JP6484195B2 - 基地局、無線装置および無線通信システム - Google Patents

基地局、無線装置および無線通信システム Download PDF

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Description

本発明は、基地局、無線装置および無線通信システムに関し、特に、パケットの送受信による同期処理に関する。
無線LAN(Local Area Network)が広く用いられている。無線LANには、インターネット等の通信網に通信接続された複数のアクセスポイントが設置されるものがある。パーソナルコンピュータ、スマートホン等の情報端末は、アクセスポイントとの間で無線信号によるパケット通信を行い、アクセスポイントを介して通信網に通信接続する。
各アクセスポイントは、情報端末との間で無線通信が可能なサービスエリアを形成する。また、各アクセスポイントは情報端末との間で時分割通信を行い、複数の通信回線を実現する。情報端末は、あるサービスエリアから他のサービスエリアに移動するときにはハンドオーバ処理によって途切れのない通信を行う。このように、各アクセスポイントが時分割通信を行い、複数のアクセスポイントが連携して動作するためには、各アクセスポイントのパケット送受信タイミングが同期している必要がある。
そこで、各アクセスポイントは、例えば、GPS(Global Positioning System)から送信された信号から同期処理用の時刻情報を取得する。また、各アクセスポイントが、NTP(Network Time Protocol)を用いてインターネットから時刻情報を取得する無線LANもある。
以下の特許文献1には、GPSを利用した時刻同期処理システムが記載されている。このシステムでは、マスタがGPS衛星から送信された基準時刻情報を受信して、時刻の同期を行うための時刻パケットを生成する。マスタは、無線LANを介して複数のスレーブに時刻パケットをブロードキャスト(同報送信)する。また、非特許文献2には、複数の計測ノードの間で無線通信が行われる無線LANが記載されている。各計測ノードは、計測対象の物理量を計測する装置を備えており、計測値を含むパケットを送受信する。複数の計測ノードのうち1つはGPS衛星から時刻情報を受信し、複数の計測ノードの間の通信に基づいて、複数の計測ノードが動作タイミングの同期を行う。
特開2009−111654号公報
日山 雅之他、「無線LANにおける高精度時刻同期方式の検討と実験」、信学技報, vol. 108, no. 460, IA2008-79, pp. 73-78, 2009年3月. 資料番号, SITE2008-56, IA2008-79.
無線通信の規格には、無線信号の送信を行った後、所定時間以上の送信休止が要求されるものがある。このような規格の下で複数の無線装置が同期処理を実行する場合、各無線装置は、無線信号の送信時間の制限の下で同期処理を実行する必要がある。そのため、各無線装置が確実に同期処理を実行することが困難となる場合がある。
本発明は、複数の無線装置の同期処理を迅速に実行することを目的とする。
本発明は、複数の無線装置との間でパケットを送受信する無線部と、前記無線部を制御する制御部と、を備える基地局において、前記制御部は、タイミングを規定する同期パケットを各前記無線装置に同報送信する同期パケット送信処理と、前記同期パケットに応答して各前記無線装置から送信された各情報要求パケットを受信する要求受信処理と、を含む送受信処理を前記無線部と共に繰り返し実行し、前記要求受信処理は、前記情報要求パケットを受信した時刻を示す情報要求受信時刻を求める処理を含み、前記制御部は、先の前記送受信処理で前記同期パケットが送信された時刻を示す同期パケット送信時刻と、先の前記送受信処理で各前記無線装置に対応して求められた前記情報要求受信時刻とを、次の前記送受信処理で送信される前記同期パケットに含ませることを特徴とする。
また、本発明は、複数の無線装置との間でパケットを送受信する無線部と、前記無線部を制御する制御部と、を備える基地局において、前記制御部は、タイミングを規定する同期パケットを各前記無線装置に同報送信する同期パケット送信処理と、前記同期パケットに応答して各前記無線装置から送信された各情報要求パケットを受信する要求受信処理と、 を含む送受信処理を前記無線部と共に繰り返し実行し、前記要求受信処理は、前記情報要求パケットを受信した時刻を示す情報要求受信時刻を求める処理を含み、前記制御部は、先の前記送受信処理で各前記無線装置に対応して求められた前記情報要求受信時刻と、次の前記送受信処理で前記同期パケットが送信される時刻を示す同期パケット送信時刻とを、当該次の前記送受信処理で送信される前記同期パケットに含ませることを特徴とする。
望ましくは、前記送受信処理は、複数の前記無線装置のうち少なくとも1つについて前記情報要求パケットを受信しなかった場合に、前記同期パケットを再送する再送処理と、 再送された前記同期パケットに応答して各前記無線装置から送信された各前記情報要求パケットを受信する再受信処理と、を含む。
