JP5771279B2 - コンタクトレンズ製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、概してコンタクトレンズ、コンタクトレンズ製造方法及びコンタクトレンズのパッケージの分野に関する。本発明は、さらに、コンタクトレンズの製造に関する装置、システム、及び方法、コンタクトレンズ、パッケージ化したコンタクトレンズ、及びコンタクトレンズをパッケージ化する方法に関する。
ソフトコンタクトレンズの製造には、三つの基本的な製造技術が使用される。これらは、一般的に、切削加工(予備重合させた「ボタン」の両レンズ面とエッジを切断する)、回転成形(単一の凹型成形片を使ってレンズの前面を形成する)、及び注型成形(凹型成形片を使ってレンズの前面を形成し、第二の凸型成形片を使ってレンズの裏面を形成する)と呼ばれる。
切削加工はバッチサイズが小さく、例えば、トーリックレンズの製造などの場合のような、レンズの度数及び/又は形状が多種多様である場合に適した方法である。回転成形は、バッチサイズがより大きい場合に適した方法であるが、型に接触しない「開放」面が放物線状なり、一般的に角膜の球状の外形であることに対する「譲歩的」外形である。注型成形は、大量生産に適した工程であり、レンズの前(凹型成形面)とレンズの後(凸型成形面)の両者の外形を正確に成形する、例えば、二重カーブ、又は三重のカーブを形成して最適に角膜に適合させることが容易である。
また、レンズのパッケージシステムも三種類存在する。栓と金属クリップの閉鎖具を有するガラスの小瓶、プラスチックの「成形容器」に金属被覆ホイルシールを設けたもの、そして、一体化プラスチック「成形容器」で、成形レンズを形成するのに使用する一方の成形片も、金属被覆ホイルで一般的に密閉されるパッケージ容器として使用する。
例えば、毎月、隔週、毎日交換などの頻度でレンズを交換するかによる健康上の利点を実現するには、低コストでの製造及びパッケージが必要となる。例えば、小瓶のパッケージの場合は、装着レンズを頻繁に変更するという様式では、コスト面から見て不適当である。1日使い捨てコンタクトレンズは、コンタクトレンズの装着においては最も健康的な様式であるということがますます認識されつつあるが、年に730個ものコンタクトレンズが必要となる装着者にとっては、レンズの製造品質が高く、目の装着感と視力矯正レベルが高いとともに非常に低単価である必要がある。
これらの厳しい要求に応えるための最適な組み合わせは、注型成形工程に成形片(凹型、凸型成形のいずれか)の一つを組み込んでレンズ容器のパッケージ体を形成することである。
ソフトコンタクトレンズの注型成形では、注型成形は、二つの型の半体の間に形成されたレンズ形成キャビティ内で硬化性溶液(典型的には重合性モノマー)を硬化させる。共通の課題は、製造するコンタクトレンズの度数とエッジ形成を制御することである。エッジの形成が不適合であると、切削が必要となる。もし、形成されたエッジに過度のばらつきがあると、使用者が不快感を持つ。コンタクトレンズの注型成形におけるさらに、もう一つの問題は、モノマーの「収縮」、すなわち、硬化段階で避けられない体積減少をどのように処理するかである。モノマー材料は、少なくとも10%、典型的には10〜20%の体積収縮がある。この収縮に対して適した補償ができないと、許容範囲を超えた廃棄率及び/又は、空隙や気泡を含むなどの製品としての質の低下につながる。
コンタクトレンズの注型成形では、コンタクトレンズの製造を改善するために設計されるとともに、上記の問題の一つもしくはそれ以上を克服し得るいくつかの方法が開発されている。
英国特許出願公開第2006091号明細書では、コンタクトレンズ形成溶液をレンズの形をした、凹型のモールドと凸型のモールドとの間に形成された空間で硬化(あるいはゲル化)させることによるコンタクトレンズの製造方法について記載されている。この方法は、成形キャビティが開放型であり、モールドのキャビティに容量以上の溶液を注入して、再びモールドのキャビティの中に流れ込むことができるように予備の溶液を形成することによって、硬化(又はゲル化)工程中の体積の収縮を考慮することに特徴を有する。しかし、この方法で特に問題になるのは、硬化中にリザーバからの流体をモールドのキャビティに流す際のチャネル(モールドのキャビティの縁部)の中の流体は、(体積に制限があるため)レンズのキャビティの本体より速く硬化する傾向にあることである。さらに、硬化後、硬化した「リザーバ」のリング、あるいは、不完全に形成されたエッジ部を切断又は研磨するために選択的に硬化させた箇所をモールドから切り取る必要がある。モールドの半体には、ガラスなどのような剛性を有し、柔軟性のない材料を使用するのが好ましい。
国際公開第87/04390号は、コンタクトレンズを成型するためのポリオレフィンのモールドについて説明している。コンタクトレンズを形成するためにモノマー成分を投入するモールドキャビティは、一方のモールド半体(典型的には雌型)上の剛性(非柔軟性)を有する段部が他方のモールドの半体と係合して密閉状態を形成する際に、滑りばめにより協働して最終的な係合位置に到達する熱可塑性の雄及び雌型のモールド半体の間に形成される。剛性段部の他方のモールド半体(好ましくは固定された係合)の係合点は、形成されるレンズの直径を規定する。少なくとも一方のモールド半体、典型的には雄のモールド半体には、材料が硬化中のモノマーの収縮による力を受けて他方のモールド半体に移動できるように十分な薄さと可撓性を有する隔壁部が形成されている。少なくとも一方のモールド半体のそのような隔壁の動作により、硬化中の体積の収縮を補償することができる。隔壁の動作は、形成されるコンタクトレンズの中の気泡や空洞を回避することを意図している。剛性の段部は、好ましくは雌型モールド半体上に形成され、好ましくは、モールド半体を分離するときに成形されたレンズが雌型モールド半体に留まるようにわずかな戻りを形成する。国際公開第87/04390号は、さらに、レンズを水和させ、雌型モールド半体のフランジに蓋を密閉することによって、硬化したレンズを保持する雌型モールド半体を水和レンズのパッケージとして使うことを開示している。このシステムで特に不都合なのは、硬化中に曲がる隔壁部は、レンズの曲率に合わせて形成するのが(あるいは、レンズの中の空洞や気泡を確実に回避するのが)難しいという点である。さらに、非可撓性の段部に戻りを形成する際、その場所で水和されていたとしても、レンズを雌型モールド半体から取り出すのが難しい。提案されているモールドの配置は嵩高く(滑りばめによる係合が確実にできるように、そして、内部の容積をその後の処理がしやすいように確保するため)、材料の無駄が多く(雄の半体は破棄するため)、結果、コンタクトレンズのパッケージが大きくなってしまう。
米国特許第5143660号明細書は、コンタクトレンズのパッケージとして、モールド半体を提供する別の構成について記載している。この構成も、成形面の隔壁としての動作を利用して硬化中のモノマーの収縮を補償する。米国特許第5143660号明細書では、二つのモールド半体が共同して滑りばめによって剛性の段部を密封し、その密閉により、レンズの直径が規定される。硬化段階は、隔壁面(典型的にはそれぞれのモールド半体)のたわみが起きても一貫した均等な曲率を有するレンズを作製するために、過圧下で実施される。雄のモールド半体面は、さらに大きい表面エネルギーで形成して、モールド半体が分離した後もレンズが雄型モールド半体上に留まるようになっている。雄のモールド半体には(滑りばめに関わる)環状の壁が設けられているので、蓋を環状壁のリムに貼って、レンズがパッケージの凸型内表面上に置かれ、ユーザがレンズの目に接触する部分に触ることなくレンズを取り出すことができるように構成したパッケージを形成することができる。このシステムの問題点は、確実に密着して滑りばめして隔壁の動作を行うように製造精度が必要となる点と、過圧を必要とするというさらなる複雑性と、モールド半体の(光学領域以外の)部分との滑りばめさせるために余分な材料が必要である点、そして、コンタクトレンズ使用の慣習では、レンズの凹面が上に向いた状態で提供される点である。
欧州特許出願公開第0383425号明細書は、雄のモールド半体は、雌型モールド半体の前側レンズ面形成モールド表面に隣接する円筒型もしくは円錐台型部分に係合する段部を備え、滑りばめ協働構造の雄と雌型モールド半体を有するコンタクトレンズモールドの構成について記載している。重合化中、雄のモールド半体は、段部の接点で雄のモールド半体のヒンジング効果の結果、円筒形壁の先端の縁部に形成された合わせ面(フランジ)の係合により規定される予備係合位置から雌型モールド半体に向かって移動する。これにより、体積の縮小は、このレバー硬化の結果としてわずかに雌型モールド半体に向かって移動する雄のモールドによって保障されることになる。
いくつかの文献では、レンズ成形キャビティの先端に環状可撓性リップを設けることによって雄及び雌型モールド半体上のモールド半体のレンズ成形面の曲率は、一定のままであるが、キャビティの容積(及び直径)は硬化中に変化し、リップの屈曲動作によって二つのモールド半体が互いに近づく方向に移動でき、モノマーの収縮を補償するという別の態様のモールドの配置について記載している。例えば、英国特許第1575694号明細書では、剛性のモールド半体のピストンシリンダの滑りばめ装置は、モールドのキャビティを規定し、エッジ領域は、雌又は雄のモールド半体上形成された可撓性のリムの、他方のモールド半体との係合により規定される。硬化中、リップは(典型的には内側に)曲がり、モールド半体は互いに近づき、モノマーの収縮を補償する。国際公開第2004/076160号は、同様の滑りばめ装置を提供しており、可撓性の環状リッジが雌型モールド半体に設けられており、雄のモールド半体の環状当接部と係合し、コンタクトレンズのエッジを規定する。硬化中、リップは当接面に沿って半径方向外側に曲がり、それにより二つのモールド半体が互いに近づくと同時にレンズ形成キャビティの半径方向の寸法が大きくなる。可撓性リップの構成の問題点としては特に、可撓性リップは、密閉性に影響があり、レンズが不良品になったり、形成されたレンズのエッジ部にばらつきがでたり、あるいは切削や研磨が必要となったりする場合があることである。さらに、ずれが起こらないように、モールド半体のシリンダ―ピストン配置は正確性が必要であり、密着して反復可能にフィットする必要がある。
