JP5768864B2 - 電子装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、基板の一面上に電子部品を搭載するとともに、電子部品を封止樹脂で封止してなる電子装置の製造方法に関する。
一般に、この種の電子装置は、一面上に基板電極を有する基板を用い、この基板の一面上に、電子部品を搭載して、電子部品と基板電極とを導電性接着剤やはんだなどにより電気的に接続し、その後、トランスファーモールド法などにより、基板の一面上にて電子部品、および、電子部品と基板電極との接続部を、封止樹脂で封止することにより、製造される。
ここにおいて、電子部品は複数個存在するため、これら複数個の電子部品を一括して基板の一面上に実装することによって、タクトタイムを短縮したいという要望がある。
これに対して、特許文献1には、電子部品に応じた彫りこみを有する治具を用い、この治具の彫り込みに電子部品をその実装面を上にして搭載し、その上に、はんだペーストを印刷した基板を治具に合わせて載せた後、一括してリフローにかける方法が提案されている。
これにより、複数の電子部品を一括して基板に搭載することができるが、その後、さらに封止樹脂によって、電子部品および電子部品と基板電極との接続部の封止を行うため、部品搭載後に、別途、これら樹脂による封止工程が必要となる。
一方、特許文献2では、複数の電子部品を一括して基板に搭載する方法として、あらかじめ複数の発熱素子をヒートシンク上に接着剤で貼り付けておくことにより、基板上に複数の発熱素子を一括してはんだ付けする方法が提案されている。これにより、電子部品の一括接続を達成することができるが、電子部品の高さが異なる場合には、対応することができない。
また、特許文献3、4には、複数の電子部品を仮基板に置き、その状態で樹脂による封止を行い、樹脂の硬化を完了させた後、樹脂ごと仮基板からはずすことで複数の電子部品を一個のワークとして扱うことにより、正規の基板への複数の電子部品の一括接続を可能とする方法が提案されている。
しかし、この場合、電子部品は封止樹脂で封止されているものの、封止樹脂から露出する電子部品の接続面と基板上の基板電極との電気的な接続部に対して、さらに、別の樹脂などを用いて封止する必要があり、そのためのコストや手間が必要となる。
特開平10−12992号公報 特開平6−163694号公報 特開2002−110714号公報 特開2001−308116号公報
いずれにせよ、従来では、基板の一面上に電子部品を搭載して電子部品と基板電極とを電気的に接続し、さらに、基板の一面上にて電子部品および電子部品と基板電極との接続部を封止樹脂で封止してなる電子装置を製造するにあたって、電子部品の搭載と封止樹脂による封止とを一括して行える方法はなかった。なお、このことは、電子部品が複数であれ単数であれ、共通の問題である。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、基板の一面上に電子部品を搭載するとともに、電子部品を封止樹脂で封止してなる電子装置を製造するにあたって、電子部品の搭載と、封止樹脂による電子部品および電子部品と基板電極との接続部封止とを一括して行えるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、一面(11)上に基板電極(20)を有する基板(10)の当該一面(11)上に、電子部品(30)を搭載して電子部品(30〜34)と基板電極(20)とを電気的に接続するとともに、基板(10)の一面(11)上にて電子部品(30〜34)を封止樹脂(40)で封止してなる電子装置の製造方法において、次のような点を有することを特徴としている。
・Bステージ状態の熱硬化性樹脂よりなる板状の樹脂シート(110)の内部に電子部品(30〜34)を埋め込むとともに、電子部品(30〜34)における基板電極(20)との接続面となる電子部品(30〜34)の一面全体を樹脂シート(110)の一方の板面(111)にて露出させてなるシート部材(100)と、基板(10)とを用意すること。
・シート部材(100)における樹脂シート(110)の一方の板面(111)と基板(10)の一面(11)とを対向させて、樹脂シート(110)の一方の板面(111)にて露出する電子部品(30〜34)の接続面と、これに接続される基板電極(20)とを位置合わせする位置合わせ工程を行うこと。
・続いて、シート部材(100)を基板(10)側へ押し付けることにより、電子部品(30〜34)の接続面と基板電極(20)とを電気的に接続するとともに、基板電極(20)間にて、樹脂シート(110)が、基板(10)の一面(11)側へ押し込まれるように変形し、基板(10)の一面(11)のうちの基板電極(20)の間の部位に貼り付き、電子部品(30〜34)の直下部分のうち基板電極(20)以外の部位に、変形した樹脂シート(110)が回り込むようにすることで、当該接続面と基板電極(20)との接続部を樹脂シート(110)で封止する封止工程を行うこと。
・その後、樹脂シート(110)をその硬化温度以上に加熱して完全に硬化させ、この硬化した樹脂シート(110)を封止樹脂(40)とする硬化工程を行うこと。本製造方法は、これらの点を備えることを特徴としている。
本発明は、封止樹脂が熱硬化性樹脂よりなることに着目してなされたもので、それによれば、電子部品(30〜34)を、半硬化状態であるBステージの熱硬化性樹脂よりなる樹脂シート(110)に埋め込んで一体化したシート部材(100)を用い、これを基板(10)の一面(11)上に搭載して、樹脂シート(110)より露出する電子部品(30〜34)の接続面と基板電極(20)とを接続することで、電子部品(30〜34)を封止状態にて搭載することが実現される。
それとともに、この電子部品(30〜34)の搭載のときに、Bステージの樹脂シート(110)を基板(10)に押し付けて変形させて、基板(10)の一面(11)のうちの基板電極(20)の間の部位に貼り付けることで、当該接続面と基板電極(20)との接続部が樹脂シート(110)で封止されるから、当該接続部の封止が実現される。
