JP2014032055A - 通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 1台のMASTER装置に対してSLAVE装置が2台以上接続されている場合、SLAVE装置からMASTER装置に送信されるPTPパケットはMASTER装置や他のSLAVE装置の状態、或るいはトラフィックの状態によらず各SLAVE装置のタイミングでそれぞれがMASTER装置に対して送信するため、接続されているSLAVE装置の数が増加するほどパケットの集中による処理輻輳が発生する可能性が増加する。これにより時刻同期に必要なMASTER装置とSLAVE装置間のパケットにロスが生じ、伝達されるはずの時刻情報が欠落することで時刻同期精度が低下する。
【解決手段】 SLAVE装置がMASTER装置に対してPTPパケットを送信するタイミングを調整することで、2台以上接続されたSLAVE装置から送信されるPTPパケットの集中による処理輻輳を防ぎ、時刻同期精度を保つ。
【選択図】 図7

Description

本発明は、パケット伝達装置間の時刻同期システムに関する。
近年、基地局装置を収容する伝送網のパケット化の進展に伴い、パケットベースでの時刻同期を行う方向性が探られている。その一例として、IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers:以下IEEEと称する)により規格化された高精度での時刻同期を実現するIEEE1588プロトコルなどによるパケットベースでの時刻同期がある。同プロトコルでは、時刻基準を持つ主装置(MASTER装置)とそれに従属する従装置(SLAVE装置)が定義され、両者で定期的に時刻同期用パケット(PTP(Presition Time Protocol:以下PTPと称する)パケット)を交換し、SLAVE装置の時刻をMASTER装置の時刻に対し補正していくことで時刻同期を実現する。
高精度のクロック同期を必要とするテレコムネットワークでの適用も検討され始め、特許文献1では、PON(Passive Optical Network)システム内においてONU(Optical Network Unit)をOLT(Optical Line Terminal)に対して時刻同期させる方法について検討している。
特開2012−60217号公報
特許文献1では、1台のMASTER装置に対して複数台のSLAVE装置が接続されている場合に、MASTER装置でのパケットの集中による処理輻輳について言及されていない。1台のMASTER装置に対してSLAVE装置が2台以上接続されている場合、MASTER装置からSLAVE装置に送信される時刻同期のパケットはMASTER装置が各SLAVE装置に対して送信するタイミングを調整することで時刻同期のパケットの集中による処理輻輳を避けることが可能だが、SLAVE装置からMASTER装置に送信される時刻同期のパケットはMASTER装置や他のSLAVE装置の状態、或いはトラフィックの状態によらず各SLAVE装置のタイミングでそれぞれがMASTER装置に対して送信する。そのため、MASTER装置に接続されているSLAVE装置の数が増加するほど時刻同期のパケットの集中による処理が輻輳する可能性も増加する。これにより時刻同期に必要なMASTER装置とSLAVE装置間の時刻同期のパケットにロスが生じ、本来伝達されるはずであった時刻情報が欠落することで時刻同期精度低下の原因となる。
本発明では以上の点に鑑み、MASTER装置に対し接続されるSLAVE装置数が増加してもSLAVE装置から送信される時刻同期のパケットの集中による処理輻輳が発生しないように管理し、MASTER装置−SLAVE装置間の時刻同期精度を保つことを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、第1の装置と、第1の装置と接続される複数の第2の装置とを備え、第1の装置は、複数の第2の装置のうち任意の第2の装置へ自装置の時刻情報を含む第1の信号を送信する送信間隔と複数の第2の装置が自装置と時刻同期状態か時刻非同期状態かを格納する第1の同期情報とを複数の第2の装置ごとに有し、複数の第2の装置は、第1の装置と時刻同期状態か時刻非同期状態かを格納する第2の同期情報を有し、第1の装置は、複数の第2の装置のうち第1の同期情報が時刻非同期状態である第2の装置に対して、他の第2の装置それぞれの送信間隔および第1の同期情報に基づいて時刻非同期状態である第2の装置による信号送信を許可する時間領域を表す第1の送信可能領域を算出し、算出した第1の送信可能領域を第1の信号に含めて送信し、時刻非同期状態である第2の装置は、第1の送信可能領域を含む第1の信号を受信すると、時刻非同期状態を格納する第2の同期情報と自装置の時刻情報とを含む第2の信号を第1の送信可能領域にて指定された期間内に第1の装置へ送信することを特徴とする通信システムを有する。
本発明によると、SLAVE装置からMASTER装置に送信される時刻同期のパケットについて、SLAVE装置毎にSLAVE装置が時刻同期のパケットを送信するタイミングをMASTER装置が管理することで時刻同期のパケットの衝突が発生することを避けることが可能になり、衝突によるパケットロスが原因となる時刻同期精度の低下を防ぐことが可能となる。
時刻同期網のシステム構成図である。 MASTER装置のブロック図である。 MASTER装置の送信間隔管理部に管理される情報を示すテーブルである。 MASTER装置の送信可能領域情報保持部に管理される情報を示すテーブルである。 SLAVE装置のブロック図である。 SLAVE装置の送信可能領域情報保持部に管理される情報を示すテーブルである。 Delay_Reqメッセージを送信する領域を指定する処理シーケンスである。 実施例1におけるMASTER装置の処理フローチャートである。 実施例1におけるSLAVE装置の処理フローチャートである。 実施例1において使用する、Syncメッセージに付与する送信可能領域情報を含むTLVフォーマットである。 実施例2において使用する、Delay_Reqメッセージに付与する同期状態情報を含むTLVフォーマットである。 SLAVE装置がランダムdelay経過後にDelay_Reqメッセージを送信するシーケンスである。 実施例2におけるSLAVE装置の処理フローチャートである。
