以下に、本発明を実施するための形態を図を用いて説明する。図1は、遊技機1の全体斜視図、図2は、遊技機1の全体正面図、図3は、遊技盤21の正面図、図4は、表示集合板45の正面図、図5は、皿ユニット24の平面図、図6は、遊技機1の裏側に設けられた遊技機制御装置100の要部ブロック図、図7は、遊技機制御装置100を構成する主制御回路44と表示制御回路111との関係を示す概略ブロック図である。
本実施形態の遊技機1は、図1乃至図5に示すように、図示しない遊技島に固定される外枠22と、この外枠22に取り付けられた内枠23とから構成されており、内枠23には、遊技者にパチンコ遊技を提供する遊技盤21が着脱自在に設けられ、その上部にはガラス扉枠17、下部には皿ユニット24が設けられ、さらにその最上部には入賞に対する賞球の払い出しや球詰まり、異常等を報知する遊技効果ランプ15が設けられている。
遊技盤21には、後述する打球発射装置43によって打ち出された遊技球を誘導する打球誘導レール3と、打ち出された遊技球が一定範囲内で飛球するよう設けられた遊技領域形成レール4と、打球誘導レール3及び遊技領域形成レール4によって囲われた遊技領域5と、遊技領域5に打ち出された遊技球が再び打球誘導レール3と遊技領域形成レール4の間に戻ってファール球が発生するのを防止するファール球防止弁28と、遊技領域5に打ち出された遊技球を不測の方向へ変化を与える風車20と、演出図柄が回転する様子を示す擬似的な表示(以下、スクロール表示ともいう)や所定の遊技状態(例えばリーチ)になったときに様々な演出表示を行う液晶表示ディスプレイ(LCD)等で構成された演出図柄表示装置6と、遊技球が入賞することによって演出図柄表示装置6及び後述の特別図柄表示装置47に演出図柄の変動表示及び特別図柄の変動表示を開始させるチャッカー型の始動入賞口11a、電動チューリップ型の始動入賞口11b(以下、両者を単に始動入賞口11ともいう)と、演出図柄表示装置6が演出図柄(特別図柄表示装置47が特別図柄)の変動表示中に遊技球が始動入賞口11へ入賞した場合に、当該変動表示が終了した後に、あと何回変動表示するか(最高4回)を遊技者に報知するための保留記憶の点灯表示を順次行う4つの保留LED25と、演出図柄表示装置6内において所定の画像を表示する表示部30と、この表示部30において3つの演出図柄をそれぞれ個別に表示する左図柄表示部8、中図柄表示部9、右図柄表示部10と、演出図柄表示装置6における表示結果が予め定められた態様(大当り)になった場合、遊技者に有利に開口される大入賞口(アタッカ)7と、遊技球が通過することによって普通図柄表示装置18(図4参照)に普通図柄の変動表示を開始させる普通図柄作動ゲート19と、入賞することによって賞球が払い出される普通入賞口14と、遊技領域5の最下部に設けられた遊技球を回収するアウト口16と、所定の遊技状態になると回転する星型の可動物32と、同様に所定の遊技状態になると下方に移動するオバケ型の3つの可動物31と、所定の遊技状態になると点灯等の表示を行うLEDが集められた表示集合板45とが設けられている。
図4を参照して、遊技領域5の左側中ほどに遊技領域形成レール4に沿って設けられる表示集合板45には、上部に特別図柄を変動表示する7セグメントLEDで構成された特別図柄表示装置47と、特別図柄表示装置47下部の右側に配置され、確率変動状態時に点灯する確変LED48aと時短状態時に点灯する時短LED48bから構成される確変時短表示装置48と、特別図柄表示装置47及び確変時短表示装置48の下側に三連状に配置され、大当りのラウンド数を点灯表示する3つのラウンド表示LED46a、46b、46cから構成されるラウンド表示装置46と、ラウンド表示装置46の下側に配置され、普通図柄を変動表示するとともに、当りである場合に始動入賞口11bとしての電動チューリップの羽根を所定時間開放させる当りLED18aとはずれLED18bで構成される普通図柄表示装置18と、普通図柄表示装置18の下側に配置され、普通図柄表示装置18が普通図柄の変動表示中に遊技球が普通図柄作動ゲート19を通過した場合に、当該変動表示が終了した後に、あと何回変動表示するか(最高4回)を遊技者に報知するための保留記憶の点灯表示を順次行う4つの保留LED26とが設けられている。
図5を参照して、内枠23に設けられた皿ユニット24には、遊技者が操作することにより打球発射装置43を作動させる打球操作ハンドル2と、遊技球を打球発射装置43に供給するための打球供給皿12と、打球供給皿12に入りきらない球を貯留することができるとともに、図示しない貯留球箱に遊技球を移動できるようになっている余剰球受皿13と、打球供給皿12に設けられ、遊技者が所定の遊技状態になったときに操作するプッシュ式の演出ボタン51とが設けられている。この演出ボタン51は、打球供給皿12の右前端側に形成された平板状の操作部57左側の位置、つまり遊技機1の略中央位置に、演出ボタン基板52を介して操作部57から上方へ突出するように取り付けられている。また、操作部57には、遊技機1に隣接して設けられる図示しないカードユニットから挿入したプリペイドカード等を返却させる返却ボタン58と、遊技機1から打球供給皿12に遊技球を貸し出す球貸ボタン59と、遊技球を貸し出すことが可能な状態のときに点灯する球貸し可LED60と、度数表示基板61を介して取り付けられプリペイドカード等の残度数を表示する3つの7セグメントLEDで構成された度数表示器62とが設けられている。
この様に遊技機1の打球供給皿12に取り付けられた遊技者が操作する演出ボタン51は、同様に遊技者が操作する返却ボタン58や球貸ボタン59と離れた位置に配置、つまり演出ボタン51と返却ボタン58及び球貸ボタン59の間に度数表示器62が配置されているので、遊技者が演出ボタン51や返却ボタン58及び球貸ボタン59を誤って操作することがない。なお、演出ボタン51は、内部にランプやLED等を設けて所定の遊技状態になったら点灯するように構成してもよい。
上記したように構成される遊技機1は、まず、遊技者の打球操作ハンドル2の操作により、打球発射装置43から遊技球が発射され、打球誘導レール3と遊技領域形成レール4の間を通って遊技球が遊技盤21上の遊技領域5に打ち出される。そして、遊技球は遊技領域5を自重により落下し、落下する過程においては、遊技盤21に植設される遊技釘や風車20によって落下する方向に変化を与えられ、始動入賞口11や普通入賞口14に入賞したり、普通図柄作動ゲート19を通過したり、全ての入賞口に入賞しなかった場合には、アウト口16に回収されたりするようになっている。
遊技球が普通入賞口14に入賞した場合には、所定の賞品球が遊技者に与えられる。遊技球が始動入賞口11(始動入賞口11a、始動入賞口11b)に入賞した場合には、所定の賞品球を遊技者に与えるとともに、後述する始動入賞検出センサ116によって遊技球を検出し、演出図柄表示装置6の各図柄表示部8、9、10に複数種類(例えば20種類)の演出図柄をスクロール表示させ、所定時間後に左図柄表示部8、右図柄表示部10、中図柄表示部9の順に演出図柄を停止させて確定表示を行い、左図柄表示部8の演出図柄と右図柄表示部10の演出図柄とが停止した時点で大当りを構成する演出図柄の組合せ(例えば、左図柄表示部8の演出図柄と右図柄表示部10の演出図柄とが同一の演出図柄の組合せ)である場合にはリーチとなり、演出図柄表示装置6の表示部30にて所定のリーチアクションが演出表示されるようになっており、その後中図柄表示部9の演出図柄が停止した時点で確定表示された演出図柄が予め定められた大当り演出図柄の組合せである場合には大当りとなり、大入賞口7としてのアタッカを所定の態様で開放するようになっている。そしてこれら以外の演出図柄の組合せである場合には、はずれとなる。また、後に詳述するが、演出図柄表示装置6に演出図柄を変動表示させる過程で、所定の遊技状態になった場合、例えばリーチになった場合には、所定の割合で演出図柄表示装置6にて遊技者に演出ボタン51を所定の態様で操作させる演出表示が実行されるようになっている。なお、演出図柄表示装置6にて左図柄表示部8、中図柄表示部9、右図柄表示部10の演出図柄を停止させる順序は特に限定するものではなく、また、大当り以外に、中当りや小当りを設け、大入賞口7(アタッカ)を所定の態様で開放するようにしてもよい。
