JP5766489B2 - マッサージ機 - Google Patents
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Description
また、被施療者の上半身における左半身と右半身に夫々対応して設けられた内側施療子及び外側施療子を備えたマッサージ機構を有し、該マッサージ機構が背凭れ部内のみを移動可能とされた椅子型マッサージ機が知られている(例えば、特許文献2)。
また、被施療者の脚部における左脚と右脚に夫々対応して設けられた内側施療子及び外側施療子を備えたマッサージ機構を有し、該マッサージ機構が被施療者の脚部のみの部分において移動可能とされた脚部用のマッサージ機が知られている(例えば、特許文献3)。
一方、上記特許文献2に開示された椅子型マッサージ機においては、マッサージ機構によって被施療者の上半身に対しては、左半身と右半身の夫々に対応した揉み等のマッサージを行うことができるが、該マッサージ機構は被施療者の脚部に対してはマッサージ可能とはなっておらず、左脚と右脚の夫々に対応した挟み揉み等のマッサージを行うことができない。
また、上記特許文献3に開示された脚部用のマッサージ機においては、マッサージ機構によって被施療者の脚部に対しては、左脚と右脚の夫々に対応した挟み揉みを行うことができるが、該マッサージ機構は被施療者の上半身に対してはマッサージ可能とはなっておらず、左半身と右半身の夫々に対応した揉み等のマッサージを行うことができない。
このような構成とすることにより、上半身における左半身及び右半身の夫々に対して個別に叩きマッサージを行うことができ、且つ背中の左右中心である背筋に対して叩きマッサージを行うことができると共に、左脚及び右脚の夫々に対して個別に叩きマッサージを行うことができる。
このような構成とすることにより、椅子本体に対する膝の落ち込みを防ぎ、膝の側部を避けてマッサージすることができる。なお、膝の側部へのマッサージは痛みを伴うため好ましくない。
このような構成とすることにより、膝が座部とフットレストの境界部近傍に案内され、椅子本体に対する膝の位置決めを容易に行うことができる。そして、椅子本体に対する膝の落ち込みを防ぎ、膝の側部を避けてマッサージすることができる。
このような構成とすることにより、ベルト部材により身体の一部を椅子本体に対する落ち込みを防いで安定的に支持することができると共に、カバー本体を介してマッサージ機構による十分なマッサージを受けることができる。また、マッサージ機構の動作によって、施療子がベルト部材に引っ掛かってしまうことを防止できる。
このような構成とすることにより、マッサージ機構がフットレストに位置しているときには、背面施療子により脚部における脹脛の背面、又は脚部における足裏をマッサージすることができる。
このような構成とすることにより、マッサージ機構により被施療者の上半身から下半身(臀部、又は臀部及び大腿部)にかけてマッサージ可能としつつも、マッサージ機構が被施療部に対して過度に当接してしまうことを防止することができる。また、マッサージ機構を被施療者の上半身から下半身にかけてスムーズに移動させることができる。また、マッサージ機構の故障を防止することができる。
以下、本発明のマッサージ機1の全体構成について説明する。図1は前位置状態にあるマッサージ機1の斜視図であり、図2は身体支持部8を分離した前位置状態にあるマッサージ機1の斜視図であり、図3は前位置状態にあるマッサージ機1の側面図であり、図4は後位置状態にあるマッサージ機1の側面図である。なお、図2〜図4においては、視認性を考慮して後述するエアセル13を省略して図示している。
椅子本体2の構成について詳述すると、左右両端部に対のガイドレール7aを備えた本体フレーム7と、本体フレーム7に設けられ被施療者の身体を支持する身体支持部8と、を有している。このガイドレール7aは、被施療者の身長方向に沿って延設されており、マッサージ機構9の移動をガイドするよう構成されている。すなわち、対のガイドレール7a,7a間において、マッサージ機構9が移動するための開口部24が形成されている(図2参照)。そして、図3及び図4に示すように、背凭れ部4と座部3のガイドレール7aは、それぞれの境界部近傍に形成された湾曲部7bを介して連続して構成されており、フットレスト5と座部3のガイドレール7aは、それぞれの境界部近傍に設けられた回動軸C1を介して連結して構成されている。すなわち、フットレスト5のガイドレール7aは、座部3のガイドレール7aに対して回動軸C1回りに所定の範囲内で上下揺動自在である。そして、フットレスト5のガイドレール7aと座部3のガイドレール7aの境界部近傍にも湾曲部7cが形成されている。背凭れ部4のガイドレール7aと座部3のガイドレール7aの境界部近傍、及びフットレスト5のガイドレール7aと座部3のガイドレール7aの境界部近傍はそれぞれ湾曲部7b,7cを有しているため、マッサージ機構9は背凭れ部4から座部3を経由してフットレスト5までの間を円滑に移動することができる。なお、フットレスト5と座部3のガイドレール7aも背凭れ部4と座部3のガイドレール7aと同様に、湾曲部7cを介して連続して構成されていてもよい。
