JP5774162B2 - マルチリンクrlcサブレイヤを利用するmulti−pointhsdpa通信のためのシステムおよび方法 - Google Patents

マルチリンクrlcサブレイヤを利用するmulti−pointhsdpa通信のためのシステムおよび方法 Download PDF

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Description

関連出願の相互参照
本出願は、2010年6月28日に米国特許商標庁に出願された仮特許出願第61/359,326号、2010年8月16日に米国特許商標庁に出願された仮特許出願第61/374,212号、2011年4月21日に米国特許商標庁に出願された仮特許出願第61/477,776号、2011年5月5日に米国特許商標庁に出願された仮特許出願第61/483,020号の優先権および利益を主張し、上記の仮出願の内容の全体が参照によって本明細書に組み込まれる。
本開示の態様は、全般にワイヤレス通信システムに関し、より具体的には、アグリゲーションのために複数のダウンリンクを通じて送信されるパケットを管理するための、RLC層アルゴリズムに関する。
電話、ビデオ、データ、メッセージング、放送などの様々な通信サービスを提供するために、ワイヤレス通信ネットワークが広範囲に配備されている。そのようなネットワークは、たいていは多元接続ネットワークであり、利用可能なネットワークリソースを共有することによって、複数のユーザ向けの通信をサポートする。そのようなネットワークの一例は、UMTS Terrestrial Radio Access Network(UTRAN)である。UTRANは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によってサポートされる第3世代(3G)携帯電話技術である、Universal Mobile Telecommunications System(UMTS)の一部として定義される無線アクセスネットワーク(RAN)である。UMTSは、Global System for Mobile Communications(GSM(登録商標))技術の後継であり、広帯域符号分割多元接続(W-CDMA)、時分割符号分割多元接続(TD-CDMA)、および時分割同期符号分割多元接続(TD-SCDMA)などの様々なエアインターフェース規格を現在サポートしている。UMTSは、関連するUMTSネットワークのデータ転送の速度および容量を向上させるHigh Speed Packet Access(HSPA)のような改良型の3Gデータ通信プロトコルもサポートする。
モバイルブロードバンドアクセスに対する要望が増し続けるにつれて、研究開発は、モバイルブロードバンドアクセスに対する高まる要望を満たすためだけでなく、モバイル通信によるユーザ経験を進化させ強化させるためにも、UMTS技術を進化させ続けている。
ある例として、近年Multi-Point HSDPAが導入されており、Multi-Point HSDPAでは、複数のセルが高速のダウンリンク通信を移動局に提供できるので、移動局は、そうしたセルからの伝送を同じ周波数キャリア内に統合することができる。比較的新しいシステムなので、DC-HSDPAのような他のダウンリンクキャリアアグリゲーションシステムでは対処されなくてもよかった様々な問題が、このシステムでは発生する。したがって、システムレベルのアーキテクチャ、パケットフロー制御、モビリティなどに関する問題を特定しそれらに対処する必要がある。
以下で、本開示の1つまたは複数の態様の基本的理解を与えるために、そのような態様の簡略化された概要を提示する。この概要は、本開示のすべての企図された特徴の包括的な概観ではなく、本開示のすべての態様の主要または重要な要素を特定するものでも、本開示のいずれかまたはすべての態様の範囲を定めるものでもない。その唯一の目的は、後で提示するより詳細な説明の導入として、本開示の1つまたは複数の態様のいくつかの概念を簡略化された形で提示することである。
本開示の様々な態様によれば、ワイヤレス通信のための方法および装置は、Multi-Point HSDPAネットワークで用いる複数のMACエンティティにRLC PDUを割り当てることができるRNCにおいて、マルチリンクRLCサブレイヤを提供することができる。本開示のいくつかの態様は、不必要な再送信のような、RLC PDUの順序の狂ったUEへの送達に関連する問題に対処する。つまり、開示されるマルチリンクRLCは、物理層の送信障害によって引き起こされる順序番号の抜けと、単にスキューによって引き起こされる順序番号の抜けとを区別することができてもよい。
一態様では、本開示は、単一のRLCエンティティから、複数のRLC PDUを複数のMACエンティティに割り当てるステップと、割り当てに従って、複数のRLC PDUを複数のMACエンティティに送信するステップとを含む、ワイヤレス通信の方法を提供する。
本開示の別の態様は、単一のRLCエンティティから、複数のRLC PDUを複数のMACエンティティに割り当てるステップと、割り当てに従って、複数のRLC PDUを複数のMACエンティティに送信するステップと、割り当てに対応するタイマーを開始するステップと、タイマーが満了するまで、タイマーに対応する抜けを示すステータスPDUを無視するステップとを含む、ワイヤレス通信の方法を提供する。
本開示のさらに別の態様は、単一のRLCエンティティから、複数のRLC PDUを複数のMACエンティティに割り当てるための手段と、割り当てに従って、複数のRLC PDUを複数のMACエンティティに送信するための手段とを含む、ワイヤレス通信のための装置を提供する。
本開示のさらに別の態様は、単一のRLCエンティティから、複数のRLC PDUを複数のMACエンティティに割り当てるための手段と、割り当てに従って、複数のRLC PDUを複数のMACエンティティに送信するための手段と、割り当てに対応するタイマーを開始するための手段と、タイマーが満了するまで、タイマーに対応する抜けを示すステータスPDUを無視するための手段とを含む、ワイヤレス通信のための装置を提供する。
本開示のさらに別の態様は、コンピュータに、単一のRLCエンティティから、複数のRLC PDUを複数のMACエンティティに割り当てさせるためのコードと、割り当てに従って、コンピュータに、複数のRLC PDUを複数のMACエンティティに送信させるためのコードとを有する、コンピュータ可読媒体を含むコンピュータプログラム製品を提供する。
本開示のさらに別の態様は、コンピュータに、単一のRLCエンティティから、複数のRLC PDUを複数のMACエンティティに割り当てさせるためのコードと、割り当てに従って、コンピュータに、複数のRLC PDUを複数のMACエンティティに送信させるためのコードと、コンピュータに、割り当てに対応するタイマーを開始させるためのコードと、コンピュータに、タイマーが満了するまで、タイマーに対応する抜けを示すステータスPDUを無視させるためのコードとを有する、コンピュータ可読媒体を含むコンピュータプログラム製品を提供する。
本開示のさらに別の態様は、少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリとを含む、ワイヤレス通信のための装置を提供し、少なくとも1つのプロセッサは、単一のRLCエンティティから、複数のRLC PDUを複数のMACエンティティに割り当て、割り当てに従って、複数のRLC PDUを複数のMACエンティティに送信するように構成される。
本開示のさらに別の態様は、少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリとを含む、ワイヤレス通信のための装置を提供し、少なくとも1つのプロセッサは、単一のRLCエンティティから、複数のRLC PDUを複数のMACエンティティに割り当て、割り当てに従って、複数のRLC PDUを複数のMACエンティティに送信し、割り当てに対応するタイマーを開始し、タイマーが満了するまで、タイマーに対応する抜けを示すステータスPDUを無視するように構成される。
上記の目的および関連する目的の達成のために、本明細書で説明される本開示の1つまたは複数の態様は、以下で十分に説明され特許請求の範囲で具体的に指摘される、特徴を含み得る。以下の説明および添付の図面は、本開示の1つまたは複数の態様のいくつかの例示的な特徴を詳細に説明する。しかしながら、これらの特徴は、本開示の様々な態様の原理が使用され得る様々な方法のうちのほんのいくつかしか示しておらず、この説明は、本開示のそのようなすべての態様およびそれらの等価物を含むものとする。
処理システムを使用する装置のためのハードウェア実装の一例を示すブロック図である。 遠隔通信システムの一例を概念的に示すブロック図である。 アクセスネットワークの一例を示す概念図である。 ユーザプレーンおよび制御プレーンの無線プロトコルアーキテクチャの一例を示す概念図である。 RNCとUEとの間の、HSDPAネットワークにおけるダウンリンク経路で利用される層のいくつかを示す、概念図である。 UE側のMAC-ehsエンティティのいくつかの詳細を示すブロック図である。 Multi-Point HSDPAネットワークの一部を示す概略図である。 マルチリンクRLC層を有するRNCとUEとの間の、Multi-Point HSDPAネットワークにおけるダウンリンク経路で利用される層のいくつかを示す概念図である。 マルチリンクRLC層を有するRNCおよびUEからのダウンリンク経路上でのRLC PDUのフローを示す概念図である。 マルチリンクRLCからRLC PDUを割り当て送信する例示的な処理を示すフローチャートである。 RNCのマルチリンクRLCサブレイヤにおいて、UEから受信されたステータスPDUを扱う例示的な処理を示すフローチャートである。 報告される順序番号の抜けが物理層の送信障害に対応するものかスキューに対応するものかを判定する例示的な処理を示すフローチャートである。 マルチリンクRLCからRLC PDUを割り当て送信し、UEから受信されたステータスPDUを扱う、例示的な処理を示すフローチャートである。