また、本発明は、基地局との間でパケットを送受信する無線部と、前記無線部を制御する制御部と、を備える無線装置において、前記制御部は、前記基地局から送信され、タイミングを規定する同期パケットを受信する同期パケット受信処理と、前記同期パケットが受信されてから所定の遅延時間が経過したときに情報要求パケットを送信する要求送信処理と、を含む送受信処理を前記無線部と共に繰り返し実行し、前記同期パケットは、先の前記送受信処理で前記基地局が前記同期パケットを送信した時刻を示す同期パケット送信時刻と、先の前記送受信処理で前記基地局が前記情報要求パケットを受信した時刻を示す情報要求受信時刻と、を含み、前記同期パケット受信処理は、前記同期パケットを受信した時刻を示す同期パケット受信時刻を求める処理を含み、前記要求送信処理は、前記情報要求パケットを送信した時刻を示す情報要求送信時刻を求める処理を含み、前記制御部は、同一の前記送受信処理における、前記同期パケット送信時刻、前記同期パケット受信時刻、前記情報要求送信時刻、および、前記情報要求受信時刻に基づいて、前記無線装置が発する時刻を求めることを特徴とする。
また、本発明は、基地局との間でパケットを送受信する無線部と、前記無線部を制御する制御部と、を備える無線装置において、前記制御部は、前記基地局から送信され、タイミングを規定する同期パケットを受信する同期パケット受信処理と、前記同期パケットが受信されてから所定の遅延時間が経過したときに情報要求パケットを送信する要求送信処理と、を含む送受信処理を前記無線部と共に繰り返し実行し、前記同期パケットは、前記同期パケット自らが前記基地局から送信された時刻を示す同期パケット送信時刻と、先の前記送受信処理で前記基地局が前記情報要求パケットを受信した時刻を示す情報要求受信時刻と、を含み、前記同期パケット受信処理は、前記同期パケットを受信した時刻を示す同期パケット受信時刻を求める処理を含み、前記要求送信処理は、前記情報要求パケットを送信した時刻を示す情報要求送信時刻を求める処理を含み、前記制御部は、同一の前記送受信処理における、前記同期パケット送信時刻、前記同期パケット受信時刻、前記情報要求送信時刻、および、前記情報要求受信時刻に基づいて、前記無線装置が発する時刻を求めることを特徴とする。
前記無線装置を複数備える通信システムでは、望ましくは、複数の前記無線装置のそれぞれについて、異なる前記遅延時間が定められている。
本発明によれば、複数の無線装置の同期処理を迅速に実行することができる。
本発明の実施形態に係る通信システムの構成を示す図である。 繰り返し同期処理のシーケンスチャートである。 同期パケットの構造を示す図である。 同期パケット再送処理が実行される場合のシーケンスチャートである。 応用実施形態に係る通信システムの構成を示す図である。 アドホック通信システムの構成を示す図である。 基地局のハードウエアの例を示す図である。 同期用無線装置のハードウエアの例を示す図である。
図1には、本発明の実施形態に係る通信システムの構成が示されている。通信システムは、基地局10、アクセスポイント12−1〜12−3、および情報端末20を備える。ここでは、3台のアクセスポイント12−1〜12−3が設けられた例が示されているが、アクセスポイントの数は任意である。
各アクセスポイント12−j(j=1〜3)はインターネット18に接続されており、無線LANを構成する。情報端末20は、例えば、パーソナルコンピュータ、携帯電話機である。
各アクセスポイント12−jは、情報端末20との無線通信が可能なサービスエリアを形成する。情報端末20は、自らが存在するサービスエリアを形成するアクセスポイントと無線通信を行い、インターネット18に通信接続する。
基地局10は、動作タイミング規定用の基地局時計を備えている。基地局10は、GPS衛星から基準時刻情報を受信し、基地局時計が発する時刻(基地局時刻)を基準時刻情報が表す基準時刻に合わせる。
アクセスポイント12−jは、同期用無線装置14−jおよび無線LANノード16−jを備える。同期用無線装置14−jは、無線LANノード16−jに時刻を出力するローカル時計を備えている。基地局10は、アクセスポイント12−jが備える同期用無線装置14−jとの間で通信を行い、同期用無線装置14−jと共に同期処理を実行する。同期用無線装置14−jは、同期処理を実行することによって、自らのローカル時計が発する時刻を基地局時刻に合わせる。ローカル時計は、基地局時刻に合わせられた時刻を無線LANノード16−jに与える。無線LANノード16−jは、ローカル時計から与えられた時刻に従うタイミングで動作する。これによって、無線LANノード16−1〜16−3の動作が同期する。
図2には、通信システムで実行される繰り返し同期処理のシーケンスチャートが示されている。繰り返し同期処理は、基地局10が所定の送信周期STで各同期用無線装置に同期パケットを繰り返し送信し、同期パケットを受信した各同期用無線装置が、情報要求パケットを基地局10に送信する処理である。基地局10は、情報要求パケットに応じて求めた情報を、次に送信する同期パケットに含ませる。このように繰り返し同期処理では、基地局10による同期パケットの送信と、各同期用無線装置による情報要求パケットの送信(パケット送受信処理)による同期処理が繰り返される。
