JP5842102B2 - 通信装置、通信システム、及びネットワーク状況判定方法 - Google Patents
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Description
本発明は、通信装置、通信システム、及びネットワーク状況判定方法に関する。
従来、通信システムにおける同期に関する技術が知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
特許文献1では、移動通信網における複数の基地局の同期化方法が記載されている。この同期化方法では、複数の基地局に、LAN(Local Area Network)を介して時間情報を伝送し、時間情報を受信する各基地局のクロック発生器を、受信時点と当該時間情報の時間情報内容とに基づいて調整する。また、この同期化方法では、各基地局に対する、無線時間フレームに係わる機能シーケンスの送信を、クロック発生器の信号に基づいて制御する。
特許文献2では、無線LANにより接続された複数の通信装置の各々が、時計手段の時刻の同期を行う通信装置が記載されている。この通信装置は、時刻を示す時刻手段と、時刻検知手段と、第1フレーム認識手段と、第2フレーム送信手段と、を備える。時刻検知手段は、無線LANにおいて複数の通信装置に対して送信された特定の第1フレームの受信、又は、送信を検知する。第1フレーム認識手段は、第1フレームの受信又は送信が検知された時の第1フレーム検知時刻を、時計手段が示す時刻に基づいて決定する。第2フレーム送信手段は、第1フレーム検知時刻情報を含む第2フレームを、無線LANを介して外部の通信装置に送信する。
特許文献1,2の技術では、通信装置を設置する前に、同期を確立することができるか否かを確認することが困難であった。つまり、通信装置の設置環境において、通信装置の設置前に、通信装置がネットワークに接続された場合のネットワークの状況を確認することが困難であった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、通信装置の設置前に、通信装置が接続されるネットワークの状況を判断できる通信装置、通信システム、及びネットワーク判定方法を提供する。
本発明の通信装置は、ネットワークを介してマスタ装置との間で同期信号を通信し、前記マスタ装置に同期して動作する通信装置であって、前記同期信号の通信により得られる伝送遅延情報を蓄積する蓄積部と、前記蓄積部に蓄積された伝送遅延情報に基づいて、前記ネットワークの状況を判定する判定部と、前記ネットワークの状況を表示する表示部と、当該通信装置の動作モードを指定する動作モード指定部と、前記動作モード指定部により前記ネットワークの状況を確認する状況確認モードに指定された場合に、前記伝送遅延情報を前記蓄積部に蓄積するとともに、前記判定部が判定した前記ネットワークの状況を前記表示部に表示するように制御する制御部と、を備え、前記判定部は、前記ネットワークの状況が良好でないと判定した場合に、前記蓄積した複数の伝送遅延時間の情報を参照し、前記伝送遅延時間の最大度数の位置に基づいて、前記ネットワークの状況の不良要因がジッタ要因かパケット要因かを判定し、前記制御部は、前記判定部の判定結果を前記表示部に表示するように制御する。
本発明の通信システムは、通信装置、マスタ装置、及び情報提示装置がネットワークを介して接続された通信システムであって、前記通信装置は、前記マスタ装置に同期して動作し、前記ネットワークを介してマスタ装置との間で同期信号を通信する第1の通信部と、前記同期信号の通信により得られる伝送遅延情報を蓄積する蓄積部と、前記蓄積部に蓄積された伝送遅延情報に基づいて、前記ネットワークの状況を判定する判定部と、前記ネットワークの状況を表示する表示部と、前記通信装置の動作モードを指定する動作モード指定部と、前記動作モード指定部により前記ネットワークの状況を確認する状況確認モードに指定された場合に、前記伝送遅延情報を前記蓄積部に蓄積するとともに、前記判定部が判定した前記ネットワークの状況を前記表示部に表示するように制御する制御部と、を備え、前記判定部は、前記ネットワークの状況が良好でないと判定した場合に、前記蓄積した複数の伝送遅延時間の情報を参照し、前記伝送遅延時間の最大度数の位置に基づいて、前記ネットワークの状況の不良要因がジッタ要因かパケット要因かを判定し、前記制御部は、前記判定部の判定結果を前記表示部に表示するように制御し、前記第1の通信部は、前記ネットワークを介して、前記判定部により判定された前記ネットワークの状況の判定結果の情報を、前記情報提示装置へ送信し、前記情報提示装置は、前記ネットワークを介して、前記通信装置からの前記判定結果の情報を受信する第2の通信部と、前記第2の通信部により受信された前記判定結果の情報を提示する提示部と、を備える。
本発明のネットワーク状況判定方法は、ネットワークを介してマスタ装置との間で同期信号を通信し、前記マスタ装置に同期して動作する通信装置におけるネットワーク状況判定方法であって、前記通信装置の動作モードを指定するステップと、前記動作モードとして前記ネットワークの状況を確認する状況確認モードに指定された場合に、前記同期信号の通信により得られる伝送遅延情報を蓄積部に蓄積するステップと、前記蓄積部に蓄積された伝送遅延情報に基づいて、前記ネットワークの状況を判定する判定ステップと、前記判定されたネットワーク状況を表示部に表示するように制御する制御ステップと、を備え、前記判定ステップは、前記ネットワークの状況が良好でないと判定した場合に、前記蓄積した複数の伝送遅延時間の情報を参照し、前記伝送遅延時間の最大度数の位置に基づいて、前記ネットワークの状況の不良要因がジッタ要因かパケット要因かを判定し、前記制御ステップは、前記判定結果を前記表示部に表示するように制御する。
本発明によれば、通信装置の設置前に、通信装置が接続されるネットワークの状況を判断できる。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。
(本発明の一形態を得るに至った経緯)
複数の通信装置を含む通信システムにおける各通信装置の同期技術として、IEEE1588Ver.2が知られている。IEEE1588Ver.2では、高精度時間プロトコル(PTP:Precise Time Protocol)を用いて同期が行われる。
複数の通信装置を含む通信システムにおける各通信装置の同期技術として、IEEE1588Ver.2が知られている。IEEE1588Ver.2では、高精度時間プロトコル(PTP:Precise Time Protocol)を用いて同期が行われる。
PTPを使用する通信システムでは、互いに同期する通信装置は、1台のマスタ機器とマスタ機器以外のスレーブ機器とに区分される。例えば、マスタ機器から全てのスレーブ機に対してマルチキャストにより同期メッセージが送信され、マスタ機器とスレーブ機との間でメッセージ交換される。
特許文献1,2の技術では、通信装置が使用予定箇所に設置された状態で、複数の通信装置間(例えばマスタ機器とスレーブ機器との間)でメッセージ交換を行い、同期を確立していた。
しかし、例えば通信装置の設置作業が困難である場合、通信装置の設置後に、設置箇所におけるネットワークの状況が劣悪であり、同期の確立が困難であることが発覚しても、通信装置の取り外し作業を実施することが困難である。通信装置の設置が困難である場合としては、例えば、高い位置にある天井若しくは壁に通信装置が取り付けられる場合、低温又は高温地域において通信装置が取り付けられる場合、が考えられる。この場合、通信装置の設置前に、つまり実際の通信装置の運用前に、実際の通信環境と同様の状態において、通信装置が接続されるネットワークの状況を判断できることが好ましい。
以下では、通信装置の設置前に、通信装置が接続されるネットワークの状況を判断できる通信装置、通信システム、及びネットワーク状況判定方法について説明する。
以下の実施形態における通信システムは、例えば、IP(Internet Protocol)−PBX(Private Branch eXchange)システムに適用される。
以下の実施形態における通信装置は、例えば、IP−PBXにおけるCS(Cell Station)に適用される。
(第1の実施形態)
図1は、実施形態における通信システム1の概略構成例を示す模式図である。通信システム1は、IP−PBX主装置2、IP−DECT(Digital Enhanced Cordless Telecommunication)セルステーション4、及びIP電話端末5、及びPC8(Personal Computer)を備える。IP−DECTセルステーション4は、例えば、LAN3(例えばEthernet(登録商標))を経由して、IP−PBX主装置2と有線接続される。IP電話端末5は、例えば、LAN3を経由してIP−PBX主装置2と有線接続される。
図1は、実施形態における通信システム1の概略構成例を示す模式図である。通信システム1は、IP−PBX主装置2、IP−DECT(Digital Enhanced Cordless Telecommunication)セルステーション4、及びIP電話端末5、及びPC8(Personal Computer)を備える。IP−DECTセルステーション4は、例えば、LAN3(例えばEthernet(登録商標))を経由して、IP−PBX主装置2と有線接続される。IP電話端末5は、例えば、LAN3を経由してIP−PBX主装置2と有線接続される。