このように、従来の技術では、上記のような問題点があり、レンズのエッジ形成のばらつき、レンズ曲率の信頼性、製造の複雑性、モールド半体の光学領域以外の部分に対する正確さの必要性、材料の無駄の程度、パッケージにレンズ形成のモールド半体の使用が不適合であることの1つ以上を有する。
本発明者は、コンタクトレンズの注型成形についての基本的に新しい方法により、上記の問題の多くを克服することができ、製造工程をより効率よく利用し、モールド半体をコンタクトレンズのパッケージのブリスターとして利用できることを発見した。
英国特許出願公開第2006091号明細書 国際公開第87/04390号 米国特許第5143660号明細書 欧州特許出願公開第0383425号明細書 英国特許第1575694号明細書 国際公開第2004/076160号
上記の問題の一つ又は複数に取り組むコンタクトレンズ製造は、まだ改良が必要である点である。
本発明の目的は、レンズ設計の最適化を兼ね備えた製造効率の良いコンタクトレンズの製造方法を提供することにある。
本発明のもう一つの目的は、コンタクトレンズのパッケージにモールド半体を使用することができるコンタクトレンズの製造方法を提供することにある。
本発明のさらにもう一つの目的は、効率の良いコンタクトレンズの製造と、コンパクトで使いやすいコンタクトレンズパックとして使用するのに有効なモールド半体を提供することにある。
本発明の、さらにもう一つの目的は、低い単価で必要な光学的特性を有するコンタクトレンズを製造及び作成する方法を提供することにある。
本発明の第1の側面によると、コンタクトレンズの凸面と一致する第1の凹型モールド面を有する第1の凹型モールド半体を設け、コンタクトレンズの凹面と一致する第2の凸型成形面を有し、第1のモールド半体と係合し所定のレンズ度数/曲率と一致する曲率を有し、それぞれのモールド半体に形成された環状リッジによって規定され他第1の凹型のモールド表面と第2の凸型のモールド表面によって規定される硬化前モールドキャビティをその間に規定するように構成された第2の凸型モールド半体を設け、モールドキャビティの中に硬化性レンズ形成流体組成物を入れ、前記組成物を硬化させて予備水和レンズを形成し、第1と第2のモールド半体を分離させる工程を有し、モールド半体は制約されておらず、少なくとも一方のモールド半体は、前記組成物の硬化中に第1及び/又は第2のモールド半体が互いに移動するように曲げやすく、及び/又は第1と第2の成形表面の間で前記硬化前モールドキャビティより小さい容量の硬化後モールドキャビティを規定するように可撓性を有することを特徴とするコンタクトレンズの製造方法が提供される。
本発明の第2の側面によると、コンタクトレンズの凸面と一致する第1の凹型モールド面を有する第1の凹型モールド半体を設け、コンタクトレンズの凹面と一致する第2の凸型成形面を有し、第1のモールド半体と係合し所定のレンズ度数/曲率と一致する曲率を有し、それぞれのモールド半体に形成された環状リッジによって規定され他第1の凹型のモールド表面と第2の凸型のモールド表面によって規定される硬化前モールドキャビティをその間に規定するように構成された第2の凸型モールド半体を設け、モールドキャビティの中に硬化性レンズ形成流体組成物を入れ、前記組成物を硬化させて予備水和レンズを形成し、第1と第2のモールド半体を分離させる工程を有し、少なくとも第1のモールド半体は硬化中に硬化条件のもとに曲げやすく、環状リッジの直径によって規定される半径寸法は、硬化によってレンズ形成組成物の体積減少に対応するように変化する。
本発明の第3の側面によると、環状リッジを有し、(コンタクトレンズ生成のための硬化性流体組成物を硬化させるための)硬化条件及び環状リッジを介した雄型モールド半体との連続的な接触状態では、十分な可撓性を有し、雌型モールド半体は、組成物のいかなる収縮にも対応する程度の柔軟性を少なくとも有している、雌型モールド半体が提供される。本発明の第3の側面では、本発は、環状リッジを有し、(コンタクトレンズ生成のための硬化性流体組成物を硬化させるための)硬化条件及び環状リッジを介した雄型モールド半体との連続的な接触状態では、十分な柔軟性を有し、雌型モールド半体は、任意で雄型モールド半体に接触した状体で、組成物のいかなる収縮にも対応する柔軟性を少なくとも有している雌型モールド半体が提供される。
本発明の第4の側面によると、ブリスターカップのような上記の雌型モールド半体の使用を提供する。
本発明の第5の側面では、所定の予備水和曲率の水和コンタクトレンズを含むブリスターカップと、生理食塩水と、内面に環状リッジ(又は突出部)と、前記環状リッジ又は突出部から半径方向内側に延在し、水和コンタクトレンズの曲率より曲率が小さい、湾曲した光学領域分を有するブリスターカップのリムに密着したホイルカバーとを備え、環状リッジに圧力が加わると、湾曲した光学領域分の材料が曲がり、それによって前記湾曲した湾曲部の曲率(半径)が大きくなり、及び/又は、環状突出部の直径が大きくなることを特徴とするパッケージ化されたコンタクトレンズが提供される。
本発明の第6の側面によると、所定の水和曲率の水和コンタクトレンズを含むブリスターカップと、生理食塩水と、内面に環状リッジ(又は突出部)と、前記環状リッジ(又は突出部)から半径方向内側に延在し、水和コンタクトレンズの曲率より曲率が小さい、湾曲した光学領域分を有するブリスターカップのリムに密着したホイルカバーとを備え、ブリスターカップは環状リッジの半径方向外側にテーパ状の外側部分(もしくは、外周部)を有し、テーパ状の外側部分(又は外周部)は、水和レンズを環状リッジと接触して自由な状態に保つことができるように構成されたパッケージ化したコンタクトレンズが提供される。
本発明の第7の側面によると、上記に規定された方法によって得られるコンタクトレンズが提供される。
本発明の第8の側面では、上記に規定された方法で使用し、それぞれの雄雌型モールド半体が一体成型される、雌雄のモールド半体それぞれのモールド半体原盤と、プラスチックの雌及び/又は雄のコンタクトレンズモールド半体を製造する方法が提供される。
本発明の第9の側面では、コンタクトレンズ製造工程の設計方法であって、モールド設計を提供することと、間にレンズ形成モールドキャビティが形成され、非制約の係合状態にあるコンタクトレンズの凸面と一致する光学面を有する第1のモールド半体と、コンタクトレンズの凹面と一致する光学面を有する第2のモールド半体とを設けることと、第1のモールド半体を製造する際に使用する第1の材料を選択することと、第2のモールド半体を製造する際に使用する第2の材料を選択することと、それぞれが一定の寸法特性を有する特定の硬化モールドキャビティを規定する第1と第2のモールド半体の対を一体成型をすることと、コンタクトレンズを製造する際に使用するレンズ形成組成物を選択することと、モールド設計による複数の第1と第2のモールド半体を使用して複数のコンタクトレンズを、ある一定の硬化及び硬化処理条件により製造することと、
ある一定のレンズ特性を記録することと、そこからコンタクトレンズ製造プロセスにおけるモールド半体のサイジングに使用するためのモールド半体の寸法と、望ましいレンズ特性の間の経験的関係を考案することを含むコンタクトレンズ製造工程を設計する方法が提供される。
本発明の第10の側面によると、コンタクトレンズを製造する際に使用するレンズ形成組成物を選択することと、
上記の方法によるレンズ形成組成物に対して経験的関係によって決定した寸法を有する第1と第2のモールド半体を提供することと、
硬化(レンズ形成)モールドキャビティを規定するモールド半体配置に前記モールド半体を配置することと、
硬化モールドキャビティにレンズ形成組成物を投入することと、
前記組成物を硬化させて予備水和レンズを形成することと、
第1と第2のモールド半体を分離させることと、
予備水和レンズを水和させて、所定のレンズ特性を制作することによって製造することができる所定のレンズ特性を有するコンタクトレンズを製造する工程が提供される。
本発明の方法と項目は、大幅に効率を上げたコンタクトレンズ、特に、パッケージ化された1日の使い捨てコンタクトレンズの製造方法を実現する。本発明の方法と項目により、コンタクトレンズのモールド半体を、コンタクトレンズのパッケージのブリスターカップとして使用可能になると同時に、パッケージ化したコンタクトレンズの製造に手順と使用する材料の効率を上げることができる。本発明の方法と項目は、さらに、コンタクトレンズのモールド半体を、パッケージ化したコンタクトレンズのブリスターカップとして使用することができ、そのパッケージ化したコンタクトレンズのブリスターカップは、コンパクトで、製造及び流通において効率がよく、製造したコンタクトレンズの出荷作業を軽減できる。