基地局10は、時刻t0に同期用無線装置14−1〜14−3を宛先とする同期パケットを送信する(S101)。同期パケットは、同期処理を実行するタイミングを規定するために各同期用無線装置に送信するパケットである。同期パケットを送信する際に、基地局10は、同期用無線装置14−1〜14−3に対して共通に割り当てられた同報アドレスを同期パケットに含ませる。また、基地局10は、直前のパケット送受信処理に応じて求めた情報を同期パケットに含ませる。この情報は、同期用無線装置14−1〜14−3のそれぞれのローカル時計を、基地局時計に同期させるための情報であり、詳細については後述する。基地局10は、さらに、同期パケットを送信した初期時刻t0(同期パケット送信時刻)を自らの基地局時計によって求め、初期時刻t0を記憶する。各同期用無線装置は、受信された同期パケットに同報アドレスが含まれていることを認識することで、同期パケットに応じた処理を実行する。
具体的には、同期用無線装置14−1は時刻t0から時間Δ1後の時刻t11に同期パケットを受信する。同期用無線装置14−2は、時刻t0から時間Δ2後の時刻t12に同期パケットを受信する。同期用無線装置14−3は、時刻t0から時間Δ3後の時刻t13に同期パケットを受信する。各同期用無線装置は、同期パケットを受信した同期パケット受信時刻を、各自が備えるローカル時計によって求め、同期パケット受信時刻を記憶する。すなわち、同期用無線装置14−1〜14−3は、それぞれ、同期パケット受信時刻t11〜t13を記憶する。
各同期用無線装置は、同期パケットを受信してから所定の応答遅延時間が経過した時に、情報要求パケットを送信する(S102)。図2に示されている例では、同期用無線装置14−1〜14−3に対し、それぞれ、応答遅延時間d1〜d3が定められている。情報要求パケットを送信する際に、各同期用無線装置は、情報要求パケットを送信する情報要求送信時刻を、各自が備えるローカル時計によって求め、情報要求送信時刻を記憶する。すなわち、同期用無線装置14−1〜14−3は、それぞれ、情報要求送信時刻t21〜t23を記憶する。
基地局10は、同期用無線装置14−1〜14−3のそれぞれから送信された各情報要求パケットを受信する。基地局10は、各情報要求パケットを受信した情報要求受信時刻t31、t32およびt33を、基地局時計によって求めて記憶する。
なお、各同期用無線装置に対して定められる応答遅延時間は、複数の同期用無線装置から送信された複数の情報要求パケットが、基地局10で時間帯を重ねて受信されないように決定される。例えば、同期用無線装置14−1〜14−3のうちの1つである同期用無線装置14−iが、初期時刻t0から時間Δi後に同期パケットを受信することが既知であるものとする。そして、他の同期用無線装置14−jが、初期時刻t0から時間Δj後に同期パケットを受信することが既知であるものとする。この場合、基地局10と同期用無線装置14−iとの間のパケットの伝搬時間はΔiであり、基地局10と同期用無線装置14−jとの間のパケットの伝搬時間はΔjである。
同期用無線装置14−iの応答遅延時間をdiとした場合、基地局10は、時刻t0+di+2Δiに同期用無線装置14−iから送信された情報要求パケットを受信する。同様に、同期用無線装置14−jの応答遅延時間をdjとした場合、基地局10は、時刻t0+dj+2Δjに同期用無線装置14−jから送信された情報要求パケットを受信する。同期用無線装置14−iおよび同期用無線装置14−jから送信された情報要求パケットが基地局10で時間帯を重ねて受信されないようにするためには、t0+di+2Δiとt0+dj+2Δjとが異なるように応答遅延時間diおよびdjを設定すればよい。例えば、応答遅延時間diと応答遅延時間djとの差の絶対値を、伝搬時間Δiと伝搬時間Δjとの差の絶対値よりも十分に大きくなるように設定すればよい。
基地局10が同期パケットを送信してから送信周期STが経過した時刻t4に、基地局10は、同期用無線装置14−1〜14−3を宛先とする次の同期パケットを送信する(S103)。
同期パケットを送信する際に、基地局10は、同期パケットに同報アドレス、初期時刻t0、および各同期用無線装置についての受信時刻情報を含ませる。初期時刻t0および受信時刻情報は、先の送信周期ST内で実行された同期パケットの送信(S101)、および情報要求パケットの受信(S102)に伴って基地局10が取得した情報である。受信時刻情報は、送信元の同期用無線装置のアドレスと、その同期用無線装置から送信された情報要求パケットの受信時刻(情報要求受信時刻)とを対応付けた情報である。同期用無線装置14−1〜14−3のアドレスを、それぞれ、AD1〜AD3とすると、アドレスAD1と情報要求受信時刻t31とを対応付けた受信時刻情報、アドレスAD2と情報要求受信時刻t32とを対応付けた受信時刻情報、および、アドレスAD3と情報要求受信時刻t33とを対応付けた受信時刻情報が同期パケットに含められる。
図3には、同期パケットの構造が示されている。同期パケットは、ヘッド部22およびペイロード部32を含む。ヘッド部22は、プリアンブル24、通信用データ26および宛先アドレス28を含む。プリアンブル24は、同期パケットが受信されたことを同期用無線装置が識別するための符号を含む。通信用データ26には、例えば、同期パケットに含まれる符号を読み取るための情報が含まれる。宛先アドレス28には同報アドレスが記述される。