添付の図面に関する下記の詳細な説明は、様々な構成の説明として意図されており、本明細書で説明する概念が実行され得る唯一の構成を表すように意図されているわけではない。詳細な説明は、様々な概念の完全な理解をもたらす目的で、具体的な詳細を含んでいる。しかし、これらの概念はこれらの具体的な詳細なしに実行され得ることが、当業者には明らかであろう。場合によっては、そのような概念を曖昧にするのを回避する目的で、周知の構造および構成要素がブロック図の形式で示されている。
本開示の様々な態様によれば、要素または要素の任意の部分または要素の任意の組合せを、1つまたは複数のプロセッサを含む「処理システム」で実装できる。プロセッサの例として、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、状態機械、ゲート論理回路、個別ハードウェア回路、および本開示全体にわたって説明した様々な機能を実施するように構成された他の適切なハードウェアがある。
処理システム内の1つまたは複数のプロセッサは、ソフトウェアを実行することができる。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。ここで、「媒体」は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの移送を支援する任意の媒体を含み得る。例として、ソフトウェアはコンピュータ可読媒体に存在し得る。コンピュータ可読媒体は、非一時的コンピュータ可読媒体であってよい。非一時的コンピュータ可読媒体は、例として、磁気記憶デバイス(たとえば、ハードディスク、フレキシブルディスク、磁気ストリップ)、光ディスク(たとえば、コンパクトディスク(CD)、デジタル多目的ディスク(DVD))、スマートカード、フラッシュメモリデバイス(たとえば、カード、スティック、キードライブ)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、消去可能PROM(EPROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM)、レジスタ、取り外し可能ディスク、ならびに、コンピュータがアクセスし読み取ることができるソフトウェアおよび/または命令を保存するための任意の他の適切な媒体を含む。また、コンピュータ可読媒体は、例として、搬送波、伝送路、ならびに、コンピュータがアクセスし読み取ることができるソフトウェアおよび/または命令を送信するための任意の他の適切な媒体も含み得る。コンピュータ可読媒体は、処理システムの中に存在してもよく、処理システムの外に存在してもよく、または処理システムを含む複数のエンティティに分散されてもよい。コンピュータ可読媒体は、コンピュータプログラム製品として具現化され得る。例として、コンピュータプログラム製品は、パッケージング材料内のコンピュータ可読媒体を含み得る。当業者は、具体的な用途およびシステム全体に課せられた全体的な設計制約に応じて、本開示全体にわたって示さ
れる説明される機能を最善の形で実装する方法を認識するだろう。
図1は、処理システム114を使用する装置100のハードウェア実装の一例を示す概念図である。この例では、処理システム114は、バス102によって全般に代表されるバスアーキテクチャで実装され得る。バス102は、処理システム114の具体的な用途および全体的な設計制約に応じて、任意の数の相互接続するバスおよびブリッジを含み得る。バス102は、プロセッサ104によって全般に代表される1つまたは複数のプロセッサ、メモリ105、およびコンピュータ可読媒体106によって全般に代表されるコンピュータ可読媒体を含む、様々な回路を互いにつなぐ。バス102は、タイミングソース、周辺機器、電圧調整器、および電力管理回路など、様々な他の回路をつなぐこともでき、これらの回路は当技術分野で知られているのでこれ以上は説明しない。バスインターフェース108は、バス102とトランシーバ110との間にインターフェースを提供する。トランシーバ110は、送信媒体上の様々な他の装置と通信するための手段を提供する。また、装置の性質に応じて、ユーザインターフェース112(たとえば、キーパッド、ディスプレイ、スピーカー、マイクロフォン、ジョイスティックなど)も設けられてよい。
プロセッサ104は、バス102の管理、およびコンピュータ可読媒体106に記憶されたソフトウェアの実行を含む全般的な処理を受け持つ。ソフトウェアは、プロセッサ104によって実行されると、任意の特定の装置の以下に記載される様々な機能を処理システム114に実行させる。コンピュータ可読媒体106は、ソフトウェアを実行する時にプロセッサ104によって操作されるデータを記憶するために使用されてもよい。
本開示全体にわたって提示される様々な概念は、広範な遠隔通信システム、ネットワークアーキテクチャ、および通信規格にわたって実装され得る。限定ではなく例として、図2に示される本開示の態様は、W-CDMAエアインターフェースを使用するUMTSシステム200を参照して示される。UMTSネットワークは、コアネットワーク(CN)204、UMTS地上無線アクセスネットワーク(UTRAN)202、およびユーザ機器(UE)210という3つの対話する領域を含む。この例では、UTRAN202は、電話、ビデオ、データ、メッセージング、放送、および/または他のサービスを含む様々なワイヤレスサービスを提供することができる。UTRAN202は、無線ネットワークコントローラ(RNC)206などのそれぞれのRNCによって各々制御される、無線ネットワークサブシステム(RNS)207などの複数のRNSを含み得る。ここで、UTRAN202は、示されるRNC206およびRNS207に加えて、任意の数のRNC206およびRNS207を含み得る。RNC206は、とりわけ、RNS207内の無線リソースを割り当て、再構成し、解放することを受け持つ装置である。RNC206は、任意の適切なトランスポートネットワークを使用する、直接の物理接続、仮想ネットワークなど様々なタイプのインターフェースを介して、UTRAN202中の他のRNC(図示せず)に相互接続され得る。
RNS207によってカバーされる地理的領域は、いくつかのセルに分けることができ、無線トランシーバ装置が各セルにサービスする。無線トランシーバ装置は、通常、UMTS用途ではノードBと呼ばれるが、当業者によって、基地局(BS)、送受信基地局(BTS)、無線基地局、無線トランシーバ、トランシーバ機能、基本サービスセット(BSS)、拡張サービスセット(ESS)、アクセスポイント(AP)、またはいくつかの他の適切な用語で呼ばれることもある。明快にするために、各RNS207に3つのNode B208が示されているが、RNS207は、任意の数のワイヤレスノードBを含んでもよい。Node B208は、ワイヤレスアクセスポイントを任意の数のモバイル装置のためのコアネットワーク(CN)204に提供する。モバイル装置の例には、携帯電話、スマートフォン、セッション開始プロトコル(SIP)電話、ラップトップ、ノートブック、ネットブック、スマートブック、携帯情報端末(PDA)、衛星ラジオ、全地球測位システム(GPS)デバイス、マルチメディアデバイス、ビデオ装置、デジタルオーディオプレーヤ(たとえば、MP3プレーヤなど)、カメラ、ゲーム機、または任意の他の類似の機能デバイスなどがある。モバイル装置は、通常、UMTS用途ではユーザ装置(UE)と呼ばれるが、当業者によって、移動局(MS)、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、遠隔ユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、遠隔デバイス、モバイル加入者局、アクセス端末(AT)、モバイル端末、ワイヤレス端末、遠隔端末、ハンドセット、端末、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、または何らかの他の適切な用語で呼ばれることもある。UMTSシステムでは、UE210は、ネットワークへのユーザの加入情報を含む汎用加入者識別モジュール(USIM)211をさらに含み得る。説明のために、1つのUE210がいくつかのNode B208と通信しているように示される。順方向リンクとも呼ばれるダウンリンク(DL)は、Node B208からUE210への通信リンクを指し、逆方向リンクとも呼ばれるアップリンク(UL)は、UE210からNode B208への通信リンクを指す。
コアネットワーク204は、UTRAN202のような1つまたは複数のアクセスネットワークとインターフェースをとる。示されるように、コアネットワーク204は、GSM(登録商標)コアネットワークである。しかしながら、当業者が認識するように、GSM(登録商標)ネットワーク以外のタイプのコアネットワークへのアクセスをUEに提供するために、本開示全体にわたって提示される様々な概念を、RANまたは他の適切なアクセスネットワークにおいて実装することができる。
コアネットワーク204は、回線交換(CS)領域およびパケット交換(PS)領域を含む。回線交換要素のいくつかは、モバイルサービス交換センタ(MSC)、ビジターロケーションレジスタ(VLR)、およびゲートウェイMSC(GMSC)である。パケット交換要素は、サービングGPRSサポートノード(SGSN)、およびゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN)を含む。EIR、HLR、VLR、およびAuCのようないくつかのネットワーク要素は、回線交換領域とパケット交換領域の両方によって共有され得る。
図示の例では、コアネットワーク204は、MSC212およびGMSC214によって回線交換サービスをサポートする。いくつかの用途では、GMSC214は、メディアゲートウェイ(MGW)とも呼ばれ得る。RNC206のような1つまたは複数のRNCが、MSC212に接続され得る。MSC212は、呼設定、呼ルーティング、およびUEモビリティ機能を制御する装置である。MSC212は、UEがMSC212のカバレッジエリア内にある期間の加入者関連の情報を格納する、ビジターロケーションレジスタ(VLR)も含む。GMSC214は、UEが回線交換ネットワーク216にアクセスするためのゲートウェイを、MSC212を通じて提供する。GMSC214は、特定のユーザが加入したサービスの詳細を反映するデータのような加入者データを格納する、ホームロケーションレジスタ(HLR)215を含む。HLRは、加入者に固有の認証データを格納する、認証センタ(AuC)とも関連付けられている。特定のUEについて、呼が受信されると、GMSC214は、UEの位置を決定するためにHLR215に問い合わせ、その位置でサービスする特定のMSCに呼を転送する。
