JP5772802B2 - 情報処理装置、情報処理装置の制御方法、及び情報処理装置の制御プログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理装置の制御方法、及び情報処理装置の制御プログラム Download PDF

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Description

この発明は、情報処理装置、情報処理装置の制御方法、及び情報処理装置の制御プログラムに関し、特に、ユーザインターフェースとしてタッチパネルを搭載した情報処理装置、情報処理装置の制御方法、及び情報処理装置の制御プログラムに関する。
画像形成装置(スキャナ機能、ファクシミリ機能、複写機能、プリンタとしての機能、データ通信機能、及びサーバ機能を備えたMFP(Multi Function Peripheral)、ファクシミリ装置、複写機、プリンタなど)は、画像データの処理を行う装置であるため画像処理装置とも呼ばれ、ユーザによる装置の操作情報やユーザへ表示する情報の処理を行う情報処理装置を搭載している。
情報処理装置は、画像形成装置に搭載される以外にも、スマートフォン、タブレット端末、PC(パーソナルコンピュータ)、家電製品、オフィス機器、制御機械などに、ユーザインターフェースとして搭載されている。情報処理装置として、液晶表示装置などの表示デバイスの上に透明なタッチパネルを積層し、タッチパネルの操作と同期させて表示デバイスの表示内容を変化させるものが一般に知られている。
例えば、スマートフォンやタブレット端末などの表示デバイスは、シングルタッチ操作やマルチタッチ操作など、ユーザによって行われる複雑なジェスチャー操作を検知することができるようになっている(下記特許文献1,2参照)。
下記特許文献1には、表示デバイスのマルチタッチ感知エリアに対してジェスチャーセットを定義しておき、マルチタッチ感知エリアにおいて操作が検知されると、そのジェスチャーセットに含まれる1又はそれ以上のジェスチャーイベントを特定するデバイスが開示されている。
下記特許文献2には、表示デバイスの領域に対してマルチタッチフラグを設定しておくことにより、その領域に対してユーザがマルチタッチ操作を行えるようにした技術が開示されている。
下記特許文献3では、タッチパネルへのユーザの入力が、1箇所のタッチであればスクロール入力、2箇所以上のタッチであればジェスチャー入力と判断する方法が開示されている。
近年では、ネットワークプリンタやMFPなどの画像形成装置においても、ユーザによって行われる複雑なジェスチャー操作を検知してジョブの設定操作などを行えるようにしたものが普及しつつある。そのため、ユーザは、画像形成装置の操作パネルに対し、シングルタップやダブルタップ、ロングタップ、スクロール(フリック)、ドラッグ、ピンチイン、ピンチアウト、ローテートといった様々なジェスチャー操作を行うことにより、ジョブの設定操作や画像データの確認操作などを効率的に行うことができるようになってきている。
ここに、「シングルタップ」とは、指先で画面(操作パネルに含まれるタッチパネル)上の一点をタッチした直後に素早く指先を画面上からリリースする操作である。
「ダブルタップ」とは、シングルタップ操作と同様の操作を所定時間内に2回行う操作である。
「ロングタップ」とは、画面上の一点をタッチした状態のまま、そのタッチ位置を移動させることなく一定時間以上タッチ状態を保持し続ける操作である。
「スクロール」とは、指先で画面上の一点をタッチした状態のままそのタッチ位置をスクロール移動方向に素早く移動させながら画面上からリリースする操作である。スクロールは、「フリック」とも呼ばれる。
「ドラッグ」とは、スクロールと同様に、指先で画面上の一点をタッチした状態のままそのタッチ位置を移動させて別の位置でリリースする操作であるが、移動方向は直線方向でなくても良く、また移動速度も比較的遅い速度であっても良い操作である。ドラッグ操作をアイコン画像に対して行うことにより、そのアイコン画像の表示位置を任意の位置に移動させることができる。
「ピンチイン」とは、画面の2点を2本の指先でタッチした状態でそれら2点間の距離を縮めるように移動させる操作である。このようなピンチイン操作により、表示される画像が縮小表示されるようになる。
「ピンチアウト」とは、画面の2点を2本の指先でタッチした状態でそれら2点間の距離を拡大していくように移動させる操作である。このようなピンチアウト操作により、表示される画像が拡大表示されるようになる。「ピンチイン」および「ピンチアウト」をまとめて、「ピンチ操作」と呼ぶ。
「ローテート」とは、画面の2点を2本の指先でタッチした状態でそれら2点間の位置を回転させるように移動させる操作である。このような回転操作により、表示される画像が回転表示されるようになる。
なお「タッチ」とは、画面と指先とが触れている状態を示す。「タッチのリリース」とは、タッチ後に指先が画面から離れることをいう。タッチは指で行われる以外にも、ペンなどで行われることもある。
上記のような情報処理装置は、ユーザによって行われるジェスチャー操作を正確に検知する必要があるため、シングルタップ、ダブルタップ、ロングタップ、スクロール(フリック)、ドラッグ、ピンチイン、ピンチアウト、ローテートといった検知対象となる操作イベントごとに、複数の操作イベント判定ルーチンを予め搭載している。そして操作パネルに対するユーザの入力操作が検知されると、それら複数の操作イベント判定ルーチンを順に全て起動していくことにより、ユーザによって行われた入力操作に対応する操作イベントを特定し、その操作イベントに対応する処理を行うように構成されている。
特表2009−525538号公報 特開2009−211704号公報 米国特許第7844915号
従来の機器において、ユーザにより為されたジェスチャー操作が何であるかの判断は、複数の操作イベント判定ルーチンにより、概略以下のように行われていた。
例えば、シングルタップ、ダブルタップ、およびロングタップは、指による画面のタッチ後にタッチ位置が変わらないまま、画面から指が離される(リリースされる)操作であるため、それ以外のスクロール、ドラッグ、ピンチイン、ピンチアウト、およびローテートの群からなる操作とは明確に区別することができる。画面タッチ後にタッチ位置が変わらないまま、画面から指が離される操作(タップ操作)が行われたとき、タップの回数や画面に指先が触れていた時間を判定することで、シングルタップ、ダブルタップ、ロングタップのいずれの操作がなされたかを判定することができる。
スクロール、ドラッグ、ピンチイン、ピンチアウト、およびローテートについては、画面がタッチされた状態でタッチ位置が変更される操作であるため、それ以外のシングルタップ、ダブルタップ、およびロングタップの群からなる操作とは明確に区別することができる。
スクロールとドラッグは、タッチパネルに表示されている表示内容を移動させる操作であり、ピンチインとピンチアウトは、タッチパネルに表示されている内容をサイズ変更させる操作であり、ローテートは、タッチパネルに表示されている内容を回転させる操作である。スクロールとドラッグは、指1本の操作で行われる。これに対して、ピンチイン、ピンチアウト、およびローテートは、指2本の操作で行われる。
すなわちピンチイン、またはピンチアウトでは、画面の2点がタッチされる。この2点間の距離が縮められるか拡大されるかにより、ピンチイン、またはピンチアウトのいずれの操作が行われたかが判断される。タッチされている2点間の中点が、サイズ変更の中心(画像の拡大、縮小の中心(基準点))となる。
ローテートでは、画面上の2点がタッチされる。この2点が、その中点付近を回転中心として所定方向(時計回り方向または反時計回り方向)に回転することで、ローテートの操作が行われたことが判断される。タッチされている2点間の中点が、画像の回転中心となる。
上述のように、スクロールとドラッグは、指1本の操作で行われ、ピンチイン、ピンチアウト、およびローテートは、指2本の操作で行われるため、従来のジェスチャー操作の検知は、以下のように行われていた。
すなわち、先ず画面上の1点がタッチされているのか、2点がタッチされているのかが判断される。1点がタッチされていると判断されたときに、タッチ位置が移動すると、スクロールまたはドラッグ操作がなされたと判定する。
2点がタッチされていると判断されたとき、タッチ位置が移動すると、ピンチイン、ピンチアウト、またはローテート操作がなされたと判定する。
図24は、従来技術におけるジェスチャーの判定処理の一部を示すフローチャートである。
図24のフローチャートでの処理は、所定の時間間隔(例えば20ミリ秒)ごとに繰り返し実行される。
図を参照して、ステップS201において、画面のタッチ/リリース状態に変化があったかを判定する。ここでは、
(A)タッチが行われていない状態から、1箇所以上のタッチが行われる状態となった、
(B)1箇所以上のタッチが行われている状態から、タッチが行われない状態となった、または
(C)タッチの箇所の数に変化があった、
ときに、YESと判断するものである。
ステップS201でNOであれば、ステップS203において、画面上のタッチ座標(タッチ位置)の検出が行われる。複数箇所のタッチが行われている場合は、全ての座標が検出される。
ステップS205において、検出されたタッチ座標が前回の検出から変化したかが判定される。YESであれば、ステップS207において、画面上のタッチ箇所の数が検出される。ステップS209において、タッチ箇所の数が1以下であれば、ステップS211においてタッチ座標の検出が行われ、ステップS213において、スクロールまたはドラッグ操作に応じた描画処理が行われる。
一方、ステップS209でタッチ箇所の数が2以上であれば、ステップS215でタッチ座標の検出が行われる。ステップS217で、タッチ箇所の中点の座標が計算される。ステップS219で、中点の座標を基準とした、ピンチ操作またはローテート操作に応じた描画処理が行われる。
なお、ステップS201でYESであれば、処理はステップS207へ進む。ステップS205でNOであれば、フローチャートでの処理を終了する。
以上説明した従来の方法には、以下のような問題点があった。
例えば、スクロールを行うためにユーザが指を画面上でスライドさせた時を想定する。このとき、所定の時間間隔(例えば20ミリ秒)ごとにタッチ箇所の数の取得が行われる(図24のステップS207)。また所定の時間間隔(例えば20ミリ秒)ごとに、タッチ箇所の数(1点のタッチであるか2点以上のタッチであるか)の判定処理が行われ(ステップS209)、更にその後、指の動きを特定する処理(ステップS211、S213)を行う必要があった。
また、ユーザがピンチ操作を行った時は、所定の時間間隔(例えば20ミリ秒)ごとにタッチ箇所の数の取得が行われる(図24のステップS207)。また所定の時間間隔(例えば20ミリ秒)ごとに、タッチ箇所の数(1点のタッチであるか2点以上のタッチであるか)の判定処理が行われ(ステップS209)、更にその後、指の動きを特定する処理(ステップS215〜S219)を行う必要があった。
指の動きは、リアルタイムで検出して表示にフィードバックする必要がある。従来の技術では、非常に短い間隔でタッチ箇所の数(1点のタッチであるか2点以上のタッチであるか)の判定処理などを行う必要があり、処理時間が長くかかってしまう。そのため、スクロールやピンチ操作をリアルタイムで表示に反映する為には、高性能なCPUを機器に搭載する必要があった。
また、図24のステップS209に示されるように、画面のタッチ箇所の数が2以上であればステップS209でYESと判定され、ピンチ操作またはローテート操作しか受け付けられない。これにより従来の技術では、ユーザの操作性が悪いという問題があった。
この発明はそのような問題点を解決するためになされたものであり、処理を簡易にすることができる情報処理装置、情報処理装置の制御方法、及び情報処理装置の制御プログラムを提供することを目的の1つとしており、また、ユーザの操作性がよい情報処理装置、情報処理装置の制御方法、及び情報処理装置の制御プログラムを提供することを目的の1つとしている。
上記目的を達成するためこの発明のある局面に従うと、情報処理装置は、第1の物体と第2の物体との各々によりタッチされている、タッチパネル上の第1のタッチ位置と第2のタッチ位置とを検出することが可能な検出部と、前記タッチパネル上の第1の位置に対応する第1の位置情報と、第2の位置に対応する第2の位置情報とを保持しておき、前記検出部により前記第1のタッチ位置が検出された場合に、前記第1の位置情報を前記第1のタッチ位置に対応する位置情報に更新し、前記第2のタッチ位置が検出された場合に、前記第2の位置情報を前記第2のタッチ位置に対応する位置情報に更新して保持する記憶手段と、前記記憶手段で保持された、前記第1の位置情報および前記第2の位置情報から所定の規則で求められる位置を算出する算出手段と、前記算出手段で算出された位置の移動の有無、移動の速度、または移動の量に基づいて、前記タッチパネルで行われた操作が、前記タッチパネルに表示されている表示内容を移動させる操作であるか、または前記タッチパネルに表示されている表示内容を回転もしくはサイズ変更させる操作であるかを判定する判定手段とを備える。