以下、本発明の実施例を図面を用いて説明する。なお、実質同一部位には同じ参照番号を振り、説明は繰り返さない。
図1は本実施の形態における時刻同期網のシステム構成図である。本図では、階層的に構成した時刻網の構成概要を示している。本実施例における時刻同期網は、時刻同期網のMASTER装置となるパケット伝達装置(MASTER)1(以下MASTER装置1と称する)、MASTER装置1の時刻に同期して動作するSLAVE装置としての機能を有するパケット伝達装置(SLAVE)2(以下SLAVE装置2と称する)を多段に接続して階層的に構成する。各SLAVE装置2には、基地局装置3が接続される。
本実施例では、時刻同期網の末端装置として動作する基地局装置3を時刻同期網の末端に接続している。本図では、MASTER装置1はGPS(Global Positioning System:以下GPSと称する)アンテナ5を有しGPS衛星6から受信するGPS信号により時刻を受信する機能を有する。
本実施例では、時刻同期の方法として、IEEE1588のPTPパケットを例に説明するが、複数の装置間で時刻同期を行う構成であれば、これに限定されるものではない。
MASTER装置1は、本実施例において主となる時刻情報を持つ装置であり、IEEE1588のMASTER装置として動作し、下位のSLAVE装置とのPTPメッセージ送受信により時刻同期を行う機能を有する。また、SLAVE装置2は、PTPメッセージの送受信を行う機能を有し、MASTER装置1から受信したPTPメッセージにより時刻情報の配信を受け、MASTER装置1の時刻に従属して動作するIEEE1588のSLAVE装置として動作する機能を有する。
PTPの具体的な動作として、SLAVE装置2はMASTER装置1から送信されたPTPパケットであるSyncメッセージのMASTER装置1の送信時刻と、Syncメッセージを受信したSLAVE装置2の受信時刻、およびSyncメッセージを受信したSLAVE装置2がMASTER装置1に送信するPTPパケットであるDelay_ReqメッセージのSLAVE装置2の送信時刻と、Delay_Reqメッセージを受信したMASTER装置1の受信時刻を用いて、MASTER装置1のクロックに対するSLAVE装置2のクロックの周波数ドリフトおよび時刻オフセットを推定して補正を行う。
図2は本実施例におけるMASTER装置1のブロック図である。MASTER装置1は、接続されたSLAVE装置2の情報を管理し、時刻情報を配信するためのクロックMASTER機能部10を有する。SLAVE装置情報管理部13は、管理対象のSLAVE装置2の識別情報として、例えば、各装置に対してPTPパケットを送信する際に必要な情報であるMAC(Media Access Control)アドレスやPTPパケットの送信先であるSLAVE装置2のポート情報を特定する情報であるSource Port Identityを保持して、MASTER装置1に接続されるSLAVE装置2を管理する。時刻情報管理部11は、自装置の時刻情報とSLAVE装置情報管理部13にて管理されるSLAVE装置2の時刻情報を管理する。MASTER装置1がSyncメッセージなどを用いてSLAVE装置2に伝達する時刻は、自装置の時刻情報を参照する。送信間隔管理部14は、SLAVE装置2へのPTPパケットの送信間隔を管理する。PTPパケット処理部12は、PTPパケットの生成および解析を行う。パケット送受信部18は、SLAVE装置2とパケットの送受信を行う。SLAVE装置情報管理部13において管理されるSLAVE装置2に対し、時刻情報管理部11から得たSLAVE装置2の時刻情報を基にPTPパケット処理部12で生成したPTPパケットを送信間隔管理部14において管理される送信間隔でパケット送受信部18より送信する。また、SLAVE装置2から送信されたPTPパケットはパケット送受信部18において受信し、PTPパケット処理部12にて解析され、抽出されたSLAVE装置2の情報はSLAVE装置情報管理部13において管理され、抽出されたSLAVE装置2の時刻情報は時刻情報管理部11において管理される。
また、送信可能領域管理機能部15は、SLAVE装置2がPTPパケットを送信する領域の情報である送信可能領域を管理する機能を有する。送信可能領域伝達メッセージ処理部16は、SLAVE装置2にPTPパケットの送信可能領域を伝達するメッセージ(送信可能領域情報)を生成する。送信可能領域情報保持部17は、送信可能領域およびSLAVE装置2が自装置と同期している状態(自装置に対して同期している状態)の情報である同期状態を保持する。
送信可能領域管理機能部15は、送信可能領域情報保持部17において保持されるSLAVE装置2の自装置に対する同期状態の情報を基に、PTPパケット(本実施例においては例としてDelay_Reqメッセージとする)の送信可能領域をSLAVE装置2に伝達するためのメッセージ(送信可能領域情報)を送信可能領域伝達メッセージ処理部16において生成し、対象SLAVE装置2に対して送付するPTPパケット(本実施例においては例としてSyncメッセージとする)に付与する。
なお、送信可能領域とは、管理対象のSLAVE装置2がDelay_ReqメッセージをMASTER装置1に対して送信することが出来る時間領域である。送信可能領域は、送信可能領域の開始時刻と開始時刻から送信可能領域終了までの時間幅とで特定される。また、送信可能領域の開始時刻と終了時刻で特定されてもよい。また、SLAVE装置2がSyncメッセージを受信した時刻を送信可能領域の開始時刻とするように、MASTER装置1−SLAVE装置2間で設定しておけば、MASTER装置1が保持する送信可能領域を開始時刻を含まない時間幅とすることも可能である。つまり、SLAVE装置2がDelay_Reqメッセージを送信する開始時刻であるSLAVE装置2がSyncメッセージを受信した時刻からの時間幅とすることも可能である。なお、以上の開始時刻や終了時刻、時間幅の特定方法に限られず、MASTER装置1−SLAVE装置2間で、SLAVE装置2がDelay_Reqメッセージを送信する開始時刻と開始時刻から送信可能領域終了までの時間幅をMASTER装置1−SLAVE装置2間で認識できればよい。
MASTER装置1内の送信間隔管理部14、送信可能領域情報保持部17に関して、それぞれが保持する情報を図3、図4に示す。