示されるコアネットワーク204はまた、サービングGPRSサポートノード(SGSN)218およびゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN)220によって、パケットデータサービスをサポートする。汎用パケット無線システムを表すGPRSは、標準の回線交換データサービスで使用可能なものより速い速度でパケットデータサービスを提供するよう設計されている。GGSN220は、パケットベースネットワーク222へのUTRAN202の接続を提供する。パケットベースネットワーク222は、インターネット、プライベートデータネットワーク、または何らかの他の適切なパケットベースネットワークでもよい。GGSN220の主要機能は、UE210にパケットベースネットワーク接続を提供することである。データパケットは、MSC212が回線交換領域において実行するのと同じ機能をパケットベース領域において主に実行するSGSN218を介して、GGSN220とUE210との間で転送され得る。
UMTSエアインターフェースは、スペクトラム拡散直接シーケンス符号分割多元接続(DS-CDMA)システムであってよい。スペクトラム拡散DS-CDMAは、チップと呼ばれる一連の疑似ランダムビットとの乗算によって、ユーザデータを拡散させる。UMTSのW-CDMAエアインターフェースは、そのようなDS-CDMA技術に基づいており、さらに周波数分割複信(FDD)を必要とする。FDDは、Node B208とUE210との間のアップリンク(UL)およびダウンリンク(DL)に異なる搬送周波数を使用する。DS-CDMAを利用し、時分割複信(TDD)を使用するUMTSの別のエアインターフェースは、TD-SCDMAエアインターフェースである。本明細書で説明される様々な例は、W-CDMAエアインターフェースを指し得るが、基礎をなす原理はTD-SCDMAエアインターフェースに等しく適用可能であり得ることを、当業者は理解するだろう。
UE210とNode B208との間の通信は、物理(PHY)層および媒体アクセス制御(MAC)層を含むものと見なされ得る。さらに、それぞれのNode B208によるUE210とRNC206との間の通信は、無線リソース制御(RRC)層を含むものと見なされ得る。
High speed packet access(HSPA)エアインターフェースは、スループットの向上および遅延の低減を支援する、3G/W-CDMAエアインターフェースに対する一連の強化を含む。前のリリースに対する他の修正には、HSPAが、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)、チャネル送信の共有、ならびに適応変調および適応符号化を利用することがある。HSPAを定義する規格は、HSDPA(high speed downlink packet access)およびHSUPA(high speed uplink packet access、enhanced uplinkまたはEULとも呼ばれる)を含む。
図3は、限定することなく例として、HSPAを利用し得るUMTS Terrestrial Radio Access Network(UTRAN)アーキテクチャの、簡略化されたアクセスネットワーク300を示す。システムは、セル302、304、および306を含む複数のセルラー領域(セル)を含み、セルの各々は、1つまたは複数のセクタを含み得る。セルは、たとえばカバレッジエリアによって地理的に定義することができ、かつ/または、周波数、スクランブリングコードなどに従って定義することもできる。つまり、図示される地理的に定義されたセル302、304、および306は各々、たとえば異なるスクランブリングコードを利用することによって、複数のセルにさらに分割され得る。たとえば、セル304aは、第1のスクランブリングコードを利用することができ、セル304bは、同じ地理的な領域内にあり同じNode B344によってサービスされている時、第2のスクランブリングコードを利用することによって区別され得る。
セクタに分割されるセルでは、セル内の複数のセクタはアンテナのグループによって形成することができ、各々のアンテナがセルの一部にあるUEとの通信を担う。たとえば、セル302において、アンテナグループ312、314、および316は、各々異なるセクタに対応し得る。セル304において、アンテナグループ318、320、および322は、各々異なるセクタに対応し得る。セル306において、アンテナグループ324、326、および328は、各々異なるセクタに対応し得る。
セル302、304、および306は、各セル302、304、または306の1つまたは複数のセクタと通信していてもよいいくつかのUEを含み得る。たとえば、UE330および332は、Node B342と通信していてもよく、UE334および336は、Node B344と通信していてもよく、UE338および340は、Node B346と通信していてもよい。ここで、各Node B342、344、346は、それぞれのセル302、304、および306の中のすべてのUE330、332、334、336、338、340のために、コアネットワーク204(図2参照)へのアクセスポイントを提供するように構成される。
3GPPファミリーの規格のリリース5では、High Speed Downlink Packet Access(HSDPA)が導入された。HSDPAと、前に規格化された回線交換インターフェースとの、ダウンリンクにおける1つの違いは、HSDPAにはソフトハンドオーバーがないことである。このことは、データが、HSDPAサービングセルと呼ばれる単一のセルからUEに送信されることを意味する。ユーザが移動すると、またはあるセルが別のセルよりも好ましくなると、HSDPAのサービングセルは変わり得る。
リリース5のHSDPAでは、任意の瞬間において、UEは1つのサービングセルを有する。ここで、サービングセルとはUEがとどまるセルである。3GPP TS 25.331のリリース5で定められるモビリティ手順によれば、HSPDAサービングセルを変更するための無線リソース制御(RRC)シグナリングメッセージが、UEがより強いセルであると報告するセル(すなわちターゲットセル)からではなく、現在のHSDPAサービングセル(すなわちソースセル)から送信される。
さらに、HSDPAでは、UEは一般に、ダウンリンクチャネルの何らかのパラメータの測定を監視して実行し、チャネルの品質を判定する。これらの測定結果に基づいて、UEは、チャネル品質インジケータ(CQI)のようなフィードバックを、アップリンク送信においてNode Bに提供することができる。したがって、Node Bは、UEからの報告されたCQIに基づいた、サイズ、符号化フォーマットなどを有する次のパケットを、ダウンリンク送信においてUEに提供することができる。
ソースセル304aとの呼の間、または任意の他の時間において、UE336は、ソースセル304aの様々なパラメータ、ならびに、セル304b、306、および302のような近隣セルの様々なパラメータを監視することができる。さらに、これらのパラメータの品質に応じて、UE336は、近隣セルの1つまたは複数との何らかのレベルの通信を保つことができる。この期間において、UE336は、UE336が同時に接続されるセルのリストであるアクティブセットを保持することができる(すなわち、ダウンリンク専用物理チャネルDPCHまたはフラクショナルダウンリンク専用物理チャネルF-DPCHを現在UE336に割り当てているUTRAセルが、アクティブセットを構成し得る)。
3GPP規格のリリース8は、デュアルセルHSDPA(DC-HSDPA)をもたらし、これは、隣接する2つの5MHzダウンリンクキャリアをUEが統合できるようにする。デュアルキャリアの手法は、マルチキャリアの位置におけるより高速なダウンリンクデータ速度およびより良好な効率を実現する。一般に、DC-HSDPAは一次キャリアおよび二次キャリアを利用し、一次キャリアはダウンリンクデータ送信のためのチャネルおよびアップリンクデータ送信のためのチャネルを提供し、二次キャリアはダウンリンク通信のためのHS-PDSCHおよびHS-SCCHの第2のセットを提供する。
UEとUTRANとの間の無線プロトコルアーキテクチャは、具体的な用途に応じて、様々な形態になり得る。UEとNode Bとの間のユーザプレーンおよび制御プレーンの無線プロトコルアーキテクチャの例を示す、HSPAシステムの例がここで、図4を参照して提示される。ここで、ユーザプレーンまたはデータプレーンはユーザトラフィックを搬送し、制御プレーンは制御情報、すなわちシグナリングを搬送する。
図4を見ると、UEおよびNode Bの無線プロトコルアーキテクチャは、層1、層2、および層3という3つの層で示される。層1は最下層であり、様々な物理層の信号処理機能を実装する。層1は、本明細書では物理層406と呼ばれる。層2(L2層)408と呼ばれるデータリンク層は、物理層406の上にあり、物理層406を通じたUEとNode Bとの間のリンクを担う。
層3において、RRC層416は、UEとNode Bとの間の制御プレーンのシグナリングを扱う。RRC層416は、高次層のメッセージのルーティング、ブロードキャスト機能および呼び出し機能の取り扱い、無線ベアラの確立および構成などのための、いくつかの機能的なエンティティを含む。
UTRAエアインターフェースでは、L2層408はサブレイヤに分割される。制御プレーンでは、L2層408は、メディアアクセス制御(MAC)サブレイヤ410および無線リンク制御(RLC)サブレイヤ412という、2つのサブレイヤを含む。ユーザプレーンでは、L2層408はさらに、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)サブレイヤ414を含む。示されないが、UEは、ネットワーク側のPDNゲートウェイで終端するネットワーク層(たとえばIP層)と、接続の他の端部(たとえば、遠端のUE、サーバなど)で終端するアプリケーション層とを含めて、L2層408上にいくつかの上位層を有し得る。