以下、椅子本体2に設けられたマッサージ機構9の構成について説明する。図6は、マッサージ機構9を前方斜め上方から見たときの外観斜視図であり、図7は、後方斜め上方から見たときの外観斜視図であり、図8は、上方から見たときの平面図である。図9は、マッサージ機構9の一部の構成について分解して示す分解斜視図である。図10は、進退ユニット29及び体圧センサ30を前方斜め上方から見たときの外観斜視図であり、図11は、進退ユニット29を下方から見たときの底面図である。図12は、体圧センサ30の構成について分解して示す分解斜視図である。なお、図6〜図8においては、後述する可動フレーム28が最も後退した状態を図示しており、図10及び図11においては、後述する可動ユニット34が最も後退した状態を図示している。なお、以下、マッサージ機構9の説明で用いる方向の概念は、座部3に着座した被施療者から見て、幅方向を左右方向とし左手側が「左」、右手側が「右」とし、身長方向を上下方向とし頭側が「上」、腰側が「下」とし、身体の厚み方向を前後方向とし被施療部に近づく方向が「前」、被施療部から遠ざかる方向が「後」として規定し、その他の場合は適宜説明するものとする。
ベースフレーム27は、板状に形成された板面が左右方向を向く左右の側部フレーム27aと、両側部フレーム27a,27aの後部に位置し両側部フレーム27a,27aを連結する後部フレーム27bと、により構成されており、ベースフレーム27(側部フレーム27a)の下部には、昇降モータ14に連動連結された左右方向に延びる昇降シャフト31が回転可能に設けられている。昇降シャフト31の左右両端部には、ピニオン26及びガイドローラ32が設けられており、昇降モータ14を駆動させると、ピニオン26が昇降シャフト31と一体回転してベースフレーム27が身長方向に昇降する。なお、両側部フレーム27aの上部にもガイドローラ32が設けられている。
可動フレーム28は、板状に形成された板面が左右方向を向く左右の側部フレーム28aと、両側部フレーム28a,28aの後部に位置し両側部フレーム28a,28aを連結する後部フレーム28bと、左右方向略中央に位置し後述する進退ユニット29を連結する連結フレーム28cと、により構成されている。また、可動フレーム28(側部フレーム28b及び連結フレーム28c)は、昇降シャフト31に対して枢支されており、昇降シャフト31を支点にその上部が前後方向に揺動自在に構成されている。そして、前述した施療子60及び背面施療子25は可動フレーム28に設けられている。
図10及び図11に示すとおり、進退ユニット29は、ベースフレーム27である後部フレーム27bに取り付けられたベースユニット33と、可動フレーム28である連結フレーム28cに取り付けられた可動ユニット34と、可動ユニット34をベースユニット33に対して直線的に進退させる進退駆動部15と、により構成されており、全体としてベースフレーム27に対して前後方向に揺動自在に取り付けられている。ベースユニット33は、その後部がブラケット27cを介して後部フレーム27bに枢支されており、その前部が軸芯C3回りに揺動自在に構成されている。また、ベースユニット33は、可動ユニット34の進退方向に沿って開口するスリット33aが設けられている。