よって、本発明によれば、電子部品(30〜34)の搭載と、封止樹脂(40)による電子部品(30〜34)および電子部品(30〜34)と基板電極(20)との接続部の封止とを一括して行える。なお、この本発明の効果は、電子部品が単数でも複数でも同様に発揮されることは明らかである。
ここで、請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の電子装置の製造方法において、電子部品(30〜34)の接続面および当該接続面に接続される基板電極(20)のいずれか一方に、当該一方からこれに接続される相手側に向かって突出する導電性のバンプ(60)を設け、このバンプ(60)を介して当該接続面と基板電極(20)との電気的接続を行い、電子部品(30〜34)の接続面と基板電極(20)との接続部は、当該接続面、バンプ(60)および基板電極(20)により構成されたものとすることを特徴としている。
樹脂シート(110)の一方の板面(111)からバンプ(60)が突出する形となり、電子部品(30〜34)の接続面と当該一方の板面(111)とが同一平面にある場合に比べれば、基板電極(20)への接続が容易となる。
また、請求項3に記載の発明では、請求項1または請求項2に記載の電子装置の製造方法において、用意される前記シート部材(100)においては、電子部品(30〜34)の接続面が樹脂シート(110)の一方の板面(111)より突出させた状態としておき、電子部品(30〜34)の接続面と基板電極(20)との接続部は、樹脂シート(110)の一方の板面(111)より突出する接続面および基板電極(20)により構成されたものとすることを特徴としている。
この場合、樹脂シート(110)の一方の板面(111)から電子部品(30〜34)の接続面が突出する形となり、当該接続面と当該一方の板面(111)とが同一平面にある場合に比べれば、基板電極(20)への接続が容易となる。
また、請求項4に記載の発明では、請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載の電子装置の製造方法において、樹脂シート(110)の内部に電子部品(30〜34)を埋め込む工程では、Bステージ状態の熱硬化性樹脂よりなる樹脂シート(110)に、電子部品(30〜34)に対応した形状の凹み(113)を設け、この凹み(113)に電子部品(30〜34)を入れて樹脂シート(110)のタック力により電子部品(30〜34)を樹脂シート(110)に固定することを特徴としている。
このように樹脂シート(110)がBステージであるから、そのタック力により電子部品(30〜34)を固定することが可能となり、電子部品(30〜34)と樹脂シート(110)の一体化が容易に行える。
また、請求項5に記載の発明では、請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載の電子装置の製造方法において、樹脂シート(110)の内部に電子部品(30〜34)を埋め込む工程では、Bステージ状態の熱硬化性樹脂よりなる樹脂シート(110)を、電子部品(30〜34)における接続面とは反対側から電子部品(30〜34)に押し付けて、樹脂シート(110)に電子部品(30〜34)をめり込ませることを特徴としている。
このように、樹脂シート(110)が加重により変形するBステージであることを利用して、電子部品(30〜34)をめり込ませることで、電子部品(30〜34)と樹脂シート(110)の一体化が容易に行える。
なお、特許請求の範囲およびこの欄で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
本発明の第1実施形態に係る電子装置の概略構成を示す図であり、(a)は概略断面図、(b)は概略平面図である。 シート部材の第1の形成方法を示す工程図である。 シート部材の第2の形成方法を示す工程図である。 第1実施形態の電子装置の製造方法におけるシート部材の形成工程以降の工程を示す工程図である。 本発明の第2実施形態に係る電子装置の製造方法を示す工程図である。 第2実施形態に係る電子装置の製造方法のもう一つの例を示す工程図である。 本発明の第3実施形態に係る電子装置の製造方法を示す工程図である。 本発明の第4実施形態に係る電子装置の製造方法を示す工程図である。 本発明の第5実施形態に係る電子装置を示す概略断面図である。 本発明の第6実施形態に係る電子装置を示す概略断面図である。 本発明の第7実施形態に係る電子装置を示す概略断面図である。 本発明の第8実施形態に係る電子装置を示す概略断面図である。 本発明の第9実施形態に係る電子装置を示す概略断面図である。 本発明の第10実施形態に係る電子装置を示す概略断面図である。 本発明の第11実施形態に係る電子装置の製造方法を示す工程図である。 図15に続く電子装置の製造方法を示す工程図である。 本発明の第12実施形態に係る電子装置の製造方法を示す工程図である。 本発明の第13実施形態に係る電子装置の要部を示す概略平面図である。 本発明の第14実施形態に係る電子装置の製造方法を示す工程図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、説明の簡略化を図るべく、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る電子装置の概略構成を示す図であり、図1において(a)は概略断面図、(b)は概略平面図である。なお、図1(b)は図1(a)の上面図であり、封止樹脂40を透過して、その内部の構成要素を示している。
本実施形態の電子装置は、大きくは、一面11上に基板電極20を有する基板10の当該一面11上に、電子部品30〜34を搭載して電子部品30〜34と基板電極20とを電気的に接続するとともに、基板10の一面11上にて電子部品30〜34を封止樹脂40で封止してなる。
基板10は、板状をなすもので、その一方の板面を一面11とし、他方の板面を他面12とする。この基板10としては、プリント基板、セラミック基板などの配線基板が挙げられる。
