以下、図面を用いて、本発明を適用可能なパチンコ機100等の弾球遊技機(封入式のものも含む)について詳細に説明する。なおここにいう封入式のものとは、遊技機内に封入された遊技球を循環使用する封入式遊技機等のことをいう。
<全体構成>
まず、図1を用いて、パチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200(図3参照)と、を備える。外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部とした扉部材である。この前面枠扉106には、開口部にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や、枠ランプ122が取り付けられている。なお、枠ランプ122は、発光手段の一例であり、本明細書では、光源をLEDとするものもランプと称する他、蛍光灯、冷陰極管等、光を発するものであればランプと称する場合があり、光を発するものは発光手段の一例に相当する。
前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124(図3参照)を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する扉開放センサ609(図4参照)を備える。
また、前面枠扉106には、透過部ユニット190が設けられている。この透過部ユニット190は、透明板部材118とは別の透過部191を備え、その透過部191が、下部に設けられた不図示の駆動軸を中心に、前後方向に回動可能である。また、透過部ユニット190には、発光ダイオード(LED)が内蔵されている。図1に示す透過部ユニット190の透過部191は初期位置にある。この透過部191は、操作手段(ボタン)として機能するとともに、可動手段の一例にも相当する。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206(図3参照)の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、を備える。このチャンスボタン136は演出ボタンであって、操作手段の一例に相当する。また、チャンスボタン136は、可動手段の一例でもあり、図1に示すチャンスボタン136は初期位置にある。詳しくは後述するように、このチャンスボタン136は進退動作を実行可能なものである。さらに、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
加えて、チャンスボタン136の右横には、操作キーユニット181が設けられている。この操作キーユニット181は、十字キー181aと、OKボタン181bと、キャンセルボタン181cを有する。また、操作キーユニット181の右上には、パネル表示部183も設けられている。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する不図示の発射杆と、遊技球を発射杆の先端で打突する不図示の発射槌と、を備える。遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部から観察することができる。
図2は、図1のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、排出口152aを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインターフェース部186を配設している。
図3は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。
図3に示す遊技盤200はいわゆる右打ち機の遊技盤である。この遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。一般的に知られる右打ち機の遊技盤においては、遊技者の操作によって、遊技球を打ち出す強さを変化させることで、後述する普図始動口228および第2特図始動口232と、第1特図始動口230とに分けることができる。具体的には、遊技領域124に対し、遊技釘238等の配設により、第一特図始動口230が備えられた第1の領域(遊技領域における左側)を転動する遊技球は第2特図始動口232への入球が困難又は不可能に構成され、その逆に第2特図始動口232が備えられた第2の領域(遊技領域における右側)を転動する遊技球は第1特図始動口230への入球が困難又は不可能に構成されている。なお、本発明は、右打ち機の遊技盤を備えたパチンコ機100に限って適用されるものではなく、広く一般の遊技盤を備えたパチンコ機に適用することができる。
遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。この演出装置206では、3つの装飾図柄表示装置が横に並べられている。すなわち、3つの装飾図柄表示装置のうちの中央に配置される第1装飾図柄表示装置208Lと、第1装飾図柄表示装置208Lの左側に配置される第2装飾図柄表示装置208Mと、第1装飾図柄表示装置208Lの右側に配置される第3装飾図柄表示装置208Nとにより表示が行われる。なお、第1装飾図柄表示装置208Lは、メイン表示装置という場合があり、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nは、サブ表示装置という場合があり、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nは、幅方向の長さが第1装飾図柄表示装置208Lの略半分の長さよりも短く、また、高さも短い。ただし、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nそれぞれの表示画面が、第1装飾図柄表示装置208Lの表示画面より小さければよく、幅方向の長さや高さは図3に示す態様に限定されるものではない。また、図3に示す第2装飾図柄表示装置208Mは、その右端辺部分が第1装飾図柄表示装置208Lの左端辺部分の前面側に重なっており、同じく図3に示す第3装飾図柄表示装置208Nは、その左端辺部分が第1装飾図柄表示装置208Lの右端辺部分の前面側に重なっている。この図3に示す第2装飾図柄表示装置208Mの位置が、第2装飾図柄表示装置208Mの初期位置であってもよい。また、図3に示す第3装飾図柄表示208Nの位置が、第3装飾図柄表示装置208Nの初期位置であってもよい。ただし、第2装飾図柄表示装置208Mの初期位置は、第1装飾図柄表示装置208Lとは部分的にも重ならず、第1装飾図柄表示装置208Lから外れた位置(第1装飾図柄表示装置208Lから向かって左側に離れた位置)であってもよい。また、第3装飾図柄表示装置208Mの初期位置も、第1装飾図柄表示装置208Lとは重ならず、第1装飾図柄表示装置208Lから外れた位置(第1装飾図柄表示装置208Lから向かって右側に離れた位置)であってもよい。さらに、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nは、それぞれ第1装飾図柄表示装置208Lの表示画面に沿って、互いに接離する方向にスライド移動可能に構成されている。また、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nは、互いに最も近接した状態となった場合に、第1装飾図柄表示装置208Lの表示面に沿って一体的に回転することができるように構成されている。なお、第1装飾図柄表示装置208L、第2装飾図柄表示装置208M、第3装飾図柄表示装置208Nの各名称は、各表示装置について装飾図柄が必ずしも変動表示するものではなく、便宜的に名称付けたものであり、表示装置の解釈を狭小するものではないことを念のためここに付言する。また、これらの装飾図柄表示装置(第1装飾図柄表示装置208L、第2装飾図柄表示装置208M、第3装飾図柄表示装置208N)をまとめたものを演出表示手段とし、演出表示手段は、装飾図柄の変動表示を行ったり、複数種類の演出表示を行ったりするということもできる。さらに、装飾図柄表示装置の数について限定はなく、装飾図柄表示装置が、1つしか備えられていないパチンコ機であってもよく、2つしか備えられていないパチンコ機であってもよく、4つ以上備えられているパチンコ機であってもよい。また、複数の装飾図柄表示装置の位置関係も図3に示す位置関係に限定されるものではない。
また、第1装飾図柄表示装置208Lの前面側には、透明の導光板が配置されており、遊技者は導光板を介して第1装飾図柄表示装置208Lの表示状態を視認可能とされている。導光板は、透過領域に所定のレンズカットが施されている。導光板の側端部近傍の適宜位置にはLED等の発光体が設けられ、発光体からの光がレンズカット部分で前方に向けて反射することにより、透過領域が所定の模様で発光しているように見せることができるように構成されている。例えば、導光板には所定のエフェクト画像を模した模様のレンズカットが施されている。なお、導光板は光を照射する分の厚みよりも光を遊技者側に向けて屈折させる領域の部分の厚みのほうが薄いように構成されている。そのため、第1装飾図柄表示装置208L、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nの表示状態が視認しやすくなる場合がある。また、導光板が可動するものであってもよい。また、導光板は、第1装飾図柄表示装置208L、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nのうちの少なくとも一つの表示装置よりも手前側に設けられていればよい。
3つの装飾図柄表示装置208L〜Mの下方には、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」と称する場合がある。演出装置206についは後述する。
3つの装飾図柄表示装置208L〜Mは、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、ここでは液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。第1装飾図柄表示装置208Lの表示画面は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分けて見ることができ、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、第1装飾図柄表示装置208Lの表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、第1装飾図柄表示装置208Lとして液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、ここでは7セグメントLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、ここでは7セグメントLEDによって構成する。これらの第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、図柄表示手段である。なお、第1装飾図柄表示装置208Lに表示される装飾図柄は、第1特図表示装置212や第2特図表示装置214に表示される図柄を、演出を高めた形で表す図柄であり、第1装飾図柄表示装置208Lも、図柄表示手段の一種である。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、ここでは、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、ここでは、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、この演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、中央可変入賞口234と、右側可変入賞口235を配設している。
一般入賞口226は、遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。以下、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ場合がある。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、ここでは遊技盤200の右側に1つ配設している。このため、普図始動口228は、右打ちすることによって遊技球の進入が期待される。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口230は、遊技球が進入する入り口の大きさが変化しない第一の始動領域である。第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、図2に示す払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。この第1特図始動口230は、始動領域の一つであり、自身の大きさが変化しない固定始動領域の一例に相当する。
第2特図始動口232は、普図始動口228の下側に1つだけ配設している。すなわち、第2特図始動口232は、遊技盤200の右側に設けられており、右打ちすることによって入球が期待される。この第2特図始動口232の近傍には、ソレノイドによって左右に開閉自在な一対の羽根部材2321が設けられており、一対の羽根部材2321と第2特図始動口232を併せたものが、可変始動手段に相当し、一般には、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれる。一対の羽根部材2321は、第2特図始動口232への入賞の難易度を変更する部材である。すなわち、一対の羽根部材2321が閉じたままでは第2特図始動口232への入球は不可能であり、一対の羽根部材2321が閉じた態様は入賞困難な開閉態様である。一方、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に一対の羽根部材2321が所定の時間間隔、所定の回数で開閉し、第2特図始動口232への球の入球が可能(入賞容易状態)になり、一対の羽根部材2321が開いた開状態は入賞容易な状態である。すなわち、第2特図始動口232は、入り口(遊技球の進入口)の大きさが小サイズ(第1の大きさに相当)と大サイズ(第2の大きさに相当)のうちのいずれか一方のサイズからいずれか他方のサイズに変化する、遊技球の進入のしやすさが可変の可変始動領域であって、第二の始動領域の一例に相当する。この大サイズの大きさは、第1特図始動口230の入り口の大きさよりも大きい。一対の羽根部材2321が開いた状態では、遊技領域124に進入した遊技球のうち、固定始動領域である第1特図始動口230に進入する遊技球よりも、可変始動領域である第2特図始動口232に進入する遊技球の方が多い。一方、小サイズの大きさは、第1特図始動口230の入り口の大きさよりも小さいか、あるいは第1特図始動口230の入り口の大きさ以下である。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
図1に示すパチンコ機100には、可変入賞口が2つ設けられている。遊技盤200の中央に設けられた中央可変入賞口234(第1の可変入賞口に相当)は、第1特図始動口230の下に配置されている。また、遊技盤200の右側に設けられた右側可変入賞口235(第2の可変入賞口に相当)は、第2特図始動口232の下に配置されており、右打ちすることによって入球が期待される。いずれの可変入賞口234,235も、入賞開口と、ソレノイドによってその入賞開口を開閉自在な扉部材2341,2351とを備えている。入賞開口は大入賞口と呼ばれることがあり、可変入賞口234,235はアタッカと呼ばれることがある。中央可変入賞口234は、非電サポ状態で大当りした場合の大当り遊技が開始されるまでは閉状態を維持し、その大当り遊技が開始されると、開状態と閉状態との間で状態変更を繰り返す。右側可変入賞口235は、電サポ状態で大当りした場合の大当り遊技が開始されるまでは閉状態を維持し、その大当り遊技が開始されると、開状態と閉状態との間で状態変更を繰り返す。すなわち、いずれの可変入賞口234,235も、所定の第1の開閉状態(ここでは閉状態)およびその第1の開閉状態よりも遊技球の入賞が容易な第2の開閉状態(ここでは開状態)のうちの一方から他方に開閉状態を変化可能な可変入賞手段であり、非電サポ状態で特図変動遊技に当選して第1特図表示装置212が大当り図柄を停止表示した場合には、中央可変入賞口234の扉部材2341が所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。一方、電サポ状態で特図変動遊技に当選して第2特図表示装置214が大当り図柄を停止表示した場合には、右側可変入賞口235の扉部材2351が所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。なお、いずれの可変入賞口234,235においても、閉状態は必ずしも完全に閉塞した状態である必要はなく、少し開いていても、遊技球の入球が不可能あるいは困難な状態であればよい。中央可変入賞口234あるいは右側可変入賞口235への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、中央可変入賞口234に入球した球も、右側可変入賞口235に入球した球も、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
以上説明した、普図始動口228、第1特図始動口230、第2特図始動口232、中央可変入賞口234、および右側可変入賞口235の配置によれば、電サポ状態では、右打ちが遊技者にとって有利になる打ち方であり、非電サポ状態では、左打ちが遊技者にとって有利になる打ち方である。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
このパチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、中央可変入賞口234、右側可変入賞口235)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
<演出装置206>
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。この演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設している。また、演出装置206の背面側には、上述した3つの装飾図柄表示装置208L〜Nを配設している。すなわち、演出装置206において、3つの装飾図柄表示装置208L〜Nは、ワープ装置242、およびステージ244の後方に位置することとなる。
ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。
ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が第1特図始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
第2装飾図柄表示装置208Mおよび第3装飾図柄表示装置208Nを完全に開いた状態(全開状態)では、遊技者は第1装飾図柄表示装置208Lの表示の一部又は全部を視認可能である。また、第2装飾図柄表示装置208Mおよび第3装飾図柄表示装置208Nは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、第1装飾図柄表示装置208Lに表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。また、第2装飾図柄表示装置208Mおよび第3装飾図柄表示装置208Nが完全に閉まった状態(全閉状態)では、第1装飾図柄表示装置208Lにおける図柄表示領域208a〜208cに表示された装飾図柄の全てを遮蔽する。したがって、演出表示手段である第2装飾図柄表示装置208Mおよび第3装飾図柄表示装置208Nは、第1装飾図柄表示装置208Lの遮蔽手段でもあり、演出可動手段でもある。
また、第1装飾図柄表示装置208Lの上方には、演出可動体の一つである八代役物224Faと将軍役物224Fbとが配置されており、演出内容に応じてそれぞれ上下方向に移動することができるように構成されている。また、八代役物224Fa及び将軍役物224Fbはいずれも内部にフルカラーLED等の発光手段が内蔵されており、演出内容に応じて様々な発光態様で発光することができる。
なお、上述の、進退動作を実行可能なチャンスボタン136や、前後方向に回動可能な透過部191も演出可動手段の一種である。
さらに、演出可動手段として、ここでは不図示の家紋役物224E(図14等参照)が用意されている。家紋役物224Eは、第1装飾図柄表示装置208Lよりも下方の初期位置に配置されている。家紋役物224Eは、動作を開始すると、初期位置から第1装飾図柄表示装置208Lよりも前側に上昇してきて、第1装飾図柄表示装置208Lの表示画面に前側(遊技者側)から重なる。この家紋役物224Eは、初期位置にある状態では、第1装飾図柄表示装置208Lの表示画面に前側から重なった状態よりも、遊技者から視認しにくい状態にある。また、家紋役物224Eには、内部にフルカラーLED等の発光手段が内蔵されており、演出内容に応じて様々な発光態様で発光することができる。
<制御部>
次に、図4を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。
パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
ここでは、主制御部300、第1副制御部400および第2副制御部500はそれぞれ別の回路基板からなるものであるが、これら3つの制御部(300,400,500)は、共通の一つの回路基板からなるものであってもよいし、第1副制御部400と第2副制御部500が、主制御部300の回路基板とは別の共通の一つの回路基板からなるものであってもよい。したがって、主制御部300、第1副制御部400および第2副制御部500それぞれを制御手段(例えば、主制御手段(300)、第1副制御手段(400)、第2副制御手段(500))ととらえることもできるし、これら3つの制御部(300,400,500)を併せた一つのものを制御手段ととらえることもできるし、主制御部300を第一の制御手段とし、第1副制御部400および第2副制御部500を併せた一つのものを第二の制御手段ととらえることもできる。
<主制御部>
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を導出する乱数値生成回路318(この回路には2つの乱数値生成回路を内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサ等の扉開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば第1特図表示装置212や第2特図表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば第2特図始動口232の羽根部材2321や中央可変入賞口234の扉部材2341や右側可変入賞口235の扉部材2351等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
乱数値生成回路318は、基本回路302で使用する乱数値を生成する。この乱数値生成回路318における乱数の生成には、大別するとカウンタモードと乱数モードとの2種類の方法がある。カウンタモードでは、所定の時間間隔でカウントアップ(ダウン)する数値を取得して、その数値を乱数として導出する。乱数モードには、さらに2つの方法がある。乱数モードにおける一つ目の方法は、乱数の種を用いて所定関数(例えばモジュラス関数)による演算を行い、この演算結果を乱数として導出する。二つ目の方法は、0〜65535の範囲の数値がランダムに配列された乱数テーブルから数値を読み出し、その読み出した数値を乱数として導出する。
乱数値生成回路318では、各種センサ320からセンサ回路322に入力される信号に重畳しているホワイトノイズを利用して不規則な値を取得する。乱数値生成回路318は、こうして取得した値を、カウンタモードでカウントアップ(ダウン)させるカウンタの初期値として用いたり、乱数の種として用いたり、あるいは乱数テーブルの読み出し開始位置を決定する際に用いる。
なお、第1特図始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、第1特図始動口230に対応する乱数値生成回路のそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、乱数値生成回路318に内蔵された、第1特図始動口230に対応する乱数値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、第2特図始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口232に対応する乱数値生成回路のそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、乱数値生成回路318に内蔵された、第2特図始動口232に対応する乱数値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(例えば、9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。主制御部300と払出制御部600は、電源投入時には通信確認コマンドの送受信を行っており、常時は主制御部300は払出数を送信し、払出制御部600はエラー情報を送信しており、両者は双方向の通信が可能となっている。一方、主制御部300と第1副制御部400の情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、第1副制御部400の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、各種演出データ等が記憶されたROM406が接続されている。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、第2装飾図柄表示装置208Mおよび第3装飾図柄表示装置208Nの駆動制御を行うための駆動回路432と、第2装飾図柄表示装置208Mおよび第3装飾図柄表示装置208Nそれぞれの現在位置を検出する位置検出センサ430と、チャンスボタン136が押下されたことを検出するための検出部710と、位置検出センサ430やチャンスボタン136の検出部710や操作キーユニット181の操作を検出する操作キーユニットセンサ425からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して、3つの装飾図柄表示装置208L〜Nそれぞれに画像を表示するVDP434(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)と、を接続している。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、各種の可動手段(進退動作を実行可能なチャンスボタン136、前後方向に回動可能な透過部191、八代役物224Fa、将軍役物224Fb、家紋役物224E)の駆動制御を行うための駆動回路516と、各種の可動手段136,191,224Fa,224Fb,224Eの現在位置を検出するための各種可動手段センサ424と、各種可動手段センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、を接続している。さらに、基本回路502には、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530と遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
なお、図1に示すパチンコ機100では、第1副制御部400が3つの装飾図柄表示装置208L〜Nそれぞれの画像表示制御を行い、第2副制御部500が各種の可動手段136,191,224Fa,224Fb,224Eの制御を行っているが、第2副制御部500が3つの装飾図柄表示装置208L〜Nそれぞれの画像表示制御を行い、第1副制御部400が各種の可動手段136,191,224Fa,224Fb,224Eの制御を行ってもよいし、いずれか一方の副制御部が、両方の制御を行ってもよい。
また、図4では図示省略したが、第1副制御部400あるいは第2副制御部500で、図1に示すパネル表示部183の表示制御も行う。
<払出制御部、発射制御部、電源制御部>
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。
払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
また、払出制御部600には、扉開放センサ609の検出信号が入力され、払出制御部600から主制御部300に、扉開放コマンドを送信する。また、払出エラーがあったとき等にも、払出制御部600から主制御部300に、エラーコマンドを送信する。
なお、扉開放コマンドについては、払出制御部600を介さずに、扉開放センサ609の検出信号を主制御部300に直接入力するようにしてもよいし、払出制御部600を中継基盤として使用して、扉開放センサ609から扉開放コマンドを主制御部300に送信するようにしてもよい。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、ここでは、電源制御部660から払出制御部600と第1副制御部400に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。例えば、主制御部300は、電源制御部660から所定電圧が直接供給されるようにしてもよい。第2副制御部500は、払出制御部600、主制御部300、および第1副制御部400に所定電圧が供給された後に、電圧が供給されるようにしてもよい。第2副制御部500は、第1副制御部400から所定電圧が供給されるようにしてもよい。発射制御部630は、電源制御部660から所定電圧が直接供給されるようにしてもよい。払出制御部600は、電源制御部660から他の各制御部(主制御部300、第1副制御部400など)や各装置を経由して所定電圧が供給されるようにしてもよい。第1副制御部400は、電源制御部660から他の各制御部(主制御部300、払出制御部600など)や各装置を経由して所定電圧が供給されるようにしてもよい。払出制御部600、主制御部300、および第1副制御部400は電源制御部660からほぼ同時に所定電圧が供給されるようにしてもよい。払出制御部600は、主制御部300および第1副制御部400の両方、または、少なくとも一方よりも早く電源制御部660から所定電圧が供給されるようにしてもよい。主制御部300は、払出制御部600および第1副制御部400の両方、または、少なくとも一方よりも早く電源制御部660から所定電圧が供給されるようにしてもよい。第1副制御部400は、払出制御部600および主制御部300の両方、または、少なくとも一方よりも早く電源制御部660から所定電圧が供給されるようにしてもよい。
また、第2副制御部500は、払出制御部600、主制御部300、および第1副制御部400と、ほぼ同時に電源制御部660から所定電圧が供給されるようにしてもよい。第2副制御部500は、払出制御部600、主制御部300、および第1副制御部400の全部、または1以上の制御部よりも早く電源制御部660から所定電圧が供給されるようにしてもよい。第2副制御部500は、電源制御部660から所定電圧が直接供給されるようにしてもよい。
遊技機設置営業店に設けられた島設備では、100Vの交流電源を24Vの電圧に降圧し、パチンコ機100には24Vの交流電流が供給される。24Vの交流電流は、主制御部300の電源制御部660によって、12Vの直流電圧に変換される。主制御部300には、図4では図示省略したが電圧変換回路も設けられており、12Vの直流電流は、その電圧変換回路で所定電圧(ここでは5V)にさらに降圧され、所定電圧(5V)の直流電流が主制御部300の基本回路302に設けられたCPU304に供給される。また、電源制御部660によって12Vの電圧に変換された直流電流は、主制御部300の電圧監視回路338や起動信号出力回路340にも供給される。電圧監視回路338は、12Vの供給電流の電圧値が所定の値(この例では9V)未満に低下すると、低電圧信号を基本回路302のI/Oポート310に出力する。したがって、電圧監視回路338は、電源制御部660と電圧監視回路338を結ぶ、12Vの直流電流が流れる電源ラインの電圧値を監視していることになり、この電源ラインが所定の電源ラインの一例に相当する。なお、低電圧信号をCPU304に直接入力するようにしてもよい。また、電源管理部660は、入力された24Vの交流電流をそのまま出力したり、あるいは36Vの直流電流に変換して出力したりもする。さらに、主制御部300のCPU304には、電圧変換回路とは異なる回路を経由して動作電圧(ここでは5V)の電流が供給されてもよい。
また、起動信号出力回路340は、電源投入によって電源制御部660から供給された直流電流の電圧値が、CPU304が動作可能な電圧値にまで達すると、起動信号を出力する。さらに、WDT314がタイムアウトになった場合、CPU304にはWDT314からリセット信号が出力される。WDT3141がタイムアウトになった場合としては、プログラムミスによる暴走した状態や、落雷や不正行為等に起因する電圧降下によりCPU304が本来設計した動作を行うことができなくなった場合等がある。なお、図1に示すパチンコ機100では、WDT3141に、初期値として32.8msに相当する数値が設定されている。起動信号出力回路340からの起動信号と、WDT3141からのリセット信号は、共通の信号線によってCPU304に入力されるが、それぞれ専用線によって入力されるようにしてもよい。ここで説明した、起動信号出力回路340から出力される起動信号や、WDT314から出力されるリセット信号が、所定の起動信号の一例に相当する。
電源が遮断され即座に復帰した瞬停の場合、すなわち電源スイッチ178をオンすることなく自動復帰した場合には、停電圧信号が出力されるとともにWDT3141がタイムアウトになり、主制御部300ではリセット処理が実行される。このリセット処理では、まず、実行されるリセット動作が、システムリセット動作か否か判定される。基本回路302で実行されるリセット動作には、システムリセット動作とユーザリセット動作の2つがある。ここで、システムリセット動作を実行する場合には、CPU304のコアや内蔵レジスタの値を初期化する。続いて、セキュリティチェック処理が実行される。セキュリティチェック処理では、ユーザプログラムを基に計算された認証コードが正しいか否か再計算を行う。認証コードが正しい場合には、延長処理が実行される。延長処理における延長時間は固定時間であってもよいし、固定時間にランダムに選択されたランダム時間を加えた時間であってもよい。延長処理が終了すると、後述する主制御部300のメイン処理が実行され、遊技制御が開始される。一方、ユーザリセット動作を実行する場合にも、CPU304のコアや内蔵レジスタの値を初期化する。ただし、乱数生成回路318を制御するレジスタの値はリセット前の状態が維持される。その後、後述する主制御部300のメイン処理が実行され、遊技制御が開始される。
<図柄の種類>
次に、図5(a)〜(c)を用いて、パチンコ機100の第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、第1装飾図柄表示装置208L、普通図柄表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。図5(a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものである。
第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特別図柄表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特別図柄表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が図柄変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、第1特別図柄表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、第2特別図柄表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するための確定表示を行う。
したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示して確定表示が終了するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示して確定表示が終了するまでが図柄変動表示の一例に相当する。後述するように、図柄変動表示は複数回、連続して行われることがある。図5(a)には、図柄変動表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図J」までの10種類の特図が示されている。図5(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当たり図柄であり、「特図B」は15R大当たり図柄である。図1に示すパチンコ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当たり遊技終了後および15R大当たり遊技終了後はいずれも時短状態に移行する。時短については詳しくは後述するが、時短状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、時短状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当たり図柄である「特図A」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当たり図柄である「特図B」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に付与する利益量が相対的に大きな利益量になる図柄である。
「特図C」は突然確変と称される2R大当たり図柄であり、特図高確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図A」と比べて、「特図C」は2Rである点が異なる。「特図D」は突然時短と称される2R大当たり図柄であり、特図低確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図B」と比べて、「特図D」は2Rである点が異なる。
「特図E」は隠れ確変と称される2R大当たり図柄であり、特図高確率普図低確率状態である。「特図F」は突然通常と称される2R大当たり図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。これら「特図E」および「特図F」はいずれも、2Rであるとともに、時短状態に移行しない状態である。
「特図G」は第1小当たり図柄であり、「特図H」は第2小当たり図柄であり、何れも特図低確率普図低確率状態である。ここにいう小当たりは、2R時短無し大当たりと同じものに相当する。すなわち、この「特図G」、「特図H」は「特図F」と同じ状態であるが、両者では第1装飾図柄表示装置208Lに表示される演出が異なり、あえて、同じ状態でも「特図G」、「特図H」と「特図F」を設けておくことで、遊技の興趣を高めている。
また、「特図I」は第1はずれ図柄であり、「特図J」は第2はずれ図柄であり、遊技者に付与する利益量が相対的に小さな利益量になる図柄である。
なお、図1に示すパチンコ機100には、15R特別大当たり図柄として「特図A」以外の図柄も用意されており、15R大当たり図柄等の他の図柄についても同様である。
図5(b)は装飾図柄の一例を示したものである。ここでの装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞したこと、すなわち、第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、第1装飾図柄表示装置208Lの左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。装飾図柄の変動表示は、開始当初は、各図柄表示領域ごとに装飾図柄が高速変動する(スクロール表示される)。そして、「特図B」の15R大当たりを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに15R大当たりに対応する、同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当たりを報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図E」の隠れ確変と称される2R大当たり、「特図F」の突然通常と称される2R大当たり、あるいは「特図G」の第1小当たり、「特図H」の第2小当たりを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。さらに、「特図C」の突然確変と称される2R大当たり、あるいは「特図D」の突然時短と称される2R大当たりを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。
一方、「特図I」の第1はずれ、「特図J」の第2はずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに図3(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
また、第2装飾図柄表示装置208Mまたは/および第3装飾図柄表示装置208Nには第5図柄が表示される場合がある。第5図柄は、第1装飾図柄表示装置208Lにおける図柄表示領域208a〜208cに表示される装飾図柄よりも小さな装飾図柄の表示である。例えば、図5(b)に示す装飾図柄が縮小されたものであったり、図5(b)に示す装飾図柄の表示態様とは異なる表示態様の数字であったりする。したがって、第2装飾図柄表示装置208Mまたは/および第3装飾図柄表示装置208Nも、図柄表示手段の一種である。なお、第5図柄は、第1装飾図柄表示装置208Lにおいても、図柄表示領域208a〜208cから外れた領域に表示される場合がある。
さらに、3つの装飾図柄表示装置208L〜Mには第4図柄が表示される場合もある。第4図柄は、図柄の変動表示中か停止表示中を表す装飾図柄の表示である。
図5(c)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。普図の停止表示態様には、当たり図柄である「普図A」と、外れ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普通図柄表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技の外れを報知する場合には「普図B」を停止表示する。この図5(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
<主制御部メイン処理>
次に、図6(a)を用いて、図4に示す主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
図4に示す主制御部300のRAM308には、特図1および特図2ごとに、大当り時特図決定用乱数カウンタ初期値の生成用カウンタ、大当り時特図決定用乱数カウンタ、小当り時特図決定用乱数カウンタ初期値の生成用カウンタ、小当り時特図決定用カウンタ、ハズレ時特図決定用乱数カウンタ初期値の生成用カウンタ、ハズレ時特図決定用乱数カウンタ、および特図タイマ番号決定用乱数カウンタの各カウンタが設けられている。また、そのRAM308には、特図1および特図2ごとに、保留数、大当り判定用乱数値、大当り時特図決定用乱数値、小当り時特図決定用乱数値、ハズレ時特図決定用乱数値、当否事前判定結果、特図事前判定結果、当否判定結果、特図決定結果、および特図タイマ決定結果それぞれが記憶される。さらにRAM308には、当否判定(抽選)の開始を保留することができる最大数(この例では4つ)の領域に区分けされた特図の保留記憶部が特図1と特図2で別々に用意されている。特図1の保留記憶部には、特図1大当り判定用乱数値、大当り時特図1決定用乱数値、小当り時特図1決定用乱数値、およびハズレ時特図1決定用乱数値の4つの乱数値を1セットにしてこれら4つの乱数値が入賞順(保留順)に1セットずつ1領域ごとに格納される。また、特図2の保留記憶部には、特図2大当り判定用乱数値、大当り時特図2決定用乱数値、小当り時特図2決定用乱数値、およびハズレ時特図2決定用乱数値の4つの乱数値を1セットにしてこれら4つの乱数値が入賞順(保留順)に1セットずつ1領域ごとに格納される。
上述したように、図4に示す主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図6(a)に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期化処理を行う。この初期化処理では、まず、初期設定1として、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、およびWDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。なお、図1に示すパチンコ機100では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。次に、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する(以下、この処理をWDT処理と称する)。WDT処理に続いて、ステップS101の初期化処理では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源管理部660が第2副制御部500を介して主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(例えば、9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはWDT処理に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)には初期設定2を行う。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
次いで、ステップS103では、割り込み禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。ここでの基本乱数初期値更新処理では、大当り時特図決定用乱数カウンタ、小当り時特図決定用乱数カウンタ、ハズレ時特図決定用乱数カウンタそれぞれの初期値を生成するための3つの初期値生成用カウンタを更新する。この基本乱数初期値更新処理の終了後にステップS105に進む。
ステップS105では、演出乱数更新処理を行う。主制御部300のRAM308には、特図用および普図用それぞれのタイマ番号決定用乱数カウンタが設けられており、これらのカウンタはいずれも、0から99の範囲の値を取り得るタイマ番号決定用乱数値を生成する。ステップS105では、このカウンタの値を更新する。この演出乱数更新処理の終了後に割り込み許可の設定を行ってステップS103に戻る。
主制御部300は、所定の周期(例えば4ms)ごとに開始するタイマ割り込み処理を行っている間を除いて、ステップS103およびS105の処理を繰り返し実行する。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図6(b)を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。図6(b)は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
図4に示す主制御部300は、所定の周期(例えば、約4msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。なお、このタイマ割込処理スタート時には、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避したり、WDT314を定期的に(例えば、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行ったりする。
まず、ステップS201では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、各種の球検出センサを含む図4に示す各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、このステップS201では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、上述のステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。図1に示すパチンコ機100では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図4に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(例えば、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。このステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(例えば、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、中央可変入賞口234、右側可変入賞口235、第1特図始動口230、および第2特図始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234、235やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(例えば、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
基本乱数初期値更新処理(ステップS203)では、各種乱数カウンタ初期値の生成用カウンタの値を0〜99の範囲で更新し、続く基本乱数更新処理(ステップS205)では、各種乱数カウンタの値を0〜99の範囲で更新し、例えば、大当り時特図1決定用乱数カウンタが1周するごとに、その生成用カウンタの値を、大当り時特図1決定用乱数カウンタにセットする。その他の乱数カウンタについても同様に処理する。
ステップS207では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普通図柄表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、第1特図表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、第2特図表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
続いて、入賞判定処理(ステップS209)を行う。入賞判定処理(ステップS209)では、まず、入賞口226、234、235や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
続いて、この入賞判定処理では、第1特図始動口230あるいは第2特図始動口232に入賞があり、且つ、保留している特図変動遊技の数が所定数(例えば、4)未満である場合に、所定の始動情報を記憶する。すなわち、保留数が所定数未満であれば、大当り判定用乱数値、および各種の特図決定用乱数値を記憶する。大当り判定用乱数値は、図4に示す乱数値生成回路318の乱数値記憶用レジスタから取得した値を加工した値(例えば、取得した値+Rレジスタの値+1)である。一方、特図決定用乱数値は、RAM308に設けられた特図決定用乱数カウンタから導出されたソフトウェア乱数を加工した値(ソフトウェア乱数の値+Rレジスタの値+1)である。図4に示す乱数値生成回路318、RAM308に設けられた特図決定用乱数カウンタ、および乱数加工を施す主制御部300を併せたものが、始動情報導出手段の一例に相当する。各種乱数値(始動情報)は、RAM308に設けた特図の保留記憶部の、入賞順(保留順)に応じた空いている領域に、1セットの始動情報として記憶される。この特図の保留記憶部は、第1特図始動口230あるいは第2特図始動口232に遊技球が進入したことに基づいて導出された始動情報を所定の上限数(ここでは4個)まで記憶可能な始動情報記憶手段の一例に相当する。このとき各種乱数値(始動情報)をRAM308に設けた一時領域に一旦記憶し、その一時領域に記憶された値を特図の保留記憶部に記憶してもよく、この場合、一時領域を始動情報記憶手段としてもよいし、特図の保留記憶部および一時領域を始動情報記憶手段としてもよい。また、主制御部300のCPU304は、RAM308に記憶されている特図の保留数の値に1を加算し、特図の保留数が1増加する。したがって、主制御部300のCPU304が保留手段の一例に相当する。
また、普図始動口228を球が通過したことを検出し、且つ、保留している普図変動遊技の数が所定数(例えば、2)未満の場合には、そのタイミングにおける普図当選乱数値生成用の乱数カウンタの値を、RAM308に設けた特図用とは別の乱数値記憶領域に、始動情報である普図当選乱数値として記憶する。
また、この入賞判定処理では、所定の球検出センサにより、第1特図始動口230、第2特図始動口232、普図始動口228、中央可変入賞口234、または右側可変入賞口235への入賞(入球)を検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、第1特図始動口230、第2特図始動口232、普図始動口228、中央可変入賞口234、および右側可変入賞口235の入賞(入球)の有無を示す入賞受付情報を設定する。
なお、特図の始動情報にしても普図の始動情報にしても、保留数がそれぞれの所定数以上であれば、それらの始動情報を記憶せずに、ステップS211に進む。
この入賞判定処理(ステップS209)が終了すると先読み処理が呼び出される。この先読み処理では、まず、前回実行した先読み処理から保留数が増加しているか否かを判定する。すなわち、主制御部300のRAM308には、これまでの保留数(前回のタイマ割込処理終了時点での保留数であり、旧保留数と呼ぶものとする)も記憶されており、CPU304は、入賞判定処理(ステップS209)を経た今回の先読み処理を実行する時点の保留数と、旧保留数とを比較し、保留数が増加しているか否かを判定する。保留数が増加していなければ、始動情報を先読みせずにこの先読み処理は終了する。一方、保留数が増加していれば、RAM308に設けられた特図1の保留記憶部内の特図1大当り判定用乱数値の増加分を先読みするか、あるいは特図2の保留記憶部内の特図2大当り判定用乱数値の増加分を先読みする。ここでの先読みは、増加分だけを先読みしたが総てを先読みしてもよい。なお、ここでの先読みとは始動情報を当否判定(本抽選)の前に先に読むことを意味するが、以降の先読み処理では、先読みという言葉を、先(当否判定(本抽選)の結果)を読むという意味で使用することがある。
図1に示すパチンコ機100では、大当りに当選する確率が相対的に低い特図低確率状態と、相対的に高い特図高確率状態のいずれか一方の制御状態にある。特図高確率状態であることは確率変動中と呼ばれる。主制御部300のRAM308には、確変フラグが用意されている。この確率変動グラグがオンに設定されていると、特図高確率状態(確率変動中)であり、確率変動グラグがオフに設定されていると、特図低確率状態である。
主制御部300のROM306には、先読み処理で用いられる当否事前判定用テーブルが記憶されている。この当否事前判定用テーブルには、特図高確率状態と特図低確率状態とに分けて乱数範囲が規定されている。特図1大当り判定用乱数値あるいは特図2大当り判定用乱数値の先読みが終了すると、今度は、先読みした特図1大当り判定用乱数値あるいは特図2大当り判定用乱数値が、当否事前判定用テーブル内のいずれの乱数範囲に属するかについて判定する。すなわち、RAM308に用意された確変フラグを参照し、特図低確率状態の場合には、先読みした特図1大当り判定用乱数値あるいは特図2大当り判定用乱数値が、所定の数値範囲であるときには、当否事前判定結果は「大当り」と事前判定し、それ以外であるときには、当否事前判定結果は「ハズレ」と事前判定する。なお、後述する特図関連処理(図6(b)に示すステップS213)でも、当否事前判定用テーブルの内容と同じ内容の当否判定用テーブルを用いて特図変動遊技の当否判定を改めて行い、ここでの判定結果は、あくまで事前判定の結果である。
当否事前判定結果が、「大当り」の場合には、RAM308に設けられた特図1の保留記憶部内の大当り時特図1決定用乱数値を先読みするか、あるいは特図2の保留記憶部内の大当り時特図2決定用乱数値を先読みする。当否事前判定結果が、「小当り」の場合には、RAM308に設けられた特図1の保留記憶部内の小当り時特図1決定用乱数値を先読みするか、あるいは特図2の保留記憶部内の小当り時特図2決定用乱数値を先読みする。当否事前判定結果が、「ハズレ」の場合には、RAM308に設けられた特図1の保留記憶部内のハズレ時特図1決定用乱数値を先読みするか、あるいは特図2の保留記憶部内のハズレ時特図2決定用乱数値を先読みする。主制御部300のROM306には、先読み処理で用いられる特図事前判定用テーブルも記憶されている。特図事前判定用テーブルには、図5(a)に示す10種類の停止図柄態様(「特図A」から「特図J」)それぞれに対応した乱数範囲が規定されており、先読みした特図決定用乱数値が、いずれの乱数範囲に属するかによって特図事前判定結果(図5(a)に示すいずれの停止図柄態様が停止表示されるのか)を得る。なお、ここでの特図の判定結果も、あくまで事前判定の結果であり、特図の停止図柄態様の判定も後述する特図関連処理(図6(b)に示すステップS213)において改めて行われる。
以上説明した始動情報の先読みや、先読みした始動情報を用いての事前判定は、後述する特図関連処理(S213)の当否判定(本抽選)が行われる前に実行されるものである。特図1大当り判定用乱数値および各種の特図1決定用乱数値を先読みする主制御部300が、第1始動情報先読み手段の一例に相当し、特図2大当り判定用乱数値および各種の特図2決定用乱数値を先読みする主制御部300が、第2始動情報先読み手段の一例に相当する。また、特図1大当り判定用乱数値と、各種の特図1決定用乱数値に基づく事前判定を行う主制御部300が、第1事前判定手段の一例に相当し、特図2大当り判定用乱数値と、各種の特図2決定用乱数値に基づく事前判定を行う主制御部300が、第2事前判定手段の一例に相当する。
主制御部300のRAM308には、保留ごとの領域に区分けされた特図1用の先読み情報一時記憶部と、同じく保留ごとの領域に区分けされた特図2用の先読み情報一時記憶部が設けられている。特図事前判定結果を表す情報(特図を表す情報でもあり以下、先読み情報と称する)は、それらの先読み情報一時記憶部の、対応する保留の領域に格納される。
なお、保留数が増加していなければ、先読み情報一時記憶部の、対応する保留の領域には「保留なし」という先読情報が記憶される。また、先読み処理では、大当り遊技中であった場合、および現在の制御状態が電サポ状態(時短フラグがオン状態)であった場合には、特図1の始動情報の先読みや事前判定は行わず、これらの場合には、先読みした特図1の始動情報に基づく停止図柄の事前判定が行われていないことを表す「未判定」情報を、先読み情報一時記憶部の、対応する保留の領域に記憶する。すなわち、一対の羽根部材2321が設けられていない始動口(状態が固定的な始動領域である第1特図始動口230)へ入球したことに基づいて、大当り遊技中および電サポ中に取得した始動情報に基づく事前判定は行われず、その事前判定結果の報知(先読み予告)も行われない。こうすることによって、遊技者の公平性が担保される。なお、始動情報自体の先読みも行わないが、先読みは行って事前判定およびその結果報知(先読み予告)は行わない態様であってもよく、さらには、先読みおよび事前判定は行うが、事前判定結果の報知(先読み予告)は行わない態様であってもよい。
図6(b)に示す主制御部タイマ割込処理では、ステップS209の入賞判定処理に続いて普図関連処理を行う(ステップS211)。この普図関連処理では、まず、普図状態更新処理として、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における処理では、普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における処理では、当り図柄(図5(c)に示す普図A)およびハズレ図柄(図5(c)に示す普図B)のいずれか一方の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、ここでの普図関連処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は、当り図柄およびハズレ図柄のいずれか一方の図柄態様の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば0.6秒間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を必ず設定する。この設定により、確定表示された当り図柄が所定期間、必ず停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、普図当りフラグがオンされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、第2特図始動口232の羽根部材2321の開閉駆動用のソレノイド(332)に、羽根部材2321を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がハズレであれば、普図ハズレフラグがオンされる。この普図ハズレフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。
続いて、この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および第2特図始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定を行い、当選とする場合にはRAM308に設けた当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
図6(b)に示す主制御部タイマ割込処理では、以上説明したステップS211の普図関連処理に続いて特図関連処理(ステップS213)を行う。この特図関連処理では、まず最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行い、次いで、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う。特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の8つの処理のうちの1つの処理を行う。例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、後述する特図関連抽選処理における特図決定結果(特図の停止図柄態様)に基づいて第2特図表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は、15R特別大当たり図柄(特図A)、15R大当たり図柄(特図B)、2R特別大当たり図柄(特図C)、突然時短図柄(特図D)、隠れ確変図柄(特図E)、突然通常図柄(特図F)、第1小当たり図柄(特図G)、第2小当たり図柄(特図H)、第1ハズレ図柄(特図I)、および第1ハズレ図柄(特図J)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた電サポ回数記憶部に値がセットされている場合には、その値が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中でなければ、時短フラグをオフする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)や小当り遊技中にも、時短フラグをオフする。すなわち、主制御部300のCPU304は、大当り遊技状態中および小当り遊技状態中(特別遊技状態中)である場合に、非電サポ状態(第一の進入率制御状態)にする。