図10〜図12に示すとおり、体圧センサ30は、第1部材35が有する被検出体ブラケット35dに設けられ第1部材35と共に移動する被検出体38と、第2部材36が有する検出体ブラケット36dに設けられ被検出体38の位置を検出する検出体39と、により構成されている。この体圧センサ30の構成を具体的に説明する。体圧センサ30は、ベースユニット33の下方に位置する可動ユニット34に設けられており、ベースユニット33に設けられたスリット33aから上方に突出して、スリット33aの範囲内で進退駆動部15の駆動による前後移動が可能に構成されている。そして、この検出体39は、発光部39aと、この発光部39aに対して上下方向に所定間隔を有して対向配置された受光部39bとを有しており、被検出体38は、発光部39aと受光部39bの間を前後にスライド移動自在であり、発光部39aからの光を透過させる複数の孔部38a〜38dを有した遮蔽板により構成されている。そして、発光部39aは複数の発光素子(図示せず)を有しており、受光部39bは前記発光素子と同数の受光素子(図示せず)を有している。このように構成された検出体39は、受光部39aが検出する孔部38a〜38dより透過する透過光の個数により、被検出体38の前後位置を検出するよう構成されている。本実施形態では、孔部38a〜38dは複数個(より具体的には4個)設けられており、被検出体38の前後位置を複数段階(より具体的には6段階)に検出可能である。
図17に示すように、被施療者の膝は、身体支持部8における撓み度合いの小さい座部3とフットレスト5の境界部近傍の湾曲部8c(第1支持部分)において支持されるため、二点鎖線で図示したマッサージ機構9の移動領域Sへの落ち込みが小さく、内側施療子61a,62a(第2内側施療子60e,60f)及び外側施療子61b,62b(第1外側施療子60g,60h)によって膝の背面を揉みマッサージすることができ、膝を除く脚部(ふくらはぎ等)は、身体支持部8における撓み度合いの大きい部分(第2支持部分)において支持されるため、一点鎖線で図示したマッサージ機構9の移動領域Sへ十分落ち込み、対を成す内側施療子61a(第2内側施療子60e,60f)及び外側施療子61b(第1外側施療子60g,60h)により、左ふくらはぎを独立して左右から挟むように揉みマッサージすることができ、対を成す内側施療子62a(第2内側施療子60e,60f)及び外側施療子62b(第1外側施療子60g,60h)により、右ふくらはぎを独立して左右から挟むように揉みマッサージすることができる。
以下、マッサージ機構に適用できる他の構成について説明する。図18は、他の構成のマッサージ機構100を前方斜め上方から見たときの外観斜視図であり、可動フレーム28が最も後退した状態を示しており、図19は、他の構成のマッサージ機構100を前方斜め上方から見たときの外観斜視図であり、可動フレーム28が最も進出した状態を示しており、図20は、他の構成のマッサージ機構100に係る進退ユニット101及び体圧センサ102の構成について分解して示す分解斜視図である。なお、図18及び図19においては、右側施療子62の図示を省略している。そして、図18及び図19に示す実施形態のマッサージ機構100の構成について、前述した図6〜図9に示す実施形態のマッサージ機構9と異なる点は、進退ユニット101及び体圧センサ102の構成のみであり、その他の構成については同一符号を付してその説明を省略する。
進退ユニット101は、ベースフレーム27である後部フレーム27bに取り付けられたベースユニット103と、可動フレーム28である連結フレーム28c(ギヤボックス78)に取り付けられた可動ユニット104と、可動ユニット104をベースユニット103に対して直線的に進退させる進退駆動部15(図20も参照)と、により構成されており、全体としてベースフレーム27に対して前後に揺動自在に取り付けられている。ベースユニット103は、その後部がブラケット27cを介して後部フレーム27bに枢支されており、その前部が軸芯C3回りに揺動自在に構成されている。
以下、マッサージ機1のロッキング動作について、図1〜図5、及び図21に基づいて具体的に説明する。図21は、脚フレーム6と本体フレーム7の位置関係を示す平面模式図であり、(a)は椅子本体2が前位置又は第1所定位置に位置している状態であり、(b)は椅子本体2が後位置又は第1所定位置に位置している状態を夫々示している。
このような構成とすることにより、椅子本体2の揺動方向の切り替えを滑らかに行うことができ、被施療者に快適な揺れを与えることができる。
このような構成とすることにより、椅子本体2の軌道端部手前の第1所定位置を的確に検出して、椅子本体2の揺動を減速させる時間を確保することができる。
このような構成とすることにより、揺動駆動部10を簡単な構成とした場合であっても、椅子本体2の揺動方向の切り替えを滑らかに行うことができる。
このような構成とすることにより、椅子本体2の軌道端部の間における第2所定位置を検出することができ、椅子本体2を往復揺動させる範囲を変更することができる。例えば、往復揺動させる範囲を前後の軌道端部間、軌道前端部と第2所定位置の間、又は軌道後端部と第2所定位置の間と様々に設定することができる。
