以下、図面を用いて、本発明を適用可能なパチンコ機100等の弾球遊技機(封入式のものも含む)について詳細に説明する。なおここにいう封入式のものとは、遊技機内に封入された遊技球を循環使用する封入式遊技機等のことをいう。
<全体構成>
まず、図1を用いて、パチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200(図3参照)と、を備える。外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部とした扉部材である。この前面枠扉106には、開口部にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や、枠ランプ122が取り付けられている。なお、枠ランプ122は、発光手段の一例であり、本明細書では、光源をLEDとするものもランプと称する他、蛍光灯、冷陰極管等、光を発するものであればランプと称する場合があり、光を発するものは発光手段の一例に相当する。
前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124(図3参照)を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する扉開放センサ609(図4参照)を備える。
また、前面枠扉106には、透過部ユニット190が設けられている。この透過部ユニット190は、透明板部材118とは別の透過部191を備え、その透過部191が、下部に設けられた不図示の駆動軸を中心に、前後方向に回動可能である。また、透過部ユニット190には、発光ダイオード(LED)が内蔵されている。図1に示す透過部ユニット190の透過部191は初期位置にある。この透過部191は、操作手段(ボタン)として機能するとともに、可動手段の一例にも相当する。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206(図3参照)の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、を備える。このチャンスボタン136は演出ボタンであって、操作手段の一例に相当する。また、チャンスボタン136は、可動手段の一例でもあり、図1に示すチャンスボタン136は初期位置にある。詳しくは後述するように、このチャンスボタン136は進退動作を実行可能なものである。さらに、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
加えて、チャンスボタン136の右横には、操作キーユニット181が設けられている。この操作キーユニット181は、十字キー181aと、OKボタン181bと、キャンセルボタン181cを有する。また、操作キーユニット181の右上には、パネル表示部183も設けられている。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する不図示の発射杆と、遊技球を発射杆の先端で打突する不図示の発射槌と、を備える。遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部から観察することができる。
図2は、図1のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、排出口152aを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインターフェース部186を配設している。
図3は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。
図3に示す遊技盤200はいわゆる右打ち機の遊技盤である。この遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。一般的に知られる右打ち機の遊技盤においては、遊技者の操作によって、遊技球を打ち出す強さを変化させることで、後述する普図始動口228および第2特図始動口232と、第1特図始動口230とに分けることができる。具体的には、遊技領域124に対し、遊技釘238等の配設により、第一特図始動口230が備えられた第1の領域(遊技領域における左側)を転動する遊技球は第2特図始動口232への入球が困難又は不可能に構成され、その逆に第2特図始動口232が備えられた第2の領域(遊技領域における右側)を転動する遊技球は第1特図始動口230への入球が困難又は不可能に構成されている。なお、本発明は、右打ち機の遊技盤を備えたパチンコ機100に限って適用されるものではなく、広く一般の遊技盤を備えたパチンコ機に適用することができる。
遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。この演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」と称する場合がある。演出装置206についは後述する。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、ここでは液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。この装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、ここでは7セグメントLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、ここでは7セグメントLEDによって構成する。これらの第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、図柄表示手段である。なお、装飾図柄表示装置208に表示される装飾図柄は、第1特図表示装置212や第2特図表示装置214に表示される図柄を、演出を高めた形で表す図柄であり、装飾図柄表示装置208も、図柄表示手段の一種である。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、ここでは、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、ここでは、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、この演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、中央可変入賞口234と、右側可変入賞口235を配設している。
一般入賞口226は、遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。以下、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ場合がある。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、ここでは遊技盤200の右側に1つ配設している。このため、普図始動口228は、右打ちすることによって遊技球の進入が期待される。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口230は、遊技球が進入する入り口の大きさが変化しない第一の始動領域である。第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、図2に示す払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。この第1特図始動口230は、始動領域の一つであり、自身の大きさが変化しない固定始動領域の一例に相当する。
第2特図始動口232は、普図始動口228の下側に1つだけ配設している。すなわち、第2特図始動口232は、遊技盤200の右側に設けられており、右打ちすることによって入球が期待される。この第2特図始動口232の近傍には、ソレノイドによって左右に開閉自在な一対の羽根部材2321が設けられており、一対の羽根部材2321と第2特図始動口232を併せたものが、可変始動手段に相当し、一般には、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれる。一対の羽根部材2321は、第2特図始動口232への入賞の難易度を変更する部材である。すなわち、一対の羽根部材2321が閉じたままでは第2特図始動口232への入球は不可能であり、一対の羽根部材2321が閉じた態様は入賞困難な開閉態様である。一方、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に一対の羽根部材2321が所定の時間間隔、所定の回数で開閉し、第2特図始動口232への球の入球が可能(入賞容易状態)になり、一対の羽根部材2321が開いた開状態は入賞容易な状態である。すなわち、第2特図始動口232は、入り口(遊技球の進入口)の大きさが小サイズ(第1の大きさに相当)と大サイズ(第2の大きさに相当)のうちのいずれか一方のサイズからいずれか他方のサイズに変化する、遊技球の進入のしやすさが可変の可変始動領域であって、第二の始動領域の一例に相当する。この大サイズの大きさは、第1特図始動口230の入り口の大きさよりも大きい。一対の羽根部材2321が開いた状態では、遊技領域124に進入した遊技球のうち、固定始動領域である第1特図始動口230に進入する遊技球よりも、可変始動領域である第2特図始動口232に進入する遊技球の方が多い。一方、小サイズの大きさは、第1特図始動口230の入り口の大きさよりも小さいか、あるいは第1特図始動口230の入り口の大きさ以下である。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
図1に示すパチンコ機100には、可変入賞口が2つ設けられている。遊技盤200の中央に設けられた中央可変入賞口234(第1の可変入賞口に相当)は、第1特図始動口230の下に配置されている。また、遊技盤200の右側に設けられた右側可変入賞口235(第2の可変入賞口に相当)は、第2特図始動口232の下に配置されており、右打ちすることによって入球が期待される。いずれの可変入賞口234,235も、入賞開口と、ソレノイドによってその入賞開口を開閉自在な扉部材2341,2351とを備えている。入賞開口は大入賞口と呼ばれることがあり、可変入賞口234,235はアタッカと呼ばれることがある。中央可変入賞口234は、非電サポ状態で大当りした場合の大当り遊技が開始されるまでは閉状態を維持し、その大当り遊技が開始されると、開状態と閉状態との間で状態変更を繰り返す。右側可変入賞口235は、電サポ状態で大当りした場合の大当り遊技が開始されるまでは閉状態を維持し、その大当り遊技が開始されると、開状態と閉状態との間で状態変更を繰り返す。すなわち、いずれの可変入賞口234,235も、所定の第1の開閉状態(ここでは閉状態)およびその第1の開閉状態よりも遊技球の入賞が容易な第2の開閉状態(ここでは開状態)のうちの一方から他方に開閉状態を変化可能な可変入賞手段であり、非電サポ状態で特図変動遊技に当選して第1特図表示装置212が大当り図柄を停止表示した場合には、中央可変入賞口234の扉部材2341が所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。一方、電サポ状態で特図変動遊技に当選して第2特図表示装置214が大当り図柄を停止表示した場合には、右側可変入賞口235の扉部材2351が所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。なお、いずれの可変入賞口234,235においても、閉状態は必ずしも完全に閉塞した状態である必要はなく、少し開いていても、遊技球の入球が不可能あるいは困難な状態であればよい。中央可変入賞口234あるいは右側可変入賞口235への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、中央可変入賞口234に入球した球も、右側可変入賞口235に入球した球も、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
以上説明した、普図始動口228、第1特図始動口230、第2特図始動口232、中央可変入賞口234、および右側可変入賞口235の配置によれば、電サポ状態では、右打ちが遊技者にとって有利になる打ち方であり、非電サポ状態では、左打ちが遊技者にとって有利になる打ち方である。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
このパチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、中央可変入賞口234、右側可変入賞口235)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
<演出装置206>
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。この演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉と称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽手段は、ワープ装置242、およびステージ244の後方に位置することとなる。
ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。
ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が第1特図始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽手段は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。
左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
なお、上述の、進退動作を実行可能なチャンスボタン136や、前後方向に回動可能な透過部191も演出可動体の一種である。
さらに、演出可動体として、ここでは不図示の家紋役物247(図14等参照)と、その家紋役物247と合体する一対の合体役物248(図22等参照)が用意されている。家紋役物247は第一の演出可動体、合体役物248は第二の演出可動体の一例に相当する。家紋役物247は、装飾図柄表示装置208よりも上方の初期位置に配置されている。家紋役物247は、動作を開始すると、初期位置から装飾図柄表示装置208よりも前側に落下してきて、装飾図柄表示装置208の表示画面にオーバーラップする。一対の合体役物248は、装飾図柄表示装置208の左側と右側それぞれの初期位置に配置されている。合体役物248は、動作を開始すると、初期位置から装飾図柄表示装置208よりも前側に左右それぞれが進出してきて、装飾図柄表示装置208の表示画面にオーバーラップする。一対の合体役物248は、左右それぞれから家紋役物247を挟み込み、家紋役物と合体する。家紋役物247にしても、一対の合体役物248にしても、それぞれの初期位置にある状態では、装飾図柄表示装置208の表示画面にオーバーラップした状態よりも、遊技者から視認しにくい状態にある。
<制御部>
次に、図4を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。
パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
ここでは、主制御部300、第1副制御部400および第2副制御部500はそれぞれ別の回路基板からなるものであるが、これら3つの制御部(300,400,500)は、共通の一つの回路基板からなるものであってもよいし、第1副制御部400と第2副制御部500が、主制御部300の回路基板とは別の共通の一つの回路基板からなるものであってもよい。したがって、主制御部300、第1副制御部400および第2副制御部500それぞれを制御手段(例えば、主制御手段(300)、第1副制御手段(400)、第2副制御手段(500))ととらえることもできるし、これら3つの制御部(300,400,500)を併せた一つのものを制御手段ととらえることもできるし、主制御部300を第一の制御手段とし、第1副制御部400および第2副制御部500を併せた一つのものを第二の制御手段ととらえることもできる。
<主制御部>
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を導出する乱数値生成回路318(この回路には2つの乱数値生成回路を内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサ等の扉開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば第1特図表示装置212や第2特図表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば第2特図始動口232の羽根部材2321や中央可変入賞口234の扉部材2341や右側可変入賞口235の扉部材2351等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
乱数値生成回路318は、基本回路302で使用する乱数値を生成する。この乱数値生成回路318における乱数の生成には、大別するとカウンタモードと乱数モードとの2種類の方法がある。カウンタモードでは、所定の時間間隔でカウントアップ(ダウン)する数値を取得して、その数値を乱数として導出する。乱数モードには、さらに2つの方法がある。乱数モードにおける一つ目の方法は、乱数の種を用いて所定関数(例えばモジュラス関数)による演算を行い、この演算結果を乱数として導出する。二つ目の方法は、0〜65535の範囲の数値がランダムに配列された乱数テーブルから数値を読み出し、その読み出した数値を乱数として導出する。
乱数値生成回路318では、各種センサ320からセンサ回路322に入力される信号に重畳しているホワイトノイズを利用して不規則な値を取得する。乱数値生成回路318は、こうして取得した値を、カウンタモードでカウントアップ(ダウン)させるカウンタの初期値として用いたり、乱数の種として用いたり、あるいは乱数テーブルの読み出し開始位置を決定する際に用いる。
なお、第1特図始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、第1特図始動口230に対応する乱数値生成回路のそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、乱数値生成回路318に内蔵された、第1特図始動口230に対応する乱数値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、第2特図始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口232に対応する乱数値生成回路のそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、乱数値生成回路318に内蔵された、第2特図始動口232に対応する乱数値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(例えば、9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。主制御部300と払出制御部600は、電源投入時には通信確認コマンドの送受信を行っており、常時は主制御部300は払出数を送信し、払出制御部600はエラー情報を送信しており、両者は双方向の通信が可能となっている。一方、主制御部300と第1副制御部400の情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、第1副制御部400の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、各種演出データ等が記憶されたROM406が接続されている。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136が押下されたことを検出するための検出部710と、遮蔽装置センサ430やチャンスボタン136の検出部710や操作キーユニット181の操作を検出する操作キーユニットセンサ425からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP434(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)と、を接続している。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、各種の可動体(進退動作を実行可能なチャンスボタン136、前後方向に回動可能な透過部191、家紋役物247、合体役物248)の駆動制御を行うための駆動回路516と、各種の可動体136,191,247,248の現在位置を検出するための各種可動体センサ424と、各種可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、を接続している。さらに、基本回路502には、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530と遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
なお、図1に示すパチンコ機100では、第1副制御部400が装飾図柄表示装置208の制御を行い、第2副制御部500が各種の可動体136,191,247,248の制御を行っているが、第2副制御部500が装飾図柄表示装置208の制御を行い、第1副制御部400が各種の可動体136,191,247,248の制御を行ってもよいし、いずれか一方の副制御部が、両方の制御を行ってもよい。
また、図4では図示省略したが、第1副制御部400あるいは第2副制御部500で、図1に示すパネル表示部183の表示制御も行う。
<払出制御部、発射制御部、電源制御部>
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。
払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
また、払出制御部600には、扉開放センサ609の検出信号が入力され、払出制御部600から主制御部300に、扉開放コマンドを送信する。また、払出エラーがあったとき等にも、払出制御部600から主制御部300に、エラーコマンドを送信する。
なお、扉開放コマンドについては、払出制御部600を介さずに、扉開放センサ609の検出信号を主制御部300に直接入力するようにしてもよいし、払出制御部600を中継基盤として使用して、扉開放センサ609から扉開放コマンドを主制御部300に送信するようにしてもよい。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、ここでは、電源制御部660から払出制御部600と第1副制御部400に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。例えば、主制御部300は、電源制御部660から所定電圧が直接供給されるようにしてもよい。第2副制御部500は、払出制御部600、主制御部300、および第1副制御部400に所定電圧が供給された後に、電圧が供給されるようにしてもよい。第2副制御部500は、第1副制御部400から所定電圧が供給されるようにしてもよい。発射制御部630は、電源制御部660から所定電圧が直接供給されるようにしてもよい。払出制御部600は、電源制御部660から他の各制御部(主制御部300、第1副制御部400など)や各装置を経由して所定電圧が供給されるようにしてもよい。第1副制御部400は、電源制御部660から他の各制御部(主制御部300、払出制御部600など)や各装置を経由して所定電圧が供給されるようにしてもよい。払出制御部600、主制御部300、および第1副制御部400は電源制御部660からほぼ同時に所定電圧が供給されるようにしてもよい。払出制御部600は、主制御部300および第1副制御部400の両方、または、少なくとも一方よりも早く電源制御部660から所定電圧が供給されるようにしてもよい。主制御部300は、払出制御部600および第1副制御部400の両方、または、少なくとも一方よりも早く電源制御部660から所定電圧が供給されるようにしてもよい。第1副制御部400は、払出制御部600および主制御部300の両方、または、少なくとも一方よりも早く電源制御部660から所定電圧が供給されるようにしてもよい。
また、第2副制御部500は、払出制御部600、主制御部300、および第1副制御部400と、ほぼ同時に電源制御部660から所定電圧が供給されるようにしてもよい。第2副制御部500は、払出制御部600、主制御部300、および第1副制御部400の全部、または1以上の制御部よりも早く電源制御部660から所定電圧が供給されるようにしてもよい。第2副制御部500は、電源制御部660から所定電圧が直接供給されるようにしてもよい。
遊技機設置営業店に設けられた島設備では、100Vの交流電源を24Vの電圧に降圧し、パチンコ機100には24Vの交流電流が供給される。24Vの交流電流は、主制御部300の電源制御部660によって、12Vの直流電圧に変換される。主制御部300には、図4では図示省略したが電圧変換回路も設けられており、12Vの直流電流は、その電圧変換回路で所定電圧(ここでは5V)にさらに降圧され、所定電圧(5V)の直流電流が主制御部300の基本回路302に設けられたCPU304に供給される。また、電源制御部660によって12Vの電圧に変換された直流電流は、主制御部300の電圧監視回路338や起動信号出力回路340にも供給される。電圧監視回路338は、12Vの供給電流の電圧値が所定の値(この例では9V)未満に低下すると、低電圧信号を基本回路302のI/Oポート310に出力する。したがって、電圧監視回路338は、電源制御部660と電圧監視回路338を結ぶ、12Vの直流電流が流れる電源ラインの電圧値を監視していることになり、この電源ラインが所定の電源ラインの一例に相当する。なお、低電圧信号をCPU304に直接入力するようにしてもよい。また、電源管理部660は、入力された24Vの交流電流をそのまま出力したり、あるいは36Vの直流電流に変換して出力したりもする。さらに、主制御部300のCPU304には、電圧変換回路とは異なる回路を経由して動作電圧(ここでは5V)の電流が供給されてもよい。
また、起動信号出力回路340は、電源投入によって電源制御部660から供給された直流電流の電圧値が、CPU304が動作可能な電圧値にまで達すると、起動信号を出力する。さらに、WDT314がタイムアウトになった場合、CPU304にはWDT314からリセット信号が出力される。WDT3141がタイムアウトになった場合としては、プログラムミスによる暴走した状態や、落雷や不正行為等に起因する電圧降下によりCPU304が本来設計した動作を行うことができなくなった場合等がある。なお、図1に示すパチンコ機100では、WDT3141に、初期値として32.8msに相当する数値が設定されている。起動信号出力回路340からの起動信号と、WDT3141からのリセット信号は、共通の信号線によってCPU304に入力されるが、それぞれ専用線によって入力されるようにしてもよい。ここで説明した、起動信号出力回路340から出力される起動信号や、WDT314から出力されるリセット信号が、所定の起動信号の一例に相当する。
電源が遮断され即座に復帰した瞬停の場合、すなわち電源スイッチ178をオンすることなく自動復帰した場合には、停電圧信号が出力されるとともにWDT3141がタイムアウトになり、主制御部300ではリセット処理が実行される。このリセット処理では、まず、実行されるリセット動作が、システムリセット動作か否か判定される。基本回路302で実行されるリセット動作には、システムリセット動作とユーザリセット動作の2つがある。ここで、システムリセット動作を実行する場合には、CPU304のコアや内蔵レジスタの値を初期化する。続いて、セキュリティチェック処理が実行される。セキュリティチェック処理では、ユーザプログラムを基に計算された認証コードが正しいか否か再計算を行う。認証コードが正しい場合には、延長処理が実行される。延長処理における延長時間は固定時間であってもよいし、固定時間にランダムに選択されたランダム時間を加えた時間であってもよい。延長処理が終了すると、後述する主制御部300のメイン処理が実行され、遊技制御が開始される。一方、ユーザリセット動作を実行する場合にも、CPU304のコアや内蔵レジスタの値を初期化する。ただし、乱数生成回路318を制御するレジスタの値はリセット前の状態が維持される。その後、後述する主制御部300のメイン処理が実行され、遊技制御が開始される。
<図柄の種類>
次に、図5(a)〜(c)を用いて、パチンコ機100の第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、装飾図柄表示装置208、普通図柄表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。図5(a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものである。
第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特別図柄表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特別図柄表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が図柄変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、第1特別図柄表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、第2特別図柄表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するための確定表示を行う。
したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示して確定表示が終了するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示して確定表示が終了するまでが図柄変動表示の一例に相当する。後述するように、図柄変動表示は複数回、連続して行われることがある。図5(a)には、図柄変動表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図J」までの10種類の特図が示されている。図5(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当たり図柄であり、「特図B」は15R大当たり図柄である。図1に示すパチンコ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当たり遊技終了後および15R大当たり遊技終了後はいずれも時短状態に移行する。時短については詳しくは後述するが、時短状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、時短状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当たり図柄である「特図A」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当たり図柄である「特図B」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に付与する利益量が相対的に大きな利益量になる図柄である。
「特図C」は突然確変と称される2R大当たり図柄であり、特図高確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図A」と比べて、「特図C」は2Rである点が異なる。「特図D」は突然時短と称される2R大当たり図柄であり、特図低確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図B」と比べて、「特図D」は2Rである点が異なる。
「特図E」は隠れ確変と称される2R大当たり図柄であり、特図高確率普図低確率状態である。「特図F」は突然通常と称される2R大当たり図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。これら「特図E」および「特図F」はいずれも、2Rであるとともに、時短状態に移行しない状態である。
「特図G」は第1小当たり図柄であり、「特図H」は第2小当たり図柄であり、何れも特図低確率普図低確率状態である。ここにいう小当たりは、2R時短無し大当たりと同じものに相当する。すなわち、この「特図G」、「特図H」は「特図F」と同じ状態であるが、両者では装飾図柄表示装置208に表示される演出が異なり、あえて、同じ状態でも「特図G」、「特図H」と「特図F」を設けておくことで、遊技の興趣を高めている。
また、「特図I」は第1はずれ図柄であり、「特図J」は第2はずれ図柄であり、遊技者に付与する利益量が相対的に小さな利益量になる図柄である。
なお、図1に示すパチンコ機100には、15R特別大当たり図柄として「特図A」以外の図柄も用意されており、15R大当たり図柄等の他の図柄についても同様である。
図5(b)は装飾図柄の一例を示したものである。ここでの装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞したこと、すなわち、第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。装飾図柄の変動表示は、開始当初は、各図柄表示領域ごとに装飾図柄が高速変動する(スクロール表示される)。そして、「特図B」の15R大当たりを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに15R大当たりに対応する、同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当たりを報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図E」の隠れ確変と称される2R大当たり、「特図F」の突然通常と称される2R大当たり、あるいは「特図G」の第1小当たり、「特図H」の第2小当たりを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。さらに、「特図C」の突然確変と称される2R大当たり、あるいは「特図D」の突然時短と称される2R大当たりを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。
一方、「特図I」の第1はずれ、「特図J」の第2はずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに図3(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図5(c)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。普図の停止表示態様には、当たり図柄である「普図A」と、外れ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普通図柄表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技の外れを報知する場合には「普図B」を停止表示する。この図5(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
<主制御部メイン処理>
次に、図6(a)を用いて、図4に示す主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
図4に示す主制御部300のRAM308には、特図1および特図2ごとに、大当り時特図決定用乱数カウンタ初期値の生成用カウンタ、大当り時特図決定用乱数カウンタ、小当り時特図決定用乱数カウンタ初期値の生成用カウンタ、小当り時特図決定用カウンタ、ハズレ時特図決定用乱数カウンタ初期値の生成用カウンタ、ハズレ時特図決定用乱数カウンタ、および特図タイマ番号決定用乱数カウンタの各カウンタが設けられている。また、そのRAM308には、特図1および特図2ごとに、保留数、大当り判定用乱数値、大当り時特図決定用乱数値、小当り時特図決定用乱数値、ハズレ時特図決定用乱数値、当否事前判定結果、特図事前判定結果、当否判定結果、特図決定結果、および特図タイマ決定結果それぞれが記憶される。さらにRAM308には、当否判定(抽選)の開始を保留することができる最大数(この例では4つ)の領域に区分けされた特図の保留記憶部が特図1と特図2で別々に用意されている。特図1の保留記憶部には、特図1大当り判定用乱数値、大当り時特図1決定用乱数値、小当り時特図1決定用乱数値、およびハズレ時特図1決定用乱数値の4つの乱数値を1セットにしてこれら4つの乱数値が入賞順(保留順)に1セットずつ1領域ごとに格納される。また、特図2の保留記憶部には、特図2大当り判定用乱数値、大当り時特図2決定用乱数値、小当り時特図2決定用乱数値、およびハズレ時特図2決定用乱数値の4つの乱数値を1セットにしてこれら4つの乱数値が入賞順(保留順)に1セットずつ1領域ごとに格納される。
上述したように、図4に示す主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図6(a)に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期化処理を行う。この初期化処理では、まず、初期設定1として、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、およびWDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。なお、図1に示すパチンコ機100では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。次に、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する(以下、この処理をWDT処理と称する)。WDT処理に続いて、ステップS101の初期化処理では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源管理部660が第2副制御部500を介して主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(例えば、9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはWDT処理に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)には初期設定2を行う。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
次いで、ステップS103では、割り込み禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。ここでの基本乱数初期値更新処理では、大当り時特図決定用乱数カウンタ、小当り時特図決定用乱数カウンタ、ハズレ時特図決定用乱数カウンタそれぞれの初期値を生成するための3つの初期値生成用カウンタを更新する。この基本乱数初期値更新処理の終了後にステップS105に進む。
ステップS105では、演出乱数更新処理を行う。主制御部300のRAM308には、特図用および普図用それぞれのタイマ番号決定用乱数カウンタが設けられており、これらのカウンタはいずれも、0から99の範囲の値を取り得るタイマ番号決定用乱数値を生成する。ステップS105では、このカウンタの値を更新する。この演出乱数更新処理の終了後に割り込み許可の設定を行ってステップS103に戻る。
主制御部300は、所定の周期(例えば4ms)ごとに開始するタイマ割り込み処理を行っている間を除いて、ステップS103およびS105の処理を繰り返し実行する。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図6(b)を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。図6(b)は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
図4に示す主制御部300は、所定の周期(例えば、約4msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。なお、このタイマ割込処理スタート時には、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避したり、WDT314を定期的に(例えば、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行ったりする。
まず、ステップS201では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、各種の球検出センサを含む図4に示す各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、このステップS201では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、上述のステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。図1に示すパチンコ機100では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図4に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(例えば、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。このステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(例えば、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、中央可変入賞口234、右側可変入賞口235、第1特図始動口230、および第2特図始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234、235やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(例えば、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
基本乱数初期値更新処理(ステップS203)では、各種乱数カウンタ初期値の生成用カウンタの値を0〜99の範囲で更新し、続く基本乱数更新処理(ステップS205)では、各種乱数カウンタの値を0〜99の範囲で更新し、例えば、大当り時特図1決定用乱数カウンタが1周するごとに、その生成用カウンタの値を、大当り時特図1決定用乱数カウンタにセットする。その他の乱数カウンタについても同様に処理する。
ステップS207では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普通図柄表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、第1特図表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、第2特図表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
続いて、入賞判定処理(ステップS209)を行う。入賞判定処理(ステップS209)では、まず、入賞口226、234、235や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
続いて、この入賞判定処理では、第1特図始動口230あるいは第2特図始動口232に入賞があり、且つ、保留している特図変動遊技の数が所定数(例えば、4)未満である場合に、所定の始動情報を記憶する。すなわち、保留数が所定数未満であれば、大当り判定用乱数値、および各種の特図決定用乱数値を記憶する。大当り判定用乱数値は、図4に示す乱数値生成回路318の乱数値記憶用レジスタから取得した値を加工した値(例えば、取得した値+Rレジスタの値+1)である。一方、特図決定用乱数値は、RAM308に設けられた特図決定用乱数カウンタから導出されたソフトウェア乱数を加工した値(ソフトウェア乱数の値+Rレジスタの値+1)である。図4に示す乱数値生成回路318、RAM308に設けられた特図決定用乱数カウンタ、および乱数加工を施す主制御部300を併せたものが、始動情報導出手段の一例に相当する。各種乱数値(始動情報)は、RAM308に設けた特図の保留記憶部の、入賞順(保留順)に応じた空いている領域に、1セットの始動情報として記憶される。この特図の保留記憶部は、第1特図始動口230あるいは第2特図始動口232に遊技球が進入したことに基づいて導出された始動情報を所定の上限数(ここでは4個)まで記憶可能な始動情報記憶手段の一例に相当する。このとき各種乱数値(始動情報)をRAM308に設けた一時領域に一旦記憶し、その一時領域に記憶された値を特図の保留記憶部に記憶してもよく、この場合、一時領域を始動情報記憶手段としてもよいし、特図の保留記憶部および一時領域を始動情報記憶手段としてもよい。また、主制御部300のCPU304は、RAM308に記憶されている特図の保留数の値に1を加算し、特図の保留数が1増加する。したがって、主制御部300のCPU304が保留手段の一例に相当する。
また、普図始動口228を球が通過したことを検出し、且つ、保留している普図変動遊技の数が所定数(例えば、2)未満の場合には、そのタイミングにおける普図当選乱数値生成用の乱数カウンタの値を、RAM308に設けた特図用とは別の乱数値記憶領域に、始動情報である普図当選乱数値として記憶する。
また、この入賞判定処理では、所定の球検出センサにより、第1特図始動口230、第2特図始動口232、普図始動口228、中央可変入賞口234、または右側可変入賞口235への入賞(入球)を検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、第1特図始動口230、第2特図始動口232、普図始動口228、中央可変入賞口234、および右側可変入賞口235の入賞(入球)の有無を示す入賞受付情報を設定する。
なお、特図の始動情報にしても普図の始動情報にしても、保留数がそれぞれの所定数以上であれば、それらの始動情報を記憶せずに、ステップS211に進む。