本発明のさらなる側面によるコンタクトレンズの設計及び製造方法は、モールド半体の係合(例えば、ボールとソケットの配置)の効率が大幅に上がり、(従来のピストン―シリンダ配置と比較すると)モールド半体の外周部分の精密な製造の必要性がなく、製造工程の変更(例えば、異なる材料や条件)に対し、比較的単刀直入に対応することが可能であるという非制約的な構成を利用できる。
図1は、本発明の好ましい実施形態の製造方法及びパッケージ化されたコンタクトレンズの使用におけるそれぞれの段階における雄雌型モールド半体の配置を示す断面図である。 図2は、本発明の好ましい実施形態の製造方法及びパッケージ化されたコンタクトレンズの使用におけるそれぞれの段階における雄雌型モールド半体の配置を示す断面図である。 図3は、本発明の好ましい実施形態の製造方法及びパッケージ化されたコンタクトレンズの使用におけるそれぞれの段階における雄雌型モールド半体の配置を示す断面図である。 図4は、本発明の好ましい実施形態の製造方法及びパッケージ化されたコンタクトレンズの使用におけるそれぞれの段階における雄雌型モールド半体の配置を示す断面図である。 図5は、本発明の好ましい実施形態の製造方法及びパッケージ化されたコンタクトレンズの使用におけるそれぞれの段階における雄雌型モールド半体の配置を示す断面図である。 図6は、本発明の好ましい実施形態の製造方法及びパッケージ化されたコンタクトレンズの使用におけるそれぞれの段階における雄雌型モールド半体の配置を示す断面図である。 図7は、本発明の好ましい実施形態の製造方法及びパッケージ化されたコンタクトレンズの使用におけるそれぞれの段階における雄雌型モールド半体の配置を示す断面図である。 図8は、本発明の好ましい実施形態の製造方法及びパッケージ化されたコンタクトレンズの使用におけるそれぞれの段階における雄雌型モールド半体の配置を示す断面図である。 図9は、本発明の好ましい実施形態の製造方法及びパッケージ化されたコンタクトレンズの使用におけるそれぞれの段階における雄雌型モールド半体の配置を示す断面図である。 図10は、本発明の好ましい実施形態の製造方法及びパッケージ化されたコンタクトレンズの使用におけるそれぞれの段階における雄雌型モールド半体の配置を示す断面図である。 図11は、本発明の好ましい実施形態の製造方法及びパッケージ化されたコンタクトレンズの使用におけるそれぞれの段階における雄雌型モールド半体の配置を示す断面図である。 図12は、本発明の好ましい実施形態の製造方法及びパッケージ化されたコンタクトレンズの使用におけるそれぞれの段階における雄雌型モールド半体の配置を示す断面図である。 図13は、本発明の第1の実施形態による雌型モールド半体の断面図である。 図14は、水和コンタクトンズがかぶさった状態の従来の雌型モールド半体の断面図である。 図15は、コンタクトレンズの断面図と、その主な寸法を示す図である。 図16は、本発明の雌型モールド半体/ブリスターカップの円形、四角形、及び楕円形の三つの実施形態の断面図と平面図である。 図17は、好ましい実施形態のモールド半体に形成された戻りの角度を示す図である。
本発明は、改良されたコンタクトレンズ製造工程を提供するものである。コンタクトレンズ製造工程は、より効率がよく、モールド半体をコンタクトレンズのブリスターパックに使用できるものであり、ユーザが容易に取り出せる改良されたコンタクトレンズブリスターを提供するものである。さらに、材料の使用量を最低限に抑えることができる、効率のよい流通に適したコンタクトレンズのコンパクトなパッケージが可能になる。さらに、モールド半体/ブリスターカップの形状の設計の自由度が高く、製造工程を大きく変化させる必要なく、さまざまな材質を使用することができる。
本発明のコンタクトレンズの製造方法は、形成するコンタクトレンズの凸面と一致する凹型モールド面を有する第1の(凹型)モールド半体と、形成するコンタクトレンズの凹面に一致する凸型モールド面を有する第2の(凸型)モールド半体との二つのモールド半体を設けることを含む。「コンタクトレンズあるいは予備水和コンタクトレンズの凸面と一致する凹型モールド面」により、凹型モールド面の曲率(半径)が、水和コンタクトレンズ、あるいは予備水和コンタクトレンズの凸面の曲率と同一という意味ではなく、凹型モールド面は、レンズの凸面形状の整形結果に関与しているという意味であり、その寸法と曲率は、この工程の結果である凹型モールド面の寸法と曲率に由来するものである(この意味は「凸型モールド面」についても同様に適用できる)。第1と第2のモールド半体のモールド面は、それぞれ、光学領域と外周領域を有する。ここで使用するモールド面又はモールド半体の光学領域は、モールド半体で製造されるレンズの光学領域と一致する(すなわち、最終的に整形する)モールド面又はモールド半体の部分である。レンズの光学領域とは、レンズの強制度数に寄与するレンズの部分を意味する。モールド面又はモールド半体の外周領域とは、モールド半体で製造されるレンズの外周領域に対応する(すなわち、最終的な形状)モールド面半体の部分のことである。レンズの外周領域とは、光学ゾーンではないレンズの部分で、光学領域の外周領域を意味し、レンズの強制度数に寄与するものではない。
第1のモールド半体は、雌型モールド半体とも称し、第2のモールド半体は、雄型モールド半体とも称する。本発明の方法では、典型的には第2のモールド半体を第1のモールド半体の上(あるいはその逆)に戴置することによって第1と第2のモールド半体をレンズ形成係合状態とし、それにより、モールド半体間に、特に第1の凹型モールド面と第2の凸型モールド面によって規定される硬化モールドキャビティが規定され、第1又は第2のモールド面は、それぞれのモールド半体に形成された環状リッジによって規定される。
モールド半体をレンズ形成係合状態とする前に、レンズ形成組成、例えば、硬化してレンズ形成可能なレンズ形成流体組成は、効率的にレンズ形成組成物を硬化(レンズ形成)前モールドキャビティの中に配置するために、第1又は第2のモールド半体上に配置することができる。典型的に、レンズ形成組成は、第1のモールド半体(雌型モールド半体)に充填又は配設されているが、製造装置の構成及び組成の性質(特に粘性)により、雌又は雄のモールド半体上に配設することができる。
そして、硬化モールド半体の組成は、(例えばモールドの配置を、熱や紫外線照射などのような硬化状態にさらして)予備水和レンズを形成するために硬化される。これによりモールド半体を分離することができる
本発明の方法は、硬化中に一方及び/又は他方に対して曲がる又は適合してモノマーの収縮に対応するモールド半体を設けたことを特徴とする。モールド半体は、特に、少なくとも一方の、また好ましくは両方のモールド半体が束縛されておらず、つまり、好ましくは、モールド半体の係合の性質上抑制されている寸法の変更がないことを特徴とする。さらに好ましくは、第1と第2のモールド半体の相対移動は抑制されない。特に、モールド半体の間の係合は抑制されておらず、つまり、少なくとも半径方向の相対移動と、好ましくは第1と第2のモールド半体の相対的軸方向の移動は、モールド半体の係合の方法によって抑制されない。好ましくは、モールド半体の光学領域のこのような相対的半径方向及び軸方向の動作、さらに好ましくは、モールド半体の光学領域は、モールド半体の係合によって抑制されることはない。また任意で、相対的回転動作(傾動)は、少なくとも部分的にはモールド半体の係合によって制約されることはない。モールド半体の相対的軸方向の動きを制約しないことにより、例えば、剛性の段部を例えば雌型モールド半体上に有しておらず、また雄型モールド半体上にそれに対応する係合部を有していないことにより、モールド半体は所定の量だけともに移動する。このような動きは、一方又は他方のモールド半体がある程度の可撓性を有している必要があり、この可撓性は、好ましくは(従来技術において周知のように)可撓性リップによるものではなく、非剛性リッジを含む一方又は両方のモールド半体の材料の柔軟性又は可撓性によるものとする。
第1及び/又は第2のモールド半体は、さらに、十分な可撓性又は柔軟性を有し、レンズ形成組成の硬化中に、第1及び/又は第2のモールド半体が移動及び/又は曲がって第1と第2のモールド面の間に硬化前モールドキャビティより容量が小さい硬化後モールドキャビティを規定することを特徴とする。好ましくは、可撓性は第1及び/又は第2のモールド半体の光学領域(すなわち光学面)に設けられ、さらに好ましくは、第1及び/又は第2のモールド半体の光学領域を含む。可撓性は、好ましくは第1(雌)のモールド半体に設け、任意で、また好ましくは、雄型モールド半体にも設ける。さらに好ましくは、可撓性は、それぞれのモールド半体の光学領域を横切る方向に不連続でなく、好ましくは光学領域を含む。「不連続でない可撓性」はモールド半体の少なくとも光学領域を横切る方向の可撓性の程度があきらかに不連続ではないという意味である。すなわち、可撓性はモールド半体を横切る方向に一定であるという意味ではない。なぜなら、エッジに比べて例えば中央部では変化するからである。しかし、可撓性が集中する部分、あるいは可撓性が限局的な領域はあってはならない。任意で、光学領域(すなわちモールド面)もしくはそのそれぞれを横切る方向の可撓性が略一定である。
よって、好ましい実施形態では、硬化前の一方、他方もしくは両方のモールド半体のモールド面の曲率が、形成された予備水和レンズの対応する面の曲率と異なり、よって、前記モールド面の曲率は、硬化の段階で変更される(すなわち変更が許される)。この特徴は、好ましくは、上記のようなモールド半体の光学領域の不連続でない可撓性及び/又はモールド半体の非制約係合により可能となる。このような開放された、可撓性を有する構成により、モールド半体の移動や形状や製造上の誤差に結びつきかねないモールドの配置、正確な製造に対する要件や弱点に対して制約を強制せず、硬化中のモールド半体を安定した配置とすることができる。
