JP2018088644A - 無線接続された複数端末間の時刻同期方法及び時刻同期システム - Google Patents
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Abstract
【課題】無線接続された複数の端末間で精度よく時刻同期を行う方法及び装置を提供する。【解決手段】時刻同期システムは、第1の端末と第2の端末とを備え、無線通信を介して第1の端末と第2の端末の間の時刻同期を行う。第1の端末はネットワークのアクセスポイントとして起動し(S1)、第2の端末は第1の端末にネットワークを介して接続する(S12)。第1の端末は、複数の利用可能なチャンネルの中から空きチャンネルを検索し、検索した空きチャンネルを、前記第1の端末と前記第2の端末の間の通信に使用するチャンネルとして設定する(S3)。第1及び第2の端末は、設定したチャンネルを介した通信に基づき第1の端末と第2の端末間の時刻同期処理を実行する(S6)。【選択図】図3
Description
本開示は、無線接続された複数の端末間での時刻同期を行う方法及び装置に関する。
近年、液晶やLEDパネルを搭載した表示端末を駅構内の柱等に配置し、所定の情報を含む画像を表示させて広告を行うデジタルサイネージが普及している。さらに、複数の表示端末をタイル状に並べて配置し、1つの表示端末のように機能させて1つの動画像を表示させるマルチディスプレイが普及している。
マルチディスプレイの各表示端末は、通常「プレイヤ」と呼ばれる動画像データを再生するためのアプリケーションプログラムを実装している。各表示端末は、ネットワークを経由して配信装置からスケジュール情報及び動画像データを受信し、スケジュール情報に基づき動画像データをプレイヤで再生する。その場合に、各表示端末は他の表示端末と協調して動画像を表示する必要があり、そのために表示端末間で時刻が同期している必要がある。
ネットワーク接続された端末間の時刻同期を行う従来技術として、NTP(Netowork Time Protocol)が広く知られている。NTPでは、基準時刻を提供するサーバに対して、クライアント端末が現在時刻を問い合わせることにより、クライアント端末の時刻をサーバの基準時刻に同期させる。NTPではサーバとクライアント間のパケットの往復の経路遅延並びにサーバから提供される時刻とクライアントが元々持っている時間の差を用いて時刻同期が実行される。
また、NTPよりもさらに高精度な時刻同期を行うための技術としてIEEE1588がある。IEEE1588では、マスタ端末とスレーブ端末間でタイムスタンプ情報を交換する。スレーブ端末は、マスタ端末及びスレーブ端末におけるパケットの送受信時刻から、マスタ端末に対するスレーブ端末の時刻のずれを計算し、その計算結果に基づいて時刻を補正する。これにより、スレーブ端末の時刻をマスタ端末の時刻に同期させる。
ここで、IEEE1588では、時刻のずれを計算する際に、マスタ端末とスレーブ端末間のパケットの経路遅延時間は往復で等しいと仮定している。しかしながら、無線LANを用いてネットワークを構成する場合、無線LANが元々備えている衝突回避のアルゴリズムや干渉等の影響により、往復の経路遅延時間は必ずしも一致しない。このため、無線LANを用いてネットワークを構成においては、IEEE1588の技術は必ずしも有効ではない。
また、特許文献1は、多数台の無線機器間の時刻同期に、パケット衝突やパケット欠落を回避し、狭い共有エリア内での干渉を少なくできる無線通信システムの時刻同期方法を開示する。特許文献1の方法では、無線LANクライアント端末は、無線LANアクセスポイントから送信されるビーコンパケット内のタイムスタンプを用いて時刻同期を行う。無線LANクライアント端末は、時刻同期を行うためのパケットの送受信を開始する際に、事前に無線LANアクセスポイントに送信許可を得てからパケットの送受信を開始する。これにより衝突や干渉等の影響を回避し、パケットの往復の経路遅延を限りなく一致させることができ、無線LANを用いた時刻同期を実現している。
本開示は無線接続された複数の端末間で精度よく時刻同期を行う方法及び装置を提供する。
本開示の第1の態様において、第1の端末と第2の端末とを備え、無線通信を介して第1の端末と第2の端末の間の時刻同期を行う時刻同期システムが提供される。第1の端末はネットワークのアクセスポイントとして起動し、第2の端末は第1の端末にネットワークを介して接続する。第1の端末は、複数の利用可能なチャンネルの中から空きチャンネルを検索し、検索した空きチャンネルを、前記第1の端末と前記第2の端末の間の通信に使用するチャンネルとして設定する。第1及び第2の端末は、設定したチャンネルを介した通信に基づき第1の端末と第2の端末間の時刻同期処理を実行する。
本開示の第2の態様において、無線通信を介して他の端末との間で時刻同期を行う第1の通信端末(マスタ端末)が提供される。第1の通信端末は、ネットワークのアクセスポイントとして起動するマスタ設定部と、他の端末と通信を行う無線通信部と、複数の利用可能なチャンネルの中から空きチャンネルを検索し、検索した空きチャンネルを、第1の通信端末と他の端末の間の通信に使用するチャンネルとして設定するチャンネル設定部と、設定したチャンネルを介した他の端末との通信に基づき、第1の通信端末と他の端末間の時刻同期処理を実行する時刻同期部と、を備える。