ここでは、基板10は、一面11に表面電極としての基板電極20、他面12に裏面電極21を有する。これら両電極20、21は、たとえばAlやCuなどよりなる一般的なものであり、電子部品30〜34の接続面に対応した形状に、印刷やエッチングなどによりパターニングされている。
そして、基板10において、これら両面11、12の電極20、21同士は、基板10の内部に設けられているビアや層間配線としての内部配線22により電気的に接続されている。
そして、ここでは一面11の基板電極20に電子部品30〜34が電気的に接続され、他面12の裏面電極21にて外部との電気的接続が行われるようになっている。これにより、電子部品30〜34は、基板電極20、内部配線22、裏面電極21を介して外部と導通状態とされるようになっている。
電子部品30〜34は、基板10の一面11に搭載可能なものならば、特に限定されるものではない。ここでは、複数個の電子部品30〜34が基板10の一面11に搭載されている。電子部品30〜34が複数個の場合、これら複数個のものは同一種類でもよいし、異種のものでもよい。
図1の例では、電子部品30〜34としては、チップ抵抗30、突出電極を有するフリップチップ31、チップコンデンサ32、MOSトランジスタなどのパワー素子33、および、このパワー素子33に電気的に接続されたリード部材34が示されている。
そして、これら電子部品30〜34の接続面、具体的には、チップ抵抗30の電極、フリップチップ31のAuなどよりなる突出電極、チップコンデンサ32の電極、パワー素子33の裏面電極、リード部材34の一端部は、これに対向する基板電極20に対して、一般的なはんだや導電性接着剤などの導電性接合部材50を介して、電気的に接続されている。
また、封止樹脂40は、電子装置のモールド材料として用いられるエポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂よりなる。この封止樹脂40は、基板10の一面11にて、電子部品30〜34、電子部品30〜34と基板電極20との電気的接続部、および、基板10の一面11のうち基板電極20間の部位を封止し、これら被封止部位を保護している。
なお、ここでは、電子部品30〜34と基板電極20との電気的接続部は、互いに接続されている電子部品30〜34の接続面と導電性接合部材50と基板電極20とにより構成されるものである。
ここで、封止樹脂40について、さらに述べると、封止樹脂40は熱硬化性樹脂であり、半硬化状態(硬化中間状態)であるBステージから完全硬化状態(硬化終了状態)であるCステージまで、硬化されたものである。たとえば、一般的なエポキシ樹脂の場合、たとえば120℃、30分の加熱でBステージ状態とされ、150℃、30分の加熱でCステージ状態とされる。
次に、本実施形態の電子装置の製造方法について、図2〜図4を参照して述べる。本製造方法では、予め、電子部品30〜34と封止樹脂40の素材である樹脂とが一体化されたシート部材100を形成し、これを基板10の一面11に取り付けることにより電子装置を製造する。
ここで、シート部材100の形成は、Bステージ状態の熱硬化性樹脂よりなる板状の樹脂シート110の内部に電子部品30〜34を埋め込むとともに、電子部品30〜34における基板電極20との接続面を樹脂シート110の一方の板面111にて露出させることにより行われる。
このシート部材100の具体的な形成方法として、図2に示される第1の形成方法と、図3に示される第2の形成方法とを示す。図2は、シート部材の第1の形成方法を示す工程図であり、各ワークを断面的に示している。図3は、シート部材の第2の形成方法を示す工程図であり、各ワークを断面的に示している。
まず、第1の形成方法では、金型などにより、Bステージ状態の熱硬化性樹脂よりなる板状の樹脂シート110を形成する。具体的には、金型に投入した熱硬化性樹脂を完全硬化温度未満の温度に加熱してBステージ状態とする。エポキシ樹脂の場合、上述のように、たとえば120℃、30分の加熱を行う。これにより、表裏の関係にある両板面111、112を有する板状の樹脂シート110が形成される。
なお、Bステージ状態とは、上記したように、熱硬化性樹脂の硬化中間状態をいうものであり、このBステージについては、たとえば特許第4407456号公報、特許第4390056号公報、特許第4096394号公報等にも記載されている。そして、このBステージの状態での樹脂は、粘着力(タック力)を有するとともに、加重や加熱により軟化する。
そして、第1の形成方法では、図2(a)に示されるように、樹脂シート110の一面111に、プレス加工により電子部品30〜34の形状に応じた形に凹んだ凹み113を形成する。その後、図2(b)に示されるように、その凹み113に対して、電子部品30〜34をその接続面を樹脂シート110の一面111に露出させつつ、埋め込む。
こうして、樹脂シート110の内部に電子部品30〜34を埋め込むことができ、凹み113に入った電子部品30〜34は、Bステージにある樹脂シート110のタック力により樹脂シート110に固定される。なお、このとき樹脂シート110を加熱してタック力を大きくしてもよい。以上が、樹脂シート110の内部に電子部品30〜34を埋め込む工程としての第1の形成方法である。
このように樹脂シート110がBステージであるから、そのタック力により電子部品30〜34を固定することが可能となり、電子部品30〜34と樹脂シート110の一体化が容易に行える。
また、樹脂シート110の内部に電子部品30〜34を埋め込む工程としては、図3に示される第2の形成方法でもよい。
この場合、図3(a)に示されるように、平坦面を有する治具K1の当該平坦面上に電子部品30〜34を、基板10の一面11上の配置と同様の配置となるように搭載する。このとき、各電子部品30〜34は、真空吸着の孔K2を介した吸着により治具K1から位置ずれしないように、治具K1に固定される。なお、この吸着に代えて、テープなどの粘着剤による固定を行ってもよい。