図3は、送信間隔管理部14において管理される情報を示すテーブル820である。対象装置811に登録されたSLAVE装置2から要求されたSyncメッセージの送信間隔をSyncメッセージ送信間隔822として保持し、その情報を基に登録された各SLAVE装置2に対して次回Syncメッセージを送信する時刻を次Syncメッセージ送信時刻823として保持する。また、MASTER装置1はSLAVE装置2に対しSyncメッセージを送信し、SLAVE装置2よりDelay_Reqメッセージを受信するまでにかかる最小の時間を送信閾値824として保持する。送信閾値824は、後述する送信可能領域を決定する際の閾値として参照され、後述する送信可能領域の時間幅は、送信閾値824と同じかそれよりも長くなくてはならない。MASTER装置1は、これらの情報を基に登録されたSLAVE装置2にSyncメッセージを送信するとともに、SLAVE装置2が折り返しで送信するDelay_Reqメッセージを送信しても良い領域である送信可能領域を決定する際に参照する。
なお、送信閾値824には、MASTER装置1内でSyncメッセージを送信するのにかかる時間や、例えばIEEE1588で規定されている送信に必要な経路遅延などが含まれ、これらの時間から算出される。
図4は、送信可能領域情報保持部17に管理される情報を示すテーブル830である。対象装置811に登録されたSLAVE装置2がDelay_Reqメッセージを送信しても良い送信可能領域として送信可能最小領域832と送信可能最大領域833を保持し、SLAVE装置2の同期状態834を保持する。例として、送信可能最小領域832は、送信可能領域の開始時刻(m1)と開始時刻から送信可能領域終了までの時間幅(l1)とで特定されるとする。送信可能最大領域833も同様である。MASTER装置1は、同期状態834の情報と送信可能最小領域832または送信可能最大領域833を基にSLAVE装置2に伝達する送信可能領域を決定する。SLAVE装置2の同期状態834が「同期」であれば送信可能最小領域832を、「非同期」であれば送信可能最大領域833を基に送信可能領域を決定する。
図5は本実施例におけるSLAVE装置2のブロック構成図である。SLAVE装置2は、MASTER装置1の情報を管理し、時刻情報を受信するためのクロックSLAVE機能部20を有する。
MASTER装置情報管理部23は、接続されるMASTER装置1の識別情報として、例えば、MASTER装置1のMACアドレスやMASTER装置1のポート情報を特定する情報を保持してMASTER装置1を管理する。時刻情報管理部21は、自装置の時刻情報と、接続されたMASTER装置1から受信したMASTER装置1の時刻情報と、自装置の時刻情報とMASTER装置1の時刻情報とを比較して求めた時刻差分を管理する。SLAVE装置2は時刻差分が一定以下となった場合に自装置がMASTER装置1に同期していると判定する。PTPパケット処理部22は、PTPパケットの生成および解析を行う。パケット送受信部27は、MASTER装置1とパケットの送受信を行う。MASTER装置情報管理部23において管理されるMASTER装置に対し、時刻情報管理部21から得た自装置の時刻情報を基にPTPパケット処理部22で生成したPTPパケットをパケット送信部27より送信する。また、MASTER装置1から送信されたPTPパケットはパケット送受信部27において受信し、PTPパケット処理部22にて解析され、抽出されたMASTER装置1の識別情報はMASTER装置情報管理部23において管理され、抽出されたMASTER装置1の時刻情報は時刻情報管理部21において管理される。
また、SLAVE装置2は、SLAVE装置2がMASTER装置1にPTPパケットを送信する際の送信可能領域を管理する送信可能領域管理機能部24を有する。送信可能領域伝達メッセージ処理部25は、PTPパケットの送信可能領域を伝達するメッセージ(送信可能領域情報)を抽出、解析する。送信可能領域情報保持部26は、抽出された送信可能領域および自装置のMASTER装置1に対する同期状態を保持する。後述する実施例1においては、MASTER装置1から送信されるSyncメッセージに送信可能領域情報が付与されていた場合は送信可能領域伝達メッセージ処理部25で解析し、抽出された送信可能領域は送信可能領域情報保持部26において保持され、PTPパケット処理部22はその情報を基にDelay_Reqメッセージを生成、送信する機能を有する。 また、後述する実施例2においてはSLAVE装置2の固有値(本実施例においては例としてMACアドレスとする)を基に装置固有のランダムなdelayを決定し送信可能領域情報保持部26にて保持し、MASTER装置1からSyncメッセージを受信した後にdelay分のウェイト後にDelay_Reqメッセージを送信する機能を有する。
SLAVE装置2内の送信可能領域情報保持部26に関して、それぞれが保持する情報を図6に示す。図6は、送信可能領域情報保持部26において管理される情報を示すテーブル910である。SLAVE装置2は、MASTER装置1から送信された送信可能領域を送信可能領域911として保持し、MASTER装置1に対する自装置の同期状態912を保持する。例として、送信可能領域911は、送信可能領域の開始時刻(τ)と開始時刻から送信可能領域終了までの時間幅(T)とで特定されるとする。MASTER装置1に対してDelay_Reqメッセージを送信する際に送信可能領域911を参照する。また、MASTER装置1に自装置の同期状態を伝達する際には同期状態912を参照する。
(実施例1)
図7は実施例1における、SLAVE装置2の同期状態に応じてDelay_Reqメッセージを送信する領域をMASTER装置1が指定するシーケンスである。本実施例ではMASTER装置1と同期状態のSLAVE装置A30(以下SLAVE装置A30と称する)が接続されている構成に、非同期状態のSLAVE装置B40(以下SLAVE装置B40と称する)を新たに接続した場合を示している。なお、MASTER装置1に新たにSLAVE装置B40が接続された際、SLAVE装置B40から登録要求がブロードキャスト送信され、MASTER装置1がこれを受信することで登録処理がなされ、MASTER装置1は新たに接続されたSLAVE装置B40を非同期状態として認識する。