本開示の第3の態様において、無線通信を介して接続された他の端末との間で時刻同期を行う第2の通信端末(スレーブ端末)が提供される。第2の通信端末は、所定のチャンネルを介した他の端末と通信を行う無線通信部と、他の端末との通信に基づき第2の通信端末と他の端末間の時刻同期処理を実行する時刻同期部と、を備える。時刻同期部は、第2の通信端末と他の端末との間の時間差を求めるために、他の端末から第1のパケットを受信したときに、ランダムに設定された時間の経過した後に第2のパケットを他の端末に送信する。
本開示の第4の態様において、無線接続される複数の端末間の時刻同期を行うための時刻同期方法が提供される。時刻同期方法は、複数の端末の中の一つをマスタ端末とし、残りの端末をスレーブ端末とし、マスタ端末をネットワークのアクセスポイントとして起動し、スレーブ端末をマスタ端末に接続し、複数の利用可能なチャンネルの中から空きチャンネルを検索し、検索した空きチャンネルを、マスタ端末とスレーブ端末の間の通信に使用するチャンネルとして設定し、その後、設定されたチャンネルを介した通信に基づき、マスタ端末とスレーブ端末間の時刻同期処理を実行する。
本開示によれば、無線接続された複数の端末間で精度よく時刻同期が可能となる方法及び装置が提供される。
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、発明者(ら)は、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するのであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
なお、発明者(ら)は、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するのであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
(実施の形態1)
[1−1.構成]
図1は本開示の実施の形態1におけるマルチディスプレイシステム100の構成を説明した図である。マルチディスプレイシステム100は、複数の表示端末1a〜1cと、無線LANアクセスポイント2と、配信装置3とを含む。表示端末1a〜1cは、無線LANのコンカレントモードを使用して、無線LANアクセスポイント2に接続する。表示端末1a〜1cと配信装置3は、無線LANアクセスポイント2を介して同一のLANに接続されている。
[1−1.構成]
図1は本開示の実施の形態1におけるマルチディスプレイシステム100の構成を説明した図である。マルチディスプレイシステム100は、複数の表示端末1a〜1cと、無線LANアクセスポイント2と、配信装置3とを含む。表示端末1a〜1cは、無線LANのコンカレントモードを使用して、無線LANアクセスポイント2に接続する。表示端末1a〜1cと配信装置3は、無線LANアクセスポイント2を介して同一のLANに接続されている。
表示端末1a〜1cは画像(動画または静止画)を表示する装置である。図2は、表示端末1a〜1cの構成を示す図である。各表示端末1a〜1cは同一の構成を有している。表示端末1a〜1cは、表示端末1a〜1cを制御するための制御部11と、動画像データを表示する表示部12と、無線LANにてデータの送受信を行うための無線通信部13と、配信装置3から受信した動画像データを格納する記憶部14とを備える。
表示部12は、例えば、液晶ディスプレイパネル、有機ELディスプレイパネルまたはLEDパネルで構成される。無線通信部13は、所定の通信規格(WiFi等)にしたがい通信を行う通信モジュール(回路)を含む。
記憶部14は、フラッシュメモリ、ハードディスクまたはSSD(Solid State Drive)等の記録媒体である。記憶部14は、動画像データと、動画の表示スケジュールが記述された表示情報等を格納する。
制御部11は、表示端末1a〜1cをマスタ/スレーブのいずれで起動させるかを設定するマスタ/スレーブ設定部11aと、無線LANの設定を行うための無線LAN設定部11bとを備える。また、制御部11は、表示端末間の時間差を計測するためのチャンネルを設定する空きチャンネル設定部11cと、経路遅延を計測する経路遅延計測部11dと、IEEE1588にしたがって時刻同期を行う時刻同期部11eとを備える。さらに、制御部11は、配信装置3からの動画像データ及び表示情報の受信を制御する動画像受信部11fと、受信した動画像データと表示情報を記憶部14への記録を制御する動画像記録部11gと、表示部12での動画の表示を制御する動画像表示部11hとを備える。
制御部11はCPUと所定のプログラムで構成される。CPUが所定のプログラムを実行することで、上述した制御部11の各処理部11a〜11hの機能が実現される。なお、制御部11の各処理部11a〜11hの機能をハードウェア回路のみで実現しても良い。すなわち、制御部11はCPU、MPU、DSP、FPGA、ASIC等で構成することができる。
無線LANアクセスポイント2は、例えば、WiFi規格にしたがい表示端末1a〜1cを無線接続でLAN(Local Area Network)に接続するための装置である。
配信装置3は、表示端末1a〜1cで表示させる動画像データと、各表示端末1a〜1cでの動画の表示スケジュールが記述された表示情報とを表示端末1a〜1cに配信する。配信装置3は例えばパーソナルコンピュータで構成される。
[1−2.動作]