そして、図3(a)に示されるように、上記同様のBステージの熱硬化性樹脂よりなる板状の樹脂シート110を用意し、その一面111を電子部品30〜34に対向させる。そして、図3(b)に示されるように、樹脂シート110を、その一面111側から電子部品30〜34における接続面とは反対側から電子部品30〜34に押し付けて、樹脂シート110に電子部品30〜34をめり込ませる。
その後は、図3(c)に示されるように、樹脂シート110をBステージ状態のまま、治具K1から引き剥がす。このように、本第2の形成方法では、樹脂シート110が加重により変形するBステージであることを利用して、電子部品30〜34をめり込ませることで、電子部品30〜34と樹脂シート110の一体化が容易に行える。
こうして、上記第1または第2の形成方法によって、シート部材100が用意される。また、一方で、上記各電極20、21、内部配線22が形成された上記基板10を用意する。この基板10は、一般的なセラミック基板やプリント基板の製造方法により製造される。
続いて、これら用意されたシート部材100と基板10との取り付けを行う。図4は、本実施形態の電子装置の製造方法において、シート部材の形成工程以降の工程を示す工程図である。
図4(a)に示される位置合わせ工程では、シート部材100における樹脂シート110の一方の板面111と基板10の一面11とを対向させて、樹脂シート110の一方の板面111にて露出する電子部品30〜34の接続面と、これに接続される基板電極20とを位置合わせする。このとき、基板電極20上または電子部品30〜34の接続面には、はんだや導電性接着剤よりなる導電性接合部材50を、めっきや印刷などにより配置しておく。
続いて、図4(b)、(c)に示される封止工程では、シート部材100を基板10側へ押し付ける。この押し付けは、シート部材100に荷重をかけるなどにより、シート部材100を加圧すればよい。
そして、このシート部材100の押し付けにより、電子部品30〜34の接続面と基板電極20とを電気的に接続する(図4(b)参照)。ここでは、導電性接合部材50を介して当該電気的接続が行われる。それとともに、さらに当該押し付けを進め、樹脂シート110を変形させて基板10の一面11のうちの基板電極20の間の部位に貼り付けるようにする。
このさらなる押し付けによれば、基板電極20間にて、樹脂シート110は、基板10の一面11側へ押し込まれるように変形し、基板10の一面11のうちの基板電極20の間の部位に接触し貼り付く。そうすることで、電子部品30〜34の接続面と基板電極20との電気的接続部が樹脂シート110で封止される。なお、このとき、電子部品30〜34の直下部分のうち基板電極20以外の部位には、変形した樹脂シート110が回り込む。以上が封止工程である。
その後、硬化工程では、樹脂シート110をその硬化温度以上に加熱して完全に硬化させる。この場合、上述したが、たとえばエポキシ樹脂の場合、150℃以上、30分の加熱で完全硬化、すなわちCステージとなる。こうして、この硬化した樹脂シート110が封止樹脂40とされる。以上が、硬化工程である。
なお、この硬化工程では、導電性接合部材50による接続も同時に完了させるようにすることが望ましい。たとえば、導電性接合部材50が熱により硬化する導電性接着剤の場合、上記封止工程では、電子部品30〜34の接続面と基板電極20との間に、導電性接着剤50を介在させた状態で、シート部材100の基板10側への押し付けを行って、電子部品30〜34の接続面と基板電極20との電気的接続を行う。
そして、硬化工程において、樹脂シート110をその硬化温度以上に加熱するときには、当該硬化温度以上且つ導電性接着剤50の硬化温度以上(たとえば150℃以上)とする。これにより、本硬化工程では、樹脂シート110の硬化と導電性接着剤50の硬化とが完了する。
また、たとえば、導電性接合部材50が熱によりはんだの場合、上記封止工程では、電子部品30〜34の接続面と基板電極20との間に、はんだ50を介在させた状態で、シート部材100の基板10側への押し付けを行って、電子部品30〜34の接続面と基板電極20との電気的接続を行う。
そして、硬化工程において、樹脂シート110をその硬化温度以上に加熱するときには、当該硬化温度以上且つはんだ50の溶融温度以上(たとえば180℃以上)とする。これにより、樹脂シート110の硬化とはんだ50のリフロー・固化とが一括して行える。こうして、硬化工程の終了に伴い、本実施形態の電子装置ができあがる。
ところで、本実施形態によれば、Bステージ状態の熱硬化性樹脂よりなる板状の樹脂シート110と、樹脂シート110の内部に埋め込まれた電子部品30〜34とを備え、電子部品30〜34における外部との接続面が樹脂シート110の一方の板面111にて露出していることを特徴とするシート部材100が提供される。
そして、本実施形態では、このようなシート部材100を用い、これを基板10の一面11上に搭載して、樹脂シート110より露出する電子部品30〜34の接続面と基板電極20とを接続することで、電子部品30〜34を封止状態にて搭載することが実現される。
それとともに、この電子部品30〜34の搭載のときに、Bステージの樹脂シート110を基板10に押し付けて変形させて、基板10の一面11のうちの基板電極20の間の部位に貼り付けることで、電子部品30〜34の接続面と基板電極20との接続部が樹脂シート110で封止されるから、当該接続部の封止が実現される。
よって、本実施形態によれば、電子部品30〜34の搭載と、封止樹脂40による電子部品30〜34および電子部品30〜34と基板電極20との接続部の封止とを一括して行える。
(第2実施形態)
図5は、本発明の第2実施形態に係る電子装置の製造方法における位置合わせ工程を示す工程図であり、ワークを断面的に示したものである。本実施形態は、上記第1実施形態に比べて、電子部品30〜34の接続面と基板電極20との接続部の構成が相違するものであり、ここでは、その相違点を中心に述べることとする。
図5に示されるように、本実施形態では、用意されるシート部材100において電子部品30〜34の接続面に、基板電極20側に向かって突出する導電性のバンプ60を設ける。このバンプ60は、はんだやAuなどよりなる。
