106、通信タイミング補正部107、同期状態判定部108、及び記憶部109、学習処理部110を備える。
無線通信部101は、他の通信装置との間において、アンテナ部102及び無線ネットワークを介して通信する。無線ネットワークは、例えばDECT(Digital Enhanced Cordless Telecommunication)方式による無線通信網である。
有線通信部103は、他の通信装置との間で、有線ネットワークを介して通信する。有線ネットワークは、例えば、有線LAN、有線WAN、又は電力線である。
以下、CS100が有線通信部103を使って同期状態確認信号および同期状態応答信号を送受信する場合について説明する。例えば無線通信部101によりマスタであるCSからの同期信号を所定のタイミングにおいて受信しなかった場合、有線通信部103を使って有線ネットワークを介し、他のCSに対して同期状態の確認するための同期状態確認信号を送信する。また、他のCSでは、同期信号を受信できなくなったCSから有線ネットワークを介して送られてくる同期状態確認信号は、有線通信部103を使って受信する。
また、他のCSが有線通信部103を使って有線ネットワークを介して同期状態確認信号に対する応答である同期状態応答信号を送信すると、前述の同期状態確認信号を送信したCSの有線通信部103は、この同期状態応答信号を受信する。すなわち同期状態確認信号によって確認を依頼された他のCSは、同期状態判定部108によって同期状態の判定を行い、有線通信部103を使ってその判定結果を含む同期状態応答信号を同期状態の判定要求元である他のCSへ送信する。同期状態応答信号はこの同期状態の判定結果を含む。
無線通信判定部104は、無線通信部101がマスタCSからの同期信号を正常に受信したかどうかを判定する。つまり、無線通信判定部104は、無線通信部101が同期信号を見失っておらず、所定の受信タイミングにおいて同期信号を受信したかどうかを判定する。同期信号を見失う場合としては、例えば、CSに対して同期信号を送信する他のCSの電源がオフである場合、同期信号の受信タイミングにおいて電波干渉が発生した場合などがある。
クロック生成部105は、CS100の中で各部を動作させ、また無線通信部101の通信タイミングを決めるための基準クロックを生成する。
通信タイミング決定部106は、クロック生成部105の基準クロックに基づいて、無線通信部101による通信信号の通信タイミングを決定する。通信信号は、他のCS100と同期するための同期信号を含む。
通信タイミング補正部107は、例えば、有線ネットワークを介して他のCS100から取得した同期信号に基づいて、無線通信部101が通信するための通信タイミングを補正する。通信タイミングは、無線通信部101による送信タイミング及び受信タイミングの少なくとも一方を含む。
あるCS100の無線同期は、例えば、上位の階層に配置された他のCS100からの同期信号に応じて、同期してもよい。例えば、CS100M1は、そのCS100M1のマスタであるCS100Mからの同期信号に応じて同期しており、またCS100M2は、マスタであるCS100M又はCS100M1からの同期信号に応じて同期する。従って各CSの通信タイミング補正部107は、上位の階層に配置されたCSからの同期信号に応じて、通信タイミングを補正する。なお、通信タイミングを補正する場合には、図示しないクロック補正部により、CS100の基準クロックが補正されてもよい。
また、あるCSの同期状態判定部108は、他のCSから前述の同期状態確認信号によって同期状態の判定を要求された場合、所定のスロットにて他のCS(判定要求元)の同期信号の受信を試みる。同期状態判定部108は、同期信号が受信出来たならば、同期信号の時間位置と自らの受信スロットの時間位置とのずれを計測することによって、他のCS(判定要求元)と自CS(判定要求先CS)との同期状態の良し悪しを判定する。この判定処理の詳細については後述する。同期状態判定部108は、同期状態の判定結果を有線通信部103へ送り、有線通信部103はこの判定結果を含む同期状態応答信号を同期状態の判定要求元である他のCSへ送信する。
記憶部109は、例えばROM(Read Only Memory)又はRAM(Random Access Memory)により構成され、各種情報を記憶する。例えば記憶部109は、同期状態の判定要求先となり得るCSの候補として、CS候補リストを優先順位の情報とともに記憶する。
また、記憶部109は、ネットワーク内の他のCSの同期信号の伝送チャネル及びスロットの少なくとも一方の情報、又は受信予定タイミングの情報を記憶する。同期信号の伝送チャネル及び伝送スロットの情報は、同期信号が伝送される時間位置の情報の一例である。また、記憶部109は、例えば、学習処理により得られる時間的ずれの情報又は補正パラメータの情報を記憶する。
学習処理部110は、非同期状態において、自CSと他のCSとの時間的ずれを逐次学習しながら、その学習結果に応じて、通信タイミングを補正するための補正パラメータを決定する。従って、学習処理部110は、補正パラメータ決定部としての機能を有する。この補正パラメータは、見失い状態において利用される。
なお、無線通信判定部104、通信タイミング決定部106、通信タイミング補正部107、同期状態判定部108、及び学習処理部110は、記憶部109に格納されたプログラムを実行することによって各機能を実現する。
次に、PS200の構成例について説明する。
PS200は、例えばRAM,ROM,CPUを有し、CS100の機能の一部と同様の機能を有する。例えば、PS200は、CS100の無線通信部101、同期状態判定部108と同様の機能を有する。