IP−PBX主装置2は、IPネットワークにおいて、例えばIP電話端末5又はCS(Cell Station)配下のIP−DECT子機端末7の回線交換を行う装置である。IP−PBX主装置2は、例えば、上記回線交換を行う専用の装置でもよいし、上記回線交換機能を有する汎用のサーバでもよい。IP−PBX主装置2により、例えば企業、店舗、又はコールセンタ内において、IP電話による内線電話網が構築できる。
IP−DECTセルステーション4は、IP−DECT子機端末7の無線通信を可能にする複数の基地局としてのセルステーション(CS:Cell Station)6を有する。CS6は、マスタとして動作するマスタCS6Mと、スレーブとして動作するスレーブCS6Sと、を含む。マスタCS6Mは、スレーブCS6Sの同期を管理する。図1では、3台のCS6は、それぞれLAN3に接続され、IP−PBX主装置2との通信及び各CS6間での通信を可能にされる。CS6は、通信装置の一例である。
図1では、3台のCS6のうち、1台のCS6がマスタCS6Mとして設定され、残りの2台のCS6がスレーブCS6S1,6S2として設定される。CS6をマスタCS6Mとして動作させるかスレーブCS6Sとして動作させるかは、例えばIP−PBX主装置2のメンテナンスコンソールにより設定されることもあれば、生産時からマスタ専用機、スレーブ専用機として別々に製造して動作させることもある。後者の場合には、マスタ専用機のみに高性能なCPUを実装したり、音声通信機能のない同期マスタ専用機とすることで、収容台数を増やすこともできる。
マスタCS6MとスレーブCS6S1,6S2とは、IP−DECT子機端末7がCS6M,6Sとの間でシームレスに通信が行えるように、LAN3を経由して同期がとられる。シームレスな通信とは、例えば、通信が途切れることなくハンドオーバされることを指す。
IP−DECT子機端末7は、携帯型の通信端末であり、例えば電波強度の最も強いCS6との間で通信(例えばIP電話に係る通信、VoIP(Voice over Internet Protocol)通信)を行う。IP−DECT子機端末7は、CS6との間で、DECTを用いて通信する。IP−DECT子機端末7は、例えば、IP−DECT子機端末7の移動に伴って、通信先のCS6との間での通信状態に悪化の兆候が見られた場合、通信先のCS6を切り替え、他のCS6との間で通信を開始(ハンドオーバー)する。従って、CS6の台数が多い場合、多数のIP−DECT子機端末7が配置可能であり、通信可能なエリアを拡大できる。CS6との間での通信状態に悪化の兆候が見られた場合とは、例えば、通信先のCS6との間でモニタしている電波強度や通信品質が、他の周辺CS6との間のものに比べて低下する場合である。
図1では、IP−DECTセルステーション4におけるCS6の台数を3台としたが、この台数に限られない。但し、スレーブCS6S1,6S2がマスタCS6Mと同期をとる関係上、スレーブCS6Sの台数はマスタCS6Mのリソース能力(例えば、CPUの処理能力)以内となる。通信システム1は、少なくとも複数のCS6を含む。
本実施形態では、CS6の動作モードとして、複数の動作モードを含む。動作モードは、例えば、運用モードと事前確認モードとを含む。運用モードは、CS6が設置箇所に設置された状態で、実際の運用(例えば通常の基地局としての動作)を実施するための動作モードである。事前確認モードは、CS6が設置箇所に設置されていない状態で、CS6が接続されるネットワーク(例えばLAN3)の状況を確認するための動作モードである。事前確認モードは、状況確認モードの一例である。
以下では、事前確認モードに設定されたCS6を「CS6P」とも記載する。事前確認モードに設定されたマスタCS6Mを「マスタCS6PM」とも記載する。事前確認モードに設定されたスレーブCS6Sを「スレーブCS6PS」とも記載する。
図2(A)は、CS6の外観例を示す正面図である。図2(B)は、CS6の外観例を示す背面図である。
図2(A)では、CS6の正面には、LED(Light Emitting Diode)61が設けられる。LED61は、例えば、CS6における各種状態(例えば、CS6の電源のON/OFF、受信電波強度)を表示する。LED61は、CS6の筐体62の正面以外(例えば筐体62の側面)に設置されてもよい。
スレーブCS6PSは、LED61により、例えば、事前確認モードにおいて、マスタCS6PMとの間のネットワークの状況を示す情報を表示する。例えば、スレーブCS6PSにおいて同期が正常に確立され、安定的に動作している場合、LED61は、緑色に点灯する。例えば、同期は確立されているが、後述するパケット要因により伝搬遅延時間にばらつきがある場合、LED61は、橙色に点灯する。例えば、同期は確立されているが、後述するジッタ要因により伝搬遅延時間にばらつきがある場合、LED61は、赤色に点灯する。
LED61は、例えば、CS6が運用モード又は事前確認モードに設定されていることを示す情報を表示する。LED61は、例えば、CS6がマスタモード又はスレーブモードに設定されていることを示す情報を表示する。
図2(B)では、CS6の背面には、DIP(Dual In−line Package)スイッチ63が設けられる。DIPスイッチ63は、例えば、複数(図2(B)では8個)のスイッチを含む。各スイッチは、ON又はOFFに設定される。各スイッチは、例えば、運用モード又は事前確認モードの設定やマスタモード又はスレーブモードの設定に用いられる。DIPスイッチ63は、CS6の筐体62の背面以外に設けられてもよい。DIPスイッチ63の代わりに、他のスイッチが用いられてもよい。また、ソフトウェア的に運用モード又は事前確認モードが指定され、切り替えられてもよい。DIPスイッチ63は、モード指定部の一例である。
図3は、マスタCS6MとスレーブCS6Sとの構成例を示すブロック図である。図3に示すように、マスタCS6MとスレーブCS6Sとは、それぞれ同様の構成を有する。マスタCS6MとスレーブCS6Sとは、ソフトウェア的にマスタとして設定されるか、スレーブとして設定されるかが異なる。図3では、マスタCS6Mを例に挙げて説明する。マスタCS6Mは、マスタCS6PMを含み、スレーブCS6Sは、スレーブCS6PSを含む。
マスタCS6Mは、DECT無線部10、PHY(PHYsical layer)−LSI(Large Scale Integration)11、記憶部12、状態表示部13、及びCPU(Central Processing Unit)14を有する。
DECT無線部10は、IP−DECT子機端末7との間でDECT方式に従って無線通信するためのハードウェア(HW:HardWare)とソフトウェア(SW:SoftWare)とを含む。DECT無線部10は、後述する同期制御ハードウェア112により生成された同期パルス信号を入力し、同期パルス信号に同期して動作する。DECT無線部10は、無線通信部の一例である。
PHY−LSI11は、PHYブロック111と同期制御ハードウェア112とを有する。
PHYブロック111は、例えば、VoIP(Voice Over Internet Protocol)パケットを、LAN3(例えばEthernet(登録商標))を介して、他のVoIP機器と通信するためのPHY層に係る処理を行う。他のVoIP機器は、例えば、他のCS6、IP電話端末5を含む。
同期制御ハードウェア112は、IEEE1588 Ver.2に準拠したハードウェア・アクセラレータを含む。同期制御ハードウェア112は、クロックを生成し、内部に持つTimeStamp(タイムスタンプ)の時刻情報及びクロックレートを、IEEE1588 Ver.2プロトコルによってタイミングマスタに同期させるためのハード機能を有する。本実施形態では、タイミングマスタは、マスタCS6Mである。図3では、同期制御ハードウェア112がPHY−LSI11に含まれることを例示したが、他の構成部に含まれてもよい。
CPU14は、VoIP処理部141、TCP(Transmission Control Protocol)−IPブロック142、MAC(Media Access Control)ブロック143、及び同期制御ソフトウェア処理部144を有する。
VoIP処理部141は、例えば、IP−DECT子機端末7との間で無線通信された双方向音声データを、VoIPパケットに変換する。VoIP処理部141は、例えば音声データをDECT無線部10との間で送受する。
TCP−IPブロック142は、VoIPパケットをLAN3経由で他のVoIP機器と通信するためのTCP層及びIP層に係る処理を行う。MACブロック143は、VoIPパケットをLAN3経由で他のVoIP機器と通信するためのMAC層に係る処理を行う。図3では、MACブロック143がCPU14に含まれることを例示したが、他の構成部に含まれてもよい。
同期制御ソフトウェア処理部144は、PHY−LSI11の同期制御ハードウェア112を制御して、IEEE1588 Ver.2プロトコルによる同期を実現するためのソフトウェアを処理する。例えば、CPU14が、記憶部12に記憶されたプログラムを実行することにより、同期制御ソフトウェア処理部144の機能を実現する。