好ましくは、少なくとも雌型のモールド半体は、雄型モールド半体との係合において制約されず、光学領域を横切る方向に十分曲がりやすく、あるいは可撓性を有し、その可撓性は不連続ではなく、その上のモールド面の曲率は、硬化中に材料の体積の低減に対応するように変更できる。さらに好ましくは、雄型及び雌型のモールド半体はともに制約されず(例えば、制約されない係合状態にある)、任意で両者ともに前記可撓性又は柔軟性を呈する。
第1の実施形態では、モールド半体又はモールド配置は、モールド半体が移動し、曲がり、あるいは、順応してそれらの間に硬化前モールドキャビティより直径が小さい硬化後モールドキャビティを規定するように構成されている。特に、この実施形態によると、環状リッジの直径は硬化行程中に減少する。論理に束縛されることなく、非剛性環状リッジの直径の減少は、硬化状態下におけるわずかなモールド材料の軟化及び柔軟性の増加によって起こると考えられ、よって、レンズ形成組成物の体積が硬化中に縮小すると、モールド半体の相対的特性と形状及び使用する材料により傾向があるが、それがいかなる寸法であれ、調整が行われる。本実施形態においては、これは環状リッジの直径の減少である。これは体積の減少に対応して最小抵抗を変化させることができる本発明によるモールド設計によって可能となったモールド配置の非制約的性質と考えられる。この変化とは、環状リッジの半径方向の縮小、もしくは環状リッジの半径方向の伸長のいずれかである(これにより、第2の雄型モールド半体がキャビティの中に引き入れることができるようになる。)。
第2の実施形態では、モールド半体又はモールド配置は、モールド半体が移動し、曲がり、あるいは、順応してそれらの間により大きいレンズ直径(あるいは少なくともより大きい環状リッジ直径)を規定し、好ましくは前記硬化前モールドキャビティより曲率が大きい(半径が大きい)硬化後モールドキャビティを規定するように構成されている。さらに、又は別の形態として、第2の実施形態によると、 モールド配置又はモールド半体は、硬化中はともに引き出される傾向にあるので、少なくとも第1のモールド半体がその上部の環状リッジに第2のモールド半体の表面によりかかった圧力により曲がって第2のモールド半体を収容するように構成されている。
前記側面及び実施形態の好ましい実施形態における別の側面では、本発明は、ピストン―シリンダ型スライドフィット配置及び/又は開放された可撓性を有さず、及び/又は、剛性を有さないそのような環状リッジを規定するカップの形態のモールド半体をそなえることを特徴とする。
好ましくは、モールド半体は、ボールとソケットの配置を有し、ボールである第2の雄型モールドハーフの光学領域がソケットを形成する第1の雌型モールドハーフ上に形成される環状リッジに当接する。
各側面において、雄雌型モールド半体は、一方の(好ましくは雌型の)モールド半体上の環状リッジとそれに対応する他方の(好ましくは雄型)のモールド半体上の対応する当接領域を介してのみ互いに接触するのが好ましい。当接領域とは、単純に他方のモールド半体が接触するモールド半体の一部を規定するものでよい。環状リッジが第1の(雌の)モールド半体上に形成されている本発明の好ましい実施形態では、当接領域は、二つのモールド半体がレンズ形成係合状態にある場合に、第1のモールド半体の環状リッジに接触する第2の(雄の)モールド半体の凸面の部分である。当接領域は、第2の(雄の)モールド半体の周りに2本の円周、すなわち、モールド半体が硬化前にレンズ形成係合状態にある時の環状リッジの連続する環状接触点に相当する第1の円周と、レンズ形成組成物の硬化(及びモノマー縮小)後に第2のモールド半体の凸面に対する連続する環状接触点に相当する第2の円周の間(を含む)曲面であると考えることができる。第1の円周は、硬化中に特定のモールド配置の相対的動作により、第2の円周より小さくても大きくてもよい。環状リッジに対して制限、制止、又は固定するようにし、当接領域が第1と第2のモールド半体の動きを制限したり、制止したり、あるいは固定したりするものではなく、上記の実施形態の場合には、雄型モールド半体上の当接領域は雌型モールド半体上の環状リッジに対する曲率意外になんら制止するものでも制限するものでもない点は特に好ましい特徴である。第2のモールド半体が、好ましくは第1のモールド半体と係合、好ましくは接触するその領域内で、曲率が不連続性となっていない点が最も好ましい点である。
本発明の項目及び方法による環状リッジは、好ましくは、それが形成されたモールド半体(好ましくは雌)に一体化された部分であり、好ましくは、従来の技術(GB−A−1575694)で説明した型の可撓性リップのようなモノマーの収縮に対応するため、モールド半体(多少の戻りがあっても)の本体とは完全に独立して曲がることはできない(すなわち、環状リッジは、従来の技術の型のような可撓性リップではない)という点は重要である。
本発明の方法は、硬化の完了(あるいはほぼ完了時)の二つのモールド半体を分離させることをさらに含む。好ましくは、両モールド半体が柔軟性のある材料から形成されている第1の実施形態では、モールド半体は雄のモールド半体に対して外側横方向の圧力(もしくは雄型モールド半体上に形成されたフランジの下方向の圧力)をかけることによって分離することができる。雄のモールド半体を予備水和レンズを含む雌型モールド半体から離れる方向に上昇させる。典型的には、硬化したフラッシュリングを雄型モールド半体に沿って引き出す。
本発明の好ましい実施形態では、モールド配置の雄雌型モールド半体は、その半径方向外側の部分(すなわち、雄雌型モールド半体の環状リッジから半径方向外側の部分)又は周辺(又はテーパ状の)部分が、好ましくは非接触で、ぴったり適合する外径を有しており、フラッシュリングを形成するために必要な材料の量が最低限で済む。好ましくは、レンズ形成キャビティにレンズ形成流体組成物を多めに投入して、二つのモールド半体が密閉されたレンズ形成係合状態にある時に余分な流体が排出される、排出された流体は、モールド半体の外周部間のスペースによって規定されたフラッシュリングキャビティの中に集められ、流体のフラッシュリングを完成する。完成したフラッシュリングにより、硬化中のレンズのエッジ部が受けうるあらゆる大気の影響(例えば酸素漏出など)を防止しつつレンズ形成の際に十分な流体を供給することができるようになる。
第1と第2のモールド半体は、レンズ形成組成物をレンズ形成キャビティに投入した後に密閉したレンズ形成係合状態にする必要がある。好ましくは、第1と第2のモールド半体は、一方(例えば第1)のモールド半体の環状リッジと他方(例えば第2)のモールド半体の当接領域の間でのみ接触する。第1と第2のモールド半体を合わせる時、環状リッジと当接領域を接触させレンズ形成組成物をフラッシュリング組成物から分離させるため、十分な力(例えば、適用される表面張力より大きい力)をかけて(典型的には、第1の雌型モールド半体に第2の雄型モールド半体にかけて)レンズ形成組成物を切削することによりレンズ形成係合状態となる。
本発明による好ましくは本発明の方法で使用される雌型モールド半体は、上記のように、環状リッジを有し、(コンタクトレンズ生成のための硬化性流体組成物を硬化させるための)硬化状態及び環状リッジを介した雄型モールド半体との連続的な接触状態では、十分な可撓性を有し、雌型モールド半体は、組成物のいかなる収縮にも対応する程度の柔軟性を少なくとも有している。好ましくは、レンズ形成組成物の収縮に対応する雌型モールド半体の可撓性とは、それ自体、環状リッジの半径方向(すなわち、環状リッジの直径の伸長又は収縮性)を表す。雌型モールド半体は、好ましくは環状リッジから半径方向内側に向かって湾曲した光学領域を有し、また、好ましくは、環状リッジから半径方向外側に向かってテ−パ状(あるいは周辺)部を有する。テ−パ状領域はリムによってその周囲に規定され、好ましくは、環状リッジによって規定された面とほぼ平行である。好ましくは、モールド半体は、モールド半体のリムに形成された半径方向に延在する(好ましくは円周で規定された面内に延在する)フランジを有し、フランジを、製造工程でコンタクトレンズのアレイを同時に製造する際に好ましく使用される容器のトレイに形成した開口(典型的にはモールド半体を受容する寸法の円形開口)の境界線に乗せることにより保持することができる。雌型モールドは、概ねカップ型を有しているのが好ましい。
好ましくは、第1の(雌の)モールド半体の環状リッジは、また、好ましくは、雌型モールド半体の光学領域(すなわち、環状リッジより半径方向内側の部分)は、円形対称である。雌型モールド半体の外周部の形状は第2の(雄型の)モールド半体が第1のモールド半体とレンズ形成係合状態(例えば、ボールとソケットの配置において、第2のモールド半体の光学領域が第1のモールド半体の環状リッジに当接する状態)に係合するのを妨げない限り、いかなる適した又は望ましい形状、例えば、正方形、長方形、ひし形、円形とすることができる。第1及び雌型モールド半体の外周部は、共通の形状である必要はなく、また、互いに係合できるように設計又は構成する必要はないが、第1と第2のモールド半体の光学領域の係合を阻止又は妨げないような構成であるのが好ましい。これにより、特に、モールド配置の外周部の設計の自由度が大きくなる。(雄型モールド半体の光学領域は、環状リッジに当接するように構成され、光学領域は、好ましくは円形対称である)。好ましくは、両環状リッジと第1の(雌型)モールド半体のリムは円形である。さらに、好ましくは、第1のモールド半体の少なくとも光学領域は円形対称であり、好ましくはモールド半体は全体的に円形対称である。これは、製造工程を簡素化するため、また、パッケージング効率を上げるためには有益である(雌型モールド半体は、コンタクトレンズパッケージのブリスター又はコンタクトレンズ容器として使用する)。