ペイロード部32は、初期時刻36、受信時刻情報38−1〜38−nおよび誤り訂正符号40を含む。受信時刻情報38−1〜38−nは、それぞれ、同期用無線装置14−1〜14−nに宛てられる情報である。各受信時刻情報に含まれる情報要求受信時刻は、ある時刻からの経過時間の積算値を表す値であってもよいし、GMT(Greenwich Mean Time)を表す値であってもよい。誤り訂正符号40は、プリアンブル24、通信用データ26、宛先アドレス28、初期時刻36、および受信時刻情報38−1〜38−nを表す符号についての誤り検出および誤り訂正を、同期用無線装置が実行するための符号である。
図2に戻って引き続き繰り返し同期処理について説明する。各同期用無線装置は、受信された同期パケットに同報アドレスが含まれていることを認識することで、同期パケットに応じた処理を実行する。
具体的には、同期用無線装置14−1は時刻t4から時間Δ1後の時刻t51に同期パケットを受信する。同期用無線装置14−2は、時刻t4から時間Δ2後の時刻t52に同期パケットを受信する。同期用無線装置14−3は、時刻t4から時間Δ3後の時刻t53に同期パケットを受信する。
各同期用無線装置は、同期パケットから初期時刻t0を抽出し記憶する。また、同期パケットから自らに対応する受信時刻情報を抽出し、さらに、その受信時刻情報から情報要求受信時刻を取得し記憶する。すなわち、同期用無線装置14−1は、初期時刻t0および情報要求受信時刻t31を取得し記憶する。同期用無線装置14−2は、初期時刻t0および情報要求受信時刻t32を取得し記憶する。同期用無線装置14−3は、初期時刻t0および情報要求受信時刻t33を取得し記憶する。
このように、同期用無線装置14−1は同期パケットを受信し、情報要求パケットを送信し、さらに、次の同期パケットを受信することで、初期時刻t0、同期パケット受信時刻t11、情報要求送信時刻t21、および情報要求受信時刻t31を記憶する。同様に、同期用無線装置14−2は、初期時刻t0、同期パケット受信時刻t12、情報要求送信時刻t22、および情報要求受信時刻t32を記憶する。同期用無線装置14−3は、初期時刻t0、同期パケット受信時刻t13、情報要求送信時刻t23、および情報要求受信時刻t33を記憶する。
ここでは、3台のアクセスポイント12−1〜12−3があり、各アクセスポイント12−j(j=1〜3)が同期用無線装置14−jを備える例について説明したが、アクセスポイントの数は任意である。
n個の同期用無線装置14−1〜14−nのうち1つである同期用無線装置14−kが、パケット送受信処理によって、初期時刻t0、同期パケット受信時刻t1k、情報要求送信時刻t2k、および情報要求受信時刻t3kを記憶したものとする。同期用無線装置14−kは、次の(数1)に従って、同期用無線装置14−kと基地局10との間の伝搬時間Dkを求める。
(数1)Dk=[(t1k−t0)+(t3k−t2k)]/2
(数1)は次のように導かれる。初期時刻t0および情報要求受信時刻t3kは基地局10が備える基地局時計によって求められた時刻であり、同期パケット受信時刻t1kおよび情報要求送信時刻t2kは、同期用無線装置14−kが備えるローカル時計によって求められた時刻である。基地局時計に対してローカル時計がオフセット時間Toだけ進んでいるものとすると、同期パケットの伝搬時間Ds、および情報要求パケットの伝搬時間Ddはそれぞれ(数2)および(数3)のように表される。
(数2)Ds=t1k−t0−To
(数3)Dd=t3k−t2k+To
伝搬時間Dsと伝搬時間Ddは等しくDkであるため、(数2)および(数3)の両辺を加算して2で割ることで(数1)が求められる。
同期用無線装置14−kは、次の(数4)に従ってオフセット時間Toを求める。
(数4)To=(t1k−t0)−Dk
同期用無線装置14−kは、自らのローカル時計の時刻からオフセット時間Toを減算することで、自らのローカル時計の時刻を基地局時刻に合わせる。同期用無線装置14−kは、無線LANノード16−kに自らのローカル時計の時刻を出力する。
なお、同期用無線装置14−kは、(数4)の代わりに、次の(数5)に基づいてオフセット時間Toを求め、自らのローカル時計の時刻を基地局時刻に合わせてもよい。
(数5)To=[(t1k−t0)−(t3k−t2k)]/2
(数5)は、(数2)および(数3)をオフセット時間Toについて解くことで求められる式である。また、(数5)は、(数4)のDkに(数1)のDkを代入することによっても求められる。
n個の同期用無線装置14−1〜14−nのうち、その他の同期用無線装置も同様の処理を実行する。すなわち、それぞれが備えるローカル時計の時刻からオフセット時間を減算した時刻に、それぞれが備えるローカル時計の時刻を合わせる。各同期用無線装置は、それぞれに付設された無線LANノードに自らのローカル時計が発する時刻を出力する。
このような処理によって、各無線LANノードは、基地局時刻に同期した時刻を取得する。基地局時刻は、GPS衛星から送信される基準時刻に同期しているため、各無線LANノードが認識する時刻は、基準時刻に同期する。これによって、複数の無線LANノードのそれぞれの動作が同期する。
通信システムでは、パケット送受信処理が繰り返し実行される。各同期用無線装置は、同期パケットを受信する度に、各自が備えるローカル時計の時刻を基地局時刻に合わせる。これによって、各無線LANノードが認識する時刻を基準時刻に同期させる同期処理が送信周期ごとに実行される。