MASTER装置1とSLAVE装置A30及びSLAVE装置B40の間で送受信されるPTPパケットにはSyncメッセージ、Delay_Reqメッセージ、Delay_Respメッセージが含まれ、MASTER装置1とSLAVE装置A30及びSLAVE装置B40間でやりとりされるメッセージの末尾にそれぞれA或いはBを記述している。
MASTER装置1は、SLAVE装置情報管理部13に登録されたSLAVE装置A30に対しSyncメッセージを定期送信するタイミングになると、送信可能領域情報保持部17を参照して、対象装置811がSLAVE装置A30である同期状態834から、SLAVE装置A30が自装置と同期状態であると特定し、SLAVE装置A30がDelay_Reqメッセージを送信できる送信可能領域である送信可能最小領域832(以下、同期後送信可能領域とも呼ぶ)を取得する。取得した同期後送信可能領域を伝達するための同期後送信可能領域情報と時刻情報管理部11の自装置の時刻情報とを含むSyncメッセージAを生成し、SLAVE装置A30宛にSyncメッセージAを送信する(32)。 MASTER装置1から送信されたSyncメッセージAを受信したSLAVE装置A30は、SyncメッセージAに付与されたMASTER装置1の時刻情報を時刻情報管理部21へ伝達し、SLAVE装置A30の時刻情報と、SLAVE装置A30のMASTER装置1に対する同期状態を伝達するための同期状態情報とを含むDelay_ReqメッセージAを生成し、SyncメッセージAに付与された同期後送信可能領域情報を基に、同期後送信可能領域31内にMASTER装置1宛にDelay_ReqメッセージAを送信する(33)。
SLAVE装置A30から送信されたDelay_ReqメッセージAを受信したMASTER装置1は、Delay_ReqメッセージAに付与されたSLAVE装置A30の時刻情報を時刻情報管理部11へ伝達し、付与された同期状態情報を送信可能領域情報保持部17の同期状態834に保持し、自装置の時刻情報を含むDelay_RespメッセージAを生成し、SLAVE装置A30宛にDelay_RespメッセージAを送信する(34)。
MASTER装置1から送信されたDelay_RespメッセージAを受信したSLAVE装置A30は、Delay_RespメッセージAに付与されたMASTER装置1の時刻情報を時刻情報管理部21へ伝達する。そして、IEEE1588プロトコルに従って、自装置の時刻情報を修正する。
上述したSyncメッセージの送信からDelay_Respメッセージの受信までが実施例1におけるMASTER装置−SLAVE装置間でのPTPメッセージの一連のやりとりであり、同期状態に変化がない限り本動作を定期的に繰り返す。
SLAVE装置B40とのやりとりにおいては、MASTER装置1は、SLAVE装置情報管理部13に登録されたSLAVE装置B40に対しSyncメッセージを定期送信するタイミングになると、送信可能領域情報保持部17を参照して、対象装置811がSLAVE装置B40である同期状態834からSLAVE装置B40が非同期状態であると特定し、SLAVE装置B40以外の他のSLAVE装置それぞれの同期状態834から他のSLAVE装置それぞれの送信可能最小領域832または送信可能最大領域833を特定し、送信間隔管理部14を参照して、SLAVE装置B40以外の他のSLAVE装置それぞれに対してSyncメッセージを送信する間隔(次Syncメッセージ送信間隔823)を特定し、特定したSLAVE装置B40が非同期状態という情報と、SLAVE装置それぞれの送信可能最小領域832または送信可能最大領域833と、SLAVE装置B40以外の他のSLAVE装置それぞれの次Syncメッセージ送信間隔823とに基づいて、SLAVE装置B40以外の他のSLAVE装置からDelay_Reqメッセージを受信するタイミングを基にSLAVE装置B40がDelay_Reqメッセージを送信できる送信可能領域である送信可能最大領域833(以下、同期前送信可能領域とも呼ぶ)を算出し、算出した同期前送信可能領域を伝達するための同期前送信可能領域情報と、時刻情報管理部21の自装置の時刻情報とを含むSyncメッセージBを生成し、SLAVE装置B40宛にSyncメッセージBを送信する(42)。 MASTER装置1から送信されたSyncメッセージBを受信したSLAVE装置B40は、SyncメッセージBに付与されたMASTER装置1の時刻情報を時刻情報管理部21へ伝達し、SLAVE装置B40の時刻情報と、SLAVE装置B40のMASTER装置1に対する同期状態を伝達するための同期状態情報とを含むDelay_ReqメッセージBを生成し、Syncメッセージに付与された同期前送信可能領域情報を基に、同期前送信可能領域41内にMASTER装置1宛にDelay_ReqメッセージAを送信する(43)。
SLAVE装置B40から送信されたDelay_ReqメッセージBを受信したMASTER装置1は、Delay_ReqメッセージBに付与されたSLAVE装置B40の時刻情報を時刻情報管理部11へ伝達し、付与された同期状態情報を送信可能領域情報保持部17の同期状態834に保持し、自装置の時刻情報を含むDelay_RespメッセージBを生成し、SLAVE装置B40宛にDelay_RespメッセージBを送信する(44)。
MASTER装置1から送信されたDelay_RespメッセージBを受信したSLAVE装置B40は、Delay_RespメッセージBに付与されたMASTER装置1の時刻情報を時刻情報管理部21へ伝達する。
上述したSyncメッセージの送信からDelay_Respメッセージの受信までを繰り返し、MASTER装置1の時刻とSLAVE装置B40の時刻の差異がある閾値以内に収まり同期完了45となった場合、SLAVE装置B40はDelay_Reqメッセージを送信する際に付与する同期状態情報を用いて同期が完了した旨をMASTER装置1に伝達する。同期が完了した情報を受け取ったMASTER装置1は、送信可能領域情報保持部17に保持されているSLAVE装置B40の同期状態834を変更することで、SLAVE装置B40に対し送信する次のSyncメッセージに付与する送信可能領域を、送信可能最小領域832(同期後送信可能領域46)に変更する。