また、遊技球が始動入賞口11に入賞した場合には、演出図柄表示装置6が作動するのと同時に特別図柄表示装置47が作動して特別図柄が変動表示され、この特別図柄の変動表示は、演出図柄表示装置6にて変動表示されていた演出図柄が停止して確定表示されたとき、同時に停止して確定表示される。つまり演出図柄表示装置6の変動表示と特別図柄表示装置47の変動表示は同期する。なお、特別図柄表示装置47の変動表示は、7セグメントLEDのセグメントを所定の順序で点灯させていくことで実行している。そして演出図柄表示装置6にて、はずれ又は大当り図柄が確定表示されたときは、特別図柄表示装置47にも予め定められたはずれ又は大当り図柄が表示される。また、特別図柄表示装置47において、はずれのときの特別図柄は1種類であり、一方大当りの特別図柄は複数種類(例えば20種類)設けられており、これら大当りの特別図柄はそれぞれ大当りの遊技内容(例えばラウンド数、確率変動や時短の有無及び回数等)が異なるようになっている。なお、始動入賞口11aに入賞したときと、始動入賞口11bに入賞したときとで大当りなる確率や、所定の遊技内容の大当りになる確率を異ならせるようにしてもよい。また、特別図柄表示装置47にてはずれの特別図柄や大当りの特別図柄の種類は特に限定されるものではなく、例えばはずれの特別図柄を複数種類設けるようにしてもよい。
また、大当りになると、ラウンド表示装置46のラウンド表示LED46a、46b、46cが当該大当りのラウンド数に応じて点灯する。例えば、今回の大当りの特別図柄が4ラウンド大当りである場合には、大入賞口7の作動中にラウンド表示LED46aが点灯し、大当りの特別図柄が7ラウンド大当りである場合には、大入賞口7の作動中にラウンド表示LED46bが点灯し、大当りの特別図柄が15ラウンド大当りである場合には、大入賞口7の作動中にラウンド表示LED46b、46cが点灯するといった具合である。もちろん、これらラウンド表示LED46a、46b、46cが点灯する組合せは、大当りの特別図柄に応じて適宜設定するようにすればよい。
さらに、大当りの特別図柄が確率変動大当りである場合には、大入賞口7の作動終了後(大当り遊技終了後)次の大当りになるまで又は所定回数特別図柄が変動表示するまで大当りになる確率が上昇する遊技状態(確変状態)になり、この確変状態になっているときは確変時短表示装置48の確変LED48aが点灯する。また、大当りの特別図柄が時短大当りである場合には、大入賞口7の作動終了後(大当り遊技終了後)次の大当りになるまで又は所定回数特別図柄が変動表示するまで特別図柄の変動時間が短縮する遊技状態(時短状態)になり、この時短状態になっているときは確変時短表示装置48の時短LED48bが点灯する。また、大当りの特別図柄が確率変動且つ時短大当りである場合には、大入賞口7の作動終了後(大当り遊技終了後)次の大当りになるまで又は所定回数特別図柄が変動表示するまで大当りになる確率が上昇且つ特別図柄の変動時間が短縮する遊技状態(確変時短状態)になり、この確変時短状態になっているときは確変LED48aと時短LED48bが点灯する。そして、大当りの特別図柄がこれら以外の通常大当りである場合には、確変LED48aと時短LED48bは点灯しない。
また、遊技球が普通図柄作動ゲート19を通過した場合には、後述する作動ゲート検出センサ121によって遊技球を検出し、普通図柄表示装置18に普通図柄を変動表示させて抽選を行い、所定時間経過後当りLED18aが点灯して所定の当り図柄(例えば「◎」)が確定表示されれば当りとなり、電動チューリップ(始動入賞口11b)の羽根を所定時間開放し、一方所定時間経過後はずれLED18bが点灯して所定のはずれ図柄(例えば「×」)が確定表示されればはずれとなる。なお、遊技状態が確変状態や時短状態になっているときに普通図柄が当りとなったときは、電動チューリップ(始動入賞口11b)の羽根の開放時間を延長するようにしてもよい。この電動チューリップ(始動入賞口11b)の羽根の開放時間を延長する態様は、例えば羽根を複数回開放して開放時間を延長したり、1回の羽根の開放時間を延長したりすればよく、ただしこの場合、所定個数(例えば8個)の遊技球が入賞したら羽根を閉じるようにすればよい。
従ってこの様な遊技機1を遊技する遊技者は、遊技球が始動入賞口11に入賞したときは大当りを期待することができるので、演出表示のない特別図柄表示装置47の特別図柄よりも、極めて演出効果の高い演出図柄表示装置6に変動表示される演出図柄を注視することになる。そして、演出図柄表示装置6に大当りを構成する演出図柄の組合せが停止して遊技状態がリーチになったときは、遊技者が最も期待する瞬間となり、このとき演出図柄表示装置6に演出ボタン51を操作させる演出が表示されたときは、遊技者は大当りを獲得すべく演出ボタン51を懸命に操作することになる。これにより遊技に参加することができるという満足感を遊技者に与えて遊技機1の趣向性が向上する。
次に遊技機1の裏側に設けられた遊技機制御装置100を図6を用いて説明する。遊技機制御装置100は図6に示すように構成され、遊技機制御装置100を主に構成する主制御回路44は、入力回路101、出力回路110、ワンチップマイクロコンピュータ27及びこれらを接続するバス115(データバス、アドレスバス、コントロールバス等)とを備えており、入力回路101を介して取得した各センサやスイッチ等からの信号に基づいて、ワンチップマイクロコンピュータ27が出力回路110に接続されている各種回路や機器等を制御するための所定の制御プログラムを実行する。また、ワンチップマイクロコンピュータ27は、制御プログラムを実行するCPU102、CPU102が実行する制御プログラムを格納するROM103及びCPU102が処理するデータを一時的に記憶するRAM104が内蔵されている。
入力回路101には、始動入賞口11に設けられた遊技球の入賞を検出すると演出図柄及び特別図柄の変動開始信号を送る始動入賞検出センサ116と、始動入賞口11に入賞した遊技球を検出するカウントスイッチ123と、普通図柄作動ゲート19に設けられた遊技球の通過を検出すると普通図柄の変動開始信号を送る作動ゲート検出センサ121と、大入賞口7を開放することにより大入賞口7内に入賞した遊技球を検出するカウントスイッチ117と、大入賞口7の特定領域を通過した遊技球を検出する継続入賞スイッチ118と、打球操作ハンドル2が回動操作されて遊技球が発射される時にオンする打球操作ハンドルスイッチ119と、打球操作ハンドル2の所定箇所に設けられ押圧操作することにより打球発射装置43の作動をオフさせて遊技球の発射を停止する打球操作ストップスイッチ120と、各入賞口に入賞した遊技球をセーフ球としてカウントし遊技球を賞品として払い出すために必要なセーフ信号を出力するセーフ球検出センサ122とが接続されている。さらに入力回路101には、後に詳述する操作有効期間に演出ボタン51が操作されたとき操作信号を出力する演出ボタン操作スイッチ124が接続されている。
出力回路110には、普通図柄表示装置18の当りLED18a及びはずれLED18b、演出図柄表示装置6及び特別図柄表示装置47の保留LED25、普通図柄表示装置18の保留LED26、ラウンド表示装置46のラウンド表示LED46a、46b、46c、確変時短表示装置48の確変LED48a及び時短LED48b、球貸し可LED60、度数表示器62や各種表示ランプ(例えば、遊技効果ランプ15)等を点灯/点滅制御するランプ制御回路37と、大入賞口7としてのアタッカを開口動作するためのソレノイド106と、始動入賞口11bとしての電動チューリップを開放動作するためのソレノイド107と、スピーカ113より各種の効果音を拡声させるための音声制御を行う音声制御回路38と、オバケ型の可動物31を落下動作するためのモータ105と、星型の可動物32を回転動作するためのモータ108と、図示しないホール管理コンピュータ等に接続される外部情報端子109とが接続されている。