次に、無線通信における通信フレームの構成例について説明する。
通信システム1000における無線通信では、例えば図3に示すように10msecを1フレームとし、1フレームを24スロットに区切って通信をする時分割方式を用いている。時分割方式の通信は、例えばTDMA/TDD(Time Dimension Multiple Access/Time Division Duplex)通信を含む。
図3に示す例では、1フレーム(10msec)を24等分した時間長を一つのスロットとし、各通信装置には、通信を開始する度に何れかのスロットが割り当てられ、他の通信装置と通信する。
同期信号はビーコン信号とも呼ばれ、同期データ(例えばSyncword)を含む。Syncwordは、タイミング同期用の決まった数字列であり、前述の電話装置(PS200)および他のスレーブのCSが同期するための同期情報となる、予め決定された既知のパターンのデータである。DECT方式ではネットワーク毎に固有のSyncwordが割り当てられ、一つのネットワークに属する各端末が送信する信号にはそのSyncwordが共通して含まれている。
次に、CS100の通常状態における同期処理について説明する。
図4は、CS100の通常状態における同期信号の送受信タイミングの一例を示す図である。図5は、CS100の通常状態における通信タイミングの補正例を示す図である。
通常状態とは、所定のCS100から定期的に同期信号を受信し、同期信号に基づいて同期可能な状態である。図4及び図5では、CS100M、CS100M1、及びCS100M2の間における同期処理を例示する。CS100MはCS100M1の同期マスタとして動作し、CS100M1はCS100M2の同期マスタとして動作する。
図4に示すように、CS100Mは、一定の間隔(例えば通信信号30のスロット0)において同期信号(Dummy)を送信する(Dummy TX)。
また図4に示すように、スレーブであるCS100M1はマスタであるCS100Mからの同期信号を受信し(RX)、CS100Mの通信タイミングに同期して動作する。また、CS100M1は、一定の間隔(例えば通信信号30のスロット7)において、自身の同期信号を送信する(Dummy TX)。
CS100M2は、CS100M1からの同期信号を受信し(RX)、CS100M1の通信タイミングに同期して動作する。また、CS100M2は、一定の間隔(例えば通信信号30のスロット15)において、自身の同期信号を送信する(TX)。
また図5に示すように、CS100M1は、CS100Mとの間において時間的ずれが発生した場合には、同期信号に含まれるSyncwordの時間位置を検出し、その検出結果を用いて即座に通信タイミングを補正する。図5では、CS100M1の通信タイミングが所定のタイミングより遅れている場合を例示している。
また、CS100M2は、CS100M1との間において時間的ずれが発生している場合には、同期信号に含まれる時間的ずれの情報を用いて、通信タイミングを補正する。図5では、CS100M2の通信タイミングが所定のタイミングより進んだ場合を例示している。
なお、CS100M1及びCS100M2は、取得した時間的ずれの情報に応じて、非同期時に補正パラメータを決定し、記憶部109に保持する。
通常状態における同期処理によれば、各CS100における通信タイミングを所定のタイミングに維持でき、同期維持できる。
次に、CS100の見失い状態における同期処理について説明する。
図6は、CS100の見失い状態における同期信号の送受信タイミングの一例を示す図である。
CS100Mは一定の間隔で、例えばフレームnのスロット0において同期信号を送信する(TX)。フレームnのスロット0にて同期信号を送信した後は、次は10msec後のフレームn+1のスロット0にて同期信号を送信し、その後も10msec毎にスロット0にて同期信号を送信する。
スレーブであるCS100M1は、CS100Mからの同期信号を受信し(RX)、CS100Mの通信タイミングに同期して動作する。そしてCS100M1も、一定の間隔(10msec毎)で例えばスロット7にて自身の同期信号を送信する(TX)。正常な環境であれば、スレーブであるCS100M2もCS100M1からの同期信号を受信し、CS100M1の通信タイミングに同期して動作する。
図6では、何らかの原因によりCS100M2が同期信号を受信出来ず、見失い状態にある。CS100M2は、所定のタイミングから所定時間経過するまで、CS100M1からの同期信号を待機するが、同期信号を受信出来ない。この場合CS100M2は、同期信号を受信出来なくても動作を止めず、正常時の学習で得た補正パラメータを用いて、通信タイミングを適宜補正し、CS100M1との通信タイミングを維持する。
このようにCS100M2は、CS100M1からの同期信号を受信しなくても、一定の間隔(例えば通信信号30のスロット15)において自身の同期信号を送信する(Dummy TX)。マスタであるCS100M1、およびさらに上位のマスタであるCS100MはCS100M2の同期信号を受信できる可能性がある。
また、CS100M2は、CS100M1からの同期信号を受信しない状態がしばらく(所定時間以上)続いた場合、有線ネットワークを介して、同期状態の判定を依頼する旨の同期状態確認信号を送信する。有線ネットワークを介して同期状態確認信号を受信したCS100M1またはCS100Mは、同期状態判定部108によって判定処理を行い、この判定結果(時間的ずれの情報)を含む同期状態応答信号を判定要求元であるCS100M2へ送信する。CS100M2は有線ネットワークを介して同期状態応答信号に含まれる時間的ずれの情報を取得すると、取得した時間的ずれの情報を用いて通信タイミングを補正する。このようにCS100M2は、同期信号を受信出来ない間は定期的に同期状態確認信号を送信し、有線ネットワークを介して受信される時間的ずれの情報を用いて通信タイミングを補正する。