好ましくは前記算出手段が算出する位置は、前記タッチパネルに表示されている表示内容を移動させる操作が行われたときに移動する位置であり、前記タッチパネルに表示されている表示内容を移動させる操作が行われたときに、前記算出手段が算出する位置は、前記タッチパネルに表示されている表示内容を回転またはサイズ変更させる操作が行われたときよりも大きく移動する。
好ましくは前記算出手段は、前記第1の位置情報と前記第2の位置情報との中点を算出する。
好ましくは前記検出部は、第3の物体によりタッチされている、前記タッチパネル上の第3のタッチ位置を検出することが可能であり、前記記憶手段は、前記タッチパネル上の第3の位置に対応する第3の位置情報を保持しておき、前記検出部により前記第3のタッチ位置が検出された場合に、前記第3の位置情報を前記第3のタッチ位置に対応する位置情報に更新し、前記算出手段は、前記第1の位置情報、前記第2の位置情報、および前記第3の位置情報から、前記第1のタッチ位置、前記第2タッチ位置、および前記第3タッチ位置の重心を算出する。
好ましくは前記判定手段は、前記算出手段で算出された位置が移動しないとき、移動の速度がしきい値より小さいとき、または移動の量がしきい値より小さいとき、前記タッチパネルで行われた操作が、前記タッチパネルに表示されている表示内容を回転またはサイズ変更させる操作であると判断する。
好ましくは前記判定手段は、前記算出手段で算出された位置が移動したとき、移動の速度がしきい値以上であるとき、または移動の量がしきい値以上であるとき、前記タッチパネルで行われた操作が、前記タッチパネルに表示されている表示内容を移動させる操作であると判断する。
好ましくは前記判定手段は、前記算出手段で算出された位置が移動しないとき、移動の速度がしきい値より小さいとき、または移動の量がしきい値より小さい場合において、前記第1のタッチ位置と前記第2のタッチ位置とが移動したときは、前記タッチパネルで行われた操作が、前記タッチパネルに表示されている表示内容を回転もしくはサイズ変更させる操作であると判断する。
好ましくは情報処理装置は、前記第1のタッチ位置および前記第2のタッチ位置の両者が移動したときと、片方が移動したときとで、前記しきい値の値を変更する。
好ましくは情報処理装置は、前記第1のタッチ位置および前記第2のタッチ位置の両者が移動したときは、片方が移動したときと比較して、前記しきい値の値を大きくする。
好ましくは前記しきい値は、前記判定手段による前回の判定結果に基づいて変更される。
好ましくは情報処理装置は、前記判定手段の前回の判定結果が表示内容を回転もしくはサイズ変更させる操作であったときに、その操作開始からの前記第1のタッチ位置と前記第2のタッチ位置の移動量に基づいて、前記しきい値を増加させる。
好ましくは情報処理装置は、前記判定手段の前回の判定結果が表示内容を回転させる操作であったときに、その操作開始から所定の角度の回転が行われるまでの間、前記しきい値を増加させる。
好ましくは情報処理装置は、前記判定手段の前回の判定結果が表示内容を回転もしくはサイズ変更させる操作であったときに、前記しきい値を大きくし、前記判定手段の前回の判定結果が表示内容を移動させる操作であったときに、前記しきい値を小さくする。
好ましくは前記算出手段は、前記第1の位置情報および前記第2の位置情報を同じ重み付けで演算する。
好ましくは前記算出手段は、定期的に算出を行ない、前記判定手段は、過去に前記算出手段で算出された結果と、新しく算出された結果とを用いて、前記算出手段で算出された位置の移動の有無、移動の速度、または移動の量を判定する。
好ましくは情報処理装置は、前記タッチパネルに、複数ページからなる画像の少なくとも1ページの画像を表示する表示手段をさらに備え、前記判定手段により、前記タッチパネルで行われた操作が、前記タッチパネルに表示されている表示内容を移動させる操作であると判定されたときに、前記表示手段に表示される画像を次または前のページの画像に変更する。
好ましくは前記タッチパネルに表示されている表示内容を移動させる操作は、スクロール操作またはドラッグ操作であり、前記タッチパネルに表示されている表示内容をサイズ変更させる操作は、ピンチイン操作またはピンチアウト操作である。
好ましくは情報処理装置は、前記第1の物体と前記第2の物体との各々により前記タッチパネルがタッチされている状態において、前記第1のタッチ位置および前記第2のタッチ位置の一方のみが移動したときに、前記タッチパネルに表示されている表示内容を回転もしくはサイズ変更させず、前記タッチパネルに表示されている表示内容を移動させることが可能である。
この発明の他の局面に従うと、第1の物体と第2の物体との各々によりタッチされている、タッチパネル上の第1のタッチ位置と第2のタッチ位置とを検出することが可能な検出部を備えた情報処理装置の制御方法は、記憶手段に保持された前記タッチパネル上の第1の位置に対応する第1の位置情報と、第2の位置に対応する第2の位置情報とを、前記検出部により前記第1のタッチ位置が検出された場合に、前記第1の位置情報を前記第1のタッチ位置に対応する位置情報に更新し、前記第2のタッチ位置が検出された場合に、前記第2の位置情報を前記第2のタッチ位置に対応する位置情報に更新して保持する記憶ステップと、前記記憶手段保持された、前記第1の位置情報および前記第2の位置情報から所定の規則で求められる位置を算出する算出ステップと、前記算出ステップで算出された位置の移動の有無、移動の速度、または移動の量に基づいて、前記タッチパネルで行われた操作が、前記タッチパネルに表示されている表示内容を移動させる操作であるか、または前記タッチパネルに表示されている表示内容を回転もしくはサイズ変更させる操作であるかを判定する判定ステップとを備える。
好ましくは前記判定ステップにおいて、前記算出ステップにて算出された位置が移動しないとき、移動の速度がしきい値より小さいとき、または移動の量がしきい値より小さいとき、前記タッチパネルで行われた操作が、前記タッチパネルに表示されている表示内容を回転またはサイズ変更させる操作であると判断する。
好ましくは制御方法において、前記第1のタッチ位置および前記第2のタッチ位置の両者が移動したときと、片方が移動したときとで、前記しきい値の値を変更する。
好ましくは制御方法において、前記第1のタッチ位置および前記第2のタッチ位置の両者が移動したときは、片方が移動したときと比較して、前記しきい値の値を大きくする。
好ましくは制御方法において、前記しきい値は、前記判定ステップにおける前回の判定結果に基づいて変更される。
好ましくは制御方法において、前記判定ステップにおける前回の判定結果が表示内容を回転もしくはサイズ変更させる操作であったときに、その操作開始からの前記第1のタッチ位置と前記第2のタッチ位置の移動量に基づいて、前記しきい値を増加させる。
好ましくは制御方法において、前記判定ステップにおける前回の判定結果が表示内容を回転させる操作であったときに、その操作開始から所定の角度の回転が行われるまでの間、前記しきい値を増加させる。
好ましくは制御方法において、前記判定ステップにおける前回の判定結果が表示内容を回転またはサイズ変更させる操作であったときに、前記しきい値を大きくし、前記判定ステップにおける前回の判定結果が表示内容を移動させる操作であったときに、前記しきい値を小さくする。
この発明のさらに他の局面に従うと、第1の物体と第2の物体との各々によりタッチされている、タッチパネル上の第1のタッチ位置と第2のタッチ位置とを検出することが可能な検出部を備えた情報処理装置のコンピュータで実行される制御プログラムは、記憶手段に保持された前記タッチパネル上の第1の位置に対応する第1の位置情報と、第2の位置に対応する第2の位置情報とを、前記検出部により前記第1のタッチ位置が検出された場合に、前記第1の位置情報を前記第1のタッチ位置に対応する位置情報に更新し、前記第2のタッチ位置が検出された場合に、前記第2の位置情報を前記第2のタッチ位置に対応する位置情報に更新して保持する記憶ステップと、前記記憶手段保持された、前記第1の位置情報および前記第2の位置情報から所定の規則で求められる位置を算出する算出ステップと、前記算出ステップで算出された位置の移動の有無、移動の速度、または移動の量に基づいて、前記タッチパネルで行われた操作が、前記タッチパネルに表示されている表示内容を移動させる操作であるか、または前記タッチパネルに表示されている表示内容を回転もしくはサイズ変更させる操作であるかを判定する判定ステップとをコンピュータに実行させる。
好ましくは前記判定ステップにおいて、前記算出ステップにて算出された位置が移動しないとき、移動の速度がしきい値より小さいとき、または移動の量がしきい値より小さいとき、前記タッチパネルで行われた操作が、前記タッチパネルに表示されている表示内容を回転またはサイズ変更させる操作であると判断する。
好ましくは制御プログラムにおいて、前記第1のタッチ位置および前記第2のタッチ位置の両者が移動したときと、片方が移動したときとで、前記しきい値の値を変更する。
好ましくは制御プログラムにおいて、前記第1のタッチ位置および前記第2のタッチ位置の両者が移動したときは、片方が移動したときと比較して、前記しきい値の値を大きくする。
好ましくは制御プログラムにおいて、前記しきい値は、前記判定ステップにおける前回の判定結果に基づいて変更される。
好ましくは制御プログラムにおいて、前記判定ステップにおける前回の判定結果が表示内容を回転もしくはサイズ変更させる操作であったときに、その操作開始からの前記第1のタッチ位置と前記第2のタッチ位置の移動量に基づいて、前記しきい値を増加させる。
好ましくは制御プログラムにおいて、前記判定ステップにおける前回の判定結果が表示内容を回転させる操作であったときに、その操作開始から所定の角度の回転が行われるまでの間、前記しきい値を増加させる。
好ましくは制御プログラムにおいて、前記判定ステップにおける前回の判定結果が表示内容を回転またはサイズ変更させる操作であったときに、前記しきい値を大きくし、前記判定ステップにおける前回の判定結果が表示内容を移動させる操作であったときに、前記しきい値を小さくする。
これらの発明に従うと、処理を簡易にすることができる情報処理装置、情報処理装置の制御方法、及び情報処理装置の制御プログラムを提供することができ、また、ユーザの操作性がよい情報処理装置などを提供することができる。
本発明の第1の実施の形態における画像処理装置1の外観構成の一例を示す図である。 画像処理装置1のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 CPU11によって実行されるプログラム13の概念的構成を示す図である。 CPU11がメインプログラム13aを起動することによって実現される機能ブロックの一例を示す図である。 画像処理装置1のCPU11によって行われる処理手順の一例を示すフローチャートである。 画像のプレビュー表示を行うプレビュー画像表示画面G15の一例を示す図である。 上述した各表示画面と、各表示画面において受付可能な操作イベントとの関係を示す図である。 SRAM14に記憶されるタッチパネル(タッチセンサ6a)上のタッチ位置を説明するための図である。 第1の実施の形態における情報処理装置のCPU11が実行する処理を示すフローチャートである。 タッチ/リリース状態に変化があったときの従来技術(図24)における処理を示すフローチャートである。 タッチ/リリース状態に変化があったときの第1の実施の形態(図9)における処理を示すフローチャートである。 タッチ/リリース状態に変化がなかったときの従来技術(図24)における処理を示すフローチャートである。 タッチ/リリース状態に変化がなかったときの第1の実施の形態(図9)における処理を示すフローチャートである。 第1の実施の形態におけるタッチ位置と中点との関係を時系列で説明するための図である。 第2の実施の形態における情報処理装置のCPU11が実行する処理を示すフローチャートである。 第3の実施の形態における情報処理装置のCPU11が実行する処理を示すフローチャートである。 第3の実施の形態における情報処理装置のタッチパネルの表示内容の具体例を示す図である。 第4の実施の形態における情報処理装置のCPU11が実行する処理を示すフローチャートである。 第5の実施の形態における情報処理装置のCPU11が実行する処理を示すフローチャートである。 第6の実施の形態における情報処理装置のCPU11が実行する処理を示すフローチャートである。 第7の実施の形態における情報処理装置のCPU11が実行する処理を示すフローチャートである。 第8の実施の形態における情報処理装置のCPU11が実行する処理を示すフローチャートである。 第9の実施の形態における情報処理装置のCPU11が実行する処理を示すフローチャートである。 従来技術におけるジェスチャーの判定処理の一部を示すフローチャートである。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態における画像処理装置1の外観構成の一例を示す図である。