また、後述するコマンド設定送信処理(ステップS215)で一般コマンド回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、RAM308には、大当りフラグも用意されており、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、特図2変動遊技の開始時に大当りフラグがオンされている。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち大当り遊技を開始することを遊技者に報知する画像を第1装飾図柄表示装置208L等に表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド入賞演出開始設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に5Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または中央可変入賞口234あるいは右側可変入賞口235に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)中央可変入賞口234の扉部材2341あるいは右側可変入賞口235の扉部材2351の開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材2341,2351を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド大入賞口開放設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に7Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、中央可変入賞口234の扉部材2341あるいは右側可変入賞口235の扉部材2351の開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材2341,2351を閉鎖状態に保持する信号を所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(例えば、15ラウンドか2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち大当り遊技を終了することを遊技者に報知する画像を第1装飾図柄表示装置208L等に表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。
以上説明したように、主制御部300のCPU304は、大当り遊技状態中(特別遊技状態中)に、中央可変入賞口234の扉部材2341あるいは右側可変入賞口235の扉部材2351の開閉状態の変化制御を行う可変入賞制御手段の一例に相当する。なお、主制御部300のROM306には、扉部材2341,2351の開閉パターンが記憶されており、主制御部300のCPU304は、そのROM306から、特図変動遊技の当否判定に応じた開閉パターンを取得する。
また、主制御部300のCPU304は、特図決定結果が表す停止図柄態様に基づいて、大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた確変フラグや時短フラグをオンに設定する。すなわち、主制御部300のCPU304は、後述する特図抽選処理で特図決定結果が「特図A」や「特図C」である場合には確変フラグと時短フラグの双方をオンに設定する。また、特図決定結果が「特図E」である場合には確変フラグと時短フラグのうち確変フラグのみをオンに設定する。さらに、特図決定結果が「特図B」や「特図D」である場合には確変フラグと時短フラグのうち時短フラグのみをオンに設定するとともにRAM308に設けられた電サポ回数記憶部に電サポ回数100回をセットする。主制御部300のCPU304は、遊技球の、第2特図始動口232(可変始動領域)への進入のしやすさ(進入率)を制御した状態である進入率制御状態を、第1の進入率制御状態である非電サポ状態と第2の進入率制御状態である電サポ状態との間で変化させる進入率変化手段の一例に相当する。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド終了演出設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に6Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、RAM308にはハズレフラグも用意されており、特図2変動遊技の結果がハズレであれば、ハズレフラグがオンされる。このハズレフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次の処理に移行するようにしている。
特図2状態更新処理が終了すると、特図1状態更新処理を行う。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
以上説明した特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図関連抽選処理を行う。特図関連抽選処理では、最初に特図2についての処理(特図2関連抽選処理)が行われ、その後、特図1についての処理(特図1関連抽選処理)が行われる。このように、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、同じタイミング(所定の契機で開始した主制御部タイマ割込処理における入賞判定処理S209)で第1特図始動口230に遊技球が進入したことに基づいて始動情報を取得し、かつ第2特図始動口232に遊技球が進入したことに基づいて始動情報を取得した場合や、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合や、特図2変動遊技の開始条件と特図1変動遊技の開始条件の両方が成立している場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、第1特図表示装置212あるいは第2特図表示装置214による特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、主制御部300で行われ、第2特図始動口232への入賞に基づく抽選の結果報知が、第1特図始動口230への入賞に基づく抽選の結果報知よりも優先して行われ、抽選が行われていない始動情報として、特図1の始動情報と特図2の始動情報のうちの特図1の始動情報のみが残っている状態で、特図2の始動情報が新たに記憶された場合には、新たに記憶された特図2の始動情報に基づく抽選の結果の報知が、既に記憶されていた特図1の始動情報に基づく抽選の結果の報知よりも先に行われる。特図関連抽選処理を実行する主制御部300のCPU304が抽選手段(当否判定手段)の一例に相当する。
特図2関連抽選処理では、抽選(当否判定)の実行、停止表示する特図の決定、およびタイマ番号の決定を行う。まず、所定条件を充足したか否かを判定する。すなわち、最初に、所定の当否判定禁止条件が不成立であるか否かの判定を行う。ここでは、第2特図表示装置214が特図変動表示中であるか、または停止表示中であるか否かを判定し、いずれかの表示中である場合には主制御部タイマ割り込み処理に戻り、いずれの表示中でもない場合には、特図作動中に設定されているか特図非作動中に設定されているかを判定し、特図作動中に設定されていれば主制御部タイマ割り込み処理に戻り、特図非作動中に設定されていれば、当否判定禁止条件が不成立であったことになり、今度は、所定の当否判定条件が成立しているか否かの判定を行う。ここでの判定は、RAM308に設けた特図2の保留記憶部を参照し、特図2変動遊技の保留数が0より大きいか否かを判定する。保留数が0であれば、主制御部タイマ割り込み処理に戻り、1以上であれば、所定の当否判定条件が成立していることになる。
所定の当否判定条件が成立していれば、RAM308に設けられた特図2の保留記憶部から、最も過去に格納した始動情報である1セット分の乱数値(特図2大当り判定用乱数値、大当り時特図2決定用乱数値、小当り時特図2決定用乱数値、およびハズレ時特図2決定用乱数値)を取り出し、その保留記憶部にまだ格納されている始動情報(乱数値のセット)を、今記憶されている領域から隣の領域に移し替える。すなわち、最も過去に格納した始動情報を特図2の保留記憶部から取り出し、さらに特図2の保留記憶部に始動情報が格納されていれば、N番目に古い始動情報を特図2の保留記憶部におけるN−1番目に古い始動情報として設定したことになる。また、RAM308に記憶している保留数を1減算する。RAM308の特図2の保留記憶部から1セット分の乱数値(特図2大当り判定用乱数値、大当り時特図2決定用乱数値、小当り時特図2決定用乱数値、およびハズレ時特図2決定用乱数値)を取り出す処理を行う主制御部300が、第2の始動情報取得手段の一例に相当する。
次いで、当否判定処理を行う。主制御部300のROM306には、当否決定用テーブルも記憶されている。この当否決定用テーブルの内容は、先に説明した当否事前判定用テーブルの内容と同じである。この当否判定処理では、RAM308に用意された確変フラグを参照し、制御状態(特図低確率状態,特図高確率状態)に応じて、特図2大当り判定用乱数値が当否決定用テーブル内のいずれの乱数範囲に属するかに基づいて、当否決定結果として「大当り」、「小当り」、または「ハズレ」を導出する。特図高確率状態では、特図低確率状態に比べて、大当りに当選する確率が高い。「大当り」、「小当り」、または「ハズレ」を導出することが当否判定(抽選)に相当し、ここで当否判定処理を実行する主制御部30のCPU304が、抽選手段(当否判定手段)の一例に相当する。また、「大当り」は、特定の当否判定結果の一例に相当する。
当否判定処理の実行が完了すると、特図の図柄決定処理へ進む。主制御部300のROM306には、特図決定用テーブルも記憶されている。この特図決定用テーブルの内容は、先に説明した特図事前判定用テーブルの内容と同じである。この特図の図柄決定処理では、当否決定結果が、「大当り」の場合には、大当り時特図2決定用乱数値が特図決定用テーブル内のいずれの乱数範囲に属するかに基づいて、特図決定結果を「特図A」〜「特図F」のいずれかに決定する。また、当否決定結果が、「小当り」の場合には、小当り時特図2決定用乱数値が特図決定用テーブル内のいずれの乱数範囲に属するかに基づいて、特図決定結果を「特図G」または「特図H」に決定する。さらに、当否決定結果が、「ハズレ」の場合には、ハズレ時特図2決定用乱数値が特図決定用テーブル内のいずれの乱数範囲に属するかに基づいて、特図決定結果を「特図I」または「特図J」に決定する。特図の図柄決定処理を実行する主制御部30のCPU304が、図柄決定手段の一例に相当する。
特図の図柄決定処理に続いて変動時間決定処理において、特図の変動停止表示における変動表示期間を決定する。この変動時間決定処理では、RAM308に設けられたタイマ番号決定用乱数カウンタからタイマ番号決定用乱数を取得する。タイマ番号決定用乱数の取得タイミングは、特図変動開始直前のタイミングであるが、始動情報を取得するタイミングであってもよい。主制御部300のROM306には、タイマ番号決定用テーブルも記憶されている。このタイマ番号決定用テーブルには、タイマ番号と、そのタイマ番号に対応した乱数範囲が、特図決定結果ごとに規定されている。タイマ番号は、第2特図表示装置214あるいは第1特図表示装置212が、図柄の変動を開始してから当否判定の結果を表す停止図柄を表示するまでの時間、すなわち特図が変動表示する変動表時期間(特図変動時間)を表すものであるが、装飾図柄の変動表時期間としてもよい。
図1に示すパチンコ機100では、タイマとしてタイマ1〜8のタイマが用意されている。タイマ1は特図変動停止期間が2秒になり、超短縮された特図変動時間になることを表し、タイマ2は特図変動停止期間が5秒になり、短縮された特図変動時間になることを表す。なお、タイマ1あるいはタイマ2に決定されることを特図変短と称することがある。タイマ3は特図変動停止期間が10秒になる。タイマ1〜タイマ3では図3に示す第1装飾図柄表示装置208Lにおける装飾図柄の変動パターンはリーチなしになる。
タイマ4は特図変動停止期間が12秒になることを表し、タイマ4に決定されると第1装飾図柄表示装置208Lにおける装飾図柄の変動パターンはノーマルリーチが選択される。ノーマルリーチとは、一般に2つの図柄表示領域(例えば、図3に示す左右図柄表示領域208a、208c)が等しい装飾図柄を停止表示(厳密には仮停止)させ(第一停止および第二停止を行い)、残りの1つの図柄表示領域(例えば中図柄表示領域208b)が変動表示している状態のこと、すなわち、変動表示している図柄表示領域が特定の図柄(停止表示している図柄表示領域と等しい図柄)を停止表示(第三停止あるいは最終停止)すれば所定の大当り図柄の組合せを停止表示することとなる状態のことである。タイマ5は特図変動時間が40秒になることを表し、タイマ6は特図変動時間が60秒になることを表し、タイマ7は特図変動時間が80秒になることを表す。タイマ5〜7に決定されると第1装飾図柄表示装置208Lにおける装飾図柄の変動パターンはスーパーリーチが選択される。スーパーリーチは、ノーマルリーチにさらに特殊な変動表示等を加味して演出効果を向上させたもの(ロングリーチ、ノーマル逆転リーチ、ダブルラインリーチ等)である。
タイマ8は特図変動時間が120秒になることを表す。タイマ8に決定されると第1装飾図柄表示装置208Lにおける装飾図柄の変動パターンは特殊変動が選択される。特殊変動には、特別マルチラインリーチ、全回転リーチ、特別全回転リーチ等が含まれ、タイマ8に決定されると第1装飾図柄表示装置208Lにおける装飾図柄の変動パターンは全回転リーチが選択される。タイマ8が選択される確率は、他のタイマが選択される確率より極めて低く、この全回転リーチはプレミアリーチに相当する。
なお、単にリーチというときには、ノーマルリーチとスーパーリーチと特殊変動を含んだ装飾図柄の変動パターンを意味する。
このリーチは、特図関連処理における当否判定(本抽選)の結果が特定の当否判定結果(遊技者の有利度が高い所定の結果)になることを、その当否判定を行った後であってその当否判定の結果を報知する前に遊技者に事前に報知する予告演出であり、リーチを行うか否かは、その当否判定を行った後に決定される。
ここでの変動時間決定処理では、タイマ番号決定用テーブルを用いて、タイマ番号決定用乱数に基づいて、タイマ番号を決定する。すなわち、取得したタイマ番号決定用乱数が特図決定結果に対応したいずれの乱数範囲に属するかによってタイマ番号を決定する。このタイマ番号の決定にあたっては、タイマ番号決定用テーブルが、保留数に応じてタイマ番号を規定しているものであれば、タイマ番号決定用乱数の他、現在の特図2の保留数にも基づいて、タイマ番号を決定すればよい。
以上説明した特図変動時間を表すタイマ番号は、RAM308の所定領域に格納される。
なお、特図抽選関連処理が実行される前(例えば、上述の入賞判定処理S209)に、1または複数の期間情報であるタイマ番号を含む複数種類のタイマ選択テーブルから、特図事前判定結果に基づいて、あるいは所定の専用乱数抽選によって1種類のタイマ選択テーブルを選択しておき、ここでは、そのタイマ選択テーブルからタイマ番号を決定してもよい。ここでのタイマ番号の決定にあたっても、専用乱数(例えばタイマ番号決定用乱数)による抽選を行ってもよいし、抽選を行わなくともタイマ番号が一義的に既に決まっている態様であってもよい。また、この特図抽選関連処理においてタイマ選択テーブルを選択し、タイマ選択テーブルに基づいて装飾図柄の変動パターンを第1副制御部400に選択させてもよい。
変動時間決定処理が完了すると、その他の処理が行われ、特図2関連抽選処理は終了になる。
続いて、特図関連処理では、特図1関連抽選処理を行う。この特図1関連抽選処理で行う各処理は、上述の特図2関連抽選処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。
以上で、図6(b)に示す主制御部タイマ割込処理における特図関連処理(ステップS213)は終了し、コマンド設定送信処理(ステップS215)に進む。このコマンド設定送信処理では、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(例えば、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、当りラウンド数指定コマンド、大入賞口開放コマンド、大入賞口閉鎖コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンド、特図保留増加コマンド、普図保留増加コマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオン、オフするようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、特図停止図柄を表す情報、制御状態を表す情報(時短フラグおよび確変フラグの設定状態を表す情報)、タイマ番号を表す情報を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、特図停止図柄を表す情報(特図決定結果)、制御状態を表す情報などを含み、入賞演出開始コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、制御状態を表す情報などを含み、当りラウンド数指定コマンドの場合であれば制御状態を表す情報、当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、第1特図始動口230への入賞の有無、第2特図始動口232への入賞の有無、中央可変入賞口234への入賞の有無、右側可変入賞口235への入賞の有無などを含む。
また、上述の一般コマンド回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、特図停止図柄を表す情報(特図決定結果)、制御状態を表す情報、タイマ番号を表す情報、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の一般コマンド回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、特図停止図柄を表す情報(特図決定結果)、制御状態を表す情報などを示す情報を設定する。上述の一般コマンド入賞演出開始設定送信処理では、コマンドデータに、特図決定結果を表す情報、制御状態を表す情報、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。ここにいう入賞演出開始コマンドは大当り遊技開始コマンドに相当する。上述の一般コマンド終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に3つの装飾図柄表示装置208L〜208N・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、制御状態を表す情報、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。終了演出開始コマンドを受信した第1副制御部400は、その終了演出開始コマンドに基づいて第2副制御部500に終了演出制御コマンドを送信する。終了演出制御コマンドを受信した第2副制御部500は、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち大当り遊技を終了することを遊技者に報知する画像を第1装飾図柄表示装置208L等に表示させ、大当り遊技が終了する。ここにいう終了演出開始コマンドは大当り遊技終了コマンドに相当する。上述の一般コマンド大入賞口開放設定送信処理では、大入賞口開放コマンドのコマンドデータとして、RAM308に記憶している当りラウンド数、現在のラウンド数、制御状態を表す情報などを示す情報を設定する。上述の一般コマンド大入賞口閉鎖設定送信処理では、大入賞口閉鎖コマンドのコマンドデータとして、RAM308に記憶している現在のラウンド数、制御状態を表す情報、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。
また、このステップS215では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、特図保留増加コマンドのコマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、制御状態を表す情報、事前判定した特図1あるいは特図2の停止図柄を表す情報(特図事前判定結果)を設定する。
さらに、このステップS215では一般コマンド普図保留増加処理も行われる。この一般コマンド普図保留増加処理では、普図保留増加コマンドのコマンドデータに、制御状態を表す情報等を設定する。また、主制御部300から第1副制御部400には、普図絡みのコマンドとして、普図の変動表示が開始した(する)ことを表す普図変動開始コマンドも送信される。なお、主制御部300から第1副制御部400には、普図の変動表示が停止した(する)ことを表す普図変動停止コマンドや、一対の羽根部材2321が開放を開始した(する)ことを表す電チュー開放開始コマンドや、一対の羽根部材2321が閉鎖した(する)ことを表す電チュー閉鎖コマンドを送信するようにしてもよい。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。また、第1副制御部400では、コマンドに含まれている当りラウンド数と現在のラウンド数に基づき、当り全ラウンドが終了するまでの残りラウンド数を取得する。
また、このコマンド設定送信処理では、図4に示す払出制御部600にもコマンドを送信する。払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
次に、図6(b)に示す主制御部タイマ割込処理では、外部出力信号設定処理(ステップS217)を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、図4に示す情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS219では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、上述のステップS201において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。ここで設定したデバイス情報は基本コマンドに含められて、第1副制御部400に送信される。また、図4に示す各種ソレノイド332を駆動して第2特図始動口232や、中央可変入賞口234や右側可変入賞口235の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普通図柄表示装置210、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。
ステップS219のデバイス監視処理が終了すると、図6(a)に示す主制御部メイン処理に復帰するが、復帰前には、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行う。また、復帰前に、低電圧信号がオンであるか否かを監視して、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)には、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行って、その後、主制御部メイン処理に復帰するようにしてもよい。
<第1副制御部400の処理>
次に、図7を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。同図(d)は、第1副制御部400の画像制御処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずS301で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS305の処理に移行する。ステップS305では、タイマ変数に0を代入する。ステップS307では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS309では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS307で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。以下に説明する、操作手段を絡めた演出も、この演出制御処理でまずは制御される。すなわち、図柄の変動時間に関する情報を含む図柄変動開始コマンドを受信した場合には、その変動時間の長さに応じて、操作手段を絡めた演出を実行するか否かを、この演出制御処理における抽選処理によって決定し、実行する場合には、ROM406から演出データを読み出す。ここで読み出した演出データに応じて、3つの装飾図柄表示装置208L〜208Nそれぞれにおける画像表示制御がステップS313で実行され、可動手段制御については、第2副制御部500に、ここで読み出した演出データに応じた制御コマンドを送信し、後述するステップS713で第2副制御部500によって行われる。
ステップS311では、検出部710から出力される検出信号をセンサ回路428を介して検出することで、チャンスボタン136が押下されたか否かを判定する。ここでの判定の結果、チャンスボタン136の押下操作を検出した場合には、ステップS309で更新した演出データをチャンスボタン136の押下操作に応じた演出データに変更する処理や、チャンスボタン136の押下操作が有効の場合には、後述する操作受付演出に対応する演出データを準備する処理などを行う。
ステップS313では、ステップS309で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。ステップS315では、ステップS309で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。ステップS317では、ステップS309で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS319では、ステップS309で読み出した演出データの中に、第2装飾図柄表示装置208Mまたは/および第3装飾図柄表示装置208Nへの動作命令(移動命令又は回転命令)がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。
ステップS321では、ステップS309で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンド(例えば、各種の可動手段136,191,224Fa,224Fb,224Eに関する制御コマンド)がある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS303へ戻る。また、主制御部300から扉開放コマンドが送信されてきていた場合には、このステップS321で、扉開放コマンドを第2副制御部に出力する設定を行う。
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS401では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(例えばが、2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS501では、図8(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップS303において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS303において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。第1副制御部タイマ割込処理のステップS503では、ステップS319で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、同図(d)を用いて、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS313の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示した図である。
ステップS601では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が第1装飾図柄表示装置208L等に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP436は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS603では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS605に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。ステップS605では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS601でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS607では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS609では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS611に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。ステップS611では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
<第2副制御部500の処理>
次に、図8を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、同図(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS701では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずS701で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS703では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS705の処理に移行する。ステップS705では、タイマ変数に0を代入する。ステップS707では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS709では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS707で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。ステップS711では、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。
ステップS713では、可動手段制御処理を行い、その後、ステップS703に戻る。ここでの可動手段制御処理では、第1副制御部400から、各種の可動手段(進退動作を実行可能なチャンスボタン136、前後方向に回動可能な透過部191、上下動可能な八代役物224Fa及び将軍役物224Fb、同じく上下動可能な家紋役物224E)に関する制御コマンドを受信した場合に、当該制御コマンドに対応する各種処理を行い、各種の可動手段136,191,224Fa,224Fb,224Eそれぞれの稼働制御を行う。
次に、同図(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS801では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(例えば、2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第2副制御部タイマ割込処理のステップS901では、図8(a)に示す第2副制御部メイン処理におけるステップS703において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS703において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。第2副制御部タイマ割込処理のステップS903では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
続いて、図1に示すパチンコ機100における具体的な演出の一例について説明する。
図9は、ボタン演出の一例を段階的に示す図である。この図9では、かっこ書きで記されたアルファベット等の順に、時間が経過していく(以降の図においても、特に断らない限り同じ。)。なお、かっこ書きで記されたアルファベット等と、次にかっこ書きで記されたアルファベット等との時間間隔は、一つの図において、等間隔であってもよいし、異なる間隔であってもよいし、等間隔と異なる間隔が混在していてもよい(以降の図においても同じ。)。
図9では、3つの装飾図柄表示装置208208L〜Nのうち、第2装飾図柄表示装置208Mおよび第3装飾図柄表示装置208Nを図示省略し、第1装飾図柄表示装置208Lのみ示している。
図9に示す第1装飾図柄表示装置208Lでは、演出表示領域208dの中央部分に、変動アイコン表示領域208eが設けられており、その変動アイコン表示領域208eの右横には、保留アイコン表示領域208fが設けられている。変動アイコン表示領域208eの外周には、変動アイコン表示領域208eの位置を示す枠状画像が表示されている。この枠状画像は、常時表示されているが、表示条件を満たすとき(例えば、変動アイコン表示領域に変動アイコンが表示されていないとき、あるいは反対に表示されているとき、さらにはリーチ演出が行われていないとき)にのみ表示されるようにしてもよい。なお、変動アイコン表示領域208eと保留アイコン表示領域208fとのうち、いずれか一方の表示領域のみしか設けないようにしてもよい。
保留アイコン表示領域208fには、一又は複数の保留アイコンが表示可能である。図9(a)に示す第1装飾図柄表示装置208Lには、4つの保留アイコンh1〜h4が表示されている。これら4つの保留アイコンh1〜h4はいずれも黒丸の表示であり、点線による白丸の表示は保留アイコンが非表示であることを表す。保留アイコンは、特図の図柄変動表示の開始あるいは特図の当否判定の開始が保留されていることを表すアイコンであり、表示される保留アイコンの数は、基本的には特図変動遊技の保留数と同数である。ただし、保留消化時前後では、保留アイコンの表示個数が、保留数を表さなくなるタイミングがあってもよい。保留アイコンには、特図1の保留アイコンと特図2の保留アイコンがあり、保留アイコン表示領域208fを2分割して、両アイコンごとの表示領域としてもよい。また、保留アイコンは、その表示態様によって当該保留の当否についての先読み予告が可能である。保留アイコンに関連するアニメーションとしては、例えば、保留が増加して新たな保留アイコンが表示される場合に実行される増加アニメーション、先の保留が消化されたことによって当該保留の順位が変動し、保留アイコンが別の表示位置(例えば左隣の位置)に移動する場合に実行される移動アニメーション、先読み結果等に基づいて保留アイコンの表示態様が変化する場合に実行される変化アニメーション、保留が消化されて保留アイコンが消去される場合に実行される消去アニメーション、優先変動機において優先側の特図の保留が増加したときに非優先側の特図の保留アイコンを退避させる場合に実行される退避アニメーション等がある。また、上記のアニメーション以外に、上記アニメーションの実行中以外の期間(例えば、保留の増減や保留アイコンの変化がない期間)に単独で実行されるとともに、上記アニメーションと重複して実行可能な待機アニメーションがある。この待機アニメーションとしては、表示位置を変えずにその場で行われるアニメーション(例えば、一定の尺のアニメーションの繰り返しアニメーション)が一例としてあげられる。なお、保留アイコンの増加、移動、変化、消去、退避、待機の各アニメーションは、複数重複して実行される場合がある。
変動アイコン表示領域208eには、一つの変動アイコンが表示可能である。図9(b)に示す第1装飾図柄表示装置208Lには、星形の変動アイコンcが表示されている。変動アイコンは、保留が消化されて特図変動遊技が開始された後に表示される、当該特図変動遊技に対応するアイコンである。すなわち、保留アイコンが、その保留アイコンに対応した特図変動遊技の開始と同時に変動アイコンになる。より厳密には、始動入賞が最も古い第一の保留アイコンが保留アイコン表示領域208fから変動アイコン表示領域208eに移動する場合、移動中のアイコンを変動アイコンと称したり、変動アイコンが移動すると表現してもよい。あるいは、変動アイコン表示領域208eへの移動が完了した後のアイコンを変動アイコンと称してもよい。この変動アイコンは、保留アイコンとは異なる表示サイズ(保留アイコンよりも大きい表示サイズあるいは小さい表示サイズ)で表示される。これにより、変動アイコンと保留アイコンとの識別が容易になる場合があるが、同じサイズであってもよい。また、変動アイコンは、保留アイコンの表示態様と関連した表示態様からなる場合がある。変動アイコンは、その表示態様によって当該変動の当否についての予告(当該変動予告)が可能であり、基本的には当該変動の当否結果が報知されるタイミングで消去される。したがって、変動アイコンは、保留に関するアイコンと見ることができ、特図変動遊技の当否結果の報知を保留しているという意味では保留アイコンの一種と考えることもできる。なお、消去タイミングは、当該変動の当否結果が報知されるタイミングよりも前のタイミングであってもよいし、同じタイミングであってもよいし、後のタイミングであってもよい。
保留アイコンおよび変動アイコンの双方に関連するアニメーションとしては、保留アイコン表示領域208fに表示されている、始動入賞のタイミングが最も古い保留アイコンを、当該保留が消化されたときに、変動アイコン表示領域208eに変動アイコンとして移動させる移動アニメーションと、保留アイコンの表示態様から変動アイコンの表示態様に変化させる変化アニメーションとがある。これらのアニメーションは、組み合わせて同時期に実行される場合がある。保留アイコンの表示態様と変動アイコンの表示態様が同一である場合には、変化アニメーションの実行を省略することもできる。
変動アイコンに関連するアニメーションとしては、当該特図変動遊技の実行中に実行される待機アニメーションや、当該特図変動遊技が終了して変動アイコンが消去されるときに実行される消去アニメーション、変動アイコンの表示態様を途中で変更する場合に実行される変化アニメーション等がある。これらのアニメーションは、互いに組み合わせて同時期に実行される場合がある。また、変動アイコンの待機アニメーションは、移動アニメーションや変化アニメーションと組み合わせて同時期に実行される場合がある。
また、図9に示す第1装飾図柄表示装置208Lでは、右上に、特図1の第4図柄2081と特図2の第4図柄2082が表示されている。特図1の第4図柄2081は丸形の表示であり、特図2の第4図柄2082は四角形の表示である。いずれの第4図柄2081,2082も、灰色が変動中であることを表し、黒色が大当り図柄の停止表示(確定表示)中であることを表し、白色がハズレ図柄の停止表示(確定表示)中であることを表す。これらの第4図柄2081,2082も装飾図柄の一種である。
さらに、図9には、第1装飾図柄表示装置208Lの他、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、第1特図柄保留ランプ218、および第2特図保留ランプ220が示されている。
加えて、図9には、第1装飾図柄表示装置208Lの右横に、チャンスボタン136も示されている。図9に示すチャンスボタン136は、白色の表示が、チャンスボタン136に内蔵されたチャンスボタンランプ138の白色の点灯状態、あるいは消灯状態を表し、ハッチングを施した表示が、そのチャンスボタンランプ138の赤色の点灯状態を表す。チャンスボタンランプ138が赤色に点灯している状態は、チャンスボタン136の押下を促している状態である。なお、ハッチングを施した表示は、赤色以外の点灯状態であってもよい。また、ここでは「点灯」としたが、「点滅」であってもよい(以下、同じ)。
図9に示す第1装飾図柄表示装置208Lの背景画像は、城下町の背景画像である。背景画像が、城下町の背景画像である場合には、パチンコ機100は、複数種類用意された演出モードのうちの、城下町モードであることになる。すなわち、背景画像と演出モードは対応付けられている。
図9(a)では、第1特図表示装置212も第2特図表示装置214もハズレの停止図柄を表示(確定表示)しており、第1装飾図柄表示装置208Lには、バラケ目である「装飾3」−「装飾4」−「装飾1」が表示されている。また、特図1の第4図柄2081も特図2の第4図柄2082も、白色の停止中表示である。この図9(a)に示す第1特図柄保留ランプ218は4つ点灯しているとともに、第1装飾図柄表示装置208Lには、特図1の保留表示である黒丸の保留アイコンが4つ表示されており、変動アイコン表示領域208eには変動アイコンは表示されていない。
図9(b)では、第1特図表示装置212において特図の図柄変動表示が開始されており、第1装飾図柄表示装置208Lでも装飾図柄の変動表示が開始されている。すなわち、第1装飾図柄表示装置208Lでは、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cそれぞれにおいて、装飾図柄の更新(変動表示)が連続的に行われている。また、図9(b)に示す第1特図柄保留ランプ218は3個のみ点灯し、第1装飾図柄表示装置208Lにおける保留アイコン表示領域208fには、保留アイコンが3つ(保留アイコンh1〜h3)しか表示されておらず、変動アイコン表示領域208eには、星形の変動アイコンcが表示されている。これは、同図(a)に表示されていた4つの保留アイコンh1〜h4のうち、始動入賞のタイミングが最も古い保留アイコンh1が、変動アイコンになって、保留アイコン表示領域208fから変動アイコン表示領域208eに移動した結果である。さらに、丸形の表示である特図1の第4図柄2081は、変動中表示(灰色)に変化している。
図9(c)に示す第1装飾図柄表示装置208Lでは、リーチ演出が開始されている。これまで、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、および右図柄表示領域208cそれぞれにおいて行われていた装飾図柄の変動表示は、左隅に縮小表示され、3の数字によるリーチ状態になっている。
この例では、リーチ演出が開始されると、ボタン演出も開始される。ここでのボタン演出は、スーパーリーチへの発展を占う演出になる。また、ボタン演出は、発展するスーパーリーチの種類を占う演出であってもよい。ボタン演出が開始されると、図9(d)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lの中央には、図1に示すチャンスボタン136を模したボタン画像136aと、チャンスボタン136の操作(押下)を促す促進表示としての、矢印の表示136bおよび「押せ」という文字表示と、チャンスボタン136の操作を有効なものとして受付ける期間(操作有効期間)に関する表示としての残期間メータ表示136cとの3つがワンセットになって表示されている。なお、残期間メータ表示136cは、チャンスボタン136の操作を受付ける残期間を表す表示である。また、図9に示すチャンスボタン136はどの段階でも初期位置にある状態であり、同図(d)に示すチャンスボタンランプ138は、赤色に点灯し始め、押下を促している。
この例では、遊技者は、ボタン演出が開始されてからすぐにはチャンスボタン136を操作せず、少し経ってからチャンスボタン136が操作(押下)される(図9(f)参照)。チャンスボタン136が操作されると、それまで赤色に点灯していたチャンスボタン136は、白色への点灯に切り替わったり、あるいは消灯する。
チャンスボタン136が、操作有効期間内に操作されると、第1装飾図柄表示装置208Lには、スーパーリーチへ発展しそうか否かを示唆するカットイン予告が表示される。図9(g)に示す第1装飾図柄表示装置208Lでは、“CHANCE”という表示が背景画像にオーバーラップするように割り込んで、その後、同図(h)に示すように、スーパーリーチAに発展している。図9(h)に示す第1装飾図柄表示装置208Lには、スーパーリーチAという文字が表示され、スーパーリーチAの演出が行われていることを示している。この例では、最初から最後まで城下町の背景であり、スーパーリーチAの演出表示も城下町の背景で行われる。また、スーパーリーチAの演出表示が開始されると、保留アイコンh1〜h3は総て消え、視認不能になっている。一方、第4図柄2081,2082、および変動アイコンcや変動アイコン表示領域208eの位置を示す枠状画像は表示され続けている。なお、第4図柄2081,2082や変動アイコンcや枠状画像も消し、視認不能にしてもよい。スーパーリーチAは、大当り確定のスーパーリーチではなく、スーパーリーチAに発展したからといって必ず大当りするとは限らない。また、“CHANCE”というスーパーリーチへ発展しそうなことを期待させる表示がなされた場合であっても、必ずしもスーパーリーチが開始されるわけではなく、スーパーリーチが開始されずにハズレ図柄が停止表示される場合もある。また、図9(g)に示す“CHANCE”という表示は、チャンスボタン136が操作されないと表示されない専用の表示であってもよいし、チャンスボタン136が操作されなくても表示される汎用の表示であってもよい。
一方、チャンスボタン136が操作(押下)される図9(f)から続く他の例を示す図9(g’)では、第1装飾図柄表示装置208Lに“残念”という表示がなされ、その後、同図(h’)に示すように、スーパーリーチには発展せずに、第1装飾図柄表示装置208Lには、「装飾3」−「装飾1」−「装飾3」のハズレの装飾図柄の組合せが停止表示されている。なお、“残念”という表示がなされても、逆転演出によって大当りする場合もある。
なお、チャンスボタン136の操作は、常時受け付けられるが、操作有効期間外の操作は、最終的には無効なものとして扱われ、カットイン予告等の新たな演出が開始されることはない。すなわち、パチンコ機100における操作有効期間内の状態は、チャンスボタン136の操作があった場合に、カットイン予告等の新たな演出の実行が開始される状態(操作有効状態)である。ただし、チャンスボタン136の操作を、常には受け付けておらず、受付期間のみ受け付ける制御を行ってもよい。
図10は、図1に示すパチンコ機100に設けられた操作手段について詳しく説明するための図である。
図1に示すパチンコ機100には、進退動作を実行可能なチャンスボタン136と、前後方向に回動可能な透過部191が設けられている。
図10(a)には、図1に示すパチンコ機100と同じく、チャンスボタン136も、透過部191も、それぞれの初期位置にある様子が示されている。すなわち、チャンスボタン136は突出しておらず、透過部191も、透明板部材118と略平行の状態にある。チャンスボタン136は、初期位置にあっても、操作(押下)可能であり、内蔵されたチャンスボタンランプ138は点灯あるいは点滅可能である。また、チャンスボタン136は、振動する場合があり、初期位置にあっても振動可能である。チャンスボタン136が振動している際にも、チャンスボタンランプ138は点灯あるいは点滅可能であり、スピーカ120からは効果音あるいは演出音が出力可能である。なお、チャンスボタン136は、押し込まれた位置でのみ振動可能なものであってもよい。
図10(b)には、透過部191が、初期位置から、下部に設けられ不図示の駆動軸を中心に回動し、前方に傾斜した様子が示されている。この駆動軸は、パチンコ機100の左右方向に延在した水平軸である。透過部191は、透過部ユニット190に内蔵されたLEDが点灯あるいは点滅しながら前方へ回動し、スピーカ120からは効果音あるいは演出音が出力される。透過部191も、振動する場合があり、初期位置にあっても振動可能である。また、図10(b)に示す前方へ傾斜した状態でも、前後方向あるいは横方向に振動可能である。また、振動の振れ幅が大きな強振動として、透過部191は前後方向に小刻みに回動する場合もある。透過部191が振動している際にも、透過部ユニット190に内蔵されたLEDは点灯あるいは点滅可能であり、スピーカ120からは効果音あるいは演出音が出力可能である。図10(b)に示す透過部191の状態(第二の状態)は、同図(a)に示す初期位置にある状態(第一の状態)に比べて、遊技者に接近しており、遊技者は、この透過部191を手で初期位置に向けて押し込むように操作可能であり、透過部191は操作手段の一例に相当する。透過部191が操作されて押し込まれる際にも、透過部ユニット190に内蔵されたLEDが点灯あるいは点滅し、スピーカ120からは効果音あるいは演出音が出力される。なお、透過部191は、初期位置では振動しないものであってもよい。
図10(c)には、チャンスボタン136が、初期位置から、上方に向かって進出し始めた様子が示されている。チャンスボタン136は、内蔵されたチャンスボタンランプ138が点灯あるいは点滅しながら進出し、スピーカ120からは効果音あるいは演出音が出力される。また、同図(d)には、チャンスボタン136が、最大進出位置まで進出した様子が示されている。チャンスボタン136は、初期位置と最大進出位置との間の一又は複数の位置でも停止可能である。したがって、複数段階に分けて進出可能である。また、初期位置から進出(突出)したチャンスボタン136も振動可能であり、進出(突出)した状態で、横方向あるいは上下方向に振動する。この際にも、チャンスボタンランプ138は点灯あるいは点滅可能であり、スピーカ120からは効果音あるいは演出音が出力可能である。さらに、初期位置から進出(突出)したチャンスボタン136は、初期位置に向けて押し込むように操作可能である。チャンスボタン136が操作されて押し込まれる際にも、チャンスボタンランプ138が点灯あるいは点滅し、スピーカ120からは効果音あるいは演出音が出力される。また、チャンスボタン136は、進出した状態で軽く押さえられるだけで、自動で初期位置に向けて後退していくものであってもよい。
なお、チャンスボタン136の振動や透過部191の振動は、ある設定状態に限って発現する機能であってもよい。例えば、遊技者による演出カスタマイズ機能による設定や、遊技店員側のスイッチの設定により、発現する機能であってもよい。すなわち、設定状態によっては、全く振動しない場合があってもよいし、一部しか振動しない場合があってもよい。
図11は、図1に示すパチンコ機100における操作手段を絡めた演出を説明するための図である。
ここでは、操作手段として、図10を用いて説明した、チャンスボタン136を操作手段Aとし、透過部191を操作手段Bとして説明する。ここでの操作手段Aと操作手段Bを比較すると、操作手段Bは、操作手段Aよりも大きな操作手段(操作面が大きな操作手段)であり、操作手段Aは初期位置でも操作可能だが、操作手段Bは初期位置では操作不能であるといった違いがあるが、操作手段Bと操作手段Aは逆であってもよいし、両者は、同じ大きさの操作手段であってもよいし、初期位置でともに操作可能な操作手段であってもよいし、ともに操作不能な操作手段であってもよい。なお、ここで列挙した操作手段についての複数種類の例のうちのいずれか一種類の例のみを適用してもよいし、複数種類の例を適用してもよいし、全種類を適用してもよい。
また、以降の説明で透過部191として説明している操作手段は、チャンスボタン136とは別に設けられた第二のチャンスボタン等の他の操作手段に置き換えることができる。
図11(a)に示すように、操作手段B(透過部191)を操作することを絡めた演出の方が、操作手段A(チャンスボタン136)を操作することを絡めた演出よりも、大当りの期待度は高い。また、機能Aについては両方備わっているが、機能Bについては操作手段Aにしか備わっていない。機能Aの例として、動作位置で振動するといった機能や、光るといった機能があげられる。機能Bの例として、回転するといった機能や、初期位置でも振動するといった機能があげられる。図11(a)に示すように、操作手段Bの方が、操作手段Aよりも、機能数では劣っている。
ただし、図11(b)に示すように、両者は機能数が同じであってもよい。すなわち、機能Bについては操作手段Aにしか備わっていなかったが、操作手段Bには機能Cが備わっていてもよい。機能Cの例としては、強振動が行えるといった機能があげられる。
なお、操作手段Aと操作手段Bでは、機能数は同じであってもよい。
図11(c)は、操作手段Aの演出データの一部を示す図である。ここでは、第1装飾図柄表示装置208Lにおける表示データが「液晶」、八代役物224Faおよび将軍役物224Fbや家紋役物224Eにおける動作データが「可動手段」、スピーカ120からの音声出力データが「サウンド」、枠ランプ122や、LEDや、各種内蔵ランプの発光データが「LED」、操作手段Aの振動データが「バイブ」として表示されている。図中の「・・・」は、データの省略を表す。演出No.1における「バイブ」のデータは「E0」であり、この「E0」は振動しないことを表している。演出No.2における「バイブ」のデータは「E1」であり、この「E1」は操作手段A(チャンスボタン136)の操作前に操作手段Aを振動させることを表している。演出No.2における「液晶」、「可動手段」、「サウンド」、「LED」の各演出データは、操作手段Aの操作後の演出データになり、操作前に振動している操作手段Aが操作されると、これらの各演出データに従って、操作後の演出が開始される。演出No.3における「バイブ」のデータは「E2」であり、この「E2」は操作手段A(チャンスボタン136)の操作後に操作手段Aを振動させることを表している。演出No.3における「液晶」、「可動手段」、「サウンド」、「LED」の各演出データは、操作手段Aの操作後の演出データになる。演出No.2のデータおよび演出No.3のデータは、操作手段B(透過部191)が操作された場合にも呼び出されることがある。操作手段Bの操作後の演出データとして「液晶」、「可動手段」、「サウンド」、「LED」の各演出データが使用できる場合があるからである。この場合には、操作手段Bが操作された後、演出No.2のデータあるいは演出No.3のデータにおける「液晶」、「可動手段」、「サウンド」、「LED」の各演出データに従った演出が開始され、「E1」あるいは「E2」のデータに従って操作手段Aが振動する。すなわち、演出No.2のデータは、操作手段Aの操作前に操作手段Aを振動させるデータ(E1)を含み、「液晶」等のその他のデータは、操作手段Aの操作後のデータになるが、操作手段Bの操作で、演出No.2のデータを読み出す場合には、「バイブ」のデータについても、「液晶」等のその他のデータに合わせて、操作手段Bの操作後に実行される。また、演出No.2のデータと演出No.3のデータとでは、少なくとも「液晶」のデータが「A1」と「A2」というように異なっており、操作手段Bが操作された後に、「A1」の「液晶」のデータを使用する場合には、演出No.3のデータではなく、演出No.2のデータを読み出す必要がある。
なお、操作手段Bに関する演出データも、操作手段Aが操作された場合に呼び出されることがあり、操作手段Aが操作された後、操作手段Bに関する演出データにおける「液晶」、「可動手段」、「サウンド」、「LED」の各演出データに従った演出が開始され、「バイブ」のデータに従って操作手段Bが振動する。ただし、操作手段Bに関する演出データは、操作手段Aが操作された場合であっても呼び出されなくてもよい。
図12は、操作手段Aを絡めた演出と操作手段Bを絡めた演出に関する実行タイミングを表すフローチャートである。図12に示すフローチャートでは、図の左から右に向かって時間が経過していく。図12(a)〜同図(c)に示すフロチャートでは、上から順に、操作手段B(透過部191)の操作に応じて開始される「操作手段B関連演出」、操作手段Bが操作されると操作手段B関連演出が開始されることになる「操作手段B操作有効状態」、操作手段Bが操作されたことを表す「操作手段B操作」、操作手段A(チャンスボタン136)の操作に応じて開始される「操作手段A関連演出」、操作手段Aが操作されると操作手段A関連演出が開始されることになる「操作手段A操作有効状態」、操作手段Aが操作されたことを表す「操作手段A操作」が示されている。「操作手段B関連演出」には、操作手段B自体が振動する演出も含まれるし、演出表示や効果音出力やLED発光等も含まれる。また、「操作手段A関連演出」には、操作手段A自体が振動する演出も含まれるし、演出表示や効果音出力やLED発光等も含まれる。ただし「操作手段A関連演出」は、操作手段A自体が振動することのみを示していてもよい。なお、「操作手段B操作有効状態」中には、操作手段Bを操作することを促す報知が行われる場合と、行われない場合があり、「操作手段A操作有効状態」中にも、操作手段Aを操作することを促す報知(操作促進報知)が行われる場合と、行われない場合がある。これらの報知が行われれば遊技者は操作有効状態であることを知ることができるが、行われない場合には、各操作手段は、いわゆる裏ボタンになる。
図12(a)に示す例では、操作手段B操作有効状態中に、操作手段Bが操作されなかったが、操作手段B操作有効状態の終了と同時に操作手段B関連演出が開始されている。このように、「操作手段B関連演出」は、操作手段Bが操作されなくても開始される場合がある。なお、「操作手段B関連演出」は、操作手段Bが操作されなくても必ず開始される演出であってもよい。また、操作手段Bの操作の有無で、「操作手段B関連演出」の内容を異ならせてもよい。一方、操作手段Aに関しては、「操作手段A操作有効状態」を経ずに、また操作手段Aも操作されずに、操作手段B関連演出の開始と同時に操作手段A関連演出が開始されている。このように、「操作手段A関連演出」も、操作手段Aが操作されなくても開始される場合がある。なお、「操作手段A関連演出」も、操作手段Aが操作されなくても必ず開始される演出であってもよい。また、操作手段Aの操作の有無で、「操作手段A関連演出」の内容を異ならせてもよい。この例では、操作手段B関連演出の実行期間と操作手段A関連演出の実行期間は同じであり、例えば、操作手段B(透過部191)の振動と、操作手段A(チャンスボタン136)の振動が同時に開始され、同時に終了する。
図12(b)に示す例では、操作手段B操作有効状態中に、操作手段Bが操作され、操作手段Bが操作されると、操作手段B操作有効状態から操作手段B関連演出の実行に切り替わる。一方、操作手段Aに関しては、ここでも、「操作手段A操作有効状態」を経ずに、また操作手段Aも操作されずに、操作手段B関連演出の開始と同時に操作手段A関連演出が開始されている。この例でも、操作手段B関連演出の実行期間と操作手段A関連演出の実行期間は同じであり、例えば、操作手段B(透過部191)の振動と、操作手段A(チャンスボタン136)の振動が同時に開始され、同時に終了する。
図12(c)に示す例でも、操作手段B操作有効状態中に、操作手段Bが操作され、操作手段Bが操作されると、操作手段B操作有効状態から操作手段B関連演出の実行に切り替わる。一方、操作手段Aに関しては、ここでも、「操作手段A操作有効状態」を経ずに、また操作手段Aも操作されずに、操作手段B関連演出の開始と同時に操作手段A関連演出が開始されている。図12(c)に示す例では、操作手段B関連演出の実行期間の方が、操作手段A関連演出の実行期間よりも長く、例えば、操作手段B(透過部191)の振動と、操作手段A(チャンスボタン136)の振動が同時に開始されるが、操作手段Aの振動が先に終了し、操作手段Aの振動が終了した後に、操作手段Bの振動が終了する。
なお、開始時期は一緒であって、操作手段A関連演出の実行期間の方が、操作手段B関連演出の実行期間よりも長くてもよい。あるいは、開始時期が異なり、操作手段B関連演出が先に開始し、その後、操作手段A関連演出が開始し、操作手段A関連演出が先に終了し、その後、操作手段B関連演出が終了してもよい。また、反対に、操作手段A関連演出が先に開始し、その後、操作手段B関連演出が開始し、操作手段B関連演出が先に終了し、その後、操作手段A関連演出が終了してもよい。また、終了時期が同じであってもよく、操作手段B関連演出が先に開始し、その後、操作手段A関連演出が開始し、操作手段B関連演出と操作手段A関連演出が揃って終了してもよいし、その反対に、操作手段A関連演出が先に開始し、その後、操作手段B関連演出が開始し、操作手段A関連演出と操作手段B関連演出が揃って終了してもよい。
また、図12(a)を用いて説明したように操作手段Bを操作しなくても操作手段B関連演出が実行される場合に、例えば、その操作手段B関連演出が、操作手段B操作有効状態の開始から第一の時間が経過するまで実行される態様であれば、操作手段Bを早い段階で操作すればするほど、操作手段B関連演出の実行時間が長くなるように構成することができるようになる。
図13は、操作手段を絡めた演出に関する実行タイミングを表すフローチャートである。図13(a)〜同図(c)それぞれにおける矢印は、操作手段Aの振動期間を表す。
図13(a)に示す例は、装飾図柄の変動表示中における例であり操作手段B(透過部191)の操作促進報知が行われている状態で、操作手段Bが操作されると、操作手段A(チャンスボタン136)の振動が開始されるとともに、第1装飾図柄表示装置208L等では、ジャッジ演出が開始される。ここでのジャッジ演出は、大当りについてのジャッジ演出であり、第一の演出の一例に相当する。この第一の演出は、操作手段A(チャンスボタン136)の操作を用いない予告演出である。また、第一の演出は、操作手段A(チャンスボタン136)に関する予告演出ではない。ジャッジ演出の結果が表示されると、ジャッジ演出は終了になり、第1装飾図柄表示装置208Lでは、装飾図柄の変動表示として、3つの装飾図柄の揺れ変動表示が開始される。操作手段Aの振動は、この揺れ変動表示の実行期間の途中まで継続される。やがて、揺れ変動表示が終了し、3つの装飾図柄の組合せが確定表示される。
ここで、図13(a)の下方タイミングチャートに示すように、操作手段Bの操作タイミングが遅れると、全体の装飾図柄の変動時間は既に決まっている関係から、3つの装飾図柄の揺れ変動表示の実行期間が短縮され、操作手段Aの振動は、短縮された揺れ変動表示の実行期間の終了少し前まで継続されることになる。
図13(a)に示すように、確定表示といった、遊技者の利益に関する結果の報知の前に、操作手段Aの振動といった演出を終了させ、遊技者が、利益に関する結果の報知に集中できるようにしている。
図13(b)に示す例は、大当り遊技中における例であり操作手段B(透過部191)の操作促進報知が行われている状態で、操作手段Bが操作されると、操作手段A(チャンスボタン136)の振動が開始されるとともに、第1装飾図柄表示装置208L等では、ジャッジ演出が開始される。ここでのジャッジ演出におけるジャッジは、確変状態に移行するか否かに結びつくジャッジである。ジャッジ演出の結果が表示されると、ジャッジ演出は終了になり、第1装飾図柄表示装置208Lでは、次のラウンドで特定入賞口(例えば、V入賞口)を狙うことが報知される。操作手段Aの振動は、この報知の実行期間の途中まで継続される。やがて、次のラウンドが開始され、特定入賞口(例えば、V入賞口)を狙うことが再度報知される。
ここで、図13(b)の下方タイミングチャートに示すように、操作手段Bの操作タイミングが遅れると、1ラウンドの最大許容時間は既に決まっている関係から、次のラウンドで特定入賞口を狙うことを報知する実行期間が短縮され、操作手段Aの振動は、短縮されたその報知の実行期間の終了少し前まで継続されることになる。
以上説明したように、大当り遊技中であっても、操作手段を絡めた演出は実行される。また、特定入賞口を狙うべきラウンドは限定されており、そのラウンドに特定入賞口に入賞させることができると、大当り遊技終了後に確変状態に移行する。このため、特定入賞口を狙うべきラウンドは遊技者の利益につながる重要なラウンドであり、遊技者の利益につながるラウンドの開始前に、操作手段Aの振動といった演出を終了させ、遊技者が、特定入賞口を狙うことに集中できるようにしている。
また、図13(a)に示す例や同図(b)に示す例は、操作手段Bの操作タイミングが変わっても、操作手段Aの振動期間は変わらずに一定である例になる。
図13(c)に示す例は、装飾図柄の変動表示中における擬似連演出の例であり、操作手段B(透過部191)の操作促進報知が行われている状態で、操作手段Bが操作されると、操作手段A(チャンスボタン136)の振動が開始されるとともに、第1装飾図柄表示装置208L等では、擬似連図柄の停止表示が開始される。操作手段Aの振動は、この擬似連図柄の停止表示が終了するまで継続され、擬似連図柄の停止表示が終了すると同時に操作手段Aの振動も終了する。そして、次の擬似変動表示が開始され、擬似連回数はn回目になり、このn回目の擬似変動表示でも操作手段Bの操作促進報知が行われる。