CS100M2は、定期的に有線ネットワークを介して同期状態確認信号/同期状態応答信号を送受信することにより時間的ずれの情報を用いて通信タイミングを補正しながら動作し、平行して無線ネットワークによりCS100M1からの同期信号の受信を試みる。CS100M2は無線ネットワークにより同期信号を受信した場合、見失い状態から通常状態に復帰する。通常状態に復帰すると、CS100M2は同期状態確認信号/同期状態応答信号の送受信を止める。このように同期信号の受信を試みながら、受信出来た場合に自動復帰することにより、有線ネットワークのネットワーク負荷が不必要に増加することを防止できる。
なおCS100は、上位のCS100の同期信号を見失ったとき、すぐに同期状態確認信号を送信するのではなく、無線ネットワークによりCS100M1からの同期信号の受信を試みながら、しばらく(所定期間)自走動作しても良い。自走動作とは他のCS100と同期していない非同期状態における動作を指す。たとえばCS100M1が上位のCSの同期信号を見失ったとき、自走動作に移り、自走動作時には記憶部109に蓄積された補正パラメータに基づいて、通信タイミングを補正し、通信タイミングを維持するよう努める。
次に、同期状態(タイミングずれ)の判定処理について説明する。
図7〜図9は、同期状態の判定処理を説明するための図である。図7〜図9では、CS100M1がCS100M2の同期マスタであることを例示し、CS100M2は通常状態であっても見失い状態であってもよい。また、図7〜図9では、CS100M2の無線通信部101は、割り当てられたスロットを使って送信する。
CS100M2が送信する通信信号30は、例えば、「Syncword」,「ID data」、及び「音声データ」を含む。「ID data」は、通信信号30の送信元の識別情報を示す。なお、「ID data」は、省略されてもよい。通信信号30に「ID data」が含まれる場合には、同期状態の判定要求元を確実に識別できる。通信信号30に「ID data」が含まれる場合には、IDチェックを実施後に同期状態を判定するので、同期状態を判定時間に差異が生じ、妨害電波の影響が軽減できる。また、CS100M1は、CS100M2の同期信号に含まれる「ID data」が正当である場合に限り、同期状態を判定してもよい。
CS100M1は、同期状態判定部108が、CS100M2からの同期信号の「Syncword」を受信するための受信窓W1を設定する。受信窓W1は、「Syncword」を受信予定タイミングの±2ビットの時間区間とする。なお、±2ビットは一例であり、時間区間はこれより長くても短くてもよい。なお図7〜図9に示す受信窓W1は、同期信号(例えば同期情報)の受信予定タイミングの一例である。
受信予定タイミングについては、CS100M2が同期信号を送信する予定のスロット情報に基づいて予測できる。すなわちCS100M1は、あらかじめ分かっている同期信号を送信予定のスロットに合わせて受信動作を行い、受信窓W1と実際に受信される「Syncword」との時間的なずれ(前後)を検出する。CS100M1は、CS100M2の同期信号の伝送チャネル及びスロットの情報又は受信予定タイミングの情報を記憶部109に予め記憶してもよい。
図7のように、Syncwordの受信タイミングが受信窓W1の略中央である場合、CS100M1の同期状態判定部108は、CS100M1とCS100M2とは同期しており、時間的ずれはないと判定する。
また、図8のように、Syncwordの受信タイミングが受信窓W1の中央より時間的に後側である場合、CS100M1の同期状態判定部108は、CS100M1よりもCS100M2の通信タイミングが遅いと判定する。
また、図9のように、Syncwordの受信タイミングが受信窓W1の中央より時間的に前側である場合、CS100M1の同期状態判定部108は、CS100M1よりもCS100M2の通信タイミングが早いと判定する。
このように、同期状態判定部108は、同期信号に含まれる同期情報の受信タイミングと、同期情報の受信予定タイミングとの差分に基づいて、同期状態を判定してもよい。これにより、高精度に同期状態を判定できる。
なお、同期状態の判定要求元がCS100M2である場合、同期状態を判定するCS100は、例えばCS100Mであってもよい。
次に、CS100の通常状態での動作例について説明する。
図10は通常状態におけるCS100の動作例を示すフローチャートである。
CS100は、通常状態において学習処理を行い、見失い状態になった時に学習処理の結果を利用して通信タイミングを維持する。また図10では、スレーブであるCS100M2が、マスタであるCS100M1からの同期信号を用いて同期することを例示する。
まず、無線通信判定部104は、無線通信部101によりCS100M1からの同期信号を所定のタイミングにおいて受信したかどうかを判定する(ステップS101)。所定のタイミングとは、CS100M1から同期信号を受信予定のタイミングである。
所定のタイミングにおいて同期信号を受信しなかった場合、CS100M2は図10の処理を終了する(見失い状態)。