好ましくは、本発明の方法に利用する第1のモールド半体(又は雌型モールド半体)は、さらに、環状リッジが雌型モールド半体に形成されている第1の実施形態において、第1のモールド面が、典型的には環状リッジで規定される戻りを(例えば、その半径方向内側面に)有しており、予備水和レンズが、モールド半体を分離する際に第1のモールド半体内に保持されることを特徴とする。この実施形態では、この方法は、好ましくは、圧力をかけて環状リッジを半径方向に撓ませることにより少なくとも予備水和レンズのエッジを第1のモールド半体から取り外すことをさらに含む。(例えば、環状リッジにより)規定された戻りを有する雌型モールド半体は、水和作用が予測可能であり、制御可能であり、より迅速であることから、また、予備水和レンズのエッジは水和作用に先立って分離した場合のようなエッジの損傷レンズの屈曲の恐れが少ないので、硬化した予備水和レンズを凹型モールド面から外す、又は戻りを規定する表面の一部から少なくともそのエッジを離すことができる点において特に有利である。これは、同時にレンズのアレイを製造できることと、あらかじめプログラムを組んだ工程を経ることから、高度に自動化された製造工程にとって非常に重要である。アレイのなかのいくつかのレンズが適切に水和されていない、あるいは、予定時間内に適度に水和されていないと、レンズに対する不適切な水和や損傷を引き起こし、よって、不良レンズ又は不良アレイとなる。よって、本発明のさらに別の側面によると、雌型モールド半体は、環状リッジと、その半径方向内側に内部に形成する予備水和レンズの凸型面と一致する凹型モールド面を有し、環状リッジは、凹型モールド面状に戻りを規定し、環状リッジ又はモールド半体は、凹型モールド面に対して形成された硬化した予備水和レンズのエッジを十分に曲げて分離させるだけの柔軟性を有している。
好ましくは、戻りは、環状リッジと合わさる凹型モールド面の曲面に対する接線によって規定され、接線は、環状リッジの面との角度が10〜80°であり(90°以上であると、戻りが形成されていないことになる)、好ましくは30°〜60°であり、最も好ましくは約45°である。好ましくは、戻りは第1のモールド半体の凹面から円滑に延在する曲面を規定する必要がある(角度のついた戻りを設けることも可能であるが、その場合には、接線とは、最も開いた点から環状リッジまでの線を意味する)。戻りの程度は、最も開いた点(形成される予備水和コンタクトレンズの直径に相当する)から環状リッジまでの距離は、予備水和コンタクトレンズがモールド半体の剥離後に第1のモールド半体の中に保持されるとともに、第1のモールド半体が曲がることによって予備水和レンズが離れるような距離である。理想的には、戻りの程度は、10μmであり、好ましくは、4〜6μmの範囲である。
好ましくは、本発明の方法は、さらにそれが形成される第1の(又は雌型)モールド半体内で実行されるその後の行程段階を含む。最も好ましくは、第1(又は雌型)のモールド半体は、後にコンタクトレンズパッケージのブリスターカップとして利用できる。よって、本方法は、好ましくは、さらに、レンズを第1のモールド半体の中で水和させて水和レンズを形成し、任意で、第1のモールド半体の中で水和レンズを洗浄することを含む。水和及び洗浄液は、典型的には水もしくは保存料又は生理食塩水である。好ましくは、この方法は、さらに、ある一定の量の保存流体(例えば生理食塩水)を第1のモールド半体の内部に備え、密閉ホイルを水和レンズを含む内部容積を規定する第1のモールド半体のリムに貼付することにより、第1のモールド半体は、パッケージ化したコンタクトレンズのブリスターカップを形成する。特に、レンズが形成され、雌型モールド半体をコンタクトレンズパッケージのブリスターカップとして使用する。雌型モールド半体においてさらなる工程段階を実行するのが有利である。これにより、コンタクトレンズとの接触の量が減り、それによって、接触による汚染のリスク(効率の良い、安定した製造作業では、そのようなリスクは少ない)が最小限に抑えられ、材料の使用量が減る。特に、通常、モールド半体は使い捨て又はリサイクルされ、典型的にはユーザによって使い捨てされる別々のブリスターカップが製造される。モールド半体をブリスターカップとして使用することにより、材料の無駄は最小限となる。
モールドの配置及び係合工程中、又は硬化行程中、少なくとも1つのモールド半体が他方に対して制約を受けない状態になければならない。典型的には両者は自由に動ける。例えば、第1(雌型)モールド半体は、好ましくはトレイに形成された開口においてそのリムからのフランジによって保持する(開口は、好ましくは必要な場合、モールドの配置を延長できるようなものである)。好ましくは、第2の(雄型)モールド半体は、単に上部に置き、レンズ形成組成を切断するのに十分な力で押圧することによって密閉した係合状態とする。少なくとも1つ(そして好ましくは両方)のモールド半体は、浮遊自在で、他方に概して中心が揃っている。複数の雌型モールド半体を、穴のあいたトレイに形成し、雄型モールド半体を雌型モールド半体と非制約の係合状態に設けることができる。しかしながら、好ましくは、雌型モールド半体も非制約状態であり、また、最終的にはホイルを複数のモールド半体に貼付してブリスターとするのがよい。
本発明によると、第1の(雌型の)モールド半体の半径方向の可撓性(例えば、半径方向の収縮や雌型モールド半体の環状リッジの伸長を含む)、任意で雌型モールド半体の隔壁の平坦化、雌型モールド半体の湾曲した光学領域の収縮、あるいは、さらに可能性が高いものとして、第2の(雄型)モールド半体の凸型モールド面の隔壁の伸長などにより、硬化中の体積減少に対応するモールド配置に可撓性与える。好ましくは、モールド配置の可撓性は、隔壁の動作によってではなく、実質的に、半径方向の可撓性によって与えられる。すなわち、可撓性によって対応される体積減少は、隔壁の動作によるものが10%以下であり、好ましくは5%以下であり、もっとも好ましくは隔壁の動作に関係しない。
前述のように、上記のモールド配置においては、第1と第2のモールド半体はともに、硬化キャビティを規定し、コンタクトレンズ形成流体組成物の硬化の後に硬化キャビティを規定する。雌型モールド半体の環状リッジの半径方向の収縮がある上記の第1の実施形態による第1の実施形態では、硬化キャビティは硬化キャビティよりδdだけ小さい直径dの環状リッジ有する。好ましくは、δdは2〜200μmの範囲であり、さらに好ましくは5〜100μm、さらに好ましくは25〜80μm、そして最も好ましくは40〜75μmである。このような環状リッジの直径(又はキャビティ)の収縮は、合計の直径で10.5mmまでが好ましい。収縮の割合は0.1〜1%、好ましくは0.5〜0.8%である。好ましくは、本実施形態によると、凹型モールド面と凸型モールド面は(例えば、第1の雌型モールド半体のドームを平坦にする、及び/又は第2の雄型モールド半体をドーム形にすることによって)互いに直径方向に移動し、それによって、硬化キャビティの厚みを2〜20%、好ましくは5〜15%、そしてさらに好ましくは10%減らす。
雌型モールド半体の環状リッジの半径方向の伸長がある上記の別の実施形態では(それによって凹凸面が互いに向かって移動することができる)、硬化キャビティの直径dが硬化キャビティのより大きいδdである。好ましくは、δdは2〜50μm、さらに好ましくは3〜20μm、さらに好ましくは少なくとも5μmである。ここで規定するような雌型モールド半体は、重合化中、環状リッジの直径がモノマー収縮が誘引する内部力によって少なくとも3μm増えるように、好ましくは少なくとも5μm、任意で少なくとも10μm、より好ましくは5μm〜約50μm、そして、もっとも好ましくは約5μm〜約20μm増えるように曲がることができるのが好ましい。
本発明の方法で使用する、そしてコンタクトレンズパッケージのブリスターカップとして使用する第1の(雌型モールド半体)は、好ましくは剛性でなく、力を加えることにより、環状リッジの直径が増加するように規定できる半径方向の可撓性を有するのが好ましい(モールド半体の弾性限度の範囲内、すなわち、力を取り除くと、モールド半体がその元の状態に戻る程度の力であるのが好ましい)。好ましくは、可撓性は、少なくとも5μmの増加となるように規定できる。350N以下、好ましくは250N,さらに好ましくは200N以下、そしてさらに好ましくは100N以下の力を、モールド半体のリムと接触するように配置した固定プラテンとモールド半体の外側のベースとの間に加える。
第1の(雌型)モールド半体は、自重支持できるだけの十分な剛性を有するとともに、硬化位相においてその形状を本質的に保持できるだけの剛性を有すると同時に、硬化中の体積減少に対応できるだけの可撓性を有していなければならない。例えば、第1の(雌型)モールド半体は剛性を有するように規定されているため、上記のようなプラテン配置により、環状リッジを半径方向に少なくとも5μmだけ伸長させるため、少なくとも10N、好ましくは25Nの力をかける必要がある。