この画像処理装置1は、MFP(Multifunction Peripheral)によって構成され、スキャン機能やプリント機能、コピー機能、FAX機能、ネットワーク機能、電子メール送受信機能などの様々な機能を備えており、ユーザによって指定されたジョブを実行する。この画像処理装置1は、装置本体の上部に、スキャンジョブを実行するときに動作するスキャナ部2を備えている。スキャナ部2は、原稿の画像を光学的に読み取る画像読取部2aと、画像読取部2aに対して原稿を1枚ずつ自動搬送する原稿搬送部2bとを備えて構成され、ユーザによってセットされた原稿を読み取って画像データを生成する。また画像処理装置1は、装置本体の中央下部に、プリントジョブを実行するときに動作するプリンタ部3を備えている。プリンタ部3は、入力する画像データに基づいて電子写真方式などによる画像形成を行って出力する画像形成部3aと、その画像形成部3aに対して印刷用紙などのシート材を1枚ずつ給紙搬送する給紙搬送部3bとを備えて構成され、ユーザによって指定された画像データに基づいて印刷出力を行う。
また画像処理装置1の正面側には、ユーザが画像処理装置1を使用する際にユーザインターフェースとして機能する操作パネル4が設けられている。この操作パネル4は、ユーザに対して各種情報を表示する表示部5と、ユーザが操作入力を行うための操作部6とを備えている。表示部5は、例えば所定の画面サイズを有するカラー液晶ディスプレイなどで構成され、様々な画像を表示することができる。操作部6は、表示部5の画面上に配置されるタッチセンサ(タッチパネル)6aと、表示部5の画面周囲に配置される複数の押しボタン式の操作キー6bとを備えて構成される。したがって、ユーザは、表示部5に表示される表示画面を参照しながら、操作部6に対して様々な入力操作を行うことにより、画像処理装置1に対してジョブの実行のための設定操作を行ったり、或いはジョブの実行を指示したりすることができる。
表示部5の画面上に配置されるタッチセンサ6aは、ユーザによるシングルタッチ操作だけでなく、マルチタッチ操作も検知することができるものである。シングルタッチ操作とは、表示部5の表示画面上の1点をタッチする操作であり、例えばシングルタップやダブルタップ、ロングタップ、スクロール、ドラッグなどの操作が含まれる。マルチタッチ操作は、表示部5の表示画面上の複数点を同時にタッチする操作であり、例えばピンチインやピントアウト、回転などのピンチ操作が含まれる。このタッチセンサ6aは、表示部5の表示画面上における少なくとも1点がタッチされると、そのタッチ位置を特定することができると共に、その後、そのタッチ状態のリリースや、タッチ位置の移動を検知することができるようになっている。そのため、ユーザは、表示部5の表示画面に対して様々なジェスチャー操作を行いながらジョブの設定などを行うことが可能である。
尚、表示部5の画面周囲に配置される操作キー6bは、0から9の数字が付されたテンキーなどで構成される。それらの操作キー6bは、単にユーザによる押し込み操作だけを検知するものである。
図2は、画像処理装置1のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
画像処理装置1は、上述したスキャナ部2、プリンタ部3、操作パネル4の他、図2に示すように、制御部10と、FAX部20と、ネットワークインターフェース21と、無線インターフェース22と、記憶装置23とを備えており、それら各部がデータバス19を介して相互にデータの入出力を行うことができる構成である。
制御部10は、図2に示す操作パネル4、スキャナ部2、プリンタ部3、FAX部20、ネットワークインターフェース21、無線インターフェース22および記憶装置23のそれぞれを統括的に制御するものである。FAX部20は、図示を省略する公衆電話回線を介してFAXデータの送受信を行うものである。ネットワークインターフェース21は、画像処理装置1をLAN(Local Area Network)などのネットワークに接続するためのインターフェースである。無線インターフェース22は、外部の装置とNFC(Near Field Communication)などによる無線通信を行うためのインターフェースである。記憶装置23は、例えばハードディスクドライブ(HDD)やソリッドステートドライブ(SSD)などで構成される不揮発性の記憶手段であり、ネットワークを介して受信する画像データや、スキャナ部2によって生成された画像データなどを一時的に保存しておくことができる。
また図2に示すように、制御部10は、CPU11と、ROM12と、SRAM14と、NVRAM15と、RTC17とを備えて構成される。CPU11は、画像処理装置1に電源が投入されることに伴い、ROM12に格納されているプログラム13を読み出して実行する。これにより、制御部10は、上述したように各部の制御動作を開始する。特に、CPU11は、画像処理装置1における動作を制御する主要部であり、ジョブの実行動作だけでなく、ユーザインターフェースとして機能する操作パネル4の動作も制御する。すなわち、CPU11は、操作パネル4の表示部5に表示する表示画面を切り替える制御を行うと共に、タッチセンサ6a及び操作キー6bによってユーザの入力操作が検知された場合に、その入力操作がどのような操作イベントであるかを特定し、その特定した操作イベントに対応する制御を実行する。操作イベントとは、ユーザの入力操作によって発生するイベントであり、例えばタッチセンサ6aに対する入力操作ではシングルタップ、ダブルタップ、ロングタップ、スクロール、ドラッグ、ピンチといった複数の操作イベントが存在する。また操作イベントに対応する制御には、例えば表示画面を切り替える制御や、ジョブの実行を開始する制御、ジョブの実行を停止する制御などが含まれる。尚、このようなCPU11の動作については後に詳しく説明する。
SRAM14は、CPU11による作業用の記憶領域を提供するメモリであり、例えばCPU11がプログラム13を実行することによって発生する一時的なデータなどを記憶する。
NVRAM15は、バッテリバックアップされた不揮発性メモリであり、画像処理装置1における各種設定値や情報などを記憶しておくものである。このNVRAM15には、図2に示すように画面情報16が予め記憶されている。画面情報16は、操作パネル4の表示部5に表示する複数の表示画面に関する情報から成る。各表示画面の画面情報16には、ユーザがタップ操作可能なアイコン画像やボタン画像など、様々な画像が含まれており、ユーザがジェスチャー操作を行うことができる画面構成が定義されている。表示部5に表示される複数の表示画面はそれぞれ画面構成が異なるため、ユーザがタッチセンサ6aに対してジェスチャー操作を行った場合でも受付可能な操作イベントはそれぞれ異なったものとなっている。
RTC17は、リアルタイムクロックであり、時刻をカウントし続ける時計回路である。
図3は、CPU11によって実行されるプログラム13の概念的構成を示す図である。
プログラム13は、画像処理装置1への電源投入時にCPU11によって自動的に読み出されて起動されるメインプログラム13aと、そのメインプログラム13aのサブルーチンとして予め用意されている複数の操作イベント判定ルーチン13b,13c,13d,13eとを備えて構成される。複数の操作イベント判定ルーチン13b〜13eは、タッチセンサ6aがユーザによる入力操作(ジェスチャー操作)を検知した場合に、その入力操作がシングルタップであるか、ダブルタップであるか、ロングタップであるか、またはスクロール(フリック)、ドラッグ、ピンチおよびローテートのいずれかであるかを特定するためのサブルーチンであり、特定対象となる操作イベントごとに具体的な判定処理の中身又は手順が異なるため、個別のサブルーチンとして予め用意されている。そして本実施形態では、タッチセンサ6aがユーザによる入力操作を検知すると、CPU11が複数の操作イベント判定ルーチン13b〜13eの中から必要な操作イベント判定ルーチンだけを起動することにより、入力操作に対応する操作イベントを効率的に特定するように構成される。以下、このようなCPU11の具体的な処理内容について説明する。
図4は、CPU11がメインプログラム13aを起動することによって実現される機能ブロックの一例を示す図である。
図4に示すように、CPU11は、メインプログラム13aを実行することにより、設定部31、表示制御部32、操作イベント判定部33、制御実行部34及びジョブ実行部35として機能する。
設定部31は、表示部5に表示する表示画面ごとに、複数の操作イベントの中から、ユーザの入力操作に基づいて検知対象となる操作イベントを関連付けて設定する処理部である。すなわち、設定部31は、NVRAM15に格納されている画面情報16を読み出して解析することにより、各表示画面において受付可能な操作イベントを特定し、その特定した操作イベントを各表示画面に予め関連付ける。例えば設定部31は、各表示画面の画面情報16に対して特定した操作イベントに関する情報を付加することにより、各表示画面に対して操作イベントを関連付けて設定する。尚、設定部31は、1つの表示画面に対し、シングルタップ、ダブルタップ、ロングタップ、スクロール、ドラッグ及びピンチといった複数の操作イベントのうちの少なくとも1つを関連付けるようになっており、例えば全ての操作イベントを受付可能な表示画面の場合には複数の操作イベントの全てを関連付ける。
操作イベントを関連付けた情報は、画像処理装置1の出荷時においてNVRAM15に画面情報16が格納されるタイミングで予め付加されるようにしても良い。しかし、NVRAM15に格納された画面情報16は、画像処理装置1の出荷後においてもオプション機能の追加や、新たなアプリケーションプログラムのインストール、表示画面のカスタマイズなどによって更新されることもある。画面情報16が更新されると、各表示画面の画面構成が変化するため、それ以前においては受付可能でなかった操作イベントが、画面情報16の更新後に受付可能となることもある。そのため、設定部31は、CPU11がメインプログラム13aを起動することに伴ってはじめに機能し、画像処理装置1の起動処理が行われている間に、各表示画面に対し、複数の操作イベントの中からユーザの入力操作に基づいて検知対象となる操作イベントを関連付けて設定する。
表示制御部32は、NVRAM15に格納されている画面情報16を読み出し、複数の表示画面の中から一の表示画面を選択して表示部5へ出力することにより、その選択した表示画面を表示部5に表示するものである。この表示制御部32は、画像処理装置1の起動処理が完了すると、複数の表示画面の中から初期画面を選択して表示部5に表示する。その後、表示制御部32は、制御実行部34からの画面更新指示に基づいて表示部5の表示画面を逐次更新していく。
操作イベント判定部33は、操作パネル4のタッチセンサ6aが表示画面に対するユーザの入力操作を検知した場合に、その入力操作に対応する操作イベントを特定する処理部である。この操作イベント判定部33は、メインプログラム13aによって実現される機能の1つであり、タッチセンサ6aによってユーザの入力操作が検知されると、そのタイミングで表示部5に表示中である表示画面に対して予め関連付けられている操作イベントを特定し、その特定した操作イベントに対応する操作イベント判定ルーチンだけを起動することにより、ユーザの入力操作に対応する操作イベントを特定する。すなわち、表示画面に対するユーザの入力操作が検知されると、その表示画面で受付可能な操作イベントだけを判定するために、複数の操作イベント判定ルーチン13b〜13eの中から、設定部31によってその表示画面に関連付けられている操作イベントに対応した操作イベント判定ルーチンだけを起動するのである。このとき、表示画面に対して複数の操作イベントが関連付けられていることもある。例えば、表示部5に表示されている表示画面がシングルタップ、ダブルタップ、スクロールの3つの操作イベントを受付可能な場合である。そのような場合、操作イベント判定部33は、各操作イベントに対応する操作イベント判定ルーチンを順次起動していくことにより、ユーザの入力操作に対応する操作イベントを特定する。このように操作イベント判定部33は、ユーザによってタッチセンサ6aに対する何らかの入力操作が行われた場合、毎回全ての操作イベント判定ルーチン13b〜13eを起動するのではなく、そのタイミングで表示部5に表示されている表示画面が受付可能な操作イベントに対応する操作イベント判定ルーチンだけを起動することにより、無駄な判定ルーチンを起動することなく、効率的にユーザの入力操作に対応する操作イベントを特定できるように構成されている。