ここで、図13(c)の下方タイミングチャートに示すように、操作手段Bの操作タイミングが遅れた場合には、操作手段Bの操作で開始された擬似連図柄の停止表示の期間が短縮され、操作手段Aの振動は、短縮された擬似連図柄の停止表示の終了と同時に終了することになる。
この図13(c)に示す例は、操作手段Bの操作タイミングが変わると、操作手段Aの振動期間も変わってしまう例になる。
以上説明したことを含めてまとめると、操作手段Aは、第一の演出の一例に相当するジャッジ演出が少なくとも実行されている期間において振動可能である。また、操作手段Aは、第一の演出の一例に相当するジャッジ演出が実行されている期間の少なくとも一部において振動可能であってもよい。例えば、ジャッジ演出の終了と同時に振動も終了してもよいし、ジャッジ演出が終了しても振動を継続してもよいし、ジャッジ演出が終了する前に振動を終了してもよい。また、操作手段Aが振動する振動期間は、一定であってもよいし、操作手段Bの操作の有無や操作タイミングに応じて異なるものであってもよい。
図13(d)に示す上方の例は、最終ジャッジ演出が、操作手段Aの操作に応じて開始される例である。最終ジャッジ演出とは、装飾図柄の変動表示中に、その変動表示において大当りとなるか否かに関するジャッジであったり、リーチ演出(強SPリーチなど、最終段階のリーチ演出)における結末を示すジャッジであったりする。この上方の例では、
操作手段Aが振動している期間が操作手段Aの操作を有効として取り扱う期間であり、操作手段Aが操作された時点で、振動は終了し、最終ジャッジ演出が開始される。したがって、操作手段Aの操作が遅れれば、操作手段Aの振動開始タイミングと最終ジャッジ演出の開始タイミングとの間の期間L1は長くなり、操作手段Aが振動している期間が長くなる。また、操作手段Aが操作されなかった場合でも、最終ジャッジ演出は開始される。この場合には、上記期間L1は、最長になり、また一定の期間長である。
一方、図13(d)に示す下方の例は、操作手段Bの操作に応じて最終ジャッジ演出が開始されるとともに、操作手段Aの振動も開始される。したがって、操作手段Aの振動開始タイミングと最終ジャッジ演出の開始タイミングは同時になり、両者の間の期間長はゼロになる。ただし、操作手段Aが振動している期間は一定期間確保することができる。ここでの最終ジャッジ演出も、第一の演出の一例に相当し、操作手段A(チャンスボタン136)の操作を用いない予告演出であり、操作手段A(チャンスボタン136)に関する予告演出でもない。
なお、操作手段Bの操作に応じて最終ジャッジ演出が開始される一方で、操作手段Aの振動は、操作手段Bの操作後、操作手段Aを操作することで開始される場合には、上方の例と同じく、操作手段Aの操作が遅れれば、最終ジャッジ演出の開始タイミングと操作手段Aの振動開始タイミングとの間の期間は長くなり、操作手段Aが振動している期間が長くなる。
次に、本実施形態に適用可能な演出について説明する。
図14は、本実施形態に適用可能な予告アイコン増加演出を段階的に示す図である。図14に示される演出例では、予告アイコンがストックされた場合に、ストックされた予告アイコンを拡大表示する様子が示されている。
この図14では、第1装飾図柄表示装置208Lの下方に、演出可動体の一つとしての家紋役物224Eが示されている。図14(a)に示す家紋役物224Eは、初期位置に位置している。また、図14(a)に示す八代役物224Fa及び将軍役物224Fbも、初期位置に位置している。
図14(a)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、表示画面の下部にUI部UI1が配置されている様子が示されている。このUI部UI1は、4つの保留アイコンがそれぞれ略方形状の表示枠内に表示可能な保留アイコン表示領域が左側に形成され、右側の上段に4つの予告アイコンがそれぞれ略方形状の表示枠内に表示可能な予告アイコン表示領域が右上に形成され、チュートリアル表示部TT5が予告アイコン表示領域の下方に形成されている。なお、変動アイコン表示領域は、UI部UI1の上方であって、保留アイコン表示領域に近接する位置に表示されている。より具体的には、変動アイコン表示領域は、第1の保留アイコンh11が表示される表示枠の上方に配置されている。図14(a)に示すタイミングでは、特図1の変動表示が3つ保留されているので、保留アイコン表示領域には、3つの保留アイコンh11,h12,h13が表示されている。なお、変動アイコンh0、第1の保留アイコンh11及び第2の保留アイコンh12は、いずれもデフォルトの表示態様となっているが、第3の保留アイコンh13は、先読み予告の表示態様で表示されている。また、図14(a)に示されるチュートリアル表示部TT5では、「殿様は八代将軍です」と表示されている。また、図14(a)に示される予告アイコン表示領域には、2つの疑似連予告アイコンI65がストックされており、いずれも通常の表示態様(この演出例において、「第一の表示態様」という場合がある。)で表示されている様子が示されている。また、第1装飾図柄表示装置208Lでは、第1装飾図柄の変動表示が行われている。ここで、予告アイコン表示領域に表示されている通常の表示態様の予告アイコンは、装飾図柄の表示領域とは離間した位置にあるので、装飾図柄にオーバーラップされることはなく、また、装飾図柄をオーバーラップすることはない。なお、通常の表示態様の予告アイコンが装飾図柄にオーバーラップされる場合があってもよいし、装飾図柄をオーバーラップする場合があってもよい。
第2装飾図柄表示装置208Mでは、表示画面の下部にステージ名表示部ST1が配置されている。図14(a)に示されるステージ名表示部ST1では、「城下町」と表示されており、現在のステージが城下町であることが報知されている。また、ステージ名表示部ST1の上方には、ボタン画像136aがデフォルトの表示態様で表示されており、演出ボタン136の操作を指示する場合に、表示態様が変化するように構成されている。なお、このボタン画像136aは、常時表示されてもよいし、表示されない期間があってもよい。また、第2装飾図柄表示装置208Mの表示画面の上部では、第2装飾図柄の変動表示が行われている。
第3装飾図柄表示装置208Nでは、殿様のキャラクタがステージ上に乗っている様子が示されており、遊技の進行に応じて様々な動作を行っている。また、第3装飾図柄表示装置208Nの表示画面上部では、特図1及び特図2の第2保留数表示や特図1及び特図2の第4図柄も表示されている。
その後、図14(b)に示すように、第3装飾図柄表示装置208Nでは、殿様のキャラクタによる爆弾アイコンI61の投てきアニメーションが開始され、殿様のキャラクタが爆弾アイコンI61を投げようとする様子が示されている。
その後、図14(c)に示されるタイミングでは、殿様のキャラクタが、爆弾アイコンI61を投てきした様子が示されている。
そして、図14(d)に示されるタイミングで、爆弾アイコンI61が第3装飾図柄表示装置208Nから第1装飾図柄表示装置208Lに亘って移動するように表示が行われる。なお、爆弾アイコンI61は、変動表示中の装飾図柄にオーバーラップしているが、爆弾アイコンI61が、変動表示中の装飾図柄にオーバーラップされてもよい。
その後、図14(e)に示すように、殿様のキャラクタが投げつけた爆弾アイコンI61は、予告アイコン表示領域の3つ目の予告アイコンがストックされる表示枠に到達して破裂する。このとき、爆弾アイコンI61が破裂したことを表すエフェクト画像が予告アイコン表示領域の3つ目の予告アイコンがストックされる表示枠にオーバーラップし、予告アイコン表示領域の3つ目の予告アイコンがストックされる表示枠の少なくとも一部が視認困難とされている。なお、破裂した爆弾アイコンI61のエフェクト画像の大きさは、予告アイコン表示領域の3つ目の予告アイコンがストックされる表示枠を少なくとも覆う程度の大きさとなっている。これにより、3つ目の予告アイコンがストックされることを予告報知している。なお、図14(e)に示す例では、爆弾アイコンI61のエフェクト画像が、チュートリアル表示部TT5に表示されている文字表示の一部や、爆弾アイコンI61が破裂した保留表示領域の表示枠に隣接する表示枠、及び、この表示枠に予告アイコンがストックされている場合には、当該予告アイコンにオーバーラップしている。
その後、図14(f)に示すタイミングで、破裂した爆弾アイコンI61のエフェクト画像が拡大し、UI部UI1全体を炎で覆う炎のエフェクトEF1に表示態様が変化する。そのため、UI部UI1に表示された予告アイコンとともに、変動アイコンh0、保留アイコンh11,h12,h13及びチュートリアル表示部TT5も視認困難とされる。このとき、UI部UI1を非表示の状態としてもよいし、UI部UI1を表示された状態にしてUI部UI1の全体を炎のエフェクトEF1によってオーバーラップされるようにしてもよい。また、炎のエフェクトEF1は、UI部UI1の一部のみを覆い、変動アイコンh0、保留アイコンh11,h12,h13及びチュートリアル表示部TT5の少なくとも一部を視認可能としてもよいし、予告アイコン表示領域のみ視認困難としてもよい。
その後、図14(g)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、予告アイコン拡大アニメーションが開始されている。すなわち、図14(g)に示されるタイミングでは、第1装飾図柄表示装置208Lでは、UI部UI1に形成された予告アイコン表示領域が抜き出されて形成された予告アイコン表示枠YFが炎のエフェクトEF1の中から出現する様子が表示されている。このとき、予告アイコン表示枠YFには、2つの疑似連予告アイコンI65が1つ目の予告アイコンがストックされる表示枠と2つ目の予告アイコンがストックされる表示枠に表示されているほか、3つ目の予告アイコンがストックされる表示枠に、剣豪の予告アイコンI62が新たに表示され、剣豪の予告アイコンI62がストックされたことを報知している。また、図14(g)に示されるタイミングでは、予告アイコン表示枠YFが、UI部UI1に形成された予告アイコン表示領域よりも大きく表示され、予告アイコン表示枠YFに表示されている予告アイコンは、それぞれ予告アイコン表示枠YFのサイズに合わせて通常の表示態様に対して拡大して表示されている。これにより、遊技者に剣豪の予告アイコンI62がストックされたことを容易に認識させることができる場合がある。
その後、図14(h)に示すタイミングで、予告アイコン表示枠YFは、第1装飾図柄表示装置208Lの表示画面の中央に向かって移動するとともに、さらに拡大して表示され、1つ目の予告アイコンがストックされる表示枠の左側の一部と4つ目の予告アイコンがストックされる表示枠の右側の一部が、それぞれ第1装飾図柄表示装置208Lの表示領域外となるように表示される。また、予告アイコン表示枠YFに表示されている予告アイコンも、それぞれ予告アイコン表示枠YFのサイズに合わせてさらに拡大して表示されている。これにより、1つ目の予告アイコンがストックされる表示枠に表示されている疑似連予告アイコンI65の少なくとも一部が視認困難とされている。さらに、図14(h)に示すタイミングでは、第2装飾図柄表示装置208Mと第3装飾図柄表示装置208が、それぞれ第1装飾図柄表示装置208の表示領域の左右端部の前面側にオーバーラップしているので、第1装飾図柄表示装置208Lに表示されている予告アイコン表示枠YFの一部がさらに視認困難とされている。すなわち、第1装飾図柄表示装置208Lに表示されている疑似連予告アイコンI65の少なくとも一部が第2装飾図柄表示装置208Mによってオーバーラップされ、視認困難とされているということができる。また、予告アイコン表示枠YFは、変動表示中の装飾図柄の少なくとも一部にオーバーラップして表示されているので、予告アイコンがストックされたことをよりわかりやすくすることができる場合がある。換言すれば、拡大表示された予告アイコンは、装飾図柄にオーバーラップする場合があるということができる。なお、予告アイコン表示枠YFに表示された予告アイコンが、装飾図柄にオーバーラップされるように表示されてもよい。また、この演出例では、予告アイコンがストックされる演出が行われる場合には、予告アイコン表示枠に表示された予告アイコンを他の表示(例えば、予告表示)よりも優先して表示(オーバーラップ)するようにしているが、予告アイコン表示枠に表示された予告アイコンが、他の予告表示にオーバーラップされる場合があってもよい。
その後、図14(i)に示すタイミングで、予告アイコン表示枠YFが最大の大きさまで拡大し、予告アイコン拡大アニメーションが終了する。第1装飾図柄表示装置208Lの表示画面の略中央に剣豪の予告アイコンI62が表示された3つ目の予告アイコンがストックされる表示枠が表示される。また、予告アイコン表示枠YFに表示されている予告アイコンも、最大の大きさまで拡大して表示されている。すなわち、ストックされた剣豪の予告アイコンI62や既にストックされている疑似連予告アイコンI65は、通常の表示態様(第一の表示態様)よりもサイズの大きい拡大表示態様(この演出例において、「第二の表示態様」という場合がある。)で表示される。このとき、3つ目の予告アイコンがストックされる表示枠に隣接する2つ目の予告アイコンがストックされる表示枠の一部と4つ目の予告アイコンがストックされる表示枠の一部が、それぞれ第1装飾図柄表示装置208Lの表示領域外となるように表示される。これにより、2つ目の予告アイコンがストックされる表示枠に表示されている疑似連予告アイコンI65の少なくとも一部が視認困難とされている。さらに、図14(i)に示すタイミングでは、第2装飾図柄表示装置208Mと第3装飾図柄表示装置208が、それぞれ第1装飾図柄表示装置208の表示領域の左右端部の前面側にオーバーラップしているので、第1装飾図柄表示装置208Lに表示されている予告アイコン表示枠YFの一部がさらに視認困難とされている。すなわち、第1装飾図柄表示装置208Lに表示されている2つ目の予告アイコンがストックされる表示枠における疑似連予告アイコンI65の少なくとも一部が第2装飾図柄表示装置208Mによってオーバーラップされ、視認困難とされているということができる。さらに換言すれば、3つ目の予告アイコンが拡大表示態様とされている状態で、既にストック済みの疑似連予告アイコンI65の一部が視認可能とされているということもできる。なお、1つ目の予告アイコンがストックされる表示枠は、その全部が第1装飾図柄表示装置208Lの表示領域外となるため、1つ目の予告アイコンがストックされる表示枠に表示されている疑似連予告アイコンI65は非表示とされている。
その後、図14(j)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、予告アイコン縮小アニメーションが開始されている。すなわち、図14(j)に示されるタイミングにおいて、第1装飾図柄表示装置208Lでは、予告アイコン表示枠YFが縮小されるとともに、UI部UI1に形成された予告アイコン表示領域が表示される位置に向かって移動する表示が行われている。また、予告アイコン表示枠YFに表示されている予告アイコンも、それぞれ予告アイコン表示枠YFのサイズに合わせて縮小して表示される。このとき、2つ目の予告アイコンがストックされる表示枠の全部が第1装飾図柄表示装置208Lの表示領域内となって完全に表示される。すなわち、2つ目の予告アイコンがストックされる表示枠に表示されている疑似連予告アイコンI65が完全に表示され、視認容易な状態とされる。さらに、1つ目の予告アイコンがストックされる表示枠の一部が第1装飾図柄表示装置208Lの表示領域内となり、1つ目の予告アイコンがストックされる表示枠に表示されている疑似連予告アイコンI65の一部が視認可能な状態とされる。すなわち、この演出例では、予告アイコン縮小アニメーションにおいて、第1装飾図柄表示装置208Lの表示領域外にある予告アイコンが徐々に視認可能とされている。換言すれば、予告アイコン縮小アニメーションにより、視認可能となる予告アイコンの数が増加しているということもできる。
その後、図14(k)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、予告アイコン表示枠YFの縮小アニメーションが継続している。すなわち、図14(k)に示されるタイミングにおいて、第1装飾図柄表示装置208Lでは、予告アイコン表示枠YFがさらに縮小するとともに、UI部UI1に形成された予告アイコン表示領域が表示される位置に向かって移動する表示が行われている。また、予告アイコン表示枠YFに表示されている予告アイコンも、それぞれ予告アイコン表示枠YFのサイズに合わせて縮小して表示される。このとき、予告アイコン表示枠YFは、その全体が第1装飾図柄表示装置208Lの表示領域内となっており、予告アイコン表示枠YFに表示されている予告アイコン(2つの疑似連予告アイコンI65と剣豪の予告アイコンI62)が全て視認可能とされている。すなわち、予告アイコン表示枠YFに表示されている予告アイコンは、通常の表示態様に対して拡大して表示されているものの、そのすべてが視認可能とされているということができる。
その後、図14(l)に示すタイミングで、予告アイコン縮小アニメーションが終了する。すなわち、図14(l)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、予告アイコン表示枠YFが消去されるとともに、予告アイコン表示枠YFにオーバーラップされていた炎のエフェクトEF1も消去され、UI部UI1が再び表示される。このとき、予告アイコン表示領域には、2つの疑似連予告アイコンI65の他、剣豪の予告アイコンI62がストックされている様子が示されている。また、チュートリアル表示部TT5では、「殿様は八代将軍です」と表示されていたものが、「パンダは殿様の師匠」に変更されている。ここで、予告アイコン表示枠YFが消去された後で炎のエフェクトEF1が消去されてもよいし、炎のエフェクトEF1が消去された後で予告アイコン表示枠YFが消去されてもよいし、予告アイコン表示枠YFと炎のエフェクトEF1が同時に消去されてもよい。また、チュートリアル表示部TT5の表示変更は、炎のエフェクトEF1が消去される前のタイミングであってもよいし、炎のエフェクトEF1が消去された後のタイミングであってもよい。また、チュートリアル表示部TT5の表示変更が行われていなくてもよい。また、図14(k)に示されるタイミングと同図(l)に示されるタイミングの間のタイミングで、変動アイコンや保留アイコンの表示が行われるようにしてもよい。この場合に、保留が増加するとしっかりと反映されるような構成としてもよい。
なお、この演出例では、3つ目の予告アイコンがストックされる場合について説明したが、例えば、1つ目の予告アイコンがストックされる場合には、上述した予告アイコン拡大アニメーションが終了したとき、予告アイコン表示枠YFにおける1つ目の予告アイコンがストックされる表示枠が第1装飾図柄表示装置208Lの表示領域の中央となるため、予告アイコン表示枠YFの左側端部が視認可能とされ、第1装飾図柄表示装置208Lの表示領域における予告アイコン表示枠YFの左側端部よりも左側の領域では、背景表示が表れることとなる。また、この場合では、第1装飾図柄表示装置208Lの表示領域外となる予告アイコンがないため、視認困難とされる予告アイコンは発生しないこととなる。
また、この演出例では、予告アイコンがストックされる場合には、予告アイコン拡大アニメーションと予告アイコン縮小アニメーションを行い、予告アイコンのストックを演出するようにしたが、例えば、炎のエフェクトEF1が表示された後、予告アイコン拡大アニメーションを経ずに、予告アイコン表示枠YFが図14(i)に示すような表示となるようにしてもよいし、また、例えば、予告アイコン表示枠YFを図14(i)に示すような表示とされた後、予告アイコン縮小アニメーションを経ずに、図14(l)に示すようにUI部UI1が表示され、今回ストックされた予告アイコンが保留アイコン表示領域に追加して表示されるようにしてもよい。
また、この演出例では、ストックされた予告アイコンは、拡大表示された後、縮小アニメーションにより通常の表示態様に表示するようにしたが、例えば、拡大表示された状態で当該予告アイコンが消化される場合があってもよく、この場合には、当該予告アイコンを通常の表示態様に表示することなく消化するようにしてもよい。
また、この演出例では、予告アイコンがストックされた場合に予告アイコン拡大アニメーションを行って当該ストックされた予告アイコンを拡大表示するようにしたが、予告アイコンが消化される場合に、上述した要領で当該消化される予告アイコンを拡大表示(第二の表示態様で表示)した後に、消化するようにしてもよいし、消化する際に当該予告アイコンを拡大表示(第二の表示態様で表示)するようにしてもよい。
また、この演出例において、予告アイコンをストックする際に行われる予告アイコン拡大アニメーションは、ストックの契機によって一部がキャンセルされるものがあってもよい。例えば、キャラクタのアクション(例えば、殿様のキャラクタによる爆弾アイコンI61の投てきアニメーション等)による予告アイコンのストックにおいて、装飾図柄の停止表示の直前に行われる場合には、一部がキャンセル(例えば、後半部分がキャンセル)されてもよいし、例えば、疑似連図柄等の特殊図柄の停止による予告アイコンのストックにおいては、キャンセルされないようにしてもよい。
また、既にストックされている予告アイコンの数や、当該ストックした予告アイコンの数によって、拡大表示の態様が異なってもよい。また、予告アイコンの数によらず拡大表示の態様が同じであってもよい。
また、予告アイコンの拡大表示を行っている場合に保留が増加した場合は、エフェクト画像の表示を行ったり、LED(例えば、始動口に設けられたLED)の点滅を行ったり、エフェクト音の出力等があってもよい。このことは、例えば、始動入賞時に先読みの対象となる保留増加時に行われるようにしてもよい。また、予告アイコンの拡大表示を行っている場合に保留が増加した場合でも、エフェクト画像の表示を行ったり、LED(例えば、始動口に設けられたLED)の点滅を行ったり、エフェクト音の出力等が行われず、予告アイコンの拡大表示が終了した後で保留アイコンの表示態様が変化しているようにしてもよく、このようにすることで、遊技者に保留アイコンの表示態様の変化に気づきやすくすることができる場合がある。
また、予告アイコンの拡大表示の際に、変動アイコンや保留アイコンもあわせて拡大表示を行うようにしてもよい。この場合において、予告アイコンの拡大表示の際に保留が増加した場合には、保留増加アニメーションが行われないようにしてもよい。
また、これまでの記載において、予告アイコンが文字(例えば、「チャンス」、「激熱」、「SP」、「疑似連」等)で構成されている場合には、予告テキストという場合がある。
次に、本実施形態において適用可能な遊技盤200における演出装置206の構造の一例について、図15を参照しながら説明する。ここで、図15は、本実施形態において適用可能な遊技盤200における演出装置206の構造の一例を示す概略説明図である。
図15では、3つの装飾図柄表示装置208208L〜Nのうち、第2装飾図柄表示装置208Mおよび第3装飾図柄表示装置208Nを図示省略し、第1装飾図柄表示装置208Lのみ示している。
図15(a−1)に示すように、本実施形態に適用可能な遊技盤200では、第1装飾図柄表示装置208Lの前面側に、第1装飾図柄表示装置208Lの表示面と略平行に延びた板状の透明保護部材CLが設けられている。この透明保護部材CLは、例えば、ステージ244の後端から立上げ形成されるとともに、上端にはリブRBが形成されており、ステージ244の形状に略沿って前方に突設されている。透明保護部材CLは、第1装飾図柄表示装置208Lの下方の約1/3程度を覆っており、遊技者は、この透明保護部材CLを介して第1装飾図柄表示装置208Lの表示状態を視認可能とされている。このリブRBにより、ステージ244に飛び込んだ遊技球が透明保護部材CLを飛び越えて後方に逸脱するのを防止し、第1装飾図柄表示装置208Lや、この第1装飾図柄表示装置208Lと透明保護部材CLとの間に配置された演出可動体等に衝突して不具合が生じるのを防止できる場合がある。
図15(a−2)は、同図(a−1)に示される演出装置206を適用し、第1装飾図柄表示装置208Lにて演出表示が行われている様子を示している。なお、第1装飾図柄表示装置208Lの下方には、演出可動体の一つとしての家紋役物224Eが配置されており、第1装飾図柄表示装置208Lと透明保護部材CLとの間で変位することが可能に構成されている。図15(a−2)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、表示画面の下部にUI部が配置されており、このUI部には、その中央に変動アイコンh0が方形状の保留表示枠FL1に収容された態様で表示されており、変動アイコンh0の左側には、4つの保留アイコンが表示可能に台座が4つ配置された保留アイコン表示領域が形成されている。図15(a−2)に示すタイミングでは、特図1の変動表示が2つ保留されているので、保留アイコン表示領域には、2つの保留アイコンh11,h12が表示されている。なお、変動アイコンh0及び1つ目の保留アイコンh11は、いずれもデフォルトの表示態様となっているが、2つ目の保留アイコンh12は、デフォルトの表示態様であるが点滅表示されており、先読み予告の表示態様となっている。また、変動アイコンh0の右側には、チュートリアル表示部TT1が配置されており、適宜のタイミングで表示内容が更新される。なお、図15(a−2)に示されるチュートリアル表示部TT1では、非表示状態となっている。また、第1装飾図柄表示装置208Lでは、第1装飾図柄の変動表示が行われている。なお、UI部は、第1装飾図柄の変動表示中に優先して表示されており、第1装飾図柄の表示領域とは重ならない領域に設けられているが、第1装飾図柄の表示領域と重なってもよい。また、図15(a−2)に示される第1装飾図柄表示装置208Lでは、表示画面の左側においてチビ姫のキャラクタCH1が吹き出し部TT2とともに表示されるとともに、表示画面の右側に爺のキャラクタGY1とともに、吹き出し部TT3が表示されている。吹き出し部TT2には「爺はどこ〜」というセリフが表示され、吹き出し部TT3には「ここじゃ」というセリフが表示されている。なお、吹き出し部TT2及びTT3は、変動表示中の装飾図柄にオーバーラップされており、変動表示中の装飾図柄にオーバーラップされていない状態と比較すると視認困難な状態となっている。また、UI部の一部(保留表示枠FL1及び保留表示枠FL1内に表示された変動アイコンh0や保留アイコンh11,h12)とチビ姫のキャラクタCH1は、透明保護部材CLと重なっており、透明保護部材CLと重なっていない場合と比較すると視認性が低下している場合がある。
図15(a−3)では、家紋役物224Eが上昇して第1装飾図柄表示装置208Lにオーバーラップしている様子が示されている。このとき、保留表示枠FL1は、上方に延出するようにしてその範囲が拡大されており、その拡大部分に忍者のキャラクタNJ1が表示されている。なお、図15(a−3)に示されるタイミングでは、忍者のキャラクタNJ1は、一部が家紋役物224Eにオーバーラップされている。
その後、図15(a−4)に示すタイミングでは、家紋役物224Eが第1装飾図柄表示装置208Lの下方の初期位置まで戻り、第1装飾図柄表示装置208Lに対するオーバーラップ状態が解消されている。そのため、図15(a−4)に示される第1装飾図柄表示装置208Lでは、拡張表示された保留表示枠FL1に変動アイコンh0と忍者のキャラクタNJ1とが上下方向に並んで表示されている様子が示されている。なお、吹き出し部TT2は、拡張表示された保留表示枠FL1の拡張部分にオーバーラップされ、拡張表示された保留表示枠FL1の拡張部分にオーバーラップされていない場合と比較すると視認困難とされる一方、吹き出し部TT3は、保留表示枠FL1の上方に表示されているため、オーバーラップされていない。また、変動表示中の装飾図柄は、保留表示枠FL1にオーバーラップされており、保留表示枠FL1にオーバーラップされていない場合と比較すると一部が視認困難とされている。なお、本実施形態では、保留表示枠FL1が上方に拡張表示されることにより、透明保護部材CLよりも上方まで表示することができるので、保留表示枠FL1の視認性が向上する場合がある。
図15(b−1)は、同図(a−2)に示して上述した様子が示されており、同図(b−1a)は、同図(b−1)のA−A断面の様子を模式的に表している。
図15(b−1a)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lと透明保護部材CLとの間には、上述した家紋役物224Eの他、第1装飾図柄表示装置208Lの大きさと略同じ大きさの導光板ILが配置されている。導光板ILは、家紋役物224Eの前面側(すなわち、遊技者側)に配置されている。なお、図15(b−1)に示す状態では、家紋役物224Eは、第1装飾図柄表示装置208Lの下方に退避してる。遊技者は、このようにして構成されているので、第1装飾図柄表示装置208Lの一部は、導光板ILのみを介して視認され、他の一部は、透明保護部材CL及び導光板ILを介して視認されることとなる。
なお、ここでの導光板ILは、2層のパネルを奥行方向に重ねて形成されており、各層の透過領域にそれぞれ所定のレンズカットが施されている。導光板ILの各層の側端部近傍の適宜位置にはLED等の発光手段が設けられ、発光体からの光がレンズカット部分で前方に向けて反射することにより、透過領域が所定の模様で発光しているように見せることができるように構成されている。例えば、手前側に配される第1層のパネルには、絵柄のレンズカットが施されており、第1層のパネルの奥側に配される第2層のパネルには、所定のエフェクト画像を模した模様のレンズカットが施されている。また、導光板ILのパネルの層数は2層に限らず1層であってもよいし3層以上としてもよい。ここで、1層で構成されている場合には、例えば、レンズカットのパターンを変えることで、発光された際に導光板上で形成される模様が異なるように構成されてもよい。
図15(b−2)は、同図(a−3)に示して上述した様子が示されており、同図(b−2a)は、同図(b−2)のB−B断面の様子を模式的に表している。
図15(b−2a)に示すように、家紋役物224Eが、第1装飾図柄表示装置208Lと導光板ILとの間に介在し、家紋役物224Eが第1装飾図柄表示装置208Lと導光板ILとの間に介在していない場合と比較すると第1装飾図柄表示装置208Lが視認困難となっている。
図15(b−3)は、同図(a−4)に示して上述した様子が示されており、同図(b−3a)は、同図(b−3)のC−C断面の様子を模式的に表している。
図15(b−3a)に示すように、家紋役物224Eは、第1装飾図柄表示装置208Lの下方に移動したため、遊技者は、家紋役物224Eが第1装飾図柄表示装置208Lと導光板ILとの間に介在している場合と比較すると、透明保護部材CL、導光板ILを介して第1装飾図柄表示装置208Lの表示状態を視認容易な状態となっている。
図15(c−1)及び同図(c−2)は、第1装飾図柄表示装置208Lの表示画面に表示される画像が配置されるレイヤ構成の一例について説明する図である。
図15(c−1)に示すように、上述した保留表示枠FL1は、第1のレイヤ層LY1に配置されている。また、図15(c−2)に示す例では、保留表示枠FL1のうちの上方に拡張した部分(拡張部分)については、第1のレイヤ層LY1よりも後方に配置される第2のレイヤ層LY2に配置されている。なお、保留表示枠FL1の拡張部分に表示されている忍者のキャラクタNJ1も第2のレイヤ層LY2に配置されている。すなわち、保留表示枠FL1の拡張部分は、表示の優先度が低いということができる。ここで、保留表示枠FL1を構成する2つのレイヤにそれぞれ配置されるパーツ間に他のレイヤLY3が形成され、例えば、セリフ予告や、装飾図柄や、予告表示(例えば、矢が飛んでくる表示)等、いずれの表示を表示させることも可能である。また、保留表示枠FL1の拡張部分も第1のレイヤ層LY1(あるいは、第2のレイヤ層LY2)に表示して、2以上のレイヤにパーツが跨らず、1つの画像データとして構成するようにしてもよい。
なお、UI部の表示態様は、演出ステージ、遊技状態毎に応じた演出モード(以下、「演出ステージ等」とう。)によっても異なるように構成してもよいし、共通であってもよい。
また、演出ステージ等の少なくとも一部については、遊技者の操作によって選択可能なものであってもよいし、遊技の進行に応じて(例えば、変動回数毎に)変化するようなものであってもよい。
また、本発明の特徴的動作である「保留表示枠FL1が上方に拡張表示される」という動作は、演出ステージ等の少なくとも一部(例えば、非電サポ状態における演出ステージ等であったり、図柄変動中における設定画面の表示中において遊技者が選択可能な演出ステージ等のうちの一部)において行われるものであってもよいし、すべての演出ステージ等において行われるものであってもよい。
次に、本実施形態にかかるパチンコ機100において実行される演出の他の具体例について、図16〜図31を参照しながら説明する。
図16〜図31は、本実施形態に適用可能なパチンコ機100の装飾図柄表示装置を中心とした演出の変形例を段階的に示す図である。なお、図16〜図31では、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、普図表示装置210、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、普図保留ランプ216及び第4図柄表示装置284aについては、図示を省略している。また、図16〜図27、図29及び図31では、装飾図柄表示装置を3つ横列に並べて配置した例を示している。すなわち、3つの装飾図柄表示装置のうちの中央に配置される第1装飾図柄表示装置208Lと、第1装飾図柄表示装置208Lの左側に配置される第2装飾図柄表示装置208Mと、第1装飾図柄表示装置208Lの右側に配置される第3装飾図柄表示装置208Nとにより表示が行われている。なお、第1装飾図柄表示装置208Lは、メイン表示装置という場合があり、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nは、サブ表示装置という場合があり、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nは、幅方向の長さが第1装飾図柄表示装置208Lの略半分の長さよりも短く、また、高さもわずかに短い。また、第2装飾図柄表示装置208Mは、その右端辺部分が第1装飾図柄表示装置208Lの左端辺部分の前面側に重なっており、第3装飾図柄表示装置208Nは、その左端辺部分が第1装飾図柄表示装置208Nの右端辺部分の前面側に重なっている。さらに、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nは、それぞれ第1装飾図柄表示装置208Lの表示面に沿って、互いに近接する方向にスライド移動可能に構成されている。また、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nは、互いに最も近接した状態となった場合に、第1装飾図柄表示装置208Lの表示面に沿って一体的に回転することができるように構成されている。なお、第1装飾図柄表示装置208L、第2装飾図柄表示装置208M、第3装飾図柄表示装置208Nの各名称は、各表示装置について装飾図柄が必ずしも変動表示するものではなく、便宜的に名称付けたものであり、表示装置の解釈を狭小するものではないことを念のためここに付言する。また、これらの装飾図柄表示装置(第1装飾図柄表示装置208L、第2装飾図柄表示装置208M、第3装飾図柄表示装置208N)をまとめたものを演出表示手段とし、演出表示手段は、装飾図柄の変動表示を行ったり、複数種類の演出表示を行ったりするということもできる。また、第1装飾図柄表示装置208Lの前面側には、透明の導光板ILが配置されており、遊技者は導光板ILを介して第1装飾図柄表示装置208Lの表示状態を視認可能とされている。導光板ILは、透過領域に所定のレンズカットが施されている。導光板ILの側端部近傍の適宜位置にはLED等の発光体が設けられ、発光体からの光がレンズカット部分で前方に向けて反射することにより、透過領域が所定の模様で発光しているように見せることができるように構成されている。図16〜図31に示される実施形態では、導光板ILには所定のエフェクト画像を模した模様のレンズカットが施されている。なお、導光板ILは光を照射する分の厚みよりも光を遊技者側に向けて屈折させる領域の部分の厚みのほうが薄いように構成されている。そのため、第1装飾図柄表示装置208L、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nの表示状態が視認しやすくなる場合がある。また、導光板ILが可動するものであってもよい。また、導光板ILは、第1装飾図柄表示装置208L、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nのうちの少なくとも一つの表示装置よりも手前側に設けられていればよい。また、図16〜図27及び図29〜図31では、スピーカ120及び演出ボタン136の様子が示されている。
図16は、本実施形態に適用可能な保留アイコンによる先読み予告演出としての保留変化予告演出の一例について段階的に示す図であり、図17は、図16に示す演出の一例の続きを段階的に示す図である。
図16(a)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、表示画面の下部にユーザーインタフェイス(UI)部が配置されており、このUI部には、その中央に変動アイコンh0が方形状の保留表示枠FL1内に収容された態様で表示されており、変動アイコンh0の左側には、4つの保留アイコンが表示可能に台座が4つ配置された保留アイコン表示領域が形成されている。なお、広義には、UI部全体を保留アイコンの台座と解釈してもよい。図16(a)に示すタイミングでは、特図1の変動表示が2つ保留されているので、保留アイコン表示領域には、2つの保留アイコンh11,h12が表示されている。なお、変動アイコンh0及び2つの保留アイコンh11,h12は、いずれもデフォルトの表示態様となっている。また、変動アイコンh0の右側には、説明表示部としてのチュートリアル表示部TT1が配置されており、遊技や演出に関する様々な情報の表示(チュートリアル表示)が行われ、その内容は適宜のタイミングで更新される。図16(a)に示されるチュートリアル表示部TT1では、「殿様は八代将軍です」と表示されており、殿様のキャラクタに関する説明がなされている。また、第1装飾図柄表示装置208Lでは、第1装飾図柄の変動表示が行われている。なお、UI部は、第1装飾図柄の変動表示中に優先して表示されており、第1装飾図柄の表示領域とは重ならない領域に設けられているが、第1装飾図柄の表示領域と重なってもよい。また、ここで、説明表示部(あるいは、説明表示領域)とは、場所そのものというパターンの他、あるものが表示される場所のことであってもよい。具体的には、ステージ名を表示する構成でかつ、あるステージに移行すると熱いという構成において、そのステージ名を赤く表示する場合は、その表示は予告ではなく説明表示という場合がある。逆に言うと、通常のステージ名を白く表示する場合には、赤のステージ名表示と比較すると熱くないので、これも予告の一種になってしまう場合もある。
第2装飾図柄表示装置208Mでは、表示画面の下部に、現在行われているステージ名やリーチ名を表示するための、説明表示部としてのステージ名表示部ST1が配置されている。図16(a)に示されるステージ名表示部ST1では、「城下町」と表示されており、現在のステージが城下町であることが報知されている。また、ステージ名表示部ST1の上方には、ボタン画像136aがデフォルトの表示態様で表示されており、演出ボタン136の操作を指示する場合に、表示態様が変化するように構成されている。なお、このボタン画像136aは、常時表示されてもよいし、表示されない期間があってもよい。また、UI部も常時表示されてもよいし、表示されない期間があってもよい。また、第2装飾図柄表示装置208Mの表示画面の上部では、第2装飾図柄の変動表示が行われている。
第3装飾図柄表示装置208Nでは、殿様のキャラクタがステージ上に乗っている様子が示されており、遊技の進行に応じて様々な動作を行っている。また、第3装飾図柄表示装置208Nの表示画面上部では、特図1及び特図2の第2保留数表示や特図1及び特図2の第4図柄が表示されている。なお、殿様のキャラクタは常時表示されてもよいし、常時表示されていなくてもよい。
また、第1装飾図柄表示装置208Lの下方には、演出可動体の一つである家紋役物224Eが配置されており、演出内容に応じて、上下方向に移動することができるように構成されている。また、家紋役物224Eには、内部にフルカラーLED等の発光手段が内蔵されており、演出内容に応じて様々な発光態様で発光することができる。また、第1装飾図柄表示装置208Lの上方には、演出可動体の一つである八代役物224Faと将軍役物224Fbとが配置されており、演出内容に応じてそれぞれ上下方向に移動することができるように構成されている。また、八代役物224Fa及び将軍役物224Fbはいずれも内部にフルカラーLED等の発光手段が内蔵されており、演出内容に応じて様々な発光態様で発光することができる。
続いて、図16(b)に示されるタイミングで、第1特図始動口230に遊技球が入賞すると、保留アイコン表示領域に3つ目の特図1の保留アイコンh13(第3の保留アイコン)が表示され、保留数が3つとなったことが報知される。ここで、3つ目の保留は、先読みの対象となった図柄変動表示の保留である。しかしながら、この演出例では、図16(b)に示されるタイミングでは、第3の保留アイコンh13は、デフォルトの表示態様で表示されている。
その後、図16(c)に示されるタイミングで、保留アイコン表示領域における3つ目の特図1の保留アイコンh13が先読み予告の表示態様(例えば、白色で点滅する表示態様)に変化する。このとき、スピーカ120から、「ピコーン」という音声出力がなされ、保留表示による先読み予告が行われたことを報知している。なお、保留アイコンh13の表示態様が変化するよりも前にスピーカ120からの音声出力が行われてもよいし、スピーカ120からの音声出力よりも前に保留アイコンh13の表示態様が変化するようにしてもよい。この場合において、常にいずれかのタイミングで行われるように構成してもよいし、場合によってタイミングが異なるように構成されてもよい。また、保留アイコンh13の表示態様の変化のタイミングとスピーカ120からの音声出力のタイミングが同じタイミングであってもよい。また、第1装飾図柄表示装置208Lの表示画面の左側には、チビ姫のキャラクタCH1とともに、第2チュートリアル表示部(説明表示部)としての吹き出し部TT2が表示されている。チビ姫のキャラクタCH1及び吹き出し部TT2は、会話演出(あるいは、セリフ演出)が行われる場合に表示される場合がある表示であり、チュートリアル表示(説明表示)や予告表示等を行う。図16(c)に示されるタイミングでは、吹き出し部TT2には「この変動は・・・」という説明表示がなされており、このパチンコ機100において行われる予告に関する示唆がなされている。吹き出し部TT2は、第1装飾図柄にオーバーラップされているが、オーバーラップされない位置に配置するようにしてもよい。また、チビ姫のキャラクタCH1と吹き出し部TT2とが同じタイミングで表示されてもよいし、チビ姫のキャラクタCH1が表示された後で吹き出し部TT2が表示されてもよいし、吹き出し部TT2が表示された後でチビ姫のキャラクタCH1が表示されてもよい。また、この場合において、常にいずれかのタイミングで行われるように構成してもよいし、場合によってタイミングが異なるように構成されてもよい。
その後、図16(d)に示されるように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、複数本の矢が表示画面の右上から左下に向かって降ってくる様子が示されている。この複数本の矢は、予告表示として出現するものであり、変動表示中の装飾図柄にオーバーラップされている。また、吹き出し部TT2が、「もしかして・・・」という説明表示に変更されている。ここで、複数本の矢が表示開始されるタイミングは、吹き出し部TT2の説明表示が変更される前のタイミングであってもよいし、吹き出し部TT2の説明表示が変更された後のタイミングであってもよいし、吹き出し部TT2の説明表示が変更されるタイミングと同じタイミングであってもよい。また、この場合において、常にいずれかのタイミングで行われるように構成してもよいし、場合によってタイミングが異なるように構成されてもよい。また、チビ姫のキャラクタCH1及び吹き出し部TT2は、複数本の矢にオーバーラップされているが、複数本の矢にオーバーラップするようにしてもよい。また、チュートリアル表示部TT1では、非表示とされている。なお、チュートリアル表示部TT1が非表示となるタイミングは、吹き出し部TT2の表示が変更された後のタイミングであってもよいし、吹き出し部TT2の表示が変更されるよりも前のタイミングであってもよい。また、チュートリアル表示部TT1の説明表示が消去されるタイミングと、吹き出し部TT2の表示が変更されるタイミングと同じタイミングであってもよい。また、この場合において、常にいずれかのタイミングで行われるように構成してもよいし、場合によってタイミングが異なるように構成されてもよい。
その後、図16(e)に示されるように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、左図柄が「装飾6」で停止表示している様子が示されている。なお、「装飾6」で停止表示した左図柄は、チビ姫のキャラクタCH1及び吹き出し部TT2の一部をオーバーラップするようにして表示されている。また、複数本の矢は、第2装飾図柄表示装置208Mの右辺に刺さるように表示されている。
その後、図16(f)に示されるタイミングで、第1装飾図柄表示装置208Lでは、右図柄が「装飾2」で停止表示している様子が示されている。なお、複数本の矢、及びチビ姫のキャラクタCH1は消去されている。複数本の矢が消去するタイミングは、チビ姫のキャラクタCH1が消去した後であってもよいし、チビ姫のキャラクタCH1が消去する前であってもよいし、チビ姫のキャラクタCH1が消去するタイミングと同じタイミングであってもよい。また、この場合において、常にいずれかのタイミングで行われるように構成してもよいし、場合によってタイミングが異なるように構成されてもよい。
その後、図16(g)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、中図柄が「装飾2」で停止表示された後、「装飾6−装飾2−装飾2」の装飾図柄の組合せで揺れ変動が行われた後、ハズレの表示結果が確定される。また、第1装飾図柄の確定停止表示のタイミングで、第2装飾図柄表示装置208Mにおいて変動表示されていた第2装飾図柄も「装飾6−装飾2−装飾2」の組わせで停止表示される。なお、このとき、変動アイコンh0は、消去されてもよいし、表示されたままであってもよい。また、装飾図柄の揺れ変動状態が開始される前には消去されるように構成してもよい。
図17(a)は、図16(g)から引き続き、図柄停止表示中の様子が示されている。
そして、第1特図表示装置212における図柄変動が開始されると、図17(b)に示すように、保留アイコンh11,h12,h13がそれぞれ移動アニメーションにより移動表示され、第1の保留アイコンh11の表示位置にあった保留アイコンが変動アイコンが表示される保留表示枠FL1内に収容されて変動アイコンh0となり、第2の保留アイコンh12の表示位置にあった保留アイコンが第1の保留アイコンh11となり、第3の保留アイコンh13の表示位置にあった保留アイコンが第2の保留アイコンh12となり、それぞれ、対応する台座上に移動する。また、図17(b)に示される第1装飾図柄表示装置208Lでは、第1装飾図柄の変動表示が開始されるとともに、第2装飾図柄表示装置208Mでは、第2装飾図柄の変動表示が開始される。なお、チュートリアル表示部TT1では、「パンダは殿様の師匠」の文字表示が行われている。ここで、チュートリアル表示部TT1の表示は、装飾図柄の変動表示が開始した後のタイミングであってもよいし、装飾図柄の変動表示の開始と同じタイミングであってもよいし、装飾図柄の変動表示の開始よりも前のタイミングであってもよい。また、この場合において、常にいずれかのタイミングで行われるように構成してもよいし、場合によってタイミングが異なるように構成されてもよい。
その後、図17(c)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、表示画面の左側に、チビ姫のキャラクタCH1とともに、第2チュートリアル表示部(説明表示部)としての吹き出し部TT2が表示されている。吹き出し部TT2には「爺はどこ〜」というセリフ表示がなされており、会話予告が開始されている。また、第1装飾図柄表示装置208Lでは、複数本の矢が再び表示画面の右上から左下に向かって降ってくる様子が示されている。このように、この複数本の矢は、連続して複数回の図柄変動表示において行われる連続予告として機能する場合がある。なお、この演出例では、図16(c)と同様に、チビ姫のキャラクタCH1が表示されているが、他のキャラクタが表示されてもよい。
その後、図17(d)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、表示画面の右側に爺のキャラクタGY1とともに、第3チュートリアル表示部(説明表示部)としての吹き出し部TT3が表示されている。爺のキャラクタGY1及び吹き出し部TT3は、会話演出(あるいは、セリフ演出)が行われる場合に表示される場合がある表示であり、チュートリアル表示(説明表示)や予告表示等を行う。図17(d)に示されるタイミングでは、チビ姫のキャラクタCH1によるセリフ表示に呼応して、吹き出し部TT3には「ここじゃ」というセリフ表示がなされており、会話予告が継続している。ここで、爺のキャラクタGY1及び吹き出し部TT3は、第1装飾図柄によってオーバーラップされているが、爺のキャラクタGY1及び吹き出し部TT3が、第1装飾図柄にオーバーラップするようにしてもよい。また、爺のキャラクタGY1及び吹き出し部TT3が、第1装飾図柄にオーバーラップしない位置に配置されてもよい。また、爺のキャラクタGY1と吹き出し部TT3とが同じタイミングで表示されてもよいし、爺のキャラクタGY1が表示された後で吹き出し部TT3が表示されてもよいし、吹き出し部TT3が表示された後で爺のキャラクタGY1が表示されてもよい。また、チビ姫のキャラクタCH1及び爺のキャラクタGY1による会話予告は、演出ボタン136の操作により行われるようにしてもよい。また、チュートリアル表示部TT1では、非表示とされている。なお、チュートリアル表示部TT1が非表示となるタイミングは、爺のキャラクタGY1が表示された後のタイミングであってもしてもよいし、爺のキャラクタGY1が表示されるよりも前のタイミングであってもよい。また、チュートリアル表示部TT1の説明表示が消去されるタイミングと、爺のキャラクタGY1が表示されるタイミングとが同じタイミングであってもよい。また、この場合において、常にいずれかのタイミングで行われるように構成してもよいし、場合によってタイミングが異なるように構成されてもよい。また、複数本の矢は、第2装飾図柄表示装置208Mの右辺に刺さるように表示されている。
その後、図17(e)に示すように、家紋役物224Eが初期位置から上昇し、第1装飾図柄表示装置208Lの前面側にオーバーラップしている様子が示されている。より具体的には、家紋役物224Eは、移動後、保留表示枠FL1を完全に覆うとともに、第1の保留アイコンh11の一部と、チュートリアル表示部TT1の一部と、吹き出し部TT2の一部をそれぞれ覆っている。
その後、図17(f)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、保留表示枠FL1の拡張アニメーション(拡張アニメ)が行われて保留表示枠FL1が上方に拡張し、家紋役物224Eよりも上方に表れている様子が示されている。すなわち、保留表示枠FL1が家紋役物224Eにオーバーラップされていない部分が表れているということができる。また、拡張後の保留表示枠FL1は、吹き出し部TT2と重なり、吹き出し部TT2にオーバーラップするが、吹き出し部TT3とは重ならず、オーバーラップしていない。すなわち、この演出例では、後から表示されるセリフ予告(吹き出し部TT3)には保留表示枠FL1が拡張してもオーバーラップしない場合がある。このように、拡張後の保留表示枠FL1の表示態様を拡張表示態様という場合がある。なお、この演出例では、拡張前の保留表示枠FL1と拡張後の保留表示枠FL1の図を表しているが、拡張アニメは、保留表示枠FL1が段階的に拡張するものも含まれる。
その後、図17(g)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、保留表示枠FL1の上部において、忍者のキャラクタNJ1が表れる様子が示されている。なお、忍者のキャラクタNJ1は、家紋役物224Eに一部がオーバーラップされており、家紋役物224Eに一部がオーバーラップされていない場合よりも視認困難とされている。
図17(h)では、家紋役物224Eが初期位置に向けて下降する様子が示されている。すると、忍者のキャラクタNJ1のうち、家紋役物224Eにオーバーラップされていない部分が拡大し、視認が容易とされている。また、第1装飾図柄表示装置208Lでは、忍者のキャラクタNJ1が手裏剣SH1を投てきしている様子が示されている。この手裏剣SH1は、先読み予告を行っている第2の保留アイコンh12に向かって移動している。なお、手裏剣SH1の演出表示は、チビ姫のキャラクタCH1や爺のキャラクタGY1による会話予告の表示よりも前面側に表示されるようにしてもよいし、後面側に表示されるようにしてもよい。なお、忍者のキャラクタNJ1による演出は、拡張後の保留表示枠FL1の拡張部分において行われているということができる。換言すれば、保留表示枠FL1の拡張した部分に演出表示の一例である忍者のキャラクタNJ1が表示されているということができる。さらに換言すれば、拡張表示態様の保留表示枠FL1の枠内の領域と、デフォルトの表示態様の保留表示枠FL1の枠内の領域の差分の領域の部分に忍者のキャラクタNJ1が表示されているということもできる。この忍者のキャラクタNJ1による演出は、先読み予告や当該変動予告の演出として機能する場合がある。また、手裏剣SH1による演出表示は、拡張後の保留表示枠FL1で行われる演出(忍者のキャラクタNJ1による演出)と関連するが、保留表示枠FL1の外で行われている演出ということができる。
その後、図17(i)では、家紋役物224Eが初期位置に戻っている様子が示されている。そして、第1装飾図柄表示装置208Lでは、手裏剣SH1が第2の保留アイコンh12に向かっている様子が示されている。なお、図17(i)に示すように、拡張表示態様の保留表示枠FL1の枠内の領域は、デフォルトの表示態様の保留表示枠FL1の枠内の領域を含んで構成されている。換言すれば、拡張表示態様の保留表示枠FL1は、デフォルトの表示態様の保留表示枠FL1の枠内の領域の面積が大きくなった表示態様であるということができる。
その後、図17(j)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、手裏剣SH1が、第2の保留アイコンh12と重なり、第2の保留アイコンh12が爆発するエフェクトEF2の表示が行われている。このエフェクトEF2は、第2の保留アイコンh12全体を視認困難とするとともに、隣接する第1の保留アイコンh11の一部にもオーバーラップしている。これにより、第2の保留アイコンh12の表示態様が変化して大当りへの信頼度が高くなるかもしれないという期待感を遊技者に持たせることができる場合がある。
その後、図17(k)では、家紋役物224Eの発光色が白色から緑色に変化している様子が示されている。すなわち、第2の保留アイコンh12の表示色が白色から緑色に変化することを予告報知しているということができる。換言すれば、先読みの対象である保留の保留アイコンが変化するのに先立って、所定の発光手段(家紋役物224Eが内蔵するLEDや、特図始動口に設けられたLED等)が保留アイコンの変化後の態様に応じて態様を変化しているということができる。
その後、図17(l)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、エフェクトEF2が消去され、第2の保留アイコンh12が再び視認容易に表示される。このとき、第2の保留アイコンh12の表示態様は、緑色で点灯する態様で表示されている。一方、スピーカ120から「ピコーン」という音声が出力され、保留アイコンの表示態様が変化したことを報知している。なお、保留アイコンh12の表示態様が変化した後で音声出力がされてもよいし、音声出力がされた後で保留アイコンh12の表示態様が変化するようにしてもよいし、保留アイコンh12の表示態様の変化と音声出力とが同時に行われてもよい。また、この場合において、常にいずれかのタイミングで行われるように構成してもよいし、場合によってタイミングが異なるように構成されてもよい。
その後、図17(m)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、保留表示枠FL1に表示されていた忍者のキャラクタNJ1が消え、その後、保留表示枠FL1が同図(a)に示される形状となるように縮小するアニメーション表示(縮小アニメ)が行われる。なお、忍者のキャラクタNJ1を消去させずに縮小アニメをおこなうようにしてもよく、この場合、保留表示枠FL1の縮小に合わせて忍者のキャラクタNJ1が下方に移動するように表示し、変動アイコンh0にオーバーラップされるようにして、最終的には消去するようにしてもよい。
その後、図17(n)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、保留表示枠FL1の縮小アニメが終了し、保留表示枠FL1がデフォルトの表示態様となる。
なお、上述した演出例において、チビ姫のキャラクタCH1、爺のキャラクタGY1、複数の矢の予告表示、家紋役物224E、装飾図柄変動表示、保留表示枠FL1の拡張動作等の各演出の開始タイミングや終了タイミングについては、任意の組合せで行うことができる。
また、この演出例では、拡張後の保留表示枠FL1に保留アイコンを変化させるためのキャラクタ(例えば、忍者のキャラクタNJ1)を表示しているが、変化後の保留アイコンと略同一の画像を表示するように構成してもよいし、変化後の保留アイコンを想起させる(変化後の保留アイコンに対応する)画像を表示するように構成してもよい。
次に、忍者のキャラクタNJ1による保留アイコンの表示態様の変化演出において、保留アイコンの表示態様の変化に失敗した場合の演出例について説明する。
図17(i´)は、同図(i)に対応しており、同図(i)と同じ演出内容となっている。その後、図17(j´)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、手裏剣SH1が第2の保留アイコンh12と重なるものの、エフェクトEF2の表示が行われず、手裏剣SH1が第2の保留アイコンを通過し、図17(k´)に示すように、手裏剣SH1が第1装飾図柄表示装置208Lの表示画面の下方にフレームアウトすることにより、保留アイコンの表示態様の変化に失敗したことを演出している。したがって、第2の保留アイコンh12の表示態様は、白色で点滅した態様のままとなっている。
図18は、保留変化予告演出の他の一例について段階的に示す図である。図18では、中図柄に「変化」の文字表示が示された装飾図柄が停止表示されたことを契機として、保留アイコンの表示態様の変化演出が行われている様子が示されている。すなわち、「変化」の装飾図柄は、演出内容を示唆する表示ということができる。
図18(a)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、表示画面の下部にUI部が配置されており、このUI部には、その中央に変動アイコンh0が保留表示枠FL1に収容された態様で表示されており、変動アイコンh0の左側には、4つの保留アイコンが表示可能に台座が4つ配置された保留アイコン表示領域が形成されている。図18(a)に示すタイミングでは、特図1の変動表示が2つ保留されているので、保留アイコン表示領域には、2つの保留アイコンh11,h12が表示されている。なお、変動アイコンh0及び2つの保留アイコンのうちの第1の保留アイコンh11は、デフォルトの表示態様となっているが、第2の保留アイコンh12は、白色で点滅しており、先読み予告の表示態様で表示されている。また、第1装飾図柄表示装置208Lでは、「装飾3−変化−装飾1」の装飾図柄の組合せで揺れ変動している様子が示されている。このとき、保留表示枠FL1は、デフォルトの表示態様であり、装飾図柄にオーバーラップしていない。また、チュートリアル表示部TT1は、非表示とされている。
第2装飾図柄表示装置208Mでは、表示画面の下部にステージ名表示部ST1が配置されている。図18(a)に示されるステージ名表示部ST1では、「城下町」と表示されており、現在のステージが城下町であることが報知されている。また、ステージ名表示部ST1の上方には、ボタン画像136aがデフォルトの表示態様で表示されており、第2装飾図柄表示装置208Mの表示画面の上部では、第2装飾図柄の変動表示が行われている。
第3装飾図柄表示装置208Nでは、殿様のキャラクタがステージ上に乗っている様子が示されており、また、表示画面上部では、特図1及び特図2の第2保留数表示や特図1及び特図2の第4図柄が表示されている。
また、第1装飾図柄表示装置208Lの下方には、上述した家紋役物224Eが配置され、第1装飾図柄表示装置208Lの上方には、上述した八代役物224Faと将軍役物224Fbとが配置されている。
その後、図18(b)では、家紋役物224Eが初期位置から上昇し、第1装飾図柄表示装置208Lの前面側にオーバーラップしている様子が示されている。このとき、家紋役物224Eは、保留表示枠FL1を完全に覆うとともに、第1の保留アイコンh11の一部と、チュートリアル表示部TT1の一部と、「変化」の中図柄の一部をそれぞれ覆っている。なお、家紋役物224Eが装飾図柄をオーバーラップしないようにしてもよい。
その後、図18(c)に示すように、第1装飾図柄表示装置208では、保留表示枠FL1が上方に拡張し、家紋役物224Eよりも上方に表れている様子が示されている。このとき、拡張後の保留表示枠FL1は、装飾図柄(「変化」の中図柄)にオーバーラップしている。換言すれば、装飾図柄(「変化」の中図柄)は、拡張後の保留表示枠FL1にオーバーラップされているということもできる。なお、拡張後の保留表示枠FL1が装飾図柄にオーバーラップしないようにしてもよい。
その後、図18(d)に示すように、第1装飾図柄表示装置208では、保留表示枠FL1の上部において、忍者のキャラクタNJ1が表れる様子が示されている。なお、忍者のキャラクタNJ1は、家紋役物224Eに一部がオーバーラップされており、家紋役物224Eに一部がオーバーラップされていない場合と比較すると視認困難とされている。
図18(e)では、家紋役物224Eが初期位置に向けて下降する様子が示されている。すると、忍者のキャラクタNJ1のうち、家紋役物224Eにオーバーラップされていない部分が拡大し、視認が容易とされている。また、第1装飾図柄表示装置208Lでは、忍者のキャラクタNJ1が手裏剣SH1を投てきしている様子が示されている。この手裏剣SH1は、先読み予告を行っている第2の保留アイコンh12に向かって移動している。すなわち、この演出例では、演出内容を示唆する表示(「変化」の装飾図柄)がオーバーラップされている状態で保留アイコンの表示態様の変化演出が開始されているということができる。
その後、図18(f)では、家紋役物224Eが初期位置に戻っている様子が示されている。そして、第1装飾図柄表示装置208Lでは、手裏剣SH1が第2の保留アイコンh12に向かっている様子が示されている。
その後、図18(g)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、手裏剣SH1が、第2の保留アイコンh12と重なり、第2の保留アイコンh12が爆発するエフェクトEF2の表示が行われている。このエフェクトEF2は、第2の保留アイコンh12全体を視認困難とするとともに、隣接する第1の保留アイコンh11の一部にもオーバーラップしている。
その後、図18(h)では、家紋役物224Eの発光色が白色から緑色に変化している様子が示されている。
その後、図18(i)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、エフェクトEF2が消去され、エフェクトEF2が消去されていない状態と比較して第2の保留アイコンh12が再び視認容易に表示される。このとき、第2の保留アイコンh12の表示態様は、緑色で点灯する態様で表示されている。一方、スピーカ120から「ピコーン」という音声が出力され、保留アイコンの表示態様が変化したことを報知している。