この入賞判定処理(ステップS209)が終了すると先読み処理が呼び出される。この先読み処理では、まず、前回実行した先読み処理から保留数が増加しているか否かを判定する。すなわち、主制御部300のRAM308には、これまでの保留数(前回のタイマ割込処理終了時点での保留数であり、旧保留数と呼ぶものとする)も記憶されており、CPU304は、入賞判定処理(ステップS209)を経た今回の先読み処理を実行する時点の保留数と、旧保留数とを比較し、保留数が増加しているか否かを判定する。保留数が増加していなければ、始動情報を先読みせずにこの先読み処理は終了する。一方、保留数が増加していれば、RAM308に設けられた特図1の保留記憶部内の特図1大当り判定用乱数値の増加分を先読みするか、あるいは特図2の保留記憶部内の特図2大当り判定用乱数値の増加分を先読みする。ここでの先読みは、増加分だけを先読みしたが総てを先読みしてもよい。なお、ここでの先読みとは始動情報を当否判定(本抽選)の前に先に読むことを意味するが、以降の先読み処理では、先読みという言葉を、先(当否判定(本抽選)の結果)を読むという意味で使用することがある。
図1に示すパチンコ機100では、大当りに当選する確率が相対的に低い特図低確率状態と、相対的に高い特図高確率状態のいずれか一方の制御状態にある。特図高確率状態であることは確率変動中と呼ばれる。主制御部300のRAM308には、確変フラグが用意されている。この確率変動グラグがオンに設定されていると、特図高確率状態(確率変動中)であり、確率変動グラグがオフに設定されていると、特図低確率状態である。
主制御部300のROM306には、先読み処理で用いられる当否事前判定用テーブルが記憶されている。この当否事前判定用テーブルには、特図高確率状態と特図低確率状態とに分けて乱数範囲が規定されている。特図1大当り判定用乱数値あるいは特図2大当り判定用乱数値の先読みが終了すると、今度は、先読みした特図1大当り判定用乱数値あるいは特図2大当り判定用乱数値が、当否事前判定用テーブル内のいずれの乱数範囲に属するかについて判定する。すなわち、RAM308に用意された確変フラグを参照し、特図低確率状態の場合には、先読みした特図1大当り判定用乱数値あるいは特図2大当り判定用乱数値が、所定の数値範囲であるときには、当否事前判定結果は「大当り」と事前判定し、それ以外であるときには、当否事前判定結果は「ハズレ」と事前判定する。なお、後述する特図関連処理(図6(b)に示すステップS213)でも、当否事前判定用テーブルの内容と同じ内容の当否判定用テーブルを用いて特図変動遊技の当否判定を改めて行い、ここでの判定結果は、あくまで事前判定の結果である。
当否事前判定結果が、「大当り」の場合には、RAM308に設けられた特図1の保留記憶部内の大当り時特図1決定用乱数値を先読みするか、あるいは特図2の保留記憶部内の大当り時特図2決定用乱数値を先読みする。当否事前判定結果が、「小当り」の場合には、RAM308に設けられた特図1の保留記憶部内の小当り時特図1決定用乱数値を先読みするか、あるいは特図2の保留記憶部内の小当り時特図2決定用乱数値を先読みする。当否事前判定結果が、「ハズレ」の場合には、RAM308に設けられた特図1の保留記憶部内のハズレ時特図1決定用乱数値を先読みするか、あるいは特図2の保留記憶部内のハズレ時特図2決定用乱数値を先読みする。主制御部300のROM306には、先読み処理で用いられる特図事前判定用テーブルも記憶されている。特図事前判定用テーブルには、図5(a)に示す10種類の停止図柄態様(「特図A」から「特図J」)それぞれに対応した乱数範囲が規定されており、先読みした特図決定用乱数値が、いずれの乱数範囲に属するかによって特図事前判定結果(図5(a)に示すいずれの停止図柄態様が停止表示されるのか)を得る。なお、ここでの特図の判定結果も、あくまで事前判定の結果であり、特図の停止図柄態様の判定も後述する特図関連処理(図6(b)に示すステップS213)において改めて行われる。
以上説明した始動情報の先読みや、先読みした始動情報を用いての事前判定は、後述する特図関連処理(S213)の当否判定(本抽選)が行われる前に実行されるものである。特図1大当り判定用乱数値および各種の特図1決定用乱数値を先読みする主制御部300が、第1始動情報先読み手段の一例に相当し、特図2大当り判定用乱数値および各種の特図2決定用乱数値を先読みする主制御部300が、第2始動情報先読み手段の一例に相当する。また、特図1大当り判定用乱数値と、各種の特図1決定用乱数値に基づく事前判定を行う主制御部300が、第1事前判定手段の一例に相当し、特図2大当り判定用乱数値と、各種の特図2決定用乱数値に基づく事前判定を行う主制御部300が、第2事前判定手段の一例に相当する。
主制御部300のRAM308には、保留ごとの領域に区分けされた特図1用の先読み情報一時記憶部と、同じく保留ごとの領域に区分けされた特図2用の先読み情報一時記憶部が設けられている。特図事前判定結果を表す情報(特図を表す情報でもあり以下、先読み情報と称する)は、それらの先読み情報一時記憶部の、対応する保留の領域に格納される。
なお、保留数が増加していなければ、先読み情報一時記憶部の、対応する保留の領域には「保留なし」という先読情報が記憶される。また、先読み処理では、大当り遊技中であった場合、および現在の制御状態が電サポ状態(時短フラグがオン状態)であった場合には、特図1の始動情報の先読みや事前判定は行わず、これらの場合には、先読みした特図1の始動情報に基づく停止図柄の事前判定が行われていないことを表す「未判定」情報を、先読み情報一時記憶部の、対応する保留の領域に記憶する。すなわち、一対の羽根部材2321が設けられていない始動口(状態が固定的な始動領域である第1特図始動口230)へ入球したことに基づいて、大当り遊技中および電サポ中に取得した始動情報に基づく事前判定は行われず、その事前判定結果の報知(先読み予告)も行われない。こうすることによって、遊技者の公平性が担保される。なお、始動情報自体の先読みも行わないが、先読みは行って事前判定およびその結果報知(先読み予告)は行わない態様であってもよく、さらには、先読みおよび事前判定は行うが、事前判定結果の報知(先読み予告)は行わない態様であってもよい。
図6(b)に示す主制御部タイマ割込処理では、ステップS209の入賞判定処理に続いて普図関連処理を行う(ステップS211)。この普図関連処理では、まず、普図状態更新処理として、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における処理では、普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における処理では、当り図柄(図5(c)に示す普図A)およびハズレ図柄(図5(c)に示す普図B)のいずれか一方の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、ここでの普図関連処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は、当り図柄およびハズレ図柄のいずれか一方の図柄態様の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば0.6秒間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を必ず設定する。この設定により、確定表示された当り図柄が所定期間、必ず停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、普図当りフラグがオンされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、第2特図始動口232の羽根部材2321の開閉駆動用のソレノイド(332)に、羽根部材2321を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がハズレであれば、普図ハズレフラグがオンされる。この普図ハズレフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。
続いて、この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および第2特図始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定を行い、当選とする場合にはRAM308に設けた当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
図6(b)に示す主制御部タイマ割込処理では、以上説明したステップS211の普図関連処理に続いて特図関連処理(ステップS213)を行う。この特図関連処理では、まず最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行い、次いで、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う。特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の8つの処理のうちの1つの処理を行う。例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、後述する特図関連抽選処理における特図決定結果(特図の停止図柄態様)に基づいて第2特図表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は、15R特別大当たり図柄(特図A)、15R大当たり図柄(特図B)、2R特別大当たり図柄(特図C)、突然時短図柄(特図D)、隠れ確変図柄(特図E)、突然通常図柄(特図F)、第1小当たり図柄(特図G)、第2小当たり図柄(特図H)、第1ハズレ図柄(特図I)、および第1ハズレ図柄(特図J)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた電サポ回数記憶部に値がセットされている場合には、その値が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中でなければ、時短フラグをオフする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)や小当り遊技中にも、時短フラグをオフする。すなわち、主制御部300のCPU304は、大当り遊技状態中および小当り遊技状態中(特別遊技状態中)である場合に、非電サポ状態(第一の進入率制御状態)にする。
また、後述するコマンド設定送信処理(ステップS215)で一般コマンド回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、RAM308には、大当りフラグも用意されており、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、特図2変動遊技の開始時に大当りフラグがオンされている。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド入賞演出開始設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に5Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または中央可変入賞口234あるいは右側可変入賞口235に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)中央可変入賞口234の扉部材2341あるいは右側可変入賞口235の扉部材2351の開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材2341,2351を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド大入賞口開放設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に7Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、中央可変入賞口234の扉部材2341あるいは右側可変入賞口235の扉部材2351の開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材2341,2351を閉鎖状態に保持する信号を所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(例えば、15ラウンドか2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。
以上説明したように、主制御部300のCPU304は、大当り遊技状態中(特別遊技状態中)に、中央可変入賞口234の扉部材2341あるいは右側可変入賞口235の扉部材2351の開閉状態の変化制御を行う可変入賞制御手段の一例に相当する。なお、主制御部300のROM306には、扉部材2341,2351の開閉パターンが記憶されており、主制御部300のCPU304は、そのROM306から、特図変動遊技の当否判定に応じた開閉パターンを取得する。
また、主制御部300のCPU304は、特図決定結果が表す停止図柄態様に基づいて、大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた確変フラグや時短フラグをオンに設定する。すなわち、主制御部300のCPU304は、後述する特図抽選処理で特図決定結果が「特図A」や「特図C」である場合には確変フラグと時短フラグの双方をオンに設定する。また、特図決定結果が「特図E」である場合には確変フラグと時短フラグのうち確変フラグのみをオンに設定する。さらに、特図決定結果が「特図B」や「特図D」である場合には確変フラグと時短フラグのうち時短フラグのみをオンに設定するとともにRAM308に設けられた電サポ回数記憶部に電サポ回数100回をセットする。主制御部300のCPU304は、遊技球の、第2特図始動口232(可変始動領域)への進入のしやすさ(進入率)を制御した状態である進入率制御状態を、第1の進入率制御状態である非電サポ状態と第2の進入率制御状態である電サポ状態との間で変化させる進入率変化手段の一例に相当する。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド終了演出設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に6Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、RAM308にはハズレフラグも用意されており、特図2変動遊技の結果がハズレであれば、ハズレフラグがオンされる。このハズレフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次の処理に移行するようにしている。
特図2状態更新処理が終了すると、特図1状態更新処理を行う。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
以上説明した特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図関連抽選処理を行う。特図関連抽選処理では、最初に特図2についての処理(特図2関連抽選処理)が行われ、その後、特図1についての処理(特図1関連抽選処理)が行われる。このように、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、同じタイミング(所定の契機で開始した主制御部タイマ割込処理における入賞判定処理S209)で第1特図始動口230に遊技球が進入したことに基づいて始動情報を取得し、かつ第2特図始動口232に遊技球が進入したことに基づいて始動情報を取得した場合や、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合や、特図2変動遊技の開始条件と特図1変動遊技の開始条件の両方が成立している場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、第1特図表示装置212あるいは第2特図表示装置214による特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、主制御部300で行われ、第2特図始動口232への入賞に基づく抽選の結果報知が、第1特図始動口230への入賞に基づく抽選の結果報知よりも優先して行われ、抽選が行われていない始動情報として、特図1の始動情報と特図2の始動情報のうちの特図1の始動情報のみが残っている状態で、特図2の始動情報が新たに記憶された場合には、新たに記憶された特図2の始動情報に基づく抽選の結果の報知が、既に記憶されていた特図1の始動情報に基づく抽選の結果の報知よりも先に行われる。特図関連抽選処理を実行する主制御部300のCPU304が抽選手段(当否判定手段)の一例に相当する。
特図2関連抽選処理では、抽選(当否判定)の実行、停止表示する特図の決定、およびタイマ番号の決定を行う。まず、所定条件を充足したか否かを判定する。すなわち、最初に、所定の当否判定禁止条件が不成立であるか否かの判定を行う。ここでは、第2特図表示装置214が特図変動表示中であるか、または停止表示中であるか否かを判定し、いずれかの表示中である場合には主制御部タイマ割り込み処理に戻り、いずれの表示中でもない場合には、特図作動中に設定されているか特図非作動中に設定されているかを判定し、特図作動中に設定されていれば主制御部タイマ割り込み処理に戻り、特図非作動中に設定されていれば、当否判定禁止条件が不成立であったことになり、今度は、所定の当否判定条件が成立しているか否かの判定を行う。ここでの判定は、RAM308に設けた特図2の保留記憶部を参照し、特図2変動遊技の保留数が0より大きいか否かを判定する。保留数が0であれば、主制御部タイマ割り込み処理に戻り、1以上であれば、所定の当否判定条件が成立していることになる。
所定の当否判定条件が成立していれば、RAM308に設けられた特図2の保留記憶部から、最も過去に格納した始動情報である1セット分の乱数値(特図2大当り判定用乱数値、大当り時特図2決定用乱数値、小当り時特図2決定用乱数値、およびハズレ時特図2決定用乱数値)を取り出し、その保留記憶部にまだ格納されている始動情報(乱数値のセット)を、今記憶されている領域から隣の領域に移し替える。すなわち、最も過去に格納した始動情報を特図2の保留記憶部から取り出し、さらに特図2の保留記憶部に始動情報が格納されていれば、N番目に古い始動情報を特図2の保留記憶部におけるN−1番目に古い始動情報として設定したことになる。また、RAM308に記憶している保留数を1減算する。RAM308の特図2の保留記憶部から1セット分の乱数値(特図2大当り判定用乱数値、大当り時特図2決定用乱数値、小当り時特図2決定用乱数値、およびハズレ時特図2決定用乱数値)を取り出す処理を行う主制御部300が、第2の始動情報取得手段の一例に相当する。
次いで、当否判定処理を行う。主制御部300のROM306には、当否決定用テーブルも記憶されている。この当否決定用テーブルの内容は、先に説明した当否事前判定用テーブルの内容と同じである。この当否判定処理では、RAM308に用意された確変フラグを参照し、制御状態(特図低確率状態,特図高確率状態)に応じて、特図2大当り判定用乱数値が当否決定用テーブル内のいずれの乱数範囲に属するかに基づいて、当否決定結果として「大当り」、「小当り」、または「ハズレ」を導出する。特図高確率状態では、特図低確率状態に比べて、大当りに当選する確率が高い。「大当り」、「小当り」、または「ハズレ」を導出することが当否判定(抽選)に相当し、ここで当否判定処理を実行する主制御部30のCPU304が、抽選手段(当否判定手段)の一例に相当する。また、「大当り」は、特定の当否判定結果の一例に相当する。
当否判定処理の実行が完了すると、特図の図柄決定処理へ進む。主制御部300のROM306には、特図決定用テーブルも記憶されている。この特図決定用テーブルの内容は、先に説明した特図事前判定用テーブルの内容と同じである。この特図の図柄決定処理では、当否決定結果が、「大当り」の場合には、大当り時特図2決定用乱数値が特図決定用テーブル内のいずれの乱数範囲に属するかに基づいて、特図決定結果を「特図A」〜「特図F」のいずれかに決定する。また、当否決定結果が、「小当り」の場合には、小当り時特図2決定用乱数値が特図決定用テーブル内のいずれの乱数範囲に属するかに基づいて、特図決定結果を「特図G」または「特図H」に決定する。さらに、当否決定結果が、「ハズレ」の場合には、ハズレ時特図2決定用乱数値が特図決定用テーブル内のいずれの乱数範囲に属するかに基づいて、特図決定結果を「特図I」または「特図J」に決定する。特図の図柄決定処理を実行する主制御部30のCPU304が、図柄決定手段の一例に相当する。
特図の図柄決定処理に続いて変動時間決定処理において、特図の変動停止表示における変動表示期間を決定する。この変動時間決定処理では、RAM308に設けられたタイマ番号決定用乱数カウンタからタイマ番号決定用乱数を取得する。タイマ番号決定用乱数の取得タイミングは、特図変動開始直前のタイミングであるが、始動情報を取得するタイミングであってもよい。主制御部300のROM306には、タイマ番号決定用テーブルも記憶されている。このタイマ番号決定用テーブルには、タイマ番号と、そのタイマ番号に対応した乱数範囲が、特図決定結果ごとに規定されている。タイマ番号は、第2特図表示装置214あるいは第1特図表示装置212が、図柄の変動を開始してから当否判定の結果を表す停止図柄を表示するまでの時間、すなわち特図が変動表示する変動表時期間(特図変動時間)を表すものであるが、装飾図柄の変動表時期間としてもよい。
図1に示すパチンコ機100では、タイマとしてタイマ1〜8のタイマが用意されている。タイマ1は特図変動停止期間が2秒になり、超短縮された特図変動時間になることを表し、タイマ2は特図変動停止期間が5秒になり、短縮された特図変動時間になることを表す。なお、タイマ1あるいはタイマ2に決定されることを特図変短と称することがある。タイマ3は特図変動停止期間が10秒になる。タイマ1〜タイマ3では図3に示す装飾図柄表示装置208における装飾図柄の変動パターンはリーチなしになる。
タイマ4は特図変動停止期間が12秒になることを表し、タイマ4に決定されると装飾図柄表示装置208における装飾図柄の変動パターンはノーマルリーチが選択される。ノーマルリーチとは、一般に2つの図柄表示領域(例えば、図3に示す左右図柄表示領域208a、208c)が等しい装飾図柄を停止表示(厳密には仮停止)させ(第一停止および第二停止を行い)、残りの1つの図柄表示領域(例えば中図柄表示領域208b)が変動表示している状態のこと、すなわち、変動表示している図柄表示領域が特定の図柄(停止表示している図柄表示領域と等しい図柄)を停止表示(第三停止あるいは最終停止)すれば所定の大当り図柄の組合せを停止表示することとなる状態のことである。タイマ5は特図変動時間が40秒になることを表し、タイマ6は特図変動時間が60秒になることを表し、タイマ7は特図変動時間が80秒になることを表す。タイマ5〜7に決定されると装飾図柄表示装置208における装飾図柄の変動パターンはスーパーリーチが選択される。スーパーリーチは、ノーマルリーチにさらに特殊な変動表示等を加味して演出効果を向上させたもの(ロングリーチ、ノーマル逆転リーチ、ダブルラインリーチ等)である。
タイマ8は特図変動時間が120秒になることを表す。タイマ8に決定されると装飾図柄表示装置208における装飾図柄の変動パターンは特殊変動が選択される。特殊変動には、特別マルチラインリーチ、全回転リーチ、特別全回転リーチ等が含まれ、タイマ8に決定されると装飾図柄表示装置208における装飾図柄の変動パターンは全回転リーチが選択される。タイマ8が選択される確率は、他のタイマが選択される確率より極めて低く、この全回転リーチはプレミアリーチに相当する。
なお、単にリーチというときには、ノーマルリーチとスーパーリーチと特殊変動を含んだ装飾図柄の変動パターンを意味する。
このリーチは、特図関連処理における当否判定(本抽選)の結果が特定の当否判定結果(遊技者の有利度が高い所定の結果)になることを、その当否判定を行った後であってその当否判定の結果を報知する前に遊技者に事前に報知する予告演出であり、リーチを行うか否かは、その当否判定を行った後に決定される。
ここでの変動時間決定処理では、タイマ番号決定用テーブルを用いて、タイマ番号決定用乱数に基づいて、タイマ番号を決定する。すなわち、取得したタイマ番号決定用乱数が特図決定結果に対応したいずれの乱数範囲に属するかによってタイマ番号を決定する。このタイマ番号の決定にあたっては、タイマ番号決定用テーブルが、保留数に応じてタイマ番号を規定しているものであれば、タイマ番号決定用乱数の他、現在の特図2の保留数にも基づいて、タイマ番号を決定すればよい。
以上説明した特図変動時間を表すタイマ番号は、RAM308の所定領域に格納される。
なお、特図抽選関連処理が実行される前(例えば、上述の入賞判定処理S209)に、1または複数の期間情報であるタイマ番号を含む複数種類のタイマ選択テーブルから、特図事前判定結果に基づいて、あるいは所定の専用乱数抽選によって1種類のタイマ選択テーブルを選択しておき、ここでは、そのタイマ選択テーブルからタイマ番号を決定してもよい。ここでのタイマ番号の決定にあたっても、専用乱数(例えばタイマ番号決定用乱数)による抽選を行ってもよいし、抽選を行わなくともタイマ番号が一義的に既に決まっている態様であってもよい。また、この特図抽選関連処理においてタイマ選択テーブルを選択し、タイマ選択テーブルに基づいて装飾図柄の変動パターンを第1副制御部400に選択させてもよい。
変動時間決定処理が完了すると、その他の処理が行われ、特図2関連抽選処理は終了になる。
続いて、特図関連処理では、特図1関連抽選処理を行う。この特図1関連抽選処理で行う各処理は、上述の特図2関連抽選処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。
以上で、図6(b)に示す主制御部タイマ割込処理における特図関連処理(ステップS213)は終了し、コマンド設定送信処理(ステップS215)に進む。このコマンド設定送信処理では、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(例えば、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、当りラウンド数指定コマンド、大入賞口開放コマンド、大入賞口閉鎖コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンド、特図保留増加コマンド、普図保留増加コマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオン、オフするようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、特図停止図柄を表す情報、制御状態を表す情報(時短フラグおよび確変フラグの設定状態を表す情報)、タイマ番号を表す情報を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、特図停止図柄を表す情報(特図決定結果)、制御状態を表す情報などを含み、入賞演出開始コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、制御状態を表す情報などを含み、当りラウンド数指定コマンドの場合であれば制御状態を表す情報、当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、第1特図始動口230への入賞の有無、第2特図始動口232への入賞の有無、中央可変入賞口234への入賞の有無、右側可変入賞口235への入賞の有無などを含む。
また、上述の一般コマンド回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、特図停止図柄を表す情報(特図決定結果)、制御状態を表す情報、タイマ番号を表す情報、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の一般コマンド回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、特図停止図柄を表す情報(特図決定結果)、制御状態を表す情報などを示す情報を設定する。上述の一般コマンド入賞演出開始設定送信処理では、コマンドデータに、特図決定結果を表す情報、制御状態を表す情報、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。ここにいう入賞演出開始コマンドは大当り遊技開始コマンドに相当する。上述の一般コマンド終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、制御状態を表す情報、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。終了演出開始コマンドを受信した第1副制御部400は、その終了演出開始コマンドに基づいて第2副制御部500に終了演出制御コマンドを送信する。終了演出制御コマンドを受信した第2副制御部500は、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208に大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示させ、大当り遊技が終了する。ここにいう終了演出開始コマンドは大当り遊技終了コマンドに相当する。上述の一般コマンド大入賞口開放設定送信処理では、大入賞口開放コマンドのコマンドデータとして、RAM308に記憶している当りラウンド数、現在のラウンド数、制御状態を表す情報などを示す情報を設定する。上述の一般コマンド大入賞口閉鎖設定送信処理では、大入賞口閉鎖コマンドのコマンドデータとして、RAM308に記憶している現在のラウンド数、制御状態を表す情報、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。
また、このステップS215では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、特図保留増加コマンドのコマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、制御状態を表す情報、事前判定した特図1あるいは特図2の停止図柄を表す情報(特図事前判定結果)を設定する。
さらに、このステップS215では一般コマンド普図保留増加処理も行われる。この一般コマンド普図保留増加処理では、普図保留増加コマンドのコマンドデータに、制御状態を表す情報等を設定する。また、主制御部300から第1副制御部400には、普図絡みのコマンドとして、普図の変動表示が開始した(する)ことを表す普図変動開始コマンドも送信される。なお、主制御部300から第1副制御部400には、普図の変動表示が停止した(する)ことを表す普図変動停止コマンドや、一対の羽根部材2321が開放を開始した(する)ことを表す電チュー開放開始コマンドや、一対の羽根部材2321が閉鎖した(する)ことを表す電チュー閉鎖コマンドを送信するようにしてもよい。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。また、第1副制御部400では、コマンドに含まれている当りラウンド数と現在のラウンド数に基づき、当り全ラウンドが終了するまでの残りラウンド数を取得する。
また、このコマンド設定送信処理では、図4に示す払出制御部600にもコマンドを送信する。払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
次に、図6(b)に示す主制御部タイマ割込処理では、外部出力信号設定処理(ステップS217)を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、図4に示す情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS219では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、上述のステップS201において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。ここで設定したデバイス情報は基本コマンドに含められて、第1副制御部400に送信される。また、図4に示す各種ソレノイド332を駆動して第2特図始動口232や、中央可変入賞口234や右側可変入賞口235の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普通図柄表示装置210、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。
ステップS219のデバイス監視処理が終了すると、図6(a)に示す主制御部メイン処理に復帰するが、復帰前には、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行う。また、復帰前に、低電圧信号がオンであるか否かを監視して、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)には、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行って、その後、主制御部メイン処理に復帰するようにしてもよい。
<第1副制御部400の処理>
次に、図7を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。同図(d)は、第1副制御部400の画像制御処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずS301で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS305の処理に移行する。ステップS305では、タイマ変数に0を代入する。ステップS307では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS309では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS307で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。以下に説明する、操作手段を絡めた演出も、この演出制御処理でまずは制御される。すなわち、図柄の変動時間に関する情報を含む図柄変動開始コマンドを受信した場合には、その変動時間の長さに応じて、操作手段を絡めた演出を実行するか否かを、この演出制御処理における抽選処理によって決定し、実行する場合には、ROM406から演出データを読み出す。ここで読み出した演出データに応じて、装飾図柄表示装置208における画像表示制御がステップS313で実行され、可動体制御については、第2副制御部500に、ここで読み出した演出データに応じた制御コマンドを送信し、後述するステップS713で第2副制御部500によって行われる。
ステップS311では、検出部710から出力される検出信号をセンサ回路428を介して検出することで、チャンスボタン136が押下されたか否かを判定する。ここでの判定の結果、チャンスボタン136の押下操作を検出した場合には、ステップS309で更新した演出データをチャンスボタン136の押下操作に応じた演出データに変更する処理や、チャンスボタン136の押下操作が有効の場合には、後述する操作受付演出に対応する演出データを準備する処理などを行う。
ステップS313では、ステップS309で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。ステップS315では、ステップS309で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。ステップS317では、ステップS309で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS319では、ステップS309で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。
ステップS321では、ステップS309で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンド(例えば、各種の可動体136,191,247,248に関する制御コマンド)がある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS303へ戻る。また、主制御部300から扉開放コマンドが送信されてきていた場合には、このステップS321で、扉開放コマンドを第2副制御部に出力する設定を行う。
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS401では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(例えばが、2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS501では、図8(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップS303において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS303において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。第1副制御部タイマ割込処理のステップS503では、ステップS319で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、同図(d)を用いて、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS313の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示した図である。
ステップS601では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP436は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS603では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS605に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。ステップS605では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS601でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS607では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS609では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS611に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。ステップS611では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
<第2副制御部500の処理>
次に、図8を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、同図(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS701では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずS701で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS703では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS705の処理に移行する。ステップS705では、タイマ変数に0を代入する。ステップS707では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS709では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS707で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。ステップS711では、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。
ステップS713では、可動体制御処理を行い、その後、ステップS703に戻る。ここでの可動体制御処理では、第1副制御部400から、各種の可動体(進退動作を実行可能なチャンスボタン136、前後方向に回動可能な透過部191、家紋役物247、合体役物248)に関する制御コマンドを受信した場合に、当該制御コマンドに対応する各種処理を行い、各種の可動体136,191,247,248それぞれの稼働制御を行う。
次に、同図(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS801では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(例えば、2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第2副制御部タイマ割込処理のステップS901では、図8(a)に示す第2副制御部メイン処理におけるステップS703において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS703において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。第2副制御部タイマ割込処理のステップS903では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
続いて、図1に示すパチンコ機100における具体的な演出の一例について説明する。
図9は、ボタン演出の一例を段階的に示す図である。この図9では、かっこ書きで記されたアルファベット等の順に、時間が経過していく(以降の図においても、特に断らない限り同じ。)。なお、かっこ書きで記されたアルファベット等と、次にかっこ書きで記されたアルファベット等との時間間隔は、一つの図において、等間隔であってもよいし、異なる間隔であってもよいし、等間隔と異なる間隔が混在していてもよい(以降の図においても同じ。)。
また、図9に示す装飾図柄表示装置208では、演出表示領域208dの中央部分に、変動アイコン表示領域208eが設けられており、その変動アイコン表示領域208eの右横には、保留アイコン表示領域208fが設けられている。変動アイコン表示領域208eの外周には、変動アイコン表示領域208eの位置を示す枠状画像が表示されている。この枠状画像は、常時表示されているが、表示条件を満たすとき(例えば、変動アイコン表示領域に変動アイコンが表示されていないとき、あるいは反対に表示されているとき、さらにはリーチ演出が行われていないとき)にのみ表示されるようにしてもよい。なお、変動アイコン表示領域208eと保留アイコン表示領域208fとのうち、いずれか一方の表示領域のみしか設けないようにしてもよい。
保留アイコン表示領域208fには、一又は複数の保留アイコンが表示可能である。図9(a)に示す装飾図柄表示装置208には、4つの保留アイコンh1〜h4が表示されている。これら4つの保留アイコンh1〜h4はいずれも黒丸の表示であり、点線による白丸の表示は保留アイコンが非表示であることを表す。保留アイコンは、特図の図柄変動表示の開始あるいは特図の当否判定の開始が保留されていることを表すアイコンであり、表示される保留アイコンの数は、基本的には特図変動遊技の保留数と同数である。ただし、保留消化時前後では、保留アイコンの表示個数が、保留数を表さなくなるタイミングがあってもよい。保留アイコンには、特図1の保留アイコンと特図2の保留アイコンがあり、保留アイコン表示領域208fを2分割して、両アイコンごとの表示領域としてもよい。また、保留アイコンは、その表示態様によって当該保留の当否についての先読み予告が可能である。保留アイコンに関連するアニメーションとしては、例えば、保留が増加して新たな保留アイコンが表示される場合に実行される増加アニメーション、先の保留が消化されたことによって当該保留の順位が変動し、保留アイコンが別の表示位置(例えば左隣の位置)に移動する場合に実行される移動アニメーション、先読み結果等に基づいて保留アイコンの表示態様が変化する場合に実行される変化アニメーション、保留が消化されて保留アイコンが消去される場合に実行される消去アニメーション、優先変動機において優先側の特図の保留が増加したときに非優先側の特図の保留アイコンを退避させる場合に実行される退避アニメーション等がある。また、上記のアニメーション以外に、上記アニメーションの実行中以外の期間(例えば、保留の増減や保留アイコンの変化がない期間)に単独で実行されるとともに、上記アニメーションと重複して実行可能な待機アニメーションがある。この待機アニメーションとしては、表示位置を変えずにその場で行われるアニメーション(例えば、一定の尺のアニメーションの繰り返しアニメーション)が一例としてあげられる。なお、保留アイコンの増加、移動、変化、消去、退避、待機の各アニメーションは、複数重複して実行される場合がある。
変動アイコン表示領域208eには、一つの変動アイコンが表示可能である。図9(b)に示す装飾図柄表示装置208には、星形の変動アイコンcが表示されている。変動アイコンは、保留が消化されて特図変動遊技が開始された後に表示される、当該特図変動遊技に対応するアイコンである。すなわち、保留アイコンが、その保留アイコンに対応した特図変動遊技の開始と同時に変動アイコンになる。より厳密には、始動入賞が最も古い第一の保留アイコンが保留アイコン表示領域208fから変動アイコン表示領域208eに移動する場合、移動中のアイコンを変動アイコンと称したり、変動アイコンが移動すると表現してもよい。あるいは、変動アイコン表示領域208eへの移動が完了した後のアイコンを変動アイコンと称してもよい。この変動アイコンは、保留アイコンとは異なる表示サイズ(保留アイコンよりも大きい表示サイズあるいは小さい表示サイズ)で表示される。これにより、変動アイコンと保留アイコンとの識別が容易になる場合があるが、同じサイズであってもよい。また、変動アイコンは、保留アイコンの表示態様と関連した表示態様からなる場合がある。変動アイコンは、その表示態様によって当該変動の当否についての予告(当該変動予告)が可能であり、基本的には当該変動の当否結果が報知されるタイミングで消去される。したがって、変動アイコンは、保留に関するアイコンと見ることができ、特図変動遊技の当否結果の報知を保留しているという意味では保留アイコンの一種と考えることもできる。なお、消去タイミングは、当該変動の当否結果が報知されるタイミングよりも前のタイミングであってもよいし、同じタイミングであってもよいし、後のタイミングであってもよい。