そして操作イベント判定部33は、必要な操作イベント判定ルーチンだけを起動することにより、ユーザの入力操作に対応する操作イベントを特定することができると、その特定した操作イベントを制御実行部34へ出力する。一方、上記のように必要な操作イベント判定ルーチンだけを起動しても、ユーザの入力操作に対応する操作イベントを特定することができないこともある。例えば、シングルタップ、ダブルタップ、スクロールの3つの操作イベントを受付可能な表示画面に対してユーザがロングタップなどの操作を行った場合には、シングルタップ、ダブルタップ、スクロールの3つの操作イベントのそれぞれに対応する操作イベント判定ルーチン13b,13c,13eを起動してもユーザの入力操作に対応する操作イベントを特定することができない。そのような場合、操作イベント判定部33は、制御実行部34に対する出力処理は行わない。
制御実行部34は、ユーザが操作パネル4に対する操作を行った場合に、その操作に基づく制御を実行する処理部である。この制御実行部34は、ユーザによってタッチセンサ6aに対するジェスチャー操作が行われた場合には、上述した操作イベント判定部33によって特定された操作イベントを入力し、その操作イベントに基づく制御を実行する。これに対し、ユーザによって操作キー6bに対する操作が行われた場合には、制御実行部34がその操作キー6bから直接操作信号を受信し、その操作信号に基づいてユーザによって行われた操作(操作イベント)を特定し、その操作に基づく制御を実行する。制御実行部34がユーザによる入力操作に基づいて実行する制御には、例えば表示部5に表示している表示画面を更新する制御や、ジョブの実行開始や停止の制御などがある。そのため、制御実行部34は、図4に示すように、表示制御部32とジョブ実行部35とを制御するようになっている。すなわち、制御実行部34は、ユーザによる入力操作に基づいて表示画面を更新するときには表示制御部32に画面更新を指示し、ジョブの実行開始や停止を行うときにはジョブ実行部35にジョブの実行開始又は停止を指示する。これにより、表示制御部32は、表示部5に表示している表示画面を制御実行部34からの指示に基づいて更新するようになる。またジョブ実行部35は、制御実行部34からの指示に基づいてジョブの実行を開始したり、或いは既に実行中のジョブを停止したりする。ただし、制御実行部34が実行する制御には、上記以外の制御が含まれていても構わない。
ジョブ実行部35は、画像処理装置1に設けられた各部の動作を制御することにより、ユーザによって指定されたジョブの実行を制御する。このジョブ実行部35は、画像処理装置1においてジョブの実行が行われている間、CPU11に常駐して各部の動作を統括的に制御するようになっている。
次に上記のような機能構成を有するCPU11において行われる具体的な処理手順について説明する。
図5は、画像処理装置1のCPU11によって行われる処理手順の一例を示すフローチャートである。
この処理は、画像処理装置1に電源が投入され、CPU11がプログラム13に含まれるメインプログラム13aを起動することによって開始される処理である。
まずCPU11は、メインプログラム13aを起動すると、画面情報16を読み出し(ステップS1)、その画面情報16に基づいて各表示画面に対する操作イベントの関連付けを行う(ステップS2)。そして各表示画面に対する操作イベントの関連付けが全て完了すると、CPU11は、操作パネル4の表示部5に、初期画面を表示する(ステップS3)。このようにして表示部5に表示画面が表示されると、CPU11は、その表示画面に関連付けられている操作イベントに対応する操作イベント判定ルーチンをセットする(ステップS4)。これにより、表示部5において表示中の表示画面が受付可能な操作イベントに対応する操作イベント判定ルーチンが予め用意された状態となる。
そしてCPU11は、タッチセンサ6a及び操作キー6bのいずれかによって入力操作が検知されるまで待機する状態となる(ステップS5)。そしてユーザによる入力操作が検知されると(ステップS5でYES)、CPU11は、その入力操作がタッチセンサ6aによって検知されたものであるか否かを判断し(ステップS6)、タッチセンサ6aで検知されたものであれば(ステップS6でYES)、ステップS4で予めセットされている操作イベント判定ルーチンを順次起動してユーザの入力操作に対応する操作イベントを特定するためのループ処理を実行する(ステップS7,S8,S9)。このループ処理(ステップS7,S8,S9)では、プログラム13に含まれる全ての操作イベント判定ルーチン13b〜13eが順に起動されるのではなく、ステップS4でセットされた操作イベント判定ルーチンであって、現在表示中の表示画面において受付可能な操作イベントに対応する操作イベント判定ルーチンだけが起動されるようになる。また複数の操作イベント判定ルーチンをループ処理で順次起動する場合は、いずれか1つの操作イベント判定ルーチンによってユーザの入力操作に対応する操作イベントが特定されると、そのタイミングでループ処理を終了する。つまり、このループ処理(ステップS7,S8,S9)では、ステップS4でセットされた複数の操作イベント判定ルーチンの全てを常に起動させるのではなく、全てを起動するまでに途中でユーザの入力操作に対応した操作イベントを特定することができれば、それ以降に起動が予定されている操作イベント判定ルーチンを起動することなく、ループ処理を終了する。
そしてループ処理(ステップS7,S8,S9)が終了すると、CPU11は、ループ処理(ステップS7,S8,S9)によって操作イベントが特定できたか否かを判断する(ステップS10)。ユーザによって表示中の表示画面で受付可能でないジェスチャー操作が行われてしまうこともあるため、ステップS10の判断が必要となる。そしてユーザの入力操作に対応する操作イベントを特定することができなかった場合(ステップS10でNO)、CPU11は、その後の処理(ステップS11)へと進むことなく、再びユーザによる入力操作が検知されるまで待機する状態へと戻る(ステップS5)。これに対し、ループ処理(ステップS7,S8,S9)においてユーザの入力操作に対応する操作イベントを特定することができた場合(ステップS10でYES)、CPU11による処理は次のステップS11へと進む。
また、ユーザによる入力操作が検知され(ステップS5でYES)、その入力操作が操作キー6bによって検知されたものであった場合(ステップS6でNO)も、CPU11による処理はステップS11へと進む。すなわち、ユーザが操作キー6bを操作した場合には、その操作信号によって操作イベントを特定することができるため、操作イベントを特定できた場合の処理(ステップS11)へと進む。
CPU11は、ユーザの入力操作に対応する操作イベントが特定されると、その入力操作に対応した制御を実行する(ステップS11)。すなわち、上述したように、表示部5の表示画面を更新する制御、ジョブの実行制御、その他の制御などが行われる。そしてCPU11は、ステップS11の制御実行により、表示部5に表示される表示画面が更新されたか否かを判断する(ステップS12)。その結果、表示画面が更新された場合(ステップS12でYES)、CPU11による処理は、ステップS4へと戻り、その更新後の表示画面に関連付けられている操作イベントに対応した操作イベント判定ルーチンをセットする(ステップS4)。これに対し、表示画面が更新されていない場合(ステップS12でNO)、CPU11による処理は、ステップS5に戻り、再びユーザによる入力操作が検知されるまで待機する状態となる(ステップS5)。そしてCPU11は、その後、上述した処理を繰り返す。
CPU11は上記のような処理を行うことにより、ユーザが操作パネル4に対する操作を行った場合にはその操作に対応した処理を行うことができる。特に上記のような処理はジョブの実行中に並行して行われることもあるが、ユーザによって表示画面に対するジェスチャー操作が行われたときには、その表示画面において受付可能な操作イベントだけを特定するために、必要最小限の操作イベント判定ルーチンだけを起動するようにしているため、ジョブの実行においても無駄な操作イベント判定ルーチンを起動することがなく、効率的にユーザのジェスチャー操作に対応する操作イベントを特定することが可能である。
図6は、画像のプレビュー表示を行うプレビュー画像表示画面G15の一例を示す図である。
このプレビュー画像表示画面G15は、操作パネル4の表示部5に表示され、ユーザによって選択された画像をプレビュー表示するためのプレビュー領域R3が含まれる画面構成となっている。このプレビュー画像表示画面G15に対してユーザが行うことができる操作としては、プレビュー画像を縮小、または拡大するためのピンチ操作、回転するためのローテート操作がある。ピンチ操作には、プレビュー画像を縮小するためのピンチイン操作と、拡大するためのピンチアウト操作とが含まれる。ピンチイン操作は、図6(a)において矢印F5で示すように、プレビュー領域R3に表示されるプレビュー画像の2点を2本の指先でタッチした状態でそれら2点間の距離を縮めるように移動させる操作である。このようなピンチイン操作により、プレビュー領域R3に表示されるプレビュー画像が縮小表示されるようになる。またピンチアウト操作は、図6(b)において矢印F6で示すように、プレビュー領域R3に表示されるプレビュー画像の2点を2本の指先でタッチした状態でそれら2点間の距離を拡大していくように移動させる操作である。このようなピンチアウト操作により、プレビュー領域R3に表示されるプレビュー画像が拡大表示されるようになる。さらにローテート(回転)操作は、図6(c)において矢印F7で示すように、プレビュー領域R3に表示されるプレビュー画像の2点を2本の指先でタッチした状態でそれら2点間の位置を回転させていくように移動させる操作である。このような回転操作により、プレビュー領域R3に表示されるプレビュー画像が回転表示されるようになる。
またプレビュー画像表示画面G15では、ピンチアウト操作に限らず、プレビュー領域R3に表示されているプレビュー画像の1点に対してダブルタップ操作が行われた場合にも、その1点を中心にプレビュー画像を拡大して表示する処理が行われる。さらにプレビュー画像表示画面G15では、プレビュー画像が拡大表示されており、その画像全体をプレビュー領域R3に表示できていないときにドラッグ操作を受け付け可能となっており、ドラッグ操作が行われると、拡大表示部分を移動させて表示する。さらにプレビュー画像表示画面G15では、表示されている画像を次の(または前の)画像に切り換えるためのスクロール(フリック)操作が受付け可能となっている。
このように、図6に示すプレビュー画像表示画面G15は、スクロール(フリック)、ドラッグ、ダブルタップ、ピンチの4つの操作イベントを受付可能となっており、それ以外の操作イベントを受け付けない画面構成となっている。それ故、設定部31は、図6に示すプレビュー画像表示画面G15に対し、スクロール(フリック)、ドラッグ、ダブルタップ及びピンチの4つの操作イベントを関連付けて設定する。
図7は、上述した各表示画面と、各表示画面において受付可能な操作イベントとの関係を示す図である。
尚、図7では、各表示画面において受付可能な操作イベントには「YES」と表記され、受付可能でない操作イベントには斜線が施されている。図7に示すように、操作パネル4の表示部5に表示される表示画面には、様々な種類の表示画面があり、それぞれの表示画面ごとに受付可能な操作イベントが異なっている。そして上述したように設定部31は、これらの表示画面ごとに、受付可能な操作イベントを特定してユーザの入力操作に基づいて検知対象となる操作イベントを関連付けて設定する。つまり、設定部31によって各表示画面に関連付けられる操作イベントは、図7に示すものと同様である。
また図7においては、プレビュー画像においてドラッグ操作が条件付きで受付可能となっている。すなわち、この表示画面では、ドラッグ操作は常に受付可能な操作イベントではなく、特定の条件が満たされたときに受付可能な操作イベントとなっている。例えば上述の図6(b)に示したように、プレビュー画像表示画面G15のプレビュー領域R3においてプレビュー画像が拡大表示されているとき、その拡大表示部分を移動させるためにドラッグ操作が受付可能となる。しかし、プレビュー画像が拡大表示されていないときには、拡大表示部分を移動させる必要がないため、そのような状態ではプレビュー画像表示画面G15において拡大表示部分を移動させるためのドラッグ操作を受け付けない状態となる。
図8は、SRAM14に記憶されるタッチパネル(タッチセンサ6a)上のタッチ位置を説明するための図である。