PDCPサブレイヤ414は、異なる無線ベアラと論理チャネルとの多重化を行う。PDCPサブレイヤ414はまた、無線送信のオーバーヘッドを低減するための上位層データパケットのヘッダ圧縮、データパケットの暗号化によるセキュリティ、および、Node B間でUEのハンドオーバーのサポートを実現する。
RLCサブレイヤ412は一般に、肯定応答された、肯定応答されていない、透過モードのデータ転送をサポートし、上位層のデータパケットのセグメント化および再構築、失われたデータパケットの再送信、ならびに、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)による順序の狂った受信を補償するためのデータパケットの再順序付けを行う。つまり、RLCサブレイヤ412は、失われたパケットの再送信を要求できる、再送信機構を含む。
RLC再送信機構を提供するために、RLCプロトコルデータユニット(PDU)は一般に、順序番号と呼ばれるパラメータを含む。順序番号は、UEが非確認型モードであるか確認型モードであるかに従って、異なるフォーマットをとり得るが、一般には、確認型モードのPDUがRLC再送信を調整するために用いられる。ある間隔で、UEは、ステータスPDUと呼ばれるRLCサブレイヤPDUを送信することができ、ステータスPDUは、正常に受信されなかった1つまたは複数の順序番号のフィールドと、さらに、RLC PDUが正常に受信されなかった抜けの長さを示す長さインジケータとを、含み得る。当然、ステータスPDUのフォーマットは、各PDUの明示的な肯定応答または否定応答(ACK/NACK)を含む形態、または任意の他の適切なフォーマットなどの、他の形態であってもよい。RLCの抜けおよび再送信に関するさらなる情報が、以下で与えられる。
ここで、RLCサブレイヤ412が、ある最大の回数の再送信または送信時間の期限を経てもデータを正常に送達できない場合、上位層はこの状態を通知され、RLC SDUは廃棄され得る。
MACサブレイヤ410は、論理チャネルとトランスポートチャネルとの多重化を行う。MACサブレイヤ410はまた、1つのセルの中の様々な無線リソース(たとえばリソースブロック)の複数のUEへの割り当てを担う。MACサブレイヤ410はまた、HARQ動作も担う。MACサブレイヤ410は、限定はされないが、MAC-dエンティティおよびMAC-hs/ehsエンティティを含む、様々なMACエンティティを含む。
図5は、Node B504を通るRNC502とUE506との間のHSDPAネットワーク中のダウンリンク経路の概略図であり、それぞれのノードにおいてサブレイヤの一部を示す。ここで、RNC502は、図2に示されるRNC206と同じであってよく、Node B504は、図2に示されるNode B208と同じであってよく、UE506は、図2に示されるUE210と同じであってよい。RNC502は、たとえばRLCサブレイヤを含めて、MAC-dとその上のプロトコル層を収容する。高速チャネルのために、MAC-hs/ehs層がNode B504に収容される。さらに、Node B504におけるPHY層は、たとえばHS-DSCHを通じて、UE506においてPHY層と通信するためのエアインターフェースを提供する。
UE506側から、MAC-dエンティティは、すべての専用トランスポートチャネル、MAC-c/sh/mエンティティ、およびMAC-hs/ehsエンティティへのアクセスを制御するように、構成される。さらに、UE506側から、MAC-hs/ehsエンティティは、HSDPA特有の機能を扱い、HS-DSCHトランスポートチャネルへのアクセスを制御するように、構成される。上位層は、MAC-hsとMAC-ehsという2つのエンティティのどちらが、HS-DSCH機能を扱うのに適用されるかを設定する。
本開示では、MAC-ehsエンティティが、説明のための例として記載されるが、MAC-hsエンティティまたは任意の適切なMACエンティティが本明細書で説明される様々な態様に従って利用され得るということを、当業者は認識するだろう。
MAC-ehsエンティティは、3GPPファミリーの規格のリリース7で規格化された。MAC-ehsは、フレキシブルなRLC PDUのサイズ、MACのセグメント化、および再構築をサポートする。MAC-ehsはまた、1つのTTI内でのいくつかの優先キューからのデータの多重化を行う。
UE側のMAC-ehsエンティティ600が、図6に示される。MAC-ehsエンティティ600は、複数のHARQエンティティ602、分解エンティティ604、再順序付けキュー分配エンティティ606、ならびに、再順序付けエンティティ608、再構築エンティティ610、およびLCH-ID逆多重化エンティティ612を各々含む複数の再順序付けキューを、含み得る。
一般に、HS-DSCHトランスポートチャネルあたり、1つのHARQエンティティ602がある。HARQエンティティ602は、MACの機能と、ACKまたはNACKの生成のようなHARQプロトコルに関するタスクとを、扱うように構成される。つまり、Node Bが特定のQIDを有するMAC-ehs PDUをUEに送信する時、UEは、UEがPDUの受信に成功したかどうかに関して、確認応答信号すなわちHARQ ACKまたはNACKを送ることによって、応答することができる。PDUの受信が成功しなかった場合、すなわち、Node BがNACKを受信した場合、Node Bは、PDUの回復を可能にしようとして、元のPDUを構成するシンボルの一部をUEに再送信することができる。Node Bは一般に、ACKを受け取るまで、または、再送信が許可された最大の数に達するまで、これらのさらなるパケットの再送信を続ける。最大の数に達した後、Node Bは一般に再送信を停止し、PDUを廃棄し、次の順番の送信順序番号(TSN)を有する次のPDUをUEに送信する。
UEがPDUの復号に成功せずNACKを送信しても、受信されたが復号に成功しなかったPDUは、一般にUEによって廃棄されない。むしろ、再送信が受信されると、UEは、回復に成功しなかった第1のPDUを再送信と組み合わせて、誤り訂正を実行してPDUの内容を回復する。各々の追加の再送信によって、元のPDUの回復の可能性は高まり得る。
さらに、図6に示されるように、UE側のMAC-ehsは、受信されたLCH-IDに基づいてMAC-ehs PDUを正しい再順序付けキューにルーティングするように構成された、再順序付けキュー分配エンティティ606を有する。再順序付けエンティティ608は、受信されたTSNに従って、受信された再順序付けPDUを編成する。連続的なTSNを有するデータブロックが次いで、再構築エンティティ610に送達される。
タイマー機構は、非連続データブロックの高次層への送達を決定する。一般に、各々の優先クラスに対して、1つの再順序付けエンティティ608がある。
上で論じられたように、DC-HSDPAは、ダウンリンクキャリアアグリゲーションを提供する。3GPP リリース8のDC-HSDPAで実現するキャリアアグリゲーションと、その後の改良は、トラフィック集中時の遅延の低減を含めて、ユーザ体験において利益をもたらす。
本開示のいくつかの態様によれば、ソフトアグリゲーションと呼ばれ得る別の形態のアグリゲーションが、ダウンリンクアグリゲーションを提供し、それぞれのダウンリンクセルが同じ周波数キャリアを利用する。ソフトアグリゲーションは、シングルキャリアネットワークにおけるDC-HSDPAと同様の利益を実現しようとする。
図7は、本開示のいくつかの態様による、ソフトアグリゲーションの例示的なシステムを示す。図7では、2つ以上のセル714と716の間に地理的な重複があり得るので、UE710は、少なくともある期間、複数のセルによってサービスされ得る。したがって、本開示によるワイヤレス通信システムは、単一の周波数チャネル上の複数のセルからのHSDPAサービスを提供できるので、UEはアグリゲーションを実行することができる。たとえば、2つ以上のセルを利用する構成は、Single Frequency Dual Cell HSDPA(SFDC-HSDPA)、Coordinated Multi-Point HSDPA(CoMP HSDPA)、または単にMulti-Point HSDPAと呼ばれ得る。しかし、他の用語も自由に使われ得る。このようにして、セルの境界ならびにシステム全体において、ユーザは高いスループットによる利益を受けることができる。ここで、異なるセルは同じNode Bによって提供されてもよく、または異なるセルは全く異なるNode Bによって提供されてもよい。
図7に示される方式では、2つのNode B702および704は各々、それぞれダウンリンクセル706および708を提供し、ダウンリンクセルは実質的にキャリア周波数が同じである。当然、すでに説明されたように、別の態様では、ダウンリンクセル706と708の両方が、同じNode Bの異なるセクタから提供されてもよい。ここで、UE710は、ダウンリンクセルを受信して統合し、Node B702と704の両方によって受信されるアップリンクチャネル712を提供する。UE710からのアップリンクチャネル712は、たとえば、対応するダウンリンクセル706および708のためのダウンリンクチャネル状態に対応する、フィードバック情報を提供することができる。
DC-HSDPA対応のUEは2つの受信チェーンを有し、受信チェーンの各々は異なるキャリアからHSデータを受信するために用いられ得る。Multi-Point HSDPA対応UEでは、複数の受信チェーンが異なるセルからHSデータを受信するようにされた場合、アグリゲーションによる利益の少なくとも一部が、シングルキャリアネットワークにおいて実現され得る。
本開示のいくつかの態様では、統合されるセルは、UEのアクティブセット中のセルに限定され得る。これらのセルは、ダウンリンクチャネル品質に従って決定された、アクティブセット中で最強のセルであってよい。最強のセルが異なるNode Bサイトに存在する場合、この方式は「ソフトアグリゲーション」と呼ばれ得る。統合されることになる最強のセルが同じNode Bサイトに存在する場合、この方式は「ソフターアグリゲーション」と呼ばれ得る。
ソフターアグリゲーションは、評価および実装が比較的簡単である。しかし、ソフターハンドオーバー状態のUEの割合は限られることがあるので、ソフターアグリゲーションによる利益もそれに従って限られることがある。ソフトアグリゲーションは、はるかに大きな利益をもたらす可能性がある。しかし、アップリンクのオーバーヘッドチャネル性能および送達の順序の狂いに関する問題がある。