そして、位置合わせ工程では、シート部材100における樹脂シート110の一方の板面111と基板10の一面11とを対向させて、電子部品30〜34の接続面のバンプ60と、これに接続される基板電極20とを位置合わせする。
続いて、封止工程では、上記同様、シート部材100を基板10側へ押し付けることにより、電子部品30〜34の接続面と基板電極20とを、バンプ60および導電性接合部材50を介して電気的に接続するとともに、樹脂シート110を変形させて基板10の一面11のうちの基板電極20の間の部位に貼り付ける。
それにより、基板電極20間にて、樹脂シート110は、基板10の一面11のうちの基板電極20の間の部位に貼り付き、結果的に、電子部品30〜34の接続面と基板電極20との電気的接続部が樹脂シート110で封止される。ここでは、当該電気的接続部は、電子部品30〜34の接続面、バンプ60および基板電極20により構成されたものとなる。
その後は、上記したものと同様に、硬化工程を行い、樹脂シート110を完全に硬化させ、導電性接合部材50による接続も同時に完了させることで、本実施形態の電子装置ができあがる。本実施形態の電子装置は、上記図1において電子部品30〜34と基板電極20との間にバンプ60が介在する構成となる。
本実施形態によれば、用意されたシート部材100において、樹脂シート110の一方の板面111からバンプ60が突出する形となるから、電子部品30〜34の接続面と当該一方の板面111とが同一平面にある場合に比べれば、基板電極20への接続が容易となる。
図6は、本第2実施形態に係る電子装置の製造方法の位置合わせ工程のもう一つの例を示す工程図であり、ワークを断面的に示したものである。図5に示される例では、シート部材100側つまり電子部品30〜34側にバンプ60を設けたが、この図6の例のように、基板電極20側にバンプ60を設けてもよい。
この場合、用意される基板10において、基板電極20上に、はんだやAuなどよりなるバンプ60を設け、その上に導電性接合部材50を配置する。そして、この状態で、図6に示されるように、位置合わせ工程では、シート部材100における樹脂シート110の一方の板面111と基板10の一面11とを対向させて、電子部品30〜34の接続面と、これに接続される基板電極20のバンプ60とを位置合わせする。
続いて、封止工程では、上記同様にして、電子部品30〜34の接続面と基板電極20とを、バンプ60および導電性接合部材50を介して電気的に接続するとともに、電子部品30〜34の接続面、バンプ60および基板電極20により構成される電気的接続部を樹脂シート110で封止する。その後の硬化工程は上記同様である。
本実施形態によれば、用意された基板10において、基板電極20から、さらにバンプ60が突出する形となるから、基板電極20への接続が容易となる。
(第3実施形態)
図7は、本発明の第3実施形態に係る電子装置の製造方法の位置合わせ工程を示す工程図であり、ワークを断面的に示したものである。本実施形態では、上記第1実施形態との相違点を中心に述べることとする。
図7に示されるように、本実施形態では、用意されるシート部材100において、電子部品30〜34の接続面側の部分を樹脂シート110より突出させることで、電子部品30〜34の接続面が樹脂シート110の一方の板面111より突出させた状態とするものである。
このような状態は、たとえば上記図2に示される第1の形成方法において凹み113の深さを調整したり、上記図3に示される第2の形成方法において樹脂シート110のめり込ませ度合を調整したりすることにより、容易に実現される。
そして、上記同様に、位置合わせ工程、封止工程を行うが、このとき、電子部品30〜34の接続面と基板電極20との接続部は、樹脂シート110の一方の板面111より突出する上記接続面および基板電極20により構成されたものとなる。そして、その後、上記同様の硬化工程を行えば、本実施形態においても、上記図1と同様の電子装置ができあがる。
このように、本実施形態の製造方法によれば、樹脂シート110の一方の板面111から電子部品30〜34の接続面が突出する形となり、当該接続面と当該一方の板面111とが同一平面にある場合に比べれば、基板電極20への接続が容易となる。なお、本実施形態において、上記突出する電子部品30〜34の接続面に、さらに上記第2実施形態のバンプを設けたり、基板10側に当該バンプを設けてもよい。
(第4実施形態)
図8は、本発明の第4実施形態に係る電子装置の製造方法の位置合わせ工程を示す工程図であり、ワークを断面的に示したものである。
本実施形態のように、位置合わせ工程では、基板10の一面11に予めNCF(ノン−コンダクティブ−フィルム、非導電性フィルム)よりなる非導電性シート70を設けておき、この非導電性シート70を介して、シート部材100と基板10とを貼り合わせるようにしてもよい。この場合、電子部品30〜34の接続面と基板電極20とは、非導電性シート70を突き破って接続される。
これは、封止樹脂40による電子部品30〜34の直下部位のアンダーフィル性が確保できない場合に、この非導電性シート70がアンダーフィルの機能を果たすので、有効な方法である。この非導電性シート70は、すべての電子部品に設けてもよいし、必要な電子部品にだけ設けてもよい。なお、本実施形態は、上記各実施形態と組み合わせて適用できることはもちろんである。
(第5実施形態)
図9は、本発明の第5実施形態に係る電子装置を示す概略断面図である。本実施形態では、上記第1実施形態との相違点を中心に述べることとする。
図9に示されるように、本実施形態では、用意されるシート部材100において、樹脂シート110における電子部品30〜34の接続面が露出する一方の板面111とは反対側の他方の板面112に、金属シート80を貼り付けておく。この金属シート80は、CuやAlなどよりなり、樹脂シート110のタック力により貼り付け固定される。
それによれば、樹脂シート110の他方の板面112の粘着部分が金属シート80で被覆されるので、製造工程時中にシート部材100を取り扱うときなどに、当該粘着部分でくっついたりすることがなく、取り扱い性に優れたものとなる。また、できあがった電子装置にそのまま金属シート80を残せば、装置の熱容量を増加させ放熱性に優れると共に、ノイズに対するシールドの効果が期待できる。