さらに、出力回路110には、払出制御回路40及び表示制御回路111が接続されており、払出制御回路40は、図示していないが内部に払出制御用CPU、この払出制御用CPUの作業領域や各賞球コマンドに対応した賞品球数等を記憶保持するための記憶エリアを備えたRAM及び制御データ及び賞球払出しのための制御プログラム等が記憶されたROMなどを備えている。払出制御回路40は、主制御回路44のCPU102から指令される賞球コマンドに従って賞球払出装置41を駆動制御し、賞品球の払出制御を行う。払出制御回路40には、その他、発射制御回路42を介して遊技領域5に向けて遊技球を弾発するための打球発射装置43が接続されており、打球発射装置43の動作停止と動作停止解除とを制御する。
次に、図7を参照して表示制御回路111について説明する。図7に示すように、表示制御回路111は、内部に表示制御プログラムを実行するCPU140、CPU140が実行する表示制御プログラムを格納するROM142及びCPU140の作業領域を構成するCPU140に内蔵されるRAM141を備えている。また、表示制御回路111は、LCDとしての演出図柄表示装置6に演出表示する画像を制御するVDP143、VDP143が読み出す各コマンドに対応した表示制御データ(変動パターン等)及びキャラクタや図柄や背景等が記憶された画像データ用のCGROM145、VDP143が処理する画像データ等を一時的に記憶保持するための記憶エリアを備えたVRAM144を備えている。
即ち、表示制御回路111は、主制御回路44のCPU102から一方向のストローブ信号や表示制御用コマンド信号等の制御信号を図示しない入力回路を介して受け、ストローブ信号が入力されると、上記表示制御用CPU140は表示制御用コマンドを認識する。するとVDP143は、この表示制御用コマンドに対応するデータエリアから表示制御データ及びキャラクタや図柄や背景等をCGROM145から読み出し、上記画像データを一時記憶するVRAM144に格納する。そしてVDP143は、この格納された画像データを、表示順がくるとVRAM144から読み出し、CPU140からの指令に応じて所定の態様でLCD(演出図柄表示装置6)に演出表示する。
なお、表示制御回路111は、電源が切られた場合でもRAM141及びVRAM144の記憶内容を保持可能なRAM、VRAMバックアップ146の回路を有しており、さらに、CPU140には、図示しないドライバ回路を経由して7セグLEDとしての特別図柄表示装置47が接続されている。
また、上記した主制御回路44は、表示制御回路111と同様な電源が切られた場合でもRAM104の記憶内容を保持可能なRAMバックアップ130の回路を有しており、さらに、外部から主制御回路44の内容等を試験するための試験用端子131、例えばコネクタ等も備えている。
なお、このバックアップ機能は、主制御回路44のRAM104や表示制御回路111のRAM141及びVRAM144以外に、上記した賞品球の払出を司る払出制御回路40のRAM等、その他の制御回路のRAMにも設けてもよい。また、上記したRAM141は、CPU140に内蔵されていなくともよく、CPU140に対し外付けであってもよい。
また、表示制御回路111に接続された特別図柄表示装置47は、主制御回路44の出力回路110に直接接続してもよく、また、主制御回路44の出力回路110に直接接続したランプ制御回路37と音声制御回路38は、表示制御回路111あるいは払出制御回路40に接続するようにしてもよい。さらに、入力回路101に接続した演出ボタン操作スイッチ124は、表示制御回路111の図示しない入力回路に接続するようにしてもよいし、入力回路101に接続した打球操作ハンドルスイッチ119と打球操作ストップスイッチ120は、発射制御回路42あるいは払出制御回路40に直接接続するようにしてもよい。
あるいは、主制御回路44の出力回路110と接続される演出制御回路を新たに設け、この演出制御回路に表示制御回路111とランプ制御回路37とを接続するようにしてもよい。そして、この場合には、演出ボタン操作スイッチ124は、演出制御回路に接続するようにしてもよい。これらは、遊技機制御装置100を構成する各種装置の機能や配置及び各CPUの処理速度やROM、RAM等の記憶装置の容量等に応じて適宜設計すればよい。
次に、この様に構成された遊技機1において、遊技者の演出ボタン51の操作に係り遊技機1にて実行される演出表示について図8乃至図15を参照しながら詳述する。図8は、演出ボタン51が操作されるときの遊技機1の遊技状態を表すタイムチャート、図9は、遊技機1が実行する時間外操作検出処理を示すフローチャート、図10は、遊技機1が実行するペナルティ処理を示すフローチャート、図11は、遊技機1が実行するペナルティ更新解除処理を示すフローチャート、図12は、演出図柄表示装置6に表示される各変動パターンの信頼度を表す説明図、図13は、遊技機1が実行する始動入賞口入賞処理を示すフローチャート、図14は、遊技機1が実行する演出ボタン操作表示処理を示すフローチャート、図15は、遊技機1が実行する演出ボタン無効期間報知処理を示すフローチャートである。なお、これらの処理は遊技機1の電源投入時から所定時間(例えば2msec)毎に繰り返し実行されるようになっている。
まず図8を参照しながら、遊技者の演出ボタン51の操作に係る遊技機1の遊技状態の概要について説明する。遊技者の打球操作ハンドル2の操作により、打球発射装置43から発射された遊技球が遊技盤21上の遊技領域5に打ち出されて落下し、その後遊技球が始動入賞口11に入賞した場合には、演出図柄表示装置6の各図柄表示部8、9、10に演出図柄をスクロール表示させ、所定時間後に左図柄表示部8の演出図柄と右図柄表示部10の演出図柄を停止する。そして停止した左図柄表示部8の演出図柄と右図柄表示部10の演出図柄が、予め定められている大当り図柄と同一である場合にはリーチ状態となり、このリーチ状態になったときは所定の確率で演出図柄表示装置6に演出ボタン51の操作を所定の態様で開始させる演出表示が行われ、これにより遊技者は演出ボタン51の操作を開始する。なお、図8においては、遊技球が始動入賞口11に入賞するまでの遊技状態を「演出表示前期間」、遊技球が始動入賞口11に入賞してから演出ボタン51操作開始の報知が行われるまでの遊技状態を「変動演出中期間」としている。
そして演出ボタン51操作開始の報知が行われてから所定時間aが経過した場合には、演出図柄表示装置6に演出ボタン51の操作を停止する演出表示が行われ、これにより遊技者は演出ボタン51の操作を停止する。そして演出ボタン51の操作を停止する演出表示が行われてから所定時間bが経過すると、演出図柄表示装置6には遊技者の演出ボタン51の操作を反映した演出表示が表示される。なお、図8においては、所定時間aと所定時間bとを合わせた期間が演出ボタン51の操作有効期間(図8では「演出ボタン操作有効期間」と表示)となり、それ以外の期間は演出ボタン51の操作無効期間となる。
そして遊技者の演出ボタン51の操作を反映した演出表示が表示されてから所定時間が経過すると、演出図柄表示装置6の各図柄表示部8、9、10に演出図柄の変動を停止させて確定表示させ、その後、演出図柄表示装置6に次のスクロール表示又は大当り演出表示が開始されるまで待機させる。なお、図8においては、演出ボタン51の操作有効期間が経過してから、遊技者の演出ボタン51の操作を反映した演出表示が停止して演出図柄が演出図柄表示装置6に確定表示されるまでを「演出ボタン操作を反映した演出表示期間」、演出図柄表示装置6に演出図柄が確定表示されてからの遊技状態を「演出表示後期間」としている。
上記したように、図8を参照しながら遊技者の演出ボタン51の操作に係る遊技機1の遊技状態の概要について説明したが、次に図9乃至図15を参照しながら遊技者の演出ボタン51の操作に係り遊技機1が実行する処理について詳述する。図9は、遊技機1が実行する時間外操作検出処理を示すフローチャートである。この時間外操作検出処理が実行されると、まずステップS10にてペナルティ処理が実行されているか否かを判定する。このペナルティ処理は、遊技者が演出ボタン51の操作無効期間に演出ボタン51を操作した場合に行われる処理であって、詳細は後述する。