その後、図18(j)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、保留表示枠FL1に表示されていた忍者のキャラクタNJ1が消え、その後、保留表示枠FL1の縮小アニメが行われる。
その後、図18(k)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、保留表示枠FL1の縮小アニメが終了し、保留表示枠FL1がデフォルトの表示態様となる。すなわち、保留表示枠FL1による装飾図柄へのオーバーラップが解消された状態となり、保留表示枠FL1による装飾図柄へのオーバーラップが解消されていない状態と比較すると装飾図柄が視認容易となる。
図19は、図17に示される演出の変形例を示す図である。図19では、通常時ではチュートリアル表示部TT1はフレームアウトしており、説明表示が行われる場合に、下方からフレームインしてくる様子が示されている。なお、図19(a)〜同図(n)は、チュートリアル表示部TT1がフレームイン及びフレームアウトするアニメーションを行うほかは、図17(a)〜同図(n)と同様であるので、異なる部分のみ説明し、図17(a)〜同図(n)と同様の内容については説明を省略する。
図19(a)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、チュートリアル表示部TT1が表示されておらず、フレームアウトの状態となっている。
その後、図19(b)に示されるタイミングで、第1装飾図柄表示装置208Lでは、表示画面の右側の枠下からチュートリアル表示部TT1のフレームインのアニメーション(フレームインアニメ)が開始され、その後、図19(c)に示すタイミングで、チュートリアル表示部TT1が所定の表示位置に配置され、チュートリアル表示部TT1には、「パンダは殿様の師匠」の文字表示が表示される。なお、チュートリアル表示部TT1の文字表示が表示されるタイミングは、フレームインアニメの完了と同時でもよいし、フレームインアニメの完了の後のタイミングでもよいし、フレームインアニメの完了よりも前のタイミングであってもよい。また、この場合において、常にいずれかのタイミングで行われるように構成してもよいし、場合によってタイミングが異なるように構成されてもよい。また、チュートリアル表示部TT1における「パンダは殿様の師匠」の文字表示は、図19(f)に示されるタイミングでチュートリアル表示部TT1のフレームアウトのアニメーション(フレームアウトアニメ)が開始されるまで(例えば、5秒間)継続して表示される。したがって、図19(e)に示されるように、家紋役物224Eが上昇してチュートリアル表示部TT1の一部にオーバーラップされると、チュートリアル表示部TT1に表示されている文字表示の一部がオーバーラップされる場合がある。
その後、図19(f)〜同図(h)に示すように、チュートリアル表示部TT1が下方に移動し、第1装飾図柄表示装置208Lからフレームアウトするフレームアウトアニメが行われる。なお、チュートリアル表示部TT1に表示されていた説明表示は、フレームアウトアニメが開始する前に消去されてもよいし、フレームアウトアニメが開始するタイミングで消去されてもよいし、フレームアウトアニメが開始した後のタイミングで消去されてもよいし、チュートリアル表示部TT1のフレームアウトが完了するまで表示されていてもよい。また、この場合において、常にいずれかのタイミングで行われるように構成してもよいし、場合によってタイミングが異なるように構成されてもよい。また、フレームアウトアニメの開始のタイミングは、保留表示枠FL1の拡張アニメの開始のタイミングと同じであってもよいし、拡張アニメの開始よりも前のタイミングであってもよいし、拡張アニメの開始よりも後のタイミングであってもよい。この演出例において、チュートリアル表示部TT1は、第二の拡張表示の一例ということができる。例えば、チュートリアル表示部TT1は、装飾図柄にオーバーラップされないという点では、拡張された保留表示枠FL1(この演出例において、第一の拡張表示の一例という場合がある)と同様であるが、セリフ予告にオーバーラップしない点、オーバーラップする領域が少ない点、オーバーラップする頻度が低い点等において異なっているということができる。
図20は、図17に示される演出の別の変形例を示す図である。図20では、チュートリアル表示部TT1による説明表示が行われてフレームアウトした後、再びチュートリアル表示部TT1がフレームインし、このチュートリアル表示部TT1において予告表示を行う様子が示されている。なお、図20(a)〜同図(n)は、チュートリアル表示部TT1がフレームアウトした後、再びチュートリアル表示部TT1がフレームインし、このチュートリアル表示部TT1において予告表示を行うほかは、図19(a)〜同図(n)と同様であるので、異なる部分のみ説明し、図19(a)〜同図(n)と同様の内容については説明を省略する。
図20(a)〜同図(h)に示される演出が行われた後、図20(i)に示されるタイミングで、第1装飾図柄表示装置208Lでは、表示画面の右側の枠下からチュートリアル表示部TT1のフレームインアニメが再び開始され、その後、図20(j)に示すタイミングで、チュートリアル表示部TT1が所定の表示位置に配置され、チュートリアル表示部TT1には、「疑似連」の文字表示が表示される。すなわち、疑似連が行われるかもしれないことを示唆する表示が行われている。すなわち、チュートリアル表示部TT1では、チュートリアル表示の他、予告表示も行うことができる。なお、この「疑似連」の文字表示は、当該変動の予告であってもよいし、先読み予告であってもよい。なお、チュートリアル表示部TT1のフレームインアニメの完了のタイミングは、エフェクトEF2の表示が開始されるよりも前のタイミングであってもよいし、エフェクトEF2の表示が開始されるよりも後のタイミングであってもよいし、エフェクトEF2の表示が開始されるのと同じタイミングであってもよい。また、この場合において、常にいずれかのタイミングで行われるように構成してもよいし、場合によってタイミングが異なるように構成されてもよい。その後は、図20(j)〜同図(n)に示すように、チュートリアル表示部TT1が継続して表示される。なお、この演出例において、説明表示が行われる場合よりも予告表示が行われる場合の方が、チュートリアル表示部TT1の表示時間が長いように構成されているが、表示時間が同じであってもよいし、予告表示が行われる場合よりも説明表示が行われる場合の方が、チュートリアル表示部TT1の表示時間が長いように構成されてもよい。また、説明表示の場合と、予告表示の場合とで文字の色を異ならせるようにしてもよい。このように、この演出例では、チュートリアル表示部TT1の表示が複数回行われる場合がある。
なお、チュートリアル表示部TT1において、成功するか否かのパターンを有する複数種類のミニゲームを表示し、該ミニゲームの成功パターンが行われる場合には、成功を示す表示と同時に又は当該表示の後に、保留変化等の他の演出表示に変化を与える表示(例えば、保留アイコンの表示態様の変化、変動アイコンの表示態様の変化、疑似連図柄の停止、疑似連の発生、セリフ予告の表示態様の変化(例えば、青セリフや青背景のセリフを赤セリフや赤拝啓のセリフに変化)、セリフ予告のステップアップ(例えば、キャラAのセリフ予告表示が行われている状態において、次いでキャラBのセリフ予告表示を行うなど))を行うように構成してもよい。
図21は、本実施形態に適用可能なスーパーリーチ演出の一例について段階的に示す図である。図21に示す演出例は、例えば、図17に示される演出表示が行われた後に実行される、上述したようにして表示態様が変化した保留アイコンに対応する保留に基づく図柄変動表示が行われている様子が示されている。
図21(a)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、表示画面の下部にUI部が配置されており、このUI部には、その中央に変動アイコンh0が保留表示枠FL1に収容された態様で表示されており、変動アイコンh0の左側には、4つの保留アイコンが表示可能に台座が4つ配置された保留アイコン表示領域が形成されている。図21(a)に示すタイミングでは、特図1の変動表示が2つ保留されているので、保留アイコン表示領域には、2つの保留アイコンh11,h12が表示されている。なお、変動アイコンh0は、緑色で点灯表示される先読み予告の表示態様となっており、2つの保留アイコンh11,h12は、デフォルトの表示態様となっている。また、第1装飾図柄表示装置208Lでは、第1装飾図柄の変動表示は消去されている。このとき、保留表示枠FL1は、デフォルトの表示態様であり、装飾図柄にオーバーラップしていない。また、チュートリアル表示部TT1には、「パンダは殿様の師匠」という文字表示が行われ、説明表示が行われている様子が示されている。
第2装飾図柄表示装置208Mでは、表示画面の下部にステージ名表示部ST1が配置されている。図21(a)に示されるステージ名表示部ST1では、「城下町」と表示されており、現在のステージが城下町であることが報知されている。また、ステージ名表示部ST1の上方には、ボタン画像136aがデフォルトの表示態様で表示されており、第2装飾図柄表示装置208Mの表示画面の上部では、第2装飾図柄の変動表示が行われている。
第3装飾図柄表示装置208Nでは、殿様のキャラクタがステージ上に乗っている様子が示されており、また、表示画面上部では、特図1及び特図2の第2保留数表示や特図1及び特図2の第4図柄が表示されている。また、第1装飾図柄表示装置208Lで表示されていた第1装飾図柄は、第3装飾図柄表示装置208Nの上方で小さく表示されている。
また、第1装飾図柄表示装置208Lの下方には、上述した家紋役物224Eが配置され、第1装飾図柄表示装置208Lの上方には、上述した八代役物224Faと将軍役物224Fbとが配置されている。なお、家紋役物224Eは、変動アイコンh0の色に合わせて緑色に発光している。
その後、図21(b)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、スーパーリーチ(剣豪リーチ)に発展することを報知する表示が行われる。
そして、図21(c)に示すように、導光板ILに対応する発光手段が発光してエフェクト画像を模した模様が形成され、この剣豪リーチにおける大当りに対する信頼度が高いことを演出している。ここで、導光板ILに形成された模様は、チュートリアル表示部TT1、保留表示枠FL1、変動アイコン及び保留アイコンにオーバーラップしており、チュートリアル表示部TT1、保留表示枠FL1、変動アイコン及び保留アイコンにオーバーラップしていない場合と比較してこれらの表示が視認しにくくなる場合がある。
その後、図21(d)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、UI部が表示画面の下方にフレームアウトするアニメーション(UI部FOアニメ)が開始されている。具体的には、UI部FOアニメが開始されると、チュートリアル表示部TT1に表示されていた文字表示が消去されるとともに、保留アイコン表示領域に表示されていた保留アイコンが消去される。なお、チュートリアル表示部TT1における文字表示の消去のタイミングは、保留アイコンの消去のタイミングよりも前のタイミングであってもよいし、保留アイコンの消去のタイミングよりも後のタイミングであってもよいし、保留アイコンの消去のタイミングと同じタイミングであってもよい。また、この場合において、常にいずれかのタイミングで行われるように構成してもよいし、場合によってタイミングが異なるように構成されてもよい。なお、変動アイコンh0は消去されていないが、変動アイコンh0も消去されるようにしてもよい。
その後は、図21(d)〜同図(g)に示すように、UI部がUI部FOアニメによりフレームアウトする。なお、保留表示枠FL1が消去されても家紋役物224Eの発光色により、保留アイコンの表示態様を認識することができる場合がある。すなわち、上述したようにして、保留表示枠FL1が拡張することにより行われた保留アイコンの表示態様の変化演出により変化した保留アイコンに対応する保留に基づく図柄変動表示が行われることにより表示される変動アイコンが収容される保留表示枠FL1が非表示とされた後でも保留アイコンの変化後の表示態様を確認することができる場合がある。
図21(h)は、剣豪リーチが行われている様子が示されている。すなわち、第1装飾図柄表示装置208L、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nでは、背景表示が城下町の背景から剣豪リーチ専用の背景に変更されており、第2装飾図柄表示装置208Mにおけるステージ名表示部ST1では、「剣豪リーチ」の文字表示がなされている。そして、第1装飾図柄表示装置208Lでは、決闘シーンのアニメーションが行われており、図21(h)に示されるタイミングでは、殿様のキャラクタと剣豪のキャラクタが対峙する様子が表示されている。
その後、例えば、殿様のキャラクタと剣豪のキャラクタによる決闘シーンのアニメーション表示が行われた後、図21(i)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、主人公の殿様が敵役の剣豪に敗れ、その結果、第1装飾図柄及び第2装飾図柄ともに「装飾2−装飾3−装飾2」の装飾図柄の組合せが導出されて揺れ変動が開始される。
その後、図21(j)に示されるように、第1装飾図柄表示装置208L、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nでは、剣豪リーチ専用の背景から城下町の背景に変更され、第1装飾図柄表示装置208Lでは、図21(j)〜同図(n)に示すように、UI部が表示画面の下方からフレームインするアニメーション(UI部FIアニメ)が行われる。なお、保留アイコンは、UI部FIアニメの表示が完了した後で再表示されるが、UI部FIアニメの表示が開始されたときから表示されていてもよいし、UI部FIアニメの表示の完了と同時に表示されてもよい。また、この場合において、常にいずれかのタイミングで行われるように構成してもよいし、場合によってタイミングが異なるように構成されてもよい。
その後、図21(o)に示されるタイミングで、第3装飾図柄表示装置208Nで表示されていた第1装飾図柄が第1装飾図柄表示装置208Lにおいて「装飾2−装飾3−装飾2」の装飾図柄の組み合わせで停止表示され、はずれの表示結果が確定される。このとき、変動アイコンh0も消去される。また、第2装飾図柄表示装置208Mにおいても、第2装飾図柄が「装飾2−装飾3−装飾2」の装飾図柄の組み合わせで停止表示されている。また、家紋役物224Eは、緑色の発光態様からデフォルトの発光態様(白色の発光態様)となる。なお、第3装飾図柄表示装置208Nにおいても第1装飾図柄が表示されるようにしたが、停止表示時には消去されるようにしてもよい。また、家紋役物224Eがデフォルトの発光態様に変化するタイミングは、装飾図柄の停止表示と同じタイミングであってもよいし、装飾図柄の停止表示よりも前のタイミングであってもよいし、装飾図柄の停止表示よりも後のタイミングであってもよい。また、この場合において、常にいずれかのタイミングで行われるように構成してもよいし、場合によってタイミングが異なるように構成されてもよい。また、変動アイコンh0は、装飾図柄の停止表示の前に、いったんデフォルトの表示態様に変化してから消去されるようにしてもよいし、装飾図柄の停止表示の後に、デフォルトの表示態様に変化してから消去されるようにしてもよいし、装飾図柄の停止表示の前に、表示態様が変化することなく消去されるようにしてもよいし、装飾図柄の停止表示の後に、表示態様が変化することなく消去されるようにしてもよいし、装飾図柄の停止表示のタイミングと同じタイミングで、表示態様が変化することなく消去されるようにしてもよい。
なお、導光板ILに形成された模様が表示されている状態において、拡張後・拡張中・縮小中の保留表示枠FL1が表示されるように構成されてもよく、該構成においては、拡張後の保留表示枠FL1の全てが導光板ILに形成された模様にオーバーラップされないように構成されてもよい。
また、スーパーリーチ中に保留表示枠FL1及び変動アイコンh0を表示するように構成されてもよく、該構成において、スーパーリーチ中における各タイミング(例えば、味方キャラのカットインや、敵キャラのカットインの表示タイミング、あるいは、青色で表示されたセリフや、赤色で表示されたセリフの表示タイミング等)における表示態様を変化させたりしてもよい。
また、上記構成に加えあるいは上記構成に置き換えて、チュートリアル表示部TT1をスーパーリーチ中にフレームイン可能に構成し、上記各タイミングにおける表示の態様を変化させたりしてもよいし、当否の期待度を示す複数種類の表示のうちの一の表示を行うようにしてもよい。
図22は、保留変化予告演出の他の一例について段階的に示す図である。ここで、図22(a−1)〜同図(a−4)では、保留表示枠FL1の拡張部分で予告アイコンをストックする演出表示が行われる様子が示されており、図22(b−1)〜同図(b−6)では、予告アイコンがストックされている状態で保留アイコンの表示態様の変化演出が行われている様子が示されており、図22(c−1)〜同図(c−6)では、保留アイコンの表示態様の変化演出と一部が共通する演出により予告アイコンの表示態様が変化する演出が行われている様子が示されている。
図22(a−1)に示される演出例は、忍者のキャラクタNJ1に換えて宝箱の予告アイコンBXが表示されている点を除き、図17(g)と同様であるので、詳しい説明については省略する。なお、図22(a−1)に示すように、宝箱の予告アイコンBXは、一部が家紋役物224Eにオーバーラップされており、一部が家紋役物224Eにオーバーラップされていない状態と比較すると視認困難とされている。また、この演出例では、予告アイコンの一例として宝箱の予告アイコンBXを用いて説明するが、その他の各種予告アイコンを表示する場合にも適用可能であることはいうまでもない。
その後、図22(a−2)に示すように、家紋役物224Eが初期位置に向けて下降する様子が示されている。すると、宝箱の予告アイコンBXのうち、家紋役物224Eにオーバーラップされていない部分が拡大し、視認が容易とされている。
その後、図22(a−3)では、家紋役物224Eが初期位置に戻っている様子が示されている。そして、第1装飾図柄表示装置208Lでは、宝箱の予告アイコンBXが第2の保留アイコンh12に向かって移動している様子が示されている。このとき、宝箱の予告アイコンBXは、縮小して表示されているが、縮小しないで表示されてもよいし、拡大して表示されてもよい。また、形状が変更されたり、表示色が変更されてもよい。
その後、図22(a−4)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、宝箱の予告アイコンBXが第2の保留アイコンh12の上部で停止表示し、第2の保留アイコンh12に対応する保留に基づく図柄変動表示において何らかの予告が行われることを示唆している。すなわち、宝箱の予告アイコンBXによる先読み予告が行われている。
図22(b−1)〜同図(b−6)に示される演出例は、第2の保留アイコンh12の上部に宝箱の予告アイコンBXが表示されている点を除き、図17(g)〜同図(l)と同様であるので、詳しい説明については省略する。なお、図22(b−1)に示される予告アイコンBXは、図22(a−1)〜同図(a−4)において上述した要領で表示されたものに限らず、例えば、他の演出(例えば、チャンス図柄の停止により行われる演出等)により表示されたものであってもよい。また、予告アイコンが、保留表示枠FL1における演出では表示されないものであってもよい。
図22(b−3)では、手裏剣SH1が宝箱の予告アイコンBXに重なっている様子が示されている。ここで、手裏剣SH1は、宝箱の予告アイコンBXにオーバーラップするようにしてもよいし、宝箱の予告アイコンBXにオーバーラップされるようにしてもよい。すなわち、例えば、宝箱の予告アイコンBXが図22(a−1)〜同図(a−4)において上述した要領で表示されたものである場合でも、手裏剣SH1の方が宝箱の予告アイコンBXよりも前面側に表示されてもよいし、背面側に表示されてもよい。
図22(b−4)では、エフェクトEF2が第2の保留アイコンh12の他、宝箱の予告アイコンBXの全部にオーバーラップしている様子が示されている。これにより、第2の保留アイコンh12の表示態様が変化するのか、宝箱の予告アイコンBXの表示態様が変化するのかがわからず、遊技者に期待感を持たせることができる場合がある。
図22(c−1)〜同図(c−5)に示される演出例は、図22(b−1)〜同図(b−5)と同様であるため、詳しい説明については省略する。
図22(c−5)では、エフェクトEF2が第2の保留アイコンh12全体を覆うように表示しているが、変化後の保留アイコンの表示態様(表示色)に対応する家紋役物224Eの発光態様の変化が見られない。すなわち、家紋役物224Eの発光色の不変化により、保留アイコンの変化表示が行われないことを予告しているということができる。
図22(c−5)に続く図22(c−6)では、エフェクトEF2が消去された後の様子が示されている。すなわち、図22(c−6)に示す演出例では、エフェクトEF2が消去された後、第2の保留アイコンh12の表示態様は変化せず、宝箱の予告アイコンBXの表示態様が変化しており、遊技者は、保留アイコンの表示態様の変化ではなく、宝箱の予告アイコンBXが昇格変化したことにより、演出に意外性を持たせるとともに、大当りへの期待感をより一層高めることができる場合がある。なお、宝箱の予告アイコンBXの変化の態様は、大きさの変化に限らず、例えば、形状が変化してもよいし、色が変化してもよいし、これらの組合せにより変化してもよい。なお、図22(c−6)に示すように、スピーカ120からは、宝箱の予告アイコンBXの表示態様が変化したことを報知する音声出力が行われているが、音声出力が行われないようにしてもよい。
図23は、保留変化予告演出の他の一例について段階的に示す図である。ここで、図23(a−1)〜同図(a−6)では、先読み予告の表示態様(例えば、白色で点滅)で表示されている保留アイコン以外の保留アイコンの表示態様を変化させる演出が行われている様子が示されており、図23(b−1)〜同図(b−4)では、保留表示枠FL1の拡張部分に他のキャラクタが登場して保留アイコンの表示態様を変化させる演出が行われている様子が示されており、図23(c−1)〜同図(c−5)では、表示されているすべての保留アイコンの表示態様を変化させる演出が行われている様子が示されている。
図23(a−1)に示される演出例は、第3の保留アイコンh13が表示されている点を除き、図17(g)と同様であるので、詳しい説明については省略する。なお、図23(a−1)に示すように、第3の保留アイコンh13は、デフォルトの表示態様で表示されている。
図23(a−1)に続く同図(a−2)では、家紋役物224Eが初期位置に向けて下降する様子が示されている。すると、忍者のキャラクタNJ1のうち、家紋役物224Eにオーバーラップされていない部分が拡大し、視認が容易とされている。また、第1装飾図柄表示装置208Lでは、忍者のキャラクタNJ1が手裏剣SH1を投てきしている様子が示されている。この手裏剣SH1は、先読み予告を行っている第2の保留アイコンh12ではなく、これに隣接する第3の保留アイコンh13に向かって移動している。
その後、図23(a−3)では、家紋役物224Eが初期位置に戻っている様子が示されている。そして、第1装飾図柄表示装置208Lでは、手裏剣SH1が第3の保留アイコンh13に向かっている様子が示されている。
その後、図23(a−4)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、手裏剣SH1が、第3の保留アイコンh13と重なり、第3の保留アイコンh13が爆発するエフェクトEF2の表示が行われている。このエフェクトEF2は、第3の保留アイコンh13全体を視認困難とするとともに、隣接する第2の保留アイコンh12の一部にもオーバーラップしている。なお、第2の保留アイコンh12は、先読み予告の表示態様(白色で点滅)のままとなっている。
その後、図23(a−5)では、家紋役物224Eの発光色が白色から緑色に変化している様子が示されている。すなわち、第3の保留アイコンh13の表示色が白色から緑色に変化することを予告報知しているということができる。
その後、図23(a−6)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、エフェクトEF2が消去され、エフェクトEF2が消去されていない状態と比較して第3の保留アイコンh13が再び視認容易に表示される。このとき、第3の保留アイコンh13の表示態様は、緑色で点灯する態様で表示されている。一方、スピーカ120から「ピコーン」という音声が出力され、保留アイコンの表示態様が変化したことを報知している。なお、保留アイコンh13の表示態様が変化した後で音声出力がされてもよいし、音声出力がされた後で保留アイコンh13の表示態様が変化するようにしてもよいし、保留アイコンh13の表示態様の変化と音声出力とが同時に行われてもよい。また、この場合において、常にいずれかのタイミングで行われるように構成してもよいし、場合によってタイミングが異なるように構成されてもよい。また、第2の保留アイコンh12の表示態様は、先読み予告の表示態様のまま変化はしていない。この演出例によれば、第2の保留アイコンh12ではなく、これに隣接する第3の保留アイコンh13の表示態様が変化することにより、演出に意外性を持たせることができるとともに、第2の保留アイコンh12に対応する保留に基づく図柄変動表示に対する期待感を維持しつつ、第3の保留アイコンh13に対応する保留に基づく図柄変動表示に対する期待感を飛躍的に向上させることができる場合がある。なお、この演出例は、先読み予告の対象である第2の保留アイコンに隣接する第3の保留アイコンに対して行う例について説明したが、第1の保留アイコンに対して行うようにしてもよいし、4つ目の保留がある場合には、第4の保留アイコンh14に対して行うようにしてもよい。
図23(b−1)〜同図(b−4)に示される演出例は、保留表示枠FL1の拡張部分に、忍者のキャラクタNJ1に換えて番長のキャラクタBC1が表示されるとともに、投てき物が変更されている点を除いて、図17(g)〜同図(j)と同様であるので、異なる点についてのみ詳しく説明し、その他については詳しい説明を省略する。
図23(b−1)に示すように、第1装飾図柄表示装置208では、保留表示枠FL1の上部において、忍者のキャラクタNJ1ではなく、番長のキャラクタBC1が表れている。なお、番長のキャラクタBC1は、家紋役物224Eに一部がオーバーラップされており、家紋役物224Eに一部がオーバーラップされていない状態と比較すると視認困難とされている。
図23(b−2)では、家紋役物224Eが初期位置に向けて下降する様子が示されている。すると、番長のキャラクタBC1のうち、家紋役物224Eにオーバーラップされていない部分が拡大し、視認が容易とされている。また、第1装飾図柄表示装置208Lでは、番長のキャラクタBC1が投てき物として手裏剣SH1に換えて気功波KK1を放っている様子が示されている。この気功波KK1は、先読み予告を行っている第2の保留アイコンh12に向かって移動している。なお、気功波KK1の演出表示は、チビ姫のキャラクタCH1や爺のキャラクタGY1による会話予告の表示よりも前面側に表示されるようにしてもよいし、背面側に表示されるようにしてもよい。
その後、図23(b−3)では、家紋役物224Eが初期位置に戻っている様子が示されている。そして、第1装飾図柄表示装置208Lでは、気功波KK1が第2の保留アイコンh12に向かっている様子が示されている。
その後、図23(b−4)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、気功波KK1が、第2の保留アイコンh12と重なり、第2の保留アイコンh12が爆発するエフェクトEF2の表示が行われている。ここで、エフェクトEF2の表示態様が手裏剣SH1の場合と気功波KK1の場合とで異なるようにしてもよい。また、このとき、番長のキャラクタBC1は、保留表示枠FL1から消去されているが、表示されていてもよい。このように、この演出例では、忍者のキャラクタNJ1以外のキャラクタも表示可能とすることで、例えば、出現するキャラクタにより大当りの信頼度に変化を持たせることができる場合がある。
図23(c−1)〜同図(c−3)に示される演出例は、第3の保留アイコンh13が表示されており、また、第2の保留アイコンh12がデフォルトの表示態様である点を除き、図23(b−1)〜同図(b−3)と同様であるので、相違する点についてのみ詳しく説明し、その他についての詳しい説明を省略する。
図23(c−3)に続く同図(c−4)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、気功波KK1が、第2の保留アイコンh12と重なり、爆発するエフェクトEF3が表示されるが、このエフェクトEF3は、第2の保留アイコンh12のみではなく、保留アイコン表示領域全域にわたって爆発するエフェクト表示となっている。すなわち、このエフェクトEF3の表示により、保留アイコン表示領域に表示された保留アイコンの全てが表示態様の変化の対象となることが報知されている。これにより、すべての保留に対して信頼度が高まるかもしれないという期待感を持たせることができる場合がある。なお、図23(c−4)に示されるタイミングでは、番長のキャラクタBC1が保留表示枠FL1から消去されているが、表示された状態であってもよい。また、このエフェクトEF3による演出は、番長のキャラクタBC1が登場した場合にのみ行われる演出であって、忍者のキャラクタNJ1が登場した場合では行われない演出であってもよい。また、番長のキャラクタBC1が登場した場合には、必ずエフェクトEF3による演出が行われるようにしてもよい。
その後、図23(c−5)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、エフェクトEF3が消去され、エフェクトEF3が消去されていない状態と比較して第1の保留アイコンh11〜第3の保留アイコンh13が再び視認容易に表示される。このとき、第1の保留アイコンh11〜第3の保留アイコンh13の全ての表示態様が、デフォルトの表示態様から主人公の殿様の表示態様に変化している。この演出例によれば、先読みの対象である保留アイコンのみならず、表示されたすべての保留アイコンの表示態様が変化することにより、演出に意外性を持たせることができるとともに、すべての保留に対する大当りへの期待感を飛躍的に向上させることができる場合がある。この演出例は、例えば、特定のタイミングで保留が増加した場合に行われるものであってもよく、より具体的には、保留表示枠FL1の拡張アニメが開始された後で保留が増加した場合に行うようにしてもよい。
図24は、保留変化予告演出の他の一例について段階的に示す図である。ここで、図24(a−1)〜同図(a−5)では、保留表示枠FL1の拡張範囲が大きくされている様子が示されており、図24(b−1)〜同図(b−5)では、保留表示枠FL1の背景が開放し、そこに保留変化予告演出にかかるキャラクタが出現する様子が示されており、図24(c−1)〜同図(c−4)では、変動アイコンの表示態様を変化させる演出が行われている様子が示されている。
図24(a−1)に示される演出例は、図17(g)に示して上述したのと同様であるので、詳しい説明については省略する。
図24(a−1)に続く同図(a−2)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、保留表示枠FL1が上方にさらに拡張している様子が示されている。また、保留表示枠FL1の上方へのさらなる拡張に応じて、忍者のキャラクタNJ1もさらに上方に移動している。このとき、忍者のキャラクタNJ1は、家紋役物224Eにオーバーラップされておらず、家紋役物224Eにオーバーラップされている状態と比較すると視認容易とされている。また、保留表示枠FL1は、吹き出し部TT3にオーバーラップしており、吹き出し部TT3にオーバーラップしていない状態と比較すると吹き出し部TT3の表示が視認困難とされている。また、家紋役物224Eが初期位置に向けて下降している。
その後、図24(a−3)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、忍者のキャラクタNJ1が3つの手裏剣SH1を投てきしている様子が示されている。この3つの手裏剣SH1は、いずれも先読み予告を行っている第2の保留アイコンh12に向かって移動している。なお、手裏剣SH1の演出表示は、吹き出し部TT2にオーバーラップしている。また、図24(a−3)に示されるタイミングでは、家紋役物224Eは、初期位置に戻っている。
その後、図24(a−4)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、3つの手裏剣SH1が、第2の保留アイコンh12と重なり、第2の保留アイコンh12が爆発するエフェクトEF2の表示が行われている。
その後、図24(a−5)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、エフェクトEF2が消去され、エフェクトEF2が消去されていない状態と比較して第2の保留アイコンh12が再び視認容易に表示される。このとき、第2の保留アイコンh12の表示態様は、殿様の表示態様で表示されている。なお、このとき、スピーカ120から保留アイコンの表示態様が変化したことの報知音を出力するようにしてもよい。また、このとき、家紋役物224Eの発光態様は変化していないが、変化してもよい。このように、この演出例では、図17に示される演出例と比較すると、保留表示枠FL1の拡張範囲が上方にさらに大きくされているとともに、演出内容も一部が異なっている。なお、保留表示枠FL1の拡張範囲が大きくされても演出内容を同じにしてもよい。また、信頼度に応じて保留表示枠FL1の拡張範囲を変化させるようにしてもよい。これにより、保留表示枠FL1の変化量により大当りに対する期待感に変化を持たせることができる場合がある。
なお、保留表示枠FL1の拡張範囲を、上方のみならず、幅方向に拡大するようにしてもよい。この場合、例えば、図24(a−3´)に示すように、保留表示枠FL1を上方への拡張に加えて、先読みの対象の保留アイコンに重なる範囲まで幅方向に拡大するようにしてもよい。また、保留表示枠FL1の上下方向に対する拡張範囲を、図17(g)に示される程度とし、幅方向に対する拡張範囲を、先読み対象の保留アイコンに重なる範囲までとしてもよい。また、先読みの対象である第2の保留アイコンh12よりも後に消化される第3の保留アイコンが表示されている場合においては、第3の保留アイコンの少なくとも一部まで、幅方向に拡大するように構成してもよい。換言すれば、保留表示枠FL1の一部が第3の保留アイコンにオーバーラップされるように構成してもよい。
図24(b−1)では、家紋役物224Eが初期位置から上昇し、保留表示枠FL1の拡張アニメにより保留表示枠FL1が上方に拡張したが、拡張部分にキャラクタが出現せず、その後、家紋役物224Eが初期位置まで移動した様子が示されている。その他の演出内容については、図17(g)に示されるのと同様であるので、詳しい説明については省略する。
その後、図24(b−2)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、保留表示枠FL1の背景がシャッタのように上昇する開放動作が開始され、背景の裏側が視認されるような態様の表示が行われている様子が示されている。
すると、図24(b−3)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、保留表示枠FL1の背景が全開状態となり、忍者のキャラクタNJ1が出現する様子が示されている。なお、背景が全開状態となった保留表示枠FL1のバックカラーを複数種類用意し、保留アイコンの表示態様の変化の期待度によって色を異ならせるようにしてもよい。そして、図24(b−3)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、忍者のキャラクタNJ1が手裏剣SH1を投てきしている様子が示されている。なお、手裏剣SH1の投てき演出が開始されるタイミングは、保留表示枠FL1の背景が全開状態となるタイミングよりも後であってもよいし、保留表示枠FL1の背景が全開状態となるタイミングと同じであってもよいし、保留表示枠FL1の背景が全開状態となるよりも前のタイミングであってもよい。また、この場合において、常にいずれかのタイミングで行われるように構成してもよいし、場合によってタイミングが異なるように構成されてもよい。
その後、図24(b−4)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、手裏剣SH1が第2の保留アイコンh12に向かっている様子が示されている。
その後、図24(b−5)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、手裏剣SH1が、第2の保留アイコンh12と重なり、第2の保留アイコンh12が爆発するエフェクトEF2の表示が行われている。このとき、保留表示枠FL1の背景がシャッタのように下降する閉鎖動作が開始され、その後、閉扉状態となる。なお、保留表示枠FL1の背景の閉鎖動作の開始タイミングは、エフェクトEF2の表示が開始されるタイミングよりも前であってもよいし、エフェクトEF2の表示が開始されるタイミングと同じであってもよいし、エフェクトEF2の表示が開始されるタイミングよりも後であってもよい。また、この場合において、常にいずれかのタイミングで行われるように構成してもよいし、場合によってタイミングが異なるように構成されてもよい。
図24(c−1)に示される演出例は、忍者のキャラクタNJ1が変動アイコンh0に向けて手裏剣を投てきしている点を除き、図17(i)と同様であるので、相違する点について詳しく説明し、その他については説明を省略する。
図24(c−1)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、忍者のキャラクタNJ1が変動アイコンh0に向けて手裏剣SH1を投てきしている様子が示されている。
その後、図24(c−2)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、手裏剣SH1が、変動アイコンh0と重なり、変動アイコンh0が爆発するエフェクトEF3の表示が行われている。このエフェクトEF3は、変動アイコンh0全体を視認困難とするとともに、忍者のキャラクタNJ1の一部にもオーバーラップしている。なお、第2の保留アイコンh12は、先読み予告の表示態様のまま変化していない。これにより、第2の保留アイコンに対応する保留に基づく図柄変動表示に対する期待感を維持しつつ、変動アイコンh0の表示態様が変化して当該変動についての大当りへの信頼度が高くなるかもしれないという期待感を遊技者に持たせることができる場合がある。
その後、図24(c−3)では、家紋役物224Eの発光色が白色から緑色に変化している様子が示されている。すなわち、変動アイコンh0の表示色が白色から緑色に変化することを予告報知しているということができる。換言すれば、変動アイコンの表示態様が変化する予告が行われるのに先立って、所定の発光手段(家紋役物224Eが内蔵するLEDや、特図始動口に設けられたLED等)が変動アイコンh0の変化後の態様に応じて態様を変化しているということができる。
その後、図24(c−4)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、エフェクトEF3が消去され、変動アイコンh0が再び視認容易に表示される。このとき、変動アイコンh0の表示態様は、緑色で点灯する態様で表示されている。一方、スピーカ120から「ピコーン」という音声が出力され、変動アイコンh0の表示態様が変化したことを報知している。なお、変動アイコンh0の表示態様が変化した後で音声出力がされてもよいし、音声出力がされた後で変動アイコンh0の表示態様が変化するようにしてもよいし、変動アイコンh0の表示態様の変化と音声出力とが同時に行われてもよい。
図25は、保留変化予告演出の他の一例について段階的に示す図である。図25では、UI部が表示画面からフレームアウトしているときに、保留アイコンの表示態様の変化演出が行われている様子が示されている。
図25(a)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、表示画面の下部にUI部が配置されており、このUI部には、その中央に変動アイコンh0が保留表示枠FL1に収容された態様で表示されており、変動アイコンh0の左側には、4つの保留アイコンが表示可能に台座が4つ配置された保留アイコン表示領域が形成されている。図25(a)に示すタイミングでは、特図1の変動表示が2つ保留されているので、保留アイコン表示領域には、2つの保留アイコンh11,h12が表示されている。なお、変動アイコンh0及び第1の保留アイコンh11は、デフォルトの表示態様となっているが、第2の保留アイコンh12は、白色で点滅しており、先読み予告の表示態様で表示されている。また、第1装飾図柄表示装置208Lでは、第1装飾図柄が変動表示している様子が示されている。このとき、保留表示枠FL1は、デフォルトの表示態様であり、装飾図柄にオーバーラップしていない。また、チュートリアル表示部TT1は、非表示とされている。また、第1装飾図柄表示装置208Lでは、表示画面の左側に、チビ姫のキャラクタCH1とともに、吹き出し部TT2が表示されている。吹き出し部TT2には複数のクエスチョンマークが並べて表示されており、後述する、保留表示枠FL1を含むUI部がフレームアウトするUI部FOアニメが行われることを示唆している。すなわち、図25(a)に示される吹き出し部TT2の表示は、保留表示枠FL1がフレームアウトにより非表示となる所定の演出に関連する表示が行われているということができる。
第2装飾図柄表示装置208Mでは、表示画面の下部にステージ名表示部ST1が配置されている。図25(a)に示されるステージ名表示部ST1では、「城下町」と表示されており、現在のステージが城下町であることが報知されている。また、ステージ名表示部ST1の上方には、ボタン画像136aがデフォルトの表示態様で表示されており、第2装飾図柄表示装置208Mの表示画面の上部では、第2装飾図柄の変動表示が行われている。
第3装飾図柄表示装置208Nでは、殿様のキャラクタがステージ上に乗っている様子が示されており、また、表示画面の上部では、特図1及び特図2の第2保留数表示や特図1及び特図2の第4図柄が表示されている。
また、第1装飾図柄表示装置208Lの下方には、上述した家紋役物224Eが配置され、第1装飾図柄表示装置208Lの上方には、上述した八代役物224Faと将軍役物224Fbとが配置されている。
図25(b)は、UI部FOアニメが行われて保留表示枠FL1とともにUI部が表示画面の下方にフレームアウトした様子が示されている。このUI部FOアニメは、例えば、暗転演出やSPリーチへ移行する場合等に行われる。
その後、図25(c)に示されるように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、忍者のキャラクタNJ1が表示され、手裏剣SH1を第2の保留アイコンh12が表示されていた位置に向けて投げつける演出が行われている。すなわち、この演出例では、保留表示枠FL1が表示されていない場合でも忍者のキャラクタNJ1による保留アイコンの表示態様を変化させる演出が行われている。なお、図25(c)に示すように、忍者のキャラクタNJ1は、装飾図柄にオーバーラップしているとともに、吹き出し部TT2にもオーバーラップしている。
その後、図25(d)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、手裏剣SH1が第2の保留アイコンh12が表示された位置に到達して、爆発するエフェクトEF2の表示が行われている。
その後、図25(e)では、家紋役物224Eの発光色が白色から緑色に変化している様子が示されている。すなわち、第2の保留アイコンh12の表示色が白色から緑色に変化することを予告報知している。
その後、図25(f)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、エフェクトEF2が消去されるが、UI部が未だフレームアウトした状態であるため、第2の保留アイコンh12は未だ表示されていない。一方、スピーカ120から「ピコーン」という音声が出力され、保留アイコンの表示態様が変化したことを報知している。
図25(g)では、UI部がフレームインするアニメーション(UI部FIアニメ)が行われ、UI部FIアニメが完了した様子が示されている。UI部FIアニメが完了すると、保留表示枠FL1とともにUI部が第1装飾図柄表示装置208Lに表示される。このとき、第2の保留アイコンh12の表示態様が白色から緑色に変更されている。
この演出例では、保留表示枠FL1を含めてUI部がフレームアウトし、この間に保留アイコンの表示態様を変化させる演出を行うようにしたが、例えば、図25(a´)〜同図(c´)に示すようにして、保留表示枠FL1を残してUI部をフレームアウトするようにしてもよい。ここで、図25(a´)に示される演出例は、図25(a)と同様であるので、詳しい説明については省略する。
図25(a´)に続く同図(b´)では、UI部FOアニメが完了した様子が示されている。図25(b´)に示すように、この演出例では、UI部FOアニメが行われると、UI部が表示画面の下方にフレームアウトするが、保留表示枠FL1はフレームアウトせず、表示された状態が維持されるようになっている。
図25(c´)では、保留表示枠FL1の拡張アニメが行われて保留表示枠FL1が上方に拡張し、その後、保留表示枠FL1において忍者のキャラクタNJ1が手裏剣SH1を投てきしている様子が示されている。すなわち、図25(c´)に示されるように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、忍者のキャラクタNJ1が保留表示枠FL1の拡張部分に表示され、手裏剣SH1を第2の保留アイコンh12が表示されていた位置に向けて投げつける演出が行われている。すなわち、この演出例では、表示態様の変化の対象である保留アイコンが表示されていない場合でも忍者のキャラクタNJ1による保留アイコンの表示態様の変化演出が行われている。
図26は、保留変化予告演出の他の一例について段階的に示す図である。ここで、図26(a−1)〜同図(a−7)では、保留アイコンの表示態様を変化させる演出と、予告アイコンの表示が同時期に行われている様子が示されており、図26(b−1)〜同図(b−5)では、保留アイコンが先読み予告の表示態様に変化する様子について示されている。
図26(a−1)に示される演出例は、図17(f)に示して上述したのと同様であるので、詳しい説明については省略する。
図26(a−1)に続く同図(a−2)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、保留表示枠FL1の上部において忍者のキャラクタNJ1が表れる様子が示されている。なお、忍者のキャラクタNJ1は、家紋役物224Eに一部がオーバーラップされており、家紋役物224Eに一部がオーバーラップされていない状態と比較すると視認困難とされている。
また、第3装飾図柄表示装置208Nでは、殿様のキャラクタによる爆弾アイコンI61の投てきアニメーションが開始され、殿様のキャラクタが爆弾アイコンI61を投げようとする様子が示されている。
その後、図26(a−3)では、家紋役物224Eが初期位置に向けて下降する様子が示されている。すると、忍者のキャラクタNJ1のうち、家紋役物224Eにオーバーラップされていない部分が拡大し、視認が容易とされている。また、第1装飾図柄表示装置208Lでは、忍者のキャラクタNJ1が手裏剣SH1を投てきしている様子が示されている。この手裏剣SH1は、先読み予告を行っている第2の保留アイコンh12に向かって移動している。
一方、第3装飾図柄表示装置208Nでは、殿様のキャラクタが、爆弾アイコンI61を投てきした様子が示されている。なお、爆弾アイコンI61の投てきを開始するタイミングは、忍者のキャラクタNJ1が手裏剣SH1の投てきを開始するタイミングと同じであってもよいし、手裏剣SH1の投てきを開始するよりも前のタイミングであってもよいし、手裏剣SH1の投てきが開始された後のタイミングであってもよい。また、この場合において、常にいずれかのタイミングで行われるように構成してもよいし、場合によってタイミングが異なるように構成されてもよい。
その後、図26(a−4)では、家紋役物224Eが初期位置に戻っている様子が示されている。そして、第1装飾図柄表示装置208Lでは、手裏剣SH1が第2の保留アイコンh12に向かっている様子が示されている。
一方、図26(a−4)に示されるタイミングでは、爆弾アイコンI61が第3装飾図柄表示装置208Nから第1装飾図柄表示装置208Lに亘って移動するように表示が行われる。なお、爆弾アイコンI61は、第1装飾図柄にオーバーラップするとともに、爺のキャラクタGY1や吹き出し部TT3にもオーバーラップしている。換言すれば、第1装飾図柄は、爆弾アイコンI61にオーバーラップされ、爺のキャラクタGY1や吹き出し部TT3も、爆弾アイコンI61にオーバーラップされている。なお、爆弾アイコンI61が第1装飾図柄にオーバーラップされてもよいし、爺のキャラクタGY1や吹き出し部TT3にオーバーラップされてもよい。
その後、図26(a−5)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、手裏剣SH1が、第2の保留アイコンh12と重なり、第2の保留アイコンh12が爆発するエフェクトEF2の表示が行われている。
一方、図26(a−5)に示すタイミングで、第1装飾図柄表示装置208Lでは、殿様のキャラクタが投げつけた爆弾アイコンI61が破裂する様子が示されている。なお、爆弾アイコンI61が破裂するタイミングは、エフェクトEF2が表示されるタイミングと同じであってもよいし、エフェクトEF2が表示される前のタイミングであってもよいし、エフェクトEF2が表示された後のタイミングであってもよい。また、この場合において、常にいずれかのタイミングで行われるように構成してもよいし、場合によってタイミングが異なるように構成されてもよい。
その後、図26(a−6)では、家紋役物224Eの発光色が白色から緑色に変化し、第2の保留アイコンh12の表示色が白色から緑色に変化することを予告報知している。
一方、図26(a−6)に示すタイミングでは、破裂した爆弾アイコンI61が剣豪の予告アイコンI62に変化し、剣豪リーチに移行することを予告している。なお、ここで、剣豪の予告アイコンI62が出現するタイミングで、スピーカ120からその旨を報知する音声が出力されてもよい。また、剣豪の予告アイコンI62に変化するタイミングは、家紋役物224Eの発光色が緑色に変化するタイミングと同じであってもよいし、家紋役物224Eの発光色が緑色に変化するよりも前のタイミングであってもよいし、家紋役物224Eの発光色が緑色に変化するよりも後のタイミングであってもよい。また、この場合において、常にいずれかのタイミングで行われるように構成してもよいし、場合によってタイミングが異なるように構成されてもよい。
その後、図26(a−7)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、エフェクトEF2が消去され、エフェクトEF2が消去されていない状態と比較して第2の保留アイコンh12が再び視認容易に表示される。このとき、第2の保留アイコンh12の表示態様は、緑色で点灯する態様で表示されている。一方、スピーカ120から「ピコーン」という音声が出力され、保留アイコンの表示態様が変化したことを報知している。
一方、図26(a−7)に示すように、剣豪の予告アイコンI62は、縮小表示されながら、チュートリアル表示部TT1の左側端部に重なる位置に配置され、その後、殿様のキャラクタによる爆弾アイコンI61の投てきアニメーションが終了する。なお、剣豪の予告アイコンI62がチュートリアル表示部TT1に配置されたことを音声出力により報知してもよい。このように、剣豪の予告アイコンI62がチュートリアル表示部TT1の前面側に重なる位置に配置されるため、剣豪の予告アイコンI62がチュートリアル表示部TT1の前面側に重なる位置に配置されていない状態と比較してチュートリアル表示部TT1に表示された文字の少なくとも一部が視認困難となる場合がある。換言すると、この演出例によれば、剣豪の予告アイコンI62が保留表示枠の一部としてのチュートリアル表示部TT1にオーバーラップする場合があるということができる。このように、この演出例では、剣豪の予告アイコンI62がチュートリアル表示部TT1の前面側に重なることで、遊技者に、チュートリアル表示部TT1の表示や剣豪の予告アイコンI62の表示に注意を惹きやすくすることができる場合がある。また、チュートリアルの存在に気づいたり、先や今後起こりうる演出説明よりも当該図柄変動表示に集中させることができる場合がある。
図26(b−1)に示される演出例は、チュートリアル表示部TT1において「パンダは殿様の師匠」の文字表示がなされている点を除き、図16(a)と同様であるため、詳細な説明については省略する。
図26(b−1)に続く同図(b−2)に示すように、第3装飾図柄表示装置208Nでは、殿様のキャラクタによる爆弾アイコンI61の投てきアニメーションが開始され、殿様のキャラクタが爆弾アイコンI61を投げようとする様子が示されている。
その後、図26(b−3)に示されるタイミングでは、殿様のキャラクタが、爆弾アイコンI61を投てきし、爆弾アイコンI61が第3装飾図柄表示装置208Nから第1装飾図柄表示装置208Lに亘って移動する様子が示されている。
その後、図26(b−4)に示されるように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、殿様のキャラクタが投てきした爆弾アイコンI61が第2の保留アイコンh12に到達し、爆弾アイコンI61が破裂している様子が示されている。この破裂した爆弾アイコンI61の表示は、第2の保留アイコンh12の全体を覆うとともに、第1の保留アイコンh11の一部にもオーバーラップしている。
その後、図26(b−5)に示されるように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、破裂した爆弾アイコンI61が消去され、破裂した爆弾アイコンI61が消去されていない状態と比較して第2の保留アイコンh12が再び視認容易に表示される。このとき、第2の保留アイコンh12の表示態様は、先読み予告の表示態様(白色で点滅する表示態様)で表示されている。このように、保留アイコンの先読み予告の表示態様の変化の態様としては、保留増加時のみに限らず、保留増加後の適宜のタイミングで行うようにしてもよい。また、この演出例のように、他の変化演出によって保留アイコンの表示態様を変化させるようにしてもよい。また、上述した保留アイコンの先読み予告の表示態様を変化させる演出を、例えば、UI部がフレームアウトした状態で行われる場合があってもよい。
図27は、保留変化予告演出の他の一例について段階的に示す図である。ここで、図27では、保留アイコンの表示態様を変化させる演出をサブ表示装置(第2装飾図柄表示装置208M、第3装飾図柄表示装置208N)を可動させながら行う様子が示されている。
図27(a−1)に示される演出例は、図17(d)に示して上述したのと同様であるので、詳しい説明については省略する。
図27(a−1)に続く図27(a−2)では、第3装飾図柄表示装置208Nに表示されていた殿様のキャラクタがステージごと消去されている様子が示されている。
その後、図27(a−3)では、第3装飾図柄表示装置208Nが、第1装飾図柄表示装置208Lの表示面に沿って、第1装飾図柄表示装置208Lの中央に向かって移動している様子が示されている。このとき、爺のキャラクタGY1、吹き出し部TT3、チュートリアル表示部TT1及び第1装飾図柄の右図柄の各一部が第3装飾図柄表示装置208Nにオーバーラップされており、爺のキャラクタGY1、吹き出し部TT3、チュートリアル表示部TT1及び第1装飾図柄の右図柄の各一部が第3装飾図柄表示装置208Nにオーバーラップされていない状態と比較するとそれぞれ視認困難な状態とされている。
その後、図27(a−4)では、第3装飾図柄表示装置208Nが引き続き移動している様子が示されている。そして、第3装飾図柄表示装置208Nでは、表示画面の下部に保留表示枠FL2が表示されるとともに、その枠内に変動アイコンh00が表示されている。第3装飾図柄表示装置208Nに表示された保留表示枠FL2及び変動アイコンh00は、それぞれ、第1装飾図柄表示装置208Lに表示された保留表示枠FL1及び変動アイコンh0よりもサイズが大きくされている。すなわち、第3装飾図柄表示装置208Nに表示された保留表示枠FL2は、第1装飾図柄表示装置208Lに表示された保留表示枠FL1を拡張表示しているということができる。なお、図27(a−4)に示されるタイミングでは、爺のキャラクタGY1に対するオーバーラップは解消されたが、吹き出し部TT3、第1装飾図柄の右図柄の各一部は依然として第3装飾図柄表示装置208Nにオーバーラップされている。さらに、図27(a−4)に示されるタイミングでは、保留表示枠FL1及びこれに収容されている変動アイコンh0と、吹き出し部TT2の各一部が第3装飾図柄表示装置208Nにオーバーラップされており、保留表示枠FL1及びこれに収容されている変動アイコンh0と、吹き出し部TT2の各一部が第3装飾図柄表示装置208Nにオーバーラップされていない状態と比較すると視認困難とされている。
その後、図27(a−5)に示すタイミングで、第3装飾図柄表示装置208Nは、その中心が第1装飾図柄表示装置208Lの中心と整合する位置となって、移動を終了している。すると、第1装飾図柄表示装置208Lに表示されている保留表示枠FL1や第1装飾図柄の中図柄の全部が第3装飾図柄表示装置208Nにオーバーラップされ、中図柄や、保留表示枠FL1とともに変動アイコンh0が正面視で視認不能な状態となる。また、第1の保留アイコンh11、吹き出し部TT2、吹き出し部TT3の一部も第3装飾図柄表示装置208Nによってオーバーラップされ、第1の保留アイコンh11、吹き出し部TT2、吹き出し部TT3の一部が第3装飾図柄表示装置208Nによってオーバーラップされていない状態と比較すると視認困難となっている。
その後、図27(a−6)に示すように、第3装飾図柄表示装置208Nでは、保留表示枠FL2の拡張アニメが行われて保留表示枠FL2が上方に拡張し、当該拡張部分に忍者のキャラクタNJ2が表れている様子が示されている。すなわち、第1装飾図柄表示装置208Lに表示された保留表示枠FL1が拡張表示された保留表示枠FL2がさらに拡張表示されているということができる。なお、第3装飾図柄表示装置208Nに表示された忍者のキャラクタNJ2は、第1装飾図柄表示装置208Lに表示される忍者のキャラクタNJ1よりもサイズが大きくされているが、同じであってもよいし、小さくされてもよい。
すると、図27(a−7)に示すように、第3装飾図柄表示装置208Nでは、忍者のキャラクタNJ2が手裏剣SH1を投てきしている様子が表示されている。この手裏剣SH1は、先読み予告を行っている第2の予告アイコンh12に向かって移動している。なお、手裏剣SH1の演出表示は、チビ姫のキャラクタCH1や爺のキャラクタGY1による会話予告の表示よりも前面側に表示されるようにしてもよいし、背面側に表示されるようにしてもよい。なお、忍者のキャラクタNJ2による演出は、拡張後の保留表示枠FL2の拡張部分において行われているということができる。換言すれば、保留表示枠FL2の拡張した部分に演出表示の一例である忍者のキャラクタNJ2が表示されているということができる。この忍者のキャラクタNJ2による演出は、先読み予告や当該変動予告の演出として機能する場合がある。また、手裏剣SH1による演出表示は、拡張後の保留表示枠FL2で行われる演出(忍者のキャラクタNJ2による演出)と関連するが、保留表示枠FL2の外で行われている演出ということができる。
その後、図27(a−8)に示すように、手裏剣SH1が、第3装飾図柄表示装置208Nから第1装飾図柄表示装置208Lに跨るように移動し、第2の保留アイコンh12に向かっていく様子が示されている。
その後、図27(a−9)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、手裏剣SH1が、第2の保留アイコンh12と重なり、第2の保留アイコンh12が爆発するエフェクトEF2の表示が行われている。このエフェクトEF2は、第3装飾図柄表示装置208Nに一部がオーバーラップされている。
その後、図27(a−10)では、家紋役物224Eの発光色が白色から緑色に変化している様子が示されている。また、第3装飾図柄表示装置208Nの周囲に配置されたLEDが緑色に発光しており、これらの発光手段により、第2の保留アイコンh12の表示色が白色から緑色に変化することを予告報知する。なお、家紋役物224Eの発光色の変化のタイミングが、第3装飾図柄表示装置208Nに設けられたLEDが緑色に発光するタイミングと同じであってもよいし、第3装飾図柄表示装置208Nに設けられたLEDが緑色に発光するよりも後のタイミングであってもよいし、第3装飾図柄表示装置208Nに設けられたLEDが緑色に発光するよりも前のタイミングであってもよい。また、この場合において、常にいずれかのタイミングで行われるように構成してもよいし、場合によってタイミングが異なるように構成されてもよい。
その後、図27(a−11)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、エフェクトEF2が消去され、エフェクトEF2が消去されていない状態と比較して第2の保留アイコンh12が再び視認容易に表示される。このとき、第2の保留アイコンh12の表示態様は、緑色で点灯する態様で表示されている。ここで、保留アイコンの表示態様が変化したことを音声の出力により報知してもよい。
その後、図27(a−12)に示すように、第3装飾図柄表示装置208Nでは、忍者のキャラクタNJ2とともに保留表示枠FL2が消去されている様子が示されている。この場合、例えば、第3装飾図柄表示装置208Nからフレームアウトするアニメーションにより行ってもよいし、フェードアウトにより消去するようにしてもよいし、突然消去する態様であってもよい。
その後、図27(a−13)では、第3装飾図柄表示装置208Nが右方向に移動して初期位置に向かっていく様子が示されている。図27(a−13)に示されるタイミングでは、第1の保留アイコンh11のオーバーラップが解消されるとともに、第1装飾図柄表示装置208Lに表示されている保留表示枠FL1が第3装飾図柄表示装置208Nに一部がオーバーラップされた状態となり、変動アイコンh0とともに一部が視認可能な状態となる。また、第1装飾図柄の中図柄も、第3装飾図柄表示装置208Nに一部がオーバーラップされた状態となり、第3装飾図柄表示装置208Nに一部がオーバーラップされていない状態と比較すると一部が視認可能な状態となる一方、右図柄が第3装飾図柄表示装置208Nにオーバーラップされ、オーバーラップされていない状態と比較すると視認困難な状態となっている。
その後、図27(a−14)では、第3装飾図柄表示装置208Nが初期位置となった様子が示されている。図27(a−14)に示されるタイミングでは、これまで第3装飾図柄表示装置208Nによってオーバーラップされていた第1装飾図柄表示装置208Lにおける各表示について、オーバーラップが解消されたので、オーバーラップが解消されていない状態と比較するといずれの表示も視認容易な状態となっている。
その後、図27(a−15)では、第3装飾図柄表示装置208Nの周囲で発光していたLEDが消灯している様子が示されている。なお、消灯せずに、デフォルトの発光態様(例えば、白色で点灯する発光態様)で点灯するようにしてもよい。一方、家紋役物224Eでは、第2の保留アイコンh12の表示色に対応して、依然として緑色で発光している。
なお、この演出例では、2つのサブ表示装置(第2装飾図柄表示装置208M、第3装飾図柄表示装置208N)のうちの一方の表示装置(第3装飾図柄表示装置208N)を第1装飾図柄表示装置208Lにオーバーラップするように移動させ、保留アイコンの表示態様を変化させる演出を行うようにしたが、例えば、図27(b)に示すように、2つのサブ表示装置のうちの両方を移動させて保留アイコンの表示態様を変化させる演出を行うようにしてもよい。