続いて、学習処理部110は、タイマを参照し、CS100が学習するための学習タイミングであるかどうかを判定する(ステップS102)。学習タイミングでない場合、通信タイミング補正部107は無線通信部101により受信された同期信号に基づいて、通信タイミングを補正する(ステップS103)。例えば、1分おきに10秒学習することが予め定められている。なお図10の処理では、CS100の図示しないタイマ(例えばRTC(Real Time Clock))が計時する。
一方、所定のタイミングにおいて同期信号を受信し、その時が学習タイミングであれば(ステップS102:Yes)、そのままステップS104に移る。
学習タイミングにおいて、通信タイミング補正部107は、通信タイミングの補正を例えば一度行った後はその補正を一時的に中断する(ステップS104)。つまり、CS100M2は、非同期状態(自走状態)を故意に発生させる。
続いて、学習処理部110は、CS100M1との時間的ずれを測定する(ステップS105)。例えば、学習処理部110は、CS100M1からの同期信号の受信タイミングと、CS100M1からの同期信号の受信予定タイミングとの時間的なずれを測定する。
測定される時間的ずれの情報は、CS100M1に対するCS100M2の通信タイミングの時間的ずれの方向及びずれの程度(時間的ずれの値)を含む。ずれの方向は、CS100M1の通信タイミングに対して、CS100M2の通信タイミングが進んでいるか(−)、遅れているか(+)を示す。時間的ずれの値は、CS100M1とCS100M2の通信タイミングのずれの大きさを示し、例えばビット数又は時間により示される。従って、時間的ずれの情報は、+1ビット、−1ビットのように表わされてもよい。
なお、時間的ずれの検出精度は、例えば1/12(ビット)である。1ビットは、例えば868ナノ秒である。時間的ずれの値は、具体的な秒数の情報であってもよい。
続いて、学習処理部110は、測定された時間的ずれの情報を記憶部109へ保存する(ステップS106)。
続いて、学習処理部110は、タイマを参照し、学習タイミングが終了したかどうかを判定する(ステップS107)。例えば、学習処理部110は、学習タイミングの開始時点から10秒経過したかを判定する。学習タイミングが終了していない場合、ステップS105の処理に戻る。
一方、学習タイミングが終了した場合、学習処理部110は、学習タイミングにおいて記憶部109に保存された時間的ずれの情報に基づいて、自走状態における通信タイミングの補正パラメータを決定する。補正パラメータは、例えば、時間的ずれの情報が、+1ビットの場合には−1ビット、−1ビットの場合には+1ビットとなる。
図11は、CS100M2が、通信タイミング補正部107により補正パラメータを用いて通信タイミングを補正する例を示す。図11では、自走状態では5秒につき+1ビットずつ時間的ずれが発生することを示している。この場合、補正パラメータは、5秒あたり−1ビット(−1bit/5sec)となる。
このようにCS100M2は、学習処理部110による学習により補正パラメータを決定することで、自走状態におけるCS100の時間的ずれの傾向に応じて、通信タイミングを補正できる。従って、CS100は、見失い状態に陥っても通信タイミングを安定的に維持できる。
図12は見失い状態におけるCS100M1の動作例を示すフローチャートである。図13は、同期状態を判定するCS100Mの動作例を示すフローチャートである。次に図12および図13のフローチャートに基づいて、見失い状態におけるCS100の動作例について説明する。ここでは、見失い状態にあるCS100をCS100M1とし、CS100M1から同期状態の判定要求を受け、CS100M1との同期状態を判定するCS100をCS100Mとする。なお、図12,図13の処理では、CS100の図示しないタイマ(例えばRTC(Real Time Clock))が計時する。
図12および図13が示す例では、CS100M1がCS100Mからの同期信号を見失い、有線ネットワークを経由してCS100Mに対して、CS100M1の時間的ずれの具合を問い合わせる。問い合わせを受けたCS100Mは、問い合わせ元のCS100M1の同期信号を受信し、時間的ずれの情報を取得し、時間的ずれの情報をCS100M1へ通知する。CS100M1は、通知された時間的ずれの情報を基に、通信タイミングを補正する。なお、見失い状態では、CS100M1は、学習処理により決定された補正パラメータにより通信タイミングを補正する。
以下、図12について詳細に説明する。まず、CS100M1の無線通信判定部104は、CS100M1が見失い状態にあるかどうかを判定する(ステップS201)。例えば、無線通信判定部104は、一定期間以上、CS100Mからの同期信号を受信していないかどうかを判定する。CS100M1が見失い状態にない場合、以下の処理は行わずに終了する。
CS100M1が見失い状態にある場合、前述のように有線通信部103は有線ネットワークを介して、同期状態の判定を依頼する旨の同期状態確認信号を送信する。
その際、同期状態確認信号にはCS100M1の同期信号を送信するチャネル(CH)及びスロット(SL)の情報を含めて送信し、そのCHおよびSLでスキャンを要求する(ステップS202)。有線ネットワークを介して同期状態確認信号を受信した他のCS(たとえばCS100M)は、判定要求元であるCS100M1の同期信号を受信し、判定処理を行い、時間的ずれの情報を含む同期状態応答信号は有線ネットワークを介してCS100M1へ送信される。なお、判定要求元のCS100M1の同期信号を送信するチャネル及びスロットの情報は、前記同期状態確認信号に含まれて送信されてもよいし、別の通信信号に含めて送信されてもよい。