以上のように構成されたマルチディスプレイシステム100の動作を以下に説明する。
以上のように構成されたマルチディスプレイシステム100の動作を以下に説明する。
表示端末1a〜1cは、各端末の設定に応じて、1台の表示端末がマスタ端末として機能し、残りの表示端末がスレーブ端末として機能する。本実施の形態では、表示端末1aがマスタ端末として機能し、表示端末1b、1cがスレーブ端末として機能するとする。マスタ端末として機能する表示端末1aは、電源投入時に無線LANアクセスポイントとして起動する。スレーブ端末として機能する表示端末1b、1cは、電源投入時に無線LANクライアントとして起動し、マスタ端末すなわち表示端末1aに接続する。マスタ端末は基準時刻を与える端末であり、時刻同期動作において、スレーブ端末は自己の時刻をマスタ端末の基準時刻に同期させる。
[1−2−1.全体処理]
図3は、本実施の形態におけるマルチディスプレイシステム100における時刻同期のための全体処理を示すフローチャートである。以下、図3を参照してマルチディスプレイシステム100の動作を説明する。以下の説明では、マスタ端末として機能する表示端末1aを「マスタ端末1a」と称し、スレーブ端末として機能する表示端末1b、1cを「スレーブ端末1b、1c」と称する。図3のフローチャートは、マスタ端末1aと、表示端末1bおよび1cのそれぞれとの間での動作を示す。
図3は、本実施の形態におけるマルチディスプレイシステム100における時刻同期のための全体処理を示すフローチャートである。以下、図3を参照してマルチディスプレイシステム100の動作を説明する。以下の説明では、マスタ端末として機能する表示端末1aを「マスタ端末1a」と称し、スレーブ端末として機能する表示端末1b、1cを「スレーブ端末1b、1c」と称する。図3のフローチャートは、マスタ端末1aと、表示端末1bおよび1cのそれぞれとの間での動作を示す。
マスタ端末1aは電源が投入されると、マスタ/スレーブ設定部11aの制御により、マスタとして起動する(S1)。一方、スレーブ端末1b〜1cは、電源が投入されると、マスタ/スレーブ設定部11aの制御により、スレーブとして起動する(S11)。
次に、マスタ端末1aは、無線LAN設定部11bの制御により、無線LANアクセスポイントに設定される(S2)。一方、スレーブ端末1b、1cは、無線LAN設定部11bにより無線LANクライアントに設定される(S12)。
次に、マスタ端末1aは、空きチャンネル設定部11cの制御により、経路遅延の計測や時刻同期に使用するためのチャンネルを設定する(S3)。このチャンネルの設定処理の詳細は後述する。
使用するチャンネルの設定後、マスタ端末1a及びスレーブ端末1b、1cは協働して、経路遅延計測部11dにより、無線通信経路における遅延時間のばらつきの計測を行う(S4、S13)。この遅延時間のばらつきの計測処理の詳細は後述する。
無線通信経路の遅延時間のばらつきの計測が完了すると、マスタ端末1aは、計測した遅延時間のばらつきが所定値(例えば、1ms)より小さいか否かを判断する(S5)。
遅延時間のばらつきの値が所定値以上であった場合(S5でNO)、マスタ端末1aおよびスレーブ端末1b、1cは、経路遅延時間のばらつきが所定値未満となるような(経路遅延時間が均一な)空きチャンネルが見つかるまで、ステップS3〜S5、S13を繰り返し実行する。
遅延時間のばらつき(6σ)の値が所定値未満であった場合(S5でYES)、マスタ端末1aとスレーブ端末1b、1cは協働して、時刻同期部11eの制御により、無線通信部13を介して時刻同期を行う(S6、S14)。時刻同期処理(S6、S14)の詳細は後述する。これにより、時刻同期において使用されるチャンネルとして、空きチャンネルであって、かつ、経路遅延時間のばらつきが所定値未満となる(経路遅延時間が均一な)チャンネルが設定される。
[1−2−1−1.空きチャンネルの設定処理]
図3のフローチャートにおける空きチャンネルの設定処理(S3)の詳細を説明する。この処理では、時刻同期処理(S6、S14)を実行する際に、マスタ端末1aとスレーブ端末1b、1c間の通信に使用される無線LANのチャンネルを設定する。なお、設定されたチャンネルは無線通信経路の遅延時間の計測処理(S4、S13)においても使用される。
図3のフローチャートにおける空きチャンネルの設定処理(S3)の詳細を説明する。この処理では、時刻同期処理(S6、S14)を実行する際に、マスタ端末1aとスレーブ端末1b、1c間の通信に使用される無線LANのチャンネルを設定する。なお、設定されたチャンネルは無線通信経路の遅延時間の計測処理(S4、S13)においても使用される。
表示端末1a〜1cが配置された環境においては、無線LANアクセスポイント2や、表示端末1a(マスタ端末)による無線LANアクセスポイントに加えて複数の無線LANアクセスポイントが存在し得る。すなわち、図4に示すように、複数のアクセスポイントによる複数のLAN(NET1〜NET4)が存在する。各アクセスポイントは、その国で使用可能な複数のチャンネル(例えば、Ch1〜Ch13)の中の1つのチャンネルを介してネットワーク内の通信を行う。よって、複数のネットワークが同じチャンネルを使用している場合、そのチャンネル内ではデータのトラフィックが増大し、パケットの衝突や干渉が起きやすくなる。このため、そのようなチャンネルを使用して経路遅延時間や端末間の時間差を測定した場合、衝突や干渉の影響を受け、精度よく測定ができないという問題がある。そこで、本実施の形態では、無線LANにより使用可能な複数のチャンネルの中で空きチャンネルを検索し、その空きチャンネルを時刻同期処理に使用するチャンネルとして設定する。これにより、衝突や干渉の影響を排除する。