第1の(雌型)モールド半体に環状リッジが形成された本発明の実施形態において、環状リッジから半径方向内側の光学領域である第1の部分と、環状リッジから半径方向外側に向かってテ−パ状部、あるいは外周部である第2の部分が規定されている。好ましくは、外周部は、水和レンズを含有し、水和レンズを環状リッジと接触して自由な状態に保つことができるように構成されている。テ−パ状の外周部が曲面を形成している箇所では、その曲面の曲率半径は、水和レンズの前側の曲面の半径と類似しているもしくはより大きいのが好ましい。好ましくは、第1の光学領域は、水和レンズの前側表面の曲面より半径が小さく、水和レンズより直径が小さい曲面を規定する。
好ましくは、第1の(雌型)モールド半体は、モールド半体の内部の容積を規定するリム(好ましくは、環状リッジに略平行な面にある)を有する。雌型モールド半体は、(レンズの製造で使用される雌型モールド半体として、及び/又はコンタクトレンズパッケージのブリスターカップとして使用できる雌型モールド半体として)好ましくは下記の特徴の1つ以上を有するように構成される。
a)円形対称な内部容積に関連するリム
b)第1のモールド半体上に形成された環状リッジから半径方向外側の湾曲した第2の部分であって、10mm以下、好ましくは8.5mm〜9mmまでの曲率半径を有する。
c)第1のモールド半体上に形成された環状リッジから半径方向外側の、湾曲した水和−3.00Dレンズの前側の光学領域と等しい、もしくはその±200μmの半径を有する第2の部分。
d)モールド半体のリムの半径の、水和レンズのレンズ後部の光学領域に対する比率が1.2未満であり、好ましくは1.1未満である。
e)雌型モールド半体上に形成された環状リッジからリムの直径との交点までの内部容積の最大内部高さが6mm以下である。
f)レンズのサジタル高さと雌型モールド半体上に形成された環状リッジからリムの直径との交点までの内部容積の最大内部高さの間の垂直方向のクリアランスが2.5mm以下、好ましくは2.2mm以下、又は2.1mm以下である。
g)雌型モールド半体上に形成された環状リッジからリムの直径との交点までの内部容積の最大内部高さと、水和レンズの前側のサジタル高さとの比率が1.6以下である。
h)リムの直径は18mm以下、好ましくは17mm以下である。
i)リムの直径と水和レンズの直径の比率は1.4以下、好ましくは1.3以下、さらに好ましくは1.25以下、そして最も好ましくは1.2以下である。
選択的に、上記の特徴a)〜i)までの二つ以上を備えていてもよく、好ましくはa)〜i)のすべての特徴を備えていると良い。これらの特徴a)〜i)の1つ以上を有する雌型モールドの半体を構成することにより、コンパクトな雌型モールド半体を配置することができる。コンタクトレンズパッケージのブリスターカップとしても使用する場合、コンパクトにパッケージングすることができ、材料の使用量(無駄)を最低限とすることができ、コンタクトレンズがパッケージングの内部でひっくり返る可能性を低減することができる。
雌型モールド半体のリムが規定する内部容積は0.75〜1.5mlの範囲が好ましく、さらに好ましくは0.8〜1.25ml、さらに好ましくは0.8〜1.1m、そして、最も好ましくは1ml以下である。第1の実施形態では、雌型モールド半体の体積は0.8〜0.9ml、例えば、約0.85mlである。好ましくは、上記の雌型モールド半体は、コンタクトレンズパッケージのブリスターカップとして利用できる。
モールド半体は、成形及び処理中に、動作の予測可能性もしくは整合性、硬化の条件、コンタクトレンズを製造する際に使用するレンズ形成流体組成物の性質、及びここで説明したような可撓性の要件などによって適した材料で形成すればよい。第1の実施形態では、雌型モールド半体は、モノマーの収縮に対応するための収縮、もしくは硬化中のモノマーの収縮を補うように雄型のモールド半体を受容するための伸長に必要な可撓性を提供することができる材料で形成されている。雄のモールド半体は、雌型モールド半体と同じ又は異なる材料、すなわち異なる合成の材料(例えば、鋳物モールド、ガラスモールド、剛性プラスチック)でもよいが、好ましくは同じ材料がよい。典型的には、例えば、熱又は紫外線硬化(及び典型的なレンズ形成材料)では、モールド半体は、ポリエチレン及びポリプロピレンなどのポリオレフィン、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート、エチレンとビニルアルコールの共重合体、ポリアセタール、ポリアミド、ポリエステル、及びポリサルフォンから形成することができる。好ましくは、モールド半体は、プロピレン含有ポリマー又は共重合体を含む。さらに好ましくは、モールド半体は、ポリプロピレンからなる、又は含む。
コンタクトレンズ形成組成は、硬化してコンタクトレンズを形成できるいかなる適した組成でもよい(例えば、従来周知の適した組成)。好ましくは、組成は、コンタクトレンズを形成するために熱又は紫外線硬化が可能な材料、好ましくは熱硬化が可能な材料を含む。コンタクトレンズ形成組成は、例えば、コンタクトレンズ技術では周知の例である、シリコンハイドロゲルクラスの材料のコンタクトレンズを形成するような組成がよい。コンタクトレンズ形成組成は、典型的に半径方向に重合可能なモノマー化合物、あるいは、その代替えとしてマクロマ、プレポリマーでよい。このようなコンタクトレンズを形成するための半径方向に重合可能な化合物は、例えば、ビニル、アリル、アクリル、メタクリルの群から選択された一つ以上の化合物である。化合物の例としては、アクリルメタクリレート、シロキサニルメタクリレート、フルオロアクリルメタクリレート、ヒドロキシアルキルメタクリレート、ポリエチレングリコルメタクリレート、及び多価アルコールメタクリレートなどのようなメタクリレート、スチレン誘導体、N−ビニルラクタムが挙げられる。第1の実施形態では、コンタクトレンズ形成組成物は、重合化ヒドロキシアルキルメタクリレート(ヒドロキシエチルメタクリレートのような)モノマー(又はプレポリマー)、任意でさらに一つ以上のビニルピロリドン又はメタクリル酸のような重合化共重合体との組み合わせを含む。コンタクトレンズ形成組成物は、典型的には、熱重合化開始剤のようなさらに重合化開始剤及び任意で光線感作物質をさらに含む。
上記のような本発明のさらなる側面では、所定の水和曲率の水和コンタクトレンズを含むブリスターカップと、保存溶液と、内面に環状リッジと、前記環状リッジから半径方向内側に延在し、水和コンタクトレンズの曲率より曲率が小さい、湾曲した光学領域を有するブリスターカップのリムに密着したホイルカバーとを備え、環状リッジに力が加わると、湾曲した光学領域の材料が曲がり、それによって前記湾曲した光学領域の曲率半径が大きくなり、及び/又は、環状リッジの直径が大きくなることを特徴とするパッケージ化されたコンタクトレンズが提供される。
本発明のさらなる側面では、所定の水和曲率の水和コンタクトレンズを含むブリスターカップと、保存溶液と、内面に環状リッジと、前記環状リッジから半径方向内側に延在し、水和コンタクトレンズの曲率半径より曲率半径が小さい、湾曲した光学領域を有するブリスターカップのリムに密着したホイルカバーとを備え、ブリスターカップは、浅く、テ−パ状部を有する外周部を備えることにより、コンタクトレンズは環状リッジ上に自由な状態のまま保持され得ることを特徴とするパッケージ化されたコンタクトレンズが提供される。好ましくは、外周部が湾曲しており、湾曲した外周部が湾曲した光学領域の曲率より大きい曲率を規定する。
パッケージ化したコンタクトレンズは、好ましくは、すでに詳しく説明した、雌型のモールド半体と実質的に同様の特徴と、好ましくはすでに説明した可撓性を有するブリスターカップを備える。さらに好ましくは、パッケージ化したコンタクトレンズは、コンタクトレンズを製造する際に使用するモールド半体であるブリスターカップを備える。
パッケージ化したコンタクトレンズは、好ましくはアレイ状に形成される。任意で、アレイは、ブリスターカップの内部容量を規定するリムに密着した単一(任意で孔が形成された)ホイルシート上に形成された複数のブリスターカップを備えている。パッケージ化されたコンタクトレンズのアレイは、好ましくは、二つのアレイにパッケージ化されたコンタクトレンズをブリスター毎にパックできるように配置され、それぞれのホイルの間は15mmまで、好ましくは12mmまで、さらに好ましくは5〜10mmの範囲、そして、さらに好ましくは8mmまでの間隔が空いている。任意で、パッケージ化されたコンタクトレンズのアレイは、好ましい円形リムの付いたブリスターカップを備え、アレイの中の隣接するブリスターカップの間隔は2〜6mmの範囲である。
好ましい実施形態では、パッケージ化されたコンタクトレンズのアレイは、5個のレンズを3列、もしくは4個のレンズを4列含み、1日の使い捨てレンズの一か月分の供給を4枚のホイルで(例えば、ホイル2枚ずつのパックで)、あるいはユーザの要望通りにパッケージ化して発送することができる。
上記の本発明のさらなる側面は、コンタクトレンズ製造工程の設計方法であって、この方法は、モールド設計を提供することと、間にレンズ形成モールドキャビティが形成され、非制約の係合状態にあるコンタクトレンズの凸面と一致する光学面を有する第1のモールド半体と、コンタクトレンズの凹面と一致する光学面を有する第2のモールド半体とを設けることと、第1のモールド半体を製造する際に使用する第1の材料を選択することと、第2のモールド半体を製造する際に使用する第2の材料を選択することと、それぞれがある一定の寸法特性を有する特定のレンズ形成モールドキャビティを規定する第1と第2のモールド半体の対を一体成型することと、コンタクトレンズを製造する際に使用するレンズ形成組成物を選択することと、モールド設計による第1と第2のモールド半体を使用して複数のコンタクトレンズを、ある一定の硬化及び硬化処理条件により製造することと、ある一定のレンズ特性を記録することと、そこからコンタクトレンズ製造プロセスにおけるモールド半体の計測に使用するためのモールド半体の寸法と、望ましいレンズ特性の間の経験的関係を考案することを含む。