続いて、CS100M1の有線通信部103は、他のCS(たとえばCS100M)から送り返される同期状態応答信号を受信し、それにより時間的ずれの情報を取得する(ステップS203)。時間的ずれの情報には、CS100Mに対するCS100M1の時間的ずれの方向及び時間的ずれの値を含む。また、判定要求先のCS100Mから送り返される同期状態応答信号には、そのCS100Mが同期信号を送信するチャネル及びスロットの情報も含まれており、CS100M1の有線通信部103は、有線ネットワークを介してCS100Mから送られてくるCS100Mの同期信号の伝送チャネル及びスロットの情報を受信する。
続いて、通信タイミング補正部107は、CS100Mからの時間的ずれの情報に基づいて、通信タイミングを補正する(ステップS204)。なお、ステップS202〜S205の処理はネットワーク補正に相当する。
続いて、通信タイミング補正部107は、CS100Mからの時間的ずれの情報に基づいて、記憶部109に記憶された補正パラメータを補正(調整)する(ステップS205)。
続いて、通信タイミング補正部107は、受信されたCS100Mの同期信号の伝送チャネル及びスロットの情報に基づいて、同期対象の伝送チャネル及びスロットに一致するか否かをチェックし、同期が確立している伝送スロット及びチャネルが正しいか否かを確認する(ステップS206)。
続いて、通信タイミング補正部107は、同期対象の伝送チャネル及びスロットの情報をチェックの結果、同期する伝送チャネル及びスロットの情報を変更すべきかどうかを判定する(ステップS207)。同期すべきCSが同期信号を送信する伝送チャネル及びスロットの情報は、記憶部109に記憶されている。例えば、CS100Mの同期信号に同期すべきであれば、通信タイミング補正部107は、取得した同期信号の伝送チャネル及びスロットと、記憶部109に記憶されている伝送チャネル及びスロットの情報が異なる場合には同期対象の伝送チャネル及びスロットを変更すると判定する。また通信タイミング補正部107は、取得した同期信号の伝送チャネル及びスロットと、記憶部109に記憶されている伝送チャネル及びスロットの情報が同じ場合には変更しないと判定する。
伝送チャネル及びスロットの情報を変更すると判定された場合、通信タイミング補正部107は、同期する伝送チャネル及びスロットを切り替える(ステップS208)。通信タイミング補正部107は、切り替えられた伝送チャネル及びスロットの情報を記憶部109へ保存する。
なお、図12の処理によれば、学習処理における補正パラメータの決定を修正できる。学習処理における補正パラメータの正確性は不十分であることがある。学習処理における補正パラメータを、CS100Mからの時間的ずれの情報に基づいて補正することで、高精度の補正パラメータが得られる。
次に図13に基づいて説明する。
判定要求先のCS(例えばCS100M)の有線通信部103は、見失い状態にある判定要求元のCS100M1から同期状態確認信号を受信する(ステップS301)。また判定要求先のCS100Mの有線通信部103は、CS100M1の同期信号の伝送チャネル及びスロットの情報をCS100M1から受信する(ステップS302)。CS100M1の同期信号の伝送チャネル及びスロットの情報は、同期状態確認信号に含まれて送信されてもよいし、別の通信信号に含めて送信されてもよい。また、予め記憶部109にCS100M1の同期信号の伝送チャネル及びスロットの情報が記憶されている場合、この送受信を省略してもよい。
続いて、判定要求先のCS100Mの同期状態判定部108は、無線通信部101により判定要求元のCS100M1が発する同期信号をスキャンし、同期信号が含まれていたチャネル及びスロットの情報を取得する(ステップS303)。
続いて、判定要求先のCS100Mの同期状態判定部108は、有線通信部103により受信されたチャネル及びスロットの情報に基づいて判定要求元のCS100M1が発する同期信号をスキャンする。同期状態判定部108は、スキャンにより受信出来た同期信号の受信タイミングと、CS100M1からの同期信号の受信予定タイミングとの時間的なずれを測定することによって、CS100MとCS100M1との同期状態を判定する。例えば、同期状態判定部108は、CS100M1から受信できた同期信号の受信タイミングと受信予定タイミングとの時間的な差分に基づいて、同期状態を判定する。同期状態の判定により、同期状態判定部108は、CS100Mに対するCS100M1の時間的ずれの情報を取得する(ステップS304)。
続いて、判定要求先のCSの有線通信部103は、同期状態判定部108により取得された時間的ずれの情報を、同期状態応答信号に含めて有線ネットワークを介してCS100M1へ送信する(ステップS305)。また判定要求先のCS100Mの有線通信部103は、自身のCS100Mが送信する同期信号の伝送チャネル及びスロットの情報についても、同期状態応答信号に含めてCS100M1へ送信する(ステップS306)。
このように図13の処理によれば、判定要求先のCS100Mは、要求元のCS100M1からの同期状態の判定要求に対して、有線ネットワークを介して、要求元と要求先との時間的ずれの情報を通知できる。CS100M1が見失い状態にあることから無線ネットワークの信用性は低いが、有線ネットワークを利用することで、確実に時間的ずれの情報を通知できる。
図14はCS100M1で時間的なずれが生じた場合、判定要求元のCS100M1が補正パラメータ及びネットワーク補正により通信タイミングを補正し、補正パラメータを補正する例を示す。