そしてステップS10にてNOのときはステップS13に移行し、遊技者の演出ボタン51の操作があったか否かを判定する。そしてステップS13にてNOのときは、この時間外操作検出処理を終了し、一方ステップS13にてYESのときはステップS16に移行し、ここで遊技者の演出ボタン51の操作は、演出ボタン51の操作有効期間中に行われたか否かを判定する。
上述のように、演出ボタン51の操作有効期間は図8における所定時間aと所定時間bとを合わせた期間であるが、演出ボタン51の操作有効期間に所定時間bを含めた意味は、演出ボタン51操作停止の報知が行われた直後においては、遊技者が演出ボタン51の操作を止めるのは困難である(特に演出ボタン51の操作指令が連打等の場合)ため、上記図8のタイムチャートのように所定時間bを設け、この所定時間bにおける遊技者の演出ボタン51操作も演出ボタン51の操作有効期間としたのである。即ち、演出ボタン51の操作有効期間は、演出ボタン51操作停止の報知が行われてから所定時間bだけ継続(延長)するようにしたのである。なお所定時間bとしては、数秒程度、例えば3秒に設定すればよい。
そして図9に戻ってステップS16にてYESのときは、この時間外操作検出処理を終了し、一方ステップS16にてNOのときはステップS25に移行し、ここで不利益報知の処理を実行する。この不利益報知は、遊技者が演出ボタン51を操作無効期間中に操作したとき、今後の遊技において演出が不利になることを遊技者に知らせるもので、もし不利益報知をしなければ、遊技者は演出が不利になったことが理解できず操作無効期間中に演出ボタンの操作が繰り返される可能性があるからであり、従って不利益報知をすれば操作無効期間中における遊技者の徒な演出ボタンの操作が行われ難くなる。なお、不利益報知の具体例としては、例えば演出図柄表示装置6に「今、演出ボタンを押してはいけません」といった抽象的な表示から、「今、演出ボタンを押したことで、演出が不利になりました」といった直接的に表示するもの、また、表示だけでなく、表示とともに音声によって行ってもよいし、あるいは表示に代えて音声だけで行ってもよい。
そしてステップS25の不利益報知の処理を終えるとステップS28に移行し、ここで今回の操作無効期間中における遊技者の演出ボタン51の操作態様は許容範囲内か否かを判定する。そしてステップS28にてYESのときは、この時間外操作検出処理を終了し、一方ステップS28にてNOのときはステップS31に移行し、ここでペナルティ処理を実行する。ステップS28を実行する意味は、遊技者が意図的でなく偶然演出ボタン51を押下してしまったような場合まで遊技者にペナルティを与えるのは酷であるため、この様な演出ボタン51の操作態様、例えば遊技開始から所定時間(例えば5分間)内の操作、あるいは所定時間内に所定回数の操作(例えば3分間に5回)等の演出ボタン51の操作は許容範囲内と設定し、これにより遊技者の意図的でない偶然の演出ボタン51の操作を操作無効期間中の操作から除外することができるようにするためである。
なお、このステップS28の許容範囲の判定は、遊技者が演出ボタン51を操作した期間によって変更するようにしてもよい。例えば、上記図8にて示した操作無効期間の「演出表示前期間」や「演出表示後期間」における演出ボタン51の操作は、本来の演出ボタン51の操作タイミングからのズレが大きく悪質性が高いと考えられるので、この両期間に演出ボタン51が操作されたときは、他の操作無効期間における演出ボタン51の操作よりも許容範囲の判定基準を厳しくするようにする。具体的には、他の操作無効期間において、上記したように遊技開始から5分以内、遊技中3分間に5回の演出ボタン51の操作は許容範囲とし、一方「演出表示前期間」「演出表示後期間」において、遊技開始から3分以内、遊技中3分間に3回の演出ボタン51の操作は許容範囲とする。
そしてステップS31に移行すると図10に示すようなペナルティ処理が実行され、この処理が実行されると、まずステップS33にてペナルティ解除時間TP(例えば20分)が設定される。次にステップS34に移行して、この処理にて遊技者の操作有効期間中の演出ボタン51操作に係らず、以後の遊技においてペナルティ処理が解除されるまで信頼度の低い演出表示が行われる。ここで図12を参照しながら演出表示の信頼度について説明する。
図12は、演出図柄表示装置6に表示される各変動パターンの信頼度を表す説明図である。演出図柄表示装置6にてリーチ表示がなされると、通常のペナルティ処理が行われていないときは、以後の演出には乱数による抽選等により図12に示す変動パターンA1、A2、B1、B2、C1、C2、D1、D2、E1、E2、F1、F2の中から何れかの変動パターンが選択されるようになっている。
変動パターンA1は発展系で信頼度が星1個(大当り確率5%)、キャラクタはコウモリ、変動パターンA2はバトル系で信頼度が星1個(大当り確率5%)、キャラクタはコウモリ、変動パターンB1は発展系で信頼度が星2個(大当り確率10%)、キャラクタはドラキュラ、変動パターンB2はバトル系で信頼度が星2個(大当り確率10%)、キャラクタはドラキュラ、変動パターンC1は発展系で信頼度が星3個(大当り確率30%)、キャラクタはフランケンシュタイン、変動パターンC2はバトル系で信頼度が星3個(大当り確率30%)、キャラクタはフランケンシュタイン、変動パターンD1は発展系で信頼度が星4個(大当り確率50%)、キャラクタはオオカミ男、変動パターンD2はバトル系で信頼度が星4個(大当り確率50%)、キャラクタはオオカミ男、変動パターンE1は発展系で信頼度が星5個(大当り確率70%)、キャラクタはミイラ、変動パターンE2はバトル系で信頼度が星5個(大当り確率70%)、キャラクタはミイラ、変動パターンF1は発展系で信頼度が星6個(大当り確率100%)、キャラクタはマコ(女の子)、変動パターンF2はバトル系で信頼度が星6個(大当り確率100%)、キャラクタはマコ(女の子)のように構成されている。なお、ここでの大当り確率は、あくまで設計事項の範囲であり、実際の遊技においてはこれと一致するものではない。
また発展系とは、最初に表示された演出がストーリーのように次々と段階的に発展していくような演出であり、バトル系とは、自分に見立てたキャラクタが対戦するような演出であって、発展系では最終段階まで行くと、バトル系では自分に見立てたキャラクタが勝利すると大当りする(又は大当りする確率が高くなる)ようになっている。従って、発展系の変動パターンでは、信頼度(大当り確率)が高いほど最終段階まで発展する確率が高く、即ち変動パターンA1の信頼度が最も低く、B1、C1、D1、E1、F1の順に信頼度が高くなっていく。一方バトル系の変動パターンでは、信頼度(大当り確率)が高いほど自分に見立てたキャラクタが勝利する確率が高く、即ち変動パターンA2の信頼度が最も低く、B2、C2、D2、E2、F2の順に信頼度が高くなっていく。また、各変動パターンでは出現するキャラクタが予め決まっており、従って何れのキャラクタが出現するかによっても変動パターンの信頼度が分かるようになっている。即ちコウモリが出現した場合の変動パターンの信頼度が最も低く、ドラキュラ、フランケンシュタイン、オオカミ男、ミイラ、マコ(女の子)の順に変動パターンの信頼度が高くなっていく。つまり、発展系の変動パターンでは、A1の演出効果が最も低く、B1、C1、D1、E1、F1の順に演出効果が高くなっていき、バトル系の変動パターンでは、A2の演出効果が最も低く、B2、C2、D2、E2、F2の順に演出効果が高くなっていく。そして図12に示すように、演出効果が低い変動パターンA1、A2は、その出現率(抽選で選択される確率)は最も高く、変動パターンB1、B2、C1、C2、D1、D2、E1、E2、F1、F2の順に出現率が低くなるように設定されている。