同期制御ソフトウェア処理部144は、Master(マスタ)/Slave(スレーブ)の2つのモードを有する。本実施形態では、マスタCS6Mの同期制御ソフトウェア処理部144には、マスタモードが設定され、スレーブCS6Sの同期制御ソフトウェア処理部144には、スレーブモードが設定される。マスタモード又はスレーブモードは、例えば、DIPスイッチ63により設定される。
同期制御ソフトウェア処理部144は、例えば、自CSの初期設定、PLL制御(Phase Locked Loop)を実行し、自CSのクロックの位相及びクロックレートを制御する。例えば、同期制御ソフトウェア処理部144は、スレーブモードである場合、同期メッセージの通信に基づいてマスタCS6Mとの間の伝搬遅延時間を算出し、伝搬遅延時間に基づいて、自CSのクロックを補正する。この場合、同期制御ソフトウェア処理部144は、クロック補正部としての機能を有する。
同期制御ソフトウェア処理部144は、運用モード/事前確認モードの2つのモードを有する。運用モード又は事前確認モードは、例えば、DIPスイッチ63により設定される。
同期制御ソフトウェア処理部144は、事前確認モードにおける診断結果に応じて、LED61の点灯を制御する。
TCP−IPブロック142、MACブロック143、及びPHYブロック111は、例えば、同期メッセージを通信する通信部としての機能を有する。
記憶部12は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Ranom Access Memory)を含む。記憶部12は、各種データ、情報、プログラム、を記憶する。
状態表示部13は、例えば、LED61を含み、各種データ、情報を表示する。
スレーブCS6PSの同期制御ソフトウェア処理部144は、同期メッセージの通信に応じて、LAN3を介したマスタCS6PMとの間の伝搬遅延時間を順次導出(例えば算出)する導出部としての機能を有する。スレーブCS6PSの同期制御ソフトウェア処理部144は、順次導出された伝搬遅延時間の統計値に応じて、ネットワークの状況を判定する判定部として動作する。
スレーブCS6PSの記憶部12は、例えば、後述するヒストグラムTB1の情報、イベントテーブルTB2の情報を記憶する。つまり、記憶部12は、蓄積部の一例である。
次に、PC8の構成例について説明する。
PC8は、一般的なPCと同様に、例えば、操作部、表示部、通信部、及び制御部を備える。制御部は、例えば、CPU、ROM、RAMを含み、ROMに記憶された所定のプログラムを実行することで、各種機能を実現する。
PC8は、一般的なPCと同様に、例えば、操作部、表示部、通信部、及び制御部を備える。制御部は、例えば、CPU、ROM、RAMを含み、ROMに記憶された所定のプログラムを実行することで、各種機能を実現する。
次に、マスタCS6MとスレーブCS6S1,6S2との間の同期メッセージの通信例について説明する。
図4は、マスタCS6MとスレーブCS6S1,6S2との間の同期メッセージの通信例を示し、同期確立処理の一例を示すシーケンス図である。図4の動作は、CS6が運用モードに設定されている場合、事前確認モードに設定されている場合、のいずれの場合にも実行される。
図4のシーケンスでは、例えば、IEEE1588 Ver.2プロトコル(例えばPTP)に従って同期メッセージが通信される。PTPでは、例えば、パケットベースで、時刻(=位相)、及び周波数が同期される。PTPでは、例えば、マスタCS6MとスレーブCS6Sとの間において、パケットメッセージ交換により同期が行われる。PTPでは、例えば、マスタCS6M及びスレーブCS6Sにおいて、ハードウェアタイムスタンプが使用される。PTPでは、例えば、PTP専用線の敷設が不要であり、ユーザトラフィックとの混在が可能である。
時刻T1において、マスタCS6MのPHY−LSI11は、スレーブCS6S1,6S2に対して、Syncメッセージをマルチキャスト送信する。Syncメッセージは、例えば、パケット単位で送信される。Syncメッセージは、例えば、マスタCS6Mの同期制御ハードウェア112により付される当該メッセージの送信時刻(T1)の情報を含む。Syncメッセージは、単に「Sync」とも記載される。以下、時刻(Tx)の情報を含むSyncメッセージを、Sync(Tx)と称して説明する。
時刻T2において、スレーブCS6S1のPHY−LSI11は、Sync(T1)を受信し、内部のタイムスタンプを参照して、当該メッセージの受信時刻(T2)の情報を取得する。スレーブCS6S1の同期制御ソフトウェア処理部144は、Syncメッセージに含まれる時刻T1の情報と、取得された時刻T2の情報と、を用いて、T2−T1を算出する。
時刻T3において、スレーブCS6S1のPHY−LSI11は、受信されたSyncメッセージに応じて、マスタCS6Mに対して、Delay_Requestメッセージをユニキャスト送信する。Delay_Requestメッセージは、例えば、パケット単位で送信される。Delay_Requestメッセージは、単に「Delay_Req」とも記載される。スレーブCS6S1のPHY−LSI11は、内部のタイムスタンプを参照して、当該メッセージの送信時刻(T3)を取得し、例えば記憶部12に記憶させる。
時刻T4において、マスタCS6MのPHY−LSI11は、Delay_Reqを受信し、内部のタイムスタンプを参照して、当該メッセージの受信時刻(T4)の情報を取得する。
時刻T5において、マスタCS6MのPHY−LSI11は、スレーブCS6S2に対して、受信されたDelay_Reqに対するDelay_Responseメッセージをユニキャスト送信する。Delay_Responseメッセージは、例えば、パケット単位で送信される。Delay_Responseメッセージは、単に「Delay_Resp」とも記載される。Delay_Respは、例えば、時刻T4の情報を含む。つまり、マスタCS6MのPHY−LSI11は、Delay_Resp(T4)を送信する。
時刻T6において、スレーブCS6S1のPHY−LSI11は、Delay_Resp(T4)を受信し、内部のタイムスタンプを参照して、当該メッセージに含まれる受信時刻(T4)の情報を取得する。スレーブCS6S1の同期制御ソフトウェア処理部144は、Delay_Resp(T4)に含まれる時刻T4の情報と、記憶された時刻T3の情報と、を用いて、T4−T3を算出する。
算出された(T2−T1)の値と(T4−T3)の値との合計値は、マスタCS6MとスレーブCS6S1との間の往復遅延時間を表す。往復遅延時間の半分の値は、例えば、片道遅延時間の平均値を表し、「伝搬遅延時間」とも称する。スレーブCS6S1の同期制御ハードウェア112及び同期制御ソフトウェア処理部144は、例えば、(T2−T1)の値と(T4−T3)の値とが伝搬遅延時間に一致するように、スレーブCS6S1のクロックの位相及びクロックレートを調整する。これにより、スレーブCS6S1のクロックをマスタCS6Mのクロックに同期させることができ、両者の時刻のずれを解消できる。
同様に、時刻T2’において、スレーブCS6S2のPHY−LSI11は、Sync(T1)を受信し、内部のタイムスタンプを参照して、当該メッセージの受信時刻(T2’)の情報を取得する。スレーブCS6S2の同期制御ソフトウェア処理部144は、Syncメッセージに含まれる時刻T1の情報と、取得された時刻T2’の情報と、を用いて、T1−T2’を算出する。
時刻T3’において、スレーブCS6S2のPHY−LSI11は、受信されたSyncメッセージに応じて、マスタCS6Mに対して、Delay_Reqをユニキャスト送信する。スレーブCS6S2のPHY−LSI11は、内部のタイムスタンプを参照して、当該メッセージの送信時刻(T3’)を取得し、例えば記憶部12に記憶させる。
時刻T4’において、マスタCS6MのPHY−LSI11は、スレーブCS6S2からのDelay_Reqを受信し、内部のタイムスタンプを参照して、当該メッセージの受信時刻(T4’)の情報を取得する。
時刻T5’において、マスタCS6MのPHY−LSI11は、スレーブCS6S2に対して、受信されたDelay_Reqに対するDelay_Respをユニキャスト送信する。Delay_Respは、例えば、時刻T4’の情報を含む。つまり、マスタCS6MのPHY−LSI11は、Delay_Resp(T4’)を送信する。
時刻T6’において、スレーブCS6S2のPHY−LSI11は、Delay_Resp(T4’)を受信し、内部のタイムスタンプを参照して、当該メッセージに含まれる受信時刻(T4’)の情報を取得する。スレーブCS6S2の同期制御ソフトウェア処理部144は、Delay_Resp(T4’)に含まれる時刻T4’の情報と、記憶された時刻T3’の情報と、を用いて、T4’−T3’を算出する。
算出された(T2’−T1)の値と(T4’−T3’)の値との合計値は、マスタCS6MとスレーブCS6S2との間の往復遅延時間を表す。往復遅延時間の半分の値は、例えば、片道遅延時間の平均値を表し、伝搬遅延時間とも称する。スレーブCS6S2の同期制御ハードウェア112及び同期制御ソフトウェア処理部144は、例えば、(T2’−T1)の値と(T4’−T3’)の値とが伝搬遅延時間に一致するように、スレーブCS6S2のクロックの位相及びクロックレートを調整する。これにより、スレーブCS6S2のクロックをマスタCS6Mのクロックに同期させることができ、両者の時刻のずれを解消できる。