図5は、図3のフローチャートにおける空きチャンネルの設定処理(S3)の詳細を示すフローチャートである。以下、図5のフローチャートを参照し、空きチャンネルの設定処理(S3)の詳細を説明する。以下の処理は主として、マスタ端末1aの制御部11におけるチャンネル設定部11cにより実行される。
マスタ端末1aはIEEE802.11で規定されているチャンネルの中で、マスタ端末1aが設置されている国において使用可能なチャンネルのリストを取得する(S31)。マスタ端末1aの記憶部14には予め各国用のチャンネルリストが格納されており、また、マスタ端末1aが使用される国の情報が設定されている。よって、マスタ端末1aは、設定されている国の情報に基づき、記憶部14から、その国のチャンネルリストを読み出すことで、チャンネルリストを取得する。
次に、マスタ端末1aは、リスト中の処理対象のチャンネルを示す変数iを0(初期値)に設定する(S32)。マスタ端末1aは、無線通信部13に対して、リスト中のi番目のチャンネルを処理対象のチャンネルとして設定する(S33)。
マスタ端末1aは、IEEE802.11で規定されているプローブ要求パケットを、無線通信部13を介して、設定したチャンネルを通じてブロードキャストする(34)。マスタ端末1aの周辺に無線LANアクセスポイントがある場合、その無線LANアクセスポイントは、IEEE802.11の規定にしたがい、プローブ要求パケットに応答してプローブ応答パケットを送信する。よって、マスタ端末1aはプローブ応答パケットを、無線通信部13を介して受信する(S35)。マスタ端末1aは、受信したプローブ応答パケットの数をカウントする(S36)。
次に、マスタ端末1aは、変数iを1だけインクリメントし(S37)、リスト中の次のチャンネルに対して、上記と同様の処理を行う(S33〜S36)。すなわち、リスト中の次のチャンネルを通じて、プローブ要求パケットを送信し、プローブ要求パケットに応答して返信されたプローブ応答パケットの数をカウントする。リスト中の全てのチャンネルに対して上記の処理(S33〜36)を行う(S37〜S38)。
リスト中の全てのチャンネルに対して上記の処理が終了すると(S38でYES)、マスタ端末1aは、各チャンネルの受信プローブ応答パケット数のカウント結果に基づき、通信経路の遅延時間に使用するチャンネルを設定する(S39)。具体的には、マスタ端末1aは、受信プローブ応答パケット数のカウント値に基づき空きチャンネル(使用されていないチャンネル)を特定する。そしてマスタ端末1aは、特定した空きチャンネルを、経路遅延計測及び時刻同期のために使用するチャンネルに設定する。なお、使用されていない空きチャンネルが見つからない場合は、カウント値が最も少なく且つカウント値が所定値以下のチャンネルを、空きチャンネルとして選択してもよい。そして、抽出したチャンネルを時刻同期に使用するチャンネルに設定してもよい。
このように、本実施の形態では、時刻同期等のために使用するチャンネルとして、データの衝突や干渉が起こりにくい空きチャンネル(すなわち、トラフィックの小さいチャンネル)を設定する。これにより、時刻同期等のための時間計測においてデータの衝突や干渉の影響が低減し、精度のよい計測が可能となる。
[1−2−1−2.経路遅延のばらつき計測処理]
図6は、図3のフローチャートにおける経路遅延の計測処理(S4、S13)の詳細を示すフローチャートである。以下、図6のフローチャートを参照して、経路遅延の計測処理(S4、S13)の詳細を説明する。以下の処理は主として、マスタ端末1aとスレーブ端末1b、1cの制御部11における経路遅延計測部11dにより実行される。
図6は、図3のフローチャートにおける経路遅延の計測処理(S4、S13)の詳細を示すフローチャートである。以下、図6のフローチャートを参照して、経路遅延の計測処理(S4、S13)の詳細を説明する。以下の処理は主として、マスタ端末1aとスレーブ端末1b、1cの制御部11における経路遅延計測部11dにより実行される。
マスタ端末1a(制御部11)は、まずカウンタkを0(初期値)に設定する(S41)。一方、スレーブ端末1b、1c(制御部11)は、自装置を、無線通信部13を介して計測用パケットを受信可能な状態に設定する(S55)。
マスタ端末1aは、現在時刻t1を取得する(S42)。マスタ端末1aの制御部11は、無線通信部13により、時刻t1を示す時刻情報を含む計測用パケットをスレーブ端末1b、1cへ送信する(S43)。その後、マスタ端末1aは、自装置を、無線通信部13を介して計測用応答パケットを受信可能な状態に設定する(S44)。
一方、スレーブ端末1b、1cは、無線通信部13を介して計測用パケットを受信すると(S56)、受信した計測用パケットのデータをそのまま付加した計測用応答パケットを生成し、無線通信部13を介して送信する(S57)。
その後、マスタ端末1aは、無線通信部13を介してスレーブ端末1b、1cから計測用応答パケットを受信すると(S45)、現在時刻t2を取得する(S46)。次に、マスタ端末1aは、受信した計測用応答パケットから時刻情報(t1)を取得する(S47)。マスタ端末1aは、取得した時刻情報(t1)と時刻情報(t2)より、経路遅延時間(無線通信による遅延時間)Δtを下記式により算出する(S48)。