従来のDC-HSDPAシステム、または、両方のセルが単一のNode Bによって分割される(すなわちソフターアグリゲーション)Multi-Point HSDPAシステムでは、2つのセルは、図5に示される従来のHSDPAシステムとほとんど同じ方式で、同じMAC-ehsエンティティを共有し得る。ここで、ダウンリンクデータは単一のNode BサイトからUEに来るので、UEにおけるRLCエンティティは一般に、パケットはそれぞれのRLC順序番号に従って送信されたと見なし得る。したがって、受信されたパケットの順序番号の抜けはすべて、パケット障害によって引き起こされたものとして理解される可能性があり、RNCにおけるRLCエンティティは単に、欠けている順序番号に対応するすべてのパケットを再送信し得る。
UE中のRLC層は一般に、物理層の喪失を上位層が感じることが全くないようにする。UEにおけるMACは一般に、複数のセルからのデータパケットが順序通りに送達されることを保証できない。それは、(上で説明されたように)ダウンリンクチャネルを提供するセルのサブセットにおいて様々な問題が起こる可能性があり、MAC層におけるHARQ再送信が順序の狂ったパケットをもたらし得るからである。したがって、RLCサブレイヤは、受信されたパケットを順序通りにする。
本開示のある態様では、図8で示されるように、RNC802は、ダウンリンクHS送信をUE808に各々提供する複数のNode B804および806にパケットを提供する、マルチリンクRLCサブレイヤを含み得る。したがって、UEは、ダウンリンクアグリゲーション、たとえばMulti-Point HSDPAに対応し得る。ここで、UE808は、複数のMACエンティティを含んでもよく、複数のMACエンティティの各々は、対応するNode Bサイトからの異なるサービングセル(たとえば、一次サービングセルおよび二次サービングセル)に相当する。たとえば、UE808の中の1つのMACエンティティは、一次サービングセルを提供する第1のNode B804に相当してよく、UE808の中の第2のMACエンティティは、二次サービングセルを提供する第2のNode B806に相当してよい。当然、様々な理由で、特定のNode Bとの特定のMACエンティティの組合せは時間とともに変わることがあり、示されたものは1つの可能な例に過ぎない。
したがって、RNC802は、マルチリンクRLCサブレイヤを含んでもよく、ここでフロー制御アルゴリズムは、たとえばIubインターフェースを通じて、複数のRLCリンクを利用し、UE808のためのパケットを複数のセル(たとえばNode B804および806)に割り当てる。
以下で説明されるように、図9を参照すると、そのようなマルチリンクRLCに関して、特に、UEにおける双対のMAC層エンティティへの双対のセルからの順序の狂ったパケットの送達に関連する、いくつかの問題が生じる可能性があり、このことは場合によっては不必要な再送信を引き起こし得る。本開示の態様は、これらの不必要な再送信を少なくしまたはなくすためにこの構成の具体的な問題を考慮するマルチリンクRLCアルゴリズムによって、これらの問題に対処することができる。
図9は、Node B904および906のペアを通ってUE908で合流するマルチリンクRLCを有する、サービングRNC902からの8個のパケットのフローの概略図である。図示の例では、0〜7と名付けられた8個のRLC PDUが示される。ここで、SRNC902は、RLC PDUとしてUE908に送信されるべき、8個のRLC SDUを高次層から受信する。説明を簡単にするために、SRNC902におけるフロー制御アルゴリズムは、第1の4個のパケット0〜3を第1のNode B904に割り当て、第2の4個のパケット4〜7を第2のNode B906に割り当てる。当然、本開示の様々な態様において、任意の適切なフロー制御アルゴリズムが、パケットをそれぞれのNode Bに転送するために利用されてよく、図示される2つのNode Bへの単純な分割は、説明を簡単にするために利用されたものに過ぎない。
第1のNode B904において、キューは、パケット0〜3をUE908に送る準備を行い、第2のNode B906において、キューは、パケット4〜7をUE908に送る準備を行う。各Node Bにおけるチャネル状態が同等であり、セルの負荷も同等であると仮定すると、時間t0において、UE908は、第1のパケット、つまりパケット0および4を、各Node Bから受信する。示される例では、UEにおける第1のMACエンティティはパケット0を受信し、UEにおける第2のMACエンティティはパケット4を受信する。
この時点で、UE908は、受信されたパケットのあらゆる抜けを伝えるために、アップリンク送信上で送信されることになるフィードバックを生成することができる。ここで、フィードバックは、限定はされないが、LISTもしくはRLISTと呼ばれる要素、ある特定の順序番号までのすべてのパケットが肯定応答されたと考えるべきであることを示す累積ACK、またはステータスPDUを含む、任意の適切なフォーマットであってよい。ここで、ステータスPDUは、受信されたパケットおよび/または欠けているパケット(たとえば抜け)に関する情報を伝えるために、利用され得る。ステータスPDUのための様々なフォーマットが、本開示の態様に従って利用され得る。一例では、ステータスPDUは、抜けの中の第1の欠けているPDUの順序番号(SN)を示すもの、および、抜けの中のパケットの長さまたは数を示すものを含み得る。別の例では、ステータスPDUは、受信されたパケットの最大のSNを含み得る。さらに別の例では、ステータスPDUは、欠けているパケットに対応する各SN、または受信されたパケットに対応する各SNを、列挙してもよい。いくつかの例は、参照によって本明細書に組み込まれる、RLC Protocol Specification、3GPP TS 25.322、sections 11.5および11.6に記載されるような、RLC STATUS PDUを利用することができる。つまり、Multi-Point HSDPAを利用する本開示のいくつかの態様によれば、UEからのフィードバックは、HSDPAまたはDC-HSDPAに対応する従来のUEからのフィードバックと同じであってよい。
本開示のいくつかの態様では、UEは、トリガされた時に、ステータスPDUを送ることができる。ここで、Multi-Point HSDPAにおけるUEに対するアルゴリズムのトリガは、従来のUEに対するアルゴリズムのトリガと同じであってよい。つまり、UEは、周期的に、またはポーリングに応答して、ステータスPDUを送信することができる。当然、本開示のいくつかの態様では、UEは、任意の適切な時間においてステータスPDUを送信することができる。
ここで図9を参照すると、時間t0において、最後の受信された順序番号はパケット4に相当し、パケット1、2、および3はまだ受信されていない。この時点で、UEは、パケット1、2、および3に対応する順序番号の抜けを示し得るステータスPDUを、生成して送信することができる。しかし、実際には、この抜けは、送信の間に喪失または破損したパケットによって引き起こされたものではない。つまり、この抜けは、ダウンリンク送信に双対のセルを利用するマルチリンクRLC方式による、スキューによって引き起こされたものである。つまり、この例における抜けは、パケット障害ではなくスキューによるものである。時間t1において、セル1はパケット1を提供し、セル2はパケット5を提供する。時間t1においてフィードバックがUEによって与えられる場合には、再び、フィードバックはパケット2および3に対応する抜けを示し得るが、やはりこの抜けも、パケット障害ではなくスキューによって引き起こされたものである。示される例では、時間t3になって、すべてのパケットがセル1から受信され抜けがなくなる。
本開示のいくつかの態様では、「抜け」は、1つまたは複数の順序番号に対応する1つまたは複数のパケットを含み得る。さらに、パケットをUEに転送する特定のMACエンティティに対応する、2つ以上の抜けが存在し得る。ここで、抜けの一部はスキューによって引き起こされたものであり得るが、抜けの一部は障害によって引き起こされたものであり得る。
一方、順序番号に抜けがあるが、次いで成功したパケットが同じMACエンティティから受信されない場合は、その抜けがパケット障害に対応するものかどうかRNCは確信を持つことができない。その抜けは自然に埋まる可能性があり、単にパケットの順序の狂いによるものである可能性がある。したがって、本開示のある態様では、処理は、その抜けをスキューによって引き起こされたものであると指定してもよい。
パケットを別個のNode Bに割り当てたことによる、パケットの順序の狂いによって引き起こされるスキューに加えて、パケットが1つのNode Bを通過するのにかかる時間が、パケットが他のNode Bを通過するのにかかる時間よりも、長い場合または短い場合に、スキューは引き起こされ得る。つまり、1つのNode Bにおける混雑は、必ずしもパケットの喪失または障害をもたらすことなく、スキューに寄与することがある。この例では、不必要な再送信が要求され得る。
本開示の様々な態様は、上で説明されたように、スキューによって引き起こされた抜けと、本物の物理層の喪失または送信の障害によって引き起こされた抜けとを区別できるRNCにおいて、マルチリンクRLCサブレイヤを提供する。このようにして、スキューによって引き起こされる抜けに対応するパケットの不必要な再送信を、少なくしまたはなくすことができる。
一例では、RNCにおけるRLC送信機は、各セルにおける最大のRLC順序番号を有する成功したパケットを知ることができるように、各RLC PDUの送信経路を記録することができる。そのようにするために、RNCは、各RLCパケットと、このRLCパケットが送信されるNode Bのキューとの、マッピングを管理することができる。このマッピングはさらに、送信が最初の送信であるか再送信であるかを示すものを含み得る。このマッピングによって、RLC送信機は、フロー制御のスキューと物理層の喪失とを区別できてもよい。
本開示のいくつかの態様では、順序番号の抜けに対応するパケットを再送信するかどうかを決定するための知能が、RNC内に含まれ得る。つまり、UEの中のRLCエンティティは、どのセルが特定のパケットを送ったかということを知る必要がなくてもよく、UEからのフィードバックは、従来のシステムで与えられるフィードバックに対して何ら新しい情報を含まなくてもよい。したがって、従来のシステムに対して、あったとしてもわずかな変化しか、UEに対して要求されなくてよい。