図10に戻って、従ってペナルティ処理のステップS34にて行われる信頼度の低い演出表示とは、例えば信頼度が星4個(大当り確率50%)以上の変動パターンD1、D2、E1、E2、F1、F2は選択されなくしたり(オオカミ男、ミイラ、マコ(女の子)のキャラクタは出現されなくしたり)、出現率が低い変動パターン(変動パターンF1、F2のような所謂プレミアムリーチ)は選択されなくしたり(マコ(女の子)のキャラクタは出現されなくしたり)、信頼度が低い変動パターン(例えば変動パターンA1、A2)のみが選択されたり(コウモリのキャラクタのみが出現されたり)あるいは選択されやすくしたり(出現されやすくしたり)、発展系の変動パターンでは発展を行わなくしたり又は最小限の発展で終わらせたり、バトル系の変動パターンでは、自分に見立てたキャラクタの攻撃が外れる可能性を高くしたり、攻撃が後攻となるようにする又は選択されやすくしたりするような例が考えられる。
そしてステップS34の処理が終了するとステップS37に移行し、ここで演出図柄表示装置6に表示される演出画面の色相差を小さく又は無くす処理を実行する。例えば演出画面の全体又は一部を青色にしたり、青色や青紫といったような同一系の色しか使わないことで色相差を小さく又は無くしたりすることで、演出画面が演出効果の低い(見た目が悪い)ものとする。
そしてステップS37の処理が終了するとステップS40に移行し、ここで演出図柄表示装置6に表示される演出画面の明度を落とす処理を実行する。例えば演出画面の全体又は一部を色の明暗、つまり「明るさ」の明度が低い(0%として黒としてもよい)ものとして、演出画面が演出効果の低い(見た目が悪い)ものとする。
そしてステップS40の処理が終了するとステップS43に移行し、ここで演出図柄表示装置6に表示される演出画面の彩度を落とす処理を実行する。例えば演出画面の全体又は一部を色の「鮮やかさ」の度合いを低くする。つまり、彩度が高ければより鮮やかになるが、彩度が低くすることで濁った色(グレー)となる。この様な方法で、演出画面が演出効果の低い(見た目が悪い)ものとする。そしてステップS43の処理を終えると、このペナルティ処理を終了する。
なお、このペナルティ処理は、上記ステップS28の許容範囲の判定のところで説明したのと同様に、遊技者が演出ボタン51を操作した期間によって変更するようにしてもよい。例えば、「演出表示前期間」又は「演出表示後期間」に演出ボタン51が操作されたときは、他の操作無効期間に演出ボタン51が操作されたときに比して、ステップS33にてペナルティ解除時間TPを長く設定したり、ステップS34乃至ステップS43にて極めて演出効果の低い演出表示を行うようにしたりする。具体的には、ペナルティ処理において他の操作無効期間は、ペナルティ解除時間TPは20分に設定、星3個(大当り確率30%)以下の変動パターンを選択、演出画面の一部の色相差を小さくする、演出画面の一部の明度を低くする、演出画面の一部の彩度を低くするようにし、一方「演出表示前期間」「演出表示後期間」は、ペナルティ解除時間TPは30分に設定、演出画面の全体の色相差を無くす、演出画面の全体の明度を無くす、演出画面の全体の彩度を無くすようにする。
図9に戻って、一方ステップS10にてYESのときはステップS18に移行し、ここでペナルティ更新解除処理を実行する。図11は、ペナルティ更新解除処理を示すフローチャートである。この処理が開始されると、まずステップS19にて遊技者の演出ボタン51操作が有ったか否かを判定する。そしてステップS19にてNOのときはステップS22に移行し、一方ステップS19にてYESのときはステップS20に移行し、ここで遊技者の演出ボタン51操作は、演出ボタン51の操作有効期間中に行われたか否かを判定する。そしてステップS20にてYESのときはステップS22に移行し、一方ステップS20にてNOのときはステップS21に移行し、ここで上記ペナルティ処理のステップS33にて設定されたペナルティ解除時間TPをリセット、つまりペナルティ解除時間TPを0に設定しステップS22に移行する。
即ち、ペナルティ処理が実行されているにもかかわらず遊技者が性懲りもなく操作無効期間に演出ボタン51を操作した場合には、ペナルティ解除時間TPはリセットされ、ペナルティ処理が再び最初から所定時間(例えば20分間)実行される。そしてこの場合には遊技者への罰則として、上記図9の時間外操作検出処理に示したステップS25の不利益報知の処理やステップS28の今回の操作無効期間中における遊技者の演出ボタン51操作態様は許容範囲内か否かの判定は行われず、直ちにステップS20(ステップS20にてNO)からステップS21に移行する。
そしてステップS22に移行すると、ここでペナルティ解除時間TPが経過したか否かを判定し、ペナルティ解除時間TPが経過していないと判定されたら(ステップS22にてNO)、このペナルティ更新解除処理を終了する。一方ペナルティ解除時間TPが経過したと判定されたら(ステップS22にてYES)、ステップS23に移行して上記したペナルティ処理の実行を終了(クリア)し、このペナルティ更新解除処理を終了する。
なお、このペナルティ更新解除処理では、遊技者の演出ボタン51操作が操作無効期間中に行われたときは(ステップS20にてNO)、直ちにステップS21に移行してペナルティ解除時間TPをリセットするように構成したが、もちろんこれは、ステップS20の処理とステップS21の処理との間に、上記したステップS25の不利益報知の処理やステップS28の今回の操作無効期間中における遊技者の演出ボタン51操作態様は許容範囲内か否かの判定を実行するように構成してもよい。
次に図13を参照しながら始動入賞口入賞処理について説明する。この始動入賞口入賞処理が実行されると、まずステップS50にて遊技球が始動入賞口11に入賞したか否かが判定され、ステップS50にてNOの場合には、この始動入賞口入賞処理を終了する。一方ステップS50にてYESの場合にはステップS53に移行し、ここで演出図柄表示装置6の各図柄表示部8、9、10に演出図柄をスクロール表示させる変動演出が行われる。そしてステップS56に移行し、所定の変動演出になったか否かを判定する。
そしてステップS56にて所定の変動演出でないと判定された場合には(ステップS56にてNO)、この始動入賞口入賞処理を終了し、一方ステップS56にて所定の変動演出であると判定された場合には(ステップS56にてYES)、ステップS59に移行し、ここで遊技者に演出ボタン51の操作を開始させる報知を行うか否かを判定する。この判定は、例えば乱数等を用いた抽選により行う。つまり本遊技機1では、所定の変動演出になっても必ず遊技者に演出ボタン51の操作を開始させるのではなく、所定の確率(例えば50%)で遊技者に演出ボタン51の操作を開始させるようになっている。そしてステップS59にてNOと判定されたらこの始動入賞口入賞処理を終了し、一方ステップS59にてYESと判定されたらステップS62に移行し、ここで演出ボタン操作表示処理を実行する。
図14は演出ボタン操作表示処理を示すフローチャートである。この演出ボタン操作表示処理が実行されると、まずステップS65にて遊技者の演出ボタン51操作を有効に設定する処理、即ち演出ボタン操作スイッチ124からの入力信号を有効に設定する処理が行われ、その後ステップS68に移行して、遊技者に対して演出ボタン51の操作開始を促す演出を演出図柄表示装置6に表示する。この演出表示は、例えば演出図柄表示装置6の画面一杯に絵や文字等を使用して、遊技者に演出ボタン51を連打させるような表示を行うものが考えられ、さらに、「演出ボタンを連打してください」というような音声を合わせて報知してもよい。またさらに、この演出表示と同時に演出ボタン51を点灯又は点滅させて、遊技者に演出ボタン51をアピールさせるようにしてもよい。
そしてステップS68の処理を終えるとステップS71に移行し、ここで上記ステップS65にて遊技者の演出ボタン51操作を有効に設定してから所定時間a(図8参照)が経過したか否かを判定する。そしてステップS71にてNOと判定されたらこの演出ボタン操作表示処理を終了し、一方ステップS71にてYESと判定されたらステップS74に移行し、ここで遊技者に対して演出ボタン51の操作停止を促す演出を演出図柄表示装置6に表示する。この演出表示は、上記ステップS68の遊技者に対して演出ボタン51の操作開始を促す演出表示に準じて行うようにすればよい。なお、ステップS74の遊技者に対して演出ボタン51の操作停止を促す演出は、上記ステップS68で遊技者に対して演出ボタン51の操作開始を促す演出がステップS74の処理を行う時点で演出図柄表示装置6に表示されている場合には、この演出ボタン51の操作開始を促す演出表示を演出図柄表示装置6から消す態様も含むものとする。