具体的には、図27(b)に示すように、保留アイコンの表示態様の変化演出を行う際に、第2装飾図柄表示装置208Mと第3装飾図柄表示装置208Nとを、第1装飾図柄表示装置208Lの中央で互いに近接する位置まで移動させる。そして、第3装飾図柄表示装置208Nから第2装飾図柄表示装置208Mに亘って保留表示枠FL2を拡張して表示するとともに、第3装飾図柄表示装置208Nに表示されている保留表示枠FL2の下部に変動アイコンh00を表示するとともに、変動アイコンh00の上方に忍者のキャラクタNJ2を表示する。このとき、第2装飾図柄表示装置208M及び、第3装飾図柄表示装置208Nにより、吹き出し部TT2、吹き出し部TT3、第1の保留アイコンh11、第2の保留アイコンh12、保留表示枠FL1及び変動アイコンh0の全部がオーバーラップされており、チュートリアル表示部TT1、チビ姫のキャラクタCH1の一部がオーバーラップされている。
図28は、保留変化予告演出の他の一例について段階的に示す図である。ここで、図28では、上述した2つのサブ表示装置に換えてサブ表示装置(副装飾図柄表示装置208Pを1つだけ備え、この副装飾図柄表示装置208Pにおいて保留アイコンの表示態様を変化させる演出を行う様子が示されている。
図28では、メイン表示装置としての装飾図柄表示装置208と、サブ表示装置としての副装飾図柄表示装置208Pとを備えた点において、上述した実施形態と異なっている。なお、副装飾図柄表示装置208Pは、装飾図柄表示装置208の前面側に配置されており、副装飾図柄表示装置208Pの上端縁が、装飾図柄表示装置208の下端縁の一部の前側に重なっている。そして、図28(a)に示すように、副装飾図柄表示装置208Pには、保留表示枠FL1と保留アイコン表示領域とが左右方向に並べて配置されるとともに、これらの下方にはチュートリアル表示部TT1が形成されたUI部が表示されており、保留表示枠FL1内には変動アイコンh0が表示され、保留アイコン表示領域には、保留アイコンh11,h12が表示されている。なお、変動アイコンh0及び第1の保留アイコンh11はデフォルトの表示態様とされているが、第2の保留アイコンh12は、先読み予告の表示態様とされている。また、チュートリアル表示部TT1では、「パンダは殿様の師匠」と表示されており、パンダと殿様の関係についての説明がなされている。また、装飾図柄表示装置208では、表示画面の左側に、チビ姫のキャラクタCH1とともに吹き出し部TT2が表示されている。吹き出し部TT2には、「爺はどこ〜」というセリフ表示がなされている。また、表示画面の右側には、爺のキャラクタGY1とともに吹き出し部TT3が表示されている。吹き出し部TT3には、「ここじゃ」というセリフ表示がなされている。すなわち、図28(a)に示される演出例では、会話予告が行われている。なお、吹き出し部TT2及び吹き出し部TT3は、装飾図柄にオーバーラップされているが、装飾図柄が吹き出し部TT2,TT3にオーバーラップされるようにしてもよい。また、装飾図柄表示装置208の表示画面の右上部分には、特図1及び特図2の第2保留数表示や特図1及び特図2の第4図柄が表示されている。図28(a)に示されるタイミングでは、装飾図柄の変動表示が行われている。
その後、図28(b)では、保留表示枠FL1の拡張アニメが行われて保留表示枠FL1が上方に拡張し、当該拡張部分に忍者のキャラクタNJ2が表れている様子が示されている。このとき、副装飾図柄表示装置208Pに表示されていた保留表示枠FL1は、副装飾図柄表示装置208Pから装飾図柄表示装置208に亘って拡張し、装飾図柄表示装置208に表示された保留表示枠FL1の拡張部分に忍者のキャラクタNJ1が表示されている。ここで、吹き出し部TT2の一部が拡張後の保留表示枠FL1にオーバーラップされており、吹き出し部TT2の一部が拡張後の保留表示枠FL1にオーバーラップされていない状態と比較して視認困難とされている。また、装飾図柄表示装置208では、忍者のキャラクタNJ1が手裏剣SH1を投てきする演出表示が行われており、図28(b)に示されるタイミングでは、投てきした手裏剣SH1が副装飾図柄表示装置208Pに表示されている第2の保留アイコンh12に向かって移動している様子が示されている。
その後、図28(c)では、投てきされた手裏剣SH1が装飾図柄表示装置208から副装飾図柄表示装置208Pに亘って移動し、第2の保留アイコンh12に向かっている様子が示されている。
その後、図28(d)に示すように、副装飾図柄表示装置208Pでは、手裏剣SH1が、第2の保留アイコンh12と重なり、第2の保留アイコンh12が爆発するエフェクトEF2の表示が行われている。このエフェクトEF2は、隣接して表示されている第1の保留アイコンh11の一部にオーバーラップされている。
その後、図28(e)に示すように、副装飾図柄表示装置208Pでは、エフェクトEF2が消去され、エフェクトEF2が消去されていない状態と比較して第2の保留アイコンh12が再び視認容易に表示される。このとき、第2の保留アイコンh12の表示態様は、緑色で点灯する態様で表示されている。ここで、保留アイコンの表示態様が変化したことを音声の出力により報知してもよい。
図29は、保留変化予告演出の他の一例について段階的に示す図である。ここで、図29(a−1)〜同図(a−6)では、エラー表示が行われているときに保留アイコンの表示態様を変化させる演出が行われている様子が示されており、図29(b)では、複数の装飾図柄表示装置に亘って行われる演出表示が行われているときに保留アイコンの表示態様を変化させる演出が行われている様子が示されており、図29(c−1)〜同図(c−3)では、演出ボタン136の操作により保留アイコンの表示態様を変化させる演出が行われている様子が示されており、図29(d−1)〜同図(d−3)では、演出ボタン136を操作することを促す、ボタン演出が行われているときに保留アイコンの表示態様を変化させる演出が行われている様子が示されている。
図29(a−1)に示される演出例は、エラー表示が行われている点を除き、図17(d)に示して上述したのと同様であるので、異なる点についてのみ詳しく説明し、その他については詳しい説明を省略する。
図29(a−1)では、下皿が満タンとなったときに「球を抜いてください」という文字表示を行うことにより、下皿満タンエラーが発生していることを報知する下皿満タンエラー表示ERが表示されている様子が示されている。下皿満タンエラー表示ERは、本実施形態におけるエラー表示の一例であり、その他のエラー表示としては、例えば、前面枠扉106が開放されている旨を報知する扉開放表示等がある。このようなエラー表示は、遊技者に速やかに伝える必要があることから、他の表示に優先して表示されている。したがって、図29(a−1)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、下皿満タンエラー表示ERが、吹き出し部TT2の一部にオーバーラップしている様子が示されている。なお、このようなエラー表示は、エラーが解消されるまで継続して表示される。
その後、図29(a−2)に示すように、家紋役物224Eが初期位置から上昇し、第1装飾図柄表示装置208Lの前面側にオーバーラップしている様子が示されている。図29(a−2)では、家紋役物224Eは、第1装飾図柄表示装置208Lの前面に配置されているため、下皿満タンエラー表示ERの一部が家紋役物224Eにオーバーラップされており、下皿満タンエラー表示ERの一部が家紋役物224Eにオーバーラップされていない状態と比較すると視認困難とされている。
その後、図29(a−3)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、保留表示枠FL1の拡張アニメが行われて保留表示枠FL1が上方に拡張し、家紋役物224Eよりも上方に表れている様子が示されている。この演出例では、保留表示枠FL1よりもエラー表示が優先して表示されるため、保留表示枠FL1の一部が下皿満タンエラー表示ERにオーバーラップされており、保留表示枠FL1の一部が下皿満タンエラー表示ERにオーバーラップされていない状態と比較すると視認困難とされている。
その後、図29(a−4)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、保留表示枠FL1の上部において、忍者のキャラクタNJ1が表れる様子が示されている。なお、忍者のキャラクタNJ1の一部が、下皿満タンエラー表示ERにオーバーラップされており、忍者のキャラクタNJ1の一部が下皿満タンエラー表示ERにオーバーラップされていない状態と比較すると視認困難とされている。
図29(a−5)では、家紋役物224Eが初期位置に向けて下降する様子が示されている。すると、忍者のキャラクタNJ1のうち、家紋役物224Eにオーバーラップされていない部分が拡大する。しかしながら、忍者のキャラクタNJ1の一部が依然として下皿満タンエラー表示ERにオーバーラップされているので、忍者のキャラクタNJ1の一部が下皿満タンエラー表示ERにオーバーラップされていない状態と比較すると忍者のキャラクタNJ1は視認困難である。また、第1装飾図柄表示装置208Lでは、忍者のキャラクタNJ1が手裏剣SH1を投てきしている様子が示されている。この手裏剣SH1は、先読み予告を行っている第2の保留アイコンh12に向かって移動している。
その後、図29(a−6)では、家紋役物224Eが初期位置に戻っている様子が示されている。すると、保留表示枠FL1、変動アイコンh0及び忍者のキャラクタNJ1に対する家紋役物224Eのオーバーラップ状態が解消される。しかしながら、下皿満タンエラーは依然として継続しているため、下皿満タンエラー表示ERも依然として表示され、保留表示枠FL1の一部と保留表示枠FL1の拡張部分に表示されている忍者のキャラクタNJ1の一部が下皿満タンエラー表示ERにオーバーラップされている。また、第1装飾図柄表示装置208Lでは、手裏剣SH1が第2の保留アイコンh12に向かっている様子が示されている。
図29(b)では、予告表示YKが第2装飾図柄表示装置208M、第1装飾図柄表示装置208L、第3装飾図柄表示装置208Nに跨って表示され、左方向にスクロールしている様子が示されている。このとき、第1装飾図柄表示装置208Lでは、保留表示枠FL1が上方に拡張して表示され、拡張部分に忍者のキャラクタNJ1が表示され、保留アイコンの表示態様を変化させる演出が行われている様子が示されている。なお、図29(b)に示されるタイミングでは、第2の保留アイコンh12が先読み予告の表示態様とされている。また、チュートリアル表示部TT1では、「敵が侵入」の文字表示が表示されており、予告表示YKと関連する内容が表示されている。この演出例では、予告表示YKよりも保留アイコンの表示態様の演出表示を優先して表示するため、予告表示YKの一部が拡張して表示された保留表示枠FL1にオーバーラップされている。
図29(c−1)では、先読み予告の表示態様の一例として、第2の保留アイコンh12が演出ボタン136を模した表示態様であるボタン保留アイコンとなっている様子が示されている。なお、この演出例では、チビ姫のキャラクタCH1や爺のキャラクタGY1は表示されておらず、チュートリアル表示部TT1は、非表示状態となっている。また、第2装飾図柄表示装置208Mでは、ボタン画像136aが表示されていないが、ボタン画像136aが表示されていてもよい。また、このボタン保留アイコンは、保留表示枠FL1とは離間した位置に表示されているため、保留表示枠FL1が拡大表示した場合でもオーバーラップされない表示であるということができる。また、ボタンの保留アイコンの表示態様は、保留増加時に表示されてもよいし、保留増加後に他の表示態様(例えば、デフォルトの表示態様等)から変更するようにしてもよい。
その後、図29(c−2)に示されるタイミングで、遊技者により演出ボタン136が操作されると、図29(c−3)に示すように、第2の保留アイコンh12がボタン保留アイコンから殿様のキャラクタの表示態様の保留アイコンに変化する。なお、演出ボタン136の操作は、図柄変動中であることを条件として受付可能な状態とし、図柄停止表示中は、受付不可としているが、図柄停止表示中も演出ボタン136の操作を受付可能としてもよい。
図29(d−1)では、ボタン演出が行われているときに保留アイコンの表示態様を変化させる演出が行われている様子が示されている。具体的には、第1装飾図柄表示装置208Lでは、中央に演出ボタン136を模したボタン画像136aが表示されているとともに、その下方に、演出ボタン136の操作有効期間を示す残時間表示バーが表示されている。すなわち、第1装飾図柄表示装置208Lでは、ボタン演出が行われている。このとき、第1装飾図柄表示装置208Lでは、保留表示枠FL1が上方に拡張して表示され、拡張部分に忍者のキャラクタNJ1が表示され、保留アイコンの表示態様を変化させる演出も行われている。この演出例では、ボタン演出よりも保留アイコンの表示態様を変化させる演出表示を優先して表示するため、ボタン画像136a及び残時間表示バーの一部が拡張して表示された保留表示枠FL1にオーバーラップされている。また、ボタン演出が行われている間は、第1装飾図柄は表示されず、そのため、ボタン演出は、装飾図柄にオーバーラップされない演出であるということができ、また、装飾図柄は、ボタン演出にオーバーラップされない演出であるということもできる。なお、このとき、上述したエラー表示が行われる場合には、ボタン演出や保留表示枠FL1に優先して表示されることとなる。また、上述したボタン保留アイコンが表示される場合には、ボタン画像136aや残時間表示バーよりも前面側に表示され、また、保留表示枠FL1よりも前面側に表示されるが、ボタン画像136aや残時間表示バーよりも背面側に表示されてもよいし、保留表示枠FL1よりも背面側に表示されてもよい。
その後、図29(d−2)に示すタイミングで、遊技者により演出ボタン136が操作されると、図29(d−3)に示すように、殿様のキャラクタがアップして表示されたカットイン表示が行われる場合がある。このカットイン表示が行われることにより、遊技者は大当りの信頼度が高いことを認識することができる場合がある。この演出例では、カットイン演出よりも保留アイコンの表示態様を変化させる演出を優先して表示するため、カットイン画像の一部が拡張して表示された保留表示枠FL1にオーバーラップされている。なお、このとき、上述したエラー表示が行われる場合には、カットイン表示や保留表示枠FL1に優先して表示されることとなる。また、上述したボタン保留アイコンが表示される場合には、カットイン表示よりも前面側に表示され、また、保留表示枠FL1よりも前面側に表示されるが、カットイン表示よりも背面側に表示されてもよいし、保留表示枠FL1よりも背面側に表示されてもよい。
図30は、本実施形態に適用可能な図柄変動表示の一例について段階的に示す図である。ここで、図30(a−1)〜同図(a−5)に示される演出例は、サブ表示装置を備えておらず、メイン表示装置としての装飾図柄表示装置208のみによって演出表示が行われるように構成されたものが示され、図30(b−1)〜同図(b−2)では、エラー表示が行われた場合の様子について示されている。また、図30(c)では、保留表示枠FL1において、変動アイコンh0と忍者のキャラクタNJ1の表示位置が逆転している様子が示されており、図30(d−1)〜同図(d−2)では、保留アイコン表示領域に保留表示枠が表示される様子が示されている。
図30(a−1)では、メイン表示装置としての装飾図柄表示装置208のみを備え、サブ表示装置を備えていない点において、上述した実施形態と異なっている。そして、図30(a−1)に示すように、装飾図柄表示装置208の表示画面の下部にUI部が配置されるとともに、表示画面の左上に第2装飾図柄が表示され、また、表示画面の右上には、特図1及び特図2の第2保留数表示や特図1及び特図2の第4図柄が表示されている。
また、装飾図柄表示装置208の下方には、家紋役物224Eが配置されており、装飾図柄表示装置208の上方には、八代役物224Faと将軍役物224Fbとが配置されている。
図30(a−1)に示すように、装飾図柄表示装置208では、第1装飾図柄が「装飾6−装飾2−装飾2」の組合せで表示され、揺れ変動が行われている。また、第2装飾図柄では変動表示が行われている。また、UI部では、変動アイコンh0が収容された保留表示枠FL1が表示されるとともに、保留アイコン表示領域には、2つの保留アイコンh11,h12が表示されている。これらの変動アイコンh0及び保留アイコンh11,h12は、いずれもデフォルトの表示態様となっている。また、チュートリアル表示部TT1は、非表示とされている。
その後、図30(a−2)に示すように、装飾図柄表示装置208では、ワイプ画像WP1,WP2が表示画面の左右から中央に向かって移動するワイプ表示が行われている。この演出例では、ワイプ画像WP1,WP2として襖を模した画像を用いており、ワイプ表示として、襖が閉まるような演出表示が行われている。ここで、ワイプとは、画像を切り換える際に、表示画面の一部分から次に表示する画像を割り込むようにして表示する映像効果のことをいう。ワイプには様々なタイプの技法があるが、いずれの技法についても適用することができる。この演出例では、ハズレの装飾図柄の組合せで揺れ変動が開始された後にワイプ画像WP1,WP2によるワイプ表示が行われるようにしているが、揺れ変動が終了して確定表示されたタイミングでワイプ表示が行われるようにしてもよい。また、例えば、ステージチェンジする場合に行われてもよいし、スーパーリーチ演出に移行する場合に行われてもよく、適宜のタイミングで行うことが可能である。ワイプ画像WP1,WP2は、UI部や第1装飾図柄にオーバーラップする一方、第2装飾図柄、第2保留数表示及び第4図柄にオーバーラップされる。なお、図30(a−2)に示されるタイミングでは、保留アイコン表示領域に表示されている2つの保留アイコンh11,h12や保留表示枠FL1は、ワイプ画像WP1,WP2にオーバーラップされていない。なお、変動アイコンh0は、ワイプ画像WP1,WP2が表示開始されるタイミングで消去されている。ここで、変動アイコンh0が消去されるタイミングは、ワイプ画像WP1,WP2が表示開始されるよりも前のタイミングであってもよいし、ワイプ画像WP1、WP2が表示開始されるタイミングと同じタイミングであってもよいし、ワイプ画像WP1,WP2が表示開始されたタイミングよりも後のタイミングであってもよい。また、この場合において、常にいずれかのタイミングで行われるように構成してもよいし、場合によってタイミングが異なるように構成されてもよい。
図30(a−3)は、ワイプ画像WP1,WP2がさらに装飾図柄表示装置208の表示画面の中央に向かって移動している様子が示されている。図30(a−3)に示されるタイミングでは、保留アイコン表示領域に表示されている2つの保留アイコンh11,h12はワイプ画像WP1にオーバーラップされているが、保留表示枠FL1は、ワイプ画像WP1,WP2にオーバーラップされていない。
その後、図30(a−4)に示すように、装飾図柄表示装置208では、ワイプ画像WP1,WP2によって表示画面全体が覆われ、ハズレ図柄で確定表示した様子が表示されている。そのため、保留表示枠FL1は、その全体がワイプ画像WP1,WP2にオーバーラップされた状態とされている。また、表示画面の左上に表示されている第2装飾図柄は、第1装飾図柄の揺れ変動時において表示された装飾図柄の組合せに応じて、「装飾6−装飾2−装飾2」の組合せで停止表示しており、特図1第4図柄も、ハズレの図柄で停止表示している。
その後、保留が消化されて、特図1の図柄変動表示が開始されると、装飾図柄表示装置208では、ワイプ画像WP1,WP2がそれぞれ表示画面の左右方向に向かってフレームアウトするワイプ表示が行われる。その結果、UI部が視認可能とされ、保留表示枠FL1も視認可能に表示される。なお、装飾図柄表示装置208では、第1装飾図柄、第2装飾図柄及び特図1第4図柄がそれぞれ変動表示を開始している。このとき、例えば、保留移動アニメーションにより、第1の保留アイコンh11として表示されていた1番目の保留アイコンが保留表示枠FL1に移動し、変動アイコンh0として表示される。また、第2の保留アイコンh12として表示されていた2番目の保留アイコンも1番目の保留アイコンの表示位置に移動し、第1の保留アイコンh11として表示される。また、チュートリアル表示部TT1では、「パンダは殿様の師匠」の文字表示が表示されている。
図30(b−1)〜同図(b−2)では、エラー表示の表示中にワイプ表示が行われている様子が示されている。なお、図30(b−1)〜同図(b−2)に示される演出例は、下皿満タンエラー表示ERが表示されている点を除き、図30(a−3)〜同図(a−4)と同様であるので、異なる点についてのみ詳しく説明し、その他については詳しい説明を省略する。図30(b−1)〜同図(b−2)に示すように、装飾図柄表示装置208では、上述した下皿満タンエラー表示ERがワイプ画像WP1,WP2にオーバーラップしている様子が示されている。このようなエラー表示は、遊技者に速やかに伝える必要があることから、他の表示に優先して表示されている。したがって、図30(b−1)に示す場合においても、ワイプ画像WP1,WP2に優先して下皿満タンエラー表示ERの表示が優先されることとなる。なお、図30(b−2)に示すように、図柄が確定表示された場合でも、下皿満タンエラー表示ERは消去されず、ワイプ画像WP1,WP2にオーバーラップして表示されることとなる。なお、下皿満タンエラー表示ER等のエラー表示がワイプ画像WP1,WP2にオーバーラップされるようにしてもよい。
図30(c)は、保留表示枠FL1において、変動アイコンh0と忍者のキャラクタNJ1の表示位置が逆転している様子が示されている。ここで、図30(c)は、変動アイコンh0と忍者のキャラクタNJ1の表示位置が逆転している点を除き、図17(i)と同様であるので、異なる点についてのみ詳しく説明し、その他については詳しい説明を省略する。図30(c)に示す演出例では、例えば、保留表示枠FL1の拡張アニメが行われる際に、保留表示枠FL1の拡張とともに、変動アイコンh0が上方に移動し、変動アイコンh0の背面側から忍者のキャラクタNJ1が登場するような演出が行われる。このように、この演出例では、保留表示枠FL1の拡張の際、変動アイコンh0の表示位置が変化しているということができる。
図30(d−1)では、先読み予告の対象である第2の保留アイコンh12を囲む保留表示枠FL4が表示されるとともに、この保留表示枠FL4が上方に拡張し、当該拡張部分に忍者のキャラクタNJ3が表示されている様子が示されている。なお、図30(d−1)に示される演出例は、第2の保留アイコンh12を囲む保留表示枠FL4が表示され、チュートリアル表示部TT1では非表示とされている点を除き、図17(b)と同様であるので、異なる点についてのみ詳しく説明し、その他については詳しい説明を省略する。図30(d−1)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、先読み予告の表示態様である第2の保留アイコンh12を囲むように保留表示枠FL4が表示されている。この保留表示枠FL4は、例えば、第2の保留アイコンh12の大きさに合ったサイズのデフォルトの表示態様で、表示画面の下方からフレームインし、第2の保留アイコンh12を囲む位置まで移動した後、拡張アニメにより上述した要領で保留表示枠FL4が上方に拡張する表示が行われる。そして、拡張された保留表示枠FL4の拡張部分に忍者のキャラクタNJ3が表示され、上述したようにして保留アイコンの表示態様を変化させる演出が行われる。なお、保留表示枠FL1を拡張表示して行われる保留アイコンの表示態様を変化させる演出と、保留表示枠FL4を拡張表示して行われる保留アイコンの表示態様を変化させる演出の両方の行われる時期が重なるようにしてもよいし、両方の演出が行われる時期が重ならないようにしてもよい。
また、保留アイコンの表示態様を変化させる演出が行われているときに、図柄が停止表示し、次の図柄変動表示が開始された場合には、図30(d−2)に示すように、保留アイコンの移動に合わせて保留表示枠FL4も移動する。この場合、例えば、図柄停止表示が行われる場合には、拡張された保留表示枠FL4を縮小してデフォルトの表示態様に変化させ、その後、図柄を確定表示させる。そして、第2の保留アイコンh12の移動アニメーションによる移動に合わせてデフォルトの表示態様の保留表示枠FL4も移動し、図柄変動表示を開始させる。その後、保留表示枠FL4を拡張アニメにより保留表示枠FL4を上方に向けて拡張させる。このような態様で保留表示枠FL4を移動するようにしてもよい。また、図柄停止表示時には、保留表示枠FL4をいったん消去し、次の図柄変動表示が開始された後で、保留表示枠FL4が再び表示されるようにしてもよい。また、図柄停止表示時も保留表示枠FL4の表示を拡張した状態で維持し、第2の保留アイコンh12の移動アニメーションによる移動表示にしたがって保留表示枠FL4も移動するようにしてもよい。
図31は、保留表示枠の拡張演出の他の一例について段階的に示す図である。ここで、図31(a−1)〜同図(a−4)は、保留表示枠としてのチュートリアル表示部TT6が拡張する様子が示されており、図31(b−1)〜同図(b−5)では、保留アイコンが収容される保留表示枠が拡張表示して保留アイコンの表示態様を変化させる演出が行われている様子が示されている。
図31(a−1)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、表示画面の下部にUI部が配置されており、このUI部には、その中央に変動アイコンh0が保留表示枠FL1に収容された態様で表示されており、変動アイコンh0の左側には、4つの保留アイコンが表示可能に台座が4つ配置された保留アイコン表示領域が形成されている。図31(a−1)に示すタイミングでは、特図1の変動表示が2つ保留されているので、保留アイコン表示領域には、2つの保留アイコンh11,h12が表示されている。なお、変動アイコンh0及び2つの保留アイコンh11,h12は、いずれもデフォルトの表示態様となっている。このとき、保留表示枠FL1は、デフォルトの表示態様であり、装飾図柄にオーバーラップしていない。また、この演出例では、チュートリアル表示部TT6が第1装飾図柄表示装置208Lの下端縁に沿って左右方向に延在しており、保留表示枠FL1及び保留アイコン表示領域の下方に配置されている。そして、チュートリアル表示部TT6には、「パンダは殿様の師匠」という文字表示が行われ、説明表示が行われている様子が示されている。この演出例では、チュートリアル表示部TT6が保留表示枠として機能する場合がある。
第2装飾図柄表示装置208Mでは、表示画面の下部にステージ名表示部ST1が配置されている。図31(a−1)に示されるステージ名表示部ST1では、「城下町」と表示されており、現在のステージが城下町であることが報知されている。また、第2装飾図柄表示装置208Mの表示画面の上部では、第2装飾図柄の変動表示が行われている。なお、この演出例では、ボタン画像136aは表示されていない。
第3装飾図柄表示装置208Nでは、殿様のキャラクタがステージ上に乗っている様子が示されており、また、表示画面上部では、特図1及び特図2の第2保留数表示や特図1及び特図2の第4図柄が表示されている。また、第1装飾図柄表示装置208Lで表示されていた第1装飾図柄は、第3装飾図柄表示装置208Nの上方で小さく表示されている。
また、第1装飾図柄表示装置208Lの下方には、上述した家紋役物224Eが配置され、第1装飾図柄表示装置208Lの上方には、上述した八代役物224Faと将軍役物224Fbとが配置されている。
図31(a−2)では、チュートリアル表示部TT6が上方に拡張するアニメーションにより、保留表示枠FL1及び保留アイコン表示領域を上方に押し上げ、チュートリアル表示部TT6の範囲が拡張されている様子が示されている。また、拡張されたチュートリアル表示部TT6では、酒飲み対決リーチ演出が開始されている。このとき、第1装飾図柄表示装置208Lで変動表示されていた第1装飾図柄は、第3装飾図柄表示装置208Nに移動して変動表示が継続される。したがって、この演出例では、装飾図柄の表示が邪魔されない領域が拡張されているということができる。換言すれば、保留表示枠FL1及び保留アイコン表示領域が移動することで、保留表示枠FL1及び保留アイコン表示領域の下部の領域(下部領域)が広がる。その下部領域で行われる表示は、変動表示している装飾図柄や、例えば、会話予告等のセリフの表示や、予告の表示や、保留アイコンの表示の変化の演出等にオーバーラップされない表示であるということができる。また、第2装飾図柄表示装置208Mでは、「勝利でSP発展」との文字表示が行われ、酒飲み対決リーチ演出で勝利した場合に行われる演出の内容が報知されている。酒飲み対決リーチ演出では、主人公の殿様と爺との飲み比べ対決が行われ、爺が酔いつぶれた場合には、主人公の殿様が勝利であるとして、SPリーチに発展することが予告される。なお、酒飲み対決リーチ演出が開始された場合に、保留表示枠FL1及び保留アイコン表示領域を非表示にしてもよいし、保留表示枠FL1を表示し、保留アイコン表示領域を非表示にするようにしてもよい。
図31(a−3)では、酒飲み対決リーチ演出が継続して行われている様子が示されている。
その後、図31(a−4)に示されるように、SPリーチへ移行する場合には、爺が酔いつぶれ、主人公の殿様が勝利した演出表示が行われる。一方、SPリーチへ移行せず、ハズレの結果が表示される場合には、図31(a−4´)に示されるように、主人公の殿様が酔いつぶれ、主人公の殿様が爺に敗北した演出表示が行われる。なお、図31(a−1)の状態のチュートリアル表示部TT6では、図31(a−2)の状態のチュートリアル表示部TT6で行われる演出表示が行われないように構成されてもよく、また、図31(a−2)の状態のチュートリアル表示部TT6では、図31(a−1)の状態のチュートリアル表示部TT6で行われている説明表示が行われないように構成してもよい。また、図31(a−2)に示される状態では、保留アイコンや変動アイコンを非表示にするようにしてもよい。
図31(b−1)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、表示画面の下部にUI部UI2が配置されている。この演出例におけるUI部UI2は、左側に保留アイコン表示領域が形成されている。保留アイコン表示領域は、4つの枠によって仕切られ、それぞれ保留表示枠を構成し、各枠内に保留アイコンが1つずつ表示されるように構成されている。図31(b−1)に示されるタイミングでは、保留アイコン表示領域には、4つの保留アイコンが各枠内に収容されており、第1の保留アイコンh11〜第4の保留アイコンh14のうちの第2の保留アイコンh12は、先読み予告の表示態様(例えば、青色で点灯する表示態様)であり、その他の保留アイコンは、デフォルトの表示態様とされている。また、第1の保留アイコンh11が収容されている枠の上方には、変動アイコン表示領域が形成されており、図柄変動表示中では、この変動アイコン表示領域に変動アイコンh0が表示される。ここで、変動アイコンh0が表示されている領域についてもUI部UI2に含まれるものとしてもよい。また、保留アイコン表示領域の右側には、チュートリアル表示部TT7が配置されている。図31(b−1)に示されるタイミングでは、チュートリアル表示部TT7には、「予告アイコン消化で・・・」の文字表示が表示されており、予告演出が行われることを示唆している。なお、チュートリアル表示部TT7において、説明表示が行われてもよい。なお、変動アイコンh0及び第1の保留アイコンh11〜第4の保留アイコンh14のいずれも、装飾図柄にオーバーラップしていない。
第2装飾図柄表示装置208Mでは、表示画面の上部において、第2装飾図柄の変動表示が行われている。なお、この演出例では、ステージ名表示部やボタン画像136aは表示されていない。
第3装飾図柄表示装置208Nでは、殿様のキャラクタがステージ上に乗っている様子が示されており、また、表示画面上部では、特図1及び特図2の第2保留数表示や特図1及び特図2の第4図柄が表示されている。
また、第1装飾図柄表示装置208Lの下方には、上述した家紋役物224Eが配置され、第1装飾図柄表示装置208Lの上方には、上述した八代役物224Faと将軍役物224Fbとが配置されている。なお、図31(b−1)に示されるタイミングでは、家紋役物224Eは、第2の保留アイコンh12の表示色に合わせて、青色に発光している。
その後、図31(b−2)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、保留アイコン表示領域が拡大して表示されている。保留アイコン表示領域の拡大表示は、例えば、徐々に拡大するアニメーション表示等により行うことができる。図31(b−2)に示されるタイミングでは、先読み予告の表示態様である、第2の保留アイコンh12が収容されている保留表示枠が表示画面の中央で拡大表示されている。すなわち、この演出例では、第2の保留アイコンh12が収容されている保留表示枠が拡張した態様で表示されているということができる。なお、図31(b−2)に示されるタイミングでは、第1装飾図柄は、第3装飾図柄表示装置208Nにおいて変動表示している。
その後、図31(b−3)に示されるタイミングになると、青色で発光していた家紋役物224Eの発光色が緑色に変化する。すなわち、第2の保留アイコンh12の表示色が青色から緑色に変化することを予告しているということができる。
その後、図31(b−4)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、拡大表示された第2の保留アイコンh12の表示色が青色から緑色に変更されている。これにより、遊技者は、第2の保留アイコンh12に対応する保留にかかる図柄変動表示に対する大当りへの期待感を高めることができる場合がある。
その後、図31(b−5)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、保留アイコン表示領域が縮小してデフォルトの表示態様に戻る。保留アイコン表示領域の縮小表示は、例えば、徐々に縮小するアニメーション表示等により行うことができる。この演出例では、このようにして保留表示枠を拡張し、拡張した保留表示枠で保留アイコンの表示態様の変更演出を行うことができる。
次に、本実施形態にかかるパチンコ機100において実行される演出の他の具体例について、図32〜図157を参照しながら説明する。
図32〜図157は、本実施形態に適用可能なパチンコ機100の装飾図柄表示装置を中心とした演出の変形例を段階的に示す図である。なお、図32〜図157では、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、普図表示装置210、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、普図保留ランプ216及び第4図柄表示装置284aについては、図示を省略している。また、図32〜図157では、装飾図柄表示装置を3つ横列に並べて配置した例を示している。すなわち、3つの装飾図柄表示装置のうちの中央に配置される第1装飾図柄表示装置208Lと、第1装飾図柄表示装置208Lの左側に配置される第2装飾図柄表示装置208Mと、第1装飾図柄表示装置208Lの右側に配置される第3装飾図柄表示装置208Nとにより表示が行われている。なお、第1装飾図柄表示装置208Lは、メイン表示装置という場合があり、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nは、サブ表示装置という場合があり、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nは、幅方向の長さが第1装飾図柄表示装置208Lの略半分の長さよりも短く、また、高さもわずかに短い。また、第2装飾図柄表示装置208Mは、その右端辺部分が第1装飾図柄表示装置208Lの左端辺部分の前面側に重なっており、第3装飾図柄表示装置208Nは、その左端辺部分が第1装飾図柄表示装置208Nの右端辺部分の前面側に重なっている。さらに、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nは、それぞれ第1装飾図柄表示装置208Lの表示面に沿って、互いに近接する方向にスライド移動可能に構成されている。また、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nは、互いに最も近接した状態となった場合に、第1装飾図柄表示装置208Lの表示面に沿って一体的に回転することができるように構成されている。なお、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nは、互いに最も近接した状態でない場合であっても、単体で回転することも可能である。ここで、第1装飾図柄表示装置208L、第2装飾図柄表示装置208M、第3装飾図柄表示装置208Nの各名称は、各表示装置について装飾図柄が必ずしも変動表示するものではなく、便宜的に名称付けたものであり、表示装置の解釈を狭小するものではないことを念のためここに付言する。また、これらの装飾図柄表示装置(第1装飾図柄表示装置208L、第2装飾図柄表示装置208M、第3装飾図柄表示装置208N)をまとめたものを演出表示手段とし、演出表示手段は、装飾図柄の変動表示を行ったり、複数種類の演出表示を行ったりするということもできる。また、第1装飾図柄表示装置208Lの前面側には、透明の導光板ILが配置されており、遊技者は導光板ILを介して第1装飾図柄表示装置208Lの表示状態を視認可能とされている。導光板ILは、透過領域に所定のレンズカットが施されている。導光板ILの側端部近傍の適宜位置にはLED等の発光体が設けられ、発光体からの光がレンズカット部分で前方に向けて反射することにより、透過領域が所定の模様で発光しているように見せることができるように構成されている。図32〜図157に示される実施形態では、導光板ILには所定のエフェクト画像を模した模様のレンズカットが施されている。なお、導光板ILは光を照射する分の厚みよりも光を遊技者側に向けて屈折させる領域の部分の厚みのほうが薄いように構成されている。そのため、第1装飾図柄表示装置208L、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nの表示状態が視認しやすくなる場合がある。また、導光板ILが可動するものであってもよい。また、導光板ILは、第1装飾図柄表示装置208L、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nのうちの少なくとも一つの表示装置よりも手前側に設けられていればよい。また、図32〜図157では、スピーカ120及び演出ボタン136の様子が示されている。
図32は、本実施形態に適用可能な予告アイコン増加演出の他の演出例を段階的に示す図である。図32では、UI部が変動アイコン表示領域と保留アイコン表示領域とチュートリアル表示部TT4とステージ名表示部ST2とが一体となって第1装飾図柄表示装置208Lの下部に表示されている様子が示されている。また、予告アイコンがステージ名表示部ST2にストックされる場合には、ステージ名表示部ST2における説明表示が消去されている様子が示されている。
図32(a)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、表示画面の下部に方形状の枠で囲まれたUI部が配置されている。図32(a)に示されるUI部は、その中央に保留アイコン表示領域が形成されている。保留アイコン表示領域は、4つの枠によって仕切られ、各枠内に保留アイコンが1つずつ表示されるように構成されている。また、UI部の中央上部には、変動アイコン表示領域が形成されており、UI部が構成する枠上に載置される態様で変動アイコンが表示されている。なお、図32(a)に示すタイミングでは、特図1の変動表示が2つ保留されているので、保留アイコン表示領域には、2つの保留アイコンh11,h12が表示されている。なお、変動アイコンh0及び2つの保留アイコンh11,h12は、いずれもデフォルトの表示態様となっている。また、保留アイコン表示領域の右側には、説明表示部としてのチュートリアル表示部TT4が配置されており、保留アイコン表示領域の左側には、ステージ名表示部ST2が配置されている。チュートリアル表示部TT4及びステージ名表示部ST2の機能構成は、上述したチュートリアル表示部TT1及びステージ名表示部ST1と同様であるので、ここでの説明は省略する。なお、図32(a)に示されるチュートリアル表示部TT4では、「予告アイコン消化で・・・」と表示されており、また、ステージ名表示部ST2では、「城下町ステージ」と表示されており、現在のステージが城下町であることが報知されている。また、第1装飾図柄表示装置208Lでは、第1装飾図柄の変動表示が行われている。
第2装飾図柄表示装置208Mでは、第2装飾図柄表示装置208Mの表示画面の上部において、第2装飾図柄の変動表示が行われている。
第3装飾図柄表示装置208Nでは、殿様のキャラクタがステージ上に乗っている様子が示されており、遊技の進行に応じて様々な動作を行っている。また、第3装飾図柄表示装置208Nの表示画面上部では、特図1及び特図2の第2保留数表示や特図1及び特図2の第4図柄も表示されている。
また、第1装飾図柄表示装置208Lの下方には、上述した家紋役物224Eが配置されており、また、第1装飾図柄表示装置208Lの上方には、上述した八代役物224Faと将軍役物224Fbとが配置されている。
続いて、図32(b)に示されるタイミングで、第1特図始動口230に遊技球が入賞すると、保留アイコン表示領域に3つ目の特図1の保留アイコン(第3の保留アイコンh13)が表示され、保留数が3つとなったことが報知される。ここで、3つ目の保留は、先読みの対象となった図柄変動表示の保留である。この演出例では、第3の保留アイコンh13が、デフォルトの表示態様ではなく、先読み予告の表示態様(例えば、青色の丸印での表示態様)で表示されている。
その後、図32(c)に示すタイミングで、第1装飾図柄表示装置208Lでは、第1装飾図柄が「装飾3−装飾4−装飾1」の装飾図柄の組み合わせで停止表示され、はずれの表示結果が確定される。このとき、変動アイコンh0は消去されていないが、消去されるようにしてもよい。また、第2装飾図柄表示装置208Mにおいても、第2装飾図柄が「装飾3−装飾4−装飾1」の装飾図柄の組み合わせで停止表示されている。
その後、第1特図表示装置212における図柄変動が開始された後、図32(d)に示されるように、第3装飾図柄表示装置208Nでは、投てきアニメーションが行われている。図32(d)に示されるタイミングでは、殿様のキャラクタが、爆弾アイコンI61を投てきした様子が示されている。
図32(e)は、殿様のキャラクタが投げつけた爆弾アイコンI61が破裂した後、破裂した爆弾アイコンI61が疑似連予告のアイコンI65に変化し、ステージ名表示部ST2に移動している様子が示されており、図32(e)に示されるタイミングでは、ステージ名表示部ST2に重なってはいるが、所定の表示位置(ストック位置)まで到達していない様子が示されている。この場合は、疑似連予告のアイコンI65は、未だステージ名表示部ST2に表示されている状態ではないので、「城下町ステージ」の説明表示が表示されており、疑似連予告のアイコンI65によって少なくとも一部が視認困難な状態となっている。なお、予告アイコンがステージ名表示部ST2に重なるよりも前に説明表示が消去されるように構成されてもよい。また、爆弾アイコンI61の投てきアニメーションは、爆弾アイコンI61がステージ名表示部まで移動するアニメーションであってもよい。また、爆弾アイコンI61の投てきアニメーションの後に予告アイコンが取得されないパターン(いわゆるガセ)を設けてもよい。例えば、爆弾アイコンI61がステージ名表示部ST2を通過して予告アイコンが取得されないようにしてもよい。この場合において、爆弾アイコンI61がステージ名表示部ST2と重なっている状態であっても説明表示が消去されないように構成してもよい。また、予告アイコンが取得(ストック)される場合では、図32(e)に示すように、予告アイコンがステージ名表示部ST2に表示される前に説明表示(ステージ名表示)が消去され、予告アイコンが取得されないガセの場合では、図32(e)に示すように、説明表示が消去されないように構成して、予告アイコンが取得されるか否かを事前に把握可能にしてもよい。
その後、図32(f)に示されるように、疑似連予告のアイコンI65がステージ名表示部ST2の所定の表示位置に表示されると、ステージ名表示部ST2において、今まで表示されていた「城下町ステージ」の説明表示は消去され、専ら予告アイコンを表示する領域として機能するようになる。そのため、ステージ名表示部ST2の上部には、「STOCK」の文字表示が行われている。すなわち、この演出例によれば、予告アイコンがステージ名表示部ST2にストックされる場合には、ステージ名の表示は行われないこととなる。このように、この演出例では、先読みの対象の保留があった後に開始される図柄変動表示中に予告アイコンの表示が行われていることが示されている。
その後、特図1の変動時間が経過すると、図32(g)に示すタイミングで、第1装飾図柄表示装置208Lでは、第1装飾図柄が「装飾6−装飾2−装飾2」の装飾図柄の組み合わせで停止表示され、はずれの表示結果が確定される。また、第2装飾図柄表示装置208Mにおいても、第2装飾図柄が「装飾6−装飾2−装飾2」の装飾図柄の組み合わせで停止表示されている。
そして、第1特図表示装置212における図柄変動が開始されると、図32(h)に示すように、保留アイコンh11,h12がそれぞれ移動アニメーションにより移動表示され、第1の保留アイコンh11の表示位置にあった保留アイコンが変動アイコン表示領域で変動アイコンh0となり、第2の保留アイコンh12の表示位置にあった保留アイコンが第1の保留アイコンh11となる。また、図32(h)に示される第1装飾図柄表示装置208Lでは、第1装飾図柄の変動表示が開始されるとともに、第2装飾図柄表示装置208Mでは、第2装飾図柄の変動表示が開始される。また、この演出例では、図32(h)に示されるように、装飾図柄の変動表示の開始とともにステージが変更され、背景表示が城下町から海岸に変更している。すなわち、この演出例では、ステージ名表示部ST2が非表示の状態であっても、ステージの変更が可能であり、また、ステージ名表示部ST2が非表示の状態では、変更後のステージ名の表示も行われない。なお、ステージが変更された場合には、ステージ名表示部ST2に所定時間だけ変更後のステージ名を表示し、その後、ステージ名を消去して予告アイコンを表示するようにしてもよい。また、ステージが変更された場合には、ステージ名表示部ST2では変更後のステージ名を表示せず、背景表示がなされる部分に変更後のステージ名を数秒間(例えば、5秒間)表示するようにしてもよい。また、ステージの変更は、装飾図柄の変動表示の開始と同時であってもよいし、装飾図柄の変動表示が開始した後であってもよいし、装飾図柄の変動表示が開始する前であってもよい。
その後、図32(i)に示される第1装飾図柄表示装置208では、表示画面の左側にチビ姫のキャラクタCH1とともに、第2チュートリアル表示部(説明表示部)としての吹き出し部TT2が表示されている。吹き出し部TT2では、上述した会話演出やセリフ演出が行われるが、この演出例では、疑似連予告のアイコンI65とともに「GET」の表示を行うことにより、疑似連予告に係る予告アイコンを獲得した旨の表示が行われている。すなわち、吹き出し部TT2では、予告アイコンの表示が行われているということができる。このように、この演出例では、ある説明表示領域(ステージ名表示部ST2)に予告アイコンが表示されている状態において、別の説明表示領域(吹き出し部TT2)に予告アイコンが表示される場合がある。また、吹き出し部TT2は、第1装飾図柄にオーバーラップする場合があるが、オーバーラップしない位置に配置するようにしてもよい。また、チュートリアル表示部TT4に表示される表示と全く同じ表示は、吹き出し部TT2の方には表示されないが、表示されてもよい。また、チュートリアル表示部TT4は、吹き出し部TT2よりも表示領域が大きくてもよいし、小さくてもよい。また、チュートリアル表示部TT4は、吹き出し部TT2よりも文字のフォントが大きくてもよいし、小さくてもよい。また、チュートリアル表示部TT4と吹き出し部TT2とで、フォントが同じであってもよいし、異なってもよい。また、吹き出し部TT2は、装飾図柄とオーバーラップする場合があるが、他の説明表示を行う表示領域では装飾図柄はオーバーラップしない構成されているが、オーバーラップするようにしてもよい。また、チュートリアル表示部TT4は、吹き出し部TT2よりも説明表示が行われる頻度が低くてもよいし、高くてもよい。また、チュートリアル表示部TT4も吹き出し部TT2も線で区画された表示領域であってもよいし、いずれか一方又は両方が線で区画されない表示領域であってもよい。また、予告アイコンに関する演出は非電サポ状態でのみ行われるようにしてもよい。この場合、例えば、電サポ状態から非電サポ状態に移行し、所定の変動回数(例えば、30回)は所定の演出モードに移行する構成においては、非電サポ状態であっても所定の演出モードにおいては予告アイコンに関する演出を行わないようにしてもよい。
その後、図32(j)に示される第1装飾図柄表示装置208Lでは、第1装飾図柄の中図柄に「NEXT」と表示された疑似連図柄が停止した後、「装飾2−疑似連図柄−装飾3」の装飾図柄の組合せで揺れ変動表示が行われ、疑似連が開始することを演出している様子が示されている。これは、吹き出し部TT2に表示された疑似連予告のアイコンI65が消化されたことにより、疑似連予告が行われていることを示している。なお、吹き出し部TT2に表示された疑似連予告のアイコンI65は、吹き出し部TT2に表示されている状態から直接消化されるようにしてもよいし、ステージ名表示部ST2に一旦ストックされた後に消化されるようにしてもよい。このように、吹き出し部TT2に表示された疑似連予告のアイコンI65は、先読みの対象である図柄変動表示が行われるまでストックされることなく、ストックしたときに行われている図柄変動表示において消化されるようにしてもよい。また、この演出例では、疑似連予告のアイコンI65が消化された場合には、疑似連予告が必ず行われるようにしたが、疑似連予告が行われない偽の予告があってもよく、例えば、疑似連予告のアイコンI65が消化されると、疑似連図柄が出現するとともに、ボタン画像が表示され、演出ボタン136の操作を促す。また、例えば、予告アイコンにクエスチョンマークが付される場合があり、このマークが付されている予告アイコンについては、偽の予告が行われる場合があるようにしてもよい。そして、遊技者により演出ボタン136が操作され、疑似連図柄が停止表示されると、疑似連予告が開始されることが報知され、疑似連図柄が停止表示されなかった場合は、偽の予告であったとして、そのままハズレの装飾図柄の組合せで停止表示するようにしてもよい。すなわち、疑似連予告のアイコンI65を、疑似連予告が行われるか否かを煽る演出が行われる予告アイテムとしてもよい。
図32(k1)〜同図(k4)は、同じ種類の複数の予告アイコンがストックされる場合の表示態様の一例について示している。同じ種類の複数の予告アイコンがストックされる場合には、以下に説明するいずれの態様を採用することができ、また、複数の態様を組み合わせて用いてもよい。
図32(k1)に示すように、例えば、複数の疑似連予告のアイコンI65をストックして表示する場合には、表示色を変化させるようにしてもよく、図32(k1)に示す例では、2つの疑似連予告のアイコンI65がストックされる場合には、赤色の表示態様で表示されている様子が示されている。すなわち、赤色の表示態様である疑似連予告のアイコンI65が表示されている場合は、疑似連予告が2回行われることが報知されているということができる。ここで、疑似連予告のアイコンI65の表示態様は、ストックされる疑似連予告のアイコンI65の個数に応じて変化するようにしてもよい。また、表示態様の変化は、色の変化であってもよいし、形状の変化であってもよいし、大きさの変化であってもよいし、表示位置の変化であってもよい。また、ストックされた複数の疑似連予告のアイコンI65のうちの一つが消化される場合には、例えば、赤色の表示態様の疑似連予告のアイコンI65が揺動した後、上方に移動し、表示態様が赤色から白色に変化することで一つの疑似連予告のアイコンI65が消化され、その後、表示態様が変化した疑似連予告のアイコンI65がステージ名表示部ST2の元の表示位置に戻るようにしてもよい。ここで、疑似連予告のアイコンI65の表示態様が変化するタイミングで、スピーカ120から、「パキーン」という音声が出力され、疑似連予告のアイコンI65が消化された旨が報知されるようにしてもよい。
また、図32(k2)に示すように、例えば、複数の疑似連予告のアイコンI65をストックして表示する場合には、疑似連予告のアイコンI65を1つだけ表示し、ストックされている数を数字にて表示するようにしてもよく、図32(k2)に示す例では、2つの疑似連予告のアイコンI65がストックされる場合には、1つの疑似連予告のアイコンI65とともに「×2」の表示を行うことで、疑似連予告のアイコンI65が2つストックされていることを報知している。なお、ストックされた複数の疑似連予告のアイコンI65のうちの一つが消化される場合には、例えば、疑似連予告のアイコンI65が揺動した後、ステージ名表示部ST2に疑似連予告のアイコンI65を残したまま、1つの疑似連予告のアイコンI65が上方に移動することで一つの疑似連予告のアイコンI65が消化されるようにしてもよい。このとき、ステージ名表示部ST2に表示されている疑似連予告のアイコンI65のストック数を示す表示は、例えば、「×2」であった場合は消去され、「×3」などのように、3つ以上のストック数を示す表示の場合は、「×2」などのように、数値が1つ減った態様で表示されるようにしてもよい。ここで、疑似連予告のアイコンI65の表示態様が変化するタイミングで、スピーカ120から、「パキーン」という音声が出力され、疑似連予告のアイコンI65が消化された旨が報知されるようにしてもよい。
また、図32(k3)に示すように、例えば、複数の疑似連予告のアイコンI65をストックして表示する場合には、疑似連予告のアイコンI65をストックする数だけ並べて表示するようにしてもよく、図32(k3)に示す例では、2つの疑似連予告のアイコンI65がストックされる場合には、2つの疑似連予告のアイコンI65が並べて表示されることで、疑似連予告のアイコンI65が2つストックされていることを報知している。
また、図32(k4)に示すように、例えば、複数の疑似連予告のアイコンI65をストックして表示する場合には、2つの説明表示領域を用いて表示するようにしてもよく、図32(k4)に示す例では、3つの疑似連予告のアイコンI65がストックされる場合には、1つの疑似連予告のアイコンI65がステージ名表示部ST2に表示され、吹き出し部TT2に2つの疑似連予告のアイコンI65が表示されることで、疑似連予告のアイコンI65が3つストックされていることを報知している。
なお、図32(k1)及び同図(k2)に示される演出例では、例えば、疑似連予告などの繰り返し行われる演出に対応する予告アイコンに適用し、例えば、演出の内容を昇格させる演出に対応する千両箱の予告アイコンといったように、複数回行われることがあまりないような演出に対応する予告アイコンについては適用しないようにしてもよい。また、図32(k1)及び同図(k2)に示される演出例を、疑似連予告のアイコンI65にのみ適用し、疑似連予告以外の繰り返し行われる演出に対応する予告アイコン(例えば、チャンスアップの予告アイコンI63等)については、適用しないようにしてもよい。
また、この演出例において、ステージ名表示部ST2が第一の表示領域として機能し、チュートリアル表示部TT4が第二の表示領域として機能してもよいし、ステージ名表示部ST2が第一の表示領域として機能し、吹き出し部TT2が第二の表示領域として機能してもよい。また、チュートリアル表示部TT4が第一の表示領域として機能し、ステージ名表示部ST2が第二の表示領域として機能してもよいし、チュートリアル表示部TT4が第一の表示領域として機能し、吹き出し部TT2が第二の表示領域として機能してもよい。また、吹き出し部TT2が第一の表示領域として機能し、ステージ名表示部ST2が第二の表示領域として機能してもよいし、吹き出し部TT2が第一の表示領域として機能し、チュートリアル表示部TT4が第二の表示領域として機能してもよい。
また、この演出例では、ステージ名表示部ST2、チュートリアル表示部TT4、吹き出し部TT2のいずれも2以上の予告アイコンを表示可能に構成されているが、ステージ名表示部ST2、チュートリアル表示部TT4、吹き出し部TT2のうちの一部又は全部について、1つの予告アイコンのみを表示可能に構成されるようにしてもよい。例えば、セリフ予告が行われる吹き出し部TT2については予告アイコンを1つのみ表示可能とするようにしてもよい。
図33は、本実施形態に適用可能な予告アイコン消化演出の演出例を段階的に示す図である。図33は、第2のボタン予告アイコンI11が消化されて行われる演出について示されている。
図33(a1)に示す第1装飾図柄表示装置208Lでは、表示画面の下部に方形状の枠で囲まれたUI部が配置されている。図33(a1)に示されるUI部は、その中央に保留アイコン表示領域が形成されている。保留アイコン表示領域は、4つの枠によって仕切られ、各枠内に保留アイコンが1つずつ表示されるように構成されている。また、UI部の中央上部には、変動アイコン表示領域が形成されており、UI部が構成する枠上に載置される態様で変動アイコンが表示されている。なお、図33(a1)に示すタイミングでは、特図1の変動表示が1つ保留されているので、保留アイコン表示領域には、1つの保留アイコンh11が表示されている。なお、変動アイコンh0はデフォルトの表示態様となっているが、第1の保留アイコンh11は、先読み予告の対象である図柄変動表示の保留であり、その表示態様も先読み予告の表示態様(例えば、青色の丸印での表示態様)で表示されている。また、保留アイコン表示領域の右側には、説明表示部としてのチュートリアル表示部TT4が配置されており、保留アイコン表示領域の左側には、ステージ名表示部ST2が配置されている。チュートリアル表示部TT4及びステージ名表示部ST2の機能構成は、上述したチュートリアル表示部TT1及びステージ名表示部ST1と同様であるので、ここでの説明は省略する。なお、図33(a1)に示されるチュートリアル表示部TT4では、「予告アイコン消化で・・・」と表示されているが、ステージ名表示部ST2では、第2のボタン予告アイコンI11がストックされており、ステージ名の表示は消去されている。また、第1装飾図柄表示装置208Lでは、第1装飾図柄の変動表示が行われているとともに、疑似連図柄が出現し、疑似連予告が行われるか否かを煽る演出が行われている。図33(a1)に示されるタイミングでは、第2のボタン予告アイコンI11がいずれの予告に対応するものであるのかがわからないようにしてあり、遊技者に期待感を持たせることができる場合がある。
第2装飾図柄表示装置208Mでは、第2装飾図柄表示装置208Mの表示画面の上部において、第2装飾図柄の変動表示が行われている。
第3装飾図柄表示装置208Nでは、殿様のキャラクタがステージ上に乗っている様子が示されており、遊技の進行に応じて様々な動作を行っている。また、第3装飾図柄表示装置208Nの表示画面上部では、特図1及び特図2の第2保留数表示や特図1及び特図2の第4図柄も表示されている。
また、第1装飾図柄表示装置208Lの下方には、上述した家紋役物224Eが配置されており、また、第1装飾図柄表示装置208Lの上方には、上述した八代役物224Faと将軍役物224Fbとが配置されている。
続いて、図33(a2)に示す第1装飾図柄表示装置208Lでは、ステージ名表示部ST2にストックされていた第2のボタン予告アイコンI11が消化されている様子が示されている。具体的には、第1装飾図柄表示装置208Lでは、第2のボタン予告アイコンI11が、ステージ名表示部ST2から飛び出して、疑似連図柄にぶつかる態様での表示が行われている。このとき、第2のボタン予告アイコンI11が疑似連図柄にぶつかった様子を示すエフェクト画像を表示することで、第2のボタン予告アイコンI11が消化されたことを演出している。
すると、図33(a3)に示すように、装飾図柄表示装置208では、ボタン受付時間メーターMTとともにボタン画像136aが表示されて演出ボタン136の操作の受け付けが可能であることを報知し、遊技者に演出ボタン136の操作を促進している。これにより、演出ボタン136を操作することにより、疑似連予告が発生するか否かについて期待感を持たせるようにしている。なお、ステージ名表示部ST2では、ストックされている予告アイコンがなくなったため、ステージ名の表示を再開し、現在のステージである「海岸ステージ」の表示が行われている。また、演出ボタン136の操作が有効とされたため、チャンスボタンランプ138が赤色で発光し、遊技者にその旨を報知している。なお、ボタン画像136aが表示開始されるタイミングとチャンスボタンランプ138が赤色で発光するタイミングとが同じであってもよいし、ボタン画像136aが表示開始した後で、チャンスボタンランプ138が赤色に発光するようにしてもよいし、チャンスボタンランプ138が赤色に発光した後で、ボタン画像136aが表示開始してもよい。
そして、図33(a4)に示すタイミングで、遊技者により演出ボタン136が操作されると、図33(a5)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、第1装飾図柄の中図柄に疑似連図柄が停止した後、「装飾2−疑似連図柄−装飾3」の装飾図柄の組合せで揺れ変動表示が行われ、疑似連が開始することを演出している様子が示されている。なお、演出ボタン136を操作したが、失敗の演出が行われる場合には、疑似連図柄が下方にスクロールアウトし、ハズレの装飾図柄の組合せが導出される。
このように、この演出例では、第2のボタン予告アイコンI11は、操作手段に関する予告アイコンの一例ということができる。
なお、この演出例では、複数の第2のボタン予告アイコンI11がストックされる場合があってもよく、それぞれ、同じ予告演出(例えば、疑似連予告等)を対象としたものであってもよいし、異なる予告(例えば、疑似連予告とカットイン予告等)を対象としたものであってもよい。そして、この演出例では、複数の第2のボタン予告アイコンI11がストックされた場合には、ストックされた数だけボタン演出が発生するように構成されているので、第2のボタン予告アイコンI11がストックされるほど、期待感を高揚させることができる場合がある。
図33(b1)〜同図(b7)は、ボタン予告アイコンがストックされる別の態様を示すとともに、ストックされたボタン予告アイコンが消化される別の態様について示している。
図33(b1)に示す第1装飾図柄表示装置208Lでは、表示画面の下部に方形状の枠で囲まれたUI部が配置されている。図33(b1)に示されるUI部は、その中央に保留アイコン表示領域が形成されている。保留アイコン表示領域は、4つの枠によって仕切られ、各枠内に保留アイコンが1つずつ表示されるように構成されている。また、UI部の中央上部には、変動アイコン表示領域が形成されており、UI部が構成する枠上に載置される態様で変動アイコンが表示されている。なお、図33(b1)に示すタイミングでは、特図1の変動表示が1つ保留されているので、保留アイコン表示領域には、1つの保留アイコンh11が表示されている。なお、変動アイコンh0はデフォルトの表示態様となっているが、第1の保留アイコンh11は、先読み予告の対象である図柄変動表示の保留であり、その表示態様も先読み予告の表示態様(例えば、青色の丸印での表示態様)で表示されている。また、保留アイコン表示領域の右側には、説明表示部としてのチュートリアル表示部TT4が配置されており、保留アイコン表示領域の左側には、ステージ名表示部ST2が配置されている。チュートリアル表示部TT4及びステージ名表示部ST2の機能構成は、上述したチュートリアル表示部TT1及びステージ名表示部ST1と同様であるので、ここでの説明は省略する。なお、図33(b1)に示されるチュートリアル表示部TT4では、「予告アイコン消化で・・・」と表示されており、ステージ名表示部ST2では、現在のステージ名である「海岸ステージ」が表示されている。また、第1装飾図柄表示装置208Lでは、第1装飾図柄の変動表示も行われている。そして、図33(b1)に示す第1装飾図柄表示装置208Lでは、ボタン予告アイコンをストックするために必要なパーツの数を示す「+1」の表示のパーツアイコンp1が出現している。詳しくは後述するが、このパーツアイコンp1が出現すると、パーツアイコンp1が示す数のボタンメーター136mのパーツが貯まり、満タンになるとボタン予告アイコンが1つストックされるように構成されている。
第2装飾図柄表示装置208Mでは、第2装飾図柄表示装置208Mの表示画面の上部において、第2装飾図柄の変動表示が行われている。また、第2装飾図柄表示装置208Mの下部において、演出ボタン136の形状を模したボタンメーター136mが表示されている。ボタンメーター136mは、4つのパーツによって構成されており、上述したパーツアイコンp1が出現することにより、パーツが貯まるように構成されている。なお、図33(b1)に示すタイミングでは、パーツはまだ1つも貯まっていない。ボタンメーター136mの上方には、ボタン予告アイコンの残り消化可能回数(すなわち、ストック数)が表示されており、図33(b1)に示されるタイミングでは、「あと0回」と表示されており、消化可能なボタン予告アイコンがないことを報知している。なお、ボタンメーター136mは、第2装飾図柄表示装置208Mに常に表示されているものであってもよいし、表示しない場合があってもよい。