タッチパネル(タッチセンサ6a)上の第1の物体(例えば親指の指先)によるタッチ位置の座標T1(X1,Y1)と、第2の物体(例えば人差し指の指先)によるタッチ位置の座標T2(X2,Y2)とが、サンプリング周期ごとに(またはリアルタイムに)検出され、SRAM14に記録される。なお、タッチが行われる前には、T1(X1,Y1)と、T2(X2,Y2)とには、初期座標値(A,A)が記憶されている。
タッチが行われた状態で、第1、第2の物体がタッチパネル上を移動すると、座標T1(X1,Y1)と、座標T2(X2,Y2)とがサンプリング周期ごとに(またはリアルタイムに)変更される。
第1の物体によるタッチがリリースされた後(第1の物体がタッチパネルから離れた後)は、第1の物体による最後のタッチ位置の座標が、T1(X1,Y1)に保持される。同様に、第2の物体によるタッチがリリースされた後(第2の物体がタッチパネルから離れた後)は、第2の物体による最後のタッチ位置の座標が、T2(X2,Y2)に保持される。
CPU11は、座標T1(X1,Y1)と、座標T2(X2,Y2)とから所定の規則で求められる位置(座標)Iを算出する。ここでは所定の規則とは、座標T1(X1,Y1)とT2(X2,Y2)の中点を求めるものとする。すなわち、座標I=((X1+X2)/2,(Y1+Y2)/2)により計算される。
なお所定の規則とは、座標T1(X1,Y1)と、座標T2(X2,Y2)とから定まる位置を求める規則であり、中点以外にも、以下のような計算式により座標Iを求めてもよい。
(ア)座標I=((X1+X2),(Y1+Y2))
(イ)座標I=((X1+X2)×a,(Y1+Y2)×a) (aは0ではない任意の数(重み付け係数))
座標Iは、以下の特徴を有する点である。すなわち座標Iは、スクロール操作またはドラッグ操作が行われているときに移動する点である。また座標Iは、スクロール操作またはドラッグ操作が行われているときに、その移動の速度、または所定時間内のその移動の量がしきい値以上となる点である。一方で、ピンチイン操作、ピンチアウト操作またはローテート操作が行われているときには、座標Iは理論的には移動しない(または誤差を考えても、ピンチイン操作、ピンチアウト操作またはローテート操作が行われているときには、座標Iの移動の速度、所定時間内の移動の量はしきい値より小さくなる)。図8においてしきい値は、「r」で示されている。座標Iの移動の速度ベクトル、または所定時間内の移動の量が点線の円の内にあれば、ピンチイン操作、ピンチアウト操作またはローテート操作が行われていると判断でき、座標Iの移動の速度ベクトル、または所定時間内の移動の量が点線の円上または円の外にあれば、スクロール操作またはドラッグ操作が行われていると判断できる。
このような座標Iの特徴を利用して、本実施の形態における情報処理装置は、座標Iの移動に基づいて、ユーザによる操作が、スクロール操作もしくはドラッグ操作であるか、または、ピンチイン操作、ピンチアウト操作、もしくはローテート操作であるかを判定することとしている。
また、本実施の形態によると、第1の物体によるタッチがリリースされた後は、第1の物体による最後のタッチ位置の座標が、T1(X1,Y1)に保持され、第2の物体によるタッチがリリースされた後は、第2の物体による最後のタッチ位置の座標が、T2(X2,Y2)に保持される。これにより、指1本によるタッチが行われている状態においても座標Iを算出することができ、座標Iの移動の状態に基づいてスクロール操作またはドラッグ操作が行われていることを判定することが可能である。
図9は、第1の実施の形態における情報処理装置のCPU11が実行する処理を示すフローチャートである。
この処理は、図3の操作イベント判定ルーチン(スクロール、ドラッグ、ピンチ、ローテート判定用)13eのプログラムをCPU11が実行することで実現される。図9のフローチャートでの処理は、所定の時間間隔(例えば20ミリ秒)ごとに繰り返し実行される。この所定の時間間隔が、タッチ座標のサンプリング周期となり、座標Iの算出周期となる。
図9を参照して、ステップS101において、タッチパネルのタッチ/リリース状態に変化があったかを判定する。ここでは、
(A)タッチが行われていない状態から、1箇所以上のタッチが行われる状態となった、
(B)1箇所以上のタッチが行われている状態から、タッチが行われない状態となった、または
(C)タッチの箇所の数に変化があった、
ときに、YESと判断するものである。
ステップS101でYESであれば、今回の周期における処理を終了する。ステップS101でNOであれば、ステップS103において、タッチパネル上のタッチ座標(位置)の検出が行われる。複数箇所のタッチが行われていた場合には、全てのタッチ座標が検出される。タッチ座標はSRAM14に記憶される。また図8を用いて説明したように、タッチがリリースされた後は、最後のタッチ座標が保持される。
ステップS105において、タッチ座標に前回の周期から何らかの変化があったかが判定される。これは、タッチ位置のいずれかが移動したか否かを判定するものである。
ステップS105においてNOであれば、今回の周期における処理を終了する。ステップS105でYESであれば、ステップS107で座標I(例えば中点)の算出が行われる。
ステップS109において、座標Iの移動速度がしきい値以上であるかが判定される。なおステップS109では、座標Iが移動したか、または、座標Iの所定時間内(例えば前回のサンプリング周期から現在まで)の移動の量がしきい値以上かを判定してもよい。
ステップS109においてYESであれば、ステップS111において、ユーザによる操作が、スクロール操作またはドラッグ操作であると判断し、スクロール操作またはドラッグ操作に応じた画面の描画処理が行われる。なお、スクロール操作であるかドラッグ操作であるかの判断は、画面の表示内容、タッチ位置における表示内容、タッチが行われてからタッチ位置が移動するまでの時間間隔などに基づいて判断することができる。
ステップS109においてNOであれば、ステップS113において、ユーザによる操作が、ピンチイン操作、ピンチアウト操作またはローテート操作であると判断し、ピンチイン操作、ピンチアウト操作またはローテート操作に応じた画面の描画処理が行われる。なお、ローテート操作であるか、ピンチイン操作であるか、ピンチアウト操作であるかは、タッチ位置の移動方向に基づいて判断される。すなわち2個所のタッチ位置が中点を中心として所定方向に回転する場合、ローテート操作であると判断され、2個所のタッチ位置が中点に近づく方向に移動する場合、ピンチイン操作であると判断され、2個所のタッチ位置が中点から遠ざかる方向に移動する場合、ピンチアウト操作であると判断される。
次に、本実施の形態における効果を説明する。
図10は、タッチ/リリース状態に変化があったときの従来技術(図24)における処理を示すフローチャートである。
図24で説明したように、タッチ/リリース状態に変化があったときにはステップS201でYESと判断され、ステップS207からの処理が実行される。このため、実質的には図10のように、タッチ数の取得(S207)が行われ、タッチ数が1点か2点かが判定され(S209)、その後、タッチ座標の検出(S211、S215)とタッチ数に応じた描画処理(S213、S219)が行われる。また、ピンチ操作やローテート操作においては、2個所のタッチ位置の中点を計算する処理(S217)が行われる。
図11は、タッチ/リリース状態に変化があったときの第1の実施の形態(図9)における処理を示すフローチャートである。
図9で説明したように、タッチ/リリース状態に変化があったときにはステップS101でYESと判断され、処理が終了する。このため、図11のように実質的な処理を行う必要がない。以上のように、本実施の形態においては、タッチ/リリース状態に変化があったときの処理を大幅に削減することができる。
図12は、タッチ/リリース状態に変化がなかったときの従来技術(図24)における処理を示すフローチャートである。
図24で説明したように、タッチ/リリース状態に変化がなかったときには、ステップS201でNOと判断され、ステップS203からの処理が実行される。このため、実質的には図12のようにタッチ座標の検出が行われ(S203)、座標に変化があったときに、タッチ数の取得(S207)が行われる。タッチ数が1点か2点かが判定され(S209)、その後、タッチ座標の検出(S211、S215)とタッチ数に応じた描画処理(S213、S219)が行われる。また、ピンチ操作やローテート操作においては、2個所のタッチ位置の中点を計算する処理(S217)が行われる。
図13は、タッチ/リリース状態に変化がなかったときの第1の実施の形態(図9)における処理を示すフローチャートである。
図9で説明したように、タッチ/リリース状態に変化がなかったときにはステップS101でNOと判断され、ステップS103からの処理が実行される。すなわちタッチ座標が検出され(S103)、タッチ座標に変化があったときに(S105でYES)、中点(図8の座標I)が計算される(S107)。座標Iの移動の状態に基づいて(S109)、スクロール操作またはドラッグ操作に応じた画面の描画処理(S111)、またはピンチイン操作、ピンチアウト操作、もしくはローテート操作に応じた画面の描画処理(S113)が行われる。
図13においてはタッチ数の取得、判断の処理(図12のS207、S209)をなくすことができ、また、ピンチイン操作、ピンチアウト操作、またはローテート操作の場合に取得する必要がある中点(座標I)の値を用いて、ステップS109での判定を行うことができる。これにより、本実施の形態においては、タッチ/リリース状態に変化がなかったときの処理を大幅に削減することができる。
図14は、第1の実施の形態におけるタッチ位置と中点との関係を時系列で説明するための図である。
図14を参照して、時刻t1において、タッチパネル上でタッチが行われておらず、座標T1(X1,Y1)(図中のaddress:0)および座標T2(X2,Y2)(図中のaddress:1)の双方には、初期値として(A,A)の座標が記録されている。なお、この実施の形態においては1点または2点のタッチを検出するものであるため、図中のaddress:0とaddress:1のみを用いているが、3点以上のタッチを検出する場合には、図中のaddress:2以降に座標T3(X3,Y3)(3点目のタッチ位置)以降の座標が記録される。時刻t1においては、座標T1と座標T2の中点として、座標((A+A)/2,(A+A)/2)が記録される。
なお図14中、address:0とaddress:1の欄において、先頭に「0」が記載されている場合、その座標のタッチがなされていない状態を示し、先頭に「1」が記載されている場合、その座標のタッチがなされている状態を示す。
時刻t2において、タッチパネルの1点のみがタッチされた場合を想定する。このとき、座標T1(図中のaddress:0)には、タッチ位置の座標である(X1,Y1)が記録される。座標T2(図中のaddress:1)は、初期値(A,A)のままである。時刻t2においては、座標T1と座標T2の中点として、座標((X1+A)/2,(Y1+A)/2)が記録される。
また、時刻t2においては、前回の時刻と比較して、タッチ/リリースの変化があるため、図9のステップS101ではYESと判断され、図9のフローチャートでの実質的な処理は行われない。すなわちスクロール、ドラッグ、ピンチ、ローテートのいずれの処理も行われず、フローチャートでは図示しないタップに関する処理が行われる。従って、初期値(A,A)が現実のタッチ座標(X1,Y1)に変更されることで中点座標が大きく変動しても、それがスクロール操作やドラッグ操作によるものと誤って判断されることはない。
時刻t3において、タッチされた1点が移動した場合を想定する。このとき、座標T1(図中のaddress:0)には、移動後の座標である(X11,Y11)が記録される。座標T2(図中のaddress:1)は、初期値(A,A)のままである。時刻t3においては、座標T1と座標T2の中点として、座標((X11+A)/2,(Y11+A)/2)が記録される。
また、時刻t3においては、前回の時刻と比較して、タッチ/リリースの変化がないため、図9のステップS101ではNOと判断され、座標T1と座標T2の中点の移動速度に基づいて、操作を判定する処理(S109〜S113)が行われる。移動速度の判断においては、例えば図8の座標I(中点)が、前回の検出タイミングからしきい値rより大きい距離を移動したかが判断される。YESであれば図9のステップS111において、スクロール操作またはドラッグ操作に応じた描画処理が行われ、NOであればステップS113においてピンチ操作またはローテート操作に応じた描画処理が行われる。図14では、中点の移動速度が速く(中点の移動があり)、スクロール操作に応じた描画処理が行われたものとする。