Δt=t2−t1 (1)
Δt=t2−t1 (1)
次に、マスタ端末1aは、カウンタkを1だけインクリメントし(S49)、上述した経路遅延時間の計測が所定回数(例えば、10回)実行されたか否かを確認する(S50)。遅延時間の計測が所定回数実行されるまで、上記の処理(S42〜S48)を繰り返し実行する(S49、S50)。遅延時間の計測が所定回数実行された場合(S50でYES)、マスタ端末1aは、所定回数分(例えば、10回分)の計測結果に基づき遅延時間のばらつきを算出する(S51)。
具体的には、マスタ端末1aの制御部11は、スレーブ端末1b、1cから遅延時間の計測値を取得し、マスタ端末1aおよびスレーブ端末1b、1cのそれぞれにおいて計測された遅延時間群について標準偏差σを算出し、標準偏差σを定数倍(本例では、6倍)して、遅延時間のばらつき(=6σ)を算出する。
以上のようにして、無線通信経路の遅延時間のばらつき(6σ)が計測される。
[1−2−1−3.時刻同期処理]
図7は、図3のフローチャートにおける時刻同期処理(S6、S14)の詳細を示すフローチャートである。以下、図7のフローチャートを参照して、時刻同期処理(S6、S14)の詳細を説明する。以下の処理は主として、マスタ端末1a及びスレーブ端末1b、1cにおける制御部11の時刻同期部11eにより実行される。時刻同期部11eはIEEE1588のプロトコルにしたがい時刻同期処理を実行する。
図7は、図3のフローチャートにおける時刻同期処理(S6、S14)の詳細を示すフローチャートである。以下、図7のフローチャートを参照して、時刻同期処理(S6、S14)の詳細を説明する。以下の処理は主として、マスタ端末1a及びスレーブ端末1b、1cにおける制御部11の時刻同期部11eにより実行される。時刻同期部11eはIEEE1588のプロトコルにしたがい時刻同期処理を実行する。
マスタ端末1aはまず現在時刻(t1)を取得する(S61)。一方、スレーブ端末1b、1cは、自装置を、無線通信部13を介してIEEE1588のSyncパケットを受信可能な状態に設定する(S70)。
その後、マスタ端末1aは、無線通信部13を介して、時刻t1を示す時刻情報を含むSyncパケットをスレーブ端末1b、1cに送信する(S62)。スレーブ端末1b、1cは、Syncパケットを受信すると(S71)、現在時刻(t2)を取得する(S72)。その後、スレーブ端末1b、1cは、自装置を、無線通信部13を介してIEEE1588のFollowUpパケットを受信可能な状態に設定する(S73)。
マスタ端末1aは、無線通信部13を介して、時刻t1を示す時刻情報を含むFollowUpパケットをスレーブ端末1b、1cに送信する(S63)。その後、マスタ端末1aは、自装置を、無線通信部13を介してIEEE1588のDelayRequestパケットを受信可能な状態に設定する(S64)。
スレーブ端末1b、1cは、無線通信部13を介してFollowUpパケットを受信すると(S74)、受信したFollowUpパケットから時刻情報(t1)を取得する(S75)。その後、スレーブ端末1b、1cは、端末毎にそれぞれ異なるランダム時間(Tw)だけ待機する(S76)。このように、ランダム時間(Tw)をスレーブ端末毎に異なる時間に設定することで、遅延時間の計測のためのDelayRequestパケット(後述)やDelayResponseパケット(後述)の送信タイミングを表示端末毎に異ならせることができる。これにより、パケットの衝突や干渉を回避でき、遅延時間の計測値のばらつきを低減できる。
ランダム時間(Tw)経過後、スレーブ端末1b、1cは、現在時刻(t3)を取得する(S77)。次に、スレーブ端末1b、1cは、IEEE1588のDelayRequestパケットを送信する(S78)。その後、スレーブ端末1b、1cは、自装置を、無線通信部13を介してIEEE1588のDelayResponseパケットを受信可能な状態に設定する(S79)。
マスタ端末1aは、スレーブ端末1b、1cからDelayRequestパケットを受信すると(S65)、現在時刻(t4)を取得する(S66)。マスタ端末1aは、時刻t5を示す時刻情報を含むDelayResponseパケットを、無線通信部13を介して送信する(S67)。
スレーブ端末1b、1cは、マスタ端末1aから無線通信部13を介してDelayResponseパケットを受信すると(S80)、受信したDelayResponseパケットから時刻情報(t4)を取得する(S81)。各スレーブ端末1b〜1cは、取得した時刻情報に基づき、各スレーブ端末1b、1cが管理する時刻とマスタ端末1aが管理する時刻との時間差ΔTを算出する(S82)。時間差ΔTは以下の式で算出される。
ΔT={(t2−t1)+(t3−t4)}/2 (2)
ΔT={(t2−t1)+(t3−t4)}/2 (2)
そして、各スレーブ端末1b、1cは、各端末の現在時刻にそれぞれの時間差ΔTdを加算して現在時刻を修正する(S83)。これにより、マスタ端末1aと各スレーブ端末1b〜1cとの間で時刻同期が実現される。
以上のように、本実施の形態における時刻同期方法によれば、専用の無線LANアクセスポイントやパケットの送受信の際の事前ネゴシエーションを行う必要なく、精度のよい時刻同期を行うことができる。