以下、マッサージ機1の各ストレッチ動作について、図22〜図29に基づいて具体的に説明する。図22は幅センサ40の構成を示す模式図である。図23は各施療子61a,61b,62a,62bの近接状態を説明する説明図であり、(a)は第1近接状態を、(b)は第2近接状態を、(c)は幅広状態を夫々示している。なお、図22は、ヘリカルギヤ80aが有する回転軸80bの軸方向から見た図である。また、ストレッチ動作に関する以下の説明においては、図4に示す後位置状態におけるマッサージ機1に着座した被施療者から見たときの方向の概念と一致するものとし、その他の場合は適宜説明するものとする。ただし、マッサージ機構9の各構成に関する説明においては、身長方向を上下方向とし頭部側を「上」、腰部側を「下」と規定して説明する。また、以下の説明で用いる「脚部」とは、大腿部から足先に至る部位における少なくともいずれかを含む部位を指すものとする。
図24はストレッチ動作(その1)の動作説明図であり、(a)はマッサージ機構9が後退した状態、(b)はマッサージ機構9が進出した状態を夫々示している。ストレッチ動作(その1)は、マッサージ機構9を前後に揺動させて被施療者の脚部に対してストレッチ運動を行わせる動作である。
ストレッチ動作(その1)が含まれるマッサージコースが選択された場合は、制御部50は、昇降モータ14を駆動制御してマッサージ機構9をフットレスト5の所定位置に位置させ、揉みモータ80を駆動制御して、幅センサ40の検出結果に基づき各施療子60の左右位置を第1近接状態とさせて、内側施療子61a,62a及び外側施療子61b,62bにより、左右の脚部を夫々挟持する。なお、被施療者の脚部は足先側に向かって先細り形状であるため、各施療子60の左右位置を下側の施療子60f,60hが相互に近接した第1近接状態とすることにより、脚部を効果的に挟持することができる。
図25はストレッチ動作(その2)の動作説明図であり、(a)はマッサージ機構9が脹脛に位置した状態、(b)はマッサージ機構9が足首に位置した状態を夫々示している。ストレッチ動作(その2)は、マッサージ機構9を身長方向に移動させて被施療者の脚部に対してストレッチ運動を行わせる動作である。
ストレッチ動作(その2)が含まれるマッサージコースが選択された場合は、制御部50は、昇降モータ14を駆動制御してマッサージ機構9をフットレスト5の所定位置に位置させ、揉みモータ80を駆動制御して、幅センサ40の検出結果に基づき各施療子60の左右位置を第1近接状態とさせて、内側施療子61a,62a及び外側施療子61b,62bにより、左右の脚部を夫々挟持する。なお、被施療者の脚部は足先側に向かって先細り形状であるため、各施療子60の左右位置を下側の施療子60f,60hが相互に近接した第1近接状態とすることにより、脚部を効果的に挟持することができる。
図26はストレッチ動作(その3)の動作説明図であり、(a)はマッサージ機構9が首部に位置した状態を背中側から見た模式図、(b)は(a)を側面から見た模式図でありマッサージ機構9が後退した状態、(c)は(a)を側面から見た模式図でありマッサージ機構9が進出した状態を夫々示している。ストレッチ動作(その3)は、マッサージ機構9を前後に揺動させて被施療者の首部に対してストレッチ運動を行わせる動作である。
ストレッチ動作(その3)が含まれるマッサージコースが選択された場合は、制御部50は、昇降モータ14を駆動制御してマッサージ機構9を背凭れ部4の所定位置に位置させ、揉みモータ80を駆動制御して、幅センサ40の検出結果に基づき各施療子60の左右位置を第1近接状態とさせて、図26(a)に示すように対の内側施療子61a,62aにより首部を挟持する。なお、各施療子60の左右位置を上側の施療子60a,60aが相互に近接した第1近接状態として行うことにより、マッサージ機構9の身長方向頭部側への移動限界位置を低く設定することができ、また、好ましくない頭部へのマッサージを避けることができる。
図27はストレッチ動作(その4)の動作説明図であり、(a)はマッサージ機構9が肩部に位置した状態を背中側から見た模式図、(b)は(a)を側面から見た模式図、(c)はマッサージ機構9が首部に位置した状態を背中側から見た模式図、(d)は(c)を側面から見た模式図である。ストレッチ動作(その4)は、マッサージ機構9を身長方向に移動させて被施療者の首部に対してストレッチ運動を行わせる動作である。