そしてステップS74の処理を終えるとステップS77に移行し、ここでステップS74にて遊技者に対して演出ボタン51の操作停止を促す演出表示をしてから所定時間b(図8参照)が経過したか否かを判定し、所定時間bが経過していないと判定されたときは(ステップS77にてNO)、この演出ボタン操作表示処理を終了し、一方所定時間bが経過したと判定されたときは(ステップS77にてYES)、ステップS80に移行し、ここで遊技者の演出ボタン51操作を無効に設定する処理、即ち演出ボタン操作スイッチ124からの入力信号を無効に設定する処理が行われる。
そしてステップS80の処理を終えるとステップS83に移行し、ここで現在ペナルティ処理が実行されているか否かを判定し、ペナルティ処理が実行されていないと判定されたときは(ステップS83にてNO)、ステップS86に移行して今回遊技者が操作した演出ボタン51の操作態様を反映した演出を演出図柄表示装置6に表示する。例えば、上記ステップS68にて遊技者に演出ボタン51を連打させるような報知がなされた場合、上記ステップS65の遊技者の演出ボタン51操作を有効に設定してからステップS80の遊技者の演出ボタン51操作を無効に設定されるまでに、つまり遊技者の演出ボタン51の操作有効期間中に、遊技者がどれだけ多く演出ボタン51を連打したか否かによって演出図柄表示装置6に表示する演出を決定すればよい。そして演出ボタン51の操作有効期間中に多く演出ボタン51を連打したと判定された遊技者には演出効果の高い(信頼度の高い)変動パターン(例えば変動パターンE1、E2、F1、F2)を表示し、普通程度演出ボタン51を連打したと判定された遊技者には中程度の演出効果(信頼度)の変動パターン(例えば変動パターンC1、C2、D1、D2)を表示し、演出ボタン51の連打が少ない又は演出ボタン51の操作が無いと判定された遊技者には演出効果の低い(信頼度の低い)変動パターン(例えば変動パターンA1、A2、B1、B2)を表示するようにすればよい。
一方ステップS83にてYES、即ち現在ペナルティ処理が実行されていると判定された場合にはステップS89に移行し、ここで今回遊技者が操作した演出ボタン51の操作態様に関係なく上記した図10に示すペナルティ処理に基づいた演出効果の極めて低い演出表示が行われることになる。そしてステップS86又はステップS89の処理を終えるとステップS95に移行し、ここで選択された変動パターンが停止し演出図柄表示装置6の各図柄表示部8、9、10に演出図柄が確定表示されることで、今回の始動入賞口11への遊技球の入賞に対する演出表示が終了する。そしてステップS95の処理を終えると演出ボタン操作表示処理は終了する。
次に図15を参照しながら、演出ボタン操作無効期間報知処理について説明する。この演出ボタン操作無効期間報知処理が実行されると、まずステップS98にて現在の遊技状態が演出ボタン51の操作無効期間か否か、つまり上記した図8の所定時間aと所定時間bとを合わせた期間(演出ボタン51の操作有効期間)以外の期間か否かを判定する。そして演出ボタン51の操作無効期間でない場合には(ステップS98にてNO)、この演出ボタン操作無効期間報知処理を終了し、一方演出ボタン51の操作無効期間である場合には(ステップS98にてYES)、ステップS101に移行し、ここで定期的に操作無効期間の演出ボタン51の操作は不利益になることを報知する。そしてステップS101の処理を終えると、この演出ボタン操作無効期間報知処理を終了する。
つまり上記図9に示した時間外操作検出処理のステップS25の不利益報知は、操作無効期間に遊技者が演出ボタン51を操作したときに報知されるもので、一方この図15に示す演出ボタン操作無効期間報知処理のステップS101の不利益報知は、遊技者の演出ボタン51の操作には無関係に、演出ボタン51の操作無効期間中に定期的に報知されるもので、このステップS101の不利益報知により遊技者は、必要なとき以外に演出ボタン51を操作すると演出が不利になることが理解できるため、これにより操作無効期間中において遊技者の徒で無意味な演出ボタン51の操作が行われ難くなる。なお、このステップS101の不利益報知としては、例えば演出図柄表示装置6に「今、演出ボタンを押してはいけない期間です」といった抽象的な表示から、「今、演出ボタンを押すと、今後発生する演出が不利になります」といった直接的に表示するもの、また、表示だけでなく、表示とともに音声によって行ってもよいし、あるいは表示に代えて音声だけで行ってもよい。
以上の説明から明らかなように、本実施形態に係る遊技機1では、演出ボタン51の操作無効期間中に遊技者が無意味に演出ボタン51を操作するとペナルティ処理が実行され、以降、所定期間は演出図柄表示装置6には演出効果の低い演出表示なされるようになっている。従って遊技者は、演出ボタン51の操作無効期間中における無意味な演出ボタン51の操作を控えるようになり、その結果演出ボタン51、延いては遊技機1本体の故障を減少させることができる。
次に、上述してきた実施形態の他の実施形態について図16乃至図20を参照しながら説明する。図16は、他の実施形態2に係る遊技機1が実行する演出ボタン操作表示処理を示すフローチャート、図17は、他の実施形態3に係る遊技機1が実行する始動入賞口入賞処理を示すフローチャート、図18は、他の実施形態4に係る演出ボタン51が操作されるときの遊技機1の遊技状態を表すタイムチャート、図19は、他の実施形態4に係る遊技機1が実行する演出ボタン操作表示処理を示すフローチャート、図20は、他の実施形態5に係る遊技機1が実行する演出ボタン操作表示処理を示すフローチャートである。
まず図16を参照しながら他の実施形態2について説明する。なお、この他の実施形態2の説明においては、上述した実施形態と同様な構成については同じ符号を付し、それら構成の詳細な説明については省略するものとし、これは、他の実施形態3、4、5についても同様とする。図16に示す他の実施形態2の演出ボタン操作表示処理が、上述した実施形態の図14に示した演出ボタン操作表示処理と異なる点は、ペナルティ処理が実行されている期間は演出ボタン51が有効であることの報知を行わないようにした点である。
図16を参照して、この演出ボタン操作表示処理が実行されると、まずステップS203にて遊技者の演出ボタン51操作を有効に設定する処理が行われ、その後ステップS206に移行して、ここで現在ペナルティ処理が実行されているか否かを判定し、ペナルティ処理が実行されていないと判定されたときは(ステップS206にてNO)、ステップS209に移行して、ここで遊技者に対して演出ボタン51の操作開始を促す演出を演出図柄表示装置6に表示し、そしてステップS212に移行する。
一方ステップS206にてペナルティ処理が実行されていると判定されたときは(ステップS206にてYES)、ステップS209に移行することなくステップS212に移行する。従ってこの過程では、演出図柄表示装置6に遊技者に対して演出ボタン51の操作開始を促す演出は表示されることはない。そしてステップS212に移行すると、ここで上記ステップS203にて遊技者の演出ボタン51操作を有効に設定してから所定時間a(図8参照)が経過したか否かを判定する。そしてステップS212にてNOと判定されたらこの演出ボタン操作表示処理を終了し、一方ステップS212にてYESと判定されたらステップS215に移行し、ここで上記ステップS206の処理と同様に現在ペナルティ処理が実行されているか否かを判定する。