[1−3.効果等]
以上のように、本実施の形態のマルチディスプレイシステム100(時刻同期システムの一例)は、マスタ端末として機能する表示端末1a(第1の端末の一例)と、スレーブ端末として機能する表示端末1b、1c(第2の端末の一例)とを備え、無線通信を介して表示端末1aと表示端末1bの間の時刻同期を行う。表示の端末1aは、ネットワークのアクセスポイントとして起動する。表示端末1b、1cは表示端末1aにネットワークを介して接続する。
表示端末(マスタ端末)1aは、複数の利用可能なチャンネルの中から空きチャンネルを検索し、検索した空きチャンネルを、表示端末間の通信に使用するチャンネルとして設定する。
表示端末(マスタ端末)1aと表示端末(スレーブ端末)1b、1cは、設定したチャンネルを介した端末間の通信に基づき、表示端末(マスタ端末)1aと表示端末(スレーブ端末)1b、1c間の時刻同期処理を実行する。
以上のように、本実施の形態のマルチディスプレイシステム100(時刻同期システムの一例)は、マスタ端末として機能する表示端末1a(第1の端末の一例)と、スレーブ端末として機能する表示端末1b、1c(第2の端末の一例)とを備え、無線通信を介して表示端末1aと表示端末1bの間の時刻同期を行う。表示の端末1aは、ネットワークのアクセスポイントとして起動する。表示端末1b、1cは表示端末1aにネットワークを介して接続する。
表示端末(マスタ端末)1aは、複数の利用可能なチャンネルの中から空きチャンネルを検索し、検索した空きチャンネルを、表示端末間の通信に使用するチャンネルとして設定する。
表示端末(マスタ端末)1aと表示端末(スレーブ端末)1b、1cは、設定したチャンネルを介した端末間の通信に基づき、表示端末(マスタ端末)1aと表示端末(スレーブ端末)1b、1c間の時刻同期処理を実行する。
このように、時刻同期処理において空きチャンネルを利用して通信を行う。これにより、パケットの衝突や干渉の影響を受けにくく、精度よく時間差の計測が可能となり、結果として精度よく時刻同期処理を実行できる。
表示端末(マスタ端末)1aは、さらに、設定されたチャンネルにおける経路遅延時間のばらつきを求める。そして、経路遅延時間のばらつきが所定値より小さい場合に、表示端末(マスタ端末)1a及び表示端末(スレーブ端末)1b、1cは時刻同期処理を実行してもよい。これにより、チャンネル内の経路遅延が均一であるときに時刻同期処理が実行されるため、精度よく時刻同期処理を実行できる。
また、時刻同期処理において、表示端末(マスタ端末)1a及び表示端末(スレーブ端末)1b、1cは、それぞれの端末で管理する時間の差を求めるために互いにパケットを送信する。すなわち、表示端末(マスタ端末)1aは、FollowUpパケット(第1のパケットの一例)を表示端末(スレーブ端末)1b、1cに送信する。表示端末(スレーブ端末)1b、1cは、FollowUpパケットを受信したときに、ランダムに設定された時間(Tw)の経過後にDelayRequestパケット(第2のパケットの一例)を表示端末(マスタ端末)1aに送信する。DelayRequestパケットを送信するタイミングをランダムに設定することで、スレーブ端末毎にDelayRequestパケットの送信タイミングが異なり、その後のパケットの送受信のタイミングもスレーブ端末毎に異なる。これにより、パケットの衝突や干渉の影響を受けにくくなり、精度よく時刻同期処理を実行できる。
また、本実施の形態のマスタ端末として機能する表示端末1a(通信端末の一例)は、無線通信を介して表示端末1b、1c(他の端末の一例)との間で時刻同期を行う装置である。表示端末1a(マスタ端末)は、ネットワークのアクセスポイントとして起動するマスタ/スレーブ設定部11a(マスタ設定部の一例)と、表示端末1b、1c(スレーブ端末)と通信を行う無線通信部13(無線通信部の一例)と、複数の利用可能なチャンネルの中から空きチャンネルを検索し、検索した空きチャンネルを、表示端末間の通信に使用するチャンネルとして設定するチャンネル設定部11c(チャンネル設定部の一例)と、設定したチャンネルを介した他の表示端末との通信に基づき、表示端末間の時刻同期処理を実行する時刻同期部11eとを備える。
表示端末1a(マスタ端末)は、設定されたチャンネルにおける経路遅延時間のばらつきを求める遅延計測部11d(経路遅延計測部)をさらに備える。設定されたチャンネルにおける経路遅延時間のばらつきが所定値より小さい場合に、時刻同期部11eが時刻同期処理を実行する。
また、本実施の形態のスレーブ端末として機能する表示端末1b、1c(通信端末の一例)は、無線通信を介して接続された表示端末1a(他の端末の一例)との間で時刻同期を行う装置である。表示端末1b、1c(スレーブ端末)は、所定のチャンネルを介した表示端末1a(マスタ端末)と通信を行う無線通信部13と、表示端末1aとの通信に基づき表示端末間の時刻同期処理を実行する時刻同期部11eと、を備える。時刻同期部11eは、表示端末間の時間差ΔTを求めるために、表示端末1aから第1のパケット(Follow Upパケット)を受信したときに、ランダムに設定された時間(Tw)の経過後に第2のパケット(Delay Requestパケット)を表示端末1aに送信する(S74、S76、S78)。