ストレッチ動作(その4)が含まれるマッサージコースが選択された場合は、制御部50は、昇降モータ14を駆動制御してマッサージ機構9を背凭れ部4の所定位置に位置させ、揉みモータ80を駆動制御して、幅センサ40の検出結果に基づき各施療子60の左右位置を第1近接状態とさせて、図27(a)及び図27(c)に示すように対の内側施療子61a,62aにより首部を挟持する。なお、各施療子60の左右位置を上側の施療子60a,60aが相互に近接した第1近接状態とすることにより、マッサージ機構9の身長方向頭部側への移動限界位置を低く設定することができ、また、好ましくない頭部へのマッサージを避けることができる。
図28はストレッチ動作(その5)の動作説明図であり、(a)は第1近接状態のマッサージ機構9が腰部に位置した状態を背中側から見た模式図、(b)は第2近接状態のマッサージ機構9が首部に位置した状態を背中側から見た模式図である。ストレッチ動作(その5)は、マッサージ機構9を身長方向に移動させて被施療者の背中に対してストレッチ運動を行わせる動作である。
ストレッチ動作(その5)が含まれるマッサージコースが選択された場合は、制御部50は、昇降モータ14を駆動制御してマッサージ機構9を背凭れ部4の所定位置に位置させる。マッサージ機構9を腰部側から頭部側へ移動させる際には、図28(a)に示すように、揉みモータ80を駆動制御して、幅センサ40の検出結果に基づき各施療子60の左右位置を第1近接状態とさせた状態で、昇降モータ14を駆動制御してマッサージ機構9を身長方向(矢視m)に沿って移動させる。一方、マッサージ機構9を頭部側から腰部側へ移動させる際には、図28(b)に示すように、揉みモータ80を駆動制御して、幅センサ40の検出結果に基づき各施療子60の左右位置を第2近接状態とさせた状態で、昇降モータ14を駆動制御してマッサージ機構9を身長方向(矢視n)に沿って移動させる。このようにマッサージ機構9を動作させることにより、対をなす内側施療子61a,62aの離隔距離ついて、マッサージ機構9の進行方向側を小さく設定しているので、十分な開胸ストレッチ効果を得ることができる。なお、マッサージ機構9を単なる移動目的で身長方向に移動させる際には、図23(c)に示すように各施療子60の左右位置を幅狭状態とさせて、マッサージ機構9を移動させる。
図29はストレッチ動作(その6)の動作説明図であり、(a)はマッサージ機構9が臀部に位置した状態を足先側から見た模式図、(b)は(a)を側面から見た模式図、(c)はマッサージ機構9が脚部に位置した状態を足先側から見た模式図、(d)は(c)を側面から見た模式図である。ストレッチ動作(その6)は、マッサージ機構9を身長方向に移動させて被施療者の脚部に対してストレッチ運動を行わせる動作である。
ストレッチ動作(その6)が含まれるマッサージコースが選択された場合は、制御部50は、昇降モータ14を駆動制御して、図29(b)に示すようにマッサージ機構9を座部3の所定位置に位置させ、揉みモータ80を駆動制御して、図29(a)に示すように幅センサ40の検出結果に基づき各施療子60の左右位置を第1近接状態とさせる。
例えば、進退駆動部15は、マッサージ機構9の後面に設けた膨張収縮するエアセルにより構成してもよいし、マッサージ機構9の側面に設けたラック・ピニオン機構により構成してもよい。この場合、例えば、ベースフレーム27の側部フレーム27aにラックを設け、可動フレーム28の側部フレーム28aにピニオンを設けた構成とするのが好適である。これらのように構成された進退駆動部は、制御部50からの信号により、前述した進退駆動部15を用いた場合と同様の進退動作をマッサージ機構9,100に行わせることができる。
あるいは、このマッサージ機構9,100を、ガイドレールが背凭れ部のみに内装されているマッサージ機に適用してもよい。この場合、マッサージ機構9,100は、背凭れ部内のみを身長方向に沿って移動自在となる。
2 椅子本体
3 座部
4 背凭れ部
5 フットレスト
7a ガイドレール
8 身体支持部
9,100 マッサージ機構
11 カバー本体
12 ベルト部材
25 背面施療子
29,101 進退ユニット
60a〜60h 施療子
61 左側施療子
61a 内側施療子
61b 外側施療子
62 右側施療子
62a 内側施療子
62b 外側施療子
68,69 アーム
72 第1支持シャフト
77 第2支持シャフト
80 駆動手段(揉みモータ)
81 駆動手段(叩きモータ)
84 内側傾斜軸部材
85 外側傾斜軸部材
91 内側偏芯軸部材
92 外側偏芯軸部材
Claims (7)