保留アイコンおよび変動アイコンの双方に関連するアニメーションとしては、保留アイコン表示領域208fに表示されている、始動入賞のタイミングが最も古い保留アイコンを、当該保留が消化されたときに、変動アイコン表示領域208eに変動アイコンとして移動させる移動アニメーションと、保留アイコンの表示態様から変動アイコンの表示態様に変化させる変化アニメーションとがある。これらのアニメーションは、組み合わせて同時期に実行される場合がある。保留アイコンの表示態様と変動アイコンの表示態様が同一である場合には、変化アニメーションの実行を省略することもできる。
変動アイコンに関連するアニメーションとしては、当該特図変動遊技の実行中に実行される待機アニメーションや、当該特図変動遊技が終了して変動アイコンが消去されるときに実行される消去アニメーション、変動アイコンの表示態様を途中で変更する場合に実行される変化アニメーション等がある。これらのアニメーションは、互いに組み合わせて同時期に実行される場合がある。また、変動アイコンの待機アニメーションは、移動アニメーションや変化アニメーションと組み合わせて同時期に実行される場合がある。
また、図9に示す装飾図柄表示装置208では、右上に、特図1の第4図柄2081と特図2の第4図柄2082が表示されている。特図1の第4図柄2081は丸形の表示であり、特図2の第4図柄2082は四角形の表示である。いずれの第4図柄2081,2082も、灰色が変動中であることを表し、黒色が大当り図柄の停止表示(確定表示)中であることを表し、白色がハズレ図柄の停止表示(確定表示)中であることを表す。
さらに、図9には、装飾図柄表示装置208の他、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、第1特図柄保留ランプ218、および第2特図保留ランプ220が示されている。
加えて、図9には、装飾図柄表示装置208の右横に、チャンスボタン136も示されている。図9に示すチャンスボタン136は、白色の表示が、チャンスボタン136に内蔵されたチャンスボタンランプ138の白色の点灯状態、あるいは消灯状態を表し、ハッチングを施した表示が、そのチャンスボタンランプ138の赤色の点灯状態を表す。チャンスボタンランプ138が赤色に点灯している状態は、チャンスボタン136の押下を促している状態である。なお、ハッチングを施した表示は、赤色以外の点灯状態であってもよい。また、ここでは「点灯」としたが、「点滅」であってもよい(以下、同じ)。
図9に示す装飾図柄表示装置208の背景画像は、城下町の背景画像である。背景画像が、城下町の背景画像である場合には、パチンコ機100は、複数種類用意された演出モードのうちの、城下町モードであることになる。すなわち、背景画像と演出モードは対応付けられている。
図9(a)では、第1特図表示装置212も第2特図表示装置214もハズレの停止図柄を表示(確定表示)しており、装飾図柄表示装置208には、バラケ目である「装飾3」−「装飾4」−「装飾1」が表示されている。また、特図1の第4図柄2081も特図2の第4図柄2082も、白色の停止中表示である。この図9(a)に示す第1特図柄保留ランプ218は4つ点灯しているとともに、装飾図柄表示装置208には、特図1の保留表示である黒丸の保留アイコンが4つ表示されており、変動アイコン表示領域208eには変動アイコンは表示されていない。
図9(b)では、第1特図表示装置212において特図の図柄変動表示が開始されており、装飾図柄表示装置208でも装飾図柄の変動表示が開始されている。すなわち、装飾図柄表示装置208では、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cそれぞれにおいて、装飾図柄の更新(変動表示)が連続的に行われている。また、図9(b)に示す第1特図柄保留ランプ218は3個のみ点灯し、装飾図柄表示装置208における保留アイコン表示領域208fには、保留アイコンが3つ(保留アイコンh1〜h3)しか表示されておらず、変動アイコン表示領域208eには、星形の変動アイコンcが表示されている。これは、同図(a)に表示されていた4つの保留アイコンh1〜h4のうち、始動入賞のタイミングが最も古い保留アイコンh1が、変動アイコンになって、保留アイコン表示領域208fから変動アイコン表示領域208eに移動した結果である。さらに、丸形の表示である特図1の第4図柄2081は、変動中表示(灰色)に変化している。
図9(c)に示す装飾図柄表示装置208では、リーチ演出が開始されている。これまで、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、および右図柄表示領域208cそれぞれにおいて行われていた装飾図柄の変動表示は、左隅に縮小表示され、3の数字によるリーチ状態になっている。
この例では、リーチ演出が開始されると、ボタン演出も開始される。ここでのボタン演出は、スーパーリーチへの発展を占う演出になる。また、ボタン演出は、発展するスーパーリーチの種類を占う演出であってもよい。ボタン演出が開始されると、図9(d)に示すように、装飾図柄表示装置208の中央には、図1に示すチャンスボタン136を模したボタン画像136aと、チャンスボタン136の操作(押下)を促す促進表示としての、矢印の表示136bおよび「押せ」という文字表示と、チャンスボタン136の操作を有効なものとして受付ける期間(操作有効期間)に関する表示としての残期間メータ表示136cとの3つがワンセットになって表示されている。なお、残期間メータ表示136cは、チャンスボタン136の操作を受付ける残期間を表す表示である。また、図9に示すチャンスボタン136はどの段階でも初期位置にある状態であり、同図(d)に示すチャンスボタンランプ138は、赤色に点灯し始め、押下を促している。
この例では、遊技者は、ボタン演出が開始されてからすぐにはチャンスボタン136を操作せず、少し経ってからチャンスボタン136が操作(押下)される(図9(f)参照)。チャンスボタン136が操作されると、それまで赤色に点灯していたチャンスボタン136は、白色への点灯に切り替わったり、あるいは消灯する。
チャンスボタン136が、操作有効期間内に操作されると、装飾図柄表示装置208には、スーパーリーチへ発展しそうか否かを示唆するカットイン予告が表示される。図9(g)に示す装飾図柄表示装置208では、“CHANCE”という表示が背景画像にオーバーラップするように割り込んで、その後、同図(h)に示すように、スーパーリーチAに発展している。図9(h)に示す装飾図柄表示装置208には、スーパーリーチAという文字が表示され、スーパーリーチAの演出が行われていることを示している。この例では、最初から最後まで城下町の背景であり、スーパーリーチAの演出表示も城下町の背景で行われる。また、スーパーリーチAの演出表示が開始されると、保留アイコンh1〜h3は総て消え、視認不能になっている。一方、第4図柄2081,2082、および変動アイコンcや変動アイコン表示領域208eの位置を示す枠状画像は表示され続けている。なお、第4図柄2081,2082や変動アイコンcや枠状画像も消し、視認不能にしてもよい。スーパーリーチAは、大当り確定のスーパーリーチではなく、スーパーリーチAに発展したからといって必ず大当りするとは限らない。また、“CHANCE”というスーパーリーチへ発展しそうなことを期待させる表示がなされた場合であっても、必ずしもスーパーリーチが開始されるわけではなく、スーパーリーチが開始されずにハズレ図柄が停止表示される場合もある。また、図9(g)に示す“CHANCE”という表示は、チャンスボタン136が操作されないと表示されない専用の表示であってもよいし、チャンスボタン136が操作されなくても表示される汎用の表示であってもよい。
一方、チャンスボタン136が操作(押下)される図9(f)から続く他の例を示す図9(g’)では、装飾図柄表示装置208に“残念”という表示がなされ、その後、同図(h’)に示すように、スーパーリーチには発展せずに、装飾図柄表示装置208には、「装飾3」−「装飾1」−「装飾3」のハズレの装飾図柄の組合せが停止表示されている。なお、“残念”という表示がなされても、逆転演出によって大当りする場合もある。
なお、チャンスボタン136の操作は、常時受け付けられるが、操作有効期間外の操作は、最終的には無効なものとして扱われ、カットイン予告等の新たな演出が開始されることはない。すなわち、パチンコ機100における操作有効期間内の状態は、チャンスボタン136の操作があった場合に、カットイン予告等の新たな演出の実行が開始される状態(操作有効状態)である。ただし、チャンスボタン136の操作を、常には受け付けておらず、受付期間のみ受け付ける制御を行ってもよい。
図10は、図1に示すパチンコ機100に設けられた操作手段について詳しく説明するための図である。
図1に示すパチンコ機100には、進退動作を実行可能なチャンスボタン136と、前後方向に回動可能な透過部191が設けられている。
図10(a)には、図1に示すパチンコ機100と同じく、チャンスボタン136も、透過部191も、それぞれの初期位置にある様子が示されている。すなわち、チャンスボタン136は突出しておらず、透過部191も、透明板部材118と略平行の状態にある。チャンスボタン136は、初期位置にあっても、操作(押下)可能であり、内蔵されたチャンスボタンランプ138は点灯あるいは点滅可能である。また、チャンスボタン136は、振動する場合があり、初期位置にあっても振動可能である。チャンスボタン136が振動している際にも、チャンスボタンランプ138は点灯あるいは点滅可能であり、スピーカ120からは効果音あるいは演出音が出力可能である。なお、チャンスボタン136は、押し込まれた位置でのみ振動可能なものであってもよい。
図10(b)には、透過部191が、初期位置から、下部に設けられ不図示の駆動軸を中心に回動し、前方に傾斜した様子が示されている。この駆動軸は、パチンコ機100の左右方向に延在した水平軸である。透過部191は、透過部ユニット190に内蔵されたLEDが点灯あるいは点滅しながら前方へ回動し、スピーカ120からは効果音あるいは演出音が出力される。透過部191も、振動する場合があり、初期位置にあっても振動可能である。また、図10(b)に示す前方へ傾斜した状態でも、前後方向あるいは横方向に振動可能である。また、振動の振れ幅が大きな強振動として、透過部191は前後方向に小刻みに回動する場合もある。透過部191が振動している際にも、透過部ユニット190に内蔵されたLEDは点灯あるいは点滅可能であり、スピーカ120からは効果音あるいは演出音が出力可能である。図10(b)に示す透過部191の状態(第二の状態)は、同図(a)に示す初期位置にある状態(第一の状態)に比べて、遊技者に接近しており、遊技者は、この透過部191を手で初期位置に向けて押し込むように操作可能であり、透過部191は操作手段の一例に相当する。透過部191が操作されて押し込まれる際にも、透過部ユニット190に内蔵されたLEDが点灯あるいは点滅し、スピーカ120からは効果音あるいは演出音が出力される。なお、透過部191は、初期位置では振動しないものであってもよい。
図10(c)には、チャンスボタン136が、初期位置から、上方に向かって進出し始めた様子が示されている。チャンスボタン136は、内蔵されたチャンスボタンランプ138が点灯あるいは点滅しながら進出し、スピーカ120からは効果音あるいは演出音が出力される。また、同図(d)には、チャンスボタン136が、最大進出位置まで進出した様子が示されている。チャンスボタン136は、初期位置と最大進出位置との間の一又は複数の位置でも停止可能である。したがって、複数段階に分けて進出可能である。また、初期位置から進出(突出)したチャンスボタン136も振動可能であり、進出(突出)した状態で、横方向あるいは上下方向に振動する。この際にも、チャンスボタンランプ138は点灯あるいは点滅可能であり、スピーカ120からは効果音あるいは演出音が出力可能である。さらに、初期位置から進出(突出)したチャンスボタン136は、初期位置に向けて押し込むように操作可能である。チャンスボタン136が操作されて押し込まれる際にも、チャンスボタンランプ138が点灯あるいは点滅し、スピーカ120からは効果音あるいは演出音が出力される。また、チャンスボタン136は、進出した状態で軽く押さえられるだけで、自動で初期位置に向けて後退していくものであってもよい。
なお、チャンスボタン136の振動や透過部191の振動は、ある設定状態に限って発現する機能であってもよい。例えば、遊技者による演出カスタマイズ機能による設定や、遊技店員側のスイッチの設定により、発現する機能であってもよい。すなわち、設定状態によっては、全く振動しない場合があってもよいし、一部しか振動しない場合があってもよい。
図11は、図1に示すパチンコ機100における操作手段を絡めた演出を説明するための図である。
ここでは、操作手段として、図10を用いて説明した、チャンスボタン136を操作手段Aとし、透過部191を操作手段Bとして説明する。ここでの操作手段Aと操作手段Bを比較すると、操作手段Bは、操作手段Aよりも大きな操作手段(操作面が大きな操作手段)であり、操作手段Aは初期位置でも操作可能だが、操作手段Bは初期位置では操作不能であるといった違いがあるが、操作手段Bと操作手段Aは逆であってもよいし、両者は、同じ大きさの操作手段であってもよいし、初期位置でともに操作可能な操作手段であってもよいし、ともに操作不能な操作手段であってもよい。なお、ここで列挙した操作手段についての複数種類の例のうちのいずれか一種類の例のみを適用してもよいし、複数種類の例を適用してもよいし、全種類を適用してもよい。
また、以降の説明で透過部191として説明してる操作手段は、後述する第二のチャンスボタン137等の他の操作手段に置き換えることができる。
図11(a)に示すように、操作手段B(透過部191)を操作することを絡めた演出の方が、操作手段A(チャンスボタン136)を操作することを絡めた演出よりも、大当りの期待度は高い。また、機能Aについては両方備わっているが、機能Bについては操作手段Aにしか備わっていない。機能Aの例として、動作位置で振動するといった機能や、光るといった機能があげられる。機能Bの例として、回転するといった機能や、初期位置でも振動するといった機能があげられる。図11(a)に示すように、操作手段Bの方が、操作手段Aよりも、機能数では劣っている。
ただし、図11(b)に示すように、両者は機能数が同じであってもよい。すなわち、機能Bについては操作手段Aにしか備わっていなかったが、操作手段Bには機能Cが備わっていてもよい。機能Cの例としては、強振動が行えるといった機能があげられる。
なお、操作手段Aと操作手段Bでは、機能数は同じであってもよい。
図11(c)は、操作手段Aの演出データの一部を示す図である。ここでは、装飾図柄表示装置208における表示データが「液晶」、家紋役物247や合体役物248における動作データが「可動体」、スピーカ120からの音声出力データが「サウンド」、枠ランプ122や、LEDや、各種内蔵ランプの発光データが「LED」、操作手段Aの振動データが「バイブ」として表示されている。図中の「・・・」は、データの省略を表す。演出No.1における「バイブ」のデータは「E0」であり、この「E0」は振動しないことを表している。演出No.2における「バイブ」のデータは「E1」であり、この「E1」は操作手段A(チャンスボタン136)の操作前に操作手段Aを振動させることを表している。演出No.2における「液晶」、「可動体」、「サウンド」、「LED」の各演出データは、操作手段Aの操作後の演出データになり、操作前に振動している操作手段Aが操作されると、これらの各演出データに従って、操作後の演出が開始される。演出No.3における「バイブ」のデータは「E2」であり、この「E2」は操作手段A(チャンスボタン136)の操作後に操作手段Aを振動させることを表している。演出No.3における「液晶」、「可動体」、「サウンド」、「LED」の各演出データは、操作手段Aの操作後の演出データになる。演出No.2のデータおよび演出No.3のデータは、操作手段B(透過部191)が操作された場合にも呼び出されることがある。操作手段Bの操作後の演出データとして「液晶」、「可動体」、「サウンド」、「LED」の各演出データが使用できる場合があるからである。この場合には、操作手段Bが操作された後、演出No.2のデータあるいは演出No.3のデータにおける「液晶」、「可動体」、「サウンド」、「LED」の各演出データに従った演出が開始され、「E1」あるいは「E2」のデータに従って操作手段Aが振動する。すなわち、演出No.2のデータは、操作手段Aの操作前に操作手段Aを振動させるデータ(E1)を含み、「液晶」等のその他のデータは、操作手段Aの操作後のデータになるが、操作手段Bの操作で、演出No.2のデータを読み出す場合には、「バイブ」のデータについても、「液晶」等のその他のデータに合わせて、操作手段Bの操作後に実行される。また、演出No.2のデータと演出No.3のデータとでは、少なくとも「液晶」のデータが「A1」と「A2」というように異なっており、操作手段Bが操作された後に、「A1」の「液晶」のデータを使用する場合には、演出No.3のデータではなく、演出No.2のデータを読み出す必要がある。
なお、操作手段Bに関する演出データも、操作手段Aが操作された場合に呼び出されることがあり、操作手段Aが操作された後、操作手段Bに関する演出データにおける「液晶」、「可動体」、「サウンド」、「LED」の各演出データに従った演出が開始され、「バイブ」のデータに従って操作手段Bが振動する。ただし、操作手段Bに関する演出データは、操作手段Aが操作された場合であっても呼び出されなくてもよい。
図12は、操作手段Aを絡めた演出と操作手段Bを絡めた演出に関する実行タイミングを表すフローチャートである。図12に示すフローチャートでは、図の左から右に向かって時間が経過していく。図12(a)〜同図(c)に示すフロチャートでは、上から順に、操作手段B(透過部191)の操作に応じて開始される「操作手段B関連演出」、操作手段Bが操作されると操作手段B関連演出が開始されることになる「操作手段B操作有効状態」、操作手段Bが操作されたことを表す「操作手段B操作」、操作手段A(チャンスボタン136)の操作に応じて開始される「操作手段A関連演出」、操作手段Aが操作されると操作手段A関連演出が開始されることになる「操作手段A操作有効状態」、操作手段Aが操作されたことを表す「操作手段A操作」が示されている。「操作手段B関連演出」には、操作手段B自体が振動する演出も含まれるし、演出表示や効果音出力やLED発光等も含まれる。また、「操作手段A関連演出」には、操作手段A自体が振動する演出も含まれるし、演出表示や効果音出力やLED発光等も含まれる。ただし「操作手段A関連演出」は、操作手段A自体が振動することのみを示していてもよい。なお、「操作手段B操作有効状態」中には、操作手段Bを操作することを促す報知が行われる場合と、行われない場合があり、「操作手段A操作有効状態」中にも、操作手段Aを操作することを促す報知(操作促進報知)が行われる場合と、行われない場合がある。これらの報知が行われれば遊技者は操作有効状態であることを知ることができるが、行われない場合には、各操作手段は、いわゆる裏ボタンになる。
図12(a)に示す例では、操作手段B操作有効状態中に、操作手段Bが操作されなかったが、操作手段B操作有効状態の終了と同時に操作手段B関連演出が開始されている。このように、「操作手段B関連演出」は、操作手段Bが操作されなくても開始される場合がある。なお、「操作手段B関連演出」は、操作手段Bが操作されなくても必ず開始される演出であってもよい。また、操作手段Bの操作の有無で、「操作手段B関連演出」の内容を異ならせてもよい。一方、操作手段Aに関しては、「操作手段A操作有効状態」を経ずに、また操作手段Aも操作されずに、操作手段B関連演出の開始と同時に操作手段A関連演出が開始されている。このように、「操作手段A関連演出」も、操作手段Aが操作されなくても開始される場合がある。なお、「操作手段A関連演出」も、操作手段Aが操作されなくても必ず開始される演出であってもよい。また、操作手段Aの操作の有無で、「操作手段A関連演出」の内容を異ならせてもよい。この例では、操作手段B関連演出の実行期間と操作手段A関連演出の実行期間は同じであり、例えば、操作手段B(透過部191)の振動と、操作手段A(チャンスボタン136)の振動が同時に開始され、同時に終了する。
図12(b)に示す例では、操作手段B操作有効状態中に、操作手段Bが操作され、操作手段Bが操作されると、操作手段B操作有効状態から操作手段B関連演出の実行に切り替わる。一方、操作手段Aに関しては、ここでも、「操作手段A操作有効状態」を経ずに、また操作手段Aも操作されずに、操作手段B関連演出の開始と同時に操作手段A関連演出が開始されている。この例でも、操作手段B関連演出の実行期間と操作手段A関連演出の実行期間は同じであり、例えば、操作手段B(透過部191)の振動と、操作手段A(チャンスボタン136)の振動が同時に開始され、同時に終了する。
図12(c)に示す例でも、操作手段B操作有効状態中に、操作手段Bが操作され、操作手段Bが操作されると、操作手段B操作有効状態から操作手段B関連演出の実行に切り替わる。一方、操作手段Aに関しては、ここでも、「操作手段A操作有効状態」を経ずに、また操作手段Aも操作されずに、操作手段B関連演出の開始と同時に操作手段A関連演出が開始されている。図12(c)に示す例では、操作手段B関連演出の実行期間の方が、操作手段A関連演出の実行期間よりも長く、例えば、操作手段B(透過部191)の振動と、操作手段A(チャンスボタン136)の振動が同時に開始されるが、操作手段Aの振動が先に終了し、操作手段Aの振動が終了した後に、操作手段Bの振動が終了する。
なお、開始時期は一緒であって、操作手段A関連演出の実行期間の方が、操作手段B関連演出の実行期間よりも長くてもよい。あるいは、開始時期が異なり、操作手段B関連演出が先に開始し、その後、操作手段A関連演出が開始し、操作手段A関連演出が先に終了し、その後、操作手段B関連演出が終了してもよい。また、反対に、操作手段A関連演出が先に開始し、その後、操作手段B関連演出が開始し、操作手段B関連演出が先に終了し、その後、操作手段A関連演出が終了してもよい。また、終了時期が同じであってもよく、操作手段B関連演出が先に開始し、その後、操作手段A関連演出が開始し、操作手段B関連演出と操作手段A関連演出が揃って終了してもよいし、その反対に、操作手段A関連演出が先に開始し、その後、操作手段B関連演出が開始し、操作手段A関連演出と操作手段B関連演出が揃って終了してもよい。
また、図12(a)を用いて説明したように操作手段Bを操作しなくても操作手段B関連演出が実行される場合に、例えば、その操作手段B関連演出が、操作手段B操作有効状態の開始から第一の時間が経過するまで実行される態様であれば、操作手段Bを早い段階で操作すればするほど、操作手段B関連演出の実行時間が長くなるように構成することができるようになる。
図13は、操作手段を絡めた演出に関する実行タイミングを表すフローチャートである。図13(a)〜同図(c)それぞれにおける矢印は、操作手段Aの振動期間を表す。
図13(a)に示す例は、装飾図柄の変動表示中における例であり操作手段B(透過部191)の操作促進報知が行われている状態で、操作手段Bが操作されると、操作手段A(チャンスボタン136)の振動が開始されるとともに、装飾図柄表示装置208では、ジャッジ演出が開始される。ジャッジ演出の結果が表示されると、ジャッジ演出は終了になり、装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示として、3つの装飾図柄の揺れ変動表示が開始される。操作手段Aの振動は、この揺れ変動表示の実行期間の途中まで継続される。やがて、揺れ変動表示が終了し、3つの装飾図柄の組合せが確定表示される。
ここで、図13(a)の下方タイミングチャートに示すように、操作手段Bの操作タイミングが遅れると、全体の装飾図柄の変動時間は既に決まっている関係から、3つの装飾図柄の揺れ変動表示の実行期間が短縮され、操作手段Aの振動は、短縮された揺れ変動表示の実行期間の終了少し前まで継続されることになる。
図13(a)に示すように、確定表示といった、遊技者の利益に関する結果の報知の前に、操作手段Aの振動といった演出を終了させ、遊技者が、利益に関する結果の報知に集中できるようにしている。
図13(b)に示す例は、大当り遊技中における例であり操作手段B(透過部191)の操作促進報知が行われている状態で、操作手段Bが操作されると、操作手段A(チャンスボタン136)の振動が開始されるとともに、装飾図柄表示装置208では、ジャッジ演出が開始される。ここでのジャッジ演出におけるジャッジは、確変状態に移行するか否かに結びつくジャッジである。ジャッジ演出の結果が表示されると、ジャッジ演出は終了になり、装飾図柄表示装置208では、次のラウンドで特定入賞口(例えば、V入賞口)を狙うことが報知される。操作手段Aの振動は、この報知の実行期間の途中まで継続される。やがて、次のラウンドが開始され、特定入賞口(例えば、V入賞口)を狙うことが再度報知される。
ここで、図13(b)の下方タイミングチャートに示すように、操作手段Bの操作タイミングが遅れると、1ラウンドの最大許容時間は既に決まっている関係から、次のラウンドで特定入賞口を狙うことを報知する実行期間が短縮され、操作手段Aの振動は、短縮されたその報知の実行期間の終了少し前まで継続されることになる。
以上説明したように、大当り遊技中であっても、操作手段を絡めた演出は実行される。また、特定入賞口を狙うべきラウンドは限定されており、そのラウンドに特定入賞口に入賞させることができると、大当り遊技終了後に確変状態に移行する。このため、特定入賞口を狙うべきラウンドは遊技者の利益につながる重要なラウンドであり、遊技者の利益につながるラウンドの開始前に、操作手段Aの振動といった演出を終了させ、遊技者が、特定入賞口を狙うことに集中できるようにしている。
また、図13(a)に示す例や同図(b)に示す例は、操作手段Bの操作タイミングが変わっても、操作手段Aの振動期間は変わらずに一定である例になる。
図13(c)に示す例は、装飾図柄の変動表示中における擬似連演出の例であり、操作手段B(透過部191)の操作促進報知が行われている状態で、操作手段Bが操作されると、操作手段A(チャンスボタン136)の振動が開始されるとともに、装飾図柄表示装置208では、擬似連図柄の停止表示が開始される。操作手段Aの振動は、この擬似連図柄の停止表示が終了するまで継続され、擬似連図柄の停止表示が終了すると同時に操作手段Aの振動も終了する。そして、次の擬似変動表示が開始され、擬似連回数はn回目になり、このn回目の擬似変動表示でも操作手段Bの操作促進報知が行われる。
ここで、図13(c)の下方タイミングチャートに示すように、操作手段Bの操作タイミングが遅れた場合には、操作手段Bの操作で開始された擬似連図柄の停止表示の期間が短縮され、操作手段Aの振動は、短縮された擬似連図柄の停止表示の終了と同時に終了することになる。
この図13(c)に示す例は、操作手段Bの操作タイミングが変わると、操作手段Aの振動期間も変わってしまう例になる。
以上説明したことを含めてまとめると、操作手段Aは、第一の演出の一例に相当するジャッジ演出が少なくとも実行されている期間において振動可能である。また、操作手段Aは、第一の演出の一例に相当するジャッジ演出が実行されている期間の少なくとも一部において振動可能であってもよい。例えば、ジャッジ演出の終了と同時に振動も終了してもよいし、ジャッジ演出が終了しても振動を継続してもよいし、ジャッジ演出が終了する前に振動を終了してもよい。また、操作手段Aが振動する振動期間は、一定であってもよいし、操作手段Bの操作の有無や操作タイミングに応じて異なるものであってもよい。
図13(d)に示す上方の例は、最終ジャッジ演出が、操作手段Aの操作に応じて開始される例である。最終ジャッジ演出とは、装飾図柄の変動表示中に、その変動表示において大当りとなるか否かに関するジャッジであったり、リーチ演出(強SPリーチなど、最終段階のリーチ演出)における結末を示すジャッジであったりする。この上方の例では、操作手段Aが振動している期間が操作手段Aの操作を有効として取り扱う期間であり、操作手段Aが操作された時点で、振動は終了し、最終ジャッジ演出が開始される。したがって、操作手段Aの操作が遅れれば、操作手段Aの振動開始タイミングと最終ジャッジ演出の開始タイミングとの間の期間L1は長くなり、操作手段Aが振動している期間が長くなる。また、操作手段Aが操作されなかった場合でも、最終ジャッジ演出は開始される。この場合には、上記期間L1は、最長になり、また一定の期間長である。
一方、図13(d)に示す下方の例は、操作手段Bの操作に応じて最終ジャッジ演出が開始されるとともに、操作手段Aの振動も開始される。したがって、操作手段Aの振動開始タイミングと最終ジャッジ演出の開始タイミングは同時になり、両者の間の期間長はゼロになる。ただし、操作手段Aが振動している期間は一定期間確保することができる。なお、操作手段Bの操作に応じて最終ジャッジ演出が開始される一方で、操作手段Aの振動は、操作手段Bの操作後、操作手段Aを操作することで開始される場合には、上方の例と同じく、操作手段Aの操作が遅れれば、最終ジャッジ演出の開始タイミングと操作手段Aの振動開始タイミングとの間の期間は長くなり、操作手段Aが振動している期間が長くなる。
図14は、操作手段A(チャンスボタン136)を絡めた演出に関する一例を段階的に示す図であり、図15は、図14に示す例の続きを段階的に示す図である。
先に図9に示すボタン演出の一例で説明した事項については、説明を省略する。図14の各図には、装飾図柄表示装置208の右横に、操作手段Aであるチャンスボタン136の他に、操作手段Bである透過部191も示されている。図14および図15に示す、操作手段Aであるチャンスボタン136はどの段階でも初期位置にある状態であり、操作手段Bである透過部191もどの段階でも初期位置にある状態である。
図14(a)では、第1特図表示装置212も第2特図表示装置214もハズレの停止図柄を表示(確定表示)しており、装飾図柄表示装置208には、バラケ目である「装飾3」−「装飾4」−「装飾1」が表示されている。また、特図1の第4図柄2081も特図2の第4図柄2082も、白色の停止中表示である。この図14(a)に示す第1特図柄保留ランプ218は4つ点灯しているとともに、装飾図柄表示装置208には、特図1の保留表示である黒丸の保留アイコンが4つ表示されており、変動アイコン表示領域208eには変動アイコンは表示されていない。
図14(b)では、第1特図表示装置212において特図の図柄変動表示が開始されており、装飾図柄表示装置208でも装飾図柄の変動表示が開始されている。すなわち、装飾図柄表示装置208では、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cそれぞれにおいて、装飾図柄の更新(変動表示)が連続的に行われている。また、図14(b)に示す第1特図柄保留ランプ218は3個のみ点灯し、装飾図柄表示装置208における保留アイコン表示領域208fには、保留アイコンが3つ(保留アイコンh1〜h3)しか表示されておらず、変動アイコン表示領域208eには、保留アイコンと同じ表示態様の変動アイコンcが表示されている。さらに、丸形の表示である特図1の第4図柄2081は、変動中表示(灰色)に変化している。
図14(c)に示す装飾図柄表示装置208では、リーチ演出が開始されている。これまで、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、および右図柄表示領域208cそれぞれにおいて行われていた装飾図柄の変動表示は、左隅に縮小表示され、3の数字によるリーチ状態になっている。
ここでも、図9と同じように、リーチ演出が開始されると、ボタン演出が開始される例を示す。ここでのボタン演出は、ジャッジ演出の一種であり、スーパーリーチへの発展するか否かをジャッジする予告演出になる。なお、ボタン演出は、発展するスーパーリーチの種類をジャッジする演出であってもよい。ボタン演出が開始されると、図14(d)に示すように、チャンスボタンランプ138が、赤色に点灯し始め、押下を促している。また、装飾図柄表示装置208の中央には、その赤色に点灯し始めたチャンスボタン136を模したボタン画像136aと、チャンスボタン136の操作(押下)を促す促進表示としての、矢印の表示136bおよび「PUSH」という文字表示と、チャンスボタン136の操作を有効なものとして受付ける期間(操作有効期間)に関する表示としての残期間メータ表示136cとの3つがワンセットになって表示されている。残期間メータ表示136cは、チャンスボタン136の操作を有効として受付ける残期間を表す表示である。以下、これら3つの画像136a,136b,136cと「PUSH」という文字表示を総称して、操作促進報知の初期位置表示136Xと称する。この初期位置表示136Xは、第二の報知の一例に相当する。なお、上記3つの画像136a,136b,136cと「PUSH」という文字表示の全部を含んでいなくても、初期位置表示136Xとしてもよい。例えば、残期間メータ表示136cが含まれていない初期位置表示136Xであってもよい。
図14(e)は操作有効期間内であり、この図14(e)のタイミングで操作手段Aであるチャンスボタン136が操作される。チャンスボタン136は、操作されると、それまで赤色に点灯していたのが、白色への点灯に切り替わったり、あるいは消灯する。
操作手段Aであるチャンスボタン136が、操作有効期間内に操作されると、装飾図柄表示装置208の前側には、家紋役物247が落下してくる(図14(f)参照)。家紋役物247は、中図柄表示領域208bを覆うとともに、変動アイコン表示領域208eの一部も覆っており、変動アイコンcの一部も覆われている。家紋役物247の落下は、スーパーリーチへ発展することのジャッジ結果の表れであり、図14(g)に示すように、装飾図柄表示装置208ではスーパーリーチ演出が開始され、背景画像が変化する。チャンスボタン136は操作有効期間内に操作されて以降、初期位置で消灯したままの状態となり、振動はしていない。
やがて、図14(h)に示すように、家紋役物247が初期位置に戻り、背景画像が、襖の背景画像にさらに変化する。スーパーリーチ演出には、現在行われている図柄変動表示において、大当りの可能性が相対的に低い第一のスーパーリーチ演出(弱SPリーチ演出)と、大当りの可能性が相対的に高い第二のスーパーリーチ演出(強SPリーチ演出)とが用意されており、襖の背景画像は、弱SPリーチ演出の背景画像に相当する。この弱SPリーチ演出でも、ジャッジ演出が行われる。ここでのジャッジ演出は、大当りになるか否かをジャッジする演出であって、最終ジャッジ演出に相当し、襖が開いて中からお姫様のキャラクタが登場すれば、現在行われている図柄変動表示で大当りになることが確定であることのジャッジ結果の表れになる。図14(i)では、雲のようなエフェクト表示e1の表示がなされている。図14(j)の図ではわからないが、同図(j)では、雲のようなエフェクト表示e1の中に薄らと何かの陰が見えてきており、同図(k)では、エフェクト表示e1が消え、操作促進報知の初期位置表示136Xが表示されるとともに、右上には「姫を救出しろ」という文字表示の表示がなされている。なお、この「姫を救出しろ」という文字表示は、図14(h)のタイミングから表示されていてもよい。同図(j)の説明の中で記した何かの陰は、操作促進報知の初期位置表示136Xの陰であったことになる。図14(i)および同図(j)のエフェクト表示e1は、最終ジャッジ演出の前兆演出に相当し、操作促進報知の初期位置表示136Xが表示され始めた図14(k)から最終ジャッジ演出が開始されるが、図14(i)から最終ジャッジ演出が開始されたと見ることもできる。
図14(l)は操作有効期間内であり、この図14(l)のタイミングで操作手段Aであるチャンスボタン136が再び操作され、最終ジャッジ演出のジャッジ結果が表示される。図14(l)に続く図15(m)に示す装飾図柄表示装置208では、襖が開いたもの中には誰もおらず、ここでのジャッジ結果はハズレになる可能性が高いことになる。以上説明した最終ジャッジ演出の実行中も、操作手段Aであるチャンスボタン136は初期位置に位置し、振動はしていない。
なお、操作有効期間内に操作手段Aであるチャンスボタン136が操作されなくても、最終ジャッジのジャッジ結果を表示するようにしてもよく、また、チャンスボタン136は操作されずに、チャンスボタン136とは異なる操作手段(例えば、後述する第二のチャンスボタン137)が操作された場合であっても最終ジャッジ結果を表示するようにしてもよい(以下の例においても同じ。)。このことは、先のスーパーリーチへ発展するか否かをジャッジする演出でも同様であってもよいし、スーパーリーチへ発展するか否かをジャッジする演出に限ったことであってもよいし、大当りについての直接のジャッジとなる最終ジャッジ演出に限ったことであってもよい。
最終ジャッジ演出が終了すると、装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示として、3つの装飾図柄の揺れ変動表示が開始される。図15(n)に示す装飾図柄表示装置208では、「装飾3」−「装飾4」−「装飾3」が揺れ変動表示されている。
やがて、第1特図表示装置212で特図の図柄変動表示が終了し、確定表示されると、装飾図柄も確定表示され、図15(n)に示す装飾図柄表示装置208では、「装飾3」−「装飾4」−「装飾3」が確定表示されている。
図16は、弱SPリーチ演出を経て、操作手段A(チャンスボタン136)を絡めた演出が実行されて大当りする場合の一例を段階的に示す図であり、図17は、図16に示す例の続きを段階的に示す図である。
以下、図14および図15に示す例との相違点を中心に説明し、同じ点については説明を省略する場合がある。
図16(d)でも、リーチ状態において、ボタン演出が開始されている。ここでのボタン演出も、スーパーリーチへの発展するか否かをジャッジする演出になる。ボタン演出が開始されると、チャンスボタンランプ138が、赤色に点灯し始め、装飾図柄表示装置208には、操作促進報知の初期位置表示136Xが表示される。
図16(e)に示すように、操作手段Aであるチャンスボタン136が、操作有効期間内に操作されると、この例でも、同図(f)に示すように、装飾図柄表示装置208の前側に、家紋役物247が落下し、スーパーリーチへ発展することのジャッジ結果が報知される。
やがて、図16(h)に示すように、家紋役物247が初期位置に戻るとともに背景画像が襖の背景画像にさらに変化し、弱SPリーチ演出が開始される。ここでも、図16(i)に示すように、雲のようなエフェクト表示e1の表示がなされ、同図(j)では、エフェクト表示e1の中に薄らと何かの陰が見えてきている。また、エフェクト表示e1の表示がなされた後、操作手段Aであるチャンスボタン136が初期位置から進出し始める。チャンスボタン136が進出し始めると、チャンスボタンランプ138が赤色に点灯し始めるとともに、チャンスボタン136自身が振動を始める。すなわち、チャンスボタン136は、振動しながら進出動作(突出動作)を実行する。なお、突出後に振動を開始してもよい。チャンスボタン136は、初期位置と最大進出位置のちょうど中間の位置に到達し、その中間位置で停止する。また、図16(k)のタイミングで、エフェクト表示e1が消え、装飾図柄表示装置208の中央には、中間の位置まで進出した状態でチャンスボタンランプ138が赤色に点灯しているチャンスボタン136を模したボタン画像136a1と、矢印の表示136bと、残期間メータ表示136cとの3つがワンセットになって表示されている。以下、これら3つの画像136a2,136b,136cを総称して、操作促進報知の中間位置表示136Yと称する。この中間位置表示136Yも、第二の報知の一例に相当する。なお、上記3つの画像136a2,136b,136cの全部を含んでいなくても、中間位置表示136Yとしてもよい。例えば、残期間メータ表示136cが含まれていない中間位置表示136Yであってもよい。チャンスボタン136は、中間位置で停止した後も、振動を続け、チャンスボタン136の操作を有効として受付ける残期間がゼロになるか、チャンスボタン136が押し込み操作されるまで、振動を継続する。なお、チャンスボタン136の進出開始タイミングは、弱SPリーチ演出中であればいつでもよく、例えば、エフェクト表示e1の表示がなされる前であってもよいし、操作促進報知の中間位置表示136Yの表示と同時であってもよいし、そのさらに後であってもよい。なお、ここで列挙したチャンスボタン136の進出開始タイミングについての複数種類の例のうちのいずれか一種類の例のみを適用してもよいし、複数種類の例を適用してもよいし、全種類を適用してもよい。また、チャンスボタン136の進出動作完了(停止)のタイミングも、弱SPリーチ演出中であればいつでもよく、操作促進報知の中間位置表示136Yの表示と同時であってもよいし、その後であってもよい。また、チャンスボタン136の振動開始も、チャンスボタン136の進出開始と一致していなくてもよく、進出開始よりも前であってもよいし、後であってもよい。後である場合には、例えば、チャンスボタン136の進出動作完了(停止)と同時、あるいはその後に、振動を開始してもよい。さらに、チャンスボタン136は、少しでも押し込み操作されれば振動を終了してもよいし、初期位置まで押し込み操作されるまで、振動を継続してもよい。図16(i)および同図(j)のエフェクト表示e1も、最終ジャッジ演出の前兆演出に相当し、操作促進報知の中間位置表示136Yが表示され始めた図16(k)から最終ジャッジ演出が開始されるが、図16(i)から最終ジャッジ演出が開始されたと見ることもできるし、チャンスボタン136が進出し始めた時点から最終ジャッジ演出が開始されたと見ることもできるし、チャンスボタン136が中間位置に到達した時点から最終ジャッジ演出が開始されたと見ることもできる。
図16(l)は操作有効期間内であり、この図16(l)のタイミングで操作手段Aである、中間位置まで進出(突出)したチャンスボタン136が、初期位置まで押し込み操作され、最終ジャッジ演出のジャッジ結果が表示される。図16(l)に続く図17(m)では、チャンスボタン136は初期位置にあり、振動もしておらず、装飾図柄表示装置208には、襖の奥にお姫様のキャラクタGCが表示されており、ここでのジャッジ結果は大当りになることが確定であることになる。図17(m)に示す装飾図柄表示装置208におけるお姫様のキャラクタGCが登場する演出は、予告演出であって第二の演出の一例に相当する。すなわち、この演出(第二の演出)は、操作手段Aであるチャンスボタン136の操作に応じて開始される演出である。なお、お姫様のキャラクタGCが登場する予告演出(第二の演出)は、操作手段Aであるチャンスボタン136の操作が開始されると同時に開始されてもよいし、チャンスボタン136が初期位置に戻ると同時に開始されてもよいし、チャンスボタン136が初期位置に戻ると同時に開始されてもよいし、チャンスボタン136が操作されたことを第一の条件に、他の第二の条件(例えば、弱SPリーチ演出開始後第一の時間経過)を満足すると開始されてもよい。
なお、チャンスボタン136の操作に応じて開始される演出(第二の演出)としては、液晶表示や、LEDの点灯あるいは点滅であってもよい。また、第二の演出は、複数種類の演出のうちのN(複数)個の演出を含む演出であってもよく、第二の演出が開始される前に、チャンスボタン136が振動する場合があるように構成されていてもよいし、チャンスボタン136が必ず振動するように構成されていてもよい。
なお、この例では、チャンスボタン136が進出しているが、初期位置に留まって振動する態様であってもよく、チャンスボタン136を、後述する第二のチャンスボタン137に置き換えてもよい。
最終ジャッジ演出が終了すると、装飾図柄表示装置208では、図17(n)に示すように、「装飾3」−「装飾3」−「装飾3」が揺れ変動表示され、次いで、図17(o)に示すように、「装飾3」−「装飾3」−「装飾3」が確定表示され、大当りになる。なお、揺れ変動表示から確定表示まで、図15に示す例では、無模様の背景画面であったが、大当りする場合には、殿様達が集まっている背景画面になっている。また、大当りする場合には、揺れ変動表示中に、大当りの種類の昇格演出(例えば、確変無し大当りから確変付き大当りへの昇格演出)を行ってもよい(以下においても同じ。)。
図18は、図16及び図17に示す例とは異なる例を示す図である。
図18における、かっこ書きで記されたアルファベットの図番は、図16及び図17における、かっこ書きで記されたアルファベットの図番に対応している。以下、図16および図17に示す例との相違点を中心に説明し、同じ点については説明を省略する場合がある。
この図18に示す例は、ある演出(図16(d)〜同図(g)の演出)を経由してからでないと実行されない演出である。図18(i)に示す装飾図柄表示装置208には、エフェクト表示e1の表示がなされ、同図(j)では、エフェクト表示e1の中に薄らと何かの陰が見えてきている。また、この例でも、エフェクト表示e1の表示がなされた後、操作手段Aであるチャンスボタン136が初期位置から赤色に点灯するとともに振動しながら進出し始める。図18に示す例では、チャンスボタン136は最大進出位置まで進出し、最大進出位置で停止する。なお、最大進出位置まで進出した後、初期位置に向けて第一の量だけ戻ってから停止してもよい。図18(k)に示す装飾図柄表示装置208の中央には、最大進出位置まで進出した状態でチャンスボタンランプ138が赤色に点灯しているチャンスボタン136を模したボタン画像136a2と、矢印の表示136bと、残期間メータ表示136cとの3つがワンセットになって表示されている。以下、これら3つの画像136a2,136b,136cを総称して、操作促進報知の最大進出位置表示136Zと称する。この最大進出位置表示136Zも、第二の報知の一例に相当する。なお、上記3つの画像136a2,136b,136cの全部を含んでいなくても、最大進出位置表示136Zとしてもよい。例えば、残期間メータ表示136cが含まれていない最大進出位置表示136Zであってもよい。
この操作促進報知の最大進出位置表示136Zは、ボタン画像136a2が大きいため、「姫を救出しろ」という文字表示の一部を隠してしまっている。チャンスボタン136が最大進出位置表示136Zまで進出していることで、中間位置までしか進出しなかった場合や、全く進出せずに初期位置に留まっている場合に比べて、大当りの期待度が高い。