なお図8のしきい値rは、ピンチ操作においてユーザが親指と人差し指との距離を近づけたり遠ざけたりするときの手ぶれによる座標Iの移動量より大きい値とすることが望ましい。これにより、指を閉じたり開いたりしているときの中点のぶれがあっても、それをしきい値以下とすることができ、手ぶれがあっても誤ってピンチ操作がスクロール操作またはドラッグ操作と判別されることがなくなる。なお、好ましいしきい値rの値は、タッチパネル上の5mm以上20mm以下の距離である。
時刻t4において、タッチパネルの1点がさらにタッチされた場合(合計2点のタッチが行われている状態)を想定する。このとき、座標T1(図中のaddress:0)には、タッチ位置の座標である(X11,Y11)が記録される。座標T2(図中のaddress:1)には、タッチ位置の座標である(X2,Y2)が記録される。時刻t4においては、座標T1と座標T2の中点として、座標((X11+X2)/2,(Y11+Y2)/2)が記録される。
また、時刻t4においては、前回の時刻と比較して、タッチ/リリースの変化があるため、図9のステップS101ではYESと判断され、図9のフローチャートでの実質的な処理は行われない。すなわちスクロール、ドラッグ、ピンチ、ローテートのいずれの処理も行われず、フローチャートでは図示しないタップに関する処理が行われる。
時刻t5において、タッチされた2点の双方が移動した場合を想定する。このとき、座標T1(図中のaddress:0)には、移動後の座標である(X111,Y111)が記録される。座標T2(図中のaddress:1)には、移動後の座標である(X22,Y22)が記録される。時刻t5においては、座標T1と座標T2の中点として、座標((X111+X22)/2,(Y111+Y22)/2)が記録される。
また、時刻t5においては、前回の時刻と比較して、タッチ/リリースの変化がないため、図9のステップS101ではNOと判断され、座標T1と座標T2の中点の移動速度に基づいて、操作を判定する処理(S109〜S113)が行われる。図14では、中点の移動速度が遅く(または移動速度が0であり)、ピンチアウトに応じた描画処理が行われたものとする。
時刻t6において、タッチパネルの座標T1のタッチがリリースされた場合(合計1点のタッチが行われている状態)を想定する。このとき、座標T1(図中のaddress:0)には、最後のタッチ位置の座標である(X111,Y111)が保持される。座標T2(図中のaddress:1)には、タッチ位置の座標である(X22,Y22)が記録される。時刻t6においては、座標T1と座標T2の中点として、座標((X111+X22)/2,(Y111+Y22)/2)が記録される。
なお、図14のt6においてはaddress:0のタッチ状態がリリースされているため、その欄の先頭が「0」に変化している。
また、時刻t6においては、前回の時刻と比較して、タッチ/リリースの変化があるため、図9のステップS101ではYESと判断され、図9のフローチャートでの実質的な処理は行われない。すなわちスクロール、ドラッグ、ピンチ、ローテートのいずれの処理も行われず、フローチャートでは図示しないタップに関する処理が行われる。
時刻t7において、タッチ座標T2が移動した場合を想定する。このとき、座標T1(図中のaddress:0)には、最後のタッチ位置の座標である(X111,Y111)が保持される。座標T2(図中のaddress:1)には、移動後の座標である(X222,Y222)が記録される。時刻t7においては、座標T1と座標T2の中点として、座標((X111+X222)/2,(Y111+Y222)/2)が記録される。
また、時刻t7においては、前回の時刻と比較してタッチ/リリースの変化がないため、図9のステップS101ではNOと判断され、座標T1と座標T2の中点の移動速度に基づいて、操作を判定する処理(S109〜S113)が行われる。図14では、中点の移動速度が速く(中点の移動があり)、スクロールに応じた描画処理が行われたものとする。
時刻t8において、タッチパネルの座標T1のタッチが再度行われた場合(合計2点のタッチが行われている状態)を想定する。このとき、座標T1(図中のaddress:0)には、タッチ位置の座標である(X3,Y3)が保持される。座標T2(図中のaddress:1)には、タッチ位置の座標である(X222,Y222)が記録される。時刻t8においては、座標T1と座標T2の中点として、座標((X3+X222)/2,(Y3+Y222)/2)が記録される。
なお、図14のt8においてはaddress:0のタッチがなされているため、その欄の先頭が「1」に変化している。
また、時刻t8においては、前回の時刻と比較して、タッチ/リリースの変化があるため、図9のステップS101ではYESと判断され、図9のフローチャートでの実質的な処理は行われない。すなわちスクロール、ドラッグ、ピンチ、ローテートのいずれの処理も行われず、フローチャートでは図示しないタップに関する処理が行われる。
時刻t9において、タッチされた2点の双方が移動した場合を想定する。このとき、座標T1(図中のaddress:0)には、移動後の座標である(X33,Y33)が記録される。座標T2(図中のaddress:1)には、移動後の座標である(X2222,Y2222)が記録される。時刻t9においては、座標T1と座標T2の中点として、座標((X33+X2222)/2,(Y33+Y2222)/2)が記録される。
また、時刻t9においては、前回の時刻と比較して、タッチ/リリースの変化がないため、図9のステップS101ではNOと判断され、座標T1と座標T2の中点の移動速度に基づいて、操作を判定する処理(S109〜S113)が行われる。図14では、中点の移動速度が遅く(または移動速度が0であり)、ピンチアウトに応じた描画処理が行われたものとする。
時刻t10において、タッチ座標T2が移動した場合を想定する。このとき、座標T1(図中のaddress:0)には、タッチ位置の座標である(X33,Y33)が保持される。座標T2(図中のaddress:1)には、移動後の座標である(X22222,Y22222)が記録される。時刻t10においては、座標T1と座標T2の中点として、座標((X33+X22222)/2,(Y33+Y22222)/2)が記録される。
また、時刻t10においては、前回の時刻と比較して、タッチ/リリースの変化がないため、図9のステップS101ではNOと判断され、座標T1と座標T2の中点の移動速度に基づいて、操作を判定する処理(S109〜S113)が行われる。図14では、中点の移動速度が速く(中点の移動があり)、スクロールに応じた描画処理が行われたものとする。
以上のようにして、第1の実施の形態ではタッチ位置から中点が求められ、その移動の状態に基づいてユーザによる操作が判定される。判定結果に基づいて描画処理が行われる。
[第2の実施の形態]
図15は、第2の実施の形態における情報処理装置のCPU11が実行する処理を示すフローチャートである。
第2の実施の形態における情報処理装置は、図9のフローチャートでの処理に代えて図15のフローチャートで示される処理を実行する。また、第2の実施の形態における情報処理装置は、図14において、3点目以降のタッチ位置を「address:2」以降の欄に記録し、中点に代えて複数のタッチ位置の重心位置を計算する。重心位置の移動に基づいて、ユーザの操作が判定される。
図15のフローチャートでの処理は、所定の時間間隔(例えば20ミリ秒)ごとに繰り返し実行される。
図15のステップS301〜305での処理は、図9のステップS101〜105での処理と同じであるため、ここでの説明を繰り返さない。
ステップS305でYESであれば、ステップS307で座標Iとして複数のタッチ位置の重心位置の算出が行われる。
ステップS309において、座標Iの移動速度がしきい値以上であるかが判定される。なおステップS309では、座標Iが移動したか、または所定時間内の移動の量がしきい値以上かを判定してもよい。
ステップS309においてYESであれば、ステップS311において、ユーザによる操作が、スクロール操作またはドラッグ操作であると判断し、スクロール操作またはドラッグ操作に応じた画面の描画処理が行われる。なお、スクロール操作であるかドラッグ操作であるかの判断は、画面の表示内容、タッチ位置の表示内容、タッチが行われてからタッチ位置が移動するまでの時間間隔などに基づいて判断することができる。
ステップS309においてNOであれば、ステップS313において、ユーザによる操作が、ピンチイン操作、ピンチアウト操作、もしくはローテート操作であると判断し、ピンチイン操作、ピンチアウト操作、またはローテート操作に応じた画面の描画処理が行われる。なお、ピンチイン操作であるか、ピンチアウト操作であるか、ローテート操作であるかは、タッチ位置の移動方向に基づいて判断される。すなわち2個所以上のタッチ位置が中点を中心として所定方向に回転する場合、ローテート操作であると判断され、2個所以上のタッチ位置が中点に近づく方向に移動する場合、ピンチイン操作であると判断され、2個所以上のタッチ位置が中点から遠ざかる方向に移動する場合、ピンチアウト操作であると判断される。
第2の実施の形態においても第1の実施の形態と同様に、タッチ/リリース状態の変化の有無にかかわらず、処理を大幅に削減することができるという効果がある。
[第3の実施の形態]
図16は、第3の実施の形態における情報処理装置のCPU11が実行する処理を示すフローチャートである。
図16を参照してステップS401で、タッチパネルにてプレビュー表示中であるかが判定される。プレビュー表示とは、記憶装置23に記憶された複数ページからなる画像(スキャンにより得た画像、外部から受信した画像)から少なくとも1ページの画像を縮小表示するものである。
ステップS401でNOであればここでの処理を終了し、YESであれば、ステップS403からの処理を実行する。ステップS403では、ユーザのジェスチャー操作検出のサブルーチンを実行する。このサブルーチンの処理は、図9のステップS101〜107、または図15のステップS301〜S307の処理と同じである。
ステップS405において、中点または重心の移動速度がしきい値以上かを判定することで、ユーザによってなされた操作がスクロール操作であるかを判定する。YESであれば、ステップS407で別のページ(スクロール操作の方向に合わせ、前のページまたは次のページ)の画像がタッチパネルに表示される。
図17は、第3の実施の形態における情報処理装置のタッチパネルの表示内容の具体例を示す図である。
画面中央にDnページ目の画像がプレビュー表示されている場合において、ユーザが画面をタッチし、タッチ位置を左に動かすと、グレーアウトされていた次のページ(D(n+1)ページ)の画像が画面中央に移動し、D(n+1)ページの画像がプレビュー表示の対象となる。また、画面中央にDnページ目の画像がプレビュー表示されている場合において、ユーザが画面をタッチし、タッチ位置を右に動かすと、グレーアウトされていた前のページ(D(n−1)ページ)の画像が画面中央に移動し、D(n−1)ページの画像がプレビュー表示の対象となる。
[第4の実施の形態]
図18は、第4の実施の形態における情報処理装置のCPU11が実行する処理を示すフローチャートである。
第4の実施の形態における情報処理装置は、図9のフローチャートでの処理に代えて図18のフローチャートで示される処理を実行する。
図18のフローチャートでの処理は、所定の時間間隔(例えば20ミリ秒)ごとに繰り返し実行される。
図18のステップS501〜S511、S515での処理は、図9のステップS101〜S111、S113での処理と同じであるため、ここでの説明を繰り返さない。
図18においてはステップS509でNOであれば、ステップS513で2点のタッチ位置の双方が移動したかの判断が行われる。ステップS513でYESであるときに、ステップS515へ進み、NOであればステップS511へ進む。
第4の実施の形態においては、2点のタッチ位置の双方が移動したときにのみ、ピンチイン操作、ピンチアウト操作、またはローテート操作に対する処理が実行される。これにより、ユーザの意思に反した誤った処理が行われることが防止されるという効果がある。
[第5の実施の形態]
上述の第1〜第4の実施の形態では、中点(または重心)の移動に基づいてユーザの操作を判定するために固定のしきい値を用いたが、第5の実施の形態では、しきい値を状況に応じて変化させるものである。
図19は、第5の実施の形態における情報処理装置のCPU11が実行する処理を示すフローチャートである。
図19のフローチャートは、しきい値を変更する処理を示すフローチャートであり、第1〜第4の実施の形態で示されたフローチャートでの処理と並行して、図19に示される処理を実行させることができる。