- 被施療者が着座する座部と、被施療者が凭れる背凭れ部と、被施療者の脚部を支持するフットレストと、で構成される椅子本体と、該椅子本体に設けられ被施療部位をマッサージするマッサージ機構と、を有するマッサージ機において、
前記座部、前記背凭れ部、及び前記フットレストは、被施療者の身長方向に沿って延設されたガイドレールを有し、
前記マッサージ機構は、
左右に対をなす内側施療子と、該内側施療子と対をなして該内側施療子よりも左右方向の外側に離隔して設けられると共に左右に対をなす外側施療子と、これらの施療子を駆動する駆動手段と、を有し、
前記外側施療子は、該外側施療子を支持するアームの内側に設けられた第1外側施療子と、アームの外側に設けられた第2外側施療子とで構成され、前記第1外側施療子は前記第2外側施療子よりも小寸法に構成されており、
前記内側施療子は、該内側施療子を支持するアームの内側に設けられた第1内側施療子と、アームの外側に設けられた第2内側施療子とで構成され、前記第2内側施療子は前記第1内側施療子よりも小寸法に構成されており、
前記駆動手段によって、前記内側施療子と前記外側施療子との間の左右方向の離隔距離を変更可能に構成されており、
左右の前記内側施療子及び前記外側施療子を夫々支持すると共に、前記駆動手段により軸芯回りに回転する第1支持シャフトを更に有し、
該第1支持シャフトは、アームを介して前記内側施療子を支持する内側傾斜軸と、アームを介して前記外側施療子を支持する外側傾斜軸とを有し、
前記内側傾斜軸及び前記外側傾斜軸は、前記軸芯に対して互いに異なる角度を有し、且つ対をなす前記内側傾斜軸は、前記軸芯に対して互いに異なる角度を有しており、
前記背凭れ部から前記座部を経由して前記フットレストまでの間を前記ガイドレールに沿って移動自在に構成されていることを特徴とするマッサージ機。 - 前記内側施療子と前記外側施療子とを夫々支持すると共に、前記駆動手段により軸芯回りに回転する第2支持シャフトを更に備え、
該第2支持シャフトは、アームを介して前記内側施療子を支持する内側偏芯軸と、アームを介して前記外側施療子を支持する外側偏芯軸とを有し、
前記内側偏芯軸及び前記外側偏芯軸は、前記軸芯に対して偏芯して設けられ、且つ前記軸芯回りの位相が互いに異なるように構成されており、
対をなす前記内側偏芯軸は、前記軸芯回りの位相が互いに異なるように構成されており、
対をなす前記内側施療子及び前記外側施療子は、被施療者側へ交互に突出し、且つ対をなす前記内側施療子は、被施療者側へ交互に突出するよう構成されていることを特徴とする請求項1に記載のマッサージ機。 - 前記椅子本体は、被施療者の背面を支持すると共に全体又は部分的に可撓性を有する身体支持部を有し、
前記身体支持部は、膝近傍に対応する箇所の撓み度合いが他の箇所よりも小さく設定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のマッサージ機。 - 前記椅子本体は、被施療者の背面を支持すると共に全体又は部分的に可撓性を有する身体支持部を有し、
前記座部は前上がり傾斜状に構成され、且つ前記フットレストは前下がり傾斜状に構成され、
前記身体支持部は、前記座部と前記フットレストの境界部近傍に対応する箇所の撓み度合いが他の箇所よりも小さく設定されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のマッサージ機。 - 前記椅子本体は、被施療者の背面を支持すると共に全体又は部分的に可撓性を有する身体支持部を有し、
前記身体支持部は、前記マッサージ機構を覆うカバー本体と、当該カバー本体とは別体として当該カバー本体の被施療者側において部分的に設けられたベルト部材と、を有し、
前記ベルト部材の撓み度合いは、前記カバー本体の撓み度合いよりも小さく設定されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のマッサージ機。 - 前記マッサージ機構は、対をなす前記内側施療子と前記外側施療子との間に設けられた背面施療子を有していることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のマッサージ機。
- 前記マッサージ機構は、該マッサージ機構を被施療部に対して進退させる進退ユニットを有していることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のマッサージ機。
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