なお、本第5実施形態は、シート部材100において、樹脂シート110の他方の板面112に金属シート80を貼り付けるものであるから、上記第1実施形態以外にも、上記各実施形態に組み合わせて適用することができる。
(第6実施形態)
図10は、本発明の第6実施形態に係る電子装置を示す概略断面図である。本実施形態では、上記第1実施形態との相違点を中心に述べることとする。
上記第1実施形態では、基板10の他面12の裏面電極21にて外部との電気的接続が行われるようになっていたが、本実施形態の電子装置のように、さらに、外部との接続を接続端子フレーム90によって行うようにしてもよい。なお、この場合、外部との接続を接続端子フレーム90のみによって行い、裏面電極21は用いないか、または、省略した構成としてもよい。
図10に示されるように、このフレーム90は、他の電子部品30〜34と同様に封止樹脂40に保持されつつ、一部が封止樹脂40より突出した状態で基板10に固定されている。具体的には、封止樹脂40内にて、当該フレーム90は、導電性接合部材50を介して基板電極20と電気的に接続されている。
この場合、フレーム90は、電子部品30〜34と同様に、シート部材100として樹脂シート110と一体化した状態で、基板10に搭載されてもよいし、予め基板10にフレーム90を搭載した状態で、シート部材100の取り付けを行い、樹脂シート110によるフレーム90の封止を行うようにしてもよい。
なお、本第6実施形態は、上記フレーム90を追加する構成であるから、上記第1実施形態以外にも、上記各実施形態に組み合わせて適用することができる。
(第7実施形態)
図11は、本発明の第7実施形態に係る電子装置を示す概略断面図である。本実施形態では、上記第1実施形態との相違点を中心に述べることとする。
上記第1実施形態では、基板10の他面12の裏面電極21にて外部との電気的接続が行われるようになっていた。それに対して、本実施形態では、図11に示されるように、封止樹脂40を基板10の一面11の全面ではなく、当該一面11の一部を露出した状態で配置し、この露出部分に位置する基板電極20を外部との接続を行う端子として構成している。
なお、この場合、この外部接続端子としての基板電極20に対して、さらに、上記第6実施形態に示した接続端子フレーム90を接続し、このフレーム90を介して、外部との接続を行うようにしてもよい。
なお、本第7実施形態は、基板10の一面11の一部を封止樹脂40より露出させ、その露出部に位置する基板電極20を外部接続端子とする構成であるから、上記第1実施形態以外にも、上記各実施形態に組み合わせて適用することができる。
(第8実施形態)
図12は、本発明の第8実施形態に係る電子装置を示す概略断面図である。本実施形態は、上記第1実施形態の電子装置を2個重ねて一体化した構成としたものである。なお、図12では、電子装置30〜34の配置や基板10の内部配線22の配置などが、上記第1実施形態の図1とは異なるが、基本構成は同じものである。
本実施形態では、図12に示されるように、各電子装置における封止樹脂40における基板10とは反対側の面にて、両電子装置が接合されている。そして、両基板10間の電気的接続は、基板10の基板電極20や電子部品上に設けられた接続用のポスト100を用いて行われている。
このポスト100は、両封止樹脂40を超えて、両基板10同士を電気的に接続するものであり、一方の基板10側から延びるポスト100と他方の基板10側から延びるポスト100とが、両封止樹脂40の界面にて接触しているものであってもよいし、当該一方から当該他方まで延びる単一のものであってもよい。
そして、本実施形態の構造は、次のようにして形成される。まず、互いに接続されるシート部材100および基板10の組を2組用意し、これら各組について、上記同様、位置合わせ工程、封止工程までを行うことにより、当該各組について、シート部材100および基板10が接続されてなる接続構造体を形成する。
その後、一方の接続構造体における樹脂シート110の他方の板面112と、他方の接続構造体における樹脂シート110の他方の板面112とを貼り合わせる。このとき、上記したように、ポスト100が2本の場合、両樹脂シート110の界面で両ポスト100を接触させ、上記したように、単一のポスト100の場合、一方から突出するポスト100の部分を他方の樹脂シートへめり込ませればよい。
続いて、両接続構造体について上記同様の硬化工程を行えば、図12に示される本実施形態の電子装置ができあがる。
(第9実施形態)
図13は、本発明の第9実施形態に係る電子装置を示す概略断面図である。本実施形態は、上記第1実施形態の電子装置に対して、基板10の一面11側と同様に、基板10の他面12側にも、上記同様のシート部材100を用いて、電子部品30、32、33、34を搭載し、これを封止樹脂40で封止したものである。
図13に示されるように、本実施形態では、基板10の他面12側においては、各電子部品30、32、33、34は、基板10の他面12における基板電極としての裏面電極21に、導電性接合部材50を介して電気的に接続されており、これら電子部品およびその電気的接続部は、封止樹脂40により封止されている。
この基板10の他面12における構成は、次のようにして形成する。上記同様、電子部品30、32、33、34が樹脂シート110に埋設されてなるシート部材100を用意し、これを用いて、上記同様、位置合わせ工程、封止工程を行い、基板10の他面12の裏面電極21に導電性接合部材50を介して各電子部品を接続するとともに、その電気的接続部を樹脂シート110で封止する。
その後は、上記同様に、硬化工程を行い、樹脂シート110を完全に硬化させ、導電性接合部材50による接続も同時に完了させればよい。基板10の一面11側および他面12側で、これらの工程を行うことで、本実施形態の電子装置ができあがる。なお、基板10の両面11、12の電極20、21は、内部配線22によって導通される。
(第10実施形態)