図10は、本開示の態様のいくつかによる、ワイヤレス通信のための例示的な処理を示すフローチャートである。いくつかの例では、処理1000は、RNC206(図2参照)、RNC802(図8参照)、または、複数のセルへのUEのためのパケット(たとえばRLC PDU)の割り当てを実施する任意の適切なネットワークノードによって、実行され得る。さらに、処理1000は、以下で列挙される機能を実行するように構成される、プロセッサ104によって実施され得る。以下で説明される1つの非限定的な例では、処理は、Multi-Point HSDPAワイヤレス通信システムのためのパケットを提供するように構成される、RNCのRLCサブレイヤにおいて実施され得る。
ブロック1002において、処理は、RLC PDUのような複数のパケットを、複数のMACエンティティに割り当てることができる。複数のMACエンティティは、複数の基地局またはNode Bに相当してよく、各Node Bは適切なMACエンティティを利用することができる。MACエンティティは、具体的な実装形態の詳細に従って、MAC-ehsエンティティ、MAC-hsエンティティ、または任意の適切なMACエンティティであってよい。ここで、RNC802における適切なフロー制御アルゴリズムは、複数のMACエンティティへのパケットの割り当てを決定するために利用されてよく、限定はされないが、各Node Bにおけるチャネル状態および負荷状態を含む、様々な要因を考慮することができる。
ブロック1004において、処理は、複数のパケットの割り当てを、複数のメモリ、たとえばメモリ105(図1参照)に記憶することができる。たとえば、割り当ては、記憶または表現の方式と関係なく、任意の適切で非ランダムなデータのアグリゲーションのような記憶スペースに書き込まれ得る。ここで、割り当ての記憶は、それぞれのMACエンティティに送信される各パケットの各順序番号に対応する、特定のMACエンティティまたはNode Bの識別子の記憶を含み得る。他の例では、どのMACエンティティにパケットが割り当てられたかを、RNCが特定できるようにされ得るように、割り当ての記憶は、メモリの中で任意の適切なフォーマットをとってよい。
ブロック1006において、処理は、割り当てに従って、割り当てられたパケットを複数のMACエンティティに送信することができる。ここで、割り当てられたパケットは、RNC802とNode B804、806との間のIubインターフェースまたは任意の他の適切な通信インターフェースを通じて、対応するMACエンティティを含むそれぞれのNode B804、806に、RNC802から送信され得る。
いくつかの例では、処理1000は、任意の適切な間隔で、たとえば、周期的にまたは間欠的に、繰り返してもよい。割り当て、記憶、およびパケットの送信は一般に、特定のUEに向けられるトラフィックの量に対応してもよく、トラフィックがUEに向けられる時、一気に起こり得る。いくつかの例では、パケットの前のセットに対応するフィードバックが、適時に、パケットの次の割り当てにおいて利用され得るように、フロー制御アルゴリズムは、パケットの比較的小さなセットをそれぞれのMACエンティティに割り当てることができる。
それぞれのMACエンティティへのパケットの送信に続いて、パケットは、適切なダウンリンクチャネル上で、対応するNode BによってUEに送信される。たとえば、再び図7を参照すると、ダウンリンクチャネル706および708は、マルチリンクHSDPAシステムにおいて、同じキャリア周波数を通じて、双対のHS-DCCHをUE710に提供することができる。UEは次いで、アップリンク送信712を通じて、Node B702および704に、上で説明されたようなフィードバックを提供することができる。フィードバックは、RLCステータスPDUを含み得るので、RLCステータスPDUは、Iubインターフェースを通じてRNC(図2参照)に提供され得る。
図11は、本開示による、ワイヤレス通信のための例示的な処理のさらなる態様を示すフローチャートである。いくつかの例では、処理1100は、RNC206(図2参照)、RNC802(図8参照)、または、複数のセルへのUEのためのパケット(たとえばRLC PDU)の割り当てを実施する任意の適切なネットワークノードによって、実行され得る。さらに、処理1100は、以下で列挙される機能を実行するように構成される、プロセッサ104によって実施され得る。以下で説明される1つの非限定的な例では、処理は、Multi-Point HSDPAワイヤレス通信システムのためのパケットを提供するように構成される、RNCのRLCサブレイヤにおいて実施され得る。
ブロック1102において、処理は、パケット、たとえばRLCステータスPDUを受信することができる。ステータスPDUは、Node BからIubインターフェースを通じて受信されてよく、Node Bは、UE(図2参照)からのアップリンク送信で、フィードバック情報、たとえば、HS-DPCCH送信上で搬送されるフィードバック情報として、パケットをすでに受信している可能性がある。上で論じられたように、ステータスPDUは、UEはにおいて受信されたパケットの順序番号の1つまたは複数の抜けに関する、情報を含み得る。
ブロック1104において、処理は、UEによって報告される抜けが、物理層の送信障害によって引き起こされたものか、スキューによって引き起こされたものかを、判定することができる。図12(以下でより詳細に論じられる)は、その判定がどのように行われ得るかについて、さらなる情報を与える。
ブロック1104において、抜けは物理層の送信障害によって引き起こされたものであると処理が判定すると、処理はブロック1108に進むことができ、そこで処理は、抜けに対応するパケットを再送信することができる。
RLC再送信は、公開されている、RLC protocol specification、3GPP TS 25.322において、詳細に説明されている。たとえば、RLC PDUがUEに送信される時、そのパケットは再送信バッファに記憶され得る。その後、再送信バッファに記憶されたパケットは、UEが提供するステータスPDUに基づいて、削除またはUEに再送信され得る。このステータスPDUは、UEによって受信される個々のパケットの肯定応答または否定応答を含み得る。
本開示の様々な態様では、再送信されるパケットは、ある特定の実装形態で利用されているフロー制御に基づいて、いずれかのNode Bのキューに転送され得る。つまり、一般に、再送信されるパケットは、元の送信で使われたNode Bと同じNode Bに送られてもよく、または、元の送信で使われたNode Bとは異なるNode Bに送られてもよい。
ブロック1104において、抜けはスキューによって引き起こされたものであると処理が判定すると、処理はブロック1106に進むことができ、そこで処理は、抜けに対応する再送信遅延タイマーを開始することができる。再送信遅延タイマーは、抜けに対応するデータが受信されない場合に、後で再送信を開始するために利用され得る。つまり、本開示のいくつかの態様では、スキューの判定は必ずしも確実ではなくてもよく、ある期間を経過した後でも抜けが解消しない場合には、再送信が望まれ得る。再び図9を参照すると、パケット0および4が受信された時間t0において、抜けはスキューによって引き起こされたと判定されてよく、パケット0と4の間に抜けが存在する。ここで、再送信遅延タイマーは、ブロック1106におけるように開始され得る。前に進むと、パケット0と4の間の抜けは、長時間残り得る。たとえば、時間とともに、パケット4〜7のすべてがセル2から受信され得るが、一部の遅延またはパケット損失によって、パケット0より後のパケットをセル1から受信するのに失敗し得る。この場合、遅延がスキューによって引き起こされたように最初は見え得るとしても、抜けに対応するパケットの再送信が望まれ得る。上で説明されたように、同じセルを通じた再送信が成功しなかった可能性があるとRNCが決定した場合、再送信は同じセルから送信されても異なるセルから送信されてもよい。
ここで、再送信遅延タイマーの値は、不要な再送信の数を小さく保つのに十分大きく選択され得る。つまり、再送信遅延タイマーの満了が早すぎると、満了していなければ抜けに対応するパケットが許容可能な時間に受信されていたとしても、再送信が送られ得る。さらに、再送信遅延タイマーの値は、サービングセルの1つが、たとえば大きな減衰、低速フェージング、または負荷の上昇によって、比較的長い遅延または途絶を受けた時に、望ましくない長期の中断を引き起こさないように、十分小さく選択され得る。しかし、本開示の様々な態様によれば、任意の適切な値を再送信遅延タイマーのために選択することができる。
本開示のいくつかの態様では、再送信遅延タイマーは、クロック、水晶振動子、発振器、または、処理システム内の(たとえば図1に示されるプロセッサ104における)別の適切なタイミング機構に従って時間を測定するように構成された、内部タイマーであってよい。さらに、再送信遅延タイマーは、RNC内の、またはRNCによってアクセス可能な、外部タイマーであってもよい。任意の適切なタイマー機構が利用され得ることを、当業者は理解するだろう。
図12は、順序番号の抜けが、物理層の送信障害によって引き起こされたものか、スキューによって引き起こされたものかを判定するための、本開示のいくつかの態様による例示的な処理を示すフローチャートである。ここで、処理1200は、抜けが物理層の送信障害によって引き起こされたものかスキューによって引き起こされたものかを判定するための、図11に示されるブロック1104に相当し得る。