図4に示したように、各スレーブCS6Sは、マスタCS6Mを参照し、同期処理を行う。スレーブCS6Sは、同期メッセージ(例えばDelay_Req,Delay_Resp)がユニキャスト通信されることで、他のスレーブCS6Sとの間の処理は発生せず、対マスタCS6Mとの間の処理を行う。
マスタCS6Mは、同期メッセージ(例えばDelay_Req,Delay_Resp)がユニキャスト通信された場合、このユニキャスト通信の通信タイミングが異なる場合、各スレーブCSとの処理が集中しない、又は集中が緩和される。そのため、マスタCS6Mのリソースが不足(例えば、CPUの能力不足)することを抑制できる。
次に、事前確認モードについて説明する。
CS6Pは、例えば、DIPスイッチ63により事前確認モードに設定される。事前確認モードでは、CS6Pは、CS6Pが所定位置(例えば高所)に設置される前に、CS6Pの実際の設置環境を模擬した状態で、図4に示した同期確立処理を行う。例えば、CS6Pに接続されるLAN3の接続関係が、CS6Pが所定位置に設置される場合と同様にされる。
事前確認モードでは、スレーブCS6PSは、ネットワークの状況(例えばLAN3を介した通信状況)を判定する。例えば、LAN3を介した通信状況が不良な原因には、ジッタ要因と、パケット要因と、が含まれる。
ジッタ要因は、事前確認モードにおける同期確立処理において同期メッセージが伝送される場合に、LAN3上に設置された機器(例えばL2(Layer 2)スイッチ41)でのジッタが原因であることを指す。
パケット要因は、事前確認モードにおける同期確立処理における同期メッセージの伝送される場合に、他の通信量が多量(ネットワーク負荷が大)であり、L2スイッチ41でのパケットバッファリングが多発することを指す。他の通信量は、例えば、VoIPパケット、映像パケットのパケット量を含む。
事前確認モードでは、同期確立処理が例えば繰り返し実行される。同期確立処理により得られたデータ(例えば伝搬遅延時間のデータ、同期確立に関するイベントのデータ)は、スレーブCS6PSの記憶部12に蓄積される。CS6PSは、蓄積された情報を基に、LAN3を介した通信状況を判定する。
LAN3を介した通信状況の判定結果(診断結果)は、例えばスレーブCS6PSのLED61により表示される。診断結果は、例えば、ネットワークの状況が良好であることを示す(「OK」)を含む。診断結果は、例えば、ネットワークの状況が劣悪であることを示す(「NG」)を含む。
事前確認モードにおける診断結果の詳細は、例えばLAN3を介してスレーブCS6PSと接続されたPC(Personal Computer))8に表示される。PC8は、事前確認モードにおける診断結果の詳細として、例えば、伝搬遅延時間の集計情報(例えばヒストグラムの情報)、イベントの種類の情報、及びイベントの発生時刻の情報を含む。
イベントは、例えば、同期確立処理により同期確立に失敗したことを示す「同期外れ」、同期外れの状態から再度同期確立に成功したことを示す「同期補足」、を含む。同期外れは、ジッタ要因による同期外れ、パケット要因による同期外れ、に細分化されてもよい。
PC8のユーザは、例えば、事前確認モードにおける診断結果の詳細の表示を、PC8の画面上で確認することで、スレーブCS6PSが接続されたLAN3を介した通信状況、スレーブCS6PSの同期状態を分析できる。
CS6Pが事前確認モードに設定されている場合、CS6Pの事前確認モードでの動作は、運用中の通信システム1に対してあまり影響しない。例えば、CS6Pでは、同期制御ソフトウェア処理部144は、事前確認モードに設定されている場合、DECT無線部10の動作を停止させる。
従って、CS6Pは、電波の送信を停止し、CS6Pの配下のIP−DECT子機端末7は、通話不可の状態となる。これにより、既に運用中のDECT−PBXシステムが存在する場合でも、そのシステムへの無用な電波干渉を与えることを抑制することができる。
また、例えば、CS6Pは、運用モードに設定されたマスタCS6Mよりも優先度が低く設定される。例えば、IP−PBX主装置2により、優先度に応じてマスタCS6Mが選択されるマスタ選択アルゴリズムが実行されるとする。この場合でも、CS6Pが、誤って運用モードのマスタCS6Mとして設定されることを防止できる。
また、例えば、CS6Pの全てが、DIPスイッチ63によりスレーブモードに設定されている場合、マスタ選択アルゴリズムにより、CS6Pのうちのいずれか1つが、マスタCS6PMに設定される。この場合でも、マスタCS6PMが、運用モードにおけるマスタCS6Mとなることはない。
従って、同期確立の可否が不明なCS6Pが、運用モードにおけるマスタCS6Mとなり、他の運用モードに設定されたスレーブCS6Sの安定した同期が変更されることを抑制できる。
事前確認モードでは、通信システム1において、IP−PBX主装置2が不在でもよい。従って、例えば通信システム1全体を新規に設置する場合に、IP−PBX主装置2が設置されていなくても、LAN3に複数のCS6Pを接続して、事前確認モードによる動作を実施できる。この場合でも、LAN3を用いた同期確立の可否を判断でき、LAN3を介した通信状況を判断できる。
次に、事前確認モードにおけるCS6の記録処理について説明する。
記録処理では、スレーブCS6PSは、マスタCS6PMとの間で同期確立処理を実行し、LAN3を介した通信状況を示すデータを、記憶部12に記憶する。LAN3を介した通信状況を示すデータは、例えば、同期確立処理において導出された伝搬遅延時間の集計データ、同期外れ又は同期捕捉に係るイベントのデータ、を含む。
例えば、スレーブCS6PSが、伝搬遅延時間(MPD:Mean Path Delay)を基準として、度数分布を示すテーブル(例えば伝搬遅延時間のヒストグラムTB1、図7参照)を生成し、記憶部12に記録する。スレーブCS6PSは、例えば、伝搬遅延時間を基準として、イベントのデータを含むイベントテーブルTB2(図8参照))を生成する。
図5は、マスタCS6Mと各スレーブCS6Sとの間でのL2スイッチ41を介した同期メッセージの伝送経路の一例を示す模式図である。図5では、LAN3においてL2スイッチ41が配置される。L2スイッチ41の配下には、1台以上のCS6が配置される。
通信システム1では、各L2スイッチ41に対して、1台のCS6PSが事前確認モードにされ、スレーブモードに設定される。ジッタ要因によるネットワーク状況の不良は、同じL2スイッチ41に対しては、このL2スイッチ41配下のどのCS6Pが記録処理を実行しても同様の度数分布を得ることができる。また、同じL2スイッチ41に対して配下の複数台のCS6が記録処理を実行しない場合、不要なネットワークトラフィックを抑制できる。
記録処理では、通信システム1において、既に運用中のマスタCS6Mが存在する場合、運用モードにおけるマスタCS6Mが、事前確認モードにおけるマスタCS6PMとして設定される。例えば、事前確認モードに設定され、マスタモードに設定されたCS6PMが存在する場合でも、運用モードにおけるマスタCS6Mが、事前確認モードにおけるマスタCS6PMとして設定される。この場合、事前確認モードに設定され、マスタモードに設定されていたCS6PMは、同期制御ソフトウェア処理部144により、スレーブCS6PSに設定される。運用中のマスタCS6Mが存在する場合として、例えば、運用中の通信システム1に、1台以上のCS6Pを追加する場合が考えられる。
スレーブCS6PSは、記録処理により得られた情報を記憶部12に蓄積する。記録処理により記録された情報に基づいて、LAN3を介した通信状況が判定される。判定結果(診断結果)の概要は、例えば、スレーブCS6PSのLED61により表示される。診断結果の詳細の情報は、例えば、スレーブCS6PSとLAN3を介して接続されたPC8に表示される。
次に、CS6による記録処理時の動作例について説明する。
図6は、CS6による記録処理時の動作例を示すフローチャートである。
図6は、CS6による記録処理時の動作例を示すフローチャートである。
まず、同期制御ソフトウェア処理部144は、事前確認モードに設定されているか否かを判定する(S101)。事前確認モードに設定されていない場合、CS6は、運用モードにおいて動作する(S109)。運用モードでは、CS6は、例えば、定期的に同期確立処理を実行し、LAN3を介して各種パケットを通信し、又は、DECT無線部10により通信する。
事前確認モードに設定されている場合、同期制御ソフトウェア処理部144は、スレーブモードに設定されているか否かを判定する(S102)。スレーブモードに設定されていない場合、CS6(CS6P)は、事前確認モードにおけるマスタCS6PMとして動作する(S110)。事前確認モードにおけるマスタCS6PMは、記録処理における同期確立処理において、運用モードにおけるマスタCS6Mと同様に動作する。
スレーブモードに設定されている場合、CS6P(スレーブCS6PS)は、同期確立処理を実行する(S103)。同期確立処理は、例えば、図4に示した処理である。この同期確立処理は、定期的(例えば1秒周期)で、事前確認モードにおけるマスタCS6PMとの間で実行される。