SLAVE装置B40に対し送信する次のSyncメッセージに付与する送信可能領域を、送信可能最小領域832(同期後送信可能領域46)に変更した後の動作は、SLAVE装置A30と同様である。つまり、MASTER装置1は、SLAVE装置B40がDelay_Reqメッセージを送信できる送信可能領域である送信可能最小領域832(同期後送信可能領域46)を含むSyncメッセージBを送信し(47)、SLAVE装置B40は、SyncメッセージBに付与された同期後送信可能領域46内に、Delay_ReqメッセージBを送信し(48)、MASTER装置1は、Delay_RespメッセージBを送信する(49)。
また、同期状態のSLAVE装置2は、自装置の時刻とMASTER装置1の時刻の差異がある閾値以内に収まっていない場合、非同期状態にあると判断し、Delay_Reqメッセージを送信する際に付与する同期状態情報を用いて非同期状態である旨をMASTER装置1に伝達する。非同期状態である情報を受け取ったMASTER装置1は、送信可能領域情報保持部17に保持されているSLAVE装置2の同期状態834を変更することで、SLAVE装置2に対し送信する次のSyncメッセージに付与する送信可能領域を、送信可能最大領域833(同期前送信可能領域41)に変更する。変更した後の動作は、SLAVE装置B40と同様である。
上記動作により、同期状態のSLAVE装置2はDelay_Reqメッセージを送信するタイミングを可能な限り限定すると同時に、非同期状態のSLAVE装置2がDelay_Reqメッセージを送信するタイミングをMASTER装置1が管理することでDelay_Reqメッセージ同士の衝突を防止することが可能となる。
図8は、実施例1における、SLAVE装置2の同期状態に応じてDelay_Reqメッセージを送信する領域を指定するMASTER装置1の処理フローチャートである。 MASTER装置1のクロックMASTER機能部10は、送信間隔管理部14の情報を基に、SLAVE装置情報管理部13に登録されたSLAVE装置2に対しSyncメッセージを定期送信するタイミングであることを認識し(201)、PTPパケット処理部12において時刻情報管理部11より自装置の時刻情報を取得し、取得した自装置の時刻情報を含むSyncメッセージを生成し、送信可能領域管理機能部15は、送信可能領域情報保持部17を参照して対象装置811がSyncメッセージ送信対象SLAVE装置2である同期状態834から対象SLAVE装置2が自装置と同期している状態(同期状態)か否かを判断する(202)。対象SLAVE装置2が自装置と同期状態の場合(202のYES)、対象SLAVE装置2がDelay_Reqメッセージを送信する送信可能領域である送信可能最小領域832を送信可能領域情報保持部17を参照して決定し、決定した送信可能最小領域832を送信可能領域伝達メッセージ処理部16にて後述する図10のフォーマットに従い送信可能領域情報としてメッセージ生成し、Syncメッセージに付与する(210)。なお、送信可能最小領域832は、SLAVE装置2をMASTER装置1に新たに接続した場合に実行される登録処理にてMASTER装置1−SLAVE装置2間のネゴシエーションによって決定される。または、網の管理者によって予め設定される。
対象SLAVE装置2が自装置と同期していない(非同期状態)場合(202のNO)、送信可能領域情報保持部17の同期状態834に保持されている対象SLAVE装置2が非同期状態であるという情報と、送信可能領域情報保持部17にて保持されている他のSLAVE装置2それぞれの同期状態834から他のSLAVE装置それぞれの送信可能最小領域832または送信可能最大領域833を特定し、送信間隔管理部14を参照して、SLAVE装置情報管理部13に登録されている対象SLAVE装置2以外の他のSLAVE装置それぞれに対してSyncメッセージを送信する間隔(Syncメッセージ送信間隔822)を特定し、対象SLAVE装置2が非同期状態という情報と、他のSLAVE装置それぞれの送信可能最小領域832または送信可能最大領域833と、対象SLAVE装置2以外の他のSLAVE装置それぞれのSyncメッセージ送信間隔822とに基づいて、対象SLAVE装置2以外の他のSLAVE装置2からDelay_Reqメッセージを受信するタイミングを算出し、算出したタイミングを基に、対象SLAVE装置2がDelay_Reqメッセージを送信できる送信可能領域である送信可能最大領域を算出し(203)、送信可能領域保持部17が保持するテーブル830の送信可能最大領域833に格納する。
具体的な動作として、MASTER装置1は、送信間隔管理部14を参照して、SLAVE装置管理部13に登録されている他のSLAVE装置2それぞれに対してSyncメッセージを送信する間隔であるSyncメッセージ送信間隔822に基づいて算出した次Syncメッセージ送信時刻823と、送信可能領域情報保持部17にて保持されている他のSLAVE装置2の同期状態834が同期を示す場合は送信可能最小領域832と、同期状態834が非同期を示す場合は送信可能最大領域833と、を基に各SLAVE装置2からDelay_Reqメッセージを受信するタイミングを把握する。つまり、次Syncメッセージ送信時刻823からSLAVE装置管理部13に登録された他のSLAVE装置2のうち、次にDelay_Reqメッセージを送信するSLAVE装置2を特定し、そのSLAVE装置2の同期状態834を基に特定した送信可能領域からそのSLAVE装置2がDelay_Reqメッセージを送信する領域がわかる。処理輻輳を防ぐためには対象SLAVE装置2から送信されるDelay_Reqメッセージが、遅くとも他のSLAVE装置2から送信される次のDelay_Reqメッセージより前に送信される必要がある。説明のために、対象SLAVE装置2を送信可能領域情報保持部17のSLAVE装置B、次にDelay_Reqメッセージを送信する他のSLAVE装置2を送信可能領域情報保持部17のSLAVE装置Aとする。
対象SLAVE装置2であるSLAVE装置BがDelay_Reqメッセージを送信する送信可能領域の開始時刻(M2とする)を、他のSLAVE装置2であるSLAVE装置Aが次のDelay_Reqメッセージを送信する送信可能領域の開始時刻m1より前の時刻に設定する。ここで、(m1−M2)は、対象SLAVE装置2であるSLAVE装置BがDelay_Reqメッセージを送信できる時間幅(L2とする)であり、開始時刻M2から時間幅L2の領域を送信可能最大領域とすることができる。この際に、MASTER装置1が算出した時間幅L2が対象SLAVE装置2であるSLAVE装置Bに対して算出された送信閾値824(γ2)と比較して短かった場合、MASTER装置1は送信間隔管理部14を参照してさらに次のDelay_Reqメッセージを受信する時刻から送信可能最大領域を算出し直し、算出し直した送信可能最大領域を送信可能領域保持部17が保持するテーブル830の送信可能最大領域833に格納する。