第3装飾図柄表示装置208Nでは、殿様のキャラクタがステージ上に乗っている様子が示されており、遊技の進行に応じて様々な動作を行っている。また、第3装飾図柄表示装置208Nの表示画面上部では、特図1及び特図2の第2保留数表示や特図1及び特図2の第4図柄も表示されている。
また、第1装飾図柄表示装置208Lの下方には、上述した家紋役物224Eが配置されており、また、第1装飾図柄表示装置208Lの上方には、上述した八代役物224Faと将軍役物224Fbとが配置されている。
その後、図33(b2)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lで表示されていたパーツアイコンp1が消去されるとともに、第2装飾図柄表示装置208Mでは、ボタンメーター136mのパーツが1つ貯まった様子が示されている。
図33(b3)に示す第1装飾図柄表示装置208Lでは、表示画面の左側にチビ姫のキャラクタCH1とともに、吹き出し部TT2が表示されている。吹き出し部TT2では、「+1」が表示されたパーツアイコンp1とともに「GET」の表示が行われており、ボタンメーター136mのパーツが1つ貯まることを報知している。このように、この演出例では、パーツアイコンp1の表示が吹き出し部TT2においても行われている様子が示されている。なお、チュートリアル表示部TT4やステージ表示部ST2にパーツアイコンp1を表示してボタンメーター136mのパーツが貯まることを報知するようにしてもよい。なお、図33(b3)に示す第2装飾図柄表示装置208Mでは、ボタンメーター136mのパーツが3つ貯まっている様子が示されている。
その後、図33(b4)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lで表示されていたチビ姫のキャラクタCH1及び吹き出し部TT2が消去されるとともに、第2装飾図柄表示装置208Mでは、ボタンメーター136mのパーツが満タンになった様子が示されている。
すると、図33(b5)に示すように、第2装飾図柄表示装置208Mでは、ボタン予告アイコンの残り消化可能回数の表示が「あと1回」となり、すなわち、ボタン予告アイコンが1つストックされたことが報知されるとともに、ボタンメーター136mが、1つもパーツが貯まっていない表示態様に変化している様子が示されている。
その後、図33(b6)に示すように、ストックされたボタン予告アイコンが消化されて、第2のボタン予告アイコンI11が出現し、第2装飾図柄表示装置208Mから第1装飾図柄表示装置208Lに亘って移動して疑似連図柄にぶつかる態様での表示が行われている。このとき、第2のボタン予告アイコンI11が疑似連図柄にぶつかった様子を示すエフェクト画像を表示することで、第2のボタン予告アイコンI11が消化されたことを演出している。
すると、図33(b7)に示すように、装飾図柄表示装置208では、ボタン受付時間メーターMTとともにボタン画像136aが表示されて演出ボタン136の操作の受け付けが可能であることを報知し、遊技者に演出ボタン136の操作を促進している。これにより、演出ボタン136を操作することにより、疑似連予告が発生するか否かについて期待感を持たせるようにしている。なお、ボタン予告アイコンの残り消化可能回数の表示は「あと0回」となり、すなわち、ボタン予告アイコンのストック数が0となったことが報知されている。また、演出ボタン136の操作が有効とされたため、チャンスボタンランプ138が赤色で発光し、遊技者にその旨を報知している。
このように、この演出例では、ボタン予告アイコンについては、他の予告アイコンとはストックする態様が異なっている。
この演出例によれば、例えば、ボタンメーター136mのパーツがあと1つ貯まると満タンになってボタン演出が発生するという状況においては、「+1」の表示のパーツアイコンp1の出現を期待しつつ演出を楽しませることができる場合がある。また、例えば、ボタンメーター136mのパーツが満タンになるまでに2以上のパーツを貯める必要がある状況においては、「+2」などの複数のパーツが貯まるパーツアイコンp1を表示可能として、ボタン演出の発生を諦めさせないようにすることができる場合がある。
図33(c1)〜同図(c3)は、ボタン予告アイコンがストックされる別の態様を示している。この演出例では、ボタン予告アイコンの残り消化可能回数の表示を行わず、ボタンメーター136mのパーツが満タンになった場合に、第2のボタン保留アイコンI11が出現してステージ名表示部ST2にストックされる様子が示されている。なお、図33(c1)〜同図(c2)は、ボタン予告アイコンの残り消化可能回数の表示が行われていない点を除き、図33(b3)〜同図(b4)と同様であるため、説明を省略する。
ボタンメーター136mのパーツが満タンになると、図33(c3)に示すように、第2装飾図柄表示装置208Mでは、第2のボタン予告アイコンI11が出現し、出現した第2のボタン予告アイコンI11が、第2装飾図柄表示装置208Mから第1装飾図柄表示装置208Lに亘り、ステージ名表示部ST2に向かって移動し、第2のボタン予告アイコンI11がステージ名表示部ST2の所定の表示位置に表示されると、ステージ名表示部ST2において、今まで表示されていた「海岸ステージ」のステージ名表示は消去され、ステージ名表示部ST2の上部には、「STOCK」の文字表示が行われ、予告アイコンのストック領域であることを報知している様子が示されている。また、ボタンメーター136mは、1つもパーツが貯まっていない表示態様に変化している。なお、ボタンメーター136mが1つもパーツが貯まっていない表示態様に変化するタイミングと、第2のボタン予告アイコンI11がステージ名表示部ST2にストックされるタイミングとが同じであってもよいし、ボタンメーター136mが1つもパーツが貯まっていない表示態様に変化した後で、第2のボタン予告アイコンI11がステージ名表示部ST2にストックされるようにしてもよいし、第2のボタン予告アイコンI11がステージ名表示部ST2にストックされた後で、ボタンメーター136mが1つもパーツが貯まっていない表示態様に変化するようにしてもよい。
続いて、操作手段表示が表示される演出について説明する。
図34は、連続する図柄変動表示を跨いで操作手段表示が表示される例を段階的に示した図である。
図34(a)には、中央に第1装飾図柄表示装置208L、向かって左側には第2装飾図柄表示装置208M、向かって右側には第3装飾図柄表示装置208Nが示されている。
また、これまで第1装飾図柄表示装置208Lよりも下方に配置されていた家紋役物が、図34に示す例では、第1装飾図柄表示装置208Lの上部と重なる位置に、一回り大きな大きさで配置されている。すなわち、図34に示す家紋役物224E’は、下半分が第1装飾図柄表示装置208Lの上部に前側(遊技者側)から重なり、この位置は初期位置に相当する。図34に示す家紋役物224E’は、初期位置から落下動作可能であり、落下動作が行われると、家紋役物224E’全体が第1装飾図柄表示装置208Lに前側から重なることになる。なお、この家紋役物224E’と、3つの装飾図柄表示装置208L〜Nとの前後関係(奥行き方向の位置関係)は、家紋役物224E’が最も前側になり、第1装飾図柄表示装置208Lが最も後側になり、家紋役物224E’と第1装飾図柄表示装置208Lの間に、第2装飾図柄表示装置208Mおよび第3装飾図柄表示装置208Nが配置されている。
図34では不図示の、第1特図表示装置212(図1等参照)において実行される変動表示の図柄(特図)や、第2特図表示装置214(図1等参照)において実行される変動表示の図柄(特図)が第1図柄に相当する。また、同じく不図示の普図表示装置210(図1等参照)において実行される変動表示の図柄(普図)が第2図柄に相当する。そして、第1装飾図柄表示装置208Lにおいて実行される変動表示の装飾図柄が第3図柄pd3に相当する。すなわち、第1装飾図柄表示装置208Lにおける図柄表示領域208a〜208cにおいて変動表示する、図5(b)に示す装飾図柄が第3図柄pd3に相当する。第3図柄pd3は、不図示の第1図柄を装飾を高めて表した演出図柄である。第1図柄は、主制御部300で表示制御され、第3図柄pd3は、副制御部400,500側で表示制御される。上述したように、副制御部400,500側では、所定の周期ごとにタイマ割込処理が実行される。このため、第1図柄と第3図柄pd3とでは、副制御部400,500側におけるタイマ割込処理の所定の周期分だけ少なくともタイムラグが生じるが、第1図柄が変動表示を開始すると、第3図柄pd3も変動表示を開始し、第1図柄が停止表示になると、第3図柄pd3も停止表示になる。以下、第3図柄pd3を用いて説明したり、第3図柄pd3を基準に説明したりするが、第3図柄pd3を第1図柄に置き換えても同じことである。
また、左側の第2装飾図柄表示装置208Mの左上隅には第4図柄pd4が表示されている。ここでの第4図柄pd4は、白い四角と黒丸の組合せの表示態様が、第3図柄pd3(装飾図柄)の変動表示中を表し、黒い四角と白丸の組合せの表示態様が、第3図柄pd3の停止表示中を表す。なお、盤面のLEDランプ等の点灯で変動表示中と停止表示中を区別して表してもよい。さらに、第1装飾図柄表示装置208Lの右上には、第3図柄pd3を縮小表示したミニ装飾図柄が示され、このミニ装飾図柄は第5図柄pd5に相当する。なお、第5図柄pd5は、第3図柄pd3と表示態様が異なっていてもよく、第3図柄pd3の大きさよりも小さいか、表示位置が異なっているか、あるいは小さく且つ表示位置が異なっていればよい。第5図柄pd5も、変動表示と停止表示を行い、第4図柄pd4と同じく、第3図柄pd3の変動表示中と停止表示中を、わかりやすく表す役目を担っている。したがって、第4図柄pd4と第5図柄pd5は互いに同期している。第3図柄pd3、第4図柄pd4、第5図柄pd5それぞれは、複数表示される場合があってもよい。
図34(1)に示す状態は、第3図柄pd3が変動表示の表示中であり、第4図柄pd4は、白い四角と黒丸の組合せの表示態様であって、第5図柄pd5も変動表示の表示中である。
また、図34(1)に示す第1特図表示装置212の演出表示領域208dには、2つの保留アイコンh1,h2が表示され、現在の特図の保留数が2つであることが報知されている。すなわち、特図の保留球数分だけ保留アイコンが表示される。入賞タイミングが古い第1保留の保留アイコン(第1保留アイコン)h1はデフォルトの表示態様である白色の表示態様で表示されているが、入賞タイミングが新しい第2保留の保留アイコン(第2保留アイコン)h2は先読み予告の表示態様である赤色の表示態様で表示されている。保留アイコンは、この他に、キャラクタや絵柄の表示態様で表示される場合もあり、各表示態様ごとに、その保留に対応した図柄変動表示における大当りの期待度を表す。ただし、大当りの期待度が高い表示態様であっても、その保留に対応した図柄変動表示で必ず大当りするとは限らず、ハズレになる場合もある。すなわち、大当りの期待度が高いほど、第1図柄において最終的に大当り図柄態様が確定表示されやすい。また、保留アイコンが先読み予告の態様で表示され始めたり、先読み予告の態様に変化するタイミングは、変動開始時、変動中、停止時、先読み対象保留の入賞時があげられる。図34に示す例では、保留アイコンを表示する領域hsは、4つしか用意されていないが、特図1の保留球数と特図2の保留球数を合わせた数(例えば8つ)だけ用意されていてもよい。また、演出表示領域208dの左側には、変動アイコンを表示する領域csが用意されており、この領域csは、保留アイコンを表示する領域hsよりも一段高いステージになっている。変動アイコンcは、保留アイコンに対応する図柄変動が開始された後でその図柄変動に対応するアイコンとして表示されるアイコンである。図34(1)に示す変動アイコンcは、デフォルトの表示態様である白色の表示態様で表示されている。変動アイコンcも、色が異なる表示態様や、キャラクタや絵柄の表示態様で表示される場合があり、各表示態様ごとに、実行中の図柄変動表示における大当りの期待度を表す。ただし、大当りの期待度が高い表示態様であっても、実行中の図柄変動表示で必ず大当りするとは限らず、ハズレになる場合もある。
また、図34(1)に示す左側の第2装飾図柄表示装置208Mには、ミニキャラクター表示(以下、「ミニキャラ」という。)が表示されている。このミニキャラは第3図柄(装飾図柄)の変動表示中、停止表示中を問わずに表示される表示であり、図34に示す例では、主人公となる殿様のキャラクタの絵柄の表示Cdと、キャラクタ名とレベル(ここでLv3)を表す文字表示Lvと、ゲージ表示Gmの組合せからなっている。これらの表示のうち、文字表示Lvとゲージ表示Gmはインターネットの連携サービス利用者に表示される。すなわち、Webに登録した会員向けのサービスであり、図柄変動表示の回数や、大当りの回数に応じてゲージが増え、ゲージが満タンになるとレベルアップする。また、ミニキャラを用いた予告演出が行われる場合がある。例えば、殿様のキャラクタの動作やセリフで大当り期待度(ここでは、現在行われている図柄変動表示における大当り期待度)を示してもよい。また、ゲージ表示Gmにおけるゲージの増加の仕方の変化や、ゲージの色で、保留内の大当り期待度を示唆してもよい(すなわち、先読み予告に相当)。また、この殿様のキャラクタを用いたアニメーションによって、保留アイコンの表示態様を変化させたり、後述する操作手段表示の表示態様を変化させたりしてもよい。
さらに、図34(1)に示す右側の第3装飾図柄表示装置208Nでは、ワイプ表示Wdが行われている。図34に示す例では、ワイプ表示Wdには、背景ステージの名称が表示されている。ここでは、城下町ステージであり、ワイプ表示Wdには、「城下町」と表示され、3つの装飾図柄表示装置208L〜Nの背景には、共通して城下町の町並みが表示されている。なお、ワイプ表示Wdには、演出モードが表示されてもよく、現在の制御状態(例えば、確変中)が表示されてもよく、先読み予告が表示されてもよく、現在行われている図柄変動表示を対象とした予告(通常予告)が表示されてもよい。
加えて、図34(1)に示す右側の第3装飾図柄表示装置208Nにおけるワイプ表示Wdの下方には、操作手段表示が表示されている。図34に示す例では、図1に示すチャンスボタン136を模した表示が、第3図柄(装飾図柄)の変動表示中、停止表示中を問わずに表示されている。操作手段表示には、4種類の表示があり、以降、第一の操作手段表示、第二の操作手段表示、第三の操作手段表示、第四の操作手段表示という。図34(1)には、第一の操作手段表示Od1が表示されている。この第一の操作手段表示Od1は、白色に発光しているチャンスボタン136を模した表示にPUSHの文字が付加された表示であるが、例えば、消灯しているチャンスボタン136を模した表示等であってもよいし、PUSHの文字が省略された表示であってもよい。なお、第一の操作手段表示Od1は、複数種類ある操作手段表示のうちのデフォルトの操作手段表示であってもよい。また、操作手段表示は、遊技者が操作することができる操作手段であればよく、チャンスボタン136に限定されることはなく、図10等に示す透過部191や、図1に示す操作キーユニット181における各キーや、第二のチャンスボタン等であってもよい。また、操作手段表示は、操作手段に関する表示であればよく、一例としては、操作手段を表す表示、操作手段を連想させる表示、例えばPUSHの文字表示や操作方向を示した矢印の表示といった、操作手段を操作することを促す表示(以下、「操作促進表示」という。)、例えば、メータ表示、数値表示、個数表示といった、操作手段の操作有効期間の残期間の表示(以下、「残期間表示」という。)等を列挙することができる。すなわち、操作手段表示としては、上記列挙したもの総てであってもよいし、適宜組み合わせたものであってもよい。一方、上記列挙したものの中でも適用されないものがあってもよい。また、図34に示す例では、操作手段表示は、第3装飾図柄表示装置208Nに表示されているが、第1装飾図柄表示装置208Lに表示されていてもよく、第2装飾図柄表示装置208Mに表示されていてもよく、複数の装飾図柄表示装置にそれぞれ表示されていてもよいし、複数の装飾図柄表示装置に跨って表示されていてもよい。また、操作手段表示の表示個数は1個に限らず、複数個であってもよい。
なお、図14等に示すボタン画像136aや、図33に示すボタンメータ−136mも操作手段表示の一例に相当する。各図におけるボタン画像136aやボタンメータ−136mが第一の操作手段表示〜第四の操作手段表示のいずれに分類されるかは、この後、順に説明する第一の操作手段表示〜第四の操作手段表示の特徴に応じて、適宜分類される。
また、ここで説明した各種の表示の表示位置、大きさ、表示個数は、ここで説明したことに限定されず、適宜変更可能である。また、第4図柄pd4および第5図柄pd5は、他の表示よりも優先的に表示されるようにしてもよい。例えば、家紋役物224E’等の可動手段が、第4図柄pd4や第5図柄pd5に前側から重なってしまう場合には、最初から第4図柄pd4や第5図柄pd5を複数表示しておいたり、あるいは可動手段の移動に合わせて表示位置を変更してもよい。
図34(2)では、同図(1)で表示されていた第一の操作手段表示Od1が第二の操作手段表示Od2に変化している。第二の操作手段表示Od2は、第一の操作手段表示Od1が発展した表示であってもよいし、第一の操作手段表示Od1から切り替わった表示であってもよい。また、第二の操作手段表示Od2は、第一の操作手段表示Od1と異なる表示である。ここにいう異なる表示とは、表示態様が変化した表示であってもよい。すなわち、形状は同じであって、色、大きさ、模様等のうちの少なくともいずれか一つが異なっている表示であってもよいし、形状、色、大きさ、模様等が同じであって、振動、回転等の動作態様が異なっている表示であってもよい。これらの場合には、操作手段自体に変わりはなく、第一の操作手段表示Od1と第二の操作手段表示Od2は共通の操作手段(ここではチャンスボタン136)についての表示である。また、形状が異なっている表示であってもよい。形状が異なる場合とは、操作手段は共通であるが、操作手段自体が変形した場合(例えば、進出した表示や後退した表示、開いた表示や閉じた表示、操作されることで変形した表示等になった場合)であってもよいし、操作手段を模した表示から、操作促進表示としてPUSHという文字表示に変化した場合であってもよいし、残期間表示として残期間を表すメータ表示に変化した場合であってもよい。さらには、操作手段自体が代わった場合(例えば、チャンスボタン136を模した表示から第2チャンスボタンを模した表示に代わった場合)であってもよい。ばお、この段落で説明した事項については、以下の説明においても同じである。
ただし、第二の操作手段表示Od2は、第一の操作手段表示Od1と同じ表示態様である場合があってもよい。この場合には、第二の操作手段表示Od2と第一の操作手段表示Od1の違いは、後述するように、第二の操作手段表示Od2は、第二の操作手段表示Od2が表示されている状態で、対応する操作手段が操作されると表示態様が変化するのに対して、第一の操作手段表示Od1は、第一の操作手段表示Od1が表示されている状態で、対応する操作手段が操作されても表示態様が変化しないことのみになる。加えて、第二の操作手段表示Od2は、表示状態における対応操作手段の操作は有効になるのに対して、第一の操作手段表示Od1は、表示状態における対応操作手段の操作は無効になるといった違いがあってもよい。
図34(2)に示す第二の操作手段表示Od2は、赤色に発光したチャンスボタン136を模した表示に、操作促進表示としてのPUSHの文字が付加された表示である。
なお、第一の操作手段表示Od1が第二の操作手段表示Od2へ変化するタイミングは、第3図柄pd3の変動表示の表示中になる。この変化タイミングは、第一の操作手段表示Od1を表示することが演出抽選等で決定された段階から決められていたことであり、第一の操作手段表示Od1の表示が開始された第3図柄pd3の変動表示が終了し、次に開始される第3図柄pd3の変動表示の表示中に変化する場合があってもよい。この場合には、第一の操作手段表示Od1は、第3図柄pd3の停止表示中(本停止中)も表示され続け、次の第3図柄pd3の変動表示の開始と同時に第二の操作手段表示Od2へ変化したり、あるいは次の第3図柄pd3の変動表示の開始時点でも第一の操作手段表示Od1が表示され続け、次の第3図柄pd3の変動表示が開始された後に第二の操作手段表示Od2へ変化してもよい。すなわち、第一の操作手段表示Od1は、複数回の第3図柄pd3の変動表示に跨って表示される場合がある。また、第一の操作手段表示Od1が第二の操作手段表示Od2へ変化するタイミングは、第3図柄pd3の停止表示中(本停止中)であってもよい。
また、図34(2)にはスピーカ120が示されており、第二の操作手段表示Od2の表示態様が変化したことを報知するために、スピーカ120からは効果音が出力される。さらに、実物のチャンスボタン136自身も、白色発光状態から赤色発光状態に変化する。なお、効果音の出力、第二の操作手段表示Od2への変化、チャンスボタン136自身の変化は、同時であってもよいし、いずれか一つが先に開始されてもよいし、いずれか一つが後から開始されてもよい。また、効果音の出力以外にも、盤面のLEDランプや、図1に示す枠ランプ122等の点灯あるいは点滅で第二の操作手段表示Od2への変化を報知してもよい。
図34(3)では、第3図柄pd3が、装飾図柄のハズレの組合せ(「装飾7」−「装飾7」−「装飾1」)で揺れ表示(仮停止)している。一方、第5図柄pd5では変動中の様子が表示され、第4図柄pd4は、変動表示中を表す白い四角と黒丸の組合せの表示態様のままである。
図34(4)では、第3図柄pd3が、装飾図柄のハズレの組合せで停止表示(本停止)している。また、第5図柄pd5も、第3図柄pd3と同じく、装飾図柄のハズレの組合せを停止表示(本停止)し、第4図柄pd4は、停止表示中を表す黒い四角と白丸の組合せの表示態様に切り替わっている。この図34(4)〜同図(6)の期間は、不図示の第1図柄(特図)の確定表示の期間であり、第3図柄pd3〜第5図柄pd5も同じ表示が継続して表示されている。また、第二の操作手段表示Od2も継続して表示されている。すなわち、変化前の第一の操作手段表示Od1に戻ることはなく、表示が継続されている。なお、図34(5)では、図柄変動表示が終了したこと(第3図柄pd3の本停止が行われたこと)で図柄変動表示の回数が増えたことになり、ゲージ表示Gmにおけるゲージが増加している(図34(5)に示す右向きの矢印参照)。ただし、第3図柄pd3の仮停止でゲージが増加する場合があってもよい。また、図34(6)では、変動アイコンを表示する領域csから変動アイコンcが消えている。
図34(7)では、第3図柄pd3の変動表示が開始されており、第5図柄pd5でも、第3図柄pd3と同じく、装飾図柄の変動表示が表示され、第4図柄pd4は、変動表示中を表す白い四角と黒丸の組合せの表示態様に切り替わっている。ただし、保留アイコンのシフト移動は開始されておらず、変動アイコンを表示する領域csにも変動アイコンが表示されていない。また、第3図柄pd3の変動表示が開始されても、第二の操作手段表示Od2は継続して表示されており、第二の操作手段表示Od2は連続する第3図柄pd3の変動表示に跨って表示されている。さらに、図34(8)では、保留アイコンのシフト移動が開始されており、今まで第1保留の保留アイコンを表示する領域hsに表示されていた保留アイコンh1が変動アイコンを表示する領域csに向けて移動を開始するとともに、第2保留の保留アイコンを表示する領域hsに表示されていた保留アイコンh2が第1保留の保留アイコンを表示する領域hsに向けて移動を開始している。第1図柄の変動開始時における、保留アイコンのシフト移動の開始、第3図柄pd3の変動表示の開始、第4図柄pd4の表示態様の切り替わり、第5図柄pd5の変動表示の開始の順番は、同時であってもよいし、いずれかが先であってもよい。ただし、第4図柄pd4の表示態様の切り替わりのタイミングと第5図柄pd5の変動表示の開始のタイミングは一致している。
図34(9)では、保留アイコンのシフト移動が完了し、変動アイコンを表示する領域csに、デフォルトの表示態様である白色の表示態様の変動アイコンcが表示され、第1保留の保留アイコンを表示する領域hsに、先読み予告の表示態様である赤色の表示態様の保留アイコンh1が表示されている。
図34(10)でも、第3図柄pd3の変動表示は続いており、第二の操作手段表示Od2の表示も継続している。ここで、第二の操作手段表示Od2の表示態様が変化し、残期間表示である残期間を表すメータ表示Tmが追加される。すなわち、第二の操作手段表示Od2は、赤色に発光したチャンスボタン136を模した表示にPUSHの文字が付加された表示と、メータ表示Tmを組合せた表示になる。また、第二の操作手段表示Od2の表示態様が変化したことを報知するために、スピーカ120からは効果音が出力される。表示態様の変化と効果音の出力はどちらが先であってもよいし、同時であってもよい。なお、メータ表示Tmは、第二の操作手段表示Od2とは別の表示として、第二の操作手段表示Od2の表示態様は変化せず、メータ表示Tmが追加されたということもできる。また、メータ表示Tmを追加する代わりに、あるいはメータ表示Tmの追加とともに、第二の操作手段表示Od2の表示態様を変化させてもよい。例えば、点滅表示させたり、色を変化させたり、拡大表示させてもよい。
図34(11)でも、第3図柄pd3の変動表示は続いており、メータ表示Tmのメータが少し減少し、図34(12)において、第二の操作手段表示Od2に対応した操作手段であるチャンスボタン136が操作される。第二の操作手段表示Od2が表示されている状態でチャンスボタン136が操作されると、第二の操作手段表示Od2の表示態様が変化する。この例では、図34(13)に示すように第一の操作手段表示Od1に戻っている。すなわち、赤色に発光したチャンスボタン136を模した表示にPUSHの文字が付加された表示態様から、白色に発光したチャンスボタン136を模した表示にPUSHの文字が付加された表示態様に変化している。また、第二の操作手段表示Od2が表示されている状態でチャンスボタン136が操作されると、先読み予告(第一の予告演出に相当)が開始される場合がある。すなわち、これまで、背景ステージの名称としての「城下町」が表示されていたワイプ表示Wdには、先読み予告の表示として「熱」の文字が表示され、さらに、第3装飾図柄表示装置208Nではワイプ表示Wdにエフェクト画像Edが追加されている。エフェクト画像Edは、先読み予告が開始されたことを目立たせるための演出であるが、ここでもスピーカ120からの効果音の出力や、各種ランプの発光や、その他の表示によって、先読み予告が開始されたことを報知してもよい。なお、効果音の出力や、各種ランプの発光や、その他の表示も、先読み予告(第一の予告演出に相当)の一つと見ることもできる。図34(13)の状態では、特図の保留は1つしかないことから、ワイプ表示Wdに表示された「熱」の文字による先読み予告の対象は、図34(13)に示す保留アイコンh1が表す第1保留に対応した図柄変動表示になる。なお、この保留アイコンh1は、先読み予告の表示態様で表示されていることから、ワイプ表示Wdによる先読み予告と、保留アイコンの表示態様による先読み予告といった2種類の先読み予告が実行されていることになる。また、図34(13)に示される、第二の操作手段表示Od2の表示態様の変化、ワイプ表示Wdにおける先読み予告の表示への切替え、エフェクト画像Edの追加は、同時であってもよいし、いずれか一つが先に開始されてもよいし、いずれか一つが後から開始されてもよい。また、エフェクト画像Edは、導光板によるエフェクト画像の模様の発光であってもよい。
ここで、考えられる他の例について詳述する。まず、図34(1)に示す第一の操作手段表示Od1が表示されている状態で、第一の操作手段表示Od1に対応した操作手段であるチャンスボタン136が操作されても、何も変化は起こらない。すなわち、第一の操作手段表示Od1の表示態様は変化せず、第一の操作手段表示Od1がそのまま表示され、チャンスボタン136が操作されたことに応じた演出(例えば、予告演出等)は開始されない。したがって、このタイミングでのチャンスボタン136の操作は、無効化されたということもできるし、第一の操作手段表示Od1が、チャンスボタン136の操作が無効であることを示す表示であるということもできる。なお、以下の説明で、操作手段の操作が受け付けられないことと、受け付けられたとして該操作が無効にされることを合わせて、操作手段の操作が無効であるとする。
次に、第一の操作手段表示Od1が第二の操作手段表示Od2に変化した時に実行されている第3図柄pd3の変動表示中(図34(2)〜同図(3))の期間に、第二の操作手段表示Od2に対応した操作手段であるチャンスボタン136が操作された場合にも、同図(13)を用いて説明したような、ワイプ表示Wdに先読み予告である「熱」の文字が表示されるとともにエフェクト画像Edが追加され、先読み予告が開始される。また、第二の操作手段表示Od2が、第一の操作手段表示Od1に戻る。この場合は、赤色に発光したチャンスボタン136を模した表示にPUSHの文字が付加された表示態様の第二の操作手段表示Od2が、チャンスボタン136の操作が有効であることを示す表示であるということができる。
一方で、先読み予告が開始されない場合があってもよい。すなわち、図34(10)で表示が追加されたメータ表示Tmが表示されるまでは、チャンスボタン136が操作されても、上述の第一の操作手段表示Od1が表示されている状態と同じく、何も変化は起こらないようにしてもよい。この場合は、メータ表示Tmを含めた第二の操作手段表示Od2が、チャンスボタン136の操作が有効であることを示す表示であるということができ、図34(2)〜同図(9)に示す、メータ表示Tmがない第二の操作手段表示Od2は、チャンスボタン136の操作が無効であることを示す表示であるということができる。また、メータ表示Tm自身が、チャンスボタン136の操作が有効であることを示す表示であるということもできる。さらに、第二の操作手段表示Od2に変化してから第3図柄pd3の停止表示を経ないと、チャンスボタン136が操作されても先読み予告が開始されない態様であってもよい。すなわち、図34(2)〜同図(6)に示す第二の操作手段表示Od2は、チャンスボタン136の操作が無効であることを示す表示であるということができる。また、第二の操作手段表示Od2に変化したときに実行中の第3図柄pd3の変動表示中に限って、チャンスボタン136が操作されると、先読み予告が開始される態様であってもよい。すなわち、図34(2)〜同図(3)に示す第二の操作手段表示Od2は、チャンスボタン136の操作が有効であることを示す表示であるということができ、チャンスボタン136が操作されなかった場合は、第二の操作手段表示Od2は、図34(4)のタイミングで第一の操作手段表示Od1に戻ってもよい。あるいは、第二の操作手段表示Od2が表示されてから第3図柄pd3の揺れ表示(仮停止)より前にチャンスボタン136を操作しないと、先読み予告が開始されない態様であってもよく、この態様であれば、チャンスボタン136が操作されなかった場合は、第二の操作手段表示Od2は、図34(3)に示す揺れ表示(仮停止)のタイミングで第一の操作手段表示Od1に戻ってもよい。また、第3図柄pd3の停止表示(本停止)中であっても、第二の操作手段表示Od2が表示されている状態でチャンスボタン136が操作されると、先読み予告が開始される態様であってもよい。
また、図34(10)に示すメータ表示Tmのメータは、チャンスボタン136の操作がなかった場合、例えば、図34(14)のタイミングで0になる。すなわち、先読み予告の対象となる図柄変動表示が開始される前までには0になる。操作有効期間内にチャンスボタン136が操作されなかた場合であっても、操作があったものとして、メータ表示Tmのメータが0になった後に、ワイプ表示Wdに先読み予告である「熱」の文字が表示されるとともにエフェクト画像Edが追加され、先読み予告が開始される。なお、操作がなかった場合には、先読み予告の演出の態様を変えてもよい。例えば、エフェクト画像Edが表示されなかったり、操作があった場合には効果音等の音出力も実行されるが、操作がなかった場合には音出力は実行されないようにしてもよい。
以上、色々な態様について説明したが、先読み予告が開始された場合には、第二の操作手段表示Od2が第一の操作手段表示Od1に戻る。ただし、戻らない場合があってもよい。また、チャンスボタン136が操作された場合は、先読み予告が開始されなくても、第二の操作手段表示Od2が第一の操作手段表示Od1に戻るようにしてもよい。ただし、先読み予告が開始されない限りは、その後にチャンスボタン136の操作を受け付けて先読み予告が開始される場合があってもよく、この場合には、先読み予告が開始されるまで、第二の操作手段表示Od2は第一の操作手段表示Od1に戻らずに、第二の操作手段表示Od2のまま表示され続けてもよい。
また、第二の操作手段表示Od2が表示された後、先読み予告が実行される場合があることは、第二の操作手段表示Od2自体が、先読み予告の表示(第三の予告演出)に相当するともいえる。
図34(14)では、第3図柄pd3が、装飾図柄のハズレの組合せで揺れ表示(仮停止)しているが、同図(3)と同じく、第5図柄pd5は変動表示が継続されており、第4図柄pd4は変動表示中を表す表示態様のままである。また、エフェクト画像Edは消えているが、ワイプ表示Wdにおける先読み予告の表示(「熱」の文字表示)は継続している。
図34(15)では、第3図柄pd3が、装飾図柄のハズレの組合せで停止表示(本停止)し、第5図柄pd5も、装飾図柄のハズレの組合せを停止表示(本停止)し、第4図柄pd4は、停止表示中を表す表示態様に切り替わり、不図示の第1図柄(特図)の確定表示の期間(図34(15)〜同図(17))が開始されている。この確定表示の期間中(第3図柄pd3の本停止中)も、第一の操作手段表示Od1は継続して表示されている。なお、図34(16)では、図柄変動表示が終了したことで図柄変動表示の回数が増えたことになり、ゲージ表示Gmにおけるゲージが増加している(図34(16)における右向きの矢印参照)。また、図34(17)では、変動アイコンを表示する領域csから変動アイコンcが消えている。
図34(18)では、第3図柄pd3の変動表示が再び開始されており、第5図柄pd5でも、第3図柄pd3と同じく、装飾図柄の変動表示が表示され、第4図柄pd4は、変動表示中を表す表示態様に切り替わっている。ただし、保留アイコンのシフト移動は開始されていない。また、第3図柄pd3の変動表示が開始されても、第一の操作手段表示Od1は継続して表示されており、第一の操作手段表示Od1も、複数回の第3図柄pd3の変動表示に跨って表示されている。
図35は、図34から続く、操作手段表示が表示される例を段階的に示した図である。
図34(18)に続く図35(19)では、保留アイコンのシフト移動が開始されており、先読み予告の表示態様の保留アイコンh1が変動アイコンを表示する領域csに向けて移動を開始し、図35(20)では、保留アイコンのシフト移動が完了し、保留アイコンの表示はなくなるが、変動アイコンを表示する領域csに赤色の表示態様の変動アイコンcが表示されている。図34(18)で開始された図柄変動表示は、上述の2種類の先読み予告(ワイプ表示Wdによる先読み予告と、保留アイコンh1の表示態様による先読み予告)の対象になる図柄変動表示である。先読み予告の対象になっていた図柄変動表示が開始されても、ワイプ表示Wdには「熱」の文字が表示されているが、先読み予告の対象になっていた図柄変動表示が開始されたことから、ワイプ表示Wdの「熱」の文字は、現在行われている図柄変動表示を対象とした、いわゆる通常予告(当該変動予告)になる。また、赤色の表示態様の変動アイコンcも、通常予告(当該変動予告)の表示態様で表示されていることになる。すなわち、先読み予告の対象となる図柄変動表示の開始を境に、先読み予告から通常予告に切り替わる。先読み予告から通常予告に切り替えて、その通常予告を継続することで、多くの遊技者に、開始された図柄変動表示が熱いことを気付かせることができる場合がある。
図35(21)では、第3図柄pd3の変動表示において、「装飾7」のリーチ演出が開始され、図35(22)では、スピーカ120から「リーチ」の音声が出力されている。なお、音声以外にも各種ランプの発光や、表示によって、リーチ演出が開始されたことを報知してもよい。この状態では、リーチ演出はノーマルリーチ演出であるが、「装飾7」のリーチ演出を、他の数字によるリーチ演出よりも大当りの期待度が高いリーチ演出としてもよい。図35(23)では、第2装飾図柄表示装置208Mに表示されているキャラクタの絵柄の表示Cdに吹き出しの表示が追加される。その吹き出しの表示は、スーパーリーチへの発展を示唆あるいは予告する「発展じゃ」という文字表示であり、第2装飾図柄表示装置208Mと第1装飾図柄表示装置208Lに跨って表示されている。また、この吹き出しの表示は、第1装飾図柄表示装置208Lに表示されていたリーチ状態の第3図柄pd3の変動表示に重なり、第3図柄pd3が視認困難になっている。なお、ここにいう視認困難とは、それより前の状態に比べて視認困難であるといった相対的なことを意味する(以下、同じ)。
第1装飾図柄表示装置208Lにおける、変動アイコンを表示する領域csの表示、変動アイコンcの表示、保留アイコンを表示する領域hsの表示、第2装飾図柄表示装置208Mにおける、キャラクタの絵柄の表示Cd、文字表示Lv、ゲージ表示Gm、第3装飾図柄表示装置208Nにおける、ワイプ表示Wdの「熱」の文字表示、第一の操作手段表示Od1は、図35(23)まで、いずれも表示中であるが、「発展じゃ」という吹き出しの表示が消えた図35(24)では、第2装飾図柄表示装置208Mにおける、キャラクタの絵柄の表示Cd、文字表示Lv、ゲージ表示Gmは、吹き出しの表示とともに全て消え、第1装飾図柄表示装置208Lにおいても、保留アイコンを表示する領域hsの表示が全て消えている。ただし、第1装飾図柄表示装置208Lにおける、変動アイコンを表示する領域csの表示および変動アイコンcの表示は、現在行われている図柄変動表示の期待度を表す表示であるため継続して表示されている。また、第3装飾図柄表示装置208Nにおける、ワイプ表示Wdの「熱」の文字表示や第一の操作手段表示Od1も依然として表示中であり、第3図柄pd3も視認可能に表示中であり、第4図柄pd4および第5図柄pd5も表示中である。なお、図35(23)で保留アイコンが表示されていたのであれば、保留アイコンの表示も消える。ここで消えた、吹き出しの表示、キャラクタの絵柄の表示Cd、文字表示Lv、ゲージ表示Gm、保留アイコンを表示する領域hsの表示は、全てが同時に消えてもよいし、消えるタイミングがそれぞれ異なっていてもよい。あるいは、一部の表示(例えば、吹き出しの表示、キャラクタの絵柄の表示Cd、文字表示Lv、ゲージ表示Gm)は同時に消え、残りの表示(保留アイコンを表示する領域hsの表示、保留アイコンの表示)は、異なるタイミングで消えてもよい。
図35(25)では、第1装飾図柄表示装置208Lに表示されていた、変動アイコンを表示する領域csの表示および変動アイコンcの表示が、第2装飾図柄表示装置208Mに向けて移動するアニメーションが表示されており、図35(26)では、そのアニメーションが終了し、変動アイコンを表示する領域csの表示および変動アイコンcの表示は、第2装飾図柄表示装置208Mにおける、それまでミニキャラが表示されていた位置に表示されている。こうすることで、第1装飾図柄表示装置208Lの表示画面を広く使って、大当り期待度の高い演出(ここではスーパーリーチ演出)を行うことができるようになる。そして、図35(26)に示す第1装飾図柄表示装置208Lでは、第5図柄pd5の表示領域を除いて暗転表示が表示され、第3図柄pd3や城下町の背景表示が見えなくなっている。ただし、第5図柄pd5は、変動表示中であることがわかるように常に表示され続けている。なお、第5図柄pd5を枠で囲って表示してもよい。また、図35(26)に示す第3装飾図柄表示装置208Nでは、ワイプ表示Wdが、「熱」の文字から、スーパーリーチ演出の演出名(剣豪リーチ)を表す「剣豪」の文字に変化している。したがって、ワイプ表示Wdによる通常予告は、ここで終了したということができる。一方、第2装飾図柄表示装置208Mに移動した変動アイコンcは、通常予告(当該変動予告)の表示態様である赤色の表示態様で表示され続けている。また、第2装飾図柄表示装置208Mでは、第3図柄pd3の縮小表示pd3’が表示されている。
図35(27)に示す第1装飾図柄表示装置208Lでは、スーパーリーチ演出の剣豪リーチ演出が開始され、主人公の殿様が画面いっぱいに表示されているが、第5図柄pd5は隠されずに視認可能である。図35(28)では、荒野の背景表示に切り替わり、主人公の殿様と敵役の剣豪が対決を開始し、同図(29)から同図(36)まで斬り合い後のシーンが表示され続けている。加えて、図35(30)〜同図(32)に示すように、これまで第3装飾図柄表示装置208Nに継続して表示されていた第一の操作手段表示Od1が、第3装飾図柄表示装置208Nから飛び出し、第1装飾図柄表示装置208Lに移動してくいるアニメーションが表示される。図35(32)では、第1装飾図柄表示装置208Lの中央に第一の操作手段表示Od1が表示されている。次いで、剣豪リーチ演出が続いている図35(33)では、その第一の操作手段表示Od1が第四の操作手段表示Od4に変化する。すなわち、第3図柄pd3の変動表示中に第四の操作手段表示Od4に変化する。第四の操作手段表示Od4は、第一の操作手段表示Od1が発展した表示であってもよいし、第一の操作手段表示Od1から切り替わった表示であってもよい。また、第四の操作手段表示Od4は、第一の操作手段表示Od1と異なる表示である。図35(33)に示す第四の操作手段表示Od4は、拡大表示と、表示態様の変化と、残期間表示である残期間を表すメータ表示の追加が行われた表示である。すなわち、赤色に発光したチャンスボタン136を模した表示にPUSHの文字が付加された表示が拡大表示され、その下に大きなメータ表示Tm’が追加表示されている。このように、第四の操作手段表示Od4は、第一の操作手段表示Od1の表示態様が変化するとともに大きさも変化し、さらに表示位置も変化している。なお、大きなメータ表示Tm’は、第四の操作手段表示Od4とは別の表示として見ることもできる。また、図35(33)に示す第3装飾図柄表示装置208Nでは、ワイプ表示Wdが、「剣豪」の文字から、操作促進表示である「押せ」の文字に変化している。
図35(34)では、剣豪リーチ演出が続いており、メータ表示Tm’のメータが少し減少し、同図(35)では、そのメータがさらに減少し、同図(36)では、そのメータが残り1/4まで減少する。このメータ表示Tm’には、チャンスアップの表示(「チャンス」という文字表示)が隠されており、メータが減るにつれて徐々にその表示が見えてくる。ここでのチャンスアップとは、現在行われている図柄変動表示で大当りする期待度が高まることを意味する。
図36は、図35から続く、操作手段表示が表示される例を段階的に示した図である。
図35(36)に続く図36(37)では、第四の操作手段表示Od4に対応した操作手段であるチャンスボタン136が操作される。第四の操作手段表示Od4が表示されている状態でチャンスボタン136が操作されると、現在行われている図柄変動表示における大当りを予告する通常予告(第二の予告演出に相当)が開始される。また、第四の操作手段表示Od4が第一の操作手段表示Od1に戻る。図36(38)では、これまで初期位置にあった家紋役物224E’が落下動作を実行し、家紋役物224E’全体が第1装飾図柄表示装置208Lに前側から重なり、さらに、第1装飾図柄表示装置208Lには、エフェクト画像Ed1が大きく表示される。このエフェクト画像Ed1は、荒野の背景画像における殿様と剣豪の斬り合い後のシーンをほとんど隠すように表示され、殿様も剣豪も視認困難になる。また、エフェクト画像Ed1の先端部分は、第2装飾図柄表示装置208Mおよび第3装飾図柄表示装置208Nに表示され、ここでのエフェクト画像Ed1は、3つの装飾図柄表示装置208L〜Nに跨って表示されている。加えて、第3装飾図柄表示装置208Nでは、第四の操作手段表示Od4から戻った第一の操作手段表示Od1が再び表示されており、その上では、ワイプ表示Wdが、「押せ」の文字から「勝利」の文字に変化し、エフェクト画像Ed1の先端部分がワイプ表示Wdに重なっている。しかしながら、「勝利」の文字は視認可能であり、エフェクト画像Ed1の先端部分が、ワイプ表示Wdにおける「勝利」の文字を逆に目立たせている。なお、エフェクト画像Ed1は、変動表示中を継続して表している第5図柄pd5には重なっておらず、変動表示が継続していることは、第4図柄pd4とともに第5図柄pd5でも明確に表示されている。以上説明したように、この例では、通常予告の演出として、家紋役物224E’が落下動作を実行するとともにエフェクト画像Ed1が表示され、ワイプ表示Wdが「勝利」の文字に変化している。ここでの通常予告の演出は、大当りの期待度が高い演出であり、大当りの期待度が低い場合は、家紋役物224E’が落下しなかったり、落下してもエフェクト画像Ed1が表示されなかったり、ワイプ表示Wdが「敗北」の文字に変化したり、クエスチョンマークに変化したりする。さらに、家紋役物224E’の落下と同時に、図36(38)に示す第2装飾図柄表示装置208Mでは、第3図柄pd3の縮小表示pd3’が、装飾図柄の大当りの組合せ(「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」)で揺れ表示(仮停止)を開始している。
図36(39)では、落下位置にあった家紋役物224E’が初期位置まで上昇しているが、3つの装飾図柄表示装置208L〜Nに跨って、エフェクト画像Ed1が依然として表示されている。
そして、図36(40)では、エフェクト画像Ed1が消え、第1装飾図柄表示装置208Lにはスーパーリーチ演出である剣豪リーチ演出の結果が表示されている。ここでは、主人公の殿様が勝利したシーンが表示されている。したがって、スーパーリーチ演出は、図35(26)から図36(40)までの演出になる。なお、図36(40)に示す、主人公の殿様が勝利したシーンは、第四の操作手段表示Od4が表示されている状態でチャンスボタン136が操作されて開始された通常予告の一部として見ることもできる。
図36(41)では、第2装飾図柄表示装置208Mに表示されていた、第3図柄pd3の縮小表示pd3’が、第1装飾図柄表示装置208Lに復帰し、第1装飾図柄表示装置208Lにおける図柄表示領域208a〜208cいずれにも、「装飾7」が表示されている。ここでは、いずれの「装飾7」も揺れ表示(仮停止)しているが、第5図柄pd5は変動表示が継続されており、第4図柄pd4は変動表示中を表す表示態様のままである。また、ワイプ表示Wdにおける通常予告の表示(「勝利」の文字表示)は継続している。
図36(42)では、第3図柄pd3が、装飾図柄の大当りの組合せ(「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」)で停止表示(本停止)し、第5図柄pd5も、装飾図柄の大当りの組合せを停止表示(本停止)し、第4図柄pd4は、停止表示中を表す表示態様に切り替わり、不図示の第1図柄(特図)の確定表示が開始されている。この確定表示の期間中(第3図柄pd3の本停止中)も、第一の操作手段表示Od1も、ワイプ表示Wdにおける通常予告の表示(「勝利」の文字表示)も継続して表示されている。
ここで、考えられる他の例について詳述する。まず、第一の操作手段表示Od1に戻って以降の図34(13)〜図35(32)では、第一の操作手段表示Od1に対応した操作手段であるチャンスボタン136が操作されても、図34(1)の状態と同じく何も変化は起こらない。すなわち、第一の操作手段表示Od1の表示態様は変化せず、第一の操作手段表示Od1がそのまま表示され、チャンスボタン136が操作されたことに応じた演出(例えば、予告演出等)は開始されない。
一方、第一の操作手段表示Od1から第四の操作手段表示Od4に変化すると、上述したように、チャンスボタン136の操作が受け付けられ、通常予告が開始される。ここで、第四の操作手段表示Od4の表示を含めて、図35(33)〜図36(40)の一連の演出は、現在行われている図柄変動表示で大当りするか否かを占う最後の演出(いわゆる最終ジャッジ演出)に相当するともいえる。また、第四の操作手段表示Od4が表示された後、通常予告が実行される場合があることは、第四の操作手段表示Od4自体が、通常予告の表示(第二の予告演出)に相当するともいえる。
また、この例では、第一の操作手段表示Od1が変化して第四の操作手段表示Od4が表示されたが、第一の操作手段表示Od1が表示されていない状態で、第四の操作手段表示Od4が単独で表示され始めてもよいし、第一の操作手段表示Od1が表示されていても、その第一の操作手段表示Od1が変化するのではなく、第四の操作手段表示Od4が単独で表示され始めてもよい。ただし、第一の操作手段表示Od1が変化して第四の操作手段表示Od4が表示される場合の方が、第四の操作手段表示Od4が単独で表示され始めるよりも、大当り期待度が高い。
さらに、チャンスボタン136が操作されると、図36(38)では、第四の操作手段表示Od4が第一の操作手段表示Od1に戻っているが、第四の操作手段表示Od4が消えて、操作手段表示は一旦何も表示されず、大当り遊技の終了後や、第3図柄pd3の次の変動表示の開示時に、第一の操作手段表示Od1の再表示が開始されるようにしてもよい。あるいは反対に、大当り遊技が終了しても第一の操作手段表示Od1を表示しないようにしてもよいし、第3図柄pd3の次の変動表示が開示されても第一の操作手段表示Od1を表示しないようにしてもよい。
また、図35(33)に示すメータ表示Tm’のメータが0になるまでに、チャンスボタン136が操作されなかった場合であっても、操作があったものとして、メータ表示Tm’のメータが0になった後に、図36(38)〜同図(40)の通常予告の演出が実行されるようにしてもよい。
なお、図34を用いて説明した例では、第二の操作手段表示Od2が表示されている状態でチャンスボタン136が操作されると、先読み予告が開始されているが、チャンスボタン136が操作されている時点で行われている図柄変動表示を対象とした通常予告が先読み予告に代えて開始されてもよい。
図37は、図3に示す遊技盤の構成とは異なる構成の遊技盤を備えたパチンコ機における第一の操作手段表示Od1が第二の操作手段表示Od2に変化する例を段階的に示す図である。
ここでの説明は、図34〜図36に示す例と異なる点を中心に説明し、図34〜図36に示す例と同じ点については説明を省略する場合がある。
図37に示す例では、第1装飾図柄表示装置208Lの左右に配置されていた、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nの代わりに、第1装飾図柄表示装置208Lの下方に第4装飾図柄表示装置208Oが配置されている。この第4装飾図柄表示装置208Oも、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nと同じく、可動手段でもあり、表示画面の大きさは第1装飾図柄表示装置208Lよりも小さい。図37(a)に示す第4装飾図柄表示装置208Oは、上部分が第1装飾図柄表示装置208Lにおける演出表示領域208dの中央部分に前側(遊技者側)から重なり、この位置は初期位置に相当し、第4装飾図柄表示装置208Oは昇降動作可能な表示装置である。図37に示す例では、この第4装飾図柄表示装置208Oの背景画像も城下町の町並みであって、保留アイコンを表示する領域hsが4つ表示され、図37(a)では、全ての領域hsに、デフォルトの表示態様である白色の表示態様の保留アイコンh1〜h4が表示されている。
第1装飾図柄表示装置208Lにおける演出表示領域208dの左端には、変動アイコンを表示する領域csが用意されており、この領域csは、保留アイコンを表示する領域hsと同じ低いステージである。図37(a)では、その領域csに、デフォルトの表示態様である白色の表示態様の変動アイコンcが表示されており、第3図柄pd3および第5図柄pd5それぞれにおいて変動表示が行われている。また、この例では、第1装飾図柄表示装置208Lの左上に第4図柄pd4が表示されており、図37(a)では、第4図柄pd4は、変動表示中を表す表示態様である。
さらに、第1装飾図柄表示装置208Lにおける演出表示領域208dの右端には、第一の操作手段表示Od1が表示されている。
図37(b)では、変動アイコンcの上に、主人公の殿様のキャラクタの絵柄の表示Cd1が出現し、同図(c)では、殿様のキャラクタが、変動アイコンcの後ろに舞い降りて、変動アイコンを表示する領域csの上に直立姿勢で表示されている。そして、主人公の殿様のキャラクタが変動アイコンcを担ぎ(図37(d))、担いだ変動アイコンcを投げ飛ばす(図37(e))アニメーションが表示されている。すなわち、ここでのアニメーションは、変動アイコンcの移動アニメーションである。投げ飛ばされた変動アイコンcは、変動表示中の第3図柄pd3を横切り(図37(f))、第一の操作手段表示Od1に当たる(図37(g))。すると、図37(h)に示すように、変動アイコンcと第一の操作手段表示Od1の一部を隠すようにエフェクト画像Ed2が出現し、続く図37(i)では変動アイコンcが消えて第一の操作手段表示Od1に変化が生じ、図37(j)では、エフェクト画像Ed2が消えて、第一の操作手段表示Od1が表示されていた位置に第二の操作手段表示Od2が表示されている。ここでの第二の操作手段表示Od2は、青色に発光したチャンスボタン136を模した表示にPUSHの文字が付加された表示態様である。また、実物のチャンスボタン136自身も、白色発光状態から青色発光状態に変化する。チャンスボタン136自身の発光態様、あるいは第二の操作手段表示Od2の表示態様として、白色態様よりも赤色態様、赤色態様よりも青色態様の方が大当りの期待度は高い。図34(1)〜同図(2)のように、第一の操作手段表示Od1が第二の操作手段表示Od2に単独で変化する場合よりも、この例のようにキャラクタが関与して第一の操作手段表示Od1が第二の操作手段表示Od2に変化する場合の方が、大当りの期待度が高くなる。なお、変動アイコンcを投げ飛ばした後の殿様のキャラクタは、同じポーズを図37(j)まで継続し、図37(k)では、変動アイコンを表示する領域csの上に直立姿勢で表示されている。
図37(k)では、キャラクタの絵柄の表示Cd1に、「チャンスじゃ」という吹き出しの表示が追加される。この「チャンスじゃ」という吹き出しの表示は操作促進表示の一種であるともいえるし、先読み予告の一種であるともいえる。また、この例でも、第二の操作手段表示Od2自体が、先読み予告の表示(第三の予告演出)に相当するともいえる。
図37(l)において、第二の操作手段表示Od2に対応した操作手段であるチャンスボタン136が操作される。第二の操作手段表示Od2が表示されている状態でチャンスボタン136が操作されると、この例でも、第二の操作手段表示Od2の表示態様が変化し、図37(m)に示すように第一の操作手段表示Od1に戻る。また、先読み予告(第一の予告演出に相当)が開始される。図37(m)では、第4装飾図柄表示装置208Oに表示されている保留アイコンの表示態様が先読み予告の表示態様に変化する変化アニメーションが開始され、第2保留アイコンh2の一部又は全部を隠すようにエフェクト画像Ed3が出現し、続く図37(n)では、エフェクト画像Ed3よりも手前側に、扇の絵柄の表示態様に変化した第2保留アイコンh2が表示されている。そして、図37(o)では、エフェクト画像Ed3が消え、先読み予告の表示態様である扇の絵柄の表示態様の第2保留アイコンh2が表示され、この先読み予告の表示態様の第2保留アイコンh2は、第2保留が消化されるまで表示され続ける。
なお、考えられる他の例について詳述する。まず、この例では、第二の操作手段表示Od2が表示されてから、チャンスボタン136が早々に操作されているが、操作タイミングが遅くなっても、操作有効期間内であれば、図37(m)〜同図(o)の先読み予告の演出が実行される。また、第二の操作手段表示Od2の表示が開始されたときに実行されている第3図柄pd3の変動表示が終了し、第3図柄pd3の次の変動表示が開始されるまでチャンスボタン136が操作されなかった場合には、第二の操作手段表示Od2は継続して表示される。すなわち、第二の操作手段表示Od2の表示が開始されたときに実行されている第3図柄pd3の変動表示が終了し停止表示中も第二の操作手段表示Od2は継続して表示され、第3図柄pd3の次の変動表示が開始されても第二の操作手段表示Od2は継続して表示され、第二の操作手段表示Od2は、連続する第3図柄pd3の変動表示を跨いで表示される。さらには、第二の操作手段表示Od2は、チャンスボタン136が操作さなければ、最長で、図37に示す第2保留アイコンh2に対応した図柄変動表示が終了するまで表示され続けてもよい。
また、青色に発光したチャンスボタン136を模した表示は、第三の操作手段表示の一例に相当しているといえる場合がある。ここにいう第三の操作手段表示とは、第一の操作手段表示Od1とは異なる態様の操作手段表示であって、第三の操作手段表示が表示されている状態で、第三の操作手段表示に対応する操作手段(ここではチャンスボタン136)が操作されても、表示態様が変化しない操作手段表示のことをいう。なお、第三の操作手段表示が表示されている状態で、第三の操作手段表示に対応する操作手段が操作された場合に、予告演出が開始されてもよいし、開始されなくてもよい。以下、青色に発光したチャンスボタン136を模した表示を、青色の第三の操作手段表示と称して説明を続ける。例えば、青色の第三の操作手段表示に、図34(10)に示すメータ表示Tmが追加されるまで、あるいはPUSHの文字が付加されるまでは、チャンスボタン136の操作を無効にし、メータ表示Tmが追加された以降、あるいはPUSHの文字が付加された以降に、チャンスボタン136の操作があれば、図37(m)〜同図(o)の先読み予告の演出が実行される場合があってもよい。すなわち、チャンスボタン136の操作を無効にする期間から有効にする期間に切り替わる場合があってもよい。この場合、青色の第三の操作手段表示に、メータ表示Tmが追加されたり、PUSHの文字が付加された後に、チャンスボタン136が操作されると、図37(m)に示すように第一の操作手段表示Od1に戻ってしまうことから、青色の第三の操作手段表示に、メータ表示Tmが追加されたり、PUSHの文字が付加されると、第三の操作手段表示は第二の操作手段表示に変化したといえる。また、青色の第三の操作手段表示から第一の操作手段表示Od1に変化する場合があってもよく、この場合には、チャンスボタン136の操作が常に無効になる。遊技者は、青色の第三の操作手段表示が表示されている状態で、チャンスボタン136を操作しても、先読み予告が開始されない場合には、チャンスボタン136の操作がいつ有効に切り替わるか、あるいは切り替わらずに第一の操作手段表示Od1に戻ってしまうかを、有効に切り替わることを期待しながら待つことになる。有効に切り替わる期待度の高さを、チャンスボタン136自身の発光態様、あるいは第三の操作手段表示の表示態様によって表してもよい。例えば、赤色態様よりも青色態様、青色態様よりも7色の変化態様(レインボー態様)の方がその期待度を高くしてもよい。チャンスボタン136の操作が有効に切り替われば、先読み予告が実行され、切り替わらずに第一の操作手段表示Od1に戻ってしまった場合よりも、大当りの期待度が高くなる。また、チャンスボタン136の操作が無効になる期間中に、第三の操作手段表示の表示態様を変化させ、有効に切り替わる期待度の高さを上げたり、反対に下げたりしてもよい。
またこの例では、チャンスボタン136の残期間表示は表示されていないが、チャンスボタン136の操作有効期間内にチャンスボタン136が操作されなかった場合であっても、操作があったものとして、操作有効期間経過以降に、図37(m)〜同図(o)の先読み予告の演出が実行されるようにしてもよい。
さらに、図37(j)では、第二の操作手段表示Od2に変化しているが、第四の操作手段表示Od4に変化してもよい。この場合は、予告対象である第2保留アイコンh2に対応した図柄変動表示が開始するまで、チャンスボタン136の操作を無効にし、第2保留アイコンh2に対応した図柄変動表示が開始した後に、チャンスボタン136の操作があれば、通常予告を開始するようにしてもよい。
図38は、図37に示す例の変形例を段階的に示す図である。
ここでの説明は、図37に示す例と異なる点を中心に説明し、図37に示す例と同じ点については説明を省略する場合がある。
図38に示す例でも、第1装飾図柄表示装置208Lの下方に第4装飾図柄表示装置208Oが配置されている。図38(a)に示す第4装飾図柄表示装置208Oには、4つの保留アイコンh1〜h4が表示されており、いずれの保留アイコンh1〜h4も、デフォルトの表示態様である白色の表示態様である。また、図38(a)に示す第1装飾図柄表示装置208Lにおける演出表示領域208dの左端には、デフォルトの表示態様である白色の表示態様の変動アイコンcが表示されており、その右端には、第一の操作手段表示Od1が表示されている。
図38(b)では、第一の操作手段表示Od1の上に、主人公の殿様のキャラクタの絵柄の表示Cd1が出現し、同図(c)では、殿様のキャラクタが、第一の操作手段表示Od1の後ろに舞い降りて、直立姿勢で表示されている。そして、主人公の殿様のキャラクタが第一の操作手段表示Od1を担ぎ(図38(d))、担いだ第一の操作手段表示Od1を投げ飛ばす(図38(e))アニメーションが表示されている。すなわち、ここでのアニメーションは、第一の操作手段表示Odの移動アニメーションである。投げ飛ばされた第一の操作手段表示Od1は、変動表示中の第3図柄pd3の前を通って、図38(f)では、第1装飾図柄表示装置208Lと第4装飾図柄表示装置208Oの境にちょうど表示されている。すなわち、第一の操作手段表示Od1の上半分が第1装飾図柄表示装置208Lに表示され、第一の操作手段表示Od1の下半分が第4装飾図柄表示装置208Oに表示されている。第一の操作手段表示Od1は、そのまま第4装飾図柄表示装置208O内に落ちていき(図38(f)に示す、第一の操作手段表示Od1から下向きに延びた矢印参照)、図38(g)では、4つ並んで表示されている保留アイコンh1〜h4の上に表示されている。次いで、図38(h)に示すように、第一の操作手段表示Od1は、その場所で第二の操作手段表示Od2に変化する。すなわち、青色に発光したチャンスボタン136を模した表示にPUSHの文字が付加された表示態様に変化する。また、実物のチャンスボタン136自身も、青色発光状態に変化する。
図38(i)では、第一の操作手段表示Od1が表示されていた位置に殿様のキャラクタの表示Cd1が表示されており、そのキャラクタの絵柄の表示Cd1に、「ボタンを押すのじゃ」という吹き出しの表示が追加される。この「ボタンを押すのじゃ」という吹き出しの表示は操作促進表示の一種であるともいえるし、先読み予告の一種であるともいえる。また、この例でも、第二の操作手段表示Od2自体が、先読み予告の表示(第三の予告演出)に相当するともいえる。
以降は、図37(l)以降と同じであるため、説明を省略する。
なお、図38に示す例では、投げ飛ばされた第一の操作手段表示Od1の到達地点は第4装飾図柄表示装置208O内であったが、第1装飾図柄表示装置208L内であってもよい。また、図38に示す例では、チャンスボタン136の操作が無効な状態で操作手段表示が移動している(投げ飛ばされている)が、チャンスボタン136の操作が有効な状態で操作手段表示が移動してもよい。すなわち、その表示自身が先読み予告の表示(第三の予告演出)でもある第二の操作手段表示Od2に変化した後で移動してもよい。ただし、移動中にチャンスボタン136が操作されても先読み予告は開始されない。また、考えられる他の例については、図37で考えられる他の例として説明した各種の例が適用可能である。
図39は、第一の操作手段表示Od1から第三の操作手段表示Od3に変化し、さらに第三の操作手段表示Od3から第二の操作手段表示Od2に変化する例を段階的に示す図である。
図39以降における例は、図3に示す遊技盤200を備えたパチンコ機100における例であり、図39以降の説明では、図34〜図36に示す例と異なる点を中心に説明し、図34〜図36に示す例と同じ点については説明を省略する場合がある。
図39(a)の状態は図34(a)の状態と同じであり、第3図柄pd3および第5図柄pd5それぞれにおいて変動表示が行われている。また、第2装飾図柄表示装置208Mに表示されている第4図柄pd4は、変動表示中を表す表示態様である。さらに、第3装飾図柄表示装置208Nに表示されたワイプ表示Wdの下方には、第一の操作手段表示Od1が表示されている。