また、本実施の形態は、無線接続される複数の端末間の時刻同期を行うための時刻同期方法を開示する。この時刻同期方法は、複数の端末の中の一つの端末1aをマスタ端末とし(S1)、残りの端末1b、1cをスレーブ端末とする(S11)。マスタ端末1aをネットワークのアクセスポイントとして起動し(S2)、スレーブ端末1b、1cをマスタ端末1aに接続する(S12)。複数の利用可能なチャンネルの中から空きチャンネルを検索し、検索した空きチャンネルを、マスタ端末1aとスレーブ端末1b、1cの間の通信に使用するチャンネルとして設定する(S3)。その後、設定されたチャンネルを介した通信に基づき、マスタ端末1aとスレーブ端末1b、1c間の時刻同期処理を実行する(S6、S14)。
この時刻同期方法により、パケットの衝突や干渉の影響を受けにくく、精度よく時間差の計測が可能となり、結果として精度よく時刻同期処理を実行できる。
(他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態1を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。また、上記実施の形態1で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。そこで、以下、他の実施の形態を例示する。
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態1を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。また、上記実施の形態1で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。そこで、以下、他の実施の形態を例示する。
上記の実施の形態では、表示端末の台数は3台としているが、表示端末の台数は3台に限定されない。マルチディスプレイシステム100は任意の台数の表示端末を含んでよい。
上記の実施の形態では、時刻同期のためのプロトコルとしてIEEE1588を用いたが、NTP(Netowork Time Protocol)を使用してもよい。NTPを用いる場合であっても、時刻同期に使用するチャンネルとして空きチャンネルを設定することで、パケットの衝突や干渉を低減できることから、精度よい時刻同期が可能となる。また、経路遅延の均一なチャンネルを用いることでも、精度よい時刻同期が実現できる。
上記の実施の形態では、時刻同期を行う対象として表示端末を示したが、時刻同期技術に関する本開示の思想は他の種類の端末装置にも適用できる。すなわち、時刻同期技術に関する本開示の思想は、無線接続可能な端末であって、他の端末との間で時刻同期が必要な装置に適用することができる。
以上のように、本開示における技術の例示として、実施の形態を説明した。そのために、添付図面および詳細な説明を提供した。
したがって、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
また、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本開示は、無線接続された複数の端末間で時刻同期を行う場合に有用である。
1a〜1c 表示端末(マスタ端末、スレーブ端末)
2 無線LANアクセスポイント
3 配信装置
11 表示端末の制御部
11a マスタ/スレーブ設定部
11b 無線LAN設定部
11c チャンネル設定部
11d 経路遅延計測部
11e 時刻同期部
12 表示端末の表示部
13 表示端末の無線通信部
14 表示端末の記憶部
2 無線LANアクセスポイント
3 配信装置
11 表示端末の制御部
11a マスタ/スレーブ設定部
11b 無線LAN設定部
11c チャンネル設定部
11d 経路遅延計測部
11e 時刻同期部
12 表示端末の表示部
13 表示端末の無線通信部
14 表示端末の記憶部
Claims (12)
- 第1の端末と第2の端末とを備え、無線通信を介して前記第1の端末と前記第2の端末の間の時刻同期を行う時刻同期システムであって、
前記第1の端末をネットワークのアクセスポイントとして起動し、前記第2の端末は前記第1の端末にネットワークを介して接続し、
前記第1の端末は、
複数の利用可能なチャンネルの中から空きチャンネルを検索し、
検索した空きチャンネルを、前記第1の端末と前記第2の端末の間の通信に使用するチャンネルとして設定し、
前記第1及び第2の端末は、前記設定したチャンネルを介した通信に基づき前記第1の端末と前記第2の端末間の時刻同期処理を実行する、
時刻同期システム。 - 前記第1の端末は、前記設定されたチャンネルにおける経路遅延時間のばらつきを求め、
前記経路遅延時間のばらつきが所定値より小さい場合に、前記第1及び第2の端末は前記時刻同期処理を実行する、請求項1に記載の時刻同期システム。 - 前記時刻同期処理において、前記第1及び第2の端末は、前記第1の端末と前記第2の端末それぞれで管理する時間の差を求めるために互いにパケットを送信し、
前記第1の端末は、第1のパケットを前記第2の端末に送信し、
前記第2の端末は、前記第1のパケットを受信したときに、ランダムに設定された時間の経過後に第2のパケットを前記第1の端末に送信する、
請求項2に記載の時刻同期システム。 - 前記時刻同期処理は、NTP(Network Time Protocol)またはIEEE1588にしたがって時刻同期を行う処理である、請求項1ないし3のいずれかに記載の時刻同期システム。