なお、送信可能最大領域833の算出について、MASTER装置1の現在時刻と他のSLAVE装置2から送信されるDelay_Reqメッセージを受信する時刻の間に、対象SLAVE装置2から送信されるDelay_Reqメッセージを受信するように送信可能最大領域833を算出すればよく、上記算出方法に限られない。
算出した送信可能最大領域833を送信可能領域伝達メッセージ処理部16にて図10のフォーマットに従い送信可能領域情報としてメッセージ生成し、Syncメッセージに付与する(204)。そして、パケット送受信部18から対象SLAVE装置2宛にSyncメッセージを送信する(205)。
パケット送受信部18において対象SLAVE装置2からSyncメッセージの応答メッセージであるDelay_Reqメッセージを受信する(206)と、PTPパケット処理部12にてDelay_Reqメッセージを解析して、Delay_Reqメッセージに付与されたSLAVE装置2の時刻情報を時刻情報管理部11へ伝達するとともに、送信可能領域伝達メッセージ処理部16にてDelay_Reqメッセージに付与されている同期状態情報より対象SLAVE装置2の同期状態を抽出し、抽出した同期状態を送信可能領域情報保持部17の同期状態834に保持する。保持した対象SLAVE装置2の同期状態は、次のSyncメッセージに付与する、対象SLAVE装置2がDelay_Reqメッセージを送信する送信可能領域を決定する際に使用する。送信可能領域伝達メッセージ処理部16にてDelay_Reqメッセージに付与されている同期状態情報を解析し、対象SLAVE装置2の同期状態が変化したか判断する(207)。対象SLAVE装置2の同期状態が変化した場合(207のYES)、送信可能領域情報保持部17で管理される対象SLAVE装置2の登録情報(同期状態)を更新する(211)。そして、時刻情報管理部11より自装置の時刻情報を取得し、PTPパケット処理部12において取得した自装置の時刻情報を含むDelay_Respメッセージを生成し、パケット送受信部18から対象SLAVE装置2宛にDelay_Respメッセージを送信する(208)。
図9は、実施例1における、MASTER装置1からDelay_Reqメッセージを送信する領域を指定されるSLAVE装置2の処理フローチャートである。
SLAVE装置2は、パケット送受信部27においてMASTER装置1からSyncメッセージを受信すると(301)、PTPパケット処理部22にてSyncメッセージを解析して(302)、Syncメッセージに付与されたMASTER装置1の時刻情報を時刻情報管理部21へ伝達し、送信可能領域伝達メッセージ処理部25にてSyncメッセージに付与された送信可能領域情報より送信可能領域を抽出し(303)、送信可能領域情報保持部26の送信可能領域911に保持する。時刻情報管理部21を参照して、自装置の時刻情報を取得し、PTPパケット処理部22において取得した自装置の時刻情報を含むDelay_Reqメッセージを生成する。送信可能領域管理機能部24は、送信可能領域情報保持部26を参照して、自装置のMASTER装置1に対する同期状態を送信可能領域伝達メッセージ処理部25にて図11のフォーマットに従い同期状態情報としてメッセージ生成し、Delay_Reqメッセージに付与する(304)。送信可能領域情報保持部26に保持した送信可能領域内に、パケット送受信部27からMASTER装置1宛にDelay_Reqメッセージを送信する(305)。パケット送受信部27においてMASTER装置1から送信されたDelay_Respメッセージを受信する(306)と、PTPパケット処理部22にてDelay_Respメッセージを解析し、付与されたMASTER装置1の時刻情報を時刻情報管理部21へ伝達し、IEEE1588プロトコルに従って自装置の時刻情報を修正する。
図10はSyncメッセージに付与する、送信可能領域情報を持つTLV(Type Length Value)フォーマット600である。該フォーマットは種別を示すtlvTypeフィールド601、本フォーマットの長さを示すlengthフィールド602、送信可能領域を示すsendEnableTimeフィールド603で構成される。sendEnableTimeフィールドは6バイトで構成されており、前半4バイトで送信可能領域の開始時刻、後半2バイトで送信可能領域の開始時刻から送信可能領域終了までの時間幅を示す。tlvType601から本TLVであることを認識したSLAVE装置2は、MASTER装置1が決定した送信可能領域であるsendEnableTime603の情報によりDelay_Reqメッセージを送信するタイミングを決定する。
図11はDelay_Reqメッセージに付与する、MASTER装置に対しての同期状態情報を持つTLVフォーマット700である。該フォーマットは種別を示すtlvTypeフィールド701、本フォーマットの長さを示すlengthフィールド702、同期状態情報を示すsynchronizationStateフィールド703で構成される。synchronizationStateは同期状態、あるいは、非同期状態であるという情報を含む。tlvType701から本TLVであることを認識したMASTER装置1は、synchronizationState703の情報により対象SLAVE装置2の同期状態を送信可能領域情報保持部17の同期情報834に保持し、SLAVE装置2がDelay_Reqメッセージを送信可能な送信可能領域を決定する際に参照する。
本実施例によると、SLAVE装置が時刻同期のパケットを送信するタイミングを送信可能領域としてSLAVE装置毎にMASTER装置が管理することで時刻同期のパケットの衝突が発生することを回避することができ、時刻同期のパケットの衝突によるパケットロスが原因となる時刻同期精度の低下を防ぐことが可能となる。
(実施例2)