図39(b)では、第一の操作手段表示Od1が第三の操作手段表示Od3に変化する。第三の操作手段表示Od3は、第一の操作手段表示Od1が発展した表示であってもよいし、第一の操作手段表示Od1から切り替わった表示であってもよい。また、第三の操作手段表示Od3は、第一の操作手段表示Od1と異なる表示である。図39(b)に示す第三の操作手段表示Od3は、白色に発光しているチャンスボタン136が振動している様子を模した表示にPUSHの文字が付加された表示態様である。異なる色の表示に変化する以外にも、このように、振動といった動作態様が異なっている表示に変化してもよい。なお、実物のチャンスボタン136自身も、白色に発光したまま振動している。さらに、これまで、背景ステージの名称としての「城下町」が表示されていたワイプ表示Wdには、「準備中」の文字が表示されている。ここでの準備中の文字は、チャンスボタン136の操作が有効になるまで待っている期間であることを表す文字になる。すなわち、チャンスボタン136の操作が無効であることを表す文字になる(以下、同じ)。したがって、第三の操作手段表示Od3が表示されている状態でチャンスボタン136を操作しても、何も変化は起こらない。すなわち、第三の操作手段表示Od3の表示態様は変化せず、第三の操作手段表示Od3がそのまま表示され、チャンスボタン136が操作されたことに応じた演出(例えば、予告演出等)は開始されない。「準備中」の文字が表示されていると、第三の操作手段表示Od3が表示されていることになる(以下、同じ)。ワイプ表示Wdに「準備中」の文字が表示されることで、第三の操作手段表示Od3の変化や今後の展開に注目させることができる場合がある。
図39(c)では、第3図柄pd3が、装飾図柄のハズレの組合せ(「装飾7」−「装飾7」−「装飾1」)で揺れ表示(仮停止)しており、同図(d)では、第3図柄pd3が、装飾図柄のハズレの組合せで停止表示(本停止)し、この本停止は同図(f)まで継続する。そして、図39(g)では第3図柄pd3の変動表示が開始されている。第三の操作手段表示Od3は、図39(b)から継続して表示されており、第3図柄pd3の停止表示中も表示され、第3図柄pd3の連続する変動表示に跨って表示されている。
図39(h)では、保留アイコンのシフト移動が開始され、次の同図(i)ではそのシフト移動が完了している。この結果、第1保留アイコンh1は、先読み予告の表示態様である赤色の表示態様の保留アイコンになっている。第三の操作手段表示Od3は、保留アイコンのシフト移動が開始してから完了するまでの間も、表示され続けている。なお、図39(b)から同図(i)まで、ワイプ表示Wdにも「準備中」の文字が表示され続けている。
図39(j)でも、第3図柄pd3の変動表示は続いている。ここで、第三の操作手段表示Od3から第二の操作手段表示Od2に変化する。図39(j)に示す第二の操作手段表示Od2は、赤色に発光したチャンスボタン136を模した表示にPUSHの文字が付加された表示と、メータ表示Tmを組合せた表示になる。また、図39(j)に示す第3装飾図柄表示装置208Nでは、ワイプ表示Wdが、「準備中」の文字から、操作促進表示である「押せ」の文字に変化している。
図39(k)でも、第3図柄pd3の変動表示は続いており、メータ表示Tmのメータが少し減少し、図39(l)において、第二の操作手段表示Od2に対応した操作手段であるチャンスボタン136が操作される。第二の操作手段表示Od2が表示されている状態でチャンスボタン136が操作されると、第二の操作手段表示Od2の表示態様が変化する。この例では、図39(m)に示すように第一の操作手段表示Od1に変化している。また、第二の操作手段表示Od2が表示されている状態でチャンスボタン136が操作されると、図39(m)に示すように、保留アイコンの表示態様が先読み予告の表示態様に変化する変化アニメーションが開始され、これまで赤色の表示態様であった第1保留アイコンh1の全部を隠すようにエフェクト画像Ed4が出現し、続く図39(n)では、エフェクト画像Ed4が消え、第1保留アイコンh1は、7色の変化態様(レインボー態様)の保留アイコンに変化している。保留アイコンの表示態様において、赤色の表示態様よりもレインボー態様の方が大当りの期待度は高い。したがって、第二の操作手段表示Od2が表示されている状態でチャンスボタン136を操作したことにより、これまで行われていた先読み予告から、大当りの期待度が高い先読み予告へ変化したことになる。
以上説明した図39の例では、第三の操作手段表示Od3から第二の操作手段表示Od2に変化し、チャンスボタン136が操作されると、先読み予告が開始されることから、第二の操作手段表示Od2自身が先読み予告の表示(第三の予告演出)でもあり、また、第三の操作手段表示Od3が表示された後、先読み予告が実行される場合があることは、第三の操作手段表示Od3自体が、先読み予告の表示(第三の予告演出)に相当するともいえる。
なお、図39(j)に示すメータ表示Tmのメータが0になるまでに、チャンスボタン136が操作されなかった場合であっても、操作があったものとして、メータ表示Tmのメータが0になった後に、図39(m)〜同図(n)の先読み予告の演出が実行されるようにしてもよい。
図40は、二種類の操作手段表示が同時に表示されている期間がある例を段階的に示す図である。
図40(b)に示す第一の操作手段表示Od1は、同図(c)において第二の操作手段表示Od2に変化し、スピーカ120からは効果音が出力されている。図40(d)では、変動表示中であった第3図柄pd3において、「装飾4」のリーチ演出が開始され、図40(e)に示す第1装飾図柄表示装置208Lでは、第3図柄pd3を隠すようにリーチの文字画像が表示される。ただし、第4図柄pd4および第5図柄pd5は隠されておらず、変動表示が現在も継続されていることはよくわかる状態である。
次いで、図40(f)では、ボタン演出が開始され、第1装飾図柄表示装置208Lの中央には、赤色に発光したチャンスボタン136を模した表示にPUSHの文字が付加された表示が大きく表示され、その下に、残期間表示である残期間を表すメータ表示Tm’も表示されている。これらの表示は、ボタン演出の表示のうちの一部の表示であるが、第四の操作手段表示Od4に相当する。第3装飾図柄表示装置208Nには、図40(c)から表示されている第二の操作手段表示Od2が継続して表示されており、図40(f)のタイミングでは、第四の操作手段表示Od4と第二の操作手段表示Od2が同時に表示されている。なお、同時に表示されているとは、表示の開始時期まで同時である必要はなく、言い換えれば、時間的に重複して(時間的に並列的に)表示されているという意味である(以下においても同じ)。
図40(g)でも、第四の操作手段表示Od4と第二の操作手段表示Od2が同時に表示されている。この図40(g)では、図35(35)と同じく、メータ表示Tm’のメータがある程度減っているが、図40(g)では、図35(35)とは異なり、チャンスアップの表示は見えてきていない。
図40(h)では、チャンスボタン136が操作される。チャンスボタン136は、第二の操作手段表示Od2にも、第四の操作手段表示Od4にも対応する操作手段であるが、ここでは、第四の操作手段表示Od4の方が優先され、図40(i)に示すように、第四の操作手段表示Od4が消え、擬似連図柄である「継続」という装飾図柄が中図柄表示領域208bに出現し、第3図柄pd3は擬似連演出における一回目の仮停止が行われている。擬似連演出は、現在行われている図柄変動表示についての予告演出(通常予告の演出)であり第二の予告演出に相当する。一方、第二の操作手段表示Od2には何の変化もなく、第3装飾図柄表示装置208Nに表示され続けている。
先の図40(h)のタイミングにおけるチャンスボタン136の操作からほとんど間をあけずに、チャンスボタン136が再び操作される(図40(j))。ここでのチャンスボタン136の操作は、図40(k)に示すように、図34(13)と同じく、第二の操作手段表示Od2が第一の操作手段表示Od1に変化し、変化した第一の操作手段表示Od1の上に表示されているワイプ表示Wdには、先読み予告の表示(第一の予告演出)として「熱」の文字が表示され、さらに、第3装飾図柄表示装置208Nではワイプ表示Wdにエフェクト画像Edが追加されている。なお、図40(k)に示す第3図柄pd3では、擬似連演出における一回目の仮停止が継続されている。
図40(l)では、擬似連演出における第3図柄pd3の再変動が開始されており、第3装飾図柄表示装置208Nでは、エフェクト画像Edは消えているが、ワイプ表示Wdにおける先読み予告の表示(「熱」の文字表示)は継続している。
以上説明した例では、通常予告の演出と先読み予告の演出とのうち、通常予告の演出の方が優先されている。通常予告は、操作有効期間の残期間を表示するメータ表示Tm’が表示された第四の操作手段表示Od4に対応付けられており、操作有効期間は、現在行われている図柄変動表示の期間内に限られる。一方、先読み予告は、第3図柄pd3の連続する変動表示に跨って表示可能な第二の操作手段表示Od2に対応付けられており、時間的に余裕がある。このため、第四の操作手段表示Od4に対応付けられた通常予告が優先して開始された。この例のように、予告演出の開始順序(優先順序)を設けておくことで、複数の予告演出が一度に行われず、遊技者にどのようなことが起こったかを明確に知らせることができるといった利点がある。
なお、図40(d)のタイミングでチャンスボタン136が操作された場合には、図40(k)に示すような先読み予告の演出がすぐに開始され、第二の操作手段表示Od2が第一の操作手段表示Od1に変化する。したがって、この場合には、図40(f)では、第四の操作手段表示Od4と第一の操作手段表示Od1が同時に表示されることになる。また、図40に示す例では、図40(c)で第二の操作手段表示Od2に変化しているが、図39(b)等に示す第三の操作手段表示Od3に変化し、図40(g)のタイミングや同図(i)のタイミングで、第三の操作手段表示Od3から第二の操作手段表示Od2に変化してもよい。この場合には、図40(f)では、第四の操作手段表示Od4と第三の操作手段表示Od3が同時に表示されることになる。
また、図40(f)に示すメータ表示Tm’のメータが0になるまでに、チャンスボタン136が操作されなかった場合であっても、操作があったものとして、メータ表示Tmのメータが0になった後に、擬似連演出が開始されるようにしてもよい。また、第3装飾図柄表示装置208Nに表示された第二の操作手段表示Od2には、残期間表示が表示されていないが、チャンスボタン136の操作有効期間内にチャンスボタン136が操作されなかった場合であっても、操作があったものとして、操作有効期間経過以降に、図40(k)の先読み予告の演出が実行されるようにしてもよい。
また、図40(h)のチャンスボタン136の操作が、単発押しあるいは短押しといったり一回押しといわれる通常操作ではなく、いわゆる長押し操作であった場合でも、擬似連演出による通常予告の演出しか開始されず、チャンスボタン136の操作を一旦止め、再び操作を行うことで、ワイプ表示Wdにおける、「熱」の文字表示とエフェクト画像Edによる先読み予告演出が開始される。
さらに、チャンスボタン136の一回の操作に対して、擬似連演出による通常予告の演出と、ワイプ表示Wdにおける、「熱」の文字表示とエフェクト画像Edによる先読み予告演出との一方の演出のみが開始されるのではなく、両方の演出が開始される場合があってもよいし、必ず開始されてもよい。
図41は、図39に示す例の変形例であって、操作手段を模した表示が同時に表示されている期間がある例を段階的に示す図である。
図41(a)に示す第一の操作手段表示Od1は、図39に示す例と同じく、図41(b)において第三の操作手段表示Od3に変化し、第三の操作手段表示Od3の上のワイプ表示Wdには、「準備中」の文字が表示されている。
図41(i)でも第三の操作手段表示Od3は表示されており、次の同図(j)のタイミングで第1特図始動口230に1球入賞があり、同図(i)では1つしか表示されていなかった保留アイコンが2つ表示されるようになる。図41(k)では、第2保留アイコンh2が増加している。この第2保留アイコンh2は、白色の表示態様の保留アイコンhdに、赤色に発光したチャンスボタン136を模した表示にPUSHの文字が加えられたミニアイテムMIが付加された、いわゆるボタン保留アイコンである。ここにいうボタン保留アイコンとは、対応する操作手段を操作すると表示態様が変化する保留アイコンのことをいい、操作手段を模した表示である必要は必ずしもなく、操作促進表示の態様のみであったり、残期間表示の態様のみであったり、あるいはこれらを組み合わせた態様であったりしてもよい。対応する操作手段は、アイコンに絵柄として表示されている場合があり、ここではをチャンスボタン136になる。図41(k)に示すボタン保留アイコンh2は、第一の操作手段表示Od1とも、第二の操作手段表示Od2とも、第三の操作手段表示Od3とも、第四の操作手段表示Od4とも異なる表示、すなわち操作手段表示とは異なる表示であるが、ミニアイテムMIは、操作手段表示(ここでは第3装飾図柄表示装置208Nに表示される第二の操作手段表示Od2)を縮小表示したものになっている。すなわり、図41(k)に示す第2保留アイコン(ボタン保留アイコン)h2の表示態様は、第二の操作手段表示Od2を縮小した表示態様である。なお、大当りの期待度に応じてミニアイテムMIの大きさは変化してもよく、あるいは、表示される操作手段表示の大きさによっては、ボタン保留アイコンの表示態様は、操作手段表示(例えば、第二の操作手段表示Od2)を拡大した表示態様であってもよい。また、ボタン保留アイコンは、チャンスボタン136の操作有効期間に限って表示される。すなわち、ボタン保留アイコンが表示されている間は、チャンスボタン136の操作が有効として扱われる。ただし、ボタン保留アイコンが操作手段表示と同時に表示されている場合には、チャンスボタン136が操作されても、操作手段表示に関する演出が先に行われ、チャンスボタン136がもう一度操作されると、ボタン保留アイコンに関する演出が行われる場合があってもよい。以降の例においても、ボタン保留アイコンについては、ここでの説明を適用することができ、また、ボタン変動アイコンについても、ここでの説明を適用することができる。また、変化する表示態様としては、大当りの期待度の高さごとに異なる先読み予告の表示態様であって、大当りの期待度が低い表示態様としては、デフォルトの表示態様も含まれ、残念という文字図柄の表示態様も含まれる。ボタン保留アイコン自身が先読み予告の表示とみることもできる。また、ボタン保留アイコンは、操作手段表示とは異なる表示である。図41(k)の第3装飾図柄表示装置208Nには第三の操作手段表示Od3が表示されており、第三の操作手段表示Od3における、白色に発光しているチャンスボタン136が振動している様子を模した表示と、第2保留アイコンh2(ボタン保留アイコン)における、赤色に発光したチャンスボタン136を模した表示が同時に表示されている。なお、白い表示態様の保留アイコンを省略し、ミニアイテムMIのみを保留アイコンとした態様であってもよい。あるいは、第2保留アイコンh2は、あくまで白い表示態様の保留アイコンだけであって、第2保留アイコンh2にミニアイテムMIが付加された態様とも見ることができるが、いずれにしても、白色に発光しているチャンスボタン136が振動している様子を模した表示と、赤色に発光したチャンスボタン136を模した表示が同時に表示されていることになる。
図41(l)では、図39(j)と同じように、第三の操作手段表示Od3から第二の操作手段表示Od2に変化する。図40(j)に示す第二の操作手段表示Od2も、赤色に発光したチャンスボタン136を模した表示にPUSHの文字が付加された表示と、メータ表示Tmを組合せた表示になる。また、ワイプ表示Wdも、「準備中」の文字から、操作促進表示である「押せ」の文字に変化している。図41(l)〜同図(n)では、赤色に発光したチャンスボタン136を模した2つの表示が同時に表示されていることになる。ここで、第二の操作手段表示Od2の先読み予告の対象になる図柄変動表示の保留は、第1保留アイコンh1によって表されている保留である。
図41(o)では、赤色に発光したチャンスボタン136を模した2つの表示が同時に表示されている状態で、チャンスボタン136が操作される。チャンスボタン136は、第二の操作手段表示Od2にも、ボタン保留アイコンである第2保留アイコンh2にも対応する操作手段であり、ここでは、両方についての先読み予告が開始される。すなわち、図41(p)に示すように、ボタン保留アイコンである第2保留アイコンh2の全部を隠すようにエフェクト画像Ed4が出現し、第二の操作手段表示Od2の先読み予告の対象になる図柄変動表示の保留を表す第1保留アイコンh1の全部を隠すようにエフェクト画像Ed5も出現し、続く図41(q)では、それぞれのエフェクト画像Ed4,Ed5が消え、第1保留アイコンh1は、7色の変化態様(レインボー態様)の保留アイコンに変化している。また、第2保留アイコンh2は、ボタン保留アイコンから、殿様のキャラクタの顔を表す表示態様の保留アイコンに変化している。したがって、赤色に発光したチャンスボタン136を模した表示にPUSHの文字が加えられたミニアイテムMIは消えている。一方、図41(p)の段階で、第二の操作手段表示Od2は第一の操作手段表示Od1に変化している。なお、保留アイコンの表示態様において、レインボー態様よりも殿様のキャラクタの顔を表す表示態様の方が大当りの期待度は高い。
図41に示す例では、ボタン保留アイコンに関するチャンスボタン136の操作有効期間と、第二の操作手段表示Od2に関するチャンスボタン136の操作有効期間が重なった期間(図41(l)〜同図(n)の期間)があり、この重なった期間では、チャンスボタン136の1回の操作で、保留アイコンが変化する様子を一度に見ることができ、遊技者に驚きを与えられる場合がある。また、この例では、2つの予告演出が同時に行われているが、3つ以上の予告演出が同時に行われる場合も有り得る。例えば、複数球の入賞によりボタン保留アイコンが複数出現する場合や、複数の第二の操作手段表示Od2が表示される場合(例えば、一つは第一の操作手段表示Od1から変化し、もう一つは第三の操作手段表示Od3から変化する場合等)があり得る。同時に行われる予告演出の数が多いほど大当りの期待度が高くなってもよい。同時に行われる予告演出が先読み予告の演出であれば、先読み予告の対象が異なっていてもよいし、同じであってもよい。あるいは、第四の操作手段表示Od4も同時に表示され、先の図40に示す例とは異なり、先読み予告と同時に通常予告が行われてもよい。また、第四の操作手段表示Od4が複数表示され、一回の操作で、通常予告が同時に複数行われてもよい。この場合には、同時に行われている通常予告の数が多いほど、現在行われている図柄変動表示で大当りする確率が高くなってもよい。
なお、この例では、ボタン保留アイコンの出現タイミングが、図41(k)であって、第二の操作手段表示Od2への変更タイミングより早い。したがって、第三の操作手段表示Od3から第二の操作手段表示Od2へ変化する前である図41(k)のタイミングで、チャンスボタン136を操作すると、先に、第2保留アイコンh2であるボタン保留アイコンのみが変化し、その後、第二の操作手段表示Od2が表示されてからチャンスボタン136をもう一度操作すると、今度は、第1保留アイコンh1のみが変化することになる。また、この例とは反対に、第二の操作手段表示Od2への変更タイミングが、ボタン保留アイコンの出現タイミングより早い場合もあり得る。この場合には、第二の操作手段表示Od2が表示されたタイミングで、チャンスボタン136を操作すると、先に、第1保留アイコンh1のみが変化し、その後、ボタン保留アイコンが出現してからチャンスボタン136をもう一度操作すると、今度は、ボタン保留アイコンのみが変化することになる。したがて、遊技者は、ボタン保留アイコンの出現を待って2つの保留アイコンを一度に変化させるのか、それとも1つずつ変化させるのかを選択することができ、遊技者を楽しませることができる場合がある。
また、第二の操作手段表示Od2と、ボタン保留アイコンが同時に表示されている場合であっても、チャンスボタン136の1回目の操作で第2保留アイコンh2であるボタン保留アイコンのみが変化し、2回目の操作で第1保留アイコンh1のみが変化してもよいし、あるいはその反対に、1回目の操作で第1保留アイコンh1のみが変化し、2回目の操作で第2保留アイコンh2であるボタン保留アイコンのみが変化してもよい。
さらに、この例では、第二の操作手段表示Od2の先読み予告の対象になる図柄変動表示の保留は、第1保留アイコンh1によって表されている保留であったが、第2保留アイコンh2によって表されている保留になる場合もある。この場合には、ボタン保留アイコンによる先読み予告と重なることになるが、チャンスボタン136を1回操作すると、第2保留アイコンh2が、エフェクト画像によって隠された後、レインボー態様の保留アイコンに変化し、チャンスボタン136をもう1回操作すると、第2保留アイコンh2が、エフェクト画像によって再び隠された後、殿様のキャラクタの顔を表す表示態様の保留アイコンに変化するといった、2回操作による2段階の変化であってもよい。ここでの2回操作は、通常操作を間隔をあけて2回行う他、連打操作であってもよく、通常操作を間隔をあけて2回行う操作に限ってもよいし、連打操作に限ってもよい。あるいは、チャンスボタン136を1回操作しただけで、上記2段階の変化が行われてもよい。ここでの1回操作は、通常操作であってもよいし、長押し操作であってもよく、通常操作に限ってもよいし、長押し操作に限ってもよい。
また、図41(l)に示すメータ表示Tmのメータが0になるまでに、チャンスボタン136が操作されなかった場合であっても、操作があったものとして、メータ表示Tmのメータが0になった後に、図41(p)〜同図(q)の先読み予告の演出が実行されるようにしてもよい。
図42は、第2装飾図柄表示装置208Mと第3装飾図柄表示装置208Nそれぞれに操作手段表示が表示されている例を段階的に示す図である。
この図42に示す例は、図39に示す例の変形例であり、図42(a)に示す第2装飾図柄表示装置208Mには、図39(a)では表示されていた、殿様のキャラクタの絵柄の表示Cd、文字表示Lv、およびゲージ表示Gmの組合せからなるミニキャラは表示されておらず、代わりに第一の操作手段表示Od1が表示されている。また、図42(a)に示す第3装飾図柄表示装置208Nにも第一の操作手段表示Od1が表示されている。
図42(b)では、第3装飾図柄表示装置208Nに表示されていた第一の操作手段表示Od1が第三の操作手段表示Od3に変化し、第三の操作手段表示Od3の上のワイプ表示Wdには、「準備中」の文字が表示されている。一方、図42(b)に示す第2装飾図柄表示装置208Mには、第一の操作手段表示Od1が表示されており、第一の操作手段表示Od1と第三の操作手段表示Od3が同時に表示されていることになる。これら第一の操作手段表示Od1および第三の操作手段表示Od3はともに、第3図柄pd3の次の変動表示まで表示され続け、第3図柄pd3の連続する変動表示に跨って表示されている。
図42(i)では、第2装飾図柄表示装置208Mに表示されていた第一の操作手段表示Od1が第二の操作手段表示Od2に変化する。一方、図42(i)に示す第3装飾図柄表示装置208Nには、第三の操作手段表示Od3が依然として表示されており、第二の操作手段表示Od2と第三の操作手段表示Od3が同時に表示されていることになる。
図42(j)では、第3装飾図柄表示装置208Nに表示されていた第三の操作手段表示Od3が第二の操作手段表示Od2に変化し、第2装飾図柄表示装置208Mにも、第3装飾図柄表示装置208Nにも、第二の操作手段表示Od2が表示されていることになる。なお、第2装飾図柄表示装置208Mに表示された第二の操作手段表示Od2は、赤色に発光したチャンスボタン136を模した表示にPUSHの文字が加えられた表示のみであるのに対して、第3装飾図柄表示装置208Nに表示された第二の操作手段表示Od2は、第2装飾図柄表示装置208Mにおける表示と同じ表示に、メータ表示Tmが追加された表示であり、両者の間では表示態様が異なっている。ただし、表示態様が同じであってもよい。
図42(k)では、チャンスボタン136が操作される。チャンスボタン136は、いずれの第二の操作手段表示Od2にも対応する操作手段であり、図42(l)では、第2装飾図柄表示装置208Mに表示されていた第二の操作手段表示Od2は表示態様が変化し、白色に発光したチャンスボタン136を模した表示に扇の絵柄Fdが重なった表示態様になっている。扇の絵柄Fdは先読み予告の表示であって、大当りの期待度が高い絵柄である。ここでは、保留が1つしか残っていないため、先読み予告の対象は第1保留の図柄変動表示であることがわかるが、保留が2つ以上残っている場合には、扇の絵柄Fdによる先読み予告では、予告対象の図柄変動表示は不明である。なお、扇の絵柄Fdによる先読み予告に代えて扇の絵柄Fdによる通常予告であってもよい。一方、図42(l)に示すように、第3装飾図柄表示装置208Nに表示された第二の操作手段表示Od2は第一の操作手段表示Od1に変化し、第1保留アイコンh1の全部を隠すようにエフェクト画像Ed4が出現する。チャンスボタン136を操作した後の、第2装飾図柄表示装置208Mにおける扇の絵柄Fdの出現タイミングと、第1装飾図柄表示装置208Lにおけるエフェクト画像Ed4の出現タイミングは、一致していてもよいし、ずれていてもよい。例えば、この例では、ともに先読み予告であって、予告対象も共通であることから、出現タイミングは同時であり、先読み予告の対象が異なる場合は、大当りの期待度が高い方が先に出現したり、反対に後から出現してもよい。また、一方が先読み予告で他方が通常予告である場合には、図40に示した例と同じように通常予告が優先されて先に出現してもよいし、反対に先読予告が先に出現してもよい。さらに、操作手段表示が表示される装飾図柄表示装置で優先順位が決定されてもよい。例えば、第2装飾図柄表示装置208Mに表示される操作手段表示の方が、第3装飾図柄表示装置208Nに表示される操作手段表示よりも優先的に先に開始されるようにしてもよいし、あるいはその逆であってもよい。
図42(m)では、第2装飾図柄表示装置208Mに出現した扇の絵柄Fdが上昇し(図42(m)に示す上向きの矢印参照)、第一の操作手段表示Od1が見えている。また、第1装飾図柄表示装置208Lでは、エフェクト画像Ed4が消え、第1保留アイコンh1は殿様のキャラクタの顔を表す表示態様に変化している。
図42(n)では、第一の操作手段表示Od1の上で、扇の絵柄Fdにエフェクト画像Edがかかり、その後、扇の絵柄Fdはエフェクト画像Edとともに消える(図42(o))。すなわち、先読み予告の対象となる図柄変動表示が開始される前に、扇の絵柄Fdは消えてしまい、扇の絵柄Fdによる先読み予告は短時間で終了する演出である。一方、図42(n)においても同図(o)においても、第1保留アイコンh1は、殿様のキャラクタの顔を表す表示態様で表示され続けている。なお、扇の絵柄Fdは、先読み予告の対象となる図柄変動表示が開始されるまで表示され続けてもよいし、先読み予告の対象となる図柄変動表示が終了するまで表示され続けてもよい。
なお、この例では、図41の例と同じく、チャンスボタン136の1回の操作で2種類の予告が開始されているが、チャンスボタン136の1回の操作で一つの予告しか開始されない場合があってもよく、1回の操作で2種類の予告が開始される方が、1回の操作で一つの予告しか開始されない場合よりも大当りの期待度が高くてもよい。また、操作手段表示が、第2装飾図柄表示装置208Mに表示されている期間と、第3装飾図柄表示装置208Nに表示されている期間が重ならず、ずれていてもよく、この場合には、操作手段表示が表示される装飾図柄表示装置で大当りの期待度の大きさが決定されてもよい。例えば、操作手段表示が第2装飾図柄表示装置208Mにのみ表示されている状態でチャンスボタン136を操作した場合の方が、操作手段表示が第3装飾図柄表示装置208Nにのみ表示されている状態でチャンスボタン136を操作した場合よりも、大当りの期待度が高くてもよいし、あるいはその逆に低くてもよい。
また、図42(j)に示すメータ表示Tmのメータが0になるまでに、チャンスボタン136が操作されなかった場合であっても、操作があったものとして、メータ表示Tmのメータが0になった後に、図42(l)〜同図(o)の予告演出が実行されるようにしてもよい。
図43は、操作手段表示の変化前後で演出が異なる場合の一例を段階的に示す図である。
この図43に示す例では、図43(c)に示すように、第一の操作手段表示Od1が表示されている状態で、第一の操作手段表示Od1に対応した操作手段であるチャンスボタン136が操作されると、スピーカ120から「ピコ」といった操作音が出力される。すなわち、このタイミングでのチャンスボタン136の操作が受け付けられなかったり、受け付けられたとしても該操作が無効にされることはなく、該操作は有効として受け付けられ、その結果として操作音が出力されている。なお、チャンスボタン136の操作は有効とされるが、チャンスボタン136の操作に応じて、第一の操作手段表示Od1の表示態様が変化することはない。
図43(d)では、同図(b)におけるチャンスボタン136の操作とは無関係に第一の操作手段表示Od1が第三の操作手段表示Od3に変化する。この第三の操作手段表示Od3は、赤色に発光したチャンスボタン136を模した表示にPUSHの文字が加えられた表示態様であり、第二の操作手段表示Od2の表示態様と同じである。したがって、遊技者は、第二の操作手段表示Od2と第三の操作手段表示Od3の区別がつかないが、操作手段(ここではチャンスボタン136)が操作されると、第二の操作手段表示Od2であれば表示態様が変化し、第三の操作手段表示Od3であれば表示態様が変化しない。
第三の操作手段表示Od3に変化した後、図43(e)に示すように、チャンスボタン136が再度操作されると、今度は、スピーカ120から「ピコピコ」といった音が出力される。この音は、先の図43(c)で出力された操作音と異なっているが、第三の操作手段表示Od3に対応した操作音であってもよいし、あるいは先読み予告の演出音であってもよい。なおここでも、チャンスボタン136の操作に応じて、第三の操作手段表示Od3の表示態様が変化することはない。第三の操作手段表示Od3は、第3図柄pd3の次の変動表示まで表示され続け、第3図柄pd3の連続する変動表示に跨って表示されている。
また、第三の操作手段表示Od3が表示されている状態で、チャンスボタン136が操作されると、先読み予告の演出音が出力される場合には、第三の操作手段表示Od3自体が、先読み予告の表示(第四の予告演出)に相当するともいえる。
図43(n)では、第三の操作手段表示Od3が、第二の操作手段表示Od2に変化する。すなわち、赤色に発光したチャンスボタン136を模した表示にPUSHの文字が付加された表示が拡大表示され、その下に大きなメータ表示Tmが追加表示されている。ただし、表示位置に変更はなく、第二の操作手段表示Od2も第2装飾図柄表示装置208Mに表示されている。また、操作手段表示に変化があったことを報知するために、スピーカ120からは効果音が出力される。
図43(o)ではメータ表示Tmのメータが少し減少しており、続く図43(p)において、チャンスボタン136が操作される。ここでのチャンスボタン136の操作は、図43(q)に示すように、第二の操作手段表示Od2が第一の操作手段表示Od1に変化し、変化した第一の操作手段表示Od1の上に表示されているワイプ表示Wdには、先読み予告の表示(第一の予告演出)として「熱」の文字が表示され、さらに、第3装飾図柄表示装置208Nではワイプ表示Wdにエフェクト画像Edが追加されている。図43(q)における先読み予告は、大当りの期待度が高い予告である。この例では、図43(f)におけるスピーカ120からの出力音が、図43(c)におけるスピーカ120からの出力音と異なっている。すなわち、操作音は演出の一種であり、操作手段表示の変化前(図43(c))と変化後(図43(f))で演出が異なっていることになる。操作手段表示が変化した後の演出が、変化前の演出と異なっていた場合には、その後に、図43(n)における効果音の出力を経て、図43(q)における大当りの期待度が高い予告が実行される場合がある。上記効果音の出力タイミングは遊技者にはわからず、この効果音の出力や操作手段表示の変化に遊技者の注意を向けることができ、それまでのハズレ(例えば、図43(j)におけるハズレ)における失望感を薄れさせることができる場合がある。
なお、操作手段表示の変化前後で演出が異なっても、大当りの期待度が低い予告が実行される場合があってもよいが、大当りの期待度が高い予告の方が実行されやすい。
また、図43(g)〜同図(m)の期間中にチャンスボタン136がもう一度操作されても、第三の操作手段表示Od3の表示態様は変化せず、スピーカ120から「ピコピコ」といった音が再度出力されるだけである。
さらに、図43(n)に示すメータ表示Tmのメータが0になるまでに、チャンスボタン136が操作されなかった場合であっても、操作があったものとして、メータ表示Tmのメータが0になった後に、図43(q)の先読み予告の演出が実行されるようにしてもよい。
図44は、操作手段表示の変化前後で演出が同じ場合の一例を段階的に示す図である。以下、先の図43に示す例との相違点を中心に説明する。
この図44に示す例でも、図44(c)では、第一の操作手段表示Od1が表示されている状態で、第一の操作手段表示Od1に対応した操作手段であるチャンスボタン136が操作されたことにより、スピーカ120から「ピコ」といった操作音が出力されている。
また、図44(f)では、第一の操作手段表示Od1が変化した第三の操作手段表示Od3が表示されている状態で、チャンスボタン136が操作されたことにより、スピーカ120から「ピコ」といった音が出力されている。すなわち、操作手段表示の変化前後で、同じ音が出力されている。
図44(n)では、第三の操作手段表示Od3が、第二の操作手段表示Od2に変化する。ここでの第二の操作手段表示Od2にも、図43(n)の場合と同じく、赤色に発光したチャンスボタン136を模した表示にPUSHの文字が付加された表示が含まれているが、この表示は拡大表示ではなく、普通サイズである。また、普通サイズのメータ表示Tmも含まれている。さらに、操作手段表示に変化があったことを報知するために、スピーカ120からは効果音が出力されている。
図44(o)において、チャンスボタン136が操作されると、これまで第二の操作手段表示Od2であった操作手段表示が第一の操作手段表示Od1に変化し、変化した第一の操作手段表示Od1の上に表示されるワイプ表示Wdには、先読み予告の表示(第一の予告演出)として「微熱」の文字が表示されている。ここでは、図43(q)に示すようなエフェクト画像Edは追加されておらず、図44(p)における「微熱」の先読み予告は、図44(q)に示す「熱」の先読み予告に比べて、大当りの期待度が低い予告になる。この例では、操作手段表示の変化前(図44(c))と変化後(図44(f))で演出(ここではスピーカ120からの出力音)が同じであることになり、同じであった場合には、その後に、図44(n)における効果音の出力を経て、図44(p)における大当りの期待度が低い予告が実行される場合がある。なお、操作手段表示の変化前後で演出が同じであっても、大当りの期待度が高い予告(図43(q)に示す予告)や、「微熱」の代わりに「当確濃厚」や「大盤振舞」といった大当りの期待度が非常に高い予告が実行される場合があってもよいが、大当りの期待度が低い予告の方が実行されやすい。
なお、図44(g)〜同図(m)の期間中にチャンスボタン136がもう一度操作されても、第三の操作手段表示Od3の表示態様は変化せず、スピーカ120から「ピコ」といった音が再度出力されるだけである。
図45は、保留が増加したタイミングで行われていた第3図柄pd3の変動表示の実行中にチャンスボタン136が操作された例を段階的に示す図である。
図45(a)では、保留がない状態で第3図柄pd3が変動表示しており、第3装飾図柄表示装置208Nには第一の操作手段表示Od1が表示されている。そして、次の同図(b)のタイミングで第1特図始動口230に1球入賞があり、同図(c)では第1保留アイコンh1が表示されている。この第1保留アイコンh1は、白色の表示態様の保留アイコンhdに、白色に発光したチャンスボタン136を模した表示にPUSHの文字が加えられたミニアイテムMI’が付加された、いわゆるボタン保留アイコンである。ここでのミニアイテムMI’の表示態様は、第3装飾図柄表示装置208Nに表示された第一の操作手段表示Od1の表示態様と同じである。仮に、図45(c)のタイミングでチャンスボタン136が操作されても、何も変化は起こらない。すなわち、第一の操作手段表示Od1の表示態様は変化せず、第一の操作手段表示Od1がそのまま表示され、チャンスボタン136が操作されたことに応じた演出は開始されない。この、チャンスボタン136が操作されたことに応じた演出には、ボタン保留アイコンの変化アニメーションも含まれ、ボタン保留アイコンの表示態様も何ら変化しない。
図45(d)では、第3装飾図柄表示装置208Nに表示されていた第一の操作手段表示Od1が第二の操作手段表示Od2に変化し、同図(e1)のタイミングでチャンスボタン136が操作される。すなわち、保留が増加した図45(b)のタイミングで行われていた第3図柄pd3が停止表示する前にチャンスボタン136が操作される。すると、図45(f1)に示すように、第二の操作手段表示Od2が第一の操作手段表示Od1に変化し、変化した第一の操作手段表示Od1の上に表示されているワイプ表示Wdには、先読み予告の表示(第一の予告演出)として「次は」の文字が表示され、さらに、第3装飾図柄表示装置208Nではワイプ表示Wdにエフェクト画像Edが追加されている。一方、第1保留アイコンh1はミニアイテムMI’を含む表示態様であり、何ら変化しない。
図45(g1)では、第3図柄pd3が停止表示(本停止)している。仮に、この本停止までにチャンスボタン136が操作されなかった場合であっても、操作があったものとして、本停止前、あるいは本停止中に、図45(f1)に示す先読み予告が実行されるようにしてもよい。
図45(h1)では、第1保留アイコンh1が表す第1保留が消化され、第3図柄pd3が変動表示を開始している。ワイプ表示Wdでは、先読み予告の表示として表示されていた「次は」の文字が消え、背景ステージの名称としての「城下町」が表示されている。また、それまで第1保留アイコンh1であったボタン保留アイコンは、ミニアイテムMI’を含んだまま、変動アイコンを表示する領域csに向けて移動を開始し、図45(i1)では、変動アイコンを表示する領域csに到達し、ミニアイテムMI’を含んだまま変動アイコンcとして表示されている。なお、それまで第1保留アイコンh1であったアイコンは、変動アイコンを表示する領域csに到達した時点で変動アイコンになるととらえる以外に、第1図柄(特図)が変動表示を開始した時点で変動アイコンになるととらえてもよいし、保留アイコンを表示する領域hsから離れた時点で変動アイコンになるととらえてもよい。
図45(j1)では、変動アイコンcに含まれているミニアイテムMI’が、赤色に発光したチャンスボタン136を模した表示にPUSHの文字が加えられた表示態様のミニアイテムMIに変化する。ここでのミニアイテムMIの表示態様は、第二の操作手段表示Od2の表示態様と同じである。
図45(k1)のタイミングでチャンスボタン136が操作されると、図45(l1)に示すように、変動アイコンcの全部を隠すようにエフェクト画像Ed6が出現し、図45(m1)では、そのエフェクト画像Ed6が消え、変動アイコンcは殿様のキャラクタの顔を表す表示態様に変化している。殿様のキャラクタの顔を表す表示態様は、大当りの期待度がかなり高い、通常予告の表示態様に相当し、変動アイコンcを用いた通常予告が開始されている。
なお、この例では、ミニアイテムMIにチャンスボタン136の残期間表示は表示されていないが、チャンスボタン136の操作有効期間内にチャンスボタン136が操作されなかった場合であっても、操作があったものとして、操作有効期間経過以降に、変動アイコンcを用いた通常予告が開始されるようにしてもよい。
図46は、図45に示す例においてチャンスボタンの操作が遅れた場合の例を段階的に示す図である。以下、図45に示す例との相違点について説明する。
この図46に示す例では、保留が増加したタイミングで行われていた第3図柄pd3の変動表示の実行中には、チャンスボタン136が操作されず、第3図柄pd3の次の変動表示が開始されてからチャンスボタン136が操作される(図46(i2))。すなわち、第3装飾図柄表示装置208Nには第二の操作手段表示Od2が表示され、変動アイコンcに第二の操作手段表示Od2の表示態様と同じ表示態様のミニアイテムMIが含まれている状態で、チャンスボタン136が操作される。すると、図46(j2)に示すように、第二の操作手段表示Od2が第一の操作手段表示Od1に変化し、変化した第一の操作手段表示Od1の上に表示されているワイプ表示Wdには、通常予告の表示(第二の予告演出)として「熱い」の文字が表示され、さらに、第3装飾図柄表示装置208Nではワイプ表示Wdにエフェクト画像Edが追加されている。加えて、第1装飾図柄表示装置208Lでは、「CHANCE」という文字図柄が、変動表示中の第3図柄pd3に前側から重なるように大きく表示される。一方、変動アイコンを表示する領域csでは、変動アイコンcの全部を隠すようなエフェクト画像Ed6が出現する。
図46(k2)では、そのエフェクト画像Ed6が消え、変動アイコンcは殿様のキャラクタの顔を表す表示態様に変化している。また、ワイプ表示Wdにおけるエフェクト画像Edも消えている。
図46(l2)では、同図(f2)で開始された第3図柄pd3の変動表示は継続しており、変動アイコンcが殿様のキャラクタの顔を表す表示態様で表示され続けるとともに、ワイプ表示Wdにおける通常予告の表示(「熱い」の文字表示)も表示され続けている。なお、第1装飾図柄表示装置208Lに表示されていた「CHANCE」という文字図柄は消え、変動表示中の第3図柄pd3が視認可能になっている。また、ワイプ表示Wdにおける通常予告の表示(「熱い」の文字表示)も、背景ステージの名称としての「城下町」に変更し、第二の操作手段表示Od2に対応した通常予告は早めに終了させてもよい。この後、第3図柄pd3の変動表示が終了し、大当りの組合せで停止表示(本停止)する。なお、通常予告が実行されても、ハズレの組合せで停止表示(本停止)する場合もある。
以上説明した、図45および図46の例では、第二の操作手段表示Od2に変化した時点からチャンスボタン136の操作は受付可能であり、副制御部400,500側では、予告対象の図柄変動表示が開始される前までにチャンスボタン136の操作を検出した場合には、第二の操作手段表示Od2に対応した先読み予告の演出データを用いて、図45(f1)〜同図(g1)に示す先読み予告を実行し、予告対象の図柄変動表示が開始された後(例えば、主制御部300から図柄変動開始コマンドを受信した後)にチャンスボタン136の操作を検出した場合には、副制御部400,500側では、第二の操作手段表示Od2に対応した通常予告の演出データを用いるとともに、変動アイコンcの表示態様を変化させる演出データを用いて、図46(j2)以降に示す通常予告を実行する。このため、遊技者には、チャンスボタン136をいつ操作するかを選択する楽しみを与えることができる場合がある。
図47は、チャンスボタン136が操作された後の操作手段表示が一旦消える例を段階的に示す図である。
図47(a)に示す第一の操作手段表示Od1は、同図(b)において第二の操作手段表示Od2に変化し、スピーカ120からは効果音が出力されている。ここでの第二の操作手段表示Od2は、赤色に発光したチャンスボタン136を模した表示にPUSHの文字が付加された表示と、メータ表示Tmを組合せた表示である。
第3図柄pd3の変動表示中である図47(d)のタイミングでチャンスボタン136が操作されると、同図(e)に示すように、ワイプ表示Wdには、先読み予告の表示(第一の予告演出)として「次」の文字が表示され、さらに、第3装飾図柄表示装置208Nではワイプ表示Wdにエフェクト画像Edが追加されている。また、ワイプ表示Wdの下に表示されていた第二の操作手段表示Od2は消え、ワイプ表示Wdの下には何の操作手段表示も表示されていない。
図47(f)では、エフェクト画像Edが消えるが、ワイプ表示Wdには、「次」の文字が表示され続けている。しばらく、第3図柄pd3の変動表示が続いた後、図47(i)では、第3図柄pd3が、装飾図柄のハズレの組合せで揺れ表示(仮停止)し、同図(j)では、第3図柄pd3が、装飾図柄のハズレの組合せで停止表示(本停止)する。第3図柄pd3の停止表示(本停止)は図47(m)まで続く。この停止表示(本停止)中に、図47(k)に示すように、ワイプ表示Wdが、先読み予告の表示として「次」の文字から、背景ステージの名称としての「城下町」に変更される。この図47(k)の時点まで、操作手段表示は表示されていない。
第3図柄pd3の停止表示(本停止)が続く中、図47(l)〜同図(m)に示すように、第3装飾図柄表示装置208Nでは、第一の操作手段表示Od1が下から徐々に出現してくるアニメーション(表示開始アニメーション)が表示され、最終的には、第3図柄pd3の停止表示(本停止)中に、ワイプ表示Wdの下に第一の操作手段表示Od1が表示される。
このように、第二の操作手段表示Od2は、対応する操作手段(ここではチャンスボタン136)が操作されると、第一の操作手段表示Od1にすぐに切り替わらなくてもよく、一旦消えてから第一の操作手段表示Od1になって表示されてもよい。
また、第一の操作手段表示Od1が表示されるタイミングは、第3図柄pd3の変動表示中に第二の操作手段表示Od2が消えた場合には、その変動表示中であってもよいし、第3図柄pd3の次の変動表示開始時であってもよいし、次の変動表示中であってもよい。また、上記タイミングは、第3図柄pd3の停止表示(本停止)中に第二の操作手段表示Od2が消えた場合には、その停止表示(本停止)中であってもよいし、第3図柄pd3の次の変動表示開始時であってもよいし、次の変動表示中であってもよい。
また、この例では、第一の操作手段表示Od1が表示されているが、第三の操作手段表示Od3であってもよいし、第四の操作手段表示Od4であってもよいし、先に表示されていた第二の操作手段表示Od2とは異なる態様の第二の操作手段表示Od2であってもよい。
さらに、第四の操作手段表示Od4も、対応する操作手段(ここではチャンスボタン136)が操作されると、図36(38)に示すように、第一の操作手段表示Od1にすぐに切り替わらなくてもよく、一旦消えてから第一の操作手段表示Od1になって表示されてもよい。また、第四の操作手段表示Od4が表示されている状態で対応する操作手段が操作された場合には、第一の操作手段表示Od1以外の操作手段表示が表示されてもよい。
また、各種の操作手段表示Od1〜Od4は、大当り遊技中は、非表示になり、大当り遊技終了後に表示が開始される場合は、上記表示開始アニメーションなしに突然表示されてもよい。
また、各種の操作手段表示Od1〜Od4は、表示中一旦消えて、再表示されてもよい。例えば、第3図柄pd3の変動表示中に一旦消えて、その変動表示中に再表示されてもよいし、次の変動表示開始時に再表示されてもよいし、次の変動表示中に再表示されてもよい。あるいは、第3図柄pd3の停止表示(本停止)中に一旦消えて、その停止表示(本停止)中に再表示されてもよいし、次の変動表示開始時に再表示されてもよいし、次の変動表示中に再表示されてもよい。
図48は、操作手段表示の表示の仕方の変形例を示す図である。
図48(a)では、向かって左側の第2装飾図柄表示装置208Mに第3図柄pd3の縮小表示pd3’と、変動アイコンを表示する領域csおよび変動アイコンcが表示され、向かって右側の第3装飾図柄表示装置208Nに第一の操作手段表示Od1が表示されている。なお、スーパーリーチ演出が実行されており、第1装飾図柄表示装置208Lには、殿様と剣豪の斬り合い後のシーンが表示されている。
図48(b)では、第2装飾図柄表示装置208Mが右側に移動を開始し、第3装飾図柄表示装置208Nが左側に移動を開始している。すなわち、両者208M,208Nが互いに接近する方向に移動を開始している。
図48(c)には、第1装飾図柄表示装置208Lの中央部分で、第2装飾図柄表示装置208Mの右端と第3装飾図柄表示装置208Nの左端が当接した瞬間が示されている。すなわち、第2装飾図柄表示装置208Mと第3装飾図柄表示装置208Nが完全に閉まった瞬間が示されている。この段階では、第2装飾図柄表示装置208Mにおける表示にも、第3装飾図柄表示装置208Nにおける表示にも変化はない。なお、第2装飾図柄表示装置208Mと第3装飾図柄表示装置208Nが完全に閉まった状態では、家紋役物224E’の下方部分が、第2装飾図柄表示装置208Mの右上端部分と第3装飾図柄表示装置208Nの左上端部分に前側から重なっている。また、第1装飾図柄表示装置208Lに表示されていた殿様も剣豪も、第2装飾図柄表示装置208Mおよび第3装飾図柄表示装置208Nによって隠されている。しかしながら、第五図柄pd5は、第2装飾図柄表示装置208Mおよび第3装飾図柄表示装置208Nによって隠されておらず、視認可能である。
図48(d)では、第2装飾図柄表示装置208Mと第3装飾図柄表示装置208Nが完全に閉まった状態で、第3装飾図柄表示装置208Nに表示されていた第一の操作手段表示Od1が第二の操作手段表示Od2に変化している。すなわち、第二の操作手段表示Od2として、赤色に発光したチャンスボタン136を模した表示にPUSHの文字が付加された表示が、第2装飾図柄表示装置208Mおよび第3装飾図柄表示装置208Nに跨るようにして拡大表示されており、さらに、その下に、同じく第2装飾図柄表示装置208Mおよび第3装飾図柄表示装置208Nに跨るようにして、大きなメータ表示Tm’も表示されている。なお、第3装飾図柄表示装置208Nから第一の操作手段表示Od1は消えている。また、第2装飾図柄表示装置208Mからは、第一の操作手段表示Od1を目立たせるため、変動アイコンを表示する領域csおよび変動アイコンcが消えている。
なお、この例では、第二の操作手段表示Od2が、2つの装飾図柄表示装置に跨るように拡大表示されているが、3つの装飾図柄表示装置に跨るように拡大表示されてもよい。また、拡大表示に限らず、変化前の表示(ここでは第一の操作手段表示Od1)の大きさと同じであってもよい。さらに、第二の操作手段表示Od2以外の他の操作手段表示でも同じことである。すなわち、操作手段表示は、複数の装飾図柄表示装置に跨るように表示されてもよい。
以上、図34〜図48を用いて説明した例では、第3図柄pd3の停止表示(本停止)中も、操作手段表示が表示されていることで、まだ、第3図柄pd3の変動表示が終了していないかのように遊技者に思わせることができる。
なお、図34〜図48を用いて説明した例では、操作手段表示は、図1に示すチャンスボタン136に対応した表示であって、そのチャンスボタン136が操作される例であったが、操作手段表示は、第二のチャンスボタン、透過部191、操作キーユニット181等の他の操作手段に対応した表示であってもよい。
また、チャンスボタン136の操作は、単発押しあるいは短押しといったり一回押しといわれる通常操作であってもよいし、長押し操作であってもよいし、連打操作であってもよいし、通常操作を間隔をあけて複数回行う操作であってもよい。
また、以上説明した先読み予告や通常予告等の予告は、予告が実行されても必ずしも大当りするとは限らず、ハズレる場合もあり得る。すなわち、大当りの期待度が高い予告ほど、ハズレる可能性は低くなり、大当りする可能性が高くなる。
また、図35(26)〜図36(40)では、スーパーリーチ演出の実行中に、第一の操作手段表示Od1や第四の操作手段表示Od4が表示されているが、スーパーリーチ演出の実行中には、第一の操作手段表示Od1〜第四の操作手段表示Od4のうちの少なくとも一つの操作手段表示あるいは全部の操作手段表示が、非表示になる場合があってもよいし、必ず非表示になってよい。なお、複数種類のスーパーリーチ演出がある場合には、一又は複数種類の或るスーパーリーチ演出に限って、非表示になる場合があってもよいし、必ず非表示になってよい。また、図40(i)では、擬似連演出の実行中に、第二の操作手段表示Od2が表示されているが、擬似連演出の実行中にも、第一の操作手段表示Od1〜第四の操作手段表示Od4のうちの少なくとも一つの操作手段表示あるいは全部の操作手段表示が、非表示になる場合があってもよいし、必ず非表示になってよい。さらに、スーパーリーチ演出や擬似連演出に限らず特定演出の実行中は、第一の操作手段表示Od1〜第四の操作手段表示Od4のうちの少なくとも一つの操作手段表示あるいは全部の操作手段表示が、非表示になる場合があってもよいし、必ず非表示になってよい。
また、アタッカーが開放する大当り遊技の実行中は、第一の操作手段表示Od1〜第四の操作手段表示Od4のうちの少なくとも一つの操作手段表示あるいは全部の操作手段表示が、非表示になる場合があってもよいし、必ず非表示になってよい。一方、大当り遊技の実行中ではない非大当り遊技中は、全部の操作手段表示Od1〜Od4が表示可能である。ただし、非大当り遊技中であっても、確変状態(特図高確率状態)では、第一の操作手段表示Od1〜第四の操作手段表示Od4のうちの少なくとも一つの操作手段表示あるいは全部の操作手段表示が、非表示になる場合があってもよいし、必ず非表示になってよい。また、非大当り遊技中であっても、電サポ状態(普図高確率状態)では、第一の操作手段表示Od1〜第四の操作手段表示Od4のうちの少なくとも一つの操作手段表示あるいは全部の操作手段表示が、非表示になる場合があってもよいし、必ず非表示になってよい。
また、第二の操作手段表示Od2は、第一の操作手段表示Od1の表示態様と、色又は大きさの少なくともいずれか一方が異なる表示態様の表示であってもよい。例えば、図34(2)〜同図(9)に示す第二の操作手段表示Od2は、第一の操作手段表示Od1の表示態様と色のみが異なるが、色は同じで大きさのみが異なってもよい。一方、図43(n)〜同図(o)に示す第二の操作手段表示Od2は、第一の操作手段表示Od1の表示態様と色および大きさが異なり、さらにメータ表示Tmが追加されている。
さらに、第三の操作手段表示Od3も、第一の操作手段表示Od1の表示態様と、色又は大きさの少なくともいずれか一方が異なる表示態様の表示であってもよい。例えば、図43(d)から同図(m)に示す第三の操作手段表示Od3は、第一の操作手段表示Od1の表示態様と色のみが異なるが、色は同じで大きさのみが異なってもよいし、色と大きさの両方が異なってもよいし、さらに模様や形状が異なってもよい。
また、第一の操作手段表示Od1〜第四の操作手段表示Od4のいずれの操作手段表示も全て、対応した操作手段(ここではチャンスボタン136)を模した表示を含む表示であったが、チャンスボタン136を模した表示を、必ずしも含んでいる必要はなく、全ての操作手段表示が含んでいなくてもよいし、一部の操作手段表示(例えば、第二の操作手段表示Od2)しか含んでいなくてもよい。
また、操作手段表示が表示されている状態で、操作手段が操作されると開始される演出としては、現在行われている図柄変動に関する演出、先読みに関する演出、変動停止中の演出(例えば、変動停止中であって保留がない状態における演出(デモ演出を含んでもよいし含まなくてもよい))等を列挙することができる。すなわち、操作手段が操作されると開始される演出としては、上記列挙したもの総てであってもよいし、上記列挙したものの中でも適用されないものがあってもよい。
また、図41(k)や同図(l)等では、操作手段表示と、操作手段に関する表示であるものの操作手段表示とは別であるボタン保留アイコンが一緒に表示されているが、操作手段に関する表示であるものの操作手段表示Od1〜Od4とは別である表示としては、ボタン保留アイコン以外に、ジャッジ演出におけるボタン表示、擬似連煽り演出におけるボタン表示、会話予告におけるボタン表示等があげられる。これらの表示も、操作手段表示Od1〜Od4と一緒に表示される場合がある。また、ボタン保留アイコンといった保留アイコンに絡む表示は別であるが、ジャッジ演出におけるボタン表示、擬似連煽り演出におけるボタン表示、会話予告におけるボタン表示等は、操作手段表示の一種と見ることができる場合もある。例えば、図35(33)〜図35(36)に示す第四の操作手段表示Od4は、ジャッジ演出におけるボタン表示と見ることもできる。
以上、本発明をパチンコ機(弾球遊技機)に適用させた例について詳細に説明したが、本発明の遊技台は、これに限るものではなく、例えば、メダルや遊技球(パチンコ球)を使用する回胴遊技機(スロットマシン)にも適用可能である。すなわち、これまでに説明したパチンコ機100は、ぱちんこ(1種+1種)であるが、他のぱちんこ(例えば、1種、2種、3種、1種+2種等)でもよく、スロット等(パロット、じゃん球)でもよい。より具体的には、メダル(遊技媒体)を投入してスタートレバーを操作することでリールを回転させるとともに、内部抽選によって役を内部決定し、ストップボタンを操作することでリールを停止させたときに、図柄表示窓上に内部決定に応じて予め定められた図柄の組み合わせが表示されると役が成立し、メダルの払い出しを伴う役が成立した場合には、規定数のメダルを払い出すなど遊技者に特典が与えられるようした回胴遊技機(スロットマシン)であってもよい。あるいは、所定数の遊技球を封入球として封入し、前記封入球を遊技領域へ発射して遊技を行い、所定の進入領域に前記封入球が入賞したことに基づいて遊技者に所定の遊技価値を付与し、前記所定の進入領域に入賞した前記封入球または入賞しなかった前記封入球を再び前記遊技領域へ発射して循環使用可能な封入球式遊技台であってもよい。
このように、本発明は、様々な種類の遊技台に適用可能であり、以下、図面を用いてさらに具体的に説明する。
図49は、本発明を適用可能な封入式のパチンコ機の正面図である。
図49に示す封入式のパチンコ機900では、所定数の遊技媒体(例えば、遊技球)を遊技台内部で循環させる。すなわち、発射手段901から遊技領域902に発射された遊技媒体が、遊技領域902から排出されて再び発射手段901へ供給可能としている。また、遊技媒体の数(賞球、貸球、総持玉数等)の情報や、その他の情報を表示する表示手段903が遊技台前面の遊技領域902の下方に配設されており、図1に示す上皿126や下皿128は設けられていない。
図50は、本発明を適用可能なスロットマシンを正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
このスロットマシン1000は、本体1001と、本体1001の正面に取付けられ、本体1001に対して開閉可能な前面扉1002と、を備える。本体1001の中央内部には、(図50において図示省略)外周面に複数種類の図柄が配置されたリールが3個(左リール1010、中リール1011、右リール1012)収納され、スロットマシン1000の内部で回転できるように構成されている。これらのリール1010乃至1012はステッピングモータ等の駆動手段により回転駆動される。
図50に示すスロットマシン1000では、各図柄は帯状部材に等間隔で適当数印刷され、この帯状部材が所定の円形筒状の枠材に貼り付けられて各リール1010乃至1012が構成されている。リール1010乃至1012上の図柄は、遊技者から見ると、図柄表示窓1013から縦方向に概ね3つ表示され、合計9つの図柄が見えるようになっている。そして、各リール1010乃至1012を回転させることにより、遊技者から見える図柄の組み合せが変動することとなる。つまり、各リール1010乃至1012は複数種類の図柄の組合せを変動可能に表示する表示手段として機能する。なお、このような表示手段としてはリール以外にも液晶表示装置等の電子画像表示装置も採用できる。また、図50に示すスロットマシン1000では、3個のリールをスロットマシン1000の中央内部に備えているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。
各々のリール1010乃至1012の裏面には、図柄表示窓1013に表示される個々の図柄を照明するためのバックライト(図50において図示省略)が配置されている。バックライトは、各々の図柄ごとに遮蔽されて個々の図柄を均等に照射できるようにすることが望ましい。なお、スロットマシン1000内部において各々のリール1010乃至1012の近傍には、投光部と受光部から成る光学式センサ(図示省略)が設けられており、この光学式センサの投光部と受光部の間をリールに設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。このセンサの検出結果に基づいてリール上の図柄の回転方向の位置を判断し、目的とする図柄が入賞ライン上に表示されるようにリール1010乃至1012を停止させる。
入賞ライン表示ランプ1020は、有効となる入賞ライン1014を示すランプである。有効となる入賞ラインは、遊技媒体としてベットされたメダルの数によって予め定まっている。入賞ライン1014は5ラインあり、例えば、メダルが1枚ベットされた場合、中段の水平入賞ラインが有効となり、メダルが2枚ベットされた場合、上段水平入賞ラインと下段水平入賞ラインが追加された3本が有効となり、メダルが3枚ベットされた場合、右下り入賞ラインと右上り入賞ラインが追加された5ラインが入賞ラインとして有効になる。なお、入賞ライン1014の数については5ラインに限定されるものではなく、また、例えば、メダルが1枚ベットされた場合に、中段の水平入賞ライン、上段水平入賞ライン、下段水平入賞ライン、右下り入賞ラインおよび右上り入賞ラインの5ラインを入賞ラインとして有効としてもよい。
告知ランプ1023は、例えば、内部抽選において特定の入賞役(具体的には、ボーナス)に内部当選していること、または、ボーナス遊技中であることを遊技者に知らせるランプである。遊技メダル投入可能ランプ1024は、遊技者が遊技メダルを投入可能であることを知らせるためのランプである。再遊技ランプ1022は、前回の遊技において入賞役の一つである再遊技に入賞した場合に、今回の遊技が再遊技可能であること(メダルの投入が不要であること)を遊技者に知らせるランプである。リールパネルランプ1028は演出用のランプである。
ベットボタン1030乃至1032は、スロットマシン1000に電子的に貯留されているメダル(クレジットという。)を所定の枚数分投入するためのボタンである。図50に示すスロットマシン1000においては、ベットボタン1030が押下される毎に1枚ずつ最大3枚まで投入され、ベットボタン1031が押下されると2枚投入され、ベットボタン1032が押下されると3枚投入されるようになっている。以下、ベットボタン1032はMAXベットボタンとも言う。なお、遊技メダル投入ランプ1029は、投入されたメダル数に応じた数のランプを点灯させ、規定枚数のメダルの投入があった場合、遊技の開始操作が可能な状態であることを知らせる遊技開始ランプ1021が点灯する。
メダル投入口1034は、遊技を開始するに当たって遊技者がメダルを投入するための投入口である。すなわち、メダルの投入は、ベットボタン1030乃至1032により電子的に投入することもできるし、メダル投入口1034から実際のメダルを投入(投入操作)することもでき、投入とは両者を含む意味である。貯留枚数表示器1025は、スロットマシン1000に電子的に貯留されているメダルの枚数を表示するための表示器である。遊技情報表示器1026は、各種の内部情報(例えば、ボーナス遊技中のメダル払出枚数)を数値で表示するための表示器である。払出枚数表示器1027は、何らかの入賞役に入賞した結果、遊技者に払出されるメダルの枚数を表示するための表示器である。
スタートレバー1035は、リール1010乃至1012の回転を開始させるためのレバー型のスイッチである。即ち、メダル投入口1034に所望するメダル枚数を投入するか、ベットボタン1030乃至1032を操作して、スタートレバー1035を操作すると、リール1010乃至1012が回転を開始することとなる。スタートレバー1035に対する操作を遊技の開始操作と言う。このスロットマシン1000では、スタートレバー1035が操作されたことに基づいて、複数種類の役のうち、いずれの役に当選しているか否かの抽選を行う内部抽選処理が実行され、スロットマシン1000を遊技者にとって相対的に有利な状態とするかあるいは相対的に不利な状態にするかが決定される。
ストップボタンユニット1036には、ストップボタン1037乃至1039が設けられている。ストップボタン1037乃至10310は、スタートレバー1035の操作によって回転を開始したリール1010乃至1012を個別に停止させるためのボタン型のスイッチであり、各リール1010乃至1012に対応づけられている。以下、ストップボタン1037乃至1039に対する操作を停止操作と言い、最初の停止操作を第1停止操作、次の停止操作を第2停止操作、最後の停止操作を第3停止操作という。なお、各ストップボタン1037乃至1039の内部に発光体を設けてもよく、ストップボタン1037乃至1039の操作が可能である場合、該発光体を点灯させて遊技者に知らせることもできる。