- 前記第1及び第2の端末は表示デバイスを備える、請求項1ないし3のいずれかに記載の時刻同期システム。
- 無線通信を介して他の端末との間で時刻同期を行う通信端末であって、
ネットワークのアクセスポイントとして起動するマスタ設定部と、
他の端末と通信を行う無線通信部と、
複数の利用可能なチャンネルの中から空きチャンネルを検索し、検索した空きチャンネルを、当該通信端末と前記他の端末の間の通信に使用するチャンネルとして設定するチャンネル設定部と、
前記設定したチャンネルを介した前記他の端末との通信に基づき、当該通信端末と前記他の端末間の時刻同期処理を実行する時刻同期部と
を備えた通信端末。 - 前記設定されたチャンネルにおける経路遅延時間のばらつきを求める遅延計測部をさらに備え、
前記設定されたチャンネルにおける経路遅延時間のばらつきが所定値より小さい場合に、前記時刻同期部が前記時刻同期処理を実行する、
請求項6に記載の端末。 - 無線通信を介して接続された他の端末との間で時刻同期を行う通信端末であって、
所定のチャンネルを介した前記他の端末と通信を行う無線通信部と、
前記他の端末との通信に基づき当該通信端末と前記他の端末間の時刻同期処理を実行する時刻同期部と、を備え、
前記時刻同期部は、当該通信端末と前記他の端末との間の時間差を求めるために、前記他の端末から第1のパケット(Follow Upパケット)を受信したときに、ランダムに設定された時間の経過後に第2のパケット(Delay Requestパケット)を前記他の端末に送信する、
端末。 - 無線接続される複数の端末間の時刻同期を行うための時刻同期方法であって、
複数の端末の中の一つをマスタ端末とし、残りの端末をスレーブ端末とし、
前記マスタ端末をネットワークのアクセスポイントとして起動し、
前記スレーブ端末を前記マスタ端末に接続し、
複数の利用可能なチャンネルの中から空きチャンネルを検索し、検索した空きチャンネルを、前記マスタ端末と前記スレーブ端末の間の通信に使用するチャンネルとして設定し、
その後、設定されたチャンネルを介した通信に基づき、前記マスタ端末と前記スレーブ端末間の時刻同期処理を実行する、
時刻同期方法。 - 前記設定されたチャンネルにおける経路遅延時間のばらつきを求め、
経路遅延時間のばらつきが所定値より小さい場合に前記時刻同期処理を実行する、請求項9に記載の時刻同期方法。 - 前記時刻同期処理において、前記マスタ端末と前記スレーブ端末のそれぞれで管理する時間の差を求めるために、前記マスタ端末から前記スレーブ端末に第1のパケットを送信し、
前記スレーブ端末において前記第1のパケットを受信したときに、ランダムに設定された時間の経過後に第2のパケットを前記スレーブ端末から前記マスタ端末に送信する、
請求項10に記載の時刻同期方法。 - 前記時刻同期処理は、NTP(Network Time Protocol)またはIEEE1588にしたがって時刻同期を行う処理である、請求項9ないし11のいずれかに記載の時刻同期方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016231634A JP2018088644A (ja) | 2016-11-29 | 2016-11-29 | 無線接続された複数端末間の時刻同期方法及び時刻同期システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016231634A JP2018088644A (ja) | 2016-11-29 | 2016-11-29 | 無線接続された複数端末間の時刻同期方法及び時刻同期システム |
Publications (1)
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JP2018088644A true JP2018088644A (ja) | 2018-06-07 |
Family
ID=62493932
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2016231634A Pending JP2018088644A (ja) | 2016-11-29 | 2016-11-29 | 無線接続された複数端末間の時刻同期方法及び時刻同期システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018088644A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111356158A (zh) * | 2020-03-16 | 2020-06-30 | 纳瓦电子(上海)有限公司 | 用于智能家居和通信基站的通信方法和系统 |
JP2021087141A (ja) * | 2019-11-28 | 2021-06-03 | 株式会社リコー | 制御装置、測定システム、制御方法およびプログラム |
JP7458957B2 (ja) | 2020-10-09 | 2024-04-01 | 日立Astemo株式会社 | 無線通信システム |
-
2016
- 2016-11-29 JP JP2016231634A patent/JP2018088644A/ja active Pending
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