続いて、同期制御ソフトウェア処理部144は、導出された伝搬遅延時間の標準値を、記憶部12に記録する(S104)。この場合、同期制御ソフトウェア処理部144は、例えば所定時間t1(例えば1秒)毎に導出された伝搬遅延時間を所定時間t2(例えば1分)記録する。伝搬遅延時間の標準値は、例えば、所定時間t2における伝搬遅延時間の平均値である。伝搬遅延時間の標準値は、所定時間t2における伝搬遅延時間の平均値以外の統計値であってもよい。
続いて、同期制御ソフトウェア処理部144は、伝搬遅延時間のデータ又はイベントのデータを、記憶部12に記録する(S105)。
S105では、同期制御ソフトウェア処理部144は、S104における所定時間t2が経過した後においても、所定時間t1毎に伝搬遅延時間を導出することを継続し、導出された伝搬遅延時間に応じて、ヒストグラムTB1又はイベントテーブルTB2に情報を追加記録する。
S105では、同期制御ソフトウェア処理部144は、伝搬遅延時間が所定時間t3以内である場合、同期確立が可能であるとして、伝搬遅延時間をサンプルとしてヒストグラムTB1に記録する。伝搬遅延時間は、同期確立処理により得られた情報がそのまま記録されてもよい。伝搬遅延時間は、後述するように、伝搬遅延時間の標準値によりスケーリングされて記録されてもよい。この場合、伝搬遅延時間として、伝搬遅延時間の実測値(導出値)と伝搬遅延時間の標準値との差分値(差分時間、差分データ)が、ヒストグラムTB1に記録される。所定時間t3は、第1の所定時間の一例である。なお、所定時間t3を同期可否条件(閾値)として説明したが、判定方法はこれに限らず、公知の方法や別のパラメータに閾値を設定する等の独自の方法を用いてある判定条件で同期の可否を判断できればよい。
S105では、同期制御ソフトウェア処理部144は、同期確立がされた後に、伝搬遅延時間が所定時間t3以上でなった場合、同期確立が不可であるとして、同期外れが発生した旨を記録する。同期外れは同期確立に関するイベントの一例である。同期外れが発生した場合には、イベントテーブルTB2に、イベントの発生時刻とイベントの種別(ここでは同期外れ)とを記録する。
S105では、同期制御ソフトウェア処理部144は、同期外れが発生した後に、伝搬遅延時間が再び所定時間t3以内となった場合、同期確立が可能であるとして、同期補足が発生した旨を記録する。同期補足は同期確立に関するイベントの一例である。同期補足が発生した場合には、イベントテーブルTB2に、イベントの発生時刻とイベントの種別(ここでは同期補足)とを記録する。
続いて、同期制御ソフトウェア処理部144は、初期判断時間(例えば10分)が経過したか否かを判定する(S106)。初期判断時間が経過していない場合、S105に進む。
ジッタ要因は、機器(例えばL2スイッチ41)の機械的な不安定さが要因であるため、時間変化が少ないことが想定される。従って、初期判断時間内において同期外れが継続されている場合、ジッタ要因である可能性が高いと推測できる。この場合、継続して同期確立処理により伝搬遅延時間が導出されても、同期外れが継続される可能性が高い。初期判断時間は、例えば、同期外れがジッタ要因によると判定するために必要な時間である。一方、パケット要因は、時間変化するので、長期間にわたってサンプルが蓄積されることで、LAN3を介した通信状況の判定精度を向上できる。
初期判断時間が経過した場合、同期制御ソフトウェア処理部144は、状態表示部13により表示される診断結果を示す情報を更新する(S107)。例えば、初期判断時間内において同期外れが継続されている場合、同期制御ソフトウェア処理部144は、ジッタ要因による同期外れであると判定し、ジッタ要因による同期外れであることを示す情報を表示してもよい。この場合、例えば、LED61は、赤色を点灯する。
一方、初期判断時間内において同期外れが継続していない場合、同期制御ソフトウェア処理部144は、パケット要因による伝搬遅延時間の揺らぎが発生しているか、安定的に同期確立できているかを確定的に判断することが困難である。従って、S107における表示更新が実行されなくてもよい。
S106,S107の処理は、省略されてもよい。また、S107においてジッタ要因による同期外れが継続している場合、S107の処理後に記録処理を終了し、後述する結果表示処理を省略してもよい。これにより、ジッタ要因による同期外れが発生している場合、スレーブCS6PSの確認者は、LAN3を介した通信状況を迅速に確認できる。
続いて、同期制御ソフトウェア処理部144は、所定時間t4(例えば60分)が経過したか否かを判定する(S108)。所定時間t4が経過していない場合、S105に進む。
所定時間t4が経過した場合、同期制御ソフトウェア処理部144は、後述する結果表示処理を実行する(S109)。
事前確認モードにおけるスレーブCS6Sが記録処理を実行することで、同期確立処理における伝搬遅延時間を収集し、収集された伝搬遅延時間のサンプルの統計情報に応じて、ネットワーク状況を分析できる。記録処理の実行時間が長い場合、伝搬遅延時間のサンプル数が増え、ネットワーク状況の分析精度を向上できる。記録処理の実行時間が短い場合、早期にネットワーク状況を分析できる。
次に、伝搬遅延時間のヒストグラムTB1について説明する。
図7は、伝搬遅延時間のヒストグラムTB1の一例を示す模式図である。
図7は、伝搬遅延時間のヒストグラムTB1の一例を示す模式図である。
ヒストグラムTB1には、伝搬遅延時間のデータが保持される。図7では、ヒストグラムTB1は、伝搬遅延時間の実測値(ns:ナノ秒)から、伝搬遅延時間の標準値(図6のS104参照)が減算された値を保持することを例示している。つまり、ヒストグラムTB1は、標準値でスケーリングされた差分データを保持する。伝搬遅延時間の標準値は、例えば、記録処理の開始から1分後の伝搬遅延時間の実測値の平均値(例えば、100000ns)である。これにより、伝搬遅延時間の実測値が標準値を用いてスケーリングされるので、LAN3がネットワーク構成に応じて伝搬遅延時間が大きく異なることを抑制できる。
ヒストグラムTB1に記録される伝搬遅延時間のサンプル数(度数)は、事前確認モードによる診断時間を長く程、多くなる。従って、図6に示した記録処理が実行される場合、記録処理が長く実行されるにつれて、伝搬遅延時間のサンプル数が増えて、度数が大きくなる。
ヒストグラムTB1の情報は、診断結果の詳細の情報の一部として、PC8へ送信されてもよい。この場合、PC8のユーザは、LED61による診断結果の概要の表示よりも詳細な情報(例えば、所定時間t4にわたって記録処理された場合の伝搬遅延時間の分布の情報)を確認できる。
ジッタ要因による伝搬遅延時間にばらつきがある場合、又はジッタ要因もパケット要因もなく安定動作している場合、所定時間t2において蓄積された伝搬遅延時間の統計値(図7では(MPD(伝搬遅延時間の実測値)−平均値)=0)を中心した分布となる。
例えば、伝搬遅延時間の統計値の周辺(図7におけるBin9,10付近)にサンプルが集中し、度数が大きくなっている場合、安定的な同期確立が可能であり、ネットワーク状況が良好であると判断できる。
例えば、伝搬遅延時間の統計値を中心にサンプルが分散し、広い範囲で度数が1以上となっている場合、ジッタ要因により、伝搬遅延時間が分散していると推測できる。伝搬遅延時間の分散度合いが所定の許容レベルを超える場合、例えば状態表示部13又はLED61により警告が発せられてもよい。図7では、Bin4〜Bin16の広い範囲において、度数が1以上であるので、ジッタ要因が存在すると判断できる。
パケット要因による伝搬遅延時間のばらつきの場合、ジッタ要因による伝搬遅延時間よりも伝搬遅延時間が長い方向(Binが大きい方向)に、伝搬遅延時間のサンプルによって山部分が発生し、度数が大きくなる。図7では、Bin18〜Bin22の範囲において、度数が1以上であり、Bin19において山部分が存在するので、パケット要因が存在すると推測できる。パケット要因では、パケットバッファリングにより伝搬遅延時間が長くなるので、全体的にスケーリングされた値が正側の大きな値となる。
次に、イベントテーブルTB2について説明する。
図8(A)は、イベントテーブルTB2の一例を示す模式図である。図8(B)は、イベント種別の詳細の一例を示す模式図である。
図8(A)は、イベントテーブルTB2の一例を示す模式図である。図8(B)は、イベント種別の詳細の一例を示す模式図である。
イベントテーブルTB2には、イベントのデータが保持される。イベントのデータは、イベントの発生時刻のデータとイベントの種別のデータとを含む。イベントテーブルTB2では、イベントの発生時刻のデータと種別のデータとが対応づけて記録される。同期制御ソフトウェア処理部144は、記録処理が実行された全体時間に対するイベント継続時間に応じて、ネットワーク状況が良好(OK)か不良(NG)かを判定する。ネットワーク状況が良好(OK)か不良(NG)かの情報は、例えば、LED61による表示に反映される。
例えば、同期補足(例えば図8(A)の#0)から同期外れ(例えば図8(A)の#1)までの時間は、同期確立が可能であった時間(イベント継続時間の一例)である。例えば、同期外れ(例えば図8(A)の#1)から同期補足(例えば図8(A)の#2)までの時間は、同期確立が不可であった時間(イベント継続時間の一例)である。