図12は実施例2における、SLAVE装置2がランダムな遅延時間経過後にDelay_Reqメッセージを送信するシーケンスである。本実施例ではMASTER装置1にパケット伝達装置C(SLAVE C)50(以下SLAVE装置C50と称する)が接続されている構成に、パケット伝達装置D(SLAVE D)60(以下SLAVE装置D60と称する)を新たに接続した場合を示している。本実施例ではSLAVE装置の同期状態については問わない。
MASTER装置1とSLAVE装置C50及びSLAVE装置D60の間で送受信されるPTPパケットにはSyncメッセージ、Delay_Reqメッセージ、Delay_Respメッセージが含まれ、MASTER装置1とそれぞれのSLAVE装置間でやりとりされるメッセージの末尾にC或いはDを記述している。
MASTER装置1は、SLAVE装置情報管理部13に登録されたSLAVE装置C50に対しSyncメッセージを定期送信するタイミングになると、自装置の時刻情報を含むSyncメッセージCを生成し、SLAVE装置C50宛にSyncメッセージCを送信する(52)。
SLAVE装置C50は装置起動後、自装置のMACアドレスを例えばASCIIコード変換により数値化することで、装置固有のランダムな遅延時間である固有ランダムdelayC51を決定し、送信可能領域情報保持部26において保持する。
MASTER装置1から送信されたSyncメッセージCを受信したSLAVE装置C50は、SyncメッセージCに付与されたMASTER装置1の時刻情報を時刻情報管理部21へ伝達し、SLAVE装置C50の時刻情報を含むDelay_ReqメッセージCを生成し、SyncメッセージCを受信してから固有ランダムdelayC51経過後にMASTER装置1宛にDelay_ReqメッセージCを送信する(53)。
SLAVE装置C50から送信されたDelay_ReqメッセージCを受信したMASTER装置1は、Delay_ReqメッセージCに付与されたSLAVE装置C50の時刻情報を時刻情報管理部11へ伝達し、自装置の時刻情報を含むDelay_RespメッセージCを生成し、SLAVE装置C50宛にDelay_RespメッセージCを送信する(54)。
MASTER装置1から送信されたDelay_RespメッセージCを受信したSLAVE装置C50は、Delay_RespメッセージCに付与されたMASTER装置1の時刻情報を時刻情報管理部21へ伝達する。
上述したSyncメッセージの送信からDelay_Respメッセージの受信までが実施例2におけるMASTER装置−SLAVE装置間でのPTPメッセージの一連のやりとりであり、同期状態を問わず本動作を定期的に繰り返す。また、SLAVE装置D60に関してはMACアドレスから決定する固有ランダムdelayD61がSLAVE装置C50と異なる以外は同様の手順となるので説明を省略する。
上記動作により、SLAVE装置毎に固有の固有ランダムdelayを決定し、同一タイミングでのDelay_Reqメッセージ送信を防ぐことでDelay_Reqメッセージ同士の衝突を防止することが可能となる。
図13は、実施例2におけるSLAVE装置2の固有ランダムdelayを決定し、決定した固有ランダムdelayに基づいてPTPパケットの送受信を行うSLAVE装置2の処理フローチャートである。
SLAVE装置2の送信可能領域管理機能部24は、自装置のMACアドレスを基に自装置固有の固有ランダムdelayを決定し、送信可能領域情報保持部26に保持する(501)。パケット送受信部27においてMASTER装置1から送信されたSyncメッセージを受信する(502)と、送信可能領域情報保持部26に保持した固有ランダムdelayのタイマを開始する(503)。PTPパケット処理部22にてSyncメッセージを解析し、Syncメッセージに付与されたMASTER装置1の時刻情報を時刻情報管理部21へ伝達し、クロックSLAVE機能部20は、時刻情報管理部21からSLAVE装置2の時刻情報を取得し、取得した時刻情報を含むDelay_ReqメッセージをPTPパケット処理部22にて生成する。固有ランダムdelayのタイマが満了(固有ランダムdelayを経過)する(504のYES)と、パケット送受信部27からMASTER装置1宛にDelay_Reqメッセージを送信する(505)。パケット送受信部27においてMASTER装置1から送信されたDelay_Respメッセージを受信する(506)と、PTPパケット処理部22にてDelay_Respメッセージを解析し、付与されたMASTER装置1の時刻情報を時刻情報管理部21へ伝達する。
本実施例によると、SLAVE装置がSLAVE装置毎に固有の固有ランダムdelayを決定し、決定した固有ランダムdelayが経過後に時刻同期のパケットをMASTER装置へ送信するので、MASTER装置が特定のテーブルを保持することなく、各SLAVE装置から同一送信タイミングでの時刻同期のパケットの送信を防ぐことができ、時刻同期のパケットの衝突を防止することが可能となる。
以上のように、MASTER装置とSLAVE装置がIEEE1588により規格化された時刻同期の方法を例に本発明の実施例を説明したが、本発明は上記の構成に限定されるものではなく、例えば、Ethernet(登録商標)システムやPONシステムにより構成されていてもよい。また、例えばNTP(Network Time Protocol)プロトコルのように複数の装置間で時刻同期を行うプロトコルであれば、IEEE1588プロトコルに限定されない。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(SolidStateDrive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
1 MASTER装置
2 SLAVE装置
10 MASTER装置のクロックMASTER機能部
11 MASTER装置の時刻情報管理部
13 MASTER装置のSLAVE装置情報管理部
14 MASTER装置の送信間隔管理部
15 MASTER装置の送信可能領域管理機能部
16 MASTER装置の送信可能領域伝達メッセージ処理部
17 MASTER装置の送信可能領域情報保持部
20 MASTER装置のクロックSLAVE機能部
21 SLAVE装置の時刻情報管理部
23 SLAVE装置のMASTER装置情報管理部
24 SLAVE装置の送信可能領域管理機能部
25 SLAVE装置の送信可能領域伝達メッセージ処理部
26 SLAVE装置の送信可能領域情報保持部