また、通信システムで実行される処理によれば、複数の同期用無線装置を宛先として同期パケットが同報送信される。これによって、迅速に各同期用無線装置に同期処理に関する情報が与えられる。
パケット通信に関する規格であるIEEE1588では、マスタ(基地局)からスレーブ(同期用無線装置)に送信されるパケットとして、Syncメッセージ、Follow−upメッセージおよびDelay−Responseメッセージが規定されている。また、スレーブからマスタに送信されるパケットとしてDelay−Requestメッセージが規定されている。本発明に係る通信システムでは、Syncメッセージに相当する同期パケット、およびDelay−Requestメッセージに相当する情報要求パケットのみが繰り返し同期処理に用いられる。したがって、用いられるパケットの種類は2種類でよいため、IEEE1588に従った場合に比べて処理が簡単となり、迅速に同期処理が行われる。
上記では、先に基地局10から送信される同期パケットについての初期時刻t0を、次に送信される同期パケットによって基地局10から各同期用無線装置に送信する実施形態について説明した。初期時刻t0は、その初期時刻t0に送信される同期パケット自身によって基地局10から各同期用無線装置に送信してもよい。この場合、図3に示されるペイロード部32の初期時刻36には、この同期パケットが送信される時刻が記述される。基地局10は、同期パケット(第1の同期パケット)を送信する際に、第1の同期パケットが送信される初期時刻t0を求め、第1の同期パケットに初期時刻t0を含ませる。
第1の同期パケットを受信した各同期用無線装置14−kは、同期パケット受信時刻t1kを求めて記憶すると共に、第1の同期パケットから初期時刻t0を抽出し記憶する。そして、情報要求パケットを送信すると共に、情報要求送信時刻t2kを求めて記憶する。各同期用無線装置14−kは、次の送信周期で基地局10から送信される同期パケット(第2の同期パケット)を受信し、第2の同期パケットから情報要求受信時刻t3kを抽出し記憶する。各同期用無線装置14−kは、先に記憶された初期時刻t0、同期パケット受信時刻t1k、および情報要求送信時刻t2kに加え、第2の同期パケットから抽出された情報要求受信時刻t3kに基づいてオフセット時間Toを求め、各自が備えるローカル時計の時刻を基地局時刻に合わせる。
上述のように、無線通信の規格には、無線信号の送信を行った後、所定時間以上の送信休止が要求されるものがある。この規格に従って通信システムを設計する場合、送信周期STは、規格で定められている送信休止時間以上の長さに設定される。送信周期STが送信休止時間の2倍より長く設定されている場合、通信システムは、次のような同期パケット再送処理を実行してもよい。
同期パケット再送処理では、基地局10が同期パケットを送信した後、所定時間が経過するまでの間に予め定められた複数の同期用無線装置のうち少なくとも1つについて、基地局10が情報要求パケットを受信しなかった場合に、基地局10は同期パケットを再送信する。
基地局10は、同期パケットを送信してから、各同期用無線装置について情報要求パケットが受信されるまでの時間として予め定められた時間が経過したときに、各情報要求パケットが受信されたか否かを判定する。基地局10は、予め定められた複数の同期用無線装置総てについて情報要求パケットを受信した場合には、次の送信周期の開始時刻に次の同期パケットを送信する。一方、予め定められた複数の同期用無線装置のうち少なくとも1つについて、情報要求パケットを受信しなかった場合には、基地局10は同期パケットを再送信する。
図4には、同期パケット再送処理の例が示されている。この例では、図2と同様、同期用無線装置14−1〜14−3のそれぞれは、同期パケットを受信した後、情報要求パケットを送信している。しかし、同期用無線装置14−1〜14−3のうち、同期用無線装置14−2から送信された情報要求パケットが、通信状況が良好でない等の原因によって基地局10で受信されていない。
基地局10は、同期用無線装置14−2から受信されるべき情報要求パケットが受信されていないことを認識すると、同期パケットを再送信する(S201)。基地局10が同期パケットを再送信する時刻は、初期時刻t0から再送時間RTが経過した時刻u0である。再送時間RTは、送信休止時間以上の長さに設定されている。
基地局10が同期パケットを再送信した後、同期用無線装置14−1〜14−3、および基地局10は、上述のパケット送受信処理と同様の処理を実行する。すなわち、各同期用無線装置は、基地局10から再送信された同期パケットを受信し、同期パケットに同報アドレスが含まれていることを認識することで、同期パケットに応じた処理を実行する。
具体的には、同期用無線装置14−1は時刻u0から時間Δ1後の時刻u11に同期パケットを受信する。同期用無線装置14−2は、時刻u0から時間Δ2後の時刻u12に同期パケットを受信する。同期用無線装置14−3は、時刻u0から時間Δ3後の時刻u13に同期パケットを受信する。各同期用無線装置は、同期パケットを受信した同期パケット受信時刻を、各自が備えるローカル時計によって求め、同期パケット受信時刻を記憶する。すなわち、同期用無線装置14−1〜14−3は、それぞれ、同期パケット受信時刻u11〜u13を記憶する。