PC8にイベントのデータが送信された場合、PC8のユーザは、イベントの発生時刻を確認でき、例えばネットワーク状況又は同期に関する問題分析に利用できる。例えば、PC8のユーザは、イベントデータを確認し、ある時間帯に同期はずれが集中している場合、この時間帯にLAN3上にパケットが増加し、ネットワーク負荷が増加したと推測できる。
次に、スレーブCS6PSによる結果表示処理時の動作例について説明する。
図9は、スレーブCS6PSによる結果表示処理時の動作例を示すフローチャートである。図9に示す結果表示処理は、図6に示したS109の処理の詳細であり、記録処理を実行したスレーブCS6Sにより実行される。また、結果表示処理と記録処理とは、時間的に分けて実行されてもよいし、異なる装置により実行されてもよい。図9では、ヒストグラムTB1に保持された伝搬遅延時間がスケーリングされていることを想定する。
まず、同期制御ソフトウェア処理部144は、イベントテーブルTB2を参照し(S201)、記録処理が実行された合計時間に対する同期外れ時間を導出する。同期制御ソフトウェア処理部144は、導出された同期外れ時間が、所定割合r1(例えば1%)未満であるか否かを判定する(S202)。同期外れ時間の開始時刻は、例えば、イベント種別が同期外れであるイベントの発生時刻である。同期外れ時間の終了時刻は、イベント種別が同期補足であるイベントの発生時刻である。
S202の判定条件を満たす場合、同期制御ソフトウェア処理部144は、伝搬遅延時間のヒストグラムTB1を参照し(S203)、ヒストグラムTB1の全度数に対する、差分データ=0の位置を略中心とする所定範囲に含まれる度数の割合を導出する。この所定範囲は、例えば、例えば、差分データが−1500ns〜+1500nsである範囲である。同期制御ソフトウェア処理部144は、導出された度数の割合が、所定割合r2(例えば5%)より大きいか否かを判定する(S204)。所定割合r2は、第1の所定割合の一例である。
S204の判定条件を満たさない場合、同期制御ソフトウェア処理部144は、LAN3を介した通信状況が良好であり、スレーブCS6Sが、伝搬遅延時間の揺らぎの少ない安定動作中であると判定する。この場合、同期制御ソフトウェア処理部144は、安定動作中であることを示す情報を表示させる(S205)。例えば、同期制御ソフトウェア処理部144は、LED61に対して、緑色に点灯するよう指示する。LED61は、同期制御ソフトウェア処理部144からの指示に応じて、緑点灯する。
S204の判定条件を満たす場合、同期制御ソフトウェア処理部144は、所定度数f1に対する所定度数f2の割合が、所定割合r3(例えば0.3)未満であるか否かを判定する(S206)。所定度数f1は、例えば、差分データが−4000ns以下である度数である。所定度数f2は、例えば、差分データが+4000ns以上である度数である。+4000nsは、第2の所定時間の一例である。−4000nsは、第3の所定時間の一例である。所定割合r3は、第2の所定割合の一例である。
S206の判定条件を満たす場合、同期制御ソフトウェア処理部144は、パケット要因によりネットワーク状況が不良であると判定する。この場合、同期制御ソフトウェア処理部144は、パケット要因によるネットワーク状況の不良を示す警告情報を表示させる(S207)。例えば、同期制御ソフトウェア処理部144は、LED61に対して、橙色に点灯するよう指示する。LED61は、同期制御ソフトウェア処理部144からの指示に応じて、橙点灯する。
S206の判定条件を満たさない場合、同期制御ソフトウェア処理部144は、ジッタ要因によりネットワーク状況が不良であると判定する。この場合、同期制御ソフトウェア処理部144は、ジッタ要因によるネットワーク状況の不良を示す警告情報を表示させる(S208)。例えば、同期制御ソフトウェア処理部144は、LED61に対して、赤色に点灯するよう指示する。LED61は、同期制御ソフトウェア処理部144からの指示に応じて、赤点灯する。
S202の判定条件を満たさない場合、同期制御ソフトウェア処理部144は、所定度数f3に対する所定度数f4の割合が、所定割合r4(例えば0.3)未満であるか否かを判定する(S209)。所定度数f3は、例えば、差分データが−4000ns以下である度数である。所定度数f4は、例えば、差分データが+4000ns以上である度数である。
S209の判定条件を満たす場合、同期制御ソフトウェア処理部144は、パケット要因によりネットワーク状況が不良であると判定する。この場合、同期制御ソフトウェア処理部144は、パケット要因によるネットワーク状況の不良を示す警告情報を表示させる(S210)。例えば、同期制御ソフトウェア処理部144は、LED61に対して、橙色に点灯するよう指示する。LED61は、同期制御ソフトウェア処理部144からの指示に応じて、橙点灯する。
S209の判定条件を満たさない場合、同期制御ソフトウェア処理部144は、ジッタ要因によりネットワーク状況が不良であると判定する。この場合、同期制御ソフトウェア処理部144は、ジッタ要因によるネットワーク状況の不良を示す警告情報を表示させる(S211)。例えば、同期制御ソフトウェア処理部144は、LED61に対して、赤色に点灯するよう指示する。LED61は、同期制御ソフトウェア処理部144からの指示に応じて、赤点灯する。
図9では、所定度数f1と所定度数f3とが同じであることを例示したが、所定度数f1と所定度数f3とが異なってもよい。同様に、所定度数f2と所定度数f4とが同じであることを例示したが、所定度数f2と所定度数f4とが異なってもよい。
事前確認モードにおけるスレーブCS6PSが結果表示処理を実行することで、記録処理により蓄積された伝搬遅延時間の統計情報に応じて、ネットワーク状況を分析し、分析結果をユーザに通知できる。従って、スレーブCS6PSを確認する確認者は、例えばLED61の表示を見ることで、ネットワーク状況を認識できる。
例えば、ジッタ要因によりネットワークの状況が不良である場合には、スレーブCS6PSの確認者は、ネットワーク機器(例えばL2スイッチ41)を交換する等の対応をとることができる。
例えば、パケット要因によりネットワークの状況が不良である場合には、スレーブCS6PSの確認者は、重要でないパケットのLAN3への送出を控える等の対策をとることができる。
例えば、ネットワークの状況が良好である場合には、事前確認モードとして確認対象とされたスレーブCS6PSを使用予定箇所に設置し、実際の運用を開始することができる。
このように、実際の運用を開始する前にスレーブCS6PSが接続されるネットワークの状況を確認できるので、スレーブCS6PSの設置後に取り外し作業を実施する可能性を低減でき、CS6の設置担当者の負担を軽減できる。CS6を使用予定箇所に設置することが困難な場合、記録処理及び結果表示処理が実行されることは、特に有益である。
次に、事前確認モードにおけるスレーブCS6SとPC8との連携について説明する。
図10は、スレーブCS6SとPC8との間の診断結果の通信例を示す模式図である。図10では、PC8は、LAN3及びL2スイッチ41を介して、スレーブCS6PSと接続される。
スレーブCS6PSは、例えば、定期的に、IEEE1588のメッセージ(例えばSignalingメッセージ)を、LAN3に接続された機器に対して、LAN3を介してマルチキャスト送信する。IEEE1588のメッセージは、例えば、送信元を識別するためのID(IDentifier)として、送信元のMACアドレスの情報を含む。従って、PC8は、このメッセージを受信すると、メッセージに含まれるMACアドレスの情報から、送信元としてのスレーブCS6PSの存在を認識できる。
PC8では、CPUが、ROMに記憶された所定のプログラムを実行し、スレーブCS6PSが接続されたLAN3を介した通信状況の判定結果(診断結果)に係る表示を実行する。
例えば、PC8は、IEEE1588のメッセージを受信し、スレーブCS6PSの存在を認識すると、認識されたスレーブCS6PSに対して、診断結果を通知するようLAN3を介して要求する。
スレーブCS6PSは、PC8から診断結果の通知要求を受信すると、LAN3を介して、診断結果の詳細の情報をユニキャスト送信する。スレーブCS6PSは、PC8からの診断結果の通信要求を受信しなくても、自主的に診断結果の詳細の情報をPC8へユニキャスト送信してもよい。
診断結果の詳細の情報は、例えば、事前確認モードに設定されたスレーブCS6PSが記録処理により得た情報を含み、伝搬遅延時間の集計データ(例えばヒストグラムTB1に保持されたデータ)、及びイベントのデータの少なくとも一方を含む。
PC8は、診断結果の詳細の情報を受信すると、診断結果の詳細の情報を表示する。診断結果の詳細の情報は、PC8の表示部により、例えば一覧形式により表示される。図11(A)は、PC8による診断結果の詳細の情報の表示例を示す模式図である。図11(B)は、図11(A)に示した各項目に記入され得る情報の一例を示す模式図である。
診断結果の詳細の情報は、例えば、スレーブCS6PS毎に、IP Address、MAC Address、CS Status、CS Class、Diag Status、Info、Temp Status、及びResultの情報を含む。