図14は、本発明の第10実施形態に係る電子装置を示す概略断面図である。本実施形態は、上記第8実施形態と同じく、上記第1実施形態の電子装置を2個重ねて一体化した構成としたものであるが、その重ね方が相違する。
図14に示されるように、本実施形態では、1個の電子装置における封止樹脂40における基板10とは反対側の面に、もう1個の電子装置における基板10の他面12が接合されている。
そして、ここでも、両基板10間の電気的接続は、一方の基板10の基板電極20と他方の基板10の裏面電極21との間や、一方の基板10上の電子部品と他方の基板10の裏面電極21との間をつなぐ接続用のポスト100を用いて行われている。
このような本実施形態の電子装置は、一方の基板10、他方の基板10のそれぞれにおいて、上記位置合わせ工程、封止工程を行った後、一方の基板10上の樹脂シート110の他面112に、他方の基板10の他面12を貼り付け、その後、硬化工程を行うことで製造することができる。
なお、この場合、基板10が2枚重ねられた構成が図14に示されているが、さらに、同様に重ねる工程を行うことにより、3枚、4枚・・・と、より多くの基板10を重ねていってもよい。
(第11実施形態)
図15は、本発明の第11実施形態に係る電子装置の製造方法を示す工程図であり、図16は、図15に続く電子装置の製造方法を示す工程図であり、これら両図では、各ワークを断面的に示している。
上記各実施形態は、基板10の1個ずつに対して行ってもよいものであるが、本実施形態のように、多連状態の基板10に対して、これも多連状態のシート部材100を取り付け、その後、これらを1個の電子装置の単位に分断して、電子装置を形成するようにしてもよい。
具体的には、図15に示されるように、複数個の基板が一体に連結された多連状態の基板10を用意し、一方で、その多連状態の基板10に対応して、電子部品30〜34が樹脂シート110に埋め込まれてなるシート部材100を用意する。そして、これら両者10、100を用いて、上記同様の位置合わせ工程、封止工程を行う。
次に、このものを上記同様の硬化工程に供した後、図16(a)に示されるように、このものをダイシングラインDLに沿って個々の電子装置の単位に、ダイシングカットにより分断する。それにより、図16(b)に示されるように、複数個の電子装置ができあがる。なお、この場合、硬化工程の前に、ダイシングカットを行い、個片化されたワークに対して硬化工程を行うようにしてもよい。
(第12実施形態)
図17は、本発明の第12実施形態に係る電子装置の製造方法の位置合わせ工程を示す工程図であり、ワークを断面的に示したものである。本実施形態では、上記第1実施形態との相違点を中心に述べることとする。
図17に示されるように、本実施形態では、シート部材100における樹脂シート110の一面111にて、樹脂シート110の一部を突出成形してなる突起114を設け、それとともに、この突起114に対応する基板10の一面11に、当該突起114がはまり込む凹部10aを形成している。たとえば、突起114は柱状であり、凹部10aは柱状の孔である。
これにより、上記位置合わせ工程および封止工程では、これら突起114と凹部10aとが位置合わせの用をなし、突起114を凹部10aに挿入するようにすれば、シート部材100と基板10とを所望の位置にて組み付けることが容易に行える。
なお、本第12実施形態は、用意されるシート部材100における樹脂シート110の一面111に位置合わせ用の突起114を形成し、且つ、基板10の一面11側にもそれに対応する凹部10aを設ければよいものであるから、上記第1実施形態以外にも、上記各実施形態に組み合わせて適用することができる。
(第13実施形態)
図18は、本発明の第13実施形態に係る電子装置の要部を示す概略平面図である。図18において、(a)は基板10の一面11上の基板電極20の概略平面図、(b)は(a)の基板電極20上に電子装置30を搭載した状態を示す概略平面図である。
上記した各実施形態では、隣り合う電子部品同士の間隔は、シート部材100におけるBステージ状態の樹脂シート110によって拘束されている。それゆえ、図18(b)に示される当該電子部品30同士の間隔Lは極力小さいものとできるから、基板10の一面11上において電子部品の高密度実装が可能となる。
(第14実施形態)
図19は、本発明の第14実施形態に係る電子装置の製造方法の位置合わせ工程を示す工程図であり、ワークを断面的に示したものである。本実施形態は、上記第1実施形態に比べて、樹脂シート110の構成が相違するものであり、ここでは、その相違点を中心に述べることとする。
図19に示されるように、本実施形態では、用意される樹脂シート110を、その厚さ方向において他面112側に位置する第1の樹脂110aと、一面111側に位置する第2の樹脂110bとが積層された構成としている。
ここで、第1および第2の樹脂110a、110bは共に熱硬化性樹脂であるが、第1の樹脂110aは、第2の樹脂110bよりも硬化温度が低いものである。このような硬化温度の違いは、たとえばエポキシ樹脂などの一般的な熱硬化性樹脂においては、硬化触媒の種類や量を調整することにより容易に実現できる。
本実施形態では、このような2層の樹脂よりなる樹脂シート110を用いて、電子部品30〜34を埋め込むことにより、シート部材100を形成する。このとき、電子部品30〜34における接続面側の部位は第2の樹脂110bに埋設され、電子部品30〜34における接続面とは反対側の部位は、第1の樹脂110aに埋設されている。
そして、位置合わせ工程に用いるシート部材100としては、第2の樹脂110bはBステージであり、第1の樹脂110aは完全に硬化したCステージのものを用いる。このことは、上記第1および第2の樹脂110a、110bの硬化温度の相違により、容易に実現できる。
具体的には、両樹脂110a、110bがともにBステージである樹脂シート110を用意し、これに、上記第1実施形態と同様の方法にて、電子部品30〜34を埋め込むようにすればよい。