再送信された同期パケットを受信した各同期用無線装置は、初期時刻t0の直前のパケット送受信処理に応じた同期処理を実行してもよい。この場合、各同期用無線装置は、基地局10から再送信された同期パケットから、初期時刻t0の直前のパケット送受信処理における初期時刻および情報要求受信時刻を抽出する。そして、抽出された初期時刻および情報要求受信時刻に加え、初期時刻t0の直前のパケット送受信処理において記憶した同期パケット受信時刻および情報要求送信時刻に基づいて、自らのローカル時計の時刻を基地局時刻に合わせる。
各同期用無線装置は、同期パケットを受信してから所定の応答遅延時間が経過した時に、情報要求パケットを送信する(S202)。情報要求パケットを送信する際に、各同期用無線装置は、情報要求パケットを送信する情報要求送信時刻を、各自が備えるローカル時計によって求め、情報要求送信時刻を記憶する。すなわち、同期用無線装置14−1〜14−3は、それぞれ、情報要求送信時刻u21〜u23を記憶する。
基地局10は、同期用無線装置14−1〜14−3のそれぞれから送信された各情報要求パケットを受信する。基地局10は、各情報要求パケットを受信した情報要求受信時刻u31、u32およびu33を、基地局時計によって求めて記憶する。
基地局10が初期時刻t0に同期パケットを送信してから送信周期STが経過した時刻t4に、基地局10は、同期用無線装置14−1〜14−3を宛先とする次の同期パケットを送信する(S103)。これ以降の処理は図2を参照して説明した処理と同様である。
ここでは、1つの同期用無線装置から送信された情報要求パケットが基地局10で受信されなかった場合について説明したが、同期用無線装置14−1〜14−3のうち2つ以上から送信された情報要求パケットが基地局10で受信されなかった場合にも、同様の同期パケット再送処理が実行される。また、初期時刻t0に送信された同期パケットが、同期用無線装置14−1〜14−3のうち少なくとも1つで受信されなかった場合には、同期パケットを受信しなかった同期用無線装置から情報要求パケットは送信されない。したがって、この場合にも同期パケット再送処理が実行される。
また、送信周期STが十分に長い場合には、1つの送信周期内で同期パケット再送処理が複数回に亘って実行されてもよい。すなわち、再送された同期パケットが基地局10から各同期用無線装置に送信されず、あるいは、再送された同期パケットに対し、情報要求パケットが各同期用無線装置から基地局10に送信されなかった場合には、基地局10は再度、同期パケットを送信してもよい。
同期パケット再送処理によれば、同期パケットが基地局10から各同期用無線装置に送信されず、あるいは情報要求パケットが各同期用無線装置から基地局10に送信されなかった場合には、基地局10から同期パケットが再送信される。これによって、各送信周期において同期処理が問題なく実行される確率が高くなる。
図5には、応用実施形態に係る通信システムの構成が示されている。この通信システムは、図1に示される通信システムに対し、中継局42を設けたものである。中継局42は、中継無線装置44および中継基地局46を備える。中継無線装置44は同期用無線装置14−1および14−2と同様の構成を有し、同期用無線装置14−1および14−2と同様の処理を実行する。中継基地局46は基地局10と同様の構成を有し、基地局10と同様の処理を実行する。
中継無線装置44は基地局10との間で同期処理を実行し、そのローカル時計の時刻を基地局時刻に合わせる。中継無線装置44は、ローカル時計の時刻を中継基地局46に与える。中継基地局46は、自らが備える基地局時計の基地局時刻を、中継無線装置44から与えられた時刻に合わせる。
中継基地局46は、各アクセスポイント12−j(j=1または2)が備える同期用無線装置14−jとの間で同期処理を実行する。同期処理を実行すると共に、同期用無線装置14−jは、それぞれに付設された無線LANノード16−jにローカル時計の時刻を与える。
このような処理によって、各無線LANノード16−jは、中継基地局46の基地局時刻に同期し、さらには、基地局10の基地局時刻に同期した時刻を取得する。各無線LANノード16−jが同期用無線装置14−jから与えられた時刻に従ったタイミングで動作することで、複数のアクセスポイントの動作が同期する。また、基地局10の基地局時刻は、GPS衛星から送信される基準時刻に同期しているため、各アクセスポイントが認識する時刻は、基準時刻に同期する。
この通信システムでは、各アクセスポイント12−jが、中継局42との間で同期処理を実行し、中継局42が基地局10との間で同期処理を実行する。したがって、図1に示される通信システムに比べて、基地局10と各アクセスポイント12−jの間の距離を大きくしてもよい。
同期用無線装置および無線LANノードは、無線LANのアクセスポイントを構成する他、アドホック無線装置を構成してもよい。複数のアドホック無線装置はマルチホップ通信によって、送信元のアドホック無線装置から宛先のアドホック無線装置にパケットを送信する。マルチホップ通信とは、送信元のアドホック無線装置から送信されたパケットが、他の1つまたは複数のアドホック無線装置による中継送信によって、通信状況によっては直接、宛先のアドホック無線装置に伝送される通信形態をいう。