CS Statusは、運用中又は事前診断中の種別の情報を含む。CS Classは、Master(マスタモード)又はSlave(スレーブモード)の種別の情報を含む。Diag Statusは、事前診断状態の情報を含む。「事前診断」とは、事前確認モードにおける処理(例えば、記録処理、結果表示処理)を含む。
Infoは、事前診断完了までの残り時間の情報を含む。事前診断完了までの残り時間は、例えば、所定時間t4(図6参照)の終了時刻に至るまでの時間である。Temp Statusは、現時点での診断結果の情報を含む。Resultは、短時間診断の結果情報を含む。短時間診断は、例えば、記録処理の開始から初期判断時間が経過するまでの診断結果の情報を含む。
このように、スレーブCS6PSとPC8との連携によれば、スレーブCS6PSにおいてLED61を見て確認するよりも、診断結果の詳細の情報を確認できる。例えば、ネットワーク状況の良否又は不良要因を認識でき、更に、良否又は不良要因の判定に至った判定材料を確認できる。判定材料には、例えば、同期確立処理における伝搬遅延時間のサンプルの分布、同期確立に関するイベントの発生時刻を認識できる。従って、例えば、パケット要因によりネットワーク状況が不良である場合、特定の短時間帯においてパケット要因が発生し、その他の長時間においてスレーブCS6PSが安定動作可能であることを確認できる。従って、PC8のユーザは、ネットワーク状況を詳細に分析できる。
なお、本発明は、上記実施形態の構成に限られるものではなく、特許請求の範囲で示した機能、または本実施形態の構成が持つ機能が達成できる構成であればどのようなものであっても適用可能である。
例えば、上記実施形態では、同期状態の情報をLED61により表示することを例示したが、他の方法により同期状態の情報を提示してもよい。例えば、CS6がスピーカ(不図示)を備え、スピーカにより、同期状態を示す音声情報を音声出力してもよい。例えば、CS6が振動部(不図示)を備え、振動部により同期状態を示す振動を発生させてもよい。
例えば、上記実施形態では、PC8は、LAN3を介した通信により診断結果の詳細の情報を取得することを例示した。この代わりに、PC8は、記録処理を実行したスレーブCS6PSの記憶部12に蓄積された診断結果の詳細の情報を、所定の記憶媒体(不図示)を介して取得してもよい。
例えば、上位実施形態では、所定時間t1〜t4、所定割合r1〜r4、及び所定度数f1〜f4は、固定値であってもよいし、動的に変更される可変値であってもよい。可変値の場合、例えば、同期制御ソフトウェア処理部144が値を変更する。
例えば、上記実施形態では、Delay_Requestメッセージ及びDelay_Responseメッセージがユニキャスト送信されることを例示したが、マルチキャスト送信されてもよい。
(本発明の一態様の概要)
本発明の一態様の通信装置は、ネットワークを介して他の通信装置との間で通信する通信装置であって、前記ネットワークを介して同期メッセージを順次通信する通信部と、前記通信部による前記同期メッセージの通信に応じて、前記ネットワークを介した前記他の通信装置との間の伝搬遅延時間を順次導出する導出部と、前記導出部により順次導出された伝搬遅延時間の統計値に応じて、前記ネットワークの状況を判定する判定部と、を備える。
本発明の一態様の通信装置は、ネットワークを介して他の通信装置との間で通信する通信装置であって、前記ネットワークを介して同期メッセージを順次通信する通信部と、前記通信部による前記同期メッセージの通信に応じて、前記ネットワークを介した前記他の通信装置との間の伝搬遅延時間を順次導出する導出部と、前記導出部により順次導出された伝搬遅延時間の統計値に応じて、前記ネットワークの状況を判定する判定部と、を備える。
この構成によれば、同期メッセージの通信を繰り返して伝搬遅延時間を収集し、収集された伝搬遅延時間の統計情報に応じて、ネットワーク状況を分析できる。よって、通信装置の設置前でも、通信装置の所定箇所への設置時と同じネットワークの接続状態とすることで、通信装置が接続されるネットワークの状況を判断できる。従って、通信装置の設置後に同期確立処理を実行してから、ネットワーク状況の不良を認識するという事態を低減できる。
本発明の一態様の通信装置は、前記導出部により順次導出された伝搬遅延時間のうち、所定の条件判断により同期確立可能と判断された場合の伝搬遅延時間を蓄積する蓄積部を備える。
この構成によれば、例えば、同期確立が可能な伝搬遅延時間のサンプルを蓄積できる。従って、同期確立が可能な伝搬遅延時間の分布を分析できる。
本発明の一態様の通信装置は、前記判定部が、前記蓄積部により蓄積された伝搬遅延時間のばらつきの程度に応じて、前記ネットワークの状況の良否及び不良要因の少なくとも一方を判定する。
この構成によれば、伝搬遅延時間のサンプルの分布の具合によって、ネットワークの状況を判断できる。
本発明の一態様の通信装置は、前記判定部が、前記蓄積部に蓄積された伝搬遅延時間のサンプル総数に対する、所定の時間範囲に含まれる伝搬遅延時間のサンプル数が第1の所定割合以上である場合、前記ネットワークの状況が良好であると判定する。
この構成によれば、伝搬遅延時間のばらつきが少ない場合、ネットワークの状況の不良要因が含まれないと判断できる。従って、通信装置の設置者は、ネットワーク環境が良好であることを保証して、通信装置を設置できる。また、通信装置の使用者は、安心して通信装置の運用を開始できる。
本発明の一態様の通信装置は、前記判定部が、前記蓄積部に蓄積された伝搬遅延時間のサンプル総数に対する、所定の時間範囲に含まれる伝搬遅延時間のサンプル数が第1の所定割合未満である場合、かつ、前記所定の時間範囲に含まれる最大の伝搬遅延時間よりも大きい第2の所定時間以上である伝搬遅延時間のサンプル数に対する、前記所定の時間範囲に含まれる最小の伝搬遅延時間よりも小さい第3の所定時間以下である伝搬遅延時間のサンプル数の割合が、第2の所定割合以上である場合、前記ネットワークの状況がジッタ要因により不良であると判定する。
この構成によれば、ネットワークの状況の判定結果に応じて、例えば、ネットワーク機器を交換する等のジッタ要因による影響を低減する対応をとることができる。
本発明の一態様の通信装置は、前記判定部が、前記蓄積部に蓄積された伝搬遅延時間のサンプル総数に対する、所定の時間範囲に含まれる伝搬遅延時間のサンプル数が第1の所定割合未満である場合、かつ、前記所定の時間範囲に含まれる最大の伝搬遅延時間よりも大きい第2の所定時間以上である伝搬遅延時間のサンプル数に対する、前記所定の時間範囲に含まれる最小の伝搬遅延時間よりも小さい第3の所定時間以下である伝搬遅延時間のサンプル数の割合が、第2の所定割合未満である場合、前記ネットワークの状況がパケット要因により不良であると判定する。
この構成によれば、ネットワークの状況の判定結果に応じて、例えば、重要でないパケットのネットワークへの送出を控える等のジッタ要因による影響を低減する対応をとることができる。
本発明の一態様の通信装置は、前記導出部は、第1の期間において順次導出された伝搬遅延時間の統計値と、前記第1の期間が経過した後の第2の期間に導出された伝搬遅延時間と、の差分である差分時間を順次導出し、前記蓄積部が、前記第2の期間に、前記差分時間を蓄積し、前記判定部が、前記蓄積部により蓄積された差分時間の統計値に応じて、前記ネットワークの状況を判定する。
この構成によれば、第1の期間における伝搬遅延時間の統計値に応じて、伝搬遅延時間の導出値をスケーリングできる。従って、例えば、ネットワークの構成に応じて伝搬遅延時間が大きく異なることを抑制でき、ネットワークの状況の判定精度を向上できる。
本発明の一態様の通信装置は、前記蓄積部が、前記他の通信装置との間の同期確立の状態を示すイベントの情報を蓄積する。
この構成によれば、通信装置と他の通信装置との同期確立の状態を分析できる。
本発明の一態様の通信装置は、前記蓄積部が、前記所定の条件判断により同期確立不可と判断された場合に、前記イベントの情報を蓄積する。
この構成によれば、同期確立の状態に変化が発生したイベントを認識できる。
本発明の一態様の通信装置は、前記蓄積部が、前記イベントの種別の情報と、前記イベントの発生時刻を示す情報と、を蓄積する。
この構成によれば、同期確立に関するイベント(例えば同期補足、同期外れ)と、このイベントの継続時間を把握できる。例えば、同期外れのイベントの継続時間、発生時刻等を分析することで、必要な対策をとることができ、同期確立をし易くなる。
本発明の一態様の通信装置は、前記判定部により判定された前記ネットワークの状況の判定結果の情報を提示する提示部を備える。
この構成によれば、通信装置の使用者は、通信装置の提示部を確認することで、ネットワークの状況を容易に判断できる。
本発明の一態様の通信装置は、前記提示部が、前記ネットワークの状況の良否又は不良要因に応じて、発光する。
この構成によれば、提示部が提示する光を確認することで、ネットワークの状況の良否や不良要因を認識できる。通信装置の使用者は、例えば不良要因を認識することで、必要な対策をとることができる。
本発明の一態様の通信装置は、前記通信部が、前記ネットワークを介して、前記蓄積部により蓄積された伝搬遅延時間の情報と前記イベントの情報との少なくとも一方を表示装置へ送信する。