ブロック1202において、処理は、UEによって報告される抜けが、動作中の再送信遅延タイマーを伴う上記の抜けに相当するかどうかを、判定することができる。つまり、再び図9を参照すると、時間t0、t1、t2、t3、およびt4の各々において、またはこれらの時間の何らかのサブセットにおいて、UEがステータスPDUを提供するということがあり得る。時間t0において、UEは、パケット1、2、および3に対応する抜けを報告するステータスPDUを提供することができ、最大の受信された順序番号は4である。それに応答して、図11に関して上で論じられたように、RNCは、抜けがスキューによって引き起こされたものかどうかを判定することができ、再送信遅延タイマーを開始することができる。さらに、時間t1において、UEは、パケット2および3に対応する抜けを報告するステータスPDUを提供することができ、最後の受信された順序番号は5である。ここで、時間t1において報告された抜けは、時間t0において送信されたステータスPDUで前に報告された抜けに相当する。それは、時間t1における抜けの少なくとも一部は、時間t0における抜けと同じ、スキューまたは複数のセル間での順序の狂ったパケットの割り当てによって、引き起こされるからである。つまり、時間t1において報告された抜けに対応する順序番号の少なくとも1つは、時間t0において報告された抜けに対応する順序番号の少なくとも1つと同じである。ここで、図11を参照して論じられたように、ブロック1106において、抜けに対応する再送信遅延タイマーは、時間t0における抜けがスキューによって引き起こされたという判定に応答して、開始されている可能性がある。したがって、時間t1においてUEが報告した抜けは、時間t0における前の抜けに相当するので、処理はブロック1204に進むことができ、そこで処理は、抜けに対応する再送信遅延タイマーが満了したかどうかを判定することができる。
ブロック1204において、処理が、再送信遅延タイマーはまだ満了していないと判定した場合、処理はブロック1206に進むことができ、そこで「新たな」抜け、すなわち時間t1において報告された抜けが、前の抜け、すなわち時間t0において報告された抜けに対応する再送信遅延タイマーの値を受け継ぐことができる。つまり、時間t1で報告された抜けが実際には新たな抜けではなく、時間t0で報告された前の抜けの残りの部分なので、新たな再送信遅延タイマーは開始されなくてよく、代わりに、抜けが前の再送信遅延タイマー値を受け継いでよい。このようにして、再送信遅延タイマーは、時間t0で報告された抜けに従って開始された後で、動作を続けることができる。ここで、再送信遅延タイマーのある具体的な実装形態の詳細によれば、再送信遅延タイマーの値の受け継ぎは、表における抜けと再送信遅延タイマーとの間の関連付けを更新すること、または、前の抜けと再送信遅延タイマーとの間の既存の関連付けが単に変更されないようにすることを含み得る。
一方、ブロック1204において、再送信遅延タイマーが満了したと処理が判定すると、処理はブロック1208に進むことができ、そこで処理は、上で説明されたように、抜けに対応する順序番号を有するパケットを再送信することができる。つまり、ブロック1208における再送信は、図11のブロック1108に関して上で説明された再送信と実質的に同じ態様を含み得る。
本開示のいくつかの態様では、再送信遅延タイマーが満了したかどうかというブロック1204における判定は、図示のように、直列に実施され得る。本開示の別の態様では、再送信遅延タイマーの満了は、中断ルーチンをトリガすることができ、図12に示される手順の残りとは別に、抜けに対応する順序番号を有するパケットが再送信され得る。
ブロック1202に戻ると、抜けが前の抜けに相当しないと処理が判定すると、処理はブロック1210に進むことができ、そこで処理は、UEが報告した抜けに対応する順序番号を有するパケットが前に再送信されているかどうかを、判定することができる。つまり、パケットが前に再送信されていた場合、同じ抜けを示す新たなステータスPDUは、スキューではなく障害によって引き起こされたと考えることができる。この場合、抜けは、障害によって引き起こされたと判定され得る。ここで、図11に戻ると、ブロック1108に関して説明したように、抜けに対応するパケットが再び再送信され得る。本開示の態様によるいくつかの例では、これらの再送信は、再送信の最大の数まで起こってよく、その後、RLCサブレイヤはパケットを廃棄すると決定することができる。
同様に、ブロック1208に関して上で説明されたように、再送信遅延タイマーの満了の後に送信されたデータに関して、次のステータスPDUが同じパケットに対応する抜けを報告する場合、次の再送信は直ちに送信され得る。すなわち、ステータス禁止タイマーは、同じ抜けに対する繰り返しの否定応答を抑制するのに十分長い可能性があるので、再送信されたスキューデータの損失は、本物の損失であると考えることができる。これを実現するために、RNCは、各々の再送信されたパケットが再送信遅延タイマーの満了によるものであるかどうかを、記憶することができる。
ブロック1210において、抜けが前に再送信されたパケットに相当するものではないと処理が判定すると、処理はブロック1212に進むことができ、そこで処理は、抜けに対応する各順序番号を、対応するパケットの送信元のMACエンティティと関連付けることができる。本開示の様々な態様では、この関連付けは、RNCにおける(またはRNCによってアクセス可能な位置にある)メモリに記憶される、パケットとセルのマッピングに従って行われ得る。たとえば、図10に戻ると、本開示の一態様では、RNCは、複数のMACエンティティへのパケットの割り当てを、メモリに記憶することができる。ここで、ブロック1212において、RNCは、記憶された割り当てに従って、パケットが割り当てられた対応するMACエンティティを決定することができる。一例として、抜けに対応する順序番号は、順序番号と対応するMACエンティティ識別子とのインデックス付きのマッピングを格納する、記憶された参照テーブルと比較され得る。
ブロック1214において、処理は、抜けに対応する順序番号を、UEによって肯定応答された、対応するMACエンティティのための最後の報告された順序番号と比較することができる。同じセルからのその後のパケットが成功した場合、RNCは、順序番号の抜けがパケット障害に対応するものであると知ることができる。
UEからのステータスPDUのフォーマットに応じて、ステータスPDUは、UEで受信された最後のパケットに対応する最後の順序番号を含み得る。しかし、この最後に報告された順序番号は、対応するMACエンティティのための最後の順序番号と同じではないことがある。たとえば、再び図9を参照すると、時間t0において、UEは、最後の順序番号が4であることを示すステータスPDUを提供している可能性がある。しかし、抜けに対応する順序番号、すなわち1、2、および3は、パケット4と関連付けられたMACエンティティとは異なるMACエンティティと関連付けられている。つまり、パケット1、2、および3は、パケット4とは異なるセルによって送信された。ここで、報告された抜けに対応する、MACエンティティのために肯定応答された最後の順序番号は0である。したがって、この例では、抜けに対応する順序番号は、対応するMACエンティティのために確認応答された最後の順序番号よりも大きい。
したがって、本開示のいくつかの態様によれば、そのセルのために肯定応答された最後の順序番号よりも小さな順序番号に対応する抜けは、本物の物理層の送信障害であると考えることができる。
図13は、本開示のいくつかの態様による別の例示的な処理を示す。
図8に示されるように、RNCに位置し得る(モジュール)マルチリンクRLCエンティティ。
ここで、処理は、抜けが物理層の送信障害に対応するかスキューに対応するかを判定するために、RNCにおける(またはRNCによってアクセス可能な位置にある)タイマーを利用することができる。つまり、この例では、RNCは、タイマーの動作対象である前の抜けに相当する抜けを示す、UEによって提供されるステータスPDUを無視することができる。
たとえば、ブロック1302において、処理は、RNCにおけるRLCサブレイヤのようなマルチリンクRLCエンティティから、RLC PDUのような複数のパケットを複数のMACエンティティに割り当てることができる。ここで、本開示の様々な態様によれば、MACエンティティは、MAC-ehsまたはMAC-hsエンティティであってよい。さらに、MACエンティティは、本開示の様々な態様によれば、ソフトアグリゲーションの場合には別個のNode Bに位置してよく、またはソフターアグリゲーションの場合には同じNode Bに位置してよい。ブロック1304において、処理は、割り当てに従って、複数のRLC PDUを複数のMACエンティティに送信することができる。たとえば、RNCにおけるRLCエンティティは、RLC PDUをRNCにおけるMAC-dエンティティに提供することができ、次いでMAC-dエンティティは、RNCとNode Bとの間のIubインターフェースを通じて、それぞれのNode BにおけるMAC-ehsエンティティにパケットを提供することができる。
ブロック1304において、処理は、たとえばRNCにおけるRLCエンティティにおいて、複数のMACエンティティへのパケットの割り当てに対応するタイマーを開始することができる。タイマーは、割り当てられたパケットの順序番号に対応するエントリーを含んでもよく、さらに、パケットが割り当てられたMACエンティティの識別子に対応するエントリーを含んでもよい。しかし、タイマーは、これらの関連付けを含まなくてもよく、単に、割り当ての開始に従って動作してもよい。
このようにして、マルチリンクRLCエンティティは、スキューによる抜けがタイマーの動作中に発生するという仮定に基づいて、抜けはスキューに対応すると判定することができる。つまり、マルチリンクRLCエンティティは、PDUを複数のMACエンティティに割り当てるフロー制御アルゴリズムがスキューを引き起こし、限られた時間に抜けが起こり得るということを、再送信を必要とすることなく分かる知能を含み得る。したがって、ブロック1308において、処理は、たとえば、受信されたパケットの中の抜けを示すUEから、ステータスPDUを受信することができる。ブロック1310において、処理は次いで、ステータスPDUで報告された抜けが、抜けに対応する動作中のタイマーに対応するかどうかを、判定することができる。ブロック1310において、抜けが動作中のタイマーに対応しないと処理が判定すると、処理はブロック1316に進むことができ、そこで処理は、抜けに対応するRLC PDUを再送信することができる。ブロック1310において、抜けが動作中のタイマーに対応すると処理が判定すると、処理はブロック1312に進むことができ、そこで処理は、対応するタイマーが満了したかどうかを判定することができる。ブロック1312において、タイマーが満了したと処理が判定すると、処理はブロック1316に進むことができ、そこで処理は、抜けに対応するRLC PDUを再送信することができる。ここで、タイマーは満了しているので、RNCは、抜けは物理層の送信障害に対応すると考えることができる。それは、タイマーが満了した後にあまりにも長く存在する抜けは、スキューによって引き起こされた可能性が高いと考えられるからである。