図6にはアドホック通信システムの構成が示されている。アドホック無線装置48−j(j=1〜3)は、同期用無線装置14−jおよび無線LANノード16−jを備える。同期用無線装置14−jは、基地局10との間で同期処理を実行し、基準時刻に同期した時刻を発生する。同期用無線装置14−jは基準時刻に同期した時刻を無線LANノード16−jに与える。無線LANノード16−jは、同期用無線装置14−jから与えられた時刻に従って動作する。これによって無線LANノード16−1〜16−3の動作タイミングが同期する。無線LANノード16−1〜16−3は動作タイミングが同期した状態でマルチホップ通信を行う。
無線LANノード16−jには、情報端末20−jが接続されている。情報端末20−jは、無線LANノード16−jにマルチホップ通信を行わせることで、宛先の情報端末との間でパケット通信を行う。
図7には基地局10のハードウエアの例が示されている。基地局10は、GPS受信部50、基地局時計51、制御部52、無線部54を備える。GPS受信部50は、GPS衛星から基準時刻情報を受信し、基準時刻を制御部52に出力する。基地局時計51は、基地局時刻を制御部52に出力する。制御部52は、基地局時計51を制御して、基地局時刻を基準時刻に合わせる。
無線部54はパケットを受信し制御部52に出力する。また、無線部54は、制御部52から出力されたパケットを送信する。
制御部52は、例えば、予め読み込まれたプログラム、または、予め書き込まれたプログラムによって演算処理を実行するプロセッサによって構成される。制御部52は、無線部54と共にパケット送受信処理を実行する。
パケット送受信処理は、例えば、(1)同期パケットを各同期用無線装置に同報送信する同期パケット送信処理、および(2)同期パケットに応答して各同期用無線装置から送信された各情報要求パケットを受信する要求受信処理を含む。
要求受信処理には、情報要求パケットを受信した時刻を示す情報要求受信時刻を求める処理が含まれる。制御部52は、先のパケット送受信処理で同期パケットが送信された時刻を示す同期パケット送信時刻と、先のパケット送受信処理で各同期用無線装置に対応して求められた情報要求受信時刻とを、次のパケット送受信処理で送信される同期パケットに含ませる。なお、同期パケット送信時刻は、先のパケット送受信処理で同期パケットが送信された時刻ではなく、同期パケット自らが送信される時刻であってもよい。
また、パケット送受信処理は、複数の同期用無線装置のうち少なくとも1つについて情報要求パケットを受信しなかった場合に、次のパケット送受信処理を実行する前に同期パケットを再送する再送処理と、再送された同期パケットに応答して各同期用無線装置から送信された各情報要求パケットを受信する再受信処理とを含んでいてもよい。
図8には同期用無線装置14のハードウエアの例が示されている。同期用無線装置14は、制御部56、ローカル時計57、インターフェース58、および無線部60を備える。インターフェース58には、上述の無線LANノード、情報端末等の情報処理装置が接続される。ローカル時計57は、インターフェース58に接続された情報処理装置の動作タイミングを規定する時刻を発し、制御部56に出力する。
無線部60はパケットを受信し制御部56に出力する。また、無線部60は、制御部56から出力されたパケットを送信する。
制御部56は、例えば、予め読み込まれたプログラム、または、予め書き込まれたプログラムによって演算処理を実行するプロセッサによって構成される。制御部56は、無線部60と共にパケット送受信処理を実行する。
パケット送受信処理は、例えば、(1)基地局10から送信され、タイミングを規定する同期パケットを受信する同期パケット受信処理、(2)同期パケットが受信されてから所定の応答遅延時間が経過したときに情報要求パケットを送信する要求送信処理を含む。
同期パケットには、先のパケット送受信処理で基地局10が同期パケットを送信した時刻を示す同期パケット送信時刻と、先のパケット送受信処理で基地局10が情報要求パケットを受信した時刻を示す情報要求受信時刻とが含まれる。同期パケット受信処理には、同期パケットを受信した時刻を示す同期パケット受信時刻を求める処理が含まれる。要求送信処理には、情報要求パケットを送信した時刻を示す情報要求送信時刻を求める処理が含まれる。なお、同期パケット送信時刻は、先のパケット送受信処理で基地局10が同期パケットを送信した時刻ではなく、同期パケット自らが基地局10から送信された時刻であってもよい。複数の同期用無線装置のそれぞれについては、異なる応答遅延時間が定められていてもよい。
制御部56は、初期時刻、同期パケット受信時刻、情報要求送信時刻、および、情報要求受信時刻に基づいてローカル時計57を制御し、ローカル時計57が発する時刻を基地局時刻に合わせる。
制御部56は、インターフェース58に接続された情報処理装置に、ローカル時計57が発する時刻を出力する。
10 基地局、12−1〜12−3 アクセスポイント、14−1〜14−3 同期用無線装置、16−1〜16−3 無線LANノード、18 インターネット、20 情報端末、22 ヘッド部、24 プリアンブル、26 通信用データ、28 宛先アドレス、32 ペイロード部、36 初期時刻、38−1〜38−n 受信時刻情報、40 誤り訂正符号、42 中継局、44 中継無線装置、46 中継基地局、48−1〜48−3 アドホック無線装置、50 GPS受信部、51 基地局時計、52,56 制御部、54,60 無線部、57 ローカル時計、58 インターフェース。