そしてステップS215にてペナルティ処理が実行されていないと判定されたときは(ステップS215にてNO)、ステップS218に移行し、ここで遊技者に対して演出ボタン51の操作停止を促す演出を演出図柄表示装置6に表示した後、ステップS221に移行する。なお、ステップS218の遊技者に対して演出ボタン51の操作停止を促す演出は、上記ステップS209で遊技者に対して演出ボタン51の操作開始を促す演出がステップS218の処理を行う時点で演出図柄表示装置6に表示されている場合には、この演出ボタン51の操作開始を促す演出表示を演出図柄表示装置6から消す態様も含むものとする。一方ステップS215にてペナルティ処理が実行されていると判定されたときは(ステップS215にてYES)、ステップS218に移行することなくステップS221に移行する。従ってこの過程では、演出図柄表示装置6に遊技者に対して演出ボタン51の操作停止を促す演出は表示されることはない。なお、他の実施形態2においてステップS221に移行後の処理(ステップS239までの処理)は、上述した実施形態と同様であるので、ここでの説明は省略する。
この様な構成の他の実施形態2によれば、ペナルティ処理が実行されている期間は演出ボタン51が操作有効期間になっても、遊技者に演出ボタン51の操作開始を促す演出及び演出ボタン51の操作停止を促す演出が一切報知されなくなるので、遊技者はどのタイミングで演出ボタン51を操作すればよいのかが分からなくなる。従って遊技者は、無意味な演出ボタン51の操作にデメリットを感じ、徒な演出ボタン51の操作を控えるようになる。なお、この他の実施形態2では上記したように、遊技者に、ペナルティ処理が実行されている期間は演出ボタン51の操作開始を促す演出と演出ボタン51の操作停止を促す演出の両者を報知しないようにしたが、これは何れか一方のみを報知しないようにしてもよい。
次に図17を参照しながら他の実施形態3について説明する。図17に示す他の実施形態3の始動入賞口入賞処理が、上述した実施形態の図13に示した始動入賞口入賞処理と異なる点は、ペナルティ処理が実行されている期間は演出ボタン51の操作有効期間を削除するようにした点である。図17を参照して、この始動入賞口入賞処理が実行されると、まずステップS300にて遊技球が始動入賞口11に入賞したか否かが判定され、ステップS300にてNOの場合には、この始動入賞口入賞処理を終了し、一方ステップS300にてYESの場合にはステップS303に移行し、ここで演出図柄表示装置6の各図柄表示部8、9、10に演出図柄をスクロール表示させる変動演出が行われる。そしてステップS306に移行し、ここで停止した左図柄表示部8の演出図柄と右図柄表示部10の演出図柄が、予め定められている大当り図柄と同一の所定の変動演出になったか否かを判定し、ステップS306にて所定の変動演出でないと判定された場合には(ステップS306にてNO)、この始動入賞口入賞処理を終了し、一方ステップS306にて所定の変動演出であると判定された場合には(ステップS306にてYES)、ステップS309に移行する。
ステップS309に移行すると、ここで現在ペナルティ処理が実行されているか否かを判定し、ペナルティ処理が実行されていないと判定されたときは(ステップS309にてNO)、ステップS312に移行して、遊技者に演出ボタン51の操作を開始させる報知を行うか否かを判定し、ステップS312にてYESのときはステップS315に移行して、演出ボタン操作表示処理を実行する。一方ペナルティ処理が実行されていると判定されたときは(ステップS309にてYES)、ステップS312に移行することなくこの始動入賞口入賞処理を終了する。従ってこの過程では、演出ボタン操作表示処理が実行されることはなく、そのため演出ボタン51の操作有効期間が設定されることがない。
この様な構成の他の実施形態3によれば、ペナルティ処理が実行されている期間は演出ボタン51の操作有効期間が設定されないようになっているので、従って遊技者は、無意味な演出ボタン51の操作にデメリットを感じ、徒な演出ボタン51の操作を控えるようになる。なお、この他の実施形態3では上記したように、ペナルティ処理が実行されている期間は演出ボタン51の操作有効期間を削除するようにしたが、これは抽選により所定の確率で演出ボタン51の操作有効期間を削除するようにしてもよく、さらにこの場合、運よく演出ボタン51の操作有効期間が削除されなかったときでも、遊技者に対して演出ボタン51の操作開始を促す演出表示を低下させるようにしてもよい。例えば通常この操作開始を促す演出表示が演出ボタン51を連打させるものであったときは、演出ボタン51を単発押しの演出表示に変更することなどが考えられる。
次に図18、図19を参照しながら他の実施形態4について説明する。図18、図19に示す他の実施形態4のタイムチャート及び演出ボタン操作表示処理が、上述した実施形態の図8、図14に示したタイムチャート及び演出ボタン操作表示処理と異なる点は、演出ボタン51の操作有効期間を、遊技者に対して演出ボタン51の操作開始を促す演出を報知する少し前まで含めるようにした点である。図19を参照して、この演出ボタン操作表示処理が実行されると、まずステップS400にて遊技者の演出ボタン51操作を有効に設定する処理が行われ、そしてステップS403に移行して、ここで図18に示す所定時間c(例えば3秒)が経過したか否かが判定される。
そしてステップS403にて所定時間cが経過していないと判定されたときは(ステップS403にてNO)、この演出ボタン操作表示処理を終了し、一方ステップS403にて所定時間cが経過したと判定されたときは(ステップS403にてYES)、ステップS406に移行して、遊技者に対して演出ボタン51の操作開始を促す演出を演出図柄表示装置6に表示する。従ってこの過程で、演出ボタン51の操作有効期間が所定時間cの分だけ増加して設定されたことになる。なお、他の実施形態4においてステップS406に移行後の処理(ステップS433までの処理)は、上述した実施形態と同様であるので、ここでの説明は省略する。
即ち図19示す演出ボタン操作表示処理のステップS403の処理により、演出ボタン51の操作有効期間が図18のタイムチャートに示す所定時間cだけ長くなり、つまり演出ボタン51の操作有効期間は、図18に示すように所定時間aと所定時間bと所定時間cとを合わせた期間となり、それ以外の期間は演出ボタン51の操作無効期間となる。
この様な構成の他の実施形態4によれば、演出ボタン51操作開始の報知が行われる前の所定期間は演出ボタン51の操作有効期間になっているので、演出ボタン51操作開始の報知が行われる直前において、ベテランの遊技者や勘のいい遊技者等が現状の遊技状態を先読みして演出ボタン51を操作したとしても、これら意図しない遊技者にペナルティを与えることを回避することができる。
また、他の実施形態4の変形例として次のようにしてもよい。即ち、この変形例は、演出ボタン51の操作有効期間は、図8、図18に示したタイムチャートの所定時間aのみとするように構成する。この様にすると、演出ボタン51の操作有効期間から上記した所定時間bと所定時間cは除外されるので、極めて厳格に遊技者の演出ボタン51の操作が操作有効期間中か否かが判定されることになり、これによっても遊技の興趣を向上させることができる。ただし、この場合には所定時間bと所定時間cにおける遊技者の演出ボタン51の操作に対しては上記したペナルティ処理(図10参照)は実行しないようにすればよく、この様にすれば悪意の無い遊技者にペナルティを与えることを回避することができる。なお、同様な他の実施形態4の変形例として、演出ボタン51の操作有効期間は、図18に示したタイムチャートの所定時間aと所定時間cとを合わせた期間とするように構成してもよく、同様にこの場合には所定時間bにおける遊技者の演出ボタン51の操作に対してはペナルティ処理を実行しないようにすればよい。この様な構成でも遊技の興趣を向上させることができるとともに、悪意の無い遊技者にペナルティを与えることを回避することができる。