ステップS601において、タッチ位置が変化したときに、1点のタッチ位置のみ変化があったか、2点のタッチ位置双方が変化したかを判定する。1点のタッチ位置のみ変化しているのであれば、ステップS603においてしきい値を例えば12dotと小さくする。2点のタッチ位置双方が変化しているのであれば、ステップS605においてしきい値を例えば50dotと大きくする。
1点のタッチ位置のみが変化している場合は、ユーザの操作がスクロール操作またはドラッグ操作である可能性が高い。このため、ステップS603ではしきい値を小さくし、スクロール操作またはドラッグ操作であると判定されやすくするものである。一方で、2点のタッチ位置双方が変化している場合は、ユーザの操作がピンチイン操作、ピンチアウト操作、またはローテート操作である可能性が高い。このため、ステップS605ではしきい値を大きくし、ピンチイン操作、ピンチアウト操作、もしくはローテート操作であると判定されやすくするものである。
[第6の実施の形態]
図20は、第6の実施の形態における情報処理装置のCPU11が実行する処理を示すフローチャートである。
第6の実施の形態における情報処理装置は、図9のフローチャートでの処理に代えて図20のフローチャートで示される処理を実行する。
図20のフローチャートでの処理は、所定の時間間隔(例えば20ミリ秒)ごとに繰り返し実行される。
図20のステップS701〜707での処理は、図9のステップS101〜107での処理と同じであるため、ここでの説明を繰り返さない。
ステップS707での処理の後、ステップS709において、前回のユーザ操作の判定結果がピンチ操作またはローテート操作であったかが判定される。YESであればステップS711において、しきい値に第1の値をセットする。NOであればステップS713において、しきい値に第2の値をセットする。ここで第1の値>第2の値の関係が成立する。その後、ステップS715からの処理が行われる。図20のステップS715〜719での処理は、図9のステップS109〜113での処理と同じであるため、ここでの説明を繰り返さない。
前回のユーザ操作の判定結果がピンチ操作またはローテート操作であった場合は、次の検出タイミングでのユーザの操作もピンチ操作またはローテート操作である可能性が高い。このため、ステップS711ではしきい値を大きくし、ピンチ操作またはローテート操作であると判定されやすくするものである。一方で、前回のユーザ操作の判定結果がスクロール操作またはドラッグ操作であった場合は、次の検出タイミングでのユーザの操作もスクロール操作またはドラッグ操作である可能性が高い。このため、ステップS713ではしきい値を小さくし、スクロール操作またはドラッグ操作であると判定されやすくするものである。
[第7の実施の形態]
図21は、第7の実施の形態における情報処理装置のCPU11が実行する処理を示すフローチャートである。
第7の実施の形態における情報処理装置は、図9のフローチャートでの処理に代えて図21のフローチャートで示される処理を実行する。
図21のフローチャートでの処理は、所定の時間間隔(例えば20ミリ秒)ごとに繰り返し実行される。
図20のステップS801〜811での処理は、図9のステップS101〜111での処理と同じであるため、ここでの説明を繰り返さない。
ステップS809でNOであれば、ステップS813において、前回のユーザ操作の判定結果がピンチ操作であったかが判定される。NOであれば、ピンチ操作が始まったものとして、ステップS815において「ピンチ操作開始時からのタッチ位置の移動量」として「0」を記録する。その後ステップS817において、しきい値の初期値をセットする。ここでセットされるしきい値は、先にステップS809で用いたしきい値と同じであってもよいし、より大きいものであってもよい。より大きいしきい値とする場合、次回の周期におけるステップS809での判定において、NOと判定されやすくなる。すなわち、一旦ステップS809でNOと判断された場合(操作がピンチであると判断された場合)に、次の周期における判定でもピンチ操作と判断されやすくするものである。
ステップS819において、ピンチ操作に応じた描画処理が行われる。なお、ここではローテート処理の判別については省略する。
ステップS813においてYESと判断されたのであれば、ステップS821において、「ピンチ操作開始時からのタッチ位置の移動量」に、前回からのタッチ位置の移動量を加える。ステップS823において、「ピンチ操作開始時からのタッチ位置の移動量」の値に基づいて、しきい値をセットする。ここでは、「ピンチ操作開始時からのタッチ位置の移動量」が大きいほど、大きなしきい値がセットされる。
前回のユーザ操作の判定結果がピンチ操作であった場合は、次の検出タイミングでのユーザの操作もピンチ操作である可能性が高い。このため、ステップS823ではしきい値を大きくしていき、次回の判定においてもピンチ操作であると判定されやすくするものである。またここではピンチ操作が継続するほどに、しきい値を大きくすることとしている。
[第8の実施の形態]
図22は、第8の実施の形態における情報処理装置のCPU11が実行する処理を示すフローチャートである。
第8の実施の形態における情報処理装置は、図21のステップS813〜S823での処理に代えて、図22のフローチャートで示される処理を実行する。
すなわちステップS809(図21)でNOであれば、ステップS901(図22)において、前回のユーザ操作の判定結果がローテート操作であったかが判定される。NOであれば、ローテート操作が始まったものとして、ステップS903においてローテート操作開始時の角度(ローテート操作開始時の、2点のタッチ位置を結んだ直線のなす角度)を記録する。その後ステップS905において、しきい値の初期値をセットする。ここでセットされるしきい値は、先にステップS809で用いたしきい値と同じであってもよいし、より大きいものであってもよい。より大きいしきい値とする場合、次回の周期におけるステップS809での判定において、NOと判定されやすくなる。すなわち、一旦ステップS809でNOと判断された場合(操作がローテートであると判断された場合)に、次の周期における判定でもローテート操作と判断されやすくするものである。
ステップS907において、ローテート操作に応じた描画処理が行われる。なお、ここではピンチ処理の判別については省略する。
ステップS901においてYESと判断されたのであれば、ステップS909において、現在の2点のタッチ位置を結んだ直線のなす角度と、ステップS903で記録されたローテート操作開始時の角度とを比較する。ステップS911において、比較結果が所定角度(例えば30°)以上であるかを判定する。YESであれば、ステップS913において、しきい値を初期値よりも小さな値にセットし、ステップS907へ進む。NOであればそのままステップS907へ進む。
ローテート操作は30°程度で終了する可能性が高い。このため、ステップS911で初期角度から30°以上回転が行われたのであれば、ステップS913において、しきい値を小さくし、次回の判定においてはスクロール操作またはドラッグ操作であると判定されやすくするものである。
[第9の実施の形態]
図23は、第9の実施の形態における情報処理装置のCPU11が実行する処理を示すフローチャートである。
第9の実施の形態における情報処理装置は、図9のフローチャートでの処理に代えて図23のフローチャートで示される処理を実行する。
図23のフローチャートでの処理は、所定の時間間隔(例えば20ミリ秒)ごとに繰り返し実行される。
図23のステップS1001〜1009での処理は、図9のステップS101〜109での処理と同じであるため、ここでの説明を繰り返さない。
ステップS1009でYESであれば、ステップS1011において、前回のユーザ操作の判定結果がスクロール操作であったかが判定される。NOであれば、スクロール操作が始まったものとして、ステップS1015においてしきい値として初期値をセットする。ここでセットされるしきい値は、先にステップS1009で用いたしきい値と同じであってもよいし、より小さいものであってもよい。より小さいしきい値とする場合、次回の周期におけるステップS1009での判定において、YESと判定されやすくなる。すなわち、一旦ステップS1009でYESと判断された場合(操作がスクロールであると判断された場合)に、次の周期における判定でもスクロール操作と判断されやすくするものである。
ステップS1011においてYESであれば、ステップS1013においてしきい値をより小さな値に変更する。より小さいしきい値とする場合、次回の周期におけるステップS1009での判定において、さらにYESと判定されやすくなる。ステップS1017においては、スクロール操作に応じた描画処理が行われる。なお、ここではドラッグ処理の判別については省略する。
ステップS1009でNOであれば、ステップS1019において、前回のユーザ操作の判定結果がピンチ操作であったかが判定される。NOであれば、ピンチ操作が始まったものとして、ステップS1021においてしきい値として初期値をセットする。ここでセットされるしきい値は、先にステップS1009で用いたしきい値と同じであってもよいし、より大きいものであってもよい。より大きいしきい値とする場合、次回の周期におけるステップS1009での判定において、NOと判定されやすくなる。すなわち、一旦ステップS1009でNOと判断された場合(操作がピンチであると判断された場合)に、次の周期における判定でもピンチ操作と判断されやすくするものである。
ステップS1019においてYESであれば、ステップS1023においてしきい値をより大きな値に変更する。より大きいしきい値とする場合、次回の周期におけるステップS1009での判定において、さらにNOと判定されやすくなる。ステップS1025においては、ピンチ操作に応じた描画処理が行われる。なお、ここではローテート処理の判別については省略する。
[実施の形態における効果]
以上に述べた実施の形態によると、2点以上検出可能なタッチパネルを搭載した情報処理装置において、タッチ状態かリリース状態かにかかわらず、常に2点以上の座標が検出される。座標は、実測値(現在の現実のタッチ位置)である場合と、格納されている値(最後のタッチ位置)である場合とがある。この2点以上の座標から、所定の規則で求められる位置(例えば中点)が算出される。求められた位置の変動に基づき、ユーザの操作が判定される。
本実施の形態における処理はCPUの処理上、例えばシフト処理を行うのみで済み、例えば処理時間が少なくて済む座標の中点を常に検出する事で、スクロール(フリック)時は中点が大きく移動し、ピンチ時は中点が殆ど移動しないという特性を用いて、検出した中点からユーザ操作を判断することができる。すなわち、簡単な処理でジェスチャー操作の判別処理を実現することができる。
また以上に述べた実施の形態によると、タッチパネル上の2点以上がタッチされている場合においても、タッチ位置が早く動かされることにより中点(または重心)座標が早く移動すると、スクロール操作またはドラッグ操作に応じた処理が行われる。このため、ユーザの操作性がよいという効果がある。
[その他]
上述の実施の形態では、画像形成装置(または画像処理装置)に搭載される情報処理装置を例に挙げて説明を行ったが、本発明は、スマートフォン、タブレット端末、PC(パーソナルコンピュータ)、家電製品、オフィス機器、制御機械などにユーザインターフェースとして搭載される情報処理装置に適用することも可能である。
画像形成装置としては、モノクロ/カラーの複写機、プリンタ、ファクシミリ装置やこれらの複合機(MFP)などいずれであってもよい。電子写真方式により画像を形成するものに限られず、例えばいわゆるインクジェット方式により画像を形成するものであってもよい。
上述の実施の形態における処理は、ソフトウェアによって行っても、ハードウェア回路を用いて行ってもよい。
上述の実施の形態における処理を実行するプログラムを提供することもできるし、そのプログラムをCD−ROM、フレキシブルディスク、ハードディスク、ROM、RAM、メモリカードなどの記録媒体に記録してユーザに提供することにしてもよい。プログラムはインターネットなどの通信回線を介して、装置にダウンロードするようにしてもよい。上記のフローチャートで文章で説明された処理は、そのプログラムに従ってCPUなどにより実行される。
上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 画像処理装置
4 操作パネル
5 表示部(表示手段)
6a タッチセンサ
11 CPU
13 プログラム
31 設定部
32 表示制御部
33 操作イベント判定部
34 制御実行部(制御手段)
T1,T2 タッチ位置(座標)
I 中点座標

Claims (34)

  1. 第1の物体と第2の物体との各々によりタッチされている、タッチパネル上の第1のタッチ位置と第2のタッチ位置とを検出することが可能な検出部と、