そして、このようなシート部材100においては、第1の樹脂110aが完全硬化していることにより、この第1の樹脂110aにより電子部品30〜34が拘束されつつ、電子部品30〜34の接続面側の第2の樹脂110bはBステージであるから、上記各実施形態と同様に、上記封止工程における電子部品30〜34の接続面と基板電極20との電気的接続部の樹脂シート110による封止が容易に行える。
つまり、本実施形態によれば、位置合わせ工程および封止工程において、樹脂シート110のうち第1の樹脂110aによって、電子部品30〜34の位置を確実に固定できるため、当該工程における電子部品30〜34の位置ずれを、より確実に防止することが可能となる。また、本実施形態は、上記各実施形態と組み合わせることができることは、もちろんである。
(他の実施形態)
なお、上記各実施形態では、電子部品30〜34の接続面と基板電極20との電気的接続は、はんだや導電性接着剤などの導電性接合部材50を介して行っていたが、可能ならば、これら電子部品30〜34の接続面と基板電極20とを直接接触させた状態で、固相接合などによる電気的接続を行ってもよい。
また、これも可能ならば、上記したバンプ60を介して接続する場合においても、当該バンプ60と基板電極20との直接接触、あるいは、当該バンプ60と電子部品の接続面との直接接触により、電気的接続を行うようにしてもよい、
また、上記各実施形態では、電子部品は複数であったが、単数でもよく、その場合も、上記各実施形態の効果は発揮されることは、もちろんである。
10 基板
11 基板の一面
12 基板の他面
20 基板電極
30 電子部品
31 電子部品
32 電子部品
33 電子部品
34 電子部品
40 封止樹脂
60 バンプ
100 シート部材
110 樹脂シート
111 樹脂シートの一方の板面
112 樹脂シートの他方の板面
113 凹み

Claims (5)

  1. 一面(11)上に基板電極(20)を有する基板(10)の当該一面(11)上に、電子部品(30)を搭載して前記電子部品(30〜34)と前記基板電極(20)とを電気的に接続するとともに、前記基板(10)の一面(11)上にて前記電子部品(30〜34)を封止樹脂(40)で封止してなる電子装置の製造方法において、
    Bステージ状態の熱硬化性樹脂よりなる板状の樹脂シート(110)の内部に前記電子部品(30〜34)を埋め込むとともに、前記電子部品(30〜34)における前記基板電極(20)との接続面となる前記電子部品(30〜34)の一面全体を前記樹脂シート(110)の一方の板面(111)にて露出させてなるシート部材(100)と、
    前記基板(10)とを用意し、
    前記シート部材(100)における前記樹脂シート(110)の一方の板面(111)と前記基板(10)の一面(11)とを対向させて、前記樹脂シート(110)の一方の板面(111)にて露出する前記電子部品(30〜34)の前記接続面と、これに接続される前記基板電極(20)とを位置合わせする位置合わせ工程を行い、
    続いて、前記シート部材(100)を前記基板(10)側へ押し付けることにより、前記電子部品(30〜34)の前記接続面と前記基板電極(20)とを電気的に接続するとともに、前記基板電極(20)間にて、前記樹脂シート(110)が、前記基板(10)の一面(11)側へ押し込まれるように変形し、前記基板(10)の一面(11)のうちの前記基板電極(20)の間の部位に貼り付き、前記電子部品(30〜34)の直下部分のうち前記基板電極(20)以外の部位に、変形した前記樹脂シート(110)が回り込むようにすることで、当該接続面と前記基板電極(20)との接続部を前記樹脂シート(110)で封止する封止工程を行い、
    その後、前記樹脂シート(110)をその硬化温度以上に加熱して完全に硬化させ、この硬化した前記樹脂シート(110)を前記封止樹脂(40)とする硬化工程を行うことを特徴とする電子装置の製造方法。
  2. 前記電子部品(30〜34)の接続面および当該接続面に接続される前記基板電極(20)のいずれか一方に、当該一方からこれに接続される相手側に向かって突出する導電性のバンプ(60)を設け、このバンプ(60)を介して当該接続面と前記基板電極(20)との電気的接続を行い、
    前記電子部品(30〜34)の接続面と前記基板電極(20)との接続部は、当該接続面、前記バンプ(60)および前記基板電極(20)により構成されたものとすることを特徴とする請求項1に記載の電子装置の製造方法。
  3. 前記用意される前記シート部材(100)においては、前記電子部品(30〜34)の接続面が前記樹脂シート(110)の一方の板面(111)より突出させた状態としておき、
    前記電子部品(30〜34)の接続面と前記基板電極(20)との接続部は、前記樹脂シート(110)の一方の板面(111)より突出する前記接続面および前記基板電極(20)により構成されたものとすることを特徴とする請求項1または2に記載の電子装置の製造方法。
  4. 前記樹脂シート(110)の内部に前記電子部品(30〜34)を埋め込む工程では、Bステージ状態の熱硬化性樹脂よりなる前記樹脂シート(110)に、前記電子部品(30〜34)に対応した形状の凹み(113)を設け、この凹み(113)に前記電子部品(30〜34)を入れて前記樹脂シート(110)のタック力により前記電子部品(30〜34)を前記樹脂シート(110)に固定することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の電子装置の製造方法。
  5. 前記樹脂シート(110)の内部に前記電子部品(30〜34)を埋め込む工程では、Bステージ状態の熱硬化性樹脂よりなる前記樹脂シート(110)を、前記電子部品(30〜34)における前記接続面とは反対側から前記電子部品(30〜34)に押し付けて、前記樹脂シート(110)に前記電子部品(30〜34)をめり込ませることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の電子装置の製造方法。
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