図18(l)は操作有効期間内であり、この図18(l)のタイミングで操作手段Aである、最大進出位置まで進出(突出)したチャンスボタン136が、初期位置まで押し込み操作され、最終ジャッジ演出のジャッジ結果が表示される。図18(m)に示す装飾図柄表示装置208には、襖の奥にお姫様のキャラクタGCが表示されており、ここでのジャッジ結果は大当りになることが確定であることになる。また、図18(m)では、チャンスボタン136は初期位置で振動を継続している。すなわち、この例では、最大進出位置で振動していたチャンスボタン136は、押し込み操作の最中にも、初期位置に戻ってからも振動しており、振動が継続している。ただし、チャンスボタン136の振動は、押し込み操作を契機に一旦中断してもよい。例えば、チャンスボタン136は、少しでも押し込み操作されれば振動を一旦中断し、初期位置に戻ってから振動を再開してもよいし、初期位置に戻ると同時に振動を一旦中断し、その後、振動を再開してもよい。また、チャンスボタン136が進出(突出)していたか否かに関係なく、またチャンスボタン136の進出量に関係なく、お姫様のキャラクタGCが登場する予告演出の実行中の少なくとも一部の期間(全期間であってもよいし、最初等の一部期間だけであってもよい)において、チャンスボタン136が振動する。以上説明した図18に示す例では、第二の演出の一例に相当する、お姫様のキャラクタGCが登場する予告演出において、操作手段Aであるチャンスボタン136が振動する。
なお、この例でも、チャンスボタン136が進出しているが、初期位置に留まって振動する態様であってもよく、チャンスボタン136を、後述する第二のチャンスボタン137に置き換えてもよい。
また、予告演出におけるお姫様のキャラクタGCの表示態様が、大当りの種類や確変付き大当りの期待度に応じて変化してもよい。例えば、確変付き大当りの期待度が高い場合には、扇子を広げて踊っている表示態様(第二の表示態様)であってもよい。
図19は、強SPリーチ演出を経て、操作手段A(チャンスボタン136)を絡めた演出が実行されながらも、ハズレになってしまう場合の一例を段階的に示す図であり、図20は、図19に示す例の続きを段階的に示す図である。
以下、これまで説明した例との相違点を中心に説明し、同じ点については説明を省略する場合がある。
図19(d)でも、リーチ状態において、ボタン演出が開始されている。ここでのボタン演出も、スーパーリーチへの発展するか否かをジャッジする演出になる。ボタン演出が開始されると、チャンスボタンランプ138が、赤色に点灯し始め、装飾図柄表示装置208には、操作促進報知の初期位置表示136Xが表示される。
図19(e)に示すように、操作手段Aであるチャンスボタン136が、操作有効期間内に操作されると、この例でも、同図(f)に示すように、装飾図柄表示装置208の前側に、家紋役物247が落下し、スーパーリーチへ発展することのジャッジ結果が報知される。
やがて、図19(h)に示すように、家紋役物247が初期位置に戻り、背景画像が、主人公の殿様と敵役との決闘場面に変化する。この決闘場面の背景画像は、強SPリーチ演出の背景画像に相当する。強SPリーチ演出でも、大当りになるか否かの最終ジャッジ演出が行われ、主人公の殿様が勝てば、現在行われている図柄変動表示で大当りになることが確定であることのジャッジ結果の表れになる。図19(i)に示すように、殿様と敵役とが斬り合った表示に、閃光のようなエフェクト表示e2がオーバーラップする。なお、閃光のようなエフェクト表示e2の表示がなされた後であっても、操作手段Aであるチャンスボタン136は初期位置に位置したままである。図19(k)では、エフェクト表示e2が消え、操作促進報知の初期位置表示136Xが表示されるとともに、チャンスボタンランプ138は初期位置で赤色に点灯し始める。ただし、チャンスボタン136は振動はしていない。図19(i)および同図(j)のエフェクト表示e2も、最終ジャッジ演出の前兆演出に相当し、操作促進報知の初期位置表示136Xが表示され始めた図19(k)から最終ジャッジ演出が開始されるが、図19(i)から最終ジャッジ演出が開始されたと見ることもできる。
図19(l)は操作有効期間内であり、この図19(l)のタイミングで、初期位置にあるチャンスボタン136(操作手段A)が押され、最終ジャッジ演出のジャッジ結果が表示される。図20(m)に示す装飾図柄表示装置208には、敵役が勝利した場面が表示されており、ここでのジャッジ結果はハズレになる可能性が高いことになる。なお、図20(m)に示すチャンスボタン136は初期位置で消灯した状態にあり、振動もしていない。
最終ジャッジ演出が終了すると、装飾図柄表示装置208では、図20(n)に示すように、「装飾3」−「装飾4」−「装飾3」が無模様の背景画面で揺れ変動表示され、次いで、図20(o)に示すように、ハズレの組合せである「装飾3」−「装飾4」−「装飾3」が確定表示され、ハズレになる。
図21は、強SPリーチ演出を経て、操作手段B(透過部191)を絡めた演出が実行され、大当りになる場合の一例を段階的に示す図であり、図22は、図21に示す例の続きを段階的に示す図である。
以下、図19および図20に示す例との相違点を中心に説明し、同じ点については説明を省略する場合がある。
スーパーリーチへ発展するか否かのジャッジ演出(図21(d)〜同図(g))を経て、図21(h)では、強SPリーチ演出が開始され、装飾図柄表示装置208には、決闘場面の背景画像が表示される。次いで、図21(i)では、閃光のようなエフェクト表示e2の表示がなされる。
図21では、装飾図柄表示装置208にエフェクト表示e2の表示が開始されても、操作手段Aであるチャンスボタン136は、初期位置で消灯したままであって、振動していない。一方、図21(j)に示すように、操作手段Bである透過部191は、初期位置から前方に回動し、遊技者側に倒れ込んでくる。なお、エフェクト表示e2の表示と同時に透過部191が前方に回動してもよいし、エフェクト表示e2の表示の前に透過部191が前方に回動してもよいし。図21(k)のタイミングで、エフェクト表示e2が消え、装飾図柄表示装置208の中央には、透過部191が前方に回動したパチンコ機100を模した透過部回動画像191aと、透過部191を押し込むことを示唆する矢印の表示191bおよび「押しこめ」という文字表示と、透過部191の操作を受付ける残期間を表す残期間メータ表示191cとの3つがワンセットになって表示されている。以下、これら3つの画像191a,191b,191cと「押しこめ」という文字表示を総称して、操作促進報知の透過部表示191Xと称する。この透過部表示191Xは、第一の報知の一例に相当する。なお、上記3つの画像191a,191b,191cと「押しこめ」という文字表示の全部を含んでいなくても、透過部表示191Xとしてもよい。例えば、残期間メータ表示191cが含まれていない透過部表示191Xであってもよい。なお、透過部表示191Xの表示と同時に透過部191が前方に回動してもよいし、透過部表示191Xが表示された後で透過部191が前方に回動してもよい。透過部表示191Xが表示されても、操作手段Aであるチャンスボタン136は、初期位置で消灯したままであって、振動していない。また、前方に回動した透過部191も振動していないが、振動させてもよい。図21(i)および同図(j)のエフェクト表示e2も、最終ジャッジ演出の前兆演出に相当し、操作促進報知の透過部表示191Xが表示され始めた図21(k)から最終ジャッジ演出が開始されるが、エフェクト表示e2が開始され始めた時点から最終ジャッジ演出が開始されたと見ることもできるし、透過部191が前方に回動した時点から最終ジャッジ演出が開始されたと見ることもできる。
図21(l)は操作有効期間内であり、この図21(l)のタイミングで操作手段Bである透過部191が初期位置まで押し込み操作される。この例では、透過部191が初期位置まで押し込まれると、図21(l)に続く図22(m)に示すように、装飾図柄表示装置208の前側には家紋役物247が再度落下してくるとともに、背景画像が変化する。さらに、左右から一対の合体役物248が、家紋役物247に向けて進出し、図22(n)に示すように、一対の合体役物248は、左右それぞれから家紋役物247を挟み込み、家紋役物と合体する。操作手段Bである透過部191が前方に回動したこと自体が、大当りになることを示唆する演出であってもよいし、家紋役物247が落下したことが大当りになることを示唆する演出であってもよいし、さらに一対の合体役物248が家紋役物247に合体することが大当りになることを示唆する演出であってもよい。なお、ここで列挙した大当りになることを示唆する演出についての複数種類の例のうちのいずれか一種類の例のみを適用してもよいし、複数種類の例を適用してもよいし、全種類を適用してもよい。その後、まず、一対の合体役物248が初期位置に戻り(図22(o)、次いで、家紋役物247が初期位置に戻り(図22(p))、装飾図柄表示装置208の表示画面を遮るものがなくなった状態で、最終ジャッジ演出のジャッジ結果が表示される。図22(q)に示す装飾図柄表示装置208には、殿様が勝利した場面が表示されており、ここでのジャッジ結果は大当りになることが確定であることになる。最終ジャッジ演出のジャッジ結果が表示されたこの場面では、左上に縮小表示された装飾図柄の変動表示は、図22(q)では依然としてリーチ状態であるが、装飾図柄の大当りの組合せ(例えば、「333」)になっていてもよい。すなわち、最終ジャッジ結果の表示とともに、装飾図柄の大当りの組合せが小さく表示されており、その後、装飾図柄の大当りの組合せが大きく表示される態様であってもよい。
なお、図22(q)に示すチャンスボタン136は初期位置で消灯した状態にあり、振動もしていない。
最終ジャッジ演出が終了すると、装飾図柄表示装置208では、図22(r)に示すように、殿様達が集まっている背景画面で「装飾3」−「装飾3」−「装飾3」が揺れ変動表示され、次いで、図22(s)に示すように、「装飾3」−「装飾3」−「装飾3」が確定表示され、大当りになる。
以上説明した図21および図22に示す例では、最終ジャッジ演出の開始前に家紋役物247(第一の演出可動体)が動作を行い(図21(f)〜同図(g))、最終ジャッジ演出でも家紋役物247が動作を行う(図22(m)〜同図(o))例であったが、最終ジャッジ演出の開始前には家紋役物247の動作は行われず、最終ジャッジ演出でのみ動作が行われるようにしてもよい。
なお、この例では、透過部191を操作する場面(図21(j)〜同図(l))があったが、透過部191に代えて、後述する第二のチャンスボタン137等の他の操作手段を操作するようにしてもよい。
図23は、操作手段Bである透過部191の操作に応じて、操作手段Aであるチャンスボタン136が振動を開始する一例を段階に示す図である。図23における、かっこ書きで記されたアルファベットの図番は、図21及び図22における、かっこ書きで記されたアルファベットの図番に対応している。以下、図21および図22に示す例との相違点を中心に説明し、同じ点については説明を省略する場合がある。
この図23に示す例は、ある演出(図21(d)〜同図(j)の演出)を経由してからでないと実行されない演出である。図23(k)に示す操作促進報知の透過部表示191Xが表示された後、すなわち、最終ジャッジ演出が開始された後、同図(l)に示すように透過部191を初期位置まで押し込むと、チャンスボタン136を操作しなくても、チャンスボタン136が勝手に振動を開始する(図23(m)参照)。この例では、最終ジャッジ演出の開始と同時にチャンスボタン136も振動を開始し、最終ジャッジ演出のジャッジ結果が表示される前にチャンスボタン136は振動を終了する(図23(p)参照)。すなわち、チャンスボタン136の振動は、最終ジャッジ演出の実行期間の一部である、図23(m)〜同図(p)の期間に限って実行され、最終ジャッジ演出のジャッジ結果が表示される図23(q)のタイミングでは、振動しておらず、ジャッジ結果に注目させることができる場合がある。ただし、チャンスボタン136は、最終ジャッジ演出が終了するまで振動を継続するようにしてもよく、この場合には、チャンスボタン136の振動は常に、最終ジャッジ演出の実行期間の全期間になる。また、チャンスボタン136は、最終ジャッジ演出が終了しても引き続き振動を継続してもよく、最終ジャッジ演出終了後に振動が継続している状態で、装飾図柄表示装置208に操作促進報知の初期位置表示136Xを表示してもよいし、表示しなくてもよい。
なお、図23に示す例では、最終ジャッジ演出の一環として、チャンスボタン136が振動していると見ることもできる。
以上説明した図23に示す例では、図23(m)〜同図(q)の最終ジャッジ演出が、第一の演出の一例に相当し、透過部191の操作に応じて開始される予告演出である。
図23に示す例では、振動するチャンスボタン136が操作されることはなかったが、最終ジャッジ演出の実行中に振動しているチャンスボタン136が操作されると、最終ジャッジ演出は継続され、その操作に応じて、まずは家紋役物247や合体役物248が初期位置に戻り、次いで、ジャッジ結果が表示される。したがって、チャンスボタン136を操作するタイミングが早ければ早いほど、ジャッジ結果を早く見ることができる。なお、振動しているチャンスボタン136が操作された場合、同じジャッジ演出である図17(m)や図18(m)に示す演出が開始されることはない。すなわち、図23を用いて説明した最終ジャッジ演出(第一の演出)の実行中においてチャンスボタン136(第二の操作手段)が振動している状態でチャンスボタン136の操作をしても図17(m)や図18(m)に示す演出(第二の演出)は開始されない。また、図17(m)や図18(m)に示す演出(第二の演出)は、図23を用いて説明した最終ジャッジ演出(第一の演出)と同時に実行されないように構成されている演出である。
図24は、操作手段Bである透過部191を操作した後、操作手段Aであるチャンスボタン136も操作した一例を段階に示す図である。図24における、かっこ書きで記されたアルファベットの図番は、図21及び図22における、かっこ書きで記されたアルファベットの図番に対応している。以下、図23に示す例との相違点を中心に説明し、同じ点については説明を省略する場合がある。
この図24に示す例も、ある演出(図21(d)〜同図(j)の演出)を経由してからでないと実行されない演出である。図24に示す例では、操作促進報知の透過部表示191Xが表示されると、比較的早いタイミングで、透過部191が押し込み操作される(図24(l))。すなわち、操作促進報知の透過部表示191Xのうちの残期間メータ表示191cが1/5程度減ったタイミングで透過部191が押し込み操作される。
この例では、透過部191を初期位置まで押し込んだ後に、今度は、操作手段Aに相当するチャンスボタン136を押下する。すると、チャンスボタン136が振動し始める。チャンスボタン136は、間接的には、透過部191の操作に応じて振動を開始し、直接的には、押下操作に応じて振動を開始する。また、チャンスボタン136は、押下されている間、振動を継続するが、振動し始めてから、予め定められている振動最長時間を経過すると、押下されていても振動することを終了する。図24に示す例では、最終ジャッジ演出が終了し、揺れ変動表示が開始されても、チャンスボタン136は振動を継続している(図24(r1)参照)が、揺れ変動表示が開始されてしばらくすると、振動最長時間に達し、押下されていても振動することを終了している(図24(r2)参照)。振動最長時間は、図24(m)〜同図(r1)の6コマ分に相当する。揺れ変動表示は、その後もしばらく続き(図24(r3)〜同図(r4))、チャンスボタン136が振動しなくなってから第一の時間(図24(r2)〜同図(r4)の3コマ分に相当する時間)継続してから、図24(s)に示すように、「装飾3」−「装飾3」−「装飾3」が確定表示され、大当りになる。以上説明したように、図24に示す例では、揺れ変動表示は、図24(r1)〜同図(r4)の4コマ分に相当する期間にわたって実行されている。
なお、図24における例では、操作手段Bである透過部191の操作に応じて最終ジャッジ演出が開始されたと見ることもできる。すなわち、最終ジャッジ演出が開始されると、家紋役物247が落下してくる。また、最終ジャッジ演出が開始されると、チャンスボタン136の押下に応じてチャンスボタン136が振動する。
以上説明した図24に示す例では、図24(m)〜同図(q)の最終ジャッジ演出が、第一の演出の一例に相当する。
図25は、操作手段Bである透過部191を操作するタイミングが、図24に示す例より遅かった場合の一例を段階に示す図である。図25における、かっこ書きで記されたアルファベットの図番は、図21及び図22における、かっこ書きで記されたアルファベットの図番に対応している。以下、図24に示す例との相違点を中心に説明し、同じ点については説明を省略する場合がある。
この図25に示す例も、ある演出(図21(d)〜同図(j)の演出)を経由してからでないと実行されない演出である。図25に示す例では、操作促進報知の透過部表示191Xのうちの残期間メータ表示191cが2/5程度減ったタイミングで透過部191が押し込み操作される。すなわち、図24に示す例よりも1コマ分遅れて透過部191が操作される(図25(l2)参照)。この結果、図24に示す例に比べて、最終ジャッジ演出の開始が1コマ分遅れるとともに、チャンスボタン136の振動期間も後ろにズレ、予め定められている上記振動最長時間が経過するタイミングも1コマ後ろにズレる。図25に示す例では、振動最長時間は、図25(m)〜同図(r1)の6コマ分に相当し、チャンスボタン136は同図(r1)のタイミングで振動を終了する。揺れ変動表示は、チャンスボタン136が振動しなくなってから第二の時間(図25(r2)〜同図(r3)の2コマ分に相当する時間)継続してから、図25(s)に示すように、「装飾3」−「装飾3」−「装飾3」が確定表示され、大当りになる。以上説明したように、揺れ変動表示は、図24に示す例では4コマ分に相当する期間であったのに対して、この図25に示す例では、図25(r1)〜同図(r3)の3コマ分に相当する期間にわたって実行されており、揺れ変動表示の実行期間が、操作手段Bである透過部191を操作するタイミングが遅れた分だけ短くなっている。
図26は、操作手段Bである透過部191が、筐体が振動することによって振動する例を示す図である。図26における、かっこ書きで記されたアルファベットの図番は、図24における、かっこ書きで記されたアルファベットの図番に対応している。以下、図24に示す例との相違点を中心に説明し、同じ点については説明を省略する場合がある。
この図26に示す例も、ある演出(図21(d)〜同図(j)の演出)を経由してからでないと実行されない演出である。この例では、図26(k)に示すように、操作手段Bである透過部191が初期位置(第一の位置)から前方に回動した第二の位置(前方傾斜位置)で振動している。透過部191は、透過部191自身が振動しなくても、透過部191が直接あるいは間接的に取り付けられた筐体が振動することによって、振動する。ここにいう筐体とは、本体104(内枠)であったり、透過部ユニット190が設けられた前面枠扉106であったりする。この例では、図26(k)に示す操作促進報知の透過部表示191Xの他、透過部191の振動によっても、透過部191の操作を促すことがき、図26(l)では、振動する透過部191が初期位置まで押し込まれる。透過部191が初期位置まで押し込まれると、筐体の振動は終了し、今度は、操作手段Aであるチャンスボタン136が押下されると、チャンスボタン136が振動し始める。
なお、筐体の振動、引いては透過部191の振動は、透過部191が初期位置から前方傾斜位置に到達すると開始してもよいし、透過部191が初期位置から前方に回動し始めた時点から開始してもよいし、透過部191が前方傾斜位置に到達した後、第一の時間が経過しても透過部191が操作されない場合に開始してもよい。また、筐体の振動、引いては透過部191の振動は、透過部191が初期位置まで押し込まれると終了する他、前方傾斜位置から少しでも押し込まれると終了してもよいし、初期位置に押し込まれても、振動を開始してから、あるいは初期位置に戻ってから第一の振動期間は振動を続け、チャンスボタン136とともに振動する期間があってもよい。
また、この例の透過部191と同じく、操作手段Aであるチャンスボタン136も、チャンスボタン136自身が振動しなくても、例えば、チャンスボタン136が直接あるいは間接的に取り付けられた筐体(例えば、球貯留皿付扉108)が振動することによって、振動するようにしてもよい。
さらに、透過部191自身が前後方向あるいは横方向に振動する構成であってもよい。
以上説明した、図23(m)〜同図(q)、図24(m)〜同図(q)、図25(m)〜同図(q)、図26(m)〜同図(q)に示す最終ジャッジ演出の態様は、これより先に説明した図17(m)や図18(m)に示すジャッジ演出の態様と異なる。演出の態様が異なるとは、背景画面が異なっていたり、登場するキャラクタが異なっていたり、表示される文字の色が異なっていたりすることを意味する。
また、図23〜図26に示すいずれの例も、透過部191を操作する例であったが、透過部191に代えて、後述する第二のチャンスボタン137等の他の操作手段を操作する例であってもよい。
図27は、透過部191自身が前後方向に回動し強振動する例を示す図である。この図27には、左側と右側にそれぞれ別の例が示されている。
まず、図27の左側の例について説明する。この左側に示す例も、ある演出(図21(d)〜同図(g)の演出)を経由してからでないと実行されない演出である。図27(ア)の状態は、図19(k)の状態と同じであり、操作促進報知の初期位置表示136Xが表示されるとともに、チャンスボタンランプ138は初期位置で赤色に点灯し始める。
図27(イ)は操作有効期間内であり、この図27(イ)のタイミングで、初期位置にあるチャンスボタン136(操作手段A)が押される。ここでは、図19に示す例と異なり、最終ジャッジ演出のジャッジ結果が即座に表示されず、図24(m)等と同じように、装飾図柄表示装置208の前側には家紋役物247が落下してくるとともに、背景画像が変化する。さらに、この例では、家紋役物247の落下とともに、操作手段Bである透過部191が初期位置から前方傾斜位置まで回動する(図27(ウ)参照)。次いで、図27(エ)に示すように、左右から進出してきた一対の合体役物248によって家紋役物247が挟み込まれ、一対の合体役物248と家紋役物247は合体するとともに、透過部191が前方傾斜位置から初期位置に戻る。続いて、図27(オ)に示すように、一対の合体役物248が初期位置に戻り家紋役物247が残った状態で、透過部191が初期位置から前方傾斜位置まで再び回動する。さらに、図27(カ)に示すように、家紋役物247が初期位置に戻り、透過部191が前方傾斜位置から初期位置に再び戻る。
以上説明したように、図27の左側の例では、最終ジャッジ演出が開始されると同時に、操作手段Bである透過部191が、初期位置と前方傾斜位置との間で回動を繰り返す強振動を行う。この強振動は、最終ジャッジ演出の一環として行われていると見ることもできるし、最終ジャッジ演出とは別の演出と見ることもできる。
次に、図27の右側の例について説明する。この右側に示す例も、ある演出(図21(d)〜同図(j)の演出)を経由してからでないと実行されない演出である。図27(あ)の状態は、図24(k)の状態と同じであり、操作促進報知の透過部表示191Xが表示されるとともに、操作手段Bである透過部191が前方傾斜位置まで回動している。なお、操作手段Aであるチャンスボタン136は、初期位置で消灯したままである。
図27(い)は透過部191の操作有効期間内であるが、この図27(い)では、透過部191ではなく、初期位置で消灯したままのチャンスボタン136が操作される。
チャンスボタン136が操作された場合であっても、図27の左側の、透過部191が操作された例と同じく、最終ジャッジ演出が実行されるとともに、透過部191が初期位置と前方傾斜位置との間で回動を繰り返す強振動を行う。すなわち、透過部191は、図27(う)では前方傾斜位置から初期位置まで戻り、同図(え)では初期位置から前方傾斜位置まで回動し、同図(お)では前方傾斜位置から初期位置まで再び戻り、同図(か)では初期位置から前方傾斜位置まで再び回動する。したがって、チャンスボタン136はいわゆる裏ボタンであったことになる。ただし、図27(い)に示すチャンスボタン136の操作後に、チャンスボタン136は振動することなく、初期位置で消灯したままである。
図28は、強SPリーチ演出を経て、敵役が勝利した場面が一旦は表示されるものの、復活演出によって大当りになる場合の一例を段階的に示す図であり、図29は、図28に示す例の続きを段階的に示す図である。
図28に示す例は、図21に示す例と同じであり、スーパーリーチへ発展するか否かのジャッジ演出(図28(d)〜同図(g))を経て、図28(h)では、強SPリーチ演出が開始され、同図(i)では、閃光のようなエフェクト表示e2の表示がなされる。
図28(j)でも、装飾図柄表示装置208にエフェクト表示e2の表示がなされている状態で、操作手段Bである透過部191が初期位置から前方傾斜位置まで回動し、図28(k)のタイミングで、エフェクト表示e2が消え、装飾図柄表示装置208の中央には操作促進報知の透過部表示191Xが表示されるとともに、透過部191は前方傾斜位置に位置したままである。
図28(l)では、透過部191が押し込み操作される。図28(l)に続く図29(α)では、最終ジャッジ演出のジャッジ結果と思われる、図20(m)と同様な敵役が勝利した場面が装飾図柄表示装置208に表示され、次いで、図29(β)に示すように、「装飾3」−「装飾4」−「装飾3」のハズレの組合せの揺れ変動表示が一旦開始される。
ところが、図29(γ)に示す装飾図柄表示装置208では、復活演出が開始される際の前兆表示がなされ、図29(m)から同図(p)まで復活演出が実行される。ここでの復活演出は、図22(m)から同図(p)に示す最終ジャッジ演出と同じ演出であり、装飾図柄表示装置208の手前には、家紋役物247と一対の合体役物248が登場する。
復活演出が終了すると、図29(r)に示すように、「装飾3」−「装飾3」−「装飾3」の大当りの組合せの揺れ変動表示が即座に開始され、同図(s)に示す装飾図柄表示装置208では、そのまま「装飾3」−「装飾3」−「装飾3」の大当りの組合せが確定表示される。
以上説明した例では、最終ジャッジ演出のジャッジ結果と思われていた、図29(α)の装飾図柄表示装置208に表示された決闘結果の表示は、偽の表示であったことになる。また、操作手段Aであるチャンスボタン136も操作手段Bである透過部191も振動しないが、真であろうが偽であろうが、決闘結果の表示(最終ジャッジ演出のジャッジ結果の表示)が表示されるタイミングや、その後のタイミングで、大当りになることが確定である場合には、チャンスボタン136または/および透過部191が振動するようになっていれば、上級者には、大当りになることが確定であることを伝えることができ、遊技の興趣が向上する場合がある。すなわち、チャンスボタン136または/および透過部191の振動を利用して、最終ジャッジ演出のジャッジ結果(真の結果)を報知するようにしてもよい。
なお、この例でも、透過部191を操作する場面(図28(j)〜同図(l))があったが、透過部191に代えて、後述する第二のチャンスボタン137等の他の操作手段を操作するようにしてもよい。
図30は、第三の演出の一例を段階的に示す図である。図30における、かっこ書きで記されたアルファベットの図番は、図14等における、かっこ書きで記されたアルファベットの図番に対応している。
図30(c)に示す装飾図柄表示装置208では、リーチ演出が開始されており、この例でも、リーチ演出が開始されると、ボタン演出の一種である操作を絡めた演出が開始される。ここでの操作を絡めた演出も、ジャッジ演出の一種であり、スーパーリーチへの発展するか否かをジャッジする予告演出になる。図30(d)では、操作を絡めた演出として、操作手段Bである透過部191が初期位置から前方傾斜位置まで回動し、装飾図柄表示装置208には、操作促進報知の透過部表示191X’が表示されている。なお、同図(d)に示す透過部表示191X’は、これまで説明してきた透過部表示191Xと若干異なるが、同じ機能を持った表示である。なお、操作手段Aであるチャンスボタン136は、振動することなく、初期位置で消灯したままである。
図30(e)に示すように、透過部191の操作有効期間内に、透過部191が押し込み操作され、同図(f)では、装飾図柄表示装置208の前側には、家紋役物247が落下してくる。また、図14(f)等では無模様の背景画像であったのに対し、図30(f)に示す装飾図柄表示装置208には、影付きのエフェクト表示e3が表示されている。なお、エフェクト表示e3の一部は、家紋役物247によって隠されている。ここでも、家紋役物247の落下は、スーパーリーチへ発展することのジャッジ結果の表れであり、この後、スーパーリーチへ発展する。以上説明した図30(f)の演出が、第三の演出の一例に相当し、透過部191の操作に応じて開始される予告演出である。
なお、この例でも、透過部191を操作する場面(図30(d)〜同図(e))があったが、透過部191に代えて、後述する第二のチャンスボタン137等の他の操作手段を操作するようにしてもよい。
図31は、透過部191の操作に応じて開始される予告演出の他の例を段階的に示す図である。図31における、かっこ書きで記されたアルファベットの図番は、図21における、かっこ書きで記されたアルファベットの図番に対応している。
この図31に示す例も、ある演出(図21(d)〜同図(f)の演出)を経由してからでないと実行されない演出である。スーパーリーチへ発展するか否かのジャッジ演出が図31(g)で終わり、同図(h’)からはスーパーリーチ演出が開始される。このスーパーリーチ演出は、これまで説明した強SPリーチ演出とも弱SPリーチ演出とも異なる演出であり、演出抽選によって選択された演出になる。ただし、図21(j)〜同図(k)に示す前方傾斜位置まで回動した透過部191を、操作促進報知の透過部表示191Xのうちの残期間メータ表示191cが、1/2以上残っているタイミングで操作した場合には図23に示す最終ジャッジ演出が実行され、1/2未満しか残っていないタイミングで操作した場合にはこの図31に示す最終ジャッジ演出が実行されるようにしてもよい。すなわち、操作手段Bである透過部191の操作に応じて、図23に示す最終ジャッジ演出および図31に示す最終ジャッジ演出のうちのいずれか一方の演出が開始されるように構成されていてもよい。
図31(h’)の装飾図柄表示装置208には、主人公の殿様が悪商人を追いかけている背景画像が表示され、同図(i’)では、閃光のようなエフェクト表示e2の表示がなされる。エフェクト表示e2の表示が開始されても、操作手段Aであるチャンスボタン136は、初期位置で消灯したままであって、振動していない。一方、図31(j’)に示すように、操作手段Bである透過部191は、初期位置から前方傾斜位置まで回動しており、図31(k’)のタイミングで、エフェクト表示e2に代わって、操作促進報知の透過部表示191Xが表示される。図31(l’)は、操作有効期間内であり、透過部191が初期位置まで押し込み操作される。
透過部191の押し込み操作に応じて、第三の演出の一例に相当する最終ジャッジ演出が開始され、図31(m’)では、図22(m)に示す背景画像とは異なる、城下町の町並みの背景画像が表示されるとともに、図22(m)と同じく、装飾図柄表示装置208の前側には家紋役物247が落下してくる。次いで、図31(n’)に示すように、城下町の町並みの背景画像の前で、左右から進出してきた一対の合体役物248によって家紋役物247が挟み込まれ、一対の合体役物248と家紋役物247は合体する。続いて、図31(o’)に示すように、一対の合体役物248が初期位置に戻り、城下町の町並みの背景画像の前に家紋役物247が残った状態になり、さらに、図31(p’)に示すように、城下町の町並みの背景画像が表示された装飾図柄表示装置208の前から家紋役物247が初期位置に戻り、装飾図柄表示装置208の表示画面を遮るものがなくなった状態で、最終ジャッジ演出のジャッジ結果が表示される。図31(q’)に示す装飾図柄表示装置208には、殿様が悪商人を捕まえた場面が表示されており、ここでのジャッジ結果は大当りになることが確定であることになる。第三の演出の一例に相当する、図31(m’)〜同図(q’)の最終ジャッジ演出の実行期間中、チャンスボタン136は、振動することなく、初期位置で消灯したままである。図31(m’)〜同図(q’)の最終ジャッジ演出の態様は、図23(m)〜同図(q)、図24(m)〜同図(q)、図25(m)〜同図(q)、図26(m)〜同図(q)に示す最終ジャッジ演出の態様とは異なり、これらの最終ジャッジ演出と同時に実行されることはない。また、図17(m)や図18(m)に示すジャッジ演出の態様とも異なり、このジャッジ演出と同時に実行されることもない。
また、図31(m’)〜同図(q’)では、初期位置で消灯したままのチャンスボタン136を操作しているが、ここでの操作は受け付けられず、ここでのチャンスボタン136は、いわゆる裏ボタンでもないことになる。なお、チャンスボタン136とは異なる操作手段(例えば、後述する第二のチャンスボタン137)がいわゆる裏ボタンであってもよい。
なお、この例でも、透過部191を操作する場面(図31(j’)〜同図(l’))があったが、透過部191に代えて、後述する第二のチャンスボタン137等の他の操作手段を操作するようにしてもよい。
図32は、これまで説明した例とは異なる例を示す図である。この図32には、左側と右側にそれぞれ別の例が示されている。
まず、図32の左側の例について説明する。この左側に示す例も、ある演出(図21(d)〜同図(j)の演出)を経由してからでないと実行されない演出である。この例では、チャンスボタン136の近傍にLEDランプ139が設けられている。このLEDランプ139は、チャンスボタンランプ138とは別の発光手段である。
図32(ア)は、図24(k)等と同じく、装飾図柄表示装置208には、操作促進報知の透過部表示191Xが表示され、操作手段Bである透過部191は前方傾斜位置まで回動している。また、図32(ア)では、操作手段Aであるチャンスボタン136は、振動することなく、初期位置で消灯したままであるが、このチャンスボタン136を操作している。この状態でチャンスボタン136が操作されても、チャンスボタン136が振動することもなく、チャンスボタンランプ138も点灯や点滅することはないが、LEDランプ139は、点灯あるいは点滅する。また、チャンスボタン136が操作されても、最終ジャッジ演出が実行されることもない。
図32(イ)では、透過部191の押し込み操作に応じて、最終ジャッジ演出が開始され、装飾図柄表示装置208の前側に家紋役物247が落下してくるとともに、装飾図柄表示装置208の背景画像が変化する。透過部191の押し込み操作が行われる直前まで、操作手段Aであるチャンスボタン136は、振動することなく、初期位置で消灯したままであるが、透過部191の押し込み操作が行われた後は、チャンスボタン136は操作されると振動を開始する。チャンスボタン136は、最終ジャッジ演出の実行期間中、継続して振動していてもよいし、最終ジャッジ演出の実行期間中、押下されている間に限って振動してもよい。また、チャンスボタン136の振動は、最終ジャッジ演出の終了と同時に終了してもよいし、最終ジャッジ演出の終了よりも前に終了してもよい。チャンスボタン136が振動を開始しても、チャンスボタンランプ138は依然として消灯したままである。一方、チャンスボタン136は操作されると、ここでも、LEDランプ139は、点灯あるいは点滅する。なお、LEDランプ139の点灯あるいは点滅は、図32(ア)から継続していてもよい。
図32(ウ)では、最終ジャッジ演出が終了し、装飾図柄表示装置208には、揺れ変動表示が表示されている。最終ジャッジ演出が終了した後に、チャンスボタンランプ138が操作されても、チャンスボタンランプ138は振動することはない。しなしながら、ここでも、LEDランプ139は、点灯あるいは点滅している。なお、LEDランプ139の点灯あるいは点滅は、図32(イ)から継続していてもよい。
なお、この例でも、透過部191を操作する場面(図32(ア))があったが、透過部191に代えて、後述する第二のチャンスボタン137等の他の操作手段を操作するようにしてもよい。
次に、図32の右側の例について説明する。この右側に示す例では、図32(A)に示すように、操作促進報知の初期位置表示136Xに代えて、赤色に点灯するとともに振動しているチャンスボタン136を模したボタン画像136a3を含んだ初期位置表示136X’が表示されている。また、実物のチャンスボタン136も赤色に点灯するとともに振動している。なお、振動していないチャンスボタン136を模したボタン画像136aが表示されていても、実物のチャンスボタン136は振動していることがある。
図33は、図32を用いて説明した例とは異なる例を示す図である。この図33には、左側に4つの例が示され、右側にも一つの例が示されている。左側の上二つに示す例(図33(a)の例と、同図(A)に示す例)も、ある演出(図21(d)〜同図(g)の演出)を経由してからでないと実行されない演出である。
まず一つ目の例である図33(a)では、操作手段Bである透過部191は初期位置に位置しているが、装飾図柄表示装置208では、決闘場面の背景画像が表示され、左下には、透過部191が前方に回動したパチンコ機100を模した透過部回動画像191aが表示されている。また、透過部191のことを指すガラスボタンが待機中であることを表す文字表示もなされている。これらの透過部回動画像191aと待機中の文字表示は、この後、ガラスボタンである透過部191が前方傾斜位置まで回動することの予告表示になる。この予告表示がなされると、その後、ガラスボタンである透過部191が前方傾斜位置まで必ず回動する。
二つ目の例である図33(A)では、同図(a)と同じく決闘場面の背景画像が表示され装飾図柄表示装置208の左下に、デジタル表示による残期間表示がなされている。ここでは、残期間が19.89秒であることが表示されている。この残期間表示も、透過部191が前方傾斜位置まで回動することの予告表示であり、この残期間表示による残期間が0.00秒になると、ガラスボタンである透過部191が前方傾斜位置まで必ず回動する。
三つ目の例である図33(ア)では、装飾図柄表示装置208が第一表示手段に相当し、その第一表示手段とは別の第二表示手段209も設けられている。この第二表示手段209は、第一表示手段である装飾図柄表示装置208よりも表示画面が小さく、装飾図柄表示装置208よりも前側で可動する液晶表示装置である。第二表示手段209の初期位置は、装飾図柄表示装置208よりも下方の位置であるが、その初期位置から上昇可能である。最終ジャッジ演出等のボタン演出で、操作手段Bである透過部191を操作すると、家紋役物247や一対の合体役物248といった可動役物が動作するとともに、この第二表示手段209が初期位置から上昇し、第二表示手段209は少なくとも一部が、装飾図柄表示装置208の一部にオーバーラップする。なお、第二表示手段209は、全部が装飾図柄表示装置208の一部にオーバーラップしてもよいし、一部しか装飾図柄表示装置208の一部にオーバーラップしない場合があってもよい。第二表示手段209が動作している期間、あるいは動作終了後に、操作手段Aであるチャンスボタン136が振動してもよいし、透過部191が振動してもよい。あるいは、第二表示手段209がタッチパネルであり、第三の操作手段の一例に相当する場合があってもよく、この場合には、第二表示手段209は、装飾図柄表示装置208の一部にオーバーラップした状態で、振動してもよい。
四つ目の例である図33(あ)も、同図(ア)で示した第二表示手段209と同じ液晶表示装置を備えた例である。この図33(あ)に示す第二表示手段209は、ボタン画像Bのストック表示を行うことができ、ここでは6個のボタン画像Bが表示されている。一つのボタン画像Bは、一回のボタン演出が実行されることを表し、図33(あ)に示す例では、3個目のボタン画像Bに対応したボタン演出で最終ジャッジ演出が行われ、残り3個のボタン画像Bに対応したボタン演出は、大当り遊技中に実行される。大当り遊技中の3回のボタン演出としては、例えば、大当りラウンド数の3回の昇格演出であってもよい。また、6個のボタン画像Bに対応したボタン演出としては、6回のカットイン演出それぞれでボタン操作を促してもよい。
なお、第二表示手段209に、ボタン画像Bに代えて保留アイコンを表示させ、保留アイコンの表示態様をボタン画像Bの表示態様にして、ボタン操作によってボタン画像Bの表示態様から先読み予告の信頼度に応じた表示態様に変化させてもよい。この際にも、ボタン操作を受ける操作手段(例えば、チャンスボタン136や透過部191)を振動させてもよい。
図33の右側に示された例では、チャンスボタン136の長押し操作を絡めた演出が実行される。すなわち、図33(α)に示す装飾図柄表示装置208には、消灯した状態のチャンスボタン136を模したボタン画像136a4と、チャンスボタン136の長押し操作を促す促進表示としての、矢印の表示136bおよび「長押しでメータを貯めろ」という文字表示と、チャンスボタン136の操作を有効として受付ける残期間を表す残期間メータ表示136cとの3つがワンセットになって表示されている。以下、これら3つの画像136a4,136b,136cと「長押しでメータを貯めろ」という文字表示を総称して、操作促進報知の長押し表示136Lと称する。なお、上記3つの画像136a4,136b,136cと「長押しでメータを貯めろ」という文字表示の全部を含んでいなくても、長押し表示136Lとしてもよい。例えば、残期間メータ表示136cが含まれていない長押し表示136Lであってもよい。加えて、装飾図柄表示装置208の左下には、レベル表示L1も表示されている。このレベル表示L1は、チャンスボタン136の長押し時間に応じてレベルアップする表示であり、図33(α)に示すレベル表示L1は0レベルである。
その後、チャンスボタン136が操作され、操作有効期間の残期間がなくなる前にレベル表示L1は満タンレベルに達し、レベル表示L1は満タンレベルに達したことに応じて、ボタン演出が開始され、ここでは不図示の、操作手段Bである透過部191が、前方傾斜位置まで回動し、図33(β)に示すように装飾図柄表示装置208には、操作促進報知の透過部表示191Xが表示されている。チャンスボタン136の操作は、本来、長押し操作が求められているが、ここでは、長押しとまで言えない短い期間の押下をゆっくりと繰り返す操作(単押し)であっても、長押し操作と扱ったり、短い期間の押下を素早く繰り返す、いわゆる連打操作であっても、長押し操作と扱ったりする。なお、連打操作が求められている場合でも、長押し操作や単押し操作でも連打操作と扱ったりしてもよい(以降の例においても同じ)。そして、図示省略したが、操作有効期間内に透過部191を押し込み操作すると、ジャッジ演出が開始される。
続いて、いわゆる擬似連を絡めた演出について説明する。擬似連を絡めた演出についても、第1副制御部400における実行可否抽選によって「実行する」に当選した場合に実行される。特図の図柄変動表示に応じて装飾図柄表示装置208では装飾図柄が変動表示されるが、擬似連演出では、1回分の特図の図柄変動表示(すなわち、1回の始動入賞)に対して、装飾図柄表示装置208における図柄表示領域208a〜208cの一部又は総てにおいて装飾図柄の変動表示を仮停止(装飾図柄の更新を停止しているが確定はしていない状態であって、揺り動かすなどの状態としていてもよい)させた後に、総ての装飾図柄を再度、変動表示させる再変動表示を1又は複数回実行する。例えば、中図柄表示領域208bでは装飾図柄の更新(変動表示)が行われている状態で、左図柄表示領域208aと右図柄表示領域208cにおいては装飾図柄の変動表示を仮停止させ、その後、再変動表示を開始させる態様であってもよいし、総ての図柄表示領域208a〜208cで装飾図柄の変動表示を仮停止させ、その後、再変動表示を開始させる態様であってもよい。なお、仮停止が行われると、装飾図柄以外の図柄や絵柄が仮停止することもある。この擬似連演出では、1回分の特図の図柄変動表示(すなわち、1回の始動入賞)に対して、再変動表示を何回実行するかについても、第1副制御部400における抽選によって決定される。擬似連演出は、現在行われている特図の図柄変動表示で大当たりになることを予告する、当該変動の大当たり予告演出(いわゆる通常予告演出)であってもよいし、現在行われている特図の図柄変動表示でスーパーリーチに発展することを予告するリーチ予告演出であってもよい。あるいは、現在行われている特図の図柄変動表示よりも後に開始される特図の図柄変動表示で大当たりになることを予告する先読み予告演出であってもよい。いずれの予告演出であっても、再変動表示の回数が多くなればなるほど、期待度(予告の信頼度)が上昇し、熱い演出になる。なお、第一の回数(例えば、4回)再変動表示が行われた場合には、大当り確定やスーパーリーチ確定にしてもよい。また、先読み予告演出の場合には、予告対象となる特図の図柄変動表の開始に近づくにつれて、再変動表示の回数が多くなる、ステップアップ予告が組み込まれることがある。例えば、3回後の特図の図柄変動表を予告対象にする場合には、1回目の特図の図柄変動表における擬似連演出では1回の再変動表示が行われ、2回目の特図の図柄変動表における擬似連演出では2回の再変動表示が行われ、3回目の特図の図柄変動表における擬似連演出では3回の再変動表示が行われ、予告対象となる特図の図柄変動表における擬似連演出では4回の再変動表示が行われる。
擬似連演出では、第一の擬似連報知が、仮停止と同時に開始される。ここにいう第一の擬似連報知は、擬似連演出が開始されること、あるいは擬似連演出が継続することを報知するものである。例えば、装飾図柄表示装置208において仮停止した図柄の組合せのうちのいずれかの一又は複数の図柄あるいは全図柄(以下、「擬似連図柄」という。)が第一の擬似連報知の一例に相当する。すなわち、擬似連図柄は、図5(b)に示す装飾図柄(例えば、「装飾7」)であったり、装飾図柄の組合せ(例えば、「装飾2」−「装飾4」−「装飾6」や、いわゆるチャンス目)であったり、他の図柄や絵柄であってもよい。また、擬似連図柄は、仮停止において最終停止(第三停止)した図柄であってもよいし、中図柄であってもよいし、左図柄と右図柄の組合せであってもよい。なお、ここで列挙した擬似連図柄についての複数種類の例のうちのいずれか一種類の例のみを適用してもよいし、複数種類の例を適用してもよいし、全種類を適用してもよい。また、第一の擬似連報知は、仮停止と同時に開始される、キャラクター表示や、ランプ点灯や、音出力であってもよい。ここで列挙した第一の擬似連報知についての複数種類の例のうちのいずれか一種類の例のみを適用してもよいし、複数種類の例を適用してもよいし、全種類を適用してもよい。
図34は、擬似連を絡めた演出の一例を段階的に示す図である。
この図34における例では、図34(a)に示すリーチ状態において変動表示を続ける中図柄表示領域208bに、同図(b)に示すように、操作促進報知の透過部表示191Xが表示されるとともに、操作手段Bである透過部191が前方傾斜位置まで回動する。なお、この段階では、操作手段Aであるチャンスボタン136は、初期位置で消灯したままである。