図14の例では、正常状態における学習処理により決定された補正パラメータが5秒につき−1ビット(−1bit/5sec)である。ネットワーク補正がされない間は、補正パラメータが5秒につき−1ビットが補正されるだけであり、徐々に時間的なずれが大きくなってくる。
時間的ずれのない初期時点を0秒とすると、図14の例では15秒毎にネットワーク補正される。ネットワーク補正によってCS100Mからの時間的ずれの情報が取得された場合、15秒時点において+3ビットを除去するため−3ビット補正をするように通知されるが、前述の学習処理により決められた補正パラメータが5秒につき−1ビットであるため、通信タイミング補正部107では両方の補正値が足されて、15秒時点において−4ビットの補正が為される。また、15秒時点において、通信タイミング補正部107は、例えば補正パラメータを、4秒につき−1ビット(−1bit/4sec)に補正する。このような補正パラメータの変更により時間的なずれの幅は小さくなる。
次の30秒時点では、ネットワーク補正によってCS100Mから、+2ビットを除去するため−2ビット補正をするように通知される。この場合も前述の学習処理により決められた補正パラメータが5秒につき−1ビットであるため、通信タイミング補正部107では両方の補正値が足されて、30秒時点において−3ビットの補正が為される。また、同時点において、通信タイミング補正部107は、例えば補正パラメータを3秒につき−1ビット(−1bit/3sec)に補正する。これにより、時間的なずれは3秒毎にほぼ0となり、45秒時点においてもネットワーク補正(NW補正)は0ビットとなる。
このように、学習処理により決定された補正パラメータが適切なパラメータであるか否かを、判定要求先CS100Mの同期信号スキャンおよび受信出来た同期信号の受信タイミングと受信予定タイミングとの時間的なずれを測定することにより評価できる。CS100Mによる評価結果(時間的ずれの情報)は判定要求元のCS100M1に通知されるので、CS100M1は、通信タイミング及び補正パラメータを改善できる。
次に、同期状態の判定要求先の優先順位について説明する。
図15は、通信システム1000における複数のCSの階層構造の一例を示す図である。図15では、複数のCS(CS0〜CS10)の中のCS2が見失い状態となることを想定する。
CS2は、通常状態では、一段階上位の階層に配置されたCS1からの同期信号を用いて同期する。
CS2は、CS1からの同期信号を見失った場合、CS2よりも上位の階層のCS100へ同期状態の判定を要求する。従って、CS2の同期状態の判定要求先は、CS0,CS1,CS4のいずれかである。なお、CS2よりも下位の階層のCS100は、基本的にCS2の同期信号に基づいて同期する装置であるため、同期状態の判定要求先としての優先順位は低い。
また、CS2は、CS2と同階層のCS100へ同期状態の判定を要求してもよい。これにより、同期状態の判定要求先の選択肢が増加し、時間的ずれの情報できる可能性が増大する。
また、CS2では、記憶部109が、同期状態の判定要求先の優先順位の情報をCS候補リストとして、予め保持してもよい。この場合、有線通信部103は、CS候補リストに基づいて、同期状態確認信号の送信先を決定する。
例えば、CS2による同期状態の判定要求先の優先順位は、CS1→CS4→CS5→CS6→CS3、である。CS3の優先度が低いのは、最も優先度の高いCS1の同期信号を見失った場合には、例えばCS1の電源がオフである又は無線環境が劣悪である可能性があり、CS3の同期信号を確認できない可能性が高いためである。優先順位の情報を用いることで、予め意図した順番により、同期状態を確認できる。
さらに、CS2は、所定順位のCSまで同期状態の判定を要求しても、同期状態応答信号が得られない場合、CS候補リストに含まれるCSのうち、未だ同期状態の判定を要求していない他のCSに対して、同期状態の判定要求をブロードキャスト送信してもよい。これにより、同期状態の判定できるCS100を早期に発見でき、早期に通信タイミングを維持できる。
次に、CS100がPS200に同期状態の判定を要求することについて説明する。
図16は、CS100M2の見失い状態における同期信号の送受信タイミングとPS200の同期信号の受信タイミングとを示す図である。
例えば、CS100M2は、見失い状態において、CS100M1からの同期状態確認信号を有線通信により確認できない場合、PS200を介して同期状態の判定を要求してもよい。これにより、同期状態を判定できる可能性が高くなる。
まず、CS100M2の無線通信部101が、PS200に対して、同期状態の判定を要求する。つまり、CS100M2は、PS200に対して同期状態確認のための同期状態確認信号を送信する。例えば、同期状態の判定要求には、CS100M2の同期信号の伝送チャネル及びスロットの少なくとも一方の情報と、同期マスタとしてのCS100M1の同期信号の伝送チャネル及びスロットの少なくとも一方の情報と、が含まれる。CS100M1の同期信号の伝送チャネル及びスロットの少なくとも一方の情報は、例えばCS100M1が記憶部109に予め記憶している。同期状態の判定要求には、有線ネットワークを用いない。
続いて、PS200は、無線ネットワークを介して同期状態の判定要求を受信し、要求元のCS100M2及び要求先のCS100M1の同期信号の伝送チャネル及びスロットの情報を取得する。なお、PS200は、CS100M1の同期信号の伝送チャネル及びスロットの情報を得るため、CS100M1に問い合わせてもよい。
続いて、PS200は、例えば取得した各伝送チャネル及びスロットの情報に基づいて、各受信窓を設定する。PS200は、無線ネットワークを介してCS100M1及びCS100M2の同期信号を受信する。