そして、所定のレンズ特性を有するコンタクトレンズは、コンタクトレンズを製造する際に使用するレンズ形成組成物を選択することと、上記の方法によるレンズ形成組成物に対して経験的関係によって決定した寸法を有する第1と第2のモールド半体を提供することと、レンズ形成キャビティを規定するモールド半体配置に前記モールド半体を配置することと、レンズ形成キャビティにレンズ形成組成物を投入することと、前記組成物を硬化させて予備水和レンズを形成することと、第1と第2のモールド半体を分離させることと、予備水和レンズを水和させて、所定のレンズ特性のコンタクトレンズを制作することとによって製造することができる。
本発明のさらに別の側面は、所望の光学強度とコンタクトレンズの所望の直径によりコンタクトレンズのモールドサイズを選択することを含むコンタクトレンズ製造方法を設計する方法であり、前記方法は、コンタクトレンズの所望の光学強度と直径を選択することと、コンタクトレンズを形成するために、またその材料の硬化中に所定の体積減少により材料を選択することと、レンズ形成材料の所定の体積減少に相当するモールドの所定の許容値と可撓性によって決まる寸法と材料からなる前記コンタクトレンズモールドを選択することとを含む。本発明の方法によると、コンタクトレンズ製造工程は、例えば、コンタクトレンズと、材料と、モールド半体の配置の製造に制限を課すのではなく、コンタクトレンズを製造する方法を実行する際に提示された硬化状態によってコンタクトレンズを形成するために使用する材料における許容された許容値から逆算することによって確立する。
この方法は、さらに、それぞれのタイプのコンタクトレンズ形成材料とそれぞれのタイプのモールド材料に対し、設計の選択に適用できる経験的に決定した許容値の組を確立することを含む。
これにより、コンタクトレンズの製造工程においてより多くの自由が与えられ、(制限や禁止事項を設ける必要なく)より単純な製造工程を達成できる。よって、上記の様に、オープンディッシュ(非剛性の環状リング)より簡易なモールドキャスト設計を達成できる。これは、コンタクトモールド設計に要件に合わせることを目的とした根本的に新規な方法である。
ここで説明するような、(例えば、従来の技術のピストン―シリンダ装置と比較すると)モールド半体が制約を受けず、よって精密な製造を必要としない外周部を有するオープン(あるいはボールとソケット)配置のモールド配置を利用することによって、例えば、上記のような経験的関係を確立して製造プロセスで対応する材料や工程の変化の結果としての物理的特徴を許容すれば、材料又は条件の変化の物理的影響は容易に対応できる。外周部は、特別な制約を受けず、工程の操作は、そのような特別な制約に適合するような精密な製造によるものではないので、材料、工程、又は設計の変化に容易に対応することができる。よって、本発明のモールド半体及び製造方法は、製造工程を大幅に調整せずに、単にモールド半体の原盤の寸法を測る際に対応すべき偏差因子を確立することによってレンズ直径、水和作用、レンズの材料、モールド材料、硬化状態などのような大幅な設計の自由度を確立している。
ここで、図面を参照しながら本発明を制限なくより詳しく説明する。図1では、コンタクトレンズモールド配置1は、第1の雌型モールド半体3と第2の雄型モールド半体5を有し、第1の雌型モールド半体3と第2の雄型モールド半体5は係合して雄型モールド半体5の凸面7と雌型モールド半体3の凹面9の間に硬化モールドキャビティ(図2に示す)を形成し、その周囲の長さは、雌型モールド半体3上に形成された、レンズ半体の可撓性を損なわない(剛性を有さない)環状リッジ13によって規定される。
雌型モールド半体は、好ましくは狭幅カラー又はフランジ15を有し、モールド配置1がカラー15によってのみアレイ状体に保たれ、それにより、製造中にモールド半体が自由な相対動作を行えるように許容する。
レンズ形成組成物17(典型的には重合化モノマーからなる)が雌型モールド半体3の中に硬化モールドキャビティ11を充填するのに十分な量より少しだけ多く投入され、それにより、モールド半体が図2に示すようにレンズ形成係合状態になる時に、余分な組成物17は、フラッシュリングキャビティ19の中に変位する。
モールド半体は、硬化中は自己整合するように残してもよく、又は、まず、雄のモールド半体の上部に(狭幅カラー15の平坦な表面に平行に)軽い板圧をかけることによって単純に整合してもよく、その整合工程は、雌型モールド半体3の狭幅カラー15に対応するように雄型モールド半体5に狭幅カラー21を設けることによって補助してもよい。好ましくは、このようなモールド配置のアレイを設け、単一のプレート整合ステップを行うことができる。このような整合圧によりカラーが平行であり、雄型モールド半体の当接ゾーンに環状リッジを接触させるのに十分とし、それによりウェットフラッシュレンズをウェットリングから分離する(すなわちレンズ形成組成物を切断する)。
好ましくは、雌型モールド半体3と雄型モールド半体5との間の唯一の接点は、雌型モールド半体3の環状リッジ13と雄型モールド半体の凸面7である。モールド半体は、モールド半体の縮小又は伸長を許容する可撓性のある材料から形成されている(例えば、硬化状態下における環状リッジ13の横方向もしくは半径方向の伸長又は縮小)。さらに、例えば、環状リッジ13に対して圧力をかけた状態で、雌型モールド半体3は横方向に変形することができる(それにより、環状リッジ13の直径は大きくなり、凹型面7の曲率は平坦になる。)。任意で、雄型モールド半体は、ある程度の可撓性(横方向の収縮)を有していてもよく、それによって、凸型面の曲率は大きくなり、任意で、但しあまり好ましくないが、隔膜化する場合もある。
すると、例えば、組成物17は熱(組成物が熱硬化性である場合)あるいは紫外線(組成物が紫外線硬化性である場合)を加えることにより硬化する。硬化中、組成物17の不可避の体積の減少(モノマー収縮)はモールド配置にかかった圧力の影響である。圧力により、許容された雌型モールド半体3の可撓性と任意で雄型モールド半体5は、順応し、それによって硬化中に組成物17の体積の減少に対応する。
図4では、硬化モールド配置23が、硬化モールド配置25とともに示されている。図からわかるように、硬化モールドキャビティ27が規定され、硬化したハードレンズを含み、同時に硬化したフラッシュリング29がフラッシュリングキャビティ19に形成される。硬化モールドキャビティ27は、dで示す硬化直径33よりδdだけ小さい、d’で示す硬化直径31(すなわち形成されたハードレンズの直径及び硬化モールド配置25の環状リッジ13の直径)を有している(すなわち、硬化前の、硬化モールドキャビティと環状リッジ13の直径)。さらに、t’で示す硬化レンズ厚35は硬化キャビティ厚37よりδtだけ小さい。よって、一定の曲率半径(前後)、厚み、及びレンズ直径を有するハード硬化レンズを得るためには、対応する曲率、環状リッジ直径、及びレンズ形成係合では、硬化中に制約のない配置によって起き得る変更にそれぞれ対応する硬化キャビティ厚を有する雌型及び雄型モールド半体3,5を選択する。
モールド半体は、雄型モールド半体5のカラー21に(カチンと聞こえるまで)圧力をかけることによって分離させる。雄型モールド半体5を取り外す際には、硬化したフラッシュリング29を雄のモールド半体5とともに分離する(雄型モールド半体5と雌型モールド半体3の間の表面の性質の違いにより、あるいは、フラッシュリングにかける圧力の違いにより解放すると、雄型モールド半体5によって効果的に把持することができる)又は独立して取り出すことができる。戻り39(図5に示す)を雌型モールド半体3上に環状リッジ13とともに設ける。これは、形成されたレンズの前側エッジがより丸みを帯びるという利点があり(装着者の目にとってより快適)、さらに、雄型モールド半体5を分離する際、硬化した予備水和レンズ41が雌型モールド半体3とともに残る。
予備水和レンズ41を水和させるためには、好ましくは、まずレンズを雌型モールド半体3の光学領域43から外す(水和は、単にレンズの後面より、レンズのエッジと両面を通して起きるようにできれば、より早く、よりばらつきが少なく、レンズのエッジの損傷の可能性が低い)。それにより、前水和レンズ41を含む分離した雌型モールド半体3は、例えば、雌型モールド半体3の円周47に圧力をかけるように整形した円錐台のインサート45を使って圧力をかけて、図7に示すように前水和レンズのエッジを光学面9に形成された戻り39から解放することにより横方向に変形可能である(図6参照)。
図8は、好ましくは雌型モールド半体3の中の水である、水和液51内にある水和レンズ49を示す。予備水和レンズ41は、水和中、25〜50%(選択したレンズ材料による)伸長できる。よって、水和レンズ49の直径は、予備水和レンズ41と環状リッジ13の直径より大きく、よって、光学領域43から円周47までテ−パ状なため、テ−パ状又は外周部53と称される雌型モールド半体3の容積の中まで延在する。外周部53は、水和レンズ49を含有し、水和レンズ49を環状リッジ13と接触して自由な状態に保つことができるように構成されており(すなわち先細又は湾曲)、これはレンズ49とモールド面との間の分離を維持するために有益である。水和液51は、予備水和レンズ41と雌型モールド半体3の光学領域43から抽出した非重合「残留物」を含み、水和液は、パッキング溶液52(図9参照)を追加する前に除去しなければならない。