図34(c)は、操作有効期間内であり、透過部191が初期位置まで押し込み操作される。すると、透過部191の操作に応じて、図34(d)に示すように、透過部表示191Xが消え、今度は、中図柄表示領域208bに、操作促進報知の初期位置表示136Xが表示され、チャンスボタンランプ138が赤色に点灯し始め、チャンスボタン136は初期位置で振動を開始する。図34(d)では、擬似連演出が開始され、中図柄表示領域208bに擬似連図柄Nの一部も表示されている。すなわち、図34(d)のタイミングで表示が開始された初期位置表示136Xが、同じく図34(d)のタイミングで表示が開始された擬似連図柄Nに、オーバーラップするように表示されており、その結果、擬似連図柄Nの一部が表示されている。チャンスボタン136は、操作有効期間中、振動を継続し、図34(e)に示すようにチャンスボタン136が押下されると、初期位置表示136Xが消え、擬似連図柄Nは残って仮停止が行われる場合と、初期位置表示136Xとともに擬似連図柄Nまで消え、仮停止が行われない場合とがある。すなわち、図34(d)〜同図(f)の演出は、仮停止が実行されるか否かのジャッジ演出になる。図34(f)では、擬似連図柄Nが残って、一回目の仮停止が行われている。図34(f)に示す第1特図表示装置212も特図1の第4図柄2081も変動中表示であり、変動アイコンcも表示されたままである。
図34(g)では、擬似連図柄Nが消え、3つの図柄表示領域208a〜208c総てにおいて装飾図柄の更新(再変動表示)が開始されている。なお、特図の図柄変動表示は依然として継続しており、第1特図表示装置212も特図1の第4図柄2081も変動中表示であり、変動アイコンcも表示されたままである。しかしながら、ここでの再変動表示の開始は、あたかも、特図の図柄変動表示の開始が行われたように見える。また、図34(g)に示す装飾図柄表示装置208には、「×2」という文字表示がなされている。ここでは、再変動表示は一回目であるが、特図の図柄変動表示として見た場合、擬似連演出が開始されたことによって、2回目の特図の図柄変動表示のように見え、それを表す意味で「×2」という文字表示がなされている。すなわち、「×2」という文字表示は、擬似連演出が開始されたことに関係する回数を表す報知である。この「×2」という文字表示は、第二の擬似連報知の一例に相当する。
図34(i)では、同図(f)で一回目の仮停止が行われた図柄変動表示が継続しており、操作促進報知の透過部表示191Xが再度表示されるとともに、透過部191が前方傾斜位置まで回動し、この透過部191が初期位置まで押し込み操作されると、2回目の仮停止のジャッジ演出が開始される。
なお、この例でも、透過部191を操作する場面(図34(b)〜同図(c))があったが、透過部191に代えて、後述する第二のチャンスボタン137等の他の操作手段を操作するようにしてもよい。
図35は、擬似連を絡めた他の演出の例を段階的に示す図である。
この図35における例では、図35(a)に示すリーチ状態において変動表示を続ける中図柄表示領域208bに、同図(b)に示すように、操作促進報知の透過部表示191Xが表示されるとともに、操作手段Bである透過部191が前方傾斜位置まで回動する。また、図35(b)のタイミングで表示が開始された透過部表示191Xが、同じく図35(b)のタイミングで表示が開始された灰色の仮擬似連図柄N’に、オーバーラップするように表示されており、その結果、図35(b)では、灰色の仮擬似連図柄N’の一部も表示されている。
図35(c)は、操作有効期間内であり、透過部191が初期位置まで押し込み操作されると、透過部191の操作に応じて、ジャッジ演出が開始される。ここでのジャッジ演出は、透過部191が操作されると、透過部表示191Xが消え、灰色の仮擬似連図柄N’から白色の擬似連図柄Nに変化して仮停止が行われる場合と、透過部表示191Xが消えても仮擬似連図柄N’から擬似連図柄Nに変化せず、仮擬似連図柄N’まで消えてしまって、仮停止が行われない場合とがある。図35(d)では、白色の擬似連図柄Nに変化して、一回目の仮停止が行われている。仮擬似連図柄N’から擬似連図柄Nへの変化は、表示態様の変化であるが、全く異なる図柄に変化してもよい。なお、図35(d)に示す第1特図表示装置212も特図1の第4図柄2081も変動中表示であり、変動アイコンcも表示されたままである。
この例では、透過部191が操作されても、すなわち図35(d)のジャッジ演出の結果が表示されても、操作手段Aであるチャンスボタン136は、振動することなく、初期位置で消灯したままであるが、透過部191が操作されたことに応じて、チャンスボタン136が、初期位置で振動を開始してもよいし、進出をしながら振動を開始してもよいし、進出を開始して進出位置に到達してから振動してもよい。また、チャンスボタンランプ138が点灯あるいは点滅してもよい。
なお、この例でも、透過部191を操作する場面(図35(b)〜同図(c))があったが、透過部191に代えて、後述する第二のチャンスボタン137等の他の操作手段を操作するようにしてもよい。
図35(b’)〜同図(d’)は、同図(b)〜同図(d)の変形例である。図35(b’)および同図(c’)は、仮停止がまだ開始されておらず、擬似連演出が開始されるかもしれない煽り演出である。すなわち、擬似連図柄Nが仮停止位置よりも上に表示されており、擬似連図柄Nは仮停止位置には表示されていない。図35(b’)に示すように操作手段Aであるチャンスボタン136は振動しており、同図(c’)のタイミングでチャンスボタン136が操作される。なお、チャンスボタン136は、図35(b’)よりも前から振動を開始していてもよい。このチャンスボタン136の操作に応じて、図35(d’)に示すように擬似連図柄Nが仮停止位置に表示され、仮停止が行われる。反対に、チャンスボタン136の操作に応じて、擬似連図柄Nが消える場合もあり、この場合には、擬似連演出が開始されないことになる。このように、操作手段Aであるチャンスボタン136を絡めた図35(b’)〜同図(d’)の演出は、ジャッジ演出の一種であり、第二の演出の一例に相当する。
図35(b’’)〜同図(d’’)は、同図(b’)〜同図(d’)の変形例である。図35(b’)および同図(c’)では、操作手段Aであるチャンスボタン136が振動していたが、図35(b’’)〜同図(d’’)では、チャンスボタン136は振動しておらず、操作手段Bである透過部191が前方傾斜位置まで回動している。また、装飾図柄表示装置208には、操作促進報知の透過部表示191Xが表示されている。さらに、図35(b’’)〜同図(d’’)でも、図35(b’)および同図(c’)と同じく、擬似連演出が開始されるかもしれない煽り演出が実行されている。そして、同図(c’’)のタイミングで透過部191が押し込み操作される。この透過部191の押し込み操作に応じて、図35(d’’)に示すように第二擬似連図柄N2が仮停止位置に表示され、仮停止が行われる。第二擬似連図柄N2は、擬似連図柄Nと異なる図柄である。反対にここでも、透過部191の押し込み操作に応じて、擬似連図柄Nが消える場合があり、この場合には、擬似連演出が開始されないことになる。この例でも、ジャッジ演出が実行されており、擬似連演出が開始される場合には、チャンスボタン136と異なる操作手段(透過部191)が操作されると、チャンスボタン136の操作に応じて仮停止する擬似連図柄とは異なる擬似連図柄(第二擬似連図柄N2)が仮停止する。
これまでの演出の具体例の説明は、特図の図柄変動表示における例であったが、特図の図柄変動表示以外でも同様である。
図36は、揺れ変動表示から大当り図柄が確定表示され、大当り遊技中に操作手段を絡めた演出が実行される一例を段階的に示す図であり、図37は、図36に示す例の続きを段階的に示す図である。
図36(a)では、殿様達が集まっている背景画面の中央領域で「装飾2」−「装飾2」−「装飾2」の確変無し大当り(通常大当り)の組合せの揺れ変動表示が行われている。この例では、揺れ変動表示の実行中に昇格演出が開始される。ここでの昇格演出は、大当りの種類の昇格演出(確変昇格演出)であり、図36(b)に示すように、殿様達が集まっている背景画面で、揺れ変動表示が左上に一旦縮小表示されるとともに、中央領域には操作促進報知の初期位置表示136Xが表示され、チャンスボタンランプ138が初期位置で赤色に点灯し始める。ここでの確変昇格演出は、ボタン演出の一種であってジャッジ演出の一種でもある。
図36(c)は、操作有効期間内であり、チャンスボタン136が操作されると、その操作に応じて、初期位置表示136Xが消え、装飾図柄の組合せの揺れ変動表示が再表示される。この例では、確変昇格に失敗し、図36(d)に示すように、偶数の装飾図柄の組合せである「装飾4」−「装飾4」−「装飾4」の確変無し大当り(通常大当り)の組合せの揺れ変動表示が表示される。一方、確変昇格に成功した場合には、奇数の装飾図柄の組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)の揺れ変動表示が再表示される。ただし、確変付き大当りか否かは、入賞時の当否判定(抽選)で決定されており、ここでの確変昇格の成功か失敗かは、入賞時の当否判定(抽選)の決定に従ったものであり、以降で説明する大当り遊技中の確変昇格演出においても同様である。その後、図36(d)で揺れ変動表示された装飾図柄の変動表示の組合せのまま確定表示される(図36(e)参照)。
図36(e)に続く同図(f)では、装飾図柄表示装置208に、大当り開始演出の表示がなされ、大当り遊技が開始される。大当り遊技では、右打ちを行うことが示唆され、装飾図柄表示装置208の右上には打ち方示唆報知110Xの表示がなされている。また、装飾図柄表示装置208の左下には大当りの連荘回数が表示され、図36(g)に示す装飾図柄表示装置208では「1回目」と表示されている。さらに、この図36(g)のタイミングで、確変昇格演出が再度開始される。ここでの確変昇格演出も、ボタン演出の一種であってジャッジ演出の一種でもある。図36(h)では、チャンスボタンランプ138が、初期位置で赤色に点灯し始め、押下を促している。また、装飾図柄表示装置208の中央には、その赤色に点灯し始めたチャンスボタン136を模したボタン画像136aと、チャンスボタン136の連打操作を促す促進表示としての、矢印の表示136bおよび「連打しろ」という文字表示と、チャンスボタン136の操作を有効として受付ける残期間を表す残期間メータ表示136cとの3つがワンセットになって表示されている。以下、これら3つの画像136a,136b,136cと「連打しろ」という文字表示を総称して、操作促進報知の連打表示136Rと称する。なお、上記3つの画像136a,136b,136cと「連打しろ」という文字表示の全部を含んでいなくても、連打表示136Rとしてもよい。例えば、残期間メータ表示136cが含まれていない連打表示136Rであってもよい。
加えて、装飾図柄表示装置208の左側には、レベル表示L2も表示されている。このレベル表示L2は、連打回数に応じてレベルアップする表示であり、図36(h)に示すレベル表示L2は0レベルである。
その後、チャンスボタン136が連打され、図36(i)では、操作有効期間の残期間がなくなる。この図36(i)に示すチャンスボタン136では、チャンスボタンランプ138が消灯し、装飾図柄表示装置208におけるレベル表示L2は3レベルに達しているが、MAXレベルには達しておらず、図36(i)に続く同図(j)に示す装飾図柄表示装置208では、連打表示136Rおよびレベル表示L2が消え、確変昇格の失敗を表す、「防御失敗」という文字表示が表示されている。
さらに、図36(f)で開始された大当り遊技中では、図36(j)に続く図37(k)に示すように、装飾図柄表示装置208には、操作促進報知の透過部表示191Xが表示されるとともに「押し込んで生還させろ」という文字表示もなされ、操作手段Bである透過部191が前方傾斜位置まで回動しており、ここでもボタン演出が開始されている。このボタン演出は、特定ラウンドで特定入賞口V(例えば、V入賞口)を狙うことができるか否か、すなわち、特定入賞口Vが入賞可能状態になるか否かをジャッジする演出である。なお、操作手段Aであるチャンスボタン136は、初期位置で消灯したままである。
図37(l)は透過部191の操作有効期間内であり、透過部191が初期位置まで押し込まれる。透過部191の押し込み操作に応じて、操作手段Aであるチャンスボタン136は、初期位置で振動を開始する。なお、チャンスボタンランプ138は赤色に点灯または点滅していてもよいし、消灯したままであってもよい。また、チャンスボタン136は振動を開始しているが、振動を開始しない場合があってもよい。
さらに、透過部191の押し込み操作に応じて、演出可動体(可動役物)が動作する。すなわち、装飾図柄表示装置208の前側に家紋役物247が落下し、次いで、一対の合体役物248が左右から進出し、図37(m)に示すように、家紋役物247が一対の合体役物248によって挟み込まれ、一対の合体役物248と家紋役物247は合体する。
次いで、家紋役物247および一対の合体役物248は初期位置に戻るとともに、図37(n)に示す装飾図柄表示装置208にはジャッジ演出の結果が表示され、特定ラウンドで特定入賞口Vが入賞可能状態になることを表す「生還成功」という文字表示が表示されている。なお、図37(m)のタイミングでチャンスボタン136は振動していないが、このタイミングで振動するようにしてもよい。また、装飾図柄表示装置208の右下には、GETという文字が記された星印も表示されている。そして、図37(n)に続く同図(o)の装飾図柄表示装置208には、次のラウンドが特定ラウンドであって、特定入賞口V(例えば、V入賞口)を狙うことを示唆する文字表示がなされている。図37(q)では、特定ラウンドが開始され、装飾図柄表示装置208の表示は、「V狙え」の文字表示に変化し、遊技球が、特定入賞口V(例えば、V入賞口)を通過すると、同図(q)に示すように、装飾図柄表示装置208には「V」の文字が大きく表示され、特定入賞口Vに入賞し、特典(例えば、大当り遊技終了後に確変状態に移行すること)が付与されたことが報知される。そして、大当り遊技の終了演出が実行され(図37(r)参照)、大当り遊技が終了する。
なお、この例でも、透過部191を操作する場面(図37(k)〜同図(l))があったが、透過部191に代えて、後述する第二のチャンスボタン137等の他の操作手段を操作するようにしてもよい。
以上の記載では、
『 第一の操作手段[例えば、透過部191、十字キー181a、OKボタン181b、キャンセルボタン181c、ボタンB(第二のチャンスボタン137)等]と、
第二の操作手段[例えば、チャンスボタン136等]と、
を備えた遊技台であって、
複数種類の演出を実行可能に構成されており、
前記複数種類の演出のうちの一の演出は、第一の演出であり、
前記第一の演出は、予告演出[例えば、図23(m)〜同図(q),図24(m)〜同図(q),図25(m)〜同図(q),図26(m)〜同図(q)に示す最終ジャッジ演出等]であり、
前記第一の操作手段の操作に応じて前記第一の演出が開始されるように構成されており、
前記第一の演出において、前記第二の操作手段が振動するように構成されている[例えば、図23(m)〜同図(p)、図24(m)〜同図(p)、図25(m)〜同図(r1)、図26(m)〜同図(r2)等]、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
上記第一の操作手段にしても上記第二の操作手段にしても、チャンスボタン、他のチャンスボタン、十字キー、ガラスボタン等のボタン状のものの他、レバー、タッチセンサ、タッチパネルであってもよい。すなわち、第一の操作手段と第二の操作手段は異なる操作手段であれば、これらのボタンやキーやレバー等を適宜組み合わせてもよい。なお、操作手段には、直接触って操作するものの他、直接触ることはできなくても手をかざすことで操作することができるものも含まれる。
また、上記第一の操作手段は、チャンスボタン(例えば、チャンスボタン136)、他のチャンスボタン(例えば、ボタンB(第二のチャンスボタン137))、十字キー(例えば、十字キー181a)、透過部191等のボタン状のもの、レバー、タッチセンサ、タッチパネルの中から選択されたいずれか1種類のものであってもよいし、いずれか1種類のもののみを適用し、その他のものは不適用としてもよい。例えば、上記第一の操作手段には、チャンスボタン(例えば、チャンスボタン136)が適用され、残りの、他のチャンスボタンや十字キー等は不適用であってもよい。
さらに、第一の操作手段と第二の操作手段は異なる操作手段であれば、これらのボタンやキーやレバー等を適宜組み合わせてもよい。なお、操作手段には、直接触って操作するものの他、直接触ることはできなくても手をかざすこと等で操作することができるもの(例えば、非接触タイプのもの)も含まれる。
また、各操作手段が同じ機能(例えば、振動)を有していても、振動の強さや、振動時間や、ストロークやピッチなど、操作手段によって態様が異なってもよい。例えば、第一の操作手段は、第一の態様による振動を実行可能なものであって、第二の操作手段は、第二の態様による振動を実行可能なものであってもよい。
上記予告演出は、複数種類の予告演出のうちの一の予告演出であってもよい。ここにいう予告とは、大当り予告であってもよいし、スーパーリーチへの発展予告であってもよいし、擬似連開始予告であってもよいし、擬似連回数の予告であってもよい。あるいは、これら複数種類の予告演出のうちの一又は複数の予告演出が適用され、その他のものは不適用としてもよい。さらには、これら複数種類の予告演出のうちの一の予告演出のみが適用され、その他のものは全て不適用としてもよい。
また、前記第一の演出である予告演出の実行期間は、ボタン操作後に初めて表示される画像の表示開始から、装飾図柄の仮停止(揺れ変動)までであってもよいし、装飾図柄の確定表示までであってもよい。あるいは、可動手段が第一の位置から第二の位置に移動を開始してから、再び第一の位置に戻るまでであってもよいし、第一の位置に移動を開始するまでであってもよい。また、ここで例示列挙した複数種類の実行期間のうちのいずれか一種類の実行期間のみであってもよいし、複数種類の実行期間を適用してもよいし、全種類の実行期間を適用してもよい。さらに、具体的に、前記第一の演出が、最終ジャッジ演出の場合には、ボタン操作後のはじめて行われる報知等の開始から、装飾図柄が大当り図柄態様の組み合わせで仮停止(揺れ変動)するまでであったり、ボタン操作後の結末(特に成功した場合の結果)が表示されるまでが第一の演出の実行期間であってもよい。
また、前記第二の操作手段は、前記第一の演出が最終ジャッジ演出等の場合に、例えば、可動手段が第二の位置(例えば、最終到達位置)に位置する状態で振動するものであってもよいし、可動手段の移動に伴って実行されるエフェクト表示等が表示されている状態で振動するものであってもよいし、可動手段が第二の位置に位置している状態かつエフェクト画像が表示されている状態で振動するものであってもよい。また、ここで列挙した複数種類の例のうちのいずれか一種類の例のみを適用してもよいし、複数種類の例を適用してもよいし、全種類を適用してもよい。
さらに、「前記第一の操作手段の操作に応じて前記第一の演出が開始される」とは、前記第一の操作手段の操作にのみ応じて前記第一の演出が開始されてもよいし、前記第一の操作手段の操作と、その他の条件(他の操作手段の操作等)が満足されたことに応じて前記第一の演出が開始されてもよい。また、前記第一の操作手段の操作に応じた場合に限って前記第一の演出が開始されてもよいし、前記第一の操作手段が無操作でも、他の条件が成立すれば、前記第一の演出が開始されてもよい。例えば、一定時間が経過すると、前記第一の操作手段が無操作でも、前記第一の演出が開始されてもよいし、反対に、前記第一の操作手段の操作がなければ、一定時間が経過しても、前記第一の演出が開始されない態様であってもよい。
また、前記第一の演出は、前記第一の操作手段の操作に応じて開始可能となるように構成されていてもよい。この場合には、必ず開始されてもよいし、開始されない場合があってもよいし、前記第一の操作手段の操作以外でも開始されてもよいし、前記第一の操作手段の操作のみで開始されるものであってもよい。
また、第一の状態で前記第一の操作手段の操作があった場合に、前記第一の演出が実行されてもよい。ここにいう第一の状態とは、前記第一の操作手段の操作を促す報知が行われている状態や、反対にそのような報知が行われていない状態であってもよい。
あるいは、第一の条件の成立があった場合に、前記第一の演出が実行されてもよい。ここにいう第一の条件の成立には、前記第一の操作手段が操作されたことが含まれている。
さらに、「前記第一の演出において」とは、前記第一の演出に亘ってでもよいし、亘ってでなくてもよい。
また、「前記第一の演出において、前記第二の操作手段が振動する」とは、勝手に振動を開始することも含まれるし、条件成立によって振動を開始することも含まれる。
また、前記第二の操作手段は、連続的に操作しないと振動しないものであってもよいし、押下しなくても連続的に振動するものであってもよいし、連続的ではなく、断続的に振動するものであってもよい。また、ここで列挙した複数種類の例のうちのいずれか一種類の例のみを適用してもよいし、複数種類の例を適用してもよいし、全種類を適用してもよい。
さらに、前記第一の演出が終了した後でも、前記第二の操作手段は振動可能であってもよく、この場合には、前記第二の操作手段は、必ず振動してもよいし、振動しない場合があってもよいし、振動以外も実行するものであってもよいし、振動のみを実行するものであってもよい。
さらには、前記第一の演出から継続して振動するものであってもよいし、一旦停止してから再開するものであってもよい。あるいは反対に、前記第一の演出が終了した後では、前記第二の操作手段は振動しないものであってもよい。
また、第一の演出を複数の演出に分けることができる場合には、該複数の演出のうちの少なくとも一の演出の実行中に前記第二の操作手段が振動するように構成されていてもよいし、該複数の演出のうちの間隔をあけて実行される演出の実行中に前記第二の操作手段が振動するように構成されていてもよいし、該複数の演出の全てにおいて前記第二の操作手段が振動するように構成されていてもよい。
さらには、前記第一の演出の実行中に、前記第二の操作手段が振動するように構成されていてもよい。さらには、「前記第一の演出の実行中に、前記第二の操作手段が振動するように構成されてい」るとは、前記第二の操作手段における振動が、前記第一の演出と関係するか否かに関わらず、行われるように構成されていることであってもよい。
また、
『 前記複数種類の演出のうちの一の演出は、第二の演出であり、
前記第二の演出は、予告演出[例えば、図17(m)や図18(m)に示すジャッジ演出等]であり、
前記第二の演出の態様は、前記第一の演出の態様とは異なる態様であり、
前記第二の操作手段の操作[例えば、図16(l)や図18(l)に示す押下操作等]に応じて前記第二の演出が開始されるように構成されており、
前記第二の演出が開始される前に、前記第二の操作手段が振動するように構成されている[例えば、図16(j)〜同図(k)、図18(j)〜同図(k)等]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、「前記第一の演出の態様とは異なる態様」とは、少なくとも一部が異なる態様であってもよいし、全部が異なる態様であってもよい。例えば、第一の可動手段が移動する動作は同じだが、他方の演出は第二の可動手段も移動する態様であってもよいし、第一の可動手段が移動する動作は同じだが、エフェクトが違う態様であってもよい。
また、前記第二の操作手段は、操作を促す画像の表示開始以降に振動を開始するように構成されていてもよいし、操作受付状態の開始以降に振動を開始するように構成されていてもよい。
さらに、前記第二の操作手段は、少なくとも前記第二の演出が開始される前に振動するように構成されていればよく、該第二の演出と同時に振動するように構成されていてもよく、該第二の演出の終了後にも振動するように構成されていてもよい。
また、前記第二の操作手段の操作に応じて開始される演出(第二の演出)が用意されていて、前記第二の演出は、複数種類の演出のうちのN(複数)の演出であってもよく、前記第二の演出が開始される前に、前記第二の操作手段が振動する場合があるように構成されていてもよい。
さらに、第二の操作手段の操作で行われるもの全てが第二の演出に相当してもよく、例えば、液晶表示や、LEDの点灯あるいは点滅等全てが含まれてもよい。ただし、第二の演出は、液晶表示手段で実行される演出のみを対象としてもよい。
また、前記第一の演出において行われる前記第二の操作手段の振動は、前記第二の操作手段が操作されても、予め定まった振動時間が経過するまでは継続し、該振動時間が経過すると終了してもよいし、該第二の操作手段が操作されると終了してもよいし、前記第一の演出が終了すると一緒に終了してもよいし、該第一の演出が終了しても継続し、装飾図柄の停止表示が行われるまで継続してもよい(装飾図柄の停止表示の直前あるいは装飾図柄の停止表示と同時に終了してもよい)。
一方、前記第二の演出が開始される前に行われる前記第二の操作手段の振動は、該第二の操作手段が操作されると終了してもよいし、前記第二の演出が開始されすると同時に終了してもよい。これらの場合には、同じ前記第二の操作手段の振動であっても、前記第一の演出において行われる場合と、前記第二の演出が開始される前に行われる場合とで振動終了条件が異なることになる。
これに対し、前記第二の演出が開始される前に行われる前記第二の操作手段の振動は、前記第一の操作手段が操作されても、予め定まった振動時間が経過するまでは継続し、該振動時間が経過すると終了してもよいし、該第一の演出が終了しても継続し、装飾図柄の停止表示が行われるまで継続してもよい(装飾図柄の停止表示の直前あるいは装飾図柄の停止表示と同時に終了してもよい)。これらの場合には、前記第一の演出において行われる場合と、前記第二の演出が開始される前に行われる場合で振動終了条件が同じになる。
また、
『 画像を表示可能な第二の表示手段[例えば、装飾図柄表示装置208等]を備え、
前記第一の演出は、前記画像の表示による演出であり、
前記第二の演出は、前記画像の表示による演出であり、
前記第一の演出の実行中において前記第二の操作手段が振動している状態で該第二の操作手段が操作されると、前記第二の演出は開始されないが、該第一の演出は継続して実行されるように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、第一の演出の実行中において前記第二の操作手段が振動している状態で該第二の操作手段の操作をしても何ら演出が新たには開始されない場合があってもよいし、前記第二の演出は開始されないが、該第二の演出とは異なる第七の演出(例えば、スピーカからの楽曲出力用)は開始されてもよい。
また、第二の表示手段は、画像を必ず表示するものであってもよい。
また、前記第二の操作手段は、前記第二の演出の開始前には振動しないものであってもよい。
さらに、前記第二の演出は、前記第一の演出と同時に実行されないように構成されている演出であってもよい。
また、前記第一の演出は、前記画像の表示のみによる演出であってもよく、前記第二の演出は、前記画像の表示のみによる演出であってもよい。
また、
『 前記第二の演出において、前記第二の操作手段が振動するように構成されている[例えば、図18(m)等]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、前記第二の操作手段は、前記第二の演出の開始前から振動していて、該第二の演出で連続的に振動してもよいし、一旦途切れてから再開してもよい。あるいは、前記第二の演出の開始前後で、振動の態様(例えば、振動の強さや、振動時間や、ストロークやピッチなど)が異なってもよい。より具体的には、前記第二の演出が開始する前の前記第二の操作手段の振動は、該第二の操作手段の受付状態期間に実行されてもよい。
また、第一の操作手段と、第二の操作手段と、を備えた遊技台であって、複数種類の演出を実行可能に構成されており、前記複数種類の演出のうちの一の演出は、第一の演出であり、前記複数種類の演出のうちの一の演出は、第二の演出であり、前記第一の演出は、予告演出であり、前記第二の演出は、予告演出であり、前記第一の操作手段の操作に応じて前記第一の演出が開始されるように構成されており、前記第一の演出において、前記第二の操作手段が振動するように構成されており、前記第二の演出において、前記第二の操作手段が振動するように構成されていてもよい。
また、
『 前記第二の操作手段が振動しない場合[例えば、図14(j)〜同図(l)等]よりも、前記第二の操作手段が振動する場合[例えば、図16(j)〜同図(l)等]の方が、遊技者にとって有利な状態[例えば、大当り遊技状態や、その後の確変状態等]に移行しやすくなるように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、「遊技者にとって有利な状態」とは、大当り(小当り)とハズレのうちの大当りの遊技状態であったり、確変と時短のうちの確変の状態であったり、15R大当りと4R大当りのうちの15R大当り(ラウンド数が多い方の大当り)の遊技状態であったり、電サポ100回と50回のうちの100回が付与された状態であってもよい。
また、「移行しやすくなるように」とは、有利な状態が大当り遊技状態であれば、大当り遊技状態に必ず移行することであってもよい。
さらに、前記第一の演出における前記第二の操作手段の振動は大当り確定であってもよいし、前記第一の演出においては前記第二の操作手段が必ず振動してもよい。
また、図柄変動表示を実行可能な第一の表示手段[例えば、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、装飾図柄表示装置208等]を備え、
前記第二の操作手段が振動しない場合[例えば、図14(j)〜同図(l)等]よりも、前記第二の操作手段が振動する場合[例えば、図16(j)〜同図(l)等]の方が、前記図柄変動表示の結果が大当りに結びつきやすくなるように構成されていてもよく、さらには、確変付き大当りに結びつきやすくなるように構成されていてもよい。
また、
『 前記複数種類の演出のうちの一の演出は、第三の演出であり、
前記第三の演出は、予告演出[例えば、図31(m’)〜同図(q’)に示すジャッジ演出等]であり、
前記第三の演出の態様は、前記第一の演出の態様とは異なる態様であり、
前記第一の操作手段の操作に応じて前記第三の演出が開始されるように構成されており、
前記第三の演出において、前記第二の操作手段が振動しないように構成されている[例えば、図31(m’)〜同図(q’)等]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、「前記第一の演出の態様とは異なる態様」とは、少なくとも一部が異なる態様であってもよいし、全部が異なる態様であってもよいし、一部のみが異なる態様であってもよい。例えば、第一の可動手段が移動する動作は同じだが、他方の演出は第二の可動手段も移動する態様であってもよいし、第一の可動手段が移動する動作は同じだが、エフェクトが違う態様であってもよい。
また、前記第二の操作手段は、前記第三の演出の開始前には振動していて、該第三の演出中は、振動せず、該第三の演出が終了すると、振動を再開するものであってもよい。
また、
『 前記第三の演出は、前記第一の演出と同時に実行されないように構成されている演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、前記第三の演出と前記第一の演出のうちのいずれか一方の演出が実行されている期間は、いずれか他方の演出は実行されないように構成されていてもよい。
さらに、前記第一の操作手段の操作に応じて、前記第一の演出および前記第三の演出のうちのいずれか一方の演出が開始されるように構成されていてもよい。
また、
『 複数種類の報知を実行可能に構成されており、
前記複数種類の報知のうちの一の報知は、第一の報知であり、
前記第一の報知は、前記第一の操作手段の操作を促す報知[例えば、図23(k)及び同図(l),図24(k)及び同図(l),図25(k)〜同図(l2),図26(k)及び同図(l)それぞれに示す操作促進報知の透過部表示191X等]であり、
前記第一の演出は、第一の期間[例えば、図23(k)〜同図(l)の期間、図24(k)〜同図(l)の期間、図25(k)〜同図(l2)の期間、図26(m)〜同図(l)の期間等]において前記第一の操作手段が操作されると開始される演出であり、
前記第一の報知は、前記第一の期間において行われるように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
すなわち、前記第一の期間は、前記第一の報知が行われている期間である。
また、
『 前記第二の操作手段は、前記第一の演出が実行されている期間の少なくとも一部の期間[例えば、図24〜図25、図26の例では全期間であり、図23の例では同図(q)で振動していないので一部の期間等]において振動するように構成されている手段である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第一の操作手段は、振動しないように構成されている手段[例えば、十字キー181a]であり、
前記第二の操作手段は、振動可能に構成されている手段[例えば、チャンスボタン136]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、「振動」とは、操作手段そのもの自身が振動することの直接振動を意味し、他の部材が振動することで間接的に振動する場合の間接振動は含まない。ただし、場合によっては、間接振動も含めてもよい。
なお、前記第一の演出が実行されていない状態[例えば、最終ジャッジ演出ではなく図34(d)〜同図(e)に示す擬似連演出の実行中の状態等]においても、前記第二の操作手段が振動する場合があるように構成されていてもよいし、必ず振動するように構成されていてもよい。
また、
『 前記遊技台は、ぱちんこ機[例えば、図1に示すパチンコ機100等]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記遊技台は、スロットマシン[例えば、図63に示すスロットマシン1000等]である、
ことを特徴とする遊技台。』
であってもよい。
続いて、操作によって開始タイミングが変化する裏ボタン演出について説明する。
図38は、図1に示すパチンコ機100とは異なるパチンコ機の例を示す図である。
図38(A)は、図1に示すパチンコ機100とは異なるパチンコ機の構成を概念的に示す図である。以下の説明では、これまで説明した構成要素の名称と同じ名称の構成要素には、これまで付した符号と同じ符号を付して説明する。また、これまで説明した事項と重複する事項については説明を省略する場合がある。
図38(A)に示すパチンコ機100は、チャンスボタンが2つある。以下、これまで説明したチャンスボタンは、ボタンAあるいは第一のチャンスボタン136と称し、第一のチャンスボタン136とは別のチャンスボタンを、ボタンBあるいは第二のチャンスボタン137と称する。ボタンB(第二のチャンスボタン137)は、ボタンA(第一のチャンスボタン136)よりも、球発射ハンドル134から離れた位置に設けられている。すなわち、ボタンA(第一のチャンスボタン136)は、球発射ハンドル134から直線距離(最短距離)でLA離れた位置に設けられているのに対して、ボタンB(第二のチャンスボタン137)は、球発射ハンドル134から直線距離(最短距離)でLB離れた位置に設けられており、LAはLBよりも長い。さらに別の見方をすれば、ボタンB(第二のチャンスボタン137)は、ボタンA(第二のチャンスボタン136)よりも、パチンコ機100の左右方向の中央位置から離れた位置に設けられている。
なお、ボタンA(第二のチャンスボタン136)とボタンB(第二のチャンスボタン137)の位置関係は、以上説明した関係に限られることはない。また、ボタンB(第二のチャンスボタン137)も、第一のチャンスボタン136と同様に、可動手段の一種であり、振動可能であって、さらに、進出(突出)可能であってもよいし、反対に、ボタンB(第二のチャンスボタン137)に限っては、可動手段ではなく、振動不能であって、進出(突出)不能であってもよい。さらに、ボタンB(第二のチャンスボタン137)にもチャンスボタンランプが内蔵されていてもよいし、内蔵されていなくてもよい。また、第三のチャンスボタン等、さらに複数のチャンスボタンや、チャンスボタンとは異なる操作手段がさらに設けられていてもよい。
図37までに説明した各例において、操作手段Bの一例として説明した透過部191に代えて、図38(A)に示すボタンB(第二のチャンスボタン137)を適用することもできる。また、同じく、透過部191に代えて、図1に示す操作キーユニット181を適用することもできるが、図1に示す操作キーユニット181は振動機能を備えていないため、振動機能を付与する必要がある。
図38の右側に示す例は、図38(A)に示すパチンコ機100におけるボタン演出の一例を示す図である。
図38(a)では、第1特図表示装置212も第2特図表示装置214もハズレの停止図柄を表示(確定表示)しており、装飾図柄表示装置208には、バラケ目である「装飾3」−「装飾4」−「装飾1」が表示されている。
図38(b)では、第1特図表示装置212において特図の図柄変動表示が開始されており、装飾図柄表示装置208でも装飾図柄の変動表示が開始され、同図(c)ではリーチ演出が開始されている。リーチ演出が開始されると、ボタンA(第一のチャンスボタン136)の操作を有効なものとして受付ける操作有効状態に移行する。しかしながら、操作有効状態であることの報知(例えば、チャンスボタンランプ138の赤色の点灯や点滅)や、ボタンA(第一のチャンスボタン136)の操作を促す操作促進報知(例えば、初期位置表示136X)も行われておらず、遊技者からすれば、操作有効状態であることはわからない。しかしながら、バチンコ雑誌等の情報から、リーチ演出が開始されると操作有効状態になっているかもしれないことを知っている者は、ボタンA(第一のチャンスボタン136)を操作してみる。すると、ボタンA(第一のチャンスボタン136)の操作に応じて、装飾図柄表示装置208には殿様のキャラクタによるカットイン予告の画像Cが表示され、ボタンA(第一のチャンスボタン136)は、いわゆる裏ボタンに相当する。
なお、ボタンA(第一のチャンスボタン136)に限らず、ボタンB(第二のチャンスボタン137)や、透過部191の操作に応じても、殿様のキャラクタによるカットイン予告の画像Cが表示されるようにしてもよい。
図39は、第四の演出および第五の演出の一例を段階的に示す図である。
この図39における各図には、装飾図柄表示装置208sの右横に、ボタンA(第一のチャンスボタン136)と、ボタンB(第二のチャンスボタン137)が上下に並べて記されているが、両者の実際の位置関係は、図38を用いて説明した位置関係である。
図39(a)では、第1特図表示装置212も第2特図表示装置214もハズレの停止図柄を表示(確定表示)しており、装飾図柄表示装置208には、バラケ目である「装飾3」−「装飾4」−「装飾1」が表示されている。この図39(a)に示す装飾図柄表示装置208には、特図1の保留表示である黒丸の保留アイコンが4つ表示されており、変動アイコン表示領域208eには変動アイコンは表示されていない。
図39(b)では、第1特図表示装置212において特図の図柄変動表示が開始されており、装飾図柄表示装置208でも装飾図柄の変動表示が開始される。また、保留アイコンは1つ減って3つ(保留アイコンh1〜h3)表示されており、変動アイコン表示領域208eには、保留アイコンと同じ表示態様の変動アイコンcが表示されている。
図39(c)では、リーチ演出が開始されている。ここでは、リーチ演出の開始に応じて、ボタン演出が開始される。図39(d)に示す、ボタンB(第二のチャンスボタン137)は、赤色に点灯し始めている。また、図39(d)に示す装飾図柄表示装置208には、赤色に点灯し始めたボタンB(第二のチャンスボタン137)を模したボタン画像137aと、ボタンB(第二のチャンスボタン137)の操作(押下)を促す促進表示としての、矢印の表示137bおよび「PUSH」という文字表示と、ボタンB(第二のチャンスボタン137)の操作有効期間に関する表示としての残期間メータ表示137cとの3つがワンセットになって表示されている。以下、これら3つの画像137a,137b,137cと「PUSH」という文字表示を総称して、操作促進報知のボタンB表示137Xと称する。
図39に示す例では、操作促進報知のボタンB表示137Xが表示されると、比較的早いタイミングで、ボタンBが操作される(図39(e))。すなわち、操作促進報知のボタンB表示137Xのうちの残期間メータ表示137cが1/5程度減ったタイミングでボタンンBが操作される。
ボタンBが操作されると、その操作に応じて、装飾図柄表示装置208では、ボタンB表示137Xに代えて、殿様のキャラクタによるカットイン予告の画像Cが表示される(図39(f)参照)。なお、ボタンB(第二のチャンスボタン137)は操作されると、消灯した状態に戻る。ボタンBの操作に応じてカットイン予告の画像Cが表示される演出が、ボタン演出であり、第五の演出の一例に相当する。殿様のキャラクタによるカットイン予告の画像Cの表示は、装飾図柄の変動表示において表示される演出表示である。また、操作促進報知のボタンB表示137Xが第三の報知の一例に相当し、このボタンB表示137Xが表示されている期間(図39(d)〜同図(e)の期間)が、第三の期間の一例に相当する。
なお、殿様のキャラクタによるカットイン予告の画像Cの表示(第五の演出)は、ボタンB(第二のチャンスボタン137)が操作されないと開始されない演出であってもよいが、ボタンB(第二のチャンスボタン137)が操作されなくても、ボタンB表示137Xが表示されている期間、すなわちボタンBの操作有効期間が経過すると、経過時に開始される演出であってもよいし、経過後に開始される演出であってもよい。また、ここで列挙した複数種類の例のうちのいずれか一種類の例のみを適用してもよいし、複数種類の例を適用してもよいし、全種類を適用してもよい。
また、リーチ演出からのボタン演出によって表示された殿様のキャラクタによるカットイン予告の画像Cが表示された後、第二の期間が開始される。すなわち、第二の期間は、ボタンB(第二のチャンスボタン137)の操作に関連して開始される期間であり、ここでは、ボタンBの操作を行ってしばらくたってから(1コマ分の時間が経過してから)開始され、図39(g)から開始される。図39(g)に示す装飾図柄表示装置208には、依然として殿様のキャラクタによるカットイン予告の画像Cが表示されており、ボタンA(第一のチャンスボタン136)の操作を促す、操作促進報知の初期位置表示136Xは、表示されていない。また、ボタンAは、初期位置で消灯したままの状態である。しかしながら、図39(g)のタイミングでボタンAが操作される。ここでのボタンAの操作に応じて、殿様のキャラクタによるカットイン予告の画像Cにオーバーラップするように「激熱」の文字の画像Gが表示される。「激熱」の文字の画像Gは、現在行われている図柄変動表示で大当りになることが確定であることのカットイン予告の画像であって、最終ジャッジ演出のジャッジ結果の表れになる。また、ボタンAを絡めた演出であることからボタン演出でもあり、ボタンAの操作に応じて開始される第四の演出の一例に相当する。「激熱」の文字の画像Gは、殿様のキャラクタによるカットイン予告の画像Cと表示態様が異なる。なお、現在行われている図柄変動表示でハズレになる可能性が高いことのカットイン予告の画像は、「残念」の文字の画像になる。
図39(g)から開始された第二の期間は、ボタンAの操作有効期間であるが、初期位置表示136Xは表示されず、操作有効期間であることの報知も行われず。ここでのボタンAは、いわゆる裏ボタンに相当する。「激熱」の文字の画像Gの表示(第四の演出)は、ボタンA(第一のチャンスボタン136)が操作されないと開始されない演出である。すなわち、殿様のキャラクタによるカットイン予告の画像Cの表示(第五の演出)は、ボタンBが操作されなくても開始する場合があってもよいことに対して、裏ボタンに相当するボタンAは操作されないと、第四の演出は開始されない。また、第二の期間の終了タイミングは、ボタンAが操作されたタイミングと、操作有効期間が終了するタイミングのうちのいずれか早い方のタイミングである。
この例では、図39(d)〜同図(g)のボタン演出の実行期間と、同図(g)〜同図(i)の裏ボタン演出の実行期間が一部重複しているが、全部重複していてもよい。より具体的には、ボタン演出のボタン操作後の演出期間と裏ボタン演出の操作有効期間が少なくとも一部の期間で重複している。なお、反対に、裏ボタン演出のボタン操作後の演出期間とボタン演出の操作有効期間が少なくとも一部の期間で重複していてもよい。
図40は、ボタンBを操作するタイミングが、図39に示す例より遅かった場合の一例を段階に示す図である。図40における、かっこ書きで記されたアルファベットの図番のタイミングは、図39における、かっこ書きで記されたアルファベットの図番のタイミングに一致している。以下、図39に示す例との相違点を中心に説明し、同じ点については説明を省略する場合がある。
図40に示す例では、操作促進報知のボタンB表示137Xのうちの残期間メータ表示137cが2/5程度減ったタイミングでボタンBが操作される。すなわち、図39に示す例よりも1コマ分遅れてボタンBが操作される(図40(f)参照)。この結果、図39に示す例に比べて、ボタンBの操作に応じて開始されるボタン演出(第五の演出)の開始も1コマ分遅れるとともに、ボタンBの操作を行って1コマ分の時間が経過してから開始される第二の期間の開始タイミングも1コマ後ろにズレる。図40に示す例では、同図(g)に示すように、ボタンBの操作に続いて、ボタンAを操作しているが、同図(g)のタイミングでは、第二の期間は開始されておらず、ここでのボタンAの操作は、受け付けられるが、有効なものとしては取り扱われない。遊技者は、図40(g)のタイミングでボタンAを操作しても、装飾図柄表示装置208の表示画面が何ら変わらないことから、図40(h)のタイミングで再度、ボタンAを操作する。この2回目の操作に応じて、「激熱」の文字の画像Gがカットイン表示され、第四の演出が開始される。
以上説明したように、図39の例における第二の期間の開始タイミング(第一の時期の一例に相当する図39(g))は、装飾図柄の変動表示の開始タイミング(図39(b))から4コマ分の時間(第一の時間の一例に相当)経過後であるのに対して、図40の例における第二の期間の開始タイミング(第二の時期の一例に相当する図40(h))は、装飾図柄の変動表示の開始タイミング(図40(b))から5コマ分の時間(第二の時間の一例に相当)経過後であり、第二の期間の開始タイミングは可変(不定)である。
なお、図39の例にしても図40の例にしても、2種類のチャンスボタンの操作に絡む演出の例であったが、これらの演出を、2種類のチャンスボタンとは異なる操作手段(例えば、透過部191や第三のチャンスボタン等)の操作に絡む演出に置き換えてもよい。
図41は、ボタンA(第一のチャンスボタン136)とボタンB(第二のチャンスボタン137)の関係をさらに説明するための図である。
図41には二つの例が示されており、上方に示された例では、ボタンA(第一のチャンスボタン136)のチャンスボタンランプが赤色に点灯しているとともに、ボタンB(第二のチャンスボタン137)のチャンスボタンランプは、青色に点灯している。チャンスボタンランプの点灯は、操作を促すものである。この例では、ボタンAは、振動する機能(第一の機能)を備え、ボタンBは、回転する機能(第二の機能)を備えている。