PS200は、各受信窓における同期信号の受信位置に基づいて、CS100M1とCS100Mとの同期状態を判定する。PS200は、同期状態の判定結果を含む時間的ずれの情報を、無線ネットワークを介してCS100M1に通知する。PS200が送信する時間的ずれの情報を含む信号は、同期状態応答信号の一例である。
従って、CS100M1は、PS200からの時間的ずれの情報を取得することで、他のCS100(例えばCS100M)との間において有線ネットワークを利用できなくても、他のCS100との同期状態を確認できる。
なお、図7〜図9のように、同期信号の通信フレームに、SyncwordとともにCS100のIDを含めることで、PS200が同期信号の送信元を高精度に識別できる。従って、PS200による同期状態の判定精度を向上できる。
なお、本発明は、上記実施形態の構成に限られるものではなく、特許請求の範囲で示した機能、または本実施形態の構成が持つ機能が達成できる構成であればどのようなものであっても適用可能である。
本発明は、所定の同期信号を受信しなかった場合であっても、複数の基地局が高精度に同期できる基地局装置、通信システム、及び同期方法等に有用である。
1000 通信システム
100 基地局装置(CS)
101 無線通信部
102 アンテナ部
103 有線通信部
104 無線通信判定部
105 クロック生成部
106 通信タイミング決定部
107 通信タイミング補正部
108 同期状態判定部
109 記憶部
110 学習処理部
200 通信端末(PS)
300 SIPサーバ
400 電話機
500 ルータ
600 外部ネットワーク

Claims (22)

  1. 他の基地局装置と時分割方式により通信する基地局装置であって、
    前記他の通信装置と無線ネットワークを介して通信する無線通信部と、
    前記他の通信装置と有線ネットワークを介して通信する有線通信部と、
    前記無線通信部による通信信号の通信タイミングを決定する通信タイミング決定部と、
    前記通信タイミング決定部により決定された通信タイミングを補正する通信タイミング補正部と、
    を備え、
    前記有線通信部は、前記無線通信部により前記他の基地局装置からの同期信号を所定の受信タイミングにおいて受信しなかった場合、前記他の基地局装置と当該基地局装置との同期状態を確認するための同期状態確認信号を送信し、前記同期状態の判定結果を含む同期状態応答信号を受信し、
    前記通信タイミング補正部は、前記有線通信部により受信された同期状態応答信号に基づいて、前記通信タイミングを補正する基地局装置。
  2. 請求項1に記載の基地局装置であって、
    前記有線通信部は、前記無線通信部により第1の基地局装置からの同期信号を所定の受信タイミングにおいて受信しなかった場合、前記同期状態確認信号を前記第1の基地局装置へ送信し、前記第1の基地局装置から前記同期状態応答信号を受信する基地局装置。
  3. 請求項1または2に記載の基地局装置であって、
    前記有線通信部は、前記無線通信部により第1の基地局装置からの同期信号を所定の受信タイミングにおいて受信しなかった場合、前記同期状態確認信号を前記第1の基地局以外の前記第2の基地局装置へ送信し、前記第2の基地局装置から前記同期状態応答信号を受信する基地局装置。
  4. 請求項3に記載の基地局装置であって、
    前記有線通信部は、前記第1の基地局装置への同期状態確認信号に対する前記同期状態応答信号を受信しなかった場合、前記第1の基地局装置よりも上位の階層の前記第2の基地局装置へ前記同期状態確認信号を送信する基地局装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の基地局装置であって、更に、
    前記有線通信部は、前記同期状態確認信号を送信する対象の基地局装置の優先順位の情報に基づいて前記対象の基地局装置を決定し、決定された前記対象の基地局装置へ前記同期状態確認信号を送信し、前記対象の基地局装置から前記同期状態応答信号を受信する基地局装置。
  6. 請求項5に記載の基地局装置であって、更に、
    前記有線通信部は、前記優先順位が高い順に、前記他の基地局装置へ前記同期状態確認信号を送信する基地局装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の基地局装置であって、
    前記同期状態確認信号は、当該基地局装置の前記同期信号が伝送される時間位置の情報を含む基地局装置。
  8. 請求項7に記載の基地局装置であって、
    前記同期状態確認信号は、当該基地局装置の前記同期信号が伝送される伝送チャネル及び伝送スロットの情報の少なくとも一方を含む基地局装置。
  9. 請求項1ないし8のいずれか1項に記載の基地局装置であって、
    前記同期状態応答信号は、当該基地局装置と前記同期状態確認信号の送信先の前記他の基地局との時間的ずれの方向及び値の情報を含む基地局装置。
  10. 請求項1ないし9のいずれか1項に記載の基地局装置であって、
    前記有線通信部は、前記同期状態確認信号を所定の時間間隔において定期的に送信する基地局装置。
  11. 請求項1ないし10のいずれか1項に記載の基地局装置であって、更に、
    当該基地局装置と前記他の基地局装置とが非同期である非同期状態における当該基地局装置と前記他の基地局装置との時間的ずれを測定する学習処理部と、
    前記学習処理部により測定された時間的ずれの情報に基づいて、前記通信タイミング補正部により前記通信タイミングを補正するための補正パラメータを決定する補正パラメータ決定部と、