次に図20を参照しながら他の実施形態5について説明する。図20に示す他の実施形態5の演出ボタン操作表示処理が、上述した実施形態の図14に示した演出ボタン操作表示処理と異なる点は、演出ボタン51の操作態様を反映した演出は、演出ボタン51の操作開始を促す演出を報知してから早期に遊技者が演出ボタン51を操作したか否かに基づいた表示を行うようにした点である。図20を参照して、この演出ボタン操作表示処理が実行されると、まずステップS500にて遊技者の演出ボタン51操作を有効に設定する処理が行われ、そしてステップS503に移行して、ここで遊技者に対して演出ボタン51の操作開始を促す演出を演出図柄表示装置6に表示する。
そしてステップS506に移行し、ここで上記ステップS500にて遊技者の演出ボタン51操作を有効に設定してから所定時間a(図8参照)が経過したか否かを判定し、ステップS506にてNOと判定されたらこの演出ボタン操作表示処理を終了する。一方ステップS506にてYESと判定されたらステップS509に移行し、ここで遊技者に対して演出ボタン51の操作停止を促す演出を演出図柄表示装置6に表示する。なお、ステップS509の遊技者に対して演出ボタン51の操作停止を促す演出は、上記ステップS503で遊技者に対して演出ボタン51の操作開始を促す演出がステップS509の処理を行う時点で演出図柄表示装置6に表示されている場合には、この演出ボタン51の操作開始を促す演出表示を演出図柄表示装置6から消す態様も含むものとする。そしてステップS509の処理を終えるとステップS512に移行し、ここでステップS509にて遊技者に対して演出ボタン51の操作停止を促す演出表示をしてから所定時間b(例えば3秒)が経過したか否かを判定し、所定時間bが経過していないと判定されたときは(ステップS512にてNO)、この演出ボタン操作表示処理を終了し、一方所定時間bが経過したと判定されたときは(ステップS512にてYES)、ステップS515に移行し、ここで遊技者の演出ボタン51操作を無効に設定する処理が行われる。
そしてステップS515の処理を終えるとステップS518に移行して現在ペナルティ処理が実行されているか否かを判定し、ペナルティ処理が実行されていないと判定されたときは(ステップS518にてNO)、ステップS521に移行して、ここで上記ステップS503にて演出ボタン51の操作開始を促す演出を演出図柄表示装置6に表示してから、遊技者が早期に演出ボタン51を操作したか否かに基づいた演出を演出図柄表示装置6に表示する。つまり、このステップS521の処理では、上記ステップS503にて演出ボタン51の操作開始を促す演出が表示されてから、遊技者が演出ボタン51を早く操作すればするほど、演出図柄表示装置6には演出効果の高い(信頼度の高い)変動パターンが表示されるようになっている。
例えば、上記ステップS503にて遊技者に「演出ボタンを押してください」という報知がなされた場合、上記ステップS500の遊技者の演出ボタン51操作を有効に設定してからステップS515の遊技者の演出ボタン51操作を無効に設定されるまでに、つまり遊技者の演出ボタン51の操作有効期間中に遊技者がいかに早く演出ボタン51を押下したかによって、ステップS521の処理にて演出図柄表示装置6に表示する演出が決定されるようになっている。そして演出ボタン51の操作が早期(例えば演出ボタン51の操作開始を促す演出が表示されてから1秒以内)であったと判定された遊技者には演出効果の高い(信頼度の高い)変動パターン(例えば変動パターンE1、E2、F1、F2)を表示し、演出ボタン51の操作が普通程度の早さ(例えば演出ボタン51の操作開始を促す演出が表示されてから3秒以内)と判定された遊技者には中程度の演出効果(信頼度)の変動パターン(例えば変動パターンC1、C2、D1、D2)を表示し、演出ボタン51の操作が遅い(例えば演出ボタン51の操作開始を促す演出が表示されてから3秒超過)又は演出ボタン51の操作が無いと判定された遊技者には演出効果の低い(信頼度の低い)変動パターン(例えば変動パターンA1、A2、B1、B2)を表示するようになっている。
一方ペナルティ処理が実行されていると判定されたときは(ステップS518にてYES)、ステップS524に移行して、ここで今回遊技者が操作した演出ボタン51の操作態様に関係なく上記した図10に示すペナルティ処理に基づいた演出効果の極めて低い演出表示が行われることになる。そしてステップS521又はステップS524の処理を終えるとステップS530に移行し、ここで選択された変動パターンが停止し演出図柄表示装置6の各図柄表示部8、9、10に演出図柄が確定表示されることで、他の実施形態5にかかわる演出ボタン操作表示処理は終了する。
この様な構成の他の実施形態5によれば、演出ボタン51を操作する旨の報知が行われた際には、遊技者が早期に演出ボタンを操作すればするほど信頼度の高い演出が選択されて演出図柄表示装置6に表示されるので、これにより、遊技者の演出ボタン51を操作するタイミングにおいても遊技性が向上する。
なお、この他の実施形態5では、上記したように、演出ボタン51の操作開始の報知が行われてから、遊技者が早期に演出ボタン51を操作すればするほど信頼度の高い演出が選択されるようにしたが、これは抽選により所定の確率でこの信頼度の高い演出が選択され易くするようにしてもよい。また、他の実施形態5の変形例として次のようにしてもよい。即ち、この変形例は、演出ボタン51の操作開始の報知が行われてから、遊技者が早期に演出ボタン51を操作できなかった場合又は演出ボタン51を操作しなかった場合に実行される演出図柄表示装置6の演出表示は、上記したペナルティ処理が実行されているときの演出図柄表示装置6の演出表示よりは演出効果が高いように構成する。
例えば、ペナルティ処理として演出効果の低い(信頼度の低い)変動パターン(例えば変動パターンA1、A2)が設定されるときは、この変形例では、演出ボタン51の操作開始の報知が行われてから、遊技者が早期に演出ボタン51を操作できなかった場合又は演出ボタン51を操作しなかった場合であっても、それよりも演出効果の高い(信頼度の高い)変動パターン(例えば変動パターンB1、B2)が設定されるようにすればよい。この様な構成の他の実施形態5の変形例によれば、演出ボタン51の操作開始の報知が行われてから、遊技者が早期に演出ボタン51を操作できなかった場合又は演出ボタン51を操作しなかった場合であっても、操作無効期間中の演出ボタン51を操作したときに実行される演出表示(ペナルティ処理による演出表示)よりは、少なくとも演出効果の高い演出表示が行われるので、これにより、操作無効期間中に演出ボタン51を操作することをためらうようになり、その結果、遊技者の徒で無意味な演出ボタン51の操作が行われ難くなる。なお、この変形例においては、演出ボタン51の操作開始の報知が行われてから、遊技者が早期に演出ボタン51を操作できなかった場合又は演出ボタン51を操作しなかった場合に実行される演出表示は、ペナルティ処理が実行されているときの演出表示よりも演出効果が高いように構成したが、これは抽選により所定の確率でこの演出効果が高い演出表示を選択され易くするようにしてもよい。
以上、本発明の実施形態に係わる遊技機1を図面に基づいて説明してきたが、具体的な構成は実施形態に示したものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加などがあっても本発明に含まれる。例えば、上述した実施形態においては、遊技者に演出ボタン51を操作させるタイミングは、演出図柄表示装置6に演出図柄を変動表示させる過程で遊技状態が所定の変動演出になった場合としたが、これは限定するものではなく、例えば所定の入賞口に遊技球が入賞したときや、所定回数演出図柄、特別図柄、又は普通図柄が変動したとき、あるいは始動入賞口11に遊技球が入賞したときに行う抽選で当選したとき等に、遊技者に演出ボタン51を操作させるようにしてもよい。また、上述した実施形態においては、遊技状態が所定の変動演出になった場合、所定の割合で演出図柄表示装置6に遊技者に演出ボタン51を操作させる演出表示を実行するようにしたが、これは、遊技状態が所定の変動演出になった場合はすべて遊技者に演出ボタン51を操作させる演出表示を実行するようにしてもよい。また遊技機1は、上述した実施形態ではパチンコ機で説明したが、これは限定するものではなく、例えばスロットマシンやアレパチ、雀球等の遊技機に本発明を適用するようにしてもよい。