図41(a)では、ボタンAとボタンBのうち、ボタンAのみを操作する。ボタンAは、操作されると第一の機能を発揮し振動を開始する。なお、無操作のボタンBは、点灯状態を維持したままである。
図41(b)では、ボタンAとボタンBのうち、ボタンBのみを操作する。ボタンBは、操作されると、第二の機能を発揮し回転を開始する。一方、無操作のボタンAは、ボタンBの操作に応じて、第一の機能を発揮し振動を開始する。この例では、一方の操作(ここではボタンBの操作)のみで、他方(ボタンA)の機能(第一の機能)も楽しむことができる。また、この例では、ボタンA136の操作促進報知を行っている状態でボタンB137が操作されも、ボタンA136は振動し、さらに、操作されたボタンBは回転する。
図41の下方に示された例でも、ボタンA136もボタンB137も点灯している。この例では、ボタンA136は、振動する機能(第一の機能)と回転する機能(第二の機能)を備えている。
図41(A)では、ボタンAとボタンBのうち、ボタンAのみを操作する。ボタンAは、操作されると第一の機能を発揮し振動を開始するとともに、第二の機能も発揮し回転も開始する。この結果、ボタンAは、操作に応じて、回転しながら振動する。なお、無操作のボタンBは、点灯状態を維持したままである。
図41(B)では、ボタンAとボタンBのうち、ボタンBのみを操作する。ボタンBは、操作されても、点灯したままの状態であり、振動も回転も開始しない。一方、無操作のボタンAは、ボタンBの操作に応じて、第一の機能を発揮し振動を開始する。この例では、一方の操作(ここではボタンBの操作)のみでは、他方(ボタンA)の複数の機能のうちの一部の機能(第一の機能)のみを楽しむことができる。また、この例では、ボタンA136の操作促進報知を行っている状態でボタンB137が操作されも、ボタンA136は振動する。
以上の記載では、
『 第二の操作手段[例えば、ボタンA(チャンスボタン136)等]を備えた遊技台であって、
複数種類の演出を実行可能に構成されており、
複数種類の報知を実行可能に構成されており、
前記複数種類の演出のうちの一の演出は、第四の演出[例えば、図39(h)〜同図(i)及び図40(i)それぞれに示す「激熱」のカットイン予告等]であり、
前記第二の操作手段の操作に応じて前記第四の演出が開始されるように構成されており、
前記複数種類の報知のうちの一の報知は、第二の報知であり、
前記第二の報知は、前記第二の操作手段の操作を促す報知[例えば、操作促進報知の初期位置表示136X等]であり、
前記第四の演出は、装飾図柄の変動表示[例えば、図39及び図40それぞれに示す装飾図柄表示装置208の左上に表示されている3↓3等]において実行される場合がある演出であり、
前記第四の演出は、第二の期間において前記第二の操作手段が操作される[例えば、図39(g)、図40(h)等]と開始される演出であり、
前記第二の報知は、前記第二の期間において行われないように構成されており、
前記第二の期間は、前記変動表示における第一の時期[例えば、図39(g)の時期等]に開始する場合がある期間であり、
前記第二の期間は、前記変動表示における第二の時期[例えば、図40(h)の時期等]に開始する場合がある期間である、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
なお、複数種類の演出を、必ず実行してもよいし、実行しない場合があってもよいし、複数種類の演出以外も実行してもよいし、複数種類の演出のみを実行してもよい。
また、前記第四の演出は、装飾図柄の変動表示において必ず実行される演出であってもよい。
また、
『 第三の操作手段[例えば、ボタンB(第二のチャンスボタン137)等]を備え、
前記第二の期間は、前記第三の操作手段の操作に関連して開始[例えば、ボタンB操作後、殿様のキャラクタ表示によるカットイン予告が開始した後に開始等]される期間である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記複数種類の演出のうちの一の演出は、第五の演出[例えば、図39(f)、図40(g)から開始される殿様のキャラクタ表示によるカットイン予告等]であり、
前記複数種類の報知のうちの一の報知は、第三の報知であり、
前記第三の報知は、前記第三の操作手段の操作を促す報知[例えば、操作促進報知のボタンB表示137X等]であり、
前記第三の操作手段の操作に応じて前記第五の演出が開始されるように構成されており、
前記第五の演出は、第三の期間[例えば、図39(d)〜同図(e)の期間、図40(d)〜同図(f)の期間等]において前記第三の操作手段が操作される[例えば、図39(e)、図40(f)等]と開始される演出であり、
前記第三の報知は、前記第三の期間において行われるように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
すなわち、前記第三の期間は、前記第三の報知が行われている期間である。
また、
『 前記第五の演出の態様は、前記第四の演出の態様とは異なる態様である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第五の演出は、装飾図柄の変動表示において実行される場合[例えば、図39(f)、図40(g)等]がある演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第五の演出は、前記第三の期間において前記第三の操作手段が操作されないと開始されない演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第五の演出は、前記第三の期間において前記第三の操作手段が操作されない場合であっても開始される演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、この場合に、前記第五の演出は、前記第三の期間の経過時に開始される演出であってもよいし、前記第三の期間の経過後に開始される演出であってもよい。
また、
『 前記第四の演出は、前記第二の期間において前記第二の操作手段が操作されないと開始されない演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
こうすることで、前記第五の演出が、前記第三の期間において前記第三の操作手段が操作されない場合であっても開始される演出である場合との明確な違いが生じ、操作手段を絡めた演出に幅をもたせることができるようになる。
また、
『 前記第一の時期は、前記変動表示の開始[例えば、図39(b)]から第一の時間[例えば、4コマ分の時間]の経過後の時期であり、
前記第二の時期は、前記変動表示の開始[例えば、図40(b)]から第二の時間[例えば、5コマ分の時間]の経過後の時期であり、
前記第二の時間は、前記第一の時間と異なる時間である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記遊技台は、ぱちんこ機[例えば、図1に示すパチンコ機100等]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
続いて、アイコン変化予告とは異なるアイコン変化表示の例について、昇格演出を例にあげて説明する。
図42は、昇格演出の例を3つ示した図である。
図42の左に示す例では、同図(ア)の装飾図柄の変動表示中において、リーチ演出が開始されると同時、あるいはリーチ演出が開始された後、昇格演出が開始される。すなわち、リーチ状態中に昇格演出が開始される。ここでの昇格演出は、図42(イ)に示すように、装飾図柄表示装置208の中央領域に、注目すべき事項の表示AT(第一の表示)が出現する。図42(イ)に示す注目すべき事項の表示ATでは、装飾図柄表示装置208の左上に縮小表示された装飾図柄の変動表示に注目することが報知されている。すなわち、現在行われているリーチ状態の装飾図柄の変動表示の様子(「2↓2」)を直接表示し、注目することを報知している。次いで、図42(ウ)では、注目すべき事項の表示ATが消え、左図柄表示領域208aと右図柄表示領域208cそれぞれに「装飾7」が表示され、中図柄表示領域208bで高速変動が継続している様子が表示される。同じ偶数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(「装飾2−装飾2−装飾2」)は確変無しの通常大当りの図柄組合せであるのに対し、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(「装飾7−装飾7−装飾7」)は確変付きの特別大当りの図柄組合せであるため、ここでは、確変付きの昇格に成功しそうである。図42の左に示す例は、注目すべき事項の表示ATにおける注目対象と、その後に変化したものとが、ともに装飾図柄で一致している。すなわち、事前の予告表示(図42(イ))と実際の変化表示(図42(ウ))が一致している例に相当する。装飾図柄等の図柄が変化する演出では、図柄に関する事前の予告表示と、実際の変化表示が必ず一致するように構成してもよい。
なお、注目すべき事項の表示ATでは、現在行われているリーチ状態の装飾図柄の変動表示の様子(「2↓2」)を直接表示しているが、変化後の装飾図柄の変動表示の様子(「7↓7」)を演出の予告表示として直接表示してもよい。
図42の中央に示す例では、昇格演出における注目すべき事項の表示ATでは、4つ表示されているアイコンのうち一番右側のアイコンに注目することが報知されている。注目すべき事項の表示ATで表示された4つのアイコンは、装飾図柄表示装置208の保留アイコン表示領域208fに表示される保留アイコンに対応したアイコンであり、保留アイコン表示領域208fには表示されないものの、保留アイコンの一種であると見ることができる。したがって、図42(b)に示す注目すべき事項の表示ATでは、4つ表示されている保留アイコンのうち一番右側の第四保留アイコンh4に注目することが報知されている。なお、図42(b)に示す注目すべき事項の表示ATでは、4つの保留アイコンが表示される一方で変動アイコンは表示されていない。一方、装飾図柄表示装置208における保留アイコン表示領域208fには、3つの黒丸(デフォルトの表示態様)の保留アイコンh1〜h3しか表示されていないが、変動アイコン表示領域208eには、黒丸(デフォルトの表示態様)の変動アイコンcが表示されている。また、図42(b)に示す注目すべき事項の表示ATでは、注目すべき第四保留アイコンh4の表示態様がハッチングの表示態様(第一の表示態様であって先読み予告の表示態様)に変化している。次いで、図42(c)では、依然としてリーチ状態である中、注目すべき事項の表示ATが消え、装飾図柄表示装置208における保留アイコン表示領域208fには、3つの黒丸の保留アイコンh1〜h3しか表示されていない。しかしながら、変動アイコン表示領域208eには、ハッチングの表示態様(通常予告の表示態様)の変動アイコンcが表示されている。このハッチングの表示態様は、図42(b)の注目すべき事項の表示ATにおける第四保留アイコンh4の表示態様と同じ表示態様であるが、この例では、注目すべき事項の表示ATにおける注目対象(第四保留アイコンh4)と、その後に変化したもの(変動アイコンc)とが、異なっている。すなわち、図42(b)では保留アイコン(第四保留アイコンh4)が変化する予告を行っておきながら、同図(c)の実際では変動アイコンcが変化しており、アイコンの種類からして違っている。しかも、図42(b)の注目すべき事項の表示ATには、変動アイコン自体が表示されておらず、一方で、装飾図柄表示装置208における保留アイコン表示領域208fには、第四保留アイコンh4は表示されていないといった不整合もあえて生じさせている。この例は、事前の予告表示(図42(b))と実際の変化表示(図42(c))が不一致である例に相当する。図42の中央に示す例では、注目すべき事項の表示ATにおける一番右側のアイコン(第四保留アイコンh4)が第一のアイコンの一例に相当し、図42(c)に示す実際の変動アイコンcが第二のアイコンの一例に相当する。また、注目すべき事項の表示ATは、第一の表示の一例に相当し、図42(c)に示す装飾図柄表示装置208における表示が、第二の表示の一例に相当する。なお、図42(d)では、装飾図柄の変動表示が終了し、「装飾3」−「装飾4」−「装飾3」のハズレの組合せが確定表示されている。この図42(d)に示す装飾図柄表示装置208の変動アイコン表示領域208eでは、変動アイコンcの表示態様が、ハッチングの表示態様から黒丸の表示異様に戻っている。また、第1特図始動口230に入賞はなく、第四保留アイコンh4は表示されていない。
図42の右側に示す例における、昇格演出の注目すべき事項の表示AT(図42(B))は、図42の中央に示す例と同じであり、4つ表示されているアイコンのうち一番右側のアイコン(第四保留アイコンh4)に注目することが報知されている。また、その注目すべきアイコン(第四保留アイコンh4)は、ハッチングの表示態様(第一の表示態様)で表示されている。このハッチングの表示態様(第一の表示態様)は、大当りの信頼度が相対的に低い先読み予告の表示態様である。一方、装飾図柄表示装置208では、4つのデフォルトの表示態様の保留アイコンh1〜h4と、同じくデフォルトの表示態様の変動アイコンcが表示されている。この例では、昇格演出の注目すべき事項の表示ATと実際の保留アイコン表示領域208fとの間で、保留アイコンの数は一致している。図42(C)では、依然としてリーチ状態である中、注目すべき事項の表示ATが消え、装飾図柄表示装置208における保留アイコン表示領域208fには、依然として3つの保留アイコンh1〜h3しか表示されていないが、第一保留アイコンh1の表示態様が殿様の顔の表示態様(第二の表示態様)に変化している。この殿様の顔の表示態様(第二の表示態様)は、大当りの信頼度が相対的に高い先読み予告の表示態様である。この例では、注目すべき事項の表示ATにおける注目対象(第四保留アイコンh4)と、その後に変化したもの(第一保留アイコンh1)とが、異なるばかりか、変化内容も、ハッチングの表示態様(第一の表示態様)と殿様の顔の表示態様(第二の表示態様)とで異なっている。なお、変動アイコン表示領域208eには、デフォルトの表示態様の変動アイコンcが表示されている。
図42(C’)は、同図(C)の変形例であって、同図(B)に示す注目すべき事項の表示ATが消えた様子を示す図である。また、同図(D’)は、同図(C’)に続く、装飾図柄の停止表示時の様子を示す図である。図42(C’)および(D’)に示す保留アイコン表示領域208fにおける保留アイコンの表示状態は、同図(B)に示す保留アイコン表示領域208fにおける保留アイコンの表示状態と何ら変わりなく、図42(C’)および(D’)に示す変動アイコン表示領域208eにおける変動アイコンの表示状態も、同図(B)に示す変動アイコン表示領域208eにおける変動アイコンの表示状態と何ら変わりはない。図42(D’)に続く、同図(E’)は、これまで第一保留アイコンh1であった保留アイコンに対応する保留が消化され、装飾図柄の新たな変動表示が開始された様子を示す図である。装飾図柄の新たな変動表示が開始される際には、保留アイコンのシフト表示の移動アニメーションが実行され、これまで第一保留アイコンh1であった保留アイコンは変動アイコン表示領域208eに向けて移動し、変動アイコンcとして表示される。また、これまで第二保留アイコンh2であった保留アイコンは第一保留アイコンh1として表示されるが、移動アニメーションの開始と同時であったり、移動アニメーション中であったり、移動アニメーションの終了と同時であったり、移動アニメーションの終了後に、表示態様が殿様の顔の表示態様(第二の表示態様)に変化する。すなわち、これまで説明した例とは、昇格表示の実行タイミングが異なり、注目すべき事項の表示ATがなされた図柄変動表示(第一の図柄変動表示)の次に開始される図柄変動表示(第二の図柄変動表示)で昇格表示が実行される。殿様の顔の表示態様に変化した第一保留アイコンh1は、第二の図柄変動表示の実行中(例えば、リーチ演出実行中)、その表示態様で表示されてもよいし、さらに表示態様が変化してもよいし、スーパーリーチ演出実行時には消えてもよい。
図42の右側に示す例も、事前の予告表示(図42(B))と実際の変化表示(図42(C)あるいは同図(E’))が不一致である例に相当する。
図42の右側に示す例では、注目すべき事項の表示ATにおける一番右側のアイコン(第四保留アイコンh4)が第一のアイコンの一例に相当し、図42(C)あるいは図42(E’)に示す実際の第一保留アイコンh1が第二のアイコンの一例に相当する。また、注目すべき事項の表示ATは、第一の表示の一例に相当し、図42(C)や同図(E’)に示す装飾図柄表示装置208における表示が、第二の表示の一例に相当する。
図43は、昇格演出に関する他の例を2つ示した図である。
図43の左側の例では、保留アイコンの上に、ミニアイテムといったミニアイコンが表示される。このミニアイコンは、保留アイコンよりも小さなアイコンであり、表示された保留アイコンに対応する保留が消化されて開始される図柄変動表示において実行される演出の予告や、当該図柄変動表示における大当りについての先読み予告等を表すものである。図43(A)および同図(B)に示すいずれの装飾図柄表示装置208でも、3つ表示された保留アイコンの内の一番左の第一保留アイコンh1の上に、A表示のミニアイコンmAが2つ積み上げられている。A表示のミニアイコンmAは、例えば、擬似連演出が一回開始されることを予告するものである。図43(B)に示す注目すべき事項の表示ATでは、4つ表示されているアイコンのうち一番左のアイコン(第一保留アイコンh1)の上に表示された一つのC表示のミニアイコンmCに注目することが報知されている。C表示のミニアイコンmAは、例えば、大当りになることが確定であることを示唆する先読み予告である。図43(C)では、依然としてリーチ状態である中、注目すべき事項の表示ATが消え、装飾図柄表示装置208では、第一保留アイコンh1の上に、A表示のミニアイコンmAとC表示のミニアイコンmCが積み上げられている。すなわち、昇格表示として、上の方のミニアイコンが、A表示のミニアイコンmAからC表示のミニアイコンmCに変化しているが、下の方のミニアイコンは変化せずに、A表示のミニアイコンmAのままである。この結果、擬似連回数は2回から1回に減りながらも、大当りになることが確定である図柄変動表示になることが予告されており、昇格に成功している。この例では、注目すべき事項の表示ATにおける注目対象が、一つしか表示されていないミニアイコンであったのに対し、その後に表示された実際では、二つのミニアイコンが表示されており、注目すべき事項の表示ATにおける注目対象であった一段目のミニアイコン(C表示のミニアイコンmC)と、その後に表示された一段目のミニアイコン(A表示のミニアイコンmA)とでは、変化内容も異なっている。図43の左側に示す例では、注目すべき事項の表示ATにおけるC表示のミニアイコンmCが第一のアイコンの一例に相当し、図43(C)に示す実際の一段目のA表示のミニアイコンmAが第二のアイコンの一例に相当する。また、注目すべき事項の表示ATは、第一の表示の一例に相当し、図43(C)に示す装飾図柄表示装置208における表示が、第二の表示の一例に相当する。
図43の右側の例は、リーチ状態において、3種類の昇格演出の中から選択された昇格演出が実行される。ここにいう3種類の昇格演出とは、図42(ア)〜同図(ウ)に示す昇格演出と、図42(a)〜同図(d)に示す昇格演出と、図42(A)〜同図(C)あるいは図42(A)〜同図(C’)〜同図(E’)に示す昇格演出であってもよい。また、一の演出が選択される複数種類の演出(ここでは3種類の昇格演出)全てが、図42(ア)〜同図(ウ)に示すような、事前の予告表示(図42(イ))と実際の変化表示(図42(ウ))が一致しているタイプの演出であってもよいし、図42(a)〜同図(d)に示すような、事前の予告表示(図42(b))と実際の変化表示(図42(c))が不一致のタイプの演出であってもよいし、一致しているタイプの演出と不一致のタイプの演出が両方含まれていてもよい。
図43(b)では、昇格演出Aとして「昇格チャンスA」と記された注目すべき事項の表示AT1と、昇格演出Bとして「昇格チャンスB」と記された注目すべき事項の表示AT2と、昇格演出Cとして「昇格チャンスC」と記された注目すべき事項の表示AT3が表示されており、内部抽選によって、いずれか1種類の昇格演出が選択され、実行される。なお、ボタンA(第一のチャンスボタン136)やボタンB(第二のチャンスボタン137)の操作によって、あたかも選択操作を行ったようにしてもよい。
以上の説明では、昇格演出を例にあげて説明したが、アイコン変化予告とは異なるアイコン変化表示は、昇格演出に限ったものではない。
以上の記載では、
『 表示手段[例えば、装飾図柄表示装置208等]を備えた遊技台であって、
前記表示手段は、複数種類のアイコンを表示可能な手段であり、
前記複数種類のアイコンのうちの一のアイコンは、第一のアイコン[例えば、図42(b)に示す第四保留アイコンh4、図42(B)に示す第四保留アイコンh4、図43(B)に示すミニアイコンmC等]であり、
前記複数種類のアイコンのうちの一のアイコンは、第二のアイコン[例えば、図42(c)に示す変動アイコンc、図42(C)あるいは図42(E’)に示す第一保留アイコンh1、図43(C)に示すミニアイコンmA等]であり、
前記第二のアイコンは、前記第一のアイコンとは異なるアイコンであり、
前記表示手段は、複数種類の表示を表示可能な手段であり、
前記複数種類の表示のうちの一の表示は、第一の表示であり、
前記複数種類の表示のうちの一の表示は、第二の表示であり、
前記第一の表示の表示が開始した後、前記第二の表示が表示される場合があるように構成されており、
前記第一の表示は、前記第一のアイコンの表示態様が変化することを示す表示であり[例えば、図42(b),図42(B),図43(B)それぞれに示す注目すべき事項の表示AT等]、
前記第二の表示は、前記第二のアイコンの表示態様が変化する表示である[例えば、図42(c),図42(C)あるいは図42(E’),図43(C)それぞれに示す装飾図柄表示装置208における実際の表示等]、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
なお、前記表示手段は、前記複数種類のアイコンを、必ず表示する手段であってもよいし、表示する場合がある手段であってもよいし、複数種類のアイコン以外も表示するものであってもよいし、複数種類のアイコンのみを表示するものであってもよい。
また、前記第一の表示の表示が開始した後、前記第二の表示が必ず表示されるように構成されていてもよい。
また、
『 前記第二のアイコン[例えば、図42(c)に示す変動アイコンc]は、前記第一のアイコン[例えば、図42(b)に示す第四保留アイコンh4]とは異なる種類のアイコンである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 図柄変動表示を表示可能な図柄表示手段を備え、
前記第一のアイコンは、保留アイコン[例えば、図42(b)に示す第四保留アイコンh4等]であり、
前記保留アイコンは、前記図柄変動表示の開始の保留が行われている数を、表示される数によって表すアイコンであり、
一の前記保留アイコンは、一の前記保留があることを表すアイコンであり、
前記第二のアイコンは、変動アイコン[例えば、図42(c)に示す変動アイコンc等]であり、
前記変動アイコンは、前記保留アイコンが表す保留が消化され前記図柄変動表示が開始された場合に、該図柄変動表示に対応するアイコンとして表示されるアイコンである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、前記図柄表示手段は、前記図柄変動表示を、必ず表示する手段であってもよいし、表示する場合がある手段であってもよいし、図柄変動表示以外も実行するものであってもよいし、図柄変動表示のみを実行するものであってもよい。
また、
『 図柄変動表示を表示可能な図柄表示手段[例えば、第1特図表示装置212、特図2表示装置214、装飾図柄表示装置208等]を備え、
前記第一のアイコンは、第一の保留アイコン[例えば、図42(B)に示す第四保留アイコンh4等]であり、
前記第二のアイコンは、第二の保留アイコン[例えば、図42(C)あるいは図42(E’)に示す第一保留アイコンh1等]であり、
前記保留アイコンは、前記図柄変動表示の開始の保留が行われている数を、表示される数によって表すアイコンであり、
一の前記保留アイコンは、一の前記保留があることを表すアイコンであり、
前記第一の保留アイコンと前記第二の保留アイコンは、前記保留がなされた時期が異なるアイコンである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第一のアイコンは、第一の種類のミニアイテム[例えば、大当りになることが確定であることを示唆する先読み予告のミニアイコンmC等]の表示であり、
前記第二のアイコンは、第二の種類のミニアイテム[例えば、擬似連演出が一回開始されることを予告するミニアイコンmA等]の表示である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第一の表示は、装飾図柄の変動表示の表示中に表示される表示である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第一の表示は、リーチ演出の実行中に表示される表示である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第二の表示は、装飾図柄の変動表示の表示中に表示される表示である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第二の表示は、リーチ演出の実行中に表示される表示である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記遊技台は、ぱちんこ機[例えば、図1に示すパチンコ機100等]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
続いて、ボタン演出で報知を開始するタイマ予告について説明する。
図44は、一般的なタイマ予告について説明するための図である。
この図44における各図には、装飾図柄表示装置208の横に、ボタンA(第一のチャンスボタン136)と、ボタンBが表示されている。なお、図38等に示すボタンB(第二のチャンスボタン137)は操作面が円形であったが、ここでのボタンBは操作面が四角形であり、以下、一応区別して、操作面が四角形のボタンBを、ボタンB(操作ボタン137’)と称するが、操作面の形状に限定されることはなく、また、チャンスボタンという名称であってもよい。
図44(a)では、第1特図表示装置212も第2特図表示装置214もハズレの停止図柄を表示(確定表示)しており、装飾図柄表示装置208には、バラケ目である「装飾3」−「装飾4」−「装飾1」が表示されている。また、特図1の第4図柄2081も特図2の第4図柄2082も、白色の停止中表示である。この図44(a)に示す第1特図柄保留ランプ218は4つ点灯しているとともに、装飾図柄表示装置208には、特図1の保留表示である黒丸の保留アイコンが4つ表示されており、変動アイコン表示領域208eには変動アイコンは表示されていない。
図44(b)では、第1特図表示装置212において特図の図柄変動表示が開始されており、装飾図柄表示装置208でも装飾図柄の変動表示が開始されている。すなわち、装飾図柄表示装置208では、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cそれぞれにおいて、装飾図柄の更新(変動表示)が連続的に行われている。また、図44(b)に示す第1特図柄保留ランプ218は3個のみ点灯し、装飾図柄表示装置208における保留アイコン表示領域208fには、保留アイコンが3つ(保留アイコンh1〜h3)しか表示されておらず、変動アイコン表示領域208eには、保留アイコンと同じ表示態様の変動アイコンcが表示されている。さらに、丸形の表示である特図1の第4図柄2081は、変動中表示(灰色)に変化している。
図44(c)に示す装飾図柄表示装置208では、リーチ演出が開始されている。これまで、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、および右図柄表示領域208cそれぞれにおいて行われていた装飾図柄の変動表示は、左隅に縮小表示され、3の数字によるリーチ状態になっている。
第1副制御部400は、主制御部300から、特図の図柄変動開始コマンドあるいは特図保留増加コマンドを受信する。図柄変動開始コマンドには、これから開始される図柄変動表示の変動時間を表す情報が含まれている。また、変動時間を表す情報が含まれていない場合であっても、停止図柄を表す情報は含まれており、第1副制御部400は、停止図柄を表す情報から変動時間を決定する。特図保留増加コマンドには、主制御部300が変動時間まで先読みした場合には、先読みした変動時間を表す情報が含まれているが、含まれていなくても、先読みした停止図柄を表す情報は含まれており、第1副制御部400は、先読みした停止図柄を表す情報から変動時間を知ることができる。変動時間が、長い場合(例えば、30秒以上)には、第1副制御部400で、タイマ予告の実行可否抽選が行われる。
タイマ予告の実行可否抽選に当選している場合(抽選結果が実行する結果である場合)には、リーチ演出が開始されると、タイマ予告が開始される。タイマ予告とは、新たな演出が開始されるまでの残り時間を表す表示を含むものであり、新たな演出が開始されることを示唆する予告演出の一種でもある。ここにいう新たな演出とは、大当りの予告演出であったり、ある演出(例えば、スーパーリーチ演出等)が開始されるか否かの予告演出であってもよい。なお、大当りの予告演出としては、現在行われている図柄変動表示で大当りすることを予告する通常予告演出と、次以降の図柄変動表示で大当りすることを予告する先読み予告演出とがある。また、残り時間を表す表示は、メータ表示であってもよいし、レベル表示であってもよいし、個数表示であってもよいが、この例では、数値表示である。なお、ここで列挙した残り時間を表す表示についての複数種類の例のうちのいずれか一種類の例のみを適用してもよいし、複数種類の例を適用してもよいし、全種類を適用してもよい。図44(d)では、変動アイコン表示領域208eの左隣に、タイマ予告表示Tが表示されており、新たな演出開始まで残時間が30:00秒であることが報知されている。ここで表示された残時間は、時間の経過とともにカウントダウン表示され、同図(e)では、0:00秒になっている。残時間が0:00秒になると、第一の演出表示が行われる。図44(f)に示す装飾図柄表示装置208では、変動アイコン表示領域208eの上に、殿様のキャラクタが表示される。なお、図44(f)の変動アイコン表示領域208eには、依然として黒丸の表示態様(デフォルトの表示態様)の変動アイコンcが表示されている。また、その変動アイコン表示領域208eの左隣には、依然として0:00秒のタイマ予告表示Tが表示されており、ここでの第一の演出表示(殿様のキャラクタ表示)は、タイマ予告の終了演出である。ただし、第一の演出表示(殿様のキャラクタ表示)を、タイマ予告で開始を予告した新たな演出の開始演出とも見ることができる。特に、0:00秒になってタイマ予告表示Tの消えるタイミングは、0:00秒になった瞬間であってもよく、同図(e)のタイミングで消えてもよい。あるいは、0:00秒になったことでタイマ予告は終了しているが、タイマ予告表示Tは、新たな演出が開始されても一定の期間は表示し続ける態様であってもよい。
図44(f)に続く同図(g)では、タイマ予告表示Tは消えたものの、変動アイコン表示領域208eの上には第一の演出表示(殿様のキャラクタ表示N1)が表示されたまま、タイマ予告で予告した新たな演出として通常予告演出が開始されている。この通常予告演出では、それまでデフォルトの表示態様であった変動アイコンcが、お姫様の顔の表示態様に変化し、現在、リーチ状態で継続くている図柄変動表示で大当りする可能性があることを予告している。
図44(h)では、第一の演出表示(殿様のキャラクタ表示)も消え、変動アイコン表示領域208eには、お姫様の顔の表示態様の変動アイコンcが表示され続けており、通常予告演出が継続している。この後、スーパーリーチ演出に発展し、保留アイコンとともに変動アイコンcも消え(見えなくなり)、大当りとなったり、あるいは、ハズレとなったり、さらには、スーパーリーチ演出に発展もせずにハズレとなったりする。なお、スーパーリーチ演出に発展した場合であっても、お姫様の顔の表示態様の変動アイコンcは消えずに見え続けてもよい。
図45は、ボタン操作に応じてタイマ予告表示Tが表示される場合がある例等を段階的に示す図である。
第1副制御部400には、カウンタタイマが設けられており、タイマ予告の実行可否抽選に当選すると、カウンタタイマによる内部カウントを開始する。内部カウントの開始時期は、特図の図柄変動表示開始後であってもよいし、図柄変動表示の開始前であってもよいが、図45に示す例では、図柄変動表示の開始と同時に、内部カウントが開始される。カウンタタイマには、開始前にカウント値が設定され、カウントダウン方式でカウントされる。カウント値の表す時間は、特図の変動時間未満の時間であるが、特図の変動時間以上の時間であってもよい。図45では、擬似的に図4に示すカウンタタイマ412を記している。図45に示す例では、40:00秒の値がカウンタタイマ412にセットされ、図柄変動表示が開始された同図(b)から内部カウントが開始される。
また、パチンコ機100では、内部カウントの開始と同時、あるいは開始直後から、ボタンA(第一のチャンスボタン136)の操作を有効に受ける状態(操作有効状態)に移行する。しかしながら、操作有効状態に移行しても、ボタンA(第一のチャンスボタン136)のチャンスボタンランプ138は消灯したままであり、ボタンAの操作促進報知(例えば、初期位置表示136X)も行われておらず、遊技者からすれば、操作有効状態であることはわからない。しかしながら、ボタンA(第一のチャンスボタン136)が操作されると、その操作に応じて、タイマ予告表示Tが表示される。図45に示す例では、リーチ演出が開始(図45(c)参照)されてからしばらくたってから、ボタンA(第一のチャンスボタン136)が操作されている。タイマ予告表示Tの表示は、図44に示す例ではリーチ演出と関係があったが、この例では無関係である。また、ここでのボタンA(第一のチャンスボタン136)はいわゆる裏ボタンに相当する。なお、ボタンB(操作ボタン137’)が操作されてもタイマ予告表示Tは表示されないが、表示されるようにしてもよい。図45(e)に示す装飾図柄表示装置208には、タイマ予告表示Tが表示されており、新たな演出開始まで残時間が20:00秒であることが報知されている。この例では、ボタンA(第一のチャンスボタン136)が操作されると、即座にタイマ予告表示Tが表示されるため、遊技者には、あたかも、ボタンA操作によって残時間のカウントダウンが開始されたように見えるが、内部的には、ボタン操作前から残時間のカウントダウンは開始されている。
なお、この例では、ボタンA(第一のチャンスボタン136)はいわゆる裏ボタンに相当するが、ボタンAを操作することを促進する操作促進報知を行ってもよく、操作促進報知は、ボタンAが操作された時点で終了になる。したがって、ボタンA(第一のチャンスボタン136)が操作されてからタイマ予告表示Tが表示されるまでの間に、ある程度の期間を設けた場合には、その期間内には、操作促進報知は行われないことになる。
また、ボタンA操作に応じてタイマ予告表示Tが表示されるため、ボタンA操作のタイミングによって、表示され始めの残時間の長さが異なることになる。すなわち、図45(A)に示すように、もう少し早くボタンA操作が行われれば、残時間が25:00秒である状態からタイマ予告表示Tの表示が開催されることになる。一方、図45(ア)に示すように、カウンタタイマ412の計時による残時間が第一の残時間以下(ここでは5秒以下)になってからボタンA操作が行われても、タイマ予告表示Tを表示させないようにしてもよい。この場合は、ボタンA(第一のチャンスボタン136)の操作有効状態は、第一の残時間より前までになる。あるいは、カウンタタイマ412の計時による残時間が第二の残時間(例えば6秒)になると、ボタンA操作が行われていなくても、タイマ予告表示Tを第二の残時間から表示するようにしてもよい。なお、図45に示す例では、ボタンA(第一のチャンスボタン136)の操作有効状態は連続しているが、断続的にしてもよい。例えば、操作有効状態が5秒継続すると、3秒間操作無効状態に移行することを残時間が0:00秒になるまで繰り返してもよい。
図45(f)以降については、図44(e)以降と同じであるため説明は省略するが、ボタンA(第一のチャンスボタン136)は裏ボタンであったため、初心者はボタンAを押さずに残時間が経過してしまう場合がある。この場合であっても、残時間経過後に、第一の演出表示(殿様のキャラクタ表示N1)は行わずに、変動アイコンcの表示態様を、お姫様の顔の表示態様に変化させてもよいし、操作があった場合と同じように、第一の演出表示(殿様のキャラクタ表示N1)を表示させてから、変動アイコンcの表示態様を、お姫様の顔の表示態様に変化させてもよい。
図46は、裏ボタン操作のタイミングと保留増加のタイミングとの関係を説明するための図である。
図46(b)において図柄変動表示を開始した時点では、特図1の保留数は2であり、ここでの図柄変動表示の開始と同時に、内部カウントも開始される。すなわち、図柄変動表示が開始された時点で、タイマ予告が実行することは決定しており、ボタンA(第一のチャンスボタン136)の操作有効状態である。
図46(c)では、裏ボタンに相当するボタンA(第一のチャンスボタン136)が操作され、タイマ予告表示Tが表示される。タイマ予告表示Tが表示されている状態(残時間が5:00秒の状態)で、第1特図始動口230に1球入賞があり、特図1の保留数が1つ増加し、図46(d)に示すように、3つの保留アイコンh1〜h3が表示される。これら3つの保留アイコンh1〜h3はいずれも黒丸の表示態様(デフォルトの表示態様)である。
やがて、残時間が0:00秒になり(図46(f)参照)、図46(g)に示すように、変動アイコン表示領域208eの上には第一の演出表示(殿様のキャラクタ表示N1)が表示される。この状態でも、デフォルトの表示態様で3つの保留アイコンh1〜h3が表示されている。また、この例では、第一の演出表示(殿様のキャラクタ表示N1)の上に、これから開始される新たな演出、すなわちタイマ予告で開始を予告した新たな演出についての示唆が行われ、先読み予告対象の保留アイコンの表示態様が変化することが報知されている。この例では、制御的に、ボタン予告の実行可否の決定段階で、先読み予告の対象も決定する。したがって、現在行われている図柄変動表示よりも1回前の図柄変動表示の実行中に、特図1の第二保留が増加している場合には、制御的には、先読み予告対象はこの第二保留になり、タイマ予告の実行が決定した後の入賞分(ここでは、第三保留)が先読み予告対象になることはあり得ないが、遊技者からすれば、新たな演出の開始前に表示されている3つの保留アイコンh1〜h3全てが、先読み予告対象の可能性があるように見える。
図46(h)に示す装飾図柄表示装置208では、3つの保留アイコンh1〜h3のうち第二保留アイコンh2の表示態様が、黒丸の表示態様(デフォルトの表示態様)から殿様の顔の表示態様(先読み予告の表示態様)に変化し、タイマ予告で予告した新たな演出として先読み予告演出が開始されている。なお、この例では、現在行われている図柄変動表示が終了するまで、第一の演出表示(殿様のキャラクタ表示N1)が表示され続ける。
また、図46(c’)に示すように、残時間が5:00秒の段階では、裏ボタンに相当するボタンA(第一のチャンスボタン136)を操作せず、特図1の保留数が1つ増加した図46(d)のタイミングよりも後に、ボタンA(第一のチャンスボタン136)を操作した場合(図46(e’)参照)には、保留増加後のボタン操作であることから余計に、ボタン操作前に増加していた第三保留も先読み予告対象になると遊技者は期待する傾向にあるが、ボタン操作前であってもタイマ予告の実行が決定した後の保留増加には変わりなく、制御的には、第三保留が先読み予告対象になることはあり得ず、この例でも、第二保留アイコンh2の表示態様が先読み予告の表示態様に変化する。
なお、現在行われている図柄変動表示よりも1回前の図柄変動表示の実行中に、特図1の第二保留とともに第1保留も増加している場合には、第一保留アイコンh1の表示態様が先読み予告の表示態様に変化する可能性はあり、この場合には、先読み予告対象が、第一保留なのか第二保留なのか、あるいは両方なのか、事前には分からないことになる。
また、先読み予告対象の決定を、ボタンAの操作に応じて行う制御を採用すれば、ボタンA(第一のチャンスボタン136)の操作タイミングに応じて、先読み予告対象の数が変化することになる。すなわち、図46(c)のタイミングにおけるボタン操作では、第一保留と第二保留しか先読み予告対象にならないが、図46(e’)のタイミングにおけるボタン操作では、第一保留〜第三保留までが先読み予告対象になり、ボタン操作のタイミングに応じて期待できる対象が異なってくることになる。
さらには、先読み予告対象の決定を、新たな演出の開始直前、すなわち残時間が0:00秒になった時点で行うようにしてもよい。
図47は、ボタン演出についての二つの例を段階的に示す図である。
図47の左側の例は、一般的なボタン演出の例に相当し、カウンタタイマ412は動作しない。この例では、図47(a)から同図(d)までリーチ状態であり、同図(b)に示す装飾図柄表示装置208には、初期位置で消灯した状態のチャンスボタン136を模したボタン画像136a4と、チャンスボタン136の操作を促す促進表示としての、矢印の表示136bおよび「押せ」という文字表示と、チャンスボタン136の操作を有効として受付ける残期間を表す残期間メータ表示136cとの3つがワンセットになって表示されている。以下、これら3つの画像136a4,136b,136cと「押せ」という文字表示を総称して、操作促進報知の通常表示136Nと称する。図47(c)では、操作促進報知の通常表示136Nが行われている状態で、ボタンA(第一のチャンスボタン136)が操作され、この操作に応じて、同図(d)に示す装飾図柄表示装置208は、チャンスと表示されたカットイン予告の画像C1が表示される。
図47の右側の例は、タイマ予告の開始が待機される例である。図47(A)〜同図(C)は、図47(a)〜同図(c)と同じであることから説明を省略する。この例でも、カウンタタイマ412は動作しておらず、現在行われている図柄変動表示ではタイマ予告は実行されない。しかしながらここで保留している3つの保留それぞれが保留された際の特図保留増加コマンドを受信した段階で、各コマンドに含まれていた、先読みした停止図柄を表す情報から、それぞれの変動時間を知ることができ、これら3つの保留の中に、変動時間が第一の時間よりも長くなる保留がある場合には、その保留が消化されて図柄変動表示が開始されるまで、タイマ予告をストックしておく。図47(C)のように、操作有効期間中にボタンA(第一のチャンスボタン136)が操作された場合には、現在行われている図柄変動表示ではタイマ予告は開始されないが、この後に開始される図柄変動表示においてタイマ予告が開始されることを予告する表示として、同図(D)に示すように、「待機中」という表示T’を、タイマ予告表示Tが表示される位置に表示しておき、タイマ予告が開始される時になったら、「待機中」の代わりに残時間が表示される。
図48は、タイマ予告表示Tを含めた表示の仕方の変形例を示す図である。この図48には、左側に3つの例が示され、右側には二つの例が示されている。
まず一つ目の例である図48(a)では、リーチ状態において、タイマ予告表示Tと似た表示(以下、時間表示T1と称する。)が、タイマ予告表示Tの表示位置に、ボタンA(第一のチャンスボタン136)操作前から既に表示されている。この時間表示T1も、時間の経過とともにカウントダウン表示されるが、図48(a)では10:00秒が表示されている。一方、図48(a)に示すカウンタタイマ412は30:00秒であり、両者は不一致である。カウンタタイマ412が25:00秒になった図48(b)のタイミングで、裏ボタンに相当するボタンA(第一のチャンスボタン136)が操作され、この操作に応じて、時間表示T1の上に、タイマ予告表示Tが表示される。図48(b)のタイミングでは、時間表示T1は5:00秒であり、タイマ予告表示Tは、カウンタタイマ412と同じ25:00秒である。
二つ目の例である図48(A)でも、一つ目の例である図48(a)と同様に、時間表示T1が、タイマ予告表示Tの表示位置に、ボタンA(第一のチャンスボタン136)操作前から既に表示されている。その後、この例でも、裏ボタンに相当するボタンA(第一のチャンスボタン136)が操作される。ボタンAの操作タイミングは、カウンタタイマ412が25:00秒になったタイミングであり、この操作に応じて、時間表示T2に代わって、タイマ予告表示Tが表示される。図48(B)に示すタイマ予告表示Tは、カウンタタイマ412と同じ25:00秒である。また、そのタイマ予告表示Tの上には、これまで表示されていた時間表示T1の時間と、新たに表示されたタイマ予告表示Tの時間との差分が表示されている。すなわち、図48(B)のタイミングでは、これまで表示されていた時間表示T1の時間は5:00秒になっていたはずであるのに対して、タイマ予告表示Tに表示された残時間は25:00秒であることから「+20」という差分表示T2がなされている。
三つ目の例である図48(ア)でも、一つ目の例である図48(a)と同様に、時間表示T1が、タイマ予告表示Tの表示位置に、ボタンA(第一のチャンスボタン136)操作前から既に表示されている。その後、この例でも、裏ボタンに相当するボタンA(第一のチャンスボタン136)が操作される。ボタンAの操作タイミングは、図48(イ)のタイミングであり、ここでもカウンタタイマ412が25:00秒になったタイミングである。一方、図48(イ)のタイミングでは、時間表示T1は5:00秒であり、カウンタタイマ412がの残時間よりも20:00秒も進んでいる。この例では、時間表示T1の上部にオーバーラップするように「LOCK」という文字表示がなされ、時間表示T1におけるカウントダウンが一時停止する。時間表示T1におけるカウントダウンが一時停止しても、カウンタタイマ412のカウントダウンは継続しており、カウンタタイマ412の残時間が、時間表示T1の5:00秒になるまで、「LOCK」という文字表示がなされ、時間表示T1におけるカウントダウンは一時停止している。やがて、カウンタタイマ412の残時間が5:00秒になると、「LOCK」という文字表示が消えるとともに、時間表示T1がタイマ予告表示Tに置き換わり、以降は、タイマ予告表示Tとしてのカウントダウンが継続される。なお、この例では、裏ボタンに相当するボタンA(第一のチャンスボタン136)が操作されなかった場合には、時間表示T1はカウントダウンを継続し、やがて0:00秒になって、タイマ予告表示Tに置き換わることなく終了する。