この構成によれば、表示装置により伝搬遅延時間の情報と前記イベントの情報との少なくとも一方を表示でき、これらの情報を用いて、ネットワークの状況の詳細な分析が可能である。
本発明の一態様の通信装置は、当該通信装置の動作モードを指定するモード指定部を備え、前記判定部が、前記動作モードが前記ネットワークの状況を確認するための状況確認モードに指定された場合、前記ネットワークの状況を判定する。
この構成によれば、状況確認モードに設定された場合にネットワークの状況を判定することで、ネットワークの状況の判定処理に係る処理負荷を低減できる。
本発明の一態様の通信装置は、無線通信回線を介してデータを無線通信する無線通信部と、前記モード設定部により前記状況確認モードに設定された場合、前記無線通信部の動作を停止させる動作制御部と、を備える。
この構成によれば、例えば、既に運用中のDECT−PBXシステムが存在する場合でも、そのシステムへの無用な電波干渉を与えることを抑制することができる。
本発明の一態様の通信システムは、第1の通信装置、第2の通信装置、及び情報提示装置がネットワークを介して接続された通信システムであって、前記第1の通信装置は、前記ネットワークを介して、前記第2の通信装置との間で、同期メッセージを順次通信する第1の通信部と、前記第1の通信部による前記同期メッセージの通信に応じて、前記ネットワークを介した前記第2の通信装置との間の伝搬遅延時間を順次導出する導出部と、前記導出部により順次導出された伝搬遅延時間の統計値に基づいて、前記ネットワークの状況を判定する判定部と、を備え、前記第1の通信部は、前記ネットワークを介して、前記判定部により判定された前記ネットワークの状況の判定結果の情報を、前記情報提示装置へ送信し、前記情報提示装置は、前記ネットワークを介して、前記第1の通信装置からの前記判定結果の情報を受信する第2の通信部と、前記第2の通信部により受信された前記判定結果の情報を提示する提示部と、を備える。
この構成によれば、同期メッセージの通信を繰り返して伝搬遅延時間を収集し、収集された伝搬遅延時間の統計情報に応じて、ネットワーク状況を分析できる。よって、通信装置の設置前でも、通信装置の所定箇所への設置時と同じネットワークの接続状態とすることで、通信装置が接続されるネットワークの状況を判断できる。従って、通信装置の設置後に同期確立処理を実行してから、ネットワーク状況の不良を認識するという事態を低減できる。
また、情報提示装置は、ネットワーク状況の判定結果に係る情報を表示でき、この情報を用いて、ネットワークの状況の詳細な分析が可能である。また、情報提示装置は、複数の第1の通信装置から判定結果に係る情報を取得してもよい。この場合、情報提示装置は、各第1の通信装置のネットワークの状況を一括して分析でき、分析効率を向上できる。
本発明の一態様のネットワーク状況判定方法は、ネットワークを介して他の通信装置との間で通信する通信装置におけるネットワーク状況判定方法であって、前記ネットワークを介して同期メッセージを順次通信する通信部と、前記通信部による前記同期メッセージの通信に応じて、前記ネットワークを介した前記他の通信装置との間の伝搬遅延時間を順次導出する導出部と、前記導出部により順次導出された伝搬遅延時間の統計値に基づいて、前記ネットワークの状況を判定する判定部と、を有する。
この方法によれば、同期メッセージの通信を繰り返して伝搬遅延時間を収集し、収集された伝搬遅延時間の統計情報に応じて、ネットワーク状況を分析できる。よって、通信装置の設置前でも、通信装置の所定箇所への設置時と同じネットワークの接続状態とすることで、通信装置が接続されるネットワークの状況を判断できる。従って、通信装置の設置後に同期確立処理を実行してから、ネットワーク状況の不良を認識するという事態を低減できる。
本発明は、通信装置の設置前に、通信装置が接続されるネットワークの状況を判断できる通信装置、通信システム、及びネットワーク状況判定方法等に有用である。
1,1B 通信システム
2 IP−PBX主装置
3 LAN
4 IP−DECTセルステーション
5 IP電話端末
6 セルステーション(CS)
6M マスタCS
6S,6S1,6S2 スレーブCS
6P 事前確認モードに設定されたCS
6PM 事前確認モードに設定されたマスタCS
6PS 事前確認モードに設定されたスレーブCS
7 IP−DECT子機端末
8 PC
10 DECT無線部
11 PHY−LSI
111 PHYブロック
112 同期制御ハードウェア
12 記憶部
13 状態表示部
14 CPU
141 VoIP処理部
142 TCP−IPブロック
143 MACブロック
144 同期制御ソフトウェア処理部
41 L2スイッチ
61 LED
62 筐体
63 DIPスイッチ
2 IP−PBX主装置
3 LAN
4 IP−DECTセルステーション
5 IP電話端末
6 セルステーション(CS)
6M マスタCS
6S,6S1,6S2 スレーブCS
6P 事前確認モードに設定されたCS
6PM 事前確認モードに設定されたマスタCS
6PS 事前確認モードに設定されたスレーブCS
7 IP−DECT子機端末
8 PC
10 DECT無線部
11 PHY−LSI
111 PHYブロック
112 同期制御ハードウェア
12 記憶部
13 状態表示部
14 CPU
141 VoIP処理部
142 TCP−IPブロック
143 MACブロック
144 同期制御ソフトウェア処理部
41 L2スイッチ
61 LED
62 筐体
63 DIPスイッチ
Claims (3)
- ネットワークを介してマスタ装置との間で同期信号を通信し、前記マスタ装置に同期して動作する通信装置であって、
前記同期信号の通信により得られる伝送遅延情報を蓄積する蓄積部と、
前記蓄積部に蓄積された伝送遅延情報に基づいて、前記ネットワークの状況を判定する判定部と、
前記ネットワークの状況を表示する表示部と、
当該通信装置の動作モードを指定する動作モード指定部と、
前記動作モード指定部により前記ネットワークの状況を確認する状況確認モードに指定された場合に、前記伝送遅延情報を前記蓄積部に蓄積するとともに、前記判定部が判定した前記ネットワークの状況を前記表示部に表示するように制御する制御部と、
を備え、
前記判定部は、前記ネットワークの状況が良好でないと判定した場合に、前記蓄積した複数の伝送遅延時間の情報を参照し、前記伝送遅延時間の最大度数の位置に基づいて、前記ネットワークの状況の不良要因がジッタ要因かパケット要因かを判定し、
前記制御部は、前記判定部の判定結果を前記表示部に表示するように制御する通信装置。 - 通信装置、マスタ装置、及び情報提示装置がネットワークを介して接続された通信システムであって、
前記通信装置は、
前記マスタ装置に同期して動作し、
前記ネットワークを介してマスタ装置との間で同期信号を通信する第1の通信部と、
前記同期信号の通信により得られる伝送遅延情報を蓄積する蓄積部と、
前記蓄積部に蓄積された伝送遅延情報に基づいて、前記ネットワークの状況を判定する判定部と、
前記ネットワークの状況を表示する表示部と、
前記通信装置の動作モードを指定する動作モード指定部と、
前記動作モード指定部により前記ネットワークの状況を確認する状況確認モードに指定された場合に、前記伝送遅延情報を前記蓄積部に蓄積するとともに、前記判定部が判定した前記ネットワークの状況を前記表示部に表示するように制御する制御部と、
を備え、
前記判定部は、前記ネットワークの状況が良好でないと判定した場合に、前記蓄積した複数の伝送遅延時間の情報を参照し、前記伝送遅延時間の最大度数の位置に基づいて、前記ネットワークの状況の不良要因がジッタ要因かパケット要因かを判定し、
前記制御部は、前記判定部の判定結果を前記表示部に表示するように制御し、
前記第1の通信部は、前記ネットワークを介して、前記判定部により判定された前記ネットワークの状況の判定結果の情報を、前記情報提示装置へ送信し、
前記情報提示装置は、
前記ネットワークを介して、前記通信装置からの前記判定結果の情報を受信する第2の通信部と、
前記第2の通信部により受信された前記判定結果の情報を提示する提示部と、
を備える、通信システム。 - ネットワークを介してマスタ装置との間で同期信号を通信し、前記マスタ装置に同期して動作する通信装置におけるネットワーク状況判定方法であって、
前記通信装置の動作モードを指定するステップと、
前記動作モードとして前記ネットワークの状況を確認する状況確認モードに指定された場合に、前記同期信号の通信により得られる伝送遅延情報を蓄積部に蓄積するステップと、
前記蓄積部に蓄積された伝送遅延情報に基づいて、前記ネットワークの状況を判定する判定ステップと、
前記判定されたネットワーク状況を表示部に表示するように制御する制御ステップと、
を備え、
前記判定ステップは、前記ネットワークの状況が良好でないと判定した場合に、前記蓄積した複数の伝送遅延時間の情報を参照し、前記伝送遅延時間の最大度数の位置に基づいて、前記ネットワークの状況の不良要因がジッタ要因かパケット要因かを判定し、
前記制御ステップは、前記判定結果を前記表示部に表示するように制御するネットワーク状況判定方法。
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