    を備える基地局装置。
  12. 請求項11に記載の基地局装置であって、
    前記通信タイミング補正部は、前記無線通信部により前記他の基地局装置からの同期信号を所定の受信タイミングにおいて受信しなかった場合、前記補正パラメータ決定部により決定された補正パラメータに基づいて、前記通信タイミングを補正する基地局装置。
  13. 請求項11または12に記載の基地局装置であって、
    前記補正パラメータ決定部は、前記同期状態応答信号に基づいて、前記補正パラメータを補正する基地局装置。
  14. 請求項1ないし13のいずれか1項に記載の基地局装置であって、
    前記同期信号は、複数の基地局装置が同期するための同期情報と、前記同期信号の送信元の基地局装置の識別情報と、を含む基地局装置。
  15. 請求項1ないし14のいずれか1項に記載の基地局装置であって、
    前記無線通信部は、当該基地局装置と通信する通信端末に対して、前記同期状態確認信号を送信し、前記通信端末から前記同期状態応答信号を受信する基地局装置。
  16. 請求項15に記載の基地局装置であって、
    前記無線通信部は、前記有線通信部により前記他の基地局装置から前記同期状態応答信号を受信しなかった場合、前記同期状態確認信号を前記通信端末へ送信する基地局装置。
  17. 請求項15または16に記載の基地局装置であって、更に、
    前記同期状態確認信号は、前記他の基地局装置の同期信号が伝送される伝送チャネル及び伝送スロットの少なくとも一方の情報を含む基地局装置。
  18. 請求項1ないし17のいずれか1項に記載の基地局装置であって、更に、
    前記有線通信部により前記同期状態確認信号を受信した場合、前記同期状態を判定する同期状態判定部を備え、
    前記同期状態判定部は、前記無線通信部により受信された前記同期信号の受信タイミングと、前記同期信号の受信予定タイミングと、の差分に基づいて、前記同期状態を判定し、
    前記有線通信部は、前記同期状態判定部により判定された同期状態の判定結果を含む同期状態応答信号を送信する基地局装置。
  19. 請求項18に記載の基地局装置であって、
    前記同期状態判定部は、前記無線通信部により受信された前記同期信号に含まれる同期情報の受信タイミングと、前記同期情報の受信予定タイミングと、の差分に基づいて、前記同期状態を判定する基地局装置。
  20. 第1の基地局装置及び第2の基地局装置を含む複数の基地局装置が時分割方式により通信する通信システムであって、
    前記第1の基地局装置は、
    前記他の通信装置と無線ネットワークを介して通信する無線通信部と、
    前記他の通信装置と有線ネットワークを介して通信する有線通信部と、
    前記無線通信部による通信信号の通信タイミングを決定する通信タイミング決定部と、
    前記通信タイミング決定部により決定された通信タイミングを補正する通信タイミング補正部と、
    を備え、
    前記有線通信部は、前記無線通信部により前記第2の基地局装置からの同期信号を所定の受信タイミングにおいて受信しなかった場合、前記第1の基地局装置と前記第2の基地局装置との同期状態を確認するための同期状態確認信号を、前記第1の基地局以外の他の基地局装置へ送信し、
    前記他の基地局装置は、有線ネットワークを介して前記同期状態確認信号を受信し、前記無線ネットワークを介して受信された前記同期信号の受信タイミングと、前記同期信号の受信予定タイミングと、の差分に基づいて前記同期状態を判定し、前記同期状態の判定結果を含む同期状態応答信号を送信し、
    前記有線通信部は、前記同期状態応答信号を受信し、
    前記通信タイミング補正部は、前記有線通信部により受信された同期状態応答信号に基づいて、前記通信タイミングを補正する通信システム。
  21. 請求項20に記載の通信システムであって、更に、
    前記第1の基地局装置と通信する通信端末を備え、
    前記無線通信部は、前記通信端末に対して前記同期状態確認信号を送信し、
    前記通信端末は、前記同期状態確認信号を受信し、前記第1の基地局装置からの同期信号の受信タイミングと、前記第2の基地局装置からの同期信号の受信タイミングと、の差分に基づいて、前記第1の基地局装置と前記第2の基地局装置との同期状態を判定し、前記同期状態の判定結果を含む前記同期状態応答信号を送信し、
    前記無線通信部は、前記通信端末からの前記同期状態応答信号を受信する通信システム。
  22. 他の基地局装置と時分割方式により通信する基地局装置における同期方法であって、
    前記他の通信装置と無線ネットワークを介して通信する無線通信ステップと、
    前記他の通信装置と有線ネットワークを介して通信する有線通信ステップと、
    前記無線通信ステップにおける通信信号の通信タイミングを決定する通信タイミング決定ステップと、
    前記決定された通信タイミングを補正する通信タイミング補正ステップと、
    を有し、
    前記有線通信ステップでは、前記無線通信部により前記他の基地局装置からの同期信号を所定の受信タイミングにおいて受信しなかった場合、前記他の基地局装置と当該基地局装置との同期状態を確認するための同期状態確認信号を送信し、前記同期状態の判定結果を含む同期状態応答信号を受信し、
    前記通信タイミング補正ステップでは、前記受信された同期状態応答信号に基づいて、前記通信タイミングを補正する同期方法。
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