ブロック1312において、タイマーが満了していないと処理が判定すると、処理は特定された抜けを無視することができる。つまり、抜けに対応するパケットと関連付けられるタイマーが動作している間は、RNCは、抜けはスキューによって引き起こされると考えることができる。
このようにして、RNCにおけるRLCエンティティは、割り当ての時点で、複数のMACエンティティへの割り当ての詳細を、必ずしも記憶しなくてよい。むしろ、この例では、UEにおける受信されたPDUの抜けが、物理層の送信障害ではなく順序の狂ったスキューに対応する場合に、不必要なRLC PDUの送信を避けるという点で、タイマー機構は同様の目標を実現することができる。
W-CDMAシステムを参照して、遠隔通信システムのいくつかの態様を示してきた。当業者が容易に諒解するように、本開示全体にわたって説明される様々な態様は、他の通信システム、ネットワークアーキテクチャおよび通信規格に拡張され得る。
例として、様々な態様は、TD-SCDMAおよびTD-CDMAのような、他のUMTSシステムに拡張され得る。様々な態様はまた、Long Term Evolution(LTE)(FDD、TDD、またはこれら両方のモードの)、LTE-Advanced(LTE-A)(FDD、TDD、またはこれら両方のモードの)、CDMA2000、Evolution-Data Optimized(EV-DO)、Ultra Mobile Broadband(UMB)、IEEE 802.11(Wi-Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、Ultra-Wideband(UWB)、Bluetooth(登録商標)、および/または他の適切なシステムを利用する、システムに拡張され得る。実際の利用される遠隔通信規格、ネットワークアーキテクチャ、および/または通信規格は、具体的な用途およびシステムに課される全体の設計制約に依存する。
上記の説明は、本明細書で説明される様々な態様を当業者が実施できるようにするために与えられた。これらの態様への様々な変更は当業者には容易に明らかであり、本明細書で定義した一般的原理は他の態様に適用され得る。したがって、請求項は本明細書で示す態様に限定されるよう意図されているわけではなく、請求項の文言と整合するすべての範囲を許容するように意図されており、単数の要素への言及は、そのように明記されていない限り、「唯一無二の」ではなく、「1つまたは複数の」を意味するよう意図されている。別段に明記されていない限り、「いくつかの」という用語は「1つまたは複数の」を意味する。項目の列挙「のうちの少なくとも1つ」という語句は、単一の要素を含め、それらの項目の任意の組合せを意味する。たとえば、「a、bまたはcのうちの少なくとも1つ」は、「a」、「b」、「c」、「aおよびb」、「aおよびc」、「bおよびc」、「a、bおよびc」を含むことが意図されている。当業者が知っているか、後に知ることになる、本開示全体にわたって説明された様々な態様の要素と構造的かつ機能的に同等のものはすべて、参照により本明細書に明確に組み込まれ、請求項によって包含されることが意図される。また、本明細書で開示する内容は、そのような開示が請求項で明記されているか否かにかかわりなく、公に供することは意図されていない。請求項のいかなる要素も、「のための手段」という語句を使用して要素が明記されている場合、または方法クレームで「のためのステップ」という語句を使用して要素が記載されている場合を除き、米国特許法第112条第6項の規定に基づき解釈されることはない。
100 装置
102 バス
104 プロセッサ
106 コンピュータ可読媒体
108 バスインターフェース
110 トランシーバ
112 ユーザインターフェース
114 処理システム
200 UMTSシステム
202 UMTS地上アクセスネットワーク
204 コアネットワーク
206 無線ネットワークコントローラ
207 無線ネットワークサブシステム
208 Node B
210 ユーザ装置
211 加入者識別モジュール
212 モバイルサービス交換センタ
214 ゲートウェイMSC
215 ホームロケーションレジスタ
216 回線交換ネットワーク
218 サービングGPRSサポートノード
220 ゲートウェイGPRSサポートノード
222 パケットベースネットワーク
300 アクセスネットワーク
302 セル
318 アンテナグループ
406 物理層
408 L2層
410 メディアアクセス制御サブレイヤ
412 無線リンク制御サブレイヤ
414 パケットデータコンバージェンスプロトコルサブレイヤ
416 RRC層
600 MAC-ehsエンティティ
602 HARQエンティティ
604 分解エンティティ
606 再順序付けキュー分配エンティティ
608 再順序付けエンティティ
610 再構築エンティティ
612 LCH-ID逆多重化エンティティ

Claims (12)

  1. 単一のRLCエンティティ(802)から、複数のRLC PDUを複数のMACエンティティ(804、806)に割り当てるステップと、
    前記割り当てに従って、前記複数のRLC PDUを、前記複数のMACエンティティ(804、806)に送信するステップと、
    前記割り当てに対応するタイマーを前記複数のRLC PDUの送信に応じて開始するステップ(1306)と、
    前記タイマーが満了するまで、前記タイマーに対応する割り当てによりMACエンティティに送信されたRLC PDUが通信相手の装置において抜けて受信されていることを示すステータスPDUを無視するステップ(1314)と
    を含む、ワイヤレス通信の方法。
  2. 前記タイマーが満了した後で、前記ステータスPDUに従って少なくとも1つのRLC PDUを再送信するステップ(1316)をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記ステータスPDUが、前記RLC PDUの受信された1つにおける抜けに対応する、UE(808)からのRLCフィードバックを含む、請求項2に記載の方法。
  4. 単一のRLCエンティティ(802)から、複数のRLC PDUを複数のMACエンティティ(804、806)に割り当てるための手段(114)と、
    前記割り当てに従って、前記複数のRLC PDUを、前記複数のMACエンティティ(804、806)に送信するための手段(114)と、
    前記割り当てに対応するタイマーを前記複数のRLC PDUの送信に応じて開始する(1306)ための手段(114)と、
    前記タイマーが満了するまで、前記タイマーに対応する割り当てによりMACエンティティに送信されたRLC PDUが通信相手の装置において抜けて受信されていることを示すステータスPDUを無視する(1314)ための手段(114)と
    を含む、ワイヤレス通信のための装置。
  5. 前記タイマーが満了した後で、前記ステータスPDUに従って少なくとも1つのRLC PDUを再送信する(1316)ための手段(114)をさらに含む、請求項4に記載の装置。
  6. 前記ステータスPDUが、前記RLC PDUの受信された1つにおける抜けに対応する、UE(808)からのRLCフィードバックを含む、請求項5に記載の装置。
  7. コンピュータにより実行可能なコードからなるコンピュータプログラムであって、
    コンピュータに、単一のRLCエンティティ(802)から、複数のRLC PDUを複数のMACエンティティ(804、806)に割り当てさせるためのコードと、
    コンピュータに、前記割り当てに従って、前記複数のRLC PDUを、前記複数のMACエンティティ(804、806)に送信させるためのコードと、
    コンピュータに、前記割り当てに対応するタイマーを前記複数のRLC PDUの送信に応じて開始させる(1306)ためのコードと、
    前記タイマーが満了するまで、コンピュータに、前記タイマーに対応する割り当てによりMACエンティティに送信されたRLC PDUが通信相手の装置において抜けて受信されていることを示すステータスPDUを無視させる(1314)ためのコードと
    を含む、コンピュータプログラム。
  8. 前記コンピュータプログラムがさらに、
    前記タイマーが満了した後で、コンピュータに、前記ステータスPDUに従って少なくとも1つのRLC PDUを再送信させる(1316)ためのコードを含む、請求項7に記載のコンピュータプログラム。
  9. 前記ステータスPDUが、前記RLC PDUの受信された1つにおける抜けに対応する、UE(808)からのRLCフィードバックを含む、請求項8に記載のコンピュータプログラム。
  10. 少なくとも1つのプロセッサ(104)と、
    前記少なくとも1つのプロセッサ(104)と結合されるメモリ(105)と
    を含む、ワイヤレス通信のための装置であって、
    前記少なくとも1つのプロセッサ(104)が、
    単一のRLCエンティティ(802)から、複数のRLC PDUを複数のMACエンティティ(804、806)に割り当て、
    前記割り当てに従って、前記複数のRLC PDUを、前記複数のMACエンティティ(804、806)に送信し、
    前記割り当てに対応するタイマーを前記複数のRLC PDUの送信に応じて開始し(1306)、前記タイマーが満了するまで、前記タイマーに対応する割り当てによりMACエンティティに送信されたRLC PDUが通信相手の装置において抜けて受信されていることを示すステータスPDUを無視する(1314)ように構成される、装置。
  11. 前記少なくとも1つのプロセッサがさらに、
    前記タイマーが満了した後で、前記ステータスPDUに従って少なくとも1つのRLC PDUを再送信する(1316)ように構成される、請求項10に記載の装置。
  12. 前記ステータスPDUが、前記RLC PDUの受信された1つにおける抜けに対応する、UE(808)からのRLCフィードバックを含む、請求項11に記載の装置。
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