Claims (6)

  1. 複数の無線装置との間でパケットを送受信する無線部と、
    前記無線部を制御する制御部と、を備える基地局において、
    前記制御部は、
    タイミングを規定する同期パケットを各前記無線装置に同報送信する同期パケット送信処理と、
    前記同期パケットに応答して各前記無線装置から送信された各情報要求パケットを受信する要求受信処理と、
    を含む送受信処理を前記無線部と共に繰り返し実行し、
    前記要求受信処理は、
    前記情報要求パケットを受信した時刻を示す情報要求受信時刻を求める処理を含み、
    前記制御部は、
    先の前記送受信処理で前記同期パケットが送信された時刻を示す同期パケット送信時刻と、先の前記送受信処理で各前記無線装置に対応して求められた前記情報要求受信時刻とを、次の前記送受信処理で送信される前記同期パケットに含ませることを特徴とする基地局。
  2. 複数の無線装置との間でパケットを送受信する無線部と、
    前記無線部を制御する制御部と、を備える基地局において、
    前記制御部は、
    タイミングを規定する同期パケットを各前記無線装置に同報送信する同期パケット送信処理と、
    前記同期パケットに応答して各前記無線装置から送信された各情報要求パケットを受信する要求受信処理と、
    を含む送受信処理を前記無線部と共に繰り返し実行し、
    前記要求受信処理は、
    前記情報要求パケットを受信した時刻を示す情報要求受信時刻を求める処理を含み、
    前記制御部は、
    先の前記送受信処理で各前記無線装置に対応して求められた前記情報要求受信時刻と、次の前記送受信処理で前記同期パケットが送信される時刻を示す同期パケット送信時刻とを、当該次の前記送受信処理で送信される前記同期パケットに含ませることを特徴とする基地局。
  3. 請求項1または請求項2に記載の基地局において、
    前記送受信処理は、
    複数の前記無線装置のうち少なくとも1つについて前記情報要求パケットを受信しなかった場合に、前記同期パケットを再送する再送処理と、
    再送された前記同期パケットに応答して各前記無線装置から送信された各前記情報要求パケットを受信する再受信処理と、
    を含むことを特徴とする基地局。
  4. 基地局との間でパケットを送受信する無線部と、
    前記無線部を制御する制御部と、を備える無線装置において、
    前記制御部は、
    前記基地局から送信され、タイミングを規定する同期パケットを受信する同期パケット受信処理と、
    前記同期パケットが受信されてから所定の遅延時間が経過したときに情報要求パケットを送信する要求送信処理と、
    を含む送受信処理を前記無線部と共に繰り返し実行し、
    前記同期パケットは、
    先の前記送受信処理で前記基地局が前記同期パケットを送信した時刻を示す同期パケット送信時刻と、
    先の前記送受信処理で前記基地局が前記情報要求パケットを受信した時刻を示す情報要求受信時刻と、を含み、
    前記同期パケット受信処理は、
    前記同期パケットを受信した時刻を示す同期パケット受信時刻を求める処理を含み、
    前記要求送信処理は、
    前記情報要求パケットを送信した時刻を示す情報要求送信時刻を求める処理を含み、
    前記制御部は、
    同一の前記送受信処理における、前記同期パケット送信時刻、前記同期パケット受信時刻、前記情報要求送信時刻、および、前記情報要求受信時刻に基づいて、前記無線装置が発する時刻を求めることを特徴とする無線装置。
  5. 基地局との間でパケットを送受信する無線部と、
    前記無線部を制御する制御部と、を備える無線装置において、
    前記制御部は、
    前記基地局から送信され、タイミングを規定する同期パケットを受信する同期パケット受信処理と、
    前記同期パケットが受信されてから所定の遅延時間が経過したときに情報要求パケットを送信する要求送信処理と、
    を含む送受信処理を前記無線部と共に繰り返し実行し、
    前記同期パケットは、
    前記同期パケット自らが前記基地局から送信された時刻を示す同期パケット送信時刻と、
    先の前記送受信処理で前記基地局が前記情報要求パケットを受信した時刻を示す情報要求受信時刻と、を含み、
    前記同期パケット受信処理は、
    前記同期パケットを受信した時刻を示す同期パケット受信時刻を求める処理を含み、
    前記要求送信処理は、
    前記情報要求パケットを送信した時刻を示す情報要求送信時刻を求める処理を含み、
    前記制御部は、
    同一の前記送受信処理における、前記同期パケット送信時刻、前記同期パケット受信時刻、前記情報要求送信時刻、および、前記情報要求受信時刻に基づいて、前記無線装置が発する時刻を求めることを特徴とする無線装置。
  6. 請求項4または請求項5に記載の無線装置を複数備え、
    複数の前記無線装置のそれぞれについて、異なる前記遅延時間が定められていることを特徴とする無線通信システム。
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