右上に示す四つ目の例である図48(α)には、時間経過を表す矢印が表示されており、図柄変動表示中の状態を示している。一般的には、カウンタタイマに最初設定されるカウント値(残時間)は長ければ長いほど、大当りの期待度が高いといえる。また、タイマ予告が、現在行われている図柄変動表示における最終カットイン予告の開始を予告する場合には、タイマ予告の実行時間(残時間)が長ければ長いほど、様々な演出を実行することが可能になる。例えば、前半部分では、保留アイコンの表示態様の変化や擬似連の開始が実行可能である。また、ノーマルリーチが開始された後では、スーパーリーチ(SP)への発展や、リーチのタイトル色の変化演出も実行可能である。さらに、大当りの期待度が上がるリーチ中のチャンスアップ演出も実行可能である。これらの理由により、内部的には、カウンタタイマ412のカウントダウンは実行され続けているが、タイマ予告表示Tにおける残時間の表示を最初は少なめに表示させておいて、見た目上は、カウントダウンを一時停止させたり、残期間を後から上乗せしたりすることで、遊技の興趣が向上する場合がある。また、図48(a)に示す時間表示T1のような残時間表示の数が多く表示されるほど、残時間が0:00秒になったときの演出の変化に期待を持つ回数が増え、遊技の興趣が向上する場合がある。そして、最終カットイン予告では、大当りになることが確定であるキャラクタを登場させたりする。なお、カウンタタイマ412が0:00秒になったことに合わせてタイマ予告表示Tが0:00秒になっても、新たな演出が開始されない、偽のタイマ予告も実行可能に構成してもよいし、偽のタイマ予告は行わないように構成してもよい。
右下に示す五つ目の例である図48(あ)では、ボタンA(第一のチャンスボタン136)の操作が行われ、装飾図柄表示装置208には、カウンタタイマ412の残時間(ここでは30:00秒)が表示されたタイマ予告表示Tが表示されている。図48(い)では、ボタンA(第一のチャンスボタン136)の操作が再度行われる。裏ボタンに相当するボタンAでは、2回目の操作についても有効として受け付ける状態にあり、これまで第一の態様(例えば、一重枠)で表示されていたタイマ予告表示Tが、2回目の操作に応じて第二の態様(例えば、二重枠)で表示される。なお、これまで第一の色(例えば、青色)で表示されていたタイマ予告表示Tが、2回目の操作に応じて第二の色(例えば、青色)で表示されるようにしてもよい。
図49は、タイマ予告が、残時間のカウントダウンを伴う他の演出と重複した場合の例を示す図である。
図49には二つの例が示されており、上方に示された例は、タイマ予告が、島一斉演出と重複した場合の例になる。図49(a)に示す装飾図柄表示装置208には「島一斉演出まであと25秒」と大きく表示されている。一方、内部的なカウンタタイマ412の残時間は30:00秒であるが、裏ボタンに相当するボタンA(第一のチャンスボタン136)はこの段階では無操作であり、タイマ予告表示Tは非表示である。図49(b)では、そのボタンA(第一のチャンスボタン136)が操作され、変動アイコン表示領域208eの左隣に、カウンタタイマ412の残時間(ここでは25:00秒)が表示されたタイマ予告表示Tが表示されている。なお、図49(b)に示す装飾図柄表示装置208には、「島一斉演出まであと20秒」と、先と同じ大きさで表示されている。この例では、タイマ予告の残時間が0:00秒になる時間と、島一斉演出が開始される時間との差は、僅か5秒であるが、タイマ予告は、島一斉演出のカウントダウンの影響を何ら受けることなく、カウンタタイマ412のカウントダウンに従って、残時間を表示する。
図49の下方に示された例は、タイマ予告が、ミッション演出と重複した場合の例になる。図49(ア)に示す装飾図柄表示装置208では、変動アイコン表示領域208eの右斜め上のミッション表示Mがなされ、残時間が10:00秒であることが表示されている。一方、内部的なカウンタタイマ412の残時間は30:00秒であるが、裏ボタンに相当するボタンA(第一のチャンスボタン136)はこの段階では無操作であり、タイマ予告表示Tは非表示である。図49(イ)では、そのボタンA(第一のチャンスボタン136)が操作され、変動アイコン表示領域208eの左隣に、カウンタタイマ412の残時間(ここでは25:00秒)が表示されたタイマ予告表示Tが表示されている。なお、図49(イ)に示すミッション表示Mでは、残時間が5:00秒であることが表示されている。この例では、ミッション表示Mとタイマ予告表示Tがともに、一重枠で囲まれた似たような表示態様で表示されているため、一見すると、誤認してしまう恐れがあるが、かえって、注意して見てもらえるという効果も奏する。
図50は、タイマ予告の他の例を示す図である。
図50の左側に示す例は、タイマ予告表示が、数値表示ではなくメータ表示である。この例では、図50(b)に示すように、操作促進報知の通常表示136Nは表示されていないが、ボタンA(第一のチャンスボタン136)に内蔵されたチャンスボタンランプ138が赤色に点灯し、操作することを促している。また、図50(b)に示す装飾図柄表示装置208には、タイマ予告表示の一種であるチャンスアップメータの表示についてのチュートリアル的な記載がなされている。図50(c)では、赤色の点灯に促されてボタンAが操作され、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには、その操作に応じて、チャンスアップメータCMが表示されている。チャンスアップメータCMは、左端がスタートSであり、右端がゴールGであり、時間経過とともに、矢印マークが左から右に向かって移動していく。この矢印マークは、現在の時点を表すものであり、矢印マークが右端のゴールGに到達すると、残時間は0:00秒になる。したがって、矢印マークからゴールGまでの距離が残時間の長さに対応している。さらに、このチャンスアップメータCMは、残時間を示すだけではなく、図48(α)に示す、擬似連や保留アイコンの変化や、リーチタイトル色の変化演出や、リーチ中のチャンスアップ演出といった各種の演出の実行タイミングもマーキングされている。なお、演出の実行タイミングだけがマーキングされていて、どのような演出が実行されるかまでは非表示であってもよい。
図50の右側に示す例は、操作手段の操作タイミングに応じて、実行される演出が変化する例である。この例では、ボタンA(第一のチャンスボタン136)に内蔵されたチャンスボタンランプ138が赤色に点灯し、操作することを促すとともに、装飾図柄表示装置208には、操作促進報知の通常表示136Nが表示されている。また、表示された通常表示136Nのうちの残期間メータ表示136cには、目印JIが付されており、残期間メータが、この目印JIにさしかかった時にボタンAを操作すると、特別態様の演出が開始される。図50(A)は、ボタンAの操作が遅すぎて、特別態様の演出は開始されず、図50(B)に示すように、チャンスと黒文字で表示されたカットイン予告の画像C1が表示されている。図50(ア)は、ボタンAの操作タイミングが、目印JIのタイミングにちょうど合い、図50(イ)に示すように、チャンスと灰色の文字で表示されたカットイン予告の画像C2が表示されている。図50(イ)に示すカットイン予告の画像C2は、図50(B)に示すカットイン予告の画像C1と、文字の書体や下地の種類は同じで文字の色のみが異なるが、文字の書体や下地の種類までも異なるものであってもよいし、さらにはキャラクタ等の画像が追加されたものであってもよい。図50(あ)では、操作促進報知が行われていないボタンB(操作ボタン137’)が操作されている。また、ここでのボタンBは、裏ボタンに相当する。ボタンBの操作タイミングも、目印JIのタイミングにちょうど合い、図50(い)に示すように、お姫様のキャラクタが表示された特別態様のカットイン予告の画像C3が表示されている。このように、操作タイミングに応じて演出の表示態様が異なったり、操作する操作手段に応じて演出の表示態様が異なったりする。なお、演出の表示態様に限らず、演出の種類や開始タイミングが異なってもよい。また、操作する操作手段が同じでも、裏ボタンであるときとないときで、演出の表示態様や、演出の種類や開始タイミングが異なってもよい。
図51は、タイマ予告表示Tが装飾図柄表示装置208とは異なるデバイスに表示される例を示す図である。
図51に示す例では、パチンコ機100に、装飾図柄表示装置208とは別体の、シャッタ付きのタイマ予告表示手段209’が設けられている。このタイマ予告表示手段209’には、図1に示すパネル表示部183を適用することができる。図51(a)に示すシャッタ付きタイマ予告表示手段209’では、シャッタが閉じており、同図(b)に示すように、裏ボタンに相当するボタンA(第一のチャンスボタン136)が操作されると、シャッタが開き、カウンタタイマ412の残時間(ここでは20:00秒)がタイマ予告表示手段209’に表示れる。
やがて、図51(c)に示すように、タイマ予告表示手段209’に表示されていた残時間が0:00秒になる。すると、図51(d)に示すように、タイマ予告表示手段209’ではなく、装飾図柄表示装置208に、第一の演出表示(殿様のキャラクタ表示N1)が表示され、次いで、装飾図柄表示装置208の変動アイコン表示領域208eでは、変動アイコンcがお姫様の顔の表示態様に変化し、通常予告演出が開始されている。なお、残時間が0:00秒になって以降、タイマ予告表示手段209’ではシャッタは閉じずに、そのまま0:00秒が表示され続けている。
図51(A)に示す装飾図柄表示装置208には、図47(D)に示す「待機中」と同じ表示がなされている。図47(D)に示す「待機中」は、この後に開始される図柄変動表示においてタイマ予告が開始されることを予告する表示であったが、図51(A)に示す「待機中」は、現在行われている図柄変動表示においてタイマ予告が開始されることを予告する表示に相当する。図51(B)では、装飾図柄表示装置208の「待機中」が消え、タイマ予告表示手段209’のシャッタが開いて、ここでは図示省略したカウンタタイマ412に設定された残時間と同じ残時間(ここでは20:00秒)が表示されている。「待機中」の解除は、解除時期が到来して自動的に解除されたり、ボタンAやボタンBを再び操作することで解除されてもよい。
図51(ア)に示す装飾図柄表示装置208ではリーチ状態であり、変動アイコン表示領域208eの左隣に、不図示のカウンタタイマ412の残時間(ここでは25:00秒)が表示されたタイマ予告表示Tが表示されている。そして、タイマ予告表示手段209’では、シャッタが開き、「チャンス」という文字表示がなされている。このように、タイマ予告表示手段209’は、残期間を表す表示以外の表示も表示可能である。図51(イ)に示す装飾図柄表示装置208では、スーパーリーチ演出に発展している。スーパーリーチ演出が開始されると、装飾図柄表示装置208からタイマ予告表示Tが消え、代わりに、不図示のカウンタタイマ412の残時間(ここでは20:00秒)が、タイマ予告表示手段209’に表示される。こうすることで、装飾図柄表示装置208で実行されるスーパーリーチ演出の一部がタイマ予告表示Tでオーバーラップされず、一方で、タイマ予告の残時間を明確に表示することができる。
図51(あ)に示す例では、不図示のカウンタタイマ412の残時間が、装飾図柄表示装置208のタイマ予告表示Tに表示されるとともに、タイマ予告表示手段209’にも表示されている。ただし、装飾図柄表示装置208のタイマ予告表示Tでは25:00秒と表示されているのに対して、タイマ予告表示手段209’では24:95秒と表示され、ともに、不図示のカウンタタイマ412の残時間を表示しているはずなのに、非常に僅かではあるが差が生じてしまっている。これは、装飾図柄表示装置208とタイマ予告表示手段209’といったように異なるデバイスであることから、表示制御等において何らかのタイムラグが生じ、このタイムラグに起因した差である。なお、装飾図柄表示装置208のタイマ予告表示Tと、タイマ予告表示手段209’との間に、演出の一環として意図的に差を生じさせてもよい。
なお、ここではタイマ予告表示手段209’が用いられているが、タイマ予告表示手段209’に代えて、図33に示す、動作(昇降)可能な第二表示手段209を用いてもよい。この第二表示手段209は、必ず動作(昇降)してもよいし、動作(昇降)しない場合があってもよし、昇降動作以外にも動作するものであってもよいし、昇降動作のみ行うものであってもよい。
以上の記載では、
『 第二の操作手段[例えば、チャンスボタン136等]と、
表示手段[例えば、装飾図柄表示装置208やタイマ予告表示手段209’等]と、
を備えた遊技台であって、
前記表示手段は、複数種類の表示を表示可能に構成されており、
前記複数種類の表示のうちの一の表示は、第三の表示であり、
前記第三の表示は、第一の予告表示[例えば、タイマ予告表示T等]であり、
前記第三の表示は、前記第二の操作手段の操作タイミングに応じた表示[例えば、図45(e)に示す20:00と同図(A)に示す25:00や、図50(B)に示すチャンスと黒文字で表示されたカットイン予告の画像C1と図50(イ)に示すチャンスと灰色の文字で表示された特別態様のカットイン予告の画像C等]で表示が開始される表示である、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
なお、前記第三の表示は、前記第二の操作手段の操作タイミング[例えば、残時間が第一の残時間以下か否かや図50の右側に示す例における目印JIのタイミングに一致したか否か]に応じた表示態様[例えば、図45(e)に示す20:00と同図(ア)に示す非表示や図50(B)に示すチャンスと黒文字で表示されたカットイン予告の画像C1と図50(イ)に示すチャンスと灰色の文字で表示された特別態様のカットイン予告の画像C等]で表示が開始される表示であってもよい。
また、前記表示手段は、複数種類の表示を必ず表示してもよいし、表示しない場合があってもよいし、複数種類の表示以外も表示するものであってもよいし、複数種類の表示のみを表示するものであってもよい。
また、
『 前記複数種類の表示のうちの一の表示は、第四の表示であり、
前記第四の表示は、前記第二の操作手段の操作を促す表示[例えば、操作促進報知の通常表示136N等]であり、
前記第二の操作手段が操作されることで、前記第三の表示の表示が、開始される場合[例えば、操作有効期間内の操作の場合等]と、開始されない場合[例えば、操作有効期間前であったり操作有効期間経過後の操作の場合等]とがあるように構成され、
前記第四の表示は、前記第二の場合において、前記第二の操作手段が操作されてから前記第三の表示の表示が開始されるまでの間に、表示されない表示である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、前記第四の表示は、前記第二の場合において、表示されない表示であってもよい。
また、
『 前記第一の予告表示は、タイマ予告の表示であり、
前記タイマ予告とは、第一の残時間[例えば、カウンタタイマ412の残時間等]を表す表示[例えば、タイマ予告表示T等]を含む予告であり、
前記第一の残時間がゼロになった後に予告演出[例えば、図45(h)に示す変動アイコンcの表示態様がお姫様の顔の表示態様に変化する通常予告演出、あるいは図46(g)に示す第二保留アイコンh2の表示態様が殿様の顔の表示態様に変化する先読み予告演出等]が開始されるように構成されており、
上に記載の「前記第二の操作手段の操作タイミングに応じた表示」とは、前記第一の残時間を表す表示のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、前記第一の残時間とは、予告演出が開始されるまでの残り時間のことであってもよい。
また、
『 前記予告演出は、前記第三の表示の表示が開始されたときに行われている図柄変動表示に関する予告[例えば、図45(h)に示す変動アイコンcの表示態様がお姫様の顔の表示態様に変化する通常予告等]の演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
より具体的には、前記予告演出として、いわゆる擬似連演出や、第一のリーチ演出から発展した第二のリーチ演出[例えば、スーパーリーチ演出等]や、リーチ演出における大当りの期待度向上を示唆する演出[例えば、タイトルや台詞の文字色の変化等]や、カットイン演出[例えば、図柄停止直前のカットイン演出等])等があげられる。
また、
『 前記複数種類の表示のうちの一の表示は、第五の表示であり、
前記第五の表示は、保留アイコンの表示であり、
前記表示手段は、表示する前記保留アイコンの数により、保留数を表す表示を表示可能な手段であり、
前記予告演出は、前記保留アイコンの表示態様を先読み予告の表示態様に変化させる演出[例えば、図46(g)に示す第二保留アイコンh2の表示態様が殿様の顔の表示態様に変化する先読み予告演出等]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、前記表示手段は、保留数を表す表示を必ず表示してもよいし、表示しない場合があってもよいし、保留数以外も表示するものであってもよいし、保留数のみを表示するものであってもよい。
また、
『 前記第三の表示の表示中に前記保留数が増加した場合に、増加する前の該保留数を表す前記保留アイコンのうちの一又は複数の保留アイコンの表示態様が前記先読み予告の表示態様に変化すること[例えば、図46(h)に示す、第二保留アイコンの表示態様の変化等]がある、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、前記第三の表示の表示が開始された時点で複数の前記保留アイコン(以下、「複数の保留アイコン」という。)が表示されていた場合に、該複数の保留アイコンのうちの一又は複数の保留アイコンの表示態様が前記先読み予告の表示態様に変化することがあってもよい。
また、
『 前記第三の表示の表示中に前記保留数が増加した場合に、増加した後の該保留数を表す前記保留アイコンのうちの一又は複数の保留アイコンの表示態様が前記先読み予告の表示態様に変化することがある、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、前記予告演出が開始される時点で複数の前記保留アイコン(以下、「複数の保留アイコン」という。)が表示されていた場合に、該複数の保留アイコンのうちの一又は複数の保留アイコンの表示態様が前記先読み予告の表示態様に変化することがあってもよい。
また、
『 前記複数種類の表示のうちの一の表示は、第六の表示[例えば、図48に示す時間表示T1等]であり、
前記第六の表示は、前記第一の残時間[例えば、図48(b)のタイミングでは25:00秒]を表す表示とは別の第二の残時間を表す表示を含む表示[例えば、図48(b)のタイミングでは5:00秒]であり、
前記第三の表示は、前記第六の表示と一緒に表示される場合がある表示である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、前記第三の表示は、前記第六の表示と一緒に必ず表示される表示であってもよい。
また、
『 カウント手段[例えば、カウンタタイマ412等]を備え、
前記第一の残時間を表す表示は、前記カウント手段のカウント値に対応した表示である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、図柄変動表示を実行可能な図柄表示手段[例えば、特図1表示装置212,特図2表示装置214等]と、第一の制御手段[例えば、主制御部300等]と、第二の制御手段[例えば、第1副制御部400等]と、を備え、前記第二の制御手段は、前記第一の制御手段からのコマンドに応じた制御を実行可能な制御手段であり、前記第一の制御手段は、前記図柄表示手段を制御可能な制御手段[例えば、特図状態更新処理を実行する制御手段等]であり、前記第二の制御手段は、前記表示手段の制御[例えば、演出制御処理等]を実行可能な制御手段であり、前記第二の制御手段は、前記カウント手段が設けられた手段であってもよい。また、前記第二の制御手段は、複数の制御手段[例えば、基本回路402並びにVDP434及びVRAM436等]から構成された制御手段であってもよい。
なお、前記図柄表示手段は、前記図柄変動表示を、必ず表示する手段であってもよいし、表示する場合がある手段であってもよいし、図柄変動表示以外も実行するものであってもよいし、図柄変動表示のみを実行するものであってもよい。また、前記第二の制御手段は、前記第一の制御手段からのコマンドに応じた制御を、必ず実行する手段であってもよいし、実行する場合がある手段であってもよいし、前記第一の制御手段からのコマンドに応じた制御以外も実行するものであってもよいし、前記第一の制御手段からのコマンドに応じた制御のみを実行するものであってもよい。
また、
『 前記第三の表示は、前記第二の操作手段の操作タイミングが第一のタイミング[例えば、図50の右側に示す例における目印JIのタイミング等]と一致している場合には第三の表示態様[例えば、図50(イ)に示す、チャンスと灰色の文字で表示された特別態様等]で表示が開始される表示であり、
前記第三の表示は、前記第二の操作手段の操作タイミングが前記第一のタイミングと不一致である場合には第四の表示態様[例えば、図50(B)に示すチャンスと黒文字で表示されたカットイン予告の画像C1等]で表示が開始される表示である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 第三の操作手段[例えば、図50(あ)に示すボタンB(操作ボタン137’)等]を備え、
前記第三の表示は、前記第三の操作手段が操作された場合にも、表示が開始されることがある表示[例えば、図50(い)に示す、お姫様のキャラクタが表示された特別態様のカットイン予告の画像C3の表示等]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 装飾図柄の変動表示を実行可能な第三の表示手段[例えば、装飾図柄表示装置208等]を備え、
前記表示手段[例えば、タイマ予告表示手段209’等]は、前記第三の表示手段とは別体の手段である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、前記第三の表示手段は、前記装飾図柄の変動表示を、必ず実行してもよいし、実行しない場合があってもよいし、前記装飾図柄の変動表示以外も実行してもよいし、前記装飾図柄の変動表示のみを実行してもよい。
また、
『 前記遊技台は、ぱちんこ機[例えば、図1に示すパチンコ機100等]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
最後に、複数の保留アイコンの表示態様がそれぞれ変化を開始するタイミングが、複数ある場合の例について説明する。
図52は、保留アイコンのアニメーションが実行されている装飾図柄の変動表示の様子を段階的に示す図である。
図52(a)では、第1特図表示装置212も第2特図表示装置214もハズレの停止図柄を表示(確定表示)しており、装飾図柄表示装置208には、バラケ目である「装飾3」−「装飾4」−「装飾1」が表示されている。また、特図1の第4図柄2081も特図2の第4図柄2082も、白色の停止中表示である。この図52(a)に示す第1特図柄保留ランプ218は3つ点灯しているとともに、装飾図柄表示装置208には、特図1の保留表示である黒丸の保留アイコンが3つ表示されており、変動アイコン表示領域208eには変動アイコンは表示されていない。
図52(b)には、第1特図表示装置212において特図の図柄変動表示が開始され、装飾図柄表示装置208でも装飾図柄の変動表示が開始された直後の様子が示されている。すなわち、装飾図柄表示装置208では、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cそれぞれにおいて、装飾図柄の更新(変動表示)が連続的に開始されている。この図52(b)に示す第1特図柄保留ランプ218は2個のみ点灯しているのに対して、装飾図柄表示装置208における保留アイコン表示領域208fには、保留アイコンが3つ(保留アイコンh1〜h3)表示され、変動アイコン表示領域208eには依然として変動アイコンが表示されていない。これは、変動開始直後であるために生じたタイムラグの結果である。また、丸形の表示である特図1の第4図柄2081は、変動中表示(灰色)に変化している。
図52(c)に示す装飾図柄表示装置208では、保留アイコンの移動アニメーションが開始されている。ここでの移動アニメーションは、保留アイコンが、斜め左上に移動してから斜め右下に移動するアニメーションであり、今まで第一保留アイコンh1であった保留アイコンは、変動アイコン表示領域208eに向かって移動し、今まで第二保留アイコンh2であった保留アイコンは、第一保留アイコンh1が表示されていた位置に向かって移動し、今まで第三保留アイコンh3であった保留アイコンは、第二保留アイコンh2が表示されていた位置に向かって移動する。
図52(d)では、保留アイコンの移動が完了し、変動アイコン表示領域208eには保留アイコンと同じ表示態様の変動アイコンcが表示されている。また、保留アイコン表示領域208fには、保留アイコンが2つ(保留アイコンh1,h2)しか表示されていない。
ここで、第1特図始動口230に1球入賞があり、特図1の保留数が1つ増加し、図52(e)に示す第1特図柄保留ランプ218は1個増加して3個点灯している。また、装飾図柄表示装置208では、保留アイコンの増加アニメーションが開始され、図52(e)に示す装飾図柄表示装置208では、増加保留アイコンhiの上端部分が表示画面の下から見え始めている。
図52(f)でも、保留アイコンの増加アニメーションが継続しており、増加保留アイコンhiが第三保留アイコンh3が表示される位置に到達しようとしており、図52(g)では、保留アイコンの増加アニメーションが終了し、黒丸の第三保留アイコンh3が表示されている。
図52(h)では、第1特図表示装置212にハズレの停止図柄が停止表示されるとともに、丸形の表示である特図1の第4図柄2081は、停止中表示(白色)に変化している。一方、図52(h)に示す装飾図柄表示装置208には、「装飾2」−「装飾1」−「装飾3」のハズレの装飾図柄の組合せが停止表示されているが、変動アイコン表示領域208eには、変動アイコンcがまだ残っている。図52(i)に示す第1特図表示装置212では、ハズレの停止図柄の確定表示が行われており、装飾図柄表示装置208でも、「装飾2」−「装飾1」−「装飾3」のハズレの装飾図柄の組合せが確定表示され、変動アイコンcも消えている。
図52(j)〜同図(l)では、次の特図1の図柄変動表示が行われ、同図(m)では停止表示が行われ、同図(n)に示す装飾図柄表示装置208では「装飾4」−「装飾1」−「装飾2」のハズレの装飾図柄の組合せが確定表示されている。
以上説明した、図52(a)から同図(n)までは、城下町ステージであり、装飾図柄表示装置208の背景画像は、城下町の町並みであった。ここで、ステージチェンジが発生する。ステージチェンジは、特図の図柄変動表示の開始と同時に開始され、図(o)で次の特図1の図柄変動表示が開始されると同時に、装飾図柄表示装置208では、背景画像が、網目調の背景画像の中央にお姫様のキャラクタが表示された背景画像に一旦変化する。この背景画像は、いずれのステージにも属さない、ステージチェンジ専用の背景画像である。ステージチェンジ専用の背景画像が表示されると、それまで表示されていた保留アイコンや、変動アイコン表示領域208eの枠や、変動アイコンc自身も消え、縮小表示された装飾図柄の変動表示が左上に表示されるとともに、第4図柄2081,2082が右上に表示されているだけの状態になる。この状態では、いずれのステージに変化するか遊技者は分からず、遊技者は、興味を持って装飾図柄表示装置208の背景画像に注目する。やがて、図52(p)に示すように背景画像が暗闇の背景画像に切り替わり、ステージチェンジが完了する。ここでは、城下町ステージから暗闇ステージに切り替わったことになる。ステージチェンジが完了すると、保留アイコンや、変動アイコン表示領域208eの枠や、変動アイコンc自身の表示も復活し、装飾図柄の変動表示も、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、および右図柄表示領域208cにおいて行われる。城下町ステージでは、デフォルトの表示態様が丸形であった保留アイコンや変動アイコンは、暗闇ステージでは、デフォルトの表示態様が四角形になり、図52(p)には、黒い四角形の第一保留アイコンh1と、同じく黒い四角形の変動アイコンcが表示されている。このように、ステージに応じて、保留アイコンや変動アイコンの表示態様が変化する場合がある。また、装飾図柄や第4図柄もステージに応じたものに変化してもよい。
以上説明したステージは、城下町ステージや暗闇ステージの他に複数のステージが用意されており、制御状態(例えば、確変状態/非確変状態や、電サポ状態/非電サポ状態)に応じてステージチェンジが行われたり、図柄変動表示の回数に応じてステージチェンジが行われたりする。
図53は、図柄停止中における保留アイコンの一斉変化の例を段階的に示す図である。
特図1の図柄変動中において、移動アニメーション終了後に、第1特図始動口230に1球入賞があり、特図1の保留数が1つ増加し、3個になる。すなわち、ここでは第三保留が増加したことになる。図53(b)に示す第1特図柄保留ランプ218は1個増加して3個点灯している。また、装飾図柄表示装置208では、図示省略したが、図52を用いて説明した保留アイコンの増加アニメーションが実行され、図53(b)に示す装飾図柄表示装置208には、3つの保留アイコンh1〜h3が表示されている。ここで増加した第三保留は、先読み予告の対象になるが、図53(b)の図柄変動中は、デフォルトの表示態様(黒丸の表示態様)で表示されている。なお、以降の図でも保留アイコンの増加アニメーションを図示省略する場合があるが、特に断らない限り、増加アニメーションは実行される。
図53(c)では停止表示が行われ、同図(d)〜同図(f)に示す装飾図柄表示装置208では「装飾2」−「装飾1」−「装飾3」のハズレの装飾図柄の組合せが確定表示されている。この確定表示の間、図柄変動表示中に増加した第三保留の先読み予告の演出(第一の演出表示の一例に相当)が実行される。この演出では、増加した第三保留アイコンh3とともに、第三保留が増加した際に表示されていた保留アイコン(第一保留アイコンh1,第二保留アイコンh2)も一緒に、表示態様が変化する。図53(d)に示す第一保留アイコンh1、第二保留アイコンh2、および第三保留アイコンh3はいずれも、黒丸の表示態様(デフォルトの表示態様)であるが、図53(e)では、保留アイコン表示領域208fにエフェクト表示e4が出現し、エフェクト表示e4がこれら3つの保留アイコンh1〜h3にオーバラップして、3つの保留アイコンh1〜h3が一瞬視認不能になる。エフェクト表示e4が消えると、図53(f)に示すように、3つの保留アイコンh1〜h3は全て、殿様の顔の表示態様(先読み予告の表示態様)に変化している。ここでの、表示態様の変化は、一斉であり、かつ同じ表示態様の変化であったが、1個1個順番に変化してもよいし、異なる表示態様に変化してもよい(以降に説明する一斉変化においても同じ。)。
図53(g)では、次の特図1の図柄変動表示が開始され、同図(h)では、殿様の顔の表示態様の保留アイコンが移動アニメーションを開始しており、同図(i)では、保留アイコンの移動が完了し、変動アイコン表示領域208eには保留アイコンと同じ、殿様の顔の表示態様の変動アイコンcが表示されている。また、保留アイコン表示領域208fには、殿様の顔の表示態様の保留アイコンh1,h2が二つ表示されている。
図53に示す例では、図柄変動を開始してから保留アイコンの移動アニメーションが終了するまでが第一の期間の一例に相当し、この第一の期間に保留増加があった場合には、第一の期間内に、保留アイコンの表示態様の一斉変化の演出(以下、一斉変化演出という。)が行われる。一方、この第一の期間に保留増加はなく、第一の期間終了後の第二の期間(図53(a)〜同図(c)の直前までの期間)に保留増加があった場合には、図柄変動中の第二の期間には一斉変化演出は行われず、確定表示中の期間(図53(d)〜同図(f))に一斉変化演出が行われる。なお、第一の期間の終期は、第二の期間の始期であってもよい。
図54は、図柄停止中に保留増加があった場合の保留アイコンの一斉変化の例を段階的に示す図である。
図54(c)では停止表示が行われ、同図(d)〜同図(f)に示す装飾図柄表示装置208では「装飾2」−「装飾1」−「装飾3」のハズレの装飾図柄の組合せが確定表示されている。なお、確定表示も停止表示中の表示されるため、以下の説明では、確定表示も含めて停止表示と称する。この停止表示中に、第1特図始動口230に1球入賞があり、特図1の保留数が1つ増加し、3個になる。すなわち、ここでも第三保留が増加したことになる。図53(f)に示す第1特図柄保留ランプ218は1個増加して3個点灯している。ここで増加した第三保留も、先読み予告の対象になる。停止表示中における保留増加の際には、装飾図柄表示装置208では、図52を用いて説明した保留アイコンの増加アニメーションは実行されない。すなわち、増加アニメーションの実行がキャンセルされている。ただし、増加アニメーションの一部のみが実行される場合があってもよいし、全部が実行される場合があってもよい。
図54(f)では、保留アイコン表示領域208fにエフェクト表示e4が出現し、保留アイコン表示領域208f全体が視認困難になる。すなわち、エフェクト表示e4が、黒丸の表示態様(デフォルトの表示態様)でそれまで表示されていた第一保留アイコンh1および第二保留アイコンh2にオーバラップして、2つの保留アイコンh1、h2を含めて一瞬視認不能になる。エフェクト表示e4が消えると、図54(g)に示すように、第三保留アイコンh3が増加している。この第三保留アイコンh3の表示態様は、殿様の顔の表示態様(先読み予告の表示態様)である。また、これまで黒丸の表示態様(デフォルトの表示態様)であった、第一保留アイコンh1の表示態様も第二保留アイコンh2の表示態様も、殿様の顔の表示態様(先読み予告の表示態様)に同時に変化している。すなわち、増加した第三保留アイコンh3を含めた3つの保留アイコンh1〜h3全てが、殿様の顔の表示態様(先読み予告の表示態様)で表示されている。図54(g)では、図柄変動表示が開始されており、以降については、図53の例と同じであるため説明を省略する。
図54に示す例では、図柄停止中に保留が増加し、増加した保留アイコンを表示する前にエフェクト表示e4を用いた一斉変化演出が実行されている。すなわち、保留増加後すぐに、あるいは保留増加とともに一斉変化演出が実行されている。
図55は、図柄変動中に保留が二つ増加した場合の保留アイコンの一斉変化の例を段階的に示す図である。
図55(a)から同図(c)は図柄変動中であり、これらのうち、移動アニメーション終了後の図55(b)のタイミングで第1特図始動口230に1球入賞があり、特図1の保留数が1つ増加し、3個になる。すなわち、ここでは第三保留が増加したことになり、この第三保留が、第1副制御部400における先読み予告の実行可否抽選の結果、先読み予告の対象になる。図55(b)に示す第1特図柄保留ランプ218は1個増加して3個点灯するとともに、黒丸の表示態様(デフォルトの表示態様)の第三保留アイコンh3が増加し、3つの保留アイコンh1〜h3が表示されている。また、その後の図55(c)のタイミングでも第1特図始動口230に1球入賞があり、特図1の保留数がさらに1つ増加し、4個(満タン)になる。すなわち、ここでは第四保留が増加したことになるが、第1副制御部400における先読み予告の実行可否抽選の結果、この第四保留は先読み予告の対象にはならない。図55(c)に示す第1特図柄保留ランプ218は1個増加して4個点灯するとともに、黒丸の表示態様(デフォルトの表示態様)の第四保留アイコンh4が増加し、4つの保留アイコンh1〜h4が表示されている。
図55(d)〜同図(g)に示す装飾図柄表示装置208では「装飾2」−「装飾1」−「装飾3」のハズレの装飾図柄の組合せが停止表示されている。この停止表示の間、図柄変動表示中に増加した第三保留の先読み予告の演出として一斉変化演出が実行され、図55(f)に示すように保留アイコン表示領域208fにエフェクト表示e4が出現し、保留アイコン表示領域208f全体が視認困難になった後、同図(g)に示すように、エフェクト表示e4が消え、保留アイコンの表示が再開する。図55(g)に示す装飾図柄表示装置208では、先読み予告対象の第三保留アイコンh3とともに、第三保留が増加した際に既に表示されていた保留アイコン(第一保留アイコンh1,第二保留アイコンh2)も一緒に、殿様の顔の表示態様(先読み予告の表示態様)に変化しているが、第三保留が増加した後に増加した第四保留に対応する第四保留アイコンh4は、表示態様が変化しておらず、黒丸の表示態様(デフォルトの表示態様)のままである。このように、一斉変化演出といっても、表示されている保留アイコンの全てが必ず変化するわけではない。
なおこの例でも、図柄変動を開始してから保留アイコンの移動アニメーションが終了するまでが第一の期間の一例に相当し、この第一の期間に保留増加があった場合には、第一の期間内に一斉変化演出が行われる。一方、この第一の期間に保留増加はなく、第一の期間終了後の第二の期間(図55(a)〜同図(d)の直前までの期間)に保留増加があった場合には、図柄変動中の第二の期間には一斉変化演出は行われず、停止表示中の期間(図55(d)〜同図(g))に一斉変化演出が行われる。
また、装飾図柄の変動表示開始からの前半部分の期間(例えば、リーチ演出が開始される前の期間)を第一の期間とし、変動表示終了までの後半部分の期間(例えば、第一の期間に続く後半部分の期間)が第二の期間としてもよい。なお、第一の期間の終期は、第二の期間の始期であってもよい。
また、第一の期間は、変動表示の表示開始から変動アイコン表示まで、すなわち第一保留アイコンh1が変動アイコン表示領域208eに移動するまでの期間であってもよいし、変動表示の表示開始から複数の装飾図柄のうちの一の図柄が仮停止(いわゆる第一停止、あるいは擬似連演出における最初の仮停止)するまでの期間であってもよいし、変動表示の表示開始から装飾図柄の組み合わせがリーチ状態となるまでの期間であってもよい。なお、ここで列挙した第一の期間についての複数種類の例のうちのいずれか一種類の例のみを適用してもよいし、複数種類の例を適用してもよいし、全種類を適用してもよい。
図56は、図柄停止中に保留が二つ増加した場合の保留アイコンの一斉変化の例を段階的に示す図である。
図56(c)から同図(g)は図柄停止中であり、これらのうち、図56(f)のタイミングで第1特図始動口230に1球入賞があり、特図1の保留数が1つ増加し、3個になる。すなわち、ここでは第三保留が増加したことになり、この第三保留が先読み予告の対象になる。図56(f)に示す第1特図柄保留ランプ218は1個増加して3個点灯しているが、装飾図柄表示装置208の保留アイコン表示領域208fにはエフェクト表示e4が出現し、保留アイコン表示領域208f全体が視認困難になっている。第三保留の増加に伴う保留アイコンの増加アニメーションはキャンセルされている。
また、図56(g)のタイミングでも第1特図始動口230に1球入賞があり、特図1の保留数がさらに1つ増加し、4個(満タン)になる。すなわち、先読み予告演出である一斉変化演出の実行中に第四保留が増加したことになるが、この第四保留は先読み予告の対象にはならない。図56(g)に示す第1特図柄保留ランプ218は1個増加して4個点灯しているが、装飾図柄表示装置208の保留アイコン表示領域208fにはエフェクト表示e4が継続表示され、保留アイコン表示領域208f全体が依然として視認困難になっている。第四保留の増加に伴う保留アイコンの増加アニメーションもキャンセルされている。
図56(h)では、エフェクト表示e4が消え、保留アイコンの表示が再開する。図56(h)に示す装飾図柄表示装置208では、先読み予告対象の第三保留アイコンh3が殿様の顔の表示態様(先読み予告の表示態様)で表示され、第一保留アイコンh1および第二保留アイコンh2も、殿様の顔の表示態様(先読み予告の表示態様)に変化しているが、第三保留が増加した後に増加した第四保留に対応する第四保留アイコンh4は、黒丸の表示態様(デフォルトの表示態様)で表示されている。このように、図柄停止中に保留が増加した場合には、先読み予告演出として一斉変化演出が即座に開始されるが、この一斉変化演出の実行中に保留増加があった場合には、その保留増加分は対象外にして、一斉変化演出実行前の保留アイコンを一斉に変化させる。なお、図柄停止中は、特図の保留が増加すると一斉変化演出が即座に実行されるが、一斉変化演出開始前に第四保留が増加した場合であっても、第三保留が先読み予告の対象であれば、第四保留に対応した第四保留アイコンh4は、先読み予告の表示態様では表示されない。また、第四保留が先読み予告の対象であれば、第三保留アイコンh3も第四保留アイコンh4も、先読み予告の表示態様で表示されることになる。
上述のごとく、図56(f)においても同図(g)においても、保留アイコンの増加アニメーションはキャンセルされているが、先読み予告演出である一斉変化演出の開始後の保留増加分については、保留アイコンの増加アニメーションを実行してもよい。図56(f’)では、同図(f)と同じく、第三保留が先読み予告対象になったことに伴う一斉変化演出の開始によって、エフェクト表示e4が出現し、保留アイコン表示領域208f全体が視認困難になっている。この状態で、第四保留の増加があるが、一斉変化演出の開始後であることから、保留アイコンの増加アニメーションが開始される。図56(g1’)では、増加保留アイコンhiの上端部分が表示画面の下から見え始めている。増加保留アイコンhiが表示されたレイヤは、エフェクト表示e4が表示されたレイヤよりも奥側であるため、増加保留アイコンhiはエフェクト表示e4によってオーバーラップされてしまう。図56(g1’)に続く同図(g2’)では、エフェクト表示e4によって一部が隠された、黒丸の表示態様の増加保留アイコンhiが示されている。
なお、第三保留の増加に伴う保留アイコンの増加アニメーションとして、殿様の顔の表示態様(先読み予告の表示態様)の増加保留アイコンhiを、エフェクト表示e4とともに登場させてもよい。
続いて、入賞順変動機における保留アイコンの一斉変化演出について説明する。
これまでの説明は、特図2優先変動における説明であった。すなわち、特図2の図柄変動を優先して行う場合における特図1の保留増加についての説明であった。なお、特図2の保留増加であっても同じである。
ここでは、第1特図始動口230への入賞と、第2特図始動口232への入賞のうち、入賞タイミングが先のタイミングのものから図柄変動表示を開始する入賞順変動機の場合について説明する。
図57は、入賞順変動を説明するための図である。
図57に示す装飾図柄表示装置208の保留アイコン表示領域208fには、特図1の保留4個と特図2の保留4個を合わせた8個の保留アイコンが表示可能である。また、変動アイコン表示領域208eは、左下隅に設けられている。
図57(a)では、6つの保留アイコンh1〜h6が表示されている。これら6つの保留アイコンh1〜h6はいずれも、黒丸の表示態様(デフォルトの表示態様)である。また、6つの保留アイコンh1〜h6のうのち第一保留アイコンh1に対応した保留は、特図2の保留である。
図57(b)では、図柄変動中に特図2の保留が増加し、保留アイコン表示領域208fには、第七保留アイコンh7が追加される。ここでも、図52を用いて説明した保留アイコンの増加アニメーションと同じような増加アニメーションが実行されるが、図示省略している。やがて、図柄変動が終了し、図柄停止中になる(図57(c)〜同図(d))。この例では、第七保留についての先読み予告の実行可否抽選にハズレ、保留アイコンの一斉変化演出は開始されない。
次いで、第一保留アイコンh1に対応した特図2の保留が消化され、図57(e)に示すように、第2特図表示装置214において特図の図柄変動表示が開始され、装飾図柄表示装置208でも装飾図柄の変動表示が開始される。図57(f)に示す装飾図柄表示装置208では、図52(c)を用いて説明した保留アイコンの移動アニメーションと同じような移動アニメーションが開始され、図57(g)では、保留アイコンの移動が完了し、変動アイコン表示領域208eには保留アイコンと同じ表示態様の変動アイコンcが表示されている。
図58は、入賞順変動において保留が増加した場合の保留アイコンの一斉変化の例を段階的に示す図である。
図58(a)では、7つの保留アイコンh1〜h7が表示されている。これら7つの保留アイコンh1〜h7はいずれも、黒丸の表示態様(デフォルトの表示態様)である。また、7つの保留アイコンh1〜h7のうのち第一保留アイコンh1に対応した保留は、特図2の保留である。図58(a)に示す状態は、移動アニメーション終了後の状態である。
図58(b)では、移動アニメーション終了後の図柄変動中に特図2の保留が増加し、保留アイコン表示領域208fには、第八保留アイコンh8が追加されるとともに、保留満タンになったことで保留MAXという満タン表示Fもなされている。この例では、第八保留についての先読み予告の実行可否抽選に当選し、保留アイコンの一斉変化演出がこの後に実行される。
やがて、図柄変動が終了し、停止表示中になる(図58(c)〜同図(d))。この例では、停止表示中には、保留アイコンの一斉変化演出は開始されない。
次いで、第一保留アイコンh1に対応した特図2の保留が消化され、図58(e)に示すように、第2特図表示装置214において特図の図柄変動表示が開始され、装飾図柄表示装置208でも装飾図柄の変動表示が開始される。図58(f)に示す装飾図柄表示装置208では、図52(c)を用いて説明した保留アイコンの移動アニメーションと同じような移動アニメーションが開始され、図58(g)では、保留アイコンの移動が完了し、保留アイコン表示領域208fには7つの保留アイコンh1〜h7が表示されるとともに、変動アイコン表示領域208eには変動アイコンcが表示されている。なお、7つの保留アイコンh1〜h7にしても変動アイコンcにしても、表示態様は、黒丸の表示態様(デフォルトの表示態様)である。
保留アイコンの移動が完了すると、保留アイコンの一斉変化演出が開始される。すなわち、保留アイコンの移動アニメーションの終了に一斉変化演出は開始されることになる。この一斉変化演出でも、エフェクト表示e5が出現するが、ここでのエフェクト表示e5は、図58(h)に示すように、保留アイコン表示領域208fとともに変動アイコン表示領域208eにもオーバーラップする表示であり、7つの保留アイコンh1〜h7の他に、変動アイコンcも視認困難になる。なお、図58(h)に示すエフェクト表示e5は、第八保留アイコンh8が表示される位置はオーバーラップしていないが、この位置までオーバーラップするものであってもよい。また、変動アイコン表示領域208eにはオーバーラップしないエフェクト表示であってもよい。