メダル返却ボタン1033は、投入されたメダルが詰まった場合に押下してメダルを取り除くためのボタンである。精算ボタン1043は、スロットマシン1000に電子的に貯留されたメダル、ベットされたメダルを精算し、メダル払出口1055から排出するためのボタンである。ドアキー孔1040は、スロットマシン1000の前面扉1002のロックを解除するためのキーを挿入する孔である。メダル払出口1055は、メダルを払出すための払出口である。
また、図50に示すスロットマシン1000には、図1に示すパチンコ機100に設けられていた操作キーユニット181と同じ操作キーユニット1090が、MAXベットボタン1032とメダル投入口1034の間に設けられている。この操作キーユニット1090も、十字キーとOKボタンとキャンセルボタンを有する。さらに、その操作キーユニット1090の横には、図1に示すパチンコ機100に設けられていたチャンスボタン136と同じ演出ボタン1091が設けられている。
音孔1060はスロットマシン1000内部に設けられているスピーカの音を外部に出力するための孔である。前面扉1002の左右各部に設けられたサイドランプ1044は遊技を盛り上げるための装飾用のランプである。前面扉1002の上部には演出装置1080が配設されている。この演出装置1080は、水平方向に開閉自在な2枚の右扉1063a、左扉1063bからなる扉(シャッタ)部材1063と、この扉部材1063の奥側に配設された液晶表示装置1057(図示省略)を備えており、2枚の右扉1063a、左扉1063bが液晶表示装置1057の手前で水平方向外側に開くと液晶表示装置1057(図示省略)の表示画面がスロットマシン1000正面(遊技者側)に出現する構造となっている。なお、液晶表示装置でなくとも、種々の演出画像や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクスディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ、或いは、プロジェクタとスクリーンとからなる表示装置等でもよい。また、表示画面は、方形をなし、その全体を遊技者が視認可能に構成している。図50に示すスロットマシン1000では、表示画面は長方形の平坦面であるが、正方形の平坦面でもよい。また、表示画面の周縁に不図示の装飾物を設けて、表示画面の周縁の一部が該装飾物に隠れる結果、表示画面が異形に見えるようにすることもできる。さらに、表示画面は曲面をなしていてもよい。
以上説明したスロットマシン1000では、操作手段としては、ベットボタン1030〜1032、スタートレバー1035、ストップボタン1037〜1039等の他、操作キーユニット1090(第一の操作手段や第三の操作手段の一例)や演出ボタン1091(第二の操作手段の一例)があげられる。さらに、図50に示すスロットマシン1000では、機器のタイトル等を表示した表示パネル1070が、前側に向かって突出可能である。また、表示パネル1070内部には、発光ダイオード(LED)が内蔵されている。図50に示す表示パネル1070は初期位置にある。この表示パネル1070は、前側に向かって突出してきた場合には、押し込み操作を行うことができ、透過部191と同じように、操作手段(ボタン)として機能し、操作手段の一例(例えば、第一の操作手段の一例)に相当するとともに、可動手段の一例にも相当する。また、操作キーユニット1090の各ボタンや、演出ボタン1091や、表示パネル1070は振動可能である。ただし、操作キーユニット1090の各ボタンは振動しないものであってもよい。
以上の記載では、
『 表示手段[例えば、装飾図柄表示装置208、第1装飾図柄表示装置208L、第2装飾図柄表示装置208M、第3装飾図柄表示装置208N、第4装飾図柄表示装置208O等のうちのいずれか一つ又は複数]と、
遊技者が操作可能な位置に設けられた操作手段[例えば、チャンスボタン136、第二のチャンスボタン、透過部191、操作キーユニット181等のうちのいずれか一つ又は複数]と、
を備えた遊技台であって、
前記表示手段は、複数種類の操作手段表示を表示可能な手段であり、
前記表示手段は、装飾図柄[例えば、図5(b)に示す装飾図柄(第3図柄pd3)、第4図柄pd4、あるいは第5図柄pd5]を表示可能な手段であり、
前記表示手段は、保留球数に応じた保留表示[例えば、保留アイコンh1〜h4、ボタン保留アイコンMI,hd]を表示可能な手段であり、
前記複数種類の操作手段表示のうちの一の表示は、第一の操作手段表示[例えば、第一の操作手段表示Od1]であり、
前記複数種類の操作手段表示のうちの一の表示は、第二の操作手段表示[例えば、第二の操作手段表示Od2]であり、
前記第二の操作手段表示は、前記第一の操作手段表示とは異なる表示[例えば、形状は同じであって、色、大きさ、模様等が異なっている表示、形状、色、大きさ、模様等が同じであって、振動、回転等の動作態様が異なっている表示、形状が異なっている表示(操作手段自体が変形、操作手段を模した表示から操作促進表示や残期間表示等の違う種類の表示、操作手段自体が代わった表示等]であり、
前記第一の操作手段表示は、前記保留表示とは異なる表示であり、
前記第二の操作手段表示は、前記保留表示とは異なる表示であり、
前記第一の操作手段表示は、連続する複数回の前記装飾図柄の変動表示に跨って表示される場合がある表示[例えば、図34(13)〜図35(29)]である、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
ここで、「装飾図柄の変動表示」とは、装飾図柄の変動表示の表示中のことであり、停止表示を挟んでまた変動表示が開始された場合の変動表示の表示中も含む。また、変動表示の開始から確定表示までを1変動とみることもできる。さらに、「跨がって」とは、装飾図柄の停止表示の期間(変動停止期間)を間に挟むことである。
また、前記第二の操作手段表示は、前記第一の操作手段表示が発展した表示であってもよいし、前記第一の操作手段表示から切り替わった表示であってもよい。
また、前記操作手段表示は、前記操作手段に関する表示であり、例えば、該操作手段を操作することを促す表示(以下、「操作促進表示」という。)であったり、該操作手段の操作有効期間の残期間の表示(以下、「残期間表示」という。)であったり、該操作手段を連想させる表示であったりしてもよい。
なお、前記第一の操作手段表示は、複数回の前記装飾図柄の変動表示に跨って必ず表示される表示であってもよい。また、前記第二の操作手段表示は、複数回の前記装飾図柄の変動表示に跨って必ず表示される表示であってもよい。
また、前記第一の操作手段表示は、前記装飾図柄の変動表示の表示中に継続して表示される表示であってもよいし、途中で一旦消える表示であってもよい。また、前記装飾図柄の停止表示の表示中も、継続して表示される表示であってもよいし、途中で一旦消える表示であってもよいし、あるいは該停止表示の表示中は消え続けている表示であってもよい。また、前記第一の操作手段表示は、前記停止表示の表示中に終了する場合もあるが、終了しない場合もある表示であってもよい。
また、前記第二の操作手段表示は、前記装飾図柄の変動表示の表示中に継続して表示される表示であってもよいし、途中で一旦消える表示であってもよい。また、前記装飾図柄の停止表示の表示中も、継続して表示される表示であってもよいし、途中で一旦消える表示であってもよいし、あるいは該停止表示の表示中は消え続けている表示であってもよい。また、前記第二の操作手段表示は、前記停止表示の表示中に終了する場合もあるが、終了しない場合もある表示であってもよい。
また、前記第二の操作手段表示は、前記第一の操作手段表示と同じ表示態様であってもよいし、異なる表示態様であってもよい。
なお、前記操作手段は、遊技者によって必ず操作される手段であってもよい。また、前記表示手段は、複数種類の操作手段表示を必ず表示する手段であってもよいし、装飾図柄を必ず表示する手段であってもよいし、保留球数に応じた保留表示を必ず表示する手段であってもよい。
また、
『 前記第一の操作手段表示は、前記操作手段が操作されても[例えば、図43(b)]変化しない表示であり[例えば、図43(c)に示すように第一の操作手段表示Od1は変化していない]、
前記第一の操作手段表示が表示されている状態で、前記操作手段が操作されると、該操作手段が操作されたことに応じた応答動作[例えば、図43(c)に示すように「ピコ」といった操作音の出力]が行われる場合がある、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この態様によれば、前記操作手段が操作されても変化しない操作手段表示(第一の操作手段表示)であるのに、前記応答動作が行われ、遊技者に違和感を与えて、興味をもたせることができる場合がある。
ここで、前記第一の操作手段表示は、前記複数種類の操作手段表示のうちのデフォルトの操作手段表示であってもよい。
また、応答動作は、スピーカーからの出力の他、何らかの表示であってもよく、発光手段の発光や、可動手段の動作等であってもよく、これらの組合せであってもよい(以下、同じ。)
なお、前記第一の操作手段表示が表示されている状態で、前記操作手段が操作されると、該操作手段が操作されたことに応じた応答動作が必ず行われてもよい。
また、
『 前記複数種類の操作手段表示のうちの一の表示は、第三の操作手段表示[例えば、第三の操作手段表示Od3]であり、
前記第三の操作手段表示は、前記第一の操作手段表示[例えば、白色に発光したチャンスボタン136を模した表示を含む表示態様]とは異なる表示[例えば、赤色に発光したチャンスボタン136を模した表示を含む表示態様]であり、
前記第三の操作手段表示は、前記保留表示とは異なる表示であり、
前記第三の操作手段表示は、前記操作手段が操作されても変化しない表示である[例えば、図43(f)に示すように第三の操作手段表示Od3は変化していない]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この態様によれば、前記第一の操作手段表示とは異なる前記第三の操作手段表示が表示されているため、遊技者は、前記操作手段を操作すると該第三の操作手段表示に何らかの変化があることを期待するが、何も変化がおこらないことから、遊技者に違和感を与えて、興味をもたせることができる場合がある。
また、前記第三の操作手段表示は、前記装飾図柄の変動表示の表示中に継続して表示される表示であってもよいし、途中で一旦消える表示であってもよい。また、前記装飾図柄の停止表示の表示中も、継続して表示される表示であってもよいし、途中で一旦消える表示であってもよいし、あるいは該停止表示の表示中は消え続けている表示であってもよい。また、前記第三の操作手段表示は、前記停止表示の表示中に終了する場合もあるが、終了しない場合もある表示であってもよい。
また、前記第三の操作手段表示は、前記第一の操作手段表示が発展した表示であってもよいし、前記第一の操作手段表示から切り替わった表示であってもよいし、前記第一の操作手段表示が変化した表示であってもよい。
また、前記第三の操作手段表示は、前記第一の操作手段表示が変化した表示であり、前記装飾図柄の変動表示の表示中に、前記第一の操作手段表示が前記第三の操作手段表示に変化する場合があってもよい。
また、前記第三の操作手段表示は、前記第二の操作手段表示と同じ表示態様であってもよいし、異なる表示態様であってもよい。
また、
『 前記第三の操作手段表示が表示されている状態で、前記操作手段が操作されると、該操作手段が操作されたことに応じた応答動作[例えば、図43(f)に示すように「ピコピコ」といった操作音の出力]が行われる場合がある、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、前記第三の操作手段表示が表示されている状態で、前記操作手段が操作されると、該操作手段が操作されたことに応じた応答動作が必ず行われてもよい。
また、
『 前記第三の操作手段表示は、前記第一の操作手段表示が変化した表示であり、
前記装飾図柄の変動表示の表示中に、前記第一の操作手段表示が前記第三の操作手段表示に変化する場合[例えば、図43(d)に示す場合]がある、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、前記装飾図柄の変動表示の表示中に、前記第一の操作手段表示が前記第三の操作手段表示に必ず変化してもよい。
また、
『 前記第三の操作手段表示は、複数回の前記装飾図柄の変動表示に跨って表示される場合がある表示[例えば、図43(d)〜同図(m)]であり、
前記第三の操作手段表示は、前記装飾図柄の停止表示の表示中も、表示され続ける場合[例えば、図43(h)〜同図(j)に示す場合]がある表示である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、前記第三の操作手段表示は、複数回の前記装飾図柄の変動表示に跨って必ず表示される表示であってもよい。また、前記第三の操作手段表示は、前記装飾図柄の停止表示の表示中も、必ず表示され続ける表示であってもよい。
また、
『 前記第三の操作手段表示が表示されている状態で、前記操作手段が操作されると[例えば、図43(e)]、第一の予告演出が開始さる場合[例えば、図43(f)に示す、「ピコピコ」といった先読み予告の演出音の出力が開始される場合]があり、
前記第一の予告演出は、先読み予告の予告演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、前記第三の操作手段表示が表示されている状態で、前記操作手段が操作されると、第一の予告演出が必ず開始されてもよい。
ここで、前記第三の操作手段表示自体が、先読み予告の表示(第四の予告演出)であってもよい。
また、
『 前記表示手段は、第一の表示手段[例えば、第1装飾図柄表示装置208L]と、一又は複数の第二の表示手段[例えば、第2装飾図柄表示装置208M、第3装飾図柄表示装置208N、第4装飾図柄表示装置208Oのうちのいずれか一つ又は複数]とを少なくとも含む手段であり、
前記第二の表示手段は、前記第一の表示手段よりも表示画面が小さな手段であり、
前記第一の操作手段表示は、前記第二の表示手段に表示される場合がある表示であり[例えば、図34(1)]、
前記第二の操作手段表示は、前記第二の表示手段に表示される場合がある表示であり[例えば、図34(2)〜同図(11)]、
前記第三の操作手段表示は、前記第二の表示手段に表示される場合がある表示である[例えば、図39(b)〜同図(i)]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、前記第四の操作手段表示は、前記第一の表示手段に表示される場合がある表示であってもよいし、前記第二の表示手段に表示される場合がある表示であってもよい。
なお、前記第一の操作手段表示は、前記第二の表示手段に必ず表示される表示であってもよく、前記第二の操作手段表示は、前記第二の表示手段に必ず表示される表示であってもよく、前記第三の操作手段表示は、前記第二の表示手段に必ず表示される表示であってもよい。
また、前記表示手段は、第一の表示手段と、一又は複数の第二の表示手段のみを含む手段であってもよいし、第三の表示手段等も含む手段であってもよい。
また、
『 アタッカー[例えば、可変入賞口234,235]が開放する大当り遊技を実行可能に構成されており、
前記第一の操作手段表示は、非大当り遊技[例えば、装飾図柄の変動表示が実行可能な通常遊技状態]において表示される場合がある表示であり、
前記第二の操作手段表示は、前記非大当り遊技において表示される場合がある表示であり、
前記第三の操作手段表示は、前記非大当り遊技において表示される場合がある表示である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、前記第四の操作手段表示は、前記非大当り遊技において表示される場合がある表示であってもよい。
なお、アタッカーが開放する大当り遊技を必ず実行するように構成されていてもよい。
また、
『 前記第一の操作手段表示は、前記装飾図柄の変動表示の表示中であっても、或る演出の実行中[例えば、スーパーリーチ演出あるいは擬似連演出等]は非表示になる場合がある表示であり、
前記第二の操作手段表示は、前記装飾図柄の変動表示の表示中であっても、前記或る演出の実行中は非表示になる場合がある表示であり、
前記第三の操作手段表示は、前記装飾図柄の変動表示の表示中であっても、前記或る演出の実行中は非表示になる場合がある表示である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、前記或る演出は、スーパーリーチ演出であってもよいし、擬似連演出であってもよい。すなわち、前記或る演出としては、スーパーリーチ演出と擬似連演出の両方であってもよいし、いずれか一方のみであってもよい。ここで、スーパーリーチ演出とは、ノーマルリーチ演出以外の様々なリーチ演出(例えば、特別マルチラインリーチ、全回転リーチ、特別全回転リーチ等のスペシャルリーチも含む)のことである。また、擬似連演出は、前記装飾図柄の停止表示とは異なる、該装飾図柄の仮停止表示が表示される演出である。なお、前記第四の操作手段表示が表示されている状態で、前記操作手段が操作されると、該第四の操作手段表示が消えて、前記第二の予告演出が開始される場合があり、前記第二の予告演出は、擬似連演出であり、前記擬似連演出は、前記装飾図柄の停止表示とは異なる、該装飾図柄の仮停止表示が表示される演出であってもよい。
また、前記第一の操作手段表示は、大当り遊技中は非表示になる場合がある表示であってもよく、前記第二の操作手段表示は、大当り遊技中は非表示になる場合がある表示であってもよく、前記第三の操作手段表示は、大当り遊技中は非表示になる場合がある表示であってもよい。
また、前記第一の操作手段表示は、確変状態では非表示になる場合がある表示であってもよく、前記第二の操作手段表示は、確変状態では非表示になる場合がある表示であってもよく、前記第三の操作手段表示は、確変状態では非表示になる場合がある表示であってもよい。
また、前記第一の操作手段表示は、電サポ状態では非表示になる場合がある表示であってもよく、前記第二の操作手段表示は、電サポ状態では非表示になる場合がある表示であってもよく、前記第三の操作手段表示は、電サポ状態では非表示になる場合がある表示であってもよい。
なお、前記第一の操作手段表示は、前記装飾図柄の変動表示の表示中であっても、スーパーリーチ中は必ず非表示になる表示であってもよく、前記第二の操作手段表示は、前記装飾図柄の変動表示の表示中であっても、前記スーパーリーチ中は必ず非表示になる表示であってもよく、前記第三の操作手段表示は、前記装飾図柄の変動表示の表示中であっても、前記スーパーリーチ中は必ず非表示になる表示であってもよい。
また、前記第一の操作手段表示は、大当り遊技中は必ず非表示になる表示であってもよく、前記第二の操作手段表示は、大当り遊技中は必ず非表示になる表示であってもよく、前記第三の操作手段表示は、大当り遊技中は必ず非表示になる表示であってもよい。
また、前記第一の操作手段表示は、確変状態では必ず非表示になる表示であってもよく、前記第二の操作手段表示は、確変状態では必ず非表示になる表示であってもよく、前記第三の操作手段表示は、確変状態では必ず非表示になる表示であってもよい。
また、前記第一の操作手段表示は、電サポ状態では必ず非表示になる表示であってもよく、前記第二の操作手段表示は、電サポ状態では必ず非表示になる表示であってもよく、前記第三の操作手段表示は、電サポ状態では必ず非表示になる表示であってもよい。
また、
『 前記第二の操作手段表示は、前記第一の操作手段表示の表示態様と、色又は大きさの少なくともいずれか一方が異なる表示態様の表示[例えば、図34(2)〜同図(9)に示す第二の操作手段表示Od2、図43(n)〜同図(o)に示す第二の操作手段表示Od2]であり、
前記第三の操作手段表示は、前記第一の操作手段表示の表示態様と、色又は大きさの少なくともいずれか一方が異なる表示態様の表示[例えば、図43(d)から同図(m)に示す第三の操作手段表示Od3]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、前記第二の操作手段表示は、前記第三の操作手段表示の表示態様と同じ表示態様の表示であってもよいし、該第三の操作手段表示の表示態様と、色又は大きさの少なくともいずれか一方が異なる表示態様の表示であってもよい。
また、前記第四の操作手段表示は、前記第一の操作手段表示の表示態様と、色又は大きさの少なくともいずれか一方が異なる表示態様の表示であってもよい。
また、前記第四の操作手段表示は、前記第二の操作手段表示の表示態様と同じ表示態様の表示であってもよいし、該第二の操作手段表示の表示態様と、色又は大きさの少なくともいずれか一方が異なる表示態様の表示であってもよい。
また、前記第四の操作手段表示は、前記第三の操作手段表示の表示態様と同じ表示態様の表示であってもよいし、該第三の操作手段表示の表示態様と、色又は大きさの少なくともいずれか一方が異なる表示態様の表示であってもよい。
なお、前記第二の操作手段表示は、前記第一の操作手段表示の表示態様と、色と大きさの両方、あるいは、色のみ、または大きさのみが異なる表示態様の表示であってもよく、前記第三の操作手段表示は、前記第一の操作手段表示の表示態様と、色と大きさの両方、あるいは、色のみ、または大きさのみが異なる表示態様の表示であってもよい。
また、前記第二の操作手段表示は、前記第三の操作手段表示の表示態様と、色と大きさの両方、あるいは、色のみ、または大きさのみが異なる表示態様の表示であってもよく、前記第四の操作手段表示は、前記第一の操作手段表示の表示態様と、色と大きさの両方、あるいは、色のみ、または大きさのみが異なる表示態様の表示であってもよい。
また、前記第四の操作手段表示は、前記第二の操作手段表示の表示態様と、色と大きさの両方、あるいは、色のみ、または大きさのみが異なる表示態様の表示であってもよく、前記第三の操作手段表示の表示態様と、色と大きさの両方、あるいは、色のみ、または大きさのみが異なる表示態様の表示であってもよい。
また、
『 前記複数種類の操作手段表示のうちの一の表示は、第四の操作手段表示[例えば、第四の操作手段表示Od4]であり、
前記第四の操作手段表示は、前記保留表示とは異なる表示であり、
前記第四の操作手段表示は、前記装飾図柄の変動表示の表示中に表示される場合がある表示[例えば、図35(33)〜同図(36)]であり、
前記第四の操作手段表示は、前記装飾図柄の停止表示の表示中に表示されない表示であり、
前記第四の操作手段表示は、複数回の前記装飾図柄の変動表示に跨って表示されない表示であり、
前記第四の操作手段表示が表示されている状態で、前記操作手段が操作されると[例えば、図36(37)]、第二の予告演出が開始される場合があり、
前記第二の予告演出は、開始される際に表示されている前記装飾図柄の変動表示で大当りすることに関する予告演出[例えば、図36(38)〜同図(40)に示す、家紋役物224E’の動作等を伴う通常予告の演出]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、前記第四の操作手段表示は、前記第一の操作手段表示が発展した表示であってもよいし、前記第一の操作手段表示から切り替わった表示であってもよいし、前記第一の操作手段表示が変化した表示であってもよい。
また、前記第四の操作手段表示は、前記第一の操作手段表示が変化した表示であり、前記装飾図柄の変動表示の表示中に、前記第一の操作手段表示が前記第四の操作手段表示に変化する場合があってもよい。
また、前記第四の操作手段表示は、他の種類の操作手段表示(例えば、前記第一の操作手段表示)とは無関係に表示が開始される表示であってもよい。
また、前記第四の操作手段表示は、前記第一の操作手段表示と異なる表示態様であってもよい。また、前記第四の操作手段表示は、前記第一の操作手段表示の表示位置とは異なる表示位置に表示される表示であってもよいし、該第一の操作手段表示の大きさよりも大きく表示される表示であってもよいし、該第一の操作手段表示の大きさよりも小さく表示される表示であってもよい。
また、前記第四の操作手段表示は、前記第二の操作手段表示と同じ表示態様であってもよいし、異なる表示態様であってもよい。また、前記第四の操作手段表示は、前記第二の操作手段表示の表示位置とは異なる表示位置に表示される表示であってもよいし、該第二の操作手段表示の大きさよりも大きく表示される表示であってもよいし、該第二の操作手段表示の大きさよりも小さく表示される表示であってもよい。
また、前記第四の操作手段表示は、前記第三の操作手段表示と同じ表示態様であってもよいし、異なる表示態様であってもよい。また、前記第四の操作手段表示は、前記第三の操作手段表示の表示位置とは異なる表示位置に表示される表示であってもよいし、該第三の操作手段表示の大きさよりも大きく表示される表示であってもよいし、該第三の操作手段表示の大きさよりも小さく表示される表示であってもよい。
なお、前記第四の操作手段表示が表示されている状態で、前記操作手段が操作されると、第二の予告演出が必ず開始されてもよい。
また、
『 前記第四の操作手段表示は、前記第二の操作手段表示と同時に表示されている場合[例えば、40(f)〜同図(g)に示す場合]がある表示であり、
前記第四の操作手段表示と前記第二の操作手段表示が同時に表示されている状態で、前記操作手段が操作された場合、該第二の操作手段表示は変化しない[例えば、図40(i)に示すように第二の操作手段表示Od2のまま]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、前記第四の操作手段表示と前記第二の操作手段表示は、表示開始のタイミングは異なっていてもよい。
また、前記第四の操作手段表示は、前記第二の操作手段表示と並列的に表示される場合がある表示であってよい。
また、前記第四の操作手段表示と前記第二の操作手段表示が同時に表示されている状態で、前記操作手段が操作されると[例えば、図40(h)]、該第四の操作手段表示に対応した前記第二の予告演出と該第二の操作手段表示に対応した第一の予告演出とのうち、該第二の予告演出[例えば、図40(i)に示す擬似連演出による通常予告の演出]のみが開始される場合があってもよいし、該第二の予告演出のみが必ず開始されてもよい。
また、前記第二の予告演出が開始された後に、前記操作手段が再び操作されると、前記第二の操作手段表示に対応した前記第一の予告演出[例えば、図40(k)に示すワイプ表示Wdにおける、「熱」の文字表示とエフェクト画像Edによる先読み予告演出]が開始される場合があってもよいし、該第一の予告演出が必ず開始されてもよく、さらには、前記第二の操作手段表示は変化[例えば、図40(k)に示すように第一の操作手段表示Od1に変化]してもよい。
ここで、前記第四の操作手段表示と前記第二の操作手段表示が同時に表示されている状態で、前記操作手段が操作されると、該第四の操作手段表示に対応した前記第二の予告演出と該第二の操作手段表示に対応した前記第一の予告演出の両方が開始される場合があってもよいし、必ず開始されてもよい。また、この場合、該第二の操作手段表示は変化する。
また、
『 前記複数種類の操作手段表示のうちの一の表示は、第四の操作手段表示[例えば、第四の操作手段表示Od4]であり、
前記第四の操作手段表示は、前記保留表示とは異なる表示であり、
前記第四の操作手段表示は、前記装飾図柄の変動表示の表示中に表示される場合がある表示[例えば、図35(33)〜同図(36)]であり、
前記第四の操作手段表示は、前記装飾図柄の停止表示の表示中には表示されない表示であり、
前記第四の操作手段表示は、複数回の前記装飾図柄の変動表示に跨っては表示されない表示であり、
前記第四の操作手段表示が表示されている状態で、前記操作手段が操作されると[例えば、図36(37)]、第二の予告演出が開始される場合があり、
前記第二の予告演出は、開始される際に表示されている前記装飾図柄の変動表示で大当りすることに関する予告演出[例えば、図36(38)〜同図(40)に示す、家紋役物224E’の動作等を伴う通常予告の演出]であり、
前記第四の操作手段表示は、前記第一の操作手段表示と同時に表示されている場合[例えば、図40(d)のタイミングでチャンスボタン136が操作され第二の操作手段表示Od2が第一の操作手段表示Od1に変化した後の図40(f)〜同図(g)の場合]がある表示であり、
前記第四の操作手段表示は、前記第二の操作手段表示と同時に表示されている場合[例えば、図40(f)〜同図(g)に示す場合]がある表示であり、
前記第四の操作手段表示は、前記第三の操作手段表示と同時に表示されている場合[例えば、図40(f)〜同図(g)において、第二の操作手段表示Od2が第三の操作手段表示Od3であった場合]がある表示である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、前記第四の操作手段表示と前記第一の操作手段表示は、表示開始のタイミングが異なっていてもよいし、前記第四の操作手段表示と前記第二の操作手段表示は、表示開始のタイミングが異なっていてもよいし、前記第四の操作手段表示と前記第三の操作手段表示は、表示開始のタイミングが異なっていてもよい。
また、前記第四の操作手段表示は、前記第一の操作手段表示と並列的に表示される場合がある表示であり、前記第四の操作手段表示は、前記第二の操作手段表示と並列的に表示される場合がある表示であり、前記第四の操作手段表示は、前記第三の操作手段表示と並列的に表示される場合がある表示であってもよい。
なお、前記第四の操作手段表示が表示されている状態で、前記操作手段が操作されると、第二の予告演出が必ず開始されてもよい。
また、
『 前記第一の操作手段表示が表示されている状態で、前記操作手段が操作されても、第一の予告演出は開始されず[例えば、図43(c)に示すように操作音は出力されるものの予告演出は開始されない]、
前記第一の予告演出は、先読み予告の予告演出であり、
前記第二の操作手段表示が表示されている状態で、前記操作手段が操作されると[例えば、図34(12)]、前記第一の予告演出が開始される場合[例えば、図34(13)に示す、ワイプ表示Wdにおける「熱」の文字の表示、エフェクト画像Edの表示、および効果音の出力等が開始される場合]がある、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、前記第二の操作手段表示自体が、先読み予告の表示(第三の予告演出)であってもよい。
なお、前記第二の操作手段表示が表示されている状態で、前記操作手段が操作されると、前記第一の予告演出が必ず開始されてもよい。
また、
『 前記第二の操作手段表示は、前記第一の操作手段表示が変化した表示であり、
前記装飾図柄の変動表示の表示中に、前記第一の操作手段表示が前記第二の操作手段表示に変化する場合[例えば、図34(2)に示す場合]がある、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、前記装飾図柄の変動表示の表示中に、前記第一の操作手段表示が前記第二の操作手段表示に必ず変化してもよい。
また、
『 前記第二の操作手段表示が表示されている状態で、前記操作手段が操作されると[例えば、図34(12)]、該第二の操作手段表示が変化する場合がある[例えば、図34(13)に示すように第一の操作手段表示Od1に変化する場合がある]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、前記第二の操作手段表示が表示されている状態で、前記操作手段が操作されると、該第二の操作手段表示が必ず変化してもよい。
また、
『 上に記載の「該第二の操作手段表示が変化する場合」とは、「該第二の操作手段表示から前記第一の操作手段表示に変化する場合」のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、該第二の操作手段表示から前記第一の操作手段表示に必ず変化してもよい。
また、
『 上に記載の「該第二の操作手段表示の表示態様が変化する場合」とは、「該第二の操作手段表示が一旦消えた[例えば、図47(e)〜同図(k)]後、前記第一の操作手段表示が表示される場合[例えば、図47(l)〜同図(m)の場合]」のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、該第二の操作手段表示が一旦消えた後、前記第一の操作手段表示が必ず表示されてもよい。
また、
『 前記第二の操作手段表示は、複数回の前記装飾図柄の変動表示に跨って表示される場合がある表示[例えば、図34(2)〜図34(11)]であり、
前記第一の操作手段表示は、前記装飾図柄の停止表示の表示中も、表示され続ける場合[例えば、図34(15)〜同図(17)に示す場合]がある表示であり、
前記第二の操作手段表示は、前記装飾図柄の停止表示の表示中も、表示され続ける場合[例えば、図34(4)〜同図(6)に示す場合]がある表示である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、前記第一の操作手段表示は、前記装飾図柄の停止表示の表示中も、必ず表示され続ける表示であってもよく、
前記第二の操作手段表示は、前記装飾図柄の停止表示の表示中も、必ず表示され続ける表示であってもよい。
また、
『 前記第一の操作手段表示は、前記保留表示が表示されていない状態においても表示される場合がある表示[例えば、図46(a)に示す第一の操作手段表示Od1]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記複数種類の操作手段表示のうちの少なくとも一の表示は、前記操作手段を模した表示[例えば、図34に示された第一の操作手段表示Od1や第二の操作手段表示Od2、図35に示す第四の操作手段表示Od4、図39に示す第三の操作手段表示Od3]を含む表示である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、前記複数種類の操作手段表示のうちの全部の表示が、前記操作手段を模した表示を含む表示であってもよいし、あるいは前記複数種類の操作手段表示のうちの一部の表示のみが、前記操作手段を模した表示を含む表示であってもよい。
また、
『 前記表示手段は、前記保留表示[例えば、図41(k)に示す第2保留アイコンh2]を、操作手段表示態様[例えば、白色の表示態様であって、赤色に発光したチャンスボタン136を模した表示にPUSHの文字が加えられたミニアイテムMIが付加された表示態様]で表示可能な手段であり、
前記操作手段表示態様は、前記第二の操作手段表示[例えば、図41(l)に示す第三の操作手段表示Od3に表示された第二の操作手段表示Od2]を拡大又は縮小した表示態様である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、前記操作手段表示態様は、前記操作手段の操作有効期間に限って、前記第二の操作手段表示を拡大又は縮小した表示態様であってもよい。
また、前記操作手段表示態様は、前記第二の操作手段表示に限らず、他の操作手段表示(例えば、前記第一の操作手段表示、前記第三の操作手段表示、前記第四の操作手段表示)を拡大又は縮小した表示態様であってもよい。あるいは、前記操作手段表示態様は、操作手段表示の一部又は全部を拡大又は縮小した表示態様であってもよい。また、前記操作手段表示態様は、操作手段表示と色や模様が異なっていてもよい。さらには、場合によっては、前記操作手段表示態様は、操作手段表示と同じ大きさである場合があってもよいし、操作手段表示と形状が異なる場合があってもよいし、操作手段表示と同じ操作手段に関する表示態様であれば、操作手段表示の表示態様と異なる場合があってもよい。
また、前記操作手段表示態様の保留表示は、前記操作手段の操作有効期間とは異なる時期に表示される場合があってもよいし、表示されている間は、必ず前記操作手段の操作有効期間であってもよい。
さらに、前記保留表示が前記操作手段表示態様で表示されている状態で、前記操作手段を操作すると、前記操作手段表示態様で表示されていた前記保留表示が変化する場合があってもよいし、必ず変化してもよい。例えば、大当りの期待度を表す表示態様(期待度が0であるデフォルトの表示態様も含む)に変化する場合があってもよいし、必ず変化してもよい。
以上の説明では、
『 表示手段[例えば、装飾図柄表示装置208、第1装飾図柄表示装置208L、第2装飾図柄表示装置208M、第3装飾図柄表示装置208N、第4装飾図柄表示装置208O等のうちのいずれか一つ又は複数]と、
遊技者が操作可能な位置に設けられた操作手段[例えば、チャンスボタン136、第二のチャンスボタン、透過部191、操作キーユニット181等のうちのいずれか一つ又は複数]と、
を備えた遊技台であって、
前記表示手段は、複数種類の操作手段表示を表示可能な手段であり、
前記表示手段は、装飾図柄[例えば、図5(b)に示す装飾図柄(第3図柄pd3)、第4図柄pd4、あるいは第5図柄pd5]を表示可能な手段であり、
前記表示手段は、保留球数に応じた保留表示[例えば、保留アイコンh1〜h4、ボタン保留アイコンMI,hd]を表示可能な手段であり、
前記複数種類の操作手段表示のうちの一の表示は、第一の操作手段表示[例えば、第一の操作手段表示Od1]であり、
前記複数種類の操作手段表示のうちの一の表示は、第二の操作手段表示[例えば、第二の操作手段表示Od2]であり、
前記第二の操作手段表示は、前記第一の操作手段表示とは異なる表示[例えば、形状は同じであって、色、大きさ、模様等が異なっている表示、形状、色、大きさ、模様等が同じであって、振動、回転等の動作態様が異なっている表示、形状が異なっている表示(操作手段自体が変形、操作手段を模した表示から操作促進表示や残期間表示等の違う種類の表示、操作手段自体が代わった表示等]であり、
前記第一の操作手段表示は、前記保留表示とは異なる表示であり、
前記第二の操作手段表示は、前記保留表示とは異なる表示であり、
前記第一の操作手段表示は、連続する複数回の前記装飾図柄の変動表示に跨って表示される場合がある表示[例えば、図34(13)〜図35(29)]であり、
前記第二の操作手段表示は、前記第一の操作手段表示が変化した表示であり、
前記装飾図柄の変動表示の表示中に、前記第一の操作手段表示が前記第二の操作手段表示に変化する[例えば、図34(2)に示す場合]場合があり、
或る期間において、前記第一の操作手段表示が表示される場合があるように構成されており、
前記或る期間とは、前記装飾図柄が停止表示しており前記保留球数が0の期間[例えば、前記装飾図柄が停止表示されてからデモンストレーション表示が開始されるまでの期間、あるいはデモンストレーション表示の表示中の期間]のことであり、
前記或る期間に前記第一の操作手段表示が表示されている状態で前記操作手段が操作された場合、該操作手段が操作されたことに応じた応答表示[例えば、段落0829に記載された或るアニメーション表示]が行われる場合があるように構成されており、
前記装飾図柄の変動表示の表示中に前記第二の操作手段表示が表示されている状態で前記操作手段が操作されたことによって、リーチ以外の予告演出が開始される場合[例えば、図34(13)に示す、ワイプ表示Wdにおける「熱」の文字の表示、エフェクト画像Edの表示、および効果音の出力等が開始される場合]がある、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
また、
『 前記第一の操作手段表示が表示されている状態で、前記操作手段が操作された場合[例えば、図43(b)]、該第一の操作手段表示が変化しないように構成されており[例えば、図43(c)に示すように第一の操作手段表示Od1は変化していない]、
前記第二の操作手段表示が表示されている状態で、前記操作手段が操作された場合[例えば、図34(12)]、該第二の操作手段表示が変化する場合があるように構成されている[例えば、図34(13)に示すように第一の操作手段表示Od1に変化する場合がある]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 上に記載の「第二の操作手段表示が変化する場合」とは、「第二の操作手段表示が、前記第一の操作手段表示に変化する場合[例えば、図34(13)]」のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 上に記載の「第二の操作手段表示が変化する場合」とは、「第二の操作手段表示が一旦消えた[例えば、図47(e)〜同図(k)]後、前記第一の操作手段表示が表示される場合[例えば、図47(l)〜同図(m)の場合]」のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第二の操作手段表示は、連続する複数回の前記装飾図柄の変動表示に跨って表示される場合がある表示[例えば、図34(2)〜図34(11)]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記予告演出は、先読み予告の演出[例えば、段落0564に記載された「先読み予告の表示として「熱」の文字」]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記予告演出は、変動中の前記装飾図柄の変動表示に関する予告[例えば、段落0592に記載された通常予告]の演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記表示手段は、複数種類の予告を表示可能な手段であり、
前記複数種類の予告のうちの一の予告は、第一の予告であり、
前記複数種類の予告のうちの一の予告は、第二の予告であり、
前記第一の予告は、先読み予告[例えば、図45(f1)に示すワイプ表示Wdにおける「次は」の文字表示]であり、
前記第二の予告は、変動中の前記装飾図柄の変動表示に関する予告[例えば、図46(j2)に示すワイプ表示Wdにおける「熱い」の文字表示]であり、
前記操作手段に或る操作がなされると、前記予告演出として、前記第一の予告が実行される場合があり[例えば、図45(e1)]、
前記操作手段に前記或る操作がなされると、前記予告演出として、前記第二の予告が実行される場合がある[例えば、図46(i2)]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記或る操作とは、前記第二の操作手段表示が表示されている状態[例えば、図45(d),図46(h2)]における操作のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 予告対象になる装飾図柄の変動表示(以下、「予告対象変動表示」という。)[例えば、図45の例であれば同図(h1)で開始された変動表示]よりも前の装飾図柄の変動表示において、前記或る操作が行われた場合[例えば、図45(e1)]に、前記予告演出として、前記表示手段に前記第一の予告が表示される場合があり[例えば、図45(f1)]、
前記予告対象変動表示[例えば、図46の例であれば同図(f2)で開始された変動表示]において、前記或る操作が行われた場合[例えば、図46(i2)]に、前記予告演出として、前記表示手段に前記第二の予告が表示される場合がある[例えば、図46(j2)]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記応答表示とは、演出表示[例えば、段落0829に記載された或るアニメーション表示]]のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記複数種類の操作手段表示のうちの一の表示は、第三の操作手段表示[例えば、第三の操作手段表示Od3]であり、
前記第三の操作手段表示は、前記第一の操作手段表示[例えば、白色に発光したチャンスボタン136を模した表示を含む表示態様]とは異なる表示[例えば、赤色に発光したチャンスボタン136を模した表示を含む表示態様]であり、
前記第三の操作手段表示は、前記保留表示とは異なる表示であり、
前記第三の操作手段表示は、前記操作手段が操作されても変化しない表示である[例えば、図43(f)に示すように第三の操作手段表示Od3は変化していない]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第三の操作手段表示が表示されている状態で、前記操作手段が操作されると、該操作手段が操作されたことに応じた応答動作[例えば、図43(f)に示すように「ピコピコ」といった操作音の出力]が行われる場合がある、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第三の操作手段表示は、前記第一の操作手段表示が変化した表示であり、
前記装飾図柄の変動表示の表示中に、前記第一の操作手段表示が前記第三の操作手段表示に変化する場合[例えば、図43(d)に示す場合]がある、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第三の操作手段表示は、複数回の前記装飾図柄の変動表示に跨って表示される場合がある表示[例えば、図43(d)〜同図(m)]であり、
前記第三の操作手段表示は、前記装飾図柄の停止表示の表示中も、表示され続ける場合[例えば、図43(h)〜同図(j)に示す場合]がある表示である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第二の操作手段表示は、前記第一の操作手段表示の表示態様と、色又は大きさの少なくともいずれか一方が異なる表示態様の表示[例えば、図34(2)〜同図(9)に示す第二の操作手段表示Od2、図43(n)〜同図(o)に示す第二の操作手段表示Od2]であり、
前記第三の操作手段表示は、前記第一の操作手段表示の表示態様と、色又は大きさの少なくともいずれか一方が異なる表示態様の表示[例えば、図43(d)から同図(m)に示す第三の操作手段表示Od3]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記複数種類の操作手段表示のうちの一の表示は、第四の操作手段表示[例えば、第四の操作手段表示Od4]であり、
前記第四の操作手段表示は、前記保留表示とは異なる表示であり、
前記第四の操作手段表示は、前記装飾図柄の変動表示の表示中に表示される場合がある表示[例えば、図35(33)〜同図(36)]であり、
前記第四の操作手段表示は、前記装飾図柄の停止表示の表示中に表示されない表示であり、
前記第四の操作手段表示は、複数回の前記装飾図柄の変動表示に跨って表示されない表示であり、
前記第四の操作手段表示が表示されている状態で、前記操作手段が操作されると[例えば、図36(37)]、通常予告の演出が開始される場合があり、
前記通常予告の演出は、開始される際に表示されている前記装飾図柄の変動表示で大当りすることに関する演出[例えば、図36(38)〜同図(40)に示す、家紋役物224E’の動作等を伴う通常予告の演出]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第四の操作手段表示は、前記第二の操作手段表示と同時に表示されている場合[例えば、40(f)〜同図(g)に示す場合]がある表示であり、
前記第四の操作手段表示と前記第二の操作手段表示が同時に表示されている状態で、前記操作手段が操作された場合、該第二の操作手段表示は変化しない[例えば、図40(i)に示すように第二の操作手段表示Od2のまま]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第二の操作手段表示は、前記操作手段の操作有効期間を表す表示[例えば、図34(10)、図39(j)、図41(l)等に示すメータ表示Tm]を含む表示である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記複数種類の操作手段表示のうちの少なくとも一の表示は、前記操作手段を模した表示[例えば、図34に示された第一の操作手段表示Od1や第二の操作手段表示Od2、図35に示す第四の操作手段表示Od4、図39に示す第三の操作手段表示Od3]を含む表示である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記表示手段は、前記保留表示[例えば、図41(k)に示す第2保留アイコンh2]を、操作手段表示[例えば、赤色に発光したチャンスボタン136を模した表示にPUSHの文字が加えられたミニアイテムMIの表示]でを含む態様で表示可能な手段であり、
前記操作手段表示は、前記第二の操作手段表示[例えば、図41(l)に示す第3装飾図柄表示装置208Nに表示された第二の操作手段表示Od2]を拡大又は縮小した表示である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記或る期間は、前記装飾図柄が停止表示されてからデモンストレーション表示が開始されるまでの期間である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
さらに、以下に説明する種々の限定が認められる。
前記第四の操作手段表示は、前記第一の操作手段表示よりも前記保留表示(保留アイコン)の近くに表示される表示であってもよいし、前記第二の操作手段表示よりも前記保留表示(保留アイコン)の近くに表示される表示であってもよいし、前記第三の操作手段表示よりも前記保留表示(保留アイコン)の近くに表示される表示であってもよい。
前記表示手段は、前記装飾図柄の変動表示が開始した以降に、前記保留表示を該装飾図柄の変動表示に対応する変動アイコンとして表示可能な表示手段であり、前記第四の操作手段表示は、前記第一の操作手段表示よりも前記変動アイコンの近くに表示される表示であってもよいし、前記第二の操作手段表示よりも前記変動アイコンの近くに表示される表示であってもよいし、前記第三の操作手段表示よりも前記変動アイコンの近くに表示される表示であってもよい。
前記第一の操作手段表示は、前記第四の操作手段表示よりも特定表示の近くに表示される表示であってもよいし、前記第二の操作手段表示は、前記第四の操作手段表示よりも特定表示の近くに表示される表示であってもよいし、前記第三の操作手段表示は、前記第四の操作手段表示よりも特定表示の近くに表示される表示であってもよい。ここにいう特定表示の一例としては、演出モードの表示、ステージ名の表示、先読み予告の表示(前記第一の予告演出の表示)、当該変動の予告の表示(前記第二の予告演出の表示)、スーパーリーチ等の特殊演出の表示、操作手段に関する表示(上記操作促進表示、操作無効の表示(例えば、準備中の表示)等)、制御状態の表示(例えば、確変中等の表示)、エフェクト表示等を列挙することができる。すなわち、前記特定表示としては、上記列挙したもの総てであってもよい。一方、上記列挙したものの中でも適用されないものがあってもよい。
前記第一の操作手段表示と前記第二の操作手段表示は同じ表示位置に表示されてもよいし、異なる表示位置に表示されてもよい。前記第一の操作手段表示と前記第三の操作手段表示は同じ表示位置に表示されてもよいし、異なる表示位置に表示されてもよい。前記第二の操作手段表示と前記第三の操作手段表示は同じ表示位置に表示されてもよいし、異なる表示位置に表示されてもよい。
前記保留表示は、前記操作手段に関する操作手段表示態様で表示される場合があり、前記第一の操作手段表示は、前記操作手段表示態様の前記保留表示と全期間又は一部の期間にわたって同時に表示される場合があってもよいし、前記第二の操作手段表示は、前記操作手段表示態様の前記保留表示と全期間又は一部の期間にわたって同時に表示される場合があってもよいし、前記第三の操作手段表示は、前記操作手段表示態様の前記保留表示と全期間又は一部の期間にわたって同時に表示される場合があってもよい。
前記変動アイコンは、前記操作手段に関する操作手段表示態様で表示される場合があり、前記第四の操作手段表示は、前記操作手段表示態様の前記変動アイコンと全期間又は一部の期間にわたって同時に表示される場合があってもよい。
なお、ここにいう操作手段表示態様で表示されるとは、保留表示自体が前記操作手段を模した表示態様で表示されることや、保留表示に前記操作手段を模した表示態様のアイコン(例えば、ミニアイテムとしての表示)が付加されて表示されることであってもよいし、保留表示自体が上記操作促進表示で表示されることや、保留表示に上記操作促進表示(例えば、ミニアイテムとしての表示)が付加されて表示されることであってもよいし、保留表示自体が上記残期間表示で表示されることや、保留表示に上記残期間表示(例えば、ミニアイテムとしての表示)が付加されて表示されることであってもよいし、前記操作手段を模した表示、上記操作促進表示、および上記残期間表示のうちの二つの組合せ又は全部の組合せであってもよい。
前記第一の操作手段表示、前記第二の操作手段表示、前記第三の操作手段表示、前記第四の操作手段表示、および保留表示あるいは変動アイコンの表示が、前記操作手段を模した表示として表示される場合、上記残期間表示が各表示(前記操作手段を模した表示)と間隔をあけて表示(例えば、下方に間隔をあけて表示)されてもよいし、各表示(前記操作手段を模した表示)と上記残期間表示が一体に表示されてもよい。
前記装飾図柄の停止表示の表示中に、前記第一の操作手段表示、前記第二の操作手段表示、および前記第三の操作手段表示が表示される場合があるが、該装飾図柄の停止表示の表示中に、設定変更を行うことができる報知や、特定の演出が実行される場合があってもよい。また、前記装飾図柄が停止表示され、保留球数が0の場合に、操作手段を操作すると、或るアニメーション表示や或る音出力や或る発光が行われる場合があってもよい。なお、これらのアニメーション表示や音出力や発光は、装飾図柄の停止表示の表示中に行われるわけであるが、より具体的には、いわゆるデモンストレーション表示の表示中に行われてもよいし、前記装飾図柄が停止表示されてからデモンストレーション表示が開始されるまでの間に行われてもよい。
前記操作手段は、態様が変化可能なものであってもよい。態様の変化の一例としては、色の変化、発光態様の変化、操作面の移動変化(例えば、突出量の変化)、操作面を囲む枠の回転等を列挙することができる。すなわち、前記操作手段の態様の変化としては、上記列挙したもの総てであってもよい。一方、上記列挙したものの中でも適用されないものがあってもよい。また、前記操作手段は、ボタンタイプであってもよいし、レバータイプであってもよい。ボタンタイプであれば、操作面が上下方向、あるいは前後方向に移動可能なものであってもよい。また、レバータイプであれば、一又は複数方向に倒すことが可能なものであってもよい。
前記第一の操作手段表示が変化して前記第四の操作手段表示に変化する場合、前記第二の表示手段に表示されていた該第一の操作手段表示が、前記第一の表示手段に向けて移動を開始し、該第一の表示手段で前記第四の操作手段表示として表示されてもよい。ここでの移動は、装飾図柄の変動表示の表示中に開始されてもよい。
前記第一の操作手段表示が変化して前記第二の操作手段表示に変化する場合、前記第二の表示手段に表示されていた該第一の操作手段表示が、前記第一の表示手段に向けて移動を開始し、該第一の表示手段で前記第二の操作手段表示として表示されてもよいし、前記第一の表示手段に表示されていた該第一の操作手段表示が、前記第二の表示手段に向けて移動を開始し、該第二の表示手段で前記第二の操作手段表示として表示されてもよい。
また、前記第一の操作手段表示が変化して前記第三の操作手段表示に変化する場合、前記第二の表示手段に表示されていた該第一の操作手段表示が、前記第一の表示手段に向けて移動を開始し、該第一の表示手段で前記第三の操作手段表示として表示されてもよいし、前記第一の表示手段に表示されていた該第一の操作手段表示が、前記第二の表示手段に向けて移動を開始し、該第二の表示手段で前記第三の操作手段表示として表示されてもよい。
予告対象(例えば、或る図柄変動表示)が同じであったり、あるいは、対応する予告演出の態様が同じである場合には、前記第一の操作手段表示と前記第二の操作手段表示は同時に表示されることはなく、前記第一の操作手段表示と前記第三の操作手段表示も同時に表示されることはなく、前記第二の操作手段表示と前記第三の操作手段表示も同時に表示されることはないようにしてもよい。一方、予告対象(例えば、或る図柄変動表示)が異なっていたり、あるいは、対応する予告演出の態様が異なっている場合には、前記第一の操作手段表示と前記第二の操作手段表示は全期間又は一部の期間にわたって同時に表示される場合があったり、前記第一の操作手段表示と前記第三の操作手段表示も全期間又は一部の期間にわたって同時に表示される場合があったり、前記第二の操作手段表示と前記第三の操作手段表示も全期間又は一部の期間にわたって同時に表示される場合があったりしてもよい。
また、前記第一の操作手段表示と前記第四の操作手段表示は全期間又は一部の期間にわたって同時に表示される場合があり、前記第二の操作手段表示と前記第四の操作手段表示も全期間又は一部の期間にわたって同時に表示される場合があり、前記第三の操作手段表示と前記第四の操作手段表示も全期間又は一部の期間にわたって同時に表示される場合がある。
以下、これまで説明したことを含めて付記する。
(付記1)
表示手段と、
遊技者が操作可能な位置に設けられた操作手段と、
を備えた遊技台であって、
前記表示手段は、複数種類の操作手段表示を表示可能な手段であり、
前記表示手段は、装飾図柄を表示可能な手段であり、
前記表示手段は、保留球数に応じた保留表示を表示可能な手段であり、
前記表示手段は、複数種類の予告演出を表示可能な手段であり、
前記複数種類の操作手段表示のうちの一の表示は、第一の操作部表示であり、
前記複数種類の操作手段表示のうちの一の表示は、第二の操作部表示であり、
前記第二の操作部表示は、前記第一の操作部表示とは異なる表示であり、
前記第一の操作部表示及び前記第二の操作部表示は、前記保留表示とは異なる表示であり、
前記表示手段は、前記第一の操作手段表示を前記第二の操作手段表示に変化させる表示(以下、「第一の変化表示」と言う。)を表示可能な手段であり、
前記第一の操作手段表示は、前記装飾図柄の変動停止中(以下、「第一の状態」と言う。)において表示される場合がある表示であり、
前記第一の操作手段表示は、前記装飾図柄の変動中(以下、「第二の状態」と言う。)において表示される場合がある表示であり、
前記第二の操作手段表示は、前記第一の状態において表示される場合がある表示であり、
前記第二の操作手段表示は、前記第二の状態において表示される場合がある表示であり、
前記第一の変化表示は、前記第二の状態において表示開始される場合がある表示であり、
前記第一の操作手段表示は、前記操作手段の操作が無効である事を示す表示であり、
前記第二の操作手段表示は、前記操作手段の操作が有効である事を示す表示である、
ことを特徴とする遊技台。
付記1記載の遊技台によれば、変動停止中も表示手段の表示で演出を行うことで、まだ変動が停止していないように思わせることができる場合がある。
(付記2)
付記1に記載の遊技台であって、
前記第一の操作手段表示は、前記第一の状態及び前記第二の状態のいずれか一方から他方へ移行しても表示を終了しない場合がある表示であり、
前記第二の操作手段表示は、前記第一の状態及び前記第二の状態のいずれか一方から他方へ移行しても表示を終了しない場合がある表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記3)
付記1又は付記2に記載の遊技台であって、
前記第一の操作手段表示は、前記保留表示がされていない状態においても表示される場合がある表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記4)
付記1乃至付記3のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
遊技者の前記操作手段の操作によって演出を表示可能である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記5)
付記1乃至付記4のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記複数種類の予告演出のうちの一の予告演出は、第一の予告演出であり、
前記表示手段は、遊技者の前記操作手段の操作によって前記第一の予告演出を表示開始可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記6)
付記1乃至付記5のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記表示手段は先読み予告演出を表示可能な手段であり、
前記複数種類の操作手段表示のうちの一の表示は、第三の操作手段表示であり、
前記第三の操作手段表示は、前記保留表示とは異なる表示であり、
前記表示手段は、前記第一の操作手段表示を前記第三の操作手段表示に変化させる表示(以下、「第二の変化表示」と言う。)を表示可能な手段であり、
前記第三の操作手段表示は、前記先読み予告として表示される場合がある表示であり、
前記第三の操作手段表示は、前記第一の状態及び前記第二の状態のいずれか一方から他方へ移行しても表示を終了しない場合がある表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記7)
付記6に記載の遊技台であって、
前記第三の操作手段表示は、前記操作手段の操作が無効であることを示す表示であり、
前記第三の操作手段表示は、前記第一の操作手段表示とは異なる表示である、
ことを特徴とする遊技台。
なお、第三の操作手段表示は、第一の操作手段表示と同じく操作手段が無効な表示であるが、第二の操作手段表示とは同じ態様をする場合があってもよい。また、第三の操作手段表示は第二の操作手段表示とも異なる場合があってもよい。
(付記8)
付記6又は付記7に記載の遊技台であって、
前記第一の操作手段表示は、前記第二の操作手段表示と並列的に表示される場合がない表示であり、
前記第一の操作手段表示は、前記第三の操作手段表示と並列的に表示される場合がない表示であり、
前記第二の操作手段表示は、前記第三の操作手段表示と並列的に表示される場合がない表示である、
ことを特徴とする遊技台。
なお、一つの表示手段において、二つの操作手段表示(第一、第二、第三)が同時に表示されることがなくてもよい。また、別の操作手段の操作に関わる操作手段表示は同時に表示される場合があってもよい。
また、第二の操作手段表示が表示されている際に操作手段の操作を実行したら、該第二の操作手段表示は、第一の操作手段表示に戻ってもよいし、変動停止の直前まで完全に消えていてもよい。
(付記9)
付記6乃至付記8のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記複数種類の操作手段表示うちの一の操作手段表示は、第四の操作手段表示であり、
前記第四の操作手段表示は、前記操作手段の操作が有効であることを示す表示であり、
前記第四の操作手段表示が表示されている間に遊技者の前記操作手段の操作が行われた場合は、前記第一の予告表示が表示開始される場合があり、
前記第四の操作手段表示は、第二の状態において表示可能な表示であり、
前記第四の操作手段表示は、前記第一の操作手段表示と並列的に表示される場合がある表示であり、
前記第四の操作手段表示は、前記第二の操作手段表示と並列的に表示される場合がある表示であり、
前記第四の操作手段表示は、前記第三の操作手段表示と並列的に表示される場合がある表示である、
ことを特徴とする遊技台。
なお、操作手段表示は、操作手段表示以外で行われる普通のボタン演出(ジャッジ演出、擬似連煽り、ボタン保留、会話予告のボタン表示も含む)と同時表示される場合があってもよい。
また、第四の操作手段表示中の操作で行われる演出は第一の予告演出であってもよい。
(付記10)
付記9に記載の遊技台であって、
前記第四の操作手段表示と前記第二の操作手段表示が並列的に表示されている場合において、遊技者の前記操作手段の操作が1回行われた場合は、前記第一の予告演出のみが表示開始される、
ことを特徴とする遊技台。
なお、第一の予告演出は第四の操作手段表示中に操作したことに関する表示であってもよい。
また、第二の操作手段表示が表示されているときに操作手段を操作して表示される演出(予告)は、第二の予告演出であってもよい。
(付記11)
付記1乃至付記10のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
操作手段表示は、サブ液晶表示手段に表示される場合がある、
ことを特徴とする遊技台。
なお、操作手段表示は、通常遊技中のみ表示される場合があってもよい。
また、操作手段表示は、特定演出中(例えば、スーパーリーチ中)には表示されない場合があってもよい。
また、第二の操作手段表示は、第一の操作手段表示に対して色が変化したものであってもよいし、第一の操作手段表示が拡大表示されたものであってもよい。
また、第三の操作手段表示は、第一の操作手段表示に対して色が変化したものであってもよいし、第一の操作手段表示が拡大表示されたものであってもよい。
なお、上記で装飾図柄の変動表示と記載のあることは、図柄(より具体的には特図)の変動表示であってもよく、装飾図柄の停止表示と記載のあることは、図柄(より具体的には特図)の停止表示であってもよい。
また、上記で「〜場合がある」とは、「必ず〜する」、「必ず〜される」、あるいは「必ず〜になる」等に置き換えてもよく、上記で「○○可能」とは、「必ず○○する」に置き換えてもよい。
また、以上説明した、実施形態や実施例や変形例や各種の例や付記等の記載それぞれにのみ含まれている構成要件であっても、その構成要件を他の、実施形態や実施例や変形例や各種の例や付記等に適用してもよい。