図9は生理食塩水や人間の目の生理学に適合する他の快適性促進流体であるパッキング流体52の中の水和レンズ49及び雌型モールド半体3の狭いカラーに貼付したホイルの蓋55を設けたモールド半体3を示すものであり、雌型モールド半体3は、コンタクトレンズパッケージ57のブリスターとして使用される。この組立体は、典型的に高圧蒸気殺菌法その他の殺菌方法によって殺菌される。上記のように、コンタクトレンズパッケージ57のブリスターとして使用されるこの雌型モールド半体3は、上記の硬化行程を通して水和コンタクトレンズ49と、環状リッジ13から半径方向外側に浅い角度で先細となる又は湾曲して水和レンズ49を環状リッジ13上にリセットする先細又は周辺部53の所望の寸法と曲率に対応する予備水和コンタクトレンズ41の所定の寸法と曲率を提供するように選択された寸法と曲率を有する光学凹型面9を有する光学領域43を有することを特徴とする。すなわち、外周部53のカーブ又は角度は、その領域(すなわち水和レンズ49の中間外周部又は外周部)を占有しているレンズの部分のカーブより浅くなければならない。これは、雌型モールド半体がコンタクトレンズパッケージ用のブリスターとして使用することを提示している従来の配置とは異なり、例えば図14に示す国際公開第87/04390号では、(可撓性と、特に半径方向の可撓性又は伸長を防止するための)剛性の段部61を有しており、さらに、コンタクトレンズがブリスターのベース部に残ることができず、実質的により大きい容積のブリスターが必要となるよう光学領域65から急勾配で離れる方向にテ−パ状になるテ−パ状部63を有している。図13は、発明の外周部53における浅いテーパをさらに詳細に示している。
図10は、開放されたブリスター59(雌型モールド半体3)を水和レンズ49の裏面に触れているユーザの指61とともに示すものである。環状リッジ13の上に残ることにより、水和レンズがパッケージのカーブから離れることにより、コンタクトレンズ49は容易に指に密着(好ましくは)し、(図10〜12に示すように)レンズ49をブリスター59から取り出すことができる。指61の柔らかい指先の下方向の圧力は、環状リッジ13によってソフトレンズ49に損傷を与えることはない。なぜなら、光学領域のキャビティ内にはパッケージング液の「液だまり」が保持されており、その液だまりにより、レンズ49が環状リッジに反して下方向の圧力をかけるのを防ぐからである。液だまりにより、さらに、湿潤レンズの指先61への外周部において確実に密着し、使用者によるレンズ49の除去を促進する。
図15は、レンズ49とそれに関する寸法を示す。特に、レンズの後部の光学領域67、レンズ直径69、前側サジタル高さ71、及びレンズ半径73を示す。
図16には、本発明で示す雌型モールド半体/ブリスターカップの断面図及び平面の3つのプロファイルを示す。それぞれ、円形モールド半体75、長方形のモールド半体77、及び楕円形のモールド半体79がその断面図の下部に示されている。それぞれ、円形対称であり、環状リッジ13によって規定される光学領域43を有する。外周部53は、第2の雄型モールド半体が環状リッジ13に対して密閉されたレンズ形成係合状態になれば、いかなる適した形状でも良い。それぞれの外周部53は円形リム81、長方形リム83、及び楕円形リム85によって規定され、それぞれがフランジ87、89、91を備えている。よって、モールド半体/ブリスターカップの外周部53の形状は、レンズ形成工程に欠かせないものではなく、正確なピストン―シリンダが他の部品と嵌合するために製造する必要はないので、ブリスターカップの要件/希望に従ってモールド半体の設計の自由度が促進される。
図17では、図5の戻り39をさらに詳しく示している。雌型モールド半体の凹型モールド面93の湾曲面は環状リッジ13の外周部表面95に適合する。環状リッジ13の湾曲面93の接線97は環状リッジの面99とともに角度アルファを形成する。90°より小さい角度アルファは戻りを規定する。好ましくは、αは、10〜80°の範囲である。
例1
予備水和コンタクトレンズを、本発明の方法を使って形成する。ある分量のレンズ形成組成物(ヒドロキシエチルメタクリレート及びビニルピロリドン)を、本発明の(ポリプロピレン)雄雌型モールド半体の間に形成されたレンズ形成キャビティに図1に従って投入し、その組成物を熱硬化させる。硬化モールドキャビティ、硬化モールドキャビティ及び形成されたドライレンズの直径を表1に示す。
表1
Figure 0005771279
モールドキャビティ直径の平均変化は60μmの減少、これは10.58mmの開高において0.58%の収縮である。これにより、約10%の体積減少である。
本発明の自由で可撓性を有するモールド配置は、硬化による体積減少に対応するように変形又は適合が可能である。
例2
上記のように、本発明の製造方法、雌型モールド半体3、及びブリスター59は横方向の可撓性又は半径方向の伸長に対し、少なくとも雌型モールド半体の可撓性であることを特徴とする。好ましくは、少なくとも雌型モールド半体が十分に可撓性を有し、戻りは環状リッジとともに雌型モールド半体の光学面内に構成され、同時に硬化した予備水和レンズを外すことができる。
次に示すのは本発明の好ましい実施形態により形成された雌型モールド半体に対する負荷が変化した場合の変形である。
好ましい実施形態による雌型モールド半体は、固定されたプラテンと可動プラテンの間に戴置した。よって、力をモールド半体3の幅狭カラー15に対して一方向に均等にかけ、モールド半体3のドーム形光学領域43の外表面に対して他方向にかけた。
0、50、100、及び200Nの圧縮力がかけられ、直径の変化(Δd)を記録した。結果は表2に示す。
表2
Figure 0005771279
図2のデータからわかるように、環状リッジの直径は、雌型モールド半体3にかかる圧力の増加とともに大きくなり、モールド半体が可撓性を有すこと、そして、環状リッジが負荷下では可撓性を有し、剛性を有していないことを示す。5ミクロンの環状リッジの直径増加で予備水和レンズのエッジを雌型モールド半体の戻りから取り出すのに十分であり、統一されたレンズ水和行程をそのままで実行可能であることが分かった。
本発明は、好ましい実施形態を参照しながら説明してきた。しかし、本発明の範囲から離れることなく、当業者によって変更や修正を加えることが可能であることは明らかである。

Claims (6)

  1. コンタクトレンズの凸面と一致する第1の凹型モールド面を有する第1の凹型モールド半体を設けること;
    前記コンタクトレンズの凹面と一致する第2の凸型モールド面を有する第2の凸型モールド半体を設けること、前記第2の凸型モールド半体は、硬化性レンズ形成流体組成物の硬化前のキャビティである硬化キャビティを規定するために、前記第1のモールド半体と係合するように構成されており、前記硬化前キャビティは、前記第1の凹型モールド半体と第2の凸型モールド半体とによって規定され、前記第1及び第2のモールド面は、硬化条件においてモールド半体の曲率とレンズの度数及び曲率との間に確立された所定の経験的関係に従った所定のレンズ度数及び曲率と一致する曲率をそれぞれ有し、前記第1のモールド面は、それぞれのモールド半体に形成された環状リッジによって規定され;
    硬化性レンズ形成流体組成物を前記硬化前キャビティに投入すること;
    予備水和レンズを形成するために前記組成物を硬化させること;及び
    前記第1及び第2のモールド半体を分離させること;を有し、
    前記モールド半体の間の係合は制約されておらず、
    少なくとも前記第1のモールド半体は、前記組成物の硬化中において十分に曲げやすく又は可撓性があり、前記第1のモールド半体は、前記第1と第2のモールド面及び硬化後キャビティの間で規定されるように曲がり、前記硬化性レンズ形成流体組成物の硬化後のキャビティである前記硬化後キャビティは、前記硬化前キャビティより小さい容量を規定し、硬化中に前記第1のモールド面の前記曲率が変更可能であること
    を特徴とするコンタクトレンズの製造方法。
  2. 前記第1及び/又は第2のモールド半体は、前記対応する第1及び第2のモールド面を横切る方向の可撓性に不連続がないことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記第1のモールド面が戻りを規定しており、前記予備水和レンズが前記モールド半体の分離の際に前記第1のモールド半体の内部に保持されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  4. 前記環状リッジを半径方向に変形させるように圧力をかけて、前記予備水和レンズの少なくとも縁部を前記第1のモールド半体から取り外すことを含むことを特徴とする請求項3に記載の方法。
  5. 前記第1及び第2のモールド半体は、協働して、硬化キャビティ及び、前記コンタクトレンズ形成流体組成物が硬化した後に硬化キャビティを規定し、前記硬化キャビティは、前記硬化キャビティよりδd小さい直径を有し、δdは3〜100μmであることを特徴とする請求項1乃至請求項4のうち、いずれか1に記載の方法。
  6. 前記環状リッジは、前記第1のモールド半体上に形成され、前記モールド半体のリムに接触するように配置され固定されたプラテンと前記モールド半体のベースとの間に200N以下の力がかけられたときに、前記環状リッジの直径が少なくとも3μm増加可能に規定された半径方向の可撓性を有することを特徴とする請求項1乃至請求項5のうち、いずれか1に記載の方法。
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