    前記タッチパネル上の第1の位置に対応する第1の位置情報と、第2の位置に対応する第2の位置情報とを保持しておき、前記検出部により前記第1のタッチ位置が検出された場合に、前記第1の位置情報を前記第1のタッチ位置に対応する位置情報に更新し、前記第2のタッチ位置が検出された場合に、前記第2の位置情報を前記第2のタッチ位置に対応する位置情報に更新して保持する記憶手段と、
    前記記憶手段で保持された、前記第1の位置情報および前記第2の位置情報から所定の規則で求められる位置を算出する算出手段と、
    前記算出手段で算出された位置の移動の有無、移動の速度、または移動の量に基づいて、前記タッチパネルで行われた操作が、前記タッチパネルに表示されている表示内容を移動させる操作であるか、または前記タッチパネルに表示されている表示内容を回転もしくはサイズ変更させる操作であるかを判定する判定手段とを備えた、情報処理装置。
  2. 前記算出手段が算出する位置は、前記タッチパネルに表示されている表示内容を移動させる操作が行われたときに移動する位置であり、
    前記タッチパネルに表示されている表示内容を移動させる操作が行われたときに、前記算出手段が算出する位置は、前記タッチパネルに表示されている表示内容を回転またはサイズ変更させる操作が行われたときよりも大きく移動する、請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記算出手段は、前記第1の位置情報と前記第2の位置情報との中点を算出する、請求項1または2に記載の情報処理装置。
  4. 前記検出部は、第3の物体によりタッチされている、前記タッチパネル上の第3のタッチ位置を検出することが可能であり、
    前記記憶手段は、前記タッチパネル上の第3の位置に対応する第3の位置情報を保持しておき、前記検出部により前記第3のタッチ位置が検出された場合に、前記第3の位置情報を前記第3のタッチ位置に対応する位置情報に更新し、
    前記算出手段は、前記第1の位置情報、前記第2の位置情報、および前記第3の位置情報から、前記第1のタッチ位置、前記第2タッチ位置、および前記第3タッチ位置の重心を算出する、請求項1または2に記載の情報処理装置。
  5. 前記判定手段は、前記算出手段で算出された位置が移動しないとき、移動の速度がしきい値より小さいとき、または移動の量がしきい値より小さいとき、前記タッチパネルで行われた操作が、前記タッチパネルに表示されている表示内容を回転またはサイズ変更させる操作であると判断する、請求項1から4のいずれかに記載の情報処理装置。
  6. 前記判定手段は、前記算出手段で算出された位置が移動したとき、移動の速度がしきい値以上であるとき、または移動の量がしきい値以上であるとき、前記タッチパネルで行われた操作が、前記タッチパネルに表示されている表示内容を移動させる操作であると判断する、請求項1から5のいずれかに記載の情報処理装置。
  7. 前記判定手段は、前記算出手段で算出された位置が移動しないとき、移動の速度がしきい値より小さいとき、または移動の量がしきい値より小さいときにおいて、前記第1のタッチ位置と前記第2のタッチ位置とが移動したときは、前記タッチパネルで行われた操作が、前記タッチパネルに表示されている表示内容を回転またはサイズ変更させる操作であると判断する、請求項1から6のいずれかに記載の情報処理装置。
  8. 前記第1のタッチ位置および前記第2のタッチ位置の両者が移動したときと、片方が移動したときとで、前記しきい値の値を変更する、請求項5から7のいずれかに記載の情報処理装置。
  9. 前記第1のタッチ位置および前記第2のタッチ位置の両者が移動したときは、片方が移動したときと比較して、前記しきい値の値を大きくする、請求項8に記載の情報処理装置。
  10. 前記しきい値は、前記判定手段による前回の判定結果に基づいて変更される、請求項5から9のいずれかに記載の情報処理装置。
  11. 前記判定手段の前回の判定結果が表示内容を回転もしくはサイズ変更させる操作であったときに、その操作開始からの前記第1のタッチ位置と前記第2のタッチ位置の移動量に基づいて、前記しきい値を増加させる、請求項5から10のいずれかに記載の情報処理装置。
  12. 前記判定手段の前回の判定結果が表示内容を回転させる操作であったときに、その操作開始から所定の角度の回転が行われるまでの間、前記しきい値を増加させる、請求項5から11のいずれかに記載の情報処理装置。
  13. 前記判定手段の前回の判定結果が表示内容を回転またはサイズ変更させる操作であったときに、前記しきい値を大きくし、
    前記判定手段の前回の判定結果が表示内容を移動させる操作であったときに、前記しきい値を小さくする、請求項5から12のいずれかに記載の情報処理装置。
  14. 前記算出手段は、前記第1の位置情報および前記第2の位置情報を同じ重み付けで演算する、請求項1から13のいずれかに記載の情報処理装置。
  15. 前記算出手段は、定期的に算出を行ない、
    前記判定手段は、過去に前記算出手段で算出された結果と、新しく算出された結果とを用いて、前記算出手段で算出された位置の移動の有無、移動の速度、または移動の量を判定する、請求項1から14のいずれかに記載の情報処理装置。
  16. 前記タッチパネルに、複数ページからなる画像の少なくとも1ページの画像を表示する表示手段をさらに備え、
    前記判定手段により、前記タッチパネルで行われた操作が、前記タッチパネルに表示されている表示内容を移動させる操作であると判定されたときに、前記表示手段に表示される画像を次または前のページの画像に変更する、請求項1から15のいずれかに記載の情報処理装置。
  17. 前記タッチパネルに表示されている表示内容を移動させる操作は、スクロール操作またはドラッグ操作であり、
    前記タッチパネルに表示されている表示内容をサイズ変更させる操作は、ピンチイン操作またはピンチアウト操作である、請求項1から16のいずれかに記載の情報処理装置。
  18. 記第1の物体と前記第2の物体との各々により前記タッチパネルがタッチされている状態において、前記第1のタッチ位置および前記第2のタッチ位置の一方のみが移動したときに、前記タッチパネルに表示されている表示内容を回転もしくはサイズ変更させず、前記タッチパネルに表示されている表示内容を移動させることが可能である、請求項1から17のいずれかに記載の情報処理装置。
  19. 第1の物体と第2の物体との各々によりタッチされている、タッチパネル上の第1のタッチ位置と第2のタッチ位置とを検出することが可能な検出部を備えた情報処理装置の制御方法であって、
    記憶手段に保持された前記タッチパネル上の第1の位置に対応する第1の位置情報と、第2の位置に対応する第2の位置情報とを、前記検出部により前記第1のタッチ位置が検出された場合に、前記第1の位置情報を前記第1のタッチ位置に対応する位置情報に更新し、前記第2のタッチ位置が検出された場合に、前記第2の位置情報を前記第2のタッチ位置に対応する位置情報に更新して保持する記憶ステップと、
    前記記憶手段保持された、前記第1の位置情報および前記第2の位置情報から所定の規則で求められる位置を算出する算出ステップと、
    前記算出ステップで算出された位置の移動の有無、移動の速度、または移動の量に基づいて、前記タッチパネルで行われた操作が、前記タッチパネルに表示されている表示内容を移動させる操作であるか、または前記タッチパネルに表示されている表示内容を回転もしくはサイズ変更させる操作であるかを判定する判定ステップとを備えた、情報処理装置の制御方法。
  20. 前記判定ステップにおいて、前記算出ステップにて算出された位置が移動しないとき、移動の速度がしきい値より小さいとき、または移動の量がしきい値より小さいとき、前記タッチパネルで行われた操作が、前記タッチパネルに表示されている表示内容を回転またはサイズ変更させる操作であると判断する、請求項19に記載の情報処理装置の制御方法。
  21. 前記第1のタッチ位置および前記第2のタッチ位置の両者が移動したときと、片方が移動したときとで、前記しきい値の値を変更する、請求項20に記載の情報処理装置の制御方法。
  22. 前記第1のタッチ位置および前記第2のタッチ位置の両者が移動したときは、片方が移動したときと比較して、前記しきい値の値を大きくする、請求項21に記載の情報処理装置の制御方法。
  23. 前記しきい値は、前記判定ステップにおける前回の判定結果に基づいて変更される、請求項20から22のいずれかに記載の情報処理装置の制御方法。
  24. 前記判定ステップにおける前回の判定結果が表示内容を回転もしくはサイズ変更させる操作であったときに、その操作開始からの前記第1のタッチ位置と前記第2のタッチ位置の移動量に基づいて、前記しきい値を増加させる、請求項20から23のいずれかに記載の情報処理装置の制御方法。
  25. 前記判定ステップにおける前回の判定結果が表示内容を回転させる操作であったときに、その操作開始から所定の角度の回転が行われるまでの間、前記しきい値を増加させる、請求項20から24のいずれかに記載の情報処理装置の制御方法。
  26. 前記判定ステップにおける前回の判定結果が表示内容を回転またはサイズ変更させる操作であったときに、前記しきい値を大きくし、
    前記判定ステップにおける前回の判定結果が表示内容を移動させる操作であったときに、前記しきい値を小さくする、請求項20から25のいずれかに記載の情報処理装置の制御方法。
  27. 第1の物体と第2の物体との各々によりタッチされている、タッチパネル上の第1のタッチ位置と第2のタッチ位置とを検出することが可能な検出部を備えた情報処理装置のコンピュータで実行される制御プログラムであって、
    記憶手段に保持された前記タッチパネル上の第1の位置に対応する第1の位置情報と、第2の位置に対応する第2の位置情報とを、前記検出部により前記第1のタッチ位置が検出された場合に、前記第1の位置情報を前記第1のタッチ位置に対応する位置情報に更新し、前記第2のタッチ位置が検出された場合に、前記第2の位置情報を前記第2のタッチ位置に対応する位置情報に更新して保持する記憶ステップと、
    前記記憶手段保持された、前記第1の位置情報および前記第2の位置情報から所定の規則で求められる位置を算出する算出ステップと、
    前記算出ステップで算出された位置の移動の有無、移動の速度、または移動の量に基づいて、前記タッチパネルで行われた操作が、前記タッチパネルに表示されている表示内容を移動させる操作であるか、または前記タッチパネルに表示されている表示内容を回転もしくはサイズ変更させる操作であるかを判定する判定ステップとをコンピュータに実行させる、情報処理装置の制御プログラム。
  28. 前記判定ステップにおいて、前記算出ステップにて算出された位置が移動しないとき、移動の速度がしきい値より小さいとき、または移動の量がしきい値より小さいとき、前記タッチパネルで行われた操作が、前記タッチパネルに表示されている表示内容を回転またはサイズ変更させる操作であると判断する、請求項27に記載の情報処理装置の制御プログラム。
  29. 前記第1のタッチ位置および前記第2のタッチ位置の両者が移動したときと、片方が移動したときとで、前記しきい値の値を変更する、請求項28に記載の情報処理装置の制御プログラム。
  30. 前記第1のタッチ位置および前記第2のタッチ位置の両者が移動したときは、片方が移動したときと比較して、前記しきい値の値を大きくする、請求項29に記載の情報処理装置の制御プログラム。
  31. 前記しきい値は、前記判定ステップにおける前回の判定結果に基づいて変更される、請求項28から30のいずれかに記載の情報処理装置の制御プログラム。
  32. 前記判定ステップにおける前回の判定結果が表示内容を回転もしくはサイズ変更させる操作であったときに、その操作開始からの前記第1のタッチ位置と前記第2のタッチ位置の移動量に基づいて、前記しきい値を増加させる、請求項28から31のいずれかに記載の情報処理装置の制御プログラム。
  33. 前記判定ステップにおける前回の判定結果が表示内容を回転させる操作であったときに、その操作開始から所定の角度の回転が行われるまでの間、前記しきい値を増加させる、請求項28から32のいずれかに記載の情報処理装置の制御プログラム。
  34. 前記判定ステップにおける前回の判定結果が表示内容を回転またはサイズ変更させる操作であったときに、前記しきい値を大きくし、
    前記判定ステップにおける前回の判定結果が表示内容を移動させる操作であったときに、前記しきい値を小さくする、請求項28から33のいずれかに記載の情報処理装置の制御プログラム。
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