600 Syncメッセージに付与する送信可能領域を指定するTLVフォーマット
700 Delay_Reqメッセージに付与する同期状態を通知するTLVフォーマット
820 MASTER装置の送信間隔管理部にて管理するテーブル
830 MASTER装置の送信可能領域情報保持部にて管理するテーブル
910 SLAVE装置の送信可能領域情報保持部にて管理するテーブル

Claims (10)

  1. 第1の装置と、
    前記第1の装置と接続される複数の第2の装置とを備え、
    前記第1の装置は、
    前記複数の第2の装置のうち任意の第2の装置へ自装置の時刻情報を含む第1の信号を送信する送信間隔と前記複数の第2の装置が自装置と時刻同期状態か時刻非同期状態かを格納する第1の同期情報とを前記複数の第2の装置ごとに有し、
    前記複数の第2の装置は、
    前記第1の装置と前記時刻同期状態か前記時刻非同期状態かを格納する第2の同期情報を有し、
    前記第1の装置は、
    前記複数の第2の装置のうち前記第1の同期情報が前記時刻非同期状態である第2の装置に対して、他の第2の装置それぞれの前記送信間隔および前記第1の同期情報に基づいて前記時刻非同期状態である第2の装置による信号送信を許可する時間領域を表す第1の送信可能領域を算出し、算出した前記第1の送信可能領域を前記第1の信号に含めて送信し、
    前記時刻非同期状態である第2の装置は、
    前記第1の送信可能領域を含む前記第1の信号を受信すると、前記時刻非同期状態を格納する前記第2の同期情報と自装置の時刻情報とを含む第2の信号を前記第1の送信可能領域にて指定された期間内に前記第1の装置へ送信する
    ことを特徴とする通信システム。
  2. 前記第1の装置は、
    前記第2の信号を受信すると、前記自装置の時刻情報を含む第3の信号を前記時刻非同期状態である第2の装置へ送信し、
    前記時刻非同期状態である第2の装置は、
    前記第3の信号を受信すると、前記第1の送信可能領域を含む前記第1の信号および前記第3の信号に含まれる前記第1の装置の時刻情報に基づいて前記自装置の時刻情報を修正する
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記時刻非同期状態である第2の装置は、
    修正した前記自装置の時刻情報と前記第1の装置の時刻情報との差が所定の範囲内である場合、自装置が前記第1の装置と前記時刻同期状態になったと判定し、前記第2の信号を送信する際の前記第2の同期情報を前記時刻同期状態とする
    ことを特徴とする請求項2に記載の通信システム。
  4. 前記第1の装置は、
    前記時刻非同期状態である第2の装置より、前記時刻同期状態を表す前記第2の同期情報を含む前記第2の信号を受信すると、前記時刻非同期状態である第2の装置が自装置と前記時刻同期状態になったと判定し、前記時刻非同期状態である第2の装置の前記第1の同期情報を前記時刻同期状態に更新する
    ことを特徴とする請求項2に記載の通信システム。
  5. 前記第1の装置は、
    前記複数の第2の装置のうち前記第1の同期情報が前記時刻同期状態である第2の装置に対して、前記第1の送信可能領域よりも短い期間の第2の送信可能領域を前記第1の信号に含めて送信する
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  6. 自装置の時刻情報を保持する時刻情報管理部と、
    他の装置より第1の信号を受信する時間領域である送信可能領域を保持する送信可能領域保持部と、
    前記他の装置に対して、前記送信可能領域保持部が保持する前記送信可能領域と前記自装置の時刻情報とを含む第2の信号を送信する機能部と、
    を有することを特徴とする装置。
  7. 前記送信可能領域保持部は、複数の前記他の装置ごとに、前記他の装置が自装置と時刻同期状態か時刻非同期状態かを格納する同期情報と前記複数の前記他の装置のうち前記同期情報が前記時刻同期状態の前記他の装置の前記送信可能領域である第1の送信可能領域と前記複数の前記他の装置のうち前記同期情報が前記時刻非同期状態の前記他の装置の前記送信可能領域であり前記第1の送信可能領域とは異なる第2の送信可能領域とを保持し、
    前記機能部は、前記送信可能領域保持部が保持する前記同期情報が前記時刻同期状態である前記他の装置に対して、前記第2の信号の前記送信可能領域を前記第1の送信可能領域として送信し、前記送信可能領域保持部が保持する前記同期情報が前記時刻非同期状態である前記他の装置に対して、前記第2の信号の前記送信可能領域を前記第2の送信可能領域として送信する
    を有することを特徴とする請求項6に記載の装置。
  8. 前記機能部は、
    前記時刻非同期状態である前記他の装置より前記第1の信号を受信し、受信した前記第1の信号に前記時刻同期状態を格納した前記同期情報が含まれている場合には、前記送信可能領域保持部が保持する前記時刻非同期状態である前記他の装置の前記同期情報を前記時刻同期状態に更新し、前記時刻情報管理部が保持する前記自装置の時刻情報を含む第3の信号を前記第1の信号を送信してきた他の装置へ送信する
    ことを特徴とする請求項7に記載の装置。
  9. 前記送信可能領域保持部が保持する前記第1の送信可能領域は、前記第2の送信可能領域よりも短い期間である
    ことを特徴とする請求項7に記載の装置。
  10. 自装置の時刻情報を保持する時刻情報管理部と、
    他の装置と時刻同期状態か時刻非同期状態かを格納する同期情報と前記自装置の管理情報を含む第1の信号を前記他の装置へ送信する時間領域を表す送信可能領域を保持する送信可能領域保持部と、
    前記送信可能領域保持部が保持する前記同期情報が前記時刻非同期状態である場合に、前記同期情報が前記時刻同期状態であるときに受信する前記第1の信号を送信する時間領域より長い時間領域を含む第2の信号を受信すると、前記長い時間領域を前記送信可能領域保持部の前記送信可能領域に格納し、前記第1の信号に前記時刻非同期状態を格納する前記同期情報を含めて、前記送信可能領域保持部の前記送信可能領域に格納した前記長い時間領域にて指定された期間内に送信する機能部と
    を有することを特徴とする装置。
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