図58(i)では、エフェクト表示e5が消え、保留アイコンが視認可能になるとともに変動アイコンcも視認可能になっている。ここでの一斉変化演出は、保留増加時(図58(b))の第八保留を予告対象にした先読み予告であったが、保留が一つ消化された関係で、第八保留は第七保留になっており、そもそも第八保留アイコンh8は表示されていない。したがって、第七保留アイコンh7と、第一保留アイコンh1〜第六保留アイコンh6および変動アイコンcが、表示されており、表示されているこれら全てのアイコンの表示態様が変化している。しかも、ここでの一斉変化演出では、一種類の共通の表示態様に変化するのではなく、複数種類の表示態様に変化している。なお、一斉変化した全ての保留アイコンの表示態様が異なる場合があってもよい。
また、保留アイコンの移動アニメーションが実行されるタイミングで一斉変化演出が実行されてもよい。図58(d’)は、同図(d)と同じく停止表示中であり、図58(e’)では、同図(e)と同じく、特図の図柄変動表示が開始され、装飾図柄表示装置208でも装飾図柄の変動表示が開始されている。先の例ではこの後すぐに、保留アイコンの移動アニメーションが開始されたが、この例では、装飾図柄の変動表示の開始と同時あるいは装飾図柄の変動表示の開始直後に、エフェクト表示e5が出現し、一斉変化演出が開始されている。図58(f’)では、エフェクト表示e5が消え、第七保留アイコンh7と、第一保留アイコンh1〜第六保留アイコンh6および変動アイコンcが、表示されており、表示されているこれら全てのアイコンの表示態様が変化している
図59は、入賞順変動において停止表示中に保留が増加して保留満タンになったときの例を示す図である。
図59(a)〜同図(b)にかけて停止表示が行われており、同図(a)と同図(bの間のタイミングで第1特図始動口230に1球入賞があり、特図1の保留数が1つ増加し、保留が8個(満タン)になる。停止表示中における保留増加については、保留アイコンの増加アニメーションはキャンセルされ、図59(b)に示すように、第1特図柄保留ランプ218は1個増加して4個点灯するとともに、黒丸の表示態様(デフォルトの表示態様)の第八保留アイコンh8が増加している。このように停止表示中に保留が増加して保留満タンになった場合には、図58で説明した満タン表示Fは表示されない。すなわち、満タン表示Fは、図柄変動中にしか表示されない。これは、停止表示の期間長は短く、満タン表示Fをある程度の時間にわたって表示することができないことに起因する。こうして、満タン表示Fが表示されないまま、次の図柄変動表示が開始され(図59(c)参照)、図示省略したが、保留アイコンの移動アニメーションが実行され、その後、保留アイコンの一斉変化演出が開始され、エフェクト表示e5が出現し(図59(d)参照)、同図(e)では、そのエフェクト表示e5が消えて、第七保留アイコンh7と、第一保留アイコンh1〜第六保留アイコンh6および変動アイコンcが再表示されており、再表示されたこれら全てのアイコンの表示態様が変化している。
なお、短い時間であっても、停止表示中に満タン表示Fを表示してもよい。また、保留アイコンの移動アニメーションは省略されてもよい。さらに、図柄変動中に保留が増加しないと、あるいは保留満タンにならないと、保留アイコンの一斉変化演出が開始されない態様であってもよい。
図60は、表示されている保留アイコンの種類によって一斉変化演出が実行されなかったり、されたりする例を示す図である。
図60の左側に示す例では、図60(b)で、第二保留アイコンh2が「熱」の文字の表示態様(第二の表示態様)の保留アイコンに変化する。この表示態様(第二の表示態様)は、最も信頼度(大当りの期待度)が高い先読み予告の表示態様であってもよいし、同時に2つ以上は表示されない表示態様であってもよいし、最も出現率が低いレアな表示態様であってもよい。なお、ここで列挙した第二の表示態様についての複数種類の例のうちのいずれか一種類の例のみを適用してもよいし、複数種類の例を適用してもよいし、全種類を適用してもよい。このような表示態様の保留アイコンが表示されている状態で保留が増加しても、一斉変化演出は実行されない。
一方、図60の右側に示す例では、図60(B)で、第二保留アイコンh2が光っている表示態様(第一の表示態様)の保留アイコンに変化する。この表示態様(第一の表示態様)は、最も信頼度(大当りの期待度)が低い先読み予告の表示態様であってもよいし、同時に2つ以上表示される表示態様であってもよいし、デフォルトの表示態様の次に出現率が高い表示態様であってもよい。なお、ここで列挙した第一の表示態様についての複数種類の例のうちのいずれか一種類の例のみを適用してもよいし、複数種類の例を適用してもよいし、全種類を適用してもよい。このような表示態様の保留アイコンが表示されている状態で保留が増加した場合(図60(C)の第三保留アイコンh3参照)、その増加した保留が先読み予告の対象になれば、一斉変化演出が実行される(図60(E)参照)。
図61は、入賞順変動において保留満タンになった場合の一斉変化演出について説明する図である。
図61(a)に示す第三保留アイコンh3は、番長のキャラクタの表示態様に変化している。この第三保留アイコンh3は、一斉変化演出とは異なる演出によって表示態様が変化したものである。例えば、入賞時に最初から番長のキャラクタの表示態様で出現した場合や、次変動開始時にこの保留アイコンだけ番長のキャラクタの表示態様に変化した場合等があげられる。図61(d)では、図柄変動中に第八保留アイコンh8が増加し、保留満タンになる。図柄変動中に保留満タンになると、満タンになった時点から現在行われている図柄変動表示の停止表示までの間(図61(c)〜同図(d))、満タン表示Fが表示される。すなわち、図61(f)に示すように、確定表示になると満タン表示Fは消える。そして、他の演出で保留アイコンの表示態様が変化している場合であっても、保留満タンになると、次変動における保留アイコンの移動アニメーション(図61(g)参照)が終了した後に、図61(i)に示すように一斉変化演出が開始され、同図(j)に示すように、第一保留アイコンh1〜第七保留アイコンh7および変動アイコンcの全てのアイコンの表示態様が変化する。この例では、図60(a)〜同図(e)を用いて説明したような保留アイコンの表示態様とは無関係に、保留満タンになったことに応じて、一斉変化演出が実行される。したがって、ここでは、図61(a)に示す第三保留アイコンh3は、番長のキャラクタの表示態様であったが、図60(b)に示す「熱」の文字の表示態様であっても、保留満タンになれば、一斉変化演出が実行されることになる。ただし、保留満タンになっても、「熱」の文字の表示態様(第二の表示態様)の保留アイコンが表示されていた場合には、一斉変化演出が実行されないようにしてもよい。
図61(A)では、一斉変化演出によって既に、第一保留アイコンh1〜第七保留アイコンh7全ての保留アイコンの表示態様が、殿様の顔の表示態様に変化している。この場合でも、図柄変動中に保留満タンになると満タン表示Fが表示される。そして、一斉変化演出が既に実行された後であっても、保留満タンになったことに応じて、再度、一斉変化演出が実行される(図61(C)参照)。すなわち、一斉変化演出によって表示態様が変化した保留アイコンが全て消化される前に保留満タンになれば、再度、一斉変化演出が実行される。
なお、図58、図59、および図61で説明した入賞順変動機の例は、特図2優先変動機や交互変動機の場合においても、保留満タンになった場合に適用することができる例である。
以上の記載では、
『 演出表示手段[例えば、装飾図柄表示装置208等]を備えた遊技台であって、
前記演出表示手段は、複数の保留アイコンを表示可能な手段であり、
前記演出表示手段は、保留数に応じた数の前記保留アイコンを表示可能な手段であり、
前記演出表示手段は、装飾図柄の変動表示[例えば、図52(b)〜同図(h)の直前]を表示可能な手段であり、
前記演出表示手段は、複数種類の演出表示を表示可能な手段であり、
複数種類の演出表示のうちの一の演出表示は、第一の演出表示であり、
前記第一の演出表示は、前記複数の保留アイコンの表示態様がそれぞれ変化する演出表示であり、
前記第一の演出表示は、前記変動表示における第一の期間[例えば、図柄変動を開始してから保留アイコンの移動アニメーションが終了するまの期間等]において表示開始される場合がある演出表示であり、
前記変動表示における前記第一の期間において前記第一の演出表示が表示開始されない場合には、該変動表示における第二の期間[例えば、図53(a)〜同図(c)の直前までの期間、図55(a)〜同図(d)の直前までの期間]においても該第一の演出表示が表示開始されないように構成されており、
前記第二の期間は、前記第一の期間の後の期間である、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
なお、「前記複数の保留アイコンの表示態様がそれぞれ変化する演出表示」とは、前記複数の保留アイコン全ての表示態様が一斉に変化する演出表示であってもよいし、一個ずつ変化する演出表示であってもよいし、複数個ずつ変化する演出表示であってもよい。なお、ここで列挙した演出表示についての複数種類の例のうちのいずれか一種類の例のみを適用してもよいし、複数種類の例を適用してもよいし、全種類を適用してもよい。
また、例えば、前記第一の期間に保留数が増加した場合には、前記第一の演出表示は、該第一の期間に表示開始される場合がある。また、前記装飾図柄の停止表示中に保留が増加した場合には、前記第一の演出表示は、該装飾図柄の停止表示に続いて開始される変動表示における該第一の期間に表示開始される場合がある。
さらに、前記演出表示手段は、複数の保留アイコンを、必ず表示する手段であってもよいし、表示する場合がある手段であってもよいし、複数の保留アイコン以外も表示するものであってもよいし、複数の保留アイコンのみを表示するものであってもよい。
また、
『 前記第一の期間は、始期が、前記変動表示の開始の時である期間[例えば、図52(b)を含む前半部分の期間]であり、
前記第二の期間は、終期が、前記変動表示の終了の時である期間[例えば、図52(h)の直前までの後半部分の期間]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
例えば、前記変動表示の表示開始時において前記第一の演出表示が表示開始されない場合には、該変動表示の表示中においては該第一の演出表示が表示開始されないように構成されている。すなわち、前記第一の演出表示は、前記変動表示の表示中のうち、変動開始時にのみ表示開始される。
また、
『 前記第一の期間の終期は、前記第二の期間の始期である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記演出表示手段は、前記装飾図柄の停止表示を表示可能な手段であり、
前記第一の演出表示は、前記停止表示の表示中に表示開始される場合[例えば、図53(e)に示す場合や図55(f)に示す場合等]がある演出表示である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
例えば、前記停止表示の表示中に保留が増加した場合には、前記第一の演出表示は、該停止表示の表示中に表示開始される場合がある。また、前記停止表示の前の変動表示の表示中に保留が増加した場合にも、該第一の演出表示は、該停止表示の表示中に表示開始される場合がある。
また、前記演出表示手段は、前記装飾図柄の停止表示を、必ず表示する手段であってもよいし、表示する場合がある手段であってもよいし、前記装飾図柄の停止表示以外も表示する手段であってもよいし、前記装飾図柄の停止表示のみを表示する手段であってもよい。
また、
『 前記第一の演出表示は、前記変動表示の表示中に前記保留数が増加した場合に、該変動表示の後に表示開始される場合[例えば、図53(e)に示す場合や図55(f)に示す場合等]がある演出表示である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第一の演出表示は、前記保留数が増加した前記変動表示(以下、「第一の変動表示」という。)の次に開始される変動表示における前記第一の期間[例えば、図58(h)を含む前半部分の期間等]に表示開始される場合がある演出表示である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、前記第一の演出表示は、前記第一の変動表示の次に開始される変動表示における前記第一の期間に必ず表示開始される演出表示であってもよい。
また、
『 前記第一の演出表示によって表示態様がそれぞれ変化する前記複数の保留アイコンの数は、前記第一の変動表示の表示中に増加した前記保留数の増加前の数[例えば、図55に示す例]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記複数種類の演出表示のうちの一の演出表示は、第二の演出表示であり、
前記第二の演出表示は、前記保留アイコンの移動アニメーション[例えば、図52(k)に示すアニメーション等]であり、
前記移動アニメーションは、前記第二の期間が開始される前に表示が完了するアニメーションである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記演出表示手段は、前記保留アイコンを第一の表示態様[例えば、図60(B)に示す第二保留アイコンh2の光っている表示態様]で表示可能な手段であり、
前記演出表示手段は、前記保留アイコンを第二の表示態様[例えば、図60(b)に示す第二保留アイコンh2の「熱」の文字の表示態様]で表示可能な手段であり、
前記複数の保留アイコンの中に前記第一の表示態様の保留アイコンが含まれていても、前記第一の期間であれば前記第一の演出表示が表示開始されるように構成されており、
前記複数の保留アイコンの中に前記第二の表示態様の保留アイコンが一つでも含まれていた場合には、前記第一の期間であっても前記第一の演出表示が表示開始されないように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、前記第一の表示態様は、先読み予告の表示態様であり、前記第二の表示態様は、先読み予告の表示態様であってもよく、前記第一の表示態様と前記第二の表示態様とは、大当りの信頼度(期待度)が異なり、前記第二の表示態様は、前記第一の表示態様よりも、大当りの信頼度(期待度)が高い表示態様であってもよいし、反対に低い表示態様であってもよい。
また、前記演出表示手段は、前記保留アイコンを第一の表示態様で、必ず表示する手段であってもよいし、表示する場合がある手段であってもよいし、前記保留アイコンを第一の表示態様以外でも表示する手段であってもよいし、前記保留アイコンを第一の表示態様のみで表示する手段であってもよい。
また、前記演出表示手段は、前記保留アイコンを第二の表示態様で、必ず表示する手段であってもよいし、表示する場合がある手段であってもよいし、前記保留アイコンを第二の表示態様以外でも表示する手段であってもよいし、前記保留アイコンを第二の表示態様のみで表示する手段であってもよい。
また、
『 前記遊技台は、ぱちんこ機[例えば、図1に示すパチンコ機100等]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、
「 演出表示手段[例えば、装飾図柄表示装置208等]を備えた遊技台であって、
前記演出表示手段は、複数の保留アイコンを表示可能な手段であり、
前記演出表示手段は、保留数に応じた数の前記保留アイコンを表示可能な手段であり、
前記演出表示手段は、複数種類の演出表示を表示可能な手段であり、
複数種類の演出表示のうちの一の演出表示は、第一の演出表示であり、
前記第一の演出表示は、前記複数の保留アイコンの表示態様がそれぞれ変化する演出表示であり、
前記第一の演出表示は、第一の期間[例えば、図柄変動を開始してから保留アイコンの移動アニメーションが終了するまの期間等]において表示開始される場合がある演出表示であり、
前記第一の期間において前記第一の演出表示が表示開始されない場合には、第二の期間[例えば、図53(a)〜同図(c)の直前までの期間、図55(a)〜同図(d)の直前までの期間]においても該第一の演出表示が表示開始されないように構成されており、
前記第二の期間は、前記第一の期間の後の期間である、
ことを特徴とする遊技台。」
についても説明した。
さらに、
「 演出表示手段を備えた遊技台であって、
前記演出表示手段は、複数の保留アイコンを表示可能な手段であり、
前記演出表示手段は、保留数に応じた数の前記保留アイコンを表示可能な手段であり、
前記演出表示手段は、装飾図柄の変動表示を表示可能な手段であり、
前記演出表示手段は、装飾図柄の停止表示を表示可能な手段であり、
前記演出表示手段は、複数種類の演出表示を表示可能な手段であり、
前記複数種類の演出表示のうちの一の演出表示は、第一の演出表示であり、
前記第一の演出表示は、前記複数の保留アイコンの表示態様がそれぞれ変化する演出表示であり、
前記第一の演出表示は、前記停止表示の実行中に表示開始される場合がある演出表示であり、
前記第一の演出表示は、前記変動表示の実行中には表示開始されない場合がある演出表示である、
ことを特徴とする遊技台。」
についても説明した。
なお、前記第一の演出表示は、前記停止表示の実行中に必ず表示される演出表示であってもよい。また、前記第一の演出表示は、前記変動表示の実行中には必ず表示開始されない演出表示であってもよい。
さらに、
「 前記第一の演出表示は、前記停止表示の実行中に保留増加した場合には、該停止表示の実行中に表示開始される場合がある演出表示であり、
前記第一の演出表示は、前記変動表示の実行中に保留増加した場合には、該変動表示の次に表示される前記停止表示の実行中に表示開始される場合がある演出表示である、
ことを特徴とする遊技台。」
についても説明した。
なお、前記第一の演出表示は、前記停止表示の実行中に保留増加した場合には、該停止表示の実行中に必ず表示開始される演出表示であってもよい。また、前記第一の演出表示は、前記変動表示の実行中に保留増加した場合には、該変動表示の次に表示される前記停止表示の実行中に必ず表示開始される演出表示であってもよい。
以上説明した図9〜図61は、一台のパチンコ機における例であってもよいし、異なるパチンコ機それぞれで実行される例であってもよい。
図62は、本発明を適用可能な封入式のパチンコ機の正面図である。
図62に示す封入式のパチンコ機900では、所定数の遊技媒体(例えば、遊技球)を遊技台内部で循環させる。すなわち、発射手段901から遊技領域902に発射された遊技媒体が、遊技領域902から排出されて再び発射手段901へ供給可能としている。また、遊技媒体の数(賞球、貸球、総持玉数等)の情報や、その他の情報を表示する表示手段903が遊技台前面の遊技領域902の下方に配設されており、図1に示す上皿126や下皿128は設けられていない。
また、本発明は、スロトマシンにも適用することができる。
図63は、本発明を適用可能なスロットマシンを正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
このスロットマシン1000は、本体1001と、本体1001の正面に取付けられ、本体1001に対して開閉可能な前面扉1002と、を備える。本体1001の中央内部には、(図63において図示省略)外周面に複数種類の図柄が配置されたリールが3個(左リール1010、中リール1011、右リール1012)収納され、スロットマシン1000の内部で回転できるように構成されている。これらのリール1010乃至1012はステッピングモータ等の駆動手段により回転駆動される。
図63に示すスロットマシン1000では、各図柄は帯状部材に等間隔で適当数印刷され、この帯状部材が所定の円形筒状の枠材に貼り付けられて各リール1010乃至1012が構成されている。リール1010乃至1012上の図柄は、遊技者から見ると、図柄表示窓1013から縦方向に概ね3つ表示され、合計9つの図柄が見えるようになっている。そして、各リール1010乃至1012を回転させることにより、遊技者から見える図柄の組み合せが変動することとなる。つまり、各リール1010乃至1012は複数種類の図柄の組合せを変動可能に表示する表示手段として機能する。なお、このような表示手段としてはリール以外にも液晶表示装置等の電子画像表示装置も採用できる。また、図63に示すスロットマシン1000では、3個のリールをスロットマシン1000の中央内部に備えているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。
各々のリール1010乃至1012の裏面には、図柄表示窓1013に表示される個々の図柄を照明するためのバックライト(図63において図示省略)が配置されている。バックライトは、各々の図柄ごとに遮蔽されて個々の図柄を均等に照射できるようにすることが望ましい。なお、スロットマシン1000内部において各々のリール1010乃至1012の近傍には、投光部と受光部から成る光学式センサ(図示省略)が設けられており、この光学式センサの投光部と受光部の間をリールに設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。このセンサの検出結果に基づいてリール上の図柄の回転方向の位置を判断し、目的とする図柄が入賞ライン上に表示されるようにリール1010乃至1012を停止させる。
入賞ライン表示ランプ1020は、有効となる入賞ライン1014を示すランプである。有効となる入賞ラインは、遊技媒体としてベットされたメダルの数によって予め定まっている。入賞ライン1014は5ラインあり、例えば、メダルが1枚ベットされた場合、中段の水平入賞ラインが有効となり、メダルが2枚ベットされた場合、上段水平入賞ラインと下段水平入賞ラインが追加された3本が有効となり、メダルが3枚ベットされた場合、右下り入賞ラインと右上り入賞ラインが追加された5ラインが入賞ラインとして有効になる。なお、入賞ライン1014の数については5ラインに限定されるものではなく、また、例えば、メダルが1枚ベットされた場合に、中段の水平入賞ライン、上段水平入賞ライン、下段水平入賞ライン、右下り入賞ラインおよび右上り入賞ラインの5ラインを入賞ラインとして有効としてもよい。
告知ランプ1023は、例えば、内部抽選において特定の入賞役(具体的には、ボーナス)に内部当選していること、または、ボーナス遊技中であることを遊技者に知らせるランプである。遊技メダル投入可能ランプ1024は、遊技者が遊技メダルを投入可能であることを知らせるためのランプである。再遊技ランプ1022は、前回の遊技において入賞役の一つである再遊技に入賞した場合に、今回の遊技が再遊技可能であること(メダルの投入が不要であること)を遊技者に知らせるランプである。リールパネルランプ1028は演出用のランプである。
ベットボタン1030乃至1032は、スロットマシン1000に電子的に貯留されているメダル(クレジットという。)を所定の枚数分投入するためのボタンである。図63に示すスロットマシン1000においては、ベットボタン1030が押下される毎に1枚ずつ最大3枚まで投入され、ベットボタン1031が押下されると2枚投入され、ベットボタン1032が押下されると3枚投入されるようになっている。以下、ベットボタン1032はMAXベットボタンとも言う。なお、遊技メダル投入ランプ1029は、投入されたメダル数に応じた数のランプを点灯させ、規定枚数のメダルの投入があった場合、遊技の開始操作が可能な状態であることを知らせる遊技開始ランプ1021が点灯する。
メダル投入口1034は、遊技を開始するに当たって遊技者がメダルを投入するための投入口である。すなわち、メダルの投入は、ベットボタン1030乃至1032により電子的に投入することもできるし、メダル投入口1034から実際のメダルを投入(投入操作)することもでき、投入とは両者を含む意味である。貯留枚数表示器1025は、スロットマシン1000に電子的に貯留されているメダルの枚数を表示するための表示器である。遊技情報表示器1026は、各種の内部情報(例えば、ボーナス遊技中のメダル払出枚数)を数値で表示するための表示器である。払出枚数表示器1027は、何らかの入賞役に入賞した結果、遊技者に払出されるメダルの枚数を表示するための表示器である。
スタートレバー1035は、リール1010乃至1012の回転を開始させるためのレバー型のスイッチである。即ち、メダル投入口1034に所望するメダル枚数を投入するか、ベットボタン1030乃至1032を操作して、スタートレバー1035を操作すると、リール1010乃至1012が回転を開始することとなる。スタートレバー1035に対する操作を遊技の開始操作と言う。このスロットマシン1000では、スタートレバー1035が操作されたことに基づいて、複数種類の役のうち、いずれの役に当選しているか否かの抽選を行う内部抽選処理が実行され、スロットマシン1000を遊技者にとって相対的に有利な状態とするかあるいは相対的に不利な状態にするかが決定される。
ストップボタンユニット1036には、ストップボタン1037乃至1039が設けられている。ストップボタン1037乃至10310は、スタートレバー1035の操作によって回転を開始したリール1010乃至1012を個別に停止させるためのボタン型のスイッチであり、各リール1010乃至1012に対応づけられている。以下、ストップボタン1037乃至1039に対する操作を停止操作と言い、最初の停止操作を第1停止操作、次の停止操作を第2停止操作、最後の停止操作を第3停止操作という。なお、各ストップボタン1037乃至1039の内部に発光体を設けてもよく、ストップボタン1037乃至1039の操作が可能である場合、該発光体を点灯させて遊技者に知らせることもできる。
メダル返却ボタン1033は、投入されたメダルが詰まった場合に押下してメダルを取り除くためのボタンである。精算ボタン1043は、スロットマシン1000に電子的に貯留されたメダル、ベットされたメダルを精算し、メダル払出口1055から排出するためのボタンである。ドアキー孔1040は、スロットマシン1000の前面扉1002のロックを解除するためのキーを挿入する孔である。メダル払出口1055は、メダルを払出すための払出口である。
また、図63に示すスロットマシン1000には、図1に示すパチンコ機100に設けられていた操作キーユニット181と同じ操作キーユニット1090が、MAXベットボタン1032とメダル投入口1034の間に設けられている。この操作キーユニット1090も、十字キーとOKボタンとキャンセルボタンを有する。さらに、その操作キーユニット1090の横には、図1に示すパチンコ機100に設けられていたチャンスボタン136と同じ演出ボタン1091が設けられている。
音孔1060はスロットマシン1000内部に設けられているスピーカの音を外部に出力するための孔である。前面扉1002の左右各部に設けられたサイドランプ1044は遊技を盛り上げるための装飾用のランプである。前面扉1002の上部には演出装置1080が配設されている。この演出装置1080は、水平方向に開閉自在な2枚の右扉1063a、左扉1063bからなる扉(シャッタ)部材1063と、この扉部材1063の奥側に配設された液晶表示装置1057(図示省略)を備えており、2枚の右扉1063a、左扉1063bが液晶表示装置1057の手前で水平方向外側に開くと液晶表示装置1057(図示省略)の表示画面がスロットマシン1000正面(遊技者側)に出現する構造となっている。なお、液晶表示装置でなくとも、種々の演出画像や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクスディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ、或いは、プロジェクタとスクリーンとからなる表示装置等でもよい。また、表示画面は、方形をなし、その全体を遊技者が視認可能に構成している。図63に示すスロットマシン1000では、表示画面は長方形の平坦面であるが、正方形の平坦面でもよい。また、表示画面の周縁に不図示の装飾物を設けて、表示画面の周縁の一部が該装飾物に隠れる結果、表示画面が異形に見えるようにすることもできる。さらに、表示画面は曲面をなしていてもよい。
以上説明したスロットマシン1000では、操作手段としては、ベットボタン1030〜1032、スタートレバー1035、ストップボタン1037〜1039等の他、操作キーユニット1090(第一の操作手段や第三の操作手段の一例)や演出ボタン1091(第二の操作手段の一例)があげられる。さらに、図63に示すスロットマシン1000では、機器のタイトル等を表示した表示パネル1070が、前側に向かって突出可能である。また、表示パネル1070内部には、発光ダイオード(LED)が内蔵されている。図63に示す表示パネル1070は初期位置にある。この表示パネル1070は、前側に向かって突出してきた場合には、押し込み操作を行うことができ、透過部191と同じように、操作手段(ボタン)として機能し、操作手段の一例(例えば、第一の操作手段の一例)に相当するとともに、可動手段の一例にも相当する。また、操作キーユニット1090の各ボタンや、演出ボタン1091や、表示パネル1070は振動可能である。ただし、操作キーユニット1090の各ボタンは振動しないものであってもよい。
また、以上の説明では、
『 第一の操作手段[例えば、透過部191、図13の説明における操作手段B等]と、
第二の操作手段[例えば、チャンスボタン136、図13の説明における操作手段A等]と、
を備えた遊技台であって、
前記第二の操作手段が振動している状態において、前記第一の操作手段が振動していない場合[例えば、第二の操作手段が振動している状態において、第一の操作手段が振動したりしなかったりする場合や、図23(m)〜同図(p)、図24(m)〜同図(p)、図25(m)〜同図(r1)、図26(m)〜同図(r2)等の第一の操作手段が常に振動しない場合]があるように構成されており、
複数種類の表示を表示可能に構成されており、
前記複数種類の表示のうちの一の表示は、第一の表示であり、
前記複数種類の表示のうちの一の表示は、第二の表示であり、
前記第一の表示は、前記第二の操作手段の操作を促す表示のうちの一の表示[例えば、図14(k)に示す操作促進報知の初期位置表示136X]であり、
前記第二の表示は、前記第二の操作手段の操作を促す表示うちの、前記第一の表示とは別の表示[例えば、図18(k)に示す操作促進報知の最大進出位置表示136Z]であり、
前記第一の表示の表示態様と前記第二の表示の表示態様は、異なる表示態様であり、
複数種類の演出を実行可能に構成されており、
前記複数種類の演出のうちの一の演出は、第一の演出であり、
前記第一の演出は、予告演出[例えば、図13(a)に示すジャッジ演出、図13(d)の下方に示す最終ジャッジの演出、図23(m)〜同図(q)、図24(m)〜同図(q),図25(m)〜同図(q),図26(m)〜同図(q)に示す最終ジャッジ演出等]であり、
前記第一の演出は、大当りについてのジャッジ演出[例えば、図13(a)に示すジャッジ演出、図13(d)の下方に示す最終ジャッジの演出、図23(m)〜同図(q),図24(m)〜同図(q),図25(m)〜同図(q),図26(m)〜同図(q)に示す最終ジャッジ演出等]であり、
前記第一の操作手段の操作に応じて前記第一の演出が開始される場合があり、
前記第一の演出において、前記第二の操作手段が振動し[例えば、図13(a)に示すA振動、図13(d)の下方に示す操作手段Aの振動、図23(m)〜同図(p)、図24(m)〜同図(q)、図25(m)〜同図(q)、図26(m)〜同図(q)等]、
前記第一の演出は、前記第二の操作手段に関する予告演出[例えば、チャンスボタン136の操作を促す報知やチャンスボタン136の操作結果に関する報知が含まれている操作予告演出]ではなく、
前記複数種類の演出のうちの一の演出は、第三の演出であり、
前記第三の演出は、予告演出[例えば、図31(m’)〜同図(q’)に示すジャッジ
演出等]であり、
前記第一の演出の態様と前記第三の演出の態様は異なる態様であり、
前記第一の操作手段の操作に応じて前記第三の演出が開始される場合[例えば、図31(m’)〜同図(q’)等]があり、
前記第三の演出において、前記第二の操作手段が振動しない[例えば、図31(m’)〜同図(q’)等]、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
なお、前記第一の演出において、前記第二の操作手段の操作に応じて新たな演出[例えば、図17(m)や図18(m)に示す演出]が開始されることがなくてもよい。
また、
「前記第一の演出は、前記第二の操作手段の操作を用いない予告演出[例えば、操作手段Aを操作しなくても開始され、操作手段Aの操作が要求されないジャッジ演出であったり、チャンスボタン136を操作しなくても開始され、チャンスボタン136の操作が要求されない最終ジャッジ演出]である、
ことを特徴とする遊技台。」
についても説明した。
また、
『 前記複数種類の演出のうちの一の演出は、第二の演出であり、
前記第二の演出は、予告演出[例えば、図17(m)や図18(m)に示すジャッジ演出等]であり、
前記第一の演出の態様と前記第二の演出の態様は異なる態様であり、
前記第三の演出の態様と前記第二の演出の態様は異なる態様であり、
前記第二の操作手段の操作[例えば、図16(l)や図18(l)に示す押下操作等]に応じて前記第二の演出が開始する、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、前記第二の演出が開始される前に、前記第一の操作手段および前記第二の操作手段のうちの該第二の操作手段のみが振動[例えば、図16(j)〜同図(k)、図18(j)〜同図(k)等]してもよい。
また、
『 画像を表示可能な表示手段[例えば、装飾図柄表示装置208等]を備え、
前記第一の演出は、前記表示手段における画像の表示[例えば、図23〜図26等に示す最終ジャッジ演出におけるエフェクト表示や殿様が勝利した表示等]による演出であり、
前記第二の演出は、前記表示手段における画像の表示[例えば、図17や図18に示すジャッジ演出における襖の奥のお姫様のキャラクタGCの表示等、前記第一の演出における画像とは異なる画像の表示]による演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、前記第一の演出の実行中において前記第二の操作手段が振動している状態で該第二の操作手段が操作されると、前記第二の演出は開始されないが、該第一の演出は継続して実行されてもよい。
また、
「 前記第二の演出は、装飾図柄の変動表示が開始[例えば、図16(b)]された後に開始される演出であり、
前記第二の演出が開始される前とは、該第二の演出が開始される装飾図柄の変動表示[例えば、図16(b)で開始された装飾図柄の変動表示]が開始された後のことであり、
前記第二の演出において、前記第二の操作手段が振動する[例えば、図18(m)等]、
ことを特徴とする遊技台。」
についても説明した。
また、
「 前記第二の操作手段が振動しない場合[例えば、図14(j)〜同図(l)等]よりも、前記第二の操作手段が振動する場合[例えば、図16(j)〜同図(l)等]の方が、遊技者にとって有利な状態[例えば、大当り遊技状態や、その後の確変状態等]に移行しやすくなるように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。」
についても説明した。
また、
『 前記第三の演出は、前記第一の演出と同時に実行されない演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『複数種類の報知を実行可能に構成されており、
前記複数種類の報知のうちの一の報知は、第一の報知であり、
前記第一の報知は、前記第一の操作手段の操作を促す報知[例えば、図23(k)及び同図(l),図24(k)及び同図(l),図25(k)〜同図(l2),図26(k)及び同図(l)それぞれに示す操作促進報知の透過部表示191X等]であり、
前記第一の演出は、第一の期間[例えば、図23(k)〜同図(l)の期間、図24(k)〜同図(l)の期間、図25(k)〜同図(l2)の期間、図26(k)〜同図(l)の期間等]において前記第一の操作手段が操作されると開始される演出であり、
前記第一の報知は、前記第一の期間において行われる報知である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第二の操作手段は、前記第一の演出が実行されている期間の少なくとも一部の期間[例えば、図13(a)や図24〜図25、図26の例では全期間であり、図13(d)の下方に示す例では一部の期間であり、図23の例では同図(q)で振動していないので一部の期間]において振動する手段である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『前記遊技台は、ぱちんこ機[例えば、図1に示すパチンコ機100等]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『前記遊技台は、スロットマシン[例えば、図63に示すスロットマシン1000等]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、以上の説明では、
『 第一の操作手段[例えば、透過部191、図13の説明における操作手段B等]と、
第二の操作手段[例えば、チャンスボタン136、図13の説明における操作手段A等]と、
第一の駆動手段[例えば、図4に示す駆動回路516]と、
第二の駆動手段[例えば、図4に示す駆動回路516]と、
可動手段[例えば、家紋役物247、図16に示すチャンスボタン136]と、
を備えた遊技台であって、
前記第二の操作手段は、発射ハンドル[例えば、球発射ハンドル134]とは別の操作手段であり、
前記第一の駆動手段が駆動することで前記第一の操作手段が振動し、
前記第二の駆動手段が駆動することで前記第二の操作手段が振動し、
前記第二の操作手段が振動している状態において、前記第一の操作手段が振動していない場合[例えば、図23(m)〜同図(p)等]があり、
複数種類の演出を実行可能に構成されており、
前記複数種類の演出のうちの一の演出は、第一の演出であり、
前記複数種類の演出のうちの一の演出は、第二の演出であり、
前記第一の演出は、大当りについてのジャッジ演出[例えば、図13(a)に示すジャッジ演出、図13(d)の下方に示す最終ジャッジの演出、図23(m)〜同図(q)に示す最終ジャッジ演出等]であり、
前記第一の演出と前記第二の演出は別の演出であり、
或る状態(以下、「第一の状態」という。)において前記第一の操作手段が操作されると前記第一の演出が開始され、
前記第一の状態とは別の或る状態において前記第二の操作手段が操作されると[例えば、図16(l)や図18(l)に示すチャンスボタン136の押下操作が行われると]前記第二の演出[例えば、図17(m)や図18(m)に示すジャッジ演出等]が開始され、
前記第一の演出は、前記可動手段の演出動作[例えば、家紋役物247が初期位置から落下し、落下位置でしばらく静止した後、初期位置に戻る動作]を含む演出であり、
前記第一の演出における前記演出動作が行われている或る状態(以下、「第二の状態」という。)[例えば、大当りについてのジャッジ演出において家紋役物247が落下位置にある状態]において、前記第二の操作手段が振動している[例えば、図23(m)〜同図(o)]、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
また、
『 前記可動手段は、前記演出動作において第一の位置[例えば、初期位置]から第二の位置[例えば、落下位置]に移動する手段であり、
前記第二の状態とは、前記可動手段が前記第二の位置にある状態のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 画像を表示可能な表示手段[例えば、装飾図柄表示装置208等]を備え、
前記第一の演出は、前記表示手段における画像の表示による演出[例えば、図23(m)〜同図(q)に示す最終ジャッジ演出におけるエフェクト表示や殿様が勝利した表示等]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第一の位置は、前記可動手段の初期位置であり、
前記第二の位置は、前記可動手段が前記表示手段にオーバーラップする位置である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第二の演出は、前記第一の操作手段の操作では開始しない演出である[例えば、図17(m)、図18(m)]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第一の演出は、前記第二の操作手段の操作では開始しない演出である[例えば、図23(m)]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第一の駆動手段は、駆動データ[例えば、図11(c)に示すバイブのデータ]に基づいて駆動する手段であり、
前記第二の駆動手段は、駆動データ[例えば、図11(c)に示すバイブのデータ]に基づいて駆動する手段である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第一の演出は、前記第一の操作手段の操作を促す表示[例えば、操作促進報知の透過部表示191X]がなされている状態において該第一の操作手段が操作される[例えば、図23(l)、図24(l)、図25(l2)、図26(l)]と開始される演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第一の演出は、前記第一の操作手段の操作を促す表示[例えば、操作促進報知の透過部表示191X]がなされない演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第一の演出は、前記第二の操作手段の操作を促す表示がなされている状態において該第二の操作手段が操作されると開始される演出ではない、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 上に記載の「大当りについてのジャッジ演出」とは、「大当りになることを表すジャッジ結果[例えば、大当りになることが確定である結果]が報知される演出」のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記遊技台は、ぱちんこ機[例えば、図1に示すパチンコ機100等]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記遊技台は、スロットマシン[例えば、図63に示すスロットマシン1000等]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
以下、これまで説明したことも含めて付記する。
(付記1)
第一の操作手段と、
第二の操作手段と、
を備えた遊技台であって、
複数種類の演出を実行可能に構成されており、
前記複数種類の演出のうちの一の演出は、第一の演出であり、
前記第一の操作手段の操作に応じて前記第一の演出が開始可能となるように構成されており、
前記第一の演出が実行されている状態のうちの少なくとも一部の状態(以下、「第一の状態」という。)において、前記第二の操作手段が振動するように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。
なお、前記第一の演出は、予告演出であってもよい。また、前記第二の操作手段は、前記第一の操作手段よりも大きな操作手段であってもよいし、小さな操作手段であってもよい。
(付記2)
付記1に記載の遊技台であって、
前記第一の状態は、前記第一の演出が実行されている全期間における状態である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記3)
付記1又は2に記載の遊技台であって、
前記複数種類の演出のうちの一の演出は、第二の演出であり、
前記第二の操作手段が第二の期間内に操作されると前記第二の演出が開始される場合と、該第二の操作手段が操作されても該第二の演出が開始されない場合とがあるように構成されており、
前記第二の操作手段は、前記第二の期間内に該第二の操作手段が操作されると、振動する場合がある操作手段である、
ことを特徴とする遊技台。
なお、前記第二の操作手段は、前記第二の期間内に該第二の操作手段が操作されると、必ず振動する操作手段であってもよい。
(付記4)
付記3に記載の遊技台であって、
前記第二の演出が実行されている状態のうちの少なくとも一部の状態(以下、「第二の状態」という。)においても、前記第二の操作手段が振動するように構成されており、
前記第一の状態は、前記第二の演出が実行されていない状態である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記5)
付記1乃至4のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記第一の操作手段が第一の期間内に操作されると前記第一の演出が開始される場合と、該第一の操作手段が操作されても該第一の演出が開始されない場合とがあるように構成されており、
前記第二の操作手段は、前記第一の期間内に該第二の操作手段が操作されると、振動する場合ある操作手段である、
ことを特徴とする遊技台。
すなわち、前記第一の演出が実行されていない状態においても、前記第二の操作手段が振動する場合があるように構成されていたり、あるいは必ず振動するように構成されている。
(付記6)
付記5に記載の遊技台であって、
複数種類の報知を実行可能に構成されており、
前記複数種類の報知のうちの一の報知は、第一の報知であり、
前記第一の報知は、前記第一の操作手段の操作を促す報知であり、
前記第一の報知は、前記第一の期間内に行われるように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。
すなわち、前記第二の操作手段は、前記第一の報知が実行されている状態で該第二の操作手段が操作されると、振動する場合がある操作手段であってもよいし、必ず振動する操作手段であってもよい。
(付記7)
付記1乃至6のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記複数種類の演出のうちの一の演出は、第三の演出であり、
前記第一の操作手段の操作に応じて、前記第一の演出および前記第三の演出のうちのいずれか一方の演出が開始可能となるように構成されており、
前記第三の演出が実行されている状態では、前記第二の操作手段が振動しないように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。
(付記8)
付記1乃至7のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記第一の演出は、前記第一の操作手段が無操作の状態でも開始可能な演出である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記9)
付記1乃至8のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記10)
付記1乃至8のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、スロットマシンである、
ことを特徴とする遊技台。
なお、以上説明した各例や付記の記載それぞれにのみ含まれている構成要件であっても、その構成要件を他の例や付記に適用してもよい。